1 00:00:03,337 --> 00:00:05,272 (特高) そこまでだ!→ 2 00:00:05,339 --> 00:00:07,274 貴様ら 動くな! 3 00:00:07,341 --> 00:00:09,276 (太一) ど… どうして? 4 00:00:09,343 --> 00:00:11,345 (男性) うおーっ! 5 00:00:13,347 --> 00:00:15,282 (特高) おとなしくしろ。 (男性) 痛いよ。 6 00:00:15,349 --> 00:00:19,286 (紅子) 悪く思うなよ 太一。 自業自得。 7 00:00:19,353 --> 00:00:23,290 一緒に 地獄に行こうぜ。 8 00:00:23,357 --> 00:00:27,294 紅子。 お前が 密告を!? 9 00:00:27,361 --> 00:00:30,297 違う。 俺は 違うんだ! 10 00:00:30,364 --> 00:00:32,299 (久我山)《窓口は 清瀬》→ 11 00:00:32,366 --> 00:00:35,302 《バレても 決して 久我山の名を出すな》 12 00:00:35,369 --> 00:00:39,306 《出せば 奥方や息子が どうなっても 知らんぞ》 13 00:00:39,373 --> 00:00:41,375 何が違うんだ!? 14 00:00:43,377 --> 00:00:45,379 いや 何でもない。 15 00:00:54,388 --> 00:00:56,323 {\an8}特高だ! 16 00:00:56,390 --> 00:00:58,325 {\an8}\(久我山) 貴様ら! 17 00:00:58,392 --> 00:01:01,328 {\an8}ここが 子爵邸 久我山家と 知っての乱入か? 18 00:01:01,395 --> 00:01:04,265 {\an8}(特高) 久我山家? 清瀬家では? 19 00:01:04,331 --> 00:01:07,268 {\an8}(久我山) ここは もう わたしの持ち物だ。→ 20 00:01:07,334 --> 00:01:10,271 {\an8}貴様ら 特高が 足を踏み込める場所じゃない! 21 00:01:10,337 --> 00:01:13,340 {\an8}(特高) 失礼しました 久我山大佐! 22 00:01:19,346 --> 00:01:21,282 {\an8}あいつら 捕まったな。 23 00:01:21,348 --> 00:01:23,284 {\an8}(真彦) 紅子と ここで お暮らしでしたか。 24 00:01:23,350 --> 00:01:27,288 {\an8}(杏子) 紅子が 行く所がないなら 来てもいいって 言ってくれたの。 25 00:01:27,354 --> 00:01:29,290 {\an8}(真彦) そうですか 紅子が。 26 00:01:29,356 --> 00:01:33,294 {\an8}(孝太郎) せっかく 家族で 暮らせるというのになあ。 27 00:01:33,360 --> 00:01:38,299 {\an8}(ミツ) 何じゃ その目は。 全て 清瀬のためじゃ。 28 00:01:38,365 --> 00:01:43,304 {\an8}なあ 杏子。 久我山のところに 行っとくれよ。 29 00:01:43,370 --> 00:01:45,306 {\an8}(真彦) 久我山のところって どういうことですか。 30 00:01:45,372 --> 00:01:48,309 {\an8}父と 何か 取引でもしたんですか? 31 00:01:48,375 --> 00:01:51,312 {\an8}(特高) 特高だ! (孝太郎) 何ですか いったい! 32 00:01:51,378 --> 00:01:53,314 (特高) ここは 清瀬家だな。 33 00:01:53,380 --> 00:01:57,318 (ミツ) そうじゃ。 ここは 清瀬の仮の宿じゃが→ 34 00:01:57,384 --> 00:01:59,320 特高が その子爵家に 何の用がある? 35 00:01:59,386 --> 00:02:03,257 貴様らは もう 子爵ではない! (ミツ) 何? 36 00:02:03,324 --> 00:02:06,260 (特高) 清瀬 太一 ならびに 執事の 山田 紅子を→ 37 00:02:06,327 --> 00:02:10,264 横流し品を 敵対国に 売りさばいていた罪で 逮捕した。 38 00:02:10,331 --> 00:02:13,267 な… 何じゃと! (真彦) 紅子が? 39 00:02:13,334 --> 00:02:15,269 (特高) よって 清瀬家は 爵位 はく奪! 40 00:02:15,336 --> 00:02:18,272 (孝太郎) ええっ! (ミツ) しゃ… 爵位 はく奪? 41 00:02:18,339 --> 00:02:21,275 横領の品が まだ あるやもしれぬ。 (ミツ) はっ…。 42 00:02:21,342 --> 00:02:23,277 室内を あらためさせてもらう。 (ミツ) あっ…。 43 00:02:23,344 --> 00:02:25,346 (特高) どけ! (杏子) キャーッ! 44 00:02:27,348 --> 00:02:31,352 太一と紅子が 捕まった。 (杏子) 紅子…。 45 00:02:33,354 --> 00:02:36,290 しゃ… 爵位 はく奪…。 46 00:02:36,357 --> 00:02:41,295 清瀬家が 清瀬家… ううっ! ああ…。 47 00:02:41,362 --> 00:02:43,297 (杏子) お母さま! (孝太郎) ああっ お母さま! 48 00:02:43,364 --> 00:02:46,367 (真彦) 奥さま! (杏子・孝太郎) お母さま…! 49 00:02:50,404 --> 00:02:52,339 (藤堂) これが お前なりの 家族の守り方か。 50 00:02:52,406 --> 00:02:54,341 (紅子) 守ったつもりはない。 こうしないと→ 51 00:02:54,408 --> 00:02:56,343 俺が 生きていけないから したことだ。 52 00:02:56,410 --> 00:02:58,345 (藤堂) 相変わらず バカだな。 53 00:02:58,412 --> 00:03:02,349 (紅子) フッ… そう思うなら 早く 見切りをつけて→ 54 00:03:02,416 --> 00:03:04,351 千鶴さんを 幸せにしてやれ。 55 00:03:04,418 --> 00:03:09,356 (藤堂) 言ったはずだ。 俺は お前を待つと。 56 00:03:09,423 --> 00:03:14,361 (紅子) 太一が捕まって 気掛かりなのは 麗華と眞一のことだ。 57 00:03:14,428 --> 00:03:19,366 (藤堂) 眞一は 真彦の子だってな。 千鶴に聞いた。 58 00:03:19,433 --> 00:03:22,369 (紅子) ああ。 \(ドアの開く音) 59 00:03:22,436 --> 00:03:25,372 (係官) 久我山 真彦が 面会に来ているが。 60 00:03:25,439 --> 00:03:28,442 (紅子) 会うつもりはない。 61 00:03:31,445 --> 00:03:33,380 (真彦) 紅子が 会わないって 言ったんですか? 62 00:03:33,447 --> 00:03:37,451 (係官) そうだ。 山田 紅子の意思だ。 63 00:03:41,455 --> 00:03:44,391 (真彦) 藤堂。 64 00:03:44,458 --> 00:03:48,329 (藤堂) 何だって? 大奥さまが 自分の娘を売ったのか。 65 00:03:48,395 --> 00:03:51,332 (真彦) そのことが 紅子の怒りの火を また 付けてしまったんだ。 66 00:03:51,398 --> 00:03:53,334 全て なくしてしまわなければ→ 67 00:03:53,400 --> 00:03:56,337 大奥さまには 分からないって 思ったんだろう。 68 00:03:56,403 --> 00:04:01,342 紅子は 清瀬を苦しめながら 戒めの傷を 自分にも付けてる。 69 00:04:01,408 --> 00:04:05,346 このまま 放っておけば 最後には 自分の命さえ…。 70 00:04:05,412 --> 00:04:07,348 (藤堂) あいつは 生きるために→ 71 00:04:07,414 --> 00:04:10,351 生き続けるために 今回のことは やったんだ。 72 00:04:10,417 --> 00:04:12,353 あいつは 決して 自分では 死なない。 73 00:04:12,419 --> 00:04:15,356 苦しくても 自分で 生き続けていく女だ。 74 00:04:15,422 --> 00:04:19,360 誰に恨まれても 生き続けていく女だ。 75 00:04:19,426 --> 00:04:22,363 (真彦) 俺は あいつには あいつにだけは→ 76 00:04:22,429 --> 00:04:26,367 今まで 苦しんできた分 幸せになってもらいたいんだ。 77 00:04:26,433 --> 00:04:31,372 (藤堂) 本当に 紅子のことを思うのなら 紅子の意思を尊重しろ。 78 00:04:31,438 --> 00:04:34,441 紅子のことは わたしに任せろ。 79 00:04:48,389 --> 00:04:50,391 (孝太郎) どこに行くんだ? 80 00:04:53,394 --> 00:04:57,331 紅子が 心配なんです。 81 00:04:57,398 --> 00:05:00,334 久我山に頼めば→ 82 00:05:00,401 --> 00:05:03,337 あの人なら きっと 紅子を助けられるはずです。 83 00:05:03,404 --> 00:05:06,340 それが どういうことだか 分かっているのか。 84 00:05:06,407 --> 00:05:08,342 あいつに頼めば→ 85 00:05:08,409 --> 00:05:11,345 久我山と暮らさなければ いけなくなるということなんだぞ。 86 00:05:11,412 --> 00:05:15,349 覚悟は できてます。 (孝太郎) 杏子! 87 00:05:15,416 --> 00:05:22,356 あなた 本当に ごめんなさい。 88 00:05:22,423 --> 00:05:27,361 それから こんな私を 愛してくれて→ 89 00:05:27,428 --> 00:05:31,365 ホントに ありがとう。 90 00:05:31,432 --> 00:05:36,370 私は あなたの妻で 幸せでした。 91 00:05:36,437 --> 00:05:38,372 杏子…。 92 00:05:38,439 --> 00:05:40,374 わたしのそばに いてくれるだけでいい。 93 00:05:40,441 --> 00:05:43,377 だから 行かないでくれ。 94 00:05:43,444 --> 00:05:45,379 あいつのところへは 行かないでくれ。 95 00:05:45,446 --> 00:05:47,314 行かなくちゃ。 96 00:05:47,381 --> 00:05:49,316 今 私が 紅子に やってあげられるのは→ 97 00:05:49,383 --> 00:05:52,319 これしかないの。 98 00:05:52,386 --> 00:06:03,330 紅子は 私の娘。 私たちの 愛する娘です。 99 00:06:03,397 --> 00:06:07,334 幸せにしてあげなくちゃ。 100 00:06:07,401 --> 00:06:09,336 杏子…。 101 00:06:09,403 --> 00:06:16,410 今まで ありがとう。 102 00:06:20,414 --> 00:06:22,416 杏子。 103 00:06:29,423 --> 00:06:35,429 (孝太郎の泣き声) 104 00:06:39,600 --> 00:06:42,536 (真彦) お願いだ。 太一の分まで 俺に 君たちの面倒を見させてくれ。 105 00:06:42,603 --> 00:06:47,474 (麗華) あの子の父親は 太一です。 あなたじゃない。→ 106 00:06:47,541 --> 00:06:51,478 あの子も 太一を慕っています。 太一だけが 父親なんです。 107 00:06:51,545 --> 00:06:56,550 あの子から 父親を奪うことは わたしには できません。 108 00:06:58,552 --> 00:07:01,488 (藤堂) 紅子の出所の 手続きをしてください。 109 00:07:01,555 --> 00:07:04,491 あなたにならば できるはずだ。 >> 断る。 110 00:07:04,558 --> 00:07:06,493 わたしと あいつは 何の関係もない。 111 00:07:06,560 --> 00:07:09,496 あいつが 自分で望んで 捕まったんだ。 112 00:07:09,563 --> 00:07:12,499 なぜ わたしが あいつを 助けてやらなければならん。 113 00:07:12,566 --> 00:07:14,501 (藤堂) あなたの娘でしょう! 114 00:07:14,568 --> 00:07:18,505 >> いらないんだよ そんなものは! (藤堂) そんなものって。 115 00:07:18,572 --> 00:07:21,508 もともと 子供がいたから 凛子がいたから→ 116 00:07:21,575 --> 00:07:23,510 杏子は わたしの元から 去ったんだ。 117 00:07:23,577 --> 00:07:26,513 いなければ よかったんだ! 子供なんてものは! 118 00:07:26,580 --> 00:07:29,516 (藤堂) 何ていうことを。 119 00:07:29,583 --> 00:07:34,521 ああ。 せっかくだから お前には 教えといてやろう。 120 00:07:34,588 --> 00:07:39,526 紅子と真彦は 血は つながっていない。 121 00:07:39,593 --> 00:07:41,528 (藤堂) どういうことですか!? 122 00:07:41,595 --> 00:07:44,531 真彦は わたしの子供ではない。 123 00:07:44,598 --> 00:07:46,533 妻が どこの馬の骨とも 分からんやつとの間に→ 124 00:07:46,600 --> 00:07:49,469 つくった子供だ。 125 00:07:49,536 --> 00:07:52,473 だから 結婚でも何でも できるんだよ。 126 00:07:52,539 --> 00:07:55,475 それなのに 凛子の自殺を 勝手に わたしのせいにして。 127 00:07:55,542 --> 00:07:58,478 (藤堂) そんな… そんなことが! 128 00:07:58,545 --> 00:08:01,481 (久我山) 杏子。 (藤堂) 奥さま。 129 00:08:01,548 --> 00:08:05,485 今の話 本当なの?→ 130 00:08:05,552 --> 00:08:09,490 あの子たちが 血が つながってないって 本当なの? 131 00:08:09,556 --> 00:08:13,493 ああ ホントだ。 真彦は わたしの子供なんかじゃない。 132 00:08:13,560 --> 00:08:18,498 そんな… じゃあ 凛子の自殺は 何だったの? 133 00:08:18,565 --> 00:08:20,500 君が いけないんだろ。 134 00:08:20,567 --> 00:08:25,572 あなた 私を苦しめるためだけに。 135 00:08:30,577 --> 00:08:36,516 紅子を助けてあげて。 あなたと 私の娘を。 136 00:08:36,583 --> 00:08:42,589 そうしていただけるのなら 私は あなたと暮らします。 137 00:08:45,592 --> 00:08:48,528 決まってるじゃないか。 わたしたちの子供だ。→ 138 00:08:48,595 --> 00:08:51,598 助けるに 決まってるじゃないか! 139 00:08:55,602 --> 00:08:59,606 (係官) 山田 紅子 出ろ。 釈放だ。 140 00:09:08,615 --> 00:09:10,550 紅子…。 141 00:09:10,617 --> 00:09:12,552 あ… あんた 釈放されたのか? 142 00:09:12,619 --> 00:09:18,558 (紅子) ああ なぜだか分からないが いきなり 釈放された。 143 00:09:18,625 --> 00:09:22,562 あの人は どこだ? (孝太郎) 杏子は…→ 144 00:09:22,629 --> 00:09:26,566 杏子は お前を救うために 久我山のところに 向かったんだ。 145 00:09:26,633 --> 00:09:28,568 (紅子) 何だって? 146 00:09:28,635 --> 00:09:30,570 (孝太郎) お前が 釈放されたということは→ 147 00:09:30,637 --> 00:09:37,577 杏子は もう 戻っては来ない。 久我山と暮らすということだ。 148 00:09:37,644 --> 00:09:43,583 (紅子) そんな… 俺のために あの人は 行ってしまったのか。 149 00:09:43,650 --> 00:09:47,521 (孝太郎) そうだ 紅子。 お前のせいだ! 150 00:09:47,587 --> 00:09:49,589 くっ…。 151 00:09:51,591 --> 00:09:54,528 お前を殴ることなんて できない。 152 00:09:54,594 --> 00:09:57,597 しばらく 一人にしてくれ。 153 00:10:00,600 --> 00:10:03,604 (戸の閉まる音) 154 00:10:07,607 --> 00:10:12,546 (久我山) 似合うよ 杏子。 これでこそ 僕の杏子だ。 155 00:10:12,612 --> 00:10:14,548 君が いつ戻っても いいように→ 156 00:10:14,614 --> 00:10:18,552 この部屋は 君がいたころのままに しておいたんだ。→ 157 00:10:18,618 --> 00:10:21,555 これから わたしたちの 暮らしが始まる。→ 158 00:10:21,621 --> 00:10:27,628 24年前の 君が裏切った あのときから やり直そう。 159 00:10:33,633 --> 00:10:37,571 わたしは 君だけを 愛し続けていく。 160 00:10:37,638 --> 00:10:42,576 君は わたしだけを見て 生きていくんだ。 161 00:10:42,642 --> 00:10:48,515 君が わたしといるかぎり わたしは 紅子には 手を出さない。 162 00:10:48,582 --> 00:10:53,520 でも また 君が わたしを切り捨てたら→ 163 00:10:53,587 --> 00:10:56,590 わたしは 紅子に 何をするか 分からないよ。 164 00:10:58,592 --> 00:11:02,529 どんな苦しみを 与えてしまうか 分からない。 165 00:11:02,596 --> 00:11:05,599 そのことだけは 覚えといてほしいんだ。 166 00:11:10,604 --> 00:11:13,540 \(千鶴) 真彦さん! (麗華) また 来たの? 167 00:11:13,607 --> 00:11:18,545 わたしの心は 変わらないわ。 太一が出てくるのを 待ちます。 168 00:11:18,612 --> 00:11:22,549 (真彦) だったら それまででいい。 俺に 君たちを守らせてくれ。 169 00:11:22,616 --> 00:11:26,553 今の あなたには 誰も守ることなんて できないわ。 170 00:11:26,620 --> 00:11:29,556 仕事もない。 住む所も決まってない あなたが→ 171 00:11:29,623 --> 00:11:33,560 どうやって わたしたちを 守るっていうの? 172 00:11:33,627 --> 00:11:35,562 (真彦) 分かった。 173 00:11:35,629 --> 00:11:38,632 守れるようになったら いいんだな。 174 00:11:43,637 --> 00:11:45,572 (千鶴) 麗華さん。 175 00:11:45,639 --> 00:11:48,508 太一のことは もう 忘れてくれて いいんだよ。 176 00:11:48,575 --> 00:11:50,510 お母さん。 177 00:11:50,577 --> 00:11:56,516 (千鶴) あんたと 眞一の幸せを 一番に考えておくれ。→ 178 00:11:56,583 --> 00:11:59,519 眞一の 本当の お父さんが 真彦さんが→ 179 00:11:59,586 --> 00:12:01,521 あそこまで 言ってくれてるんだ。 180 00:12:01,588 --> 00:12:07,527 もう 太一のことは 忘れて 真彦さんと 一緒になりな。 181 00:12:07,594 --> 00:12:12,532 太一との結婚が わたしの選んだ道なんです。 182 00:12:12,599 --> 00:12:18,605 わたし 太一が出所できないか お父さまに 相談してきます。 183 00:12:27,614 --> 00:12:31,551 (紅子) まさか あの人が…。 184 00:12:31,618 --> 00:12:33,553 \(戸の開く音) 185 00:12:33,620 --> 00:12:36,556 (紅子) 麗華。 >> 何で 紅子がいるのよ。 186 00:12:36,623 --> 00:12:38,558 どうして あなただけが 釈放されるのよ。 187 00:12:38,625 --> 00:12:42,562 あなたが 太一を 危ない仕事に 巻き込んだんでしょう。 188 00:12:42,629 --> 00:12:46,566 眞一から 太一を奪った 紅子が許せない! 189 00:12:46,633 --> 00:12:51,505 確かに 太一は 罰せられるべき人間でもあったわ。 190 00:12:51,571 --> 00:12:55,509 あなたを刺した。 わたしのことも 強姦した。 191 00:12:55,575 --> 00:12:59,513 でも そんな男を 夫に選んだのは わたしよ。 192 00:12:59,579 --> 00:13:01,515 ホントなら 真彦さんと眞一と→ 193 00:13:01,581 --> 00:13:04,518 3人で 暮らしていくことが 本来の姿。 194 00:13:04,584 --> 00:13:07,521 でも その幸せは 4年前に あきらめたの。 195 00:13:07,587 --> 00:13:12,526 太一と共に 生きていくことを 決めたのよ。 196 00:13:12,592 --> 00:13:15,529 太一も 眞一のことは 心から愛してくれてるわ。 197 00:13:15,595 --> 00:13:18,532 だから 生きてこれたの。 198 00:13:18,598 --> 00:13:22,536 太一と眞一と 3人で 生きてこれたのよ。 199 00:13:22,602 --> 00:13:26,540 何をしたって わたしは 太一を取り戻してみせる。 200 00:13:26,606 --> 00:13:29,609 それが わたしの選んだ道なの。 201 00:13:41,154 --> 00:13:43,156 さあ 杏子 一緒に飲もう。 202 00:13:45,158 --> 00:13:48,094 杏子 わたしは ここに いるんだよ。 203 00:13:48,161 --> 00:13:51,097 (グラスの割れる音) (杏子) キャッ! 204 00:13:51,164 --> 00:13:57,103 そうだ。 それでいい。 わたしだけを見ているんだ。 205 00:13:57,170 --> 00:14:00,106 \(真彦) 奥さま。 >> 真彦! 206 00:14:00,173 --> 00:14:02,108 (真彦) どうして ここへ? 207 00:14:02,175 --> 00:14:05,111 大奥さまと この人との取引を 受けたんですか!? 208 00:14:05,178 --> 00:14:08,114 (久我山) 何を言ってる。 杏子は 自らの意思で→ 209 00:14:08,181 --> 00:14:11,117 わたしのところへ 戻ってきたんだ。→ 210 00:14:11,184 --> 00:14:14,120 紅子は わたしが 釈放させた。 211 00:14:14,187 --> 00:14:17,057 (真彦) 紅子は 釈放されたんですか? 212 00:14:17,123 --> 00:14:19,059 (久我山) わたしと 杏子の 大事な娘だからな。→ 213 00:14:19,125 --> 00:14:21,061 臭い おりになど 入れておけんだろう。 214 00:14:21,127 --> 00:14:24,064 真彦 お前と紅子はね…。 215 00:14:24,130 --> 00:14:27,133 真彦。 お前は 何しに来た。 216 00:14:29,135 --> 00:14:33,073 (真彦) もう一度 俺を 久我山に戻してくれ! 217 00:14:33,139 --> 00:14:36,076 (久我山) わたしを憎む お前が なぜ 久我山に戻る? 218 00:14:36,142 --> 00:14:40,080 意味が分からないが どちらにしても お前は いらない。 219 00:14:40,146 --> 00:14:43,083 (真彦) あんたが 何と言おうと 戻る。 久我山の名を継ぐ。 220 00:14:43,149 --> 00:14:47,087 そして 自分の子供を幸せにする。 あんたのようには ならない。 221 00:14:47,153 --> 00:14:49,155 真彦 自分の子供って? 222 00:14:51,157 --> 00:14:54,094 (真彦) 眞一は 俺の息子です。 223 00:14:54,160 --> 00:14:56,096 何ですって? 224 00:14:56,162 --> 00:15:00,100 アハハハ! こりゃあいい。 225 00:15:00,166 --> 00:15:04,104 紅子を あきらめて 麗華と眞一を守るか。 226 00:15:04,170 --> 00:15:08,108 (真彦) 太一が いない 今 俺が 2人を幸せにする。 227 00:15:08,174 --> 00:15:11,111 それが 眞一の父親としての 俺の責任だ。 228 00:15:11,177 --> 00:15:13,113 だから 俺は 久我山に戻る。 229 00:15:13,179 --> 00:15:17,117 お前には 興味がない。 勝手にしろ。 230 00:15:22,122 --> 00:15:28,061 (紅子) もう いいのか。 (ミツ) ああ。 もう いい。 231 00:15:28,128 --> 00:15:32,065 なあ 紅子。 (紅子) ん? 232 00:15:32,132 --> 00:15:36,069 太一は ホントは やっとらんのだろ? 233 00:15:36,136 --> 00:15:39,072 (紅子) ああ。 太一は 初取引だ。 234 00:15:39,139 --> 00:15:42,075 俺が やってたことを 太一に押し付けた。 235 00:15:42,142 --> 00:15:44,144 ほら。 236 00:15:46,146 --> 00:15:48,081 俺を恨むか? 237 00:15:48,148 --> 00:15:53,086 俺のせいで 清瀬の家も爵位も 何もかも 失った。 238 00:15:53,153 --> 00:15:58,091 バカにするな。 ハッ。 そんなことは もう どうでもいい。 239 00:15:58,158 --> 00:16:01,094 なあ 紅子。 240 00:16:01,161 --> 00:16:05,098 わたしが 守ろうとしてきたものは 何だったんだろうなあ。 241 00:16:05,165 --> 00:16:08,101 (紅子) 家だろ。 それと 爵位。 242 00:16:08,168 --> 00:16:12,105 だから あんたは 清瀬の母を 久我山に渡してまで→ 243 00:16:12,172 --> 00:16:15,108 家を取り戻そうとした。 244 00:16:15,175 --> 00:16:18,044 俺は それを あんたから奪った。 245 00:16:18,111 --> 00:16:21,047 あんたには 親の情なんてものはない。 246 00:16:21,114 --> 00:16:25,051 清瀬に縛り付けられた 哀れな マリオネットだ。 247 00:16:25,118 --> 00:16:30,056 手厳しいな。 ハッ…。 248 00:16:30,123 --> 00:16:34,060 だが 聞け。 249 00:16:34,127 --> 00:16:37,063 わたしが 清瀬を守ってきたのは→ 250 00:16:37,130 --> 00:16:42,068 確かに バカげたことに 見えるかもしれん。 251 00:16:42,135 --> 00:16:46,072 だがな 人は 誰しも→ 252 00:16:46,139 --> 00:16:50,076 誰にも譲れん 大事なものを 持ってるんだ。 253 00:16:50,143 --> 00:16:53,079 さっき 麗華が来たが→ 254 00:16:53,146 --> 00:16:56,082 あいつは あんな バカ太一のことを→ 255 00:16:56,149 --> 00:16:59,085 本当に認めてくれている。 256 00:16:59,152 --> 00:17:02,088 それは あの子が→ 257 00:17:02,155 --> 00:17:05,091 それを 大事にして 生きているからだ。 258 00:17:05,158 --> 00:17:08,094 他人にとって バカげて 見えることでも→ 259 00:17:08,161 --> 00:17:11,097 本人にとっては それがないと→ 260 00:17:11,164 --> 00:17:14,167 生きていけないことだって あるんだ。 261 00:17:16,169 --> 00:17:20,106 何でもかんでも 自分の物差しだけで→ 262 00:17:20,173 --> 00:17:23,109 物事を見ては いかん。 263 00:17:23,176 --> 00:17:26,112 (紅子) 自分は 間違ってないっていうのか。 264 00:17:26,179 --> 00:17:29,115 早くに だんなを亡くしてね。 265 00:17:29,182 --> 00:17:35,121 杏子を守るには 清瀬を守らなきゃいかん。 266 00:17:35,188 --> 00:17:37,123 清瀬を守ることで→ 267 00:17:37,190 --> 00:17:42,128 杏子や 生まれてきた凛子を 守ることになる。 268 00:17:42,195 --> 00:17:45,131 そういうふうに 考えてきたつもりだったが→ 269 00:17:45,198 --> 00:17:48,134 いつの間にか ずれちまってたんだね。 270 00:17:48,201 --> 00:17:50,136 (紅子) ばあさん。 271 00:17:50,203 --> 00:17:54,207 清瀬を 第一に考えてきた。 272 00:17:56,209 --> 00:18:02,215 それが 自分にとっての 生きがいになってしまってたんだ。 273 00:18:04,217 --> 00:18:11,157 本当に 大事なものは 失ってみて 初めて分かる。 274 00:18:11,224 --> 00:18:20,166 自分で捨てといて 何だが ようやく そのことに 気付いたよ。 275 00:18:24,170 --> 00:18:26,172 紅子。 276 00:18:28,174 --> 00:18:32,111 お前や 麗華は まだ若い。 277 00:18:32,178 --> 00:18:36,115 失ってから 気付いたんじゃ 遅いんじゃ。 278 00:18:36,182 --> 00:18:39,118 何かに こだわるあまり→ 279 00:18:39,185 --> 00:18:45,124 本当に 大事なものを 見失うことだってある。 280 00:18:45,191 --> 00:18:50,196 清瀬に こだわり続けてきた わたしが 言うことだ。 281 00:18:53,199 --> 00:18:57,136 心して 覚えておきなさい。 282 00:18:57,203 --> 00:18:59,138 (せき) 283 00:18:59,205 --> 00:19:03,142 (紅子) 大丈夫か ばあさん。 >> 大丈夫だ。 284 00:19:03,209 --> 00:19:10,150 (せき) 285 00:19:10,216 --> 00:19:13,152 あー わたしは→ 286 00:19:13,219 --> 00:19:17,090 一人で 死んでいく覚悟は できておる。 287 00:19:17,156 --> 00:19:24,097 これは 今まで 自分がしてきたことへの 償いだ。 288 00:19:24,163 --> 00:19:32,105 だから 紅子… わたしのことには 構わず→ 289 00:19:32,171 --> 00:19:38,178 お前は 自分の幸せを… つかめ! 290 00:19:41,180 --> 00:19:44,117 (杏子) あなたは 麗華さんと 眞一を→ 291 00:19:44,183 --> 00:19:49,122 幸せにするために 戻ってきたのよね。 292 00:19:49,188 --> 00:19:53,126 (真彦) 今の紅子には 藤堂がいます。 293 00:19:53,192 --> 00:19:56,195 あいつなら きっと 紅子を幸せにしてくれます。 294 00:19:58,198 --> 00:20:02,135 あなたと 紅子は ずれてしまったのよね。 295 00:20:02,201 --> 00:20:08,141 お互いに 向かう道が 違ってしまったのよね。 296 00:20:08,207 --> 00:20:13,146 久我山が もっと早くに 真実を 伝えてさえいてくれれば。 297 00:20:13,212 --> 00:20:16,149 あまりにも ひど過ぎるわ。 298 00:20:16,215 --> 00:20:20,086 (真彦) 真実…。 真実って 何ですか? 299 00:20:20,153 --> 00:20:23,089 (ため息) 300 00:20:23,156 --> 00:20:27,093 あなたは 自分の子供を 愛してあげなさい。 301 00:20:27,160 --> 00:20:30,096 久我山のようには なっては いけない。 302 00:20:30,163 --> 00:20:35,168 自分の子供を 幸せにしてあげなさい。 303 00:20:42,175 --> 00:20:45,111 (紅子) 俺の向かうべき道は…。 304 00:20:45,178 --> 00:20:48,114 (真彦)《お前は お前の人生を あきらめるな》 305 00:20:48,181 --> 00:20:51,117 《蛾でも 蝶でも 何でもいい。 生き続けろ》 306 00:20:51,184 --> 00:20:55,188 《そうでなければ 俺が お前を許さないからな》 307 00:21:03,196 --> 00:21:13,206 ♪~ 308 00:21:13,206 --> 00:21:16,142 (真彦) 久我山のところに戻った。 だから 一緒に来てくれ。 309 00:21:16,209 --> 00:21:18,077 わたしは 行かないわ。 310 00:21:18,144 --> 00:21:21,080 太一を待つと 言ったでしょ。 (真彦) 麗華。 311 00:21:21,147 --> 00:21:24,083 麗華さん。 もう ここは 出てってくれないかね。 312 00:21:24,150 --> 00:21:26,085 (麗華) えっ? 313 00:21:26,152 --> 00:21:30,089 あんたたちを 養っていくのは わたしも 大変なんだよ。 314 00:21:30,156 --> 00:21:32,091 お母さん…。 315 00:21:32,158 --> 00:21:36,095 (真彦) 久我山のところで 俺と君と眞一で 暮らそう。 一緒に行こう。 316 00:21:36,162 --> 00:21:41,100 嫌よ。 わたしは 行かないわ。 あなたとなんか 暮らさないわ。 317 00:21:41,167 --> 00:21:43,169 わたしは 太一を待つの! 318 00:21:45,171 --> 00:21:48,107 (真彦) 紅子。 319 00:21:48,174 --> 00:21:52,178 (紅子) なあ 麗華。 俺と一緒に 暮らさないか。 320 00:21:52,178 --> 00:21:59,185 ♪~