1 00:00:33,085 --> 00:00:42,385 ♬~ 2 00:01:02,081 --> 00:01:15,661 3 00:01:15,661 --> 00:01:17,713 (使用人) 俳諧を こちらで? 4 00:01:17,713 --> 00:01:19,749 (河合曾良) そうなんです。 5 00:01:19,749 --> 00:01:22,301 こちらのお方は 江戸の深川で➡ 6 00:01:22,301 --> 00:01:24,854 俳諧をやってらっしゃる 有名人な➡ 7 00:01:24,854 --> 00:01:26,939 松尾芭蕉というお方でして➡ 8 00:01:26,939 --> 00:01:29,942 この度は 東北の方をですね まわりつつ➡ 9 00:01:29,942 --> 00:01:34,547 俳諧を広めていこうという旅を しているところなのでございます。 10 00:01:34,547 --> 00:01:36,916 (使用人)それは それは。 こちらのご主人も➡ 11 00:01:36,916 --> 00:01:39,368 かなりの 俳諧好きでございますゆえ➡ 12 00:01:39,368 --> 00:01:41,954 おそらく 話したがるだろうと思います。 13 00:01:41,954 --> 00:01:44,357 (松尾芭蕉) それは ありがたい。 それでは➡ 14 00:01:44,357 --> 00:01:46,876 お話いただけますかな? (使用人)もちろんです。 15 00:01:46,876 --> 00:01:48,976 少々 お待ちくださいませ。 16 00:01:51,247 --> 00:01:53,649 よし。 17 00:01:53,649 --> 00:01:55,868 曾良。 はっ。 18 00:01:55,868 --> 00:02:00,256 お前は まだまだ 私の立て方が よく分かっておらんな。 19 00:02:00,256 --> 00:02:03,259 すみません。 なんで こう…➡ 20 00:02:03,259 --> 00:02:06,829 んん~ もうちょっと偉い…➡ 21 00:02:06,829 --> 00:02:09,665 こう… もっと もっと➡ 22 00:02:09,665 --> 00:02:13,336 雲の上感を出して 説明できないかな? 23 00:02:13,336 --> 00:02:16,756 申し訳ございません。 ほら➡ 24 00:02:16,756 --> 00:02:21,010 何年か前に 深川で詠んだであろう。 25 00:02:21,010 --> 00:02:25,631 「古池や 蛙 飛び込む 水の音」。 26 00:02:25,631 --> 00:02:28,567 はい。 あの句はさ➡ 27 00:02:28,567 --> 00:02:31,153 庶民の遊びみたいなもんだった 俳諧をさ➡ 28 00:02:31,153 --> 00:02:33,673 芸術の域にまで高めた句だと いわれているだろうよ。 29 00:02:33,673 --> 00:02:36,309 そのとおりでございます。 人間の心情? 30 00:02:36,309 --> 00:02:39,729 そして それを取り囲む情景を➡ 31 00:02:39,729 --> 00:02:42,381 17文字で 一気に醸し出す! 32 00:02:42,381 --> 00:02:44,951 17文字で! 一気に! 33 00:02:44,951 --> 00:02:48,738 17文字の醸し出し! 34 00:02:48,738 --> 00:02:50,773 それが 芸術! 35 00:02:50,773 --> 00:02:53,059 それをやったのは 誰ですか? 松尾芭蕉! 36 00:02:53,059 --> 00:02:56,112 呼び捨て? ああ… 松尾芭蕉様です。 37 00:02:56,112 --> 00:02:59,715 それ 分かってんだろ? 古池やの偉大さ 分かってんだろ? 38 00:02:59,715 --> 00:03:01,751 はい。 39 00:03:01,751 --> 00:03:04,403 別にあれだぜ たまたま 池にいて➡ 40 00:03:04,403 --> 00:03:07,456 カエルが飛び込んで その水の音が聞こえました➡ 41 00:03:07,456 --> 00:03:09,625 あっ そうだ! っていって 詠んだわけじゃないんだぜ? 42 00:03:09,625 --> 00:03:11,927 いや それは もう 分かってます。 それだと ねえ もう➡ 43 00:03:11,927 --> 00:03:15,197 単なる 状況説明になっちゃいますもん。 44 00:03:15,197 --> 00:03:17,667 とにかく 私を➡ 45 00:03:17,667 --> 00:03:21,137 家の人間に紹介するときは もっと こう…➡ 46 00:03:21,137 --> 00:03:24,674 もっと 雲の上感を出していく。 47 00:03:24,674 --> 00:03:26,726 更に 注意 その2。 48 00:03:26,726 --> 00:03:28,944 えっ まだ あります? あるよ。 全然 あるよ。 49 00:03:28,944 --> 00:03:30,980 さっきの あの人 帰って来るんじゃないかなと…。 50 00:03:30,980 --> 00:03:33,916 平気だよ。 まだ 戻ってこないよ。 51 00:03:33,916 --> 00:03:37,219 「平気だよ さっきの人は まだ来ない」。 52 00:03:37,219 --> 00:03:39,689 それ 五・七・五にしなくて 大丈夫ですから。 53 00:03:39,689 --> 00:03:43,075 癖だろ! 雲の上の人の癖だろ! 54 00:03:43,075 --> 00:03:45,928 すみません。 お前 あれだな➡ 55 00:03:45,928 --> 00:03:48,798 俳諧をさ 指導してさ➡ 56 00:03:48,798 --> 00:03:51,300 その家で おいしいご飯 食べさせてもらうの➡ 57 00:03:51,300 --> 00:03:53,836 おかしいなと思ってるよね? 「あれ?」って思ってるんだろ? 58 00:03:53,836 --> 00:03:55,888 ああ はい それは… すみません。 59 00:03:55,888 --> 00:03:57,923 いるよな。 お前 いつも 「あれ?」が このへんにいるよな。 60 00:03:57,923 --> 00:04:00,626 それ 見えてっからね。 あっ… すみません。 61 00:04:00,626 --> 00:04:02,661 誤解すんなよ。 この東北の旅は➡ 62 00:04:02,661 --> 00:04:05,898 この無軌道の俳句を 詠む旅じゃないよ? 63 00:04:05,898 --> 00:04:10,353 その~ う~ん ひと言で言えば…➡ 64 00:04:10,353 --> 00:04:13,472 東北 食べ尽くしの旅! 65 00:04:13,472 --> 00:04:15,624 うわぁ~ マジで…。 66 00:04:15,624 --> 00:04:18,411 えっ 何? 誤解してた? えっ 何? 67 00:04:18,411 --> 00:04:20,963 二人で 日がなさ 一日 東北を ぶらぶら歩いてさ➡ 68 00:04:20,963 --> 00:04:24,683 えっ その~ 「あっ…➡ 69 00:04:24,683 --> 00:04:28,170 なんていう この風。➡ 70 00:04:28,170 --> 00:04:32,074 空。 木たち」…。 71 00:04:32,074 --> 00:04:34,226 えっ そういう旅だと思ってた? そうですね。 72 00:04:34,226 --> 00:04:37,163 それが いわゆる 風流の極みだと思ってましたから。 73 00:04:37,163 --> 00:04:40,649 食を極めんだよ! 東北には おいしいもんが➡ 74 00:04:40,649 --> 00:04:43,285 ようけ ようけあるけぇ。 どこの方言ですか? それ。 75 00:04:43,285 --> 00:04:47,423 おいしいもん ありそうな家。 金 持ってそうな家を訪ねて➡ 76 00:04:47,423 --> 00:04:51,927 俳諧しぃの それに 点数 付けてやりぃの➡ 77 00:04:51,927 --> 00:04:54,930 おいしいご飯 食べさせてもらいぃの➡ 78 00:04:54,930 --> 00:04:57,750 泊めさせてもらいぃの 起きたら➡ 79 00:04:57,750 --> 00:05:01,170 おいしい朝食あって それ 食べぇの➡ 80 00:05:01,170 --> 00:05:04,957 そのときの会話で うまく 別の金持ちの家の話➡ 81 00:05:04,957 --> 00:05:07,893 引き出しぃの それ記憶しぃの➡ 82 00:05:07,893 --> 00:05:10,529 そこに出かけぇの…。 83 00:05:10,529 --> 00:05:12,565 それが おくのほそ道。 84 00:05:12,565 --> 00:05:15,568 うわぁ 誤解してました~。 とにかく➡ 85 00:05:15,568 --> 00:05:21,157 この東北の ありとあらゆる おいしいもん 食い歩いて~➡ 86 00:05:21,157 --> 00:05:24,610 江戸に帰ったならば 自然をめでた感じで➡ 87 00:05:24,610 --> 00:05:28,681 「おくのほそ道」っていうのを まとめてさ➡ 88 00:05:28,681 --> 00:05:33,335 そしたら 後世に うわ~ 句を詠んだ旅したとか➡ 89 00:05:33,335 --> 00:05:35,488 うわっ そういうのはいいよね➡ 90 00:05:35,488 --> 00:05:38,674 あっ いや そういうことやるって いいよねふうに➡ 91 00:05:38,674 --> 00:05:40,960 語り継がれっから。 ふふふっ。 92 00:05:40,960 --> 00:05:44,130 悪い顔しますよね~ この話 するとき。 93 00:05:44,130 --> 00:05:46,415 ごめんなさいね。 もう 野宿とか ぶっちゃけ もう 無理なの➡ 94 00:05:46,415 --> 00:05:50,252 ごめんなさいね。 だから お前は おいしいご飯を食べさせる流れ➡ 95 00:05:50,252 --> 00:05:53,052 お前が つくんだよ。 お待たせいたしました。➡ 96 00:05:54,390 --> 00:05:57,460 主人が なんと 芭蕉様のことを 知っておりまして。➡ 97 00:05:57,460 --> 00:05:59,945 是非とも お上がりいただいて 近所の方たちと➡ 98 00:05:59,945 --> 00:06:02,381 俳諧の会を開きたいと。 99 00:06:02,381 --> 00:06:07,203 知ってましたか この芭蕉を。 それは 話が早い。 100 00:06:07,203 --> 00:06:09,405 ちなみに 今夜の食事は…。 101 00:06:09,405 --> 00:06:11,857 バシッ! 痛っ! 102 00:06:11,857 --> 00:06:15,578 蚊が出る季節に なってまいりました。 103 00:06:15,578 --> 00:06:19,532 それでは お邪魔させていただこうかな。 104 00:06:19,532 --> 00:06:21,632 どうぞ どうぞ。 105 00:06:25,571 --> 00:06:29,375 「飯のこと 求めちゃダメよ こちらから」。 106 00:06:29,375 --> 00:06:32,561 (伊右衛門)どうも どうも…。 私 この家の主人➡ 107 00:06:32,561 --> 00:06:34,964 桐谷伊右衛門と申します。 108 00:06:34,964 --> 00:06:37,416 で こちらが 娘の しずでございます。 109 00:06:37,416 --> 00:06:39,468 (しず)しずと申します。 110 00:06:39,468 --> 00:06:42,037 松尾芭蕉です。 河合曾良です。 111 00:06:42,037 --> 00:06:45,341 で こちらが 息子の三木助でございます。 112 00:06:45,341 --> 00:06:48,460 (三木助)どうも。 (伊右衛門)で あちらが➡ 113 00:06:48,460 --> 00:06:51,764 造り酒屋の蒲田庄平さんです。 114 00:06:51,764 --> 00:06:54,517 (庄平) こちらが 息子の伝兵衛です。 115 00:06:54,517 --> 00:06:57,102 (伝兵衛)よろしくお願いします。 私は 伝兵衛さんが好き! 116 00:06:57,102 --> 00:06:59,138 (伊右衛門) 余計なことは 言わなくてもいい! 117 00:06:59,138 --> 00:07:01,790 いやいや いやいや とても すばらしいことですな。 118 00:07:01,790 --> 00:07:04,093 (三木助)伝兵衛には ほかに 好きな女がいると 言ってるだろう。 119 00:07:04,093 --> 00:07:06,128 その女 殺してでも 私が奪い取る! 120 00:07:06,128 --> 00:07:09,582 (伊右衛門)こらこらこら! 縁起でもないことは言うでない。 121 00:07:09,582 --> 00:07:12,885 若いというのは とても とても いいことですな。 122 00:07:12,885 --> 00:07:17,022 (伊右衛門)ところで 芭蕉殿 我々は しばしば➡ 123 00:07:17,022 --> 00:07:20,025 遊び半分で 俳諧を楽しんでおりましてな。➡ 124 00:07:20,025 --> 00:07:23,929 何しろ 遊び半分なものゆえ なかなか うまくなりませぬ。 125 00:07:23,929 --> 00:07:27,766 そこで 一度 芭蕉殿のような立派な俳人に➡ 126 00:07:27,766 --> 00:07:30,586 ご指導 願いたいなと。 ふふふっ…。 127 00:07:30,586 --> 00:07:33,405 よいのです。 俳句などというものは➡ 128 00:07:33,405 --> 00:07:36,292 うまくなくても 楽しめさえすれば それで…。 129 00:07:36,292 --> 00:07:38,327 (しず)じゃあ 教えてもらう必要ねぇじゃん。 130 00:07:38,327 --> 00:07:40,362 帰ってもらえば? このおっさん。 (伊右衛門)しず! 131 00:07:40,362 --> 00:07:42,948 ただ うまくなれば それだけ 詠むことが➡ 132 00:07:42,948 --> 00:07:45,884 より楽しくなりますから。 芭蕉様に➡ 133 00:07:45,884 --> 00:07:48,821 お手ほどきを受けて 損なことはございません。 134 00:07:48,821 --> 00:07:52,675 (伊右衛門) そのとおりです。 時に 芭蕉殿➡ 135 00:07:52,675 --> 00:07:57,229 この会は 何を 主題にしてまいりましょうか? 136 00:07:57,229 --> 00:07:59,429 そうですなぁ…。 137 00:08:02,868 --> 00:08:07,306 若葉… そう 若葉でまいりましょう。 138 00:08:07,306 --> 00:08:10,793 (三木助)いいですね。 まさに 若葉の季節だ。 139 00:08:10,793 --> 00:08:14,580 うまく詠めるかな。 芭蕉さんの前で 恥ずかしいな。 140 00:08:14,580 --> 00:08:18,417 うまくなくてよいのだ。 芭蕉様に教えてもらえばよいのだ。 141 00:08:18,417 --> 00:08:20,819 それでは 皆様 今回は➡ 142 00:08:20,819 --> 00:08:23,606 若葉を主題に お考えください。 143 00:08:23,606 --> 00:08:31,497 ♬~ 144 00:08:31,497 --> 00:08:34,133 (しず)あれ? 芭蕉 詠まねぇの? 145 00:08:34,133 --> 00:08:37,553 私は 皆様のご指導おば。 146 00:08:37,553 --> 00:08:39,772 (伊右衛門)しず 我々の前で➡ 147 00:08:39,772 --> 00:08:41,874 詠んでいただけるような方では ないのだぞ。 148 00:08:41,874 --> 00:08:44,159 そうなの? 申し訳ございません。 149 00:08:44,159 --> 00:08:46,195 へえ~ こいつ ほんとは 全然 下手なんじゃねぇの? 150 00:08:46,195 --> 00:08:48,414 しず様! 芭蕉様は➡ 151 00:08:48,414 --> 00:08:51,300 今 日本で いちばんの俳人でございますよ。 152 00:08:51,300 --> 00:08:53,852 ふ~ん そうなんだ。 ふ~ん。 153 00:08:53,852 --> 00:08:56,388 (庄平)詠めました。 お早い。 154 00:08:56,388 --> 00:08:59,341 (伝兵衛)大丈夫かよ? 父上。 大丈夫だ。 155 00:08:59,341 --> 00:09:01,744 自信がある。 それは それは。 156 00:09:01,744 --> 00:09:03,896 お聞かせください。 157 00:09:03,896 --> 00:09:06,996 それでは…。 ごほん! 158 00:09:21,296 --> 00:09:24,667 100点。 (一同)おお~! 159 00:09:24,667 --> 00:09:27,486 (庄平)本当ですか? すばらしい。 160 00:09:27,486 --> 00:09:31,323 直すところがございませんな。 (庄平)ああ~➡ 161 00:09:31,323 --> 00:09:33,542 長年 俳諧をやってきた甲斐があった。 162 00:09:33,542 --> 00:09:36,245 何? 何? どういうので 100点なわけ? ねえ。 163 00:09:36,245 --> 00:09:38,764 すべて。 すべてとしか 言いようがありませんな。 164 00:09:38,764 --> 00:09:42,084 具体的に どういったとこが よかったんでしょうか? 165 00:09:42,084 --> 00:09:45,484 皆様 目を閉じてください。 166 00:09:48,907 --> 00:09:51,543 火事だ 火事だと 騒ぎ立てる虫たちが➡ 167 00:09:51,543 --> 00:09:54,596 見えてきましたね? (しず)全然 見えてこねぇし。➡ 168 00:09:54,596 --> 00:09:58,083 そもそも 虫たちが 火事だって 騒ぐ意味が分かんねぇし。 169 00:09:58,083 --> 00:10:03,038 しず殿 「若葉萌ゆ」の「萌ゆ」は 火が燃える方ではなく➡ 170 00:10:03,038 --> 00:10:06,308 草冠に明るいの方。 しかし➡ 171 00:10:06,308 --> 00:10:09,778 若葉が萌えると 火が燃えるを 掛けているわけですなぁ。 172 00:10:09,778 --> 00:10:12,781 若葉が萌えているのに 熱い 熱いと➡ 173 00:10:12,781 --> 00:10:15,784 火事のように騒ぎ立て 土の中➡ 174 00:10:15,784 --> 00:10:19,354 木の中から出てくる 虫たちの息吹! 175 00:10:19,354 --> 00:10:22,207 そして… 息吹! 176 00:10:22,207 --> 00:10:25,144 ああ… あっ あっ… あっ い…➡ 177 00:10:25,144 --> 00:10:28,747 あっ い… いい? いい? (庄平)いいよ。 178 00:10:28,747 --> 00:10:31,984 ちょうだい。 いい? いい? 179 00:10:31,984 --> 00:10:34,086 あぁ 欲しい…。 あっ あっ…➡ 180 00:10:34,086 --> 00:10:36,371 息吹! (庄平)あっ あっ…。 181 00:10:36,371 --> 00:10:38,407 息吹…。 (庄平)息吹。 182 00:10:38,407 --> 00:10:41,226 この東北に 春が訪れた➡ 183 00:10:41,226 --> 00:10:43,746 そんな喜びを うたっているのですね。 184 00:10:43,746 --> 00:10:47,166 私の頭を それが 駆け巡ってきました。 185 00:10:47,166 --> 00:10:49,201 (伊右衛門・庄平)おお~っ! 186 00:10:49,201 --> 00:10:51,553 (伊右衛門)じゃあ 次は 私の番だ。 187 00:10:51,553 --> 00:10:53,589 (三木助) 庄平おじさんに 負けないで。 188 00:10:53,589 --> 00:10:56,408 (伊右衛門)いや それはいささか 自信がないが。➡ 189 00:10:56,408 --> 00:10:58,811 あははっ。 どうぞ。 190 00:10:58,811 --> 00:11:00,811 まいります。 191 00:11:12,825 --> 00:11:15,911 100点。 (しず)ええ~?➡ 192 00:11:15,911 --> 00:11:19,965 私的には 全然ないんだけど。 っていうか この俳句 クソじゃん。 193 00:11:19,965 --> 00:11:22,151 (庄平) どんな? どんな思いの一句? 194 00:11:22,151 --> 00:11:24,319 (伊右衛門)あっ… 葉っぱが 生い茂っているのを➡ 195 00:11:24,319 --> 00:11:27,673 ずっと見ていると バカみたいに生えてんなぁ➡ 196 00:11:27,673 --> 00:11:30,309 って思うことありましょう? 数が? 197 00:11:30,309 --> 00:11:32,778 (伊右衛門)数が。 変わってますね~。 198 00:11:32,778 --> 00:11:35,180 ご主人 変わり者だなぁ。 199 00:11:35,180 --> 00:11:37,332 (小声で)ぶっ飛ばすぞ この野郎。 200 00:11:37,332 --> 00:11:40,519 皆様 ご主人は 葉っぱの数だけが➡ 201 00:11:40,519 --> 00:11:42,621 バカみたいと 言ったわけではありませんよ。 202 00:11:42,621 --> 00:11:45,440 (しず)「数が」って言ったじゃん。 ご主人は 若葉が➡ 203 00:11:45,440 --> 00:11:48,260 ぼうぼうと競うようにして 生い茂るのを見て➡ 204 00:11:48,260 --> 00:11:51,680 ああ 秋には色づき 冬には 枯れ落ちるのに➡ 205 00:11:51,680 --> 00:11:54,733 なぜ そんな 競うようにして 生い茂るのだと。 206 00:11:54,733 --> 00:11:57,369 枯れ落ちるときに 私に 悲しい思いをさせるために➡ 207 00:11:57,369 --> 00:12:02,658 生い茂るのかと。 若葉め ばかばかしいことよと。 208 00:12:02,658 --> 00:12:08,714 そんな 生命のはかなさを 恨んでおられるのです。 209 00:12:08,714 --> 00:12:11,416 気づかれるもんですな~ あははっ! 210 00:12:11,416 --> 00:12:14,720 (2人)おお~っ! ほんとに そこまで考えてました? 211 00:12:14,720 --> 00:12:16,755 怪しい 怪しい。 (伊右衛門)考えてた 考えてた。 212 00:12:16,755 --> 00:12:19,391 分からないのか 曾良。 だって… だって➡ 213 00:12:19,391 --> 00:12:21,443 ほんとは そこまで考えてなかったですもん。 214 00:12:21,443 --> 00:12:23,962 だよね? 絶対 葉っぱの数だけだよね。 215 00:12:23,962 --> 00:12:26,832 考えてたっつうの。 申し訳ありませんが➡ 216 00:12:26,832 --> 00:12:28,934 はばかりを お借りしても? あっ➡ 217 00:12:28,934 --> 00:12:30,986 私 先ほど お借りしました。 (伊右衛門)では➡ 218 00:12:30,986 --> 00:12:33,138 ご案内いたしましょう。 いえ 弟子が➡ 219 00:12:33,138 --> 00:12:35,474 存じ上げてるようですので。 220 00:12:35,474 --> 00:12:37,976 (伊右衛門)さようでございますか。 では…。 221 00:12:37,976 --> 00:12:41,296 芭蕉様 さあさあ こちらです。 222 00:12:41,296 --> 00:12:44,299 さあさあ こちらですじゃねぇよ お前! 223 00:12:44,299 --> 00:12:46,768 おい! お前 なんだよ… おい! 224 00:12:46,768 --> 00:12:48,854 これ どうすんだよ これ。 はい はい…。 225 00:12:48,854 --> 00:12:50,956 お前 なんだよ ちょっと 控えめな声でさ➡ 226 00:12:50,956 --> 00:12:53,775 そこまで考えてないよ的なこと なんで そんなこと言っちゃうの? 227 00:12:53,775 --> 00:12:56,428 いや だって 考えてなかったですもん あれ。 228 00:12:56,428 --> 00:12:59,481 考えてないよ! 考えてないに決まってんだろ! 229 00:12:59,481 --> 00:13:02,000 そこを頑張って 必死になって 俺が考えて 褒めてさ➡ 230 00:13:02,000 --> 00:13:04,219 気分よくさせて おいしい飯に ありつこうとしてんだろ➡ 231 00:13:04,219 --> 00:13:07,556 余計なつっこみ入れんじゃねぇよ。 でも 褒め過ぎです。 232 00:13:07,556 --> 00:13:10,709 あのくだらない俳句を あそこまで こじつける俺を➡ 233 00:13:10,709 --> 00:13:12,978 褒めろ。 それは…➡ 234 00:13:12,978 --> 00:13:15,797 芭蕉 すごい。 あざ~っす。 チッ! 235 00:13:15,797 --> 00:13:18,917 草履。 ちなみに あのしずっていう女? 236 00:13:18,917 --> 00:13:21,436 あいつ 娘じゃなかったら もう ボコってっからね。 237 00:13:21,436 --> 00:13:24,439 ですよね。 松尾芭蕉パンチ➡ 238 00:13:24,439 --> 00:13:26,491 やってるからね。 ねえ~。 239 00:13:26,491 --> 00:13:29,244 とにかく あの家族と 仲間➡ 240 00:13:29,244 --> 00:13:33,044 気分よくさせるだけ よくさせて たらふく おいしいもん食うぞ。 241 00:15:35,053 --> 00:15:37,089 大変 お待たせいたしました。 242 00:15:37,089 --> 00:15:39,558 (しず)長かったね? ウンコ? はあ? 243 00:15:39,558 --> 00:15:41,593 (しず)ねえ ウンコ? (伊右衛門)しず! はしたない。 244 00:15:41,593 --> 00:15:43,628 お願い! ウンコか そうじゃないかだけ教えて。➡ 245 00:15:43,628 --> 00:15:46,398 お願い お願い お願い! 風流以外の質問には➡ 246 00:15:46,398 --> 00:15:50,769 答えられません。 くぅ~! 俳人~。 247 00:15:50,769 --> 00:15:55,507 それでは どなたか よい句が浮かびましたかな? 248 00:15:55,507 --> 00:15:58,460 それでは… 私が。 249 00:15:58,460 --> 00:16:01,029 伝兵衛さん 今 告白とかやめてよ。 250 00:16:01,029 --> 00:16:03,682 いや 違う。 照れ屋さん。 251 00:16:03,682 --> 00:16:07,035 どうぞ 伝兵衛さん。 252 00:16:07,035 --> 00:16:09,935 (伝兵衛)いきます。 どうぞ! 253 00:16:17,245 --> 00:16:19,314 100点。 (しず)早っ! 254 00:16:19,314 --> 00:16:21,483 いやはや 深い! 大したものだ! 255 00:16:21,483 --> 00:16:24,786 大したもんですね! いや 鹿とか馬とか➡ 256 00:16:24,786 --> 00:16:27,239 みんな 若い葉っぱの方が 好きですもんね。 257 00:16:27,239 --> 00:16:31,676 今 伝兵衛さんが詠んだ句の意味が 分かりますかな? 258 00:16:31,676 --> 00:16:35,280 しず殿。 分かるかなぁ? 259 00:16:35,280 --> 00:16:38,467 三木助さん 伝兵衛さんが好きという女性は➡ 260 00:16:38,467 --> 00:16:40,836 しず殿よりも 年上ですよね。 261 00:16:40,836 --> 00:16:43,505 そうです。 となると➡ 262 00:16:43,505 --> 00:16:47,459 若い葉は… 誰ですか? 263 00:16:47,459 --> 00:16:50,095 しず殿。 うそ…。 264 00:16:50,095 --> 00:16:52,147 下ネタ? 下ネタじゃない。 265 00:16:52,147 --> 00:16:54,416 いやいや いやいや! そんな思いは 込めてないよ。 266 00:16:54,416 --> 00:16:58,436 私の若い葉っぱが…➡ 267 00:16:58,436 --> 00:17:00,605 食べたいのかい? 268 00:17:00,605 --> 00:17:02,908 (伝兵衛) 芭蕉殿! 私は そんな思い…➡ 269 00:17:02,908 --> 00:17:06,478 そんな思いはしてないです。 照れなくていい。 そうでしょう。 270 00:17:06,478 --> 00:17:10,198 今回の句は 潜在意識にあるものが➡ 271 00:17:10,198 --> 00:17:12,250 句として詠まれたに 違いありません。 272 00:17:12,250 --> 00:17:16,204 (しず)くぅ~~~っ! ふふっ。 273 00:17:16,204 --> 00:17:19,508 そうですかね…。 (三木助)よし。➡ 274 00:17:19,508 --> 00:17:21,960 私も 伝兵衛に 負けていられませんな。 275 00:17:21,960 --> 00:17:24,429 三木助さんも 出来てらっしゃるんですね。 276 00:17:24,429 --> 00:17:26,531 一句 詠ませていただきます。 277 00:17:26,531 --> 00:17:28,531 どうぞ。 278 00:17:48,069 --> 00:17:50,939 279 00:17:50,939 --> 00:17:53,708 120点。 (一同)おお~! 280 00:17:53,708 --> 00:17:55,744 (伊右衛門) 100点以上が ありましたか! 281 00:17:55,744 --> 00:17:58,563 (しず)いや クソでしょ。 今の完全に クソでしょうよ。 282 00:17:58,563 --> 00:18:01,867 命の喜びだ! 283 00:18:01,867 --> 00:18:03,902 (しず)えっ 待って 待って。 どんな思い?➡ 284 00:18:03,902 --> 00:18:06,221 どんな深みがあんの? これに。 三木助君➡ 285 00:18:06,221 --> 00:18:08,256 どういう意味で? えっ? 286 00:18:08,256 --> 00:18:10,392 っていうことだよねっていうこと。 287 00:18:10,392 --> 00:18:13,695 若葉って 生えたばっかの 葉っぱだよなってこと? 288 00:18:13,695 --> 00:18:17,232 うん。 最初に そう思っちゃったから それしか考えられなくなっちゃって。 289 00:18:17,232 --> 00:18:19,935 (しず)ほら。 ねっ? 本人 そう言ってんだけど➡ 290 00:18:19,935 --> 00:18:24,606 深みあんの? ねえ。 命の喜びが➡ 291 00:18:24,606 --> 00:18:28,093 ほとばしる! (しず)ないな。 深みないな これ。 292 00:18:28,093 --> 00:18:30,979 ほとばしる~! (しず)うん。 293 00:18:30,979 --> 00:18:33,848 ほとばしる~! (しず)ぜってぇねぇわ こいつ。➡ 294 00:18:33,848 --> 00:18:36,134 さっきから ずっと 同じことばっか言ってんもん。 295 00:18:36,134 --> 00:18:38,887 これは 神の言葉ですぞ。 皆さん➡ 296 00:18:38,887 --> 00:18:42,073 耳を澄ましてごらんください。 297 00:18:42,073 --> 00:18:44,175 問いかけましょう。 「若葉って なんですか?」って➡ 298 00:18:44,175 --> 00:18:47,875 問いかけてみましょう。 (一同)若葉って なんですか? 299 00:18:50,048 --> 00:18:55,220 (高い声で) 生えたばっかりの葉っぱだよおぉ。 300 00:18:55,220 --> 00:18:58,990 えっ 誰? (高い声で)神で~す。➡ 301 00:18:58,990 --> 00:19:01,159 ウイッス ウイッス~。 元気~? 302 00:19:01,159 --> 00:19:03,194 はい。 やってます 元気で。 (高い声で)マジで~?➡ 303 00:19:03,194 --> 00:19:05,530 マジで? (庄平)あざっす あざっす…。 304 00:19:05,530 --> 00:19:07,582 聞こえましたね? (しず)いや おめぇの声しか➡ 305 00:19:07,582 --> 00:19:09,734 聞こえてねぇわ。 三木助さんは➡ 306 00:19:09,734 --> 00:19:12,370 生命の誕生の根源を 句にして詠まれた。 307 00:19:12,370 --> 00:19:15,023 ご主人! なんと すばらしい息子さんを➡ 308 00:19:15,023 --> 00:19:17,475 持ったことか。 (伊右衛門)だとしたら➡ 309 00:19:17,475 --> 00:19:20,395 とても 気分がいいですな! 天才だ。 310 00:19:20,395 --> 00:19:22,998 (しず)いや 天才だったら 私も じゃあ 天才かもしんねぇよ。 311 00:19:22,998 --> 00:19:25,583 それでは しず殿 遠慮なく➡ 312 00:19:25,583 --> 00:19:27,583 お詠みください。 313 00:19:31,706 --> 00:19:33,806 (しず)はい。 314 00:19:39,981 --> 00:19:43,635 150点! よっしゃ! あははっ。 315 00:19:43,635 --> 00:19:46,338 (伊右衛門)なんと! しずは どのような気持ちを➡ 316 00:19:46,338 --> 00:19:51,076 込めたのですか? 「まあ」の3回目あたりに➡ 317 00:19:51,076 --> 00:19:53,712 若葉が見え…➡ 318 00:19:53,712 --> 00:19:57,866 5回目のところで➡ 319 00:19:57,866 --> 00:20:00,685 すごい…➡ 320 00:20:00,685 --> 00:20:02,954 景色が見えました…。 321 00:20:02,954 --> 00:20:05,006 (しず) はい! もう一句 浮かびました。 322 00:20:05,006 --> 00:20:07,006 どうぞ。 (しず)いいですか? 323 00:20:15,467 --> 00:20:18,620 2300点! (しず)あははっ! 324 00:20:18,620 --> 00:20:21,589 どんな深い思いがあるのですか? 弟子から➡ 325 00:20:21,589 --> 00:20:24,142 解説させていただきます。 いえ はい… いや➡ 326 00:20:24,142 --> 00:20:27,512 いや その ねえ~ その… ねえ➡ 327 00:20:27,512 --> 00:20:33,018 ええ~ あの… そういう感じですよね。 あの~➡ 328 00:20:33,018 --> 00:20:35,018 あの… もう一回 詠んでもらっていいですか? 329 00:22:37,175 --> 00:22:39,727 いやはや すばらしい俳諧の会でしたな。 330 00:22:39,727 --> 00:22:43,815 ぜひ 皆様 どうか 松尾の一門に お入りください。 331 00:22:43,815 --> 00:22:46,651 (伊右衛門)よろしいのですか? 我々のような者が➡ 332 00:22:46,651 --> 00:22:49,654 松尾一門に? 皆さんは➡ 333 00:22:49,654 --> 00:22:52,657 すばらしい俳人です。 これから➡ 334 00:22:52,657 --> 00:22:56,261 松尾の一門を名乗っていただいて 結構でございます。 335 00:22:56,261 --> 00:22:59,013 (伊右衛門) ありがとうございます! 336 00:22:59,013 --> 00:23:01,900 いえいえ 礼には及びません。 337 00:23:01,900 --> 00:23:04,953 (伊右衛門)それでは ありがとうございました。 338 00:23:04,953 --> 00:23:07,789 (しず)ありがとうございました。 339 00:23:07,789 --> 00:23:09,789 いえいえ。 340 00:23:22,804 --> 00:23:25,356 ええ~ これからは➡ 341 00:23:25,356 --> 00:23:27,656 どんな感じでいきましょうね? 342 00:23:30,161 --> 00:23:33,164 (三木助)いやぁ 楽しかった~。 (一同)あははっ! 343 00:23:33,164 --> 00:23:36,818 ありがとうございます。 ありがとうございます。 344 00:23:36,818 --> 00:23:40,618 (庄平)こちらこそ 本当に ありがとうございました。 345 00:23:43,241 --> 00:23:45,341 ということで…。 346 00:23:46,844 --> 00:23:49,430 (伊右衛門) どうも ありがとうございました。 347 00:23:49,430 --> 00:23:55,553 ♬~ 348 00:23:55,553 --> 00:24:01,576 ええ~~…➡ 349 00:24:01,576 --> 00:24:03,576 っと…。 350 00:24:06,831 --> 00:24:09,100 さて 曾良。 はい。 351 00:24:09,100 --> 00:24:13,555 ♬~ 352 00:24:13,555 --> 00:24:17,091 きゅるるる…。 ん? 353 00:24:17,091 --> 00:24:20,061 なんの音だ? すみません➡ 354 00:24:20,061 --> 00:24:22,730 おなかが鳴ってしまいました。 355 00:24:22,730 --> 00:24:24,882 (伊右衛門) それは それは。 あははっ! 356 00:24:24,882 --> 00:24:29,454 (一同)あははっ! 357 00:24:29,454 --> 00:24:33,174 いや ちょっと 鳴っちゃいました。 あははっ…。 358 00:24:33,174 --> 00:24:35,276 (庄平) おなか鳴ると思わないもんな。➡ 359 00:24:35,276 --> 00:24:38,096 おなかが鳴ると思わないから。➡ 360 00:24:38,096 --> 00:24:40,096 ああ~…。 361 00:24:41,866 --> 00:24:43,918 おなかすいたの? はい。 362 00:24:43,918 --> 00:24:46,371 (伝兵衛)それなら この先に おいしい そば屋がございますよ。 363 00:24:46,371 --> 00:24:48,957 (庄平)ああ~ あるな。 ああ~ それは それは➡ 364 00:24:48,957 --> 00:24:51,859 いいことを聞いた。 ただ 私たちは➡ 365 00:24:51,859 --> 00:24:54,178 地元の名産を食べたい方でして。 366 00:24:54,178 --> 00:24:57,298 (庄平)それでいったら 少し戻った旅籠が なかなか➡ 367 00:24:57,298 --> 00:25:00,835 うまいものを食べさせますよ。 ああ~ いいですね 芭蕉様。 368 00:25:00,835 --> 00:25:03,471 いい~けど… そうですね➡ 369 00:25:03,471 --> 00:25:06,591 旅籠の料理は んん~ 温かみがなくて➡ 370 00:25:06,591 --> 00:25:10,291 ちょっと それは 私 んん~ かな~って…。 371 00:25:12,647 --> 00:25:17,552 ♬~ 372 00:25:17,552 --> 00:25:19,552 (伊右衛門) ありがとうございました。 373 00:25:21,356 --> 00:25:23,356 いえいえ…。 374 00:25:25,793 --> 00:25:28,796 それでは おいとましようかね。 375 00:25:28,796 --> 00:25:33,484 そうです… ね…。 376 00:25:33,484 --> 00:25:36,054 あれ? えっ? ここで➡ 377 00:25:36,054 --> 00:25:38,456 ごちそうになろうっていう魂胆? 378 00:25:38,456 --> 00:25:40,491 (2人)いやいや いやいや! いやいや いやいや…。 379 00:25:40,491 --> 00:25:42,660 (伊右衛門) あっ 申し訳ございません!➡ 380 00:25:42,660 --> 00:25:46,114 気がつきませんで。 あの~ もし よろしければ…。 381 00:25:46,114 --> 00:25:48,149 頂きます! 頂きます! 382 00:25:48,149 --> 00:25:50,184 (ナレーション)< おくのほそ道は➡ 383 00:25:50,184 --> 00:25:54,684 単なるグルメツアーだったという 新解釈> 384 00:25:58,860 --> 00:26:01,913 (金谷) 「おくのほそ道」って 一般的に➡ 385 00:26:01,913 --> 00:26:06,067 ひなびた旅のイメージが あると思うんですよ。 386 00:26:06,067 --> 00:26:08,553 でもね 実際にはね このドラマの本編のように➡ 387 00:26:08,553 --> 00:26:11,606 まあ 結構ね こういう 地元の金持ちの家 まわって➡ 388 00:26:11,606 --> 00:26:14,225 俳諧の会 開いて もう そこで 弟子を➡ 389 00:26:14,225 --> 00:26:16,928 めちゃくちゃ増やしたりとか してる部分もあるんです。 390 00:26:16,928 --> 00:26:21,315 だから もし 芭蕉が ほんとに 性悪なヤツだったら➡ 391 00:26:21,315 --> 00:26:24,435 こういうふうに いいもの食って いいとこ泊まってみたいな➡ 392 00:26:24,435 --> 00:26:27,955 大名旅行が 目的だったと考えることも➡ 393 00:26:27,955 --> 00:26:31,709 ほんと これは 新解釈としては 非常に おもしろいと思います。 394 00:26:31,709 --> 00:26:37,648 でも ねえ 個人的に 芭蕉が こういう人間だったとは➡ 395 00:26:37,648 --> 00:26:39,917 まあ 信じたくないので➡ 396 00:26:39,917 --> 00:26:45,717 星2つ半とさせていただきます。 397 00:26:47,058 --> 00:27:07,111 ♬~ 398 00:27:07,111 --> 00:27:27,231 ♬~ 399 00:27:27,231 --> 00:27:47,135 ♬~ 400 00:27:47,135 --> 00:28:07,121 ♬~ 401 00:28:07,121 --> 00:28:14,721 ♬~ 402 00:28:17,231 --> 00:28:19,300 俺は この日本に➡ 403 00:28:19,300 --> 00:28:21,819 後世に残る地図を 作りたい。➡ 404 00:28:21,819 --> 00:28:24,989 どんな崖でも どんな厳しい状況だろうと➡ 405 00:28:24,989 --> 00:28:27,942 意地でも歩測する。 我々に残された手段は➡ 406 00:28:27,942 --> 00:28:31,142 一つしかありませんね。 やめる?