1 00:00:06,674 --> 00:00:09,610 {\an8}(紅子) アタイは 清瀬を守った。→ 2 00:00:09,677 --> 00:00:15,616 {\an8}なら 隠れてでも 山田家を助けるのが 筋だろ。 3 00:00:15,683 --> 00:00:18,619 {\an8}(紅子) 清瀬の連中には→ 4 00:00:18,686 --> 00:00:23,624 {\an8}藍子を 医者に見せてやるぐらい たやすく できたはずだ。 5 00:00:23,691 --> 00:00:29,630 {\an8}なのに 藍子は死んだ。 6 00:00:29,697 --> 00:00:35,636 {\an8}苦しんで 苦しんで 藍子は死んだ。 7 00:00:35,703 --> 00:00:39,707 {\an8}血を吐いて 藍子は死んだ。 8 00:00:39,707 --> 00:01:00,728 ♪~ 9 00:01:00,728 --> 00:01:04,598 {\an8}\(麗華) 眞一? どこ? 10 00:01:04,665 --> 00:01:07,668 (麗華) 紅子…。 11 00:01:09,670 --> 00:01:14,608 (麗華) おかえりなさい。 いつ? いつ 出てきたの? 12 00:01:14,675 --> 00:01:17,611 (紅子) 昨日だ。 13 00:01:17,678 --> 00:01:20,614 太一と結婚したそうだな。 14 00:01:20,681 --> 00:01:25,619 (麗華) ええ。 色々あったけど 羽賀の家も破産して。→ 15 00:01:25,686 --> 00:01:28,622 この清瀬に 跡取りとして 戻されてた太一が→ 16 00:01:28,689 --> 00:01:33,627 結婚しようって言ってくれて。 今は 幸せよ。 17 00:01:33,694 --> 00:01:35,629 (紅子) そうか。 18 00:01:35,696 --> 00:01:38,699 (麗華) 行きましょう。 みんな 驚くわよ。 19 00:01:42,369 --> 00:01:45,306 (杏子) 凛子は 今日も遅いわねえ。 まだ お買い物してるのかしら。 20 00:01:45,372 --> 00:01:48,242 (孝太郎) 色々 目移りしてるんだろうよ。 21 00:01:48,309 --> 00:01:52,246 (杏子) あら 凛子! おかえりなさい。 22 00:01:52,313 --> 00:01:55,249 (孝太郎) 紅子! (ミツ) 紅子! 23 00:01:55,316 --> 00:01:59,253 凛子。 お買い物は どうだったの? 楽しかった? 24 00:01:59,320 --> 00:02:03,257 (紅子) ええ。 とっても 楽しかったわよ。 お母さま。 25 00:02:03,324 --> 00:02:06,260 ああ そう。 なら よかったわ。 26 00:02:06,327 --> 00:02:08,262 今 お紅茶 入れさせるわね。 フフフッ。 27 00:02:08,329 --> 00:02:13,267 (孝太郎) 紅子! 4年間も刑務所で つらかったな。→ 28 00:02:13,334 --> 00:02:16,270 面会にも行ってやれなくて ホントに すまなかった。 29 00:02:16,337 --> 00:02:22,276 (紅子) アタイは 清瀬を だました人間だ。 面会に来れなくて 当然だよ。 30 00:02:22,343 --> 00:02:24,278 そんなこと 気にしてないよ。 31 00:02:24,345 --> 00:02:27,281 (太一) 4年前は すまなかったな。 32 00:02:27,348 --> 00:02:29,283 お前のおかげで 俺も ここに戻れた。 33 00:02:29,350 --> 00:02:35,289 (紅子) 太一。 お前 麗華と 結婚したそうじゃないか。 34 00:02:35,356 --> 00:02:38,292 この子 眞一っていうんだってなあ。 35 00:02:38,359 --> 00:02:43,297 (太一) ああ。 3歳になったんだよなあ 眞一。 36 00:02:43,364 --> 00:02:46,367 (眞一) うん! (太一・麗華) フフッ。 37 00:02:51,305 --> 00:02:56,243 アッハハ 眞一。 ばあばのとこへ おいで。 38 00:02:56,310 --> 00:03:00,247 ハハッ。 わたしの カワイイ ひ孫だ。 39 00:03:00,314 --> 00:03:05,252 太一の子でも できたら カワイイもんでなあ。 眞一。 40 00:03:05,319 --> 00:03:08,255 お母さまも 見てのとおり でれでれだ。 ハハッ。 41 00:03:08,322 --> 00:03:10,257 (紅子) そうみたいだな。 42 00:03:10,324 --> 00:03:16,263 (麗華) ねえ 紅子。 山田家の家族には 会ってきたの? 43 00:03:16,330 --> 00:03:19,266 麗華。 山田の家のことは うちでは 禁句だろ。 44 00:03:19,333 --> 00:03:21,268 (麗華) でも…。 (ミツ) ああ。 45 00:03:21,335 --> 00:03:25,272 気には 掛かってたんだが。 46 00:03:25,339 --> 00:03:30,277 どうしてた? 山田家は。 会ってきたのか? 47 00:03:30,344 --> 00:03:35,282 (紅子) ああ 会ってきた。 元気にしてたよ。 48 00:03:35,349 --> 00:03:39,286 そうか。 元気なら よかった。 49 00:03:39,353 --> 00:03:43,290 元気か。 よかった よかった。 ずっと 気になっていたんだよ。 50 00:03:43,357 --> 00:03:47,227 ところで 紅子。 いまさら何しに うちに来た?→ 51 00:03:47,294 --> 00:03:51,231 もう お前は 清瀬の跡継ぎでも うちの家族でもない。 52 00:03:51,298 --> 00:03:54,234 お前は 清瀬を だました 山田 紅子だ。 53 00:03:54,301 --> 00:03:56,237 世間の目もある。 54 00:03:56,303 --> 00:03:59,306 ここに 来てもらっちゃ 困るんだがな。 55 00:04:05,312 --> 00:04:08,248 (紅子) アタイを ここに置いてくれ。 56 00:04:08,315 --> 00:04:13,254 アタイの本当の家族は 山田ではなく 清瀬だと思ってる。 57 00:04:13,320 --> 00:04:15,255 それに アタイは→ 58 00:04:15,322 --> 00:04:17,257 刑務所から出たばかりで 生きる すべがない。 59 00:04:17,324 --> 00:04:19,259 使用人だって 執事だって 何だってやる。 60 00:04:19,326 --> 00:04:22,262 世間を欺くために 髪も切った。 男にだってなる。 61 00:04:22,329 --> 00:04:26,333 だから ここで雇ってくれ。 62 00:04:28,335 --> 00:04:30,270 頼むよ ばあさん。 63 00:04:30,337 --> 00:04:36,276 アタイの家族は この 清瀬なんだ。 64 00:04:36,343 --> 00:04:42,282 ああ…。 よく 戻ってきてくれたねえ 紅子。→ 65 00:04:42,349 --> 00:04:48,288 アーハハ…。 ああ 紅子。 66 00:04:48,288 --> 00:05:01,301 ♪~ 67 00:05:01,301 --> 00:05:06,240 (紅子) 藍子。 あいつら 幸せそうだな。 68 00:05:06,306 --> 00:05:08,242 お前のことも 誰も 気にしてない。 69 00:05:08,308 --> 00:05:14,314 お前が 死んだことだって あいつら 何も知らなかったよな。 70 00:05:14,314 --> 00:05:28,329 ♪~ 71 00:05:28,329 --> 00:05:31,265 あなた どなた? 72 00:05:31,331 --> 00:05:35,269 (紅子) このたび 執事として こちらで お世話になることになりました→ 73 00:05:35,335 --> 00:05:37,271 山田と申します。 74 00:05:37,337 --> 00:05:41,341 そう。 山田ね。 よろしくね。 75 00:05:44,344 --> 00:05:50,217 まあ この方が どちらにとっても 幸せかもしれんのう。 76 00:05:50,284 --> 00:05:54,221 しかし まるで 男の子のようだねえ。 77 00:05:54,288 --> 00:05:57,224 (紅子) 俺は 男だ。 女は 捨てた。 78 00:05:57,291 --> 00:06:00,227 あなたが いろんな役を 演じてきたのを 見てきたけど→ 79 00:06:00,294 --> 00:06:02,229 男は 初めてね。 80 00:06:02,296 --> 00:06:04,231 \(ドアの開く音) 81 00:06:04,298 --> 00:06:06,233 (紅子) おかえりなさいませ。 82 00:06:06,300 --> 00:06:08,235 (麗華) あなた おかえりなさい。 (太一) ああ。→ 83 00:06:08,302 --> 00:06:11,238 新しい執事を入れたようだな。 (麗華) あっ…。 84 00:06:11,305 --> 00:06:14,241 (太一) ところで 紅子には 何を やってもらうことにしたんだ? 85 00:06:14,308 --> 00:06:16,310 (紅子) 俺が 紅子だ。 86 00:06:18,312 --> 00:06:20,247 えっ!? 87 00:06:20,314 --> 00:06:24,251 (紅子) 執事を やらせていただくことに なりました。 88 00:06:24,318 --> 00:06:26,320 よろしく お願いいたします。 89 00:06:31,992 --> 00:06:34,928 (千鶴) それにしても 紅子さん。 まるで 別人ねえ。 90 00:06:34,995 --> 00:06:39,933 (紅子) ああ。 今は 清瀬の執事だからな。 これからは→ 91 00:06:40,000 --> 00:06:41,935 ここを利用させてもらうことも あるかもしれない。 92 00:06:42,002 --> 00:06:43,937 そのときは よろしくな。 93 00:06:44,004 --> 00:06:45,939 それは こちらこそ。 94 00:06:46,006 --> 00:06:49,877 ところで 太一は 元気にしてたかしら? 95 00:06:49,943 --> 00:06:53,881 ここには 最近 あんまり 顔を出さないのよね。 96 00:06:53,947 --> 00:06:59,887 (紅子) 太一も しっかり軍人さんだな。 子供の いい父親をやってたよ。 97 00:06:59,953 --> 00:07:03,891 あの子は 千鶴さんの 孫になるんだもんな。 98 00:07:03,957 --> 00:07:05,893 太一にも あの子を連れて→ 99 00:07:05,959 --> 00:07:07,895 ここにも 顔を出すように 言っとくよ。 100 00:07:07,961 --> 00:07:11,899 紅子さん。 太一と仲良く やってくれてるのねえ。 101 00:07:11,965 --> 00:07:14,902 安心したわ。 出所してきたときは→ 102 00:07:14,968 --> 00:07:18,906 ちょっと 様子が変わってたから 心配したのよ。 103 00:07:18,972 --> 00:07:20,908 (藤堂) 千鶴。 (千鶴) うん? 104 00:07:20,974 --> 00:07:22,910 (藤堂) ちょっと 席を外してもらえるか。 105 00:07:22,976 --> 00:07:25,979 はい はい。 じゃ ごゆっくり。 106 00:07:28,982 --> 00:07:32,920 (紅子) ところで お前は 今 何をやってるんだ? 107 00:07:32,986 --> 00:07:34,922 (藤堂) 金貸しだ。 108 00:07:34,988 --> 00:07:36,924 (紅子) へえ 金貸しか。 109 00:07:36,990 --> 00:07:39,927 (藤堂) あまり 奇麗な商売ではないが その分 顔は広い。 110 00:07:39,993 --> 00:07:41,929 その つてを使って→ 111 00:07:41,995 --> 00:07:44,932 山田の お母さんの行方を 捜してみたんだが→ 112 00:07:44,998 --> 00:07:46,867 長屋の周辺を 聞き込んだところ→ 113 00:07:46,934 --> 00:07:50,871 1年ほど前に それらしい人影を 近所の人が 見たらしい。 114 00:07:50,938 --> 00:07:53,941 (紅子) 藍子は いなかったのか? 115 00:07:55,943 --> 00:08:01,882 そうか。 藍子の姿は なかったか。 116 00:08:01,949 --> 00:08:04,885 でも 母さんは 生きてるようだな。 117 00:08:04,952 --> 00:08:08,889 それなら あの長屋に 戻ってくるかもしれないよな。 118 00:08:08,956 --> 00:08:10,891 (藤堂) 実は その長屋なんだが→ 119 00:08:10,958 --> 00:08:14,962 どうやら もうすぐ売られて 取り壊しになるようなんだ。 120 00:08:14,962 --> 00:08:30,978 ♪~ 121 00:08:33,981 --> 00:08:35,916 \(足音) 122 00:08:35,983 --> 00:08:39,920 山田。 凛子を見なかった? 123 00:08:39,987 --> 00:08:43,924 (紅子) 凛子お嬢さまでしたら お庭で お見掛けしましたが。 124 00:08:43,991 --> 00:08:48,929 そう お庭ね。 ありがとう。 ウフフ。 125 00:08:48,996 --> 00:08:53,000 (紅子) 夢の世界に生きていれば 楽だよな。 126 00:09:03,010 --> 00:09:05,012 \(ミツ) 紅子 どこへ行く? 127 00:09:10,017 --> 00:09:14,021 今 懐に入れたものは 何だ? 128 00:09:17,024 --> 00:09:21,028 (紅子) ハンカチです。 >> ハンカチ? 129 00:09:25,032 --> 00:09:26,967 \(眞一) ばあば! 130 00:09:27,034 --> 00:09:30,971 (ミツ) おお 眞一。 アッハハー。 何してた? 131 00:09:31,038 --> 00:09:33,974 \(麗華) おばあさま。 すいません 眞一が。 132 00:09:34,041 --> 00:09:37,978 眞一は なあんにも 悪さなんか しとらんよな。 アハハッ! 133 00:09:38,045 --> 00:09:40,981 (太一) おばあさまも 眞一にかかっちゃ 形無しだな。 134 00:09:41,048 --> 00:09:42,983 (太一とミツの笑い声) 135 00:09:43,050 --> 00:09:46,987 (麗華) よかったわね 眞一。 お父さまと遊んでもらえて。 136 00:09:50,991 --> 00:09:54,928 (紅子) お前が この別邸を 清瀬から買い取ったとはな。 137 00:09:54,995 --> 00:09:56,930 清瀬も よく手放したな。 138 00:09:56,997 --> 00:09:58,932 (藤堂) ここで 凛子が死んだ。 139 00:09:58,999 --> 00:10:01,935 清瀬も 凛子にかかわる 忌まわしいことは→ 140 00:10:02,002 --> 00:10:04,938 全て 切り捨てたかったんだろう。 141 00:10:05,005 --> 00:10:09,943 (紅子) あいつら そうやって 全てに 目をつぶり 覆い隠し→ 142 00:10:10,010 --> 00:10:13,947 今じゃ 欺瞞に満ちた 幸せな生活を送ってる。 143 00:10:14,014 --> 00:10:15,949 (藤堂) 見ない方がいい 現実もある。 144 00:10:16,016 --> 00:10:19,953 (紅子) 現実を見ずに得た 幸せなど くそ食らえだ。 145 00:10:20,020 --> 00:10:24,958 (藤堂) もう一人 現実を見ていないやつが ここにもいる。 146 00:10:25,025 --> 00:10:29,963 真彦は 今 ここに住んでいる。 147 00:10:30,030 --> 00:10:32,966 2年前 あいつを 凛子の墓で見つけたときは→ 148 00:10:33,033 --> 00:10:35,969 ひどい状態だった。 149 00:10:36,036 --> 00:10:39,973 ひげは 伸び放題で 疲弊して 憔悴しきっていた。 150 00:10:40,040 --> 00:10:42,976 それまで どこを どう 旅してきたのかは知らないが→ 151 00:10:43,043 --> 00:10:46,980 今では 凛子を弔うためだけに 生きている。 152 00:10:51,985 --> 00:10:56,990 (藤堂) 紅子。 俺のところに戻ってこい。 153 00:11:00,994 --> 00:11:02,929 (紅子) 俺は 女を捨てた。 154 00:11:02,996 --> 00:11:07,000 愛することも 愛されることも もう 望んでない。 155 00:11:15,008 --> 00:11:17,944 (藤堂) どうやら お前が ここに来た 理由は これのようだな。 156 00:11:18,011 --> 00:11:21,948 (紅子) それで 金を貸してくれ。 157 00:11:22,015 --> 00:11:23,950 あの 長屋一帯を買い取る。 158 00:11:24,017 --> 00:11:27,954 (藤堂) 清瀬を使って 山田を買い取るか…。 159 00:11:28,021 --> 00:11:29,956 やはり お前は 清瀬を→ 160 00:11:30,023 --> 00:11:31,958 つぶすためだけに 戻ってきたようだな。 161 00:11:32,025 --> 00:11:34,961 (紅子) だったら 何だ? 金は貸してもらえないのか? 162 00:11:35,028 --> 00:11:38,965 (藤堂) いや 金は貸そう。 かつ 俺も お前を利用したい。 163 00:11:39,032 --> 00:11:40,967 (紅子) どういうことだ? 164 00:11:41,034 --> 00:11:43,970 (藤堂) 少々 信用を必要とする 仕事があってな。 165 00:11:44,037 --> 00:11:45,972 清瀬の名が 欲しい。 166 00:11:46,039 --> 00:11:47,908 (紅子) 危ない仕事か? 167 00:11:47,974 --> 00:11:52,979 (藤堂) かなりな。 だが いい金になる。 168 00:11:56,983 --> 00:11:58,919 (紅子) 何でも言え。 169 00:11:58,985 --> 00:12:03,990 清瀬を つぶすまでは お前とは共犯だ。 170 00:12:03,990 --> 00:12:15,001 ♪~ 171 00:12:19,005 --> 00:12:24,945 (紅子) 母さん。 この家は 買い取ったぜ。 172 00:12:25,011 --> 00:12:30,016 これで いつでも 母さんは 帰ってこれるよな。 173 00:12:34,020 --> 00:12:36,957 (紅子)《藍子。 姉ちゃんの作った おかゆ うまいだろ?》 174 00:12:37,023 --> 00:12:38,959 (藍子)《うん! 卵も入ってるね》 175 00:12:39,025 --> 00:12:40,961 (和子)《卵 食べるのなんて 久しぶりだね 藍子》 176 00:12:41,027 --> 00:12:42,963 《姉ちゃんの おかげだね》 177 00:12:43,029 --> 00:12:46,900 (藍子)《お姉ちゃん ありがとう》 (紅子)《うん。 ほら これも食べな》 178 00:12:46,967 --> 00:12:49,903 《いっぱい食べれば 病気なんて 吹っ飛ぶからな》 179 00:12:49,970 --> 00:12:52,973 《うん。 藍子 いっぱい食べる》 180 00:12:58,979 --> 00:13:05,919 (紅子) あのころの… 幸せだったころに 戻れたらな。 181 00:13:05,986 --> 00:13:07,988 藍子。 182 00:13:15,996 --> 00:13:19,933 (紅子) お前も ホントに変わらないな。 183 00:13:20,000 --> 00:13:23,937 (真彦) あ… 紅子! 184 00:13:24,004 --> 00:13:28,008 出てきたんだな。 おかえり。 185 00:13:39,019 --> 00:13:41,955 (真彦) 山田の家には 行ったのか? 186 00:13:42,022 --> 00:13:44,024 (紅子) ああ。 187 00:13:46,026 --> 00:13:49,963 (真彦) すまなかった。 助けてやれなくて。 188 00:13:52,966 --> 00:13:55,902 (真彦) 今 どうしてる? 189 00:13:55,969 --> 00:13:58,972 お前には 幸せになってもらいたいんだ。 190 00:14:03,977 --> 00:14:07,914 (紅子) 清瀬に戻った。 執事になったんだ。 191 00:14:07,981 --> 00:14:09,916 (真彦) 何で あそこに戻った? 192 00:14:09,983 --> 00:14:12,919 あそこは… 清瀬は お前を切り捨てたんだぞ。 193 00:14:12,986 --> 00:14:17,924 (紅子) ああ そうだな。 俺は 清瀬に切り捨てられた。 194 00:14:17,991 --> 00:14:21,928 全ての関係を 断たれ 山田家への援助もなく→ 195 00:14:21,995 --> 00:14:23,930 藍子は死んだ。 196 00:14:23,997 --> 00:14:28,935 (真彦) そんな清瀬に戻って あそこに お前の幸せは あるのか? 197 00:14:29,002 --> 00:14:33,006 俺は 清瀬との縁を切ったから こうして 生きていられるんだ。 198 00:14:35,008 --> 00:14:38,011 (紅子) 世捨て人になってな。 199 00:14:41,014 --> 00:14:43,950 (紅子) 俺は 世捨て人になど なりたくはない。 200 00:14:44,017 --> 00:14:47,888 退くより 向かう方を選ぶ。 201 00:14:47,954 --> 00:14:49,889 (真彦) 向かう先が 清瀬か? 202 00:14:49,956 --> 00:14:54,894 清瀬にいても 何も 得られるものなんて ないぞ。 203 00:14:54,961 --> 00:14:58,898 あそこにいても お前は 幸せになれない! 204 00:14:58,965 --> 00:15:04,971 (紅子) 自分の幸せなんて とうに捨てた。 205 00:15:16,383 --> 00:15:19,252 (眞一) おいしい! (ミツ) 眞一。 たんと食えよ。 206 00:15:19,319 --> 00:15:22,255 たんと食って 大きくならなきゃなあ。 ハハッ。 207 00:15:22,322 --> 00:15:26,259 いずれは この清瀬の当主だ。 208 00:15:26,326 --> 00:15:31,264 大きくなって この清瀬を もり立ててもらわんとな。 209 00:15:31,331 --> 00:15:35,268 (紅子)《この家は もう お前たちの家じゃない》 210 00:15:35,335 --> 00:15:38,271 (杏子) 眞一君は どこから来たの? 211 00:15:38,338 --> 00:15:42,275 杏子 前にも言っただろう。 眞一は うちの子なんだよ。 212 00:15:42,342 --> 00:15:44,277 なあ? (杏子) そう。 213 00:15:44,344 --> 00:15:50,283 眞一 おいしいか? じゃ この ばあばの分も。→ 214 00:15:50,350 --> 00:15:56,289 ほら ねっ お食べ。 ほれ あーあ。 215 00:15:56,356 --> 00:15:59,359 (麗華と孝太郎の笑い声) 216 00:16:08,368 --> 00:16:12,305 紅子。 昼間は どこ行ってた? 217 00:16:12,372 --> 00:16:14,307 (紅子) 山田家です。 218 00:16:14,374 --> 00:16:18,244 おばあさまですね。 山田家との 関係を 断ち切ったのは。 219 00:16:18,311 --> 00:16:20,246 しかたがなかった。 220 00:16:20,313 --> 00:16:25,251 この清瀬の名を 守るためには 正当なことだ。 221 00:16:25,318 --> 00:16:27,253 山田家は 健在なんだろう? 222 00:16:27,320 --> 00:16:30,256 (紅子) 藍子は 死にました。 >> えっ? 223 00:16:30,323 --> 00:16:34,260 (紅子) おばあさまが 山田家への援助を 断ち切ったからです。 224 00:16:34,327 --> 00:16:36,262 いったい 何なんだい。 225 00:16:36,329 --> 00:16:40,266 お前 山田家は 元気だと言ったじゃないか。 226 00:16:40,333 --> 00:16:43,269 (紅子) それにしても 太一を 跡継ぎとして戻すなんて→ 227 00:16:43,336 --> 00:16:47,273 そんなに 清瀬の存続が 大事ですか? 爵位が大事ですか? 228 00:16:47,340 --> 00:16:49,275 そもそも その考えが→ 229 00:16:49,342 --> 00:16:53,279 この清瀬の不幸の 一番の 始まりなんじゃないですか? 230 00:16:53,346 --> 00:16:55,281 太一を優先しても→ 231 00:16:55,348 --> 00:16:59,285 この清瀬を 存続させることが わたしの役目だ。 232 00:16:59,352 --> 00:17:02,288 (紅子) 跡継ぎが人殺しでも 構わないんですか? 233 00:17:02,355 --> 00:17:05,291 そうせんと この清瀬は 続かんのじゃ。 234 00:17:05,358 --> 00:17:10,296 お前だって 事実を明らかに できないと思ったからこそ→ 235 00:17:10,363 --> 00:17:12,298 罪を かぶったんじゃないのかい? 236 00:17:12,365 --> 00:17:14,300 (紅子) まさか あのときは 太一を→ 237 00:17:14,367 --> 00:17:17,303 跡継ぎとして戻すなんて 思いませんでしたからね。 238 00:17:17,370 --> 00:17:21,307 爵位を 眞一に継がせて この清瀬を守る。 239 00:17:21,374 --> 00:17:25,311 眞一には 親が必要だからな。 240 00:17:25,378 --> 00:17:29,315 たとえ 太一が 凛子を殺したとしてもだ。 241 00:17:29,382 --> 00:17:34,320 (紅子) 凛子姉さんを殺したのは 太一じゃありませんよ。 242 00:17:34,387 --> 00:17:36,322 >> えっ!? (紅子) 確かに 太一は→ 243 00:17:36,389 --> 00:17:39,325 凛子姉さんの食べ物に ヒ素を混ぜていましたが→ 244 00:17:39,392 --> 00:17:42,328 それが 死の原因ではありません。 245 00:17:42,395 --> 00:17:47,333 凛子姉さんは 殺されたのではなく 自殺です。 246 00:17:47,400 --> 00:17:52,338 自殺… 自殺って どうして 凛子が自殺をした! 247 00:17:52,405 --> 00:17:58,344 (紅子) 凛子姉さんと 真彦は 本当の兄と妹だったからです。 248 00:17:58,411 --> 00:18:03,349 何だって!? 本当の兄と妹!? ど… どういうことだ? 249 00:18:03,416 --> 00:18:05,351 (紅子) 凛子姉さんと 私は お母さまが→ 250 00:18:05,418 --> 00:18:09,355 真彦の父親である 久我山と 愛し合って できた子供です。 251 00:18:09,422 --> 00:18:13,359 久我山だって? 孝太郎の子じゃないのか? 252 00:18:13,426 --> 00:18:15,361 (紅子) お母さまは→ 253 00:18:15,428 --> 00:18:18,298 凛子姉さんに そのことを 言ってしまったんですよ。 254 00:18:18,364 --> 00:18:20,300 真彦を愛していた 凛子姉さんは→ 255 00:18:20,366 --> 00:18:23,303 一緒になれないことを悲観して それで 自殺をしたんです。 256 00:18:23,369 --> 00:18:25,305 そんな…! 257 00:18:25,371 --> 00:18:27,307 (紅子) 私と真彦が 一緒になれないのも 同じです。 258 00:18:27,373 --> 00:18:29,309 ああ… 何ということだ。 259 00:18:29,375 --> 00:18:32,312 (紅子) お母さまが 夢の世界に行かれたのも→ 260 00:18:32,378 --> 00:18:36,316 凛子姉さんの死が 自分のせいだと 責任を感じているからです。 261 00:18:36,382 --> 00:18:39,319 だから 自ら 自殺を図り それで 壊れてしまった。 262 00:18:39,385 --> 00:18:43,323 あっ… ああ! ああ 何ということ。 263 00:18:43,389 --> 00:18:45,325 何ということだ…。 264 00:18:45,391 --> 00:18:49,329 (紅子) そもそも おばあさまが お母さまに 愛のない結婚をさせ→ 265 00:18:49,395 --> 00:18:52,332 真彦を 凛子姉さんの婿候補として→ 266 00:18:52,398 --> 00:18:56,336 久我山家から もらってきたことが 全ての発端なんですよ。 267 00:18:56,402 --> 00:19:04,344 わっ… わたしの… せいか? わたしのせいで 杏子が壊れた!? 268 00:19:04,410 --> 00:19:09,349 (紅子) お母さまは 真彦が この家に もらわれてきたときから→ 269 00:19:09,415 --> 00:19:14,420 ずっと ずっと 苦しんでいたんですよ。 270 00:19:21,361 --> 00:19:24,297 ハッ…。 ああっ…。 271 00:19:24,364 --> 00:19:36,309 ああ… わたしのせいで 杏子が… 杏子が壊れた。 272 00:19:36,376 --> 00:19:43,383 (叫び声) 273 00:20:00,400 --> 00:20:08,408 (紅子) 藍子。 あんたの敵を 1つ とってあげたよ。 274 00:20:13,413 --> 00:20:15,348 \(ミツ) 杏子! 275 00:20:15,415 --> 00:20:18,284 杏子! 276 00:20:18,351 --> 00:20:21,287 すまなかったねえ。 わたしのせいで。 277 00:20:21,354 --> 00:20:25,291 わたしのせいで…。→ 278 00:20:25,358 --> 00:20:29,295 早く こっちの世界へ 戻ってきておくれ。 279 00:20:29,362 --> 00:20:32,298 杏子! 杏子ー! 280 00:20:32,365 --> 00:20:35,301 (ミツの泣き声) 281 00:20:35,368 --> 00:20:39,305 (紅子) ばあさんに 事実を知らせた。 まだまだ これは 始まりだ。 282 00:20:39,372 --> 00:20:42,308 (藤堂) お前は どうしたいんだ? 283 00:20:42,375 --> 00:20:45,311 (紅子) 藍子と同じ苦しみを 味わわせてやりたい。 284 00:20:45,378 --> 00:20:49,315 あいつらの大事なものを 全部 つぶしてやる。 285 00:20:49,382 --> 00:20:54,387 お前から 権利証を買い戻し 清瀬を 俺のものにする。 286 00:20:56,389 --> 00:20:59,392 そのために 金になる仕事をくれ。 287 00:21:01,394 --> 00:21:05,331 (藤堂) 昨日も言ったが いい仕事がある。 ただし その代わり→ 288 00:21:05,398 --> 00:21:09,402 相手が どんな相手であっても 逃げ出すな。 289 00:21:09,402 --> 00:21:19,345 ♪~ 290 00:21:19,345 --> 00:21:23,349 (紅子)《自分の幸せなんて とうに捨てた》 291 00:21:23,349 --> 00:21:39,365 ♪~ 292 00:21:39,365 --> 00:21:44,303 (藤堂) こちらが 子爵であり 陸軍大佐であられる→ 293 00:21:44,370 --> 00:21:46,305 久我山さんだ。 294 00:21:46,372 --> 00:21:48,307 (紅子)《久我山!?》 295 00:21:48,374 --> 00:21:51,310 《じゃあ これが 真彦の お父さん》 296 00:21:51,377 --> 00:21:55,381 《この人が 俺の 本当の父親?》