1 00:00:06,207 --> 00:00:08,142 {\an8}(真彦) わたしを この家に 置いてください。→ 2 00:00:08,209 --> 00:00:10,144 {\an8}紅子が つぶすというなら わたしが この家を守ってみせます。 3 00:00:10,211 --> 00:00:12,146 {\an8}(麗華) あの人が 戻ってきた。→ 4 00:00:12,213 --> 00:00:14,148 {\an8}眞一の 本当の父親が。 5 00:00:14,215 --> 00:00:16,150 {\an8}(真彦) お前が この清瀬への復讐を やめないかぎり→ 6 00:00:16,217 --> 00:00:18,152 {\an8}俺は お前の敵だ。 7 00:00:18,219 --> 00:00:20,154 {\an8}(杏子) あなたとは もう二度と 会いません。 8 00:00:20,221 --> 00:00:22,156 {\an8}(久我山) 分かっちゃいないな 杏子は。→ 9 00:00:22,223 --> 00:00:25,159 {\an8}君は もう わたしから 離れられないんだよ。 10 00:00:25,226 --> 00:00:27,161 {\an8}(藤堂) 真彦は お前を 守りに戻ったんだ。 11 00:00:27,228 --> 00:00:29,163 {\an8}あいつは 今でも お前を愛している。 12 00:00:29,230 --> 00:00:32,233 {\an8}あいつは そんな やり方でしか お前を守れない。 13 00:00:35,236 --> 00:00:37,171 {\an8}(太一) 久我山大佐! 14 00:00:37,238 --> 00:00:40,174 {\an8}(孝太郎) おや 久我山さんじゃないですか。 15 00:00:40,241 --> 00:00:43,244 {\an8}杏子 忘れていたよ。 16 00:00:45,246 --> 00:00:48,249 {\an8}(孝太郎) 帯締め!? 17 00:00:52,253 --> 00:00:55,256 {\an8}(ミツ) これは わざわざ どうも。 18 00:00:57,258 --> 00:01:01,195 {\an8}先日 真彦のことで 杏子と2人で→ 19 00:01:01,262 --> 00:01:04,131 {\an8}久我山さんのところに お邪魔してな。→ 20 00:01:04,198 --> 00:01:08,135 真彦を幸せにしてやれなかった ことの おわびにな。→ 21 00:01:08,202 --> 00:01:12,139 そのとき 杏子が 急に 気分が悪くなって。→ 22 00:01:12,206 --> 00:01:15,142 そのとき 忘れたんじゃろうな。 23 00:01:15,209 --> 00:01:18,145 (孝太郎) そうだったんですか。 24 00:01:18,212 --> 00:01:24,151 (ミツ) 久我山さん わざわざ ご足労 ありがとうございました。 25 00:01:24,218 --> 00:01:30,224 (ミツ) この お礼は いずれまた。 どうぞ お引き取りを。 26 00:01:32,226 --> 00:01:35,229 (久我山) では お邪魔いたしました。 27 00:01:43,237 --> 00:01:46,173 (紅子) どういうつもりだ。 28 00:01:46,240 --> 00:01:48,175 (久我山) 杏子に 会いに来ただけだ。→ 29 00:01:48,242 --> 00:01:52,179 わたしの存在を 忘れてほしくなくてな。 30 00:01:52,246 --> 00:01:55,182 (紅子) 一度 抱いたら もっと欲しくなったか。 31 00:01:55,249 --> 00:01:59,186 つくづく 身勝手な男だな。 >> 紅子 お前が わたしの元へ→ 32 00:01:59,253 --> 00:02:01,188 杏子を 連れてきてくれたじゃないか。 33 00:02:01,255 --> 00:02:03,123 ありがとな。 34 00:02:03,190 --> 00:02:08,129 おかげで 杏子と 24年ぶりに 愛し合えたよ。 35 00:02:08,195 --> 00:02:11,131 (真彦) ここは… ここは あんたの来る所じゃない。 36 00:02:11,198 --> 00:02:14,135 二度と 顔を見せるな! 37 00:02:14,201 --> 00:02:16,136 世捨て人を やめて→ 38 00:02:16,203 --> 00:02:18,138 今度は 清瀬に しがみついていたとはな。 39 00:02:18,205 --> 00:02:22,142 真彦。 お前は とことん 一人で歩けぬ男のようだな。 40 00:02:22,209 --> 00:02:24,144 それとも 妹と→ 41 00:02:24,211 --> 00:02:27,147 再び 愛し合うために 戻ってきたか。 42 00:02:27,214 --> 00:02:29,149 (真彦) それ以上 口にするな! 43 00:02:29,216 --> 00:02:32,153 それ以上 口にしたら 父といえど 容赦はしない。 44 00:02:32,219 --> 00:02:34,154 お前のことなど 息子とは思っていない。 45 00:02:34,221 --> 00:02:37,157 (紅子) あの人に 忘れてほしくなくて 来たと言ったな。 46 00:02:37,224 --> 00:02:40,160 だとしたら 甘いんじゃないのか。 47 00:02:40,227 --> 00:02:43,163 どうせなら 全員の前で 暴露すれば よかっただろ。 48 00:02:43,230 --> 00:02:46,166 (笑い声) 49 00:02:46,233 --> 00:02:48,168 (紅子) 何が おかしい? 50 00:02:48,235 --> 00:02:55,175 真実は残酷だが 時として優しい。 むしろ 疑惑が 人を壊すんだよ。 51 00:02:55,242 --> 00:02:59,246 楽しみだな。 この家が どうなるか。 52 00:03:04,184 --> 00:03:07,121 (紅子) あいつは 自分の存在を 忘れてほしくなくて→ 53 00:03:07,187 --> 00:03:11,125 お前を 清瀬に やったんだ。 (真彦) 人でなしだ。 54 00:03:11,191 --> 00:03:13,127 あんなやつが 自分の父親だと思うと→ 55 00:03:13,193 --> 00:03:15,129 むしずが走る。 56 00:03:15,195 --> 00:03:17,131 紅子 あんなやつとは もう かかわるな。 57 00:03:17,197 --> 00:03:21,135 (紅子) あれは 父親じゃない。 ただの鬼畜だ。 58 00:03:21,201 --> 00:03:23,137 あの人が あんな男と 愛し合ったから→ 59 00:03:23,203 --> 00:03:27,141 全ての不幸は 始まった。 全て あの人のせいだ。 60 00:03:27,207 --> 00:03:31,145 まだ愛し合おうというなら 勝手にすればいい。 61 00:03:31,211 --> 00:03:36,216 あの人も あの男も 地獄に落とすまでだ。 62 00:03:38,219 --> 00:03:44,225 俺は まだ続けるぞ。 お前が止めたいなら 止めろよ。 63 00:03:52,466 --> 00:03:55,402 久我山さんとは どういう関係なんだい? 64 00:03:55,469 --> 00:03:57,404 (杏子) どういうって…。 65 00:03:57,471 --> 00:04:01,408 久我山家から 真彦を頂いただけの 関係よ。 66 00:04:01,475 --> 00:04:03,410 しかし 久我山のところに 会いに行っていたとは→ 67 00:04:03,477 --> 00:04:08,415 知らなかったよ。 いつだい? 正気に戻ってからかい? 68 00:04:08,482 --> 00:04:12,419 (ミツ) あ… 正気に戻ってからじゃよ。→ 69 00:04:12,486 --> 00:04:17,424 わたしゃ ずっと 真彦のことが 気に掛かっていてな。 70 00:04:17,491 --> 00:04:19,426 一言 久我山に わびを入れようと思って。 71 00:04:19,493 --> 00:04:25,432 一緒に連れてった 杏子が そこで 気分が悪くなってな。→ 72 00:04:25,499 --> 00:04:28,435 こっちの世界に 戻ってきたばかりで→ 73 00:04:28,502 --> 00:04:32,506 一緒に連れていったのは わたしの失敗じゃった。 74 00:04:36,510 --> 00:04:41,448 初めて お父さまに お会いしたわ。 大佐だなんて 立派な方ね。 75 00:04:41,515 --> 00:04:44,451 (真彦) あんな男 わたしの父ではない。 76 00:04:44,518 --> 00:04:48,389 えっ? あ… わたしには→ 77 00:04:48,455 --> 00:04:51,392 お母さまとも お親しいように 見受けられたけど。 78 00:04:51,458 --> 00:04:56,397 お二人には 何かあるの? (真彦) 家族を 信じてあげてください。 79 00:04:56,463 --> 00:04:59,400 家族の幸せを乱すのが 紅子の狙い。 80 00:04:59,466 --> 00:05:05,472 今ある幸せを 守りたいなら 家族を信じてあげることだ。 81 00:05:10,477 --> 00:05:13,414 (太一) 真彦は 久我山大佐の息子。 82 00:05:13,480 --> 00:05:17,484 戦地にも 送れないじゃないか。 83 00:05:20,487 --> 00:05:24,425 (久我山) 逃げずに来たか。 よっぽど 真彦より強いな。 84 00:05:24,491 --> 00:05:26,427 (紅子) 仕事と お前のこととは 別のことだ。 85 00:05:26,493 --> 00:05:28,429 金になるなら 何でもやる。 86 00:05:28,495 --> 00:05:34,435 頼もしいな。 さすが わたしの本当の娘だ。 87 00:05:34,501 --> 00:05:38,439 (紅子) 俺は お前のことなんか 父親だと思っていない。 88 00:05:38,505 --> 00:05:41,442 それより 仕事の話だ。 俺は どこに行けばいい? 89 00:05:41,508 --> 00:05:43,510 ここだ。 90 00:05:45,512 --> 00:05:49,383 これが 取引の品だ。 91 00:05:49,450 --> 00:05:53,387 藤堂が 取引場所に運ぶ。 (紅子) 取引相手は? 92 00:05:53,454 --> 00:05:55,389 中国。 93 00:05:55,456 --> 00:05:58,392 (紅子) 横流し品を 敵対国に売るか。 94 00:05:58,459 --> 00:06:02,396 陸軍大佐である お前が まさか 国を売っているとはな。 95 00:06:02,463 --> 00:06:05,399 だから 何だ。 96 00:06:05,466 --> 00:06:07,401 窓口は 清瀬。 97 00:06:07,468 --> 00:06:10,404 特高に踏み込まれても 決して 久我山の名前は 出すな。 98 00:06:10,471 --> 00:06:12,406 全て お前が かぶれ。 99 00:06:12,473 --> 00:06:16,477 バラしたら… 殺す。 100 00:06:18,479 --> 00:06:20,414 (紅子) 仕事では 冷血なくせに→ 101 00:06:20,481 --> 00:06:23,417 ほれた女には ずいぶん 回りくどい手を 使うんだな。 102 00:06:23,484 --> 00:06:25,419 さっさと よりを戻せよ。 103 00:06:25,486 --> 00:06:27,421 ここに来たんだろ? 清瀬の母は。 104 00:06:27,488 --> 00:06:29,423 ああ 来たよ。 105 00:06:29,490 --> 00:06:33,427 だが 拒絶された。 106 00:06:33,494 --> 00:06:39,500 杏子には わたしを忘れる 権利なんてない。 107 00:06:43,504 --> 00:06:45,439 (紅子) 拒絶しただと…。 108 00:06:45,506 --> 00:06:50,377 あいつ 全てを なかったことにするつもりか。 109 00:06:50,444 --> 00:06:53,447 そんなことは させない。 110 00:06:57,451 --> 00:07:01,455 (紅子) 罪は 背負い続けてもらう。 111 00:07:05,459 --> 00:07:09,396 (真彦) だんなさま。 (孝太郎) ああ 真彦か。 112 00:07:09,463 --> 00:07:13,400 (真彦) どうなさいました? こんな所で。 113 00:07:13,467 --> 00:07:18,405 杏子と お前の父親とは 以前から 親しかったのか? 114 00:07:18,472 --> 00:07:21,408 (真彦) わたしは もらわれてきてから ずっと→ 115 00:07:21,475 --> 00:07:24,411 あの人とは 会っていなかったので 何も知りません。 116 00:07:24,478 --> 00:07:27,414 そうか。 117 00:07:27,481 --> 00:07:31,418 (真彦) だんなさまは 奥さまを 愛してらっしゃるんでしょう。 118 00:07:31,485 --> 00:07:34,421 信じてあげてください。 119 00:07:34,488 --> 00:07:37,424 信じているよ。 120 00:07:37,491 --> 00:07:41,428 わたしは信じている。 121 00:07:41,495 --> 00:07:46,433 杏子を愛している。 凛子も 紅子も 愛している。 122 00:07:46,500 --> 00:07:49,369 しかし わたしは 凛子を死なせ→ 123 00:07:49,436 --> 00:07:52,372 紅子を 4年間も 刑務所に入れてしまった。 124 00:07:52,439 --> 00:07:57,377 父親だというのに 何にもしてあげられなかった。 125 00:07:57,444 --> 00:08:01,381 紅子の面会にすら 行ってあげられなかった。 126 00:08:01,448 --> 00:08:04,384 (真彦) 紅子も あなたを愛しています。 127 00:08:04,451 --> 00:08:08,388 4年前 紅子が 凛子の双子の妹であり→ 128 00:08:08,455 --> 00:08:10,390 清瀬の子だと 分かったとき→ 129 00:08:10,457 --> 00:08:13,393 あなたは 紅子を 抱き締めてくれた。 130 00:08:13,460 --> 00:08:15,395 紅子も うれしかったはずです。 131 00:08:15,462 --> 00:08:18,398 その清瀬を つぶすということは→ 132 00:08:18,465 --> 00:08:22,402 紅子にとっても 苦しいことなんです。 133 00:08:22,469 --> 00:08:26,473 分かっている。 分かっているよ。 134 00:08:28,475 --> 00:08:33,413 4年前 あの子は 清瀬を守ってくれた。 135 00:08:33,480 --> 00:08:37,417 清瀬の家族を 愛してくれていたからだと思う。 136 00:08:37,484 --> 00:08:42,422 なのに わたしたちは 紅子も 山田家も切り捨て→ 137 00:08:42,489 --> 00:08:45,425 藍子ちゃんを 死なせてしまった。 138 00:08:45,492 --> 00:08:50,430 復讐して苦しんでいる あの子の気持ちも よく分かる。 139 00:08:55,636 --> 00:09:30,671 ♪~ 140 00:09:30,671 --> 00:09:32,606 (紅子) 何だ? (真彦) 来い。 141 00:09:32,673 --> 00:09:34,608 入ってろ! 142 00:09:34,675 --> 00:09:37,611 もう あきらめろ。 しばらく ここにいろ。 143 00:09:37,678 --> 00:09:43,617 (紅子) まさか お前に幽閉されるとはな。 4年前とは まったく逆だ。 144 00:09:43,684 --> 00:09:46,620 (真彦) 4年前 俺は 復讐に とらわれていた。 145 00:09:46,687 --> 00:09:48,555 それを止めたのは お前だ。 146 00:09:48,622 --> 00:09:54,561 (紅子) だが 今も 憎んでるんだろ。 太一を。 この清瀬を。 147 00:09:54,628 --> 00:09:57,564 憎しみは そう簡単には 消せない。 148 00:09:57,631 --> 00:09:59,566 (真彦) 憎しみからは 何も生まれない。 149 00:09:59,633 --> 00:10:02,569 お前が あきらめないんなら ここからは 一生 出さない。 150 00:10:02,636 --> 00:10:06,640 憎しみ続けるなら 一生 ここで過ごせ。 151 00:10:08,642 --> 00:10:11,645 (紅子) もう 種は まいた。 152 00:10:11,645 --> 00:10:33,667 ♪~ 153 00:10:33,667 --> 00:10:38,672 まさか…。 杏子が まさか…。 154 00:10:40,674 --> 00:10:43,610 凛子が 久我山の娘!? 155 00:10:43,677 --> 00:10:47,547 わたしの子だ。 わたしの娘だ。 156 00:10:47,614 --> 00:10:50,550 凛子も紅子も わたしの娘だ。 157 00:10:50,617 --> 00:10:53,553 (真彦) 大奥さま。 紅子を地下ろうに入れましたので。 158 00:10:53,620 --> 00:10:56,556 地下ろう!? (ミツ) 地下ろうじゃと。 159 00:10:56,623 --> 00:10:58,558 そんなことしたら あいつ→ 160 00:10:58,625 --> 00:11:01,561 眞一にまで 何かするかもしれんぞ。 161 00:11:01,628 --> 00:11:03,563 (真彦) だったら 一生 入れておけばいい。 162 00:11:03,630 --> 00:11:05,565 中に入ってるかぎり 何もできません。 163 00:11:05,632 --> 00:11:07,567 そんな 一生だなんて。 164 00:11:07,634 --> 00:11:09,569 (真彦) 変な情は 持たないでください。 165 00:11:09,636 --> 00:11:12,639 今は こうすることが 一番なんです。 166 00:11:16,643 --> 00:11:21,648 どうしたんじゃ。 あいつら2人 何があった…。 167 00:11:30,657 --> 00:11:51,611 ♪~ 168 00:11:51,611 --> 00:11:55,549 杏子 やっぱり 来てくれたね。 (杏子) 近寄らないで。 169 00:11:55,615 --> 00:11:57,551 どうしたんだい? 杏子。 170 00:11:57,617 --> 00:12:02,556 ああ 身に覚えのない帯締めを 届けたから 怒ってんのかい? 171 00:12:02,622 --> 00:12:05,559 (杏子) 当たり前でしょ。 こんな まやかしまでして。 172 00:12:05,625 --> 00:12:07,561 だんなが わたしたちのことを 疑いだしたかな。 173 00:12:07,627 --> 00:12:10,564 問い詰められたかい? 君は 何と答えた? 174 00:12:10,630 --> 00:12:14,568 もう二度と 清瀬には 来ないでください。 175 00:12:14,634 --> 00:12:16,570 君が 毎日 わたしに会いに 来てくれるっていうんなら→ 176 00:12:16,636 --> 00:12:18,572 わたしは 清瀬には 行かないけどね。 177 00:12:18,638 --> 00:12:20,574 ふざけたこと 言わないでください! 178 00:12:20,640 --> 00:12:23,643 わたしは 至って まじめに 望んでるんだがね。 179 00:12:26,646 --> 00:12:32,586 こんなことにしてしまったのは 私のせいかもしれない。 180 00:12:32,652 --> 00:12:35,589 24年前の 私の裏切りが→ 181 00:12:35,655 --> 00:12:38,592 あなたを こんなふうに してしまったのかもしれない。→ 182 00:12:38,658 --> 00:12:41,595 そのことは 本当に謝ります。 183 00:12:41,661 --> 00:12:44,598 申し訳なかったと 思っています。→ 184 00:12:44,664 --> 00:12:49,536 心から おわび申し上げます。 本当に ごめんなさい。 185 00:12:49,603 --> 00:12:53,540 杏子 そんな他人行儀なまねは よしてくれ。 186 00:12:53,607 --> 00:12:57,544 それに 君が 頭を下げるなんて 似合わないよ。 187 00:12:57,611 --> 00:13:04,551 私のことは どうでもいいんです! 今 紅子は 苦しんでます。 188 00:13:04,618 --> 00:13:08,555 愛する人が すぐそばにいるのに 愛せない。 189 00:13:08,622 --> 00:13:15,562 真彦も そう。 2人は お互いに 傷つけ合ってる。 190 00:13:15,629 --> 00:13:20,567 あなたが うちに来たことで いっそう強く 傷つけ合ってる。→ 191 00:13:20,634 --> 00:13:25,572 あなたや 私への憎しみを お互いに ぶつけ合ってるんです。 192 00:13:25,639 --> 00:13:33,580 紅子は 清瀬に復讐しながら 自分を苦しめています。 193 00:13:33,647 --> 00:13:39,586 あなたの存在 私の存在も 紅子を苦しめているんです。 194 00:13:39,653 --> 00:13:41,588 紅子が こんなふうに なってしまったのも→ 195 00:13:41,655 --> 00:13:45,592 私のせいです。 196 00:13:45,659 --> 00:13:55,535 私は 紅子が大事。 何よりも 誰よりも 紅子が大事。→ 197 00:13:55,602 --> 00:13:57,537 紅子の苦しみを 取ってあげたいんです。 198 00:13:57,604 --> 00:14:03,543 あなたが 少しでも 娘を思う気持ちがあるのなら→ 199 00:14:03,610 --> 00:14:07,614 清瀬には 二度と来ないでください。 200 00:14:09,616 --> 00:14:12,619 (杏子) お願いします。 201 00:14:14,621 --> 00:14:17,624 杏子…。 202 00:14:17,624 --> 00:14:36,643 ♪~ 203 00:14:36,643 --> 00:14:38,578 (真彦) 紅子を 地下ろうに入れた。 204 00:14:38,645 --> 00:14:40,580 紅子のためだ。 205 00:14:40,647 --> 00:14:44,584 あいつの苦しみを 戒めの傷を これ以上 付けさせたくない。 206 00:14:44,651 --> 00:14:47,520 (藤堂) お前たちは 兄と妹。 207 00:14:47,587 --> 00:14:50,523 だが お互いに 愛し合い 求め合っている。 208 00:14:50,590 --> 00:14:54,527 なのに… だからこそか? 209 00:14:54,594 --> 00:14:58,531 そんな愛し方しかできないとは 皮肉な運命だよな。 210 00:14:58,598 --> 00:15:02,535 (真彦) 運命で片付けるには むご過ぎると思うがな。 211 00:15:02,602 --> 00:15:05,538 久我山は 奥さまに自分のことを 忘れてほしくなくて→ 212 00:15:05,605 --> 00:15:07,540 俺を 清瀬にやったんだ。 213 00:15:07,607 --> 00:15:09,542 凛子が 自分の娘だと 知っていながらな。 214 00:15:09,609 --> 00:15:11,544 (藤堂) 何だって。 215 00:15:11,611 --> 00:15:13,546 (真彦) その上 今日 清瀬に乗り込んできて→ 216 00:15:13,613 --> 00:15:16,549 だんなさまに 不貞を におわせていったよ。 217 00:15:16,616 --> 00:15:18,551 おかげで 紅子は→ 218 00:15:18,618 --> 00:15:20,553 あんな男を愛してしまった 奥さまに→ 219 00:15:20,620 --> 00:15:22,555 ますます 憎しみを 募らせてしまった。 220 00:15:22,622 --> 00:15:26,559 (藤堂) 紅子の苦しみは 今 頂点にあるのかもな。 221 00:15:26,626 --> 00:15:30,563 大奥さまを落とし 奥さまを落とし→ 222 00:15:30,630 --> 00:15:34,567 次は 自分を愛してくれた だんなさまなんじゃないのか。 223 00:15:34,634 --> 00:15:41,574 (真彦) かもしれないが… でも 大丈夫だ。 地下ろうにいれば 何もできない。 224 00:15:41,641 --> 00:15:45,578 (藤堂) 俺も ひとつ お前に 言っておくことがある。 225 00:15:45,645 --> 00:15:47,514 紅子は 蛾だ。 226 00:15:47,580 --> 00:15:52,519 夜の闇に 光を求めて 光を探して 飛ぶ蛾だ。 227 00:15:52,585 --> 00:15:54,521 光がなければ 目的を見失う。 228 00:15:54,587 --> 00:15:57,524 夜の闇に朽ち絶えて 死んでしまう。 229 00:15:57,590 --> 00:16:00,527 俺は あいつが 俺の光を求めるのならば→ 230 00:16:00,593 --> 00:16:03,530 俺は いつでも あいつを迎えるつもりだ。 231 00:16:03,596 --> 00:16:08,535 たとえ あいつの心が お前にあろうともな。 232 00:16:08,601 --> 00:16:11,538 俺は 今でも 紅子を愛している。 233 00:16:11,604 --> 00:16:16,609 それだけは 覚えておいてくれ。 234 00:16:20,613 --> 00:16:28,555 (千鶴) やっぱり あの人の心には まだ 紅子さんが いるのよねえ。 235 00:16:28,621 --> 00:16:32,559 (真彦) 紅子 食事だ。 236 00:16:32,625 --> 00:16:35,628 ここに置いとくから ちゃんと食べるんだぞ。 237 00:16:35,628 --> 00:16:47,574 ♪~ 238 00:16:51,144 --> 00:16:53,079 (太一) 真彦。 紅子は どうした? (真彦) 地下ろうに入れております。 239 00:16:53,146 --> 00:16:55,081 (太一) 地下ろうに!? 240 00:16:55,148 --> 00:16:57,083 真彦さん よく入れてくれたわ。 241 00:16:57,150 --> 00:16:59,085 眞一に 手を出されたら どうしようって→ 242 00:16:59,152 --> 00:17:03,089 気が気じゃなかったの。 (ミツ) 眞一のことを考えると→ 243 00:17:03,156 --> 00:17:05,091 紅子には しばらく 入っててもらう方が→ 244 00:17:05,158 --> 00:17:07,093 やはり 安心かのう。 245 00:17:07,160 --> 00:17:10,096 おばあさま その方がいいと思いますわ。 246 00:17:10,163 --> 00:17:13,099 今の紅子は 何をするか 分かりません。 247 00:17:13,166 --> 00:17:16,102 わたしたちの幸せを つぶそうとしてるんですからね。→ 248 00:17:16,169 --> 00:17:20,106 紅子に わたしたちの幸せを奪う 権利なんかありませんわ。→ 249 00:17:20,173 --> 00:17:22,108 どうせなら 地下ろうで→ 250 00:17:22,175 --> 00:17:24,110 一生 飼い殺しに してほしいぐらいだわ。 251 00:17:24,177 --> 00:17:26,112 (杏子) 飼い殺しだなんて…。 (太一) どうせなら→ 252 00:17:26,179 --> 00:17:28,114 真彦も 一緒に ぶちこんでほしいけどね。→ 253 00:17:28,181 --> 00:17:31,117 こいつだって 清瀬を守るとか 言ってるけど→ 254 00:17:31,184 --> 00:17:34,120 本音は どうだか 分かったものじゃない。 255 00:17:34,187 --> 00:17:39,125 (杏子) 真彦。 紅子に食べ物を 持ってってあげて。 毛布もね。 256 00:17:39,192 --> 00:17:41,127 (真彦) 承知しております。 もう 持ってっております。 257 00:17:41,194 --> 00:17:45,198 ああ… そう。 なら よかったわ。 258 00:17:47,200 --> 00:17:51,137 (杏子) 紅子 寒くないかしら。 259 00:17:51,204 --> 00:17:55,141 寒いだろうねえ。 260 00:17:55,208 --> 00:17:58,144 わたしたちは お母さまに決められた→ 261 00:17:58,211 --> 00:18:01,147 愛のない結婚だった。 262 00:18:01,214 --> 00:18:05,151 しかし わたしは 凛子が生まれたとき→ 263 00:18:05,218 --> 00:18:07,153 本当に うれしかった。 264 00:18:07,220 --> 00:18:09,155 死産だと聞かされてきた→ 265 00:18:09,222 --> 00:18:13,159 双子の妹 紅子が 生きてると知ったときも→ 266 00:18:13,226 --> 00:18:16,162 本当に 本当に うれしかった。→ 267 00:18:16,229 --> 00:18:22,101 でも 凛子が死んで 紅子は 太一に刺されてしまった。 268 00:18:22,168 --> 00:18:24,103 あんなことになったのも→ 269 00:18:24,170 --> 00:18:27,106 全て わたしの愛が 足りなかったせいだ。→ 270 00:18:27,173 --> 00:18:32,178 子供たちへの愛が 足りなかったせいだ。 271 00:18:34,180 --> 00:18:39,118 (孝太郎) 君の心にも いつも 入りたいと思っていた。→ 272 00:18:39,185 --> 00:18:44,123 だが 君は 結婚してから ずっと 心を閉ざして→ 273 00:18:44,190 --> 00:18:47,126 決して わたしを 受け入れてはくれなかった。 274 00:18:47,193 --> 00:18:52,131 でも 君が壊れてしまって…。 275 00:18:52,198 --> 00:19:01,140 この4年間 夢の世界で 凛子と暮らす 君を支えてきて→ 276 00:19:01,207 --> 00:19:03,142 本当に幸せだった。→ 277 00:19:03,209 --> 00:19:09,148 君は わたしのことを 夫だとは 理解してはいなかったが→ 278 00:19:09,215 --> 00:19:12,151 それでも わたしは ホントに幸せだった。 279 00:19:12,218 --> 00:19:19,092 君は わたしに 心を閉ざしては いなかったからね。→ 280 00:19:19,159 --> 00:19:24,097 親切な人ねと 笑顔で わたしを受け入れてくれた。 281 00:19:24,163 --> 00:19:29,102 それだけで わたしは 幸せだったんだ。 282 00:19:29,169 --> 00:19:31,170 あなた…。 283 00:19:37,176 --> 00:19:45,118 (孝太郎) 凛子は… 紅子は… 久我山の子なのか?→ 284 00:19:45,184 --> 00:19:47,120 違うと言ってくれ。→ 285 00:19:47,186 --> 00:19:50,189 こんなものは 嘘だと言ってくれ。 286 00:19:53,192 --> 00:19:55,194 ごめんなさい。 287 00:19:58,198 --> 00:20:01,134 今日も 久我山の事務所に 行ってたな! 288 00:20:01,200 --> 00:20:03,136 今も つながってるのか? 289 00:20:03,202 --> 00:20:05,138 ごめんなさい でも あれは違うの あれは…。 290 00:20:05,204 --> 00:20:07,140 ああっ! (孝太郎) うっ! ううっ…! 291 00:20:07,207 --> 00:20:10,143 孝太郎 やめろ! 292 00:20:10,209 --> 00:20:13,146 (真彦) だんなさま おやめください! 293 00:20:13,212 --> 00:20:21,087 何でだ…。 何で こんなことに…。 何でだ…。 294 00:20:21,154 --> 00:20:25,091 何でだ…。 295 00:20:25,158 --> 00:20:30,163 (泣き声) 296 00:20:35,168 --> 00:21:09,202 ♪~ 297 00:21:09,202 --> 00:21:15,141 (杏子)《私は 紅子が大事。 何よりも 誰よりも 紅子が大事》 298 00:21:15,208 --> 00:21:18,077 《紅子の苦しみを 取ってあげたいんです》 299 00:21:18,144 --> 00:21:23,082 紅子 紅子… 紅子! 300 00:21:23,149 --> 00:21:27,086 何でもかんでも 紅子じゃないか! 301 00:21:27,153 --> 00:21:33,159 そんなに 娘が大事なら 紅子を頂くか。 302 00:21:42,168 --> 00:21:45,171 (真彦) お前の仕業か。 303 00:21:49,175 --> 00:21:54,180 (真彦) お願いだから… お願いだから もう やめてくれ 紅子。