1 00:00:08,376 --> 00:00:12,313 {\an8}(紅子) 真彦! お前 それ…。 2 00:00:12,380 --> 00:00:14,315 {\an8}(陽平) これは 俺の 唯一の存在証明だ。→ 3 00:00:14,382 --> 00:00:17,318 {\an8}記憶が ねえんだよ。 (紅子) 真彦なんだな? 4 00:00:17,385 --> 00:00:20,321 {\an8}真彦だ… 真彦だ! 5 00:00:20,388 --> 00:00:23,324 {\an8}俺が 今 生きて帰ってきて すっげえ 動揺してんだろ。→ 6 00:00:23,391 --> 00:00:28,396 {\an8}紅子は あんたに 抱かれながら 俺のこと ずーっと 思ってたんだ。 7 00:00:34,402 --> 00:00:36,337 {\an8}(藤堂) よく 出てこれたな。 8 00:00:36,404 --> 00:00:40,341 {\an8}(紅子) 藍子が 朝ご飯の準備 手伝ってくれたんだ。 9 00:00:40,408 --> 00:00:43,344 {\an8}あいつが うちで働いてくれて 助かってるよ。 10 00:00:43,411 --> 00:00:45,346 {\an8}(藤堂) そうか。 11 00:00:45,413 --> 00:00:49,350 {\an8}(紅子) で… お前は何か 思い出せたか? 12 00:00:49,417 --> 00:00:53,421 {\an8}フフッ。 いや まったくだね。 13 00:00:59,427 --> 00:01:04,298 {\an8}(紅子) どうだ? 何か 思い出さないか? 14 00:01:04,365 --> 00:01:08,369 >> これ…。 (紅子) 思い出したのか? 15 00:01:10,371 --> 00:01:13,307 いや。 16 00:01:13,374 --> 00:01:18,312 (紅子) それは 妹の藍子が 大事にしてた 縫いぐるみだ。 17 00:01:18,379 --> 00:01:22,316 藤堂に もらってから ずっと 抱き締めてた。 18 00:01:22,383 --> 00:01:24,385 何をするにも 一緒だった。 19 00:01:27,388 --> 00:01:29,323 >> お前が やったのか? (藤堂) ああ。 20 00:01:29,390 --> 00:01:34,328 藍子ちゃんが 十のときにな。 もう 10年も前になるな。 21 00:01:34,395 --> 00:01:40,401 (紅子) その血は 藍子が吐いた血だ。 結核だったんだよ 藍子は。 22 00:01:45,406 --> 00:01:48,342 思い出すんだったらよ こんなの見てるより→ 23 00:01:48,409 --> 00:01:50,344 お前 見てる方が いいんじゃねえか? 24 00:01:50,411 --> 00:01:54,348 (紅子) えっ? >> 愛し合ってたんだろ? 俺たち。 25 00:01:54,415 --> 00:01:58,352 だったら その方が 早えんじゃねえか? 26 00:01:58,419 --> 00:02:00,421 よく 見せろ。 27 00:02:10,364 --> 00:02:15,302 (紅子) よく見ろ。 どうだ? 28 00:02:15,369 --> 00:02:17,371 思い出さないか? 29 00:02:20,374 --> 00:02:22,376 (紅子) 思い出してくれ。 30 00:02:27,381 --> 00:02:29,383 やっぱ 無理だわ。 31 00:02:31,385 --> 00:02:35,389 (紅子) そうか。 やっぱり無理か。 32 00:02:39,393 --> 00:02:41,395 (紅子) もう1カ所だけ 付き合ってくれ。 33 00:02:45,466 --> 00:02:47,334 (紅子) 眞一。 行こう。 (千鶴) どこに→ 34 00:02:47,401 --> 00:02:49,336 連れてこうってんだい? 何するんだい。 35 00:02:49,403 --> 00:02:51,338 (紅子) 頼むよ。 眞一のためなんだよ。 36 00:02:51,405 --> 00:02:54,341 (千鶴) あっ… 紅子さん! 37 00:02:54,408 --> 00:02:58,345 (藍子) 紅子母さんは 眞一のことしか見えてないんだね。 38 00:02:58,412 --> 00:03:00,347 (友造) 何だよ。 紅子母さんなんか 嫌いだ。→ 39 00:03:00,414 --> 00:03:02,349 もう 帰ってこなくてもいいよ。 40 00:03:02,416 --> 00:03:07,354 (桃子) 紅子母さん 桃子たちのこと 嫌いなの? 41 00:03:07,421 --> 00:03:12,426 大丈夫。 わたしは みーんなの味方だよ。 42 00:03:17,431 --> 00:03:19,366 何だよ ここ。 どこだよ? 43 00:03:19,433 --> 00:03:24,371 (杏子) 真彦。 ホントに生きてたのね。 44 00:03:24,438 --> 00:03:27,374 誰? (藤堂) 紅子の母さんだ。 45 00:03:27,441 --> 00:03:30,377 (孝太郎) わたしの 元 奥さんな。 奇麗だろ。 46 00:03:30,444 --> 00:03:33,380 (陽平) ハァ…。→ 47 00:03:33,447 --> 00:03:35,382 フッ 何だよ その子。 お前の子か? 48 00:03:35,449 --> 00:03:38,385 (紅子) ああ。 麗華の子供でもある。 49 00:03:38,452 --> 00:03:41,388 何だよ それ。 また 何か ややこしそうだな。 50 00:03:41,455 --> 00:03:43,390 (孝太郎) なっ? すっかり 変わってしまってるだろう。 51 00:03:43,457 --> 00:03:45,392 ええ。 52 00:03:45,459 --> 00:03:48,329 お前 名前 何ていうんだ? (眞一) 眞一。 53 00:03:48,395 --> 00:03:51,332 (陽平) ハハッ 眞一か。 いい名前だな。 54 00:03:51,398 --> 00:03:54,335 (紅子) お前 子供には優しいんだな。 55 00:03:54,401 --> 00:03:56,337 悪いか? 56 00:03:56,403 --> 00:03:59,340 (紅子) いや。 ちょっとは 安心したよ。 57 00:03:59,406 --> 00:04:01,342 お前が 眞一に 最後に会ったのは→ 58 00:04:01,408 --> 00:04:05,412 眞一が 3歳のときだ。 覚えてないか? 59 00:04:08,415 --> 00:04:10,351 いや。 60 00:04:10,417 --> 00:04:12,353 (紅子) そうか。 61 00:04:12,419 --> 00:04:16,357 僕 覚えてるよ。 抱いてもらったことがある。 62 00:04:16,423 --> 00:04:19,360 あっ そうなのか? 63 00:04:19,426 --> 00:04:21,362 (紅子) ああ。 (陽平) ハハハッ!→ 64 00:04:21,428 --> 00:04:24,365 お前 3歳で覚えてるなんて すげえなあ。→ 65 00:04:24,431 --> 00:04:27,368 おじちゃんなんてよ 昔のことは 全部 すっからかんなんだ。 66 00:04:27,434 --> 00:04:29,370 だから 何にも覚えてねえんだ。 ごめんな。 67 00:04:29,436 --> 00:04:32,373 ううん。 僕が覚えてるから 大丈夫だよ。 68 00:04:32,439 --> 00:04:36,377 僕が 教えてあげる。 (陽平) ハハハッ。 69 00:04:36,443 --> 00:04:38,379 おじちゃんはね…。 (陽平) うん。 70 00:04:38,445 --> 00:04:40,381 僕と 遊んでもくれたよ。 71 00:04:40,447 --> 00:04:43,384 (陽平) へえ。 お前と遊んだんだ。 何して遊んだんだ? 72 00:04:43,450 --> 00:04:45,386 (眞一) うーん…。 それは 忘れた。 73 00:04:45,452 --> 00:04:49,323 (陽平) ハハッ 忘れたか。 (眞一) おじちゃんと 同じだよ。 74 00:04:49,390 --> 00:04:53,327 (陽平) そうだな。 おじちゃんと 一緒だな。 ハハハ…。→ 75 00:04:53,394 --> 00:04:55,329 どうした?→ 76 00:04:55,396 --> 00:04:59,333 おじちゃん 何か 悪いこと 言っちまったか? 77 00:04:59,400 --> 00:05:03,337 (眞一) 麗華母さん 僕のこと 忘れちゃったのかなあ。 78 00:05:03,404 --> 00:05:05,339 (陽平) どうした? 79 00:05:05,406 --> 00:05:09,343 (眞一) 麗華母さんから 手紙の返事が 来ないんだ。 80 00:05:09,410 --> 00:05:13,347 (陽平) ああ そうか。 お前 返事 待ってんだ。 81 00:05:13,414 --> 00:05:16,350 僕 やっぱり 嫌われてんのかなあ。→ 82 00:05:16,417 --> 00:05:21,355 おじちゃんみたいに 僕のこと 忘れてしまいたいのかなあ。 83 00:05:21,422 --> 00:05:24,358 そんなこと あるわけねえよ。 なあ? 84 00:05:24,425 --> 00:05:27,361 (紅子) ああ。 85 00:05:27,428 --> 00:05:30,364 きっと 仕事が忙しくて 書く暇が ないだけだよ。 86 00:05:30,431 --> 00:05:33,367 紅子母さんからも ちゃんと 言っといてやる。 87 00:05:33,434 --> 00:05:35,369 うん。 88 00:05:35,436 --> 00:05:38,372 (孝太郎) じゃあ そろそろ 帰るか? 眞一。 89 00:05:38,439 --> 00:05:42,376 あまり遅くなると 千鶴ばあばが うるさいからな。 90 00:05:42,443 --> 00:05:45,379 (眞一) うん。 91 00:05:45,446 --> 00:05:48,315 じゃあ またね。 (陽平) おう またな。 92 00:05:48,382 --> 00:05:50,317 (孝太郎) さあ 行こう。 93 00:05:50,384 --> 00:05:52,386 (杏子) はい。 (孝太郎) おっと。 ありがとう。 94 00:05:54,388 --> 00:05:56,323 (孝太郎) さあ 行こう 行こう。 95 00:05:56,390 --> 00:06:00,327 (戸の閉まる音) 96 00:06:00,394 --> 00:06:05,332 (紅子) 眞一は お前の子だ。 97 00:06:05,399 --> 00:06:09,336 >> えっ? (紅子) 麗華と お前の間に できた子供だ。 98 00:06:09,403 --> 00:06:13,340 お前は お前がいなくなる あの事件が起こる前→ 99 00:06:13,407 --> 00:06:17,344 麗華と眞一を 守ろうとしてた。 100 00:06:17,411 --> 00:06:21,348 ハァ そうか。 眞一は 俺の子なんだ。 101 00:06:21,415 --> 00:06:25,419 (紅子) ああ。 お前の子だ。 102 00:06:33,427 --> 00:06:37,364 ホントの俺のことを 教えてくれ。 103 00:06:37,431 --> 00:06:41,368 (紅子) お前 やっと本気で 思い出す気になってくれたか。 104 00:06:41,435 --> 00:06:46,373 俺の分身が いるんじゃ 知っとかなきゃ 仕方ないよな。 105 00:06:46,440 --> 00:06:51,311 (紅子) あした また ここに来てくれ。 色々 教えてやる。 106 00:06:51,378 --> 00:06:53,380 分かった。 107 00:06:57,384 --> 00:06:59,319 (紅子)《思い出さないか?》 108 00:06:59,386 --> 00:07:01,388 《思い出してくれ》 109 00:07:05,392 --> 00:07:09,396 (藤堂) やはり お前の中には まだ 真彦が残ってるんだな。 110 00:07:11,398 --> 00:07:15,335 真彦を見る お前を見て そう感じた。 111 00:07:15,402 --> 00:07:19,406 (紅子) ああ 残ってる。 112 00:07:21,408 --> 00:07:26,346 真彦のことは 何があっても あたしの中から 消えない。 113 00:07:26,413 --> 00:07:29,349 消すつもりもない。 114 00:07:29,416 --> 00:07:33,353 だけど 今のあいつは 真彦じゃない。 115 00:07:33,420 --> 00:07:36,356 記憶をなくして 全然 変わっちまってる。 116 00:07:36,423 --> 00:07:40,360 今 あいつが 生きて戻ってきたことで→ 117 00:07:40,427 --> 00:07:44,364 麗華が 揺れてるんだ。 昔のあいつに戻った 真彦となら→ 118 00:07:44,431 --> 00:07:47,301 眞一とも 元に戻れるかもしれない。 119 00:07:47,367 --> 00:07:49,303 だから 眞一のためにも→ 120 00:07:49,369 --> 00:07:52,372 あいつの記憶を 取り戻したいんだ。 121 00:07:58,378 --> 00:08:01,315 (藍子) 思い知れ。 思い知れ。 122 00:08:01,381 --> 00:08:04,384 思い知れ。 思い知れ。 123 00:08:11,391 --> 00:08:16,396 思い知れ。 ハハハッ…。 124 00:08:26,707 --> 00:08:30,644 (麗華) まだ 戻ってきてないのね 真彦さん。 125 00:08:30,711 --> 00:08:32,646 \(ドアの開く音) 126 00:08:32,713 --> 00:08:35,649 ごめんなさい。 わたし 勝手に入ってて。 127 00:08:35,716 --> 00:08:37,651 構わねえよ。 128 00:08:37,718 --> 00:08:42,656 なあ あなたと俺 昔 愛し合ってたんだろ? 129 00:08:42,723 --> 00:08:44,658 そうよ。 130 00:08:44,725 --> 00:08:48,662 わたし こんな所で働く わたしの姿→ 131 00:08:48,729 --> 00:08:50,664 あなたには 見せたくなかった。 132 00:08:50,731 --> 00:08:54,668 気にするな。 (麗華) えっ? 133 00:08:54,735 --> 00:08:57,671 俺 そんなの全然 気にしねえよ。 134 00:08:57,738 --> 00:08:59,673 (麗華) 真彦さん…。 135 00:08:59,740 --> 00:09:02,676 まあ 昔のあんたが どんなだったか 知らねえし→ 136 00:09:02,743 --> 00:09:04,678 比較しようもねえだろう。 137 00:09:04,745 --> 00:09:09,683 今 目の前にいる あんたしか 俺には 見えてない。→ 138 00:09:09,750 --> 00:09:12,686 あんた 奇麗だ。→ 139 00:09:12,753 --> 00:09:15,689 こんな奇麗な女と 愛し合えてたってだけで→ 140 00:09:15,756 --> 00:09:17,758 俺は うれしいけどな。 141 00:09:21,762 --> 00:09:23,697 (康助) 真彦。 142 00:09:23,764 --> 00:09:26,700 紅子のところに行ってたんだろう。 何か 思い出せたかい? 143 00:09:26,767 --> 00:09:28,702 (陽平) いや まったくだ。 144 00:09:28,769 --> 00:09:31,705 そうか。 早く 思い出せるといいな。 145 00:09:31,772 --> 00:09:33,707 (陽平) 俺には 守るものがあった。 146 00:09:33,774 --> 00:09:35,709 えっ? 147 00:09:35,776 --> 00:09:40,781 なあ。 眞一は 俺と あんたの子なんだろ? 148 00:09:44,785 --> 00:09:46,720 そうよ。 149 00:09:46,787 --> 00:09:49,656 だったら 何で あんた ここにいるんだ?→ 150 00:09:49,723 --> 00:09:52,659 人のこと 言えた義理じゃないけど→ 151 00:09:52,726 --> 00:09:55,729 母親だったら 子供のそばに いてやれよ。 152 00:09:59,733 --> 00:10:03,670 (康助) 真彦は 君といたころも あんなだったのかい? 153 00:10:03,737 --> 00:10:09,676 いえ そんなことは。 とても誠実で 優しい人でした。 154 00:10:09,743 --> 00:10:13,680 真彦は 眞一君の 本当の父親ですよね。→ 155 00:10:13,747 --> 00:10:16,750 君は どうするつもりですか? 156 00:10:22,756 --> 00:10:25,692 眞一は 紅子に託しました。 157 00:10:25,759 --> 00:10:29,696 なのに あの子の 本当の父親が 生きて戻ってきて→ 158 00:10:29,763 --> 00:10:32,699 わたしの心は ざわめいています。→ 159 00:10:32,766 --> 00:10:35,702 もし 真彦さんが 記憶を取り戻して→ 160 00:10:35,769 --> 00:10:38,705 昔の あの人に 戻ってくれたのなら→ 161 00:10:38,772 --> 00:10:42,709 もしかしたら 眞一とも 3人で 生きていけるのではないか。 162 00:10:42,776 --> 00:10:45,712 そう思ってしまった 自分がいるのです。 163 00:10:45,779 --> 00:10:50,650 君は 今でも真彦を 愛しているのですか? 164 00:10:50,717 --> 00:10:52,652 先ほど あの人に 触れられたとき→ 165 00:10:52,719 --> 00:10:55,655 昔を 思い出してしまいました。→ 166 00:10:55,722 --> 00:10:58,658 あの人は いつも わたしの ほおに触れ→ 167 00:10:58,725 --> 00:11:01,662 大丈夫かと 気遣ってくれました。 168 00:11:01,728 --> 00:11:06,666 わたしは この人を愛していた。 確かに 愛していた。 169 00:11:06,733 --> 00:11:09,669 そして 今でも 愛してるのではないか。 170 00:11:09,736 --> 00:11:13,740 そう 思ってしまったのです。 171 00:11:15,742 --> 00:11:20,681 君は 聖女です。 客の肉欲を満たすことが→ 172 00:11:20,747 --> 00:11:22,682 ご主人を殺してしまった 贖罪だと考えている。→ 173 00:11:22,749 --> 00:11:25,686 君の心は それで救われている。 174 00:11:25,752 --> 00:11:29,689 男女の愛は 君を 汚してしまうのではないかと→ 175 00:11:29,756 --> 00:11:31,691 わたしは 心配です。 176 00:11:31,758 --> 00:11:36,696 全ては 私の はかない夢です。 177 00:11:36,763 --> 00:11:39,700 久我山さま。 ざんげを聞いてくださり→ 178 00:11:39,766 --> 00:11:45,705 ありがとうございました。 少しだけ 心が軽くなりました。 179 00:11:45,772 --> 00:11:50,644 わたしは 君の心が 穏やかにいられるよう→ 180 00:11:50,710 --> 00:11:55,649 いつも 祈ってる。 アーメン。 181 00:11:55,715 --> 00:11:57,717 アーメン。 182 00:12:00,720 --> 00:12:03,657 \(子供たちの騒ぐ声) 183 00:12:03,723 --> 00:12:07,661 (友造) わー やった。 (紅子) みんな。 けさは ごめんな。 184 00:12:07,727 --> 00:12:11,665 (桃子) いいもん。 藍子お姉ちゃんがいれば いいもん。 185 00:12:11,731 --> 00:12:14,668 わたしは いっつも 桃ちゃんと一緒だよ。 186 00:12:14,734 --> 00:12:16,670 (桃子) うん! (友造) 紅子母さんは→ 187 00:12:16,736 --> 00:12:18,672 俺たちのことなんて どうでもよく なっちまったんだよな。 188 00:12:18,738 --> 00:12:21,675 (桜子) そうよ。 わたしたちのこと なんて ほっといて→ 189 00:12:21,741 --> 00:12:24,678 好きな人と 一緒にいれば いいのよ。 190 00:12:24,744 --> 00:12:26,680 (眞一) 何だよ みんなして。 191 00:12:26,746 --> 00:12:29,683 好きだった人が 覚えてくれてないんだぞ。 192 00:12:29,749 --> 00:12:33,687 忘れられちゃうなんて そんなの 悲しいだろ。 193 00:12:33,753 --> 00:12:37,691 もし 母さんや父さんが生きてて 自分たちのこと忘れたら→ 194 00:12:37,758 --> 00:12:39,759 みんなだって 悲しいだろ? 195 00:12:39,759 --> 00:12:52,706 ♪~ 196 00:12:52,706 --> 00:12:54,641 (千鶴) 紅子さん。 197 00:12:54,708 --> 00:12:58,645 わたしゃ 真彦さんの記憶なんて 戻ってほしくないからね。 198 00:12:58,712 --> 00:13:00,647 (紅子) 何でだよ? 199 00:13:00,714 --> 00:13:04,651 眞一は 太一の子だよ。 もし 万が一 記憶が戻ったって→ 200 00:13:04,718 --> 00:13:07,654 真彦さんには 眞一を 渡さないからね。 201 00:13:07,721 --> 00:13:10,657 麗華さんにも 渡さない。 202 00:13:10,724 --> 00:13:14,728 眞一は わたしの孫だ。 あんたの勝手にはさせないからね。 203 00:13:23,403 --> 00:13:28,341 (紅子)《真彦のことは 何があっても あたしの中から消えない》 204 00:13:28,408 --> 00:13:30,410 《消すつもりもない》 205 00:13:35,415 --> 00:13:39,352 (藤堂) 藍子ちゃん。 >> 別邸の仕事も 疲れちゃった。 206 00:13:39,419 --> 00:13:43,356 どこか 連れてってくれない? 207 00:13:43,423 --> 00:13:45,425 藤堂さん。 208 00:13:48,428 --> 00:13:51,364 (真彦)「俺は お前と出会って 幸せだった」→ 209 00:13:51,431 --> 00:13:55,368 「お前のおかげで 人を愛するとは どういうことかを知った」→ 210 00:13:55,435 --> 00:13:59,439 「誰も切り捨てない お前の 生き方が 俺を変えてくれた」 211 00:14:02,442 --> 00:14:07,447 (紅子) あの3人が 本当の家族なんだ。 212 00:14:14,454 --> 00:14:16,456 (陽平) フン。 213 00:14:28,401 --> 00:14:31,404 おっ 着物か。 いいね。 214 00:14:33,406 --> 00:14:36,343 (紅子) 首飾りを貸せ。 215 00:14:36,409 --> 00:14:38,411 これか? 216 00:14:41,414 --> 00:14:45,418 なあ。 今度は どうやって 思い出させてくれるんだ? 217 00:15:07,440 --> 00:15:12,445 (紅子) 真彦兄さま。 凛子よ。 218 00:15:18,385 --> 00:15:20,320 やけどか。 219 00:15:20,387 --> 00:15:25,325 (紅子) 真彦兄さまが 子供のころ 誤って 付けてしまったのよ。 220 00:15:25,392 --> 00:15:28,328 俺が? 221 00:15:28,395 --> 00:15:34,334 (紅子) この やけどのあとは 私と兄さまの絆。 222 00:15:34,401 --> 00:15:37,404 よく見て。 兄さま。 223 00:15:39,406 --> 00:15:46,413 思い出して。 凛子よ。 兄さま。 224 00:15:46,413 --> 00:15:58,425 ♪~ 225 00:15:58,425 --> 00:16:02,429 (紅子) いいぜ。 抱けよ。 226 00:16:07,434 --> 00:16:13,440 なあ。 何で そんなに 元の俺に 戻したいんだ? 227 00:16:15,442 --> 00:16:18,378 (紅子) 思い出せ…。 228 00:16:21,381 --> 00:16:24,384 (紅子) 思い出してくれよ。 229 00:16:28,388 --> 00:16:33,326 (紅子) バカヤロー。 バカヤロー。 230 00:16:33,393 --> 00:16:35,395 バカヤロー! 231 00:16:37,397 --> 00:16:41,401 ごめんな。 思い出せなくて。 232 00:16:48,408 --> 00:16:51,411 (紅子) 真彦…。 233 00:17:00,420 --> 00:17:06,359 (紅子) お前には しっかり 思い出してもらうからな。 234 00:17:06,426 --> 00:17:09,429 覚悟しとけよ。 235 00:17:15,435 --> 00:17:18,371 こんなに いっぱい 買ってもらって ありがとう。 236 00:17:18,438 --> 00:17:23,376 (藤堂) どういたしまして。 紅子にも 頼まれてたからな。 237 00:17:23,443 --> 00:17:26,379 お姉ちゃんに 頼まれたから 買ってくれたんだ。 238 00:17:26,446 --> 00:17:29,382 (藤堂) それだけじゃないよ。 俺も 買ってあげたかったんだ。 239 00:17:29,449 --> 00:17:32,385 お姉ちゃん 子供たちのことも忘れて→ 240 00:17:32,452 --> 00:17:36,389 真彦さんの記憶 取り戻すのに 躍起になってるんだよ。 241 00:17:36,456 --> 00:17:38,391 (藤堂) 眞一のためだ。 242 00:17:38,458 --> 00:17:41,394 ホントに そうかなあ? 243 00:17:41,461 --> 00:17:45,398 お姉ちゃん 真彦さんのこと ホントに愛してたもんね。 244 00:17:45,465 --> 00:17:50,403 好きな人が 自分のこと忘れたら つらいわよね。 245 00:17:50,470 --> 00:17:54,474 今でも 愛してるのかなあ。 246 00:18:05,485 --> 00:18:07,420 (陽平) うーん…。 247 00:18:07,487 --> 00:18:10,423 (紅子) これ見ても 思い出せないか? 248 00:18:10,490 --> 00:18:14,427 (陽平) ハッ 何だよ これ。 この店には 不釣り合いだな。 249 00:18:14,494 --> 00:18:17,363 (杏子) あなたの お父さまのものよ。 250 00:18:17,430 --> 00:18:20,366 俺の親父? (紅子) あたしの父親でもある。 251 00:18:20,433 --> 00:18:24,370 何だよ それ。 ってことは 俺と お前は 兄と妹か? 252 00:18:24,437 --> 00:18:27,373 兄と妹で 愛し合ってたってことか? 253 00:18:27,440 --> 00:18:30,376 (紅子) やっぱり 覚えてないんだな。 254 00:18:30,443 --> 00:18:34,380 安心しろ。 あたしたちは 血は つながってない。 255 00:18:34,447 --> 00:18:39,385 お前は 久我山のお母さんが よその人との間につくった子供だ。 256 00:18:39,452 --> 00:18:45,391 ってことは あの娼館のオーナーは 父親違いの兄貴ってことか? 257 00:18:45,458 --> 00:18:48,394 何だ それ。 また 何か ややこしいなあ。 258 00:18:48,461 --> 00:18:51,397 (紅子) お前には 何が何でも 思い出してもらう。 259 00:18:51,464 --> 00:18:55,401 眞一のために。 260 00:18:55,468 --> 00:19:00,406 眞一のためか。 それを言われると 俺も弱い。 261 00:19:00,473 --> 00:19:03,476 お前のことも 思い出したいしな。 262 00:19:05,478 --> 00:19:11,484 (紅子) これは お前が最後に残した あたしへの手紙だ。 263 00:19:21,427 --> 00:19:23,363 (紅子) どうだ? 264 00:19:23,429 --> 00:19:25,365 ああ。 265 00:19:25,431 --> 00:19:27,433 何か 思い出せた? 266 00:19:31,437 --> 00:19:34,374 いや。 267 00:19:34,440 --> 00:19:38,378 (紅子) ハァ… そうか。 268 00:19:38,444 --> 00:19:41,381 (陽平) なあ。 幾つか 持って帰っていいか? 269 00:19:41,447 --> 00:19:44,384 何か 思い出せるかもしれない。 270 00:19:44,450 --> 00:19:47,453 (紅子) ああ。 持ってってくれ。 271 00:19:50,456 --> 00:19:55,395 (紅子) あいつは 何も 思い出してくれない。 272 00:19:55,461 --> 00:19:58,464 (藤堂) お前は 人のために 思い出させようとしてるのか? 273 00:20:00,466 --> 00:20:03,469 ホントは 自分を思い出してほしい だけなんじゃないのか? 274 00:20:05,471 --> 00:20:08,408 真彦の元に 戻りたいのなら 戻れ。 275 00:20:08,474 --> 00:20:10,410 (紅子) えっ? 276 00:20:10,476 --> 00:20:14,480 (藤堂) 記憶が戻り 元に戻った あいつになら お前を託せる。 277 00:20:17,417 --> 00:20:19,352 (紅子) 何 言ってんだよ。 278 00:20:19,419 --> 00:20:23,356 あたしの安住の地は お前の この胸だって言っただろ。 279 00:20:23,423 --> 00:20:27,427 (藤堂) よく考えろ。 自分の心と 向き合え。 280 00:20:29,429 --> 00:20:32,432 俺にとっても 最後の賭けだ。 281 00:20:42,442 --> 00:20:44,377 うっ。 282 00:20:44,444 --> 00:20:46,446 (紅子) つっ…。 283 00:20:57,457 --> 00:21:00,460 (紅子) まだ 帰ってないのか。 284 00:21:03,463 --> 00:21:07,400 (陽平) 《ごめんな。 思い出せなくて》 285 00:21:07,467 --> 00:21:10,403 (藤堂)《真彦の元に 戻りたいのなら 戻れ》 286 00:21:10,470 --> 00:21:15,408 《よく考えろ。 自分の心と 向き合え》 287 00:21:15,475 --> 00:21:18,411 《俺にとっても 最後の賭けだ》 288 00:21:24,417 --> 00:21:26,419 \(戸の開く音) 289 00:21:30,423 --> 00:21:33,426 おかえり。 (男性) ただいま。 290 00:21:36,429 --> 00:21:38,431 (藍子) うーん…。 291 00:21:40,433 --> 00:21:43,369 (藍子) すっかり 陽平のこと 真彦さんだと 信じたみたいね。 292 00:21:43,436 --> 00:21:46,372 ああ。 俺の演技も なかなかのもんだろ。 293 00:21:46,439 --> 00:21:49,375 演技なんか してないくせに。 294 00:21:49,442 --> 00:21:51,444 (2人の笑い声) 295 00:21:51,444 --> 00:21:59,452 ♪~