1 00:00:06,474 --> 00:00:08,409 {\an8}(紅子) 心が 壊れそうだ。→ 2 00:00:08,476 --> 00:00:11,479 {\an8}苦しいんだ 藤堂。 抱いてくれ。 3 00:00:15,483 --> 00:00:19,420 {\an8}(真彦) 藤堂のところか。 (紅子) ああ。 4 00:00:19,487 --> 00:00:22,423 {\an8}(久我山) 清瀬の家の権利証だが わたしは どうしても→ 5 00:00:22,490 --> 00:00:24,425 {\an8}その権利証を 手に入れたい。 (藤堂) お断りします。 6 00:00:24,492 --> 00:00:26,427 {\an8}(久我山) 逆らったら どういうことになるのか→ 7 00:00:26,494 --> 00:00:28,429 {\an8}覚悟は できてるんだろうな? 8 00:00:28,496 --> 00:00:31,432 {\an8}(ミツ) 権利証がない。 紅子…。 9 00:00:31,499 --> 00:00:33,434 {\an8}紅子! お前か! 10 00:00:33,501 --> 00:00:35,436 {\an8}(紅子) 何だよ ばあさん いきなり。 11 00:00:35,503 --> 00:00:40,441 {\an8}権利証がない。 お前が 取ったんだろう。 12 00:00:40,508 --> 00:00:43,444 {\an8}お前だな? 13 00:00:43,511 --> 00:00:46,447 {\an8}(紅子) 俺が 取った。 14 00:00:46,514 --> 00:00:50,451 {\an8}(ミツ) やっぱり お前か。 出せ! 返せ! 15 00:00:50,518 --> 00:00:54,455 {\an8}(紅子) 手元には ないよ。 >> 何? どうしたんだ 権利証は! 16 00:00:54,522 --> 00:00:56,457 {\an8}(紅子) 権利証を担保に 金を借りた。 17 00:00:56,524 --> 00:01:02,463 {\an8}買い戻して 名実共に 清瀬を俺のものにする。 18 00:01:09,470 --> 00:01:13,407 お… 俺のものにするって→ 19 00:01:13,474 --> 00:01:18,412 紅子は 本気で 清瀬を つぶす気か…。 20 00:01:18,479 --> 00:01:21,415 (真彦) 大奥さま。 わたしが 必ず 止めてみせます。 21 00:01:21,482 --> 00:01:28,422 どうなるんだ 清瀬は。 清瀬は どうなるんじゃ…。 22 00:01:28,489 --> 00:01:31,492 (泣き声) 23 00:01:35,362 --> 00:01:37,298 (真彦) 裏から 支えるということは こういうことか? 24 00:01:37,364 --> 00:01:40,301 (藤堂) 何だ? 紅子を 抱いたことか? 25 00:01:40,367 --> 00:01:42,303 なら 安心しろ。 26 00:01:42,369 --> 00:01:45,306 あいつを 抱いたからといって 縛り付けるつもりはない。 27 00:01:45,372 --> 00:01:47,241 (真彦) そんなことじゃない。 28 00:01:47,308 --> 00:01:50,244 権利証だ。 お前が持ってるんだろ? 29 00:01:50,311 --> 00:01:53,247 (藤堂) 権利証か。 ああ 俺が持ってる。 30 00:01:53,314 --> 00:01:55,249 あいつが 大事なものを 手に入れるために→ 31 00:01:55,316 --> 00:01:59,253 山田家を残すために 権利証で 金を用立てた。 32 00:01:59,320 --> 00:02:03,257 紅子が 金を用意すれば 返すつもりだ。 33 00:02:03,324 --> 00:02:05,259 (真彦) 紅子は 清瀬を自分のものにして→ 34 00:02:05,326 --> 00:02:07,261 清瀬の連中を 追い落とすつもりなんだろ? 35 00:02:07,328 --> 00:02:10,264 (藤堂) ああ そうだ。 36 00:02:10,331 --> 00:02:13,267 (真彦) 俺は 紅子に これ以上 苦しい思いを させたくない。 37 00:02:13,334 --> 00:02:17,271 これ以上 あいつの手に 傷を増やしたくはないんだ。 38 00:02:17,338 --> 00:02:21,275 4年前 太一に 刺される直前 あいつは 言ったんだ。 39 00:02:21,342 --> 00:02:23,277 笑ってれば 何とかなる。 40 00:02:23,344 --> 00:02:27,281 自分の人生も みんなの人生も あきらめないとな。 41 00:02:27,348 --> 00:02:29,283 俺は あのころの紅子に 戻ってほしいんだ。 42 00:02:29,350 --> 00:02:32,286 あのころの気持ちを 取り戻してほしいんだ。 43 00:02:32,353 --> 00:02:35,289 あのころの笑顔を 取り戻させてやりたいんだ。 44 00:02:35,356 --> 00:02:38,292 今の紅子は 本来の紅子じゃない。 45 00:02:38,359 --> 00:02:42,296 自分自身も さぞ きついだろう。 俺も 見ていられない。 46 00:02:42,363 --> 00:02:46,300 あいつの笑顔を 取り戻すためなら 俺は 憎まれようと構わない。 47 00:02:46,367 --> 00:02:48,235 今 俺が あいつにしてやれることは→ 48 00:02:48,302 --> 00:02:50,237 これぐらいしかない。 49 00:02:50,304 --> 00:02:53,240 権利証を 返してくれ。 50 00:02:53,307 --> 00:02:55,242 (藤堂) 清瀬の金じゃなく→ 51 00:02:55,309 --> 00:02:59,313 自分で 用意してくるのなら 返してやってもいい。 52 00:03:01,315 --> 00:03:03,250 お前の覚悟が 見たい。 53 00:03:03,317 --> 00:03:07,321 今の お前に そんな金が 用意できるのか? 54 00:03:07,321 --> 00:03:24,338 ♪~ 55 00:03:24,338 --> 00:03:28,275 (紅子) 絶対 買い戻す。 権利証を。 56 00:03:28,342 --> 00:03:32,279 あいつらを 追い出したら 終わりだ。 57 00:03:32,346 --> 00:03:34,281 それで 全てが終わる。 58 00:03:34,348 --> 00:03:39,353 待っててくれ 藍子。 59 00:03:41,355 --> 00:03:43,290 (久我山)《逆らったら どういうことになるのか→ 60 00:03:43,357 --> 00:03:46,360 覚悟は できてるんだろうな?》 61 00:03:48,295 --> 00:03:51,231 (千鶴) 何か 危ないことを→ 62 00:03:51,298 --> 00:03:53,233 してるんじゃないかい? (藤堂) うん? 63 00:03:53,300 --> 00:03:55,235 (千鶴) 紅子さんと 相談してたでしょ。→ 64 00:03:55,302 --> 00:03:59,239 わたしにも 言えないこと? 65 00:03:59,306 --> 00:04:02,242 (藤堂) 大したことじゃない。 66 00:04:02,309 --> 00:04:05,245 (特高) この店の責任者は お前か? (千鶴) わたしですが。 67 00:04:05,312 --> 00:04:07,247 (藤堂) 特高の方が いったい 何の ご用ですか? 68 00:04:07,314 --> 00:04:09,249 上層部からの指示があった。 69 00:04:09,316 --> 00:04:12,252 営業停止を命じる! (千鶴) 営業停止!? 70 00:04:12,319 --> 00:04:15,255 (特高) ここに アカが 集まっているとの情報があった。 71 00:04:15,322 --> 00:04:19,259 危険分子の たまり場であるとな。 調べさせてもらう。 72 00:04:19,326 --> 00:04:21,261 あっ ちょっ…→ 73 00:04:21,328 --> 00:04:23,263 やめてください! ちょっと やっ…。 74 00:04:23,330 --> 00:04:25,265 (藤堂) ここには そんなやつらは 来ない! 75 00:04:25,332 --> 00:04:27,267 (特高) 貴様 逆らう気か! 76 00:04:27,334 --> 00:04:30,270 (千鶴) あっ…。 勘弁してください! 77 00:04:30,337 --> 00:04:32,272 この人は 逆らってなんかいません! 78 00:04:32,339 --> 00:04:35,275 (特高) 女! お前にも アカの嫌疑が 掛けられている。→ 79 00:04:35,342 --> 00:04:37,277 連行しろ。 (特高) はっ! 80 00:04:37,344 --> 00:04:39,279 (千鶴) あっ ちょっ… やめて! やめてください! 81 00:04:39,346 --> 00:04:43,283 (藤堂) 千鶴! (千鶴) ちょっと! キャーッ! 82 00:04:43,350 --> 00:04:45,352 (藤堂) 久我山だな。 83 00:04:47,287 --> 00:04:50,224 あんただな。 特高に 手を回したのは! 84 00:04:50,290 --> 00:04:53,227 (久我山) そろそろ 売る気になったか? 85 00:04:53,293 --> 00:04:57,231 (藤堂) あんたが 何を仕掛けてこようと 権利証は 絶対に売らない! 86 00:04:57,297 --> 00:05:00,300 そのうち 売る気になるさ。 ハーッ。 87 00:05:02,302 --> 00:05:06,240 家の権利証を 紅子に 取られた。→ 88 00:05:06,306 --> 00:05:10,244 買い戻して 名実共に この清瀬を→ 89 00:05:10,310 --> 00:05:13,247 自分のものにすると 言っておった。 90 00:05:13,313 --> 00:05:16,250 やつは きっと この家を 自分のものにして→ 91 00:05:16,317 --> 00:05:19,253 わたしらを 追い出すつもりなんだろう。 92 00:05:19,319 --> 00:05:21,255 (麗華) そんな…。 (太一) あの野郎! 93 00:05:21,321 --> 00:05:25,259 (孝太郎) 何ということだ。 紅子を 信じていたのに。→ 94 00:05:25,325 --> 00:05:29,263 きっと いつか 昔の紅子に 戻ってくれると 信じていたのに。 95 00:05:29,329 --> 00:05:32,266 (杏子) あの子を そこまで 追い詰めてしまったのは→ 96 00:05:32,332 --> 00:05:35,269 私のせいです。 全て 私が悪いんです。 97 00:05:35,335 --> 00:05:38,272 (麗華) ここを 追い出されたら わたしたちは どうなるの? 98 00:05:38,338 --> 00:05:43,277 眞一は どうなるの? 今ある幸せは どうなるの? 99 00:05:43,343 --> 00:05:46,280 (太一) ここは 俺のものだ。 清瀬は 俺のものだ。 100 00:05:46,346 --> 00:05:48,215 あんなやつに 奪われるのは 俺は 嫌だ! 101 00:05:48,282 --> 00:05:51,218 俺たちの幸せを 奪う権利が あいつに あるのか! 102 00:05:51,285 --> 00:05:55,222 (麗華) でも 本はといえば 清瀬が 紅子を→ 103 00:05:55,289 --> 00:05:57,224 山田家を 切り捨てたから こんなことになったんじゃ…。 104 00:05:57,291 --> 00:05:59,226 女が 口を出すな! 105 00:05:59,293 --> 00:06:02,229 (孝太郎) やめなさい! 太一。 (ミツ) ええい 太一 見苦しい。 106 00:06:02,296 --> 00:06:05,232 座れ。 107 00:06:05,299 --> 00:06:08,235 紅子は わたしらを この家から 追い出して→ 108 00:06:08,302 --> 00:06:11,238 現実を 見せつけたいんだろうよ。→ 109 00:06:11,305 --> 00:06:13,240 追い出されても 幸せと言えるかどうか→ 110 00:06:13,307 --> 00:06:15,242 突き付けたいんだろうよ。 111 00:06:15,309 --> 00:06:21,248 このまま 清瀬の幸せを 奪われてなるものか。 112 00:06:21,315 --> 00:06:26,320 権利証は 清瀬の金で 買い戻す! 113 00:06:28,322 --> 00:06:31,258 (千鶴) ありがとね。 (藤堂) うん? 114 00:06:31,325 --> 00:06:34,261 (千鶴) 金を 積んでくれたんだろ? 特高に。 115 00:06:34,328 --> 00:06:40,267 (藤堂) お前を出せたんだ。 安いもんだ。 とにかく 出られて よかった。 116 00:06:40,334 --> 00:06:46,273 ハァ…。 でも 誰が こんなこと。 117 00:06:46,340 --> 00:06:49,209 (藤堂) すまない。 俺の関係だ。 118 00:06:49,276 --> 00:06:52,212 何があっても お前のことは 支えていく。 119 00:06:52,279 --> 00:06:56,216 それって まだ何か 起こるってことだよね? 120 00:06:56,283 --> 00:07:00,220 まさか 孤児院にも こんなことが? 121 00:07:00,287 --> 00:07:04,224 (藤堂) あるかもしれない。 122 00:07:04,291 --> 00:07:07,227 紅子さん絡みだね。 123 00:07:07,294 --> 00:07:12,232 やっぱり あんたは 今でも 紅子さんを 愛してるんだね。 124 00:07:12,299 --> 00:07:15,235 (藤堂) ああ 愛している。 125 00:07:15,302 --> 00:07:17,237 だから こんなことで あいつに 負担を かけたくはない。 126 00:07:17,304 --> 00:07:19,239 縛り付けたくはないんだ。 127 00:07:19,306 --> 00:07:23,243 それに あいつが愛してるのは 真彦だ。 128 00:07:23,310 --> 00:07:26,246 でも 2人は 兄妹だろ? 129 00:07:26,313 --> 00:07:29,249 愛してても 愛し合えないじゃないか。 130 00:07:29,316 --> 00:07:33,253 (藤堂) 確かに 体では 愛し合えないが 心で愛し合っている。 131 00:07:33,320 --> 00:07:37,257 痛いほどにな。 お互いを 求めている。 132 00:07:37,324 --> 00:07:40,260 なのに 愛せないから 苦しいんだ。 133 00:07:40,327 --> 00:07:42,262 そりゃ 苦しいだろうけどさ→ 134 00:07:42,329 --> 00:07:46,266 あんたは? それで いいのかい? 135 00:07:46,333 --> 00:07:49,203 (藤堂) 俺は 紅子の止まり木でいいと 思っている。 136 00:07:49,269 --> 00:07:53,207 あいつには 自由に 飛び回っていてほしいんだ。 137 00:07:53,273 --> 00:08:00,214 だから あいつが疲れたときに休む 止まり木でいい。 138 00:08:00,280 --> 00:08:03,283 >> あんた…。 (藤堂) フッ。 139 00:08:06,286 --> 00:08:08,222 (千鶴) 紅子さん。 140 00:08:08,288 --> 00:08:10,224 (紅子) 千鶴さん。 141 00:08:10,290 --> 00:08:13,227 どうした? 藤堂に 何かあったのか? 142 00:08:13,293 --> 00:08:17,231 あの人 あんた絡みのことで 苦しんでる。 143 00:08:17,297 --> 00:08:20,234 (紅子) どういうことだ? >> うちに 特高が入ってね→ 144 00:08:20,300 --> 00:08:22,236 営業停止になったの。 (紅子) えっ? 145 00:08:22,302 --> 00:08:26,240 もしかしたら あの人の孤児院も 危ないかもしれない。 146 00:08:26,306 --> 00:08:31,245 あんたとの 仕事絡みの人が 裏で やってるんだと思う。 147 00:08:31,311 --> 00:08:33,247 (紅子) 久我山! 148 00:08:33,313 --> 00:08:37,251 久我山って 真彦さんの お父さんじゃないか。 149 00:08:37,317 --> 00:08:39,253 あんたの お父さんでも あるんだろ? 150 00:08:39,319 --> 00:08:42,256 いったい どうなっちまってるんだい。 151 00:08:42,322 --> 00:08:46,260 藤堂は あんたに 負担を かけたくなくて→ 152 00:08:46,326 --> 00:08:48,195 自分で どうにかしようとしてる。 153 00:08:48,262 --> 00:08:53,200 紅子さん。 少しでも 藤堂のことを 思ってくれてるのなら→ 154 00:08:53,267 --> 00:08:59,273 あんたから 切ってあげて。 藤堂の苦しみを 取ってあげて。 155 00:09:01,275 --> 00:09:04,278 (紅子) 分かった。 俺に任せろ。 156 00:09:13,420 --> 00:09:15,422 真彦か。 157 00:09:19,426 --> 00:09:21,361 いきなり 何のまねだ。 158 00:09:21,428 --> 00:09:24,364 (真彦) 金を貸してくれ。 159 00:09:24,431 --> 00:09:26,366 権利証を 買い戻して あんたに渡す。 160 00:09:26,433 --> 00:09:28,368 どうして お前が? 161 00:09:28,435 --> 00:09:31,371 (真彦) 理由なんて どうでもいい。 金を貸してくれ。 162 00:09:31,438 --> 00:09:33,440 \(ドアの開く音) 163 00:09:40,447 --> 00:09:42,382 (紅子) 藤堂には 手を出すな。 164 00:09:42,449 --> 00:09:47,321 お前が欲しいのは 清瀬の家ではなく 清瀬の母だろ。 165 00:09:47,387 --> 00:09:51,325 俺を利用して あの人を 奪えばいい。 166 00:09:51,391 --> 00:09:55,329 そんなこと 言われなくても やらせてもらってるよ。 167 00:09:55,395 --> 00:09:57,331 (紅子) 何をしたんだ? 168 00:09:57,397 --> 00:10:00,334 お前 まさか また 家に来たんじゃないだろうな? 169 00:10:00,400 --> 00:10:04,338 なかなか 察しがいいな。 さすがは わたしの娘だ。 170 00:10:04,404 --> 00:10:06,340 (紅子) お前の娘なんかじゃない。 171 00:10:06,406 --> 00:10:10,344 しかし 2人揃って やって来るとはな。 172 00:10:10,410 --> 00:10:14,348 わたしの娘と 息子がな。 173 00:10:14,414 --> 00:10:16,350 (真彦) 俺も あんたの息子じゃない。 174 00:10:16,416 --> 00:10:19,353 アッハハハハ! 175 00:10:19,419 --> 00:10:22,356 お前たち 添い寝で 眠っていたそうだな。 176 00:10:22,422 --> 00:10:25,359 愛してるなら 愛し合えばいいじゃないか。 フッ。 177 00:10:25,425 --> 00:10:28,362 (真彦) 貴様! 愛し合えるわけがないだろ! 178 00:10:28,428 --> 00:10:30,364 あんたは どこまで鬼畜なんだ。 179 00:10:30,430 --> 00:10:32,366 お前たちは その鬼畜の 息子と 娘だ。 180 00:10:32,432 --> 00:10:36,370 愛し合うことぐらい へでもないだろ。 181 00:10:36,436 --> 00:10:41,375 (紅子) 真彦。 こんなやつに触ると 手が腐るぞ。 182 00:10:41,441 --> 00:10:43,377 >> フッ。 (紅子) とにかく 権利証は→ 183 00:10:43,443 --> 00:10:46,380 俺が 藤堂から買い戻して お前に渡す。 184 00:10:46,446 --> 00:10:52,386 だから お前は 藤堂には 手を出すな。 185 00:11:02,396 --> 00:11:05,332 買い戻してくれるか。 186 00:11:05,399 --> 00:11:09,403 ちと 遅いんじゃないか? 187 00:11:21,415 --> 00:11:24,351 (紅子) 何で あんなやつに 土下座なんか してたんだ。 188 00:11:24,418 --> 00:11:28,355 (真彦) あいつに 金を借りて 権利証を 藤堂から買い戻し→ 189 00:11:28,422 --> 00:11:31,358 あいつに 渡すつもりだった。 190 00:11:31,425 --> 00:11:34,361 (紅子) 何だって? どうして そんなこと。 191 00:11:34,428 --> 00:11:36,363 (真彦) お前に 清瀬を つぶさせるより→ 192 00:11:36,430 --> 00:11:40,367 あいつに 奪わさせた方が まだ ましだと思ってな。 193 00:11:40,434 --> 00:11:45,372 お前に これ以上 戒めの傷を 増やさせたくなかった。 194 00:11:45,439 --> 00:11:48,308 だが お前は もう 権利証を 手放して→ 195 00:11:48,375 --> 00:11:50,310 清瀬への復讐を やめるようだな。 196 00:11:50,377 --> 00:11:52,312 ならば それで いいのかもしれない。 197 00:11:52,379 --> 00:11:58,318 (紅子) 権利証は渡すが 俺は復讐を あきらめたわけじゃない。 198 00:11:58,385 --> 00:12:00,320 (真彦) まだ 続けるつもりか? 199 00:12:00,387 --> 00:12:04,324 俺が 戻ってきたのは 清瀬を 守るためじゃない。 200 00:12:04,391 --> 00:12:08,328 俺が 守りたいのは 紅子 お前だ。 201 00:12:08,395 --> 00:12:10,330 お前の心が 壊れないように→ 202 00:12:10,397 --> 00:12:13,333 お前の心を守るために 俺は 戻ってきたんだ。 203 00:12:13,400 --> 00:12:18,338 紅子 復讐は もう やめよう。 俺も 清瀬が憎い。 204 00:12:18,405 --> 00:12:22,342 だが 憎しみは 憎しみを呼ぶ。 連鎖だ。 205 00:12:22,409 --> 00:12:26,346 お前も 清瀬を苦しめながら 自分自身も 苦しめてる。 206 00:12:26,413 --> 00:12:31,351 昔の お前は 何があっても いつも 笑ってたじゃないか。 207 00:12:31,418 --> 00:12:35,355 自分の人生も みんなの人生も あきらめないって→ 208 00:12:35,422 --> 00:12:38,425 笑ってたじゃないか。 209 00:12:41,428 --> 00:12:47,300 (真彦) もう 清瀬を出て 俺と一緒に どこかで暮らそう。 210 00:12:47,367 --> 00:12:50,303 (紅子) 一緒に暮らして どうする? 211 00:12:50,370 --> 00:12:55,308 俺たちは 愛し合えないんだ。 傷つけ合い 苦しめ合うだけだ。 212 00:12:55,375 --> 00:12:57,310 (真彦) そんなの やってみなきゃ分からない。 213 00:12:57,377 --> 00:13:01,314 穏やかに 家族として 暮らしていけるかもしれない。 214 00:13:01,381 --> 00:13:04,317 俺は どんなことがあっても お前を 支えていく。 215 00:13:04,384 --> 00:13:08,388 お前を 守りぬく。 だから もう 清瀬は出よう。 216 00:13:11,391 --> 00:13:15,328 (紅子) そうだな。 217 00:13:15,395 --> 00:13:21,334 お前は いつも 俺を 守ってくれた。 218 00:13:21,401 --> 00:13:25,338 4年前も 今も。 219 00:13:25,405 --> 00:13:30,410 お前と一緒なら 穏やかに 暮らしていけるかもしれないな。 220 00:13:33,413 --> 00:13:39,419 (紅子) だが お前が 守らなければ いけない人間は ほかにいる。 221 00:13:42,422 --> 00:13:47,360 (紅子) 眞一は お前の息子だ。 222 00:13:49,362 --> 00:13:52,365 お前は お前の家族を守れ。 223 00:13:56,369 --> 00:14:00,373 (真彦) 眞一が 俺の子…? 224 00:14:12,385 --> 00:14:15,322 (藤堂) 紅子。 (千鶴) 紅子さん。 225 00:14:15,388 --> 00:14:17,324 (紅子) 藤堂。 権利証のことだが…。 226 00:14:17,390 --> 00:14:20,327 (藤堂) すまない。 (紅子) えっ? 227 00:14:20,393 --> 00:14:22,329 (藤堂) 久我山に 渡さざるを得なかった。 228 00:14:22,395 --> 00:14:25,332 (紅子) もう 渡してしまったのか? 229 00:14:25,398 --> 00:14:27,334 (藤堂) ああ。 230 00:14:27,400 --> 00:14:29,336 (紅子) まさか 孤児院が? 231 00:14:29,402 --> 00:14:31,338 (藤堂) 大丈夫だ。 232 00:14:31,404 --> 00:14:36,409 (紅子) ハァ。 そうか。 なら よかった。 233 00:14:41,448 --> 00:14:44,384 \(子供) だるまさんがころんだ。→ 234 00:14:44,451 --> 00:14:46,386 あっ 藤堂のおじちゃんだ! 235 00:14:46,453 --> 00:14:50,390 (子供たち) 藤堂のおじちゃん! 236 00:14:50,457 --> 00:14:53,393 (子供) おじちゃん この人 誰? (藤堂) この人か? 237 00:14:53,460 --> 00:14:56,396 この人は おじちゃんの 元奥さんだ。 238 00:14:56,463 --> 00:14:58,398 (子供) 元奥さん? 239 00:14:58,465 --> 00:15:01,401 (子供) 何だよ おじちゃん。 別れたのに 一緒にいるのか? 240 00:15:01,468 --> 00:15:04,404 (藤堂) 一緒には いないけどな。 (子供) おかしくねえか?→ 241 00:15:04,471 --> 00:15:07,407 別れたのに 仲良く 一緒に 来るなんてよう。 242 00:15:07,474 --> 00:15:10,410 (子供) あんたって ホントに 何も 分かってないわよね。 243 00:15:10,477 --> 00:15:13,413 おじちゃんは まだ この人が 好きなんだよね? 244 00:15:13,480 --> 00:15:16,416 (藤堂) まあな。 (紅子) フッ。 245 00:15:16,483 --> 00:15:19,352 (藤堂) ほら ふかし芋だ。 みんなで分けろ。 246 00:15:19,419 --> 00:15:21,354 やったー! (子供) やったー! 247 00:15:21,421 --> 00:15:23,356 (子供) わーっ! (子供) わーい! 248 00:15:23,423 --> 00:15:25,358 \(寮母) ほら。 ちゃんと 分けなさい。 249 00:15:25,425 --> 00:15:28,428 (子供たち) はーい。 250 00:15:30,430 --> 00:15:32,365 (寮母) ハハハ。 251 00:15:32,432 --> 00:15:34,367 (藤堂) どうだ? あれから 何か 言ってきたか? 252 00:15:34,434 --> 00:15:37,370 (寮母) ええ。 あれからは 何もありません。→ 253 00:15:37,437 --> 00:15:40,373 でも あのときは どうなることかと思いました。 254 00:15:40,440 --> 00:15:42,375 (寮母) いきなり 「出ていけ」ですものね。→ 255 00:15:42,442 --> 00:15:45,378 あのとき 藤堂さんがいてくれて ホントに よかったわ。→ 256 00:15:45,445 --> 00:15:48,381 わたし一人だと 対処できませんでした。 257 00:15:48,448 --> 00:15:50,383 (藤堂) もう 大丈夫だとは思うが→ 258 00:15:50,450 --> 00:15:53,386 万が一 また 何かあった場合は すぐに 知らせてくれ。 259 00:15:53,453 --> 00:15:56,456 分かりました。 260 00:16:02,462 --> 00:16:04,397 (藤堂) 久我山が 権力を使って→ 261 00:16:04,464 --> 00:16:07,400 強制撤去を 命じられそうになったんだ。 262 00:16:07,467 --> 00:16:10,403 (紅子) あいつ…。 263 00:16:10,470 --> 00:16:14,407 (藤堂) ここを出されたら この子たちは 生きてはいけない。 264 00:16:14,474 --> 00:16:16,409 この子たちを 守るために→ 265 00:16:16,476 --> 00:16:20,347 俺は どんな汚いことをしてでも 金を つくってきた。 266 00:16:20,413 --> 00:16:24,351 久我山に 近づいたのも 財を増やすためだ。 267 00:16:24,417 --> 00:16:29,356 あるところから 金を奪い この子たちに 回してきた。 268 00:16:29,422 --> 00:16:34,361 (紅子) お前は この子たちを 守ってたんだな。 269 00:16:34,427 --> 00:16:38,365 (藤堂) お前に 守ることを 教えてもらった。 270 00:16:38,431 --> 00:16:41,368 人を 愛することも 教えてもらった。 271 00:16:41,434 --> 00:16:47,440 なのに 俺は 山田家を 守れなかった。 救えなかった。 272 00:16:49,442 --> 00:16:51,378 ここを 造ったのは→ 273 00:16:51,444 --> 00:16:54,381 そんな 贖罪の思いも あったのかもしれないな。 274 00:16:54,447 --> 00:16:56,383 せめて もう二度と→ 275 00:16:56,449 --> 00:17:00,387 藍子ちゃんのような存在を つくりたくはなかった。 276 00:17:00,453 --> 00:17:04,391 それと 俺のような人間や→ 277 00:17:04,457 --> 00:17:08,461 お前のような人間を 出さないためにも。 278 00:17:11,464 --> 00:17:15,402 (藤堂) でも 今回の件で 俺は 自分の力のなさを 痛感したよ。 279 00:17:15,468 --> 00:17:21,408 俺は 孤児だ。 出自の弱さを 痛感した。 280 00:17:21,474 --> 00:17:24,411 この世の中 おかしいよな。 281 00:17:24,477 --> 00:17:27,414 権力のあるところには 権力がある。 282 00:17:27,480 --> 00:17:31,418 久我山は 大佐であり 子爵であるという 権力を使って→ 283 00:17:31,484 --> 00:17:34,487 今回 俺を 追い落とそうとしてきた。 284 00:17:36,489 --> 00:17:42,429 こんなことが 許されるなんて ホントに おかしな世の中だ。 285 00:17:42,495 --> 00:17:48,435 (紅子) 権利証のことでは 色々と 迷惑を掛けて すまなかった。 286 00:17:48,501 --> 00:17:51,438 (藤堂) いや。 こっちこそ 力不足で すまなかった。 287 00:17:51,504 --> 00:17:58,511 (紅子) いや。 俺は お前に感謝してる。 288 00:18:00,513 --> 00:18:04,517 本当に 色々 ありがとう。 289 00:18:11,524 --> 00:18:17,464 (紅子)《眞一は お前の息子だ》 290 00:18:21,468 --> 00:18:25,405 (紅子) 権利証は 久我山の手に渡った。 291 00:18:25,472 --> 00:18:29,409 汚い手を使って 藤堂から 奪い取ったんだ。 292 00:18:29,476 --> 00:18:32,412 (真彦) 汚い手って 藤堂は 大丈夫なのか? 293 00:18:32,479 --> 00:18:36,416 (紅子) ああ。 藤堂の孤児院は 何とか守れた。 294 00:18:36,483 --> 00:18:39,419 (真彦) 久我山のやつ 孤児院にまで 手を出してきたのか? 295 00:18:39,486 --> 00:18:41,421 (紅子) あいつは ホントに→ 296 00:18:41,488 --> 00:18:45,425 欲しいもののためなら 見境がないな。 297 00:18:45,492 --> 00:18:49,429 俺の中に あいつと同じ血が 流れてると思うと ぞっとするよ。 298 00:18:49,496 --> 00:18:52,432 (真彦) そんなこと考えるな。 あいつと お前とは違う。 299 00:18:52,499 --> 00:18:54,434 あいつは 欲望だけで動いてる。 300 00:18:54,501 --> 00:18:59,506 お前は 苦しみながら 復讐してる。 あいつとは 違う。 301 00:19:01,508 --> 00:19:03,443 (紅子) あいつが 権利証を 手に入れて この家を→ 302 00:19:03,510 --> 00:19:05,445 どうしようとしてるのかは 分からないが→ 303 00:19:05,512 --> 00:19:07,447 あいつが欲しいのは→ 304 00:19:07,514 --> 00:19:10,450 清瀬の母だということは はっきりしている。 305 00:19:10,517 --> 00:19:14,454 その結果 清瀬が壊れようと 構わない。 306 00:19:14,521 --> 00:19:19,392 この清瀬の崩壊劇を 傍観させてもらうとするか。 307 00:19:19,459 --> 00:19:22,462 (真彦) 紅子 お前 まだ…。 308 00:19:26,466 --> 00:19:29,469 (眞一) 真彦 紅子。 309 00:19:32,472 --> 00:19:35,475 \(麗華) 眞一に 近寄らないで。 310 00:19:37,477 --> 00:19:42,415 (麗華) 権利証を 盗むなんて。 清瀬が こんなことになって。 311 00:19:42,482 --> 00:19:46,419 あなたも 紅子と一緒に この家を つぶしに来たんじゃないの? 312 00:19:46,486 --> 00:19:49,489 (真彦) 眞一は 俺の子なのか? 313 00:19:52,492 --> 00:19:54,494 (真彦) 俺の子なんだな。 314 00:19:57,497 --> 00:19:59,432 (真彦) この子は…。 315 00:19:59,499 --> 00:20:01,434 (麗華) バカなこと言わないで。→ 316 00:20:01,501 --> 00:20:03,436 眞一は あなたの子なんかじゃないわ。 317 00:20:03,503 --> 00:20:05,438 わたしと 太一の子よ。 318 00:20:05,505 --> 00:20:07,440 (太一) 何をしている! 319 00:20:07,507 --> 00:20:10,510 汚い手で 俺の息子に触るな! 320 00:20:13,513 --> 00:20:17,383 お前たち 権利証を 奪いやがって。 321 00:20:17,450 --> 00:20:21,387 お前たちに 俺たちの幸せを 奪う権利が どこにあるんだ! 322 00:20:21,454 --> 00:20:23,389 (紅子) お前からは 奪いきっても 奪い足りない。 323 00:20:23,456 --> 00:20:26,392 お前は 自分のしたことを 忘れたのか? 324 00:20:26,459 --> 00:20:28,394 自分の罪を 忘れたのか! 325 00:20:28,461 --> 00:20:32,398 \(ミツ) お前たち 権利証は どこにやった。 326 00:20:32,465 --> 00:20:34,400 清瀬が 買い取る! (紅子) 残念だなあ。 327 00:20:34,467 --> 00:20:37,403 権利証は もう 俺にも 清瀬にも→ 328 00:20:37,470 --> 00:20:39,405 手の届かないところに いってしまった。 329 00:20:39,472 --> 00:20:43,409 何だって? どこだ! どこにある! 330 00:20:43,476 --> 00:20:47,413 (紅子) 落ち着けよ ばあさん。 そのうち 分かるよ。 331 00:20:47,480 --> 00:20:49,415 そのうちだって? 332 00:20:49,482 --> 00:20:52,418 紅子。 何てことを してくれたんだ。 333 00:20:52,485 --> 00:20:55,488 お前のことを 信じていたんだぞ。 334 00:20:57,490 --> 00:21:02,428 (杏子) 紅子。 おかゆ 食べてくれたのね。 335 00:21:02,495 --> 00:21:04,430 ありがとう。 336 00:21:04,497 --> 00:21:08,434 (紅子) 相変わらず ゆで卵むくの 下手くそだな。 337 00:21:08,501 --> 00:21:11,437 フッ。 そうなの。 338 00:21:11,504 --> 00:21:14,440 練習してるんだけど まだ 下手なの。 339 00:21:14,507 --> 00:21:19,379 (ミツ) この非常時に 何 言ってんだ お前たちは! 340 00:21:19,445 --> 00:21:21,381 (太一) 久我山大佐! 341 00:21:21,447 --> 00:21:23,383 (久我山) これは これは 皆さん お揃いで。 342 00:21:23,449 --> 00:21:25,385 ちょうど よかった。 343 00:21:25,451 --> 00:21:27,387 (孝太郎) 何をしに来られた?→ 344 00:21:27,453 --> 00:21:29,389 もう 話すことは 何もないと 言ったはずだが。→ 345 00:21:29,455 --> 00:21:33,393 妻は あなたに 二度と 会いたくないと 言っている。 346 00:21:33,459 --> 00:21:36,396 (孝太郎) あなたから 逃げたいとすら 言っている。→ 347 00:21:36,462 --> 00:21:40,400 あなたも 子爵なら 軍人なら 男なら→ 348 00:21:40,466 --> 00:21:44,404 潔く 身を引いてもらえませんかね。 349 00:21:44,470 --> 00:21:49,475 ハッハハハ…! 350 00:21:49,475 --> 00:21:59,485 ♪~