1 00:02:32,942 --> 00:02:33,810 2 00:02:33,810 --> 00:02:36,145 (秀子)ひかるさん 結納の晩 猛さんと駆け落ちしたらしいわ。 3 00:02:36,145 --> 00:02:37,814 (勇作)駆け落ち? 4 00:02:37,814 --> 00:02:40,149 二人が見つかったのは 明け方だって。⇒ 5 00:02:40,149 --> 00:02:43,820 命がけの駆け落ちを決意した 男と女が 一晩 一緒にいて⇒ 6 00:02:43,820 --> 00:02:50,159 何もなかったと思う? 本当なのか! その話は! 7 00:02:50,159 --> 00:02:52,829 兄貴に 嘘言ったって 何の得にもならないでしょ?⇒ 8 00:02:52,829 --> 00:02:55,829 わたしが嘘をつくのは ほれた男だけ。 9 00:02:57,834 --> 00:03:01,838 (ひかる)これからは あなたの 妻として 生きていきます。 10 00:03:01,838 --> 00:03:06,509 ふつつか者で いたらないところも あると思いますが⇒ 11 00:03:06,509 --> 00:03:08,509 よろしくお願いいたします。 12 00:03:14,851 --> 00:03:16,451 (ひかる)どうなされたんですか? 13 00:03:18,521 --> 00:03:21,521 いや。 何でもない。 14 00:03:24,861 --> 00:03:26,863 おやすみ。 15 00:03:26,863 --> 00:03:38,863 ♪ 16 00:03:42,812 --> 00:03:45,815 (勇作)お前に 俺たちの愛を たっぷりと見せつけてやる。⇒ 17 00:03:45,815 --> 00:03:48,151 お前は 俺と ひかるさんの愛を⇒ 18 00:03:48,151 --> 00:03:50,486 指をくわえて 見続けるんだよ 一生!⇒ 19 00:03:50,486 --> 00:03:56,886 お嬢様を幸せにできるのは 金と 力がある この俺だけなんだ 20 00:04:01,831 --> 00:04:03,431 ≪(伝衛門)猛。 21 00:04:05,168 --> 00:04:09,505 (猛)あっ。 旦那様。 (伝衛門)起こして すまなかった。 22 00:04:09,505 --> 00:04:12,842 いえ。 でも どうしたんですか? こんな朝から。 23 00:04:12,842 --> 00:04:16,512 (伝衛門)畑に つきあわんか? (猛)畑に? 24 00:04:16,512 --> 00:04:20,512 久しぶりに 土を耕したくなった。 25 00:04:21,851 --> 00:04:27,190 じっとしていても 何も始まらん。 ひかるに しかられてしまう。 26 00:04:27,190 --> 00:04:29,859 旦那様。 27 00:04:29,859 --> 00:04:37,133 これでも若いころは 小作たちと 汗をかいたもんじゃ。 28 00:04:37,133 --> 00:04:38,833 喜んで お供します。 29 00:04:43,806 --> 00:04:48,811 ♪『Delight of my love』 30 00:04:48,811 --> 00:05:08,831 ♪ 31 00:05:08,831 --> 00:05:28,851 ♪ 32 00:05:28,851 --> 00:05:48,804 ♪ 33 00:05:48,804 --> 00:06:02,818 ♪ 34 00:06:02,818 --> 00:06:12,818 ♪ 35 00:06:15,798 --> 00:06:18,134 (静子)早いのね。 おはようございます。 36 00:06:18,134 --> 00:06:20,136 無理しなくても いいのよ。 37 00:06:20,136 --> 00:06:23,139 お嬢様に 朝ご飯 作ってもらっちゃ 罰が当たるわ。 38 00:06:23,139 --> 00:06:27,143 罰だなんて。 これからは 何でも おっしゃってください。 39 00:06:27,143 --> 00:06:30,079 わたしは このウチに 嫁に来たんですから。 40 00:06:30,079 --> 00:06:34,079 そう。 じゃあ 味見をさせてもらおうかしら。 41 00:06:39,422 --> 00:06:43,092 いかがですか? 勇作の口には合わないね。 42 00:06:43,092 --> 00:06:46,429 あの子は 濃い味が好きなの。 43 00:06:46,429 --> 00:06:50,429 すみません。 作り直してきます。 また 無駄にならなきゃいいけど。 44 00:06:55,104 --> 00:06:58,441 (政之助)おい。 お嬢様に 何てこと 言うんだよ。 45 00:06:58,441 --> 00:07:03,112 あんた あの女の肩を 持つ気か? いや。 肩なんか持っちゃいない。 46 00:07:03,112 --> 00:07:06,449 あんただって 聞いてたんだろ? ゆうべの秀子の話。 47 00:07:06,449 --> 00:07:10,119 まあな。 しかし 俺は信じちゃいないよ。 48 00:07:10,119 --> 00:07:13,789 ふん! しょせん 使用人と 駆け落ちするような女だ。 49 00:07:13,789 --> 00:07:17,126 お嬢様が聞いて呆れるよ。 50 00:07:17,126 --> 00:07:19,795 あっ 勇作。 もう出かけるのかい? 51 00:07:19,795 --> 00:07:23,132 事務所に岡本を呼んでるんだ。 例の件で。 52 00:07:23,132 --> 00:07:25,132 (ひかる)おはようございます。 53 00:07:27,470 --> 00:07:31,073 じゃあ母さん 行ってくるよ。 (静子)ああ。 54 00:07:31,073 --> 00:07:35,073 見送りはいいよ。 あんた みそ汁 作り直しとくれ。 55 00:07:40,082 --> 00:07:42,418 (伝衛門)絹! 絹! 56 00:07:42,418 --> 00:07:46,756 ぞうきんをくれ。 (絹)はい。 あら大変。 お滝。 57 00:07:46,756 --> 00:07:52,094 (お滝)はい。 (絹)まあ。 二人とも 子供みたいに。 58 00:07:52,094 --> 00:07:54,764 いい男が台なしか。 まあ。 59 00:07:54,764 --> 00:07:58,768 奥様。 これは旦那様が。 (絹)あら。 60 00:07:58,768 --> 00:08:01,771 いい あんばいに育っている。 今年は豊作じゃ。 61 00:08:01,771 --> 00:08:06,108 きっと 旦那様の思いが 天に通じたのでしょう。 ああ。 62 00:08:06,108 --> 00:08:11,113 (お滝)旦那様。 (伝衛門)ありがとう。 63 00:08:11,113 --> 00:08:14,113 はい。 猛さんも。 ありがとう。 64 00:08:17,119 --> 00:08:19,819 猛。 気持ちいいな。 65 00:08:21,457 --> 00:08:24,460 ありがとうございます。 俺のために。 66 00:08:24,460 --> 00:08:26,128 んっ? 67 00:08:26,128 --> 00:08:30,066 これで 何もかも吹っ切れました。 お嬢様のことも。 68 00:08:30,066 --> 00:08:32,735 大河原のことも。 何もかも。 69 00:08:32,735 --> 00:08:36,072 そうか。 もう 何の迷いもありません。 70 00:08:36,072 --> 00:08:38,772 これからも 三枝家のために頑張ります。 71 00:08:40,743 --> 00:08:45,414 土にまみれて 汗をかく。 これこそ労働じゃ。 72 00:08:45,414 --> 00:08:48,751 人間じゃ。 ハハハハ。 73 00:08:48,751 --> 00:08:53,422 わしも 大切なものを 忘れていたかもしれん。 74 00:08:53,422 --> 00:08:55,122 旦那様。 75 00:08:56,759 --> 00:08:59,059 ≪(文彦のあくび) 76 00:09:01,097 --> 00:09:02,765 (文彦)何をされてるんですか? お父様。 77 00:09:02,765 --> 00:09:07,436 うん。 猛と畑仕事に出てな。 畑仕事? 78 00:09:07,436 --> 00:09:10,439 そんなこと 小作に任せておけば いいじゃありませんか。⇒ 79 00:09:10,439 --> 00:09:14,110 三枝の当主がすることじゃない。 80 00:09:14,110 --> 00:09:17,446 おまん 本気で そう思っとるのか? 当然でしょう。 81 00:09:17,446 --> 00:09:19,115 当主は 当主らしくすべきです。⇒ 82 00:09:19,115 --> 00:09:23,452 小作と一緒になって 畑に入るなんて バカげてる。 83 00:09:23,452 --> 00:09:25,454 バカげているか…。 84 00:09:25,454 --> 00:09:27,790 古き良き時代は 終わったんですよ お父様。⇒ 85 00:09:27,790 --> 00:09:31,394 時代は 刻々と変わってるんです。 お父様が そんなふうだから⇒ 86 00:09:31,394 --> 00:09:34,397 三枝の家が ダメになったんじゃありませんか。 87 00:09:34,397 --> 00:09:38,067 文彦。 言い過ぎです。 お父様に謝りなさい! 88 00:09:38,067 --> 00:09:41,070 僕は 本当のことを 言ったまでですよ。⇒ 89 00:09:41,070 --> 00:09:42,738 僕が当主になった暁には⇒ 90 00:09:42,738 --> 00:09:44,740 そういったことは 一切 認めません。⇒ 91 00:09:44,740 --> 00:09:48,040 たとえ お父様でも そのつもりでいてください。 92 00:09:54,083 --> 00:09:57,083 文彦。 何ですか? 93 00:10:01,424 --> 00:10:05,824 おまんにも きっと分かるときがくる。 94 00:10:09,765 --> 00:10:13,065 頼んだぞ。 三枝家を。 95 00:10:29,118 --> 00:10:32,054 ≪(岡本)社長。 どうだった!? 96 00:10:32,054 --> 00:10:35,724 (岡本)ええ。 白部村の連中は みんな 口が堅くて。 97 00:10:35,724 --> 00:10:39,061 分からなかったのか!? いえ。 ガキの使いじゃありませんからね。 98 00:10:39,061 --> 00:10:42,731 札束をチラつかせて 何とか。 それで? 99 00:10:42,731 --> 00:10:46,068 ええ…。 それが…。 いいから言え! 100 00:10:46,068 --> 00:10:51,407 気を遣うことじゃない! はい。 間違いありませんでした。 101 00:10:51,407 --> 00:10:55,077 奥様と鳥居猛は 結納の晩に 駆け落ちをしています。 102 00:10:55,077 --> 00:10:59,777 すんでのところで止めたのが 三枝の旦那様だそうです。 103 00:11:04,086 --> 00:11:07,089 お父様 104 00:11:07,089 --> 00:11:09,091 (文彦)何をしてる!? さっさと ひかるを連れ戻せ! 105 00:11:09,091 --> 00:11:12,428 (小作人たち)はい 離して! 猛! 106 00:11:12,428 --> 00:11:16,128 三枝の旦那が? (岡本)はい。 107 00:11:19,435 --> 00:11:27,135 社長。 ご苦労だった。 もういい。 行け。 108 00:11:47,062 --> 00:11:48,762 ≪(伝衛門)猛。 109 00:11:53,068 --> 00:11:56,768 お呼びですか? そこへ座ってくれ。 110 00:12:02,077 --> 00:12:09,084 おまん 今年でいくつになる? はあ。 24になります。 111 00:12:09,084 --> 00:12:15,090 ここへ来て 15年か。 早いもんじゃな。 ええ。 112 00:12:15,090 --> 00:12:18,090 わしが年を取るのも 当たり前か。 113 00:12:19,762 --> 00:12:22,431 旦那様は 俺が 初めてお会いしたころと⇒ 114 00:12:22,431 --> 00:12:28,437 少しも お変わりありません。 ハハハ。 頭は すっかり白くなったよ。 115 00:12:28,437 --> 00:12:33,137 心を砕かれることばかり でしたから。 申し訳ありません。 116 00:12:35,778 --> 00:12:39,782 すぐに謝るのが おまんの いいところでもあり⇒ 117 00:12:39,782 --> 00:12:44,119 改めるところでもある。 はい。 118 00:12:44,119 --> 00:12:45,819 フッ…。 119 00:12:47,790 --> 00:12:52,795 帳簿の整理は すべて終わりじゃ。 やり残したことはない。 120 00:12:52,795 --> 00:12:56,131 目を通しておいてくれ。 はい。 121 00:12:56,131 --> 00:13:03,831 それと 金庫と蔵の鍵じゃ。 おまんに預ける。 はい。 122 00:13:05,808 --> 00:13:11,108 ああ。 久しぶりの畑仕事は 体にこたえる。 少し休みたい。 123 00:13:19,822 --> 00:13:23,158 (秀子)少しは落ち着いたら どう? これが 落ち着いていられるか。 124 00:13:23,158 --> 00:13:26,495 まあ 無理もないけど。 好きで好きで もらった女房が⇒ 125 00:13:26,495 --> 00:13:29,498 傷ものだったなんて とんだ貧乏クジだもんね。 126 00:13:29,498 --> 00:13:32,101 うるさい。 でも どうするつもり? 127 00:13:32,101 --> 00:13:35,104 まさか離縁なんて 考えてないでしょ? 128 00:13:35,104 --> 00:13:38,440 考えてないなら 兄貴にできることは ただ一つ。 129 00:13:38,440 --> 00:13:42,778 何も知らないふりをして このまま ひかるさんを抱き続けることね。 130 00:13:42,778 --> 00:13:46,782 そしたら そのうち時間が解決してくれるわ。 131 00:13:46,782 --> 00:13:49,118 聞いたふうな口を ぬかすんじゃない! 132 00:13:49,118 --> 00:13:53,789 怖い 怖い。 あら。 噂をすれば。 133 00:13:53,789 --> 00:13:58,127 (ひかる)お仕事中 ごめんなさい。 どうしたんだ? 134 00:13:58,127 --> 00:14:00,462 朝 お食べに ならなかったでしょ? 135 00:14:00,462 --> 00:14:02,464 ですから お弁当を。 136 00:14:02,464 --> 00:14:04,164 (秀子)けなげなこと。 137 00:14:13,475 --> 00:14:16,175 お前が作ったのか? はい。 138 00:14:25,821 --> 00:14:27,821 こんなもん食えるか。 139 00:14:31,760 --> 00:14:33,360 食事に行ってくる。 140 00:14:35,431 --> 00:14:38,831 それが 愛する新妻に対する態度かしら。 141 00:14:42,771 --> 00:14:48,444 釣った魚には エサはやらないって 言うけど 兄貴も極端よね。 142 00:14:48,444 --> 00:14:51,447 それとも ほかに原因があるのかな? 143 00:14:51,447 --> 00:14:55,451 はっきり聞くわ。 ひかるさん。 何でしょう? 144 00:14:55,451 --> 00:15:01,123 兄貴と猛さん どっちが良かった? 寝たんでしょ? 猛さんとも。 145 00:15:01,123 --> 00:15:04,460 やめてください! わたし 猛とは そんな関係じゃ…。 146 00:15:04,460 --> 00:15:07,463 嘘ばっかり。 嘘じゃありません! 147 00:15:07,463 --> 00:15:10,163 まあいいわ。 そりゃ言えないわよね。 148 00:15:12,468 --> 00:15:16,138 ひかるさん。 あなた まだ 猛さんのことが好きなんでしょ? 149 00:15:16,138 --> 00:15:18,807 忘れられないんでしょ? 150 00:15:18,807 --> 00:15:23,479 でも 妻として兄貴と 寝なきゃいけない。 地獄よね。 151 00:15:23,479 --> 00:15:27,149 わたしなら堪えられないわ。 迷わず 死を選ぶ。 152 00:15:27,149 --> 00:15:32,087 愛のない男に抱かれるくらいなら 死んだほうがマシだもん。 153 00:15:32,087 --> 00:15:33,756 あなたに それができないのは⇒ 154 00:15:33,756 --> 00:15:37,092 どうしてだか 教えてあげましょうか? 155 00:15:37,092 --> 00:15:40,763 あなたの愛は 本物じゃないからよ。 156 00:15:40,763 --> 00:15:43,766 結局 あなたは 誰も愛してはいないのかもね。 157 00:15:43,766 --> 00:15:48,437 猛さんのことも。 兄貴のことも。 158 00:15:48,437 --> 00:15:51,774 この際だから ちゃんと言っとくわ。 ひかるさん。 159 00:15:51,774 --> 00:15:54,443 わたしは猛さんが好き。 160 00:15:54,443 --> 00:15:58,113 彼のためなら 死ぬことだってできる。 161 00:15:58,113 --> 00:16:01,116 なーんてね。 冗談よ。 162 00:16:01,116 --> 00:16:12,816 ♪ 163 00:16:27,743 --> 00:16:32,414 (絹)あなた。 何を お考えになっているのですか? 164 00:16:32,414 --> 00:16:36,414 んっ? いや。 (絹)いかがです? 165 00:16:38,420 --> 00:16:44,426 おお 羊羹か。 久しぶりじゃな。 あなた お好きだったでしょ? 166 00:16:44,426 --> 00:16:46,426 ああ。 いただこう。 167 00:16:53,435 --> 00:16:55,435 うん…。 168 00:16:57,439 --> 00:17:02,444 絹。 あれを覚えているか? (絹)何をですか? 169 00:17:02,444 --> 00:17:09,785 結婚した年の 花見。 ええ。 よく覚えております。 170 00:17:09,785 --> 00:17:12,120 あなた ひどく酔っ払って。 171 00:17:12,120 --> 00:17:16,458 それで 人前で おまんに接吻をせがんだ。 172 00:17:16,458 --> 00:17:20,462 ダメですって言ったら 言えば 言うほど しつこくなさって。 173 00:17:20,462 --> 00:17:23,465 ハハハハ。 それで おまんに張り飛ばされた。 174 00:17:23,465 --> 00:17:28,737 嘘でございます。 私 泣いてしまったんですわ。 175 00:17:28,737 --> 00:17:36,745 そうだったかな。 ハハハハ。 忘れてしまったよ。 176 00:17:36,745 --> 00:17:41,416 ずるうございます。 あなたは いつも それなんですから。 177 00:17:41,416 --> 00:17:45,816 (伝衛門)ずるいか。 そうじゃな。 178 00:17:47,422 --> 00:17:53,762 わしは おまんに いつも わがままばかり 押しつけていた。 179 00:17:53,762 --> 00:17:59,762 ひかるのことも。 文彦のことも。 猛のことも。 180 00:18:01,103 --> 00:18:05,803 どうかなさったんですか? 急に。 いや。 181 00:18:15,117 --> 00:18:20,417 あなた。 ありがとう 絹。 182 00:18:25,460 --> 00:18:31,460 本当に ありがとう。 あなた。 183 00:18:47,082 --> 00:18:49,418 (伝衛門)帳簿の整理は すべて終わりじゃ。⇒ 184 00:18:49,418 --> 00:18:51,418 やり残したことはない 185 00:18:54,089 --> 00:18:57,789 おまんにも きっと分かるときがくる 186 00:19:01,096 --> 00:19:04,766 頼んだぞ。 三枝家を 187 00:19:04,766 --> 00:19:19,114 ♪ 188 00:19:19,114 --> 00:19:21,450 奥さま 旦那様は? 189 00:19:21,450 --> 00:19:24,119 (絹)つい今しがた お出かけに。 どちらに? 190 00:19:24,119 --> 00:19:29,057 どうしたの? 猛。 いえ。 191 00:19:29,057 --> 00:19:30,757 猛! 192 00:19:40,068 --> 00:19:43,405 (山海)ひかるか。 193 00:19:43,405 --> 00:19:47,805 どうしたのじゃ? もう 夫婦ゲンカでもしたのか? 194 00:19:50,412 --> 00:19:54,112 上がりなさい。 話を聞こう。 195 00:19:58,086 --> 00:20:03,425 (ひかる)わたしは 覚悟を決めて 大河原に嫁ぎました。 196 00:20:03,425 --> 00:20:08,096 自分の気持ちも きちんと 整理をつけて。 うん。 197 00:20:08,096 --> 00:20:14,396 なのに わたしの中には まだ 大河原を愛せない自分がいます。 198 00:20:17,105 --> 00:20:22,110 人を愛するって どういうことですか? 199 00:20:22,110 --> 00:20:26,114 どうしたら 大河原を愛することが できるのですか? 200 00:20:26,114 --> 00:20:35,057 教えてください 和尚様。 色恋の話は わしには分からん。 201 00:20:35,057 --> 00:20:41,730 しかしな ひかる。 花を育てるにも 時間は かかるものじゃよ。 202 00:20:41,730 --> 00:20:50,739 土を耕し 種をまいて 水をやる。 やがて 芽が出て 花が咲く。 203 00:20:50,739 --> 00:20:55,077 夫婦の愛情も 同じようなものではないかの。 204 00:20:55,077 --> 00:21:00,415 最初は 小さな種であっても それを大きく育てていくのは⇒ 205 00:21:00,415 --> 00:21:07,756 のう ひかる。 お前自身じゃ。 わたし自身…。 206 00:21:07,756 --> 00:21:15,764 お前の優しさじゃ。 和尚様。 207 00:21:15,764 --> 00:21:20,769 つらいことがあったら いつでも ここへ来なさい。 208 00:21:20,769 --> 00:21:26,708 わしも一緒に 泣いてやろう。 ありがとうございます。 209 00:21:26,708 --> 00:21:29,711 ≪(猛)和尚! 210 00:21:29,711 --> 00:21:31,311 旦那様を知らないか!? 211 00:21:33,381 --> 00:21:38,386 お嬢様…。 お父様が どうかしたの? 212 00:21:38,386 --> 00:21:42,390 危ないんです。 旦那様が。 えっ? 213 00:21:42,390 --> 00:22:02,410 ♪ 214 00:22:02,410 --> 00:22:22,430 ♪ 215 00:22:22,430 --> 00:22:42,450 ♪ 216 00:22:42,450 --> 00:23:02,470 ♪ 217 00:23:02,470 --> 00:23:13,470 ♪ 218 00:23:43,778 --> 00:23:45,378 あなた? 219 00:23:47,115 --> 00:23:49,115 旦那様! お父様! 220 00:23:57,125 --> 00:23:58,793 お父様! 旦那様! 221 00:23:58,793 --> 00:24:04,393 どうして? どうして お父様? どうして!? 222 00:24:06,801 --> 00:24:11,139 うわ~! 223 00:24:11,139 --> 00:24:15,477 うわ~! 224 00:24:15,477 --> 00:24:20,148 <三枝伝衛門の生涯は 終わりました。⇒ 225 00:24:20,148 --> 00:24:26,448 昭和17年 8月の 暑い夏のことでした> 226 00:24:33,795 --> 00:24:35,463 全部 お前が悪いんだ。 227 00:24:35,463 --> 00:24:38,133 駆け落ちなんて バカなマネをした お前がな。 228 00:24:38,133 --> 00:24:42,470 今のわたしは 大河原勇作の妻なんです。 229 00:24:42,470 --> 00:24:48,810 こうなった今も まだ生きていけと おっしゃるんですか! 230 00:24:48,810 --> 00:24:50,812 お前が代わりに 死ねばよかったんだ。 231 00:24:50,812 --> 00:24:52,814 旦那の代わりにな。 232 00:24:52,814 --> 00:24:57,414 好きだ。 気が狂うほど 気が狂うほど 好きだ。