1 00:00:03,337 --> 00:00:05,272 (紅子) 秘密ってのは→ 2 00:00:05,339 --> 00:00:09,276 アタイが 凛子じゃないってことだよな。 3 00:00:09,343 --> 00:00:12,279 親父。 4 00:00:12,346 --> 00:00:14,281 (杏子) 凛子…。 5 00:00:14,348 --> 00:00:18,285 (ミツ) な… 何 言ってるんだい? 凛子。 6 00:00:18,352 --> 00:00:20,287 (紅子) 悪いな ばあさん。 7 00:00:20,354 --> 00:00:25,359 アタイは 清瀬 凛子じゃなくて 山田 紅子っつうんだ。 8 00:00:27,361 --> 00:00:31,298 凛子は 死んだよ。 9 00:00:31,365 --> 00:00:33,367 (ミツ) えっ…。 10 00:00:35,369 --> 00:00:38,305 (紅子) 毒で 殺されたんだ。 11 00:00:38,372 --> 00:00:41,308 この中の 誰かにな。 12 00:00:41,375 --> 00:00:43,310 ハッ…。 13 00:00:43,377 --> 00:00:47,314 (孝太郎) 凛子が 死んだ? (杏子の泣き声) 14 00:00:47,381 --> 00:00:50,317 (太一) こいつ 凛子じゃなかったのか。 15 00:00:50,384 --> 00:00:52,319 凛子が 死んだ…。 16 00:00:52,386 --> 00:00:57,324 凛子が 死んだ? 凛子が 殺された。 毒で 殺された。 17 00:00:57,391 --> 00:00:59,326 誰が 殺したんだ。 (藤堂) 大奥さま。 18 00:00:59,393 --> 00:01:02,263 (ミツ) ああ わたしが 殺して…。 19 00:01:02,329 --> 00:01:04,265 あんただろ? 20 00:01:04,331 --> 00:01:06,267 あんたが やったんだろ。 あんただろ。 21 00:01:06,333 --> 00:01:10,271 あんたが 殺して 凛子に 入れ替わったんだ! 22 00:01:10,337 --> 00:01:12,273 (紅子) アタイじゃねえよ。 23 00:01:12,339 --> 00:01:15,276 (杏子) まさか あなたと真彦で? そうなの? 真彦! 24 00:01:15,342 --> 00:01:18,279 (真彦) 違います! (ミツ) お前が 仕組んだのか! 25 00:01:18,345 --> 00:01:22,283 この裏切り者! 恩知らずめ! 殺してやる! 26 00:01:22,349 --> 00:01:24,285 (藤堂) 大奥さま! >> 殺してやる! 殺してやる! 27 00:01:24,351 --> 00:01:26,287 出ていけ! 出ていけ! 出ていけ! 28 00:01:26,353 --> 00:01:30,291 (紅子) がたがた うるせえんだよ この くそばばあ! 29 00:01:30,357 --> 00:01:34,361 追い出せるもんなら 追い出してみろよ。 30 00:01:36,363 --> 00:01:40,301 アタイが こっから出てったら 全部 ぺらぺら しゃべるぜ。 31 00:01:40,367 --> 00:01:44,305 新聞だって 喜んで このネタ 買ってくれるだろうね。 32 00:01:44,371 --> 00:01:48,309 華族さまが 身内で 醜い争いをしてるってな。 33 00:01:48,375 --> 00:01:54,315 貧乏人にとっちゃ 金持ちの不幸は みつの味だからなあ。 34 00:01:54,381 --> 00:01:58,319 それで 凛子殺しも公になって 爵位も はく奪。 35 00:01:58,385 --> 00:02:01,322 あんたたちには 何にも 残らないねえ。 36 00:02:01,388 --> 00:02:03,257 ハッ…。 37 00:02:03,324 --> 00:02:05,259 (紅子) だいたい アタイが 凛子じゃないってのにも→ 38 00:02:05,326 --> 00:02:09,263 気付かなかったくせに 偉そうに 言うんじゃねえよ。 39 00:02:09,330 --> 00:02:14,268 はたから この家 見てたけどよ ひでえ家だよな。 40 00:02:14,335 --> 00:02:18,272 誰も彼も 自分のことしか 考えてねえ。 41 00:02:18,339 --> 00:02:23,277 まあ アタイだって 人のこと 言えないけどさ。 42 00:02:23,344 --> 00:02:28,282 ここに来たのだって アタイは 楽が したいからだ。 43 00:02:28,349 --> 00:02:33,287 だけど 凛子は そうじゃなかった。 44 00:02:33,354 --> 00:02:38,292 凛子は あんたたちのこと 真剣に考えてたよ。 45 00:02:38,359 --> 00:02:43,297 あんたたちを 守りたい。 この家を 守りたいってな。 46 00:02:43,364 --> 00:02:46,300 今なら そんな 凛子の気持ちも 分かる。 47 00:02:46,367 --> 00:02:50,304 アタイにだって 痛いほど 分かる。 48 00:02:50,371 --> 00:02:53,307 でも あんたらには それが 分かんないなら→ 49 00:02:53,374 --> 00:02:56,377 出てってやるよ こんな家。 50 00:03:01,382 --> 00:03:03,250 (紅子) じゃあな。 51 00:03:03,317 --> 00:03:05,252 (藤堂) このままでは 爵位が。 52 00:03:05,319 --> 00:03:07,321 お待ち! 53 00:03:19,433 --> 00:03:23,370 {\an8}(真彦) こんなことになって すまない。 お前を守るって 誓ったのに→ 54 00:03:23,437 --> 00:03:26,373 {\an8}今の俺には どうすることも できない。 55 00:03:26,440 --> 00:03:29,376 {\an8}そのことが 悔しい。 56 00:03:29,443 --> 00:03:31,378 {\an8}(紅子) こんなこと 大したことじゃないよ。 57 00:03:31,445 --> 00:03:34,381 {\an8}まあ そりゃ ちょっと 不自由だけどさ→ 58 00:03:34,448 --> 00:03:38,385 {\an8}ここにいりゃあ 飯もあるし 絶対 死ぬことは ないんだから。 59 00:03:38,452 --> 00:03:43,390 {\an8}フフ。 そりゃ 華族さまにとっては 死ぬ思いかもしんないけどさ→ 60 00:03:43,457 --> 00:03:49,330 {\an8}アタイにとっちゃ こっちの方が 居心地がいいよ。 61 00:03:49,396 --> 00:03:53,334 {\an8}それに お母さまも 隠し事がなくなって→ 62 00:03:53,400 --> 00:03:58,405 {\an8}気が楽になったんじゃねえかな。 (真彦) お前…。 63 00:04:00,407 --> 00:04:04,345 {\an8}(藤堂) 何も 口外なさらぬように。 それと→ 64 00:04:04,411 --> 00:04:07,414 {\an8}これ以上 何も かかわらない方が 身のためですよ。 65 00:04:12,419 --> 00:04:17,424 {\an8}(藤堂) 父親が 暴露のきっかけとは 紅子も ついていない女だな。 66 00:04:19,426 --> 00:04:21,362 (孝太郎) 取りあえず→ 67 00:04:21,428 --> 00:04:24,365 あの子と真彦は 地下ろうに 入れましたが…。 68 00:04:24,431 --> 00:04:29,370 (ミツ) 凛子が 死んだ…。 (杏子) 凛子… 凛子! 69 00:04:29,436 --> 00:04:33,374 (孝太郎) 杏子。 ちょっと 横になった方がいいよ。 70 00:04:33,440 --> 00:04:38,379 (ミツ) 凛子が 死んだ…。 凛子が 死んだ…。→ 71 00:04:38,445 --> 00:04:46,387 跡取りが 死んだ…。 この 清瀬の血が 絶たれた。→ 72 00:04:46,453 --> 00:04:49,323 わっ わたしのせいだ! 73 00:04:49,390 --> 00:04:55,329 わたしが 跡取りに こだわったばっかりに! 74 00:04:55,396 --> 00:04:58,332 ああ 凛子! 75 00:04:58,399 --> 00:05:03,404 凛子! 凛子…。 76 00:05:07,474 --> 00:05:10,411 まさか あの女が 別人だったとはな。 77 00:05:10,477 --> 00:05:15,416 ってことは…。 アッハハハ。 78 00:05:15,482 --> 00:05:18,485 アハハハハハ! \(ドアの開く音) 79 00:05:20,487 --> 00:05:23,424 (麗華) こら 太一。 おばあさまの 椅子に座って しかられるわよ。 80 00:05:23,490 --> 00:05:26,427 この椅子は もうすぐ 僕のものさ。 81 00:05:26,493 --> 00:05:28,429 えっ? 82 00:05:28,495 --> 00:05:30,431 凛子姉さんが 死んだんだ。 83 00:05:30,497 --> 00:05:36,503 えっ? (太一) ハハハハハハ…! 84 00:05:42,509 --> 00:05:44,445 \(藤堂) 紅子。 (紅子) うん? 85 00:05:44,511 --> 00:05:47,381 (藤堂) 組む相手を 間違えたようだな。 86 00:05:47,448 --> 00:05:49,383 俺と組んでいれば バレることもなかったのに。 87 00:05:49,450 --> 00:05:51,385 (紅子) もう ほっといてくれ。 88 00:05:51,452 --> 00:05:55,389 アタイは アタイの 好きなように生きる。 89 00:05:55,456 --> 00:06:00,394 (藤堂) これは これは 麗華さん。 もう 事を知ったみたいですね。 90 00:06:00,461 --> 00:06:02,396 あなたとは 友達になれると思ったのに。 91 00:06:02,463 --> 00:06:06,400 あなたが 別人だったとはね。 (紅子) 何か 悪かったな 麗華。 92 00:06:06,467 --> 00:06:09,403 気安く 呼び捨てになんかしないで! 93 00:06:09,470 --> 00:06:11,405 あなたは しょせん 貧乏人の娘。 94 00:06:11,472 --> 00:06:13,407 わたしの 例えの ロバよりも下よ! 95 00:06:13,474 --> 00:06:16,410 (紅子) はいはい。 何とでも おっしゃってください。 96 00:06:16,477 --> 00:06:19,413 それで 気が晴れんならさ。 97 00:06:19,480 --> 00:06:23,417 真彦さん この女に 唆されたんでしょ? 98 00:06:23,484 --> 00:06:25,419 だから 凛子の替え玉なんて したんでしょ? 99 00:06:25,486 --> 00:06:29,423 (真彦) 唆されたんじゃない。 俺が 決めたんだ。 100 00:06:29,490 --> 00:06:32,426 (紅子) 悪いな 麗華。 そういうことだ。 101 00:06:32,493 --> 00:06:34,428 あなたなんか→ 102 00:06:34,495 --> 00:06:38,432 この地下ろうで 干からびて 死んでしまえばいいのよ! 103 00:06:38,499 --> 00:06:44,438 (千鶴) 凛子さんが 死んだなんて 何てこと…。 104 00:06:44,505 --> 00:06:49,376 (孝太郎) しかし このことは まだ 公にはしないでくれ。 105 00:06:49,443 --> 00:06:52,379 (千鶴) ええ ええ。 分かってますとも。→ 106 00:06:52,446 --> 00:06:56,383 でも あなたも つらいわよね。 107 00:06:56,450 --> 00:06:59,386 (孝太郎) それが まだ よく分からなくてね。 108 00:06:59,453 --> 00:07:02,389 (千鶴) えっ? (孝太郎) あしたになったら また→ 109 00:07:02,456 --> 00:07:06,393 ふらっと 現れるんじゃないかと 思ってね。 110 00:07:06,460 --> 00:07:08,395 あんた…。 111 00:07:08,462 --> 00:07:11,398 凛子姉さんは 死んだんだ。 112 00:07:11,465 --> 00:07:17,404 こうなったら 僕が 家も爵位も 継ぐしかないよな。→ 113 00:07:17,471 --> 00:07:19,406 アハハ…。 114 00:07:19,473 --> 00:07:21,408 (孝太郎) えいっ! お前は! 115 00:07:21,475 --> 00:07:23,410 お前は 姉さんが 死んだというのに→ 116 00:07:23,477 --> 00:07:26,413 お前は… お前は 悲しくないのか!→ 117 00:07:26,480 --> 00:07:30,417 腹違いとはいえ ずっと一緒に 暮らしてきたんだぞ!→ 118 00:07:30,484 --> 00:07:34,421 お前とは 血の つながった 姉さんだぞ! 119 00:07:34,488 --> 00:07:36,423 (千鶴) 太一! 120 00:07:36,490 --> 00:07:43,497 なぜ 凛子が…。 何で 凛子が…。 121 00:07:46,500 --> 00:07:48,435 \(戸の開く音) 122 00:07:53,440 --> 00:07:56,376 (和子) あんた まさか 清瀬家に 行ってたんじゃないだろうね? 123 00:07:56,443 --> 00:07:58,378 (泰造) ああ 行ったよ。 (和子) 何だって? 124 00:07:58,445 --> 00:08:00,380 あんた いったい…。 (泰造) それがよ→ 125 00:08:00,447 --> 00:08:03,383 とんでもないことに なっちまったよ。 126 00:08:03,450 --> 00:08:05,385 凛子お嬢さまは 死んでたよ。 127 00:08:05,452 --> 00:08:07,387 えっ? 凛子お嬢さまが? 128 00:08:07,454 --> 00:08:09,389 (泰造) それで 紅子が 成り代わってたんだ。 129 00:08:09,456 --> 00:08:13,393 それを 紅子のやつ 自分で暴露しちまいやがってよ。 130 00:08:13,460 --> 00:08:15,395 何か 地下ろうに 入れられちまったみたいでさ。 131 00:08:15,462 --> 00:08:17,397 地下ろうに!? (泰造) ああ。→ 132 00:08:17,464 --> 00:08:19,399 俺も まさか こんなことに なるとは 思わねえからよ…。 133 00:08:19,466 --> 00:08:21,401 それで 紅子は どうなんだい? どうされるんだい? 134 00:08:21,468 --> 00:08:23,403 そんなことは 知ったこっちゃねえよ! 135 00:08:23,470 --> 00:08:25,405 あいつは あいつで 何とかするだろ。 136 00:08:25,472 --> 00:08:28,408 紅子…。 137 00:08:28,475 --> 00:08:31,478 あっ な… 何だ…。 おい。 138 00:08:33,480 --> 00:08:35,415 (泰造) 藍子か? 139 00:08:35,482 --> 00:08:38,418 ああ いっぱいね 血を吐いちまったよ。 140 00:08:38,485 --> 00:08:40,420 結核 だいぶ悪くなってんだよ。 141 00:08:40,487 --> 00:08:47,494 (泰造) ハッ。 藍子。 大丈夫か? 藍子! 142 00:08:50,497 --> 00:08:53,433 (藍子) 父さん…。 143 00:08:53,500 --> 00:08:57,437 藍子…。 あっ そうだ。 144 00:08:57,504 --> 00:09:00,440 藍子 ほら 縫いぐるみ 買ってきたぞ。 145 00:09:00,507 --> 00:09:02,442 どうだ カワイイだろ? 146 00:09:02,509 --> 00:09:06,446 うん。 カワイイ。 ありがとう。 147 00:09:06,513 --> 00:09:11,518 お姉ちゃん 戻ってこないかなあ。 148 00:09:17,524 --> 00:09:21,461 (紅子) ああ チクショー。 やっぱ 出れねえなあ。 149 00:09:21,528 --> 00:09:23,463 (真彦) こんなことに なるんなら→ 150 00:09:23,530 --> 00:09:26,466 お前に 凛子のまねなんて させなければ よかったよ。 151 00:09:26,533 --> 00:09:29,469 全ては 俺のせいだ。 すまない。 152 00:09:29,536 --> 00:09:35,475 (紅子) 違う。 アタイが 自分で決めたことだ。 153 00:09:35,542 --> 00:09:39,479 (真彦) どうして あのまま 出ていかなかった? 154 00:09:39,546 --> 00:09:43,550 自分で 暴露して 出ていくつもりじゃなかったのか? 155 00:09:45,552 --> 00:09:47,487 (紅子) まあなぁ…。 156 00:09:49,489 --> 00:09:51,425 (真彦) 清瀬家のためか? 157 00:09:51,491 --> 00:09:54,428 (紅子) 清瀬家なんてのは どうだっていいよ。 158 00:09:54,494 --> 00:09:57,431 (真彦) じゃあ 何だ? 159 00:09:57,497 --> 00:10:01,435 (紅子) いつでも 捨てられると 思ってたのに→ 160 00:10:01,501 --> 00:10:04,438 いつの間にか 捨てらんなくなってた。 161 00:10:04,504 --> 00:10:06,506 (真彦) 何をだ? 162 00:10:08,508 --> 00:10:11,445 (紅子) あんたをだよ。 163 00:10:11,511 --> 00:10:14,448 アタイが 捨てられないのは→ 164 00:10:14,514 --> 00:10:18,452 あんただ。 165 00:10:18,518 --> 00:10:24,458 フッ。 ほれちまったんだから しかたがない。 166 00:10:24,524 --> 00:10:27,461 だから 復讐なんか させたくなかったし→ 167 00:10:27,527 --> 00:10:31,531 この家に 残してく気にも なれなかった。 168 00:10:33,533 --> 00:10:35,535 でも…。 169 00:10:37,537 --> 00:10:43,477 でも もし あんたが 一緒に 行こうって 言ってくれたら→ 170 00:10:43,543 --> 00:10:47,414 アタイは どこにでも ついていくよ。 171 00:10:47,481 --> 00:10:49,416 (真彦) 行こう。 172 00:10:49,483 --> 00:10:51,485 (紅子) えっ? 173 00:10:54,488 --> 00:10:56,423 (真彦) 出ていこう。 174 00:10:56,490 --> 00:11:00,494 こっから出て 2人で 生きていこう。 175 00:11:02,496 --> 00:11:06,433 (紅子) いいのか? (真彦) もう いいんだ。 176 00:11:06,500 --> 00:11:09,436 紅子の言うとおり 復讐なんて 何の意味もない。 177 00:11:09,503 --> 00:11:12,439 復讐なんて やめて どっか遠くで→ 178 00:11:12,506 --> 00:11:15,509 紅子と2人 生きていくのも 悪くない。 179 00:11:17,511 --> 00:11:20,447 (紅子) 初めてだな。 180 00:11:20,514 --> 00:11:24,451 初めて 紅子って 呼んでくれたな。 181 00:11:24,518 --> 00:11:26,453 (真彦) あっ 初めてじゃない。 182 00:11:26,520 --> 00:11:28,455 (紅子) えっ? 183 00:11:28,522 --> 00:11:31,458 (真彦) 毒で うなされてるときに 呼んだ。 184 00:11:31,525 --> 00:11:36,530 (紅子) 汚ねえ。 そんなの 気付くわけねえだ…。 185 00:11:36,530 --> 00:11:53,480 ♪~ 186 00:11:57,517 --> 00:12:00,454 凛子の墓に行くっていうのに 太一は どうした? 187 00:12:00,520 --> 00:12:04,458 (孝太郎) いやあ それが ちょっと 姿が見えませんで。 188 00:12:04,524 --> 00:12:06,460 太一は 来られないでしょうよ。 189 00:12:06,526 --> 00:12:09,463 太一が 殺したのかも しれませんからね。 190 00:12:09,529 --> 00:12:12,466 杏子! (ミツ) ハッ。 さあ 行くよ。 191 00:12:12,532 --> 00:12:15,469 (藤堂) 逃げないように ちゃんと頼むよ。 192 00:12:15,535 --> 00:12:19,473 (使用人) はい。 かしこまりました。 いってらっしゃいませ。 193 00:12:25,479 --> 00:12:28,415 \(足音) 194 00:12:28,482 --> 00:12:31,485 (使用人) お食事を お持ちしました。 195 00:12:35,489 --> 00:12:37,424 (鍵を開ける音) 196 00:12:37,491 --> 00:12:40,427 (使用人) どうぞ 逃げてください。 (紅子・真彦) えっ? 197 00:12:40,494 --> 00:12:43,430 今なら 皆さま 外出中です。 198 00:12:43,497 --> 00:12:46,433 お嬢さまは…。 あ… あなたは→ 199 00:12:46,500 --> 00:12:48,435 わたしを 救ってくれました。 200 00:12:48,502 --> 00:12:50,437 今度は わたしが あなたを 救いたいんです。 201 00:12:50,504 --> 00:12:54,441 (紅子) でも そんなことしたら あんたが 追い出されちゃうよ。 202 00:12:54,508 --> 00:12:57,444 逃がしたとなれば 追い出されもしましょうが→ 203 00:12:57,511 --> 00:12:59,446 逃げられたのなら→ 204 00:12:59,513 --> 00:13:01,448 少しは 考えてくれるのでは ないでしょうか。 205 00:13:01,515 --> 00:13:03,450 (鍵を掛ける音) 206 00:13:03,517 --> 00:13:05,452 (紅子) あんた…。 207 00:13:05,519 --> 00:13:09,456 早く。 早く逃げてください。 208 00:13:09,523 --> 00:13:12,459 (紅子) ありがとう。 (真彦) ありがとう。 209 00:13:12,526 --> 00:13:14,461 どうか ご無事で。 210 00:13:14,528 --> 00:13:19,466 (紅子) あんたも 元気でな。 >> ありがとうございます。 211 00:13:21,468 --> 00:13:23,470 (真彦) さあ 行こう。 212 00:13:37,484 --> 00:13:42,422 (紅子) これから生きる道は これまでの全てを 捨てる道だ。 213 00:13:42,489 --> 00:13:45,425 (真彦) ああ そうだな。 214 00:13:45,492 --> 00:13:50,430 (紅子) 全てを捨てるために アタイには 行く所がある。 215 00:13:50,497 --> 00:13:53,433 (真彦) 山田の家だな? (紅子) ああ。 216 00:13:53,500 --> 00:13:55,435 一目 会いたい。 217 00:13:55,502 --> 00:13:59,439 会って アタイの口から 今までのことを 全部 話して→ 218 00:13:59,506 --> 00:14:02,442 それで あんたと 生きていきたい。 219 00:14:02,509 --> 00:14:05,445 (真彦) 俺も 凛子に 別れを 告げてくるよ。 220 00:14:05,512 --> 00:14:08,448 武蔵野で 待ち合わせよう。 221 00:14:08,515 --> 00:14:11,518 (紅子) ああ。 武蔵野で。 222 00:14:17,457 --> 00:14:26,399 (ミツ) 清瀬家の跡取りの 凛子が こんな所で 眠ってるとはのう。 223 00:14:26,466 --> 00:14:31,471 二度も 子供を 失ってしまうなんて。 224 00:14:37,477 --> 00:14:39,479 (孝太郎) 凛子! 225 00:14:41,481 --> 00:14:45,418 寒くはないかい? 凛子…。 226 00:14:45,485 --> 00:14:51,424 この石が 母さまよ。 いつも そばに いますからね。 227 00:14:51,491 --> 00:14:54,427 (藤堂) あの2人を どうなさるおつもりですか? 228 00:14:54,494 --> 00:14:59,432 清瀬家を守るためには このまま あの女に→ 229 00:14:59,499 --> 00:15:03,503 凛子お嬢さまを 演じてもらうしか ないんじゃないでしょうか。 230 00:15:10,510 --> 00:15:13,446 紅子…。 231 00:15:13,513 --> 00:15:17,384 ハッ。 地下ろうから 出してもらえたんだな。 232 00:15:17,450 --> 00:15:21,388 (紅子) いや 逃げ出してきた。 233 00:15:21,454 --> 00:15:23,390 逃げ出してきたって お前…。 234 00:15:23,456 --> 00:15:29,462 (紅子) もう 金は都合できない。 235 00:15:31,464 --> 00:15:33,400 (和子) お願い 紅子。→ 236 00:15:33,466 --> 00:15:36,403 このまま 凛子お嬢さまとして 生きてちょうだい!→ 237 00:15:36,469 --> 00:15:38,405 藍子の結核が 悪化してるの。→ 238 00:15:38,471 --> 00:15:41,408 清瀬家からの お金が無きゃ あの子は→ 239 00:15:41,474 --> 00:15:44,477 藍子は 生きられないの! 240 00:15:50,483 --> 00:15:54,487 (紅子) 藍子…。 こんなに悪くなってたのか。 241 00:15:57,490 --> 00:16:00,427 (泰造) 頼む 紅子! 242 00:16:00,493 --> 00:16:04,497 凛子として 生きてくれ。 頼む! 243 00:16:07,500 --> 00:16:10,437 お前は 俺たちの子供じゃない。 244 00:16:10,503 --> 00:16:12,439 (和子) あんた! 245 00:16:12,505 --> 00:16:15,442 (泰造) だが 血の つながらない お前を→ 246 00:16:15,508 --> 00:16:19,446 藍子とも 分け隔てなく 育ててきたつもりだ。 247 00:16:21,448 --> 00:16:26,386 (紅子) 血の つながらないって…。 248 00:16:26,453 --> 00:16:30,457 アタイは 母さんと父さんの子じゃ なかったのかよ。 249 00:16:34,461 --> 00:16:38,398 (紅子) 母さん 嘘だろ? 250 00:16:38,465 --> 00:16:42,402 母さん。 嘘だって 言ってくれよ。 251 00:16:42,469 --> 00:16:45,472 嘘だって 言ってくれよ 母さん! 252 00:16:47,474 --> 00:16:50,477 藍子を 助けてやって。 253 00:16:59,486 --> 00:17:03,423 (真彦) 凛子。 俺は 紅子と 生きていく。 254 00:17:03,490 --> 00:17:07,427 何もかも捨てて 遠くへ行って→ 255 00:17:07,494 --> 00:17:11,498 これからは 紅子と2人で 生きていく。 256 00:17:13,500 --> 00:17:16,503 それでいいよな? 凛子。 257 00:17:19,506 --> 00:17:32,519 ♪~ 258 00:17:32,519 --> 00:17:34,454 (使用人) 申し訳ございません!→ 259 00:17:34,521 --> 00:17:38,458 食事を運んできた折に 逃げられてしまいました。 260 00:17:38,525 --> 00:17:40,460 2人で 逃げたなんて…。 261 00:17:40,527 --> 00:17:43,463 (千鶴) 真彦さんが いなくなったんじゃねえ。→ 262 00:17:43,530 --> 00:17:47,467 麗華さんも 太一のことを 考えてくれるんじゃないかしら。 263 00:17:47,534 --> 00:17:51,471 (羽賀) こうなった以上 早く 2人の結婚を まとめましょう。→ 264 00:17:51,538 --> 00:17:54,474 わたしも 麗華に強く言いますよ。 (千鶴) ああ。 265 00:17:54,541 --> 00:17:57,477 僕は ちゃんと 清瀬家に 籍が入ってるんだ。 266 00:17:57,544 --> 00:18:00,480 おばあさまも 凛子姉さんが死んだ 今→ 267 00:18:00,547 --> 00:18:04,484 僕が 爵位を継ぐことを 反対も できないんじゃないかな。 268 00:18:04,551 --> 00:18:06,486 太一が 爵位を継げるのね。 269 00:18:06,553 --> 00:18:09,489 これで やっと 悲願が かなうわ。 270 00:18:09,556 --> 00:18:12,492 (羽賀) ちょっと 早いですが 乾杯といきましょうか。 271 00:18:12,559 --> 00:18:14,494 (千鶴) まあ。 フフッ。 272 00:18:14,561 --> 00:18:17,497 (羽賀・千鶴) 乾杯。 273 00:18:24,504 --> 00:18:26,439 (真彦) 紅子 遅かったじゃないか。 274 00:18:26,506 --> 00:18:29,509 何か あったんじゃないかって 心配したよ。 275 00:18:37,517 --> 00:18:42,522 (紅子) やっぱり あんたと出てくのは やめるわ。 276 00:18:44,524 --> 00:18:47,460 子爵家での生活 捨てんの 惜しいからさ。 277 00:18:47,527 --> 00:18:49,462 (真彦) いまさら 何 言ってるんだよ。 278 00:18:49,529 --> 00:18:51,464 俺と 一緒に 行くんじゃなかったのか? 279 00:18:51,531 --> 00:18:54,467 (紅子) あんたは 勝手に 行ってくれていいよ。 280 00:18:54,534 --> 00:18:57,470 アタイ 1人で 戻るからさ。 281 00:18:57,537 --> 00:19:00,473 (真彦) 一緒に 生きていくって 言ったよな? 282 00:19:00,540 --> 00:19:03,476 だから 俺も 凛子を捨てる決意を したんじゃないか。 283 00:19:03,543 --> 00:19:07,480 (紅子) アタイも ぜーんぶ 捨てるつもりだったんだけど→ 284 00:19:07,547 --> 00:19:12,552 なかなか 難しいもんだな。 285 00:19:14,554 --> 00:19:19,492 捨てるつもりが フッ… 捨てられちまった。 286 00:19:24,497 --> 00:19:31,437 (紅子) アタイは 実の子じゃなかったんだってさ。 287 00:19:31,504 --> 00:19:33,506 (真彦) えっ? 288 00:19:35,508 --> 00:19:43,449 (紅子) 母さんは アタイより 自分で産んだ 藍子を選んだ。 289 00:19:43,516 --> 00:19:48,521 まあ 当然だな。 290 00:19:50,523 --> 00:19:56,529 アタイだって 藍子が カワイイ。 絶対 死なせたくない。 291 00:19:58,531 --> 00:20:05,471 でも アタイが 凛子を やんなきゃ→ 292 00:20:05,538 --> 00:20:08,474 藍子は 死んじゃうんだよ。 293 00:20:08,541 --> 00:20:10,543 (真彦) 紅子…。 294 00:20:13,546 --> 00:20:17,417 (紅子) アタイだって あんたと 行きたいよ。 295 00:20:17,483 --> 00:20:21,421 あんたと 生きていきたいよ。 296 00:20:21,487 --> 00:20:26,426 でも アタイが 凛子を やんなきゃ→ 297 00:20:26,492 --> 00:20:29,495 藍子は 死んじゃうんだよ。 298 00:20:29,495 --> 00:20:44,510 ♪~ 299 00:20:46,512 --> 00:20:50,450 (ミツ) どうなっとるんだ! 2人は まだ 捕まらんのか。 300 00:20:50,516 --> 00:20:53,453 出てったなら 出てったで いいじゃないですか。 301 00:20:53,519 --> 00:20:56,456 私は 別に 戻ってこなくても 構いませんわ。 302 00:20:56,522 --> 00:20:58,524 \(ドアの開く音) 303 00:21:01,527 --> 00:21:04,464 大奥さま ごぶさたしております。 304 00:21:04,530 --> 00:21:07,467 あ… お前は。 305 00:21:07,533 --> 00:21:12,472 あなた 武蔵野の別邸で お会いしましたわよね? 306 00:21:12,538 --> 00:21:16,476 あの子の お母さまよね? (ミツ) ええっ! 307 00:21:16,542 --> 00:21:19,412 (孝太郎) 君 昔 うちにいたよね。 使用人として。 308 00:21:19,479 --> 00:21:21,414 (杏子) そうだったかしら? 309 00:21:21,481 --> 00:21:23,416 もう 20年くらい前になるか→ 310 00:21:23,483 --> 00:21:26,419 ほら 君が 凛子を産んだころだよ。 311 00:21:26,486 --> 00:21:28,421 和子。 312 00:21:28,488 --> 00:21:32,492 こっち来なさい。 上で 話そう。 313 00:21:37,497 --> 00:21:42,435 お前が あの子の母親とは どういうことだ? 和子。 314 00:21:42,502 --> 00:21:48,508 紅子は 清瀬の正統な血を引く娘です。 315 00:21:50,510 --> 00:21:56,516 (紅子)《アタイの本当の母親って 誰なんだろう…》