1 00:01:02,896 --> 00:01:04,898 (ナレーター1) <ファミマのプライベートブランド ファミマルは> 2 00:01:04,898 --> 00:01:07,634 (女性・男性)≪マル≫ 3 00:01:07,634 --> 00:01:09,636 (子ども)≪マル≫ 4 00:01:09,636 --> 00:01:11,638 <そんなファミマルから> 5 00:01:14,007 --> 00:01:16,577 (ナレーター2) <大きくなったチャーシューの食べ応え> <マル> 6 00:01:18,912 --> 00:01:21,915 <麺屋こころ監修のしびれるうまさ> <マル> 7 00:01:24,551 --> 00:01:27,054 <最強の冷し麺はどっちだー?> 8 00:02:47,034 --> 00:02:47,901 9 00:02:47,901 --> 00:02:53,240 (ひかる)猛と 幸せになってね。 じゃ 行きましょうか。 10 00:02:53,240 --> 00:02:57,578 (秀子)これからは 「猛」なんて 気安く呼ばないで もらえません? 11 00:02:57,578 --> 00:03:00,247 ごめんなさい。 わたしは お義姉さまから➡ 12 00:03:00,247 --> 00:03:02,916 お情けを 受けたわけじゃありません。 13 00:03:02,916 --> 00:03:04,585 お情けだなんて…。 14 00:03:04,585 --> 00:03:07,921 命を賭けて お義姉さまから 猛を 奪い返したんです。 15 00:03:07,921 --> 00:03:12,259 勝ったのは わたしなんです。 それだけは 忘れないで。 16 00:03:12,259 --> 00:03:14,595 秀子さん…!? 17 00:03:14,595 --> 00:03:17,931 わたしに隠れて 会ったりしないでくださいね。 18 00:03:17,931 --> 00:03:19,933 そんなことをしたら➡ 19 00:03:19,933 --> 00:03:24,271 今度こそ本当に 何をするか 分かりませんから。 20 00:03:24,271 --> 00:03:26,940 心の中で 猛を思うのも やめてください。 21 00:03:26,940 --> 00:03:31,278 ほんの一瞬でも 思ってほしくないんです。 絶対に。 22 00:03:31,278 --> 00:03:36,950 わたしの目の前で誓ってください。 ここで はっきりと誓って! 23 00:03:36,950 --> 00:03:39,286 誓うわ。 24 00:03:39,286 --> 00:03:43,957 本当ですね。 もし 誓いを破ったら…。 25 00:03:43,957 --> 00:03:48,957 わたし もう死ぬことなんて 全然 怖くない女ですから。 26 00:03:55,235 --> 00:04:00,240 ♬『Delight of my love』 27 00:04:00,240 --> 00:04:13,920 ♬~ 28 00:04:13,920 --> 00:04:23,930 ♬~ 29 00:04:23,930 --> 00:04:43,950 ♬~ 30 00:04:43,950 --> 00:05:03,904 ♬~ 31 00:05:03,904 --> 00:05:23,904 ♬~ 32 00:05:43,844 --> 00:05:48,181 ≪(猛)秀子! 秀子! 33 00:05:48,181 --> 00:05:50,851 (秀子)あら。 ずいぶん早いお出かけね。 34 00:05:50,851 --> 00:05:52,853 (猛)俺の靴 知らないか? 35 00:05:52,853 --> 00:05:56,189 (秀子)捨てたわ。 (猛)捨てた? 36 00:05:56,189 --> 00:05:58,489 ずいぶん すり減ってたから。 37 00:06:03,196 --> 00:06:05,866 すてきなデザインでしょう? 38 00:06:05,866 --> 00:06:08,869 あなたに お似合いだと思って 買っちゃったの。 39 00:06:08,869 --> 00:06:11,869 どう? 気に入った? 履いてみて。 40 00:06:14,207 --> 00:06:17,544 気に入らないの? 41 00:06:17,544 --> 00:06:20,881 いや いいデザインだ。 気に入った。 42 00:06:20,881 --> 00:06:23,216 だが 今日は 現場に顔を出すんだ。 43 00:06:23,216 --> 00:06:25,552 履き慣れたボロで 良かったんだけどな。 44 00:06:25,552 --> 00:06:28,221 そう…。 45 00:06:28,221 --> 00:06:32,225 しかし 役所のお偉方も 立ち会うからな。 46 00:06:32,225 --> 00:06:39,900 前のヤツだとみっともない。 うん。 やっぱり このほうがいいよ。 47 00:06:39,900 --> 00:06:41,500 ホント? 48 00:06:43,837 --> 00:06:47,507 ああ。 いい見立てだ。 ありがとう。 49 00:06:47,507 --> 00:06:51,511 北西興産の 社長ですもの。 靴は いい物を履かないと。 50 00:06:51,511 --> 00:06:53,911 じゃ 行ってくる。 はい。 51 00:06:57,851 --> 00:07:01,151 行ってらっしゃい。 ああ。 52 00:07:03,523 --> 00:07:07,194 (絹)そうですか。 お医者さまが。 53 00:07:07,194 --> 00:07:09,196 母胎には 異常がないそうです。 54 00:07:09,196 --> 00:07:12,866 いつでも 子供が産めるって 太鼓判 押していただきました。 55 00:07:12,866 --> 00:07:20,540 (絹)良かった。 本当に良かった。 あんなことが あったから➡ 56 00:07:20,540 --> 00:07:24,878 もしかしたらって 心配していたのです。 57 00:07:24,878 --> 00:07:26,880 お母さまの ご忠告どおり➡ 58 00:07:26,880 --> 00:07:30,480 一度 病院で 診ていただいて 安心しました。 59 00:07:32,886 --> 00:07:36,223 今度こそ きっといい子が授かるわ。 60 00:07:36,223 --> 00:07:40,894 はい。 ≪(文彦のいびき) 61 00:07:40,894 --> 00:07:44,164 (絹)いい年をして お金が無くなると➡ 62 00:07:44,164 --> 00:07:47,464 こうやって 私のところに 転がり込んできて。 63 00:07:49,169 --> 00:07:55,842 お前や猛は 新しい幸せに向かって 歩き始めてくれたのに…。 64 00:07:55,842 --> 00:07:59,846 この子だけは 昔と変わらない。 65 00:07:59,846 --> 00:08:03,183 お兄さま 友子さんが いなくなってから➡ 66 00:08:03,183 --> 00:08:05,883 何だか 抜け殻みたい。 67 00:08:07,854 --> 00:08:11,191 友子さん まだ 見つからないんですか? 68 00:08:11,191 --> 00:08:14,491 ずいぶん あちこち 捜し歩いたみたいですけど。 69 00:08:18,532 --> 00:08:21,932 友子さんも かわいそうな人よね。 70 00:08:24,538 --> 00:08:29,543 でも このままどこかで 別な人と 新しい生活 始めたほうが➡ 71 00:08:29,543 --> 00:08:33,213 あの人には 幸せかもしれませんよ。➡ 72 00:08:33,213 --> 00:08:35,882 いつまでも こんな文彦みたいな男に➡ 73 00:08:35,882 --> 00:08:37,551 つきまとわれてちゃあね。 74 00:08:37,551 --> 00:08:39,886 (文彦) こんな男で すいませんでした。 75 00:08:39,886 --> 00:08:41,555 お兄さま。 文彦。 76 00:08:41,555 --> 00:08:43,823 (文彦)分かりましたよ。➡ 77 00:08:43,823 --> 00:08:47,160 もう二度と お母さまに つきまとったりしませんから➡ 78 00:08:47,160 --> 00:08:50,830 ご安心ください! 文彦。 79 00:08:50,830 --> 00:08:53,830 お借りした お金だって 倍にして お返ししますよ。 80 00:08:55,835 --> 00:08:57,835 お兄さま! 81 00:09:00,840 --> 00:09:04,844 あんな子でもね 生まれてきたときには➡ 82 00:09:04,844 --> 00:09:08,515 三枝家は もちろん 白部村のみんなに➡ 83 00:09:08,515 --> 00:09:10,915 祝福されたものですよ。 84 00:09:16,189 --> 00:09:18,191 あら 秀子さん。 85 00:09:18,191 --> 00:09:23,530 しばらく見ない間に変わったわね。 お義姉さまの 存在感かしら? 86 00:09:23,530 --> 00:09:26,199 そんな 大げさな。 87 00:09:26,199 --> 00:09:29,869 それより どうなの? 二人の暮らしは。 88 00:09:29,869 --> 00:09:34,874 平凡な毎日よ。 ご飯をこしらえて 洗濯をして➡ 89 00:09:34,874 --> 00:09:39,546 日の当たる庭先に 一枚一枚干して 夜は 晩酌の支度をして。 90 00:09:39,546 --> 00:09:43,550 特別にどうってことは ないんだけど でも大切な何かが➡ 91 00:09:43,550 --> 00:09:46,820 いっぱい 詰まってるような 気がするわ。 92 00:09:46,820 --> 00:09:50,490 幸せなのね。 嫌だわ お義姉さまったら。 93 00:09:50,490 --> 00:09:53,190 さっ 奥へどうぞ。 94 00:09:55,495 --> 00:09:58,495 (秀子)今日は これをお返しに。 95 00:10:16,516 --> 00:10:20,854 これは わたしが 子供のころのお雛様。 96 00:10:20,854 --> 00:10:23,857 納戸の奥を 整理していたら 出てきたの。 97 00:10:23,857 --> 00:10:27,193 あのお屋敷の中に お義姉さまのにおいがする物は➡ 98 00:10:27,193 --> 00:10:30,196 なるべく 置いておきたくないのよ。 99 00:10:30,196 --> 00:10:35,535 わたしと猛の 二人だけの生活を 大事にしたいの。 100 00:10:35,535 --> 00:10:39,873 気を悪くしないでね。 ううん。 別に…。 101 00:10:39,873 --> 00:10:46,479 ただ 首が見つからないの。 それに 男雛も。 納戸の中にもないし➡ 102 00:10:46,479 --> 00:10:51,151 お屋敷のどこかに あるのかと思うと ちょっと。 103 00:10:51,151 --> 00:10:55,822 心配しなくて 大丈夫よ。 きっと ほかの人形といっしょに➡ 104 00:10:55,822 --> 00:11:00,493 処分したんだわ。 これだけ 残ってたのね。 105 00:11:00,493 --> 00:11:04,497 なら いいんだけど。 ごめんなさいね だらしなくて。 106 00:11:04,497 --> 00:11:06,833 (静子)何だい。 誰かと思ったら 珍しい。 107 00:11:06,833 --> 00:11:08,501 ケンカでもして 逃げ出してきたのかい。 108 00:11:08,501 --> 00:11:11,504 猛は とっても優しいわ。 109 00:11:11,504 --> 00:11:15,508 さっ 帰って あの人のために お夕飯の支度をしなくっちゃ。 110 00:11:15,508 --> 00:11:17,208 まったく! 111 00:11:19,179 --> 00:11:23,183 お母さま。 このままいつまでも 宙ぶらりんじゃ➡ 112 00:11:23,183 --> 00:11:28,188 秀子さんも かわいそうです。 入籍だけでも 認めてあげたら? 113 00:11:28,188 --> 00:11:32,192 嫌だよ。 義理とはいえ あんな男の母親になるなんて➡ 114 00:11:32,192 --> 00:11:35,195 金輪際 お断りだね。 でも…。 115 00:11:35,195 --> 00:11:38,198 結婚式でも 入籍でも わたしが死んでから やっとくれ。 116 00:11:38,198 --> 00:11:43,898 もっとも 二人の関係が そこまで 長持ちすればの 話だけどさ。 117 00:11:55,815 --> 00:12:15,835 ♬~ 118 00:12:15,835 --> 00:12:30,850 ♬~ 119 00:12:30,850 --> 00:12:35,522 (みどり)先生。 新しい小説 ホントに出るんですか? 120 00:12:35,522 --> 00:12:40,193 ああ 出るよ。 今度のは 傑作なんだ。 121 00:12:40,193 --> 00:12:42,529 東京の編集者に 送ってある。 122 00:12:42,529 --> 00:12:46,866 (みどり) すごいわ。 いつ出るんですか? 123 00:12:46,866 --> 00:12:49,536 名作には 産みの苦しみが 付き物でな。 124 00:12:49,536 --> 00:12:52,539 (みどり) 何だ。 ガッカリさせないで。 125 00:12:52,539 --> 00:12:56,876 今に見てろよ。 いろんな編集者が この店に➡ 126 00:12:56,876 --> 00:12:59,212 お百度を 踏みに来るように なるからな。 127 00:12:59,212 --> 00:13:04,217 じゃ その日が来るのを 楽しみにしてます。 128 00:13:04,217 --> 00:13:08,221 今度の傑作ができたのは 友子のおかげなんだ。 129 00:13:08,221 --> 00:13:11,558 僕は 友子がいないと 書けないんだよ。 130 00:13:11,558 --> 00:13:15,895 あら。 わたしじゃ ダメ? 131 00:13:15,895 --> 00:13:22,895 額縁ショーも 良かったが あいつのストリップは最高だった。 132 00:13:27,907 --> 00:13:36,916 ♬~ 133 00:13:36,916 --> 00:13:40,253 音楽に合わせて…。 134 00:13:40,253 --> 00:13:44,858 こうして。 こうしてね。 135 00:13:44,858 --> 00:13:48,528 (みどりの笑い声) 136 00:13:48,528 --> 00:13:53,867 (文彦)特に 最後のひとひらを 取っ払うときの…。 137 00:13:53,867 --> 00:14:01,541 (みどり)すてき! (文彦) あの気の持たせ方は 最高!➡ 138 00:14:01,541 --> 00:14:06,546 天下一品だったよ。 139 00:14:06,546 --> 00:14:08,548 (みどり)もっと 脱いじゃえ! 140 00:14:08,548 --> 00:14:11,248 ≪(ドアの開く音) (みどり)あっ! 141 00:14:13,553 --> 00:14:15,253 友子…。 142 00:14:20,226 --> 00:14:24,226 (文彦)帰ってきてくれたんだな 友子。 友子! 143 00:14:25,899 --> 00:14:27,567 (文彦)あっちこっち 捜し歩いたんだぞ。➡ 144 00:14:27,567 --> 00:14:30,570 どこに 雲穏れしてたんだよ こいつ! 145 00:14:30,570 --> 00:14:37,243 今な お前の話 してたんだ。 僕の気持ちが 天に通じたんだな。 146 00:14:37,243 --> 00:14:40,914 こうして 帰ってきてくれるなんて。 147 00:14:40,914 --> 00:14:43,583 友子! 148 00:14:43,583 --> 00:14:46,583 (友子)おなかに 赤ちゃんが。 149 00:14:49,188 --> 00:14:50,888 赤ちゃん? 150 00:14:54,527 --> 00:14:58,865 あなたの子供よ。 俺の子供!? 151 00:14:58,865 --> 00:15:02,535 (友子)そうよ。 わたしと あなたの子供よ。 152 00:15:02,535 --> 00:15:05,935 冗談だろう。 だって お前 あのとき…。 153 00:15:09,208 --> 00:15:13,212 (勇作)この体が あいつに 抱かれたのか?➡ 154 00:15:13,212 --> 00:15:17,550 この体が あいつを 忘れられないのか! 155 00:15:17,550 --> 00:15:21,554 (友子)やめて! 黙れ 156 00:15:21,554 --> 00:15:27,560 わたしは ひかるさんじゃない! うるさい 157 00:15:27,560 --> 00:15:33,232 ひかる ひかる ひかる… 158 00:15:33,232 --> 00:15:38,571 違う。 違うわ。 この子は あなたの子よ。➡ 159 00:15:38,571 --> 00:15:41,240 まちがいないわ。 わたしには 分かります。 160 00:15:41,240 --> 00:15:46,540 そんなことが 信じられるか! あなたの子です。 あなたの。 161 00:15:50,183 --> 00:16:06,183 (友子の泣き声) 162 00:16:17,577 --> 00:16:20,580 ≪(戸の開く音) おかえりなさい! 163 00:16:20,580 --> 00:16:22,582 (猛)とにかく先方に おわびの 連絡を頼む。 164 00:16:22,582 --> 00:16:24,982 (佐古田)分かりました。 失礼します。 165 00:16:28,921 --> 00:16:31,591 どうしたの? ちょっと現場で ミスがあってな。 166 00:16:31,591 --> 00:16:34,260 また戻らなくちゃ ならないんだ。 水を1杯 頼む。 167 00:16:34,260 --> 00:16:35,928 はい。 168 00:16:35,928 --> 00:16:37,928 (佐古田) 北西興産の 佐古田ですが。 169 00:16:40,600 --> 00:16:43,202 こちらの手違いで 申し訳ありません。 170 00:16:43,202 --> 00:16:46,539 突貫工事で やり直してますんで。 はい。 171 00:16:46,539 --> 00:16:50,209 分かりました。 失礼します。 172 00:16:50,209 --> 00:16:54,547 社長。 とりあえず 今夜中には 仕上げてくれと。 173 00:16:54,547 --> 00:16:56,215 そうか。 174 00:16:56,215 --> 00:16:59,552 せっかくお食事用意してあるのに。 食べていったら? 175 00:16:59,552 --> 00:17:01,554 そんな時間 ないだろう! 176 00:17:01,554 --> 00:17:04,557 ごめんなさい。 177 00:17:04,557 --> 00:17:06,957 はい。 すいません。 178 00:17:11,898 --> 00:17:15,898 (佐古田)あっ 今夜は 徹夜 覚悟ですかね。 179 00:17:17,570 --> 00:17:19,270 どうも。 180 00:17:36,923 --> 00:17:42,195 今夜は 俺が帰るまで 寝ないで 待っててくれ。 181 00:17:42,195 --> 00:17:44,195 猛…。 182 00:17:59,545 --> 00:18:03,883 もし この傷がなかったら…。 183 00:18:03,883 --> 00:18:08,221 (勇作)そうか。 秀子が来たのか。 (ひかる)何だか 明るくなって➡ 184 00:18:08,221 --> 00:18:10,556 とっても 幸せそうだったわ。 185 00:18:10,556 --> 00:18:15,561 母さん。 秀子と猛のこと そろそろ 認めてやったら どうなんだ。 186 00:18:15,561 --> 00:18:18,231 猛のほうから 頭を下げてくるのが 常識だろう。 187 00:18:18,231 --> 00:18:20,231 何も こっちから 言い出すことはない。 188 00:18:21,901 --> 00:18:23,569 それも そうだが…。 189 00:18:23,569 --> 00:18:27,240 人のことより 自分たちのこと 考えたら どうなんだい? 190 00:18:27,240 --> 00:18:31,911 子供が出来れば 夫婦の愛情だって もっと深くなるんだよ。 191 00:18:31,911 --> 00:18:34,247 「子供 子供」って そんなに 欲しけりゃ➡ 192 00:18:34,247 --> 00:18:36,547 養子でも何でも もらってやるよ。 193 00:18:39,919 --> 00:18:44,524 子供のこと 言うと いつも逃げ出すんだから。 194 00:18:44,524 --> 00:18:49,195 お義母さま。 あの人 まだつらいんです。 195 00:18:49,195 --> 00:18:51,495 わたしが 流産したこと。 196 00:18:53,533 --> 00:18:55,533 あの子が 生きてればねえ。 197 00:18:58,538 --> 00:19:00,538 あとは わたしが。 198 00:19:11,217 --> 00:19:13,886 ≪(戸の開く音) 199 00:19:13,886 --> 00:19:15,486 お兄さま…。 200 00:19:20,893 --> 00:19:23,563 どうしたんですか? 勇作を 呼んでくれ。 201 00:19:23,563 --> 00:19:25,898 えっ? いるんだろう? 202 00:19:25,898 --> 00:19:29,569 さっさと 呼んでくれ。 大事な用があるんだ! 203 00:19:29,569 --> 00:19:31,904 (勇作)これはこれは 文彦さん。 204 00:19:31,904 --> 00:19:35,241 どうされました? 貴様。 205 00:19:35,241 --> 00:19:38,941 何だ。 離せ。 何ですか! いきなり。 206 00:19:41,180 --> 00:19:43,182 また お酒ですか。 207 00:19:43,182 --> 00:19:48,182 帰れ! こっちは 酔っ払いの 相手をしてるほど 暇じゃない。 208 00:19:54,193 --> 00:19:55,893 友子さん! 209 00:19:57,530 --> 00:20:01,534 戻ってきてくれたの? 心配してたのよ。 210 00:20:01,534 --> 00:20:04,203 (文彦)言えよ 友子。 211 00:20:04,203 --> 00:20:06,539 何 グズグズしてるんだ。 はっきり 言うんだよ。 212 00:20:06,539 --> 00:20:09,542 腹の子供は こいつの子供だってな。 213 00:20:09,542 --> 00:20:13,879 何の話だ。 おなかの子供ですって? 214 00:20:13,879 --> 00:20:18,217 友子は 妊娠してるんだよ。 お前の子供をな! 215 00:20:18,217 --> 00:20:21,887 俺の子供? そんな まさか! 216 00:20:21,887 --> 00:20:24,223 勇作の子供だって!? 217 00:20:24,223 --> 00:20:25,891 言ってやれよ 友子。 218 00:20:25,891 --> 00:20:28,561 腹の子供の父親が いったい 誰なのか。 219 00:20:28,561 --> 00:20:30,961 お前の口から はっきり言ってやれ。 220 00:20:32,898 --> 00:20:35,568 本当なの? 友子さん。 221 00:20:35,568 --> 00:20:39,968 おなかの子供は 勇作さんの 子だって。 ねっ 友子さん! 222 00:20:43,175 --> 00:20:47,175 勇作さんの 子供です。 223 00:20:52,852 --> 00:21:00,192 (友子の泣き声) 224 00:21:00,192 --> 00:21:02,528 (文彦) 知らないとは 言わせないぞ。➡ 225 00:21:02,528 --> 00:21:05,531 腹の子は お前の子供に 違いないんだ。 226 00:21:05,531 --> 00:21:07,533 (勇作)俺の子だという 証拠は あるのか? 227 00:21:07,533 --> 00:21:12,204 証拠? お前がいちばん よく知ってるだろう。 228 00:21:12,204 --> 00:21:16,876 あの晩 三枝家の あの部屋で 何があったのか。 229 00:21:16,876 --> 00:21:20,546 お前は 友子を犯したんだ。 ひかるという 女房がありながら➡ 230 00:21:20,546 --> 00:21:23,549 嫌がる友子を 力ずくで 犯したんだよ! 231 00:21:23,549 --> 00:21:25,551 やめて。 やめてください! 232 00:21:25,551 --> 00:21:28,554 お兄さま 落ち着いて 話し合いましょう。 233 00:21:28,554 --> 00:21:30,556 (文彦) こっちだって そのつもりだよ。 234 00:21:30,556 --> 00:21:34,226 証拠だの何だの こいつが とぼけたこと ぬかしやがるから➡ 235 00:21:34,226 --> 00:21:36,228 声を荒げるようなことに なるんじゃないか。 236 00:21:36,228 --> 00:21:39,565 「とぼけたこと」? 大事なことだろう。 237 00:21:39,565 --> 00:21:41,500 果たして 彼女が 交渉を持ったのは➡ 238 00:21:41,500 --> 00:21:45,171 俺一人だけなのか。 断言できるのかね? 239 00:21:45,171 --> 00:21:49,508 何! 清廉潔白な お嬢さまじゃあるまいし➡ 240 00:21:49,508 --> 00:21:53,846 自分の肉体を武器に したたかに 生き抜いてきたんだろう? 241 00:21:53,846 --> 00:21:56,849 俺以外の子種だという 可能性だって➡ 242 00:21:56,849 --> 00:21:59,449 考えられるんじゃないのか? あなた。 243 00:22:01,187 --> 00:22:03,189 やめて お兄さま。 やめてください! 244 00:22:03,189 --> 00:22:04,857 (友子)暴力は やめてください! 245 00:22:04,857 --> 00:22:09,195 失礼なこと言うな! 友子は そんな女じゃない! 246 00:22:09,195 --> 00:22:13,532 謝れ。 友子に 手をついて謝れ! 247 00:22:13,532 --> 00:22:16,535 友子さん ごめんなさいね。 248 00:22:16,535 --> 00:22:19,205 お兄さま。 今日のところは 引き取ってください。 249 00:22:19,205 --> 00:22:21,874 このままでは 友子さんが 傷つくばかりだわ。 250 00:22:21,874 --> 00:22:23,876 日を改めて 話し合いましょう。 251 00:22:23,876 --> 00:22:25,878 お前は どんなに 自分が非人間的で➡ 252 00:22:25,878 --> 00:22:30,216 卑劣なことをしたのか 自覚してるのか!➡ 253 00:22:30,216 --> 00:22:32,551 お前のやったことは 犯罪なんだぞ。➡ 254 00:22:32,551 --> 00:22:35,888 警察に訴えれば 婦女暴行で 逮捕されるんだ。 255 00:22:35,888 --> 00:22:39,225 いったい どうしろっていうんだい。 256 00:22:39,225 --> 00:22:42,228 仮に おなかの子が 勇作の子だとして➡ 257 00:22:42,228 --> 00:22:44,230 あんたたちは どうしろっていうんだい! 258 00:22:44,230 --> 00:22:46,565 母さんは 引っ込んでてくれ。 だって お前…。 259 00:22:46,565 --> 00:22:50,236 文彦さん。 俺たちは 長いつきあいだ。 260 00:22:50,236 --> 00:22:53,572 腹を割って 話そうじゃありませんか。 261 00:22:53,572 --> 00:22:55,972 あんたの狙いは 何だ? 262 00:22:58,577 --> 00:23:00,246 責任を取ってもらいたい。 263 00:23:00,246 --> 00:23:02,581 ほう。 責任ですか。 264 00:23:02,581 --> 00:23:04,917 (文彦) 友子への 慰謝料はもちろん➡ 265 00:23:04,917 --> 00:23:07,920 それ相応の 補償料を 支払ってもらいたい。 266 00:23:07,920 --> 00:23:09,588 補償料ね。 267 00:23:09,588 --> 00:23:12,925 (文彦)友子は 僕の執筆活動に なくてはならない存在だ。 268 00:23:12,925 --> 00:23:15,928 彼女が 肉体的 精神的 苦痛を受けたことによって➡ 269 00:23:15,928 --> 00:23:19,528 僕の出版活動も 著しく阻害された。 270 00:23:21,267 --> 00:23:26,272 それらに対する 補償料だよ。 お兄さま…!? 271 00:23:26,272 --> 00:23:28,607 (勇作の笑い声) 笑うな。 272 00:23:28,607 --> 00:23:34,613 つまり あんたの本を出す出版費を 俺に出せっていうことか。 273 00:23:34,613 --> 00:23:37,283 そうだ。 断る。 274 00:23:37,283 --> 00:23:39,952 売れない 三文小説に 出す金は 無い! 275 00:23:39,952 --> 00:23:41,552 失敬なことを 言うな! 276 00:23:45,558 --> 00:23:47,560 3日だけ 待ってやろう。 277 00:23:47,560 --> 00:23:52,231 誠意が見られなければ それなりの手段を講じるつもりだ。 278 00:23:52,231 --> 00:23:55,931 覚えておけ。 行くぞ 友子! 279 00:24:07,913 --> 00:24:14,253 (ひかる)お兄さま! ひかる お前には迷惑だろうが➡ 280 00:24:14,253 --> 00:24:15,953 耐えてくれ。 281 00:24:17,923 --> 00:24:19,592 (文彦)友子! 282 00:24:19,592 --> 00:24:21,292 何してるんだ。 283 00:24:22,928 --> 00:24:26,599 ひかるさん わたし…。 友子さん…。 284 00:24:26,599 --> 00:24:28,299 早く 来るんだ! 285 00:24:30,269 --> 00:24:34,607 <今までに 見たこともない 荒々しい 文彦の姿に➡ 286 00:24:34,607 --> 00:24:38,277 ひかるは 驚いていました。 そして➡ 287 00:24:38,277 --> 00:24:45,277 友子の悲しげな目が ひかるの胸に 強く焼き付いたのです> 288 00:24:47,920 --> 00:24:49,922 板挟みになって 苦しむのは ひかるさんじゃないですか。 289 00:24:49,922 --> 00:24:51,924 これ以上 ひかるさんを 苦しめてもいいんですか! 290 00:24:51,924 --> 00:24:53,926 ひかるさん ひかるさん ひかるさん ひかるさん! 291 00:24:53,926 --> 00:24:55,928 本当は わたしなんか 死んでしまえばよかったと➡ 292 00:24:55,928 --> 00:24:58,931 思ってるんじゃない? 何を言ってるんだ? 293 00:24:58,931 --> 00:25:01,267 子供 産ませたら いいじゃないか。 294 00:25:01,267 --> 00:25:04,270 一緒になったら どうなんだい? 295 00:25:04,270 --> 00:25:09,608 お前は 秀子さんのことだけを 考えてあげてちょうだい。 296 00:25:09,608 --> 00:25:11,608 ひかるさん。