1 00:00:03,304 --> 00:00:05,239 (紅子)あんたの心に まだ凛子がいてもいい。→ 2 00:00:05,306 --> 00:00:08,242 それでもあんたに求められて 抱かれたいんだ。 3 00:00:08,309 --> 00:00:11,245 (杏子)凛子の妹が 生きていたなんて。 4 00:00:11,312 --> 00:00:14,248 (麗華)真彦さんはあなたを 愛してるんじゃないわ。→ 5 00:00:14,315 --> 00:00:16,250 あなたは凛子の代用品よ。 6 00:00:16,317 --> 00:00:18,252 (紅子)子供さえつくれば ホントに自由なんだな?→ 7 00:00:18,319 --> 00:00:21,255 抱け。 8 00:00:21,322 --> 00:00:24,325 (藤堂)やっぱりあとが残ったな。 9 00:00:35,336 --> 00:00:37,271 (紅子)何だ。 10 00:00:37,338 --> 00:00:40,274 (藤堂)悪いが 人形を抱くつもりはない。 11 00:00:40,341 --> 00:00:43,277 (紅子)お前の目的はこの家の金だろ。 12 00:00:43,344 --> 00:00:46,280 だったらアタイをはらませて 子供の父親として→ 13 00:00:46,347 --> 00:00:48,282 この家に君臨すりゃあ いいじゃねえか。 14 00:00:48,349 --> 00:00:51,285 (藤堂)で…お前は真彦と 手に手を取り→ 15 00:00:51,352 --> 00:00:53,287 この家を出て めでたしめでたしか。 16 00:00:53,354 --> 00:00:56,290 つまらない女になったな。 17 00:00:56,357 --> 00:00:59,293 (紅子)アタイはアタイの 好きなようにするだけだ。 18 00:00:59,360 --> 00:01:03,230 (藤堂)言っておくが俺はお前の 手駒になるつもりはない。 19 00:01:03,297 --> 00:01:07,301 子供がつくりたければ 別の人間に頼むんだな。 20 00:01:11,305 --> 00:01:15,242 (藤堂)お前はこの家の人間だ。 21 00:01:15,309 --> 00:01:17,244 (紅子)えっ!? 22 00:01:17,311 --> 00:01:21,315 (藤堂)お前の本当の母親は 奥さまだってことだよ。 23 00:01:23,317 --> 00:01:27,254 (紅子)えっ何言ってんだよ。 意味が分かんねえよ。 24 00:01:27,321 --> 00:01:30,324 (藤堂)知りたきゃ 自分で確かめるんだな。 25 00:01:34,328 --> 00:01:41,268 (紅子)アタイが…奥さまの子供? 26 00:01:41,335 --> 00:01:44,338 あいつ何言ってんだ? 27 00:01:55,349 --> 00:01:57,284 {\an8}(真彦)凛子の部屋で 何をしてた? 28 00:01:57,351 --> 00:02:00,287 {\an8}(藤堂)それをお前に教える必要が あるとは思えない。 29 00:02:00,354 --> 00:02:02,289 {\an8}\(ドアの開く音) 30 00:02:10,297 --> 00:02:12,233 {\an8}(真彦)紅子に何をした? 31 00:02:12,299 --> 00:02:14,235 {\an8}(藤堂)だとしたら何だ? 32 00:02:14,301 --> 00:02:16,237 {\an8}(真彦)紅子を守るのが俺の役目だ。 33 00:02:16,303 --> 00:02:19,240 {\an8}(藤堂)役目がなければ お前は生きていけないのか? 34 00:02:19,306 --> 00:02:22,243 {\an8}(真彦)何? (藤堂)凛子のときも紅子のときも→ 35 00:02:22,309 --> 00:02:26,247 {\an8}お前はお前が生きる目的を 他人に押し付けているだけだ。 36 00:02:26,313 --> 00:02:29,250 {\an8}お前自身は何もない。 薄っぺらな人間だな。 37 00:02:29,316 --> 00:02:33,254 {\an8}(真彦)守るものもない男に 言われたくはない! 38 00:02:33,320 --> 00:02:37,258 {\an8}(藤堂)お前と違って 俺は自分で精いっぱいだからな。 39 00:02:37,324 --> 00:02:40,261 {\an8}他人を思いやるなんて高尚な 趣味は持ち合わせていないんだよ。 40 00:02:40,327 --> 00:02:43,264 {\an8}(真彦)紅子に何かしてみろ。 ただじゃおかない。 41 00:02:43,330 --> 00:02:48,269 {\an8}(藤堂)勘違いするな。 俺は彼女に無理強いはしない。 42 00:02:48,335 --> 00:02:55,342 お前も言っていたはずだ。 何を選ぼうが彼女の自由だと。 43 00:02:57,344 --> 00:03:01,282 (紅子)ばあさんいるか。 (杏子)あら。どうしたの? 44 00:03:01,348 --> 00:03:06,220 (ミツ)早いなあ。 子づくりに失敗したか。 45 00:03:06,287 --> 00:03:12,293 (紅子)《この人が アタイの本当のお母さん?》 46 00:03:14,295 --> 00:03:17,231 あのさ。 ちょっと聞きたいことが…。 47 00:03:17,298 --> 00:03:20,234 (杏子)真彦のことを 許そうと思うの。 48 00:03:20,301 --> 00:03:22,236 (紅子)えっ? 49 00:03:22,303 --> 00:03:26,240 (杏子)使用人はもう やらなくていいと伝えて。→ 50 00:03:26,307 --> 00:03:30,244 あなたもあしたからは 元の生活に戻りなさい。 51 00:03:30,311 --> 00:03:35,249 使用人としてではなく 凛子として生きていきなさい。→ 52 00:03:35,316 --> 00:03:37,251 凛子の部屋も使っていいわ。 53 00:03:37,318 --> 00:03:40,254 (ミツ)まあその方が自然だろ。 54 00:03:40,321 --> 00:03:44,258 世間的には凛子として 生きなきゃならないからね。→ 55 00:03:44,325 --> 00:03:48,262 ああところで何の用だい? 56 00:03:48,329 --> 00:03:52,333 (紅子)いえ…。 何でもありません。 57 00:04:02,409 --> 00:04:05,346 (千鶴)あら久しぶりじゃない。 ちょっと何してんのよ。→ 58 00:04:05,412 --> 00:04:07,348 あっやっ! ちょっと…。→ 59 00:04:07,414 --> 00:04:10,417 ああっあっ…。 60 00:04:12,419 --> 00:04:15,356 何か…あったの? 61 00:04:15,422 --> 00:04:18,359 (藤堂)お前とこうしたかっただけだ! 62 00:04:18,425 --> 00:04:21,428 あっあ…。 63 00:04:23,430 --> 00:04:25,366 (紅子)《きっと 見られちゃいけないことが→ 64 00:04:25,432 --> 00:04:27,368 書かれてたんじゃないのか? 犯人が破いたんじゃないかな》 65 00:04:27,434 --> 00:04:31,438 (真彦)《何か証拠になるようなことが 書かれていたのかもしれないな》 66 00:04:39,446 --> 00:04:41,382 (真彦)どうした? 67 00:04:41,448 --> 00:04:44,385 (紅子)凛子の部屋で寝ることになった。 68 00:04:44,451 --> 00:04:46,387 (真彦)えっ? 69 00:04:46,453 --> 00:04:49,323 (紅子)あっち使っていいんだってさ。 それから→ 70 00:04:49,390 --> 00:04:51,325 あんたももう 使用人しなくていいって。 71 00:04:51,392 --> 00:04:53,327 (真彦)どういうことだ? 72 00:04:53,394 --> 00:04:56,330 (紅子)奥さまがもうあんたを許すって。 73 00:04:56,397 --> 00:05:01,335 (真彦)奥さまが俺を許す? 凛子を守れなかった俺をか? 74 00:05:01,402 --> 00:05:03,337 (紅子)ああ。 75 00:05:03,404 --> 00:05:08,342 (真彦)それはあり得ないだろう。 何があったんだ? 76 00:05:08,409 --> 00:05:10,344 何を隠してるんだ? 77 00:05:10,411 --> 00:05:14,348 (紅子)悪ぃ。 アタイも今は混乱してんだ。 78 00:05:14,415 --> 00:05:19,353 ちょっと頭整理したい。 すっきりしたら話すよ。 79 00:05:19,420 --> 00:05:23,357 (真彦)何かあったらすぐに呼べよ。 80 00:05:23,424 --> 00:05:25,426 (紅子)ああ。 81 00:05:28,429 --> 00:05:33,367 (真彦)奥さまが俺を許す? 凛子を守れなかった俺を? 82 00:05:33,434 --> 00:05:37,438 あり得ない。どうしてだ? 83 00:05:41,442 --> 00:05:51,318 (紅子)あの人がアタイの 本当の母親だとしたら→ 84 00:05:51,385 --> 00:05:54,321 凛子はアタイの姉妹ってことか。 85 00:05:54,388 --> 00:05:57,324 (杏子)《あなたの顔を 見たくないの》→ 86 00:05:57,391 --> 00:06:01,328 《あなたという存在が 許せないの》 87 00:06:01,395 --> 00:06:07,401 (紅子)あの人が アタイの本当のお母さん? 88 00:06:09,403 --> 00:06:14,408 あっ。 もう訳分かんねえよ。 89 00:06:21,415 --> 00:06:23,350 あっおはよう。 90 00:06:23,417 --> 00:06:26,353 (紅子)おはようございます。 (真彦)おはようございます。 91 00:06:26,420 --> 00:06:31,358 あっほら。 こちらに座りなさい。→ 92 00:06:31,425 --> 00:06:34,361 真彦あなたも いつもどおり座りなさい。 93 00:06:34,428 --> 00:06:37,364 (真彦)はい。 (杏子)あら襟元が。 94 00:06:37,431 --> 00:06:40,434 (紅子)あっどうも。 95 00:06:42,436 --> 00:06:45,372 (ミツ)おや戻ったようだね。 96 00:06:45,439 --> 00:06:47,307 (孝太郎)あっあのう使用人は→ 97 00:06:47,374 --> 00:06:49,309 もうやめさせたのですか? (ミツ)まあね。 98 00:06:49,376 --> 00:06:52,312 \(太一)今日も すがすがしい朝だねえ。→ 99 00:06:52,379 --> 00:06:56,316 っておい!どういうことだよ。 何でお前らが座ってんだよ。 100 00:06:56,383 --> 00:07:00,320 (ミツ)ほらほら太一。 清瀬の人間が小さなことで→ 101 00:07:00,387 --> 00:07:05,325 うろたえるんじゃないよ。 ほらっお前の席はここだよ。 102 00:07:05,392 --> 00:07:08,328 (ミツ)紅子には凛子として→ 103 00:07:08,395 --> 00:07:11,331 ここにいてもらうことに なったからそのつもりで。→ 104 00:07:11,398 --> 00:07:15,335 元に戻った。 それだけのことだよ。→ 105 00:07:15,402 --> 00:07:18,405 みんないいね。 106 00:07:23,043 --> 00:07:24,978 お前子づくりに 失敗したようだね。 107 00:07:25,045 --> 00:07:27,981 わたしゃがっかりしたよ。 108 00:07:28,048 --> 00:07:30,984 紅子がお前を 引っ張ってったときにわたしゃ→ 109 00:07:31,051 --> 00:07:33,987 これでやっと 悲願がかなうと思ったのに。 110 00:07:34,054 --> 00:07:36,990 (藤堂)ご期待に沿えなくて 申し訳ありません。 111 00:07:37,057 --> 00:07:40,994 しかし私は あの方の体だけではなく→ 112 00:07:41,061 --> 00:07:43,997 心も欲しいと 思ってしまったものですから。 113 00:07:44,064 --> 00:07:47,935 必ずあの方を 手に入れてみせます。 114 00:07:48,001 --> 00:07:51,939 お前紅子にほれたな? 115 00:07:52,005 --> 00:07:54,942 (藤堂)どうやら そのようでございますね。 116 00:07:55,008 --> 00:07:59,947 人嫌いのお前をほれさせるなんて 紅子もなかなかやるなあ。 117 00:08:00,013 --> 00:08:03,951 (藤堂)美しさと強さ。 とても魅力的な方です。 118 00:08:04,017 --> 00:08:07,955 愛は目的を鈍らせる。 119 00:08:08,021 --> 00:08:11,959 お前もつまらん男に なったものよのう。 120 00:08:12,025 --> 00:08:14,962 フッまあいい。 心であろうと体であろうと→ 121 00:08:15,028 --> 00:08:17,965 わたしゃ どっちでも構わないよ。 122 00:08:18,031 --> 00:08:21,969 紅子に子さえ つくってくれたらな。 123 00:08:22,035 --> 00:08:28,041 真彦に取られたくなかったら さっさと手を付けておしまい! 124 00:08:31,044 --> 00:08:42,055 ♪~ 125 00:08:42,055 --> 00:08:43,991 \(ノック) 126 00:08:44,057 --> 00:08:46,994 \(ドアの開く音) 127 00:08:47,060 --> 00:08:51,999 (紅子)何だ。 アタイを抱きにでも来たのか? 128 00:08:52,065 --> 00:08:56,003 (藤堂)娘だということ 奥さまに確認したのか? 129 00:08:56,069 --> 00:08:58,005 (紅子)まだだ。 130 00:08:58,071 --> 00:09:04,011 (藤堂)なぜ聞かない? 怖いか。 131 00:09:04,077 --> 00:09:08,015 聞いて否定されたら そりゃ痛いよな。 132 00:09:08,081 --> 00:09:10,017 (紅子)そんなんじゃねえよ。 133 00:09:10,083 --> 00:09:15,022 (藤堂)俺は親を知らない。 孤児だからな。 134 00:09:15,088 --> 00:09:20,027 赤子のとき施設の前に 捨てられていたそうだ。 135 00:09:20,093 --> 00:09:24,031 だから俺は 親のことは何も知らない。 136 00:09:24,097 --> 00:09:29,036 生きているのか 死んでいるのかさえも分からない。 137 00:09:29,102 --> 00:09:31,038 だがお前は→ 138 00:09:31,104 --> 00:09:35,042 母親だという可能性のある人間が 目の前にいる。 139 00:09:35,108 --> 00:09:39,046 確かめてみたいとは 思わないのか? 140 00:09:39,112 --> 00:09:45,052 俺はお前を守ってやると言った。 それは本心だ。 141 00:09:45,118 --> 00:09:48,989 だが俺は生まれてこのかた 人に守られたことがない。 142 00:09:49,056 --> 00:09:54,995 だから本当は守り方もよく 分かっていないのかもしれないな。 143 00:09:55,062 --> 00:09:56,997 \(ノック) 144 00:09:57,064 --> 00:09:58,999 \(ドアの開く音) 145 00:09:59,066 --> 00:10:02,002 (藤堂)奥さま。 (杏子)あら藤堂もいたのね。 146 00:10:02,069 --> 00:10:04,004 (藤堂)それでは私は失礼いたします。 147 00:10:04,071 --> 00:10:09,009 いてもいいのよ藤堂。 ううん。あなたもいなさい。 148 00:10:09,076 --> 00:10:13,013 この子にねえ新しい洋服を 買ってみたんだけど→ 149 00:10:13,080 --> 00:10:15,015 あなたも一緒に見てあげて。 (藤堂)ええ。 150 00:10:15,082 --> 00:10:18,018 あなたに似合うかしら。 151 00:10:18,085 --> 00:10:20,020 どう?藤堂。 似合ってるかしら。 152 00:10:20,087 --> 00:10:23,023 (藤堂)とてもよくお似合いだと 思いますよ。 153 00:10:23,090 --> 00:10:26,026 そうよねえ とても似合ってるわよねえ。 154 00:10:26,093 --> 00:10:28,095 (紅子)ねえ。 155 00:10:30,097 --> 00:10:37,037 アタイがあんたの娘だって 本当か? 156 00:10:37,104 --> 00:10:45,045 あ…知ってたのね。 藤堂に聞いたのね。 157 00:10:45,112 --> 00:10:49,983 あなたたちお似合いよ。 158 00:10:50,050 --> 00:10:56,990 藤堂も孤児で苦労してきたわ。 あなたも貧乏で苦労してきた。 159 00:10:57,057 --> 00:10:59,993 あなたたちはどこか似てるわ。 160 00:11:00,060 --> 00:11:02,996 一緒になると きっといい夫婦になる。 161 00:11:03,063 --> 00:11:05,999 幸せになれるわ。 162 00:11:06,066 --> 00:11:10,070 あなたこのお洋服 着てみせてもらえる? 163 00:11:12,072 --> 00:11:14,074 (紅子)ああ。 164 00:11:17,077 --> 00:11:21,014 (杏子)まあ! やっぱり似合ってるわ。 165 00:11:21,081 --> 00:11:24,017 ホントに凛子みたい。 166 00:11:24,084 --> 00:11:27,020 まあ色もいいじゃない。 お似合いよ。 167 00:11:27,087 --> 00:11:30,023 (紅子)フッありがとう。 >>フフフッ。 168 00:11:30,090 --> 00:11:35,095 次は何がいいかしら。 花柄もいいかもしれないわね。 169 00:11:39,099 --> 00:11:41,034 (真彦)頭の整理はついたのか? 170 00:11:41,101 --> 00:11:45,038 (紅子)いやもっと混乱してきた。 171 00:11:45,105 --> 00:11:48,975 この服さ奥さまが アタイに買ってきたんだよ。 172 00:11:49,042 --> 00:11:51,978 (真彦)えっお前に? 173 00:11:52,045 --> 00:11:57,984 (紅子)でもやっぱり奥さまはアタイに 凛子を見てるみたいなんだよな。 174 00:11:58,051 --> 00:11:59,986 (真彦)それって お前が凛子にそっくりだから→ 175 00:12:00,053 --> 00:12:02,989 優しくしてくれ始めたって ことか? 176 00:12:03,056 --> 00:12:05,992 (紅子)いや。 それだけじゃないんだろうけどさ。 177 00:12:06,059 --> 00:12:09,996 ああ…何かやっぱ 混乱してるよ。 178 00:12:10,063 --> 00:12:11,998 (真彦)話してみろよ。 179 00:12:12,065 --> 00:12:16,002 そしたらお前の頭も 整理できるかもしれないだろ? 180 00:12:16,069 --> 00:12:18,071 (紅子)そうだよなあ。 181 00:12:22,075 --> 00:12:24,010 (孝太郎)これはこれは羽賀さん。 麗華さんとご一緒に→ 182 00:12:24,077 --> 00:12:26,012 お越しになるとは珍しい。 (太一)麗華さんいらっしゃい。 183 00:12:26,079 --> 00:12:28,014 (麗華)どうも。 (羽賀)いやあ今日は→ 184 00:12:28,081 --> 00:12:31,017 麗華のことで子爵さまに お願いがありまして参りました。 185 00:12:31,084 --> 00:12:33,019 わたしにですか。 どんなことでしょう? 186 00:12:33,086 --> 00:12:36,022 (羽賀)いやあ 麗華に頼まれましてね。 187 00:12:36,089 --> 00:12:40,026 わたし真彦さんに会ってきます。 188 00:12:40,093 --> 00:12:43,029 (羽賀)ハァーホントに ぶしつけですいません。 189 00:12:43,096 --> 00:12:45,031 (孝太郎)アハハッいやいや。→ 190 00:12:45,098 --> 00:12:47,033 それでお願いというのは 何でしょう? 191 00:12:47,100 --> 00:12:51,037 (羽賀)ええ。わたしがしばらく 仕事で外遊に出ますので→ 192 00:12:51,104 --> 00:12:54,040 麗華をこちらで 預かってはもらえないでしょうか。 193 00:12:54,107 --> 00:12:56,042 (孝太郎)麗華さんをですか。 (羽賀)ええ。→ 194 00:12:56,109 --> 00:12:59,045 わたしももし 麗華と太一君が→ 195 00:12:59,112 --> 00:13:01,047 結婚するようなことに なるんだったら→ 196 00:13:01,114 --> 00:13:03,049 早めに麗華にも 清瀬のしきたりを→ 197 00:13:03,116 --> 00:13:05,051 覚えさした方が いいと思いましてね。 198 00:13:05,118 --> 00:13:07,053 ああそういうことですか。 199 00:13:07,120 --> 00:13:09,055 麗華さんが この家に来るんだね。→ 200 00:13:09,122 --> 00:13:11,057 いいよね父さん。 うちで預かるよね。 201 00:13:11,124 --> 00:13:13,059 ああ…。 202 00:13:13,126 --> 00:13:15,061 いいでしょう。 うちでお預かりしましょう。 203 00:13:15,128 --> 00:13:16,997 (羽賀)ああ ありがとうございます。→ 204 00:13:17,063 --> 00:13:18,999 このお礼はいかようにも さしていただきますので。 205 00:13:19,065 --> 00:13:22,002 いやいや。太一も 喜んでいるようですからね。 206 00:13:22,068 --> 00:13:24,004 父さん 麗華さんの部屋どこにしよう。 207 00:13:24,070 --> 00:13:26,006 やっぱ日当たりのいい部屋が いいよね。 208 00:13:26,072 --> 00:13:28,008 あっ僕 早速掃除させてくるよ。 209 00:13:28,074 --> 00:13:34,014 (羽賀)アッハハ…。ハァ。 わたしは麗華がまだ→ 210 00:13:34,080 --> 00:13:37,017 真彦君のことを思ってるのが 心配なんですけどね。 211 00:13:37,083 --> 00:13:39,019 わたしもそれが…。 212 00:13:39,085 --> 00:13:43,023 かといって太一に あきらめろとは言えませんからね。 213 00:13:43,089 --> 00:13:45,025 お互い苦しいところですなあ。 214 00:13:45,091 --> 00:13:47,027 できるものなら子供たちには→ 215 00:13:47,093 --> 00:13:51,097 幸せになってもらいたい ですからなあ。 216 00:13:54,100 --> 00:13:56,036 (紅子)おっ麗華。 217 00:13:56,102 --> 00:13:59,039 あっお前引っかき傷 治ったみたいだな。 218 00:13:59,105 --> 00:14:01,041 そちらも治ったみたいね。 219 00:14:01,107 --> 00:14:04,044 (紅子)アタイはしょっちゅうケガ してっから治りが早えんだよ。 220 00:14:04,110 --> 00:14:07,047 あっお前。 221 00:14:07,113 --> 00:14:10,050 治ったんじゃなくて 化粧で隠してんだろう。 222 00:14:10,116 --> 00:14:12,052 >>あなたね! (紅子)何だやんのかよ! 223 00:14:12,118 --> 00:14:16,990 あなたと話しに来たんじゃないの。 真彦さんに会いに来たのよ。 224 00:14:17,057 --> 00:14:20,994 真彦さん。 この子は凛子ではないのよ。 225 00:14:21,061 --> 00:14:22,996 わたしは凛子のためにも→ 226 00:14:23,063 --> 00:14:27,000 これからはわたしが 真彦さんを支えていきたい。 227 00:14:27,067 --> 00:14:30,070 しばらく清瀬でお世話になるので よろしくお願いします。 228 00:14:33,073 --> 00:14:41,014 あなたに真彦さんはあげない。 わたし腕力でも負けないから。 229 00:14:41,081 --> 00:14:45,018 空手を習い始めたわ。 230 00:14:45,085 --> 00:14:48,021 (紅子)ヘヘッ…。 >>何よ。 231 00:14:48,088 --> 00:14:52,025 (紅子)麗華あんたいいね。 おっ…面白いよ。 232 00:14:52,092 --> 00:14:54,027 面白いって何よ! 233 00:14:54,094 --> 00:14:56,029 (紅子)あーあ。 234 00:14:56,096 --> 00:15:01,034 やっぱぐだぐだ考えてんのは アタイの性に合わねえな。 235 00:15:01,101 --> 00:15:06,039 はぁ?何? 236 00:15:06,106 --> 00:15:08,041 (真彦)麗華さんがあいつの背中を 押してくれたようだ。 237 00:15:08,108 --> 00:15:12,045 えっ!?何それ。 それってわたしが何か→ 238 00:15:12,112 --> 00:15:14,047 あの子の手助け しちゃったってこと? 239 00:15:14,114 --> 00:15:17,984 嫌だわ。そんなの嫌。 絶対に嫌! 240 00:15:18,051 --> 00:15:19,986 (真彦)ハハッ。 241 00:15:20,053 --> 00:15:24,991 真彦さんそんなふうに わたしの前で笑ってくれたの→ 242 00:15:25,058 --> 00:15:27,994 初めてね。 (真彦)あっ…そうかな。 243 00:15:28,061 --> 00:15:30,997 そうよ! わたし記憶力いいもの。 244 00:15:31,064 --> 00:15:33,066 (真彦)フッ。 245 00:15:36,069 --> 00:15:39,005 (紅子)アタイがあんたの孫だってのは ホントか? 246 00:15:39,072 --> 00:15:41,007 だっ誰から聞いた? 247 00:15:41,074 --> 00:15:44,010 (紅子)ホントなんだな? 248 00:15:44,077 --> 00:15:48,014 ああ。あんたは 清瀬の人間だったんだよ。 249 00:15:48,081 --> 00:15:55,021 杏子の実の娘。 凛子の双子の妹だったんだ。 250 00:15:55,088 --> 00:16:01,027 (紅子)凛子の妹…。 でも何で今まで黙ってたんだ? 251 00:16:01,094 --> 00:16:04,030 わたしも知ったのは 最近なんだよ。 252 00:16:04,097 --> 00:16:09,035 あんたを育ててくれていた 和子が知らせてくれたんだ。 253 00:16:09,102 --> 00:16:11,037 (紅子)母さんが? 254 00:16:11,104 --> 00:16:18,979 かつてこの清瀬家では 双子による家督争いがあって→ 255 00:16:19,045 --> 00:16:23,984 滅亡の危機に陥ったことがある。 以来双子は不吉。 256 00:16:24,050 --> 00:16:27,987 生まれた場合は処分すべしと 家訓があってね。 257 00:16:28,054 --> 00:16:30,990 20年前 うちで使用人をしていた→ 258 00:16:31,057 --> 00:16:34,994 あんたの山田の母親に 処分を命じたんだが→ 259 00:16:35,061 --> 00:16:38,998 和子はお前を 育ててくれていたんだ。 260 00:16:39,065 --> 00:16:44,003 (紅子)ちょっと待てよ。 今処分って言ったよな。 261 00:16:44,070 --> 00:16:49,075 処分ってことはあんたアタイを 殺そうとしたってことか? 262 00:16:53,079 --> 00:16:56,015 (紅子)ふうん。 263 00:16:56,082 --> 00:17:01,020 アタイはあんたに一度 殺されそうになったってわけだ。 264 00:17:01,087 --> 00:17:03,022 まさかアタイが→ 265 00:17:03,089 --> 00:17:07,026 一度身内に殺されかけた 人間だとは思わなかったよ。 266 00:17:07,093 --> 00:17:11,030 それじゃ凛子と同じじゃねえか。 267 00:17:11,097 --> 00:17:13,032 凛子殺した犯人より→ 268 00:17:13,099 --> 00:17:16,102 あんたの方が 身勝手なんじゃねえのか。 269 00:17:18,104 --> 00:17:21,040 わたしが悪かった。 270 00:17:21,107 --> 00:17:27,046 だがひとつ頼みがある。 271 00:17:27,113 --> 00:17:31,050 凛子が殺されたことは 公にはできない。 272 00:17:31,117 --> 00:17:34,053 それこそ爵位は返上お家は断絶。 273 00:17:34,120 --> 00:17:41,060 そうしないためにもこれからも 凛子として生きてくれないか。 274 00:17:41,127 --> 00:17:45,064 (紅子)一度は殺そうとしといて 凛子が死んだら→ 275 00:17:45,131 --> 00:17:49,135 身代わりになれってのは ずいぶん勝手な話だな。 276 00:17:53,139 --> 00:17:59,078 (紅子)でもまあいいよ。 分かった。 277 00:17:59,145 --> 00:18:01,080 ああ分かってくれたか。 278 00:18:01,147 --> 00:18:05,151 (紅子)ただし条件がある。 279 00:18:13,159 --> 00:18:17,030 (太一)どけよ!お前は 凛子を演じてればいいんだ。 280 00:18:17,096 --> 00:18:19,032 (紅子)アタイは凛子じゃない。 281 00:18:19,098 --> 00:18:23,036 (ミツ)この紅子は双子の片割れ。 凛子の妹だ。→ 282 00:18:23,102 --> 00:18:28,041 よってこの清瀬家の 正統な跡取りである。 283 00:18:28,107 --> 00:18:30,043 (真彦)紅子が凛子の妹!? 284 00:18:30,109 --> 00:18:33,046 (孝太郎)この子がわたしの子? 生きてたのか。 285 00:18:33,112 --> 00:18:35,048 君は知ってたのか? 286 00:18:35,114 --> 00:18:37,050 ええ。最近ですけどねえ。 287 00:18:37,116 --> 00:18:41,054 (ミツ)この清瀬家では 双子は不吉。 288 00:18:41,121 --> 00:18:44,057 家をつぶすという 言い伝えがあるからね。→ 289 00:18:44,123 --> 00:18:47,060 元使用人の和子に 育ててもらってたんだ。 290 00:18:47,126 --> 00:18:50,063 (孝太郎)そうだったんですか。 291 00:18:50,130 --> 00:18:52,065 (紅子)いや。 292 00:18:52,131 --> 00:18:55,068 アタイはこのたぬきばばあに 殺されかけたんだよ。 293 00:18:55,134 --> 00:18:57,070 (孝太郎)えっ!? (杏子)ええ?→ 294 00:18:57,136 --> 00:19:01,074 お母さまそれはどういうこと? (ミツ)あっあ…うん。ハハ…。 295 00:19:01,140 --> 00:19:04,077 (紅子)双子は不吉だからって 処分されそうになったんだ。 296 00:19:04,143 --> 00:19:07,080 私の子を!?何てこと。 297 00:19:07,146 --> 00:19:13,086 (紅子)でもアタイの山田の母さんが 生かしてくれたんだ。 298 00:19:13,152 --> 00:19:17,023 まっそういうことだ。 (杏子)お母さま! 299 00:19:17,090 --> 00:19:20,026 (紅子)まあアタイもこうやって 生きてんだからさ。 300 00:19:20,093 --> 00:19:22,028 許してやってよ。 301 00:19:22,095 --> 00:19:26,032 (孝太郎)何てことだ。 わたしの子だったとは。 302 00:19:26,099 --> 00:19:29,035 よくぞ生きていてくれたね。→ 303 00:19:29,102 --> 00:19:35,041 よかった。本当によかった。 ウウッ…。 304 00:19:35,108 --> 00:19:40,046 (紅子)アタイは山田紅子だけど 世間的には凛子として生きる。 305 00:19:40,113 --> 00:19:43,049 (ミツ)みんなも そこんところをよろしく。→ 306 00:19:43,116 --> 00:19:48,054 爵位をはく奪されないためにも。 307 00:19:48,121 --> 00:19:53,059 (紅子)それからアタイは 清瀬凛子として結婚します。 308 00:19:53,126 --> 00:19:56,062 相手は→ 309 00:19:56,129 --> 00:19:58,064 久我山真彦さんです。 310 00:19:58,131 --> 00:20:01,067 (真彦)紅子。 311 00:20:01,134 --> 00:20:04,070 (紅子)今後アタイや真彦に 手出しする者は→ 312 00:20:04,137 --> 00:20:07,073 誰であろうと容赦しない。 アタイは別に→ 313 00:20:07,140 --> 00:20:10,076 この家がつぶれても 構わないってことだけは→ 314 00:20:10,143 --> 00:20:13,146 覚えといて。 315 00:20:15,148 --> 00:20:19,018 (真彦)お前ってやつは ホントに無茶する女だ。 316 00:20:19,085 --> 00:20:23,089 (紅子)あれだけ言っときゃ 太一も手出してこないだろ。 317 00:20:26,092 --> 00:20:31,030 (真彦)しかしお前が凛子の 妹だったなんて。 318 00:20:31,097 --> 00:20:33,099 似てるはずだ。 319 00:20:35,101 --> 00:20:40,039 (紅子)アタイは世間的には 凛子として生きていく。 320 00:20:40,106 --> 00:20:44,043 でもこれからは 凛子としてじゃなく→ 321 00:20:44,110 --> 00:20:48,047 紅子としてアタイを守れ。 322 00:20:48,114 --> 00:20:52,118 (真彦)紅子を一生懸けて守るよ。 323 00:20:58,124 --> 00:21:02,061 (杏子)何でまたこんなことに。 324 00:21:02,128 --> 00:21:06,132 駄目よあの2人は。 結ばれちゃいけないのよ。 325 00:21:08,134 --> 00:21:12,138 どうすればいいの? 久我山さん。 326 00:21:15,141 --> 00:21:20,079 (紅子)子づくりももういいもんな。 327 00:21:22,081 --> 00:21:28,087 兄と妹で…結婚だなんて。 328 00:21:28,087 --> 00:21:59,118 ♪~