1 00:00:06,674 --> 00:00:08,609 {\an8}(凛子) 似てるわよね 私たち。 2 00:00:08,676 --> 00:00:11,679 {\an8}(紅子) あんた あいつのことが 好きなんだ。 3 00:00:13,681 --> 00:00:15,683 {\an8}(凛子) 抱いて。 4 00:00:17,685 --> 00:00:22,623 {\an8}(太一) 凛子さえ いなくなれば 俺が 爵位を継ぐしかないんだよ。 5 00:00:22,690 --> 00:00:24,625 {\an8}(太一) お前 凛子 狙ってんだろ? (藤堂) 凛子お嬢さまを→ 6 00:00:24,692 --> 00:00:26,627 {\an8}狙ってるだなんて そんな おこがましい。 7 00:00:26,694 --> 00:00:30,631 {\an8}(凛子) 真彦兄さま。 私を… 忘れないで…。 8 00:00:30,698 --> 00:00:33,701 {\an8}(真彦) 凛子… 凛子! 凛子! 9 00:00:35,703 --> 00:00:41,642 {\an8}(紅子)《光を探して飛ぶ 蛾。 アタイは 蛾だ》 10 00:00:41,709 --> 00:00:45,646 {\an8}《絶好の機会じゃないか。 はい上がる》 11 00:00:45,713 --> 00:00:50,718 {\an8}(紅子) ねえ アタイを買って。 12 00:00:54,722 --> 00:01:01,662 {\an8}(紅子) アタイが凛子に なってあげる。 13 00:01:01,729 --> 00:01:04,598 アタイが 凛子のふりをする。 14 00:01:04,665 --> 00:01:06,600 そしたら 犯人は 仕掛けてくるだろ? 15 00:01:06,667 --> 00:01:08,602 そうすれば 犯人も 見つけられる。 16 00:01:08,669 --> 00:01:11,605 だから あんたは 凛子が死んだことを隠して→ 17 00:01:11,672 --> 00:01:15,609 凛子を殺した犯人を 追い詰めればいい。 18 00:01:15,676 --> 00:01:20,614 ただし タダじゃ やらない。 19 00:01:20,681 --> 00:01:26,620 アタイの体を 買ってくれ。 アタイが 凛子になる代わりに→ 20 00:01:26,687 --> 00:01:31,692 アタイの家の 家族の生活の保障は してもらう。 21 00:01:34,695 --> 00:01:37,631 (紅子) 何とか言えよ。 このままで いいのか? 22 00:01:37,698 --> 00:01:39,700 凛子は 殺されたんだぞ。 見ろよ! 23 00:01:41,702 --> 00:01:45,639 その 太一ってのが 殺したのかもしれないんだろ? 24 00:01:45,706 --> 00:01:47,641 このまま 何にもしなきゃ→ 25 00:01:47,708 --> 00:01:50,644 その太一ってやつが 爵位を 継ぐことになるんだぞ。 26 00:01:50,711 --> 00:01:52,713 そんなの 許せんのか? 27 00:01:59,720 --> 00:02:03,657 (真彦) 凛子と2人に してくれないか。 28 00:02:08,028 --> 00:02:10,965 (真彦) 凛子。 一人にして ごめんな。 29 00:02:11,031 --> 00:02:14,034 守りきれなくて ごめんな。 30 00:02:16,036 --> 00:02:20,975 凛子。 何か 言ってくれよ。 31 00:02:21,041 --> 00:02:25,045 怒ってくれよ。 なじってくれよ。 32 00:02:25,045 --> 00:02:42,062 ♪~ 33 00:02:42,062 --> 00:02:48,936 (真彦) 凛子…。 凛子 凛子! 34 00:02:49,003 --> 00:02:51,005 \凛子! 35 00:02:55,009 --> 00:02:58,946 (真彦) 凛子。 凛子! 36 00:02:59,013 --> 00:03:08,956 (秒針の音) 37 00:03:09,023 --> 00:03:11,025 (真彦) 凛子。 38 00:03:29,043 --> 00:03:31,045 (真彦) やろう。 39 00:03:37,051 --> 00:03:39,987 (麗華) 真彦さん また 武蔵野に行ってるの? 40 00:03:40,054 --> 00:03:41,989 (藤堂) お嬢さまと 2人っきりにするのは→ 41 00:03:42,056 --> 00:03:44,992 麗華さんも 心配でしょうから→ 42 00:03:45,059 --> 00:03:48,929 明日にでも お見舞いがてら 行ってみますか。 武蔵野に。 43 00:03:48,996 --> 00:03:53,000 いいわね。 そうしましょう。 44 00:04:02,009 --> 00:04:07,948 (真彦) 子供のころ ここでよく 凛子と遊んだんだ。 45 00:04:08,015 --> 00:04:10,951 (紅子) 思い出の場所ってやつだな。 46 00:04:11,018 --> 00:04:13,020 うっ。 47 00:04:31,038 --> 00:04:33,974 (紅子) 凛子。 48 00:04:34,041 --> 00:04:37,978 アタイは あんたになる。 49 00:04:38,045 --> 00:04:40,981 あんたになって 生きてく。 50 00:04:41,048 --> 00:04:46,053 凛子になって 生きてく。 51 00:04:52,993 --> 00:04:56,930 (真彦) 凛子になるっていうことは おとりになるっていうことだ。 52 00:04:56,997 --> 00:05:00,934 おとりになるっていうことは お前の命も 危なくなる。 53 00:05:01,001 --> 00:05:05,939 それに 紅子には 二度と戻れない。 54 00:05:06,006 --> 00:05:09,009 その覚悟は できてるんだな? 55 00:05:14,014 --> 00:05:16,016 (紅子) ああ。 56 00:05:18,018 --> 00:05:25,025 金をくれ。 家と家族に けり つけてくる。 57 00:05:29,029 --> 00:05:30,964 (和子) 出ていくって お前。 58 00:05:31,031 --> 00:05:34,968 (紅子) アタイ もう貧乏は 嫌なんだよ。 59 00:05:35,035 --> 00:05:39,973 東京の華族さまの ひひじじいに 愛人として買われたからさ。 60 00:05:40,040 --> 00:05:42,976 見てよ この金。 61 00:05:43,043 --> 00:05:45,979 これからは ぜいたく三昧して暮らすんだ。 62 00:05:46,046 --> 00:05:47,915 紅子。 あんた 父さんが→ 63 00:05:47,981 --> 00:05:49,917 華族さまのせいで 足も駄目になって→ 64 00:05:49,983 --> 00:05:52,986 こんなになっちまったの 分かってんだろ? 65 00:05:55,989 --> 00:05:57,925 (紅子) それが 何だってんだい。 66 00:05:57,991 --> 00:06:00,928 こんな暮らしから 抜け出せるんだったら→ 67 00:06:00,994 --> 00:06:04,932 華族さまだろうと構わないさ。 金 持ってるやつが 強いんだよ。 68 00:06:04,998 --> 00:06:07,935 (たたく音) 69 00:06:08,001 --> 00:06:11,939 (紅子) 今まで ありがとね。 この金は お礼で やるよ。 70 00:06:12,005 --> 00:06:14,942 こんだけあれば 借金だって 返せんだろ。 71 00:06:15,008 --> 00:06:20,013 こんな金 くれてやる。 金輪際 アタイに構わないで! 72 00:06:22,015 --> 00:06:24,952 紅子! (藍子) お姉ちゃん! 73 00:06:25,018 --> 00:06:31,024 お姉ちゃん 行かないで。 行かないで お姉ちゃん。 74 00:06:37,030 --> 00:06:40,033 (藍子) お姉ちゃん! 75 00:06:44,037 --> 00:06:48,909 (紅子)《藍子のことは ちゃんと見てるから》 76 00:06:48,976 --> 00:06:51,912 《大丈夫だから》 77 00:06:51,979 --> 00:06:56,917 《後悔なんてしない。 アタイは 蛾だ》 78 00:06:56,984 --> 00:06:59,920 《光を探して はい上がってやる》 79 00:06:59,987 --> 00:07:03,924 《生きてくためだったら 何だってやる》 80 00:07:03,991 --> 00:07:07,995 《アタイは アタイの人生も あきらめない!》 81 00:07:17,137 --> 00:07:19,072 (真彦) 麗華さん。 82 00:07:19,139 --> 00:07:21,074 (藤堂) お見舞いにと おっしゃるので お連れしたよ。 83 00:07:21,141 --> 00:07:24,077 こんにちは 真彦さん。 凛子のお加減 いかが? 84 00:07:24,144 --> 00:07:26,079 (真彦) ええ まあ。 85 00:07:26,146 --> 00:07:28,081 (藤堂) どうぞ。 >> お邪魔しまーす。 86 00:07:28,148 --> 00:07:30,083 (真彦) えっ あっ 今 凛子 休んだばかりだから。 87 00:07:30,150 --> 00:07:32,085 ここで ちょっと 待っててくれないか。 88 00:07:32,152 --> 00:07:34,087 今 様子を…。 (藤堂) 何を 慌てているのです? 89 00:07:34,154 --> 00:07:36,156 (真彦) いや 別に…。 90 00:07:36,156 --> 00:07:48,101 ♪~ 91 00:07:48,101 --> 00:07:51,104 (真彦) 待ってくれ。 突然 困るよ。 92 00:08:03,116 --> 00:08:07,054 凛子。 麗華よ。 調子は どう? 93 00:08:07,120 --> 00:08:12,059 (真彦) あっ。 今 眠ったばかりだから 起こさないでやってほしいんだ。 94 00:08:12,125 --> 00:08:16,063 >> そう。 (藤堂) ゆうべ 何か なかったか? 95 00:08:16,129 --> 00:08:18,065 (真彦) なぜだ? 96 00:08:18,131 --> 00:08:21,068 (藤堂) 奥さまのティーカップが割れてね。 そのカップは→ 97 00:08:21,134 --> 00:08:25,072 初めて 凛子お嬢さまが プレゼントされたものらしくて→ 98 00:08:25,138 --> 00:08:28,075 奥さまが かなり 動揺されていた。 99 00:08:28,141 --> 00:08:31,144 お嬢さまの身に 何か あったんじゃないかとね。 100 00:08:33,146 --> 00:08:36,083 まあ。 そんなことがあったの。 101 00:08:36,149 --> 00:08:38,085 (藤堂) ええ。 102 00:08:38,151 --> 00:08:41,088 (真彦) それで 様子見がてら 来たってわけだ。 103 00:08:41,154 --> 00:08:43,090 ご覧のとおり 何もないよ。 104 00:08:43,156 --> 00:08:45,092 熱も下がったと 奥さまに伝えてくれ。 105 00:08:45,158 --> 00:08:50,097 (藤堂) それは よかった。 それで いつごろ戻れそうかな? 106 00:08:50,163 --> 00:08:53,100 (真彦) えっ? (藤堂) 3日後には戻るようにとのことだ。 107 00:08:53,166 --> 00:08:57,170 (真彦) ハ…。 それまでには 戻るよ。 108 00:09:05,178 --> 00:09:07,114 (泰造) 酒でも買ってくるか。 フフフ…。 109 00:09:07,180 --> 00:09:09,116 何 やってんだよ。 (泰造) ああっ。 110 00:09:09,182 --> 00:09:11,118 これで借金 返すんだよ! (泰造) ちょっとぐらい いいだろ。 111 00:09:11,184 --> 00:09:13,120 駄目だって 言ってるだろう! 112 00:09:13,186 --> 00:09:17,124 これは 紅子が残していったんだ。 藍子のためにね。→ 113 00:09:17,190 --> 00:09:19,126 あんたのためじゃない。 114 00:09:19,192 --> 00:09:22,129 お姉ちゃん 今ごろ どうしてるんだろう? 115 00:09:22,195 --> 00:09:24,131 華族さまの 愛人になったんだ。 116 00:09:24,197 --> 00:09:27,134 今ごろは うまいもん たあんと 食わしてもらってるよ。 117 00:09:27,200 --> 00:09:33,140 よりにもよって 華族なんかの愛人になんてなって。 118 00:09:33,206 --> 00:09:38,145 紅子はね 自分が楽したいために わたしら家族を 捨てたんだ。 119 00:09:38,211 --> 00:09:41,148 あんな子は もう うちの子じゃない。 120 00:09:41,214 --> 00:09:45,218 藍子の姉ちゃんは もう いないんだ。 いいね。 121 00:09:48,155 --> 00:09:50,090 (麗華) それじゃあ わたしたちは これで。 122 00:09:50,157 --> 00:09:53,093 (真彦) ああ。 >> いいのよ。 123 00:09:53,160 --> 00:09:55,162 凛子に 付いていてあげて。 124 00:09:58,165 --> 00:10:02,169 (藤堂) 3日後 お待ちしてますよ。 125 00:10:11,178 --> 00:10:14,114 (紅子) 3日後って 何だ? 126 00:10:14,181 --> 00:10:17,117 (真彦) パーティーがある。 (紅子) 何のパーティーだ? 127 00:10:17,184 --> 00:10:19,119 (真彦) 親類縁者が集まる パーティーだ。 128 00:10:19,186 --> 00:10:23,123 (紅子) ふうん。 そいじゃあ アタイは そこで→ 129 00:10:23,190 --> 00:10:25,125 完ぺきな凛子を 演じなきゃいけないんだな。 130 00:10:25,192 --> 00:10:28,128 (真彦) そうだ。 131 00:10:28,195 --> 00:10:32,132 (紅子) さっきのは 執事の藤堂と もう一人は 誰だ? 132 00:10:32,199 --> 00:10:36,136 (真彦) 凛子の 女学校時代からの友達の 麗華さんだ。 133 00:10:36,203 --> 00:10:40,140 (紅子) 教えてくれ。 (真彦) えっ? 134 00:10:40,207 --> 00:10:43,143 (紅子) 入れ替わるために 教えてくれ。 凛子のこと。 135 00:10:43,210 --> 00:10:46,146 凛子の周りのやつらのこと。 136 00:10:46,213 --> 00:10:50,083 それから 凛子の言葉遣いや 動きもだ。 137 00:10:50,150 --> 00:10:53,153 アタイに教えてくれ。 138 00:10:55,155 --> 00:11:00,093 (藤堂) こんなに すんなり 退散してきて よかったのかな。 139 00:11:00,160 --> 00:11:04,097 (麗華) あなたこそ 爵位が欲しいのなら→ 140 00:11:04,164 --> 00:11:06,099 もう少し 凛子のおそばに いらした方が→ 141 00:11:06,166 --> 00:11:08,101 よろしかったんじゃない? 142 00:11:08,168 --> 00:11:13,106 (藤堂) お嬢さまを 振り向かせるよりも 早い手があってね。 143 00:11:13,173 --> 00:11:17,110 (杏子)《お母さまにも 凛子の結婚相手として→ 144 00:11:17,177 --> 00:11:19,112 あなたを推しておいたわ》 145 00:11:19,179 --> 00:11:23,116 フッ。 おばさまを その気にさせるなんて→ 146 00:11:23,183 --> 00:11:25,118 相変わらず したたかだこと。 147 00:11:25,185 --> 00:11:28,121 (藤堂) そちらほどじゃないと 思いますよ。 148 00:11:28,188 --> 00:11:31,124 あら。 わたしは いつだって純粋よ。 149 00:11:31,191 --> 00:11:34,194 ただ 真彦さんを 振り向かせたいだけ。 150 00:11:41,201 --> 00:11:43,136 (紅子) うわっ うまそう! 151 00:11:43,203 --> 00:11:46,139 (真彦)「まあ おいしそう」 152 00:11:46,206 --> 00:11:49,142 (紅子) まあ おいしそう。 153 00:11:51,144 --> 00:11:55,082 (真彦) 立て膝 突くな。 (紅子) 痛えなあ。 154 00:11:55,148 --> 00:11:58,085 (真彦) スプーンを使え。 155 00:11:58,151 --> 00:12:00,153 (紅子) ハァ。 156 00:12:02,155 --> 00:12:05,158 (スープを すする音) (真彦) 音をたてるな。 157 00:12:08,161 --> 00:12:11,098 (紅子 スープを すする音) (真彦) まだ 音が出てる。 158 00:12:11,164 --> 00:12:13,100 (紅子) うっせーな! (真彦) 何だ その言葉遣いは! 159 00:12:13,166 --> 00:12:15,102 (紅子) アタイの勝手だろ! 160 00:12:15,168 --> 00:12:19,106 (真彦)「私の勝手でしょう」 161 00:12:19,172 --> 00:12:23,110 (紅子) 私の か… 勝手でしょ。 162 00:12:23,176 --> 00:12:26,113 (真彦) お前が ホントに 凛子になれるのか? 163 00:12:26,179 --> 00:12:29,116 (紅子) なれるよ。 なってみせるさ。 164 00:12:29,182 --> 00:12:34,121 アタイは あきらめない。 ほら 次 教えろよ。 165 00:12:34,187 --> 00:12:36,123 (せき) 166 00:12:36,189 --> 00:12:38,125 (スープを すする音) 167 00:12:38,191 --> 00:12:42,129 (真彦) 外またで歩くな。 内またで そそと歩けと言ってるだろ。 168 00:12:42,195 --> 00:12:44,197 (紅子) いちいち うるせえな。 169 00:12:47,134 --> 00:12:49,136 (真彦) お前は トドか。 170 00:12:53,140 --> 00:12:57,077 (紅子) お母さま お父さま おばあさま。 171 00:12:57,144 --> 00:13:00,080 (真彦) 大奥さまには 逆らうな。 172 00:13:00,147 --> 00:13:03,083 (紅子) 清瀬家の 一番の権力者ってわけだ。 173 00:13:03,150 --> 00:13:07,087 (真彦) 何があっても あの人の言うことは 絶対だからな。 174 00:13:07,154 --> 00:13:09,156 (紅子) ふうん。 175 00:13:11,158 --> 00:13:16,096 で あんたが 真彦兄さま。 176 00:13:16,163 --> 00:13:20,100 (真彦) 気持ち悪いよ。 凛子は そんな顔で笑わない。 177 00:13:20,167 --> 00:13:24,104 (紅子) ハッ。 悪かったね 気持ち悪くて。 178 00:13:24,171 --> 00:13:28,108 で 執事の藤堂は 藤堂。 麗華は 麗華。 179 00:13:28,175 --> 00:13:32,179 義理の弟の太一は 太一だな。 180 00:13:40,187 --> 00:13:43,123 (太一) パーティーの案内状か? (藤堂) ええ。 181 00:13:43,190 --> 00:13:46,126 お前 武蔵野に行ったんだって? 182 00:13:46,193 --> 00:13:48,061 (藤堂) お嬢さまでしたら よく お休みでしたよ。 183 00:13:48,128 --> 00:13:52,065 熱も だいぶ 下がったようでしたしね。 184 00:13:52,132 --> 00:13:54,134 ほう。 185 00:13:57,137 --> 00:14:01,074 藤堂。 お前 凛子の結婚相手 狙ってるんだとしたら→ 186 00:14:01,141 --> 00:14:04,077 お前には 分は ない。 あきらめろ。 187 00:14:04,144 --> 00:14:09,149 お前は孤児だ。 あの ばあさんが 許すわけがない。 188 00:14:11,151 --> 00:14:13,086 (ドアの開閉音) 189 00:14:13,153 --> 00:14:17,157 (藤堂) それは どうかな? 太一坊ちゃん。 190 00:14:27,167 --> 00:14:40,180 ♪~ 191 00:14:40,180 --> 00:14:49,122 《真彦兄さま。 私を… 忘れないで…》 192 00:14:53,126 --> 00:14:56,062 (真彦) ああっ…。 193 00:14:56,129 --> 00:14:59,065 (紅子) なあ。 194 00:14:59,132 --> 00:15:05,071 あんたさ その太一ってやつが 犯人だって証拠 つかんだら→ 195 00:15:05,138 --> 00:15:07,073 どうすんだ? 196 00:15:07,140 --> 00:15:10,076 (真彦) 殺してやる。 197 00:15:10,143 --> 00:15:16,082 できることなら 今すぐにでも あいつを殺してやりたい。 198 00:15:16,149 --> 00:15:20,086 だが そんなことすれば 凛子殺しは 公になり→ 199 00:15:20,153 --> 00:15:22,088 醜態を さらしたとして→ 200 00:15:22,155 --> 00:15:26,092 お国から 清瀬家の爵位も はく奪される。 201 00:15:26,159 --> 00:15:28,094 そうなれば→ 202 00:15:28,161 --> 00:15:32,165 凛子が 守ろうとしていた家を つぶすことになる。 203 00:15:34,167 --> 00:15:40,173 凛子が 大切にしていたものは 俺も 大切にしたい。 204 00:15:43,176 --> 00:15:46,112 (紅子) なるほどね。 だから あんたは→ 205 00:15:46,179 --> 00:15:50,116 アタイの成り代わりの申し出も 受け入れたってわけだ。 206 00:15:52,118 --> 00:15:54,054 言っとくけどさ。 207 00:15:54,120 --> 00:15:57,057 アタイの目的は あんたとは 違うよ。 208 00:15:57,123 --> 00:15:59,059 アタイは 凛子になりたいだけだ。 209 00:15:59,125 --> 00:16:03,063 凛子になれば アタイの家族を守れる。 210 00:16:03,129 --> 00:16:08,068 アタイも いい暮らしができる。 一石二鳥なんだよな。 211 00:16:08,134 --> 00:16:10,070 (真彦) 分かってる。 212 00:16:10,136 --> 00:16:13,139 お前は 凛子を 演じさえしてくれれば いい。 213 00:16:17,143 --> 00:16:19,145 (真彦) ああっ…。 214 00:16:26,086 --> 00:16:28,088 (紅子) 着けてくれ。 215 00:16:28,088 --> 00:16:41,101 ♪~ 216 00:16:41,101 --> 00:16:45,038 (真彦) ちゃんと 演じてくれよ。 お前が別人だとバレたら→ 217 00:16:45,105 --> 00:16:48,041 太一が 凛子を殺した証拠も つかめない。 218 00:16:48,108 --> 00:16:53,046 (紅子) アタイだって バレたら 凛子として生きていけない。 219 00:16:53,113 --> 00:16:55,115 ちゃんとやるさ。 220 00:16:58,118 --> 00:17:02,055 (紅子)《凛子。 アタイは あんたとは違う》 221 00:17:02,122 --> 00:17:05,058 《アタイは 飛べない蝶じゃない》 222 00:17:05,125 --> 00:17:09,062 《光を探して飛ぶ 蛾だ》 223 00:17:09,129 --> 00:17:12,065 《これからは あんたになって生きていく》 224 00:17:12,132 --> 00:17:17,137 《あんたに成り代わって 生きぬいてみせる》 225 00:17:24,144 --> 00:17:26,079 (紅子) さあ 行くよ。 226 00:17:26,146 --> 00:17:28,148 (真彦)「行きますわよ」 227 00:17:30,150 --> 00:17:32,152 (紅子) 行きますわよ。 228 00:17:39,159 --> 00:17:43,096 (藤堂) おかえりなさいませ。 229 00:17:43,163 --> 00:17:46,166 皆さま お待ちかねですよ。 230 00:17:46,166 --> 00:18:16,196 ♪~ 231 00:18:16,196 --> 00:18:18,064 なっ… 何だよ。 232 00:18:18,131 --> 00:18:20,066 (真彦) 話がある。 ちょっと 来い! 233 00:18:20,133 --> 00:18:23,069 (太一) 何だよ。 234 00:18:23,136 --> 00:18:27,073 (藤堂) さっ お嬢さま 参りましょう。 235 00:18:27,140 --> 00:18:29,142 (紅子) ええ。 236 00:18:31,144 --> 00:18:38,151 (ミツ) おや。 凛子が 戻ってきたみたいだねえ。 237 00:18:42,155 --> 00:18:49,162 (紅子)《アタイは 凛子。 凛子だ。 凛子に成りきってみせる》 238 00:18:55,168 --> 00:18:57,103 (紅子) あっ! 239 00:18:57,170 --> 00:18:59,172 (倒れる音) 240 00:19:05,178 --> 00:19:08,181 (藤堂) 大丈夫ですか? (紅子) あ…。 241 00:19:11,184 --> 00:19:13,119 (紅子) ありがとう。 242 00:19:13,186 --> 00:19:18,057 アーハッハッハ…。 こりゃいい! 243 00:19:18,124 --> 00:19:21,060 元気になった証拠だ。 244 00:19:21,127 --> 00:19:25,064 これだけ 元気なら 子も産めるだろう。 245 00:19:25,131 --> 00:19:27,066 (ミツと客たちの笑い声) 246 00:19:27,133 --> 00:19:32,071 (杏子) 凛子 ケガは ない? どこも打ってない? 痛くない? 247 00:19:32,138 --> 00:19:34,073 (紅子) ええ 大丈夫ですわ。 248 00:19:34,140 --> 00:19:37,076 (孝太郎) 凛子 驚いたよ。 ホントにケガは ないのか? 249 00:19:37,143 --> 00:19:39,078 (紅子) ありませんわ。 250 00:19:39,145 --> 00:19:41,080 (麗華) ホントに元気になったのね。 よかったわ。 251 00:19:41,147 --> 00:19:46,085 心配してたのよ。 あらっ 真彦さんは? 252 00:19:46,152 --> 00:19:50,156 (紅子) さあ? どこに 行ったのかしら。 253 00:19:53,159 --> 00:19:59,098 >> 何だよ? (真彦) これに 見覚えが あるだろう? 254 00:19:59,165 --> 00:20:02,101 よくも 薬袋に 毒を混ぜてくれたなあ! 255 00:20:02,168 --> 00:20:04,103 何のことだ? 256 00:20:04,170 --> 00:20:08,174 (真彦) 必ず 証拠をつかんで お前を殺すぜ。 257 00:20:10,176 --> 00:20:14,113 (紅子) あ… 真彦兄さま。 こちらに いらしたのね。 258 00:20:14,180 --> 00:20:16,115 凛子姉さん おかえり。 259 00:20:16,182 --> 00:20:19,118 元気になったみたいで よかったよ。 260 00:20:21,120 --> 00:20:23,056 (紅子) あいつが 太一だな。 261 00:20:23,122 --> 00:20:27,060 行きたい気持ちは 分かるけどさ 1人にすんなよ。 262 00:20:27,126 --> 00:20:29,062 あんたが いないと 分かんないことだらけだ。 263 00:20:29,128 --> 00:20:32,065 \(藤堂) こちらでしたか。 264 00:20:32,131 --> 00:20:34,067 そろそろ 大奥さまの発表です。 265 00:20:34,133 --> 00:20:37,070 パーティーに お戻りいただけますか。 266 00:20:37,136 --> 00:20:39,072 (紅子) 発表? 267 00:20:39,138 --> 00:20:42,141 (真彦) ああ 行こう。 268 00:20:47,146 --> 00:20:51,150 凛子 戻ったね。 269 00:20:59,158 --> 00:21:05,098 由緒正しき子爵家である この 清瀬家の後継者→ 270 00:21:05,164 --> 00:21:08,101 凛子の 結婚相手を発表する。 271 00:21:08,167 --> 00:21:10,103 (紅子)《えっ!?》 272 00:21:10,169 --> 00:21:15,108 (ミツ) 凛子の結婚相手には 子爵の名も譲る。 273 00:21:15,174 --> 00:21:20,113 凛子の結婚相手は…。 274 00:21:23,116 --> 00:21:26,119 (ミツ) 執事の藤堂。 275 00:21:28,121 --> 00:21:31,057 (拍手) 276 00:21:31,124 --> 00:21:34,127 (ミツ) そして もう一人。 277 00:21:36,129 --> 00:21:39,065 久我山 真彦。 278 00:21:39,132 --> 00:21:41,067 (客) えっ!? 279 00:21:41,134 --> 00:21:45,071 (ざわめき) 280 00:21:45,138 --> 00:21:50,076 凛子。 3週間後の 二十歳の誕生日までに→ 281 00:21:50,143 --> 00:21:52,078 どちらかに お決め。 282 00:21:52,145 --> 00:21:57,150 (紅子)《えっ? 何も聞いてねえよ》