1 00:00:30,030 --> 00:00:32,033 {\an8}(美輪子) やだ。 2 00:00:35,036 --> 00:00:36,971 {\an8}(美輪子) ちょっと。 何してんのよ。 富貴子! 3 00:00:37,037 --> 00:00:38,973 {\an8}(富貴子) えっ? 4 00:00:39,039 --> 00:00:40,975 {\an8}(美輪子) どうして 私を 起こしてくれないの?→ 5 00:00:41,042 --> 00:00:44,979 {\an8}ぼたんはね 頼まなくても 私を 8時には 起こしてくれたわ。→ 6 00:00:45,045 --> 00:00:49,049 {\an8}本当に まぬけ。 とんま。 役立たずの 雌豚! 7 00:00:56,057 --> 00:00:59,060 {\an8}(美輪子) 早くしてよ。 早く! 8 00:00:59,060 --> 00:01:07,001 ♪~ 9 00:01:07,001 --> 00:01:10,938 {\an8}(美輪子) あら。 蜂蜜が ないわ。 (富貴子) 蜂蜜? 10 00:01:11,005 --> 00:01:13,941 {\an8}(美輪子) 毎朝 ヨーグルトには 蜂蜜を掛けて 食べるのよ。→ 11 00:01:14,008 --> 00:01:16,944 覚えときなさいよ。 (富貴子) じゃあ…。 12 00:01:17,011 --> 00:01:21,015 (美輪子) いいわよ。 今日は 急いでるんだから。 13 00:01:23,017 --> 00:01:24,952 (美輪子) 今日は 午前中の講義の後→ 14 00:01:25,019 --> 00:01:27,955 男子学生との 合コンのランチが あるの。→ 15 00:01:28,022 --> 00:01:30,958 私が 食べてる間に そこの クロゼットから→ 16 00:01:31,025 --> 00:01:33,961 私の衣装 見つけといてくれない? 17 00:01:34,028 --> 00:01:35,963 (富貴子) えっ? 無理よ そんなの。 18 00:01:36,030 --> 00:01:38,966 (美輪子) 無理だなんて よしてよ。 19 00:01:39,033 --> 00:01:41,969 ぼたんは いつも 喜んで 私の衣装を 選んでくれたわよ。 20 00:01:42,036 --> 00:01:44,972 (富貴子) だって 来たばかりで…。 21 00:01:45,039 --> 00:01:47,975 (美輪子) どうして そんな 悲しいことを 言うのよ? 22 00:01:48,042 --> 00:01:50,978 それじゃ 私が どんな衣装を 持ってるか→ 23 00:01:51,045 --> 00:01:53,981 覚えられないじゃないの。 24 00:01:54,048 --> 00:01:57,985 (富貴子) 合コンなんて 私には 経験がないから 分からない…。 25 00:01:58,052 --> 00:02:00,054 (美輪子) 早く! 26 00:02:00,054 --> 00:02:17,004 ♪~ 27 00:02:17,004 --> 00:02:18,939 (富貴子) どう? こういうのは。 28 00:02:19,006 --> 00:02:23,944 (美輪子) 嫌ねぇ。 そんな やぼったいものを 私に 着せていきたいの? 29 00:02:24,011 --> 00:02:27,948 あなたって 全然 妹を 愛してないのね。 30 00:02:28,015 --> 00:02:29,950 (富貴子) だって こういう カジュアルなものの方が→ 31 00:02:30,017 --> 00:02:31,952 無難じゃないの? 32 00:02:32,019 --> 00:02:33,954 (美輪子) もう少し 華やかなものが あるでしょう? 33 00:02:34,021 --> 00:02:38,025 私に どぶねずみみたいな格好 させないでよ! 34 00:02:43,030 --> 00:02:45,966 (富貴子) いかが? 35 00:02:46,033 --> 00:02:48,969 (美輪子) 午前中は 講義があるのよ? 36 00:02:49,036 --> 00:02:50,971 そんな 胸の開いた クラブの ホステスみたいな衣装→ 37 00:02:51,038 --> 00:02:53,974 教授に バカにされるわ。 38 00:02:54,041 --> 00:02:57,978 (富貴子) 色々 あり過ぎて 分からないのよ。 (美輪子) 私に 似合う→ 39 00:02:58,045 --> 00:03:00,915 ちょっと カワイイ感じのものが あるでしょう? 40 00:03:00,981 --> 00:03:05,986 もう さっさとしてよ! 早く! もう。 41 00:03:07,988 --> 00:03:10,925 (富貴子) これなんかは いかがかしら? 42 00:03:10,991 --> 00:03:13,928 (美輪子) バカにしないでよ! 43 00:03:13,994 --> 00:03:16,931 そんな ロリータ ファッション 私に 着せるつもり? 44 00:03:16,997 --> 00:03:19,934 (富貴子) だって こういう衣装が あるんだから→ 45 00:03:20,000 --> 00:03:21,936 あなただって 着たことが あるんでしょう? 46 00:03:22,002 --> 00:03:25,940 (美輪子) そんなもの 仮装行列でしか 着やしないわよ。 47 00:03:26,006 --> 00:03:28,943 ああ…。 もう どうして そうなのよ? 48 00:03:29,009 --> 00:03:31,946 役立たずの 雌豚! 49 00:03:32,012 --> 00:03:33,948 うわーっ! (富貴子) あっ! 50 00:03:34,014 --> 00:03:37,952 (美輪子) ぼたんは すぐに ぴったりのものを 選んでくれたわよ。 51 00:03:38,018 --> 00:03:41,021 どうして ぼたんみたいに してくれないのよ! 52 00:03:52,032 --> 00:03:54,969 (美輪子) お姉ちゃま。 夕方 ローズカフェで 会いましょうね。 53 00:03:55,035 --> 00:03:56,971 (富貴子) 私は ネイルアートサロンに 行くのよ。 54 00:03:57,037 --> 00:04:01,909 (美輪子) とにかく 連絡するわ。 いってきます。 55 00:04:01,976 --> 00:04:05,913 (富貴子) いってらっしゃい。 \(ドアの閉まる音) 56 00:04:05,980 --> 00:04:12,920 \(ドアの開閉音) 57 00:04:12,987 --> 00:04:16,924 (富貴子) どちらさまでしょうか? (平野) あなたは? 58 00:04:16,991 --> 00:04:20,928 (富貴子) この家の者です。 どういう ご用向きでしょうか? 59 00:04:20,995 --> 00:04:23,931 (平野) つまらないものですけど。 皆さんで お召し上がりに。 60 00:04:23,998 --> 00:04:27,935 (眞澄) まあ。 それは どうも。 61 00:04:28,002 --> 00:04:31,939 (富貴子) あのう。 お紅茶が よろしいかしら? 62 00:04:32,006 --> 00:04:33,941 えっ? 63 00:04:34,008 --> 00:04:35,943 (眞澄) すぐに お帰りになるから いいの。 64 00:04:36,010 --> 00:04:39,013 (富貴子) あっ。 はい。 65 00:04:41,015 --> 00:04:45,953 >> あの人 お手伝いさんですか? (眞澄) そうじゃないわ。 66 00:04:46,020 --> 00:04:49,957 じゃあ 奥さま。 私にだって まだ お手伝い できることが…。 67 00:04:50,024 --> 00:04:54,962 (眞澄) せっかくだけど うちには もう 家政婦さんは 必要がないのよ。 68 00:04:55,029 --> 00:04:56,964 娘たちも 大人になって→ 69 00:04:57,031 --> 00:04:58,966 自分のことは 自分で できますのでね。 70 00:04:59,033 --> 00:05:01,902 でも こんな大きな ご邸宅で→ 71 00:05:01,969 --> 00:05:05,906 家政婦の一人も いないなんて 考えられないですわ。 72 00:05:05,973 --> 00:05:07,908 (眞澄) いらないものは いらないの。 73 00:05:07,975 --> 00:05:09,910 (平野) 田園調布の お屋敷が 焼けたとき→ 74 00:05:09,977 --> 00:05:14,915 たまたま お休みで 外に出てたから よかったものの→ 75 00:05:14,982 --> 00:05:16,917 もし 中に いたら 巻き込まれて→ 76 00:05:16,984 --> 00:05:19,920 焼け死んでいたかも しれないんですからね。 77 00:05:19,987 --> 00:05:24,925 そう 思うと 恐ろしくて 恐ろしくて。→ 78 00:05:24,992 --> 00:05:27,928 それで あの 一家には 近寄らなかったんです。 79 00:05:27,995 --> 00:05:29,930 (世奈子) あなたが あの家を 離れてから→ 80 00:05:29,997 --> 00:05:32,933 小日向家の情報が 入らなくて 不便なのよ。 81 00:05:33,000 --> 00:05:36,937 (平野) だから どうせ 家政婦を するならと思って→ 82 00:05:37,004 --> 00:05:43,944 九品仏まで 行ったんだけど 門前払い同様の 仕打ちで。 83 00:05:44,011 --> 00:05:46,947 変なんですよ ママ。 (世奈子) 何が? 84 00:05:47,014 --> 00:05:51,952 あの うちには 美輪子とは別に 怪しい女が いるんです。 85 00:05:52,019 --> 00:05:53,954 (世奈子) 怪しい女? 86 00:05:54,021 --> 00:05:58,959 それも ぼたんお嬢さま そっくりの。 87 00:05:59,026 --> 00:06:01,895 えっ? ぼたんに そっくり? 88 00:06:01,962 --> 00:06:03,897 (平野) 年のころも ちょうど→ 89 00:06:03,964 --> 00:06:05,899 お亡くなりになった ぼたんお嬢さまぐらいで。→ 90 00:06:05,966 --> 00:06:15,909 背格好も 顔つきも…。 ええ。 ホントに よく似てるんです。→ 91 00:06:15,976 --> 00:06:18,912 会った瞬間 私 ドキッと しちゃって。 92 00:06:18,979 --> 00:06:24,918 そんなに 似てるの? (平野) ええ。 ものすごく。 93 00:06:24,985 --> 00:06:29,923 へえー。 何者かしら? いったい。 94 00:06:29,990 --> 00:06:31,925 よく分からないけど→ 95 00:06:31,992 --> 00:06:34,928 お手伝いじゃないことは 確かです。 96 00:06:34,995 --> 00:06:41,935 ぼたんが 死んで また ぼたんと そっくりな娘が 小日向家に? 97 00:06:42,002 --> 00:06:47,941 何よ それ? どういうことかしら? 98 00:06:48,008 --> 00:06:49,943 \(ドアの開く音) 99 00:06:50,010 --> 00:06:52,946 (世奈子) あら。 いらっしゃい。 (綱輝) 空いてます? 100 00:06:53,013 --> 00:06:57,017 (世奈子) ええ。 大丈夫だけど? (綱輝) よし。 じゃあ 行こう。 101 00:07:00,020 --> 00:07:02,890 また あんな女を 連れて。 102 00:07:02,956 --> 00:07:05,893 あれから 綱輝さん 遊び狂ってるのよ。 103 00:07:05,959 --> 00:07:08,896 それも げすな女とばっかり。 104 00:07:08,962 --> 00:07:10,898 (綱輝) 今夜は 帰さないよ。 105 00:07:10,964 --> 00:07:13,901 ルミコちゃん。 (ルミコ) ヒュー。 106 00:07:13,967 --> 00:07:16,904 (世奈子) どうなの? 最近は。 人材会社の方は 順調なの? 107 00:07:16,970 --> 00:07:18,906 (綱輝) ああ。 会社は 売り払いました。 108 00:07:18,972 --> 00:07:21,909 (世奈子) えっ!? つぶれちゃったの? 109 00:07:21,975 --> 00:07:23,911 つぶれたわけじゃ ないんだけど→ 110 00:07:23,977 --> 00:07:25,913 何となく あの仕事にも 興味が 持てなくなって→ 111 00:07:25,979 --> 00:07:27,915 部下に 譲り渡しました。 112 00:07:27,981 --> 00:07:32,920 そうだったの? まあ あなたは 実家が 裕福だから→ 113 00:07:32,986 --> 00:07:35,923 あくせく 働かなくても いいんでしょうけど→ 114 00:07:35,989 --> 00:07:37,925 もったいないじゃないの。 115 00:07:37,991 --> 00:07:39,993 経営も 行き詰まってたんですよ。 116 00:07:41,995 --> 00:07:44,932 (世奈子) あなたも そろそろ 遊んでばかりいないで→ 117 00:07:44,998 --> 00:07:48,936 誰か きちんとした人と 結婚した方が いいんじゃない?→ 118 00:07:49,002 --> 00:07:54,007 ぼたんのことが 忘れられないのは 分かるけど。 119 00:07:56,009 --> 00:07:58,946 (綱輝) 別に そんなんじゃ ないんだけど。→ 120 00:07:59,012 --> 00:08:02,883 あれから 調子が 狂ったんでしょうかねぇ。 121 00:08:02,950 --> 00:08:04,885 自分が 宙づりにされたままで→ 122 00:08:04,952 --> 00:08:07,888 どこか 違う次元に 引っ掛かってるみたいで→ 123 00:08:07,955 --> 00:08:09,890 何をしても 現実感が ないんですよ。 124 00:08:09,957 --> 00:08:13,894 困るわねぇ。 大の男が それじゃ。 125 00:08:13,961 --> 00:08:17,898 まっ 差し当たり 愉快に やれればと 思ってね。 126 00:08:17,965 --> 00:08:21,902 ねえ? ♪「ルミコちゃん」→ 127 00:08:21,969 --> 00:08:23,904 今夜は 帰さないよ。 128 00:08:23,971 --> 00:08:27,975 おおー。 飲むよ ルミコちゃん…。 129 00:08:32,646 --> 00:08:39,653 ♪~ 130 00:08:39,653 --> 00:08:42,656 (眞澄) おかしいわねぇ。 131 00:08:48,662 --> 00:08:50,664 (眞澄) あっ。 132 00:08:52,666 --> 00:08:55,669 嫌だわ…。 133 00:08:57,671 --> 00:09:00,607 (萌子) じゃあ この うちも ようやく 落ち着いて→ 134 00:09:00,674 --> 00:09:04,544 家族 4人の暮らしが 始まったってことね。 135 00:09:04,611 --> 00:09:07,547 よかったじゃないの。 崑一さんが→ 136 00:09:07,614 --> 00:09:09,549 富貴子のことを 受け入れてくれて。 137 00:09:09,616 --> 00:09:14,554 (眞澄) それは いいんだけど…。 ハァー。 138 00:09:14,621 --> 00:09:17,557 こんなところに 入れるはずは ないのよね。 139 00:09:17,624 --> 00:09:22,562 ちょっと。 何 捜してんのよ? さっきから。 140 00:09:22,629 --> 00:09:25,565 (眞澄) ないのよ。 ダイヤの ネックレスが。 141 00:09:25,632 --> 00:09:27,567 >> ダイヤの? (眞澄) ほら。 142 00:09:27,634 --> 00:09:29,569 イスタンブールで 崑一が 買ってくれた→ 143 00:09:29,636 --> 00:09:33,573 10カラットの ダイヤの。 144 00:09:33,640 --> 00:09:36,576 何ですっ…。 (せき) 145 00:09:36,643 --> 00:09:40,580 あの 1,000万も したっていう? (眞澄) そうなのよ。 146 00:09:40,647 --> 00:09:44,585 鑑定書と 一緒に ケースの中に 入れといたはずなんだけど→ 147 00:09:44,651 --> 00:09:46,586 気が付いたら ケースは 空っぽだし→ 148 00:09:46,653 --> 00:09:51,591 宝石箱の中にも ないし。 >> そんなことって あんの? 149 00:09:51,658 --> 00:09:54,594 あんた ちゃんと 落ち着いて 捜しなさいよ。 150 00:09:54,661 --> 00:09:57,597 (眞澄) どこを捜したって ないのよ。 151 00:09:57,664 --> 00:09:59,599 そういう 高価過ぎる 装飾品は→ 152 00:09:59,666 --> 00:10:04,538 銀行の金庫にでも しまっておけば いいのに。 153 00:10:04,604 --> 00:10:07,541 (眞澄) 富貴子じゃないかしら? 154 00:10:07,607 --> 00:10:13,547 えっ? 富貴子が? 富貴子が 盗んだっていうの? 155 00:10:13,613 --> 00:10:15,549 (眞澄) 泥棒が入った 気配も ないし。 156 00:10:15,615 --> 00:10:20,554 家の中の者の 仕業としたら 富貴子しか 考えられないわ。 157 00:10:20,620 --> 00:10:24,558 まさか。 まだ 来たばかりじゃないの。 158 00:10:24,624 --> 00:10:27,561 来て すぐ そんな 悪さ するかしら? 159 00:10:27,628 --> 00:10:30,564 (眞澄) だって 他に 考えられないんだもの。 160 00:10:30,630 --> 00:10:33,567 あんたね 自分の娘なのよ? 161 00:10:33,633 --> 00:10:36,570 自分の娘を 窃盗犯人に したいの? 162 00:10:36,636 --> 00:10:39,573 (眞澄) そりゃ 私だって 疑いたくは ないけど。 163 00:10:39,639 --> 00:10:41,575 あの子が この家の中に いると→ 164 00:10:41,641 --> 00:10:45,579 不思議な気が するだけで どこか しっくりしなくて→ 165 00:10:45,645 --> 00:10:47,581 他人じゃないかって 思うときも あるの。 166 00:10:47,647 --> 00:10:51,585 ああ。 ひどい。 あんた まだ 認めてないのね? 167 00:10:51,652 --> 00:10:56,590 心の中の どこかで 自分の子だと 思ってないのね? 168 00:10:56,657 --> 00:11:00,594 (眞澄) 分からないのよ 私には。 いきなり あんな娘が 現れて→ 169 00:11:00,660 --> 00:11:03,530 いくら 自分の子供だって 言われても…。 170 00:11:03,597 --> 00:11:05,532 いつまで そんなこと 言ってるのよ? 171 00:11:05,599 --> 00:11:10,537 生年月日も 同じだし 経緯だって 全て 合致してるじゃないの。 172 00:11:10,604 --> 00:11:13,540 (眞澄) それは 理屈よ。 理屈では そうだけど→ 173 00:11:13,607 --> 00:11:15,542 母親として 体に 感じるものが。 174 00:11:15,609 --> 00:11:18,545 胸の底から 込み上げてくるのが。 175 00:11:18,612 --> 00:11:24,551 それが…。 それさえ あれば いいんだけど ないのよ。 ないの。 176 00:11:24,618 --> 00:11:29,556 >> 困ったもんだわね ホントに。 (眞澄) じゃあ お母さんは ホントに→ 177 00:11:29,623 --> 00:11:32,559 心の底から 孫だと 信じられるの? 178 00:11:32,626 --> 00:11:35,562 ええ。 信じてますよ。 179 00:11:35,629 --> 00:11:38,565 逗子の 産婦人科の先生の話だって 嘘だとは 思えないし→ 180 00:11:38,632 --> 00:11:43,570 仮に もし 万一 嘘だとしても→ 181 00:11:43,637 --> 00:11:48,575 あんな 素晴らしい子が 孫なんだもの。 いいじゃないの。 182 00:11:48,642 --> 00:11:51,578 (眞澄) ほら。 そういう 無責任なことばかり。 183 00:11:51,645 --> 00:11:54,581 こっちは これから 毎日 顔を 突き合わせなきゃ いけないのよ? 184 00:11:54,648 --> 00:11:57,584 血を分けた子だっていう 実感も ないのに→ 185 00:11:57,651 --> 00:12:00,587 どうしたら いいの? 落ち着かなくて 困るわよ。 186 00:12:00,654 --> 00:12:03,523 だからってね あんまりじゃないの? 187 00:12:03,590 --> 00:12:07,527 富貴子が 1,000万もする ネックレスを 盗んだなんて。 188 00:12:07,594 --> 00:12:10,530 (眞澄) あり得ないことじゃないわ。 189 00:12:10,597 --> 00:12:13,533 この 25年間 どういう生活を してきたのか。 190 00:12:13,600 --> 00:12:18,538 しっかりしてるように 見えても 正体は 誰にも 分からないんだし。 191 00:12:18,605 --> 00:12:21,541 盗んだものを どこかに 隠してるのかも。 192 00:12:21,608 --> 00:12:25,545 まあ。 あんた そこまで言うの? 193 00:12:25,612 --> 00:12:31,618 (眞澄) それとも すぐに 売り払って 現金に してるのかもしれないし。 194 00:12:34,621 --> 00:12:36,556 (美輪子) ねっ? この辺りを ネイルアートの コーナーに→ 195 00:12:36,623 --> 00:12:39,559 改修したら どうかと思うの。 196 00:12:39,626 --> 00:12:41,561 (富貴子) ここでね…。 197 00:12:41,628 --> 00:12:43,563 (美輪子) ネイルの仕事を しながら お姉ちゃまは→ 198 00:12:43,630 --> 00:12:46,566 この店 全体を 統括してほしいの。 199 00:12:46,633 --> 00:12:48,568 パパは 貿易会社の方が 忙しくて→ 200 00:12:48,635 --> 00:12:51,571 あまり こっちには 顔を出せないし→ 201 00:12:51,638 --> 00:12:55,575 従業員は だらけちゃって 全然 やる気が ないのよ。 202 00:12:55,642 --> 00:12:59,579 (富貴子) でも 黒字なんでしょう? (美輪子) だと思うけど? 203 00:12:59,646 --> 00:13:03,517 (富貴子) 頼りないのねぇ。 経理担当は いるんでしょ? 204 00:13:03,583 --> 00:13:05,585 (美輪子) ええ。 一応。 205 00:13:07,587 --> 00:13:09,523 (富貴子) でも 自信ないな。 206 00:13:09,589 --> 00:13:11,525 ここに ネイルアートサロン 移して→ 207 00:13:11,591 --> 00:13:13,527 本当に やっていけるのか どうか。 208 00:13:13,593 --> 00:13:15,529 (美輪子) そんなこと 言わないで。 209 00:13:15,595 --> 00:13:18,532 このカフェを 2人で 活性化させましょうよ。 210 00:13:18,598 --> 00:13:22,536 ぼたんが 生きてたら きっと そうしたと思う。 211 00:13:22,602 --> 00:13:24,538 (富貴子) また ぼたんか。 212 00:13:24,604 --> 00:13:29,543 (美輪子) 言われるのが 嫌なら 率先して やってよ。 213 00:13:29,609 --> 00:13:32,546 改修ついでに 雰囲気を 一変したいんだけど→ 214 00:13:32,612 --> 00:13:37,617 何か いいアイデアは ある? (富貴子) そうね…。 215 00:13:40,620 --> 00:13:43,557 (富貴子) このカフェ アルコール類も 出してるのね? 216 00:13:43,623 --> 00:13:47,561 (美輪子) ええ。 洋酒は 一とおり。 217 00:13:47,627 --> 00:13:50,564 (富貴子) ローズカフェなのに ローズワインが ないわ。 218 00:13:50,630 --> 00:13:54,568 (美輪子) えっ? ローズワイン? 219 00:13:54,634 --> 00:13:59,573 (富貴子) 甘くって 切ない味よ。 美輪ちゃん。 飲んだことないの? 220 00:13:59,639 --> 00:14:03,510 (美輪子) じゃあ ローズワインも 仕入れましょうよ。 221 00:14:03,577 --> 00:14:05,512 そうしましょう。 222 00:14:05,579 --> 00:14:10,517 (富貴子) お酒を飲む 雰囲気には ちょっと 散漫かしら? 223 00:14:10,584 --> 00:14:13,520 照明を 工夫した方が いいかもしれないわね。 224 00:14:13,587 --> 00:14:16,590 (美輪子) そうなの。 前から 私も そう 思ってたの。 225 00:14:18,592 --> 00:14:21,528 えっ? 眞澄の娘? (崑一) うん。 226 00:14:21,595 --> 00:14:24,531 (世奈子) 眞澄の娘って どういうことよ? 227 00:14:24,598 --> 00:14:27,534 (崑一) 私と 結婚する前にだね→ 228 00:14:27,601 --> 00:14:31,538 眞澄は うんと 若いときに 子供を産んでたんだ。→ 229 00:14:31,605 --> 00:14:36,543 で その娘が 養父母に死なれて うちに 来てるんだ。 うん。 230 00:14:36,610 --> 00:14:38,545 (世奈子) まあ あきれた。 231 00:14:38,612 --> 00:14:41,548 そんな いかがわしい過去が あったの? 232 00:14:41,615 --> 00:14:45,552 知ってたの? (崑一) まあ 一応はね。 うん。 233 00:14:45,619 --> 00:14:49,556 すると 何? その娘と 美輪子とは→ 234 00:14:49,623 --> 00:14:51,558 同腹の姉妹ってことね? (崑一) うん。 235 00:14:51,625 --> 00:14:53,560 (崑一) そういうことになるね。 236 00:14:53,627 --> 00:14:57,564 (世奈子) そんな娘を 崑ちゃん。 受け入れて いいの? 237 00:14:57,631 --> 00:15:01,501 ほら。 美輪子が 「お姉ちゃま。 お姉ちゃま」って→ 238 00:15:01,568 --> 00:15:03,503 もう すっかり 懐いて いつも べったり もう→ 239 00:15:03,570 --> 00:15:06,506 そばから 離れないんだ。 (世奈子) それは→ 240 00:15:06,573 --> 00:15:08,508 姉妹だからなんでしょうけど。 (崑一) うん。 241 00:15:08,575 --> 00:15:13,513 嫌ねぇ。 しかも どうして それが ぼたんに 似てるのよ? 242 00:15:13,580 --> 00:15:15,515 似てる? 243 00:15:15,582 --> 00:15:19,519 あっ。 平野が そう 言ったのかね? 244 00:15:19,586 --> 00:15:22,522 ええ。 そっくりだって。 (崑一) いや。 245 00:15:22,589 --> 00:15:27,527 そっくりってほどじゃないが。 どことなく…。 246 00:15:27,594 --> 00:15:33,533 いや。 目とか 口元とか 首筋とか…。 247 00:15:33,600 --> 00:15:35,535 死んだ ぼたんが→ 248 00:15:35,602 --> 00:15:38,538 目の前にいるような 錯覚を 覚えるときが あるんだ。 249 00:15:38,605 --> 00:15:41,541 (世奈子) まあ。 変な話じゃないの。 250 00:15:41,608 --> 00:15:44,544 どうして 私の娘と 眞澄の娘が? (崑一) ああ。 いや…。 251 00:15:44,611 --> 00:15:46,546 人によって 感じ方は 違うだろうけどね→ 252 00:15:46,613 --> 00:15:50,550 とても いい子なんだよ。 (世奈子) ふん。 そうなの? 253 00:15:50,617 --> 00:15:54,554 (崑一) うん。 何ていうか…。 254 00:15:54,621 --> 00:16:01,494 そそとした美貌で しとやかで 上品で 奥ゆかしくて。→ 255 00:16:01,561 --> 00:16:04,497 それでいて りんとしたところが あって。 256 00:16:04,564 --> 00:16:08,501 まあ 近ごろじゃ 見掛けないような娘だ。 257 00:16:08,568 --> 00:16:11,504 褒め過ぎじゃないの? 258 00:16:11,571 --> 00:16:13,506 ぼたんの代わりに そんな娘を 引き入れて→ 259 00:16:13,573 --> 00:16:15,508 あちらは 親子 3人→ 260 00:16:15,575 --> 00:16:17,510 血縁で つながってるから 満足でしょうけど。 261 00:16:17,577 --> 00:16:21,514 崑ちゃん。 あなたまでが 鼻の下を 長くしてるんじゃ→ 262 00:16:21,581 --> 00:16:23,516 危ないわよ! 263 00:16:23,583 --> 00:16:26,586 本当に いい子なんだ。 264 00:16:32,659 --> 00:16:36,596 \(ドアの閉まる音) \(笑い声) 265 00:16:36,663 --> 00:16:40,600 (美輪子) ああ。 今日は いい日だったわ。 (富貴子) ただ今 帰りました。 266 00:16:40,667 --> 00:16:43,603 (眞澄) あなたたち 食事は 済ませてきたんでしょ? 267 00:16:43,670 --> 00:16:47,607 (美輪子) ええ。 2人で フレンチの フルコース。 268 00:16:47,674 --> 00:16:51,611 富貴子ったらね 次から 次へと ローズカフェの 経営について→ 269 00:16:51,678 --> 00:16:53,613 いいアイデアを 出してくれるのよ。 270 00:16:53,680 --> 00:16:56,616 本当に 頼りになる お姉ちゃま。 271 00:16:56,683 --> 00:16:59,619 (眞澄) 美輪子。 先に お風呂に お入んなさいよ。 272 00:16:59,686 --> 00:17:03,623 (美輪子) はーい。 (富貴子) じゃあ 私も。 273 00:17:03,690 --> 00:17:08,628 (眞澄) 富貴子。 ちょっと 2階に 来てちょうだい。 274 00:17:08,695 --> 00:17:11,631 この中に入ってた ダイヤの ネックレスが ないの。 275 00:17:11,698 --> 00:17:15,635 ひょっとして あなたに聞けば 分かるんじゃないかと 思って。 276 00:17:15,702 --> 00:17:19,639 (富貴子) 私に? どういう意味ですか? 277 00:17:19,706 --> 00:17:24,644 (眞澄) 分かるのよ。 あなたは ほんの 軽い気持ちだったんでしょうね。 278 00:17:24,711 --> 00:17:28,648 でも 私の アクセサリーの中でも 一番 高価で→ 279 00:17:28,715 --> 00:17:30,650 思い出のある品なの。 280 00:17:30,717 --> 00:17:33,586 あれが なくなっちゃ 大変なのよ。 281 00:17:33,653 --> 00:17:37,590 (富貴子) 私が…。 私が 盗んだとでも? 282 00:17:37,657 --> 00:17:39,592 (眞澄) あら。 そうじゃないわ。 283 00:17:39,659 --> 00:17:41,594 そんな 盗むなんて バカなことは あり得ないわ。 284 00:17:41,661 --> 00:17:44,597 誤解しないでちょうだい 富貴子。 285 00:17:44,664 --> 00:17:47,600 誰にだって 出来心ってものが あるんだし。 286 00:17:47,667 --> 00:17:50,603 あんな 華麗で エレガントな ネックレスを 見たら→ 287 00:17:50,670 --> 00:17:53,606 女なら 誰だって ちょっと 自分の胸に→ 288 00:17:53,673 --> 00:17:55,608 着けてみたくなるものだわ。 289 00:17:55,675 --> 00:17:58,611 私は 何も とがめては いないのよ? 290 00:17:58,678 --> 00:18:02,615 ただ それが どこに あるのか それだけを 知りたいの。 291 00:18:02,682 --> 00:18:07,620 (富貴子) やめてください。 そんなこと 私に 分かるわけ ないじゃないですか。 292 00:18:07,687 --> 00:18:09,622 (眞澄) いいのよ。 富貴子。 293 00:18:09,689 --> 00:18:12,625 叱らないから 正直に 言ってほしいの。 294 00:18:12,692 --> 00:18:16,629 もし どこかに 持っていって 処分したんだったら→ 295 00:18:16,696 --> 00:18:18,631 その店を 教えてくれない? 296 00:18:18,698 --> 00:18:22,702 買い戻しに 行かなきゃ いけないから。 ねっ。 教えて。 297 00:18:25,705 --> 00:18:30,643 (眞澄) 絶対 誰にも 漏らさないわ。 私たちだけの秘密に しとくから。 298 00:18:30,710 --> 00:18:34,647 ねっ? パパにも 内緒に しとくから。 299 00:18:36,649 --> 00:18:41,588 (富貴子) ひどいわ。 そんな目で 私を? 300 00:18:41,654 --> 00:18:45,592 いくら 親子でも 言っちゃいけないことが あるわ。 301 00:18:45,658 --> 00:18:47,594 あんまりです。 (泣き声) 302 00:18:47,660 --> 00:18:49,662 (眞澄) 富貴子! 303 00:18:49,662 --> 00:19:22,695 ♪~ 304 00:19:54,661 --> 00:19:57,597 {\an8}(アルバート) うん。 イヤー。 305 00:19:57,664 --> 00:20:00,600 (美輪子) この店に ぴったりの ローズワインね。 306 00:20:00,667 --> 00:20:02,602 やっぱり 富貴子の アイデアが よかったのよ。 307 00:20:02,669 --> 00:20:06,673 若い女性客に ウケそうだわ。 308 00:20:22,689 --> 00:20:25,692 {\an8}(美輪子) こちらの方が。 309 00:20:33,633 --> 00:20:38,571 {\an8}(美輪子) イエス! ナウ イズ オータムシーズン! 310 00:20:38,638 --> 00:20:40,573 {\an8}(富貴子) イッツ シーズン オブ オータム ローズで いいのよ→ 311 00:20:40,640 --> 00:20:42,575 {\an8}美輪ちゃん。 (美輪子) あら。 312 00:20:42,642 --> 00:20:44,644 {\an8}(アルバート) あら? 313 00:21:13,673 --> 00:21:15,675 (美輪子) いいかげんにしてよ! 314 00:21:17,677 --> 00:21:19,612 (富貴子) どうしたの? 315 00:21:19,679 --> 00:21:22,615 (美輪子) いやらしいわね。 英語力を ひけらかして。 316 00:21:22,682 --> 00:21:26,619 私に 恥をかかせる気? (富貴子) 別に そんな…。 317 00:21:26,686 --> 00:21:28,621 (美輪子) ぼたんなら そんなことは しないわ。 318 00:21:28,688 --> 00:21:30,623 優しく 私を カバーしてくれるのが→ 319 00:21:30,690 --> 00:21:33,626 本当なのに 何よ! 320 00:21:37,630 --> 00:21:39,565 (美輪子) どうしてよ!? 321 00:21:39,632 --> 00:21:42,635 どうして ぼたんのように してくれないのよ! 322 00:21:48,641 --> 00:21:50,576 (富貴子) 甘ったれるんじゃないわよ! 323 00:21:50,643 --> 00:21:55,581 口を開けば 「ぼたんは。 ぼたんは」って。 324 00:21:55,648 --> 00:22:00,586 もう あなたとは 駄目。 やってられないわ。 325 00:22:00,653 --> 00:22:04,657 もう 知らない。 勝手にすれば? 326 00:22:10,663 --> 00:22:13,666 (美輪子) 富貴子…。