1 00:02:47,532 --> 00:02:48,400 2 00:02:48,400 --> 00:02:52,737 (ひかる)お願いです。 お金を…。 主人の保釈金を貸してください。 3 00:02:52,737 --> 00:02:57,409 (勇作)一体 どうやって あんなに金を工面した? 4 00:02:57,409 --> 00:03:01,079 三枝の知人に お願いして回ったんです。 5 00:03:01,079 --> 00:03:04,416 昔 お父さまに お世話になったからと言って⇒ 6 00:03:04,416 --> 00:03:06,418 わたしたちを信じて⇒ 7 00:03:06,418 --> 00:03:08,753 貸してくれる方が 何人か見つかって。 8 00:03:08,753 --> 00:03:11,423 (秀子)兄貴の保釈金はね 猛が出したのよ。 9 00:03:11,423 --> 00:03:13,091 (勇作)何だと!? 10 00:03:13,091 --> 00:03:15,760 (秀子)これが どういうことか 兄貴にだって 分かるでしょう? 11 00:03:15,760 --> 00:03:19,097 猛と お義姉さまはね 今でも愛し合っているのよ。 12 00:03:19,097 --> 00:03:23,101 だから 猛は お義姉さまを 見殺しにはできなかった。 13 00:03:23,101 --> 00:03:25,103 お義姉さまが 帰って来なかった日の夜⇒ 14 00:03:25,103 --> 00:03:27,772 猛も帰って来なかった! 黙れ! 15 00:03:27,772 --> 00:03:29,774 二人は 今でも 兄貴に隠れて会ってんのよ。 16 00:03:29,774 --> 00:03:32,110 おなかの子だって 誰の子か 分かるもんですか! 17 00:03:32,110 --> 00:03:34,112 黙らんか! 18 00:03:34,112 --> 00:03:40,118 ひかる。 何で 嘘をついた!? ひかる! 19 00:03:40,118 --> 00:03:44,122 (静子)勇作 遅いねえ。 あっ! 煮物はね お砂糖を多めに。 20 00:03:44,122 --> 00:03:48,726 はい。 いまさら こんなこと 言うまでもなかったね。 21 00:03:48,726 --> 00:03:53,064 今のあんたは すっかり 大河原の嫁だもの。 22 00:03:53,064 --> 00:04:00,405 ひかるさん。 今度のことは みんな あんたのおかげだよ。 ありがとう。 23 00:04:00,405 --> 00:04:03,408 そんな やめてください。 お義母さま。 24 00:04:03,408 --> 00:04:06,077 わたしは 妻として 当然のことをしただけです。 25 00:04:06,077 --> 00:04:11,477 勇作のこと これからも頼んだよ。 はい。 26 00:04:13,084 --> 00:04:15,420 ≪(友子)おかえりなさいませ。 27 00:04:15,420 --> 00:04:18,089 (静子)勇作! みんな 待ってたんだよ。⇒ 28 00:04:18,089 --> 00:04:19,757 さぁ こっちへ お上がり。⇒ 29 00:04:19,757 --> 00:04:22,427 今日はね あんたの好きな 里芋を煮たんだよ。 30 00:04:22,427 --> 00:04:24,429 それに 小松菜の煮浸しもね。 31 00:04:24,429 --> 00:04:26,097 いらん。 えっ? 32 00:04:26,097 --> 00:04:29,100 あなた。 お義母さまは あなたが帰って来るのを⇒ 33 00:04:29,100 --> 00:04:32,500 楽しみに待ってらしたのよ。 いらんと言ったら いらん! 34 00:04:35,440 --> 00:04:38,109 (文彦)えらく ご機嫌斜めだな。 35 00:04:38,109 --> 00:04:43,448 触らぬ神に たたり無しと。 退散 退散。 (友子)文彦さんたら。 36 00:04:43,448 --> 00:04:47,118 嫌だね。 また何か あったんじゃないのかね。 37 00:04:47,118 --> 00:04:49,518 わたし ちょっと 様子を見てきます。 38 00:04:51,055 --> 00:04:56,060 ♪『Delight of my love』 39 00:04:56,060 --> 00:05:10,742 ♪ 40 00:05:10,742 --> 00:05:20,752 ♪ 41 00:05:20,752 --> 00:05:40,772 ♪ 42 00:05:40,772 --> 00:06:00,725 ♪ 43 00:06:00,725 --> 00:06:19,425 ♪ 44 00:06:21,379 --> 00:06:23,381 (ひかる)どうしたんですか? あなた。 45 00:06:23,381 --> 00:06:25,383 お義母さまが せっかく あなたの好きな物ばかり⇒ 46 00:06:25,383 --> 00:06:29,053 こしらえてくださったのに 具合でも悪いんですか? 47 00:06:29,053 --> 00:06:34,392 ひかる。 お前 誰から 金を借りた? 言ってみろ。 48 00:06:34,392 --> 00:06:37,392 あなた。 言えないのか? 49 00:06:39,063 --> 00:06:42,400 やっぱり 本当だったんだな。 50 00:06:42,400 --> 00:06:46,000 お前。 猛から 金を借りたんだろう! 51 00:06:47,672 --> 00:06:49,340 どうして それを? 52 00:06:49,340 --> 00:06:52,010 お前は 猛と二人で 俺を だましたんだ。 53 00:06:52,010 --> 00:06:54,679 何も知らない この俺が お前に感謝し 喜ぶのを⇒ 54 00:06:54,679 --> 00:06:56,681 二人して あざけ笑ってたんだ。 55 00:06:56,681 --> 00:06:59,684 そうやって 今になって 俺に復讐しようというのか! 56 00:06:59,684 --> 00:07:03,021 違います! わたしは ただ あなたが傷つくのを見たくなくて。 57 00:07:03,021 --> 00:07:05,690 傷つけたくなくて 猛から金を借りたのか! 58 00:07:05,690 --> 00:07:09,360 それが 俺にとって いちばん 許せないことだということは⇒ 59 00:07:09,360 --> 00:07:14,032 お前は分かっていたはずだ。 お前は知ってて 俺を傷つけた。 60 00:07:14,032 --> 00:07:16,367 知ってて 猛から 金を借りたんだろうが! 61 00:07:16,367 --> 00:07:19,704 あなた。 話を聞いてください! 黙れ! 62 00:07:19,704 --> 00:07:22,404 もう 言い訳は たくさんだ! 出てうせろ! 63 00:07:28,379 --> 00:07:30,715 ウォーッ! (鏡の割れる音) 64 00:07:30,715 --> 00:07:33,051 猛! (猛)ひかるさん? 65 00:07:33,051 --> 00:07:37,722 どうして? どうして わたしを だましたの? 何のことですか? 66 00:07:37,722 --> 00:07:40,058 大河原に 保釈金を 貸したことを言うなんて! 67 00:07:40,058 --> 00:07:42,393 やっぱり お前は変わったんだわ。 68 00:07:42,393 --> 00:07:45,330 目的のためなら 平気で人を裏切る。 69 00:07:45,330 --> 00:07:47,332 そんな人間に 成り下がったのよ! 70 00:07:47,332 --> 00:07:49,000 待ってください。 俺は何も言ってない! 71 00:07:49,000 --> 00:07:51,669 本当に 何のことか 分からないんだ。 72 00:07:51,669 --> 00:07:55,369 本当なの? 本当です。 73 00:07:57,008 --> 00:08:01,008 お前は 本当に 何も言ってないのね? 74 00:08:03,014 --> 00:08:08,686 確かに 最初は すべてを ぶちまけてやろうと思ってました。 75 00:08:08,686 --> 00:08:13,024 ひかるさんに金を貸し そのことを打ち明け⇒ 76 00:08:13,024 --> 00:08:17,028 大河原のプライドを 粉々に してやるつもりだった。 だけど! 77 00:08:17,028 --> 00:08:21,699 ヤツのために土下座をしている ひかるさんを見て 言えなくなった。 78 00:08:21,699 --> 00:08:25,036 俺は 大河原を たたきつぶせば⇒ 79 00:08:25,036 --> 00:08:28,373 ひかるさんが幸せになると 信じてきました。 80 00:08:28,373 --> 00:08:31,376 ひかるさんは 自分を ごまかしているだけで⇒ 81 00:08:31,376 --> 00:08:35,713 心の底では 大河原から自由に なりたいと 願ってるはずだと! 82 00:08:35,713 --> 00:08:39,013 何で あんなヤツのために 土下座ができるんですか? 83 00:08:40,718 --> 00:08:42,718 分からない。 84 00:08:44,322 --> 00:08:50,922 俺は 自分のやってることが 何なのか 分からなくなってきた。 85 00:08:52,663 --> 00:08:54,663 猛。 86 00:08:56,667 --> 00:08:59,337 許して。 87 00:08:59,337 --> 00:09:02,337 お前を疑った わたしを許して。 88 00:09:04,008 --> 00:09:06,010 ひかるさん。 89 00:09:06,010 --> 00:09:11,349 昔のわたしなら 決して お前を疑ったりしなかった。 90 00:09:11,349 --> 00:09:17,355 わたしたち なぜ こんなふうに なってしまったの? 91 00:09:17,355 --> 00:09:22,026 お前の言うとおり わたしは 自分の気持ちを⇒ 92 00:09:22,026 --> 00:09:24,426 ごまかしているだけなのかも しれない。 93 00:09:26,030 --> 00:09:31,369 この8年間 わたしは 大河原の妻になろうとし⇒ 94 00:09:31,369 --> 00:09:34,372 大河原を愛そうとしてきた。 95 00:09:34,372 --> 00:09:38,376 でも それは お前が死んだと思ったから。 96 00:09:38,376 --> 00:09:44,315 お前が死んだとき わたしも 自分の気持ちを すべて殺したの。 97 00:09:44,315 --> 00:09:47,985 そのときから 自分が 本当は何をしたいのか⇒ 98 00:09:47,985 --> 00:09:53,385 誰を愛しているのか すべて 見ないようにしてきたのよ。 99 00:09:54,992 --> 00:09:58,392 だけど 俺は生きていた。 ええ。 100 00:10:00,331 --> 00:10:03,000 あなたは生きていた。 101 00:10:03,000 --> 00:10:08,005 いちばん愛していたはずの人が 生きていたなんて。 102 00:10:08,005 --> 00:10:13,344 殺していた気持ちが 今になって こんなにも自分を苦しめるなんて。 103 00:10:13,344 --> 00:10:15,344 お嬢さま。 104 00:10:20,351 --> 00:10:22,353 俺と一緒に逃げてください。 105 00:10:22,353 --> 00:10:26,023 何もかも 捨てて 誰も知らない場所へ 二人きりで! 106 00:10:26,023 --> 00:10:28,693 そうすれば こんな復讐なんて やめられる。 107 00:10:28,693 --> 00:10:33,993 白部村のことも 大河原のことも 何もかも 忘れて。 108 00:10:37,702 --> 00:10:42,402 二人で逃げましょう。 どこか遠くへ。 109 00:10:44,308 --> 00:10:46,308 それは できません。 110 00:10:47,979 --> 00:10:52,316 わたしの体の中には 大河原の子供がいます。 111 00:10:52,316 --> 00:10:55,987 何があろうとも この子だけは 犠牲にできないんです。 112 00:10:55,987 --> 00:10:58,322 お嬢さま! 113 00:10:58,322 --> 00:11:02,994 離して。 今 言ったことは 忘れてください。 114 00:11:02,994 --> 00:11:06,330 秀子さん! (秀子)嘘つき! 115 00:11:06,330 --> 00:11:09,000 違うの! これは…。 何が違うっていうの お義姉さま? 116 00:11:09,000 --> 00:11:11,669 あなたは約束したはずよ。 もう 猛と会わないって。 117 00:11:11,669 --> 00:11:15,673 なのに 今 わたしの目の前で 猛と抱き合っていた! 118 00:11:15,673 --> 00:11:17,675 しかも 今日だけじゃないわ。 119 00:11:17,675 --> 00:11:20,344 きのうも あなたは ここで 猛と会ってたじゃないの! 120 00:11:20,344 --> 00:11:24,015 もしかして 勇作さんに お金のことを教えたのは⇒ 121 00:11:24,015 --> 00:11:27,018 秀子さんなの? そうよ。 122 00:11:27,018 --> 00:11:31,022 どうして!? あの人は傷ついたのよ。 123 00:11:31,022 --> 00:11:33,357 兄貴を傷つけたのは お義姉さまじゃないの。 124 00:11:33,357 --> 00:11:35,359 あなたが みんなを 不幸にしているの! 125 00:11:35,359 --> 00:11:37,361 あなたが 皆 悪いのよ! 126 00:11:37,361 --> 00:11:43,701 言ったでしょう。 わたし 今度 猛と会ったら 許さないって。 127 00:11:43,701 --> 00:11:45,970 何をするか 分からないって。 128 00:11:45,970 --> 00:11:47,972 よせ 秀子! 離して! ひかるさん。 129 00:11:47,972 --> 00:11:50,372 今のうちに 行ってください! 離して! 早く! 130 00:11:54,645 --> 00:11:58,649 いいか 二度と ひかるさんに 手を出したら 許さない。 131 00:11:58,649 --> 00:12:00,651 また 同じことをしたら⇒ 132 00:12:00,651 --> 00:12:02,320 その場で お前を たたき出してやるからな。 133 00:12:02,320 --> 00:12:03,988 出て行くもんですか! 134 00:12:03,988 --> 00:12:07,325 わたし 何があっても 絶対 猛を渡さない! 135 00:12:07,325 --> 00:12:13,331 まあ 今回のことで お前には感謝してるよ。 136 00:12:13,331 --> 00:12:14,999 感謝? 137 00:12:14,999 --> 00:12:19,999 お前が来てくれたおかげで 俺は正気に戻ることができた。 138 00:12:21,672 --> 00:12:27,011 俺は 必ず大河原に復讐する。 猛。 139 00:12:27,011 --> 00:12:31,349 じゃ いなくなったりしないわね? わたしと ここにいてくれるのね? 140 00:12:31,349 --> 00:12:36,649 猛…。 猛! 絶対に離さないわ! 141 00:12:44,695 --> 00:12:48,995 ひかる。 お前と あいつは…。 142 00:12:57,041 --> 00:12:59,710 やめろーっ! 143 00:12:59,710 --> 00:13:02,713 ひかるが そんなはずはない! 144 00:13:02,713 --> 00:13:05,383 あいつは 嘘だと言った。 145 00:13:05,383 --> 00:13:09,387 あいつは 猛とは 何の関係もないと言った。 146 00:13:09,387 --> 00:13:13,391 なぜ 俺は あいつの言葉を 信じられない! 147 00:13:13,391 --> 00:13:15,691 くそっ! 148 00:13:17,395 --> 00:13:21,995 酒だ! 酒だ! 酒持ってこい! 149 00:13:37,081 --> 00:13:39,081 猛! 150 00:13:42,086 --> 00:13:44,355 (友子)どうしたんですか?⇒ 151 00:13:44,355 --> 00:13:49,355 ひかるさんは走って出て行くし ケンカでも なさったんですか? 152 00:13:51,696 --> 00:13:56,033 (友子)あの わたし 片づけましょうか? 153 00:13:56,033 --> 00:13:58,369 勇作さん? 154 00:13:58,369 --> 00:14:02,707 なぜだ? ひかる! なぜだ? 155 00:14:02,707 --> 00:14:06,377 なぜ なぜ あいつを 忘れられない!? ひかる! 156 00:14:06,377 --> 00:14:09,380 ひかる! 157 00:14:09,380 --> 00:14:12,717 8年間 俺は お前だけを愛した! 158 00:14:12,717 --> 00:14:14,719 お前を 何よりも 大切にしてきた! 159 00:14:14,719 --> 00:14:19,719 なぜだ! なのに 一体 どうして あいつが忘れられないんだ!? 160 00:14:22,059 --> 00:14:25,396 この体で あいつに 抱かれたのか!? 161 00:14:25,396 --> 00:14:30,401 この体が あいつを 忘れられないのか!? 162 00:14:30,401 --> 00:14:34,071 (友子)やめてーっ! 黙れ! 163 00:14:34,071 --> 00:14:36,741 (友子)わたしは ひかるさんじゃない! 164 00:14:36,741 --> 00:14:39,041 うるさい! 165 00:14:49,687 --> 00:14:51,687 (ひかる)どうして…。 166 00:14:54,358 --> 00:14:57,361 どうして こんなことに…。 167 00:14:57,361 --> 00:15:01,031 (猛)ひかるさんは 自分を ごまかしているだけで⇒ 168 00:15:01,031 --> 00:15:06,036 心の底では 大河原から自由に なりたいと 願ってるはずだと! 169 00:15:06,036 --> 00:15:20,384 ♪ 170 00:15:20,384 --> 00:15:22,386 (絹)あなた。 171 00:15:22,386 --> 00:15:29,393 あなたのお好きだった この浴衣。 縫い直しても よろしいですか? 172 00:15:29,393 --> 00:15:32,396 生まれてくる孫のために⇒ 173 00:15:32,396 --> 00:15:35,696 新しい浴衣 作ってやろうと思うんです。 174 00:15:37,735 --> 00:15:40,070 あなたも 天国から⇒ 175 00:15:40,070 --> 00:15:44,070 ひかると おなかの子 見守ってやってくださいね。 176 00:15:51,715 --> 00:15:56,720 (文彦)おーい! ご主人さまの お帰りだぞ! 友子! 水! 177 00:15:56,720 --> 00:15:59,390 何だ 居ねえのかよ。 178 00:15:59,390 --> 00:16:06,990 「ホントに ホントに ホントに~ 役に立たない女だね~」かぁ。 179 00:16:10,067 --> 00:16:13,070 何だよ! 居るんじゃないか。 180 00:16:13,070 --> 00:16:15,072 もう 居るんなら 明かりぐらい つけろよ。 181 00:16:15,072 --> 00:16:18,472 (友子)つけないで! (文彦)えっ? 182 00:16:20,077 --> 00:16:23,414 友子? 一体 どうしたんだ!? 183 00:16:23,414 --> 00:16:26,750 黙ってちゃ 分からんだろう。 一体 何があったんだ!? 184 00:16:26,750 --> 00:16:28,752 (友子)何も…。 (文彦)バカなこと 言うな。 185 00:16:28,752 --> 00:16:33,424 何にもないはずないだろう。 誰に やられたんだ? えっ?⇒ 186 00:16:33,424 --> 00:16:35,426 どうした? はっきりしろ! 187 00:16:35,426 --> 00:16:37,426 はっきりしないと 分からんだろうが! 188 00:16:39,096 --> 00:16:44,702 勇作か? そうなんだな? 勇作のヤツに やられたんだな!? 189 00:16:44,702 --> 00:16:48,038 あいつ! (友子)やめて! 190 00:16:48,038 --> 00:16:50,374 何も…。 何も なかったんです! 191 00:16:50,374 --> 00:16:52,376 わたしが我慢すれば 済むことなんです! 離せ! 192 00:16:52,376 --> 00:16:53,976 文彦さん! 193 00:16:55,713 --> 00:16:57,381 勇作! 194 00:16:57,381 --> 00:17:01,385 勇作! お前 友子に 何をした!? 195 00:17:01,385 --> 00:17:03,721 何だ 離せよ。 何だと! 196 00:17:03,721 --> 00:17:05,723 離せと言ってるんだ。 197 00:17:05,723 --> 00:17:08,392 お前 友子に あんなこと しておきながら。 198 00:17:08,392 --> 00:17:11,395 居候に 俺が何をしようが 勝手だろうが! 199 00:17:11,395 --> 00:17:14,732 嫌だったら この家から出て行くんだな! 200 00:17:14,732 --> 00:17:19,403 まあ 自分じゃ飯も食えねえような 寄生虫のような お前と⇒ 201 00:17:19,403 --> 00:17:23,407 その寄生虫を大作家先生と 信じてる バカ女に⇒ 202 00:17:23,407 --> 00:17:28,412 そんな甲斐性は なかろうがな! 貴様! 203 00:17:28,412 --> 00:17:33,083 このクズが! お前のような バカたれが! 204 00:17:33,083 --> 00:17:34,752 お兄さま! 205 00:17:34,752 --> 00:17:38,088 あなた! 何をなさってるの!? やめてください! 206 00:17:38,088 --> 00:17:40,424 一体 何があったんです!? ハハハハッ。 207 00:17:40,424 --> 00:17:45,029 こいつはな 友子を 無理やり 犯したんだよ。 208 00:17:45,029 --> 00:17:46,697 何ですって!? 209 00:17:46,697 --> 00:17:50,701 俺の留守中に 友子を 無理やり 犯したんだ! 210 00:17:50,701 --> 00:17:56,040 本当なの あなた? 本当に友子さんを…? 211 00:17:56,040 --> 00:17:59,376 お前には関係ない。 あなた! 212 00:17:59,376 --> 00:18:01,378 ≪(友子)やめてください! 213 00:18:01,378 --> 00:18:05,382 あの ケンカは やめてください。 214 00:18:05,382 --> 00:18:07,384 全部 わたしが いけなかったんです。 215 00:18:07,384 --> 00:18:10,054 わたしが…。 わたしが バカだから⇒ 216 00:18:10,054 --> 00:18:13,390 だから 勇作さんが お怒りになったんです。 217 00:18:13,390 --> 00:18:16,060 わたし 出て行きます。⇒ 218 00:18:16,060 --> 00:18:20,397 だけど…。 だけど 文彦さんを ここに置いてあげてください。⇒ 219 00:18:20,397 --> 00:18:25,736 いい小説が書けるまで 文彦さんを ここに置いてあげてください。⇒ 220 00:18:25,736 --> 00:18:28,739 お願いします。 友子。 221 00:18:28,739 --> 00:18:35,412 どうも お世話になりました。 友子さん! 222 00:18:35,412 --> 00:18:41,685 お兄さま。 友子さんを 追いかけてあげて! お兄さま! 223 00:18:41,685 --> 00:18:46,023 一度 手を離してしまったら 二度と元に戻らないこともあるの。 224 00:18:46,023 --> 00:18:48,692 あとで どんなに 後悔しても 遅いのよ。 225 00:18:48,692 --> 00:18:50,692 早く追いかけてあげて! 226 00:18:53,364 --> 00:18:59,370 フン! ハッ。 「あとで後悔しても 遅い」か。 227 00:18:59,370 --> 00:19:04,041 お前も 後悔してるのか? あなた。 228 00:19:04,041 --> 00:19:07,378 猛の手を離したことを 後悔してるのか? 229 00:19:07,378 --> 00:19:09,713 だから 今になって⇒ 230 00:19:09,713 --> 00:19:12,716 あいつと手を組んで 俺に 復讐しようとしてるんだろう。 231 00:19:12,716 --> 00:19:17,054 あなたは 自分が何をしたか 分かってて おっしゃってるんですか? 232 00:19:17,054 --> 00:19:19,056 人として 恥ずかしくないんですか! 233 00:19:19,056 --> 00:19:22,393 汚らわしい! それは こっちのセリフだ。 234 00:19:22,393 --> 00:19:27,064 その腹の子は 猛の子だろう! 235 00:19:27,064 --> 00:19:29,400 お前は この8年間⇒ 236 00:19:29,400 --> 00:19:33,070 体は俺に抱かれていながら 心は猛に抱かれていた。 237 00:19:33,070 --> 00:19:37,074 そして 猛が帰って来たとたんに 待っていましたとばかりに⇒ 238 00:19:37,074 --> 00:19:40,744 陰で あいつと 薄汚く抱き合ってるんだ! 239 00:19:40,744 --> 00:19:42,679 あなた! 240 00:19:42,679 --> 00:19:45,349 ご自分が 何を おっしゃってるか 分かってるんですか? 241 00:19:45,349 --> 00:19:49,353 その腹の子が 何よりの証拠だろうが! 242 00:19:49,353 --> 00:19:55,359 ずっと…。 ずっと そんなふうに 思ってらしたんですか? 243 00:19:55,359 --> 00:19:58,695 この おなかの子が 猛の子だと⇒ 244 00:19:58,695 --> 00:20:01,031 そんなふうに 思ってらしたんですか? 245 00:20:01,031 --> 00:20:05,035 ああ。 そうだ! お前が⇒ 246 00:20:05,035 --> 00:20:09,373 子供が出来たと 告げた日から 俺は疑い 苦しんできた。 247 00:20:09,373 --> 00:20:13,043 苦しんで 苦しんで 苦しみ続けてきたんだ! 248 00:20:13,043 --> 00:20:17,381 わたしを 信じてくれなかったんですね。 249 00:20:17,381 --> 00:20:22,052 俺だって 信じられるもんなら 信じたかったよ。 250 00:20:22,052 --> 00:20:27,391 だが これは何だ! 251 00:20:27,391 --> 00:20:31,395 こんな物を いつまでも持ってる お前の言葉を⇒ 252 00:20:31,395 --> 00:20:35,399 俺に どうやって 信じろと言うんだ! 253 00:20:35,399 --> 00:20:39,999 バカにするな! あなた! 254 00:20:43,674 --> 00:20:48,011 (猛)ひかるさんが 大河原のために 土下座までした姿を見て⇒ 255 00:20:48,011 --> 00:20:51,011 自分の心は ひるみました。 256 00:20:52,683 --> 00:20:58,683 自分のやろうとしていることは 間違ってないですよね。 257 00:21:12,035 --> 00:21:14,705 この部屋には まだ猛がいる! 258 00:21:14,705 --> 00:21:17,374 ヤツのにおいが残ってる! 259 00:21:17,374 --> 00:21:20,377 だから ひかるは ヤツのことが忘れられない! 260 00:21:20,377 --> 00:21:22,045 あなた! やめてください! くそーっ! 261 00:21:22,045 --> 00:21:25,382 わたしを信じて! わたしは 大河原勇作の妻です! 262 00:21:25,382 --> 00:21:29,720 離せ! 亡霊よ 去れ! くそっ! あなた! 263 00:21:29,720 --> 00:21:32,389 離せ! 離せ! あなた! やめてください! 264 00:21:32,389 --> 00:21:34,689 離せ! あっ! 265 00:21:36,727 --> 00:21:40,727 (階段から転げ落ちる音) 266 00:21:44,334 --> 00:21:45,934 ひかる! 267 00:21:47,671 --> 00:21:51,371 ひかる! ひかる! ひかる! 268 00:22:06,023 --> 00:22:09,023 (静子)勇作。 先生 お帰りだよ。 269 00:22:11,695 --> 00:22:17,367 (静子)ひかるは 何とか無事だった。⇒ 270 00:22:17,367 --> 00:22:22,039 今は安静が大事とかで 眠ってるよ。 271 00:22:22,039 --> 00:22:27,711 でも おなかの子は かわいそうなこと しちまった。 272 00:22:27,711 --> 00:22:33,383 せっかくの初めての孫が 顔を見る前に 死んじまうなんて。 273 00:22:33,383 --> 00:22:36,720 何て かわいそうなこと しちまったんだろう。 274 00:22:36,720 --> 00:22:43,420 ハハッ。 ハハハハハハ。 勇作? 275 00:22:45,062 --> 00:22:47,762 どうせ 猛の子だ。 276 00:22:49,399 --> 00:22:51,735 お前は 何てこと言うんだい! 277 00:22:51,735 --> 00:22:55,739 ひかるはね あんたが 逮捕されたとき⇒ 278 00:22:55,739 --> 00:22:58,408 あんたを釈放しようって 必死だったんだ。 279 00:22:58,408 --> 00:23:04,081 あの身重の体で 金を借りるために 必死で夜中まで走り回ってたんだ。 280 00:23:04,081 --> 00:23:07,084 その姿を見て わたしは分かったんだよ。 281 00:23:07,084 --> 00:23:13,757 ひかるは あんたに隠れて 猛と 通じ合うような人間じゃないって。 282 00:23:13,757 --> 00:23:18,762 おなかの子は 間違いなく お前の子だってね。 283 00:23:18,762 --> 00:23:25,062 何だと! あんたは 自分の子を 自分で殺したんだよ。 284 00:23:26,770 --> 00:23:31,470 そんな…。 そんなバカな。 285 00:23:33,443 --> 00:23:36,446 母さん。 言ったじゃないか。 286 00:23:36,446 --> 00:23:43,053 ひかるの腹の子は 猛の子だって。 だから 俺は…。 287 00:23:43,053 --> 00:23:48,058 だって それは しかたないじゃないか。 288 00:23:48,058 --> 00:23:50,394 あのときは 分かんなかったんだよ。 289 00:23:50,394 --> 00:23:52,396 しかたないで済むか! 290 00:23:52,396 --> 00:23:57,401 許しておくれ。 許しておくれよ 勇作。 291 00:23:57,401 --> 00:24:03,701 わたしだって つらい…。 つらいんだよ。 292 00:24:08,412 --> 00:24:10,412 ひかる。 293 00:24:12,082 --> 00:24:17,087 俺は 何てこと しちまったんだ。 ひかる…。 294 00:24:17,087 --> 00:24:36,440 ♪ 295 00:24:36,440 --> 00:24:46,440 ♪ 296 00:24:48,385 --> 00:24:52,389 ひかるさんを 俺にください。 297 00:24:52,389 --> 00:24:55,689 わたし 猛のところへ行きます。 298 00:24:57,060 --> 00:25:01,732 頼む。 このとおりだ。 299 00:25:01,732 --> 00:25:07,404 絶対 あなたを 猛のところへは行かせない。 300 00:25:07,404 --> 00:25:10,407 猛と幸せになれ。 301 00:25:10,407 --> 00:25:12,007 はい。