1 00:01:35,082 --> 00:01:39,086 <出羽の国 六郷藩士 松葉刑部> 2 00:01:39,086 --> 00:01:43,090 <忠誠を誓う主君に 愛する妻を奪われたあげく・ 3 00:01:43,090 --> 00:01:47,094 謀反人に仕立て上げられ 藩を追われた> 4 00:01:47,094 --> 00:01:52,099 <そして 江戸で武芸を売る浪人に 成り果てた> 5 00:01:52,099 --> 00:01:57,099 <だが 刑部には もう一つ 裏の顔があった> 6 00:02:14,121 --> 00:02:16,123 (人形使い)さあ さあ 寄ってらっしゃい 見てらっしゃい・ 7 00:02:16,123 --> 00:02:19,126 伏見一味の操り人形だ・ 8 00:02:19,126 --> 00:02:24,131 まずは 手を動かして進ぜよう・ 9 00:02:24,131 --> 00:02:27,131 ほーら! 10 00:02:31,071 --> 00:02:36,076 (刑部)さぁさぁ 腕に覚えのある者は 拙者と立ち合ってみられよ 11 00:02:36,076 --> 00:02:38,078 獲物は木刀 たんぽ槍 12 00:02:38,078 --> 00:02:41,081 己の得手とするもの 何でも よろしい 13 00:02:41,081 --> 00:02:44,084 拙者は この扇子一本で お相手つかまつる 14 00:02:44,084 --> 00:02:49,089 拙者の体をかすれば 1朱 胴か面を取れば 1分進ぜよう 15 00:02:49,089 --> 00:02:55,095 1回 たったの10文じゃ 10文にての腕試し さあ どうじゃ 16 00:02:55,095 --> 00:02:57,097 ・(男性)おーい けんかだ! けんかだー! 17 00:02:57,097 --> 00:02:59,099 (男性たち)おっ けんかだってよ どこだ どこだ? 18 00:02:59,099 --> 00:03:02,102 (飴曲吹き)お… お許しください どうか お許しを! 19 00:03:02,102 --> 00:03:05,105 (侍)ならん! 武士の袴に 飴など塗りおって・ 20 00:03:05,105 --> 00:03:11,111 ただで済むと思うか! (飴曲吹き)お助けー! お助けを… 21 00:03:11,111 --> 00:03:15,115 (初花)お待ちよ (侍)どけ 女! 22 00:03:15,115 --> 00:03:19,119 (初花)袴に飴を塗られるなんざ 随分 甘党のお武家さんだね 23 00:03:19,119 --> 00:03:21,121 (侍)何だと!? (一同の笑い声) 24 00:03:21,121 --> 00:03:25,125 (初花)お江戸見物に夢中になって 飴売り屋さんに ぶつかったのは・ 25 00:03:25,125 --> 00:03:27,060 失礼ながら お武家様 26 00:03:27,060 --> 00:03:29,062 (侍)何ぃ!? (一同)そうだ そうだ! 27 00:03:29,062 --> 00:03:33,066 ・(男性)田舎侍! (一同の笑い声) 28 00:03:33,066 --> 00:03:35,068 ・(男性)いいぞ おねえさん! 29 00:03:35,068 --> 00:03:37,070 (初花)お国は どちらでござんすか? 30 00:03:37,070 --> 00:03:41,074 甘い滴の一つや二つで お腰のものを抜かれては・ 31 00:03:41,074 --> 00:03:46,079 それこそ お国の赤っ恥 (一同の笑い声) 32 00:03:46,079 --> 00:03:51,084 (初花)ねえ お武家様 今日のところは この初花に免じて 33 00:03:51,084 --> 00:03:54,087 (男性たち)いよっ 待ってました! 初花ねえさん!・ 34 00:03:54,087 --> 00:03:59,092 日本一! いいぞ! いいぞー! (一同の笑い声) 35 00:03:59,092 --> 00:04:02,095 (飴曲吹き) ありがとうございました… 36 00:04:02,095 --> 00:04:04,097 (初花)大丈夫かい? 37 00:04:04,097 --> 00:04:08,101 (飴曲吹き)本当に助かりました ありがとうございました 38 00:04:08,101 --> 00:04:11,104 (男性)さすがだねえ 芸者の初花ねえさんは 39 00:04:11,104 --> 00:04:14,107 (男性)いいきっぷだね ほれぼれしちゃうよ 40 00:04:14,107 --> 00:04:16,107 (男性)全くだ ハハハ… 41 00:04:18,111 --> 00:04:21,114 (お六)徳松の親分から 旦那に お仕事ですよ 42 00:04:21,114 --> 00:04:23,114 ああ… 43 00:04:26,119 --> 00:04:30,119 旦那 おう 44 00:04:52,079 --> 00:04:57,084 (徳松)えー 頼み主は 南茅場町の材木問屋 形屋九兵衛 45 00:04:57,084 --> 00:05:02,089 頼まれ相手 つまり 旦那に斬ってもらいてえ相手は・ 46 00:05:02,089 --> 00:05:06,093 売れっ子芸者 初花 初花だと? 47 00:05:06,093 --> 00:05:13,100 おや 御存じで? ヘヘッ 旦那も隅には置けませんねえ 48 00:05:13,100 --> 00:05:17,104 材木問屋の形屋が なぜ芸者を? 49 00:05:17,104 --> 00:05:22,109 (徳松)形屋にゃ 市太郎って 一人息子がおりやしてね・ 50 00:05:22,109 --> 00:05:25,112 この市太郎が 初花を見初めやして・ 51 00:05:25,112 --> 00:05:28,048 一緒になれなきゃ死ぬとまで 思い詰めているんだが… 52 00:05:28,048 --> 00:05:30,050 (市太郎)《おとっつぁん》 53 00:05:30,050 --> 00:05:35,055 (九兵衛)《何が 「おとっつぁん」だ また初花か この道楽息子が!》 54 00:05:35,055 --> 00:05:40,060 (市太郎)《ああ… わあっ! 痛ーい…》 55 00:05:40,060 --> 00:05:45,065 (徳松)形屋は駿河の山持ち 山川屋惣兵衛の一人娘と・ 56 00:05:45,065 --> 00:05:49,069 市太郎の縁談を 進めてるんでやすよ・ 57 00:05:49,069 --> 00:05:54,074 形屋が たった一代で江戸有数の 材木問屋に のし上がれたのも・ 58 00:05:54,074 --> 00:06:02,082 大井川の山持ち 山川屋惣兵衛 通称 山惣の切り出す材木を・ 59 00:06:02,082 --> 00:06:06,086 江戸で一手に 任せられたおかげで・ 60 00:06:06,086 --> 00:06:09,089 商いのために形屋は 何が何でも・ 61 00:06:09,089 --> 00:06:14,089 市太郎と山惣の一人娘との 祝言を挙げてえ 62 00:06:17,097 --> 00:06:21,101 《いやー お美しい いやいや かわいい ハハハ》 63 00:06:21,101 --> 00:06:25,105 《このような お嬢様なら 私が 嫁にもらいたいくらいですよ》 64 00:06:25,105 --> 00:06:30,043 (徳松)市太郎のため 商いのため 形屋の行く末のため・ 65 00:06:30,043 --> 00:06:35,048 かわいそうだが 初花を始末してほしいと 66 00:06:35,048 --> 00:06:38,051 話の筋は分かった 67 00:06:38,051 --> 00:06:42,055 それで 用心棒を… 68 00:06:42,055 --> 00:06:47,060 手回しが良すぎるか… えっ? 69 00:06:47,060 --> 00:06:53,066 徳松 その話 まだ 裏があるように思うが 70 00:06:53,066 --> 00:06:59,072 そいつを探れっていうんですかい? へっ そいつが旦那の悪い癖だ 71 00:06:59,072 --> 00:07:03,076 斬るだけなら 相手は大根 情けも容赦もいりゃあせん 72 00:07:03,076 --> 00:07:10,083 だが 裏を探って事情を知れば 大根が人間に化ける 73 00:07:10,083 --> 00:07:14,087 それでも斬れやすか 女を 74 00:07:14,087 --> 00:07:22,087 刑部の旦那… 旦那のその癖 闇の世界じゃ命取りだ 75 00:07:33,040 --> 00:07:36,043 俺は もはや武士ではない 76 00:07:36,043 --> 00:07:44,051 武士ではないが 武士の… 尾のようなものが残っておるのだ 77 00:07:44,051 --> 00:07:49,056 「武士の尾」? その尾が言うのだ 78 00:07:49,056 --> 00:07:51,058 「武士は大根など斬らぬ」 79 00:07:51,058 --> 00:07:58,065 「斬るのは せめて 人間でなくてはならぬ」とな 80 00:07:58,065 --> 00:08:09,076 ・~ 81 00:08:09,076 --> 00:08:12,079 分かりやした 裏を探らしていただきやす 82 00:08:12,079 --> 00:08:16,083 ですから旦那 初花を 83 00:08:16,083 --> 00:08:33,033 ・~ 84 00:08:33,033 --> 00:08:37,033 これだから旦那は 面白えや 85 00:08:44,044 --> 00:08:49,049 (三味線) 86 00:08:49,049 --> 00:09:06,066 ・~ 87 00:09:06,066 --> 00:09:09,066 (戸の開く音) 88 00:09:12,072 --> 00:09:15,075 ああっ… 89 00:09:15,075 --> 00:09:20,080 (三味線) 90 00:09:20,080 --> 00:09:30,023 ・~ 91 00:09:30,023 --> 00:09:33,026 (助四郎)ただの犬ではあるまい 92 00:09:33,026 --> 00:09:38,026 (助四郎)俺を鳴海助四郎と知っても その刀 抜くか 93 00:09:40,033 --> 00:09:44,037 鳴海助四郎… 94 00:09:44,037 --> 00:09:47,037 お主が 暗闇助四郎か 95 00:09:49,042 --> 00:09:52,045 俺を「暗闇」と聞く貴様は? 96 00:09:52,045 --> 00:09:55,048 松葉刑部と申す 97 00:09:55,048 --> 00:10:00,053 (助四郎)松葉刑部か 升池屋に雇われた野良犬め 98 00:10:00,053 --> 00:10:07,060 「升池屋」? 待たれよ 升池屋とは… 99 00:10:07,060 --> 00:10:24,077 ・~ 100 00:10:24,077 --> 00:10:33,019 やめた お主の腕なら相打ち 俺が勝っても 深手は必至 101 00:10:33,019 --> 00:10:37,019 この勝負 後日に預けよう 102 00:10:50,036 --> 00:10:52,038 初花 会いたかったよ 103 00:10:52,038 --> 00:10:55,041 若旦那 いいかげん諦めてくださいな 104 00:10:55,041 --> 00:11:00,046 ど… どうして そんなこと (初花)もう うんざりだ 金輪際・ 105 00:11:00,046 --> 00:11:02,048 ここには来ないでくださいな (市太郎)えっ? 106 00:11:02,048 --> 00:11:06,052 お座敷も御遠慮申し上げます (市太郎)ええっ? 107 00:11:06,052 --> 00:11:13,059 (初花)男ってのはね うちの人みたいに 強くなくちゃ 108 00:11:13,059 --> 00:11:17,063 (市太郎)う… うそじゃ うそじゃ 109 00:11:17,063 --> 00:11:22,063 は… 初花 うそじゃ 110 00:11:28,074 --> 00:11:30,076 (お静)こんにちは (女性)あっ こんにちは 111 00:11:30,076 --> 00:11:37,076 ・(さお竹売り)竹やー さお竹! 112 00:11:42,088 --> 00:11:45,091 (お静)刑部様 もらい物なんですけど… 113 00:11:45,091 --> 00:11:51,097 お客様… ですか? いやー いつも すまんな お静さん 114 00:11:51,097 --> 00:11:53,099 いえいえ どうぞ ああ… 115 00:11:53,099 --> 00:11:55,101 お客さんも よかったら どうぞ 116 00:11:55,101 --> 00:11:58,104 ちょうどいいあんばいに 冷えてますから 117 00:11:58,104 --> 00:12:00,104 (ため息) 118 00:12:03,109 --> 00:12:05,109 フッ… 119 00:12:08,114 --> 00:12:10,116 じゃあ 私は これで 120 00:12:10,116 --> 00:12:12,116 かたじけない いいえ 121 00:12:16,122 --> 00:12:21,127 さあ 市太郎殿 はぁ… 122 00:12:21,127 --> 00:12:27,067 市太郎殿 その「はぁ」は やめなされ 123 00:12:27,067 --> 00:12:31,071 はぁー あっ… ハハッ 124 00:12:31,071 --> 00:12:36,076 駄目ですねえ 私は フッ 125 00:12:36,076 --> 00:12:41,081 それより あの浪人者… 暗闇助四郎が口走った・ 126 00:12:41,081 --> 00:12:44,084 「升池屋」とは何者でござる? 127 00:12:44,084 --> 00:12:50,090 材木問屋でございます うちの形屋とは商売敵 128 00:12:50,090 --> 00:12:55,095 今度の 芝増上寺の建て増し普請で 父と入札を争っている間柄 129 00:12:55,095 --> 00:13:00,100 その入札の鍵を握る 勘定奉行の橋田様が・ 130 00:13:00,100 --> 00:13:05,105 先頃 私の初花を 見初めたのでございます 131 00:13:05,105 --> 00:13:09,109 勘定奉行が… 初花を 132 00:13:09,109 --> 00:13:15,115 はい それで升池屋は 初花を身請けしたいと置き屋に 133 00:13:15,115 --> 00:13:20,120 初花を身請けして 勘定奉行に献上する策略 134 00:13:20,120 --> 00:13:22,122 (升池屋)《手付けだ》 135 00:13:22,122 --> 00:13:26,126 (升池屋)《初花が この金まで 突っ返すというのなら・ 136 00:13:26,126 --> 00:13:29,062 今後 この置き屋の芸者衆は・ 137 00:13:29,062 --> 00:13:33,066 升池屋の座敷には 一切 呼ばれないと覚悟しておくれ》 138 00:13:33,066 --> 00:13:37,070 (女性)《そんな 升池屋さん 殺生でござんすよ》 139 00:13:37,070 --> 00:13:42,075 《フフフ… なら まあ せいぜい 初花を口説くんだね おかみ》 140 00:13:42,075 --> 00:13:48,081 《そうそう 身請けまでに初花に 悪い虫が寄り付かんように…》 141 00:13:48,081 --> 00:13:51,081 《暗闇の先生!》 142 00:13:55,088 --> 00:13:57,090 (升池屋) 《初花に付けさせてもらうよ》・ 143 00:13:57,090 --> 00:14:00,093 《構わないね おかみ》 144 00:14:00,093 --> 00:14:03,096 どうも ふに落ちん 145 00:14:03,096 --> 00:14:07,100 暗闇助四郎は 升池屋に雇われた男 146 00:14:07,100 --> 00:14:11,104 なのに それがしを その「升池屋の犬」と呼び・ 147 00:14:11,104 --> 00:14:16,109 斬ろうとしたのは なぜだ? さあ… 148 00:14:16,109 --> 00:14:20,113 初花は そこもとにほれて 身請け話を拒んでるというが・ 149 00:14:20,113 --> 00:14:24,117 ならば先ほど 初花が そこもとを振ったのは なぜだ? 150 00:14:24,117 --> 00:14:27,053 さあ… 151 00:14:27,053 --> 00:14:30,056 「さあ」ではない 152 00:14:30,056 --> 00:14:34,060 これから そこもとは どうする所存だ? 153 00:14:34,060 --> 00:14:38,064 さあ… 「さあ」ではござらん! 154 00:14:38,064 --> 00:14:42,068 そこもとの大事な女は 命まで狙われておるのだぞ 155 00:14:42,068 --> 00:14:45,071 えっ? 誰にでございます! 156 00:14:45,071 --> 00:14:50,076 どういうことで? 初花の命が? 松葉様 刑部様! 157 00:14:50,076 --> 00:14:53,079 まあ 食されよ 158 00:14:53,079 --> 00:15:10,096 ・~ 159 00:15:10,096 --> 00:15:15,101 跡取りなんかに 生まれなきゃよかった 160 00:15:15,101 --> 00:15:21,107 おとっつぁんは 材木運びの人足から 身を興した苦労人です 161 00:15:21,107 --> 00:15:24,110 早くに おっかさんを亡くしたあとは・ 162 00:15:24,110 --> 00:15:28,047 男手一つで私を育てて 商いもして 163 00:15:28,047 --> 00:15:31,050 腕っぷしの強さだけじゃない 164 00:15:31,050 --> 00:15:37,056 私は 本当に おとっつぁんに 頭が上がらないんです 165 00:15:37,056 --> 00:15:43,062 山惣さんは そのおとっつぁんの大切な後ろ盾 166 00:15:43,062 --> 00:15:47,066 怒らせちゃいけないことぐらい 私にも分かってます 167 00:15:47,066 --> 00:15:52,071 だけど 他の娘と祝言など… 168 00:15:52,071 --> 00:15:58,077 ほれて ほれて ほれ抜いた 初花の代わりになる女など・ 169 00:15:58,077 --> 00:16:01,077 この世に一人もいるもんですか! 170 00:16:05,084 --> 00:16:08,087 (ゆい)《たとえ 奥へ上がりましても・ 171 00:16:08,087 --> 00:16:13,087 私の生涯の夫は あなた様お一人》 172 00:16:16,095 --> 00:16:19,095 ならば… 173 00:16:22,101 --> 00:16:27,040 (市太郎)どうすれば? 教えてくださいまし 174 00:16:27,040 --> 00:16:31,044 親子の情も 商いのしがらみも 何もかも捨てて・ 175 00:16:31,044 --> 00:16:34,047 ほれた女の手を引いて 逃げろ 176 00:16:34,047 --> 00:16:37,050 でも それでは形屋が おとっつぁんが… 177 00:16:37,050 --> 00:16:41,050 構わん! 後は野となれ山となれでいいのだ 178 00:16:46,059 --> 00:16:51,064 (三味線) 179 00:16:51,064 --> 00:17:10,083 ・~ 180 00:17:10,083 --> 00:17:15,088 ・(客・芸者の笑い声) 181 00:17:15,088 --> 00:17:20,093 (三味線) 182 00:17:20,093 --> 00:17:26,099 ・~ 183 00:17:26,099 --> 00:17:28,099 ・(徳松)御免 184 00:17:31,037 --> 00:17:34,040 (徳松)悪いが ちょいと外してくれねえか 185 00:17:34,040 --> 00:17:36,040 (芸者)はい 186 00:17:39,045 --> 00:17:42,048 おう 徳松 お六も一緒か 187 00:17:42,048 --> 00:17:44,050 旦那 うん? 188 00:17:44,050 --> 00:17:48,054 一体 いつ 初花を斬るおつもりで? 189 00:17:48,054 --> 00:17:52,058 いや… 住まいの仕舞屋は言うに及ばず・ 190 00:17:52,058 --> 00:17:58,064 料亭までの行き帰り 座敷勤めの間も常に・ 191 00:17:58,064 --> 00:18:00,066 暗闇助四郎が詰めておってのう 192 00:18:00,066 --> 00:18:04,070 だから 初花は 斬れねえとおっしゃるんで? 193 00:18:04,070 --> 00:18:08,074 そうは言っておらん 隙さえあれば 必ず 194 00:18:08,074 --> 00:18:10,076 なら 結構 195 00:18:10,076 --> 00:18:18,084 ところで 旦那 今度 芝増上寺の 建て増し普請の入札があるんだが 196 00:18:18,084 --> 00:18:22,088 形屋と升池屋の一騎打ち 197 00:18:22,088 --> 00:18:26,092 初花を見初めた 勘定奉行の御機嫌取りで・ 198 00:18:26,092 --> 00:18:29,092 升池屋が横車を押しておる 199 00:18:31,030 --> 00:18:36,035 じゃあ その横車で 初花に付けた助四郎に・ 200 00:18:36,035 --> 00:18:42,041 付けた当人の升池屋が 苦りきってるのは御存じで? 201 00:18:42,041 --> 00:18:45,044 升池屋が助四郎に? 202 00:18:45,044 --> 00:18:49,048 暗闇助四郎と初花が 出来ちまったんですよ 203 00:18:49,048 --> 00:18:51,050 ああ? 204 00:18:51,050 --> 00:18:56,055 飼い犬に手をかまれた升池屋は 闇猫のお吉に つなぎをつけて・ 205 00:18:56,055 --> 00:19:00,055 助四郎に刺客を放ったが 今んところ 全て返り討ちのようで 206 00:19:04,063 --> 00:19:10,069 初花は おのが周囲の きな臭さに気付いたのだ 207 00:19:10,069 --> 00:19:15,074 だから 市太郎の身を案じ 心変わりを演じた 208 00:19:15,074 --> 00:19:18,077 お六 はい? 209 00:19:18,077 --> 00:19:24,083 初花と助四郎は 出来てなどおらん 助四郎の横恋慕だ 210 00:19:24,083 --> 00:19:27,019 さあ どうだか 211 00:19:27,019 --> 00:19:29,021 旦那 212 00:19:29,021 --> 00:19:33,025 闇猫のお吉が 助四郎を狙っておるなら・ 213 00:19:33,025 --> 00:19:37,029 俺は助四郎が討たれてから 初花を斬ることにする 214 00:19:37,029 --> 00:19:44,036 うむ それが上策 ヘヘッ 「渡りに船」って顔だ 215 00:19:44,036 --> 00:19:49,036 どういう意味だ 「言わぬが花」ってね 216 00:19:51,043 --> 00:19:55,043 請け負ったからには 必ず斬る 217 00:19:57,049 --> 00:20:02,049 (犬の鳴き声) 218 00:20:05,057 --> 00:20:07,057 ひゃっ! 219 00:20:09,061 --> 00:20:13,061 所詮 女だな ただの蛇に 220 00:20:16,068 --> 00:20:18,070 いっ! ううっ… 221 00:20:18,070 --> 00:20:30,016 ・~ 222 00:20:30,016 --> 00:20:32,018 初花! 223 00:20:32,018 --> 00:20:34,020 (叫び声) 224 00:20:34,020 --> 00:20:39,025 (重兵衛)暗闇助四郎 こよいこそ 覚悟! 225 00:20:39,025 --> 00:20:59,045 ・~ 226 00:20:59,045 --> 00:21:18,045 ・~ 227 00:21:28,074 --> 00:21:31,074 (刺客たちの悲鳴) 228 00:21:33,079 --> 00:21:35,079 初花ー! 229 00:21:37,083 --> 00:21:39,083 (才助)強い… 230 00:21:42,088 --> 00:21:44,090 (市太郎)初花! (初花)市太郎さん 231 00:21:44,090 --> 00:21:47,090 (市太郎)初花 早く こっちへ 早く 早く… 232 00:21:50,096 --> 00:21:53,099 市太郎さん 会いたかった 会いたかったよ 233 00:21:53,099 --> 00:21:57,099 初花 私もだよ 夢のようだよ 234 00:21:59,105 --> 00:22:02,108 これから どうする? (市太郎)ど… どうって… 235 00:22:02,108 --> 00:22:04,110 もう 家には戻らない方がいい (初花)うん 236 00:22:04,110 --> 00:22:08,114 かといって お前を連れて 形屋に帰っちゃ おとっつぁんが 237 00:22:08,114 --> 00:22:12,118 ああ ど… どうしよう 初花 238 00:22:12,118 --> 00:22:16,118 はぁ… どこまでいっても 頼りない 239 00:22:20,126 --> 00:22:26,126 どうして ほれちまったんだろう (市太郎)初花… 240 00:22:32,071 --> 00:22:37,071 (猫の鳴き声) 241 00:22:46,085 --> 00:22:51,090 (お吉)初花が 助四郎から 逃げてくれたおかげで・ 242 00:22:51,090 --> 00:22:57,090 やりやすくなったじゃないか 重兵衛 243 00:23:01,100 --> 00:23:09,108 この際 初花をかどわかして 升池屋に売った方が早い・ 244 00:23:09,108 --> 00:23:19,118 売値は 助四郎殺しと同じ 100両なら 升池屋も… 245 00:23:19,118 --> 00:23:25,118 何だい? (信次)初花に 刺客が放たれました 246 00:23:32,064 --> 00:23:34,064 (信次)刺客の名は… 247 00:23:38,070 --> 00:23:41,070 刑部か… 248 00:23:47,079 --> 00:23:53,085 (徳松)《裏を探って事情を知れば 大根が人間に化ける》・ 249 00:23:53,085 --> 00:23:56,085 《それでも斬れやすか 女を》 250 00:24:02,094 --> 00:24:08,100 ゆんべ 助四郎が襲われやしたぜ 何? 251 00:24:08,100 --> 00:24:13,105 弓使いに手間取ってる間に 初花が逃げ出しやして 252 00:24:13,105 --> 00:24:16,108 張り付いていた形屋の若旦那と 落ち合いましたよ 253 00:24:16,108 --> 00:24:21,113 「ここで会ったが百年目」 2人仲良く 手に手を取って 254 00:24:21,113 --> 00:24:26,113 駆け落ちしたか へい 目と鼻の先に 255 00:24:29,055 --> 00:24:32,055 目と鼻の… 先? 256 00:24:35,061 --> 00:24:38,064 なぜ それがしの所に? 257 00:24:38,064 --> 00:24:41,067 (市太郎)はい 刑部様のおっしゃるとおり・ 258 00:24:41,067 --> 00:24:43,069 「後は野となれ山となれ」 259 00:24:43,069 --> 00:24:47,069 初花と一緒に 上方に 駆け落ちしようと決めました 260 00:24:49,075 --> 00:24:54,080 ついては ここに なけなしの25両・ 261 00:24:54,080 --> 00:24:59,085 これで 箱根の関所まで 用心棒をお願いできませんか 262 00:24:59,085 --> 00:25:01,085 ああ? 263 00:25:05,091 --> 00:25:13,099 いや しかし… しかし それでは それがしの筋が通らぬ 264 00:25:13,099 --> 00:25:18,104 筋… 筋とは? 265 00:25:18,104 --> 00:25:23,104 それは… つまり… 266 00:25:26,112 --> 00:25:31,050 刑部様に断られては もう 心中する他ありません 267 00:25:31,050 --> 00:25:36,055 待たれよ 市太郎殿 初花殿 268 00:25:36,055 --> 00:25:40,059 相手は助四郎と えたいの知れない一味 269 00:25:40,059 --> 00:25:44,063 刑部様に断られても 恨みゃしません・ 270 00:25:44,063 --> 00:25:48,067 駆け落ちか 道行きか・ 271 00:25:48,067 --> 00:25:53,072 どっちにしても 市太郎さんとの二人旅 272 00:25:53,072 --> 00:25:57,076 私は それが うれしいんでございます 273 00:25:57,076 --> 00:26:16,095 ・~ 274 00:26:16,095 --> 00:26:23,095 ようございやす その用心棒 お引き受けいたしやしょう 275 00:26:25,104 --> 00:26:28,040 ありがとうございます このとおりです! 276 00:26:28,040 --> 00:26:40,040 ・~ 277 00:26:44,056 --> 00:26:49,061 (乗客)御新造さんですかい (市太郎)はい お鶴と申します 278 00:26:49,061 --> 00:26:53,065 私は亀太郎 (乗客)へえ 鶴と亀! 279 00:26:53,065 --> 00:26:55,067 ハハハ こいつぁ 縁起がいいや 280 00:26:55,067 --> 00:26:57,069 アハハ… (乗客)全くだ ハハハ 281 00:26:57,069 --> 00:27:01,073 御新造さん どっかで見かけた顔だが… 282 00:27:01,073 --> 00:27:04,076 そうですか よく そう言われるんですけどね 283 00:27:04,076 --> 00:27:07,076 ハハハ… 284 00:27:09,081 --> 00:27:13,085 (徳松)どう 地味に繕ってみても こぼれる色香は・ 285 00:27:13,085 --> 00:27:18,090 売れっ子芸者の初花だ 確かに 286 00:27:18,090 --> 00:27:23,095 追っ手が掛かれば 捕らえてくれと 言わんばかりの道中だな 287 00:27:23,095 --> 00:27:27,095 おや あっしたちは 追っ手じゃねえんで? 288 00:27:29,034 --> 00:27:34,039 用心棒に寝返ったのでは? 旦那も お人がいいねえ 289 00:27:34,039 --> 00:27:40,039 違うのか しっ 声が高え 日も高え 290 00:28:13,078 --> 00:28:16,081 (客引き)いらっしゃいまし 宿は お決まりですか? 291 00:28:16,081 --> 00:28:19,084 (男性)ああ 悪いな 定宿があるんだが 292 00:28:19,084 --> 00:28:25,090 もう一度 問う 用心棒に寝返ったのでは? 293 00:28:25,090 --> 00:28:29,028 (徳松)この稼業 寝返りは御法度 294 00:28:29,028 --> 00:28:37,036 しかし… 金を受け取った えっ? ああ ヘヘッ 295 00:28:37,036 --> 00:28:46,036 多分 升池屋から出た 身請けの手付け どうせ 死に金 296 00:28:48,047 --> 00:28:54,053 初花といやぁ 江戸じゃ ちょいと知られた顔だ 297 00:28:54,053 --> 00:28:59,058 斬るんだったら 街道筋の人けのない場所がいい 298 00:28:59,058 --> 00:29:05,064 幸い 道中手形 まだ 手に入れておりやせんから・ 299 00:29:05,064 --> 00:29:08,067 しばらく ここから動けねえ 300 00:29:08,067 --> 00:29:13,067 やったのは 闇猫のお吉の 仕業ってことにすりゃ… 301 00:29:16,075 --> 00:29:19,078 駆け落ちまでしたんだ 302 00:29:19,078 --> 00:29:25,084 市太郎だって諦めがついて 山惣の一人娘をもらうことでしょう 303 00:29:25,084 --> 00:29:28,020 人なんてものはね 旦那・ 304 00:29:28,020 --> 00:29:33,020 一つ けりをつけてやれば 心持ちも変わるってもんで 305 00:29:38,030 --> 00:29:41,033 初花 お斬りなせえ 306 00:29:41,033 --> 00:29:46,038 そうすりゃ 旦那も一つ けりがつく 307 00:29:46,038 --> 00:29:49,038 けりか… 308 00:30:01,053 --> 00:30:16,068 ・~ 309 00:30:16,068 --> 00:30:18,068 ・(市太郎のうめき声) 310 00:30:20,072 --> 00:30:24,076 (うめき声) どうした? 311 00:30:24,076 --> 00:30:27,012 お助けくださいまし! 初花が何者かに 312 00:30:27,012 --> 00:30:29,012 何? 初花が! 313 00:30:35,020 --> 00:30:41,026 初花? 初花… 初花 初花! 314 00:30:41,026 --> 00:30:44,026 初花 は… 初花 315 00:30:46,031 --> 00:30:49,034 ぎ… 刑部様? 刑部様! 316 00:30:49,034 --> 00:31:06,034 ・~ 317 00:31:16,061 --> 00:31:20,065 ・ 待てー! 女を置いていけ! 318 00:31:20,065 --> 00:31:35,080 ・~ 319 00:31:35,080 --> 00:31:38,083 ああ… 強い 320 00:31:38,083 --> 00:31:41,083 暗闇助四郎と どっちが強い? 321 00:31:47,092 --> 00:31:52,092 諦めやしないよ 地獄の底まで追いかけてやるさ 322 00:32:05,110 --> 00:32:11,116 (市太郎)あっ 初花! 大丈夫か? 初花・ 323 00:32:11,116 --> 00:32:15,120 初花 大丈夫かい? 初花! 324 00:32:15,120 --> 00:32:18,123 市太郎さん よかった 無事だったんだね 325 00:32:18,123 --> 00:32:23,123 うん ああ よかった! ううっ… 326 00:32:25,130 --> 00:32:28,066 (初花)刑部様 ありがとうございます! 327 00:32:28,066 --> 00:32:30,066 (市太郎)ありがとうございます 刑部様 328 00:32:33,071 --> 00:32:35,073 面を上げられよ 329 00:32:35,073 --> 00:32:39,077 残念ながら 駆け落ちは ここまでに 330 00:32:39,077 --> 00:32:41,079 (初花)えっ? 331 00:32:41,079 --> 00:32:47,085 先ほどの賊の言 聞いたであろう 上方に逃げても無駄だ 332 00:32:47,085 --> 00:32:51,089 地獄の底まで追いかける というのなら・ 333 00:32:51,089 --> 00:32:57,095 いっそ この場で… 覚悟を固められよ 334 00:32:57,095 --> 00:33:01,095 (市太郎)刑部様 覚悟とは? 335 00:33:04,102 --> 00:33:07,102 (市太郎)ああっ! ああ… 336 00:33:14,112 --> 00:33:16,112 (気合い) (市太郎)ううっ! 337 00:33:23,121 --> 00:33:25,121 ああ… 338 00:33:28,060 --> 00:33:32,064 生きるためのけりを 江戸に戻って つける覚悟だ 339 00:33:32,064 --> 00:33:36,068 はぁ? 「はぁ」ではない 340 00:33:36,068 --> 00:33:41,068 初花殿と 正式に祝言を挙げろと 申しておるのだ 341 00:33:43,075 --> 00:33:48,080 初花殿を形屋の嫁として 世間に お披露目すれば・ 342 00:33:48,080 --> 00:33:52,084 勘定奉行も升池屋も もはや 手は出せぬ 343 00:33:52,084 --> 00:33:55,087 いや でも… あのおとっつぁんが 許してくれるはずが 344 00:33:55,087 --> 00:34:01,093 だから 覚悟を固め 説得に当たられよ 345 00:34:01,093 --> 00:34:04,096 それがし 後見人を務め申す 346 00:34:04,096 --> 00:34:20,112 ・~ 347 00:34:20,112 --> 00:34:24,116 (九兵衛)何っ? 芸者を形屋の嫁にする!? 348 00:34:24,116 --> 00:34:28,116 誰が許した このばか息子! (市太郎)うっ… 349 00:34:34,059 --> 00:34:37,062 (九兵衛)いいか 市太郎 寝食を忘れてな・ 350 00:34:37,062 --> 00:34:41,066 働いて 働いて 働いて! 働いて 働いて・ 351 00:34:41,066 --> 00:34:45,070 たった一代で 形屋を ここまでにしたのは誰のためだ 352 00:34:45,070 --> 00:34:50,075 一人息子の お前のためだ! その親の恩を足蹴にし・ 353 00:34:50,075 --> 00:34:55,080 大恩ある山惣さんの一人娘を 袖にして・ 354 00:34:55,080 --> 00:34:59,084 芸者風情を嫁に取るなど もっての外! 355 00:34:59,084 --> 00:35:02,087 (市太郎)ううー お… お願いです 356 00:35:02,087 --> 00:35:05,090 初花と祝言を挙げさせてくれれば もう 道楽はいたしません 357 00:35:05,090 --> 00:35:09,094 この… (市太郎)ああーっ 358 00:35:09,094 --> 00:35:14,099 うわーっ! (市太郎)あーっ 痛っ… 359 00:35:14,099 --> 00:35:18,103 「親の心 子知らず」というが 本当に お前ってやつは… 360 00:35:18,103 --> 00:35:22,107 (市太郎)いえ「子の心 親知らず」だ (九兵衛)何だと? 361 00:35:22,107 --> 00:35:25,110 (市太郎)子の幸せを願うのが 親なら 私のいちばんの幸せは・ 362 00:35:25,110 --> 00:35:27,045 初花を嫁にもらうこと そこもとの男が・ 363 00:35:27,045 --> 00:35:30,048 本当の男になれるかどうかの 瀬戸際 364 00:35:30,048 --> 00:35:33,051 でも 刑部様… 見届けよう 365 00:35:33,051 --> 00:35:36,054 (九兵衛)それ以上 言うな 勘当だ! 366 00:35:36,054 --> 00:35:41,059 (市太郎)私は心底 初花に ほれているんです! おとっつぁん 367 00:35:41,059 --> 00:35:46,064 うわっ! 何が 「初花に ほれてるんです」だ 368 00:35:46,064 --> 00:35:50,068 恥ずかしげもなく いけしゃあしゃあと 369 00:35:50,068 --> 00:35:53,071 芸者なんかに骨抜きにされおって 370 00:35:53,071 --> 00:35:57,075 ・(人々の悲鳴) 371 00:35:57,075 --> 00:36:03,081 (番頭)あっ ああっ… 旦那様! (助四郎)初花ー! 372 00:36:03,081 --> 00:36:05,081 どこだ… 373 00:36:08,086 --> 00:36:13,091 初花 初花… 374 00:36:13,091 --> 00:36:18,096 暗闇助四郎 未練 375 00:36:18,096 --> 00:36:21,099 (助四郎)松葉刑部・ 376 00:36:21,099 --> 00:36:30,099 先日 預けた 勝負と初花 今ここで もらい受ける 377 00:36:40,051 --> 00:36:43,051 (市太郎)初花 初花… 378 00:36:47,058 --> 00:36:50,058 初花! (九兵衛)わあっ… 379 00:36:53,064 --> 00:36:55,066 初花 危ないよ 380 00:36:55,066 --> 00:36:57,068 何言ってるんだい へなちょこ息子! (市太郎)えっ? 381 00:36:57,068 --> 00:36:59,070 子の幸せを願うのが親なら・ 382 00:36:59,070 --> 00:37:03,074 その親を守るのが 子の務めじゃないのかい 383 00:37:03,074 --> 00:37:07,078 二親を早くに亡くした私には さっきの親子げんか・ 384 00:37:07,078 --> 00:37:10,081 腹が立つほど羨ましかったよ 市太郎さん! 385 00:37:10,081 --> 00:37:14,085 初花 (九兵衛)初花… 386 00:37:14,085 --> 00:37:33,085 ・~ 387 00:37:41,046 --> 00:37:43,046 (助四郎)うおーっ! 388 00:38:38,036 --> 00:38:41,036 (戸の開まる音) 389 00:38:44,042 --> 00:38:47,045 ここが貴様の墓場だ 390 00:38:47,045 --> 00:39:07,065 ・~ 391 00:39:07,065 --> 00:39:14,072 ・~ 392 00:39:14,072 --> 00:39:17,075 次は どこがいい 次は どこがいい… 393 00:39:17,075 --> 00:39:24,082 足か 足か… 腕か 腕か… いっそ 胴か いっそ 胴か… 394 00:39:24,082 --> 00:39:28,019 初花を失った… この数日の 俺の苦しみ 俺の苦しみ… 395 00:39:28,019 --> 00:39:32,023 思い知るがいい 思い知るがいい… 396 00:39:32,023 --> 00:39:40,031 ・~ 397 00:39:40,031 --> 00:39:43,034 所詮は横恋慕の横車! 398 00:39:43,034 --> 00:39:49,040 初花殿にとって お主は その剣法と同じ 399 00:39:49,040 --> 00:39:53,044 実体のない影法師だ! 400 00:39:53,044 --> 00:39:57,048 ・(助四郎)ハハハ… 黙るがいい 黙るがいい…・ 401 00:39:57,048 --> 00:40:02,053 俺も黙って 俺も黙って… 貴様を斬る 貴様を斬る… 402 00:40:02,053 --> 00:40:12,053 ・~ 403 00:40:29,014 --> 00:40:31,014 うおっ! 404 00:40:34,019 --> 00:40:37,019 初花… 405 00:40:47,032 --> 00:40:50,035 お六が番所に おっつけ 役人も来るでしょうが・ 406 00:40:50,035 --> 00:40:53,038 なに 旦那は形屋さんを守って 助太刀しただけのこと 407 00:40:53,038 --> 00:40:56,041 何のとがめもございやせん 408 00:40:56,041 --> 00:41:04,049 で… 話を戻しまして えー こちら こちらでございやす へい 409 00:41:04,049 --> 00:41:06,051 何だね これ 410 00:41:06,051 --> 00:41:11,056 えー 駿河の山惣さんから お預かりした 御祝儀でございやす 411 00:41:11,056 --> 00:41:16,061 あ… もう一度 言ってくれ 何の御祝儀だ 412 00:41:16,061 --> 00:41:19,064 えー 御子息 市太郎さんと 初花さんの御縁談・ 413 00:41:19,064 --> 00:41:23,068 めでたく相調いましたこと 御報告申し上げましたならば・ 414 00:41:23,068 --> 00:41:29,074 山惣さん 大層なお怒りようで (九兵衛)ああ… 415 00:41:29,074 --> 00:41:33,078 「今後 一切 形屋との取り引きはなし」 416 00:41:33,078 --> 00:41:37,082 「これが手切れの御祝儀だ 遠慮なく 取っとけー!」 417 00:41:37,082 --> 00:41:39,084 わあっ! (徳松)とまあ・ 418 00:41:39,084 --> 00:41:44,084 大変な 大変な 御けんまくでございやした 419 00:41:59,104 --> 00:42:01,106 おとっつぁん 420 00:42:01,106 --> 00:42:08,106 ああ… 増上寺も駄目か せっかく苦心して… 421 00:42:11,116 --> 00:42:15,120 だが しかし 嫁が来た 422 00:42:15,120 --> 00:42:19,124 頼りない息子には 願ってもない いい嫁だ! 423 00:42:19,124 --> 00:42:21,126 えっ? 424 00:42:21,126 --> 00:42:23,128 それじゃ… 425 00:42:23,128 --> 00:42:27,128 市太郎 許す! 426 00:42:30,068 --> 00:42:36,074 初花さん 芸者風情がうんぬんと 失礼なことばかり申し上げて・ 427 00:42:36,074 --> 00:42:40,078 本当に申し訳ない 428 00:42:40,078 --> 00:42:47,085 頼りない息子ですが どうぞよろしく お願いいたします 429 00:42:47,085 --> 00:42:53,091 おとっつぁん… (初花)形屋さん もったいない 430 00:42:53,091 --> 00:42:56,094 形屋殿 431 00:42:56,094 --> 00:43:02,100 うん 息子たちに守られてな ようやっと気が付いた 432 00:43:02,100 --> 00:43:13,100 もう 欲をかく年ではない 増上寺は諦める! ハハハ… 433 00:43:20,118 --> 00:43:23,121 刑部様 これは? 434 00:43:23,121 --> 00:43:30,061 それがしからの祝儀 と言いたいが 元は そこもとらの金だ 435 00:43:30,061 --> 00:43:34,065 1両は使ってしまったが 山惣からの祝儀と共に・ 436 00:43:34,065 --> 00:43:37,065 どうか 受け取ってもらいたい 437 00:43:39,070 --> 00:43:41,070 (市太郎・初花) ありがとうございます! 438 00:43:52,083 --> 00:43:57,088 ああっ… わたしゃ 一体 何てことを頼んだんだ 439 00:43:57,088 --> 00:44:01,092 穴があったら入りたい! (市太郎)何ですか おとっつぁん 440 00:44:01,092 --> 00:44:04,095 ああ まあまあ いいじゃありませんか・ 441 00:44:04,095 --> 00:44:09,100 ねっ ねえ 旦那 ヘヘッ そうだなあ ええ? 442 00:44:09,100 --> 00:44:12,103 (徳松・刑部の笑い声) 443 00:44:12,103 --> 00:44:17,108 (徳松)ヘヘヘ… 444 00:44:17,108 --> 00:44:23,114 教えてくれぬか 徳松 どうして お主が山惣の所に? 445 00:44:23,114 --> 00:44:29,114 早々に分かっておりやしたよ こりゃ 旦那に初花は斬れねえなと 446 00:44:32,056 --> 00:44:34,058 (徳松) そこで 世話物は旦那に任して・ 447 00:44:34,058 --> 00:44:40,064 あのあと あっしは駿河に飛んで 山惣に全てを ばらしたってわけで 448 00:44:40,064 --> 00:44:45,069 形屋殿が… いや 頑固おやじが振り上げた拳の・ 449 00:44:45,069 --> 00:44:49,073 落としどころの算段を つけてきたというわけか 450 00:44:49,073 --> 00:44:51,075 へい ハハハ 451 00:44:51,075 --> 00:44:53,077 徳松 へい 452 00:44:53,077 --> 00:44:56,080 お主も案外 世話好きだな 453 00:44:56,080 --> 00:45:02,086 ヘヘヘ 旦那ほどじゃありやせんがね 454 00:45:02,086 --> 00:45:05,089 フフフ… 455 00:45:05,089 --> 00:45:09,093 ほれ それは? 456 00:45:09,093 --> 00:45:11,095 こっちは 用心棒代 457 00:45:11,095 --> 00:45:14,098 こっちは あっしが駿河へ行った手間賃 458 00:45:14,098 --> 00:45:16,098 手間賃? 459 00:45:18,102 --> 00:45:22,106 まさか 山惣の祝儀から? 460 00:45:22,106 --> 00:45:25,109 半分 抜かさしていただきやした 461 00:45:25,109 --> 00:45:29,047 締めて… 50両 ヘヘッ 462 00:45:29,047 --> 00:45:34,052 まあまあの仕事でやしたね ヘヘヘ 463 00:45:34,052 --> 00:45:49,052 ・~ 464 00:45:52,070 --> 00:45:57,075 (徳松)公儀直参旗本の奥方の命が 狙われているんでやす 465 00:45:57,075 --> 00:45:59,077 (渋江)おこの殿を頼む 466 00:45:59,077 --> 00:46:01,079 (叫び声) 467 00:46:01,079 --> 00:46:03,081 面白いねえ 468 00:46:03,081 --> 00:46:05,081 こたびは お主自ら 拙者の刺客か 469 00:46:28,072 --> 00:46:30,108 ・~ (八木莉可子)ファミマの~! (吉田鋼太郎)プリン! 470 00:46:30,108 --> 00:46:32,143 定番のとろける~? プリン・・・! 471 00:46:32,143 --> 00:46:34,712 新作はサンドの? プリン!? 472 00:46:34,712 --> 00:46:37,014 <ぷるあま&ほろにが さらに新感覚も!> うま! うま! 473 00:46:37,014 --> 00:46:39,050 <ファミマの最高!プリンスイーツ登場!> 474 00:46:39,050 --> 00:46:41,085 (2人)≪プリンの沼にどっぷりん≫