1 00:00:07,141 --> 00:00:16,150 ♪~ 2 00:00:16,150 --> 00:00:19,086 {\an8}(紅子) お前と一緒に 生きていく。 3 00:00:19,153 --> 00:00:23,157 {\an8}あたしを全部 受け止めてくれ。 4 00:00:31,165 --> 00:00:33,100 {\an8}(紅子) ちょっ… 何すんだよ! (陽平) ハハッ!→ 5 00:00:33,167 --> 00:00:39,106 {\an8}この手 絶対 離すなよ。 俺も絶対 離さない。 6 00:00:39,173 --> 00:00:42,176 {\an8}お前の全部を 受け止めてやる。 7 00:00:42,176 --> 00:01:09,136 ♪~ 8 00:01:16,744 --> 00:01:19,747 (麗華) あら? お休みかしら。 9 00:01:22,750 --> 00:01:25,686 (眞一)《お願いして。 来てもらって あしたも》 10 00:01:25,753 --> 00:01:29,757 (麗華) 陽平さん 来てくれるかしら。 11 00:01:29,757 --> 00:01:41,769 ♪~ 12 00:01:41,769 --> 00:01:43,771 \(陽平) 今日は やめとくか? 13 00:01:49,710 --> 00:01:53,647 (紅子) あたしが 今 見てるのは 陽平だ。 14 00:01:53,714 --> 00:01:58,652 お前で あたしを いっぱいにしてくれ。 15 00:01:58,719 --> 00:02:01,722 お前で 塗りつぶしてくれ。 16 00:02:01,722 --> 00:02:17,738 ♪~ 17 00:02:32,753 --> 00:02:35,689 いつまでも 陽平さんに 頼ってたら駄目。 18 00:02:35,756 --> 00:02:40,761 わたしは 眞一の母親よ。 しっかりしないと。 19 00:02:43,764 --> 00:02:46,700 (紅子) お前は あたしに似てるな。 20 00:02:46,767 --> 00:02:49,637 えっ? 21 00:02:49,703 --> 00:02:52,640 (紅子) あたしは 凛子に嫉妬してた。 22 00:02:52,706 --> 00:02:57,711 いつか 真彦の中から 凛子を 追い出してやるって誓ってた。 23 00:02:59,713 --> 00:03:03,651 お前も 真彦に嫉妬してるだろ? 24 00:03:03,717 --> 00:03:08,656 確かに 嫉妬はしてるけど ちょっと 違うかな。 25 00:03:08,722 --> 00:03:10,658 (紅子) えっ? 26 00:03:10,724 --> 00:03:14,662 言ったよな。 俺は お前の真彦への思いごと→ 27 00:03:14,728 --> 00:03:17,665 全部 受け止めてやるって。 28 00:03:17,731 --> 00:03:21,669 いわゆる 真彦との共存だな。 それで いいんじゃねえか? 29 00:03:21,735 --> 00:03:24,672 (紅子) 陽平。 30 00:03:24,738 --> 00:03:29,677 俺は この胸ん中で 真彦と ずっと一緒に生きていく。 31 00:03:29,743 --> 00:03:33,747 真彦と一緒に お前と ずっと生きていく。 32 00:03:36,750 --> 00:03:41,689 (紅子) あたしも 陽平と生きてく。 33 00:03:41,755 --> 00:03:46,694 正直 お前のこと愛してるのか まだ 分からない。 34 00:03:46,760 --> 00:03:53,634 でも お前となら 前を向いて 生きていける気がする。 35 00:03:53,701 --> 00:03:58,639 それで いいよ。 でも もうじき お前は俺に ほれるけどな。 36 00:03:58,706 --> 00:04:02,643 (陽平・紅子) フフッ。 37 00:04:02,710 --> 00:04:05,646 (紅子) 誰もいない どっか遠くに行こう。 38 00:04:05,713 --> 00:04:11,652 あたしは あたしの人生を あきらめない。 39 00:04:11,719 --> 00:04:16,724 それでこそ 紅子だ。 ああ いいよ。 どこまででも ついてってやる。 40 00:04:21,729 --> 00:04:25,666 (康助) 陽平を ここから出したら 麗華が 陽平に抱かれてしまう。 41 00:04:25,733 --> 00:04:27,668 うー そんなの やだ! 42 00:04:27,735 --> 00:04:31,672 やだ やだ やだ やだ やだ やだ やだ! 43 00:04:31,739 --> 00:04:34,675 (ナオミ) 久我山さま。 今日は お店は? 44 00:04:34,742 --> 00:04:36,677 うーっ うるさい! 45 00:04:36,744 --> 00:04:38,679 (アケミ・ナオミ) キャーッ。 46 00:04:38,746 --> 00:04:40,748 うう…。 47 00:04:52,559 --> 00:04:56,497 (眞一) おかえり! 麗華母さん 陽平おじちゃんは? 48 00:04:56,563 --> 00:05:00,501 ごめんなさい。 会えなかったの。 49 00:05:00,567 --> 00:05:03,504 (眞一) 何だ。 来ないんだ…。 50 00:05:03,570 --> 00:05:05,506 ごめんね。 連れてこれなくて。 51 00:05:05,572 --> 00:05:07,508 約束したじゃない! 52 00:05:07,574 --> 00:05:10,577 紅子母さんだったら 約束 破んないよ。 53 00:05:13,580 --> 00:05:17,584 ごめんなさい。 僕…。 54 00:05:25,592 --> 00:05:28,529 (藤堂) 紅子。 (藍子) お姉ちゃん。 55 00:05:28,595 --> 00:05:31,532 (紅子) 突然 来て 悪かったな。 56 00:05:31,598 --> 00:05:34,535 (藤堂) どうした? 何か あったのか? 57 00:05:34,601 --> 00:05:38,539 (紅子) ちょっと けじめをつけておこうと思って。 58 00:05:38,605 --> 00:05:40,541 (藤堂) けじめ? 59 00:05:40,607 --> 00:05:45,546 (紅子) ここは もともと 藤堂が出征前に 残した金で 始めた事務所だ。 60 00:05:45,612 --> 00:05:49,483 お前が 戻ってきたんだから お前に返すのは 道理だろ。 61 00:05:49,550 --> 00:05:54,488 (藤堂) いや。 まだ お前も 金は必要だろ。 ここの経営者は お前だ。 62 00:05:54,555 --> 00:05:56,490 (紅子) あたしは 降りるよ。 63 00:05:56,557 --> 00:06:00,561 これからは お前の 好きなようにしてくれ 藤堂。 64 00:06:02,563 --> 00:06:04,565 それと…。 65 00:06:07,568 --> 00:06:09,570 (紅子) これも 返す。 66 00:06:11,572 --> 00:06:14,508 お姉ちゃん…。 67 00:06:14,575 --> 00:06:18,512 (紅子) あたしは もう お前の姉ちゃんじゃない。 68 00:06:18,579 --> 00:06:23,584 あたしと お前たちは もう 何の関係もない。 69 00:06:26,587 --> 00:06:29,590 (紅子) あたしは 陽平と生きてく。 70 00:06:31,592 --> 00:06:37,598 お前たちも 元気でな。 71 00:06:37,598 --> 00:07:00,554 ♪~ 72 00:07:00,554 --> 00:07:03,557 藤堂さん。 73 00:07:07,561 --> 00:07:11,565 わたしのこと 好きになれる? 74 00:07:13,567 --> 00:07:20,574 もし 苦しめてるなら… もう 解放してあげるよ。 75 00:07:26,580 --> 00:07:28,515 (藤堂) 好きになるよ。 76 00:07:28,582 --> 00:07:32,586 藍子ちゃんのことを ちゃんと 守っていけるようにな。 77 00:07:32,586 --> 00:07:42,596 ♪~ 78 00:07:50,537 --> 00:07:54,474 (紅子)《太一は 麗華母さんに 暴力を振るおうとしたんだ》 79 00:07:54,541 --> 00:07:58,478 《それを 止めようとして あたしが 刺したんだ》 80 00:07:58,545 --> 00:08:00,480 《俺が ほれてんのは 紅子だ》 81 00:08:00,547 --> 00:08:03,550 《紅子が ここにいるから 俺は 残ったんだ》 82 00:08:09,556 --> 00:08:12,492 今は 眞一のことが 一番 大事。 83 00:08:12,559 --> 00:08:18,565 紅子のことも 陽平さんのことも 考えちゃいけない。 84 00:08:23,570 --> 00:08:25,505 (藍子) 1人でも 帰ってこれたのよ。→ 85 00:08:25,572 --> 00:08:28,508 藤堂さん まだ仕事があったのに。 86 00:08:28,575 --> 00:08:31,578 (藤堂) 藍子ちゃんを ちゃんと守るって 言っただろ。 87 00:08:34,581 --> 00:08:36,516 ありがと。 88 00:08:36,583 --> 00:08:40,587 おなか すいたでしょ。 わたし 何か作るわ。 入って。 89 00:08:52,599 --> 00:08:55,602 (紅子)《あたしは 陽平と生きてく》 90 00:09:05,612 --> 00:09:08,548 ねえ 藤堂さん。 何 食べたい? 91 00:09:08,615 --> 00:09:11,551 藤堂さんの好きなもの 何でも 作るよ。 92 00:09:11,618 --> 00:09:14,554 (藤堂) じゃあ すいとん 頼もうかな。 93 00:09:14,621 --> 00:09:18,625 任せて。 おいしいの 作るからね。 94 00:09:23,630 --> 00:09:26,566 (杏子) そう。 陽平さんと。 95 00:09:26,633 --> 00:09:31,571 (紅子) ああ。 あいつと生きてく。 陽平と生きてく。 96 00:09:31,638 --> 00:09:35,575 今まで ホントに ありがとな 母さん。 97 00:09:35,642 --> 00:09:37,577 (杏子) うっ…。 98 00:09:37,644 --> 00:09:40,580 (紅子) 母さん。 99 00:09:40,647 --> 00:09:43,583 (杏子) 感謝するのは こちらの方よ 紅子。→ 100 00:09:43,650 --> 00:09:47,521 母親の わたしは あなたに 何にも してあげられなかった。 101 00:09:47,587 --> 00:09:52,526 ごめんなさい。 ごめんなさい。 102 00:09:52,592 --> 00:09:56,530 (紅子) 泣かないでくれって。 父さん 助けてよ。 103 00:09:56,596 --> 00:10:00,534 (孝太郎) よかった。 本当に よかった。→ 104 00:10:00,600 --> 00:10:03,537 わたしの娘が 幸せに。 うう…。 105 00:10:03,604 --> 00:10:08,542 (紅子) まったく。 あたしの両親は 泣き虫だな。 106 00:10:08,609 --> 00:10:11,545 体には 気を付けるのよ。 107 00:10:11,611 --> 00:10:13,547 ああ それから 住む場所が決まったら→ 108 00:10:13,613 --> 00:10:15,549 ちゃんと 連絡してね。 (紅子) ああ。 109 00:10:15,615 --> 00:10:17,551 何だったら 父さんが 見つけてきてやろうか。 110 00:10:17,617 --> 00:10:19,553 不動産関係にも 知り合いがいるしな。 111 00:10:19,619 --> 00:10:22,556 (紅子) いや。 再出発なんだ。 112 00:10:22,622 --> 00:10:24,558 ちゃんと 自分の足で 歩いていきたい。 113 00:10:24,624 --> 00:10:26,560 (孝太郎) うん。 114 00:10:26,626 --> 00:10:29,563 (紅子) 大丈夫だよ。 陽平も いてくれる。 115 00:10:29,629 --> 00:10:33,567 何とかなる。 何とかする。 116 00:10:33,633 --> 00:10:37,571 それに あたしは 一人じゃないからな。 117 00:10:37,638 --> 00:10:41,575 母さんや 父さん みんなが いてくれたから→ 118 00:10:41,641 --> 00:10:44,578 あたしは 今まで 生きてこられた。 119 00:10:44,644 --> 00:10:46,580 母さん。 120 00:10:46,646 --> 00:10:52,519 ただ そばにいてくれるだけで どれだけ 救われたか。 121 00:10:52,586 --> 00:10:57,524 一人じゃないって いつも 感じさせてくれてた。 122 00:10:57,591 --> 00:11:00,527 母さんの娘で よかったよ。 123 00:11:00,594 --> 00:11:05,532 あたしを産んでくれて ホントに ありがとな。 124 00:11:05,599 --> 00:11:08,535 紅子…。 125 00:11:08,602 --> 00:11:14,541 (紅子) 父さんは あたしが壊れたときも 見捨てないでいてくれたよな。 126 00:11:14,608 --> 00:11:17,544 血が つながらないって 分かったときも→ 127 00:11:17,611 --> 00:11:20,547 あたしを 娘だって言ってくれて。 128 00:11:20,614 --> 00:11:24,551 あたしを 父さんの娘にしてくれて→ 129 00:11:24,618 --> 00:11:26,553 ホントに ありがとう。 130 00:11:26,620 --> 00:11:30,557 紅子…。 131 00:11:30,624 --> 00:11:32,559 (紅子) 距離は 離れるかもしれないけど→ 132 00:11:32,626 --> 00:11:37,564 あたしは これからも 2人の娘だからな。 133 00:11:37,631 --> 00:11:41,568 紅子! (孝太郎) 紅子! 134 00:11:41,635 --> 00:11:47,507 (紅子) 眞一も 麗華と一緒に 幸せに暮らしてる。 135 00:11:47,574 --> 00:11:51,511 あたしの役目は もう 終わったよ。 136 00:11:51,578 --> 00:11:54,514 これからは あたしの人生を→ 137 00:11:54,581 --> 00:11:58,585 あたしだけの幸せを探して 陽平と生きてく。 138 00:12:04,591 --> 00:12:06,526 (藤堂) 紅子が 幸せになれるのなら→ 139 00:12:06,593 --> 00:12:09,529 そばにいるのは 俺じゃなくてもいい。 140 00:12:09,596 --> 00:12:14,601 これで いい。 これで いいんだ。 141 00:12:31,618 --> 00:12:35,622 (藤堂) 俺が 紅子のために してやれることは…。 142 00:12:42,696 --> 00:12:44,631 (陽平) 俺 こっから 出ていくからよ。 143 00:12:44,698 --> 00:12:47,634 (康助) 出てくのか? ここ出て 麗華を抱く気か? 144 00:12:47,701 --> 00:12:50,637 (陽平) この 酔っぱらいが。 紅子と一緒に出てくんだよ。 145 00:12:50,704 --> 00:12:52,639 (康助) 紅子と? 146 00:12:52,706 --> 00:12:55,642 だからといって 麗華や眞一に 手 出してみろ。 147 00:12:55,709 --> 00:12:57,644 地の果てまで 捜し出して→ 148 00:12:57,711 --> 00:12:59,713 お前の心臓を えぐりだしてやっからな。 149 00:13:01,715 --> 00:13:04,651 (康助) 待て。 待て ちょっと待て! 150 00:13:04,718 --> 00:13:07,654 あいつを出したら 麗華に 行ってしまうじゃないか。 151 00:13:07,721 --> 00:13:12,659 麗華が あいつに抱かれる。 嫌だ。 嫌だ 嫌だ。 152 00:13:12,726 --> 00:13:15,729 どうすりゃ いいんだ? どうすりゃ…。 153 00:13:20,667 --> 00:13:24,604 紅子は ちゃんと みんなに会えたかな。 154 00:13:24,671 --> 00:13:27,674 眞一にも 会えたかな。 155 00:13:38,685 --> 00:13:43,623 (眞一) よし 行くぞー! (子供たち) おー! 156 00:13:43,690 --> 00:13:45,625 (眞一) それ! (友造) ほら。 157 00:13:45,692 --> 00:13:48,628 (眞一) あー。 (桃子) ハハハッ。 158 00:13:48,695 --> 00:13:54,701 高く 高く。 それっ。 次 俺! あっ。 159 00:13:58,705 --> 00:14:01,708 (眞一) はい 次 俺。 いくぞ! はいっ。 160 00:14:03,710 --> 00:14:09,716 (紅子)《いつだって 笑ってるんだぞ。 笑ってりゃ いいことだってある》 161 00:14:16,723 --> 00:14:21,661 (紅子) 眞一。 元気でな。 162 00:14:31,671 --> 00:14:33,607 \(戸の開く音) 163 00:14:33,673 --> 00:14:35,609 紅子。 164 00:14:35,675 --> 00:14:38,612 (紅子) 見つかっちまったか。 165 00:14:38,678 --> 00:14:42,616 最後に少しだけ 眞一の顔 見ていこうと思ってさ。 166 00:14:42,682 --> 00:14:44,618 最後って? 167 00:14:44,684 --> 00:14:47,621 (紅子) 陽平と どっか遠くで暮らすんだ。 168 00:14:47,687 --> 00:14:51,625 陽平さんと? 娼館を出ていくの? 169 00:14:51,691 --> 00:14:56,630 (紅子) ああ。 これからは あいつと2人で 生きてく。 170 00:14:56,696 --> 00:14:58,632 そう。 171 00:14:58,698 --> 00:15:03,637 (紅子) 麗華。 眞一と 幸せにな。 172 00:15:03,703 --> 00:15:06,640 紅子 ありがとう。 173 00:15:06,706 --> 00:15:10,710 あなたの分も 眞一を ちゃんと育てていく。 174 00:15:12,712 --> 00:15:15,649 (麗華) まだ 不安だけど 眞一を ちゃんと見てく。 175 00:15:15,715 --> 00:15:22,589 育てていくから あなたは陽平さんと お幸せにね。 176 00:15:22,656 --> 00:15:25,592 (紅子) ああ。 177 00:15:25,659 --> 00:15:28,595 >> 眞一と 会ってく? (紅子) いや。 178 00:15:28,662 --> 00:15:32,599 あたしは もう 眞一の母親じゃない。 179 00:15:32,666 --> 00:15:37,671 母親は 世界で お前一人だ。 会わずに行くよ。 180 00:15:39,673 --> 00:15:41,675 じゃあな。 181 00:15:51,685 --> 00:15:54,621 (弟) 待って お兄ちゃん。 182 00:15:54,688 --> 00:15:58,625 (兄) けんけん ぱ。 けんけん ぱ。 183 00:15:58,692 --> 00:16:02,629 (紅子) 眞一と 同じぐらいかな。 184 00:16:02,696 --> 00:16:06,700 (兄) 母ちゃん。 母ちゃん! (弟) 母ちゃん。 185 00:16:08,702 --> 00:16:10,637 (ナオミ) 元気だった? (子供たち) うん! 186 00:16:10,704 --> 00:16:12,639 (紅子) ナオミさん。 187 00:16:12,706 --> 00:16:14,641 これ 今月分だからね。 188 00:16:14,708 --> 00:16:19,579 (兄) 母ちゃん いつ戻ってくるんだよ。 189 00:16:19,646 --> 00:16:22,582 父ちゃんが 戻ってくるまでの 辛抱だよ。 190 00:16:22,649 --> 00:16:26,586 あんたが しっかり 弟の面倒 見てやってね。 191 00:16:26,653 --> 00:16:28,588 (兄) うん…。 192 00:16:28,655 --> 00:16:31,591 (ナオミ) お兄ちゃんの言うこと ちゃんと聞くんだよ。 193 00:16:31,658 --> 00:16:33,660 (弟) うん。 194 00:16:35,662 --> 00:16:38,665 (ナオミ) ほらっ 行きな。 (兄) うん。 195 00:16:47,674 --> 00:16:50,610 ハァ…。 (紅子) ナオミさん。 196 00:16:50,677 --> 00:16:53,613 あっ。 197 00:16:53,680 --> 00:16:57,617 (紅子) 今のは? >> ああ わたしの子だよ。 198 00:16:57,684 --> 00:17:01,621 月に1回 金を渡すときだけ ここで会ってるんだ。 199 00:17:01,688 --> 00:17:03,623 (紅子) まだ 借金あるのか? 200 00:17:03,690 --> 00:17:09,629 ああ。 でも それを返しても 娼館で働かなけりゃ 元のとおり→ 201 00:17:09,696 --> 00:17:11,631 また 借金生活だよ。 202 00:17:11,698 --> 00:17:14,634 生きるためには あそこ以外 ないのさ。→ 203 00:17:14,701 --> 00:17:17,637 でも まあ 今ある借金さえ 返せれば→ 204 00:17:17,704 --> 00:17:20,640 もう少しは あの子たちのところに→ 205 00:17:20,707 --> 00:17:22,709 帰ってやることも できるんだけどね。 206 00:17:32,719 --> 00:17:34,654 何だ? 207 00:17:34,721 --> 00:17:37,657 (紅子) 娼婦たちに ちゃんと金を渡せ。 208 00:17:37,724 --> 00:17:39,659 お前 まだ そんなこと言ってんのか。 209 00:17:39,726 --> 00:17:41,661 (紅子) ピンはねしてる金 ちゃんと 渡してやれよ。 210 00:17:41,728 --> 00:17:43,663 みんな 借金 抱えて 苦労してんだ。 211 00:17:43,730 --> 00:17:45,665 汚く 稼いでないで→ 212 00:17:45,732 --> 00:17:48,735 彼女たちが稼いだ金を 全部 渡してやれよ。 213 00:17:50,737 --> 00:17:53,673 そんなに言うなら お前が ここのオーナーになれ。 214 00:17:53,740 --> 00:17:58,678 (紅子) えっ? >> ここで 一生 暮らしていけ。 215 00:17:58,745 --> 00:18:02,682 わたしは もう 辞める。 経営は お前に任せる。 216 00:18:02,749 --> 00:18:05,685 これから わたしは 悠々自適の生活だ。 217 00:18:05,752 --> 00:18:07,687 お前が 娼婦たちを 救ってやればいい。 218 00:18:07,754 --> 00:18:09,689 (紅子) 何 言ってんだよ。 219 00:18:09,756 --> 00:18:12,692 お前が 出ていけば 陽平も 出ていくじゃないか! 220 00:18:12,759 --> 00:18:15,695 そんなことしたら 麗華が 陽平に汚される。 221 00:18:15,762 --> 00:18:18,698 お前と陽平は ずっと ここに いればいいんだ! 222 00:18:21,701 --> 00:18:23,636 あっ。 223 00:18:23,703 --> 00:18:29,642 (紅子) あたしは陽平と ここを出てく。 とにかく あるだけ金を出せ。 224 00:18:29,709 --> 00:18:31,711 う…。 225 00:18:33,713 --> 00:18:36,649 (陽平) 紅子。 戻ってたんだ。 (紅子) ああ。 226 00:18:36,716 --> 00:18:38,651 あんまり遅いから 何か あったんじゃねえかって 心配したよ。 227 00:18:38,718 --> 00:18:41,654 (紅子) 悪い。 あちこち寄ってたら 時間かかっちまった。 228 00:18:41,721 --> 00:18:43,656 何だ? その かばん。 229 00:18:43,723 --> 00:18:47,660 (紅子) これか? ちょっとな。 みんなに 置き土産だ。 230 00:18:47,727 --> 00:18:51,664 \(ナオミ) あなた 陽平さんと ここ 出ていくんだって? 231 00:18:51,731 --> 00:18:55,668 (紅子) ああ。 あんたたちにも 色々 世話になったな。 232 00:18:55,735 --> 00:18:57,670 (アケミ) 別に お世話したってことはしてないわ。 233 00:18:57,737 --> 00:18:59,672 あなたが来てから ここも 楽しくなったわ。 234 00:18:59,739 --> 00:19:02,675 (紅子) そうか? (アケミ) そうね。 235 00:19:02,742 --> 00:19:04,677 康助ちゃんの お守りが ちょっと大変だったかしら。 236 00:19:04,744 --> 00:19:08,681 ハハッ。 あいつ 俺のことで やきもきしてたからな。 237 00:19:08,748 --> 00:19:10,683 (ナオミ) でも 紅子さんの幸せは→ 238 00:19:10,750 --> 00:19:13,686 やっぱり 陽平さんと 一緒のところに あったのね。 239 00:19:13,753 --> 00:19:17,624 (紅子) うーん それは まだ よく分からないんだ。 240 00:19:17,690 --> 00:19:20,627 でも こいつと一緒なら→ 241 00:19:20,693 --> 00:19:22,629 前を向いて 歩いていけるって思えた。 242 00:19:22,695 --> 00:19:25,632 フッ。 俺が 日々 頑張って 口説き倒したから→ 243 00:19:25,698 --> 00:19:28,635 紅子は 折れてくれたんだよ。 (娼婦たち) フフッ。 244 00:19:28,701 --> 00:19:32,639 お熱いわね。 お二人とも お幸せにね。 245 00:19:32,705 --> 00:19:36,709 (紅子) ありがとう。 みんなに お礼があるんだよ。 246 00:19:39,712 --> 00:19:43,650 (娼婦たち) うわあ…。 (陽平) 何だ これ? 金だったのか。 247 00:19:43,716 --> 00:19:46,653 (紅子) ああ ちょっとな。 康助から もぎ取ってきた。 248 00:19:46,719 --> 00:19:50,657 (康助) うう うう…。 あー 痛い! 249 00:19:50,723 --> 00:19:54,661 (紅子) この金は あんたたちが 正当に受け取れる金だ。 250 00:19:54,727 --> 00:19:57,664 今まで ピンはねされてた分だよ。 みんなで分けてくれ。 251 00:19:57,730 --> 00:19:59,666 (チエミ) わあ すごいわ。 (アケミ・ナオミ) すごい。 252 00:19:59,732 --> 00:20:01,668 (コトミ) こんなに もらえるの? 253 00:20:01,734 --> 00:20:04,671 (紅子) ナオミさん。 この金で 借金 返して→ 254 00:20:04,737 --> 00:20:06,673 子供たちんとこに 顔 出してやんなよ。 255 00:20:06,739 --> 00:20:09,676 ありがとう 紅子さん。 256 00:20:09,742 --> 00:20:11,678 (康助) あっ… あっ。 257 00:20:11,744 --> 00:20:14,681 返せ。 それは わたしの金だ。 返してくれ。 返せ! 258 00:20:14,747 --> 00:20:17,617 (陽平) お前が ピンはねした 金なんだろ? 渡してやれよ。 259 00:20:17,684 --> 00:20:19,619 (康助) 嫌だ。 わたしの金だ。 260 00:20:19,686 --> 00:20:22,622 お前 ホント 懲りてねえな。 一回 死んでみるか? 261 00:20:22,689 --> 00:20:24,624 \(ドアの開く音) 262 00:20:24,691 --> 00:20:28,628 (警察官) 警察だ! 売春を斡旋している者は 誰だ? 263 00:20:28,695 --> 00:20:32,699 ポツダム命令により ここは 閉鎖する。 264 00:20:37,704 --> 00:20:41,641 (紅子) 藤堂!? (藤堂) オーナーは この男です。 265 00:20:41,708 --> 00:20:44,644 (康助) おい 何だ。 放せ! 放せ! 266 00:20:44,711 --> 00:20:46,646 (紅子) 藤堂。 お前 どういうつもりだ? 267 00:20:46,713 --> 00:20:48,648 (警察官) 貴様を逮捕する。 268 00:20:48,715 --> 00:20:51,651 わたしは 何も知らない! 269 00:20:51,718 --> 00:20:55,655 ここのオーナーは… ここのオーナーは この女だ!→ 270 00:20:55,722 --> 00:20:58,658 わたしじゃない。 わたしは 何も知らない。→ 271 00:20:58,725 --> 00:21:02,662 見てのとおり ただの牧師だ。 この女が 全て やったことだ! 272 00:21:02,729 --> 00:21:04,664 (藤堂) お前 何を言ってるんだ? 273 00:21:04,731 --> 00:21:08,668 この女だ。 ここのオーナーは この女だ! 274 00:21:08,735 --> 00:21:11,671 (警察官) どっちだ? どっちが オーナーなんだ! 275 00:21:11,738 --> 00:21:13,673 (康助) この女だ! 276 00:21:13,740 --> 00:21:16,676 (ナオミ)《みんな 色々 抱えてるからね》→ 277 00:21:16,743 --> 00:21:19,612 《アケミはね 恋人の暴力から 逃げてきたの》→ 278 00:21:19,679 --> 00:21:21,614 《チエミとコトミは→ 279 00:21:21,681 --> 00:21:23,616 空襲でケガした親のために 働いてるし→ 280 00:21:23,683 --> 00:21:26,619 わたしの夫も まだ 復員してないし》→ 281 00:21:26,686 --> 00:21:30,623 《娼館で働かなけりゃ 元のとおり また 借金生活だよ》 282 00:21:30,690 --> 00:21:34,694 《生きるためには あそこ以外ないのさ》 283 00:21:38,698 --> 00:21:43,703 (紅子) そうだよ。 あたしが ここのオーナーさ。 284 00:21:49,709 --> 00:21:53,646 (紅子) 警官さんよ。 ここを 取り仕切ってるのは あたしだ。 285 00:21:53,713 --> 00:21:57,717 この 山田 紅子だ。