1 00:02:31,832 --> 00:02:34,701 2 00:02:34,701 --> 00:02:37,371 (崇子)猛君は ひかるちゃんのことが➡ 3 00:02:37,371 --> 00:02:40,707 好きなんでしょ? 4 00:02:40,707 --> 00:02:43,710 だけど お前は手を出せない。➡ 5 00:02:43,710 --> 00:02:49,710 それは君の 三枝家の 使用人としての 劣等感の表れよ。 6 00:02:51,718 --> 00:02:55,389 (崇子)劣等感を ぬぐい去らせてあげるわ。⇒ 7 00:02:55,389 --> 00:03:00,060 さあ。 殻をぶち破るのよ。 (猛)離してください。 8 00:03:00,060 --> 00:03:07,760 自分の気持ちに素直になるのよ。 私が いろいろと教えてあげる。 9 00:03:09,736 --> 00:03:11,336 やめろ! 10 00:03:14,741 --> 00:03:20,747 捨て子だったお前に 男爵家の姫が 輝く肉体を施してあげるわ。 11 00:03:20,747 --> 00:03:24,751 さあ 下郎。 むしゃぶりつきなさい! 12 00:03:24,751 --> 00:03:29,423 (猛)俺とお前は 同じ人間だ! 何が姫だ! 何が下郎だよ! 13 00:03:29,423 --> 00:03:33,694 ≪(戸をたたく音) 14 00:03:33,694 --> 00:03:37,694 (ひかる)猛。 どうしたの? 開けなさい! 15 00:03:41,702 --> 00:03:45,702 キャーッ! 何するのよ!? やめて! 16 00:03:47,708 --> 00:03:52,713 猛! 猛! 17 00:03:52,713 --> 00:04:02,723 (ひかる)開けなさい! 猛! 猛! 開けなさい! 猛! 開けなさい! 18 00:04:02,723 --> 00:04:04,723 開けなさい! 猛! 19 00:04:09,730 --> 00:04:12,733 (泣き声) 20 00:04:12,733 --> 00:04:19,740 先生…。 (崇子の泣き声) 21 00:04:19,740 --> 00:04:22,409 猛。 お前 何てことを! 22 00:04:22,409 --> 00:04:26,747 違う。 違うんです。 これは…。 お黙り! 恥知らず! 23 00:04:26,747 --> 00:04:28,749 お願いです。 話を聞いてください。 24 00:04:28,749 --> 00:04:31,749 触らないで! 汚らわしい! 25 00:04:33,353 --> 00:04:35,753 汚らわしい…? 26 00:04:43,697 --> 00:04:47,701 ♬『Delight of my love』 27 00:04:47,701 --> 00:05:02,716 ♬~ 28 00:05:02,716 --> 00:05:22,736 ♬~ 29 00:05:22,736 --> 00:05:42,689 ♬~ 30 00:05:42,689 --> 00:06:02,709 ♬~ 31 00:06:02,709 --> 00:06:11,709 ♬~ 32 00:06:23,697 --> 00:06:27,701 (伝衛門)猛。 わしは おまんを信じておる。 33 00:06:27,701 --> 00:06:30,701 きっと 何かの間違いなんじゃろう? 34 00:06:32,305 --> 00:06:36,309 おまんは そんなことを するような人間ではない。➡ 35 00:06:36,309 --> 00:06:38,709 一体 何があったんだ? 36 00:06:40,981 --> 00:06:43,281 顔を上げて まっすぐ わしを見ろ。 37 00:06:45,318 --> 00:06:47,988 なぜ わしの目を恐れる? 38 00:06:47,988 --> 00:06:50,991 おまんは 自分がやったことを 認めてしまうのか? 39 00:06:50,991 --> 00:06:55,691 わしをガッカリさせんでくれ。 猛。 猛! 40 00:07:01,668 --> 00:07:06,673 そうか。 分かった。 わしが甘かったようだな。 41 00:07:06,673 --> 00:07:08,675 (徹)さっさと 警察に突き出しましょう。 42 00:07:08,675 --> 00:07:13,013 バカ者! そんなことをしたら 崇子さんは どうなる!? 43 00:07:13,013 --> 00:07:16,349 中条男爵の 沽券にもかかわることだ。 44 00:07:16,349 --> 00:07:20,749 このことは誰にも口外するな。 良いな!? (一同)はい。 45 00:07:23,023 --> 00:07:26,693 猛を蔵に入れとけ。 (徹)さあ 行くぞ。 46 00:07:26,693 --> 00:07:29,296 旦那さま! 47 00:07:29,296 --> 00:07:31,965 自分は何もやってません! 本当です! 48 00:07:31,965 --> 00:07:33,633 猛!? 49 00:07:33,633 --> 00:07:36,970 (絹)「何もやってない」とは 何とまあ しらじらしい! 50 00:07:36,970 --> 00:07:38,972 本当です。 あれは 先生が ご自分で。 51 00:07:38,972 --> 00:07:41,308 (絹)ご自分で? 崇子さんが ご自分で➡ 52 00:07:41,308 --> 00:07:43,977 何をどうしたと言うのです? 奥さま! 53 00:07:43,977 --> 00:07:45,979 反省していると思えば 自分の しでかしたことを➡ 54 00:07:45,979 --> 00:07:47,981 よりにもよって 崇子さんのせいにして。 55 00:07:47,981 --> 00:07:50,317 いえ。 自分は ただ…。 (絹)弁解は許しません! 56 00:07:50,317 --> 00:07:53,317 ひかるが 何もかも 目撃していたのです! 57 00:08:00,327 --> 00:08:04,331 (絹)やっぱり 野良犬は野良犬ね。 58 00:08:04,331 --> 00:08:07,334 崇子さんは? 59 00:08:07,334 --> 00:08:10,734 (絹)だいぶ 落ち着きを 取り戻されました。 60 00:08:12,339 --> 00:08:15,739 おまんも一緒に来てくれ。 はい。 61 00:08:20,013 --> 00:08:22,015 (伝衛門) 何と おわびを申し上げてよいか。 62 00:08:22,015 --> 00:08:25,685 すべて 三枝家の当主である この私の責任でございます。 63 00:08:25,685 --> 00:08:28,021 もう いいんです。 崇子さん。 64 00:08:28,021 --> 00:08:30,290 何もなかったことに いたしましょう。 65 00:08:30,290 --> 00:08:33,626 事を荒だてても 得になることは一つもありません。 66 00:08:33,626 --> 00:08:38,298 三枝家にとっても 中条家にとっても。 67 00:08:38,298 --> 00:08:40,967 事を荒だてるつもりは ございません。 68 00:08:40,967 --> 00:08:46,306 猛には それ相応の償いを させるつもりでおります。 69 00:08:46,306 --> 00:08:48,975 猛君は何て? (絹)あの男は…。 70 00:08:48,975 --> 00:08:52,979 (伝衛門)素直に 罪を認めております。 71 00:08:52,979 --> 00:08:57,679 素直に罪を? そう。 72 00:09:02,989 --> 00:09:07,660 ひかるの話では要領を得ません。 失礼とは思いますが➡ 73 00:09:07,660 --> 00:09:10,997 一体 あの小屋で何があったのか 教えていただくわけには…。 74 00:09:10,997 --> 00:09:12,665 私 これで帰らせていただきます。 75 00:09:12,665 --> 00:09:14,334 (絹)お送りいたします。 (崇子)結構です。 76 00:09:14,334 --> 00:09:18,734 そういうわけには まいりません。 お滝! お滝! 77 00:09:32,619 --> 00:09:34,619 (悲鳴) 78 00:09:37,957 --> 00:09:45,657 イヤッ! イヤッ! 何するのよ! やめて! イヤッ! イヤーッ! 79 00:09:50,637 --> 00:10:04,984 ♬~ 80 00:10:04,984 --> 00:10:14,994 ♬~ 81 00:10:14,994 --> 00:10:17,997 (ひかる)これが波の音なの? 82 00:10:17,997 --> 00:10:23,297 (猛)俺 これ ひかるちゃんに あげるよ ありがとう! 83 00:10:36,616 --> 00:10:40,620 (文彦)猛のヤツめ。 とんでもない ことを してくれたもんだ。➡ 84 00:10:40,620 --> 00:10:44,624 いや。 とうとう 本性を現したというべきか。 85 00:10:44,624 --> 00:10:46,960 お兄さま。 やめてください。 そういう言い方。 86 00:10:46,960 --> 00:10:50,964 だって そうじゃないか。 表向きは忠実な下僕面して➡ 87 00:10:50,964 --> 00:10:53,299 バイオリンの けいこに 付き添っていながら➡ 88 00:10:53,299 --> 00:10:56,970 裏では 崇子さんに対する欲望を ふくらませてたんだぜ。 89 00:10:56,970 --> 00:11:01,641 そんな話 聞きたくありません。 90 00:11:01,641 --> 00:11:04,978 あいつも 16だ。 女を欲しがる気持ちも➡ 91 00:11:04,978 --> 00:11:10,316 分からないでもないが 相手が男爵令嬢とはな。 やめて! 92 00:11:10,316 --> 00:11:12,986 こういうことは 中途半端が いちばん良くない。 93 00:11:12,986 --> 00:11:15,655 いくとこまで いっていれば 崇子さんだって。 94 00:11:15,655 --> 00:11:17,255 お兄さま 不潔! 95 00:11:23,997 --> 00:11:27,333 (絹)そんな なまやさしい処分では ほかの者に示しがつきません。 96 00:11:27,333 --> 00:11:30,270 (伝衛門)だったら どうしろと言うのだ? 97 00:11:30,270 --> 00:11:32,939 (絹)今すぐ 猛を このウチから 追い出してくださいませ。 98 00:11:32,939 --> 00:11:34,941 (伝衛門)むちゃを言うな。➡ 99 00:11:34,941 --> 00:11:38,945 とにかく 猛は 1週間 蔵の外へは 一歩も出さん。 それで良い。 100 00:11:38,945 --> 00:11:41,614 あなた ひかるのことが 心配ではないのですか? 101 00:11:41,614 --> 00:11:43,616 ひかるは関係ない。 あります。 102 00:11:43,616 --> 00:11:47,620 知春さんの仕打ちを お忘れになったんですか? 103 00:11:47,620 --> 00:11:50,957 女にとって こういうことが どんなに つらいことか。 104 00:11:50,957 --> 00:11:54,294 あの子の心は 深く傷ついております。 105 00:11:54,294 --> 00:11:58,631 (伝衛門)猛は やっていないと はっきり言い切った。 106 00:11:58,631 --> 00:12:00,967 あの目に嘘偽りはない。 107 00:12:00,967 --> 00:12:04,971 猛…。 (絹)だったら なぜ そう言い張らなかったのです?➡ 108 00:12:04,971 --> 00:12:07,974 おかしいではありませんか。⇒ 109 00:12:07,974 --> 00:12:09,642 確かに 昔の猛は➡ 110 00:12:09,642 --> 00:12:12,645 あなたの思うような 子供だったかもしれません。 111 00:12:12,645 --> 00:12:17,317 でも 大人になるにつれて だんだん 奥に隠されていた➡ 112 00:12:17,317 --> 00:12:19,319 下劣な心が むき出しになったんです。 113 00:12:19,319 --> 00:12:21,654 わしの目が狂っていたと 言いたいのか? 114 00:12:21,654 --> 00:12:24,657 いいえ。 人間には 生まれついての 品性というものが➡ 115 00:12:24,657 --> 00:12:26,993 あるということでございます。 絹! 116 00:12:26,993 --> 00:12:30,330 一度外れたタガは 二度と 元には戻らないと 私は思います。 117 00:12:30,330 --> 00:12:31,998 よしなさい! 118 00:12:31,998 --> 00:12:34,667 猛は きっと 同じ罪を 繰り返すに違いありません。 119 00:12:34,667 --> 00:12:37,003 やめて。 お母さま! (絹)ひかる。 120 00:12:37,003 --> 00:12:42,342 お父さま。 猛は「やってない」って そう言ったんですね? 121 00:12:42,342 --> 00:12:44,344 (絹)口では何とでも言えます。 でも…。 122 00:12:44,344 --> 00:12:47,013 (絹)だったら 崇子さんが 嘘をついたと言うのですか? 123 00:12:47,013 --> 00:12:49,015 それは…。 124 00:12:49,015 --> 00:12:54,020 (絹)あなた 自分の目で 見たんでしょう? ええ。 125 00:12:54,020 --> 00:12:56,689 だったら はっきりしてるではありませんか。 126 00:12:56,689 --> 00:13:02,689 でも…。 でも わたし…。 127 00:13:04,364 --> 00:13:12,038 もう良い。 これ以上 お前が苦しむことはない。 128 00:13:12,038 --> 00:13:14,707 すべて 忘れなさい。 129 00:13:14,707 --> 00:13:29,656 ♬~ 130 00:13:29,656 --> 00:13:39,666 ♬~ 131 00:13:39,666 --> 00:13:42,001 違う。 違うんです。 これは… お黙り! 132 00:13:42,001 --> 00:13:44,003 お願いです。 話を聞いてください 133 00:13:44,003 --> 00:13:48,341 触らないで! 汚らわしい! 134 00:13:48,341 --> 00:13:51,010 汚らわしい…? 135 00:13:51,010 --> 00:13:54,347 触らないで! 汚らわしい 136 00:13:54,347 --> 00:13:56,347 汚らわしい 137 00:14:01,688 --> 00:14:05,024 ≪(文彦)わっ! こんなとこに クモの巣が! 138 00:14:05,024 --> 00:14:08,361 おい 猛。 ボサッと座ってないで 掃除でもしたらどうなんだ。➡ 139 00:14:08,361 --> 00:14:11,361 ああっ いまいましい! 140 00:14:16,703 --> 00:14:21,040 おい。 今さら そんな 神妙な顔つきすんなよ。 141 00:14:21,040 --> 00:14:24,711 やめてください! ハハッ。 怒るな 怒るな。 142 00:14:24,711 --> 00:14:29,649 俺は お前に感心してるんだぜ。 ほっといてください。 143 00:14:29,649 --> 00:14:31,649 あっ そうだ。 144 00:14:33,653 --> 00:14:38,653 ほら。 先生のブラウスだ。 145 00:14:40,660 --> 00:14:44,330 西洋にはな お前のようなヤツを 主人公にした➡ 146 00:14:44,330 --> 00:14:47,667 いかがわしい小説が ごろごろしてるんだ。 147 00:14:47,667 --> 00:14:50,670 俺は そういうたぐいの本も 読んでいるからな。 148 00:14:50,670 --> 00:14:54,670 お前の気持ちは よく分かる。 149 00:14:58,678 --> 00:15:04,016 つまり こういうことだ。 氏素性の卑しい お前は➡ 150 00:15:04,016 --> 00:15:07,687 身分の高貴な お姫さまを 強姦することによって➡ 151 00:15:07,687 --> 00:15:11,357 憂さを晴らし なおかつ 己の性欲を満足…。 152 00:15:11,357 --> 00:15:13,693 ウオーッ! 153 00:15:13,693 --> 00:15:23,693 [格闘] 154 00:15:35,648 --> 00:15:40,653 ハハハッ。 こうやって 男爵令嬢を 犯そうとしたんだな? 155 00:15:40,653 --> 00:15:43,322 どうして 途中でやめるんだ? 最後まで やってこそ➡ 156 00:15:43,322 --> 00:15:45,658 崇子さんも 浮かばれるってもんだぜ。 157 00:15:45,658 --> 00:15:48,995 ハハハハハッ。 バカにしやがって! 158 00:15:48,995 --> 00:15:53,666 ちくしょう! ちくしょう! あーっ! 離せ! 159 00:15:53,666 --> 00:15:57,666 何をしている!? 猛! (徹)おい 猛! やめねえか! 160 00:16:03,676 --> 00:16:05,678 旦那さま…。 161 00:16:05,678 --> 00:16:08,678 鎖で つないでおけ! (治平)はい。 162 00:16:13,019 --> 00:16:16,022 今日から 1週間の 謹慎を命ずる。 163 00:16:16,022 --> 00:16:19,358 わしが命令するまで 誰も鎖を解いてはならん! 164 00:16:19,358 --> 00:16:21,358 旦那さま。 165 00:16:23,362 --> 00:16:25,762 旦那さまーっ! 166 00:16:51,724 --> 00:16:53,724 (お花)旦那さまからです。 167 00:16:59,398 --> 00:17:01,398 (お花)食べてください。 168 00:17:09,408 --> 00:17:13,808 お花。 (お花)お嬢さま。 169 00:17:15,748 --> 00:17:19,085 猛は どんな様子? 170 00:17:19,085 --> 00:17:22,755 黙ったっきり 食事も 召し上がろうとしません。 171 00:17:22,755 --> 00:17:24,757 そう。 172 00:17:24,757 --> 00:17:26,757 あの…。 173 00:17:28,361 --> 00:17:33,366 よけいなことですが ホントに 猛さんが やったんでしょうか? 174 00:17:33,366 --> 00:17:36,702 猛さんは わたしを助けてくれた恩人です。 175 00:17:36,702 --> 00:17:39,702 あんな ひどいことするとは 思えません! 176 00:17:45,378 --> 00:17:47,378 お花! 177 00:17:50,383 --> 00:17:52,385 ありがとう。 178 00:17:52,385 --> 00:18:04,730 ♬~ 179 00:18:04,730 --> 00:18:09,735 <それから 3日の間 猛は ひと言も しゃべらず➡ 180 00:18:09,735 --> 00:18:14,735 一粒の米も 口にしようとはしませんでした> 181 00:18:21,414 --> 00:18:23,749 (ひかる)このままでは 猛は死んでしまいます。 182 00:18:23,749 --> 00:18:27,019 お願いです。 お父さま。 もう許してやって! 183 00:18:27,019 --> 00:18:31,023 (絹)およしなさい。 ひかる。 だって お母さま。 184 00:18:31,023 --> 00:18:35,027 花。 猛は いつから 断食を続けてるんだ? 185 00:18:35,027 --> 00:18:37,363 蔵に入ってから ずっと。 186 00:18:37,363 --> 00:18:40,032 一度も食ってないのか? はい。 187 00:18:40,032 --> 00:18:44,732 (絹)素直に謝ればいいものを。 三枝家に対する当てつけです。 188 00:18:45,705 --> 00:18:48,705 (伝衛門)いってくる。 ≪(文彦)待ってください! 189 00:18:50,710 --> 00:18:53,045 何だ? 文彦。 その格好は? 190 00:18:53,045 --> 00:18:55,715 灌漑工事の視察に お供させてください。 191 00:18:55,715 --> 00:18:58,718 猛の代わりに 僕が 予備調査の班長をやります。 192 00:18:58,718 --> 00:19:01,721 一応 長男ですからね。 193 00:19:01,721 --> 00:19:03,723 「一応」とは何ですか。 194 00:19:03,723 --> 00:19:07,393 あなたは 三枝家の れっきとした跡取りです。 195 00:19:07,393 --> 00:19:09,061 いいだろう。 196 00:19:09,061 --> 00:19:11,761 (文彦)いってまいります! (絹)いってらっしゃい。 197 00:19:13,733 --> 00:19:15,733 (絹)いってらっしゃいませ。 198 00:19:19,739 --> 00:19:39,692 (バイオリンの音色) 199 00:19:39,692 --> 00:19:59,378 (バイオリンの音色) 200 00:19:59,378 --> 00:20:01,378 (弦が切れる音) 201 00:20:06,052 --> 00:20:07,752 先生? 202 00:20:09,388 --> 00:20:12,725 ごめんなさい。 つい 興に乗ってしまって。 203 00:20:12,725 --> 00:20:14,727 レッスンは ここまでにしましょう。 204 00:20:14,727 --> 00:20:21,400 今日の先生 変です。 何だか とっても怖い。 205 00:20:21,400 --> 00:20:23,402 そんなことないわ。 206 00:20:23,402 --> 00:20:26,338 用事があるので お先に失礼しますね。 207 00:20:26,338 --> 00:20:28,674 待ってください! 208 00:20:28,674 --> 00:20:33,345 あの日のこと教えてください。 209 00:20:33,345 --> 00:20:37,683 先生は どうして あの小屋に行ったんですか? 210 00:20:37,683 --> 00:20:40,352 今さら どうして そんなことを? 211 00:20:40,352 --> 00:20:43,689 猛は やっていないと言っています。 212 00:20:43,689 --> 00:20:47,026 本当のことを知りたいんです。 213 00:20:47,026 --> 00:20:50,696 あなた 私より あの野獣を 信じるって おっしゃるの? 214 00:20:50,696 --> 00:20:53,365 猛は野獣じゃありません! 野獣よ! 215 00:20:53,365 --> 00:20:57,703 いきなり 襲いかかってくるんですもの。➡ 216 00:20:57,703 --> 00:20:59,705 早熟ねえ。 ひかるさんて。 217 00:20:59,705 --> 00:21:04,710 まだ14なのに そんなに 猛君のことが好きだなんて。 218 00:21:04,710 --> 00:21:09,715 一つ忠告しておきますけど いくら 自由恋愛だからといっても➡ 219 00:21:09,715 --> 00:21:13,385 あんまり身分の低い男を 相手にしないことね。 220 00:21:13,385 --> 00:21:18,390 どうしてですか? 恋愛と肉欲は違うからよ! 221 00:21:18,390 --> 00:21:21,727 身分の低い男に その違いが 分かるわけないでしょ! 222 00:21:21,727 --> 00:21:24,730 わたしは 猛を信じます! 223 00:21:24,730 --> 00:21:34,340 ♬~ 224 00:21:34,340 --> 00:21:36,342 ≪(戸の開く音) 225 00:21:36,342 --> 00:21:55,694 ♬~ 226 00:21:55,694 --> 00:22:14,380 ♬~ 227 00:22:14,380 --> 00:22:17,716 何してるんですか!? やめてください! 228 00:22:17,716 --> 00:22:23,722 やめてくれ! やめろ! やめてくれ! 229 00:22:23,722 --> 00:22:29,728 やめろ! お嬢さま! やめてください! 230 00:22:29,728 --> 00:22:31,728 お嬢さま! 231 00:22:33,732 --> 00:22:35,732 つらかったでしょう? 232 00:22:39,071 --> 00:22:43,075 お父さまには わたしから お願いします。 233 00:22:43,075 --> 00:22:45,077 だから もう ここから出ていいのよ。 234 00:22:45,077 --> 00:22:49,748 嫌だ。 俺は嫌だ! 何ですって? 235 00:22:49,748 --> 00:22:54,086 よけいなこと するな。 俺は一歩も動かんぞ。 236 00:22:54,086 --> 00:22:57,786 死んでも動くもんか! 猛…!? 237 00:23:01,427 --> 00:23:07,433 わたしが謝ればいいの? だったら謝る。 このとおりよ。 238 00:23:07,433 --> 00:23:11,103 お前を疑って ごめんなさい。 239 00:23:11,103 --> 00:23:15,103 わたし お前を信じるわ。 240 00:23:17,776 --> 00:23:21,780 どうせ 俺は 汚らわしい人間です。 241 00:23:21,780 --> 00:23:23,782 猛…。 242 00:23:23,782 --> 00:23:39,398 ♬~ 243 00:23:39,398 --> 00:23:42,798 ≪(絹)ひかる。 帰ってきて あいさつもしないで どうしたの? 244 00:23:44,403 --> 00:23:46,803 (絹)開けなさい。 ひかる! 245 00:23:49,742 --> 00:23:53,342 一体 何事ですか? ひかる。 246 00:23:55,414 --> 00:23:59,752 わたし 決めました。 この部屋から 一歩も外へは出ません。 247 00:23:59,752 --> 00:24:02,755 食事もしません! 248 00:24:02,755 --> 00:24:04,755 何ですって? 249 00:24:06,425 --> 00:24:11,764 猛が蔵の中にこもっているかぎり わたしも そうします。 250 00:24:11,764 --> 00:24:16,101 一粒の米も口にしないかぎり わたしも そうします。 251 00:24:16,101 --> 00:24:18,771 ひかる! 252 00:24:18,771 --> 00:24:21,106 <こうして ひかるは➡ 253 00:24:21,106 --> 00:24:27,806 猛を汚らわしいと言ってしまった 自分に 罰を与えたのでした> 254 00:24:32,685 --> 00:24:34,353 自分を見つめているんです。 255 00:24:34,353 --> 00:24:36,021 俺は けがらわしい人間なのですか? 256 00:24:36,021 --> 00:24:38,691 (山海)いまだかつて けがらわしい人間などに⇒ 257 00:24:38,691 --> 00:24:41,360 一度も会ったことはない。 258 00:24:41,360 --> 00:24:43,760 もう我慢ならないんです! 落ち着くんだ 絹! 259 00:24:45,364 --> 00:24:48,033 山歩きもロクにできんくせに 酒など かっ食らいおって。 260 00:24:48,033 --> 00:24:49,702 文彦。 261 00:24:49,702 --> 00:24:56,302 ♬~