1 00:02:27,208 --> 00:02:30,077 2 00:02:30,077 --> 00:02:33,080 (ナレーター)<世の中は 行くな 戻るな 居座るな 3 00:02:33,080 --> 00:02:37,084 <寝るな 起きるな 立つな 座るな 生麦 生米 生卵> 4 00:02:37,084 --> 00:02:39,086 <どじょう にょろにょろ 三にょろにょろ・ 5 00:02:39,086 --> 00:02:41,088 合わせて にょろにょろ 六にょろにょろ> 6 00:02:41,088 --> 00:02:45,092 <しっぽ押さえりゃ 頭が逃げる 頭 押さえりゃ しっぽが跳ねる> 7 00:02:45,092 --> 00:02:47,094 <とかく この世は悪党ぞろい> 8 00:02:47,094 --> 00:02:49,096 <悪人 ひょこひょこ 三ひょこひょこ・ 9 00:02:49,096 --> 00:02:52,099 四ひょこ 五ひょこ 六ひょこ 七ひょこ 八ひょこ 九ひょこ…> 10 00:02:52,099 --> 00:02:55,099 <え~い! 面倒くせえ! 殺っちめえ!> 11 00:02:58,105 --> 00:03:03,110 ♪(主水)今ごろは 半七っつぁん 12 00:03:03,110 --> 00:03:06,113 ♪ でんでんでんでん 13 00:03:06,113 --> 00:03:14,121 ♪ どこで どうしておじゃるやら 14 00:03:14,121 --> 00:03:19,126 ♪ ととさんの名は阿波十郎兵衛 15 00:03:19,126 --> 00:03:22,129 ♪ して かかさんの名は… 16 00:03:22,129 --> 00:03:27,068 ♪ 格子造りの囲いものぉ~ 17 00:03:27,068 --> 00:03:31,072 ♪ 死んだと思った お富たぁ 18 00:03:31,072 --> 00:03:38,079 ♪ お釈迦さまでも気がつくめえ 19 00:03:38,079 --> 00:03:42,083 (りつ)まあ あなた どうも ただいま帰りました 20 00:03:42,083 --> 00:03:46,087 (せん) まあ 婿どの うれしそうな お顔 21 00:03:46,087 --> 00:03:48,089 今日は 何か 良いことでもございましたか? 22 00:03:48,089 --> 00:03:52,093 ハハハッ… いや 実はね あした 宴会があるんですよ 23 00:03:52,093 --> 00:03:55,096 (りつ)まあ 宴会! ええ 深川の平清 24 00:03:55,096 --> 00:03:59,100 一流の料理屋ですからな (せん)まあ 一流の まあ~ 25 00:03:59,100 --> 00:04:02,103 お偉方も たくさん お集まりになるんで・ 26 00:04:02,103 --> 00:04:05,106 そこで まあ かくし芸でも やろうと思ってるんですよ 27 00:04:05,106 --> 00:04:09,110 婿どの それは良い考え 28 00:04:09,110 --> 00:04:12,113 宴会で 気の利いた かくし芸をすれば・ 29 00:04:12,113 --> 00:04:14,115 上役にも認められるというもの 30 00:04:14,115 --> 00:04:17,118 そうですわ 今の世の中・ 31 00:04:17,118 --> 00:04:21,122 仕事よりも そういうことのほうが 出世の糸口になりますもの 32 00:04:21,122 --> 00:04:24,125 母上 すぐに お師匠さんを お呼びしなければ 33 00:04:24,125 --> 00:04:27,061 でも この時刻では… 34 00:04:27,061 --> 00:04:30,064 それよりも 私どもでね りつ 35 00:04:30,064 --> 00:04:33,067 いやいや いや そうじゃなくてですね 36 00:04:33,067 --> 00:04:36,070 今度は その… 新しい趣向で・ 37 00:04:36,070 --> 00:04:38,072 團十郎の声色でも やろうと思ってるんです 38 00:04:38,072 --> 00:04:40,074 團十郎の ええ… 39 00:04:40,074 --> 00:04:43,077 …で 婿どの 宴会は明晩? そうです 40 00:04:43,077 --> 00:04:47,081 まあ 芝居のことでしたら 私どもでね 41 00:04:47,081 --> 00:04:51,085 婿どの お食事は あと 夜なべで お稽古いたしましょう 42 00:04:51,085 --> 00:04:53,087 いや… さあさあ お始めくださいませ 43 00:04:53,087 --> 00:04:56,087 そうですか? では… 44 00:04:58,092 --> 00:05:03,097 思いがけなく手に入る100両 45 00:05:03,097 --> 00:05:09,103 こいつは春から縁起がいいや~ 46 00:05:09,103 --> 00:05:16,110 (笑い声) 47 00:05:16,110 --> 00:05:28,110 ・~ 48 00:05:34,061 --> 00:05:37,061 (加代)ウワッ! 何これ 水くさい おみおつけ 49 00:05:39,066 --> 00:05:43,066 おつるちゃん お茶 (おつる)はい すいません 50 00:05:45,072 --> 00:05:48,075 ごめんよ! (おつる)あっ! いらっしゃい 51 00:05:48,075 --> 00:05:52,079 (おはな)いつもの定食ですか? いや 今日は お茶だけでいいんだ 52 00:05:52,079 --> 00:05:55,082 夜… 宴会だからな 思いっきり腹すかせて行かねえと 53 00:05:55,082 --> 00:05:57,084 (おはな)え~! 54 00:05:57,084 --> 00:06:00,087 こないだ 教えてもらったやつだけどな 55 00:06:00,087 --> 00:06:03,090 宴会のかくし芸で もし褒美の金が もらえたら お前たちに・ 56 00:06:03,090 --> 00:06:06,093 簪の1本でも買ってやっから もう一回 教えてくれねえか? 57 00:06:06,093 --> 00:06:09,096 本当? 任せて! おはなちゃん 『さのさ』だったわね 58 00:06:09,096 --> 00:06:12,099 そうね それじゃ 色っぽく おお 頼むぞ 59 00:06:12,099 --> 00:06:18,105 ♪ なんだ なんだ なんだね~ 60 00:06:18,105 --> 00:06:25,112 ♪ あんな男の1人や2人~ 61 00:06:25,112 --> 00:06:28,048 ちょっと待っとくれ 最初のとこが肝心だ 62 00:06:28,048 --> 00:06:30,050 もういっぺん 頭から やってくんねえかな? 63 00:06:30,050 --> 00:06:35,055 ♪ なんだ なんだ なんだね~ 64 00:06:35,055 --> 00:06:40,060 (加代) お役人さん 気楽でいいですね 65 00:06:40,060 --> 00:06:43,063 仕事は適当にやって 接待で ただ酒 飲んで・ 66 00:06:43,063 --> 00:06:46,066 そいで お給金がもらえんだからねえ 67 00:06:46,066 --> 00:06:49,069 何を言ってやんだい 人聞きの悪いこと言うな 68 00:06:49,069 --> 00:06:51,071 俺たちだって いろいろ苦労はあるんだ 69 00:06:51,071 --> 00:06:54,074 心の中じゃ お前 泣いてるんだぞ 70 00:06:54,074 --> 00:06:57,077 おい 別の 何かひとつやってくれ! なあ! 71 00:06:57,077 --> 00:07:01,081 ♪(おはな・おつる) どんどん ぱんぱん どんぱんぱん 72 00:07:01,081 --> 00:07:06,086 ♪ どんどん ぱんぱん どんぱんぱん 73 00:07:06,086 --> 00:07:09,089 ♪ どんどん ぱっぱ どんどん ぱっぱ どんぱんぱん 74 00:07:09,089 --> 00:07:14,094 ♪ ああ お酒飲む人 かわいいね 75 00:07:14,094 --> 00:07:18,098 ♪ 飲んで くだまきゃ なお かわいい 76 00:07:18,098 --> 00:07:21,101 ♪ ふらり ふらりと9人連れ 77 00:07:21,101 --> 00:07:25,105 ♪ 右に左に4人連れ 78 00:07:25,105 --> 00:07:29,043 ♪ どんどん ぱんぱん どんぱんぱん 79 00:07:29,043 --> 00:07:32,043 はっ! どんぱっぱ! 80 00:07:41,055 --> 00:07:45,059 田中さま そろそろ 出発いたしましょうか 81 00:07:45,059 --> 00:07:48,062 みんなも仕事が 手につかない状態ですし・ 82 00:07:48,062 --> 00:07:51,065 ちょっと早めに行ったほうが (田中)うん そうですね 83 00:07:51,065 --> 00:07:54,068 では ぼつぼつ行きましょうか さあ まいりましょう! 84 00:07:54,068 --> 00:07:58,072 ああ 中村さん あなたは出席には及びませんよ 85 00:07:58,072 --> 00:08:01,075 いや それはないでしょう 田中さま 86 00:08:01,075 --> 00:08:04,078 こと宴会の余興に関してはですな この中村の右に出る者は… 87 00:08:04,078 --> 00:08:07,081 それは いつもの 安い割り勘でしょう 88 00:08:07,081 --> 00:08:09,083 今日は 正式なお呼ばれですからね 89 00:08:09,083 --> 00:08:12,086 いや しかし わたしだって 楽しみにしてたんですよ 90 00:08:12,086 --> 00:08:16,090 いや 特別にですね 余興に新しいネタを仕込みまして 91 00:08:16,090 --> 00:08:19,093 声色 民謡… 中村さん! 92 00:08:19,093 --> 00:08:22,096 仕事にも それぐらい 熱心に やってくれるといいんですけどね 93 00:08:22,096 --> 00:08:25,096 皆さん 行きましょう (一同)はい 94 00:08:29,036 --> 00:08:32,036 知りませんよ 宴会が しらけても 95 00:08:34,041 --> 00:08:36,041 (ため息) 96 00:08:39,046 --> 00:08:42,049 いや なかなかね わたしたちの お金では・ 97 00:08:42,049 --> 00:08:45,052 こんな豪勢な所には 来れませんからね 98 00:08:45,052 --> 00:08:47,054 ・(同心)それにしても遅いですね 99 00:08:47,054 --> 00:08:50,057 ・(同心)遅いですね 芸者ですか? ・(同心)いやいや… 100 00:08:50,057 --> 00:08:52,057 (笑い声) 101 00:09:04,071 --> 00:09:08,071 (将監)1日のお勤め ご苦労 102 00:09:10,077 --> 00:09:14,081 今度の土木工事には 諸国から人足が集まり・ 103 00:09:14,081 --> 00:09:18,085 中には無法者もおる 104 00:09:18,085 --> 00:09:22,089 町方の諸君の手を 煩わすことも多くなろう 105 00:09:22,089 --> 00:09:26,093 (将監)今宵は その慰労のために 集まっていただいた 106 00:09:26,093 --> 00:09:30,093 存分に飲んで 英気を養ってもらいたい 107 00:09:32,032 --> 00:09:35,035 (手をたたく音) 108 00:09:35,035 --> 00:09:37,037 無礼講じゃ さあ! 109 00:09:37,037 --> 00:09:40,037 (拍手) 110 00:09:44,044 --> 00:09:46,044 (女性)はい どうぞ 111 00:09:48,048 --> 00:09:52,052 ・(笑い声) 112 00:09:52,052 --> 00:09:56,056 また下手な裸踊り 始めやがったな 113 00:09:56,056 --> 00:10:03,056 後藤か? 井上か? 馬鹿野郎 面白くもねえ 114 00:10:06,066 --> 00:10:11,071 食い物の恨みは恐ろしいぞ 覚えてやがれ 115 00:10:11,071 --> 00:10:14,074 (店主)旦那 水くんできやすので お願いします 116 00:10:14,074 --> 00:10:17,077 ああ… 117 00:10:17,077 --> 00:10:24,084 ・(笑い声) 118 00:10:24,084 --> 00:10:26,086 (勇次)八丁堀じゃないか 119 00:10:26,086 --> 00:10:29,022 どうしたんだい? こんな所で しけた面して 120 00:10:29,022 --> 00:10:34,027 うるせえ とっとと行きやがれ ハハッ 随分 荒れてるじゃねえか 121 00:10:34,027 --> 00:10:37,030 加代が言ってたけど 結構な お呼ばれじゃなかったのかい? 122 00:10:37,030 --> 00:10:40,033 何を言ってやんでえ ただ酒 飲むほど・ 123 00:10:40,033 --> 00:10:44,037 こっちは落ちぶれちゃいねえや! …とか何とか言ってよ 124 00:10:44,037 --> 00:10:46,039 蹴っ飛ばすぞ この野郎 早く行け! 125 00:10:46,039 --> 00:10:48,039 分かったよ じゃあな 126 00:10:50,043 --> 00:10:52,045 分かってねえんだ 127 00:10:52,045 --> 00:10:56,045 ・(笑い声) 128 00:10:59,052 --> 00:11:03,056 ・♪(三味線の演奏) 129 00:11:03,056 --> 00:11:07,060 (主人)では こちらのは いかがでございましょう? 130 00:11:07,060 --> 00:11:11,064 これは 重ね亀甲の地に 鳳凰と桐を あしらっております 131 00:11:11,064 --> 00:11:16,069 織りも しっかりしております いかがでございましょう 132 00:11:16,069 --> 00:11:19,072 (五兵衛)お嬢さんですか? あれは 133 00:11:19,072 --> 00:11:22,075 ああ お師匠さんが 見えておりますんで 134 00:11:22,075 --> 00:11:25,075 いいもんですなぁ 135 00:11:27,014 --> 00:11:31,014 波… これは どうだ? 136 00:11:36,023 --> 00:11:39,026 (おりく)それじゃ わたしはこれで (主人)あ… お師匠さん 137 00:11:39,026 --> 00:11:42,029 これは ちょうどいい あなたの意見も聞かせてください 138 00:11:42,029 --> 00:11:46,033 こちらは 御公儀御普請方の秋山さま 139 00:11:46,033 --> 00:11:49,036 お嬢さんの ご婚礼衣装なんですがね 140 00:11:49,036 --> 00:11:53,040 まあ それは おめでとう存じます でも わたしなんか… 141 00:11:53,040 --> 00:11:55,042 いやいや 是非 お頼みしたい 142 00:11:55,042 --> 00:11:59,046 母親を早く亡くして こんなとき 父親は何の役にも立たん 143 00:11:59,046 --> 00:12:01,048 さいでございますか 144 00:12:01,048 --> 00:12:07,054 それでは お嬢さまのように 色がお白くて 細面のお方には… 145 00:12:07,054 --> 00:12:11,058 あちらのお衣装のほうが 映えると思いますが 146 00:12:11,058 --> 00:12:16,063 やっぱり こちらですかな (お波)わたしも このほうが… 147 00:12:16,063 --> 00:12:20,067 そうか それでは これに決めよう いやぁ おかげで助かりました 148 00:12:20,067 --> 00:12:22,069 いいえ とんでもございません 149 00:12:22,069 --> 00:12:28,075 それから 心苦しいが 勘定は 盆暮れの3回払いということに 150 00:12:28,075 --> 00:12:33,075 (主人)結構でございます (五兵衛)何ぶんとも頼みます 151 00:12:36,083 --> 00:12:40,087 どうも (おりく)どうも 152 00:12:40,087 --> 00:12:43,090 お式の日取りは もうお決まりで? 153 00:12:43,090 --> 00:12:47,094 来月の末 わたしと同じ 普請方の次男坊で・ 154 00:12:47,094 --> 00:12:49,096 養子に来てくれるんですよ 155 00:12:49,096 --> 00:12:53,100 それは それは 旦那さまも ご安心でございますね 156 00:12:53,100 --> 00:12:57,104 わたしは今年いっぱいで お役を引かねばなりませんし・ 157 00:12:57,104 --> 00:13:00,107 いろいろ物入りで 大変なんですよ ハハッ… 158 00:13:00,107 --> 00:13:06,113 優しいお父上で お嬢さまも お幸せでいらっしゃいますね 159 00:13:06,113 --> 00:13:08,115 では 私は ここで 160 00:13:08,115 --> 00:13:12,115 どうも ありがとうございました 161 00:13:19,126 --> 00:13:25,132 あのぅ… こんなことを お願いするのは 誠にぶしつけだが 162 00:13:25,132 --> 00:13:29,069 甘えついでに 一度 家へ来ていただいて・ 163 00:13:29,069 --> 00:13:34,074 母親代わりに 婚礼の心得などを 娘に お教えくださらんか? 164 00:13:34,074 --> 00:13:36,076 私なんぞが とんでもございません 165 00:13:36,076 --> 00:13:40,080 いやいや お人柄を見込んで 是非 お願いします 166 00:13:40,080 --> 00:13:45,085 さようでございますか では… (五兵衛)あ… それは良かった 167 00:13:45,085 --> 00:13:48,088 茅場町で 秋山と聞いて いただければ すぐ分かります 168 00:13:48,088 --> 00:13:51,091 2~3日うちに きっと お待ちしておりますぞ 169 00:13:51,091 --> 00:13:54,094 かしこまりました (五兵衛)ハハッ… では 170 00:13:54,094 --> 00:13:57,094 ごめんください 171 00:14:05,105 --> 00:14:08,108 お餅は要らんかね? つきたてのお餅だよ ねえ 172 00:14:08,108 --> 00:14:11,111 わたしの肌みたいに柔らかいよ! 173 00:14:11,111 --> 00:14:16,116 ねえ 握り飯は要らんかね? 握り飯4文だよ 174 00:14:16,116 --> 00:14:20,120 これはね しわくちゃばあさんが 握ったんじゃないんだ 175 00:14:20,120 --> 00:14:24,124 わたしが握ったんだよ お煮しめ… (重蔵)邪魔だ! 176 00:14:24,124 --> 00:14:27,060 ちょっと そんなこと言わないで お煮しめ買ってよ 177 00:14:27,060 --> 00:14:31,060 (丑松)うるせえんだよ お前は (加代)痛いわね! けち! 178 00:14:33,066 --> 00:14:35,068 大分 進んだな 179 00:14:35,068 --> 00:14:40,073 (松前屋)はい 予定の期日までには まだ ひと月以上もございますが 180 00:14:40,073 --> 00:14:43,076 20日で上げるんだ (松前屋)20日? 181 00:14:43,076 --> 00:14:47,080 できんことはあるまい 人足どもを もっと働かせろ 182 00:14:47,080 --> 00:14:50,083 へい お殿さまのためなら・ 183 00:14:50,083 --> 00:14:54,087 この松前屋 どんなことでもいたします 184 00:14:54,087 --> 00:14:57,090 (重蔵)おい みんな! 仕事は あと20日だ 185 00:14:57,090 --> 00:15:00,090 1日でも遅れたら 日当を割り引くぞ! 186 00:15:02,095 --> 00:15:07,095 (男性)おい どうした? おい (男性)しっかりしろ 187 00:15:09,102 --> 00:15:12,105 何してやがる! 怠けると承知せんぞ! 188 00:15:12,105 --> 00:15:16,109 (男性)この男は病気でやす 休ませてやってくだせえ 189 00:15:16,109 --> 00:15:18,111 お願いします (重蔵)働くんだい! 190 00:15:18,111 --> 00:15:20,113 それじゃ あんまりっつうもんだ! 191 00:15:20,113 --> 00:15:23,116 初めの約束と大違いで 日当が たったの200文 192 00:15:23,116 --> 00:15:27,053 それも… アーッ! 193 00:15:27,053 --> 00:15:30,056 お上の仕事に盾つくと 牢屋入りだぞ! 194 00:15:30,056 --> 00:15:34,056 (松前屋) 働け! もっと仕事を続けろ! 195 00:15:55,081 --> 00:15:57,083 こら! てめえ 逃げる気か・ 196 00:15:57,083 --> 00:16:00,086 (男性)アーッ! 197 00:16:00,086 --> 00:16:02,086 この野郎! 198 00:16:12,098 --> 00:16:15,101 (田中)あっ! 松前屋さん この間は どうも 199 00:16:15,101 --> 00:16:18,104 いやいや 今日は また ご苦労さまで 200 00:16:18,104 --> 00:16:23,109 いや 仕事中に 足を滑らせて 丸太で頭を打ちまして 201 00:16:23,109 --> 00:16:26,112 (田中) そうですか それは かわいそうに 202 00:16:26,112 --> 00:16:28,048 …で 身寄りの者は? 203 00:16:28,048 --> 00:16:32,052 出稼ぎ人ですから 名前も分からないありさまでして 204 00:16:32,052 --> 00:16:34,054 まあ 丁寧に葬ってやってください 205 00:16:34,054 --> 00:16:36,056 はい 承知いたしております 206 00:16:36,056 --> 00:16:38,058 じゃ 中村さん 行きましょう おい 仏さん 片づけろよ 207 00:16:38,058 --> 00:16:40,058 ・ へい 208 00:16:45,065 --> 00:16:47,067 松前屋さん はい 209 00:16:47,067 --> 00:16:50,070 この現場じゃ 人足は何人ぐらい 使ってらっしゃるんで? 210 00:16:50,070 --> 00:16:52,072 100人くらいですよ 211 00:16:52,072 --> 00:16:56,076 まあ 帳面の上では 150になってますがね 212 00:16:56,076 --> 00:17:00,080 なるほど じゃ 50人分は これってわけだ 213 00:17:00,080 --> 00:17:02,082 (笑い声) 214 00:17:02,082 --> 00:17:05,085 …で 日当は? (重蔵)1人250文で 215 00:17:05,085 --> 00:17:08,088 …ということは 帳面上は350か 216 00:17:08,088 --> 00:17:11,091 大きな声じゃ言えませんが… 217 00:17:11,091 --> 00:17:16,096 はぁ~ やるねえ 1人あたま 150ぴんはねですか 218 00:17:16,096 --> 00:17:18,098 (笑い声) 219 00:17:18,098 --> 00:17:21,101 どっからでも儲かるような 仕組みになってるわけだ 220 00:17:21,101 --> 00:17:31,044 ・~ 221 00:17:31,044 --> 00:17:34,047 旦那 何をなさってるんです? 222 00:17:34,047 --> 00:17:37,050 見りゃ分かるだろう 丸太の太さを測ってるんだ 223 00:17:37,050 --> 00:17:39,052 これは お前 2寸しかねえぞ 224 00:17:39,052 --> 00:17:43,056 どうせ 帳簿の上じゃ 3寸以上の 丸太ってことになってんだろう 225 00:17:43,056 --> 00:17:48,061 旦那 さんざん飲み食いしといて それは ないでしょう 226 00:17:48,061 --> 00:17:50,063 ハハハッ… あいにくだがな… 227 00:17:50,063 --> 00:17:54,063 俺は1滴の酒も馳走に なってねえんだ 邪魔したな 228 00:18:01,074 --> 00:18:05,078 どうなってんだろう おっさん 病気かな 229 00:18:05,078 --> 00:18:24,097 ・~ 230 00:18:24,097 --> 00:18:26,099 (秀)加代の話じゃよ… 231 00:18:26,099 --> 00:18:29,035 普請方の秋山って侍の所へ 乗り込んでったらしい 232 00:18:29,035 --> 00:18:32,038 普請方の秋山さま? 233 00:18:32,038 --> 00:18:36,042 ああ… よう! あの野郎 一体 どうしちまったんだよ? 234 00:18:36,042 --> 00:18:38,044 (笑い声) 235 00:18:38,044 --> 00:18:41,047 心当たりでもあるのかい? 236 00:18:41,047 --> 00:18:45,051 おい どうしたんだよ? なあ 237 00:18:45,051 --> 00:18:48,054 あれは明らかに手抜き工事ですぞ 238 00:18:48,054 --> 00:18:51,057 あんな ひどい堤防を造ればですな・ 239 00:18:51,057 --> 00:18:54,060 1年か2年で 決壊するのは目に見えています 240 00:18:54,060 --> 00:19:00,066 事実とすれば ゆゆしいことですが わたしには信じられません 241 00:19:00,066 --> 00:19:04,070 工事を 監督する立場にあるあなたが・ 242 00:19:04,070 --> 00:19:08,074 知らなかったでは済まんでしょう 243 00:19:08,074 --> 00:19:11,077 宴会で ただ酒 飲んでる場合じゃ ありませんぞ 244 00:19:11,077 --> 00:19:16,082 洪水が起こってですね 難儀をするのは江戸の庶民です! 245 00:19:16,082 --> 00:19:22,088 わたしはですね わたしは 彼らの 幸せのために言っておるんです 246 00:19:22,088 --> 00:19:27,027 とにかく善処していただきたい 善処ですぞ! 247 00:19:27,027 --> 00:19:32,032 ここを間違えてもらっちゃ 困るんだ 分かりますね? 248 00:19:32,032 --> 00:19:35,035 町方の中村・ 249 00:19:35,035 --> 00:19:39,039 馬鹿な! 何のための宴会だ! 250 00:19:39,039 --> 00:19:43,043 お奉行 私は かねてより・ 251 00:19:43,043 --> 00:19:47,047 松前屋の仕事ぶりに 疑いを抱いておりました 252 00:19:47,047 --> 00:19:52,052 野放しにいたしましたのは 私の責任でございますが・ 253 00:19:52,052 --> 00:19:57,057 もし この疑惑が事実ならば… 254 00:19:57,057 --> 00:20:00,060 今からでも 指名業者の入れ替えを 255 00:20:00,060 --> 00:20:05,065 馬鹿なことを申すな! そんなことができると思うのか 256 00:20:05,065 --> 00:20:10,065 しかし みすみす不正を見逃すことは… 257 00:20:16,076 --> 00:20:24,084 ・~ 258 00:20:24,084 --> 00:20:28,021 取っておけ (五兵衛)お奉行… 259 00:20:28,021 --> 00:20:33,026 娘に 婿をもらうそうだな 何かと物入りだろう 260 00:20:33,026 --> 00:20:36,029 めっそうもない これは いただけませぬ 261 00:20:36,029 --> 00:20:42,035 これぐらいの余禄は当然だ 誰でも やっていることだ 262 00:20:42,035 --> 00:20:46,039 黙って受け取れ (五兵衛)お奉行… 263 00:20:46,039 --> 00:20:52,045 わしは これまで お前に目をかけ 引き立ててきた 264 00:20:52,045 --> 00:20:58,045 お役を引いたあとのことも 考えてやってもよい 265 00:21:21,074 --> 00:21:23,076 なんでい? こんなとこへ 266 00:21:23,076 --> 00:21:26,079 おかしなこと してるそうだね 267 00:21:26,079 --> 00:21:30,016 表の仕事だ ほっといてくんねえか そうは いかないよ 268 00:21:30,016 --> 00:21:33,019 あんたが やけどするのは かまわないけれど・ 269 00:21:33,019 --> 00:21:37,023 わたしたちにも 火の粉が かかってくるんだよ 270 00:21:37,023 --> 00:21:41,027 それに弱い者いじめは やめてもらいたいね 271 00:21:41,027 --> 00:21:45,031 うん? 秋山さんのことだよ 272 00:21:45,031 --> 00:21:48,034 なんでい 知ってたのかい 273 00:21:48,034 --> 00:21:53,039 お役人だけど えばったところの ない いい人じゃないか 274 00:21:53,039 --> 00:21:58,044 もうじき お役御免になって 親ひとり子ひとり 275 00:21:58,044 --> 00:22:02,048 娘さんの婚礼を 楽しみにしてるお年寄りだよ 276 00:22:02,048 --> 00:22:06,052 汚職を暴くのは 下のほうから 攻めていくのが定石なんだ 277 00:22:06,052 --> 00:22:08,054 偉そうな口 利くぜ 278 00:22:08,054 --> 00:22:11,057 もとはといやぁ 宴会で のけ者にされたからだろう 279 00:22:11,057 --> 00:22:14,060 たかが 食い物の恨みじゃねえか 気やすく言うなよ 280 00:22:14,060 --> 00:22:17,063 俺は 折詰ひとつ 持って帰らなかったもんだから・ 281 00:22:17,063 --> 00:22:20,066 かかあや ばばあに どんな目に遭わされたか 282 00:22:20,066 --> 00:22:22,068 じゃ 手は引けないって いうんだね? 283 00:22:22,068 --> 00:22:26,072 きっかけは どうあれな 俺は正しいことしてるんだ 284 00:22:26,072 --> 00:22:29,075 ふぅ~ん… そうかい 285 00:22:29,075 --> 00:22:33,079 それじゃ これだけは覚えておくんだね 286 00:22:33,079 --> 00:22:36,082 「古池に 大きな なまずが住んでいた」 287 00:22:36,082 --> 00:22:39,085 「それを取ろうと石を投げたら・ 288 00:22:39,085 --> 00:22:43,089 かわいそうな かわずに 当たって死んじまった」 289 00:22:43,089 --> 00:22:46,089 まあ そんなことがないようにね 290 00:22:49,095 --> 00:22:51,095 チッ! 291 00:22:58,104 --> 00:23:05,111 やはり このお金は お返しすべきではないでしょうか 292 00:23:05,111 --> 00:23:12,118 だが… お奉行のお気持ちを 傷つけることになってはのぅ… 293 00:23:12,118 --> 00:23:14,120 父上は・ 294 00:23:14,120 --> 00:23:20,126 35年間も何ひとつ間違いなしに 勤めてこられたんです 295 00:23:20,126 --> 00:23:25,131 貧しくとも わたしは そんな父上を尊敬していました 296 00:23:25,131 --> 00:23:27,066 お波… 297 00:23:27,066 --> 00:23:29,068 お役を引く間際になって・ 298 00:23:29,068 --> 00:23:33,072 父上に万が一のことがあっては 大変ですもの 299 00:23:33,072 --> 00:23:37,076 うん… そうだな 300 00:23:37,076 --> 00:23:42,076 やはり このお金は あした お返ししよう 301 00:23:44,083 --> 00:23:48,083 じゃ ご飯にしようか (お波)はい すぐ支度します 302 00:23:50,089 --> 00:23:56,095 お波 2人だけで ご飯を食べるのも あと何回かな 303 00:23:56,095 --> 00:23:59,095 ・(笑い声) 304 00:24:08,107 --> 00:24:12,107 あの おやじ やばいことにならねえだろうな 305 00:24:26,125 --> 00:24:29,062 クッ… ウウッ… 306 00:24:29,062 --> 00:24:33,066 待った! 人違いだ 人違い! 307 00:24:33,066 --> 00:24:43,076 ・~ 308 00:24:43,076 --> 00:24:53,086 ・~ 309 00:24:53,086 --> 00:24:59,092 ああ 驚いた! なんだ? あの野郎 310 00:24:59,092 --> 00:25:02,095 危ねえとこ すまなかったな 311 00:25:02,095 --> 00:25:04,097 甘ったれんじゃねえよ 312 00:25:04,097 --> 00:25:07,100 俺は お前を殺ろうと思って つけてきたんだ 313 00:25:07,100 --> 00:25:11,100 なんだと? そのほうが 後腐れがねえからな 314 00:25:13,106 --> 00:25:16,106 じゃ なぜ お前 俺 助けたんだい? 315 00:25:24,117 --> 00:25:26,117 よう! 316 00:25:34,060 --> 00:25:37,063 中村主水を殺り損なった? 317 00:25:37,063 --> 00:25:41,067 噂では 有名な 昼行灯だそうでございますが… 318 00:25:41,067 --> 00:25:43,069 (仙十郎) とんだ食わせ者かもしれんな 319 00:25:43,069 --> 00:25:49,075 それから もう1人 不思議な技を使う奴がいた 320 00:25:49,075 --> 00:25:53,079 何にせよ まずいことになった 321 00:25:53,079 --> 00:25:57,083 お目付けが 動きだしでもしたら 一大事でございますな 322 00:25:57,083 --> 00:26:01,087 うむ… なんとか手を打たねばならん 323 00:26:01,087 --> 00:26:05,087 それも 思い切った手をな 324 00:26:08,094 --> 00:26:12,098 ・(部下) 申し上げます (将監)なんだ? 325 00:26:12,098 --> 00:26:15,101 (部下)秋山どのが お目にかかりたいと申されまして 326 00:26:15,101 --> 00:26:17,101 秋山が? 327 00:26:21,107 --> 00:26:24,107 よし 通せ (部下)はっ! 328 00:26:26,112 --> 00:26:30,112 お前たちは下がっておれ 329 00:26:50,069 --> 00:26:57,076 お奉行… 昨日 お預かりいたしました この金子 330 00:26:57,076 --> 00:26:59,078 一夜 考えましたあげく・ 331 00:26:59,078 --> 00:27:02,081 やはり これを ちょうだいいたしますのは・ 332 00:27:02,081 --> 00:27:04,083 何としても心苦しく… 333 00:27:04,083 --> 00:27:08,087 それだよ 秋山 弱ったことになった 334 00:27:08,087 --> 00:27:13,092 ほれ お前の所に行った あの町方同心・ 335 00:27:13,092 --> 00:27:19,098 あいつが お目付けを動かしてな (五兵衛)ええっ? 336 00:27:19,098 --> 00:27:24,103 その10両のことも 探り出したらしい 337 00:27:24,103 --> 00:27:29,041 お前が 松前屋から 賄賂として受け取ったことをな 338 00:27:29,041 --> 00:27:31,043 お奉行・ 339 00:27:31,043 --> 00:27:36,048 その金は 松前屋が 置いていった金だったんだ 340 00:27:36,048 --> 00:27:41,053 たとえ 10両といえども賄賂は賄賂 341 00:27:41,053 --> 00:27:44,053 お前の罪は免れん 342 00:27:46,058 --> 00:27:52,058 このまま 調べが進めば 大勢の方に迷惑が被る 343 00:27:54,066 --> 00:28:01,073 役所の名誉 公儀の威信にも かかわる問題だ 344 00:28:01,073 --> 00:28:05,077 そんなことになるのは 35年間この役所に・ 345 00:28:05,077 --> 00:28:10,077 骨を埋めてきた お前の本意ではあるまい 346 00:28:12,084 --> 00:28:14,086 どうだ? 秋山 347 00:28:14,086 --> 00:28:19,086 お前が それを 防ぐ防波堤となってくれるな? 348 00:28:24,096 --> 00:28:27,033 防波堤に… 349 00:28:27,033 --> 00:28:31,033 もちろん お前のことは あだおろそかには思わん 350 00:28:33,039 --> 00:28:35,041 わしが責任を持って・ 351 00:28:35,041 --> 00:28:42,041 娘御の婚礼を盛大に行い 跡目が立つようにいたそう 352 00:28:45,051 --> 00:28:47,051 もし… 353 00:28:49,055 --> 00:28:52,058 もし お断りしたら… 354 00:28:52,058 --> 00:28:55,061 言わずと知れたこと! 355 00:28:55,061 --> 00:29:02,068 縄目の辱めを受け 世間の非難を 一身に浴びることになろう 356 00:29:02,068 --> 00:29:09,075 お前が潔く身を処せば 同情が集まり 娘も幸せになる 357 00:29:09,075 --> 00:29:18,084 ・~ 358 00:29:18,084 --> 00:29:22,088 わたしも武士です 359 00:29:22,088 --> 00:29:32,031 10両の金を一夜限りとはいえ 我が懐中に収めた責任は取ります 360 00:29:32,031 --> 00:29:38,037 そうか… 分かってくれたか 361 00:29:38,037 --> 00:29:46,037 何とぞ 娘のことをお願いいたします 362 00:29:48,047 --> 00:29:54,053 このとおり 伏して お願いつかまつりまする 363 00:29:54,053 --> 00:29:58,057 うむ… 任せておけ 364 00:29:58,057 --> 00:30:18,077 ・~ 365 00:30:18,077 --> 00:30:32,024 ・~ 366 00:30:32,024 --> 00:30:35,027 (五兵衛)《一筆 書き残し候事》 367 00:30:35,027 --> 00:30:41,033 《こたびのこと すべて 拙者いちにんの罪に御座候》 368 00:30:41,033 --> 00:30:47,039 《その罪 一死をもって おわび申し上げ候》 369 00:30:47,039 --> 00:31:01,039 ・~ 370 00:31:06,058 --> 00:31:14,066 ・(うめき声) 371 00:31:14,066 --> 00:31:19,071 ・~ 372 00:31:19,071 --> 00:31:21,073 (将監)これでよい 373 00:31:21,073 --> 00:31:25,077 (松前屋)ハハッ… たった10両で腹を切るとは・ 374 00:31:25,077 --> 00:31:29,014 老いぼれの しわ腹とはいえ 安いものでございますな 375 00:31:29,014 --> 00:31:34,019 わしの懐には ざっと2000両 入るというに 376 00:31:34,019 --> 00:31:36,021 (笑い声) 377 00:31:36,021 --> 00:31:40,025 お奉行… 娘のことは… 378 00:31:40,025 --> 00:31:45,030 愚か者め! わしが手助けでもすれば・ 379 00:31:45,030 --> 00:31:48,033 それこそ痛くもない腹を 探られることになるわ 380 00:31:48,033 --> 00:31:50,033 おのれ… 381 00:31:52,037 --> 00:31:54,037 (仙十郎)ンン! (五兵衛)オッ… 382 00:31:58,043 --> 00:32:01,043 ♪(三味線の演奏) 383 00:32:07,052 --> 00:32:09,054 どうしたんだい? 384 00:32:09,054 --> 00:32:14,054 かけたばかりの 2の糸が切れちゃったんだよ 385 00:32:27,072 --> 00:32:30,075 (門番)おい 何者だ! (お波)あの… 386 00:32:30,075 --> 00:32:32,075 お奉行さま! 387 00:32:35,080 --> 00:32:40,085 (将監)秋山は科人だ ご検視が済むまで対面はならぬ 388 00:32:40,085 --> 00:32:44,085 門を閉めておけ (門番)はっ! 389 00:33:03,108 --> 00:33:05,108 精一郎さま! 390 00:33:07,112 --> 00:33:10,112 精一郎さま… 391 00:33:13,118 --> 00:33:19,124 ・~ 392 00:33:19,124 --> 00:33:22,127 お嬢さん… 393 00:33:22,127 --> 00:33:27,127 あのお方が お嬢さんの お婿さんになるはずの…? 394 00:33:29,068 --> 00:33:31,070 さあ 一緒に帰りましょう 395 00:33:31,070 --> 00:33:36,075 いえ わたしは 父の亡骸が返されるまで・ 396 00:33:36,075 --> 00:33:39,078 ここで待っております 397 00:33:39,078 --> 00:33:42,081 お察ししますよ 398 00:33:42,081 --> 00:33:45,084 お師匠さん (おりく)えっ? 399 00:33:45,084 --> 00:33:50,089 父は お奉行さまから いただいた10両のお金を・ 400 00:33:50,089 --> 00:33:56,089 お返しに来たんです それなのに… 401 00:34:00,099 --> 00:34:03,099 (役人)ご検視が済んだ 入ってこい 402 00:34:05,104 --> 00:34:09,108 気持ちを しっかり持ってね (お波)はい 403 00:34:09,108 --> 00:34:20,119 ・~ 404 00:34:20,119 --> 00:34:30,062 ・~ 405 00:34:30,062 --> 00:34:35,067 (将監)腕づくで切らせたにせよ 切腹は切腹じゃ 406 00:34:35,067 --> 00:34:38,070 誰の目にも不思議には映らぬ 407 00:34:38,070 --> 00:34:43,075 無念そうな顔してますな 老いぼれの執念ですかな 408 00:34:43,075 --> 00:34:46,075 (笑い声) 409 00:34:53,085 --> 00:34:55,085 父上! 410 00:34:57,089 --> 00:34:59,089 父上… 411 00:35:04,096 --> 00:35:06,098 あなた方は… 412 00:35:06,098 --> 00:35:11,098 父を返して 父を返して! (将監)無礼者! 413 00:35:13,105 --> 00:35:15,107 アアッ! ウウッ… 414 00:35:15,107 --> 00:35:17,109 アアッ… 415 00:35:17,109 --> 00:35:23,115 ・~ 416 00:35:23,115 --> 00:35:25,117 ウウッ! 417 00:35:25,117 --> 00:35:32,117 ・~ 418 00:35:48,073 --> 00:35:52,073 (仙十郎) おい ここらで いいだろう 419 00:36:09,094 --> 00:36:13,098 フン! 無法者に襲われて殺されたんだ 420 00:36:13,098 --> 00:36:15,098 (笑い声) 421 00:36:30,049 --> 00:36:42,061 ・~ 422 00:36:42,061 --> 00:36:55,074 ・~ 423 00:36:55,074 --> 00:37:00,079 婚礼の費用にしてあげたかった… 424 00:37:00,079 --> 00:37:05,084 お嬢さん この恨みは 必ず… 425 00:37:05,084 --> 00:37:11,090 ・~ 426 00:37:11,090 --> 00:37:13,092 だから 言わねえこっちゃねえや 427 00:37:13,092 --> 00:37:16,095 柄にもねえことするから こういうことになるんだよ 428 00:37:16,095 --> 00:37:19,098 俺のせいだってのか? そのとおりじゃねえか 429 00:37:19,098 --> 00:37:22,101 おやめよ! 今更 そんなこと言ったって・ 430 00:37:22,101 --> 00:37:25,104 どうにもなりゃしないじゃないか 431 00:37:25,104 --> 00:37:28,040 まあ 仮に 八丁堀が つつかなくても・ 432 00:37:28,040 --> 00:37:32,044 いずれ あいつらは 秋山さんを いけにえにして・ 433 00:37:32,044 --> 00:37:36,048 自分たちは 懐手で ぬくぬくする腹だったんだよ 434 00:37:36,048 --> 00:37:39,051 それ見ろ ええ? 435 00:37:39,051 --> 00:37:42,054 寄ってたかって 俺1人 悪者にしやがって 436 00:37:42,054 --> 00:37:46,058 いつの世になっても 弱い者は踏みつぶされて・ 437 00:37:46,058 --> 00:37:50,062 それを 肥やしに 太っていく奴らがいるんだよ 438 00:37:50,062 --> 00:37:54,066 (勇次)理屈は そうだ だが 気持ちが許さねえ 439 00:37:54,066 --> 00:37:57,069 今度の仕事は 八丁堀には降りてもらうぜ 440 00:37:57,069 --> 00:37:59,071 なにを・ 俺も 一緒にやるのは ごめんだな 441 00:37:59,071 --> 00:38:02,074 ちょいと 相手は でかいんだよ それでもいいのかい? 442 00:38:02,074 --> 00:38:04,076 (勇次)ああ… 443 00:38:04,076 --> 00:38:08,080 チッ! 勝手に やりゃいいじゃねえか お前ら 444 00:38:08,080 --> 00:38:28,033 ・~ 445 00:38:28,033 --> 00:38:34,039 ・~ 446 00:38:34,039 --> 00:38:37,042 これは あたいが預かっとくよ 447 00:38:37,042 --> 00:38:41,046 ああ 八丁堀! そこに あんたの 好きな振る舞い酒が残ってるよ 448 00:38:41,046 --> 00:38:44,049 ひとりで やけ酒でも 飲んでたら どう? 449 00:38:44,049 --> 00:38:46,049 言いやがったな この野郎! 450 00:38:48,053 --> 00:38:52,057 ちきしょう! 言いてえこと言いやがって 451 00:38:52,057 --> 00:39:12,077 ・~ 452 00:39:12,077 --> 00:39:32,030 ・~ 453 00:39:32,030 --> 00:39:46,044 ・~ 454 00:39:46,044 --> 00:39:51,049 「石を投げたら かわずに当たる」か… 455 00:39:51,049 --> 00:39:54,052 どうせ 俺は どじな男だ 456 00:39:54,052 --> 00:40:14,072 ・~ 457 00:40:14,072 --> 00:40:19,072 ・~ 458 00:40:21,079 --> 00:40:24,082 ・(男性)お前の言うとおりだ ・(男性)そうだろう? フフッ… 459 00:40:24,082 --> 00:40:27,019 ・(男性)静かにしろ! 460 00:40:27,019 --> 00:40:30,022 (重蔵)こら おい 何やってんだ! 461 00:40:30,022 --> 00:40:32,022 (男性)アアーッ! 462 00:40:35,027 --> 00:40:43,035 ・~ 463 00:40:43,035 --> 00:40:45,037 オッ! アアッ! 464 00:40:45,037 --> 00:40:51,043 ・~ 465 00:40:51,043 --> 00:40:53,043 アアッ! 466 00:40:57,049 --> 00:40:59,051 アッ… アッ… 467 00:40:59,051 --> 00:41:09,061 ・~ 468 00:41:09,061 --> 00:41:14,066 とりあえず 今月の分 お納めくださいまし 469 00:41:14,066 --> 00:41:19,071 (将監) たかが人足どもの日当のかすりと いっても 馬鹿にならんのぅ 470 00:41:19,071 --> 00:41:22,074 (松前屋) はい 1人あたま わずかでも・ 471 00:41:22,074 --> 00:41:28,013 数でこなせば ちょいとしたもので それに人数の水増し 472 00:41:28,013 --> 00:41:37,022 ・~ 473 00:41:37,022 --> 00:41:40,025 (木の葉の音) 474 00:41:40,025 --> 00:41:50,025 ・~ 475 00:41:53,038 --> 00:41:55,040 どうした? 476 00:41:55,040 --> 00:41:59,040 あんたは帰ったほうが よさそうだな 477 00:42:10,055 --> 00:42:14,059 ♪(三味線の演奏) 478 00:42:14,059 --> 00:42:25,070 ♪~ 479 00:42:25,070 --> 00:42:35,080 ♪~ 480 00:42:35,080 --> 00:42:40,085 (女将)お気をつけて どうも ありがとうございました 481 00:42:40,085 --> 00:42:46,085 ♪~ 482 00:42:50,095 --> 00:42:53,098 ♪~ 483 00:42:53,098 --> 00:42:58,103 (駕籠かき)よっ! えっほ えっほ えっほ えっほ… 484 00:42:58,103 --> 00:43:05,110 ♪~ 485 00:43:05,110 --> 00:43:07,112 八丁堀! 486 00:43:07,112 --> 00:43:11,112 やばいよ 三味線屋だけじゃ手に負えないよ 487 00:43:17,122 --> 00:43:37,075 ・~ 488 00:43:37,075 --> 00:43:51,089 ・~ 489 00:43:51,089 --> 00:44:06,104 ・~ 490 00:44:06,104 --> 00:44:08,104 ウウッ… 491 00:44:11,109 --> 00:44:14,112 アッ… ウウーッ! 492 00:44:14,112 --> 00:44:28,059 ・~ 493 00:44:28,059 --> 00:44:31,062 ウッ! くそー! 494 00:44:31,062 --> 00:44:42,073 ・~ 495 00:44:42,073 --> 00:44:52,083 ・~ 496 00:44:52,083 --> 00:44:54,083 ウワッ! 497 00:45:00,091 --> 00:45:02,091 余計なことしやがって 498 00:45:05,096 --> 00:45:07,098 チッ! 499 00:45:07,098 --> 00:45:19,098 ・~ 500 00:45:21,112 --> 00:45:30,055 ・♪(せん・りつ)安来~ 千軒~ 501 00:45:30,055 --> 00:45:36,061 ・♪ 名の出た所~ 502 00:45:36,061 --> 00:45:45,070 ♪ 社日桜や 十神山~ 503 00:45:45,070 --> 00:45:47,072 あ~ら えっさっさ~ (せん)あ~ら えっさっさ~ 504 00:45:47,072 --> 00:45:51,076 あのぅ 一体 何の騒ぎですか? (りつ)おかえりなさいませ 505 00:45:51,076 --> 00:45:53,078 あなた ご覧になったら 分かるでしょう? 506 00:45:53,078 --> 00:45:55,080 かくし芸のお稽古ですよ 507 00:45:55,080 --> 00:46:01,086 婿どのが駄目なら 私どもが宴会の花形になって 508 00:46:01,086 --> 00:46:04,089 あなた これも 内助の功ですよ 509 00:46:04,089 --> 00:46:07,092 さあ おやりあそばせ (りつ)あなた 座って 510 00:46:07,092 --> 00:46:10,095 ♪ ちゃちゃ ちゃんちゃん ちゃちゃ ちゃんちゃんちゃん 511 00:46:10,095 --> 00:46:12,097 ♪ ちゃちゃ ちゃんちゃんちゃん 512 00:46:12,097 --> 00:46:23,108 ♪ 安来~ 千軒~ 513 00:46:23,108 --> 00:46:31,108 ♪ 名の出た所~ 514 00:46:36,054 --> 00:46:56,074 ・~ 515 00:46:56,074 --> 00:47:16,094 ・~ 516 00:47:16,094 --> 00:47:36,047 ・~ 517 00:47:36,047 --> 00:47:56,067 ・~ 518 00:47:56,067 --> 00:48:07,078 ・~ 519 00:48:07,078 --> 00:48:17,078 ・~ 520 00:48:22,093 --> 00:48:27,031 表向きは人助け 裏に回れば 人身売買という恐ろしい一味 521 00:48:27,031 --> 00:48:29,033 飢きんに苦しみながらも・ 522 00:48:29,033 --> 00:48:32,036 なんとか生き延びようとする 哀れな百姓たちが・ 523 00:48:32,036 --> 00:48:35,036 駆り集められては 餌食にされていきます 524 00:48:37,041 --> 00:48:40,041 時代劇は 『必殺』です 525 00:50:06,231 --> 00:50:07,098 526 00:50:07,098 --> 00:50:10,101 (小林)皆さん お元気ですか 小林綾子です 527 00:50:10,101 --> 00:50:16,107 日本には 古くから 神社仏閣に伝わる行事や飾り物 528 00:50:16,107 --> 00:50:21,112 季節によって味わう旬な食べ物や その土地に伝わる風習など 529 00:50:21,112 --> 00:50:27,118 幸運を呼び込むために縁起を担ぐ さまざまな物や行いがあります 530 00:50:27,118 --> 00:50:32,123 皆さんの周りにも きっとある 幸運を呼ぶ縁起物 531 00:50:32,123 --> 00:50:36,127 この番組では そんな縁起物を ご紹介していきます 532 00:50:36,127 --> 00:50:39,127 さて 今日の縁起物は? 533 00:50:51,142 --> 00:50:56,147 香りと色で 春を感じさせてくれる桜餅 534 00:50:56,147 --> 00:51:00,151 桜の葉で餅を包む工夫は 江戸時代に始まったそうです 535 00:51:00,151 --> 00:51:04,155 ちなみに 桜餅は 2種類あることをご存じですか 536 00:51:04,155 --> 00:51:08,092 関東で多いといわれている桜餅は 537 00:51:08,092 --> 00:51:13,097 小麦粉などの生地を焼いた皮で あんを巻いたクレープ状のお餅 538 00:51:13,097 --> 00:51:15,099 一方 関西の桜餅は・ 539 00:51:15,099 --> 00:51:20,104 道明寺粉で皮を作り あんを包んだ饅頭状のお餅で・ 540 00:51:20,104 --> 00:51:24,108 道明寺粉の 粒々した食感が特徴です 541 00:51:24,108 --> 00:51:26,110 桜餅といえば・ 542 00:51:26,110 --> 00:51:31,115 餅を包んでいる塩漬けの桜の葉の 存在が欠かせません 543 00:51:31,115 --> 00:51:35,119 正式には 葉を取って食べるのが 推奨されているそうです 544 00:51:35,119 --> 00:51:38,122 もちろん 食べても 問題はないそうですよ 545 00:51:38,122 --> 00:51:41,122 私は 時々 食べちゃうかな 546 00:51:46,130 --> 00:51:50,134 突然ですが 皆さんは 竹の子 お好きですか 547 00:51:50,134 --> 00:51:53,137 歯ごたえがよく 食べ飽きない風味で・ 548 00:51:53,137 --> 00:51:56,140 私は もう大好きです 549 00:51:56,140 --> 00:51:59,143 昔から 出世運がアップする 縁起のよい食べ物として・ 550 00:51:59,143 --> 00:52:01,145 愛されてきました 551 00:52:01,145 --> 00:52:05,149 竹の子は すくすくと まっすぐに 太陽に向かって伸びるため・ 552 00:52:05,149 --> 00:52:10,088 神さまのご加護が得られやすいと 考えられていました 553 00:52:10,088 --> 00:52:13,091 また竹の子は 成長が早いため・ 554 00:52:13,091 --> 00:52:16,094 竹の子のように 早く成長してほしいと・ 555 00:52:16,094 --> 00:52:19,097 親が子供に 竹の子を食べさせたそうです 556 00:52:19,097 --> 00:52:24,102 そのほかにも めったに 病気にならない 子だくさんなど 557 00:52:24,102 --> 00:52:27,105 さまざまな効果があると 信じられていました 558 00:52:27,105 --> 00:52:30,108 おいしくて こんなに たくさんのご利益があるなら・ 559 00:52:30,108 --> 00:52:32,110 食べないとですよね 560 00:52:32,110 --> 00:52:37,110 私は 竹の子ご飯が好きかなぁ ん~… 561 00:52:42,120 --> 00:52:46,124 突然ですが 皆さんは お茶はお好きですか 562 00:52:46,124 --> 00:52:53,131 ♪ 夏も近づく八十八夜 563 00:52:53,131 --> 00:52:56,134 この歌 一度は 聞いたことがありますよね 564 00:52:56,134 --> 00:53:01,134 『茶摘み』 でも 「八十八夜」とは 何のことでしょうか 565 00:53:06,077 --> 00:53:10,081 つまり 5月の初めごろのことをいいます 566 00:53:10,081 --> 00:53:15,086 節目の日とされる八十八夜は 末広がりの八が2つあることから 567 00:53:15,086 --> 00:53:17,088 縁起がよいとされてきました 568 00:53:17,088 --> 00:53:20,091 そのため 八十八夜に摘み取られるお茶は・ 569 00:53:20,091 --> 00:53:23,094 不老長寿の縁起物として重宝され 570 00:53:23,094 --> 00:53:29,100 その新茶を飲むと 1年を災いなく 過ごせるといわれています 571 00:53:29,100 --> 00:53:33,104 また 「八十八夜の別れ霜」という 言葉があり・ 572 00:53:33,104 --> 00:53:37,108 八十八夜以降は 霜の心配がなくなるので・ 573 00:53:37,108 --> 00:53:41,112 農家では茶摘みや農作業を 始める時期でもありました 574 00:53:41,112 --> 00:53:46,117 縁起もよく さわやかな香りと 甘みもある新茶を飲んで・ 575 00:53:46,117 --> 00:53:48,117 今年1年を元気に過ごしましょう 576 00:53:53,124 --> 00:53:58,129 七月七日といえば 七夕の日ですよね 577 00:53:58,129 --> 00:54:01,132 江戸時代には旧暦の七月七日は・ 578 00:54:01,132 --> 00:54:05,136 もうひとつの大切な仕事が あったそうなんですが… 579 00:54:05,136 --> 00:54:08,072 それは 「井戸替え」です 580 00:54:08,072 --> 00:54:11,075 夏に 疫病が 流行するのを防ぐために・ 581 00:54:11,075 --> 00:54:15,079 この時期に 井戸の中の掃除をしました 582 00:54:15,079 --> 00:54:19,083 「井戸浚え」 「晒井戸」とも呼ばれ・ 583 00:54:19,083 --> 00:54:23,087 「つるつる」という落語や 歌舞伎にも登場するほど・ 584 00:54:23,087 --> 00:54:26,090 夏の風物詩でもあったようです 585 00:54:26,090 --> 00:54:31,095 井戸の水を全て出して 井戸職人を中を掃除するのですが 586 00:54:31,095 --> 00:54:37,101 深~い井戸の中に入っての作業は 時に危険を伴ったそうです 587 00:54:37,101 --> 00:54:40,104 一方 水をくむときに・ 588 00:54:40,104 --> 00:54:43,107 井戸に落としてしまった 髪飾りなども見つかるので・ 589 00:54:43,107 --> 00:54:47,107 その日を楽しみに していた女性もいたそうですよ 590 00:54:52,116 --> 00:54:57,121 江戸時代から続く 夏の風物詩のひとつ 花火 591 00:54:57,121 --> 00:55:03,127 中でも 線香花火は 古くから 日本人に愛されていますが 592 00:55:03,127 --> 00:55:06,063 実は 国産の線香花火の製造は・ 593 00:55:06,063 --> 00:55:09,066 一度 途絶えてしまったそうなんですが 594 00:55:09,066 --> 00:55:11,068 職人さんの手によって・ 595 00:55:11,068 --> 00:55:15,072 今は 純国産の線香花火を 楽しめるようになりました 596 00:55:15,072 --> 00:55:19,076 1本1本 手作業で作られているため・ 597 00:55:19,076 --> 00:55:22,079 表情や持続時間も 微妙に異なります 598 00:55:22,079 --> 00:55:26,079 また 純国産線香花火の 燃え方は… 599 00:55:34,091 --> 00:55:37,094 …と変化していきます 600 00:55:37,094 --> 00:55:39,096 この美しい変化は・ 601 00:55:39,096 --> 00:55:43,100 はかなく消えゆく 人の一生が表現されているそうで 602 00:55:43,100 --> 00:55:47,100 この辺りは日本人ならではの 感性ですよね 603 00:55:52,109 --> 00:55:57,114 皆さんは 9月9日の 「重陽の節句」をご存じでしょうか 604 00:55:57,114 --> 00:56:01,118 大人の雛祭りとも いわれていますが… 605 00:56:01,118 --> 00:56:04,121 重陽は 菊の節句として伝わり・ 606 00:56:04,121 --> 00:56:08,059 菊酒や 食用菊を 盛り込んだ料理・和菓子をたしなみ 607 00:56:08,059 --> 00:56:10,061 健康を祈願します 608 00:56:10,061 --> 00:56:16,067 また 行事として 「後の雛」という 風習も江戸時代から生まれ・ 609 00:56:16,067 --> 00:56:21,067 3月に飾った雛人形を9月に もう一度 出すことで… 610 00:56:27,078 --> 00:56:29,080 桃の節句と違い・ 611 00:56:29,080 --> 00:56:34,085 重陽は 菊が主役の節句なので 少し落ち着い雰囲気 612 00:56:34,085 --> 00:56:37,088 そして お酒に菊の花びらを浮かべて・ 613 00:56:37,088 --> 00:56:40,091 長寿を願い飲む菊酒が 定番だそうで・ 614 00:56:40,091 --> 00:56:45,091 正に大人の雛祭りといえますね 615 00:56:50,101 --> 00:56:54,105 突然ですが おはぎはお好きですか 616 00:56:54,105 --> 00:56:57,108 では ぼたもちは いかがでしょう? 617 00:56:57,108 --> 00:57:02,113 うん? おはぎと ぼたもちって 似ていますよね 618 00:57:02,113 --> 00:57:05,116 違いってあるんでしょうか… 619 00:57:05,116 --> 00:57:08,052 おはぎと ぼたもち その違いは・ 620 00:57:08,052 --> 00:57:11,055 作られる季節によって 名前を変えていたそうです 621 00:57:11,055 --> 00:57:15,059 春のお彼岸に食べるのが 「ぼたもち」 622 00:57:15,059 --> 00:57:18,062 牡丹の咲く時期に 食べられたことから・ 623 00:57:18,062 --> 00:57:22,066 「牡丹餅」と呼ばれていたのが 「ぼたもち」になったそうです 624 00:57:22,066 --> 00:57:26,070 一方 秋のお彼岸に 食べるのが 「おはぎ」です 625 00:57:26,070 --> 00:57:29,073 その由来は もちろん 萩です 626 00:57:29,073 --> 00:57:34,078 おはぎに使用する粒あんを 秋に咲く萩の花に見立て・ 627 00:57:34,078 --> 00:57:36,080 こう呼ばれるようになりました 628 00:57:36,080 --> 00:57:39,083 同じものでも 季節によって 呼び方を変えるって・ 629 00:57:39,083 --> 00:57:41,083 風流ですよねえ 630 00:57:47,091 --> 00:57:52,096 秋の味覚の最高峰とも言えるのが 松茸ではないでしょうか 631 00:57:52,096 --> 00:57:56,100 ウ~ン! このいい香りが たまりませ~ん! 632 00:57:56,100 --> 00:57:59,103 日本では 昔から親しまれ・ 633 00:57:59,103 --> 00:58:03,107 『日本書紀』に 庶民から 天皇への献上品として・ 634 00:58:03,107 --> 00:58:07,044 栗・鮎 そして 松茸を送ったそうです 635 00:58:07,044 --> 00:58:12,049 また 『万葉集』では 「秋の香りのよさ」と詠まれ・ 636 00:58:12,049 --> 00:58:15,052 吉田兼好は 『徒然草』の中で・ 637 00:58:15,052 --> 00:58:19,056 3大珍味の ひとつとして挙げています 638 00:58:19,056 --> 00:58:22,059 その後も 松尾芭蕉をはじめとする・ 639 00:58:22,059 --> 00:58:25,062 江戸時代の俳人たちにも 詠まれてきました 640 00:58:25,062 --> 00:58:29,066 江戸時代では 庶民の食べ物だったそうで 641 00:58:29,066 --> 00:58:34,071 お吸い物や焼き物など さまざまな 料理で愛されていました 642 00:58:34,071 --> 00:58:39,071 ちなみに 私は 松茸の土瓶蒸しが大好きで~す 643 00:58:44,081 --> 00:58:49,086 皆さんは 冬の訪れの風物詩 亥の子餅って ご存じですか 644 00:58:49,086 --> 00:58:52,089 大変 ご利益もあり・ 645 00:58:52,089 --> 00:58:55,092 紫式部の 『源氏物語』にも 登場するそうですが 646 00:58:55,092 --> 00:59:00,097 いのししの子供・ウリ坊の形に かたどった和菓子 647 00:59:00,097 --> 00:59:04,101 亥の月の 亥の日 亥の刻に・ 648 00:59:04,101 --> 00:59:07,038 亥の子餅を食べると 無病息災となり 649 00:59:07,038 --> 00:59:11,042 また 子供をたくさん産む いのししにあやかって・ 650 00:59:11,042 --> 00:59:14,045 子孫繁栄を願う意味が あるそうです 651 00:59:14,045 --> 00:59:18,049 平安時代に 中国から日本に伝わり 652 00:59:18,049 --> 00:59:21,052 亥の子祝いとして 貴族の間に広まり・ 653 00:59:21,052 --> 00:59:25,056 紫式部の 『源氏物語』に 登場するほど・ 654 00:59:25,056 --> 00:59:27,058 身近なイベントだったようです 655 00:59:27,058 --> 00:59:31,062 江戸時代になると 亥の子祝いの日に・ 656 00:59:31,062 --> 00:59:35,066 亥の子餅を食べ いろりや こたつなどを使い始めると・ 657 00:59:35,066 --> 00:59:39,070 火事が起きないという風習が 広まりました 658 00:59:39,070 --> 00:59:41,072 いかがでしたでしょうか 659 00:59:41,072 --> 00:59:46,077 まだまだ 私たちの知らないものや 意外なものにも・ 660 00:59:46,077 --> 00:59:50,081 さまざまな縁起担ぎの意味が 込められているようですね 661 00:59:50,081 --> 00:59:53,084 身近にある そんな縁起物 662 00:59:53,084 --> 00:59:56,087 皆さんも お店や神社で探してみたり 663 00:59:56,087 --> 01:00:00,091 幸せを呼び込んでみては いかがでしょうか 664 01:00:00,091 --> 01:00:04,091 それでは またお会いしましょう 小林綾子でした