1 00:00:07,375 --> 00:00:11,312 {\an8}(紅子) 違う…。 真彦じゃない。 お前 誰だ!? 2 00:00:11,379 --> 00:00:15,316 {\an8}(陽平) 真彦なんてやつは知らない。 生まれて この方 葛原 陽平だ。 3 00:00:15,383 --> 00:00:18,319 {\an8}(紅子) 出ていけ。 今すぐ この部屋から 出ていけ! 4 00:00:18,386 --> 00:00:21,322 {\an8}(康助) 表の世界に出ていって それで 君の心は 救われるのかい。 5 00:00:21,389 --> 00:00:24,325 {\an8}(康助) 真彦が 元に戻る保証なんて どこにも ないんだぞ。 6 00:00:24,392 --> 00:00:26,327 {\an8}(麗華) 元に戻る可能性だって あります。 7 00:00:26,394 --> 00:00:29,330 {\an8}(麗華) 眞一のところに 戻れるものなら 戻りたい。→ 8 00:00:29,397 --> 00:00:31,332 {\an8}そう思うことは 罪でしょうか? 9 00:00:31,399 --> 00:00:35,336 {\an8}(紅子) それで あんたに ひとつ 頼みがあるんだ。 10 00:00:35,403 --> 00:00:38,339 {\an8}(陽平) 頼み? 11 00:00:38,406 --> 00:00:40,341 {\an8}(紅子) 真彦を 演じてくれ。 12 00:00:40,408 --> 00:00:43,344 {\an8}記憶が戻ったふりをしてくれ。 13 00:00:43,411 --> 00:00:45,346 {\an8}(陽平) 記憶が戻ったふりって…。 14 00:00:45,413 --> 00:00:48,349 {\an8}(紅子) 眞一に 麗華を 取り戻してやりたい。 15 00:00:48,416 --> 00:00:51,352 {\an8}麗華も 久我山に借金を返した。 16 00:00:51,419 --> 00:00:54,355 {\an8}今なら 麗華も 記憶が戻った真彦となら→ 17 00:00:54,422 --> 00:00:57,358 {\an8}一緒に 娼館を 出てくれるかもしれない。 18 00:00:57,425 --> 00:01:00,361 {\an8}もし バレたときの 麗華の恨み つらみも 全部 あたしが受ける。 19 00:01:00,428 --> 00:01:02,296 {\an8}だから 頼む。 20 00:01:02,363 --> 00:01:04,365 協力してくれ。 21 00:01:06,367 --> 00:01:10,304 眞一は 真彦が死んだとき→ 22 00:01:10,371 --> 00:01:13,307 あたしを どん底から 救ってくれた。 23 00:01:13,374 --> 00:01:15,309 あたしが こうして 生きていられるのは→ 24 00:01:15,376 --> 00:01:18,379 眞一が いてくれたからだ。 25 00:01:20,381 --> 00:01:26,320 今回 あんたが別人だと知って あたしは 真彦に 二度 死なれた。 26 00:01:26,387 --> 00:01:28,322 そして 今度も また→ 27 00:01:28,389 --> 00:01:31,325 眞一が あたしを 絶望から救ってくれたんだ。 28 00:01:31,392 --> 00:01:34,328 今 あたしが 眞一に してやれるのは→ 29 00:01:34,395 --> 00:01:36,330 麗華を 取り戻すことしかない。 30 00:01:36,397 --> 00:01:39,333 何としてでも 麗華を 取り戻してやりたい。 31 00:01:39,400 --> 00:01:42,336 それで 眞一に 心から笑ってほしいんだよ。 32 00:01:42,403 --> 00:01:45,339 あいつに ホントの笑顔を やりたいんだ。 33 00:01:45,406 --> 00:01:51,412 だから 眞一のために あたしに協力してくれ。 34 00:01:57,785 --> 00:01:59,720 (陽平) 何で 俺が お前に 協力しなきゃいけねえんだよ。 35 00:01:59,787 --> 00:02:01,722 だいたい俺は お前を だましてた人間だ。 36 00:02:01,789 --> 00:02:03,724 そんなやつに 頼み事なんて できんのか。 37 00:02:03,791 --> 00:02:06,794 (紅子) あんたは 信用できる。 38 00:02:08,796 --> 00:02:12,733 あんたは 9年間 藍子を支えてくれてた。 39 00:02:12,800 --> 00:02:16,737 それに 眞一のことだって 真剣に考えてくれてる。 40 00:02:16,804 --> 00:02:18,739 ハッ。 また だますかもしれないぜ。 41 00:02:18,806 --> 00:02:25,746 (紅子) あんたは あたしをだませても 眞一のことは 裏切らないはずだ。 42 00:02:25,813 --> 00:02:30,751 眞一のためなら 眞一も だますか。 つくづく 面白い女だ。 43 00:02:30,818 --> 00:02:33,821 (紅子) やってくれるのか くれないのか どっちだ。 44 00:02:45,766 --> 00:02:47,701 協力してやるよ。 45 00:02:47,768 --> 00:02:51,705 ただし 麗華が 娼館から出るまでだ。 46 00:02:51,772 --> 00:02:55,776 お前に ほれた。 終わったら 俺の女になれ。 47 00:02:57,778 --> 00:02:59,713 (紅子) ああ いいぜ。 48 00:02:59,780 --> 00:03:01,715 終わったらと言わずに 何なら 今から やるか。 49 00:03:01,782 --> 00:03:04,718 >> あっ ちょっと待てよ。 (紅子) 何だよ。 やりたいんだろ? 50 00:03:04,785 --> 00:03:08,722 分かってねえな。 そういうことじゃねえんだよ。 51 00:03:08,789 --> 00:03:12,726 俺のことを 好きになれ。 ほかの男のことは 考えんな。 52 00:03:12,793 --> 00:03:16,730 2人で 愛し合おうぜってことだ。 53 00:03:16,797 --> 00:03:18,732 (紅子) お前を 愛す? 54 00:03:18,799 --> 00:03:21,802 ああ。 それが できるんなら 手伝ってやるよ。 55 00:03:23,804 --> 00:03:26,740 (紅子) ハッ そういうことか。 >> 簡単だろ? 56 00:03:26,807 --> 00:03:28,742 (紅子) 断る。 >> えっ? 57 00:03:28,809 --> 00:03:31,745 (紅子) 今 言ったことは 全て 忘れてくれ。 58 00:03:31,812 --> 00:03:36,750 ちょっと待てよ。 麗華を こっから出したいんだろ? 59 00:03:36,817 --> 00:03:41,822 (紅子) 何か 別の手を考えるよ。 あたしは お前には ほれない。 60 00:03:43,824 --> 00:03:46,694 あたしが愛してるのは 藤堂だ。 61 00:03:46,760 --> 00:03:49,697 この先 藤堂を 愛さなくなることなんて ない。 62 00:03:49,763 --> 00:03:51,699 できない約束は しない。 63 00:03:51,765 --> 00:03:54,702 麗華のことは どうすんだ。 64 00:03:54,768 --> 00:03:56,770 (紅子) 何とかするよ。 65 00:04:01,775 --> 00:04:03,711 (麗華) 真彦さんさえ 元に戻ったら→ 66 00:04:03,777 --> 00:04:07,715 眞一と 真彦さんと 一緒に生きてくことは→ 67 00:04:07,781 --> 00:04:10,784 罪ではないですよね? 68 00:04:12,786 --> 00:04:15,723 (紅子) 麗華。 真彦のことは もう あきらめろ。 69 00:04:15,789 --> 00:04:17,725 あいつは 別人だ。 70 00:04:17,791 --> 00:04:19,727 何を言ってるのよ 紅子。 71 00:04:19,793 --> 00:04:22,730 (紅子) 真彦は 6年前に死んだ。 あいつは 葛原 陽平。 72 00:04:22,796 --> 00:04:25,733 いくら待っても 真彦は 戻ってこない。 73 00:04:25,799 --> 00:04:28,736 嘘よ。 そんなの嘘よ。 紅子。 あなた また→ 74 00:04:28,802 --> 00:04:31,739 わたしから 真彦さんを 奪おうと思ってるんでしょ。 75 00:04:31,805 --> 00:04:33,741 駄目よ。 真彦さんは 渡さない。 76 00:04:33,807 --> 00:04:37,745 (紅子) 白馬の王子さまは 来ないんだよ。 77 00:04:37,811 --> 00:04:39,747 あいつが 真彦だろうが そうじゃなかろうが→ 78 00:04:39,813 --> 00:04:42,750 あたしは お前を ここから 連れ出す。 79 00:04:42,816 --> 00:04:47,755 無理よ。 わたしは 真彦さんと 一緒じゃなきゃ 戻れない。 80 00:04:50,758 --> 00:04:55,696 (康助) 麗華。 お客さんが 待ってるよ。 81 00:04:55,763 --> 00:04:58,699 さあ 早く 支度を整えて 下へ お行き。 82 00:04:58,766 --> 00:05:01,769 罪を 洗い清めておいで。 83 00:05:09,777 --> 00:05:13,714 (紅子) 客の相手は あたしが する。 別に 誰でも構わないだろ。 84 00:05:13,781 --> 00:05:15,783 麗華の客だ。 85 00:05:15,783 --> 00:05:29,797 ♪~ 86 00:05:33,400 --> 00:05:35,335 (陽平) あー。 (紅子)《何か 別の手を考えるよ》 87 00:05:35,402 --> 00:05:38,338 《あたしは お前には ほれない》 88 00:05:38,405 --> 00:05:42,409 (娼婦) また いらしてくださいね。 (客) また 来るよ。 89 00:05:55,355 --> 00:05:57,357 \(ドアの閉まる音) 90 00:06:07,367 --> 00:06:10,304 (陽平) なあ 藍子。 (藍子) うん? 91 00:06:10,370 --> 00:06:13,307 (陽平) もう やめないか? あの女 だますの。 92 00:06:13,373 --> 00:06:15,309 (藍子) 何? それ。 93 00:06:15,375 --> 00:06:18,312 紅子は お前が 自分のせいで 死んだと思って→ 94 00:06:18,378 --> 00:06:21,315 清瀬に 復讐までしてたそうだ。 95 00:06:21,382 --> 00:06:24,318 お前のために 戒めの傷を 付けながら→ 96 00:06:24,384 --> 00:06:26,320 復讐してたんだってよ。 97 00:06:26,386 --> 00:06:28,322 それが 何よ! 98 00:06:28,389 --> 00:06:30,324 そんなんで わたしの憎しみは 消えないわ。 99 00:06:30,390 --> 00:06:32,326 もっと 苦しめてやるんだから。 100 00:06:32,392 --> 00:06:36,396 あの女の幸せ 全部 奪ってやるんだから。 101 00:06:36,396 --> 00:06:48,342 ♪~ 102 00:06:48,342 --> 00:06:51,345 \(ドアの開く音) 103 00:06:53,347 --> 00:06:58,285 真彦さんに 無視されたわ。 拒絶された。 104 00:06:58,352 --> 00:07:04,291 娼婦にまでなった女ですもの。 当然よね。 105 00:07:04,358 --> 00:07:06,293 やっぱり 望んじゃいけなかったのよ。 106 00:07:06,360 --> 00:07:08,295 ここを出ることなんて。 107 00:07:08,362 --> 00:07:11,298 (紅子) ここにいちゃ 駄目だ。 ここにいるから 駄目なんだ。 108 00:07:11,365 --> 00:07:13,300 取りあえず ここを出よう。 109 00:07:13,367 --> 00:07:16,303 表に出ても 眞一に 顔向けできないわ。 110 00:07:16,370 --> 00:07:19,306 外では 生きてはいけない。 111 00:07:19,373 --> 00:07:22,309 わたしが 安心して住めるのは ここしかないの。 112 00:07:22,376 --> 00:07:25,312 世間の冷たい風を受けないで 済むのは→ 113 00:07:25,379 --> 00:07:27,314 ここしかないのよ。 (紅子) そんなことない。 114 00:07:27,381 --> 00:07:29,316 あなたに 何が 分かるっていうのよ。 115 00:07:29,383 --> 00:07:31,318 愛してくれた人を→ 116 00:07:31,385 --> 00:07:34,321 刺し殺した 人間の気持ちが 分かるっていうの? 117 00:07:34,388 --> 00:07:37,324 わたしは 太一の愛に 応えられなかった。 118 00:07:37,391 --> 00:07:41,328 全部 真彦さんに とらわれていたせいよ。 119 00:07:41,395 --> 00:07:47,267 もう やめる。 あの人の記憶は 戻らないわ。 120 00:07:47,334 --> 00:07:49,269 真彦さんの幻を 追い掛けてれば→ 121 00:07:49,336 --> 00:07:52,339 また ひどいことが きっと起きるわ。 122 00:07:54,341 --> 00:07:57,277 紅子。 あなたは ここを出ていって。 123 00:07:57,344 --> 00:08:00,347 あなたとは もう 話すことはないわ。 124 00:08:02,349 --> 00:08:04,284 (紅子) 麗華…。 125 00:08:04,351 --> 00:08:06,353 (ドアの閉まる音) 126 00:08:11,358 --> 00:08:14,294 (桜子) 遊びに行こう。 (友造) 行こう 行こう。 127 00:08:14,361 --> 00:08:16,363 (桃子) よし 行こう。 128 00:08:18,365 --> 00:08:20,300 \(陽平) よう。 129 00:08:20,367 --> 00:08:22,302 (紅子) 何しに来たんだよ。 130 00:08:22,369 --> 00:08:25,305 お前に 会いに来たわけじゃない。 眞一に 会いに来たんだ。 131 00:08:25,372 --> 00:08:28,308 \(眞一) あっ 真彦おじちゃん! (陽平) ハハッ。 132 00:08:28,375 --> 00:08:31,311 おう 眞一。 元気にしてたか? (眞一) うん。 133 00:08:31,378 --> 00:08:34,314 焼き芋を買ってきた。 あと これ。 134 00:08:34,381 --> 00:08:36,316 (眞一) あっ 折り紙だ。 ありがとう。 135 00:08:36,383 --> 00:08:39,386 (陽平) おう。 一緒に作るか。 (眞一) うん! 136 00:08:41,388 --> 00:08:45,325 (眞一) 麗華母さんが いなくても 大丈夫だもん。 137 00:08:45,392 --> 00:08:49,329 僕には 紅子母さんが いるもん。 138 00:08:49,396 --> 00:08:52,332 強がるな。 139 00:08:52,399 --> 00:08:55,335 俺さ 子供のときに→ 140 00:08:55,402 --> 00:08:58,338 親に捨てられるように 療養所に入れられちまってよ。 141 00:08:58,405 --> 00:09:02,342 そうなの? (陽平) うん。 142 00:09:02,409 --> 00:09:05,345 そのうち 全然 見舞いにも 来なくなって。 143 00:09:05,412 --> 00:09:08,348 完ぺきに捨てられたって 思ったよ。 144 00:09:08,415 --> 00:09:10,350 やっぱ あんとき さみしかったな。 145 00:09:10,417 --> 00:09:13,353 そうだったんだ。 僕と 似てるね。 146 00:09:13,420 --> 00:09:16,356 でも お前には 2人も 母さん いるじゃねえか。 147 00:09:16,423 --> 00:09:21,361 まあね。 紅子母さんが 元気になって うれしいよ。 148 00:09:21,428 --> 00:09:25,365 でも 麗華母さんは 戻ってこないからね。 149 00:09:25,432 --> 00:09:28,368 フッ。 子供だからって 遠慮しねえで→ 150 00:09:28,435 --> 00:09:30,370 欲しいものは 取りに行ってもいいんだぞ。 151 00:09:30,437 --> 00:09:34,374 この前 麗華母さん 抱き締めてくれたけど→ 152 00:09:34,441 --> 00:09:38,378 あれから やっぱり 手紙も くれないしさ。 153 00:09:38,445 --> 00:09:41,381 やっぱり 僕とは 暮らしたくないんだよ。 154 00:09:41,448 --> 00:09:43,383 フフッ。 そんなこと 気にするなんて→ 155 00:09:43,450 --> 00:09:46,320 お前も ちっちぇえ男だな。 (眞一) えっ? 156 00:09:46,386 --> 00:09:50,324 お前が信じてやらないで 誰が信じてやるんだ。 157 00:09:50,390 --> 00:09:53,327 そっか。 そうだよね。 158 00:09:53,393 --> 00:09:56,330 僕 麗華母さんのこと 信じるよ。 (陽平) うん。→ 159 00:09:56,396 --> 00:09:58,332 できたか? (眞一) うん。 160 00:09:58,398 --> 00:10:00,400 (陽平) よし 飛ばしてみよう。 161 00:10:04,404 --> 00:10:07,341 (杏子) じゃあ 留守番 お願いね。 (紅子) ああ。 いってらっしゃい。 162 00:10:07,407 --> 00:10:09,409 いってきます。 163 00:10:12,412 --> 00:10:16,350 (紅子) さっきは 眞一と 何 話してたんだ? 164 00:10:16,416 --> 00:10:18,352 ちょっとな。 男同士の話だ。 165 00:10:18,418 --> 00:10:22,356 (紅子) ふーん。 男同士ね。 166 00:10:22,422 --> 00:10:25,359 眞一には やっぱり 麗華が必要だな。 167 00:10:25,425 --> 00:10:28,362 俺に 力を 貸してほしいんじゃないのか? 168 00:10:28,428 --> 00:10:31,431 (紅子) あたしが 何とかする。 169 00:10:38,438 --> 00:10:41,375 お姉ちゃんたちも 来てたんだ。 170 00:10:41,441 --> 00:10:46,313 やっぱり 2人は お似合いだね。 フフフ。 171 00:10:46,380 --> 00:10:48,315 (陽平)《藍子に 頼まれたんだ》→ 172 00:10:48,382 --> 00:10:51,385 《憎い姉貴を 地獄に 突き落としてくれってな》 173 00:11:00,394 --> 00:11:02,396 (紅子)《一人にしてくれないか》 174 00:11:08,402 --> 00:11:12,339 わたしたちもね デートしてきたんだ。 フフフ。 175 00:11:12,406 --> 00:11:14,341 (紅子) えっ? (藤堂) ああ いや。→ 176 00:11:14,408 --> 00:11:17,344 ちょっと 買い物にな 付き合ってきた。 177 00:11:17,411 --> 00:11:20,347 お前も 元気になったようだな 紅子。 178 00:11:20,414 --> 00:11:24,418 (紅子) ああ。 心配かけて すまなかったな。 179 00:11:30,424 --> 00:11:34,361 (藤堂) 紅子。 藍子ちゃんとは ホントに デートなんかじゃないからな。 180 00:11:34,428 --> 00:11:39,366 (紅子) 分かってるよ。 そんなこと 別に 疑ってないよ。 181 00:11:39,433 --> 00:11:44,371 藍子のこと 面倒 見てくれて ありがとな。 182 00:11:44,438 --> 00:11:47,307 あたしは やることがあるし→ 183 00:11:47,374 --> 00:11:51,311 今は まだ 藍子のことは 見てやれないしな。 184 00:11:51,378 --> 00:11:54,314 藤堂が いてくれて ホントに よかったよ。 185 00:11:54,381 --> 00:11:56,316 お前には ホントに感謝してる。 186 00:11:56,383 --> 00:12:01,321 お前が いてくれたから あたしは 今まで生きてこられた。 187 00:12:01,388 --> 00:12:07,327 あたしの ここで お前の存在が どんどん大きくなってるんだ。 188 00:12:07,394 --> 00:12:11,331 どん底の あたしを 救ってくれたのは 眞一だ。 189 00:12:11,398 --> 00:12:15,335 だけど その先には いつも お前という光があった。 190 00:12:15,402 --> 00:12:20,340 お前の光が あたしを導いてくれてた。 191 00:12:20,407 --> 00:12:26,346 だから あたしは 道を 見失うことなく 進んでこられた。 192 00:12:26,413 --> 00:12:28,348 お前の光が あったから→ 193 00:12:28,415 --> 00:12:32,352 ぼろぼろの羽でも 飛ぶことができたんだ。 194 00:12:32,419 --> 00:12:41,361 藤堂。 これからも 蛾のあたしの光で い続けてくれ。 195 00:12:41,428 --> 00:12:45,298 (藤堂) 俺の光は まだ届いてたんだな。 196 00:12:45,365 --> 00:12:52,372 (紅子) ああ。 届いてたよ。 よく見えてた。 197 00:12:52,372 --> 00:13:03,383 ♪~ 198 00:13:15,395 --> 00:13:18,331 久しぶりの男装ですか。 199 00:13:18,398 --> 00:13:20,333 (紅子) 目障りだ。 どけ。 200 00:13:20,400 --> 00:13:22,335 麗華には 近づくな。 201 00:13:22,402 --> 00:13:25,405 (紅子) 今夜は 客だ。 麗華を 買う。 202 00:13:27,407 --> 00:13:32,412 もうすぐ 太一の七回忌だ。 話を聞いてくれ 麗華。 203 00:13:32,412 --> 00:13:47,360 ♪~ 204 00:13:47,360 --> 00:13:52,299 (紅子) 太一は お前と眞一のことを ホントに 愛してくれてた。 205 00:13:52,365 --> 00:13:55,302 お前だって 太一の愛に応えて→ 206 00:13:55,368 --> 00:13:57,304 一緒に 幸せになろうと してたじゃないか。 207 00:13:57,370 --> 00:14:01,308 太一にとって 眞一の幸せが 一番だった。 208 00:14:01,374 --> 00:14:03,310 あいつだって きっと→ 209 00:14:03,376 --> 00:14:06,313 お前に 眞一のところに 戻ってもらいたいと思ってる。 210 00:14:06,379 --> 00:14:10,317 眞一と一緒に 幸せになってほしいと思ってる。 211 00:14:10,383 --> 00:14:15,322 太一のためにも 眞一のところに 戻ってみてもいいんじゃないのか。 212 00:14:15,388 --> 00:14:20,327 わたしに 戻れるのかしら。 213 00:14:20,393 --> 00:14:25,332 (紅子) 戻れるさ。 表の世界には お前を待ってる人間が いるんだ。 214 00:14:25,398 --> 00:14:27,334 冷たい風ばっかりじゃない。 215 00:14:27,400 --> 00:14:30,337 お前は 外でだって 生きていけるんだぞ。 216 00:14:30,403 --> 00:14:34,341 外に出れば 眞一とも 生きていけるのよね。 217 00:14:34,407 --> 00:14:39,346 (紅子) そうだ。 眞一とだって 一緒に生きていける。 218 00:14:39,412 --> 00:14:41,348 勇気を出して ここから出よう。 219 00:14:41,414 --> 00:14:44,351 わたしだって 出れるわよね? 220 00:14:44,417 --> 00:14:47,287 (紅子) 出られるさ。 出なくちゃいけない。 221 00:14:47,354 --> 00:14:50,290 ここを出ても 生きていけるわよね? 222 00:14:50,357 --> 00:14:53,293 (紅子) ああ。 眞一だって あたしだって いる。 223 00:14:53,360 --> 00:14:56,296 みんなが お前を待ってるんだ。 224 00:14:56,363 --> 00:15:01,301 わたし 出てもいいのよね? 225 00:15:01,368 --> 00:15:03,370 \(ドアの開く音) 226 00:15:05,372 --> 00:15:08,308 ここは 出ていかせない。 227 00:15:08,375 --> 00:15:11,378 奪われるぐらいなら…。 228 00:15:25,358 --> 00:15:29,296 (紅子) 麗華と 同じところまで 堕ちてやる。 229 00:15:29,362 --> 00:15:34,367 麗華。 眞一のこと よろしく 頼むな。 230 00:15:45,378 --> 00:15:47,380 \(陽平) やめろ 紅子! 231 00:15:49,382 --> 00:15:51,318 もう 自分を傷つけるのは やめてくれ。→ 232 00:15:51,384 --> 00:15:56,323 6年前のように 自分を傷つけるのは やめてくれ。 233 00:15:56,389 --> 00:15:59,326 真彦さん。 記憶が…? 234 00:15:59,392 --> 00:16:01,328 (陽平) ああ。 戻ったよ。 235 00:16:01,394 --> 00:16:05,332 麗華。 長い間 つらい思いさせて すまなかった。 236 00:16:05,398 --> 00:16:08,401 真彦さん。 237 00:16:10,403 --> 00:16:15,275 俺の存在が 兄さんにも つらい思いをさせてたんだな。 238 00:16:15,342 --> 00:16:17,277 すまなかった。 239 00:16:17,344 --> 00:16:21,281 お前のせいで… お前のせいで。 240 00:16:21,348 --> 00:16:24,351 全部 お前のせいじゃないか! 241 00:16:30,357 --> 00:16:33,360 もう やめてくれ 兄さん。 242 00:16:35,362 --> 00:16:38,365 真彦さん。 243 00:16:44,371 --> 00:16:49,309 (麗華) 真彦さん。 ホントに 記憶が戻ったの? 244 00:16:49,376 --> 00:16:52,379 ああ。 やっと 戻ったよ。 245 00:16:54,381 --> 00:16:59,319 (陽平) この6年 大変だったな。 苦労を掛けたな。 246 00:16:59,386 --> 00:17:03,323 でも もう 大丈夫だ。 俺が そばにいる。 247 00:17:03,390 --> 00:17:06,326 何の心配も いらない。 248 00:17:06,393 --> 00:17:09,329 真彦さん。 249 00:17:09,396 --> 00:17:13,400 わたし こんな仕事にまで 就いてしまって…。 250 00:17:17,404 --> 00:17:20,340 (陽平) ホントに 大変だったな。→ 251 00:17:20,407 --> 00:17:24,344 刑務所にまで入って つらかったな。→ 252 00:17:24,411 --> 00:17:29,349 これからは 2人で 眞一を育てていこう。 253 00:17:29,416 --> 00:17:32,419 真彦さん。 254 00:17:40,427 --> 00:17:42,362 (紅子) どういうつもりだ? 255 00:17:42,429 --> 00:17:45,365 お前に ほれた。 256 00:17:45,432 --> 00:17:48,368 手伝う理由は それで 十分だろう。 257 00:17:48,435 --> 00:17:51,371 とにかく さいは投げられた。 やるしかねえ。 258 00:17:51,438 --> 00:17:55,442 なあ 俺に真彦のことを 詳しく教えてくれ。 259 00:17:57,444 --> 00:17:59,379 (康助) うあーっ! 260 00:17:59,446 --> 00:18:04,384 真彦の記憶が 戻った。 あいつが 戻ってきた。 261 00:18:04,451 --> 00:18:10,390 憎い。 憎い 憎い 憎い! 許さない! 262 00:18:10,457 --> 00:18:16,396 あいつを 地獄へ 突き落としてやる。 263 00:18:18,398 --> 00:18:23,336 (紅子) 太一が 麗華と眞一を道連れに 無理心中を 図ってきたんだ。 264 00:18:23,403 --> 00:18:25,338 麗華は 眞一を守ろうとして→ 265 00:18:25,405 --> 00:18:28,341 正当防衛で 太一を殺してしまった。 266 00:18:28,408 --> 00:18:30,343 そういうことだったんだ。 267 00:18:30,410 --> 00:18:32,345 向こうが 無理心中 図ってきたんだろ。 268 00:18:32,412 --> 00:18:35,348 だったら しょうがねえことじゃねえか。 269 00:18:35,415 --> 00:18:39,352 (紅子) 麗華は もう お前を 真彦だと信じきってる。 270 00:18:39,419 --> 00:18:43,356 だます以上は このことを 誰にも知られちゃいけない。 271 00:18:43,423 --> 00:18:47,427 俺は もう 真彦だ。 真彦らしく振る舞わなきゃな。 272 00:18:49,429 --> 00:18:51,364 (杏子) 藤堂! 273 00:18:51,431 --> 00:18:53,366 (藤堂) どうしました? (杏子) うん…。 274 00:18:53,433 --> 00:18:55,368 (藤堂) 紅子。 275 00:18:55,435 --> 00:18:57,370 (紅子) 藤堂。 276 00:18:57,437 --> 00:19:00,373 (藤堂) 来てたんだ。 (紅子) ああ。 277 00:19:00,440 --> 00:19:03,376 藤堂。 今日 藍子ちゃんと 一緒じゃないのか? 278 00:19:03,443 --> 00:19:08,381 (藤堂) ああ。 見てのとおり 今夜は 1人だ。 279 00:19:08,448 --> 00:19:10,383 (紅子)《あたしが愛してるのは 藤堂だ》 280 00:19:10,450 --> 00:19:14,387 《この先 藤堂を 愛さなくなることなんて ない》 281 00:19:14,454 --> 00:19:17,390 (杏子) 藤堂も 座ったら? (藤堂) ええ。 282 00:19:19,392 --> 00:19:21,327 2人で 何をしてたんだ。 283 00:19:21,394 --> 00:19:25,331 (紅子) いや… 麗華のことで 陽平と ちょっと話してたんだ。 284 00:19:25,398 --> 00:19:29,335 (陽平) 俺は 真彦だ。 その 陽平っての やめてくれ。 285 00:19:29,402 --> 00:19:32,338 (藤堂) 真彦。 お前 記憶が戻ったのか? 286 00:19:32,405 --> 00:19:36,342 ああ。 おぼろげだけどな。 少しずつ 思い出してきたよ。→ 287 00:19:36,409 --> 00:19:40,346 麗華の事件のこととか 眞一のこととか。 288 00:19:40,413 --> 00:19:43,349 (藤堂) そうか。 289 00:19:43,416 --> 00:19:46,352 (紅子) そうなんだ。 だから 今後のことを 話してたんだよ。 290 00:19:46,419 --> 00:19:49,355 麗華と 眞一と 真彦と 3人で 一緒に暮らすには→ 291 00:19:49,422 --> 00:19:52,358 麗華を 娼館から 出さないといけないからな。 292 00:19:52,425 --> 00:19:55,428 (藤堂) 真彦。 どうやって 思い出せたんだ? 293 00:19:57,430 --> 00:19:59,365 紅子のキスだ。 294 00:19:59,432 --> 00:20:03,369 紅子が 記憶を戻すために 俺に キスをしてくれた。 295 00:20:03,436 --> 00:20:06,439 それで 俺は 昔のことを 思い出せたんだ。 296 00:20:08,441 --> 00:20:11,377 (紅子) ああ。 キスした。 297 00:20:11,444 --> 00:20:16,316 (陽平) それと 紅子の裸の 素肌の やけどのあとだ。 298 00:20:16,382 --> 00:20:18,318 (藤堂) やけどの? 299 00:20:18,384 --> 00:20:23,323 (陽平) 紅子の肌に 触れたとき 俺は 全てを思い出せたんだ。 300 00:20:23,389 --> 00:20:26,326 (藤堂) お前たち まさか…。 (紅子) やけどのあとを 見せただけだ。 301 00:20:26,392 --> 00:20:30,330 こいつとは… 真彦とは 寝てないよ。 302 00:20:30,396 --> 00:20:36,336 (陽平) 藤堂。 今の 俺の本心を 聞かせてくれって 言ったな。 303 00:20:36,402 --> 00:20:39,339 俺は 今でも 紅子を愛してる。→ 304 00:20:39,405 --> 00:20:43,343 それが 偽りのない本心だ。 305 00:20:43,409 --> 00:20:46,346 それと このまま 消えてくれと 言われたが→ 306 00:20:46,412 --> 00:20:49,415 俺は 消えるつもりは ない。 307 00:20:51,417 --> 00:20:54,420 紅子のそばに ずっといる。 308 00:21:03,429 --> 00:21:08,368 (紅子) 信じてくれ 藤堂。 あたしは 真彦とは寝てない。 309 00:21:08,434 --> 00:21:11,437 あたしが愛してるのは お前だけだ。 310 00:21:14,440 --> 00:21:18,311 (藤堂) 紅子。 結婚は いつにする? 311 00:21:18,378 --> 00:21:21,314 (紅子) えっ? 312 00:21:21,381 --> 00:21:26,386 (藤堂) お母さんたちも 心配してる。 早く 籍を入れよう。 313 00:21:28,388 --> 00:21:33,326 (紅子) 結婚は もう少し 待ってくれ。 314 00:21:33,393 --> 00:21:35,328 眞一に 麗華を 取り戻してやりたい。 315 00:21:35,395 --> 00:21:39,332 眞一のことが 落ち着いたら ちゃんと お前と向き合うよ。 316 00:21:39,399 --> 00:21:42,335 (藤堂) 真彦の記憶も 戻ったんだ。 317 00:21:42,402 --> 00:21:45,338 眞一のことは 真彦と麗華に 任せておけばいいだろう。 318 00:21:45,405 --> 00:21:47,340 (紅子) えっ? (藤堂) お前は 眞一の→ 319 00:21:47,407 --> 00:21:49,409 本当の母親じゃないだろう! 320 00:21:51,411 --> 00:21:53,413 (紅子) 藤堂…。