1 00:00:06,307 --> 00:00:08,242 {\an8}(紅子) これからは 兄妹だ。→ 2 00:00:08,309 --> 00:00:11,245 {\an8}抱いてくれて ありがとな。 3 00:00:11,312 --> 00:00:15,249 {\an8}(紅子) 私 ここにいる 藤堂と 結婚をいたします。 4 00:00:15,316 --> 00:00:17,251 {\an8}愛させてみろよ。 5 00:00:17,318 --> 00:00:19,253 {\an8}骨の髄まで あんたのものにしてくれ。 6 00:00:19,320 --> 00:00:21,255 {\an8}(麗華) わたし 紅子と約束したの。→ 7 00:00:21,322 --> 00:00:25,259 {\an8}あなたから 凛子を追い出すのは わたしの役目。 8 00:00:25,326 --> 00:00:28,262 {\an8}(紅子)《凛子として 幸せを つかんでみせる》 9 00:00:28,329 --> 00:00:32,333 {\an8}《凛子が つかめなかった 幸せを》 10 00:00:34,335 --> 00:00:37,271 {\an8}(真彦) すまない。 11 00:00:37,338 --> 00:00:40,274 {\an8}いつか あなたを 振り向かせてみせる。 12 00:00:40,341 --> 00:00:45,279 {\an8}あなたの中にいる人を 追い出してみせる。 13 00:00:45,346 --> 00:00:48,282 {\an8}一つだけ 教えて。 14 00:00:48,349 --> 00:00:57,291 {\an8}あなたの中にいるのは 凛子? それとも… 紅子? 15 00:00:57,358 --> 00:00:59,293 {\an8}(真彦) どちらも いるよ。 16 00:00:59,360 --> 00:01:04,231 {\an8}2人とも 俺の心の中から 消えない。 17 00:01:04,298 --> 00:01:08,302 俺の中で 永遠に生き続ける。 18 00:01:14,308 --> 00:01:17,244 (藤堂) お前の中には 真彦だけじゃなく→ 19 00:01:17,311 --> 00:01:19,313 凛子も いるんだな。 20 00:01:21,315 --> 00:01:24,251 (藤堂) ところで わたしは お前を どう呼んだらいいんだ。 21 00:01:24,318 --> 00:01:28,255 凛子か? それとも 紅子か? 22 00:01:28,322 --> 00:01:31,258 (紅子) 紅子って名前は 捨てた。 23 00:01:31,325 --> 00:01:35,262 (藤堂) 分かった。 では 凛子と呼ぶことにしよう。 24 00:01:35,329 --> 00:01:39,266 \(ノック) 25 00:01:39,333 --> 00:01:43,270 (紅子) お父さま。 何か ご用? 26 00:01:43,337 --> 00:01:46,273 (孝太郎) 藤堂。 お前は 下がっていてもらえるか。 27 00:01:46,340 --> 00:01:50,344 (藤堂) はい。 では 失礼します。 28 00:01:54,348 --> 00:01:57,284 お前のことを知らなかった わたしが→ 29 00:01:57,351 --> 00:02:00,287 父というのも おこがましいが。 30 00:02:00,354 --> 00:02:05,226 わたしは お前が生きていてくれて 本当に うれしかった。 31 00:02:05,292 --> 00:02:09,230 山田の お母さんにも ホントに感謝してる。 32 00:02:09,296 --> 00:02:14,235 (紅子) 山田の母が お父さまの その言葉を聞いたら 喜びますわ。 33 00:02:14,301 --> 00:02:17,238 お前は 杏子への義理立てのように→ 34 00:02:17,304 --> 00:02:21,242 その 山田の お母さんをも 切り捨ててしまった。 35 00:02:21,308 --> 00:02:26,247 つらいだろうに。 そこまですることは ないんだよ。 36 00:02:26,313 --> 00:02:30,251 山田の お母さんは お前を生かし 育ててくれたんだからね。 37 00:02:30,317 --> 00:02:33,254 (紅子) ご心配を おかけして すみません。 38 00:02:33,320 --> 00:02:38,259 でも 私は 凛子として生きる 決心をしたんです。 39 00:02:38,325 --> 00:02:41,262 凛子として 生きていくのであれば→ 40 00:02:41,328 --> 00:02:46,267 母は 2人は いりません。 清瀬の母 1人です。 41 00:02:46,333 --> 00:02:50,271 それが 凛子として 生きていくことだと思っています。 42 00:02:50,337 --> 00:02:52,273 そうか…。 43 00:02:52,339 --> 00:02:57,278 では 真彦のことに関しては どうなんだい? 44 00:02:57,344 --> 00:03:03,217 もう 心の整理は ついたのかい? (紅子) つきましたわ。 45 00:03:03,284 --> 00:03:06,220 だから 藤堂との結婚も 決めたんです。 46 00:03:06,287 --> 00:03:11,225 その 藤堂との結婚の件だがね 無理をしてるんじゃないのかい? 47 00:03:11,292 --> 00:03:14,228 (紅子) 私は 藤堂を愛しております。 48 00:03:14,295 --> 00:03:17,231 この家で 誰にも 秘密を打ち明けられないとき→ 49 00:03:17,298 --> 00:03:20,234 藤堂が 支えになってくれました。 50 00:03:20,301 --> 00:03:24,238 育ちも似ているし 一緒にいると 気が楽なんです。 51 00:03:24,305 --> 00:03:28,309 私は 藤堂と一緒に 幸せになります。 52 00:03:36,617 --> 00:03:39,553 (紅子) まあ… 奇麗ですわねえ。 53 00:03:39,620 --> 00:03:42,556 (杏子) 私が結婚したときに 着たものよ。 54 00:03:42,623 --> 00:03:46,627 (ミツ) ほらほら 早く 羽織ってみせてくれ。 55 00:03:48,562 --> 00:03:55,502 (ミツ) おお… 花嫁さんが できた できた。 ハハハ…。→ 56 00:03:55,569 --> 00:04:00,507 凛子にも 着せてやりたかったのう。→ 57 00:04:00,574 --> 00:04:03,510 あとは 子だけじゃのう。 58 00:04:03,577 --> 00:04:06,513 (紅子) すぐに つくりますわ 清瀬の跡取りを。 59 00:04:06,580 --> 00:04:10,517 ああ…。 (杏子) とても奇麗よ 凛子。 60 00:04:10,584 --> 00:04:14,521 (孝太郎) 紅子だよ。 (杏子) ああ ごめんなさい。 61 00:04:14,588 --> 00:04:20,527 (紅子) お母さま 凛子でいいのよ。 私は 清瀬 凛子なんですから。 62 00:04:20,594 --> 00:04:24,531 >> 本当に いいの? 凛子で。 (紅子) ええ 凛子と呼んで。 63 00:04:24,598 --> 00:04:27,534 その方が 私も うれしいわ。 64 00:04:27,601 --> 00:04:34,608 >> じゃあ 凛子。 (紅子) はい お母さま。 65 00:04:36,610 --> 00:04:39,546 (千鶴) これで 爵位は 藤堂さんのものなのね。 66 00:04:39,613 --> 00:04:42,549 (太一) 爵位より 麗華さんだよ。 67 00:04:42,616 --> 00:04:47,488 それが あんたの幸せなら 母さんも応援するわ。 68 00:04:47,554 --> 00:04:49,490 (孝太郎) それにしても 紅子は→ 69 00:04:49,556 --> 00:04:52,493 あまりにも 唐突な心変わりだよなあ。→ 70 00:04:52,559 --> 00:04:54,495 それとなく聞いても→ 71 00:04:54,561 --> 00:04:57,498 まるで 心に薄ぎぬを 羽織ったみたいに→ 72 00:04:57,564 --> 00:05:03,504 受け入れてはくれん。 杏子にも 凛子と呼ばせている。 73 00:05:03,570 --> 00:05:07,574 わたしは 見ていて つらくてねえ。 74 00:05:09,576 --> 00:05:11,512 (紅子) 私は 幸せになるわ。 75 00:05:11,578 --> 00:05:15,516 だから あなたも 幸せになって。 真彦と一緒に。 76 00:05:15,582 --> 00:05:19,520 あなた 凛子として 生きていくんですってね。 77 00:05:19,586 --> 00:05:21,522 (紅子) ええ。 そのつもりよ。 78 00:05:21,588 --> 00:05:27,528 凛子は 真彦さんを愛してたわ。 そして 真彦さんも 凛子のことを。 79 00:05:27,594 --> 00:05:30,597 あなたは どうなの? 80 00:05:32,599 --> 00:05:37,604 (紅子) 愛してるわ。 だからこそ 一緒には いられない。 81 00:05:39,606 --> 00:05:42,543 正直に話してくれて ありがとう。 82 00:05:42,609 --> 00:05:44,545 ここで あなたが 愛してないなんて言ったら→ 83 00:05:44,611 --> 00:05:47,481 わたしは あなたのことを 信じられなかったわ。 84 00:05:47,548 --> 00:05:52,486 (紅子) 麗華…。 >> 真彦さんを 幸せにしてみせる。 85 00:05:52,553 --> 00:05:58,492 凛子を… そして あなたも 忘れさせてみせるわ。 86 00:05:58,559 --> 00:06:01,495 だから あなたも 絶対に 幸せになって。 87 00:06:01,562 --> 00:06:05,499 じゃないと 真彦さんも 安心できないから。 88 00:06:05,566 --> 00:06:07,501 (紅子) 当たり前よ。 89 00:06:07,568 --> 00:06:11,505 私は 幸せになるために この道を選んだの。 90 00:06:11,572 --> 00:06:13,574 後悔なんかしてないわ。 91 00:06:18,579 --> 00:06:23,517 (真彦) 幸せになってくれ… 紅子。 92 00:06:23,584 --> 00:06:25,519 (麗華) じゃあ 今日も 行ってくるわ。→ 93 00:06:25,586 --> 00:06:27,521 真彦さんに 突撃よ。 94 00:06:27,588 --> 00:06:30,591 (紅子) いってらっしゃい。 >> いってきます。 95 00:06:37,598 --> 00:06:39,533 千鶴さん…。 96 00:06:39,600 --> 00:06:41,535 あなたが出てきてくれて よかったわ。 97 00:06:41,602 --> 00:06:43,604 入りづらかったの。 98 00:06:45,606 --> 00:06:50,477 (藤堂) 好きな男を奪う女を 見送る気持ちは どんなものだ? 99 00:06:50,544 --> 00:06:53,480 (紅子) 意外に 小さいこと 気にするのね。 100 00:06:53,547 --> 00:06:57,484 嫉妬してるの? (藤堂) ああ してるね。 101 00:06:57,551 --> 00:07:01,488 正直 真彦には この世から 消えてもらいたいぐらいだ。 102 00:07:01,555 --> 00:07:03,490 (紅子) ふざけるな。 103 00:07:03,557 --> 00:07:05,492 真彦に 何かしたら 許さないからな。 104 00:07:05,559 --> 00:07:08,495 (藤堂) ちょっと 揺さぶっただけでも すぐに 素が出る。 105 00:07:08,562 --> 00:07:12,499 そんなことで 凛子として生きていけるのか? 106 00:07:12,566 --> 00:07:15,502 お前は 凛子じゃない。 そうだろ? 紅子。 107 00:07:15,569 --> 00:07:18,505 いいかげん認めて 楽になれ。 108 00:07:18,572 --> 00:07:21,575 (紅子) 私は 凛子です。 109 00:07:24,578 --> 00:07:26,513 (千鶴) こんなこと頼むのは 筋違いだけど→ 110 00:07:26,580 --> 00:07:30,517 もう一度 太一のこと 考えてみてください! 111 00:07:30,584 --> 00:07:32,519 (麗華) ホントに やめてください。→ 112 00:07:32,586 --> 00:07:35,522 千鶴さんの気持ちは 分かるけど→ 113 00:07:35,589 --> 00:07:37,524 わたしは どうしても 真彦さんが 好きなんです。 114 00:07:37,591 --> 00:07:39,526 (千鶴) それは 分かってるわ。 115 00:07:39,593 --> 00:07:43,530 でも 真彦さんが思ってるのは あなたじゃない。→ 116 00:07:43,597 --> 00:07:45,532 失礼を承知で言うけど→ 117 00:07:45,599 --> 00:07:49,469 真彦さんは あなたを見てはいないわ。→ 118 00:07:49,536 --> 00:07:52,473 女の幸せは 好きな男と 添い遂げること。 119 00:07:52,539 --> 00:08:00,480 でもね 愛されることも 女の幸せの一つだと思うの。→ 120 00:08:00,547 --> 00:08:04,484 孝太郎さんは わたしのことを 愛してくれてるわ。→ 121 00:08:04,551 --> 00:08:08,488 一緒にはなれないけれど それは 幸せなことよ。 122 00:08:08,555 --> 00:08:11,491 (千鶴) 奥さまには 悪いと思うけれど。→ 123 00:08:11,558 --> 00:08:15,495 でも 奥さまは 孝太郎を愛してはいない。→ 124 00:08:15,562 --> 00:08:20,500 あの方の心にあるのは 凛子さんだけ。 125 00:08:20,567 --> 00:08:25,505 みんな 亡くなった凛子に とらわれてるんですよね。 126 00:08:25,572 --> 00:08:31,511 真彦さんも 紅子も みんなが 凛子に とらわれて→ 127 00:08:31,578 --> 00:08:34,581 がんじがらめになってるように 感じるわ。 128 00:08:38,585 --> 00:08:40,520 (杏子) ゆき 詰めてもらいましょうね 凛子。 129 00:08:40,587 --> 00:08:44,524 (紅子) そうね お母さま。 >> お引きずりは 大変だけど→ 130 00:08:44,591 --> 00:08:48,462 頑張りましょうね 凛子。 (紅子) ええ。 131 00:08:48,528 --> 00:08:53,467 《この人が 凛子の死が 自殺だと知ったら→ 132 00:08:53,533 --> 00:08:56,470 この人が きょうだいだと 言ってしまったことが→ 133 00:08:56,537 --> 00:09:04,478 凛子を追い詰めたと 知ったら 本当に この人は壊れてしまう》 134 00:09:04,544 --> 00:09:09,483 凛子は やっぱり 何を着ても 似合うわね。 135 00:09:09,549 --> 00:09:12,552 (紅子) ありがとう お母さま。 136 00:09:16,123 --> 00:09:18,058 (麗華) おばさまがね 自分が着た白無垢を→ 137 00:09:18,125 --> 00:09:22,062 紅子にも 着てもらいたいって。 早速 飾ってあったわ。→ 138 00:09:22,129 --> 00:09:25,065 それはそれは 奇麗な白無垢なの。 139 00:09:25,132 --> 00:09:27,067 (真彦) そう。 花嫁にとっては→ 140 00:09:27,134 --> 00:09:30,070 そうやって 準備してるときも 楽しいときなんだろうね。 141 00:09:30,137 --> 00:09:33,073 >> そうなのよ。 (真彦) 式は 3日後だったよね。 142 00:09:33,140 --> 00:09:36,076 ホントに 時間がないよね。 間に合うのかな。 143 00:09:36,143 --> 00:09:38,078 それは 大丈夫じゃない。 144 00:09:38,145 --> 00:09:40,080 おばさまと おばあさまが 張り切ってるもの。 145 00:09:40,147 --> 00:09:44,084 (真彦) フッ…。 何だか 想像つくよ。 146 00:09:44,151 --> 00:09:48,021 ホントに 落ち着いたみたいね 真彦さん。 147 00:09:48,088 --> 00:09:50,023 わたし 安心したわ。 148 00:09:50,090 --> 00:09:54,027 紅子にも話してあげたら 安心すると思う。 149 00:09:54,094 --> 00:09:58,031 (真彦) 藤堂と 幸せになってくれると いいけどな。 150 00:09:58,098 --> 00:10:02,035 ううん 幸せになって もらわなくちゃ 困るわ。 151 00:10:02,102 --> 00:10:05,038 そうでしょ? (真彦) そうだな。 152 00:10:05,105 --> 00:10:11,111 幸せになってもらわなきゃ 困る。 誰よりも 幸せに。 153 00:10:13,113 --> 00:10:16,116 (紅子) 何だ この部屋。 154 00:10:18,118 --> 00:10:22,055 (藤堂) 結婚したら 俺も この部屋で 暮らすことになるからな。 155 00:10:22,122 --> 00:10:25,058 この部屋には 凛子の思い出が あり過ぎた。 156 00:10:25,125 --> 00:10:27,060 これから ここは 紅子の部屋だ。 157 00:10:27,127 --> 00:10:31,064 お前が 凛子でいようとするのなら 止めはしない。 158 00:10:31,131 --> 00:10:34,067 だが それに縛られることはない。 159 00:10:34,134 --> 00:10:36,069 この部屋で 新しい凛子になればいい。 160 00:10:36,136 --> 00:10:41,074 ここで お前が望む形の 凛子になればいい。 161 00:10:41,141 --> 00:10:46,079 (紅子) 私は ここで この部屋で→ 162 00:10:46,146 --> 00:10:53,020 あなたと暮らすのね。 (藤堂) ああ この部屋で 夫婦になるんだ。 163 00:10:53,086 --> 00:10:55,022 (真彦) お母さん。 164 00:10:55,088 --> 00:10:59,026 わたしは 武蔵野を 出ていこうと思っています。 165 00:10:59,092 --> 00:11:01,028 (和子) どこか 行く当ては あるんですか? 166 00:11:01,094 --> 00:11:08,035 (真彦) いえ。 ただ わたしがいたら 紅子さんは ホントの意味で→ 167 00:11:08,101 --> 00:11:10,037 幸せには なれないのでは ないかと思ってまして。 168 00:11:10,103 --> 00:11:12,039 この前も 久我山さん→ 169 00:11:12,105 --> 00:11:15,042 紅子とは 一緒になれないって 言ってましたよね。 170 00:11:15,108 --> 00:11:18,045 どんな理由が あるんですか? 171 00:11:18,111 --> 00:11:21,048 \(戸の開く音) \(藤堂) ごめんください。 172 00:11:21,114 --> 00:11:24,051 (和子) 藤堂さん。 173 00:11:24,117 --> 00:11:26,053 (藤堂) 先日は どうも。 今日は→ 174 00:11:26,119 --> 00:11:29,056 凛子お嬢さまの お墓の管理の お金を持ってまいりました。 175 00:11:29,122 --> 00:11:31,058 (和子) わざわざ ありがとうございます。→ 176 00:11:31,124 --> 00:11:37,064 まあ どうぞ お上がりください。 (藤堂) では 失礼して。 177 00:11:37,130 --> 00:11:40,067 (藍子) 藤堂さん こんにちは。 (藤堂) こんにちは 藍子ちゃん。 178 00:11:40,133 --> 00:11:43,070 病気も だいぶ良くなったみたいだね。 179 00:11:43,136 --> 00:11:45,072 (藍子) この縫いぐるみと いつも 一緒だったの。 180 00:11:45,138 --> 00:11:48,008 お気に入りだからね。 この子 寝るときも 一緒なの。 181 00:11:48,075 --> 00:11:50,010 (藤堂) そうですか。 182 00:11:50,077 --> 00:11:52,012 そんなに気に入ってもらえて わたしも うれしいよ。 183 00:11:52,079 --> 00:11:55,015 今は 久我山さんのことが お気に入りみたいでねえ。 184 00:11:55,082 --> 00:11:59,019 藍子がね 久我山さんの お嫁さんになってあげるの。 185 00:11:59,086 --> 00:12:01,021 (藤堂) そう。 (真彦) なってくれるらしいよ。 186 00:12:01,088 --> 00:12:04,024 ありがたいな。 (藤堂) それは いい。 187 00:12:04,091 --> 00:12:09,029 だが 藍子ちゃんの年だと まだまだ 先になりそうだな。 188 00:12:09,096 --> 00:12:11,031 (真彦) そうだな。 189 00:12:11,098 --> 00:12:15,035 (藤堂) 今日は 私も お母さまに ご報告が ありまして。 190 00:12:15,102 --> 00:12:17,037 (和子) 報告? 何でしょう? 191 00:12:17,104 --> 00:12:23,043 (藤堂) このたび 紅子さんと私は 結婚する運びとなりました。 192 00:12:23,110 --> 00:12:25,045 (和子) あなたと紅子が 結婚するんですか? 193 00:12:25,112 --> 00:12:27,047 (藤堂) ええ。 194 00:12:27,114 --> 00:12:30,050 お姉ちゃんと藤堂さんが 結婚するんだ。 195 00:12:30,117 --> 00:12:33,053 (藤堂) ああ。 >> だから 久我山さんは→ 196 00:12:33,120 --> 00:12:35,055 お姉ちゃんと 結婚できないの? 197 00:12:35,122 --> 00:12:37,057 (真彦) そういうわけじゃないんだよ。 198 00:12:37,124 --> 00:12:40,060 お姉ちゃんが 藤堂さんを選んだんだよ。 199 00:12:40,127 --> 00:12:42,062 (藍子) そうなんだ…。 200 00:12:42,129 --> 00:12:45,065 (和子) あなたは 紅子を愛してるんですか? 201 00:12:45,132 --> 00:12:47,000 (藤堂) ええ。 202 00:12:47,067 --> 00:12:49,002 あなたが欲しいのは→ 203 00:12:49,069 --> 00:12:54,007 清瀬家の爵位と お金だけでは ないのですか? 204 00:12:54,074 --> 00:12:56,009 (藤堂) 私は 紅子さんを 愛しております。 205 00:12:56,076 --> 00:13:01,081 これからは 私が 紅子さんを支えていきます。 206 00:13:01,081 --> 00:13:13,093 ♪~ 207 00:13:13,093 --> 00:13:17,030 (真彦)《紅子を 一生 懸けて 守るよ》 208 00:13:17,097 --> 00:13:20,100 《紅子と同じ 紅色だ。 ぴったりだろ?》 209 00:13:20,100 --> 00:13:31,111 ♪~ 210 00:13:31,111 --> 00:13:36,049 (藤堂) ひとつ 聞いていいか? (真彦) 何だ? 211 00:13:36,116 --> 00:13:38,051 (藤堂) お前たちは ここで→ 212 00:13:38,118 --> 00:13:44,057 兄と妹で 本当に愛し合ったんだな? 213 00:13:44,124 --> 00:13:46,993 (真彦) それに答える必要は ないと思うが。 214 00:13:47,060 --> 00:13:49,996 (藤堂) 愛し合ったということだな。 215 00:13:50,063 --> 00:13:54,000 一発ぐらい 殴らせろ。 そうしないと 気が済まない。 216 00:13:54,067 --> 00:13:56,002 紅子に聞いたんだよ。 217 00:13:56,069 --> 00:14:00,006 この先 生きていくために 必要だったとな。 218 00:14:00,073 --> 00:14:02,008 (真彦) あいつが お前に話したのか? 219 00:14:02,075 --> 00:14:08,014 (藤堂) ああ。 お前たちが ここで 愛し合った直後にな。 220 00:14:08,081 --> 00:14:12,018 (真彦) そうか。 221 00:14:12,085 --> 00:14:16,089 それほど あいつは お前に 心を許してるってことなんだな。 222 00:14:18,091 --> 00:14:20,093 それを聞いて 安心したよ。 223 00:14:22,095 --> 00:14:26,099 俺は あした ここを出ていくつもりだ。 224 00:14:28,101 --> 00:14:33,039 これからは お前が 紅子を守ってやってくれ。 225 00:14:33,106 --> 00:14:37,043 (藤堂) お前に頼まれなくとも 紅子は 俺が守る。 226 00:14:37,110 --> 00:14:41,114 俺が 幸せにする。 お前と いたとき以上にな。 227 00:14:48,054 --> 00:14:52,993 (紅子) 私 明日 1日 武蔵野に行ってまいります。 228 00:14:53,059 --> 00:14:55,996 凛子姉さんの墓に 参ってまいります。 229 00:14:56,062 --> 00:14:57,998 (杏子) じゃあ 私も行くわ。 (孝太郎) わたしも行こう。 230 00:14:58,064 --> 00:15:02,002 (紅子) いいえ。 1人で行かせてください。 231 00:15:02,068 --> 00:15:04,004 明日だけは→ 232 00:15:04,070 --> 00:15:08,008 1人で 凛子姉さんと 語り合いたいんです。 233 00:15:08,074 --> 00:15:10,010 凛子として生きていく以上→ 234 00:15:10,076 --> 00:15:14,080 明日を最後に 武蔵野へは 行かないつもりです。 235 00:15:27,260 --> 00:15:30,196 (紅子)《放せ!》 (真彦)《こっちへ来い!》 236 00:15:30,263 --> 00:15:33,199 《お嬢さま…?》 237 00:15:33,266 --> 00:15:35,201 (紅子)《死んだ人間には かなわねえな》 238 00:15:35,268 --> 00:15:39,205 《凛子やんのも しんどいぜ》 239 00:15:39,272 --> 00:15:45,278 《アタイは 蝶じゃない。 蛾だ!》 240 00:15:45,278 --> 00:16:01,294 ♪~ 241 00:16:01,294 --> 00:16:03,296 \(ドアの開く音) 242 00:16:07,300 --> 00:16:11,237 (藤堂) 山田家には 結婚の報告は してきたよ。 243 00:16:11,304 --> 00:16:16,242 (紅子) 驚いてたでしょうね。 (藤堂) 式に呼ばないのであれば→ 244 00:16:16,309 --> 00:16:23,183 後で 結婚写真を 届けてあげよう。 (紅子) そうね。 お願いします。 245 00:16:23,249 --> 00:16:27,253 (真彦)《俺は あした ここを出ていくつもりだ》 246 00:16:30,256 --> 00:16:34,194 (藤堂) 真彦のことだが。 247 00:16:34,260 --> 00:16:38,198 (紅子) なあに? (藤堂) あっ いや…。 248 00:16:38,264 --> 00:16:41,201 あいつ 山田家に来てたよ。 249 00:16:41,267 --> 00:16:43,203 (紅子) そう。 (藤堂) 藍子ちゃんが→ 250 00:16:43,269 --> 00:16:47,207 あいつの お嫁さんに なってあげるって 言ってた。 251 00:16:47,273 --> 00:16:50,210 (紅子) 藍子がねえ。 252 00:16:50,276 --> 00:16:55,281 藍子なら 血も つながってないし 結婚もできるわね。 253 00:16:57,283 --> 00:17:00,220 藍子が あの人の お嫁さんに行くときには→ 254 00:17:00,286 --> 00:17:03,289 この白無垢 着せてあげようかな。 255 00:17:10,296 --> 00:17:12,232 麗華さん。 256 00:17:12,298 --> 00:17:17,237 僕 ホントに 君のことが好きなんだ。 257 00:17:17,303 --> 00:17:21,241 君は まだ 真彦のことが 好きみたいだけど→ 258 00:17:21,307 --> 00:17:24,244 僕は 君が好きなんだ。 259 00:17:24,310 --> 00:17:28,248 わたしのことを 好きでいてくれて ありがとう。 260 00:17:28,314 --> 00:17:31,251 でも 太一が 思ってくれているように→ 261 00:17:31,317 --> 00:17:36,256 わたしも 真彦さんのことを 思ってるの。 262 00:17:36,322 --> 00:17:40,326 麗華さんは 真彦を あきらめないんだよね。 263 00:17:42,328 --> 00:17:45,331 だったら 僕も あきらめない。 264 00:17:54,340 --> 00:17:57,277 (孝太郎) 本当に 1人で 大丈夫なのかい? 265 00:17:57,343 --> 00:17:59,279 (紅子) ええ 大丈夫ですわ。 266 00:17:59,345 --> 00:18:03,283 (藤堂) 凛子お嬢さまと 心置きなく 話しておいで。 267 00:18:03,349 --> 00:18:07,353 (紅子) ありがとう。 それじゃあ いってきます。 268 00:18:14,360 --> 00:18:16,296 (紅子)《明日だけは→ 269 00:18:16,362 --> 00:18:18,231 1人で 凛子姉さんと 語り合いたいんです》 270 00:18:18,298 --> 00:18:21,234 (真彦)《俺は あした ここを出ていくつもりだ》 271 00:18:21,301 --> 00:18:26,239 (紅子)《兄妹であろうと 関係ない。 必要だから したことだ》 272 00:18:26,306 --> 00:18:30,243 《アタイも 抱かれたかったんだ。 愛されたかったんだ》 273 00:18:30,310 --> 00:18:35,248 (藤堂) また会うんじゃないかなんて この俺が 不安がるとはな…。 274 00:18:35,315 --> 00:18:38,318 やはり ほれた方が 負けだな。 275 00:18:49,329 --> 00:18:52,332 (紅子) いるわけないよな。 276 00:18:54,334 --> 00:18:57,270 もしかしたら 真彦が いるかもなんて。 277 00:18:57,337 --> 00:19:01,341 フッ…。 バカだな アタイも。 278 00:19:07,347 --> 00:19:11,351 (紅子) 凛子 久しぶりだな。 279 00:19:13,353 --> 00:19:17,290 アタイは あんたとして 生きてく覚悟を 決めたよ。 280 00:19:19,292 --> 00:19:27,233 アタイが 清瀬 凛子だ。 凛子として 幸せになってみせる。 281 00:19:27,300 --> 00:19:31,304 アタイは アタイの人生を あきらめない。 282 00:19:35,308 --> 00:19:43,249 (紅子) それにしても 凛子姉さん あんたは 大した女だよ。 283 00:19:43,316 --> 00:19:49,255 自分の命 使ってまで 真彦を縛り付けるなんてさ。 284 00:19:49,322 --> 00:19:53,259 (凛子)「私を忘れないで」 285 00:19:53,326 --> 00:20:00,333 (紅子) でも 姉さんの呪縛は アタイが解いてやったよ。 286 00:20:03,336 --> 00:20:07,340 (紅子) 姉さんとしちゃ ちょっと 残念かもしれないけどさ。 287 00:20:09,342 --> 00:20:15,348 真彦は アタイと一緒に 姉さんも抱いた。 288 00:20:18,284 --> 00:20:20,286 これで いいだろ? 289 00:20:23,289 --> 00:20:28,294 (紅子) もう 真彦を 縛らないでやってくれよ。 290 00:20:31,297 --> 00:20:37,236 (紅子) アタイは 兄と妹で愛し合ったけど 後悔なんかしてない。 291 00:20:37,303 --> 00:20:43,242 だって アタイが あいつに 抱かれたかったんだから。 292 00:20:43,309 --> 00:20:46,312 あいつに 愛されたかったんだから。 293 00:20:50,316 --> 00:20:59,258 (紅子) でも もう 真彦を 解放してあげようよ。 294 00:20:59,325 --> 00:21:05,265 あいつは アタイも 姉さんも 愛してくれた。 295 00:21:05,331 --> 00:21:08,334 これで 十分だろ。 296 00:21:12,338 --> 00:21:19,212 (紅子) アタイは これから 姉さんとして生きてく。 297 00:21:19,278 --> 00:21:24,284 姉さんの分まで 幸せになる。 298 00:21:29,288 --> 00:21:34,294 (紅子) じゃあ アタイ もう行くよ。