1 00:00:03,337 --> 00:00:05,272 (藤堂)こちらが子爵であり 陸軍大佐であられる→ 2 00:00:05,339 --> 00:00:07,274 久我山さんだ。 3 00:00:07,341 --> 00:00:09,276 (紅子)《久我山!?》→ 4 00:00:09,343 --> 00:00:13,280 《じゃあこれが 真彦のお父さん》→ 5 00:00:13,347 --> 00:00:17,284 《この人が俺の本当の父親?》 6 00:00:17,351 --> 00:00:21,288 (藤堂)そしてこちらが 清瀬家で執事をしている→ 7 00:00:21,355 --> 00:00:23,357 山田紅子です。 8 00:00:26,360 --> 00:00:28,295 (久我山)お前が清瀬をだまし→ 9 00:00:28,362 --> 00:00:32,299 詐欺罪で刑務所に入っていた 山田紅子か。→ 10 00:00:32,366 --> 00:00:34,301 お前がやった事件のことは→ 11 00:00:34,368 --> 00:00:37,304 新聞で楽しく 読ませてもらったよ。 12 00:00:37,371 --> 00:00:42,309 わたしが清瀬にやった真彦も だましてくれたそうだな。→ 13 00:00:42,376 --> 00:00:47,381 確かお前と真彦は 婚約までいった間柄だったかな? 14 00:00:49,383 --> 00:00:54,321 (紅子)詐欺罪で刑務所に入ったが 今は俺も清瀬の執事だ。 15 00:00:54,388 --> 00:00:57,324 清瀬の全ては 俺が取り仕切ってる。 16 00:00:57,391 --> 00:00:59,326 清瀬をだましたお前が→ 17 00:00:59,393 --> 00:01:03,264 またよく執事として 入りこめたものだな。 18 00:01:03,330 --> 00:01:06,267 (紅子)そんなことは 俺にとっちゃたやすいことだ。 19 00:01:06,333 --> 00:01:10,271 それより仕事の話をしよう。 20 00:01:10,337 --> 00:01:12,339 どんな仕事だ? 21 00:01:17,344 --> 00:01:19,280 軍からの横流し品を→ 22 00:01:19,346 --> 00:01:25,286 国内はもちろん 海外は敵対国を含め売りさばく。 23 00:01:25,352 --> 00:01:29,290 そのための窓口がいる。 それを清瀬にやってもらいたい。 24 00:01:29,356 --> 00:01:31,292 利益は6割が久我山。 25 00:01:31,358 --> 00:01:34,295 4割は藤堂とお前で 分ければいい。 26 00:01:34,361 --> 00:01:38,299 (紅子)折半だ。 それがのめないのであれば→ 27 00:01:38,365 --> 00:01:41,302 俺はこの仕事を 引き受けるつもりはない。 28 00:01:41,368 --> 00:01:46,307 >>ほう。折半ねえ。 (紅子)ああ折半だ。 29 00:01:46,373 --> 00:01:50,311 (藤堂)撤回しろ紅子。 >>まあ待て藤堂。 30 00:01:50,377 --> 00:01:54,315 その代わり 久我山の名前は出さない。 31 00:01:54,381 --> 00:01:58,319 これは国家反逆行為であり バレれば全てを失う。 32 00:01:58,385 --> 00:02:02,256 その場合 清瀬が全てを引き受ける。 33 00:02:02,323 --> 00:02:04,258 この条件のめるか? 34 00:02:04,325 --> 00:02:06,260 (紅子)望むところだ。 35 00:02:06,327 --> 00:02:08,262 清瀬がつぶれようが どうなろうが→ 36 00:02:08,329 --> 00:02:12,266 俺の知ったこっちゃない。 むしろつぶれてほしいぐらいだ。 37 00:02:12,333 --> 00:02:14,335 よかろう。 38 00:02:19,340 --> 00:02:24,278 だがもしお前が裏切った場合 もしくはバレそうになった場合→ 39 00:02:24,345 --> 00:02:27,281 お前には死んでもらう。 40 00:02:27,348 --> 00:02:31,352 それでもこの仕事 受けるか? 41 00:02:34,355 --> 00:02:39,293 (紅子)俺は一度死んだ人間だ。 死など怖くない。 42 00:02:39,360 --> 00:02:45,299 だがお前に殺される前に 俺がお前を殺す。 43 00:02:45,366 --> 00:02:50,371 それでもいいなら 俺はこの仕事を受けてやるよ。 44 00:02:52,373 --> 00:02:57,378 アッハハハハ…! 45 00:02:59,380 --> 00:03:04,251 面白い女だ。気に入った。 46 00:03:04,318 --> 00:03:07,321 この仕事お前に任せた。 47 00:03:18,532 --> 00:03:20,467 {\an8}(紅子)あれが俺の本当の父親か。 48 00:03:20,534 --> 00:03:23,470 {\an8}あいつが 清瀬の母を愛さなければ…。 49 00:03:23,537 --> 00:03:26,473 {\an8}あいつが真彦を 清瀬にやらなければ…。 50 00:03:26,540 --> 00:03:29,543 {\an8}こんなことにはならなかった。 51 00:03:32,546 --> 00:03:35,482 {\an8}(久我山)なかなか 面白い女じゃないか。 52 00:03:35,549 --> 00:03:40,487 {\an8}藤堂。確かお前とあの女は 結婚までしたんだよな。 53 00:03:40,554 --> 00:03:43,490 {\an8}(藤堂)ええ。短い期間でしたが→ 54 00:03:43,557 --> 00:03:45,492 {\an8}なかなか刺激的で 楽しい時間でした。 55 00:03:45,559 --> 00:03:51,432 {\an8}アッハハハ…。 刺激的か。 56 00:03:51,498 --> 00:03:54,435 {\an8}ハッ。だまされても 相手に恨まれない女か。 57 00:03:54,501 --> 00:03:58,439 {\an8}いや今は男か。 58 00:03:58,505 --> 00:04:02,443 {\an8}わたしも気に入ったぞ。 あの男。 59 00:04:02,509 --> 00:04:04,445 {\an8}フッフフフ…。 60 00:04:04,511 --> 00:04:07,448 {\an8}ああところで 真彦はどうしてる? 61 00:04:07,514 --> 00:04:11,452 {\an8}相変わらず世捨て人か? (藤堂)毎日凛子の墓守をしております。 62 00:04:11,518 --> 00:04:16,457 {\an8}ハッ使えない男だ。 幼いころに久我山から出し→ 63 00:04:16,523 --> 00:04:20,461 切り捨てておいて 正解だったようだな。 64 00:04:20,527 --> 00:04:26,467 それにつけても今回の仕事が 清瀬なら申し分ない。 65 00:04:26,533 --> 00:04:29,470 あそこには使えない ぼんぼんの中尉がいるからな。 66 00:04:29,536 --> 00:04:33,474 万が一のときには 罪もかぶせやすい。 67 00:04:33,540 --> 00:04:36,477 藤堂。よくぞ 清瀬を連れてきてくれた。 68 00:04:36,543 --> 00:04:39,546 (藤堂)ありがとうございます。 では…。 69 00:04:46,553 --> 00:04:50,424 やはり清瀬とは 縁があるとみえるな。 70 00:04:50,491 --> 00:04:52,493 フッ…。 71 00:04:54,495 --> 00:04:57,431 (藤堂)なぜ娘だと名乗らなかった。 72 00:04:57,498 --> 00:05:01,435 もしお前の復讐に必要なら 久我山を利用すればいい。 73 00:05:01,502 --> 00:05:05,439 お前にはその権利がある。 何せ実の父親なんだ。 74 00:05:05,506 --> 00:05:10,444 (紅子)俺の家族は山田の家族だけだ。 清瀬も久我山も関係ない。 75 00:05:10,511 --> 00:05:14,448 俺はお前から権利証を 買い戻せればそれでいい。 76 00:05:14,515 --> 00:05:18,452 (千鶴)何だか よからぬ相談をしてるみたいねえ。 77 00:05:18,519 --> 00:05:21,455 (藤堂)千鶴。客の話に 口を挟むもんじゃないよ。 78 00:05:21,522 --> 00:05:25,459 はいはい。紅子さん この人の話に乗って→ 79 00:05:25,526 --> 00:05:27,461 あんまり 危ない仕事をしちゃ駄目よ。 80 00:05:27,528 --> 00:05:30,531 後で泣きを見ちゃうからねえ。 81 00:05:33,534 --> 00:05:37,471 (紅子)千鶴さんとは なかなか親しい関係のようだな。 82 00:05:37,538 --> 00:05:41,542 (藤堂)長い付き合いだからな。 情はある。 83 00:05:44,545 --> 00:05:46,547 (藤堂)何だこの傷は。 84 00:05:48,482 --> 00:05:53,487 (紅子)俺が自分で付けた。 ばあさんをおとしめた戒めだ。 85 00:06:01,495 --> 00:06:05,432 (藤堂)お前は 清瀬の連中を苦しめながら→ 86 00:06:05,499 --> 00:06:08,435 自分自身をも 苦しめてるんだな。 87 00:06:08,502 --> 00:06:13,440 (紅子)この傷は藍子を死なせてしまった 自分への戒め。 88 00:06:13,507 --> 00:06:16,443 この先も一本一本 増えていくだろう。 89 00:06:16,510 --> 00:06:18,445 だが俺はやめない。 90 00:06:18,512 --> 00:06:23,517 あいつらに地獄の苦しみを 味わわせるまではな。 91 00:06:27,354 --> 00:06:35,362 ♪~ 92 00:06:35,362 --> 00:06:37,297 (紅子)《笑ってれば何とかなる》 93 00:06:37,364 --> 00:06:40,300 《アタイはアタイの人生も→ 94 00:06:40,367 --> 00:06:43,303 みんなの人生も あきらめないからな》 95 00:06:43,370 --> 00:06:47,307 《自分の幸せなんて とうに捨てた》 96 00:06:49,309 --> 00:06:54,314 (真彦)4年か。 人は変わるもんだな。 97 00:06:58,318 --> 00:07:02,322 (真彦)紅子に…俺たちの妹に 会いに行ってくるよ。 98 00:07:12,332 --> 00:07:15,335 (紅子)現実を見た気分はどうだ ばあさん。 99 00:07:17,337 --> 00:07:20,274 (ミツ)お前の本当の目的は 何だ。→ 100 00:07:20,340 --> 00:07:26,280 金か?金ならくれてやる。 だからとっとと出ていけ。 101 00:07:26,346 --> 00:07:31,285 (紅子)相変わらずずれてんなあ。 あきれたばあさんだ。 102 00:07:31,351 --> 00:07:33,287 何ぃ? 103 00:07:33,353 --> 00:07:36,290 (紅子)あんたが守りたかったものは そんなものなのか? 104 00:07:36,356 --> 00:07:40,294 見たくないものから目をそらし それであんたたちは幸せか? 105 00:07:40,360 --> 00:07:43,297 お前を切り捨てたことを 怒ってるのか? 106 00:07:43,363 --> 00:07:46,300 でもそれは お前も覚悟の上だろう。 107 00:07:46,366 --> 00:07:50,237 4年前お前だって この清瀬を守るために→ 108 00:07:50,304 --> 00:07:54,241 自ら罪をかぶってくれたんじゃ ないのかい? 109 00:07:54,308 --> 00:07:58,245 お前は清瀬を愛している。 110 00:07:58,312 --> 00:08:01,248 だから守ってくれたんだ。 そうだろ? 111 00:08:01,315 --> 00:08:03,250 (紅子)そうだな。 112 00:08:03,317 --> 00:08:06,253 確かにあのときは 守ろうと思った。 113 00:08:06,320 --> 00:08:09,256 だがその結果藍子は死んだ。 114 00:08:09,323 --> 00:08:11,258 それは俺のせいだ。 115 00:08:11,325 --> 00:08:14,261 俺のした選択のせいで そうなった。 116 00:08:14,328 --> 00:08:19,266 だから俺は全てを捨てたんだ。 何もかも全てをな。 117 00:08:19,333 --> 00:08:23,270 俺をつぶしたいならつぶせよ。 118 00:08:23,337 --> 00:08:26,273 だが俺は何があっても 出ていかないぞ。 119 00:08:26,340 --> 00:08:29,276 この家にいてあんたたちが 切り捨ててきたものを→ 120 00:08:29,343 --> 00:08:31,278 全部見せてやるよ。 121 00:08:31,345 --> 00:08:36,283 それでも 幸せだって言えるのかどうか。 122 00:08:36,350 --> 00:08:39,353 楽しみだな。 123 00:08:45,359 --> 00:08:49,296 ハッ…。ハァ…。 124 00:08:49,363 --> 00:08:53,300 あいつ何をするつもりだ。 125 00:08:53,367 --> 00:08:58,305 わたしが守りたかったもの。 守るもの。この家だ。 126 00:08:58,372 --> 00:09:00,307 紅子がそれを つぶすというのなら→ 127 00:09:00,374 --> 00:09:02,309 受けて立つぞ。 128 00:09:02,376 --> 00:09:06,380 来るなら来い。 返り討ちにしてくれる。 129 00:09:08,382 --> 00:09:11,318 (紅子)この家に 守る価値があるとは思えない。 130 00:09:11,385 --> 00:09:13,320 清瀬の連中が 大事にしてきたものは→ 131 00:09:13,387 --> 00:09:15,389 全部まやかしだ。 132 00:09:17,391 --> 00:09:21,395 俺の家族は 藍子と母さん2人だけ。 133 00:09:23,397 --> 00:09:29,336 守ってやれなくてごめんな 藍子。 134 00:09:29,403 --> 00:09:31,338 (太一)バカヤロー!→ 135 00:09:31,405 --> 00:09:34,341 お前それでも軍人の妻か! 136 00:09:34,408 --> 00:09:36,343 (紅子)何してる? 137 00:09:36,410 --> 00:09:40,414 (太一)お前に関係ない。 夫婦のことに口を出すな。 138 00:09:46,420 --> 00:09:51,291 (紅子)何をいい妻ぶってる。 ただ耐えるのがいい妻か。 139 00:09:51,358 --> 00:09:53,293 昔のお前はどこにいった。 140 00:09:53,360 --> 00:09:56,363 卑屈になるな。 殴られたら殴り返せ。 141 00:09:58,365 --> 00:10:04,304 (麗華)そういえばあなたとは 殴り合ったことがあったわね。 142 00:10:04,371 --> 00:10:06,306 何だか懐かしいわ。 143 00:10:06,373 --> 00:10:11,311 真彦さんを奪い合ってたのよね あのころ。 144 00:10:11,378 --> 00:10:13,313 (紅子)昔のことだ。 145 00:10:13,380 --> 00:10:18,318 \(眞一)紅子! バナナ食べる? 146 00:10:18,385 --> 00:10:22,322 \(ドアの開く音) 147 00:10:22,389 --> 00:10:24,324 真彦さん。 148 00:10:24,391 --> 00:10:30,330 (真彦)お久しぶりだね麗華さん。 >>ええお久しぶりね。 149 00:10:30,397 --> 00:10:35,335 (真彦)太一と結婚したそうだね。 この子が息子さんかな。 150 00:10:35,402 --> 00:10:38,338 (麗華)ええ。 151 00:10:38,405 --> 00:10:41,341 (紅子)真彦。何しに来た。 152 00:10:41,408 --> 00:10:45,412 (真彦)ここに戻ったお前に ちょっと会いに来た。 153 00:10:51,351 --> 00:10:53,286 (真彦)藍子ちゃんのだな。 154 00:10:53,353 --> 00:10:57,290 (紅子)俺は刑務所にいたんで 死に目にも会えなかった。 155 00:10:57,357 --> 00:11:01,294 藍子きっと いっぱい血を吐いたんだ。 156 00:11:01,361 --> 00:11:04,297 苦しかったと思う。 157 00:11:04,364 --> 00:11:07,367 (真彦)俺が旅に出ていなければ…。 158 00:11:09,369 --> 00:11:13,306 助けてやれなくて ホントにすまなかった。 159 00:11:13,373 --> 00:11:17,310 (紅子)別にお前には 何も期待していなかったよ。 160 00:11:17,377 --> 00:11:22,315 警察を出て 姿を消したときからな。 161 00:11:22,382 --> 00:11:31,324 俺は自分が守ろうと思ったものに 裏切られたんだ。 162 00:11:31,391 --> 00:11:34,327 (真彦)お前はそんな家に戻って 幸せなのか? 163 00:11:34,394 --> 00:11:38,331 俺はこの清瀬を 絶対に許すことはできない。 164 00:11:38,398 --> 00:11:40,333 清瀬のせいで凛子も死に→ 165 00:11:40,400 --> 00:11:44,337 お前も罪人になり 刑務所に入れられた。 166 00:11:44,404 --> 00:11:47,274 許せるわけないだろ! 167 00:11:47,340 --> 00:11:52,279 4年前お前の気持ちが 分からなかったよ。 168 00:11:52,345 --> 00:11:55,282 なぜこんな家を 守ろうとするのか。 169 00:11:55,348 --> 00:11:59,352 でもなもっと許せなかったのは 俺自身だ。 170 00:12:01,354 --> 00:12:03,290 お前と共犯だと言ったのに→ 171 00:12:03,356 --> 00:12:06,293 一人だけ釈放され のうのうと自由を手に入れた。 172 00:12:06,359 --> 00:12:10,297 目の前には 憎い清瀬の人間がいる。 173 00:12:10,363 --> 00:12:14,301 でもお前の選んだ道を 汚したくなかった。 174 00:12:14,367 --> 00:12:17,304 だから 出ていくしかなかったんだ。 175 00:12:17,370 --> 00:12:20,307 全てを忘れて 生きていくことでしか→ 176 00:12:20,373 --> 00:12:23,376 俺は自分を許せなかったんだ。 177 00:12:25,378 --> 00:12:28,315 今すぐ清瀬と縁を切れ。 178 00:12:28,381 --> 00:12:30,317 こんなところ 切り捨てればいいじゃないか! 179 00:12:30,383 --> 00:12:34,321 (紅子)切り捨てられるぐらいなら 4年前あんな選択はしなかった。 180 00:12:34,387 --> 00:12:37,390 (真彦)紅子お前まだ清瀬を…。 181 00:12:42,395 --> 00:12:45,332 (真彦)どこか別の場所で 暮らした方がいいんじゃないか? 182 00:12:45,398 --> 00:12:47,267 その方がお前にとって 幸せなはずだ。 183 00:12:47,334 --> 00:12:52,272 (紅子)そっちこそそうやって 目をそらして生きて幸せか。 184 00:12:52,339 --> 00:12:57,344 凛子を弔うことで目をそらし 逃げて生きて幸せか。 185 00:12:59,346 --> 00:13:02,282 ばあさんに 藍子の死の事実を伝えた。 186 00:13:02,349 --> 00:13:04,284 俺たちが本当の 兄と妹であるということも→ 187 00:13:04,351 --> 00:13:08,288 凛子の死が自殺だということもな。 (真彦)紅子。 188 00:13:08,355 --> 00:13:11,291 (紅子)なのにあのばあさん まだ懲りてないみたいだ。 189 00:13:11,358 --> 00:13:14,294 嘘で塗り固められた幸せが 大事らしい。 190 00:13:14,361 --> 00:13:17,297 だったらその幸せを 奪ってやるまでだ。 191 00:13:17,364 --> 00:13:19,299 (真彦)バカなことはやめろ。 192 00:13:19,366 --> 00:13:21,301 俺の復讐を止めたお前なら 分かるはずだ。 193 00:13:21,368 --> 00:13:24,304 復讐なんて 自分自身を傷つけるだけだ。 194 00:13:24,371 --> 00:13:27,307 (紅子)傷ついたって構わない。 苦しくたって構わない。 195 00:13:27,374 --> 00:13:33,380 むしろ俺は 痛みを負わなければいけない。 196 00:13:36,383 --> 00:13:42,322 (紅子)藍子が死んだのは 俺の選択のせいでもある。 197 00:13:42,389 --> 00:13:46,326 俺はその分 地獄を見なくちゃいけない。 198 00:13:46,393 --> 00:13:49,329 あいつらと一緒にな。 199 00:13:51,331 --> 00:13:54,267 (真彦)お前この傷 自分で付けたのか? 200 00:13:54,334 --> 00:13:56,269 (紅子)ああ。 201 00:13:56,336 --> 00:13:58,271 山田の母が残した 裁ちばさみでな。 202 00:13:58,338 --> 00:14:01,274 (真彦)何てことを。 203 00:14:01,341 --> 00:14:04,277 (紅子)藍子の敵を一つとるたびに 付けていく。 204 00:14:04,344 --> 00:14:08,281 これは藍子の苦しみだ。 あいつらの苦しみだ。 205 00:14:08,348 --> 00:14:13,286 そして俺への戒めだ。 206 00:14:13,353 --> 00:14:16,289 (真彦)自分で自分自身を傷つけて どうする。 207 00:14:16,356 --> 00:14:18,291 こんなことしてると お前自身が壊れてしまう。 208 00:14:18,358 --> 00:14:22,295 (紅子)ハッ…清瀬の母のようにか。 209 00:14:22,362 --> 00:14:26,366 俺はあの人のように 現実から逃げたりしないぞ。 210 00:14:28,368 --> 00:14:33,306 あいつらに現実を見せつけて もっともっと苦しめてやる。 211 00:14:33,373 --> 00:14:37,310 俺はあいつらを 追い詰めるためなら→ 212 00:14:37,377 --> 00:14:40,313 鬼にだってなる。 (真彦)紅子…。 213 00:14:40,380 --> 00:14:45,318 (紅子)そうだ。 俺らの親父に会ったぞ。 214 00:14:45,385 --> 00:14:47,254 (真彦)久我山の父にか!? 215 00:14:47,320 --> 00:14:54,261 (紅子)ああ。藤堂の紹介でな。 一緒に仕事をすることになった。 216 00:14:54,327 --> 00:14:57,264 俺はあいつも許せない。 217 00:14:57,330 --> 00:15:01,268 お前を凛子の婿候補として 清瀬に出し切り捨て→ 218 00:15:01,334 --> 00:15:04,271 俺が娘だということも知らずに のうのうと生きてきたあいつが→ 219 00:15:04,337 --> 00:15:06,273 俺は許せない。 220 00:15:06,339 --> 00:15:08,275 俺たちが 愛し続けちゃいけないのも→ 221 00:15:08,341 --> 00:15:10,277 あの親父のせいだろ? 222 00:15:10,343 --> 00:15:13,280 お前だって あいつのことが憎いんだろ? 223 00:15:13,346 --> 00:15:18,285 俺たちの苦しみは 親たちがもたらしたものだ。 224 00:15:18,351 --> 00:15:21,288 なのにあいつらは 何も苦しんじゃいない。 225 00:15:21,354 --> 00:15:26,293 俺はそれが許せない。 226 00:15:26,359 --> 00:15:32,299 もしお前が邪魔をするなら お前のことも切り捨てるよ。 227 00:15:32,365 --> 00:15:34,367 兄さん。 228 00:15:38,271 --> 00:15:45,211 (孝太郎)ほら。ほら奇麗だ。 (杏子)アハハッ。アハハハ…。→ 229 00:15:45,278 --> 00:15:50,216 山田。 あなたはもう凛子に会ったの? 230 00:15:50,283 --> 00:15:54,220 (紅子)いえまだお会いしておりません。 >>そう。 231 00:15:54,287 --> 00:15:58,224 じゃあ凛子を見せてあげる。 ウフッ…。 232 00:15:58,291 --> 00:16:03,229 この子が凛子よ。 カワイイでしょう。 233 00:16:03,296 --> 00:16:05,231 (紅子)ええ。 お奇麗な方ですね。 234 00:16:05,298 --> 00:16:09,235 (杏子)そうでしょう? 私の自慢の娘なの。 235 00:16:09,302 --> 00:16:15,241 凛子。また武蔵野に 遊びに行きましょうね。 236 00:16:15,308 --> 00:16:19,179 今の季節は お花もいっぱい咲いて→ 237 00:16:19,245 --> 00:16:24,184 きっととても奇麗よ。 そうしましょう。ウフフフ。 238 00:16:24,250 --> 00:16:29,189 (孝太郎)杏子。お庭へ行こう。 凛子がお庭で待っているよ。 239 00:16:29,255 --> 00:16:33,193 (杏子)まあ凛子お庭でしたの? 待たせちゃ悪いわね。 240 00:16:33,259 --> 00:16:35,261 参りましょう。 ウフフ…。 241 00:16:41,267 --> 00:16:47,207 (紅子)自分の罪も忘れて 夢の世界に逃げ込むなんて→ 242 00:16:47,273 --> 00:16:50,276 いい気なもんだ。 243 00:16:52,278 --> 00:16:54,280 (ガラスの割れる音) 244 00:16:54,280 --> 00:17:08,294 ♪~ 245 00:17:08,294 --> 00:17:10,296 杏子…。 246 00:17:16,302 --> 00:17:18,238 (紅子)《まだまだこれは始まりだ》 247 00:17:18,304 --> 00:17:22,242 《お前から権利証を買い戻し 清瀬を俺のものにする》 248 00:17:22,308 --> 00:17:26,312 《そのために 金になる仕事をくれ》 249 00:17:28,314 --> 00:17:32,318 (藤堂)どこに行っていた? また凛子の墓か? 250 00:17:34,320 --> 00:17:37,257 (真彦)紅子に会ってきた。 (藤堂)紅子に? 251 00:17:37,323 --> 00:17:41,261 (真彦)あいつは…紅子は 復讐の鬼になってしまってた。 252 00:17:41,327 --> 00:17:44,264 (藤堂)そのようだな。 (真彦)知ってたのか? 253 00:17:44,330 --> 00:17:46,266 知ってて 久我山の父にも会わせたのか? 254 00:17:46,332 --> 00:17:49,269 (藤堂)仕事のために会わせただけだ。 255 00:17:49,335 --> 00:17:52,272 (真彦)あの男とかかわると 紅子が危険だ。 256 00:17:52,338 --> 00:17:55,275 久我山との仕事を やめさせてくれ。 257 00:17:55,341 --> 00:17:57,277 (藤堂)断る。 258 00:17:57,343 --> 00:18:01,281 久我山との仕事は 紅子が選んだ仕事だ。 259 00:18:01,347 --> 00:18:04,284 清瀬をつぶし 自分のものにするためにな。 260 00:18:04,350 --> 00:18:07,287 復讐もあいつが決めたことだ。 261 00:18:07,353 --> 00:18:12,292 紅子は復讐で伴う痛みも 自分でじゅうぶん承知している。 262 00:18:12,358 --> 00:18:15,295 自分を苦しめながら 清瀬の連中にも向かっている。 263 00:18:15,361 --> 00:18:17,230 復讐の果てに→ 264 00:18:17,297 --> 00:18:20,233 どんな景色が待っているのか 分からないが→ 265 00:18:20,300 --> 00:18:23,236 紅子には とことんやらせるしかない。 266 00:18:23,303 --> 00:18:26,239 (真彦)お前はあの男の ホントの怖さを知らないから→ 267 00:18:26,306 --> 00:18:28,241 そんなこと言っていられるんだ。 268 00:18:28,308 --> 00:18:31,244 (藤堂)まさかあの人も 自分の娘を殺しはしないだろう。 269 00:18:31,311 --> 00:18:34,247 (真彦)あの人は紅子が 自分の娘だとは知らない。 270 00:18:34,314 --> 00:18:39,252 たとえ知ったとしても 子供に対する情など持っていない。 271 00:18:39,319 --> 00:18:41,254 (藤堂)自分の娘と知らずとも→ 272 00:18:41,321 --> 00:18:44,257 紅子のことは ずいぶんと気に入っていたぞ。 273 00:18:44,324 --> 00:18:48,261 今夜も事務所に 紅子が呼ばれている。 274 00:18:48,328 --> 00:18:52,265 (真彦)あの人と今夜会うのか? (藤堂)仕事の話だ。心配するな。 275 00:18:52,332 --> 00:18:55,268 (真彦)今の紅子は尋常じゃない。 何をするか分からない。 276 00:18:55,335 --> 00:18:58,271 (藤堂)舞台から降りた役者に せりふはない。 277 00:18:58,338 --> 00:19:01,341 黙って見ていろ。 278 00:19:01,341 --> 00:19:15,355 ♪~ 279 00:19:15,355 --> 00:19:19,225 (紅子)《俺たちの苦しみは 親たちがもたらしたものだ》 280 00:19:19,292 --> 00:19:22,228 《なのにあいつらは 何も苦しんじゃいない》 281 00:19:22,295 --> 00:19:26,299 《俺はそれが許せない》 282 00:19:26,299 --> 00:19:39,312 ♪~ 283 00:19:57,330 --> 00:20:02,268 (紅子)あの男も まだ清瀬の母を思っていたか。 284 00:20:02,335 --> 00:20:04,337 \(ドアの開く音) 285 00:20:08,341 --> 00:20:11,277 もう来てたのか。 286 00:20:11,344 --> 00:20:14,347 待たせたか? (紅子)いえ。 287 00:20:16,349 --> 00:20:18,217 今来たところです。 288 00:20:18,284 --> 00:20:21,220 悪かったな。 わざわざ足を運んでもらって。 289 00:20:21,287 --> 00:20:23,222 (紅子)どういったご用でしょう。 290 00:20:23,289 --> 00:20:29,228 何大した用事ではない。 お前の顔がもう一度見たくてな。 291 00:20:29,295 --> 00:20:32,231 (紅子)例の仕事の話ではないんですか? 292 00:20:32,298 --> 00:20:36,236 あれはお前に任せたと 言っただろ。 293 00:20:36,302 --> 00:20:41,307 ♪(レコードの音楽) 294 00:20:41,307 --> 00:20:44,310 ♪~ 295 00:20:44,310 --> 00:20:50,249 ところで藤堂に聞いたが お前は女を捨てたって本当か? 296 00:20:50,316 --> 00:20:53,252 (紅子)ああ。俺は女を捨てた。 297 00:20:53,319 --> 00:20:55,255 髪を切り背広を着て→ 298 00:20:55,321 --> 00:20:57,256 それがお前の 女を捨てたということか。 299 00:20:57,323 --> 00:20:59,325 (紅子)どういうことだ? 300 00:21:01,327 --> 00:21:07,266 見てくれを男に変えたって 心も体も女のままではないのか? 301 00:21:07,333 --> 00:21:10,269 (紅子)何が言いたい? 302 00:21:10,336 --> 00:21:12,338 わたしの愛人になれ。 303 00:21:19,278 --> 00:21:25,284 お前には背広なんて似合わない。 ハッハハハ…。 304 00:21:25,284 --> 00:21:37,296 ♪~ 305 00:21:37,296 --> 00:21:39,232 やけどか。 306 00:21:39,298 --> 00:21:41,234 このやけどのあと→ 307 00:21:41,300 --> 00:21:45,238 なぜか不思議に お前に似合ってるな。 308 00:21:45,304 --> 00:21:49,308 お前の美しさがより引き立つ。 309 00:21:49,308 --> 00:21:59,318 ♪~