1 00:00:08,609 --> 00:00:10,544 {\an8}(紅子) 真彦…。 2 00:00:10,611 --> 00:00:12,546 {\an8}(藤堂) 何をしてるんだ! 3 00:00:12,613 --> 00:00:14,548 {\an8}(紅子) あたしたち もう終わりにしよう。 4 00:00:14,615 --> 00:00:16,550 {\an8}(藤堂) これから 婚姻届を出しに行こう。 5 00:00:16,617 --> 00:00:19,553 {\an8}あしたから 3人で ここに住むから よろしくな。 6 00:00:19,620 --> 00:00:21,555 {\an8}(紅子) やめろよ。 7 00:00:21,622 --> 00:00:23,557 {\an8}(陽平) お前の中から 真彦を 消してみせる。 8 00:00:23,624 --> 00:00:27,561 {\an8}真彦じゃなくて 俺で いっぱいにしてみせる。 9 00:00:27,628 --> 00:00:29,563 {\an8}(藍子) 抱いて。→ 10 00:00:29,630 --> 00:00:31,565 {\an8}藤堂さんも 見せつけてやればいいじゃない。→ 11 00:00:31,632 --> 00:00:33,567 {\an8}お姉ちゃんが 憎いんでしょ?→ 12 00:00:33,634 --> 00:00:36,637 {\an8}やられたように やり返してやればいいじゃない。 13 00:00:36,637 --> 00:00:52,653 ♪~ 14 00:00:52,653 --> 00:00:54,588 {\an8}(藤堂) そこにいろ! 15 00:00:54,655 --> 00:00:57,658 {\an8}終わるまで見てろ 紅子。 16 00:00:57,658 --> 00:01:14,608 ♪~ 17 00:01:14,608 --> 00:01:17,611 (藍子) ああ…。 18 00:01:17,611 --> 00:01:35,629 ♪~ 19 00:01:35,629 --> 00:01:39,633 ハッ… ハァ…。 20 00:01:43,637 --> 00:01:48,576 お姉ちゃんは 妻。 わたしは 愛人。 21 00:01:48,642 --> 00:01:50,578 仲良く やっていこうね。 22 00:01:50,644 --> 00:01:52,646 (藤堂) そういうことだ。 23 00:01:55,649 --> 00:01:57,651 あ…。 24 00:02:00,654 --> 00:02:04,525 (紅子) ちょっと待て 藤堂。 (藤堂) 何だ? 25 00:02:04,592 --> 00:02:07,528 (紅子) あたしは 妻だろうが 愛人だろうが 構わない。 26 00:02:07,595 --> 00:02:11,532 当て付けだって 受け入れる。 罪も痛みも 受け止める。 27 00:02:11,599 --> 00:02:17,538 でもな 藍子のことは どう思ってるんだ? 28 00:02:17,605 --> 00:02:21,542 ちゃんと 愛してるのか? ホントに 愛してるのか! 29 00:02:21,609 --> 00:02:24,612 藍子を傷つけたら 許さない。 30 00:02:26,614 --> 00:02:28,549 もしも お前が→ 31 00:02:28,616 --> 00:02:32,553 あたしへの当て付けだけで 藍子を 利用してるんだとしたら→ 32 00:02:32,620 --> 00:02:38,626 あたしは お前を 絶対 許さないからな。 33 00:02:47,635 --> 00:02:49,637 何なの あの女。 34 00:02:54,642 --> 00:02:57,578 お姉ちゃんの言うことなんて 気にしないで。 35 00:02:57,645 --> 00:02:59,580 わたしは 別に→ 36 00:02:59,647 --> 00:03:02,583 利用されてるなんて 思ってないからね。 37 00:03:11,892 --> 00:03:16,830 (藤堂)《ここが 一番 落ち着くんだろ。 俺の前でぐらい 休め》 38 00:03:16,897 --> 00:03:20,901 (紅子)《やっぱり お前が好きだ》 39 00:03:24,905 --> 00:03:26,840 (藤堂)《そこにいろ!》 40 00:03:26,907 --> 00:03:29,910 《終わるまで見てろ 紅子》 41 00:03:35,916 --> 00:03:37,918 (紅子) ただいま! 42 00:03:40,921 --> 00:03:45,859 (紅子) どうした 眞一。 麗華母さんに 会ってきたんだろ? 43 00:03:45,926 --> 00:03:48,796 (眞一) 麗華母さん 出ていっちゃったんだ。 44 00:03:48,862 --> 00:03:50,864 (紅子) えっ? 45 00:03:55,869 --> 00:03:57,805 (陽平) どうも そうらしいんだ。→ 46 00:03:57,871 --> 00:04:02,810 麗華のやつ 眞一と向き合うの 怖かったのかな。 47 00:04:02,876 --> 00:04:05,813 (紅子) ホントに 出ていったのか? >> えっ? 48 00:04:05,879 --> 00:04:09,883 (紅子) 麗華が 眞一を捨てて 出ていくわけがない。 49 00:04:13,387 --> 00:04:15,322 (康助) 君が いけないんだよ 麗華。→ 50 00:04:15,389 --> 00:04:18,325 僕から 逃げようなんてするから こんなことになったんだ。→ 51 00:04:18,392 --> 00:04:23,330 そうだ。 眞一君が 君に会いに来たよ。 52 00:04:23,397 --> 00:04:26,333 (麗華) えっ 眞一が?→ 53 00:04:26,400 --> 00:04:31,338 まさか… まさか しゃべらなかったでしょうね。 54 00:04:31,405 --> 00:04:35,342 安心おし。 しゃべっちゃいないよ 麗華。 55 00:04:35,409 --> 00:04:38,345 僕だって 母親が 父親を殺したなんて→ 56 00:04:38,412 --> 00:04:43,350 そんな残酷なこと 眞一君には 言いたくないからねえ。 57 00:04:43,417 --> 00:04:47,287 でも 眞一君には 君は 出ていったと伝えたよ。 58 00:04:47,354 --> 00:04:49,289 えっ…。 59 00:04:49,356 --> 00:04:53,293 これでもう 君は 眞一君のことは 気にしなくてもいい。 60 00:04:53,360 --> 00:04:57,364 君の苦しみを 一つ 取り除いてあげたよ。 61 00:05:01,368 --> 00:05:03,303 (陽平) 俺だって 全部の部屋 捜したんだ。→ 62 00:05:03,370 --> 00:05:05,372 いるわけねえよ。 (紅子) いや いる。 63 00:05:07,374 --> 00:05:10,310 店は 休んでるのか。 64 00:05:10,377 --> 00:05:12,312 たまには 僕の聖女たちを→ 65 00:05:12,379 --> 00:05:15,315 ゆっくりと 休ませてあげたいですからねえ。 66 00:05:15,382 --> 00:05:17,317 (陽平) 何が 僕の聖女だよ。 67 00:05:17,384 --> 00:05:22,322 それにしても 2人揃って おいでとは 仲がいい。 68 00:05:22,389 --> 00:05:25,325 やはり 愛し合っている者同士は→ 69 00:05:25,392 --> 00:05:30,397 いつでも どんなときでも 離れたくはないですよねえ。 70 00:05:32,399 --> 00:05:34,334 えっ? 71 00:05:34,401 --> 00:05:36,336 (陽平) 何だよ。 こんなとこに 地下ろう あったのか? 72 00:05:36,403 --> 00:05:38,338 紅子。 (陽平) 麗華…。 73 00:05:38,405 --> 00:05:41,341 (紅子) やっぱりな。 (陽平) 何やってんだ お前。 74 00:05:41,408 --> 00:05:43,343 ほら 早く出せよ。 (康助) 嫌だ。 75 00:05:43,410 --> 00:05:45,345 (陽平) 嫌だじゃねえよ。 早く出せよ。 76 00:05:45,412 --> 00:05:47,281 嫌だ。 出さない。 (陽平) お前なあ。 77 00:05:47,347 --> 00:05:50,284 お前が生きてるかぎり 麗華は ずっと ここに入れておく。→ 78 00:05:50,350 --> 00:05:52,286 お前みたいな 臭いハエが 寄り付かないように→ 79 00:05:52,353 --> 00:05:55,289 僕が 守ってあげるんだ。 (紅子) ふざけんな。 早く 麗華 出せよ。 80 00:05:55,355 --> 00:05:57,291 (康助) 嫌だったら 嫌だ! 81 00:05:57,357 --> 00:06:00,294 分かった。 俺が 麗華の 身代わりになってやるよ。 82 00:06:00,360 --> 00:06:02,296 (康助) えっ? 83 00:06:02,362 --> 00:06:05,299 (陽平) あんた 俺と麗華が 一緒になるのが 嫌なんだろ?→ 84 00:06:05,365 --> 00:06:07,301 だったら 俺を 中に入れとけばいいじゃねえか。 85 00:06:07,367 --> 00:06:09,303 お前なんか 別にいい。 86 00:06:09,369 --> 00:06:13,307 麗華を出したら 出ていってしまうじゃないか。 87 00:06:13,373 --> 00:06:16,310 お前 1回 死んでみるか。→ 88 00:06:16,377 --> 00:06:18,312 今まで約束したこと…。 89 00:06:18,378 --> 00:06:21,315 眞一に 麗華の父親殺しを 言わないってことな。 90 00:06:21,382 --> 00:06:25,319 それを守るんだったら 俺は おとなしく 中に入っててやるよ。 91 00:06:25,385 --> 00:06:27,321 お前が おとなしく入ってるなんて 信じられん。 92 00:06:27,387 --> 00:06:31,325 いや 約束は守る。 (康助) うっ…。 93 00:06:31,391 --> 00:06:33,327 (陽平) 俺を 中に入れて 麗華を出すか→ 94 00:06:33,394 --> 00:06:37,397 1回 死ぬか どっちがいいんだ? (康助) うっ くっ…。 95 00:06:41,401 --> 00:06:44,404 (陽平) 紅子。 (紅子) ああ。 96 00:06:48,342 --> 00:06:50,277 (康助の せき) 97 00:06:50,344 --> 00:06:52,346 (陽平) よいしょ…。 98 00:06:58,352 --> 00:07:01,288 (陽平) 言ったよな。 約束は 守るって。→ 99 00:07:01,355 --> 00:07:03,290 だから お前も 約束は守れ。 100 00:07:03,357 --> 00:07:05,292 真彦さん! 101 00:07:05,359 --> 00:07:08,295 それと もう一つ 教えとくこと あんだけど…。 102 00:07:08,362 --> 00:07:11,298 俺は 真彦じゃねえんだ。 (麗華) えっ…。 103 00:07:11,365 --> 00:07:14,301 どういうことだ。 話が違うじゃないか! 104 00:07:14,368 --> 00:07:17,304 俺が 真彦であろうが なかろうが→ 105 00:07:17,371 --> 00:07:19,306 約束は 約束だ! 106 00:07:19,373 --> 00:07:22,309 苦しい。 放せ。 うっ くくっ…。 107 00:07:22,376 --> 00:07:24,311 (紅子) 行くぞ。 108 00:07:24,378 --> 00:07:28,315 (康助) あっ おい 待て。 おい ちょっと待て… 放せ! 109 00:07:28,382 --> 00:07:30,317 (麗華) 放して! 110 00:07:30,384 --> 00:07:34,388 真彦さんじゃないって どういうこと? 紅子。 111 00:07:36,390 --> 00:07:39,326 (紅子) あいつは 別人だ。 真彦じゃない。 112 00:07:39,393 --> 00:07:41,328 本当の名前は 葛原 陽平。 113 00:07:41,395 --> 00:07:44,331 お前を取り戻すために 真彦のふりをしてもらってた。 114 00:07:44,398 --> 00:07:49,269 そんな… あの人は ホントに 真彦さんじゃなかったの? 115 00:07:49,336 --> 00:07:52,272 (紅子) ああ まったくの別人だ。 116 00:07:52,339 --> 00:07:57,277 真彦さんじゃなかったんだ…。 117 00:07:57,344 --> 00:08:00,280 (紅子) 麗華 だましてて すまなかった。 118 00:08:00,347 --> 00:08:04,284 だけど 何としてでも お前を 眞一に 取り戻したかったんだ。 119 00:08:04,351 --> 00:08:10,290 あいつも… 陽平も 眞一のために 協力してくれてた。 120 00:08:10,357 --> 00:08:14,294 恨むんなら あたしだけを恨め。 あいつは 何も悪くない。 121 00:08:14,361 --> 00:08:17,297 ただ 眞一のために やってくれてただけなんだ。 122 00:08:17,364 --> 00:08:21,301 恨んだりはしないわ。 そんなこと できるわけない。 123 00:08:21,368 --> 00:08:24,304 わたしや 眞一のために やってくれたんだもの。 124 00:08:24,371 --> 00:08:27,307 わたしの方こそ あなたたちに→ 125 00:08:27,374 --> 00:08:31,311 ここまで やらせてしまって ごめんなさい。 126 00:08:31,378 --> 00:08:35,315 ホントに ごめんなさい。 127 00:08:35,382 --> 00:08:37,317 (紅子) 麗華…。 128 00:08:37,384 --> 00:08:39,319 \(足音) 129 00:08:39,386 --> 00:08:42,322 どういうことだ! あいつが 真彦じゃないってことは→ 130 00:08:42,389 --> 00:08:44,324 約束も 無効ってことじゃないのか。 131 00:08:44,391 --> 00:08:47,327 だって おかしいだろ。 こんなの詐欺みたいなもんだ。 132 00:08:47,394 --> 00:08:50,330 僕は 麗華を 出ていかせないからね。 133 00:08:50,397 --> 00:08:52,399 (紅子 ため息) 134 00:08:54,401 --> 00:08:56,336 (康助) ひひひっ…。 (紅子) ぐだぐだ言ってんじゃねえ! 135 00:08:56,403 --> 00:08:59,339 真彦だろうが そうじゃなかろうが 約束は 約束だ。 136 00:08:59,406 --> 00:09:01,408 麗華は 出してもらうぞ。 137 00:09:03,410 --> 00:09:05,412 麗華。 138 00:09:13,420 --> 00:09:15,422 (紅子) じゃあな。 139 00:09:17,424 --> 00:09:22,362 ううっ… うん! ううっ…。 140 00:09:22,429 --> 00:09:24,364 (孝太郎) 七回忌だ。→ 141 00:09:24,431 --> 00:09:28,368 戦死した 立派な父親として ちゃんと供養してやろう。 142 00:09:28,435 --> 00:09:31,371 (千鶴) 眞一には 太一のこと→ 143 00:09:31,438 --> 00:09:35,375 忘れないでいて ほしいんだけどねえ。 144 00:09:35,442 --> 00:09:37,444 \(足音) 145 00:09:40,447 --> 00:09:43,450 (紅子) 麗華が 戻ってきたよ。 146 00:09:47,387 --> 00:09:49,323 (千鶴) 麗華さん…。 147 00:09:49,389 --> 00:09:53,327 (孝太郎) 麗華…。 出られたのか。 出てきたのか。 148 00:09:53,393 --> 00:09:56,330 紅子が 出してくれました。 149 00:09:56,396 --> 00:09:58,332 (孝太郎) そうか。 そうか そうか。→ 150 00:09:58,398 --> 00:10:01,401 よく出てきたな。 よく出られたな。 151 00:10:10,410 --> 00:10:17,417 お母さん ごめんなさい。 わたし 太一を…。 152 00:10:19,419 --> 00:10:21,355 もう いいんだよ。 153 00:10:21,421 --> 00:10:26,360 あんたは この6年 もう じゅうぶん 罪は償ってきた。 154 00:10:26,426 --> 00:10:31,365 (千鶴) これからは 眞一のために 生きなさい。 155 00:10:31,431 --> 00:10:33,367 お母さん…。 156 00:10:33,433 --> 00:10:36,370 (千鶴) 紅子さん 眞一を 呼んでおやり。 157 00:10:36,436 --> 00:10:38,372 (紅子) ああ。 158 00:10:38,438 --> 00:10:40,440 眞一! 159 00:10:44,444 --> 00:10:48,315 眞一。 (眞一) 麗華母さん!→ 160 00:10:48,382 --> 00:10:51,318 帰ってきたんだね。 (麗華) うん…。 161 00:10:51,385 --> 00:10:54,321 (眞一) もう どこにも行かないよね。 162 00:10:54,388 --> 00:10:57,324 ずっと 眞一と一緒にいる。 163 00:10:57,391 --> 00:10:59,326 ここで暮らせるの? 164 00:10:59,393 --> 00:11:04,331 これからは ずっと ずっと 一緒よ。 165 00:11:04,398 --> 00:11:10,404 (眞一) 麗華母さん! 麗華母さん 麗華母さん…。 166 00:11:13,407 --> 00:11:16,410 (紅子) 陽平…。 167 00:11:20,614 --> 00:11:22,549 (杏子) 千鶴さんも許してくれて ホントに よかったわね。 168 00:11:22,616 --> 00:11:27,554 (紅子) ああ。 これで やっと 眞一も 心から笑える。 169 00:11:27,621 --> 00:11:30,557 父さんが 色々 口添えしてくれたから→ 170 00:11:30,624 --> 00:11:33,560 千鶴さんの心も解けたんだ。 171 00:11:33,627 --> 00:11:36,563 あたしだけじゃ ああは できなかった。 172 00:11:36,630 --> 00:11:40,567 父さんは ホントに 心根の優しい人だから。 173 00:11:40,634 --> 00:11:43,570 あの人に言われると つい聞いちゃうのよねえ。 174 00:11:43,637 --> 00:11:46,573 千鶴さんも あの人のことは よく分かってるから。 175 00:11:46,640 --> 00:11:48,575 (紅子) フフッ そうだな。 176 00:11:48,642 --> 00:11:52,579 それと 陽平のおかげだよ。 177 00:11:52,646 --> 00:11:55,582 陽平が あそこで 麗華の身代わりに→ 178 00:11:55,649 --> 00:11:58,585 地下ろうに入るとは 思わなかったよ。 179 00:11:58,652 --> 00:12:00,587 あの人も 眞一のことを→ 180 00:12:00,654 --> 00:12:03,590 ホントに 真剣に 考えてくれてたのねえ。 181 00:12:03,657 --> 00:12:06,593 (紅子) ああ。 あいつは 眞一のことだけは→ 182 00:12:06,660 --> 00:12:10,597 本当の子供のように 親身になってやってくれてた。 183 00:12:10,664 --> 00:12:12,666 でも…。 184 00:12:14,668 --> 00:12:18,538 あの 久我山の息子が このまま 黙ってるとは思えない。 185 00:12:18,605 --> 00:12:21,541 あいつは かなり 麗華に 執着してたからな。 186 00:12:21,608 --> 00:12:24,544 また 麗華を 狙ってくるかもしれない。 187 00:12:24,611 --> 00:12:26,546 あいつは 用心ならない。 188 00:12:26,613 --> 00:12:30,550 地下ろうに入れられている 陽平さんも 心配よね。 189 00:12:30,617 --> 00:12:33,553 (紅子) あいつのことも あきらめるつもりはない。 190 00:12:33,620 --> 00:12:35,555 陽平を自由にしたときに→ 191 00:12:35,622 --> 00:12:38,558 初めて 本当に笑える日が来るんだ。 192 00:12:38,625 --> 00:12:41,561 ああ…。 わたしの麗華が いなくなった。 193 00:12:41,628 --> 00:12:44,564 麗華が いなくなっちゃったよ ハチ…。 194 00:12:44,631 --> 00:12:46,566 (アケミ) 康助ちゃん。→ 195 00:12:46,633 --> 00:12:48,568 ママが いつものように 抱いてあげるね。 196 00:12:48,635 --> 00:12:51,571 (康助) お前じゃ 駄目なんだよ! 197 00:12:51,638 --> 00:12:59,646 麗華がいない。 ああ 麗華がいないよ…。 198 00:13:08,655 --> 00:13:11,591 紅子か。 何しに来た。 199 00:13:11,658 --> 00:13:13,593 (紅子) 陽平に会わせろ。 200 00:13:13,660 --> 00:13:16,596 会わせろだ? そんなこと言って 逃がすつもりだろ。 201 00:13:16,663 --> 00:13:19,533 (紅子) いや 約束は守る。 202 00:13:19,599 --> 00:13:23,603 フッ… 勝手にしろ。 203 00:13:26,606 --> 00:13:28,542 (ため息) 204 00:13:28,608 --> 00:13:30,544 \(足音) 205 00:13:30,610 --> 00:13:33,547 (陽平) おお 紅子。 俺に 会いたくなったな。 206 00:13:33,613 --> 00:13:35,549 (紅子) フッ お前なあ。 207 00:13:35,615 --> 00:13:38,552 でも ありがとな。 208 00:13:38,618 --> 00:13:41,555 お前のおかげで 麗華が戻ってこられた。 209 00:13:41,621 --> 00:13:43,557 眞一 喜んでたか? 210 00:13:43,623 --> 00:13:46,560 (紅子) ああ。 もう 麗華に べったりだ。 211 00:13:46,626 --> 00:13:48,562 お前 さみしいんじゃねえのか? 212 00:13:48,628 --> 00:13:53,567 (紅子) まあ ちょっとな。 でも うれしい方が勝ってるよ。 213 00:13:53,633 --> 00:13:57,571 そうか。 眞一 親と一緒に 暮らせるようになって よかったな。 214 00:13:57,637 --> 00:13:59,573 (紅子) ああ。 215 00:13:59,639 --> 00:14:01,641 藍子は どうしてる? 216 00:14:03,643 --> 00:14:05,645 (紅子) 藤堂と暮らしてる。 217 00:14:07,647 --> 00:14:11,585 そうか。 あいつには 幸せになってほしい。 218 00:14:11,651 --> 00:14:14,654 あいつからは 生きる気力を もらったからな。 219 00:14:16,656 --> 00:14:19,526 ところで お前 何しに来たんだ? 220 00:14:19,593 --> 00:14:24,531 (紅子) お前は あたしとの約束を 果たしてくれた。 221 00:14:24,598 --> 00:14:30,537 眞一に 麗華を取り戻してくれた。 だから あたしも 約束を守る。 222 00:14:30,604 --> 00:14:33,607 お前の女になる。 223 00:14:36,610 --> 00:14:39,546 俺は 約束なんてしてねえよ。 224 00:14:39,613 --> 00:14:41,548 (紅子) えっ? 225 00:14:41,615 --> 00:14:43,550 俺が 勝手に手伝ったんだ。 226 00:14:43,617 --> 00:14:48,555 だいたいよ そんなもんで お前 縛り付ける気なんてねえよ。 227 00:14:48,622 --> 00:14:51,558 でも お前は俺に ほれるさ。 228 00:14:51,625 --> 00:14:55,629 (紅子) ふざけんな。 >> ハハハ…。 229 00:14:58,632 --> 00:15:01,635 (紅子) あたしは 陽平のことも あきらめないからな。 230 00:15:06,640 --> 00:15:09,576 真彦じゃないのに どうして ここまでするんだ。 231 00:15:09,643 --> 00:15:12,579 何でかな。 成り行きかな。 232 00:15:12,646 --> 00:15:16,583 成り行き? お前は そんなんで動くのか。 233 00:15:16,650 --> 00:15:18,518 人間 いつ死ぬか分からない。 234 00:15:18,585 --> 00:15:20,520 俺は そんとき そんときの感情を 大切に生きてえんだ。 235 00:15:20,587 --> 00:15:22,522 今を生きてえんだ。 236 00:15:22,589 --> 00:15:25,525 そんときの感情ってのは 何だ? 237 00:15:25,592 --> 00:15:28,528 強いて言えば 紅子に ほれたことかな。 238 00:15:28,595 --> 00:15:30,597 はあ? 239 00:15:32,599 --> 00:15:35,602 お前よ! (康助) 何だ? 240 00:15:37,604 --> 00:15:40,607 飯ぐらい出せよ。 241 00:15:44,611 --> 00:15:46,546 (紅子)《生きてたんだ》 242 00:15:46,613 --> 00:15:50,550 《真彦は あたしの中で 生きてたんだ》 243 00:15:50,617 --> 00:15:58,558 《やっぱり あたしが 愛してるのは 真彦だ》 244 00:15:58,625 --> 00:16:00,560 《藍子を傷つけたら 許さない》 245 00:16:00,627 --> 00:16:03,563 《あたしは 妻だろうが 愛人だろうが 構わない》 246 00:16:03,630 --> 00:16:07,567 《当て付けだって 受け入れる。 罪も痛みも 受け止める》 247 00:16:07,634 --> 00:16:09,569 《もしも お前が→ 248 00:16:09,636 --> 00:16:13,573 あたしへの当て付けだけで 藍子を利用してるんだとしたら→ 249 00:16:13,640 --> 00:16:19,579 あたしは お前を 絶対 許さないからな》 250 00:16:26,586 --> 00:16:29,522 藤堂さん。 何か食べた? 251 00:16:29,589 --> 00:16:31,524 (藤堂) 藍子ちゃんか…。 252 00:16:31,591 --> 00:16:33,526 お弁当 作ってきたの。 一緒に食べよう。 253 00:16:33,593 --> 00:16:36,529 (藤堂) 藍子ちゃん。 254 00:16:36,596 --> 00:16:38,598 もう やめにしよう。 255 00:16:40,600 --> 00:16:46,606 君に対して ひどいことをした。 その償いは 何でもするつもりだ。 256 00:16:50,610 --> 00:16:56,616 だったら お姉ちゃんと別れて わたしと結婚して。 257 00:16:58,618 --> 00:17:00,620 麗華母さん。 258 00:17:04,624 --> 00:17:06,626 (紅子) ほら おやつだよ。 259 00:17:11,631 --> 00:17:16,569 (桃子) いいな 眞一お兄ちゃん。 お母さんがいて。 260 00:17:16,636 --> 00:17:20,573 (友造) だよなあ。 (桜子) いいよねえ。 261 00:17:20,640 --> 00:17:23,576 (紅子) お前たちには 紅子母さんがいるだろう。 262 00:17:23,643 --> 00:17:25,578 (千鶴) 千鶴ばあばだって いるだろう。 263 00:17:25,645 --> 00:17:28,581 そうだ。 清瀬のおじいちゃんだっているぞ。 264 00:17:28,648 --> 00:17:31,584 あら 清瀬のおばあちゃんだって いるわよ。 265 00:17:31,651 --> 00:17:33,586 (桃子) わーい すごいね。→ 266 00:17:33,653 --> 00:17:35,588 いっぱいだね。 (紅子) そうだよ いっぱいだ。 267 00:17:35,655 --> 00:17:37,590 これだけいたら さみしくないだろ。 268 00:17:37,657 --> 00:17:39,592 みーんな お前たちの家族だからな。 269 00:17:39,659 --> 00:17:42,595 (友造・桜子・桃子) うん! (一同の笑い声) 270 00:17:42,662 --> 00:17:47,600 (眞一) ねえ 真彦おじちゃん どうしてるの?→ 271 00:17:47,667 --> 00:17:49,602 今日は 来ないね。 272 00:17:49,669 --> 00:17:54,674 真彦おじちゃんも 一緒に 暮らせるといいなあ。 273 00:17:59,679 --> 00:18:03,616 (麗華) 陽平さん まだ 地下ろうに入れられてるのよね。 274 00:18:03,683 --> 00:18:06,619 このままで いいのかしら。 275 00:18:06,686 --> 00:18:10,623 (紅子) あたしは 陽平のことも あきらめない。 276 00:18:10,690 --> 00:18:13,626 絶対 地下ろうから出してみせる。 277 00:18:13,693 --> 00:18:17,564 あの人の おかげで わたしも こうやって出てこれた。 278 00:18:17,630 --> 00:18:22,635 わたしも あの人を救いたい。 久我山には もう負けないわ。 279 00:18:25,638 --> 00:18:28,575 (藍子) お姉ちゃん ここ 出てくの? 280 00:18:28,641 --> 00:18:32,579 (紅子) ちょっと やることがあってな。 当分 戻れない。 281 00:18:32,645 --> 00:18:34,581 何 それ。 282 00:18:34,647 --> 00:18:38,585 (紅子) 陽平が 地下ろうに 入れられてるんだ。 283 00:18:38,651 --> 00:18:40,653 地下ろうに? 284 00:18:42,655 --> 00:18:47,594 (紅子) あいつが お前のこと ずっと支えてきてくれたんだよな。 285 00:18:47,660 --> 00:18:51,598 山田の母さんが死んで 独りぼっちになった藍子を→ 286 00:18:51,664 --> 00:18:54,601 ずっと 守ってきてくれたんだよな。 287 00:18:54,667 --> 00:18:59,606 そうよ。 あんたのせいで 母さんが死んでから→ 288 00:18:59,672 --> 00:19:02,609 陽平が ずっと わたしを守ってきてくれた。 289 00:19:02,675 --> 00:19:04,611 ずっと 2人で 生きてきたのよ。 290 00:19:04,677 --> 00:19:08,615 でも 療養所で 陽平と 出会ったときは びっくりしたわ。 291 00:19:08,681 --> 00:19:13,620 まるで 真彦さんだったんだもん。 だから すぐに打ち解けた。 292 00:19:13,686 --> 00:19:17,557 でも あのころの陽平は 孤独だったわ。 293 00:19:17,624 --> 00:19:22,562 結核で 家族に切り捨てられて 独りぼっちだった。 294 00:19:22,629 --> 00:19:24,564 陽平は いつも→ 295 00:19:24,631 --> 00:19:27,567 いつ死んでも構わないって 言ってたわ。 296 00:19:27,634 --> 00:19:32,572 孤独の中で 死と隣り合わせの毎日で→ 297 00:19:32,639 --> 00:19:35,642 生きる気力も なくしてた。 298 00:19:37,644 --> 00:19:42,582 (紅子) あいつは お前がいたから 生きてこられたって言ってた。 299 00:19:42,649 --> 00:19:45,585 お前から 生きる気力を もらったってな。 300 00:19:45,652 --> 00:19:50,657 お前を守ることが 生きる励みになってたんだ。 301 00:19:52,659 --> 00:19:55,595 陽平…。 302 00:19:55,662 --> 00:19:59,666 地下ろうに入れられて 大丈夫かな。 303 00:20:01,668 --> 00:20:03,603 (紅子) あいつを このままにはしない。 304 00:20:03,670 --> 00:20:06,606 あたしは あいつのことも あきらめないからな。 305 00:20:06,673 --> 00:20:08,675 姉ちゃんに 任せとけ。 306 00:20:10,677 --> 00:20:15,682 だから お前は ちゃんと 藤堂と向き合え。 307 00:20:20,620 --> 00:20:22,555 (眞一) ブーン! 308 00:20:22,622 --> 00:20:25,625 (紅子) 眞一。 (眞一) うん? 309 00:20:27,627 --> 00:20:30,563 (紅子) 真彦おじちゃんと 一緒に暮らしたいか? 310 00:20:30,630 --> 00:20:33,566 (眞一) もちろんだよ。 麗華母さんも 一緒なんでしょ? 311 00:20:33,633 --> 00:20:36,569 ええ そうよ。 (紅子) ここを出るかもしれないんだぞ。 312 00:20:36,636 --> 00:20:40,573 みんなで暮らせるなら 僕は どこでも構わないよ。 313 00:20:40,640 --> 00:20:43,576 それでも 真彦おじちゃんと 一緒に暮らしたい。 314 00:20:43,643 --> 00:20:47,647 (紅子) 分かった。 あたしに任せろ。 315 00:20:51,651 --> 00:20:53,586 (紅子) ホントに いいんだな? 316 00:20:53,653 --> 00:20:57,657 (麗華) ええ。 わたしも あの人を救いたいから。 317 00:21:04,664 --> 00:21:06,666 (ため息) 318 00:21:11,671 --> 00:21:13,673 麗華…。 319 00:21:15,675 --> 00:21:18,544 (紅子) 今日も 開店休業か。 320 00:21:18,611 --> 00:21:21,547 麗華を失ったことが よっぽど こたえてるみたいだな。 321 00:21:21,614 --> 00:21:25,551 今度は 何だ。 何しに来た。 322 00:21:25,618 --> 00:21:27,553 (紅子) 陽平を出してくれ。 323 00:21:27,620 --> 00:21:33,559 ハハッ。 誰が出すか。 一生 閉じ込めといてやるよ。 324 00:21:33,626 --> 00:21:36,562 あいつは 僕の犬だ。 飼い殺しにしてやる。 325 00:21:36,629 --> 00:21:41,567 (紅子) 出してくれたら 代わりに 麗華が戻ってくるぞ。 326 00:21:41,634 --> 00:21:43,569 >> えっ 麗華が? (紅子) 麗華も 了承してる。 327 00:21:43,636 --> 00:21:47,573 >> ホントか? (紅子) ただし 一つだけ条件がある。 328 00:21:47,640 --> 00:21:49,575 条件… 何だ? 329 00:21:49,642 --> 00:21:55,648 (紅子) 麗華と 眞一と 陽平と 3人で ここで暮らさせてくれ。