1 00:02:46,077 --> 00:02:48,077 2 00:02:51,949 --> 00:02:56,621 ♬『Delight of my love』 3 00:02:56,621 --> 00:03:10,301 ♬~ 4 00:03:10,301 --> 00:03:30,321 ♬~ 5 00:03:30,321 --> 00:03:50,274 ♬~ 6 00:03:50,274 --> 00:04:10,294 ♬~ 7 00:04:10,294 --> 00:04:20,294 ♬~ 8 00:04:21,639 --> 00:04:23,307 (伝衛門)みんな よく聞いてくれ。 9 00:04:23,307 --> 00:04:27,007 今日から こいつを 猛と名付けることにした。 10 00:04:28,646 --> 00:04:30,648 (伝衛門)だから みんなも こいつのことを⇒ 11 00:04:30,648 --> 00:04:32,984 猛と呼んでくれ。 いいな。 12 00:04:32,984 --> 00:04:35,319 (一同)はい。 承知しました。 13 00:04:35,319 --> 00:04:40,992 (ひかる)わたしが 名付け親よ。 猛君。 あなたのお名前は 何? 14 00:04:40,992 --> 00:04:44,262 (猛)俺は 猛だ。 15 00:04:44,262 --> 00:04:46,262 猛…。 16 00:04:50,935 --> 00:04:56,274 (絹)猛。 おまんの 父親は➡ 17 00:04:56,274 --> 00:04:59,610 あのようなことを 言っておりますが➡ 18 00:04:59,610 --> 00:05:05,283 私には とうてい 認められることではありません。 19 00:05:05,283 --> 00:05:07,618 (文彦)そのとおりです。 あんなヤツが➡ 20 00:05:07,618 --> 00:05:11,956 猛だなんて 呼ばれたら お母さまも猛も かわいそうです。 21 00:05:11,956 --> 00:05:13,956 僕も絶対に 許せません。 22 00:05:16,294 --> 00:05:24,969 文彦。 お前は三枝家の長男です。 伝統を受け継ぎ 土地を守り➡ 23 00:05:24,969 --> 00:05:27,638 さらに 発展させる義務が あるのです。 24 00:05:27,638 --> 00:05:29,338 はい。 25 00:05:31,642 --> 00:05:39,642 猛。 文彦のことを 見守っていてくださいね。 26 00:05:43,587 --> 00:05:48,259 (野鳥の鳴き声) 27 00:05:48,259 --> 00:05:52,930 ≪(太郎)おい お前。 旦那さまが 猛って 名前をつけたからって➡ 28 00:05:52,930 --> 00:05:54,932 いい気になるんじゃねえよ! 29 00:05:54,932 --> 00:05:56,934 関係ねえだろ。 30 00:05:56,934 --> 00:05:59,534 (吾作)何を 懐に隠してるんだ? 31 00:06:02,940 --> 00:06:04,942 やめろ! (太郎)やっちまえ! 32 00:06:04,942 --> 00:06:07,611 やめろ! (太郎)待て! 33 00:06:07,611 --> 00:06:12,011 (太郎たちの叫び声) 34 00:06:13,951 --> 00:06:17,288 (孝一)あっ お嬢さん! (太郎)逃げろ! 35 00:06:17,288 --> 00:06:19,957 (猛)バカ野郎! 36 00:06:19,957 --> 00:06:21,959 (ひかる)ケガしてるじゃない。 37 00:06:21,959 --> 00:06:25,259 何すんだよ。 じっとしてなさい! 38 00:06:28,299 --> 00:06:30,968 どうして 強いのに たたかれたままだったの? 39 00:06:30,968 --> 00:06:34,568 手を離すわけには いかなかったんだ。 えっ? 40 00:06:37,308 --> 00:06:41,312 ウサギ! ケガしてるんだ。 41 00:06:41,312 --> 00:06:45,916 本当? どうしても 助けてやりたいんだ。 42 00:06:45,916 --> 00:07:05,936 ♬~ 43 00:07:05,936 --> 00:07:10,274 頑張れよ。 死ぬなよ。 死んだら 負けなんだぞ。 44 00:07:10,274 --> 00:07:12,274 頑張って。 ウサギさん。 45 00:07:14,612 --> 00:07:16,947 おばさんか。 46 00:07:16,947 --> 00:07:20,284 ウサギが ケガをしてるんですって? 47 00:07:20,284 --> 00:07:23,621 ほら。 足のここ 竹の切り株かなんかで➡ 48 00:07:23,621 --> 00:07:25,956 傷めたみたいなんだ。 49 00:07:25,956 --> 00:07:27,958 お前 手当てができるのかい? 50 00:07:27,958 --> 00:07:30,258 こんなの お茶の子さいさいだよ。 51 00:07:31,962 --> 00:07:35,299 ひかる。 ウサギが のどが 乾いているようだから➡ 52 00:07:35,299 --> 00:07:38,599 下行って お水 もらってきてあげて。 はい。 53 00:07:45,910 --> 00:07:49,246 親御さんが 心配してるんじゃないかしら。 54 00:07:49,246 --> 00:07:51,916 親なんて 元からいねえよ。 55 00:07:51,916 --> 00:07:54,585 そんなことはないでしょう。 56 00:07:54,585 --> 00:07:59,256 お母さんの名前は 琴子というと 耳にしましたが。 57 00:07:59,256 --> 00:08:01,258 まあな。 58 00:08:01,258 --> 00:08:03,594 ホントなんですね? 59 00:08:03,594 --> 00:08:07,264 さあ。 どうだかね。 60 00:08:07,264 --> 00:08:09,600 お母さんが きっと 心配してるわ。 61 00:08:09,600 --> 00:08:14,000 ああ。 こいつの おっかさんは きっと心配してるさ。 62 00:08:22,613 --> 00:08:26,951 よし。 できた。 ひかるちゃん ここへ 入れてやろうよ。 63 00:08:26,951 --> 00:08:29,620 うん。 ウサギさんも きっと 喜ぶね。 64 00:08:29,620 --> 00:08:33,290 うん。 誰だって 狭いところに 閉じこめられるのは➡ 65 00:08:33,290 --> 00:08:34,990 嫌に決まってるさ。 66 00:08:36,627 --> 00:08:39,296 ウサギって 何を食べるの? 67 00:08:39,296 --> 00:08:41,966 うーんと…。 ニンジンが 大好きだ。 68 00:08:41,966 --> 00:08:44,966 だったら もらってくるわ。 うん。 69 00:08:53,244 --> 00:08:56,247 (お滝)おまん 何しに このウチへ来たんだ? 70 00:08:56,247 --> 00:08:59,917 はぁ? ばばあには 関係ねえよ。 71 00:08:59,917 --> 00:09:01,919 ばばあだって!? 72 00:09:01,919 --> 00:09:05,256 あっ! 角が出た。 鬼ばばあだ。 73 00:09:05,256 --> 00:09:07,925 おまん 母親の琴子に言われて➡ 74 00:09:07,925 --> 00:09:10,594 このウチん中を 引っかき回しに来たんだろう。 75 00:09:10,594 --> 00:09:13,597 はぁ? 訳の分かんねえこと ぬかすなよ。 76 00:09:13,597 --> 00:09:17,268 おまんが来てから 旦那さまと 奥さまの様子が おかしいんだよ。 77 00:09:17,268 --> 00:09:19,270 (竹)そんなこと あるはずねえと 思うけんど➡ 78 00:09:19,270 --> 00:09:22,940 お二人に 万が一のことがあったら ただじゃおかねえぞ。 79 00:09:22,940 --> 00:09:26,277 (末)旦那さまのためにも おまんが邪魔なんだ。 80 00:09:26,277 --> 00:09:29,947 (お滝)いいかい? あしたの 朝までに 出て行かないと➡ 81 00:09:29,947 --> 00:09:31,949 あることないこと でっちあげてでも⇒ 82 00:09:31,949 --> 00:09:34,549 警察へ つき出してやるからね。 83 00:09:44,228 --> 00:09:48,566 俺 おじさんに 迷惑かけてんのかな…。 84 00:09:48,566 --> 00:09:51,235 ≪(ひかる)あったわ。 85 00:09:51,235 --> 00:09:54,238 食わしてやりなよ。 えっ? わたしが? 86 00:09:54,238 --> 00:09:56,238 うん。 ほら さあ。 87 00:10:04,582 --> 00:10:06,582 食べたわ。 88 00:10:16,927 --> 00:10:19,227 (猛)何が 女中頭だよ…! 89 00:10:33,611 --> 00:10:37,615 おい! おっ! おじさんか。 90 00:10:37,615 --> 00:10:40,284 いきなり 声をかけるなよ。 心臓に悪いじゃん。 91 00:10:40,284 --> 00:10:44,221 悪い 悪い。 悪いついでに 小腹が減った。 92 00:10:44,221 --> 00:10:50,227 1つ つまませては くれんか? いいよ。 食わしてやるよ。 93 00:10:50,227 --> 00:10:54,527 酔いもさめたなあ。 飲み直すか。 94 00:11:01,572 --> 00:11:09,913 うん。 いいミソかげんだ。 酒と実に合う。 95 00:11:09,913 --> 00:11:13,917 やっぱな。 酒とミソは 相性がいいんだ。 96 00:11:13,917 --> 00:11:17,921 うん? 酒もいける口なのか? 97 00:11:17,921 --> 00:11:20,921 その辺のガキとは わけが違うぜ。 98 00:11:22,593 --> 00:11:27,264 じゃあ みんなにないしょで 1杯 飲ませてやる。 99 00:11:27,264 --> 00:11:31,264 おう。 話が分かるな。 100 00:11:39,276 --> 00:11:40,976 ハァ! 101 00:11:42,613 --> 00:11:45,549 人に 何かを言われたり➡ 102 00:11:45,549 --> 00:11:50,888 風当たりの強いことも いろいろとあるだろう。 103 00:11:50,888 --> 00:11:55,225 分かっては いるつもりだ。 104 00:11:55,225 --> 00:11:57,895 文彦は ひ弱だ。 105 00:11:57,895 --> 00:12:04,495 弟の猛は それを補い支えるだけの 明るさ 活動力があった。 106 00:12:06,236 --> 00:12:10,936 生きていてくれたらと 何度思ったことか。 107 00:12:13,243 --> 00:12:19,917 お前に猛と名付けたのは そんな気持ちもあったんだ。 108 00:12:19,917 --> 00:12:23,253 複雑な気持ちだな。 109 00:12:23,253 --> 00:12:27,553 将来は 文彦を支える人間に なってほしい。 110 00:12:29,927 --> 00:12:35,927 この家に ずっと…。 ずっと居ては くれぬか? 111 00:12:39,603 --> 00:12:43,603 俺も ずっと居たいと 思ってたんだ。 112 00:12:45,609 --> 00:12:49,009 そうか。 良かった。 113 00:12:53,951 --> 00:12:58,956 浜の荷揚げ仕事は 稼げるのか? 114 00:12:58,956 --> 00:13:03,293 人足頭の野郎 最初の約束の 半分もくれねえんだ。 115 00:13:03,293 --> 00:13:05,629 大人はみんな 汚えや。 116 00:13:05,629 --> 00:13:11,301 ハハハ…。 わしもその 汚い大人の一人か。 117 00:13:11,301 --> 00:13:15,305 考えておくよ。 (伝衛門)フッフッフ。 118 00:13:15,305 --> 00:13:18,642 (絹)お帰りでございましたか。 119 00:13:18,642 --> 00:13:24,648 うん。 今 猛と 宴会の し直しを していたとこだ。 120 00:13:24,648 --> 00:13:28,652 (絹)さようでございますか。 121 00:13:28,652 --> 00:13:31,052 馳走になった。 122 00:13:37,995 --> 00:13:40,595 大人か…。 123 00:13:44,935 --> 00:13:47,604 どうして あの子に お酒など 飲ませたのです? 124 00:13:47,604 --> 00:13:50,004 そんなに 目くじらを立てるな。 125 00:13:52,609 --> 00:13:55,946 以前 文彦がいたずらで お酒を飲もうとしたとき➡ 126 00:13:55,946 --> 00:13:57,948 あなたは 泣いて謝る文彦を➡ 127 00:13:57,948 --> 00:14:01,952 一晩中 蔵の中に押し込めて せっかんなさいました。 128 00:14:01,952 --> 00:14:05,622 どうして あの子と文彦では なさることが 違うのです?➡ 129 00:14:05,622 --> 00:14:09,293 文彦が せっかんを受けたのは 当然です。 でも…。 130 00:14:09,293 --> 00:14:13,964 絹。 あいつは 今夜 家を出ていくつもりで➡ 131 00:14:13,964 --> 00:14:16,264 握り飯を こしらえていたんだ。 132 00:14:18,302 --> 00:14:22,639 盗み食いをするのに 握り飯を 6つも7つも➡ 133 00:14:22,639 --> 00:14:25,976 こしらえるヤツがいるか?➡ 134 00:14:25,976 --> 00:14:30,647 成り行きはともかく わしが あいつを連れてきた以上➡ 135 00:14:30,647 --> 00:14:35,652 何とか身の立つように してやらねばならん。➡ 136 00:14:35,652 --> 00:14:38,322 今日 何があったかは知らん。 137 00:14:38,322 --> 00:14:43,927 だが あいつは この家には いてはならんと思ったのだ。➡ 138 00:14:43,927 --> 00:14:46,597 心当たりはないか? 139 00:14:46,597 --> 00:14:50,267 あの子に この家を出ていって ほしいと思っております。 140 00:14:50,267 --> 00:14:53,937 (伝衛門)何? 文彦は あの子が来て以来➡ 141 00:14:53,937 --> 00:14:57,274 何か 自分を見失っているような 気がいたします。⇒ 142 00:14:57,274 --> 00:15:01,945 それに このウチの中も 落ち着きなく バラバラに。 143 00:15:01,945 --> 00:15:08,285 いいえ。 私の心の中が ざわめいているのです。➡ 144 00:15:08,285 --> 00:15:10,954 今までは どんなことがあろうとも➡ 145 00:15:10,954 --> 00:15:13,290 あなたのことを 信じてまいりました。 146 00:15:13,290 --> 00:15:15,626 でも あの子のことは。 147 00:15:15,626 --> 00:15:18,326 どうして 猛と名付けたんですか? 148 00:15:21,965 --> 00:15:28,639 猛と あいつの目が似ている。 ひょっとして➡ 149 00:15:28,639 --> 00:15:32,976 神様が あいつに引き合わせて くれたのかもしれぬ。➡ 150 00:15:32,976 --> 00:15:39,576 あいつを 「猛」と呼んでいると 心の穴が 埋まるような…。 151 00:15:41,985 --> 00:15:44,254 そうやって 猛を死なせてしまった私を➡ 152 00:15:44,254 --> 00:15:45,923 責めていらっしゃるんですね。 153 00:15:45,923 --> 00:15:47,925 違う。 それは誤解だ。 154 00:15:47,925 --> 00:15:49,593 あの子は あなたの子なんでしょう? 155 00:15:49,593 --> 00:15:53,597 何? あなたが 外でこしらえた子。 156 00:15:53,597 --> 00:15:55,599 それを 次男として この家に迎えるために➡ 157 00:15:55,599 --> 00:15:57,935 猛と 名付けたんでしょう? 違う! それは まったく違うぞ。 158 00:15:57,935 --> 00:16:00,270 手の込んだことをなさらずに➡ 159 00:16:00,270 --> 00:16:03,607 どうして これこれと 打ち明けてくださらないのですか。 160 00:16:03,607 --> 00:16:07,945 私は 三枝伝衛門の 妻でございます。 161 00:16:07,945 --> 00:16:11,281 いいかげんにしないか! 信じとうございます! 162 00:16:11,281 --> 00:16:13,581 でも 今回の あなたの なさりようは…。 163 00:16:16,620 --> 00:16:19,957 横浜の 琴子さんに 産ませた子なんでしょう? 164 00:16:19,957 --> 00:16:23,961 何だと! 誰がそんなこと 言った? あの子です。 165 00:16:23,961 --> 00:16:29,299 あの子が 「母の名は琴子だ」と。 バカな…。 166 00:16:29,299 --> 00:16:33,637 横浜のことは あなたの 甲斐性だと 思ってまいりました。 167 00:16:33,637 --> 00:16:37,307 違う。 あの子は 琴子の子ではない。 168 00:16:37,307 --> 00:16:39,309 天地神明に誓って 違うぞ。 169 00:16:39,309 --> 00:16:42,312 どうしても 横浜へ帰してくださいませ。 170 00:16:42,312 --> 00:16:45,248 そうしないと わたしたち家族の心が➡ 171 00:16:45,248 --> 00:16:49,548 離れ離れになってしまいます。 お願いいたします。 172 00:16:58,929 --> 00:17:05,602 分かった。 あした横浜に行って あいつの身元を確かめてこよう。 173 00:17:05,602 --> 00:17:09,002 そうすれば お前の誤解も 解けるだろう。 174 00:17:10,607 --> 00:17:12,607 ありがとうございます。 175 00:17:20,617 --> 00:17:23,954 何だと! 俺を 横浜に連れて行くだと? 176 00:17:23,954 --> 00:17:27,290 誤解をせんでくれ。 いろいろと 手を尽くせば➡ 177 00:17:27,290 --> 00:17:29,626 お前の親が 分かると思ったんだ。 178 00:17:29,626 --> 00:17:31,962 親なんて 元からいねえよ。 179 00:17:31,962 --> 00:17:34,631 捜してみなきゃ 分からんだろう。 180 00:17:34,631 --> 00:17:36,633 横浜で いろんな人に 会ってみよう。 181 00:17:36,633 --> 00:17:38,633 そうすれば お前の身元が 分かるはずだ。 182 00:17:40,237 --> 00:17:42,906 俺に 猛って名前 つけたよな。 183 00:17:42,906 --> 00:17:44,574 ああ。 184 00:17:44,574 --> 00:17:49,579 ゆうべ 「この家にずっと居ろ」って 言ったのも 忘れたのかよ? 185 00:17:49,579 --> 00:17:52,249 だから これは…。 おめえも 嘘つきだ! 186 00:17:52,249 --> 00:17:56,549 猛。 大人は みんな汚え! 187 00:18:05,595 --> 00:18:07,931 (ひかる)どうして 横浜へ行くの? 188 00:18:07,931 --> 00:18:10,934 うーん。 用事ができたから おじさんと 行くのさ。 189 00:18:10,934 --> 00:18:13,270 いつ 帰ってくるの? 190 00:18:13,270 --> 00:18:15,939 用が終われば すぐさ。 191 00:18:15,939 --> 00:18:18,275 このウサギさんは どうするの? 192 00:18:18,275 --> 00:18:22,946 だから 俺のいない間は ひかるちゃんに➡ 193 00:18:22,946 --> 00:18:25,949 面倒を見てほしいのさ。 わたしが? 194 00:18:25,949 --> 00:18:29,619 うん。 やれるさ。 面倒見てくれるって➡ 195 00:18:29,619 --> 00:18:33,290 約束してくれ。 だったら わたしにも約束して。 196 00:18:33,290 --> 00:18:38,290 絶対に 帰ってきて ウサギを 治してあげるって。 約束よ。 197 00:18:40,564 --> 00:18:45,569 分かった。 約束する。 げんまんだ。 198 00:18:45,569 --> 00:18:51,908 ♬「指切りげんまん 嘘ついたら 針千本 のます➡ 199 00:18:51,908 --> 00:18:55,208 指切った」 200 00:18:58,248 --> 00:19:01,251 ひかるちゃん。 ウサギの世話を 頼むぜ。 201 00:19:01,251 --> 00:19:04,951 頑張るから できるだけ 早く帰ってきてね。 202 00:19:06,590 --> 00:19:10,927 希望に沿いたいけどよ。 「あしたは あしたの風が吹く」だ。 203 00:19:10,927 --> 00:19:16,600 (文彦)お父さま。 こいつを必ず 横浜に 置いてきてください!➡ 204 00:19:16,600 --> 00:19:20,937 それが 三枝家のためであり お母さまのためです! 205 00:19:20,937 --> 00:19:24,274 バカ野郎。 こんなとこ 二度と来るもんか! 206 00:19:24,274 --> 00:19:27,974 猛君! ウサギと待っているわ! 207 00:19:39,623 --> 00:19:44,227 (汽車の走る音) 208 00:19:44,227 --> 00:19:46,527 わしを 恨んでいるのか? 209 00:19:57,240 --> 00:20:00,243 (琴子)バカだよ お前は。 旦那さまに ついていくなんて。⇒ 210 00:20:00,243 --> 00:20:02,913 ご家族が 迷惑するって 考えられなかったのかい? 211 00:20:02,913 --> 00:20:04,581 (猛)俺は たまたま 汽車に乗り合わせて➡ 212 00:20:04,581 --> 00:20:06,917 連れて行かれただけだよ。 213 00:20:06,917 --> 00:20:11,588 なあ? そうだよな。 ああ。 214 00:20:11,588 --> 00:20:14,988 言っとくけど 俺の身寄りを 捜すなんて ムダだぜ。 215 00:20:16,593 --> 00:20:20,597 横浜に顔の広い 何人かに 頼んでみるつもりだ。 216 00:20:20,597 --> 00:20:23,600 何か 手がかりが見つかれば 道は開ける。 217 00:20:23,600 --> 00:20:27,938 まあな。 俺の親類が見つかって そっちに 預けりゃ➡ 218 00:20:27,938 --> 00:20:31,238 三枝家にも 波風が立たなくて 済むもんな。 219 00:20:37,280 --> 00:20:40,980 大崎さんに 会いに出かける。 (琴子)はい。 220 00:20:44,554 --> 00:20:48,225 大人は 大人か。 221 00:20:48,225 --> 00:20:52,896 琴子。 お前は どう思う。 何がでしょう? 222 00:20:52,896 --> 00:20:56,566 (伝衛門) あいつにとって 何が幸せだ?➡ 223 00:20:56,566 --> 00:20:59,236 身寄りに 引き取られることか それとも…? 224 00:20:59,236 --> 00:21:04,236 旦那さま。 なぜ それほどまでに あの子のことを? 225 00:21:08,245 --> 00:21:10,247 ムチャなところの あるヤツだ。 226 00:21:10,247 --> 00:21:12,582 逃げ出さないように 気を付けといてくれ。 227 00:21:12,582 --> 00:21:14,582 承知しました。 228 00:21:29,933 --> 00:21:34,271 だったら わたしにも約束して。 絶対に 帰ってきて➡ 229 00:21:34,271 --> 00:21:37,571 ウサギを 治してあげるって。 約束よ 230 00:21:43,880 --> 00:21:45,480 (絹)どう? 231 00:21:48,551 --> 00:21:50,251 大丈夫? 232 00:21:55,225 --> 00:21:58,561 (ひかる)猛君は 「弱いものは 守ってやらなきゃいけない」って➡ 233 00:21:58,561 --> 00:22:03,566 言ってたわ。 猛君 何してるだろう? 234 00:22:03,566 --> 00:22:08,566 ひかる。 おまん…。 竹に頼んだ ウサギのエサ もらってくる。 235 00:22:10,907 --> 00:22:13,910 (文彦)ひかるは 子供ですから 簡単にだまされますが➡ 236 00:22:13,910 --> 00:22:17,247 あの野良犬は なかなかに 計算高いヤツです。 237 00:22:17,247 --> 00:22:19,582 ええ。 なのに お母さままで➡ 238 00:22:19,582 --> 00:22:21,584 なぜ あんなヤツの 言いなりになるのですか? 239 00:22:21,584 --> 00:22:23,586 どういうことですか? お母さま。 240 00:22:23,586 --> 00:22:26,256 そのウサギは 僕が今から 山に捨ててきます。 241 00:22:26,256 --> 00:22:28,925 いけません。 ウサギには 何の罪もありません。 242 00:22:28,925 --> 00:22:30,593 それに まだ ケガも 治っていません。 243 00:22:30,593 --> 00:22:34,264 あいつが ひかるや お父さまに 取り入る手です。 244 00:22:34,264 --> 00:22:36,266 そうかもしれません。 245 00:22:36,266 --> 00:22:39,602 あんな野良犬は 二度と この家に 入れてはいけません。 246 00:22:39,602 --> 00:22:42,605 死んだ弟の猛が かわいそうです。➡ 247 00:22:42,605 --> 00:22:46,609 それに 猛の位牌に 毎日お線香を 欠かしたことのない➡ 248 00:22:46,609 --> 00:22:51,609 お母さまの前で あんなのが 猛と 呼ばれるなんて 我慢できません。 249 00:22:54,617 --> 00:22:56,953 文彦 お前…。 250 00:22:56,953 --> 00:22:59,622 (文彦)僕が お父さまに はっきりと言います。 251 00:22:59,622 --> 00:23:03,322 「一度でも お母さまの気持ちを 考えたことがあるのか」って。 252 00:23:05,962 --> 00:23:09,562 おまんは りっぱな 三枝家の長男です。 253 00:23:13,970 --> 00:23:16,270 (絹)よく成長しました。 254 00:23:31,988 --> 00:23:35,325 (お滝)奥さま。 これで良かったのです。 255 00:23:35,325 --> 00:23:38,995 以前のままの 三枝家でございます。 256 00:23:38,995 --> 00:23:42,932 (ひかる)ピーターパンみたい だったよね 猛君って。 257 00:23:42,932 --> 00:23:45,932 夜空を飛んで きっと帰ってくるわ。 258 00:23:52,942 --> 00:23:55,542 ウサギさん 元気になった? 259 00:23:57,280 --> 00:24:01,618 (文彦)ひかる どけ! そのウサギを 捨ててくる。 260 00:24:01,618 --> 00:24:03,286 ダメです。 261 00:24:03,286 --> 00:24:06,956 (文彦)お前は だまされてるんだ。 あいつは 二度と帰ってこない。 262 00:24:06,956 --> 00:24:08,625 そんなことないもの。 263 00:24:08,625 --> 00:24:10,960 わたしと約束したもの。 帰ってくるわ。 264 00:24:10,960 --> 00:24:14,297 お前は だまされてるんだ。 こいつを 捨ててくるんだ。 265 00:24:14,297 --> 00:24:17,997 ダメです。 (文彦)どけ! いや! 266 00:24:19,636 --> 00:24:21,638 (文彦)勝手にしろ! 267 00:24:21,638 --> 00:24:32,982 ♬~ 268 00:24:32,982 --> 00:24:42,926 ♬~ 269 00:24:42,926 --> 00:24:46,930 ウサギさん。 わたしが 守ってあげるからね。 270 00:24:46,930 --> 00:24:49,265 <ウサギを 守ることができれば➡ 271 00:24:49,265 --> 00:24:53,965 猛は 必ず帰って来ると ひかるは 信じていました>