1 00:02:00,042 --> 00:02:02,042 (右近)うわっ 2 00:02:21,063 --> 00:02:41,083 ♬~ 3 00:02:41,083 --> 00:03:01,036 ♬~ 4 00:03:01,036 --> 00:03:21,056 ♬~ 5 00:03:21,056 --> 00:03:36,056 ♬~ 6 00:03:45,080 --> 00:03:48,083 <宿敵 武田一真を倒した➡ 7 00:03:48,083 --> 00:03:51,086 葵 新吾 十番勝負も➡ 8 00:03:51,086 --> 00:03:54,089 いよいよ今日が最終回> 9 00:03:54,089 --> 00:04:00,028 <夢にまで見る 母 お鯉の方との対面は迫る> 10 00:04:00,028 --> 00:04:02,030 (お鯉の方)新吾が武田一真と? 11 00:04:02,030 --> 00:04:06,034 (お縫)はい 自源流と 放生一真流の剣を懸けた➡ 12 00:04:06,034 --> 00:04:09,037 それは すさまじい戦いだったと 申します 13 00:04:09,037 --> 00:04:13,037 そして とうとう新吾様が お勝ちになったんでございますよ 14 00:04:15,043 --> 00:04:18,043 お方様 どうあそばされました 15 00:04:20,048 --> 00:04:23,051 なんという恐ろしい 16 00:04:23,051 --> 00:04:27,055 新吾が勝ったから 良いようなものを➡ 17 00:04:27,055 --> 00:04:30,058 もし万一 負けていたら… 18 00:04:30,058 --> 00:04:32,060 思うても息が止まる 19 00:04:32,060 --> 00:04:34,062 (お縫)ウフフ… 20 00:04:34,062 --> 00:04:37,065 新吾様は今では日本一の剣士 21 00:04:37,065 --> 00:04:40,065 お負けになるはずがございません 22 00:04:43,071 --> 00:04:49,077 私は あの子のことを何も知らぬ 23 00:04:49,077 --> 00:04:52,080 何一つ 24 00:04:52,080 --> 00:04:57,080 親でありながら あの子のことを何も 25 00:05:00,021 --> 00:05:05,026 縫 新吾は今でも この私を➡ 26 00:05:05,026 --> 00:05:08,029 真実 母と思うていてくれよう? 27 00:05:08,029 --> 00:05:10,031 何を仰せられます 28 00:05:10,031 --> 00:05:13,034 私が この度の 御対面のことを申し上げたら➡ 29 00:05:13,034 --> 00:05:16,037 新吾様は 「誠か誠か」 30 00:05:16,037 --> 00:05:21,042 何度も念を押されたっきり 黙って涙を流し 31 00:05:21,042 --> 00:05:24,045 新吾が 涙を? 32 00:05:24,045 --> 00:05:27,048 はい 33 00:05:27,048 --> 00:05:30,051 早う会いたい 34 00:05:30,051 --> 00:05:32,053 早う 35 00:05:32,053 --> 00:05:37,053 今 新吾は どの辺りにいるであろう 36 00:05:49,070 --> 00:05:51,072 (十内)来ました 間もなくここへ 37 00:05:51,072 --> 00:05:54,075 一人か? (十内)はっ 供もなく かごに乗って 38 00:05:54,075 --> 00:05:57,012 よし 手に余れば 飛び道具を用いても➡ 39 00:05:57,012 --> 00:06:00,015 生きて京の町へ 入れてはならんとの厳命じゃ 40 00:06:00,015 --> 00:06:03,018 よいな (一同)はっ 41 00:06:03,018 --> 00:06:06,021 ≪(かごかきたち)えいっほ えいっほ (十内)あっ 来ました 42 00:06:06,021 --> 00:06:18,033 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ… 43 00:06:18,033 --> 00:06:20,035 それ! 44 00:06:20,035 --> 00:06:22,035 (かごかきたちの叫び声) 45 00:06:26,041 --> 00:06:28,041 (十内)んっ! ≪ えい! 46 00:06:37,052 --> 00:06:40,055 (備前)いずれも ひとかどの者とみえる 47 00:06:40,055 --> 00:06:45,060 みかどのおわす王城の地で 何故に剣の舞じゃ 48 00:06:45,060 --> 00:06:47,062 しまった 人違いだ 49 00:06:47,062 --> 00:06:51,066 人違いじゃと? ハハッ 50 00:06:51,066 --> 00:06:54,069 わしを葵 新吾と思うたか 51 00:06:54,069 --> 00:06:56,069 斬れ! 52 00:07:04,012 --> 00:07:06,014 たわけ 53 00:07:06,014 --> 00:07:08,016 自源流の真崎備前じゃ 54 00:07:08,016 --> 00:07:13,021 殺生は好まぬ 刀を引け 55 00:07:13,021 --> 00:07:15,023 引かぬか 56 00:07:15,023 --> 00:07:17,023 引け! 57 00:07:27,035 --> 00:07:30,035 おお いざよいか 58 00:07:37,045 --> 00:07:40,048 (庄三郎)おお やっぱり新吾様でしたか 59 00:07:40,048 --> 00:07:43,051 (新吾)庄三郎先生 どうしてこんな所へ 60 00:07:43,051 --> 00:07:45,053 大先生から お知らせがあったのです 61 00:07:45,053 --> 00:07:47,055 新吾が万一をおもんぱかって➡ 62 00:07:47,055 --> 00:07:50,058 山中越えで白川口から 京へ入るかもしれんと 63 00:07:50,058 --> 00:07:53,061 それでお出迎えを そうでしたか 64 00:07:53,061 --> 00:07:55,063 都では 叔父上に会われたんですね 65 00:07:55,063 --> 00:07:59,000 母上はどうしておられますか お元気なんでしょうね 66 00:07:59,000 --> 00:08:03,004 新吾様 京へお入りになってはなりません 67 00:08:03,004 --> 00:08:06,007 どうしてですか 母上に会えないのですか 68 00:08:06,007 --> 00:08:08,007 訳を聞かせてください 69 00:08:10,011 --> 00:08:12,013 (牧野)既に京の出入り口は➡ 70 00:08:12,013 --> 00:08:17,018 アリの入れる隙もないほどに 固めてある 71 00:08:17,018 --> 00:08:21,022 将軍御名代 お鯉の方様 警護のため➡ 72 00:08:21,022 --> 00:08:26,027 素性の知れぬ浪人の往行を 取り締まると称してな 73 00:08:26,027 --> 00:08:29,030 フフフ… 74 00:08:29,030 --> 00:08:33,034 新吾を捕らえて 闇に葬る 75 00:08:33,034 --> 00:08:36,037 それが天下のためだ 76 00:08:36,037 --> 00:08:40,041 (頼安)相手は将軍より 京の治安を預かる所司代 77 00:08:40,041 --> 00:08:44,045 (頼安)私は家来も連れず 単身忍びで京へ来ておる 78 00:08:44,045 --> 00:08:46,047 お鯉の方様 警護のためと言われては➡ 79 00:08:46,047 --> 00:08:50,051 打つ手がないのだ (お縫)そんな… 80 00:08:50,051 --> 00:08:54,055 では この度の御対面 諦めよと? 81 00:08:54,055 --> 00:08:56,057 そうは言わん 82 00:08:56,057 --> 00:08:58,994 この機を逃せば 再び御対面はかのうまい 83 00:08:58,994 --> 00:09:01,997 頼安様 道はございませんか? 84 00:09:01,997 --> 00:09:05,000 新吾様と会う日だけを 生きがいとしておられる➡ 85 00:09:05,000 --> 00:09:07,002 お方様です 86 00:09:07,002 --> 00:09:13,008 慕い合う母と子に あまりにもむごい定めと思います 87 00:09:13,008 --> 00:09:15,010 道はないとは言えん 88 00:09:15,010 --> 00:09:17,012 お教えくださいませ 89 00:09:17,012 --> 00:09:21,016 この縫でお役に立つことがあれば どんなことでもします 90 00:09:21,016 --> 00:09:26,021 どうか お二人を 会わせてあげてくださいませ 91 00:09:26,021 --> 00:09:29,024 お縫 (お縫)はっ 92 00:09:29,024 --> 00:09:33,028 そなた 新吾への思いを 捨てることができるか 93 00:09:33,028 --> 00:09:35,030 えっ… 94 00:09:35,030 --> 00:09:38,033 力になっていただけるかも しれぬ方が➡ 95 00:09:38,033 --> 00:09:41,036 1人だけ この京におわす 96 00:09:41,036 --> 00:09:46,041 関白 鷹司通長卿の御息女 道子姫じゃ 97 00:09:46,041 --> 00:09:49,041 新吾が ただ一人 思いをかけたお方 98 00:09:55,050 --> 00:09:56,985 関白様の姫君 99 00:09:56,985 --> 00:10:01,990 (笛) 100 00:10:01,990 --> 00:10:17,005 ♬~ 101 00:10:17,005 --> 00:10:19,005 ≪(侍女)姫様 102 00:10:23,011 --> 00:10:26,011 (道子)何か用か? (侍女)はい 103 00:10:31,019 --> 00:10:34,019 え? 新吾のことで (侍女)はい 104 00:10:39,027 --> 00:10:43,031 (お縫)お鯉の方様に仕えまする はした女 縫と申します 105 00:10:43,031 --> 00:10:45,033 新吾の知り人ですか? 106 00:10:45,033 --> 00:10:47,035 あ… い… いいえ 107 00:10:47,035 --> 00:10:50,038 そう 新吾は今どこにいるの? 108 00:10:50,038 --> 00:10:53,041 北白川のほとりにある尼寺に 109 00:10:53,041 --> 00:10:56,044 まあ 新吾が都の近くに 110 00:10:56,044 --> 00:10:59,981 姫は少しも知らなかった 都には立ち寄るのでしょうね? 111 00:10:59,981 --> 00:11:03,985 はい 実はそのことにつきまして お願いの儀が 112 00:11:03,985 --> 00:11:07,985 何でしょう 姫は新吾のためなら どんなことでもしてあげます 113 00:11:14,996 --> 00:11:16,998 ≪(庄三郎)新吾様! 114 00:11:16,998 --> 00:11:20,001 お迎えが来ましたぞ 鷹司家の姫君様からです 115 00:11:20,001 --> 00:11:24,005 鷹司卿の? 道子姫ですか 116 00:11:24,005 --> 00:11:26,007 そうです 117 00:11:26,007 --> 00:11:28,009 でも あの方は 親王の宮のおきさきに… 118 00:11:28,009 --> 00:11:33,014 それが 新吾様を思われて 御辞退なされたんですよ 119 00:11:33,014 --> 00:11:35,014 本当ですか 120 00:11:37,018 --> 00:11:39,020 しかし まさか… 121 00:11:39,020 --> 00:11:43,024 関白家の御用なら 所司代も手が出ません 122 00:11:43,024 --> 00:11:46,027 あのこしで京へお入りください 123 00:11:46,027 --> 00:11:48,027 はい! 124 00:11:56,037 --> 00:12:10,051 ♬~ 125 00:12:10,051 --> 00:12:12,053 何 あれは偽物だったと? 126 00:12:12,053 --> 00:12:14,055 (お縫)私が姫様にお願いして➡ 127 00:12:14,055 --> 00:12:16,057 こうして迎えのかごを よこしていただいたんです 128 00:12:16,057 --> 00:12:21,062 (庄三郎)しまった 鷹司家と聞いて 信じてしまったのが不覚だった 129 00:12:21,062 --> 00:12:24,065 きっと 所司代の手の者です どうしたらいいでしょう 130 00:12:24,065 --> 00:12:27,068 すぐ姫様にお知らせしよう 他に道はない 131 00:12:27,068 --> 00:12:46,087 ♬~ 132 00:12:46,087 --> 00:12:48,089 ♬~ 133 00:12:48,089 --> 00:12:50,091 出られい 134 00:12:50,091 --> 00:12:53,094 謀ったな 135 00:12:53,094 --> 00:12:56,097 差し料をお預かりいたす 136 00:12:56,097 --> 00:13:12,046 ♬~ 137 00:13:12,046 --> 00:13:14,048 (右近)こちらへ 138 00:13:14,048 --> 00:13:24,048 ♬~ 139 00:13:30,064 --> 00:13:32,066 殿下 140 00:13:32,066 --> 00:13:35,069 道子は 殿下の御前には 上がれぬ身でございます 141 00:13:35,069 --> 00:13:38,072 なれど どうしても御衣の袖に➡ 142 00:13:38,072 --> 00:13:41,075 おすがりしなくては ならないことができたのです➡ 143 00:13:41,075 --> 00:13:44,078 一人の人の命を お救い願いとうございます➡ 144 00:13:44,078 --> 00:13:48,082 その者は 武家の若者でございます 145 00:13:48,082 --> 00:13:52,086 道子は その若者が好きなのです 146 00:13:52,086 --> 00:13:56,090 その若者だけが 道子の生きる望みでございました 147 00:13:56,090 --> 00:13:59,027 その若者の命が 絶たれようとしています 148 00:13:59,027 --> 00:14:02,030 殿下 149 00:14:02,030 --> 00:14:06,034 尊く広い み心をもって どうか➡ 150 00:14:06,034 --> 00:14:09,037 道子の願いを お聞き届けくださいませ 151 00:14:09,037 --> 00:14:13,037 お願い お願いいたします 152 00:14:19,047 --> 00:14:21,047 (ふすまの開く音) 153 00:14:34,062 --> 00:14:39,067 京都所司代 牧野河内守にござります 154 00:14:39,067 --> 00:14:42,070 私を捕らえて どうしようというのですか 155 00:14:42,070 --> 00:14:47,075 畏れながら お願いの儀がござります 156 00:14:47,075 --> 00:14:50,078 願い? 157 00:14:50,078 --> 00:14:53,081 右近 用意の物を 158 00:14:53,081 --> 00:14:55,081 (右近)ははっ 159 00:15:26,047 --> 00:15:29,050 私に腹を切れと? 160 00:15:29,050 --> 00:15:33,054 天下平安のためにござりまする 161 00:15:33,054 --> 00:15:35,056 なぜだ 162 00:15:35,056 --> 00:15:39,060 なぜ 天下平安のために 私が死なねばならんのだ 163 00:15:39,060 --> 00:15:42,063 新吾様に罪はござりませぬ 164 00:15:42,063 --> 00:15:47,068 が 西の丸には既に 将軍お世継ぎと決定した➡ 165 00:15:47,068 --> 00:15:49,070 小次郎君がおわす 166 00:15:49,070 --> 00:15:52,073 なれど 御幼少より御病弱 167 00:15:52,073 --> 00:15:55,076 新吾様の御名が 世に高まれば高まるほど➡ 168 00:15:55,076 --> 00:16:00,014 西の丸を守る閣老どもは 動揺し 不安を抱き 169 00:16:00,014 --> 00:16:04,018 一方 新吾様を利用して➡ 170 00:16:04,018 --> 00:16:08,022 西の丸に取って代わろうとする 勢力もしゅん動し➡ 171 00:16:08,022 --> 00:16:14,028 やがては 徳川家の お家騒動とも相なりましょう 172 00:16:14,028 --> 00:16:18,032 それは 権力を握ろうとする 醜い人間の争いにすぎん 173 00:16:18,032 --> 00:16:22,036 私が権力に何の望みもないことは 天下周知のことだ 174 00:16:22,036 --> 00:16:28,042 将軍の血を引いて お生まれあそばしたが御不運 175 00:16:28,042 --> 00:16:32,046 潔くお覚悟召されい 176 00:16:32,046 --> 00:16:34,048 介しゃくつかまつる 177 00:16:34,048 --> 00:16:36,048 聞かんぞ! 178 00:16:38,052 --> 00:16:41,055 私は むざむざ討たれはせん 179 00:16:41,055 --> 00:16:43,057 私は人間の子として➡ 180 00:16:43,057 --> 00:16:45,059 ただ一人の生みの母に 会いたいばかりに京へ来た 181 00:16:45,059 --> 00:16:47,061 それがなぜ悪い なぜ いけないというのだ! 182 00:16:47,061 --> 00:16:51,065 新吾様 黙れ! 183 00:16:51,065 --> 00:16:54,068 そちたち 権力の亡者には 人の心は分からん! 184 00:16:54,068 --> 00:16:59,068 右近 御介しゃく申し上げい 185 00:17:03,010 --> 00:17:05,012 人でなし! 186 00:17:05,012 --> 00:17:08,015 そちたちには母を慕う 子の心が分からんのか! 187 00:17:08,015 --> 00:17:11,018 一目 ただ一目 生みの母に 会いたいと願う➡ 188 00:17:11,018 --> 00:17:13,020 子の心が分からんのか! 189 00:17:13,020 --> 00:17:15,020 外道が! 190 00:17:17,024 --> 00:17:19,024 うわっ 191 00:17:29,036 --> 00:17:31,038 出合え 出合え出合え! 192 00:17:31,038 --> 00:17:43,050 ♬~ 193 00:17:43,050 --> 00:17:47,054 ごふびんながら 生きてはお出し申さん 194 00:17:47,054 --> 00:17:53,060 尊い血を引く御身に 矢弾を向けとうはござりませぬ 195 00:17:53,060 --> 00:17:58,060 神妙にお腹を召されますよう 196 00:18:03,004 --> 00:18:05,004 撃つがよい 197 00:18:07,008 --> 00:18:10,011 葵 新吾は蜂の巣になろうと➡ 198 00:18:10,011 --> 00:18:14,015 命のあるかぎり斬りまくって 母上に会わずにはおかん 199 00:18:14,015 --> 00:18:17,018 いま一度 申し上げる 200 00:18:17,018 --> 00:18:20,021 お腹を召されますよう 201 00:18:20,021 --> 00:18:22,021 聞かん! 202 00:18:27,028 --> 00:18:30,031 やむをえませぬ 203 00:18:30,031 --> 00:18:33,034 撃て! ≪ しばらく! しばらく! 204 00:18:33,034 --> 00:18:35,036 しばらく待たれい! 205 00:18:35,036 --> 00:18:39,040 ただいま 松平左京大夫様 皇子 義良親王の御特使として➡ 206 00:18:39,040 --> 00:18:42,043 御りん旨を奉じて 到着なさいましたぞ 207 00:18:42,043 --> 00:18:44,045 親王の御りん旨? 208 00:18:44,045 --> 00:18:46,047 かしこき辺りより将軍御長子➡ 209 00:18:46,047 --> 00:18:49,050 葵 新吾様に賜る 御りん旨でござる 210 00:18:49,050 --> 00:18:51,052 一同 控えられい! 211 00:18:51,052 --> 00:19:04,999 ♬~ 212 00:19:04,999 --> 00:19:10,004 (道子・新吾の笑い声) 213 00:19:10,004 --> 00:19:12,006 (道子)あっ 214 00:19:12,006 --> 00:19:16,006 蛍火 蛍火! 215 00:19:22,016 --> 00:19:28,022 新吾 西条のお城で 新吾に初めて会ったとき➡ 216 00:19:28,022 --> 00:19:32,026 お正月なのに 桃の花が匂ってました 217 00:19:32,026 --> 00:19:35,029 あれから 春が来て➡ 218 00:19:35,029 --> 00:19:39,033 夏が過ぎて➡ 219 00:19:39,033 --> 00:19:43,037 また春が来て 220 00:19:43,037 --> 00:19:45,039 随分 長い月日 221 00:19:45,039 --> 00:19:47,041 姫様 222 00:19:47,041 --> 00:19:54,048 「8月 胡蝶来たり 双飛す 西園の草」 223 00:19:54,048 --> 00:19:58,986 「これを感じて 妾が心痛む」 224 00:19:58,986 --> 00:20:02,990 「そぞろに愁うれば 紅顔老いる」 225 00:20:02,990 --> 00:20:04,992 李白の詩ですね 226 00:20:04,992 --> 00:20:06,994 遠くへ行ってしまった➡ 227 00:20:06,994 --> 00:20:10,998 恋しい背の君を思う 新妻の詩です 228 00:20:10,998 --> 00:20:14,001 道子も新吾を待って➡ 229 00:20:14,001 --> 00:20:17,001 年を取ってしまった 230 00:20:19,006 --> 00:20:21,008 姫様 231 00:20:21,008 --> 00:20:27,014 明日 きっと お母様に会わせてあげます 232 00:20:27,014 --> 00:20:31,018 本当ですか ええ 233 00:20:31,018 --> 00:20:34,018 でも お母様に会ったら… 234 00:20:36,023 --> 00:20:40,023 新吾は また 遠くへ行ってしまうんでしょうね 235 00:20:43,030 --> 00:20:45,030 姫様 236 00:20:47,034 --> 00:20:49,036 新吾 237 00:20:49,036 --> 00:21:08,989 ♬~ 238 00:21:08,989 --> 00:21:14,989 ♬~ 239 00:21:18,999 --> 00:21:20,999 ≪ 母上 240 00:21:43,023 --> 00:21:45,025 新吾 241 00:21:45,025 --> 00:22:05,045 ♬~ 242 00:22:05,045 --> 00:22:10,050 ♬~ 243 00:22:10,050 --> 00:22:12,052 どうぞ 244 00:22:12,052 --> 00:22:32,072 ♬~ 245 00:22:32,072 --> 00:22:52,092 ♬~ 246 00:22:52,092 --> 00:23:12,046 ♬~ 247 00:23:12,046 --> 00:23:32,066 ♬~ 248 00:23:32,066 --> 00:23:52,086 ♬~ 249 00:23:52,086 --> 00:24:11,038 ♬~ 250 00:24:11,038 --> 00:24:14,041 新吾 251 00:24:14,041 --> 00:24:16,043 許してください 252 00:24:16,043 --> 00:24:19,043 今日まで そなたを捨てておいて 253 00:24:21,048 --> 00:24:23,050 悪い母です 254 00:24:23,050 --> 00:24:26,053 母上 255 00:24:26,053 --> 00:24:30,057 母上こそ どうして私を お叱りにならないのですか 256 00:24:30,057 --> 00:24:33,060 母上に御心配をかけて➡ 257 00:24:33,060 --> 00:24:35,060 どこをさすらっていたのかと 258 00:24:39,066 --> 00:24:42,069 新吾 259 00:24:42,069 --> 00:24:44,071 母上 260 00:24:44,071 --> 00:24:46,073 新吾 261 00:24:46,073 --> 00:25:06,026 ♬~ 262 00:25:06,026 --> 00:25:10,030 ♬~ 263 00:25:10,030 --> 00:25:15,035 《母上 いつまでもお健やかに》 264 00:25:15,035 --> 00:25:26,046 ♬~ 265 00:25:26,046 --> 00:25:28,048 姫 266 00:25:28,048 --> 00:25:30,048 姫ではありません 267 00:25:32,052 --> 00:25:35,055 道子は屋敷を出てきました 268 00:25:35,055 --> 00:25:37,055 新吾と同じさすらいの身です 269 00:25:39,059 --> 00:25:41,059 姫 270 00:25:43,063 --> 00:25:45,065 連れていってくれますね? 271 00:25:45,065 --> 00:26:02,016 ♬~ 272 00:26:02,016 --> 00:26:07,021 <将軍の子と生まれ来て 親と離れて野に育つ> 273 00:26:07,021 --> 00:26:12,026 <天倫の剣 さえ渡り 葵の花と咲きいでし➡ 274 00:26:12,026 --> 00:26:15,029 葵 新吾の十番勝負> 275 00:26:15,029 --> 00:26:19,033 <新しき門出の姿のその上に➡ 276 00:26:19,033 --> 00:26:26,040 時は享保 中年の 晴れた朝の空があった> 277 00:26:26,040 --> 00:26:40,040 ♬~