1 00:02:32,686 --> 00:02:35,556 2 00:02:35,556 --> 00:02:37,558 (ひかる)やめて 友子さん! 3 00:02:37,558 --> 00:02:39,894 ダメよ! そんなことしちゃ ダメ! 4 00:02:39,894 --> 00:02:42,594 ダメよ! さあ。 下りましょう。 5 00:02:47,234 --> 00:02:49,234 (秀子)産ませるもんですか! 6 00:02:51,238 --> 00:02:54,241 (猛)何をするんだ。 秀子! (秀子)離して! 離してよ!➡ 7 00:02:54,241 --> 00:02:56,243 子供を産ませて 兄貴と その女を➡ 8 00:02:56,243 --> 00:02:57,912 一緒にさせようと してるんでしょ! 9 00:02:57,912 --> 00:03:01,248 何だって!? そして 自分は 猛と よりを戻そうとしてるのよ!➡ 10 00:03:01,248 --> 00:03:04,251 分かってるんだから! そうはさせないわよ!➡ 11 00:03:04,251 --> 00:03:07,254 させるもんか! あっ! 12 00:03:07,254 --> 00:03:08,923 (秀子)邪魔ばっかして! 13 00:03:08,923 --> 00:03:11,258 (猛)秀子! 14 00:03:11,258 --> 00:03:12,958 秀子! 15 00:03:14,595 --> 00:03:18,265 大丈夫ですか!? 猛 猛。 16 00:03:18,265 --> 00:03:20,267 やめて! やめてよ! 17 00:03:20,267 --> 00:03:22,603 いいかげんにしろ! 18 00:03:22,603 --> 00:03:24,605 (秀子)出てって! みんな 出てって!➡ 19 00:03:24,605 --> 00:03:27,605 早く ここから出てってよ! 20 00:03:29,610 --> 00:03:33,610 自分が何をしようとしたか よく考えるんだな! 21 00:03:40,220 --> 00:03:43,223 友子さんは わたしが 大河原へ連れていきます。 22 00:03:43,223 --> 00:03:45,623 お前は 秀子さんを見てあげて。 23 00:03:48,562 --> 00:03:50,562 ≪(物音) 24 00:03:53,567 --> 00:03:55,567 やめろ! 秀子! 25 00:03:57,905 --> 00:04:00,205 落ち着け! 落ち着け! 26 00:04:01,909 --> 00:04:13,609 (泣き声) 27 00:04:16,590 --> 00:04:20,928 ♬『Delight of my love』 28 00:04:20,928 --> 00:04:35,542 ♬~ 29 00:04:35,542 --> 00:04:45,552 ♬~ 30 00:04:45,552 --> 00:05:05,572 ♬~ 31 00:05:05,572 --> 00:05:25,592 ♬~ 32 00:05:25,592 --> 00:05:44,592 ♬~ 33 00:05:50,250 --> 00:05:54,254 どうしたの? 遠慮しなくていいのよ。 34 00:05:54,254 --> 00:05:58,258 さあ 入って。 (友子)わたし 文彦さんに…。 35 00:05:58,258 --> 00:06:03,263 今 いちばん大事なことは おなかの子供を守ることでしょ? 36 00:06:03,263 --> 00:06:04,963 わたしに 任せて。 37 00:06:07,267 --> 00:06:09,267 ただいま 帰りました! 38 00:06:12,606 --> 00:06:15,275 (勇作)お前。 (静子)まあ あんた! 39 00:06:15,275 --> 00:06:18,612 さあ 上がって。 ちょっと待て! 40 00:06:18,612 --> 00:06:21,615 これは どういうことだ? あなた。 お義母さま。 41 00:06:21,615 --> 00:06:24,284 今夜から 友子さんを ウチで 預かろうと思うんですけど。 42 00:06:24,284 --> 00:06:26,620 何だって!? わたしが責任を持ちます。 43 00:06:26,620 --> 00:06:28,288 お願いです。 置いてあげてください。 44 00:06:28,288 --> 00:06:29,890 バカなことを言うな。 45 00:06:29,890 --> 00:06:33,227 この女は 文彦と組んで 俺をゆすろうとしてるんだぞ。 46 00:06:33,227 --> 00:06:36,563 友子さん 危うく 流産しそうになったんです。 47 00:06:36,563 --> 00:06:39,900 流産!? そんなこと知るか。 出てってくれ。 48 00:06:39,900 --> 00:06:41,902 文彦のところへ さっさと帰れ! 49 00:06:41,902 --> 00:06:43,570 そんな 邪けんにすること ないじゃないか! 50 00:06:43,570 --> 00:06:45,239 母さんは黙っててくれ! 51 00:06:45,239 --> 00:06:46,907 さあ こっちへ おいで。 無理しちゃいけないよ。➡ 52 00:06:46,907 --> 00:06:48,575 体が落ち着くまで ゆっくり休むといい。 53 00:06:48,575 --> 00:06:50,244 すみません。 お義母さま。 54 00:06:50,244 --> 00:06:52,246 いいんだよ。 わたしの孫なんだから。➡ 55 00:06:52,246 --> 00:06:55,646 粗末にしたら ご先祖さまの罰が当たるよ。 56 00:06:57,584 --> 00:07:00,587 どういうつもりなんだ? 57 00:07:00,587 --> 00:07:05,926 友子さんの おなかの子供は 間違いなく お兄さまの子供です。 58 00:07:05,926 --> 00:07:09,263 友子さん はっきり わたしに そう言いました。 59 00:07:09,263 --> 00:07:12,933 でも 友子さん 行くところがないんです。 60 00:07:12,933 --> 00:07:15,269 お願いです。 あなた。 61 00:07:15,269 --> 00:07:19,606 わたし これ以上 子供の命が 犠牲になるのは嫌なんです。 62 00:07:19,606 --> 00:07:24,611 そうなったときの つらい気持ちは 誰よりも分かるから。 63 00:07:24,611 --> 00:07:27,948 そうか。 好きにすればいい。 64 00:07:27,948 --> 00:07:30,948 ありがとう。 あなた。 65 00:07:33,220 --> 00:07:35,889 あの…。 わたしは 大歓迎だよ。 66 00:07:35,889 --> 00:07:38,892 自分のウチだと思って ゆっくりしてくれればいい。 67 00:07:38,892 --> 00:07:41,895 それで 立派な子供を 産んでもらわなきゃね。 68 00:07:41,895 --> 00:07:45,232 この子は 勇作さんの子では ありません。 文彦さんの…。 69 00:07:45,232 --> 00:07:47,234 どーれ。 70 00:07:47,234 --> 00:07:50,904 ああ この子は勇作の子だ。 間違いない。➡ 71 00:07:50,904 --> 00:07:56,243 わたしには分かるんだ。 きっと 元気な男の子だよ。 フフフフ。 72 00:07:56,243 --> 00:07:58,912 やめてください! お義母さま! 73 00:07:58,912 --> 00:08:01,582 ひかるの気持ちは 痛いほど よく分かるよ。 74 00:08:01,582 --> 00:08:04,585 この子が勇作の子だったら いちばん困るのは➡ 75 00:08:04,585 --> 00:08:06,253 あんただからね。 お義母さま!? 76 00:08:06,253 --> 00:08:09,256 でも よく ウチへ連れてきて くれた。 礼を言うよ。➡ 77 00:08:09,256 --> 00:08:11,925 ありがとう。 ひかる。 そんな。 78 00:08:11,925 --> 00:08:16,930 勇作。 何してるんだよ。 ほら。 ここへ来て お座り。➡ 79 00:08:16,930 --> 00:08:19,266 ああ お似合いだ!➡ 80 00:08:19,266 --> 00:08:22,603 おなかに触ってごらん。 お前の子供だよ。 81 00:08:22,603 --> 00:08:24,903 母さん。 (笑い声) 82 00:08:34,882 --> 00:08:38,582 大丈夫ですか!? 猛 猛 83 00:08:40,554 --> 00:08:42,554 (風鈴の音) 84 00:08:50,230 --> 00:08:53,233 (猛)秀子。 お前に言っておくことがある。 85 00:08:53,233 --> 00:08:54,902 聞きたくないわ! 86 00:08:54,902 --> 00:08:58,572 友子さんの おなかの子は 文彦さんの子供なんだ。 87 00:08:58,572 --> 00:09:01,241 何を誤解しているのか知らんが ひかるさんは➡ 88 00:09:01,241 --> 00:09:04,244 友子さんと勇作をくっつけて 俺と一緒になろうなんて➡ 89 00:09:04,244 --> 00:09:07,581 そんな バカげたことは 思ってやしない。 90 00:09:07,581 --> 00:09:10,581 俺が ひかるさんを守ったのが 気に入らなかったのか? 91 00:09:12,252 --> 00:09:17,591 もし あれが 秀子だったら 俺は同じように お前を守ったよ。 92 00:09:17,591 --> 00:09:21,261 男として当然のことをしたまでだ。 93 00:09:21,261 --> 00:09:23,931 守ったから 気に入らないんじゃないわ。 94 00:09:23,931 --> 00:09:26,600 あのときの ひかるさんの目よ。 95 00:09:26,600 --> 00:09:30,900 あなたの胸にしがみついたときの あの目なのよ! 96 00:09:35,208 --> 00:09:37,878 (静子)早く こっちへ おいで。➡ 97 00:09:37,878 --> 00:09:41,214 今日から ここが 友子の寝室だよ。 98 00:09:41,214 --> 00:09:42,883 (友子)あの…。 何だ? 99 00:09:42,883 --> 00:09:44,885 いったい どういうつもりなんだ? 100 00:09:44,885 --> 00:09:47,220 「どういうつもり」って お前。 101 00:09:47,220 --> 00:09:49,890 夫婦が同じ部屋に眠るのは 当たり前じゃないか。 102 00:09:49,890 --> 00:09:51,892 夫婦? (静子)決まってるじゃないか。➡ 103 00:09:51,892 --> 00:09:53,894 たとえ 籍が入ってなくたって➡ 104 00:09:53,894 --> 00:09:56,563 この人のおなかの中には お前の子供がいるんだよ。➡ 105 00:09:56,563 --> 00:09:58,231 「夫婦」で 何が悪いんだい? 106 00:09:58,231 --> 00:10:00,901 母さん。 はっきり言っておくがな➡ 107 00:10:00,901 --> 00:10:02,903 おなかの中の子は 俺の子じゃない。 108 00:10:02,903 --> 00:10:05,572 文彦の子だ。 何の証拠があるんだよ?➡ 109 00:10:05,572 --> 00:10:08,572 お前の子だっていう可能性だって 十分あるんだよ。 110 00:10:10,243 --> 00:10:12,579 (静子)あんたは おとなしく 誰にも遠慮せずに➡ 111 00:10:12,579 --> 00:10:15,916 ここにいれば いいんだよ。 いいかげんにしてくれ! 112 00:10:15,916 --> 00:10:19,252 友子さん。 行きましょう。 (静子)何するんだい! 113 00:10:19,252 --> 00:10:22,589 気に入らなきゃ ひかる。 あんたが出てったらいいだろ? 114 00:10:22,589 --> 00:10:24,591 (静子)あんた わたしに 言ったじゃないか。➡ 115 00:10:24,591 --> 00:10:26,259 勇作と友子が 一緒になるんだったら➡ 116 00:10:26,259 --> 00:10:28,261 自分が出ていくって。 何だって!? 117 00:10:28,261 --> 00:10:30,864 二人の邪魔をせずに とっとと出てったらいいだろ! 118 00:10:30,864 --> 00:10:32,532 お義母さま! 119 00:10:32,532 --> 00:10:35,202 ひかる。 ホントなのか? 120 00:10:35,202 --> 00:10:37,902 ホントに 母さんに そんなこと言ったのか? 121 00:10:42,209 --> 00:10:43,909 (静子)お待ちよ! 122 00:10:49,883 --> 00:10:52,552 (文彦)猛! 何すんだ お前! 123 00:10:52,552 --> 00:10:57,891 友子さんは死にましたよ。 おなかの子供と一緒にね。 124 00:10:57,891 --> 00:10:59,559 (文彦)何だって!? 125 00:10:59,559 --> 00:11:05,859 文彦さん。 あなたのせいですよ。 (文彦)そんな! 126 00:11:07,567 --> 00:11:11,905 一足遅ければ そうなっていたかもしれない。 127 00:11:11,905 --> 00:11:14,908 友子さんも おなかの子も 無事です。 128 00:11:14,908 --> 00:11:16,910 ひかるさんが救ってくれたんです。 129 00:11:16,910 --> 00:11:18,578 貴様 僕をからかってるのか! 130 00:11:18,578 --> 00:11:20,580 友子さんが おなかの子供を おろそうとした。 131 00:11:20,580 --> 00:11:23,917 なぜだか 分かりますか? 勇作の子だからだ。 132 00:11:23,917 --> 00:11:26,253 犯されてできた 忌まわしい子供だからだよ。 133 00:11:26,253 --> 00:11:29,856 あなたの子供だからですよ! 134 00:11:29,856 --> 00:11:33,527 あなたの子供なのに あなたは それを認めようとしない。 135 00:11:33,527 --> 00:11:38,865 それどころか 子供をネタに 金をゆすり取ろうとまでした。 136 00:11:38,865 --> 00:11:41,868 彼女は 心のきれいな人だ。 137 00:11:41,868 --> 00:11:45,868 そんな あなたに きっと絶望したんでしょう。 138 00:11:50,877 --> 00:11:53,880 もう 似合わないことは やめたほうがいい。 139 00:11:53,880 --> 00:11:57,551 あなたに 大河原への復讐など できるはずがない。 140 00:11:57,551 --> 00:12:02,222 出版費用が必要なら いくらでも 俺が出しますよ。 141 00:12:02,222 --> 00:12:07,894 何? あなたの やっていることは 大河原を苦しめるだけじゃない。 142 00:12:07,894 --> 00:12:11,565 友子さんや ひかるさんも 苦しめてるんだ! 143 00:12:11,565 --> 00:12:15,235 なるほどね。 そういうことか。 144 00:12:15,235 --> 00:12:18,572 要は お前は いまだに ひかるに気があるんだ。➡ 145 00:12:18,572 --> 00:12:23,243 だから ひかるに迷惑をかける俺が 気にくわないんだろう? 146 00:12:23,243 --> 00:12:25,912 まったく ホントに お前ってヤツは➡ 147 00:12:25,912 --> 00:12:29,249 未練たらしい男だねえ。 148 00:12:29,249 --> 00:12:31,585 救いようのない人だ。 149 00:12:31,585 --> 00:12:34,254 じゃあ どうして口出しするんだ!? 150 00:12:34,254 --> 00:12:38,258 どうして ひかるのことになると そんなに真剣になるんだ? 151 00:12:38,258 --> 00:12:43,930 好きだからだろ? 愛してるからだろ! 152 00:12:43,930 --> 00:12:50,604 僕だって 同じだよ。 友子が好きなんだ。 愛してるんだ。 153 00:12:50,604 --> 00:12:56,904 だから 大河原に陵辱された 友子のために 僕は復讐するんだ。 154 00:12:58,945 --> 00:13:01,645 友子はどこだ? どこにいる? 155 00:13:03,283 --> 00:13:06,286 大河原ですよ。 大河原だと!? 156 00:13:06,286 --> 00:13:08,622 ひかるさんが面倒を見るそうです。 157 00:13:08,622 --> 00:13:11,291 ひかるのヤツ よけいなことしやがって! 158 00:13:11,291 --> 00:13:14,628 本当に友子さんのことを 愛しているなら➡ 159 00:13:14,628 --> 00:13:16,963 ご自分で 彼女を 迎えに行ってあげたらどうですか。 160 00:13:16,963 --> 00:13:21,963 きっと 彼女も待ってるでしょう。 161 00:13:30,911 --> 00:13:34,581 これは 真剣勝負なんだ。 162 00:13:34,581 --> 00:13:37,881 僕にだって このぐらいのことは できるんだ! 163 00:13:45,258 --> 00:13:46,958 友子さん。 164 00:13:49,596 --> 00:13:55,896 眠れないの? 文彦さんのことが 気になって。 165 00:13:57,938 --> 00:14:01,938 文彦さん 今ごろ どうしてるかしら。 166 00:14:04,611 --> 00:14:07,280 わたし 帰ってこなければ 良かった。 167 00:14:07,280 --> 00:14:11,618 一人で黙って子供を産んで 育てれば良かった。 168 00:14:11,618 --> 00:14:14,287 友子さん。 そうすれば➡ 169 00:14:14,287 --> 00:14:17,987 文彦さんも ひかるさんも 苦しめずに済んだのに。 170 00:14:19,626 --> 00:14:24,926 友子さんは 本当に お兄さまのことが好きなのね。 171 00:14:27,968 --> 00:14:32,906 文彦さんだけだったんです。 えっ? 172 00:14:32,906 --> 00:14:37,244 わたし 額縁ショーのモデルとか ストリップ嬢とかやって➡ 173 00:14:37,244 --> 00:14:39,913 ずっと 生活してきました。 174 00:14:39,913 --> 00:14:42,249 そんなことやってると みんな わたしのことを➡ 175 00:14:42,249 --> 00:14:46,920 はすっぱな 汚い女だって 思うんです。 176 00:14:46,920 --> 00:14:50,257 だけど 文彦さんだけは違った。 177 00:14:50,257 --> 00:14:54,928 文彦さんは わたしの心だけを 見てくれたんです。 178 00:14:54,928 --> 00:14:56,930 「お前は汚くなんかない。➡ 179 00:14:56,930 --> 00:15:00,600 本当は誰よりも きれいな心をしてるんだ」って。 180 00:15:00,600 --> 00:15:04,900 そう言ってくれたんです。 だから…。 181 00:15:06,606 --> 00:15:08,206 そう。 182 00:15:09,943 --> 00:15:16,616 大丈夫よ。 お兄さまは きっと 友子さんを迎えにくるわ。 183 00:15:16,616 --> 00:15:21,288 だから 友子さんも お兄さまを信じてあげて。 184 00:15:21,288 --> 00:15:22,988 はい。 185 00:15:24,958 --> 00:15:28,628 いいわね。 友子さんは。 えっ? 186 00:15:28,628 --> 00:15:31,898 たった一人の大切な人を➡ 187 00:15:31,898 --> 00:15:34,901 こうして 待つことが できるんですもの。 188 00:15:34,901 --> 00:15:36,903 ひかるさん? 189 00:15:36,903 --> 00:15:43,576 わたしは その人を待つことさえも 許されなかった。 190 00:15:43,576 --> 00:15:45,876 猛さんのことですか? 191 00:15:47,580 --> 00:15:51,584 すいません。 文彦さんから聞いたんです。 192 00:15:51,584 --> 00:15:54,921 ひかるさんと 猛さんは 子供のころから➡ 193 00:15:54,921 --> 00:15:57,921 ずっと ずっと 愛し合ってきたんだって。 194 00:16:02,929 --> 00:16:09,269 わたしと猛は どんなときも 一緒だった。 195 00:16:09,269 --> 00:16:16,276 猛に会って 生まれて初めて この人を守りたいと思った。 196 00:16:16,276 --> 00:16:22,949 猛も わたしを 一生 守ってくれると言ってくれたわ。 197 00:16:22,949 --> 00:16:29,889 だけど 運命は わたしたちを引き離した。 198 00:16:29,889 --> 00:16:32,892 わたしは 猛とではなく➡ 199 00:16:32,892 --> 00:16:37,564 大河原の妻として生きる 運命を選んだの。 200 00:16:37,564 --> 00:16:40,567 でも 猛さんは 今でも ひかるさんを➡ 201 00:16:40,567 --> 00:16:44,237 守ってるじゃないですか。 えっ? 202 00:16:44,237 --> 00:16:49,576 今日の猛さん ひかるさんを 守ろうと 必死でした。 203 00:16:49,576 --> 00:16:55,248 わたし あのときの 猛さんの目を見て 思ったんです。 204 00:16:55,248 --> 00:16:58,918 文彦さんの言っていたとおり 二人の間には➡ 205 00:16:58,918 --> 00:17:03,618 昔と少しも変わらない 強い きずながあるんだって。 206 00:17:05,592 --> 00:17:08,928 やだ。 どうしたのかしら。 わたし。 207 00:17:08,928 --> 00:17:11,264 あの。 わたし 変なこと言って。 208 00:17:11,264 --> 00:17:15,602 ごめんなさい。 わたし バカだから よく分からなくて。 209 00:17:15,602 --> 00:17:20,902 大丈夫よ。 ごめんなさい。 忘れてちょうだい。 210 00:17:34,554 --> 00:17:38,892 (猛)ひかるさん。 猛。 来てくれたのね。 211 00:17:38,892 --> 00:17:43,897 ええ。 今日 奥さまが病院へ検査に 行かれると聞いて 気になって。 212 00:17:43,897 --> 00:17:46,597 そう。 ありがとう。 213 00:17:47,901 --> 00:17:51,901 きのう 文彦さんのところへ 行きました。 214 00:17:53,573 --> 00:17:57,911 何とかできないかと 説得しようとしたんです。 215 00:17:57,911 --> 00:18:00,580 出版費用も出すと言ったんですが。 216 00:18:00,580 --> 00:18:05,919 文彦さんは 友子さんを 愛していると言いました。 217 00:18:05,919 --> 00:18:08,588 きっと 友子さんを 侮辱されたことが➡ 218 00:18:08,588 --> 00:18:12,926 何よりも許せないんでしょう。 219 00:18:12,926 --> 00:18:18,264 今の文彦さんは まるで 昔の俺だ。 220 00:18:18,264 --> 00:18:21,601 俺には 文彦さんの気持ちも 分かります。 221 00:18:21,601 --> 00:18:26,873 だけど 今の俺は そんな復讐が 何も生まないことも知っている。 222 00:18:26,873 --> 00:18:30,877 それどころか その復讐が➡ 223 00:18:30,877 --> 00:18:35,215 時に 自分の大切な人を 傷つけてしまうことも。 224 00:18:35,215 --> 00:18:39,552 猛。 お前は どうして そんなに優しいの? 225 00:18:39,552 --> 00:18:41,221 えっ? 226 00:18:41,221 --> 00:18:45,892 そんなふうに お兄さまを 説得しようとしてくれたり➡ 227 00:18:45,892 --> 00:18:50,230 いつでも わたしを 見守っていてくれる。 228 00:18:50,230 --> 00:18:54,630 だけど それが つらいときもあるわ。 229 00:18:56,236 --> 00:19:00,573 (絹)猛。 お前も 来てくれたのですか? 230 00:19:00,573 --> 00:19:04,244 お母さま。 とっても おきれい。 231 00:19:04,244 --> 00:19:07,580 (絹)お前と出かけるのは 久しぶりです。➡ 232 00:19:07,580 --> 00:19:10,250 何だか 心が うきうきするのよ。 233 00:19:10,250 --> 00:19:12,250 ちょっと 待っててくださいね。 234 00:19:21,594 --> 00:19:25,265 友子。 友子いるか? 僕だ! 235 00:19:25,265 --> 00:19:27,867 文彦さん! 友子。 236 00:19:27,867 --> 00:19:30,203 やっぱり 迎えに来てくれたんですね。 237 00:19:30,203 --> 00:19:34,207 わたし 信じてました。 ほら 帰るぞ。 238 00:19:34,207 --> 00:19:36,209 (静子)その手を お離し!➡ 239 00:19:36,209 --> 00:19:39,879 友子はね このウチで 子供を産むって決めたんだよ。 240 00:19:39,879 --> 00:19:41,548 何だと? こっちは ちゃんと➡ 241 00:19:41,548 --> 00:19:44,884 友子を大河原の嫁として 迎えるつもりなんだ。➡ 242 00:19:44,884 --> 00:19:46,553 あんたなんて お呼びじゃない。 243 00:19:46,553 --> 00:19:48,555 フン。 金さえ よこせば こんな子供➡ 244 00:19:48,555 --> 00:19:50,890 いくらでも くれてやるよ! 文彦さん!? 245 00:19:50,890 --> 00:19:53,560 (文彦)友子。 このばあさんが 何言ったか知らんがな➡ 246 00:19:53,560 --> 00:19:56,563 お前は だまされてるんだ。 こいつら 金が惜しくて➡ 247 00:19:56,563 --> 00:19:58,898 こんなこと 言い出しただけなんだよ。➡ 248 00:19:58,898 --> 00:20:01,234 さあ 一緒に帰ろう。 いやっ! 249 00:20:01,234 --> 00:20:02,902 どうしたんだよ? 250 00:20:02,902 --> 00:20:05,572 こんな文彦さんは 文彦さんじゃない!➡ 251 00:20:05,572 --> 00:20:07,907 この おなかの子は あなたの子だって➡ 252 00:20:07,907 --> 00:20:11,911 わたしは はっきり そう言ったじゃない! 253 00:20:11,911 --> 00:20:14,914 わたし 文彦さんのこと信じて 待ってたのに。 254 00:20:14,914 --> 00:20:16,916 (文彦)友子。 帰らない! 255 00:20:16,916 --> 00:20:20,920 そんな文彦さんのところになんか 絶対に帰りませんから! 256 00:20:20,920 --> 00:20:22,620 お前。 257 00:20:24,924 --> 00:20:26,624 (文彦)勝手にしろ! 258 00:20:28,194 --> 00:20:34,894 (静子)よく言ってくれたよ 友子。 アハハハハハハ。 259 00:20:37,870 --> 00:20:39,870 (泣き声) 260 00:20:44,210 --> 00:20:47,880 (ひかる)いつでも わたしを 見守っていてくれる。➡ 261 00:20:47,880 --> 00:20:49,880 それが つらいときもあるわ 262 00:20:52,218 --> 00:20:54,918 (秀子)ひかるさんのことを 考えていたの? 263 00:20:56,889 --> 00:20:59,225 (猛)どうして いつも お前は…。 264 00:20:59,225 --> 00:21:01,894 ごめんなさい。 265 00:21:01,894 --> 00:21:05,231 わたし 友子さんや ひかるさんに ひどいことしたわ。 266 00:21:05,231 --> 00:21:10,236 あんなことして 猛に嫌われても当然よね。 267 00:21:10,236 --> 00:21:12,572 でも これからは もう二度と あんなことはしない。 268 00:21:12,572 --> 00:21:15,572 だから お願い。 わたしのこと 嫌いにならないで。 269 00:21:17,243 --> 00:21:21,914 秀子。 バカなことを言うな。 270 00:21:21,914 --> 00:21:25,251 俺は お前を 嫌いになったりなんかしない。 271 00:21:25,251 --> 00:21:26,951 ホント? 272 00:21:28,521 --> 00:21:33,526 俺のほうこそ お前を不安にさせて悪かった。 273 00:21:33,526 --> 00:21:39,198 約束する。 もう あんなふうに お前を苦しませたりしない。 274 00:21:39,198 --> 00:21:42,898 猛。 猛 大好きよ! 275 00:21:50,877 --> 00:21:53,177 ≪(戸をたたく音) 276 00:21:55,548 --> 00:21:57,884 ひかるさん。 277 00:21:57,884 --> 00:22:02,555 お母さまが…。 お母さまが! 278 00:22:02,555 --> 00:22:05,224 (秀子)こんな夜遅くに なんて非常識なの! 279 00:22:05,224 --> 00:22:07,924 出ていって! 出ていきなさいよ! 280 00:22:10,229 --> 00:22:12,231 すぐ戻る。 281 00:22:12,231 --> 00:22:14,231 行かないで! 猛! 282 00:22:18,905 --> 00:22:20,605 猛! 283 00:22:24,577 --> 00:22:26,913 分かってくれ。 284 00:22:26,913 --> 00:22:28,913 猛。 285 00:22:35,922 --> 00:22:39,926 (猛)どうしたんです? こんな夜中に。 286 00:22:39,926 --> 00:22:45,264 今まで歩き続けて 気が付いたら…。 287 00:22:45,264 --> 00:22:49,268 奥さまに 何かあったんですか? 288 00:22:49,268 --> 00:22:53,940 ごめんなさい。 わたし一人で抱えきれなくて。 289 00:22:53,940 --> 00:22:55,940 ひかるさん。 290 00:22:58,945 --> 00:23:02,945 お母さま 白血病ですって。 291 00:23:04,617 --> 00:23:11,290 お医者さまが 「もって あと ひと月の命だろう」って。 292 00:23:11,290 --> 00:23:16,963 ひと月!? そんな…。 293 00:23:16,963 --> 00:23:19,632 今日だって あんなに お元気そうで。 294 00:23:19,632 --> 00:23:23,636 きっと わたしたちに 心配かけたくなくて➡ 295 00:23:23,636 --> 00:23:27,573 つらいのを我慢していたんだと 思うわ。 296 00:23:27,573 --> 00:23:31,911 お母さまは とても強い方だから。 297 00:23:31,911 --> 00:23:35,211 奥さまは そのことを? 298 00:23:39,252 --> 00:23:41,952 わたし いったい どうしたらいいの? 299 00:23:44,257 --> 00:23:47,927 あと ひと月だなんて。 300 00:23:47,927 --> 00:23:50,927 わたし いったい どうしたら…。 301 00:24:03,576 --> 00:24:06,245 信じろって言うなら 信じられるようにしてよ! 302 00:24:06,245 --> 00:24:07,914 秀子! 303 00:24:07,914 --> 00:24:12,251 ありがとう。 ありがとう 秀子さん。 304 00:24:12,251 --> 00:24:15,922 お礼なんて いいわよ。 305 00:24:15,922 --> 00:24:19,592 あら ごめんなさい。 今 何と おっしゃって? 306 00:24:19,592 --> 00:24:26,592 嘘だ。 お母様が 死んでしまうなんて 嘘だ。