1 00:00:06,507 --> 00:00:09,443 {\an8}(紅子) 大事な話がある。 2 00:00:09,510 --> 00:00:15,449 {\an8}横流しに お前が絡んでいたことを 特高に密告する。 3 00:00:15,516 --> 00:00:20,454 {\an8}それを避けたければ 太一を 拘置所から出せ。 4 00:00:20,521 --> 00:00:22,456 {\an8}(久我山) お前が わたしを脅すか。 5 00:00:22,523 --> 00:00:24,458 {\an8}そんなことして 覚悟は できてんのか? 6 00:00:24,525 --> 00:00:26,460 {\an8}(紅子) どんな覚悟だ。 7 00:00:26,527 --> 00:00:31,465 {\an8}ここで 俺を殺すか? 実の娘を 殺すのか? 8 00:00:31,532 --> 00:00:36,470 {\an8}凛子を死に追いやった お前が 今度は 直接 俺に手を下すか。 9 00:00:36,537 --> 00:00:38,472 {\an8}殺すんなら 殺せ。 10 00:00:38,539 --> 00:00:40,474 {\an8}俺が死ねば→ 11 00:00:40,541 --> 00:00:42,476 {\an8}即 特高に密告する手はずは できている。 12 00:00:42,543 --> 00:00:44,478 {\an8}藤堂だな。 13 00:00:44,545 --> 00:00:46,480 {\an8}(紅子) 俺を出せたぐらいだ。 14 00:00:46,547 --> 00:00:50,484 {\an8}太一を出すことぐらい お前なら 簡単に できるだろう。 15 00:00:50,551 --> 00:00:54,555 {\an8}分かった。 早めに 手を打とう。 16 00:01:00,561 --> 00:01:02,430 {\an8}(杏子) 紅子。 17 00:01:02,496 --> 00:01:04,498 ああ…。 18 00:01:07,501 --> 00:01:09,437 久我山が 何か してこなかった? 19 00:01:09,503 --> 00:01:12,440 あなたを 苦しめるようなこと してきたんじゃないの? 20 00:01:12,506 --> 00:01:15,443 (紅子) いや 大丈夫だ。 21 00:01:15,509 --> 00:01:19,447 そう。 なら よかった。 22 00:01:19,513 --> 00:01:23,451 私 ここにいても それだけが 心配で。 23 00:01:23,517 --> 00:01:27,455 表のことは 何も分からないから。 24 00:01:27,521 --> 00:01:30,458 (紅子) あんたは それでいいのか? 25 00:01:30,524 --> 00:01:36,464 ここにいて… あいつといて 幸せなのか? 26 00:01:36,530 --> 00:01:39,467 俺のことを心配してるなら 無用だぞ。 27 00:01:39,533 --> 00:01:43,471 俺の幸せは 俺自身の手で つかむ。 28 00:01:43,537 --> 00:01:47,475 だから あんたは 俺のことなんか気にせずに→ 29 00:01:47,541 --> 00:01:51,479 自分の幸せのために 生きてほしい。 30 00:01:51,545 --> 00:01:56,550 人生 あきらめんなよ。 母さん。 31 00:01:58,552 --> 00:02:01,555 紅子…。 32 00:02:03,491 --> 00:02:08,429 (紅子) ばあさんは 凛子の墓の隣で 眠ってる。 33 00:02:08,496 --> 00:02:11,432 今ごろ 2人で 積もる話を あれこれと→ 34 00:02:11,499 --> 00:02:15,436 笑いながら 話してるんじゃないかな。 35 00:02:15,503 --> 00:02:17,438 母さんも 行ってやれ。 36 00:02:17,505 --> 00:02:21,442 それで 3人で いろんな話をするんだ。 37 00:02:21,509 --> 00:02:25,446 母さんが行ったら 2人も喜ぶ。 38 00:02:25,513 --> 00:02:29,450 うん… そうする。 39 00:02:29,517 --> 00:02:34,522 そうするわ。 2人に 会いに行く。 40 00:02:43,697 --> 00:02:45,633 (真彦) 紅子。 来てたのか。 41 00:02:45,699 --> 00:02:48,569 (紅子) ああ。 母さんに 会ってきた。 42 00:02:48,636 --> 00:02:51,572 (真彦) そうか。 母さんか…。 43 00:02:51,639 --> 00:02:55,576 (紅子) ああ。 母さんも 凛子や ばあさんに→ 44 00:02:55,643 --> 00:02:57,578 会いに行ってくれるって 約束してくれた。 45 00:02:57,645 --> 00:03:01,582 (真彦) そうか。 ここを出る決心をしたんだな。 46 00:03:01,649 --> 00:03:04,585 (紅子) ああ。 47 00:03:04,652 --> 00:03:08,589 お前は いつまで ここにいるつもりだ? 48 00:03:08,656 --> 00:03:12,593 (真彦) 俺は もう あの人から逃げるのを やめにする。 49 00:03:12,660 --> 00:03:16,597 俺は 父と 向き合っていくつもりだ。 50 00:03:16,664 --> 00:03:18,599 (紅子) そうか。 51 00:03:18,666 --> 00:03:23,604 (真彦) 俺の存在が あの人を 壊してしまった。 52 00:03:23,671 --> 00:03:26,674 だから 俺は あの人を見ていく責任がある。 53 00:03:28,676 --> 00:03:33,614 俺が生まれたことで 全ては 壊れた。 54 00:03:33,681 --> 00:03:39,620 久我山は 母を 心から愛していたんだ。 55 00:03:39,687 --> 00:03:45,626 愛する者に 裏切られた苦しみで 父は 絶望したんだと思う。 56 00:03:45,693 --> 00:03:49,563 そして その絶望を埋めるように 奥さまを 愛したんだ。 57 00:03:49,630 --> 00:03:53,567 きっと そこには 本物の愛が あったんだと思う。 58 00:03:53,634 --> 00:03:56,570 だから お前や凛子が生まれた。 59 00:03:56,637 --> 00:03:59,573 (紅子) 本物の愛? 60 00:03:59,640 --> 00:04:02,576 (真彦) だが 奥さまは お前と凛子を産んだ後→ 61 00:04:02,643 --> 00:04:07,581 駆け落ち ぎりぎりで やはり 父を裏切ってしまった。 62 00:04:07,648 --> 00:04:13,587 愛する女 2人に裏切られ 父は 壊れてしまったんだ。 63 00:04:13,654 --> 00:04:20,594 (紅子) その気持ち 分からなくもない。 俺も そうだった。 64 00:04:20,661 --> 00:04:24,598 清瀬への思いを 断ち切れなかった。 65 00:04:24,665 --> 00:04:27,601 (真彦) 愛があるから 苦しいんだ。 66 00:04:27,668 --> 00:04:31,605 それでも 人は 愛することを やめられない。 67 00:04:31,672 --> 00:04:36,677 苦しむことが分かってても 愛は 捨てられないんだ。 68 00:04:38,679 --> 00:04:43,684 (紅子) あいつも 苦しんだんだな。 69 00:04:45,686 --> 00:04:50,624 (久我山) 杏子が 手に入らないなら 壊してしまえばいい。 70 00:04:50,624 --> 00:05:01,635 ♪~ 71 00:05:01,635 --> 00:05:03,637 全てを 壊してやる。 72 00:05:05,639 --> 00:05:07,574 (真彦) 母だ。 73 00:05:07,641 --> 00:05:11,578 (紅子) お前に 紅色の指輪を 持たせてくれた人だな。 74 00:05:11,645 --> 00:05:13,580 (真彦) ああ そうだ。 75 00:05:13,647 --> 00:05:15,582 俺が結婚する相手に 渡しなさいと→ 76 00:05:15,649 --> 00:05:19,586 清瀬に もらわれていくときに 持たせてくれた。 77 00:05:19,653 --> 00:05:23,590 俺には とても優しい母だった。 78 00:05:23,657 --> 00:05:28,662 (紅子) この人が お前を産んでくれたんだな。 79 00:05:30,664 --> 00:05:35,602 考えてみれば あいつも 哀れだよな。 80 00:05:35,669 --> 00:05:41,608 あいつは 人を愛することを 忘れてしまったんだ。 81 00:05:41,675 --> 00:05:44,611 (真彦) あの人も 孤独なんだと思う。 82 00:05:44,678 --> 00:05:49,550 俺が あの人を 見続けていれば… あの人の そばにいれば→ 83 00:05:49,616 --> 00:05:53,554 いつか あの人の心も解け いずれ 片も付くだろう。 84 00:05:53,620 --> 00:05:55,556 もう お前を縛る 清瀬家もない。 85 00:05:55,622 --> 00:05:59,560 奥さまとの… 母との わだかまりもない。 86 00:05:59,626 --> 00:06:05,632 お前の人生は 自由だ。 お前は お前で 幸せになれ。 87 00:06:05,632 --> 00:06:15,642 ♪~ 88 00:06:15,642 --> 00:06:17,578 (真彦) フッ。 89 00:06:17,644 --> 00:06:22,583 (紅子) フフッ…。 笑ってりゃ いいこともある。 90 00:06:22,649 --> 00:06:28,589 この先 何が起きても アタイは 笑って生きてく。 91 00:06:28,655 --> 00:06:34,595 (真彦) そうだな。 笑っていればいい。 そうすれば きっと 幸せになれる。 92 00:06:34,661 --> 00:06:39,666 (紅子) アタイは 藤堂と 結婚することにした。 93 00:06:41,668 --> 00:06:46,673 藤堂と 笑いながら生きていく。 94 00:06:48,609 --> 00:06:50,544 (真彦) そうか。 95 00:06:50,611 --> 00:06:54,548 あいつなら きっと お前を幸せにしてくれる。 96 00:06:54,615 --> 00:06:57,551 (紅子) ああ。 97 00:06:57,618 --> 00:07:02,623 (真彦) これから 俺たちは 別々の道を 歩いていくんだな。 98 00:07:07,628 --> 00:07:09,630 (真彦) 行こう。 99 00:07:13,634 --> 00:07:15,636 (真彦) 帰ろう。 100 00:07:26,647 --> 00:07:30,651 (真彦) 同じ道を歩くのは これが最後だ。 101 00:07:44,665 --> 00:08:35,649 ♪~ 102 00:08:40,654 --> 00:08:42,589 ああっ! 103 00:08:42,656 --> 00:08:45,659 (久我山) 杏子。 どこ行くんだい? 104 00:08:47,594 --> 00:08:52,532 わたしから 逃げるのかい? 105 00:08:52,599 --> 00:08:57,604 そんなこと…。 母の墓参りに行くだけです。 106 00:08:59,606 --> 00:09:02,542 (杏子) 嫌っ。 やめてください。 何するんですか。 107 00:09:02,609 --> 00:09:05,545 (杏子) どうして!? 墓参りに行くだけなんですよ。→ 108 00:09:05,612 --> 00:09:09,616 必ず戻ってきます。 逃げたりなんて しません。 109 00:09:11,618 --> 00:09:14,554 ああっ…。 (久我山) 君も 紅子も 麗華も→ 110 00:09:14,621 --> 00:09:17,557 どうして 一人の男を 愛し続けられないんだ? 111 00:09:17,624 --> 00:09:20,561 子供が できたからと どうして ほかの選択が できるんだ? 112 00:09:20,627 --> 00:09:22,562 (杏子) 私は 母親です。 113 00:09:22,629 --> 00:09:24,564 親が 子供のことを 一番に考えることの→ 114 00:09:24,631 --> 00:09:26,566 何が いけないんですか? 115 00:09:26,633 --> 00:09:28,568 だからって どうして わたしを捨てた? 116 00:09:28,635 --> 00:09:31,571 お前も妻も どうして わたしを 愛し続けてくれなかった!→ 117 00:09:31,638 --> 00:09:33,573 わたしは 誰よりも お前を愛した。 118 00:09:33,640 --> 00:09:36,576 子供なんて 後から できたものだ。 119 00:09:36,643 --> 00:09:38,578 そんなものに わたしの愛は 揺るがない! 120 00:09:38,645 --> 00:09:41,581 あなた おかしいわ。 121 00:09:41,648 --> 00:09:43,583 何で 自分の子供も 愛せないんですか。 122 00:09:43,650 --> 00:09:45,585 何を言ってる。 123 00:09:45,652 --> 00:09:47,587 わたしには 一番が 一番じゃなくなることの方が→ 124 00:09:47,654 --> 00:09:49,589 理解が できない。 125 00:09:49,656 --> 00:09:51,591 何で 誰も わたしのこと 見てくれないんだ! 126 00:09:51,658 --> 00:09:53,593 もう いらない。 127 00:09:53,660 --> 00:09:55,662 思いどおりにならないなら もう いらない! 128 00:09:57,664 --> 00:09:59,666 (久我山) ああっ! (杏子) キャーッ! 129 00:10:02,669 --> 00:10:06,606 君が いけないんだよ 杏子。 ここで じっくり見てるといい。 130 00:10:06,673 --> 00:10:09,609 わたしが どれだけ 君を愛してるのか→ 131 00:10:09,676 --> 00:10:11,611 見せてあげるよ。 132 00:10:11,678 --> 00:10:13,613 何をするの?→ 133 00:10:13,680 --> 00:10:16,616 お願い。 紅子には 手を出さないで。→ 134 00:10:16,683 --> 00:10:19,619 麗華さんにも 手を出さないで。 誰にも 手を出さないで!→ 135 00:10:19,686 --> 00:10:25,692 バカなこと しないで。 紅子は あなたの娘なのよ! 136 00:10:29,563 --> 00:10:31,498 (麗華) 太一が 戻ってこれるの? (紅子) ああ。 137 00:10:31,565 --> 00:10:35,502 久我山が 出すと約束してくれた。 >> 紅子 ありがとう。 138 00:10:35,569 --> 00:10:40,507 (千鶴) 紅子さん。 ありがとね! ホントに ありがとう! 139 00:10:40,574 --> 00:10:43,510 (麗華) 眞一。 140 00:10:43,577 --> 00:10:47,447 (紅子) 眞一。 お父さんが帰ってくるぞ。 (眞一) うん! 141 00:10:47,514 --> 00:10:51,451 (麗華) 眞一。 よかったわね。 お父さまと いっぱい遊ぼうね。 142 00:10:51,518 --> 00:10:53,453 うん! (千鶴) 出所祝い しなきゃ。 143 00:10:53,520 --> 00:10:56,456 あの子の大好きな 豚汁 作ってあげなきゃね。 144 00:10:56,523 --> 00:10:59,459 ああ 材料 あったかしら。 眞ちゃん! 145 00:10:59,526 --> 00:11:03,463 お父さん 帰ってくるね。 うれしい? うれしい? 146 00:11:03,530 --> 00:11:06,466 紅子。 ホントに ありがとう。 147 00:11:06,533 --> 00:11:10,470 わたしね あなたに 太一が わたしたちを→ 148 00:11:10,537 --> 00:11:14,474 誰よりも考えてるって聞かされて ホントに うれしかった。 149 00:11:14,541 --> 00:11:16,476 わたしの選択は 間違ってなかったんだって→ 150 00:11:16,543 --> 00:11:18,478 信じられたの。 151 00:11:18,545 --> 00:11:22,482 (紅子) これから また 新しい夫婦生活が 始まるんだ。 152 00:11:22,549 --> 00:11:24,484 幸せにならなくちゃな。 >> ええ。 153 00:11:24,551 --> 00:11:27,487 太一を愛して 眞一を愛して→ 154 00:11:27,554 --> 00:11:31,558 今までと また違った幸せを 探していくわ。 155 00:11:34,561 --> 00:11:38,498 (久我山) 君を表に出そうと思う。 (太一) 出れるんですか? 156 00:11:38,565 --> 00:11:43,503 紅子に頼まれてな。 (太一) 紅子に? 157 00:11:43,570 --> 00:11:45,505 君も よく 口を割らないでいてくれた。 158 00:11:45,572 --> 00:11:49,443 その ご褒美だ。 159 00:11:49,509 --> 00:11:52,446 ありがとうございます! 久我山大佐。 160 00:11:52,512 --> 00:11:54,448 このご恩は 決して 忘れません。 161 00:11:54,514 --> 00:11:57,451 しかし わたしは 女性の 不貞というものが許せなくてね。→ 162 00:11:57,517 --> 00:12:01,455 君の奥さんは 君が いなくなったことを いいことに→ 163 00:12:01,521 --> 00:12:05,459 わたしの息子 真彦に 手を出してね。 164 00:12:05,525 --> 00:12:07,527 そんなことが 許されていいはずがないだろう! 165 00:12:07,527 --> 00:12:18,538 ♪~ 166 00:12:18,538 --> 00:12:21,475 (久我山)《君の奥さんは 君が いなくなったことを いいことに→ 167 00:12:21,541 --> 00:12:24,544 わたしの息子 真彦に 手を出してね》 168 00:12:35,555 --> 00:12:37,491 (千鶴) 太一。 169 00:12:37,557 --> 00:12:42,496 あなた…。 おかえりなさい。 170 00:12:42,562 --> 00:12:44,498 ああ。 171 00:12:44,564 --> 00:12:47,434 (眞一) お父さーん! 172 00:12:47,501 --> 00:12:51,438 (太一) 眞一。 いい子にしてたか? (眞一) うん! 173 00:12:51,505 --> 00:12:54,441 (孝太郎) 出てこられて ホントに よかったな。 174 00:12:54,508 --> 00:12:56,443 太一 おかえり。 175 00:12:56,510 --> 00:12:59,513 豚汁 できてるよ。 (太一) ああ。 176 00:13:05,519 --> 00:13:08,455 (太一) えっ? おばあさまが 死んだ? 177 00:13:08,522 --> 00:13:10,457 (紅子) アタイが 殺したようなもんだ。 178 00:13:10,524 --> 00:13:12,459 アタイが 復讐に とらわれていたから→ 179 00:13:12,526 --> 00:13:14,461 ばあさんを 死なせてしまった。 180 00:13:14,528 --> 00:13:19,466 紅子。 それは 違うぞ。 おばあさまの死は 寿命だ。 181 00:13:19,533 --> 00:13:21,468 お前のせいなんかじゃない。 182 00:13:21,535 --> 00:13:25,472 おばあさま 凛子の隣で 眠ってらっしゃるわ。 183 00:13:25,539 --> 00:13:28,475 あなたも 一度 お参りに行ってあげて。 184 00:13:28,542 --> 00:13:30,477 (太一) そうだな。 185 00:13:30,544 --> 00:13:35,482 (紅子) 太一。 これからは お前の愛する家族を幸せにしろよ。 186 00:13:35,549 --> 00:13:38,485 殴ったりしたら アタイが 許さないからな。 187 00:13:38,552 --> 00:13:43,490 もう 殴ったりなんかしないよ。 俺が 麗華も眞一も 幸せにする。 188 00:13:43,557 --> 00:13:45,492 あなた…。 189 00:13:45,559 --> 00:13:50,497 (千鶴) 麗華さんは あんたのこと ずっと 待ってたんだからね。 190 00:13:52,499 --> 00:14:00,440 麗華も 眞一も 俺の大事な家族だ。 191 00:14:00,507 --> 00:14:03,510 何があっても 俺が守ってく。 192 00:14:08,515 --> 00:14:12,452 (紅子) いい機会だから アタイから 発表する。 193 00:14:12,519 --> 00:14:15,455 アタイは 藤堂と結婚する。 194 00:14:15,522 --> 00:14:17,524 (孝太郎) ええっ? 195 00:14:19,526 --> 00:14:22,462 そう。 おめでと。 紅子さん。 196 00:14:22,529 --> 00:14:24,464 (紅子) ありがとう。 197 00:14:24,531 --> 00:14:28,535 (孝太郎) そうか。 藤堂と結婚するか。 198 00:14:33,540 --> 00:14:36,476 謝るなんてことは しないでおくれよ。 199 00:14:36,543 --> 00:14:38,478 言っただろ? 200 00:14:38,545 --> 00:14:40,480 欲しいときは いつでも 持っていきなって。 201 00:14:40,547 --> 00:14:42,482 (紅子) 千鶴さん…。 202 00:14:42,549 --> 00:14:45,485 また 何か 無茶をやって→ 203 00:14:45,552 --> 00:14:49,422 あの人を心配させたり しないでやっておくれよね。 204 00:14:49,489 --> 00:14:52,425 (紅子) ああ。 おとなしくしてるよ。 205 00:14:52,492 --> 00:14:54,427 フフフ…。 206 00:14:54,494 --> 00:14:56,429 (紅子) 太一も 戻った。 207 00:14:56,496 --> 00:14:59,432 これから みんなの新しい生活が 始まるんだな。 208 00:14:59,499 --> 00:15:04,437 (真彦) ああ。 これからだ。 麗華と眞一は 太一と生きていく。 209 00:15:04,504 --> 00:15:07,440 俺は 父と生きていく。 お前は 藤堂と生きていく。 210 00:15:07,507 --> 00:15:11,444 (紅子) ああ。 アタイは 藤堂と生きてく。 211 00:15:11,511 --> 00:15:16,449 (藤堂) そうだな。 何もかもが これからだ。 212 00:15:16,516 --> 00:15:20,520 (紅子) 何だよ。 (藤堂) 今夜は 2人でいろ。 213 00:15:22,522 --> 00:15:25,458 (紅子) ハッ…。 いいのか? 214 00:15:25,525 --> 00:15:28,461 もしかしたら こいつと どうにか なっちまうかもしれないぞ。 215 00:15:28,528 --> 00:15:30,463 (藤堂) わたしは お前を 信じている。 216 00:15:30,530 --> 00:15:32,465 それに もし そうなったとしても→ 217 00:15:32,532 --> 00:15:35,468 お前が それを望むのなら しかたがない。 218 00:15:35,535 --> 00:15:41,474 今 お前を縛るものは何もない。 真彦。 お前もだ。 219 00:15:41,541 --> 00:15:44,477 太一も 戻った。 220 00:15:44,544 --> 00:15:47,414 麗華と眞一のことを 気にする必要も もう ない。 221 00:15:47,480 --> 00:15:52,485 その上で きちんと決めろ。 自分たちの生きる道を。 222 00:16:01,494 --> 00:16:04,431 (紅子) 何だよ あいつ。 あんなふうに言われたら→ 223 00:16:04,497 --> 00:16:06,433 何にも できやしねえじゃねえか。 なあ? 224 00:16:06,499 --> 00:16:09,502 (真彦) ハハ…。 (紅子) フフッ。 225 00:16:15,508 --> 00:16:17,510 (藤堂) 俺も バカだな。 226 00:16:21,014 --> 00:16:22,949 (真彦) この別邸で お前と出会ったんだよな。 227 00:16:23,016 --> 00:16:27,954 (紅子) 4年前 アタイが 盗みに入って お前に とっ捕まったんだ。 228 00:16:28,021 --> 00:16:32,025 (真彦) あのとき お前が 凛子に そっくりだったんで 驚いたよ。 229 00:16:34,027 --> 00:16:36,963 (紅子) おんなじ顔なのに ずいぶん 違う人生だよな。 230 00:16:37,030 --> 00:16:42,969 凛子は 子爵令嬢で アタイは 貧乏人の娘なんだもん。 231 00:16:43,036 --> 00:16:47,974 フフ…。 立て膝 立てて よく お前に しかられたよな。 232 00:16:48,041 --> 00:16:50,977 そうだよ。 お前は しかり魔だった。 233 00:16:51,044 --> 00:16:55,048 人としての誇りを大事にしろとか うるせえっつうんだよ。 234 00:16:57,050 --> 00:17:01,988 でも 何だか 胸に ずーんって きたんだよな。 235 00:17:02,055 --> 00:17:03,990 もしかしたら あのときから→ 236 00:17:04,057 --> 00:17:07,060 お前のことが 好きだったのかもしれないな。 237 00:17:09,062 --> 00:17:12,999 (真彦) 清瀬に入ってからも 色々あったな。 238 00:17:13,066 --> 00:17:16,002 (紅子) アタイは 凛子として 生きてくことを 決めたんだ。 239 00:17:16,069 --> 00:17:21,007 そりゃ 必死だよ。 はい上がるために 必死だった。 240 00:17:21,074 --> 00:17:26,012 でも お前の心には いつでも 凛子がいて→ 241 00:17:26,079 --> 00:17:29,082 アタイは 凛子に 嫉妬してたんだ。 242 00:17:31,084 --> 00:17:36,022 本当に 色々あったな。 243 00:17:36,089 --> 00:17:41,094 (真彦) ああ。 ホントに 色々あった。 244 00:17:43,096 --> 00:17:50,103 (紅子) お前に 紅色の指輪をもらったとき ホントなら 結婚できたんだよな。 245 00:18:09,122 --> 00:18:11,057 (紅子) 持ってたのか? 246 00:18:11,124 --> 00:18:13,059 (真彦) ああ。 247 00:18:13,126 --> 00:18:17,063 4年間 肌身離さず いつも持ってた。 248 00:18:22,068 --> 00:18:27,073 (紅子) もう一度だけ はめてみてもいいか? 249 00:18:29,075 --> 00:18:32,078 (真彦) ああ。 俺が はめてやる。 250 00:18:32,078 --> 00:18:51,097 ♪~ 251 00:18:53,099 --> 00:18:56,035 \(鍵を開ける音) 252 00:18:56,102 --> 00:18:59,038 表で 何をしてきたんですか。 253 00:18:59,105 --> 00:19:03,042 紅子に 手を出さなかったでしょうね。 254 00:19:03,109 --> 00:19:07,046 わたしが やったことを 聞きたいのかい? 255 00:19:07,113 --> 00:19:11,050 太一にな 疑惑を 植え付けてやったんだよ。 256 00:19:11,117 --> 00:19:14,053 麗華が わたしの息子に 手を出したとな。→ 257 00:19:14,120 --> 00:19:18,057 あの夫婦が どうなるのか 楽しみだな。 258 00:19:26,065 --> 00:19:28,001 全て 君が いけないんだよ。 259 00:19:28,067 --> 00:19:31,004 どうして わたしだけを 見続けられない?→ 260 00:19:31,070 --> 00:19:34,007 どうして わたしだけを 愛し続けられない?→ 261 00:19:34,073 --> 00:19:40,013 麗華への お仕置きは まだ ほんの 序の口だ。→ 262 00:19:40,079 --> 00:19:43,016 全部 壊してやる。 263 00:19:43,082 --> 00:19:47,020 麗華の幸せも 真彦の幸せも→ 264 00:19:47,086 --> 00:19:51,024 紅子の幸せも 何もかも 壊してやる。→ 265 00:19:51,090 --> 00:19:53,026 君は ここで→ 266 00:19:53,092 --> 00:19:58,031 あいつらが苦しむさまを 見てればいい。 267 00:19:58,097 --> 00:20:03,036 君は ここにいれば わたしだけを見るしかない。→ 268 00:20:03,102 --> 00:20:07,040 ずーっと ずーっと わたしだけを見て→ 269 00:20:07,106 --> 00:20:10,109 生きてくんだ。 270 00:20:10,109 --> 00:20:33,066 ♪~ 271 00:20:33,066 --> 00:20:38,071 (紅子) もし あのときに戻れたらな。 272 00:20:42,075 --> 00:20:44,077 (真彦) 紅子…。 273 00:20:46,079 --> 00:20:54,020 (紅子) アタイ この指輪を もらったとき ホントに うれしかった。 274 00:20:54,087 --> 00:21:00,026 (真彦) 俺も お前に はめてもらって ホントに うれしかったんだ。 275 00:21:00,093 --> 00:21:03,029 (紅子) でも 凛子が 自殺だと分かって→ 276 00:21:03,096 --> 00:21:09,035 それと一緒に アタイたちも 兄と妹だと知って→ 277 00:21:09,102 --> 00:21:12,105 この指輪を お前に返したんだ。 278 00:21:14,107 --> 00:21:18,044 (真彦) ああ。 俺たちが ここで 愛し合った後にな。 279 00:21:18,044 --> 00:21:30,056 ♪~ 280 00:21:30,056 --> 00:21:37,063 (紅子) 本音を言うと アタイは 今でも お前が欲しい。 281 00:21:39,065 --> 00:21:44,003 お前に 抱かれたい。 お前に 愛されたい。 282 00:21:44,070 --> 00:21:47,006 (真彦) 俺も お前が欲しい。 283 00:21:47,073 --> 00:21:51,077 たぶん お前以上に お前を欲している。 284 00:21:51,077 --> 00:21:59,085 ♪~