1 00:00:03,371 --> 00:00:05,306 (紅子) 殺せるものなら 殺してみなさい。 2 00:00:05,373 --> 00:00:08,309 私は… 清瀬 凛子は→ 3 00:00:08,376 --> 00:00:11,312 汚らわしい毒などには 負けはしません。 4 00:00:11,379 --> 00:00:14,315 真彦兄さまを 地下ろうに 入れておしまいなさい。 5 00:00:14,382 --> 00:00:20,321 (ミツ) 凛子は 毒を盛られて 闘い争う神 阿修羅になったか。 6 00:00:20,388 --> 00:00:22,323 (杏子) あなたも やっと→ 7 00:00:22,390 --> 00:00:24,325 私の言ったことを 納得してくれたみたいね。 8 00:00:24,392 --> 00:00:26,327 (紅子) 何のことかしら? 9 00:00:26,394 --> 00:00:30,331 (杏子) あなた… 凛子よね? 10 00:00:30,398 --> 00:00:33,401 (紅子) 太一。 紅茶でも いかが? 11 00:00:35,403 --> 00:00:40,408 どうぞ。 召し上がって。 12 00:00:45,413 --> 00:00:48,416 (紅子) どうして 飲めないの? 13 00:00:50,418 --> 00:00:54,422 まるで 毒でも 入ってるみたいね。 14 00:00:58,426 --> 00:01:01,362 (紅子) 何も なかった。 それでいいわね? 15 00:01:01,429 --> 00:01:03,297 (太一) えっ? 16 00:01:03,364 --> 00:01:06,300 (紅子) これまで あなたが 何をしてきたかは 聞かないわ。 17 00:01:06,367 --> 00:01:10,304 そうしないと この清瀬の家も とりつぶされる。 18 00:01:10,371 --> 00:01:12,306 その代わり→ 19 00:01:12,373 --> 00:01:15,309 今後は 私の言うことに 従ってもらいます。 20 00:01:15,376 --> 00:01:18,312 (太一) 凛子姉さん 僕が 何をしたっていうんだよ? 21 00:01:18,379 --> 00:01:20,381 (紅子) お黙りなさい! 22 00:01:22,383 --> 00:01:28,389 あなた これからも この 子爵家に いたいんでしょ? 23 00:01:31,392 --> 00:01:34,395 (紅子) 藤堂。 出てらっしゃい。 24 00:01:41,402 --> 00:01:44,338 (紅子) この つぼを 処分しておきなさい。 25 00:01:44,405 --> 00:01:47,408 (藤堂) しかし これは…。 (紅子) いいから。 26 00:01:50,411 --> 00:01:54,348 (藤堂) かしこまりました 凛子お嬢さま。 27 00:01:54,415 --> 00:01:57,351 (紅子) 太一。 28 00:01:57,418 --> 00:02:03,290 これからは 私の言うことに 従うのよ。 29 00:02:03,357 --> 00:02:05,359 いいわね? 30 00:02:19,273 --> 00:02:24,278 {\an8}(藤堂) 毒には毒で 太一のやつの 動きを封じたか。 31 00:02:31,285 --> 00:02:35,222 {\an8}(真彦) 出してくれ。 そうしないと お前の命も危ない。 32 00:02:35,289 --> 00:02:38,225 {\an8}(紅子) あなたは 出しません。 (真彦) えっ…。 33 00:02:38,292 --> 00:02:43,230 {\an8}(紅子) 私の命は 私で守ります。 34 00:02:43,297 --> 00:02:47,167 {\an8}あなたには しばらく ここに入っていていただきます。 35 00:02:47,234 --> 00:02:51,171 {\an8}(真彦) 何を言ってるんだ。 一緒に やるんじゃなかったのか? 36 00:02:51,238 --> 00:02:55,175 {\an8}(紅子) 都合のいいときだけ 運命共同体に しないでください。 37 00:02:55,242 --> 00:02:59,179 {\an8}しょせん あなたと私では 目的が違う。 38 00:02:59,246 --> 00:03:01,181 {\an8}あなたは 復讐。 39 00:03:01,248 --> 00:03:06,186 {\an8}私は この清瀬家で いい暮らしが したいだけ。 40 00:03:06,253 --> 00:03:12,259 {\an8}私は もう あなたには 頼りません。 41 00:03:20,267 --> 00:03:28,208 (紅子) これは あなたが持っていなさい。 私は もう いらない。 42 00:03:28,275 --> 00:03:31,211 (真彦) おい。 おい! おい! 43 00:03:31,278 --> 00:03:34,214 いったい どうしたっていうんだ? 何を考えてる? 44 00:03:34,281 --> 00:03:38,285 何が お前を そこまでに変えたんだ。 45 00:03:40,287 --> 00:03:46,226 (紅子)《日記を お読みなさい。 そこに全てが 書かれてあるわ》 46 00:03:46,293 --> 00:03:51,231 《日記を読めば あなたにも きっと分かるでしょう》 47 00:03:55,369 --> 00:03:57,304 大事な跡取りの凛子に 毒を盛りよって。 48 00:03:57,371 --> 00:04:00,307 犯人が分かったら この わたしが 殺してくれる! 49 00:04:00,374 --> 00:04:03,310 そんなことをしたら 醜態を さらしたとして→ 50 00:04:03,377 --> 00:04:07,314 お国から 爵位も はく奪されて しまいますわよ お母さま。 51 00:04:07,381 --> 00:04:11,318 爵位? はあっ!? 爵位を はく奪…。 52 00:04:11,385 --> 00:04:13,320 あっ… お家は 断絶。 53 00:04:13,387 --> 00:04:17,324 それだけは あっちゃいかん。 ああ いかん いかん。 いかん…。 54 00:04:17,391 --> 00:04:20,327 私も 犯人は憎い。 55 00:04:20,394 --> 00:04:23,330 でも 凛子に この家を継いでほしくて→ 56 00:04:23,397 --> 00:04:26,333 その一心で これまで 頑張ってきたんです。 57 00:04:26,400 --> 00:04:30,337 だから 家がつぶれるなんてことは あっては いけないんです。 58 00:04:30,404 --> 00:04:32,339 だが いったい 誰じゃ? 59 00:04:32,406 --> 00:04:35,342 分からんことには 対処のしようがないではないか。 60 00:04:35,409 --> 00:04:39,346 疑わしいのは やはり 太一ですわよね。 61 00:04:39,413 --> 00:04:42,349 (ミツ) いやあ あの千鶴だって 分からんぞ。 62 00:04:42,416 --> 00:04:44,351 この うちに乗り込んできて→ 63 00:04:44,418 --> 00:04:51,291 爵位を 太一に継がせるとまで 息巻いておった。 やりかねん。 64 00:04:51,358 --> 00:04:53,293 (千鶴) 毒を盛られたですって!? 65 00:04:53,360 --> 00:04:57,297 (孝太郎) まあ 命に 別条はなかったんだけどな。 66 00:04:57,364 --> 00:05:00,300 何てこと…。 67 00:05:00,367 --> 00:05:04,305 太一は やってないと言ってる。 わたしは信じたい。 68 00:05:04,371 --> 00:05:07,307 (千鶴) 信じるも 信じないも 太一が やってないって→ 69 00:05:07,374 --> 00:05:09,309 言ってるんなら やってないんですよ。 70 00:05:09,376 --> 00:05:12,312 まさか お前じゃないよな? 71 00:05:12,379 --> 00:05:15,315 わたしゃ 太一のためなら 何でもしますよ。 72 00:05:15,382 --> 00:05:17,317 (孝太郎) えっ? (千鶴) 凛子さんが いなくなれば→ 73 00:05:17,384 --> 00:05:21,321 爵位は 太一のものなんですからね。 74 00:05:21,388 --> 00:05:25,325 でも 毒を盛ったり そんなことは しませんよ。 75 00:05:25,392 --> 00:05:33,333 わたしはね 大奥さまと 奥さまと 正々堂々と ぶつかって 闘って→ 76 00:05:33,400 --> 00:05:37,337 太一に あの家と爵位を 継がせたいんですからね。 77 00:05:37,404 --> 00:05:40,341 いや でも あの2人は 手ごわいぞ。 78 00:05:40,407 --> 00:05:44,344 わたしも太一も 小遣いを もらえなくなったからな。 79 00:05:44,411 --> 00:05:47,281 お前に もらったらどうかとまで 言われたよ。 80 00:05:47,347 --> 00:05:50,284 わたしを当てにされても 困りますよ。→ 81 00:05:50,350 --> 00:05:52,286 この小料理屋で 女一人 生きていくのに→ 82 00:05:52,353 --> 00:05:54,288 精いっぱいなんですからね。 83 00:05:54,354 --> 00:05:56,290 (孝太郎) いや お前に もらおうなんて→ 84 00:05:56,356 --> 00:05:58,292 わたしも 思っちゃいないよ。→ 85 00:05:58,358 --> 00:06:02,296 でも 小遣いなしはなあ。 こたえるよなあ。 86 00:06:02,362 --> 00:06:05,299 \(千鶴) あなたも 太一も 放蕩癖が ありますからねえ。→ 87 00:06:05,365 --> 00:06:09,303 お小遣いなしは いい薬なんじゃないんですか。 88 00:06:09,369 --> 00:06:11,305 千鶴ー! (千鶴) それにしても→ 89 00:06:11,371 --> 00:06:15,309 凛子さんには いつも 真彦さんが 付いてたでしょう。 90 00:06:15,375 --> 00:06:18,312 毒を盛られたことには 気付かなかったの? 91 00:06:18,378 --> 00:06:20,314 そうなんだよ。 92 00:06:20,380 --> 00:06:24,318 それでな 凛子が真彦を 地下ろうに 幽閉してしまってね。 93 00:06:24,384 --> 00:06:26,386 地下ろうに? 94 00:06:32,392 --> 00:06:35,329 (真彦) 麗華さん。 (麗華) 真彦さん 大丈夫? 95 00:06:35,395 --> 00:06:39,333 (真彦) ええ。 それより 凛子は大丈夫ですか? 96 00:06:39,399 --> 00:06:41,335 (麗華) ぴんぴんしてますわ。→ 97 00:06:41,401 --> 00:06:44,338 ホントに 真彦さんを こんな所に閉じ込めて。→ 98 00:06:44,404 --> 00:06:49,276 凛子も ひどいわ。 こんなことまでしなくても。 99 00:06:49,343 --> 00:06:54,281 わたしが おばさまに頼んで 必ず 出してさしあげますから。 100 00:06:54,348 --> 00:06:56,283 (真彦) 奥さまは 出してくれないよ。 101 00:06:56,350 --> 00:06:58,285 今日の今日じゃ 無理かもしれないけど→ 102 00:06:58,352 --> 00:07:02,289 あしたになれば おばさまの心も 落ち着いてるかもしれないわ。 103 00:07:02,356 --> 00:07:07,294 わたしに任せてください。 必ず 出してさしあげますから。 104 00:07:07,361 --> 00:07:09,296 (ミツ) それにしても→ 105 00:07:09,363 --> 00:07:15,302 凛子が 真彦を幽閉するとはのう わたしゃ びっくりしたよ。 106 00:07:15,369 --> 00:07:18,305 (杏子) 凛子にも やっと分かったんですよ。 107 00:07:18,372 --> 00:07:22,309 真彦が 自分を守りきれないと。 108 00:07:22,376 --> 00:07:24,311 (藤堂) 地下ろうまで 持っていってあげなさい。 109 00:07:24,378 --> 00:07:27,314 (使用人) はい 真彦さまに お持ちいたします。 110 00:07:27,381 --> 00:07:32,319 (紅子) 兄さまに 食事は 運ばなくていいわ。 111 00:07:32,386 --> 00:07:35,322 (孝太郎) おいおい 凛子 そこまでしなくても。 112 00:07:35,389 --> 00:07:39,326 (紅子) いいえ 真彦兄さまは 私を 守ることが できませんでした。 113 00:07:39,393 --> 00:07:44,331 それは つまり この清瀬家を 危機に陥れたということ。 114 00:07:44,398 --> 00:07:46,333 その責任は 厳しく負わなければいけません。 115 00:07:46,400 --> 00:07:49,269 おおっ よう言うた。 116 00:07:49,336 --> 00:07:53,273 それでこそ この清瀬家の 跡取りじゃ。 117 00:07:53,340 --> 00:07:56,276 (紅子) おばあさま。 (ミツ) うん? 118 00:07:56,343 --> 00:08:00,280 (紅子) 本はといえば 今回のことは おばあさまの 勇み足が原因です。 119 00:08:00,347 --> 00:08:05,285 少しは 責任を 感じていただかなくては困ります。 120 00:08:05,352 --> 00:08:08,355 (太一) 凛子姉さん…。 121 00:08:10,357 --> 00:08:15,295 (紅子) ですから 今回のことは 私が 全て決めます。 122 00:08:15,362 --> 00:08:22,302 よろしいですね? おばあさま。 >> あっ ああ… お前に任せるよ。 123 00:08:22,369 --> 00:08:27,307 (紅子) 食事は下げなさい。 (使用人) はい。 124 00:08:27,374 --> 00:08:32,379 (紅子) 気分が優れませんので 今夜は 食事は やめておきます。 125 00:08:35,382 --> 00:08:40,320 凛子は 人が変わったようじゃのう。 126 00:08:40,387 --> 00:08:42,322 (杏子)《あなたも やっと→ 127 00:08:42,389 --> 00:08:46,393 私の言ったことを 納得してくれたみたいね》 128 00:08:48,395 --> 00:08:51,331 (紅子)《何のことかしら?》 129 00:08:51,398 --> 00:08:55,335 (ミツ) 杏子 どうかしたか? (杏子) ああ いえ。 130 00:08:55,402 --> 00:09:00,340 真彦には 反省してもらわないと。 食事を抜くぐらい 当然ですわ。 131 00:09:00,407 --> 00:09:02,342 いや でも そこまでしなくてもねえ。 132 00:09:02,409 --> 00:09:05,345 1日 食べないぐらいで 死にはしないよ。 133 00:09:05,412 --> 00:09:08,348 いや しかし それじゃ あまりにも 真彦が かわいそうだよ。 134 00:09:08,415 --> 00:09:11,418 追い出されなかっただけでも ましでしょう。 135 00:09:22,429 --> 00:09:24,364 (真彦) いったい 俺は どうなってるんだ…? 136 00:09:24,431 --> 00:09:27,434 紅子…。 137 00:09:31,438 --> 00:09:39,379 (紅子) あいつ 日記 読んだかなあ。 ああ 腹 減った。 138 00:09:39,446 --> 00:09:41,448 \(ノック) 139 00:09:44,451 --> 00:09:48,388 (紅子) 藤堂 入っていいとは 言っていませんよ。 140 00:09:50,390 --> 00:09:53,327 (藤堂) 少しは お召し上がりにならないと→ 141 00:09:53,393 --> 00:09:55,329 奥さまも 大奥さまも 心配なさいますよ。 142 00:09:55,395 --> 00:09:57,331 (紅子) いりません。 下げなさい。 143 00:09:57,397 --> 00:10:01,335 (藤堂) そんなに 真彦のことを 守りたいか? 144 00:10:01,401 --> 00:10:05,339 あのとき お前が地下ろうに 入れろと 言いださなければ→ 145 00:10:05,405 --> 00:10:08,342 それこそ 真彦は 追い出されていただろう。 146 00:10:08,408 --> 00:10:14,348 お前が 矢面に立ち 率先して 責任を追及することで→ 147 00:10:14,414 --> 00:10:20,354 今は 同情すら されている。 よく考えたものだ。 148 00:10:20,420 --> 00:10:24,358 本気で あの男に ほれたか? (紅子) 藤堂。 149 00:10:24,424 --> 00:10:27,361 口の利き方に 気を付けなさい。 150 00:10:27,427 --> 00:10:31,365 結婚相手候補とはいえ あなたは まだ 使用人の身ですよ。 151 00:10:31,431 --> 00:10:34,434 主人に向かって 無礼です。 152 00:10:37,437 --> 00:10:41,375 (紅子) 藤堂 ひとつ 頼みがあります。 (藤堂) 何でございましょう。 153 00:10:41,441 --> 00:10:46,380 (紅子) 例の 太一が ケガをさせてしまった 家の件ですけれど。 154 00:10:46,446 --> 00:10:49,316 (藤堂) 山田家… ですね? 155 00:10:49,383 --> 00:10:56,323 (紅子) 真彦兄さまの代わりに あなたが 面倒を見るように。 156 00:10:56,390 --> 00:11:00,394 (藤堂) 仰せのままに。 凛子お嬢さま。 157 00:11:02,396 --> 00:11:05,332 ひとつ ご報告が。 158 00:11:05,399 --> 00:11:10,337 (紅子) 何ですか? (藤堂) 例の あの つぼは ヒ素ですね。 159 00:11:10,404 --> 00:11:13,340 そういえば 凛子お嬢さまが 亡くなる前→ 160 00:11:13,407 --> 00:11:16,343 どんどん 体が 弱くなっていました。 161 00:11:16,410 --> 00:11:20,347 きっと 長い時間をかけて 盛られていたのでしょうね。 162 00:11:20,414 --> 00:11:23,350 あの つぼは 処分せずに 私が預かっております。 163 00:11:23,417 --> 00:11:26,353 もし 今後 何か必要なことが ございましたら→ 164 00:11:26,420 --> 00:11:28,422 お申し付けください。 165 00:11:31,425 --> 00:11:37,364 (藤堂) ああ そういえば。 もう一つ ご報告が。 166 00:11:37,431 --> 00:11:42,436 今回の件は 太一では ありませんよ。 167 00:11:46,440 --> 00:11:48,308 (紅子) 太一じゃないって!? 168 00:11:48,375 --> 00:11:52,379 何だよ じゃあ いったい 誰なんだ? 169 00:12:02,389 --> 00:12:05,392 (和子)《藍子 大丈夫かい?》 170 00:12:07,394 --> 00:12:10,330 (和子)《紅子…?》 171 00:12:10,397 --> 00:12:15,402 あれ やっぱり 紅子なんじゃ…。 172 00:12:20,674 --> 00:12:24,611 凛子のやつ いったい…。 173 00:12:24,678 --> 00:12:27,614 \(紅子) 太一。 174 00:12:27,681 --> 00:12:31,685 おばあさまの椅子よ。 しかられるわよ。 175 00:12:36,690 --> 00:12:41,695 (紅子) 太一。 ちょっと 一緒に出掛けない? 176 00:12:43,697 --> 00:12:47,701 \(戸の開く音) (千鶴) あら 太一。 177 00:12:51,705 --> 00:12:53,640 (紅子) こんにちは。 178 00:12:53,707 --> 00:12:55,642 凛子お嬢さん。 179 00:12:55,709 --> 00:12:58,645 姉さんが 連れていけって 言うからさ。 180 00:12:58,712 --> 00:13:01,648 (紅子) 太一に 案内してもらいました。 181 00:13:01,715 --> 00:13:05,652 お嬢さまが いったい うちに 何の用ですかねえ。 182 00:13:05,719 --> 00:13:09,656 (紅子) こちらにも 一度 来てみたかったんです。 183 00:13:09,723 --> 00:13:14,661 太一の お母さまとも お話ししてみたかったし。 184 00:13:14,728 --> 00:13:19,599 わたしと 話したいだって? こりゃ 妙なこと言うねえ。→ 185 00:13:19,666 --> 00:13:22,602 太一 どうしちゃったんだい? この姉さんは。 186 00:13:22,669 --> 00:13:26,606 さあね。 僕は 姉さんに 従っただけだから。 187 00:13:26,673 --> 00:13:31,611 (紅子) 太一は このごろ 私の言うことを よく聞いてくれますの。 188 00:13:31,678 --> 00:13:34,614 へえ 太一がねえ。 189 00:13:34,681 --> 00:13:38,618 あんたさあ 毒 盛られたんだって? 190 00:13:38,685 --> 00:13:43,623 跡継ぎともなると 凛子お嬢さんも 大変だ。 191 00:13:43,690 --> 00:13:50,697 (紅子) フッ… 今回は 本当に 死ぬかと思いましたわ。 192 00:13:52,699 --> 00:13:57,637 でも あんなことがあると 色々と 考えてしまうものですね。 193 00:13:57,704 --> 00:14:00,640 これからは やりたくても できなかったことを→ 194 00:14:00,707 --> 00:14:02,642 やってみようって思ったんです。 195 00:14:02,709 --> 00:14:05,645 じゃあ やりたくても できなかったことってのが→ 196 00:14:05,712 --> 00:14:10,650 うちに来ることだったのかい? (紅子) ええ。 197 00:14:10,717 --> 00:14:13,653 太一とは 腹違いですが→ 198 00:14:13,720 --> 00:14:18,592 赤ん坊のころから 姉と弟として育ちました。 199 00:14:18,658 --> 00:14:22,596 おばあさまや お母さまの 太一への接し方を 見るにつけ→ 200 00:14:22,662 --> 00:14:24,664 ふびんにも思っておりました。 201 00:14:27,667 --> 00:14:34,608 (紅子) 太一。 おばあさまや お母さまが 本当に ごめんなさいね。 202 00:14:34,674 --> 00:14:37,611 あ… 何だよ 凛子姉さんらしくないぜ。 203 00:14:37,677 --> 00:14:43,617 そんな言葉 初めて聞いたよ。 (紅子) ううん いつも思ってたのよ。 204 00:14:43,683 --> 00:14:47,621 でも おばあさまや お母さまに 気兼ねをして→ 205 00:14:47,687 --> 00:14:51,625 言えなかっただけなの。 206 00:14:51,691 --> 00:14:56,630 (千鶴) へえ 凛子お嬢さんが こんなだったとはねえ。 207 00:14:56,696 --> 00:15:01,635 わたしさあ ちょっと あんたのこと 誤解してたみたいだよ。 208 00:15:01,701 --> 00:15:03,637 ねっ ちょっと 食べてって もらいたいものがあるの。 209 00:15:03,703 --> 00:15:05,705 ねっ 座って。 210 00:15:08,708 --> 00:15:12,646 (千鶴) これ 太一の好物でねえ。 211 00:15:12,712 --> 00:15:15,715 凛子さんの口に合うかどうか 分からないけど。 212 00:15:18,652 --> 00:15:20,654 (真彦)《今夜は 食べていい》 213 00:15:22,656 --> 00:15:24,591 (せき) 214 00:15:24,658 --> 00:15:27,661 (真彦)《紅子… 紅子 おい!》 215 00:15:31,665 --> 00:15:35,602 これ うまいんだよ。 216 00:15:35,669 --> 00:15:38,605 ああ…。 217 00:15:38,672 --> 00:15:42,609 (千鶴) はい どうぞ。 218 00:15:42,676 --> 00:15:44,678 (紅子) いただきます。 219 00:15:49,683 --> 00:15:52,619 (紅子) ホントだ。 おいしい。 >> だろ? 220 00:15:52,686 --> 00:15:54,621 この人の作る 豚汁は 絶品なんだ。 221 00:15:54,688 --> 00:15:57,691 (千鶴) まっ。 アハハ…。 (太一) ハハハ…。 222 00:16:01,695 --> 00:16:05,632 凛子…。 いったい どうしたんだい? 223 00:16:05,699 --> 00:16:09,636 (紅子) 太一と 一緒に来ましたの。 >> えっ? お前が連れてきたのか? 224 00:16:09,703 --> 00:16:12,639 来たいって 言うからさ。 (千鶴) うれしいじゃない。→ 225 00:16:12,706 --> 00:16:15,642 お嬢さま 自ら 訪ねてきてくれたのよ。 226 00:16:15,709 --> 00:16:17,577 凛子 お前…。 227 00:16:17,644 --> 00:16:20,580 (紅子) フッ… お父さま ホントに びっくりしたみたいね。 228 00:16:20,647 --> 00:16:24,584 そりゃ びっくりもするさ こんなことは 初めてだからね。 229 00:16:24,651 --> 00:16:26,586 (太一) 初めて尽くしだよ。→ 230 00:16:26,653 --> 00:16:28,588 僕なんて 凛子姉さんに 謝られたからね。→ 231 00:16:28,655 --> 00:16:31,591 面食らったよ。 (孝太郎) あっ そうか そうか。 232 00:16:31,658 --> 00:16:33,593 で 何 謝ったんだ? 233 00:16:33,660 --> 00:16:37,597 今までのこと あれこれよ。 ねえ? 凛子さん。 234 00:16:37,664 --> 00:16:40,600 (紅子) ええ。 >> あんたも 飲むでしょ? 235 00:16:40,667 --> 00:16:45,605 (孝太郎) ああ。 何か 「雨降って 地固まる」って感じで→ 236 00:16:45,672 --> 00:16:49,609 うれしいよ 父さん。 本当に うれしいよ。 237 00:16:49,676 --> 00:16:53,613 (千鶴) はい どうぞ。 (紅子)《こいつじゃない》 238 00:16:53,680 --> 00:16:56,616 (麗華) 真彦さんを 地下ろうから 出してあげてください。→ 239 00:16:56,683 --> 00:16:59,619 お願いします。→ 240 00:16:59,686 --> 00:17:02,622 真彦さんも じゅうぶん 反省してます。→ 241 00:17:02,689 --> 00:17:05,625 責任も感じてます。 だから お願いします。→ 242 00:17:05,692 --> 00:17:08,628 出してあげてください。 243 00:17:08,695 --> 00:17:12,632 いくら あなたの頼みでも それは聞けないわ。 244 00:17:12,699 --> 00:17:16,636 そこを何とか おばさまの力で お願いします。 245 00:17:16,703 --> 00:17:19,639 今回の件は 凛子に 一任してあるの。 246 00:17:19,706 --> 00:17:22,709 私も 口は出せないのよ。 247 00:17:30,717 --> 00:17:35,655 凛子は いったい…。 \(ドアの開く音) 248 00:17:35,722 --> 00:17:38,658 (杏子) あら 2人で出掛けてたの? どちらへ? 249 00:17:38,725 --> 00:17:41,661 いやね 千鶴の店で ばったり会ってね。 250 00:17:41,728 --> 00:17:43,663 えっ? (孝太郎) あっ…。 251 00:17:43,730 --> 00:17:45,665 凛子。 252 00:17:45,732 --> 00:17:51,671 あなた 父親の愛人のところへ 行くなんて 何を考えてるの。 253 00:17:51,738 --> 00:17:55,675 あなたは この清瀬家の 令嬢なのよ。 254 00:17:55,742 --> 00:17:57,677 あちらは 元使用人。 255 00:17:57,744 --> 00:18:02,682 この清瀬家を 私の人生をも むちゃくちゃにした女なのよ。 256 00:18:02,749 --> 00:18:07,687 そんな女のところへ行くなんて あなたの人生が 汚れるわ。 257 00:18:07,754 --> 00:18:09,689 二度と行かないで。 258 00:18:09,756 --> 00:18:12,692 あなたは あなたの人生を 大事にして。 259 00:18:12,759 --> 00:18:19,632 (紅子) お母さま 私の人生に 干渉しないでいただけますか。 260 00:18:19,699 --> 00:18:21,634 (杏子) うっ…。 (孝太郎) 杏子。 261 00:18:21,701 --> 00:18:23,636 親は いつだって→ 262 00:18:23,703 --> 00:18:26,639 どんなときだって 子供のことが 心配なの。 263 00:18:26,706 --> 00:18:30,643 どうしてるのか。 今 何を やってるのか。→ 264 00:18:30,710 --> 00:18:33,713 いっときだって 考えないことはないの。 265 00:18:43,723 --> 00:18:46,659 (紅子)《金輪際 アタイに構わないで!》 266 00:18:46,726 --> 00:18:49,662 (和子)《紅子!》 267 00:18:49,729 --> 00:18:55,735 (紅子) 自分勝手して ごめんね 母さん。 268 00:19:00,740 --> 00:19:03,676 (和子) 仕立てまで まあ ありがとうございます。 269 00:19:03,743 --> 00:19:06,679 (泰造) こちら 清瀬家の執事だろ? (和子) ああ。 270 00:19:06,746 --> 00:19:10,683 自転車事故の 罪滅ぼしってわけですよね。 271 00:19:10,750 --> 00:19:13,686 (藤堂) 私で できることは 何でも やらせていただこうと思いまして。 272 00:19:13,753 --> 00:19:18,691 まあ 3着ぐらい 前金で お願いしますよ。 273 00:19:21,694 --> 00:19:24,631 ごめんなさいねえ 嫌な思いさせて。 274 00:19:24,697 --> 00:19:28,635 (藤堂) いえ。 ご主人の足は どうなさったんですか? 275 00:19:28,701 --> 00:19:31,638 華族さまの仕事で ああなっちゃったんですよ。 276 00:19:31,704 --> 00:19:34,641 昔は 腕のいい 大工だったんですけどねえ。 277 00:19:34,707 --> 00:19:37,644 (藤堂) そうですか。 278 00:19:37,710 --> 00:19:42,649 あの 凛子お嬢さまは どうしてらっしゃいます? 279 00:19:42,715 --> 00:19:45,652 (藤堂) 気になりますか? >> えっ? 280 00:19:45,718 --> 00:19:48,655 (藤堂) それはそうですよね。 281 00:19:48,721 --> 00:19:51,658 外に出られてしまわれた こちらの お嬢さまが→ 282 00:19:51,724 --> 00:19:55,662 凛子お嬢さまに そっくりだって 藍子ちゃんが言ってましたものね。 283 00:19:55,728 --> 00:19:57,664 気になりますよね。 284 00:19:57,730 --> 00:20:01,668 いや そっくりだなんて 全然 似てませんよ→ 285 00:20:01,734 --> 00:20:06,673 育ちだって 全然 違うしねえ。 あちらは 子爵令嬢さんですよ。 286 00:20:06,739 --> 00:20:10,677 うちの子は まるで 野性児ですからねえ。 287 00:20:10,743 --> 00:20:12,679 (藍子) 母さん。 (和子) ああ? 288 00:20:12,745 --> 00:20:16,683 (藍子) 久我山さん お洋服 取りに来ないね。 289 00:20:16,749 --> 00:20:20,687 (和子) あっ そうだねえ どうしたんだろうね。 290 00:20:31,698 --> 00:20:34,634 (紅子)《もしも 兄さまを 追い出すのなら…》 291 00:20:34,701 --> 00:20:36,636 《私は 死にます!》 292 00:20:36,703 --> 00:20:39,639 《殺せるものなら 殺してみなさい》 293 00:20:39,706 --> 00:20:42,642 《私は… 清瀬 凛子は→ 294 00:20:42,709 --> 00:20:45,645 汚らわしい毒などには 負けはしません》 295 00:20:45,712 --> 00:20:47,647 (杏子)《あなたも やっと→ 296 00:20:47,714 --> 00:20:52,652 私の言ったことを 納得してくれたみたいね》 297 00:20:52,719 --> 00:20:54,721 (紅子)《何のことかしら?》 298 00:21:15,742 --> 00:21:21,614 (麗華) ごめんなさい。 真彦さん ごめんなさい。 299 00:21:21,681 --> 00:21:25,618 わたし こんなことになるなんて→ 300 00:21:25,685 --> 00:21:29,622 あなたが 幽閉されるなんて 思ってもいなかったの。 301 00:21:29,689 --> 00:21:33,626 本当に ごめんなさい。 302 00:21:33,693 --> 00:21:37,630 (麗華の すすり泣き) 303 00:21:37,697 --> 00:21:42,702 (紅子) 毒を盛ったのは あなただったのね。 304 00:21:45,705 --> 00:21:50,643 \(足音) 305 00:21:50,710 --> 00:21:52,712 (杏子) あの子は 誰なの? 306 00:21:54,714 --> 00:21:56,716 あの子は 誰?