1 00:01:42,043 --> 00:01:56,057 ・~ 2 00:01:56,057 --> 00:02:00,061 (役人)松葉刑部 その方の妻女 ゆい・ 3 00:02:00,061 --> 00:02:05,066 昨夜 城内において乱心に及び ろう内に押し込めたるところ・ 4 00:02:05,066 --> 00:02:10,071 懐に抱いていた短刀にて 自害いたした 5 00:02:10,071 --> 00:02:12,071 (刑部)なんと 6 00:02:18,079 --> 00:02:23,079 (弥助)旦那様! 旦那様 7 00:02:27,022 --> 00:02:33,028 これは お目付様 夜分 何事でござります 8 00:02:33,028 --> 00:02:35,028 上意である 9 00:02:41,036 --> 00:02:43,038 「松葉刑部・ 10 00:02:43,038 --> 00:02:47,042 その方 先だってより殿に対し 謀反の疑い是あり・ 11 00:02:47,042 --> 00:02:49,044 上意により召し捕る」・ 12 00:02:49,044 --> 00:02:52,047 神妙に縛につけ 13 00:02:52,047 --> 00:02:56,047 謀反など 身に覚えなきこと (目付)上意である 14 00:02:59,054 --> 00:03:03,058 上意 お受けいたしかねる 15 00:03:03,058 --> 00:03:20,075 ・~ 16 00:03:20,075 --> 00:03:24,075 (弥助)旦那様 (目付)どけい 斬り捨てい 17 00:03:27,015 --> 00:03:34,022 弥助 もはや これまでだ 在に戻って達者に暮らせ 18 00:03:34,022 --> 00:03:54,042 ・~ 19 00:03:54,042 --> 00:03:59,042 ゆい (侍)おのれ! あっ! 20 00:04:01,049 --> 00:04:10,058 許せ これが わしにできる せめてもの弔いぞ! 21 00:04:10,058 --> 00:04:30,011 ・~ 22 00:04:30,011 --> 00:04:33,014 ・~ 23 00:04:33,014 --> 00:04:35,014 (又五郎)松葉刑部 24 00:04:37,018 --> 00:04:40,021 待ってたぞ 25 00:04:40,021 --> 00:04:42,023 葛殿 (又五郎)この先・ 26 00:04:42,023 --> 00:04:44,025 通すわけにはいかぬ 27 00:04:44,025 --> 00:04:47,028 何としても通る 28 00:04:47,028 --> 00:04:49,030 そうか 29 00:04:49,030 --> 00:05:09,050 ・~ 30 00:05:09,050 --> 00:05:29,003 ・~ 31 00:05:29,003 --> 00:05:49,023 ・~ 32 00:05:49,023 --> 00:06:06,040 ・~ 33 00:06:06,040 --> 00:06:08,040 (うぐいすの鳴き声) 34 00:06:12,046 --> 00:06:17,051 (うぐいすの鳴き声) 35 00:06:17,051 --> 00:06:37,005 ・~ 36 00:06:37,005 --> 00:06:49,005 ・~ 37 00:06:53,021 --> 00:07:06,021 ・~ 38 00:07:15,043 --> 00:07:17,045 (男性)おう (おとき)いっといで 39 00:07:17,045 --> 00:07:20,048 (男性)いってくるぜ 40 00:07:20,048 --> 00:07:22,050 (お静)おはよう (女性)おはよう 41 00:07:22,050 --> 00:07:24,052 (女性たち)おはよう (喜兵衛)おはよう 42 00:07:24,052 --> 00:07:26,054 (おとき)おしまさんの具合は? 43 00:07:26,054 --> 00:07:27,989 (喜兵衛)弱ってるね・ 44 00:07:27,989 --> 00:07:30,992 何か滋養のある物 食べさせた方がいいんだがね 45 00:07:30,992 --> 00:07:34,996 (お静)太吉 朝御飯 うちでお食べ (太吉)けど 46 00:07:34,996 --> 00:07:39,000 おっかさんには 私が 後で おかゆ作るから 47 00:07:39,000 --> 00:07:41,002 おいで 48 00:07:41,002 --> 00:07:43,004 (喜兵衛)はい おいで 49 00:07:43,004 --> 00:07:47,008 (お静)おはようございます おはよう 50 00:07:47,008 --> 00:07:51,012 また容体が? (喜兵衛)相変わらずでしてね・ 51 00:07:51,012 --> 00:07:54,015 子供や 病の女房 置いて 逃げ出しやがって・ 52 00:07:54,015 --> 00:07:57,018 しげ… 重三のやつは 本当に もう (お静)おとっつぁん 53 00:07:57,018 --> 00:08:00,021 (喜兵衛)ああ (お静)おいで 54 00:08:00,021 --> 00:08:03,024 (喜兵衛)ハァ 薬草 買うにしても 値が張るしな 55 00:08:03,024 --> 00:08:05,026 いくらぐらいするんだい? 56 00:08:05,026 --> 00:08:11,032 (喜兵衛)そりゃ お前 あれだよ 相当な額だよ 57 00:08:11,032 --> 00:08:14,035 (おとき)世の中 金 金 金だね 58 00:08:14,035 --> 00:08:16,037 (おすが)あの医者だって・ 59 00:08:16,037 --> 00:08:18,039 金がないって分かったら・ 60 00:08:18,039 --> 00:08:20,041 呼んでも来ないんだろう? 61 00:08:20,041 --> 00:08:23,044 (喜兵衛)ああ 62 00:08:23,044 --> 00:08:27,982 (お囃子) 63 00:08:27,982 --> 00:08:48,002 ・~ 64 00:08:48,002 --> 00:08:50,004 ・~ 65 00:08:50,004 --> 00:08:53,007 ・(男性)おうおう そこは俺の場所だ すまねえな 66 00:08:53,007 --> 00:09:00,014 (お囃子) 67 00:09:00,014 --> 00:09:04,018 (お六)ちょっと 待て 待て 待て 待て 68 00:09:04,018 --> 00:09:07,021 (男性)何だよ (お六)何で水なんかまいてんだよ 69 00:09:07,021 --> 00:09:09,023 (男性)砂ぼこりが立つだろうよ 70 00:09:09,023 --> 00:09:11,025 (お六)ほこりが立たなきゃ 私の商売 上がったりなんだよ 71 00:09:11,025 --> 00:09:15,029 (男性)おう ほこりが立ちゃ こっちが困るんだよ 72 00:09:15,029 --> 00:09:17,031 ふん だったら大川の水の上でやんな 73 00:09:17,031 --> 00:09:21,035 (男性)てめえこそな 田舎道でやりゃいいんだよ 74 00:09:21,035 --> 00:09:24,038 (お六)ちょっと (男性)何だよ 75 00:09:24,038 --> 00:09:31,038 (お囃子) 76 00:09:32,980 --> 00:09:37,985 さあさあ 腕に覚えのある者は 拙者と立ち合ってみられよ 77 00:09:37,985 --> 00:09:43,991 得物は 木刀 たんぽやり 棒 己の得手とする物 何でもよろしい 78 00:09:43,991 --> 00:09:46,994 拙者は この扇子1本で お相手つかまつる 79 00:09:46,994 --> 00:09:49,997 さあ 誰かおらぬか 誰かおらぬか 80 00:09:49,997 --> 00:09:55,002 目さらえだよ 目さらえだよ 目に入った砂ぼこりを取るよ・ 81 00:09:55,002 --> 00:09:57,004 片目で8文 両目で15文 82 00:09:57,004 --> 00:10:01,008 1回10文で 拙者の体をかすっただけで1朱 83 00:10:01,008 --> 00:10:04,011 胴か面を取れば 1分 進ぜよう 84 00:10:04,011 --> 00:10:07,014 さあさあ いかがでござる 試してみてはいかがで… 85 00:10:07,014 --> 00:10:09,016 (男性)ほう 本当に かすっただけで1朱かい 86 00:10:09,016 --> 00:10:11,018 さよう (男性)ハハ 87 00:10:11,018 --> 00:10:13,020 得物は何でもよいんだな 88 00:10:13,020 --> 00:10:16,023 さよう 木刀 たんぽやり… 89 00:10:16,023 --> 00:10:19,026 (浪人)真剣で立ち合いたい・ 90 00:10:19,026 --> 00:10:21,026 どうした 91 00:10:23,030 --> 00:10:27,969 承知した 1回10文だが 92 00:10:27,969 --> 00:10:30,972 (浪人)その方は1分を置け 93 00:10:30,972 --> 00:10:33,975 それは 面か胴を取られたときだな 94 00:10:33,975 --> 00:10:38,980 (浪人)では 命を取った場合は 95 00:10:38,980 --> 00:10:41,983 (女性たちの悲鳴) お主 ただの客ではないな 96 00:10:41,983 --> 00:10:43,985 (浪人)問答無用 97 00:10:43,985 --> 00:10:45,987 (男性)斬り合いだ 斬り合いだ 斬り合いだ 98 00:10:45,987 --> 00:10:47,989 (男性)真剣の勝負だぞ 99 00:10:47,989 --> 00:10:50,992 お主 何が狙いだ 100 00:10:50,992 --> 00:10:53,992 (浪人)お主の命だ 101 00:10:57,999 --> 00:10:59,999 (男性)おいおい 102 00:11:03,004 --> 00:11:07,004 (浪人)がっ うっ あっ うっ あっ 103 00:11:14,015 --> 00:11:17,015 (男性)おっ 役人だ 役人だ 役人が来たぞ 104 00:11:20,021 --> 00:11:22,021 (才助)旦那 105 00:11:24,025 --> 00:11:26,027 (才助)役人に捕まったら やっかいですぜ 106 00:11:26,027 --> 00:11:28,029 (才助)逃げるなら こっちへ 107 00:11:28,029 --> 00:11:31,032 商売道具は? (才助)御心配なく 108 00:11:31,032 --> 00:11:34,032 つけろ (彦九郎)はっ 109 00:11:39,040 --> 00:11:41,042 (お六)きゃっ (彦九郎)あっ 御免 110 00:11:41,042 --> 00:11:44,045 (お六)あっ (彦九郎)あっ 大事ないか 111 00:11:44,045 --> 00:11:58,059 ・~ 112 00:11:58,059 --> 00:12:02,059 (徳松)もし 御浪人 113 00:12:05,066 --> 00:12:10,071 (徳松)気になさいますな 今のは道案内でして・ 114 00:12:10,071 --> 00:12:17,078 叩かれ屋の旦那 相変わらず すげえお腕前でございますね・ 115 00:12:17,078 --> 00:12:19,080 相手の浪人も なかなかの腕でやしたが・ 116 00:12:19,080 --> 00:12:21,082 旦那の手並みは尋常じゃねえ・ 117 00:12:21,082 --> 00:12:24,085 ひとつ その腕前を・ 118 00:12:24,085 --> 00:12:28,022 貸していただくわけには めえりますまいか 119 00:12:28,022 --> 00:12:31,025 お主 何者だ 120 00:12:31,025 --> 00:12:34,028 申し遅れました あっしは徳松と申します 121 00:12:34,028 --> 00:12:39,033 世間じゃ助っ人屋の徳松だの 助徳などと呼ばれております 122 00:12:39,033 --> 00:12:45,033 助っ人屋? へい いわば 闇のなりわいでして 123 00:12:47,041 --> 00:12:50,044 ほう (徳松)誰かが誰かの命を狙い・ 124 00:12:50,044 --> 00:12:52,046 手助けがいるときに・ 125 00:12:52,046 --> 00:12:57,051 腕の立つ助っ人をあっせんする というような ヘヘヘ…・ 126 00:12:57,051 --> 00:13:02,056 どうしても 旦那の腕を 拝借したいと こうして エヘヘ 127 00:13:02,056 --> 00:13:07,061 所詮は大道で売ってる武芸 大した用には立たぬ 128 00:13:07,061 --> 00:13:09,063 (徳松)御謙遜を・ 129 00:13:09,063 --> 00:13:13,067 商売柄こちらも 見る目はございます・ 130 00:13:13,067 --> 00:13:19,067 手付けとして5両 事を成し遂げた後には もう10両 131 00:13:21,075 --> 00:13:24,078 尋常の仕事ではなさそうだな 132 00:13:24,078 --> 00:13:28,078 (徳松)ええ 刺客になっていただきやす 133 00:13:31,018 --> 00:13:36,023 命の切り取りのために この腕を売れということか 134 00:13:36,023 --> 00:13:40,027 旦那だって食うために 叩かれ屋をしておいでだ 135 00:13:40,027 --> 00:13:43,030 同じこっちゃありませんか 136 00:13:43,030 --> 00:13:46,033 旦那 137 00:13:46,033 --> 00:13:48,035 断る 138 00:13:48,035 --> 00:13:52,039 今 長屋に戻るのは やめた方がようございますよ 139 00:13:52,039 --> 00:13:58,045 旦那 誰かに狙われておいでじゃ ありませんか? 140 00:13:58,045 --> 00:14:00,047 いや 141 00:14:00,047 --> 00:14:05,047 広小路で旦那の様子を見ていた 侍がいましたがね 142 00:14:09,056 --> 00:14:14,056 (彦九郎)申し訳ございません 刑部を見失いましてございます 143 00:14:16,063 --> 00:14:18,065 (又五郎)うん 144 00:14:18,065 --> 00:14:22,069 (彦九郎)住まいは そのうち 必ず突き止めまする 145 00:14:22,069 --> 00:14:24,071 江戸は広すぎる 146 00:14:24,071 --> 00:14:27,007 国元から もう2~3人 欲しいところだ 147 00:14:27,007 --> 00:14:34,014 葛様 ああいう浪人に頼らず 刑部は我らの手で 148 00:14:34,014 --> 00:14:37,017 それは最後の最後 149 00:14:37,017 --> 00:14:40,020 国元の密命で動いてることは・ 150 00:14:40,020 --> 00:14:45,020 公儀にも江戸藩邸の誰にも 知られてはならぬのだ 151 00:14:59,039 --> 00:15:01,041 (男性)次いきやすぜ 152 00:15:01,041 --> 00:15:03,041 (男性)よし 153 00:15:06,046 --> 00:15:08,048 寺が ばくち場か (徳松)お布施だけじゃ・ 154 00:15:08,048 --> 00:15:11,051 やっていかれねえお寺さんも ありまして 155 00:15:11,051 --> 00:15:13,053 (男性)はい 丁方ないか? 丁方ないか? 156 00:15:13,053 --> 00:15:15,055 (男性)丁だ 157 00:15:15,055 --> 00:15:17,057 (男性)出来た (男性)勝負 158 00:15:17,057 --> 00:15:20,057 (男性)五一の丁 (男性)丁と出ました 159 00:15:28,002 --> 00:15:31,005 話を すっぱり言いやしょう 160 00:15:31,005 --> 00:15:35,009 斬る相手は女です 161 00:15:35,009 --> 00:15:37,011 女1人 162 00:15:37,011 --> 00:15:41,015 俺など雇わずとも 難なく しとげられるのでは? 163 00:15:41,015 --> 00:15:47,021 (徳松)それが そばに 付け人がついておりやして・ 164 00:15:47,021 --> 00:15:50,024 その付け人というのが すご腕の剣術使いで・ 165 00:15:50,024 --> 00:15:54,028 これまで 3人の刺客を送り込みましたが・ 166 00:15:54,028 --> 00:15:57,031 ことごとく返り討ちに 167 00:15:57,031 --> 00:16:02,036 その女子に 何故そのような剣客が? 168 00:16:02,036 --> 00:16:06,040 あっしが思いますに その女は どこかのお大名家の跡継ぎに・ 169 00:16:06,040 --> 00:16:09,043 関わり合いがあるようでして 170 00:16:09,043 --> 00:16:13,047 何しろ 殺しを頼んできたのが 西国のお大名の御家中でやすから 171 00:16:13,047 --> 00:16:16,050 その女子に従うような 剣客となると 172 00:16:16,050 --> 00:16:25,059 何でも藩の剣術指南で えー 大貫自斎とか何とか 173 00:16:25,059 --> 00:16:27,995 大貫自斎 174 00:16:27,995 --> 00:16:29,997 名を聞いたことがある 175 00:16:29,997 --> 00:16:36,003 さようで うん 鐘巻自斎の流れをくむ剣客だ 176 00:16:36,003 --> 00:16:38,005 鐘巻でやすか? 177 00:16:38,005 --> 00:16:43,010 宮本武蔵と闘った 佐々木小次郎の師匠だ 178 00:16:43,010 --> 00:16:45,012 (徳松)いかがでしょう・ 179 00:16:45,012 --> 00:16:51,018 こう何人も刺客がやられたんじゃ この助徳の面目が立ちません 180 00:16:51,018 --> 00:16:54,021 大貫自斎か 181 00:16:54,021 --> 00:16:58,021 大名家の1つ どうなろうと 知ったことではないが 182 00:17:00,027 --> 00:17:02,029 この話 乗ろう 183 00:17:02,029 --> 00:17:05,032 (徳松)ヘヘヘ おい 184 00:17:05,032 --> 00:17:07,034 (男性)はい 丁方ないか (男性)丁 185 00:17:07,034 --> 00:17:09,036 (男性)丁方ないか (男性)丁 186 00:17:09,036 --> 00:17:11,036 (男性)出来た (男性)勝負 187 00:17:13,040 --> 00:17:16,040 (男性)二三の半 (男性)半と出ました 188 00:17:23,050 --> 00:17:26,987 (徳松)どうぞ (男性)続いていきやす 189 00:17:26,987 --> 00:17:28,989 すまぬ 190 00:17:28,989 --> 00:17:30,991 旦那 商売道具 あちらに 191 00:17:30,991 --> 00:17:33,994 (男性たち)半 半 丁 半 (男性)さあ どうぞ 192 00:17:33,994 --> 00:17:35,996 (男性)さあ 張った (男性)丁 193 00:17:35,996 --> 00:17:37,998 (男性)さあ 張った (男性)半 194 00:17:37,998 --> 00:17:40,000 その方 目さらえ屋の 195 00:17:40,000 --> 00:17:43,003 はい ふだんは あの仕事を 196 00:17:43,003 --> 00:17:46,006 (徳松)お六 旦那つけていた侍は 197 00:17:46,006 --> 00:17:50,010 見失って屋敷へ引き返しましたさ 198 00:17:50,010 --> 00:17:55,010 屋敷? 高輪だよ 六郷藩の下屋敷だ 199 00:17:58,018 --> 00:18:01,018 (徳松)何か お心当たりでも 200 00:18:03,023 --> 00:18:05,023 いや 201 00:18:10,030 --> 00:18:13,033 (鐘の音) 202 00:18:13,033 --> 00:18:15,035 (喜兵衛)これは 203 00:18:15,035 --> 00:18:17,037 1両は たまっていた それがしの店賃 204 00:18:17,037 --> 00:18:20,040 (喜兵衛)いや そんなものは あとの2両は・ 205 00:18:20,040 --> 00:18:22,042 太吉の母親の 薬代に使ってもらいたい 206 00:18:22,042 --> 00:18:26,981 しかし こんな大金 207 00:18:26,981 --> 00:18:31,986 それに 刑部様 何だか おかしいわ まるで お別れみたいに 208 00:18:31,986 --> 00:18:36,991 いやいや 今日は 思いの外 実入りがあってな 209 00:18:36,991 --> 00:18:38,993 では 210 00:18:38,993 --> 00:18:40,995 (お静)おとっつぁん 211 00:18:40,995 --> 00:19:01,015 ・~ 212 00:19:01,015 --> 00:19:21,035 ・~ 213 00:19:21,035 --> 00:19:40,988 ・~ 214 00:19:40,988 --> 00:19:48,996 ・~ 215 00:19:48,996 --> 00:19:50,998 (床のきしむ音) 216 00:19:50,998 --> 00:20:11,018 ・~ 217 00:20:11,018 --> 00:20:27,968 ・~ 218 00:20:27,968 --> 00:20:30,971 (菊姫)じい・ 219 00:20:30,971 --> 00:20:38,979 今夜辺り また ねずみが現れると 申していたが やはり現れたぞ 220 00:20:38,979 --> 00:20:42,979 (菊姫)何者じゃ そこへ直れ 221 00:20:47,988 --> 00:20:51,992 そちらは大貫自斎殿では? 222 00:20:51,992 --> 00:20:54,992 今朝 みまかった 223 00:20:58,999 --> 00:21:04,004 死んだというに すさまじい気迫が 224 00:21:04,004 --> 00:21:11,011 息を引き取る間際に じいが申した なきがらを柱にくくりつけよと 225 00:21:11,011 --> 00:21:15,015 骨になりたる後まで 姫を守りつかまつると 226 00:21:15,015 --> 00:21:17,015 骨に 227 00:21:26,026 --> 00:21:46,046 ・~ 228 00:21:46,046 --> 00:21:50,050 その方 何者じゃ 229 00:21:50,050 --> 00:21:53,053 それがしは 230 00:21:53,053 --> 00:21:57,057 その方も姫の命を狙って 参ったのではないのか? 231 00:21:57,057 --> 00:21:59,057 姫? 232 00:22:02,062 --> 00:22:05,062 今は 何故 守ってくれた 233 00:22:11,071 --> 00:22:13,073 仲間割れか? 234 00:22:13,073 --> 00:22:15,073 いや 235 00:22:19,079 --> 00:22:21,079 自斎殿は 236 00:22:40,033 --> 00:22:44,037 これから1人でいかがなされる 237 00:22:44,037 --> 00:22:47,040 分からぬ 238 00:22:47,040 --> 00:22:50,043 他にお守りする者は 239 00:22:50,043 --> 00:22:55,048 じいも みまかった今 誰もおらぬ 240 00:22:55,048 --> 00:23:09,062 ・~ 241 00:23:09,062 --> 00:23:13,066 明け方まで おそばにおりましょうか 242 00:23:13,066 --> 00:23:17,070 任せる そちの名は? 243 00:23:17,070 --> 00:23:21,074 それがしは松葉刑部と申します 244 00:23:21,074 --> 00:23:26,074 そうか 刑部か わらわは菊じゃ 245 00:23:39,026 --> 00:23:41,028 楽しげじゃな 246 00:23:41,028 --> 00:23:47,034 あっ はあ 湯など沸かそうかと 247 00:23:47,034 --> 00:23:52,039 湯もよいが 姫は ひもじい 何か食したい 248 00:23:52,039 --> 00:23:56,043 ひもじいと言われましても 249 00:23:56,043 --> 00:24:00,043 食するような物が 一向に見当たらず 250 00:24:04,051 --> 00:24:08,055 これじゃ かゆにしかなりませんな 251 00:24:08,055 --> 00:24:11,058 かゆでよい 姫は好物じゃ 252 00:24:11,058 --> 00:24:13,058 はあ 253 00:24:18,065 --> 00:24:21,065 (鳥の羽音) 254 00:24:23,070 --> 00:24:26,070 何をする 奥の部屋へ 255 00:24:35,015 --> 00:24:38,015 エヘヘ あっしです 256 00:24:42,022 --> 00:24:48,028 徳松 お主 俺を信用していなかったな 257 00:24:48,028 --> 00:24:50,028 何のこってす? 258 00:24:52,032 --> 00:24:57,037 ゆうべ2人の刺客が… どういうことだ 259 00:24:57,037 --> 00:25:00,040 いや 知らねえこってす 260 00:25:00,040 --> 00:25:05,040 旦那 約束 果たされませんでしたね? 261 00:25:07,047 --> 00:25:09,049 いや ヘッ・ 262 00:25:09,049 --> 00:25:13,053 それでよかったんですがね よかったとは? 263 00:25:13,053 --> 00:25:16,056 あっしは 今回の仕事は降りましたんで 264 00:25:16,056 --> 00:25:20,060 依頼人が どうも あっしに うそをついておりやした 265 00:25:20,060 --> 00:25:24,064 ここにいるのは 御正室の姫様のようです 266 00:25:24,064 --> 00:25:27,000 お家を乗っ取ろうとしている 連中が・ 267 00:25:27,000 --> 00:25:31,004 正統な跡継ぎの姫様のお命を 268 00:25:31,004 --> 00:25:35,008 そのような奥向きのことを お前が どうして知りえる 269 00:25:35,008 --> 00:25:41,014 ヘヘ あっしの表向きの仕事は れっきとした口入れ屋でしてね 270 00:25:41,014 --> 00:25:44,017 日本橋辺りの大店にも 旗本大名のお屋敷にも・ 271 00:25:44,017 --> 00:25:47,020 飯炊き女や下男など あっせんしております 272 00:25:47,020 --> 00:25:51,024 なるほど 吉松藩の上屋敷にいる仲間が・ 273 00:25:51,024 --> 00:25:54,027 藩内のごたごたを 教えてくれましてね 274 00:25:54,027 --> 00:25:56,029 吉松藩? ええ 275 00:25:56,029 --> 00:26:00,029 ここにいるのは その吉松藩の姫様です 276 00:26:05,038 --> 00:26:07,038 (徳松)これが ゆんべの? 277 00:26:11,044 --> 00:26:14,047 知らねえ面です 278 00:26:14,047 --> 00:26:16,049 どういうことだ 279 00:26:16,049 --> 00:26:18,051 依頼人が約束を破って・ 280 00:26:18,051 --> 00:26:23,056 他の助っ人屋にも助っ人を 頼んでいたということです 281 00:26:23,056 --> 00:26:25,058 他にも助っ人屋が? 282 00:26:25,058 --> 00:26:28,995 ええ いくつかあります 283 00:26:28,995 --> 00:26:35,001 それが闇猫のお吉だとすると ちょいと やっかいです 284 00:26:35,001 --> 00:26:38,004 闇猫? 285 00:26:38,004 --> 00:26:40,006 猫ばばあともいわれてますが・ 286 00:26:40,006 --> 00:26:44,010 どれほどのばばあか 面 見たことはねえんですが・ 287 00:26:44,010 --> 00:26:47,010 情け容赦ない仕事をします 288 00:26:54,020 --> 00:26:58,024 (菊姫)いつまで押し入れに 隠れておればよいのじゃ 289 00:26:58,024 --> 00:27:01,027 ああ 申し訳ござらぬ 290 00:27:01,027 --> 00:27:03,027 (菊姫)その方は? 291 00:27:08,034 --> 00:27:10,036 徳松 (徳松)へっ? 292 00:27:10,036 --> 00:27:12,038 菊姫様じゃ 293 00:27:12,038 --> 00:27:14,040 あっ お… お初にお目にかかりやす・ 294 00:27:14,040 --> 00:27:17,043 あ… あっしは この 叩かれ屋の旦那の知り合いで・ 295 00:27:17,043 --> 00:27:20,043 と… と… 徳松と申します へい 296 00:27:22,048 --> 00:27:24,050 (菊姫)要するに なじみの間柄ということか 297 00:27:24,050 --> 00:27:26,052 (徳松)えっ へい へい へい へい へい へい 298 00:27:26,052 --> 00:27:27,988 とにかく かゆを 299 00:27:27,988 --> 00:27:29,990 あっ そ… そ… それは それ… それは あっしが・ 300 00:27:29,990 --> 00:27:32,990 それは あっしが あっしが用意いたします 301 00:27:35,996 --> 00:27:37,998 (ため息) (菊姫)すまない 302 00:27:37,998 --> 00:27:40,998 (徳松)エヘヘ へい ヘヘ 303 00:27:46,006 --> 00:27:49,009 (徳松)用心棒も死んだ 今のお姫様なら・ 304 00:27:49,009 --> 00:27:53,009 闇猫のお吉に あっという間に やられちまいますよ 305 00:27:55,015 --> 00:27:59,019 姫様 守れるのは 旦那しかありませんよ 306 00:27:59,019 --> 00:28:01,021 俺が なぜ 307 00:28:01,021 --> 00:28:05,025 ゆんべの刺客が 闇猫のお吉の差し金だとすると・ 308 00:28:05,025 --> 00:28:08,028 旦那 既に お吉を敵に回したってことだ 309 00:28:08,028 --> 00:28:11,031 どっちにしたって お吉に狙われますよ 310 00:28:11,031 --> 00:28:14,034 何をこそこそ話しておる 311 00:28:14,034 --> 00:28:16,034 ああ いや 312 00:28:20,040 --> 00:28:24,044 (徳松)ヘヘヘ お姫様 この後は・ 313 00:28:24,044 --> 00:28:26,980 松葉の旦那が お姫様をお守りいたします 314 00:28:26,980 --> 00:28:28,982 とと… と… 徳松 315 00:28:28,982 --> 00:28:30,984 では そういうことで 316 00:28:30,984 --> 00:28:33,987 えっ? よしなに 317 00:28:33,987 --> 00:28:36,990 (徳松)へい あ… ああ 318 00:28:36,990 --> 00:28:55,990 ・~ 319 00:29:08,021 --> 00:29:10,021 (猫の鳴き声) 320 00:29:12,025 --> 00:29:14,025 (お吉)どうした? 321 00:29:18,031 --> 00:29:21,034 (信次)菊姫殺しに 送り込んだやつが・ 322 00:29:21,034 --> 00:29:23,036 戻ってこないとこを見ると・ 323 00:29:23,036 --> 00:29:26,039 しくじったようです 324 00:29:26,039 --> 00:29:27,974 (お吉)例のじいさんに返り討ちか 325 00:29:27,974 --> 00:29:33,980 いえ じいさんは死んだようで 昨日 近くの寺に葬られました 326 00:29:33,980 --> 00:29:35,982 (猫の鳴き声) 327 00:29:35,982 --> 00:29:37,984 (お吉)どういうことだい? 328 00:29:37,984 --> 00:29:41,988 向こうに 新たな用心棒がつきました 329 00:29:41,988 --> 00:29:45,992 2人がやられたとなると 腕は立つようですね 330 00:29:45,992 --> 00:29:51,992 しかも 徳松の息のかかった浪人者です 331 00:29:54,000 --> 00:29:56,000 (猫の鳴き声) 332 00:29:58,004 --> 00:30:01,004 (猫の鳴き声) 333 00:30:04,010 --> 00:30:07,010 助徳か 334 00:30:22,028 --> 00:30:25,031 (女性)お方様 (阿里)何事じゃ? 335 00:30:25,031 --> 00:30:27,031 (女性)御小姓頭が参ります 336 00:30:38,978 --> 00:30:44,984 (主計)奥方様には 御機嫌 麗しく 大慶に存じまする 337 00:30:44,984 --> 00:30:46,986 奥向きに何用か? 338 00:30:46,986 --> 00:30:51,991 (主計)いや 先刻より 御家老を捜しておりますが・ 339 00:30:51,991 --> 00:30:54,994 御存じではなかろうかと 340 00:30:54,994 --> 00:30:59,999 家老とは 安川喜左衛門のことか? (主計)はい 341 00:30:59,999 --> 00:31:06,005 フッ 奥向きの我らが どうして 家臣の動静を知るというのか 342 00:31:06,005 --> 00:31:10,005 ごもっともではござりまするが 343 00:31:12,011 --> 00:31:14,011 何じゃ? 344 00:31:22,021 --> 00:31:25,024 (喜左衛門)はっ あ… あっ 345 00:31:25,024 --> 00:31:28,027 どなたかな (喜左衛門)そ… それがしは 346 00:31:28,027 --> 00:31:31,030 (菊姫)刑部 太刀を収めよ 江戸家老じゃ 347 00:31:31,030 --> 00:31:34,030 あっ 姫様 348 00:31:36,035 --> 00:31:41,040 (喜左衛門)あっ ああ ああ 349 00:31:41,040 --> 00:31:45,044 (喜左衛門)いやいや 松葉殿には格別の御尽力を 350 00:31:45,044 --> 00:31:49,048 誠に かたじけないことで・ 351 00:31:49,048 --> 00:31:55,054 いや しかし 大貫自斎が死んだとなるとのう 352 00:31:55,054 --> 00:31:58,057 刑部が守ってくれる 353 00:31:58,057 --> 00:32:02,061 (喜左衛門)いや しかし (菊姫)いかぬか? 354 00:32:02,061 --> 00:32:05,061 (喜左衛門)なれど (菊姫)喜左衛門 355 00:32:08,067 --> 00:32:11,067 刑部は立派な侍じゃ 356 00:32:17,076 --> 00:32:20,076 相分かり申した 357 00:32:22,081 --> 00:32:27,020 (喜左衛門)刑部殿 よしなに 358 00:32:27,020 --> 00:32:30,023 ついては安川殿 359 00:32:30,023 --> 00:32:34,027 姫様が命を狙われる 子細を知っておきたいが 360 00:32:34,027 --> 00:32:39,032 (喜左衛門)あー なれど 361 00:32:39,032 --> 00:32:41,034 おらぬ方がよいのだな 362 00:32:41,034 --> 00:32:46,034 アハハ まあ できますれば 363 00:32:51,044 --> 00:32:53,046 (喜左衛門のため息) 364 00:32:53,046 --> 00:32:56,049 では お話し申し上げるが・ 365 00:32:56,049 --> 00:33:01,054 まず第一に あの菊姫様は・ 366 00:33:01,054 --> 00:33:08,061 我が藩主 直方様と 御正室 阿里の方様の姫でござる・ 367 00:33:08,061 --> 00:33:14,067 しかして国元には 御側室 吉野の方がおられ・ 368 00:33:14,067 --> 00:33:19,072 政之助君と弓姫様があった・ 369 00:33:19,072 --> 00:33:23,076 藩の跡継ぎは 政之助君だったのだが・ 370 00:33:23,076 --> 00:33:28,014 去年 突然の病によって みまかられたのじゃ 371 00:33:28,014 --> 00:33:34,020 となると 順序からすれば跡継ぎは菊姫様 372 00:33:34,020 --> 00:33:36,022 さよう 373 00:33:36,022 --> 00:33:41,027 ところが吉野の方様が 弓姫様に養子をとって・ 374 00:33:41,027 --> 00:33:47,033 吉松藩を相続させたいという 野心を・ 375 00:33:47,033 --> 00:33:51,037 その吉野の方様の野心と・ 376 00:33:51,037 --> 00:33:57,043 国家老 杉浦志津馬の思惑が 結び付いたのじゃ 377 00:33:57,043 --> 00:34:02,048 その国家老が 御正室の菊姫を差し置いて・ 378 00:34:02,048 --> 00:34:07,053 側室の姫御を 跡継ぎにと思うには・ 379 00:34:07,053 --> 00:34:11,057 相当の いわく因縁がありそうだが 380 00:34:11,057 --> 00:34:18,057 ああ 藩の恥を申すようじゃが じつ… 381 00:34:20,066 --> 00:34:24,070 実は吉野の方の姫様は・ 382 00:34:24,070 --> 00:34:29,008 杉浦志津馬の子ではないかという うわさが 383 00:34:29,008 --> 00:34:31,008 なるほど 384 00:34:34,013 --> 00:34:40,013 ますますもって菊姫様は邪魔か 385 00:34:42,021 --> 00:34:47,026 なるほど 姫様には そんな御事情がありましたか 386 00:34:47,026 --> 00:34:50,026 あっ うちの者です 入んな 387 00:34:53,032 --> 00:34:55,032 (男性)こちらへ置いときやす 388 00:34:58,037 --> 00:35:00,039 これは? (徳松)旦那に半端な仕事・ 389 00:35:00,039 --> 00:35:03,039 させちまった おわびです (才助)じゃ あっしら これで 390 00:35:05,044 --> 00:35:07,046 (徳松)闇猫のお吉は 鳴りを潜めてますが・ 391 00:35:07,046 --> 00:35:10,049 油断は禁物です とことん狙います 392 00:35:10,049 --> 00:35:13,052 うん 姫様 どっか・ 393 00:35:13,052 --> 00:35:16,055 別なとこに隠した方が よかねえかね 394 00:35:16,055 --> 00:35:20,059 いや ここは案外 天然の要害だ 395 00:35:20,059 --> 00:35:23,062 人が足を踏み入れれば 夏の草が鳴くし・ 396 00:35:23,062 --> 00:35:26,065 人の気配で虫が鳴きやむ 397 00:35:26,065 --> 00:35:32,065 大貫自斎殿が ここを 隠れがに選んだ訳が よう分かる 398 00:35:34,007 --> 00:35:38,011 どうした 旦那・ 399 00:35:38,011 --> 00:35:42,015 もしかして脱藩なさったんじゃ ありませんか? 400 00:35:42,015 --> 00:35:47,020 せんだってから 侍に 付け狙われておいでのようだし・ 401 00:35:47,020 --> 00:35:51,020 何か いわくおありだなとは へい 402 00:35:55,028 --> 00:36:00,033 このお江戸は 殊の外 浪人には厳しい 403 00:36:00,033 --> 00:36:05,038 この御時世に よく まあ 長屋住まいできましたね 404 00:36:05,038 --> 00:36:09,042 大家の娘御を 暴れ牛から助けたのが縁で・ 405 00:36:09,042 --> 00:36:11,044 いろいろ便宜をな 406 00:36:11,044 --> 00:36:15,048 へえ なるほど 407 00:36:15,048 --> 00:36:21,054 旦那 姫様 守るのを 承知なすったのは もしかして・ 408 00:36:21,054 --> 00:36:23,054 仕官の望みを 409 00:36:28,995 --> 00:36:30,995 だ… 旦那 410 00:36:32,999 --> 00:36:39,005 俺は武家というものに幻滅して 国を出て以来・ 411 00:36:39,005 --> 00:36:42,005 武士として二度と仕える気はない 412 00:36:47,013 --> 00:36:50,016 さようで 413 00:36:50,016 --> 00:36:54,016 主君への忠誠などに 何の価値もない 414 00:36:56,022 --> 00:36:59,025 くずだ 415 00:36:59,025 --> 00:37:07,025 いろいろと 苦い水を お飲みになったようでやすね 416 00:37:13,039 --> 00:37:16,042 (近習)《過日 何の折であったか・ 417 00:37:16,042 --> 00:37:22,042 殿には その方の妻女 ゆい殿を見初められてな》 418 00:37:24,050 --> 00:37:26,052 (近習)《何としても・ 419 00:37:26,052 --> 00:37:31,052 殿のおそばに召し上げたいとの 仰せである》 420 00:37:32,992 --> 00:37:36,996 《平に 平に御容赦願わしゅう》 421 00:37:36,996 --> 00:37:42,996 (近習)《上意に逆らうことは なるまい 刑部》 422 00:37:48,007 --> 00:37:52,011 (ゆい)《私には あなた様という夫があります》・ 423 00:37:52,011 --> 00:37:58,017 《殿様の御側室など ゆいは》 《わしとて同じ思いじゃ》 424 00:37:58,017 --> 00:38:01,020 《拒みきれるところまで 拒み通し・ 425 00:38:01,020 --> 00:38:04,020 沙汰やみとなるのを 待つほかあるまい》 426 00:38:11,030 --> 00:38:13,030 拒みきれましたんで? 427 00:38:15,034 --> 00:38:19,038 俺は 徒士組から 郡奉行配下に変えられ・ 428 00:38:19,038 --> 00:38:23,042 領内の山里に通わされ・ 429 00:38:23,042 --> 00:38:27,980 親戚縁者にも締めつけが始まった 430 00:38:27,980 --> 00:38:40,993 ・~ 431 00:38:40,993 --> 00:38:45,993 (ゆい)《私 側室に上がります》 432 00:38:49,001 --> 00:38:51,003 《ゆい》 433 00:38:51,003 --> 00:38:53,005 (ゆい)《このままでは 家臣として・ 434 00:38:53,005 --> 00:38:58,010 あなた様が 立ち行かぬことになりましょう》 435 00:38:58,010 --> 00:39:00,010 《かまわぬ》 436 00:39:02,014 --> 00:39:04,016 (ゆい)《いいえ》 437 00:39:04,016 --> 00:39:07,019 《ならば・ 438 00:39:07,019 --> 00:39:10,019 ならば このまま 2人して国を出よう》 439 00:39:12,024 --> 00:39:14,024 《いずれかで暮らしを立てて》 440 00:39:16,028 --> 00:39:18,028 《ゆい》 441 00:39:22,034 --> 00:39:27,974 《お心 うれしゅうはございますが》 442 00:39:27,974 --> 00:39:29,974 《なぜじゃ》 443 00:39:32,979 --> 00:39:37,984 《あなた様には既に 親もおわしませぬゆえ・ 444 00:39:37,984 --> 00:39:42,989 国を捨ててでもと申されますが・ 445 00:39:42,989 --> 00:39:45,992 もし 私が そのようなことをすれば・ 446 00:39:45,992 --> 00:39:53,992 里の父 兄 縁者が どのような仕儀に立ち至るか》 447 00:40:00,006 --> 00:40:03,009 《ならば このまま わしは・ 448 00:40:03,009 --> 00:40:07,013 妻を差し出した殿の下で 仕えねばならんのか》 449 00:40:07,013 --> 00:40:22,028 ・~ 450 00:40:22,028 --> 00:40:24,028 ・(弥助)《旦那様》 451 00:40:27,967 --> 00:40:30,970 《障子を開けるな》 ・(弥助)《奥様がお別れに》 452 00:40:30,970 --> 00:40:32,970 《開けるな》 453 00:40:41,981 --> 00:40:44,984 《参ります》 454 00:40:44,984 --> 00:40:52,984 《たとえ奥へ上がりましても 私の生涯の夫は あなた様お一人》 455 00:40:54,994 --> 00:40:57,997 (ゆい)《その思いで 参りますことだけは・ 456 00:40:57,997 --> 00:40:59,997 お忘れなきよう》 457 00:41:06,005 --> 00:41:10,005 (弥助の泣き声) 458 00:41:17,016 --> 00:41:20,016 それから3日後だ 459 00:41:24,023 --> 00:41:26,025 妻が戻ってきたよ 460 00:41:26,025 --> 00:41:28,025 そりゃ 461 00:41:31,030 --> 00:41:34,030 死人となってな 462 00:41:36,035 --> 00:41:38,035 《なんと》 463 00:41:41,040 --> 00:41:49,040 《許せ これが わしにできる せめてもの弔いぞ!》 464 00:41:55,054 --> 00:41:57,054 (徳松)何があったので 465 00:41:59,058 --> 00:42:06,065 城方は 妻は乱心したと申したが 違う 466 00:42:06,065 --> 00:42:09,068 恐らく妻は・ 467 00:42:09,068 --> 00:42:13,072 殿の寝所に召されることを知って 拒んだが 468 00:42:13,072 --> 00:42:15,072 お手討ち 469 00:42:19,078 --> 00:42:23,082 別れに際して妻は言っていた 470 00:42:23,082 --> 00:42:27,082 生涯の夫は俺だけだと 471 00:42:29,021 --> 00:42:33,025 妻は だから 初手から死ぬ覚悟で・ 472 00:42:33,025 --> 00:42:38,030 側室に上がる覚悟を していたのではなかったかと 473 00:42:38,030 --> 00:42:40,030 さようで 474 00:42:42,034 --> 00:42:47,034 そのあげく 俺は謀反人に仕立て上げられた 475 00:42:50,042 --> 00:42:54,046 しかし まあ てめえのことを 棚に上げて何だが・ 476 00:42:54,046 --> 00:42:58,050 お武家様も いろいろと 手の込んだ悪事をなさいますね 477 00:42:58,050 --> 00:43:00,052 徳松 へい 478 00:43:00,052 --> 00:43:03,055 俺は侍として生まれ・ 479 00:43:03,055 --> 00:43:07,059 主君に忠誠を尽くすことが 喜びであり・ 480 00:43:07,059 --> 00:43:12,064 唯一の生きがいだと思って それまで生きてきた 481 00:43:12,064 --> 00:43:18,070 ところが 主君とは理不尽そのものだと・ 482 00:43:18,070 --> 00:43:21,073 身にしみて分かったんだ 483 00:43:21,073 --> 00:43:26,073 家臣の妻を奪い取るのに 何の痛みも戸惑いもない 484 00:43:28,013 --> 00:43:31,016 そんな主君のために 勤めていたことが・ 485 00:43:31,016 --> 00:43:34,019 ばかばかしくなった 486 00:43:34,019 --> 00:43:37,019 武士であることが むなしくなった 487 00:43:40,025 --> 00:43:45,025 金輪際 主君に仕える気はないのだ 488 00:43:47,032 --> 00:43:49,032 (徳松)得心しやした 489 00:43:55,040 --> 00:43:57,042 (徳松)おっ (菊姫)刑部 490 00:43:57,042 --> 00:43:59,042 はあ 491 00:44:02,047 --> 00:44:05,050 (菊姫)外へ出たい しかし 492 00:44:05,050 --> 00:44:07,052 (徳松)いいじゃありませんか 旦那 493 00:44:07,052 --> 00:44:10,055 一日 こんな所に くすぶっていたんじゃ・ 494 00:44:10,055 --> 00:44:12,057 気が めいるってもんですよ 495 00:44:12,057 --> 00:44:14,059 いや だが 外は 496 00:44:14,059 --> 00:44:16,061 目立たなくすりゃいいんですよ・ 497 00:44:16,061 --> 00:44:20,065 おお うちの者に支度させやしょう 498 00:44:20,065 --> 00:44:28,065 (男性)中から お多福 出たよ 甘い おいしい お多福 出たよ 499 00:44:30,009 --> 00:44:32,009 ・ 姫 姫 500 00:44:34,013 --> 00:44:37,016 (菊姫)刑部! 501 00:44:37,016 --> 00:44:41,020 何か このような所で姫と呼ぶでない 502 00:44:41,020 --> 00:44:43,022 菊でよい 菊で 503 00:44:43,022 --> 00:44:45,024 はあ 504 00:44:45,024 --> 00:44:47,026 参るぞ 505 00:44:47,026 --> 00:44:49,026 あっ 姫 506 00:44:53,032 --> 00:45:01,040 (男性)ほら さっさござれや さっさござれやー・ 507 00:45:01,040 --> 00:45:08,040 ほら さっさござれや さっさござれやー 508 00:45:10,049 --> 00:45:12,051 (男性)さっさござれや・ 509 00:45:12,051 --> 00:45:17,051 さっさござれやー 510 00:45:21,060 --> 00:45:23,062 (男性)これなど お似合いでございますよ・ 511 00:45:23,062 --> 00:45:25,062 いかがでございますか? 512 00:45:33,005 --> 00:45:37,009 刑部 これがよい 513 00:45:37,009 --> 00:45:40,012 いかほどじゃ? (男性)へい 1朱と50文ですが・ 514 00:45:40,012 --> 00:45:43,015 1朱で結構でございます 515 00:45:43,015 --> 00:45:45,017 1朱か (男性)へい 516 00:45:45,017 --> 00:45:48,017 かたじけない (男性)ありがとう存じます 517 00:45:54,026 --> 00:45:57,029 魂魄 なおも この世に とどまるならば・ 518 00:45:57,029 --> 00:46:03,029 俺に力を貸せい 菊姫のために力を 519 00:46:28,027 --> 00:46:30,062 ・~ (八木莉可子)ファミマの~! (吉田鋼太郎)プリン! 520 00:46:30,062 --> 00:46:32,097 定番のとろける~? プリン・・・! 521 00:46:32,097 --> 00:46:34,667 新作はサンドの? プリン!? 522 00:46:34,667 --> 00:46:36,969 <ぷるあま&ほろにが さらに新感覚も!> うま! うま! 523 00:46:36,969 --> 00:46:39,004 <ファミマの最高!プリンスイーツ登場!> 524 00:46:39,004 --> 00:46:41,040 (2人)≪プリンの沼にどっぷりん≫