1 00:00:03,404 --> 00:00:05,339 (紅子) 藍子 何やってんだ! (藍子) 娼婦になったの。 2 00:00:05,406 --> 00:00:07,341 (康助) 紅子が 一番 大事にしているのは 眞一君だよ。 3 00:00:07,408 --> 00:00:09,343 (康助) 眞一君を 傷つけることが→ 4 00:00:09,410 --> 00:00:13,347 一番の地獄を 味わわせることに なるんじゃないかなあ。 5 00:00:13,414 --> 00:00:16,350 (麗華) 陽平さん。 あの子の 本当の父親になってくれる? 6 00:00:16,417 --> 00:00:19,353 わたしは 陽平さんを 好きになったの。 7 00:00:19,420 --> 00:00:22,356 (藍子) お姉ちゃん 眞一に 大事な話があるんだけどな。 8 00:00:22,423 --> 00:00:24,358 (眞一) 大事な話? なあに? 9 00:00:24,425 --> 00:00:26,360 (藍子) あのね。 (眞一) うん。 10 00:00:26,427 --> 00:00:29,363 眞一の お父さんはね→ 11 00:00:29,430 --> 00:00:32,366 お母さんに 殺されたんだよ。 12 00:00:32,433 --> 00:00:34,435 えっ? 13 00:00:37,438 --> 00:00:39,373 (紅子) 眞一。 14 00:00:39,440 --> 00:00:42,376 本当なの? 15 00:00:42,443 --> 00:00:48,449 僕のお母さんが 僕のお父さんを 殺したって 本当なの? 16 00:00:58,459 --> 00:01:04,398 じゃ 後のことは よろしくね。 紅子母さん。 17 00:01:18,412 --> 00:01:20,347 {\an8}(陽平) 俺が ほれてんのは 紅子だ。 18 00:01:20,414 --> 00:01:22,349 {\an8}紅子が ここにいるから 俺は 残ったんだ。 19 00:01:22,416 --> 00:01:24,351 {\an8}分かってるわ。 20 00:01:24,418 --> 00:01:32,359 {\an8}でも わたしが あなたを 好きなことも 忘れないでね。 21 00:01:32,426 --> 00:01:34,361 {\an8}(藤堂) どういうつもりだ? (藍子) ホントのことを→ 22 00:01:34,428 --> 00:01:37,364 {\an8}言っただけじゃない。 ずっと 嘘つかれてるより ましでしょ。 23 00:01:37,431 --> 00:01:39,366 {\an8}(藤堂) だとしても お前が 口を出すべきことじゃない。 24 00:01:39,433 --> 00:01:41,368 {\an8}(藍子) 何で? 25 00:01:41,435 --> 00:01:43,370 {\an8}麗華さんが だんなを殺したことは 事実でしょ。→ 26 00:01:43,437 --> 00:01:46,440 {\an8}それを 眞一に話して 何が悪いの? 27 00:01:49,443 --> 00:01:52,379 {\an8}あの子… あの子が。 28 00:01:52,446 --> 00:01:55,382 {\an8}(紅子) 眞一。 藍子姉ちゃんが 言ったことは…。 29 00:01:55,449 --> 00:01:57,384 {\an8}(眞一) ねえ どういうこと? 僕のお母さんが→ 30 00:01:57,451 --> 00:02:01,455 {\an8}僕のお父さんを 殺したって どういうこと? 31 00:02:09,396 --> 00:02:14,335 {\an8}(紅子) 眞一。 太一父さんを 覚えてるか? 32 00:02:14,401 --> 00:02:17,338 うん。 ちょっとだけだけど。 33 00:02:17,404 --> 00:02:21,342 (紅子) 太一父さんは 戦争で 亡くなったって 伝えてたよな。 34 00:02:21,408 --> 00:02:23,344 うん。 35 00:02:23,410 --> 00:02:29,350 (紅子) あれな 嘘なんだ。 >> 嘘? 36 00:02:29,416 --> 00:02:36,357 (紅子) 太一父さんは 紅子母さんが 殺したんだ。 37 00:02:36,423 --> 00:02:40,427 太一父さんは あたしが 殺したんだ。 38 00:02:44,498 --> 00:02:47,368 (紅子) 今まで隠してて 悪かったな。 でもな…。 39 00:02:47,434 --> 00:02:50,371 眞一。 40 00:02:50,437 --> 00:02:54,375 (眞一) 紅子母さん。 何で お父さんを殺したの?→ 41 00:02:54,441 --> 00:02:59,380 お父さんを殺しといて 何で 僕を育てたりしたの?→ 42 00:02:59,446 --> 00:03:01,448 何で? 43 00:03:03,450 --> 00:03:08,389 (紅子) お前の父さんは… 太一は 変になっちゃったんだよ。 44 00:03:08,455 --> 00:03:11,392 太一に 悪いことを させようとしたやつがいた。 45 00:03:11,458 --> 00:03:16,397 それで 太一は 麗華母さんに 暴力を振るおうとしたんだ。 46 00:03:16,463 --> 00:03:21,402 それを止めようとして あたしが 刺したんだ。 47 00:03:21,468 --> 00:03:23,404 紅子…。 48 00:03:23,470 --> 00:03:28,409 (紅子) 麗華母さんは 責任を感じて その罪を かぶった。 49 00:03:28,475 --> 00:03:30,411 あたしは お前から→ 50 00:03:30,477 --> 00:03:34,415 父さんも 母さんも 奪ってしまった。 51 00:03:34,481 --> 00:03:38,419 その償いのつもりで お前を 育ててきたんだ。 52 00:03:38,485 --> 00:03:41,422 >> 償い? (紅子) ああ。 53 00:03:41,488 --> 00:03:47,428 麗華が戻ってきたら お前を 麗華に返すつもりだった。 54 00:03:49,430 --> 00:03:51,365 なのに いつの間にか→ 55 00:03:51,432 --> 00:03:55,369 お前のことが ホントに 大事になっちゃったんだ。 56 00:03:55,436 --> 00:03:57,371 別れられなくなった。 57 00:03:57,438 --> 00:03:59,373 できることなら ずっと 一緒にいたい。 58 00:03:59,440 --> 00:04:01,375 だから…。 >> みんな 嫌いだ。 大っ嫌いだ。→ 59 00:04:01,442 --> 00:04:03,377 出てけ 出てけ。 いなくなっちゃえ! 60 00:04:03,444 --> 00:04:05,379 (陽平) 逃げるな 眞一!→ 61 00:04:05,446 --> 00:04:10,451 最後まで 紅子母さんの話を ちゃんと聞いてやれ。 62 00:04:15,456 --> 00:04:24,398 (紅子) 眞一。 今まで 隠してて ごめんな。 63 00:04:24,465 --> 00:04:28,469 もう お前の前に 姿は見せないよ。 64 00:04:33,474 --> 00:04:42,416 (紅子) 眞一。 紅子母さんは ホントに お前を愛してた。 65 00:04:42,483 --> 00:04:45,486 心から 愛してた。 66 00:04:49,423 --> 00:04:55,429 (紅子) いつだって 笑ってるんだぞ。 笑ってりゃ いいことだってある。 67 00:04:55,429 --> 00:05:05,439 ♪~ 68 00:05:05,439 --> 00:05:07,441 (麗華) 紅子…。 69 00:05:09,443 --> 00:05:11,445 眞一? 70 00:05:15,449 --> 00:05:18,385 (藤堂) 眞一は 大丈夫か? 71 00:05:18,452 --> 00:05:22,389 (紅子) ああ。 今 麗華と陽平と いる。 (藤堂) そうか。 72 00:05:22,456 --> 00:05:25,392 ずっと 嘘ついてた あんたが いけないのよ。 73 00:05:25,459 --> 00:05:29,396 わたしは 事実を 眞一に 教えてあげただけ。→ 74 00:05:29,463 --> 00:05:35,402 だって ずっと 嘘ついてたら 眞一だって 嫌でしょう。 75 00:05:35,469 --> 00:05:38,405 (紅子) お前のせいじゃないよ。 76 00:05:38,472 --> 00:05:43,410 お前のせいじゃない。 あたしだ。 あたしたちが→ 77 00:05:43,477 --> 00:05:47,347 ホントのことを 隠してたのが いけなかったんだ。 78 00:05:47,414 --> 00:05:51,351 ただな 一つだけ 言っておく。 79 00:05:51,418 --> 00:05:56,356 眞一の父親を… 太一を殺したのは あたしだ。 麗華じゃない。 80 00:05:56,423 --> 00:05:58,358 (藤堂) 紅子 お前…。 81 00:05:58,425 --> 00:06:01,361 (藍子) 何 言ってるの? 眞一に そう言ったの? 82 00:06:01,428 --> 00:06:05,365 (紅子) ああ。 だから これ以上 眞一に 何か したら→ 83 00:06:05,432 --> 00:06:07,367 妹だろうと 容赦しない。 84 00:06:07,434 --> 00:06:12,372 お前は 娼婦を辞めて 今すぐ ここから出ていけ! 85 00:06:12,439 --> 00:06:15,375 ほーら。 本性が出た。 86 00:06:15,442 --> 00:06:17,377 やっぱり 切り捨てるんだ。 見捨てるんだ。 87 00:06:17,444 --> 00:06:22,382 あんたってさ いざとなれば さっさと 逃げ出すんだよね。→ 88 00:06:22,449 --> 00:06:26,386 大事な妹だとか わたしの手は もう二度と 離さないとか→ 89 00:06:26,453 --> 00:06:28,389 偉そうなこと 言ってたけど。→ 90 00:06:28,455 --> 00:06:31,391 いい人ぶってんじゃないわよ! 91 00:06:31,458 --> 00:06:33,394 あんたは トカゲよ。 92 00:06:33,460 --> 00:06:38,398 わたしを しっぽみたいに 切り捨てる 薄情な トカゲ女よ! 93 00:06:38,465 --> 00:06:44,404 (紅子) ああ。 そうだな。 じゃあ 縁を切るか。 94 00:06:44,471 --> 00:06:47,341 あたしと お前は もう 何の関係もない。 95 00:06:47,407 --> 00:06:49,343 二度と その面 見せんな。 96 00:06:49,409 --> 00:06:52,413 その方が お互い 気が晴れるだろ。 97 00:06:54,414 --> 00:07:02,422 ところで お前に教えたのは 誰だ。 誰が 教えたんだ。 98 00:07:10,430 --> 00:07:13,367 (藍子) あんたなんか こっちから 縁を切ってやるわよ。 99 00:07:13,433 --> 00:07:15,435 この トカゲ女! 100 00:07:17,437 --> 00:07:20,440 (紅子) 藤堂。 藍子のこと 頼む。 101 00:07:28,449 --> 00:07:32,386 (康助) 何ですか? 102 00:07:32,452 --> 00:07:35,389 (紅子) 何ですかじゃねえだろ この たこ野郎! 103 00:07:35,455 --> 00:07:37,391 (康助) なっ… 何… 何…?→ 104 00:07:37,457 --> 00:07:40,394 痛っ。 痛い…。 あっ 痛っ。 あ痛っ。 痛てて。 ああ…。 105 00:07:40,461 --> 00:07:42,396 (紅子) うあーっ。 106 00:07:42,462 --> 00:07:45,399 うわー 痛い。 痛ぇ。 107 00:07:45,466 --> 00:07:51,338 (紅子) 麗華と眞一は ここを出る。 文句は ねえな? 108 00:07:51,405 --> 00:07:53,407 あっ 痛い。 109 00:08:00,414 --> 00:08:04,418 (眞一) 帰ろう。 みんなのいる おうちに。 110 00:08:06,420 --> 00:08:10,424 そうしましょう。 眞一。 111 00:08:22,436 --> 00:08:26,440 (紅子) じゃあな。 眞一。 112 00:08:30,711 --> 00:08:33,647 (藤堂) 藍子ちゃん これで 満足か? 113 00:08:33,714 --> 00:08:38,652 人を傷つけて 自分を傷つけて ホントに これで満足なのか。 114 00:08:38,719 --> 00:08:40,654 何で あの女は 人の罪を かぶったりしたの? 115 00:08:40,721 --> 00:08:44,658 (藤堂) 眞一に 自分の親が 殺人者だと 思わせないためだ。 116 00:08:44,725 --> 00:08:48,662 あいつ自身 血のつながりで 悩んだ時期もあった。 117 00:08:48,729 --> 00:08:50,664 凛子を 自殺に追いやった→ 118 00:08:50,731 --> 00:08:53,667 久我山の 実の父を 憎んだ時期もあった。 119 00:08:53,734 --> 00:08:56,670 だから 誰よりも 眞一の気持ちが 分かるんだろう。 120 00:08:56,737 --> 00:08:58,672 紅子は 大人だったから 乗り切れた。 121 00:08:58,739 --> 00:09:01,675 だが 眞一は まだ子供だ。 122 00:09:01,742 --> 00:09:04,678 そんな事実を 乗り越えられるわけがない。 123 00:09:04,745 --> 00:09:06,680 お前のことだって→ 124 00:09:06,747 --> 00:09:10,684 お前を 苦しませたくないから 自分から 手を離したんだ。 125 00:09:10,751 --> 00:09:14,688 関係さえなくなれば お前が 苦しむことだって もう ない。 126 00:09:14,755 --> 00:09:20,694 フッ。 バッカみたい。 どこまで 偽善者なのよ。 127 00:09:20,761 --> 00:09:24,765 悲劇のヒロインぶって みんなから 同情 買いたいだけじゃない! 128 00:09:27,768 --> 00:09:30,704 (藤堂) いいかげん 無理をするのは やめろ! 129 00:09:30,771 --> 00:09:32,706 お前だって 紅子が そんな女じゃないって→ 130 00:09:32,773 --> 00:09:36,777 分かってるはずだ。 だから 苦しんでるんだろ? 131 00:09:45,786 --> 00:09:52,726 わたし… 眞一に ひどいこと言っちゃった。 132 00:09:55,729 --> 00:09:57,731 ごめんなさい。 133 00:09:59,733 --> 00:10:01,735 ごめんなさい…。 134 00:10:08,742 --> 00:10:12,679 (紅子) これで いい。 これで いいんだ。 135 00:10:12,746 --> 00:10:17,684 これで きっと 眞一も 笑って生きていける。 136 00:10:17,751 --> 00:10:20,687 (康助) お前も 早く 出ていけ! 137 00:10:20,754 --> 00:10:22,689 (紅子) 悪いけど ここに住む。 >> えっ? 138 00:10:22,756 --> 00:10:24,691 (紅子) 殺人者になっちまったんだ。 139 00:10:24,758 --> 00:10:27,694 これじゃあ もう 孤児院にも 戻れないしな。 140 00:10:27,761 --> 00:10:30,697 藍子のことがあるから 藤堂のところにも 帰れない。 141 00:10:30,764 --> 00:10:33,700 行く場所が ないんだよ。 だから ここに置いてもらうぜ。 142 00:10:33,767 --> 00:10:36,703 ふざけるな! 誰が お前なんか 置いとくか。 143 00:10:36,770 --> 00:10:38,705 (紅子) あたしにだって ここにいる権利はある。 144 00:10:38,772 --> 00:10:41,708 お前と同じ父親を 持ってんだ。 久我山が 残したもんなら→ 145 00:10:41,775 --> 00:10:43,710 あたしにだって 権利は あるだろう。 146 00:10:43,777 --> 00:10:45,712 へ理屈を言うな。 わたしは 認めない。 147 00:10:45,779 --> 00:10:48,648 お前なんか 妹とは認めない! (紅子) とにかく! 148 00:10:48,715 --> 00:10:52,719 ここに 置いてもらうから よろしく 頼むぜ。 149 00:10:56,723 --> 00:10:59,659 (康助) お前が 嘘ついてること まだ 切り札なんだぞ。 150 00:10:59,726 --> 00:11:01,662 \(陽平) お前 まだ そんなこと 言ってんのかよ。 151 00:11:01,728 --> 00:11:03,663 今度 何か したら→ 152 00:11:03,730 --> 00:11:08,668 この世から消える覚悟 できてんだろうな! 153 00:11:08,735 --> 00:11:10,670 紅子。 お前は ここを出ていけ。 154 00:11:10,737 --> 00:11:14,674 ここに住むなんて 絶対 許さないからな。 155 00:11:14,741 --> 00:11:16,676 (ナオミ) 久我山さま 何を おっしゃってるんですか。→ 156 00:11:16,743 --> 00:11:19,679 紅子さんは 殺人の罪を犯した 子羊。 157 00:11:19,746 --> 00:11:22,682 ここにいる資格が じゅうぶん あるじゃないですか。 158 00:11:22,749 --> 00:11:26,686 子供のために つらい選択をした 子羊を 放り出されるのですか。 159 00:11:26,753 --> 00:11:28,688 見捨てるのですか。 160 00:11:28,755 --> 00:11:30,690 (チエミ) そんな薄情な 久我山さまの下では→ 161 00:11:30,757 --> 00:11:32,692 わたしたちも 働けませんわよね? (康助) えっ? 162 00:11:32,759 --> 00:11:34,694 (コトミ) わたしも ここ 辞めちゃおうかしら。 163 00:11:34,761 --> 00:11:36,696 わたしも 辞めちゃおっかな。 164 00:11:36,763 --> 00:11:38,698 みんなで 辞めちゃっても いいんですか? 165 00:11:38,765 --> 00:11:40,700 (アケミ) 見捨てるなんて そんな 無慈悲なこと→ 166 00:11:40,767 --> 00:11:43,703 久我山さまが なさると 思いますか? 167 00:11:43,770 --> 00:11:46,706 ねえ 久我山さま。 168 00:11:46,773 --> 00:11:49,643 当たり前だろ。 169 00:11:49,710 --> 00:11:52,646 わたしは 慈悲深き男だ。 170 00:11:52,712 --> 00:11:57,717 紅子。 行く所がないなら ここにいればいい。 171 00:12:04,724 --> 00:12:08,662 (紅子) ありがとな。 あんたたちの おかげで 康助が黙ったよ。 172 00:12:08,729 --> 00:12:10,664 みんな いろんなもん 抱えてるんだ。 173 00:12:10,730 --> 00:12:12,666 誰かを守ろうってやつを 追い出す人間は→ 174 00:12:12,732 --> 00:12:15,669 ここには いないよ。 (紅子) ありがと。 175 00:12:15,735 --> 00:12:18,738 (ナオミ) そうよ。 (コトミ) ねっ。 176 00:12:24,744 --> 00:12:27,681 (桃子) あれ? 眞一お兄ちゃん。 177 00:12:27,747 --> 00:12:32,686 (千鶴) あら あんたたち…。 (友造) 何だ お前。 どうしたんだ? 178 00:12:32,753 --> 00:12:35,689 (眞一) 僕 帰ってきちゃった。 (桜子・桃子) えっ? 179 00:12:35,755 --> 00:12:39,693 また ここで暮らすから みんな よろしくね。 180 00:12:39,759 --> 00:12:41,695 おばちゃんも よろしくね。 181 00:12:41,761 --> 00:12:44,698 (桜子) 戻ってきたんだ。 (眞一) うん。 182 00:12:44,764 --> 00:12:46,700 (友造) やっぱり こっちの方が いいよな。 183 00:12:46,766 --> 00:12:49,636 それが 分かったんだろ? (眞一) うん…。 184 00:12:49,703 --> 00:12:52,639 (桃子) ねえ 紅子母さんは? 185 00:12:52,706 --> 00:12:54,641 (麗華) 紅子母さんは まだ 帰ってこれないの。→ 186 00:12:54,708 --> 00:12:58,712 その代わり おばちゃんが みんなの面倒を見るからね。 187 00:13:01,715 --> 00:13:05,652 (千鶴) なるほどね。 そんなことがあったの。 188 00:13:05,719 --> 00:13:09,656 わたし 紅子に 罪を かぶせたまま→ 189 00:13:09,723 --> 00:13:13,660 このまま ここに 眞一といて いいんでしょうか。 190 00:13:13,727 --> 00:13:18,665 (千鶴) 紅子さんらしいわね。 (麗華) えっ? 191 00:13:18,732 --> 00:13:22,669 (千鶴) あの人は いつも 誰かのために 生きてる。 192 00:13:22,736 --> 00:13:26,673 その上で 自分も 幸せになろうとしてる。→ 193 00:13:26,740 --> 00:13:31,678 ホントに 紅子さんって人は。 194 00:13:31,745 --> 00:13:36,683 麗華さん。 あんたは ここで 眞一と 幸せに生きることが→ 195 00:13:36,750 --> 00:13:41,688 紅子さんへの 何よりの 恩返しなんじゃないのかい? 196 00:13:41,755 --> 00:13:44,758 お母さん。 197 00:13:48,695 --> 00:13:52,632 (杏子) あの子は 自ら 眞一を 手放してしまったのね。→ 198 00:13:52,699 --> 00:13:55,635 さぞかし つらかったでしょうねえ。 199 00:13:55,702 --> 00:13:58,638 (藤堂) わたしが 付いていながら こんなことになってしまい→ 200 00:13:58,705 --> 00:14:01,641 すいません。 >> ううん。 紅子がした選択よ。 201 00:14:01,708 --> 00:14:04,644 藤堂が 謝ることではないわ。 202 00:14:04,711 --> 00:14:07,647 それに あなたには 今 やることがあるでしょ。 203 00:14:07,714 --> 00:14:11,651 (藤堂) えっ? >> 藍子ちゃんを 支えてあげること。 204 00:14:11,718 --> 00:14:14,654 それが 紅子の 望んでいることなんじゃないの? 205 00:14:14,721 --> 00:14:17,657 (藤堂) ええ。 分かっています。 206 00:14:17,724 --> 00:14:21,661 わたしが 藍子ちゃんを 憎しみに走らせてしまったんです。 207 00:14:21,728 --> 00:14:24,664 藍子ちゃんの心が 落ち着くまでは 今は わたしが そばにいて→ 208 00:14:24,731 --> 00:14:27,667 藍子ちゃんを支えてやらなければと 思っています。 209 00:14:27,734 --> 00:14:29,669 うん。 210 00:14:29,736 --> 00:14:34,674 でも 紅子も また つらい選択を してしまったものよね。 211 00:14:34,741 --> 00:14:37,677 あの子は いつになったら 幸せになれるのかしら。 212 00:14:37,744 --> 00:14:41,748 あの子の幸せは どこにあるのかしら。 213 00:14:54,461 --> 00:14:57,464 (紅子) 眞一。 214 00:15:01,468 --> 00:15:04,404 (陽平) ここに いたのか。 215 00:15:04,471 --> 00:15:08,408 (紅子) 眞一 これ 忘れてってる。 216 00:15:08,475 --> 00:15:14,414 お前 バカだな。 何も お前が 罪を かぶることじゃないだろう。 217 00:15:14,481 --> 00:15:18,418 このままじゃ 一生 眞一に 恨まれる役回りだ。 218 00:15:20,420 --> 00:15:26,359 (紅子) 半分は ホントに あたしが 殺したようなもんだ。 219 00:15:26,426 --> 00:15:31,364 あたしが 復讐を始めたから 歯車が おかしくなった。 220 00:15:31,431 --> 00:15:35,435 太一も 真彦も 死ぬ必要なんか なかったんだ。 221 00:15:37,437 --> 00:15:42,375 フッ。 それに 恨まれた方が 気が楽だよ。 222 00:15:42,442 --> 00:15:46,379 眞一を 切るくらいなら 眞一から 切られた方がいい。 223 00:15:46,446 --> 00:15:52,385 眞一が 親から捨てられたと 思わずに 生きていけるんなら。 224 00:15:52,452 --> 00:15:57,390 眞一が 前を向いていけるんなら それで いい。 225 00:15:57,457 --> 00:16:00,460 眞一が 笑っていられるなら それで いい。 226 00:16:09,469 --> 00:16:14,407 お前は 母親だったよ。 227 00:16:14,474 --> 00:16:19,412 お前は 最後まで 眞一の母親だった。 228 00:16:21,414 --> 00:16:24,417 立派な母親だったよ。 229 00:16:24,417 --> 00:16:36,429 ♪~ 230 00:16:36,429 --> 00:16:45,438 (紅子) 少しだけ… もう少しだけ こうしてても いいか? 231 00:16:45,438 --> 00:17:03,456 ♪~ 232 00:17:03,456 --> 00:17:09,396 (紅子)《あたしは お前に抱かれながら 真彦に抱かれてた》 233 00:17:09,462 --> 00:17:13,400 《ずっと 生きてたんだよ 真彦は》 234 00:17:13,466 --> 00:17:19,406 《あいつは あたしの中で 生き続けてた》 235 00:17:19,472 --> 00:17:22,475 紅子。 236 00:17:29,482 --> 00:17:31,418 \(眞一) 麗華母さん。 237 00:17:31,484 --> 00:17:35,422 桃子たちと 川に行きたいんだけど 一緒に来てくれる? 238 00:17:35,488 --> 00:17:37,424 ごめんね 眞一。 239 00:17:37,490 --> 00:17:40,427 今から 紅子母さんのところに 荷物を持っていってあげたいの。→ 240 00:17:40,493 --> 00:17:43,430 何か 伝えてほしいことがあったら 麗華母さんが…。 241 00:17:43,496 --> 00:17:46,433 別に ないよ。 242 00:17:46,499 --> 00:17:48,435 伝えることなんて 何もない。 243 00:17:48,501 --> 00:17:52,439 でも 何か あるんじゃないの? 紅子母さんだって きっと…。 244 00:17:52,505 --> 00:17:56,443 何もないって 言ってるだろ。 あんなやつ 母さんじゃない。 245 00:17:56,509 --> 00:17:58,511 眞一…。 246 00:18:02,515 --> 00:18:05,452 (紅子) 助かったよ。 何か ばたばたしててさ。 247 00:18:05,518 --> 00:18:07,454 まだ 荷物 取りに 行けてなかったんだ。 248 00:18:07,520 --> 00:18:10,457 よく 気が付いてくれたな。 249 00:18:10,523 --> 00:18:13,460 >> ありがとう。 (紅子) えっ? 250 00:18:13,526 --> 00:18:16,463 わたし あなたに 罪まで かぶってもらって→ 251 00:18:16,529 --> 00:18:19,399 これから あなたに どう 返していけばいいのか…。 252 00:18:19,466 --> 00:18:21,401 (紅子) そこまでだ。 >> えっ? 253 00:18:21,468 --> 00:18:27,407 (紅子) もう 済んだことだ。 これからは 眞一を頼むな。 254 00:18:27,474 --> 00:18:31,411 お前が あたしに返せることが あるとしたら それだけだ。 255 00:18:31,478 --> 00:18:34,414 眞一を 立派に育てていくこと。 256 00:18:34,481 --> 00:18:37,417 眞一を もう二度と 離さないこと。 257 00:18:37,484 --> 00:18:42,422 とにかく 眞一と一緒に 幸せに暮らすことだ。 258 00:18:42,489 --> 00:18:44,424 紅子…。 259 00:18:44,491 --> 00:18:48,428 (紅子) でもなあ 眞一も あれで 結構 頑固だからな。 260 00:18:48,495 --> 00:18:51,498 お前も これから 大変かもな。 261 00:18:53,500 --> 00:18:57,437 わたし 大きくなった あの子と 暮らすのは 初めてでしょう。 262 00:18:57,504 --> 00:18:59,439 だから 眞一と どう 向き合っていいか→ 263 00:18:59,506 --> 00:19:01,441 分からなくて。 264 00:19:01,508 --> 00:19:04,444 (紅子) ロバのくせに カッコつけてんじゃねえよ。 265 00:19:04,511 --> 00:19:08,448 >> えっ? (紅子) お前は ロバなんだからさ→ 266 00:19:08,515 --> 00:19:10,450 見てくれとか 体裁とか 気にせずに→ 267 00:19:10,517 --> 00:19:15,455 背中に 眞一 乗っけて 一歩一歩 進んでいけばいいんじゃないのか。 268 00:19:15,522 --> 00:19:20,393 ロバか。 そんなこと 言ってたときも あったわね。 269 00:19:20,460 --> 00:19:24,397 そうよね。 カッコつけたって 始まらないわよね。 270 00:19:24,464 --> 00:19:28,401 わたしに できることで いいのよね。 271 00:19:28,468 --> 00:19:32,405 (紅子) ああ。 眞一は お前が産んだ子だ。 272 00:19:32,472 --> 00:19:35,408 いつか きっと 分かってくれる。 273 00:19:35,475 --> 00:19:41,414 >> ありがとう。 頑張るわ わたし。 (紅子) ああ。 274 00:19:41,481 --> 00:19:44,417 \(ドアの開く音) 275 00:19:44,484 --> 00:19:46,419 (陽平) 来てたんだ。 276 00:19:46,486 --> 00:19:48,421 (麗華) 紅子に 荷物を持ってきたの。→ 277 00:19:48,488 --> 00:19:50,423 陽平さんも まだ いたのね。 278 00:19:50,490 --> 00:19:53,426 ああ。 眞一は どうしてる? 落ち着いたか? 279 00:19:53,493 --> 00:19:56,429 まだ ちょっと元気がないけど→ 280 00:19:56,496 --> 00:20:01,434 母親初心者のロバとして 向き合ってくつもりよ。 281 00:20:01,501 --> 00:20:04,437 ロバ? (紅子) 麗華は ロバなんだよ。 282 00:20:04,504 --> 00:20:08,441 そうなの。 わたし ロバなの。 283 00:20:08,508 --> 00:20:11,444 じゃ 紅子。 また 来るわ。 284 00:20:11,511 --> 00:20:15,448 (紅子) いや。 お前は もう ここには 来るな。 285 00:20:15,515 --> 00:20:17,383 えっ? 286 00:20:17,450 --> 00:20:20,386 (紅子) あたしは 眞一の父親を 殺した人間だ。 287 00:20:20,453 --> 00:20:22,388 そんなやつのところに 母親が通ってたら→ 288 00:20:22,455 --> 00:20:25,458 眞一だって 嫌がるだろ。 289 00:20:28,461 --> 00:20:33,399 (紅子) それに そんな時間があったら 眞一と 向き合ってろ。 290 00:20:33,466 --> 00:20:36,402 そうね。 それが まず 大事ね。 291 00:20:36,469 --> 00:20:38,471 (紅子) ああ。 292 00:20:49,482 --> 00:20:51,484 (紅子) あっ。 293 00:20:53,486 --> 00:20:57,423 眞一の これ 麗華に渡すの 忘れちまったな。 294 00:20:57,490 --> 00:20:59,425 >> 渡してこようか? (紅子) いや。 295 00:20:59,492 --> 00:21:01,494 まあ いいだろ。 296 00:21:08,501 --> 00:21:13,439 (紅子) それより 陽平。 >> うん? 297 00:21:13,506 --> 00:21:15,441 (紅子) お前も もう ここに 用は ないだろ。 298 00:21:15,508 --> 00:21:18,378 いつでも 出てってくれて 構わないんだぞ。 299 00:21:18,444 --> 00:21:21,447 フフッ。 俺は ここにいるよ。 300 00:21:24,450 --> 00:21:28,388 お前のそばに ずっといる。 301 00:21:28,454 --> 00:21:32,392 お前の中から 真彦を消してやる。 302 00:21:32,458 --> 00:21:35,395 お前の こっから 真彦を追い出してやる。 303 00:21:35,461 --> 00:21:40,400 それで 真彦じゃなくて 俺で… この陽平で→ 304 00:21:40,466 --> 00:21:43,469 お前のここを 埋めつくしてやる。 305 00:21:43,469 --> 00:21:59,485 ♪~