1 00:00:06,640 --> 00:00:09,577 {\an8}\(警察官) 警察だ! ポツダム命令により ここは 閉鎖する。 2 00:00:09,643 --> 00:00:12,580 {\an8}(藤堂) オーナーは この男です。 3 00:00:12,646 --> 00:00:14,582 {\an8}(康助) ここのオーナーは… ここのオーナーは この女だ! 4 00:00:14,648 --> 00:00:18,586 {\an8}(警察官) どっちだ? どっちが オーナーなんだ! 5 00:00:18,652 --> 00:00:20,654 {\an8}(康助) この女だ! 6 00:00:24,658 --> 00:00:29,597 {\an8}(ナオミ)《娼館で働かなけりゃ 元のとおり また 借金生活だよ》 7 00:00:29,663 --> 00:00:32,666 {\an8}《生きるためには あそこ以外ないのさ》 8 00:00:36,670 --> 00:00:40,674 {\an8}(紅子) そうだよ。 あたしが ここのオーナーさ。 9 00:00:44,678 --> 00:00:49,617 {\an8}(紅子) 警官さんよ。 ここを 取り仕切ってるのは あたしだ。 10 00:00:49,683 --> 00:00:52,620 {\an8}この 山田 紅子だ。 11 00:00:52,686 --> 00:00:54,688 {\an8}(藤堂) 紅子 お前 何を…。 12 00:00:57,691 --> 00:01:03,564 {\an8}(紅子) でも 何か 勘違いされてるようですわね。 13 00:01:03,631 --> 00:01:05,566 ここは 普通のサロン。 14 00:01:05,633 --> 00:01:09,570 紳士淑女が お酒を楽しむ場所ですわ。 15 00:01:09,637 --> 00:01:13,574 売春をしている人間なんて 一人も いませんわよ。 16 00:01:13,641 --> 00:01:16,577 貴様 虚偽の証言をするか。 17 00:01:16,644 --> 00:01:19,580 (紅子) もし よろしければ→ 18 00:01:19,647 --> 00:01:24,585 警官さんも 一度 遊びにいらしてくださいな。 19 00:01:24,652 --> 00:01:30,658 きっと 夢のような ひとときを 過ごしていただけますわ。 20 00:01:35,663 --> 00:01:38,599 フッ…。→ 21 00:01:38,666 --> 00:01:42,603 どうやら 通報に誤りがあったようだ。→ 22 00:01:42,670 --> 00:01:44,672 撤収するぞ。 (警察官たち) はっ! 23 00:01:46,674 --> 00:01:50,611 長い付き合いになると いいですな。 24 00:01:50,678 --> 00:01:53,681 (紅子) またのお越しを お待ちしております。 25 00:01:58,552 --> 00:02:01,489 (藤堂) なぜ 久我山を救った? (紅子) 別に 救ったつもりはないよ。 26 00:02:01,555 --> 00:02:03,491 ここが なくなるのを 止めただけだ。 27 00:02:03,557 --> 00:02:05,493 娼婦たちの住む場所が なくなっちまうしな。 28 00:02:05,559 --> 00:02:07,495 お前こそ どういうつもりだ。 29 00:02:07,561 --> 00:02:09,497 もう あたしに かかわるなって 言っただろ。 30 00:02:09,563 --> 00:02:11,499 (藤堂) お前のためだ。 久我山に→ 31 00:02:11,565 --> 00:02:13,501 麗華や眞一に 手を出させないためには→ 32 00:02:13,567 --> 00:02:16,504 あいつを 身動きできない状態に することが 一番だ。 33 00:02:16,570 --> 00:02:18,506 GHQが 売春を規制している。 34 00:02:18,572 --> 00:02:20,508 今なら あいつを ブタ箱に ぶちこめる。 35 00:02:20,574 --> 00:02:23,577 そうすれば お前も 安心して ここを出ていけるだろう。 36 00:02:26,580 --> 00:02:29,517 (藤堂) 真彦が生きていても きっと こうしたはずだ。 37 00:02:29,583 --> 00:02:33,521 だから 紅子。 お前は もう 何も縛られる必要はない。 38 00:02:33,587 --> 00:02:36,524 それが 俺が お前にしてやれる 唯一のことだ。 39 00:02:36,590 --> 00:02:38,592 お前は 幸せにならないといけないんだ。 40 00:02:40,594 --> 00:02:46,600 (紅子) あたしの幸せは あたしが決めるんだ。 41 00:02:49,537 --> 00:02:52,540 あたしの幸せを 勝手に決めるな。 42 00:02:56,544 --> 00:02:58,479 (藤堂) お前に どう思われようと 構わない。 43 00:02:58,546 --> 00:03:01,482 俺も 俺の信念に従って動く。 44 00:03:01,549 --> 00:03:03,484 俺は お前を救うために 康助をつぶす。 45 00:03:03,551 --> 00:03:06,487 そうしないと 久我山の呪縛から お前を解き放つことはできない。 46 00:03:06,554 --> 00:03:09,490 そのためなら ほかの誰が苦しもうが 関係ない! 47 00:03:09,557 --> 00:03:13,561 (紅子) だったら お前は あたしの敵だ。 48 00:03:15,563 --> 00:03:18,499 絶対 つぶさせやしない。 49 00:03:18,566 --> 00:03:22,570 ここは あたしの城だ。 50 00:03:27,575 --> 00:03:29,510 (陽平) こんなことして→ 51 00:03:29,577 --> 00:03:32,580 ホントに 紅子が 幸せになれると思ってんのか。 52 00:03:43,591 --> 00:03:46,527 フフッ… ハハハハハ! 53 00:03:46,594 --> 00:03:48,462 一時は どうなることかと思ったが→ 54 00:03:48,529 --> 00:03:51,465 これで 陽平を ここに 閉じ込めておくことができる。 55 00:03:51,532 --> 00:03:56,470 ああ…。 麗華が陽平に抱かれることもない。 56 00:03:56,537 --> 00:04:00,541 ハァ… 紅子さまさまだ。 57 00:04:06,547 --> 00:04:09,483 (紅子) これから 働かなくちゃいけないぞ。 58 00:04:09,550 --> 00:04:13,487 さっき 勢いで 金 全部 警察に渡しちまったからさ。 59 00:04:13,554 --> 00:04:15,489 (陽平) えっ 全部か? ここには じゃあ…。 60 00:04:15,556 --> 00:04:17,491 (紅子) すっからかんだ。 61 00:04:17,558 --> 00:04:20,494 (陽平) お前 そういうのは ちゃんと計算してだな…。 62 00:04:20,561 --> 00:04:24,498 (紅子) もう うるさい うるさい。 過ぎたことは くよくよすんなよ。 63 00:04:24,565 --> 00:04:28,502 (陽平) そうは言ってもよ ちゃんと こう 先々のことをよ…。 64 00:04:28,569 --> 00:04:31,505 (紅子) 悪かったな。 65 00:04:31,572 --> 00:04:33,507 (陽平) えっ? 66 00:04:33,574 --> 00:04:35,509 (紅子) お前と ここ 出てく約束してたのに→ 67 00:04:35,576 --> 00:04:39,580 成り行きで こんなことになっちまった。 68 00:04:41,582 --> 00:04:45,519 ナオミさんたち 守るためだろ? 69 00:04:45,586 --> 00:04:48,455 (紅子) 藤堂を あんなふうに してしまったのは あたしだ。 70 00:04:48,522 --> 00:04:51,458 全部 受け止めなくちゃいけない。 71 00:04:51,525 --> 00:04:55,462 藤堂のことも やっぱり 切り捨てないんだな。 72 00:04:55,529 --> 00:04:58,465 お前らしいよ。 73 00:04:58,666 --> 00:05:00,801 (ナオミ) これから どうしよう。 74 00:05:04,204 --> 00:05:07,141 (ナオミ) ここが なくなったら 生きてけないわ。 75 00:05:07,207 --> 00:05:10,210 \(紅子) しけた面 してんな。 76 00:05:10,210 --> 00:05:22,222 ♪~ 77 00:05:22,222 --> 00:05:25,159 (紅子) 今日から あたしが ここのオーナーだよ。 78 00:05:25,225 --> 00:05:28,228 自分で食う分は 自分で稼ぎな。 79 00:05:32,232 --> 00:05:35,169 (紅子) 自分が稼いだ分は 全部 あんたらのもんだ。 80 00:05:35,235 --> 00:05:37,171 (娼婦たち) えっ? 81 00:05:37,237 --> 00:05:39,173 (アケミ) なら やりがい あるわよね。 82 00:05:39,239 --> 00:05:41,175 (ナオミ) ばんばん稼ぐわよ。 83 00:05:41,241 --> 00:05:43,110 皆さん これからも よろしく お願いしますよ。 84 00:05:43,177 --> 00:05:46,113 (紅子) 何 言ってんだ。 お前もだよ。 >> えっ? 85 00:05:46,180 --> 00:05:50,117 (紅子) 働かざる者 食うべからず。 86 00:05:50,184 --> 00:05:53,120 お前 ボーイやれ。 >> ボ… ボーイ? 87 00:05:53,187 --> 00:05:56,123 (陽平) ハハ… そういうことだ。 ほら。 88 00:05:56,190 --> 00:05:58,125 (康助) お前は 何をするんだ。 89 00:05:58,192 --> 00:06:01,128 俺か? 俺は バーテンだ。 (康助) バーテン? 90 00:06:01,195 --> 00:06:05,132 (紅子) さあ そろそろ 開店の時間だよ。 91 00:06:05,199 --> 00:06:10,204 ほら 返事は? (娼婦たち) はい! 92 00:06:14,208 --> 00:06:16,143 (藤堂) どうして 陽平なんだ! 93 00:06:16,210 --> 00:06:19,213 何で あの顔なんだ。 何で あの男なんだ! 94 00:06:21,215 --> 00:06:23,217 (ため息) 95 00:06:26,220 --> 00:06:29,156 (藤堂) 真彦…。 96 00:06:29,223 --> 00:06:32,226 俺は お前には 一生 勝てないのか。 97 00:06:38,699 --> 00:06:40,701 \(戸の開く音) 98 00:06:42,636 --> 00:06:46,573 (藍子) 眞一に 謝りに来たんです。 99 00:06:46,640 --> 00:06:50,577 (麗華) 帰ってちょうだい。 今は 眞一を刺激したくないの。 100 00:06:50,644 --> 00:06:52,646 (藍子) ごめんなさい! 101 00:06:54,648 --> 00:06:56,650 (藍子) ホントに ごめんなさい。 102 00:07:00,654 --> 00:07:03,590 (千鶴) こら 友造! 畳の上で こまは駄目! 103 00:07:03,657 --> 00:07:05,592 (友造) はーい。→ 104 00:07:05,659 --> 00:07:09,596 おっ 眞一の父ちゃんじゃん。 (桃子) 軍人さんだよね。 105 00:07:09,663 --> 00:07:12,666 (桜子) 戦死しちゃったんだよね 眞一。 106 00:07:14,668 --> 00:07:19,606 (紅子)《太一父さんは 紅子母さんが 殺したんだ》 107 00:07:19,673 --> 00:07:23,677 (眞一) 返してよ。 (友造) ちょっとぐらい いいだろ。 108 00:07:25,679 --> 00:07:28,615 (友造) 俺の死んだ父ちゃんさ 浮気して→ 109 00:07:28,682 --> 00:07:31,618 その女が 包丁 持って 乗り込んできてさ→ 110 00:07:31,685 --> 00:07:33,620 追っ掛けられたことあんだぜ。 (桜子) えーっ? 111 00:07:33,687 --> 00:07:36,623 (友造) まあ 父ちゃん モテたからな。→ 112 00:07:36,690 --> 00:07:38,625 眞一の父ちゃんもさ ホントは どっかの女に→ 113 00:07:38,692 --> 00:07:41,628 ぐさっとか やられたんじゃねえの? 114 00:07:41,695 --> 00:07:44,565 (眞一) ふざけんなよ! (友造) 何すんだよ。 115 00:07:44,631 --> 00:07:46,567 (桃子) ばあば 来て! (千鶴) えっ 何? 116 00:07:46,633 --> 00:07:49,570 (眞一) ふざけんじゃねえ! (千鶴) 眞一 やめなさい。 117 00:07:49,636 --> 00:07:53,574 ちょっと ほら。 友造も。 (友造) 何すんだよ! 118 00:07:53,640 --> 00:07:56,577 太一父さんは 戦争で 立派に死んだんだ。 119 00:07:56,643 --> 00:07:59,580 父さんは 戦争で死んだんだ! 120 00:07:59,646 --> 00:08:01,648 (麗華) 眞一。 121 00:08:11,658 --> 00:08:15,596 わたし…。 ごめんなさい。→ 122 00:08:15,662 --> 00:08:20,601 眞一に あんなこと言っちゃって ホントに ごめんなさい。 123 00:08:20,667 --> 00:08:24,605 わたしも 偉そうなことは言えないわ。→ 124 00:08:24,671 --> 00:08:28,609 紅子に 罪をかぶせる形になってしまった。 125 00:08:28,675 --> 00:08:32,613 そもそも 隠してたのが 悪かったのよね。 126 00:08:32,679 --> 00:08:35,616 わたしは 太一を刺した。 127 00:08:35,682 --> 00:08:40,621 それは 忘れてはいけないことなのよね。 128 00:08:40,687 --> 00:08:42,623 \(戸の開く音) (陽平) どうも。 129 00:08:42,689 --> 00:08:45,692 (杏子) あら 陽平さん。 紅子も。 (紅子) ああ。 130 00:08:47,694 --> 00:08:50,697 珍しい組み合わせだな。 131 00:08:52,699 --> 00:08:54,701 (藍子) じゃあ わたしは これで。 132 00:08:58,705 --> 00:09:03,644 藍子。 ここの卵焼きは 絶品だ。 せっかくだから 食ってけ。 133 00:09:03,710 --> 00:09:06,647 あなたたち 住む場所が決まったの? 134 00:09:06,713 --> 00:09:08,649 その連絡で 来たんでしょ? 135 00:09:08,715 --> 00:09:12,653 (紅子) いや あたしたち 娼館に残ることになったんだ。 136 00:09:12,719 --> 00:09:14,655 (杏子) えっ? 137 00:09:14,721 --> 00:09:16,657 (紅子) あたしは あそこで 陽平と生きてく。 138 00:09:16,723 --> 00:09:19,660 (杏子) また 何で。 どういうこと? 139 00:09:19,726 --> 00:09:23,664 (紅子) まあ 成り行きでさ あたしが あそこのオーナーになったんだよ。 140 00:09:23,730 --> 00:09:25,666 (杏子) オーナーに? 141 00:09:25,732 --> 00:09:28,669 (陽平) 藤堂の手引きで 警察が 乗り込んできちゃって。 142 00:09:28,735 --> 00:09:30,671 おい 藍子。 143 00:09:30,737 --> 00:09:33,674 お前 ちゃんと 藤堂のこと つかまえてんのか? 144 00:09:33,740 --> 00:09:35,676 お前たちが 幸せになってくれんのを→ 145 00:09:35,742 --> 00:09:37,744 俺たちは 望んでんだ。 146 00:09:44,685 --> 00:09:46,687 (藍子) お姉ちゃん。 147 00:09:52,693 --> 00:09:55,629 (紅子) あたしも 望んでる。 148 00:09:55,696 --> 00:10:01,635 藍子には 藤堂と幸せになってほしい。 149 00:10:01,702 --> 00:10:05,639 お姉ちゃん…。 150 00:10:05,706 --> 00:10:08,642 今まで ごめんなさい。 151 00:10:08,709 --> 00:10:10,644 (紅子) 藍子。 152 00:10:10,711 --> 00:10:15,649 わたし 愛されることばっかり考えてた。 153 00:10:15,716 --> 00:10:18,652 でも これからは 藤堂さんを支えていく。→ 154 00:10:18,719 --> 00:10:20,721 一緒に 幸せになる。 155 00:10:23,724 --> 00:10:27,661 (杏子) まあ みんな 座ったら? 卵焼き 出してあげるわ。 156 00:10:27,728 --> 00:10:30,731 (陽平) ハハッ。 よし 藍子 そこ座れ。 157 00:10:33,734 --> 00:10:37,671 (紅子) 麗華。 どうした? 元気ないな。 158 00:10:37,738 --> 00:10:44,611 今日ね 眞一が 太一のことで 友造とケンカしたの。 159 00:10:44,678 --> 00:10:48,615 「太一父さんは 戦争で 立派に死んだんだ」って。 160 00:10:48,682 --> 00:10:50,684 (紅子) そうか。 161 00:10:52,686 --> 00:10:57,624 あの子の父親は 太一よ。 真彦さんじゃない。 162 00:10:57,691 --> 00:11:02,629 (紅子) 眞一は 真彦が 本当の父親だって知らないからな。 163 00:11:02,696 --> 00:11:08,635 ええ。 父親の太一を 死なせてしまったのは わたし。 164 00:11:08,702 --> 00:11:12,639 これからは ちゃんと 眞一と向き合ってくわ。 165 00:11:12,706 --> 00:11:17,644 それが 紅子の思いに… 罪を かぶってもらった→ 166 00:11:17,711 --> 00:11:20,714 あなたの思いに 応えることになるのよね? 167 00:11:22,716 --> 00:11:24,651 (紅子) ああ。 168 00:11:24,718 --> 00:11:27,654 (杏子) はい どうぞ 卵焼き。 (陽平) おお 来た 来た。 169 00:11:27,721 --> 00:11:29,656 ほら 藍子 食え。 うめえぞ。 (藍子) うん。 170 00:11:29,723 --> 00:11:32,659 わたしも頂こうかしら。 (杏子) うん。 フフフ。 171 00:11:32,726 --> 00:11:35,662 (藍子) ん! おいしい。 (陽平) ハハハ。 だろ? 172 00:11:35,729 --> 00:11:38,665 (杏子) 今度 作り方 藍子ちゃんにも教えてあげるわ。 173 00:11:38,732 --> 00:11:42,602 (藍子) はい。 (杏子) フフフ…。 食べて 食べて。 174 00:11:42,669 --> 00:11:47,674 (友造) 眞一。 さっきは ごめんな。 (眞一) うん。 175 00:11:49,676 --> 00:11:52,612 (眞一) こっちこそ ごめん。 176 00:11:52,679 --> 00:11:55,615 ハァ…。 177 00:11:55,682 --> 00:11:57,617 あっ おしょうゆ 切らしてたんだ。 178 00:11:57,684 --> 00:11:59,619 ちょっと お隣に行って おしょうゆ借りてくるわね。 179 00:11:59,686 --> 00:12:01,621 (子供たち) はーい。 180 00:12:01,688 --> 00:12:04,691 (友造) 桃子 桜子 俺も交ぜてくれ。 (桃子・桜子) いいよ。 181 00:12:07,694 --> 00:12:09,629 何でだよ。 182 00:12:09,696 --> 00:12:14,701 何で 太一父さんを殺したんだよ 紅子母さん。 183 00:12:22,709 --> 00:12:24,711 (紅子) おかしいな。 184 00:12:27,714 --> 00:12:31,718 (紅子) 客が さっぱり来ない。 どうしたんだろうな。 185 00:12:33,720 --> 00:12:35,655 (陽平) これじゃ ナオミさんたち 稼ぐに稼げねえな。 186 00:12:35,722 --> 00:12:37,657 (紅子) ああ。 187 00:12:37,724 --> 00:12:39,659 (康助) おい どうなってるんだ。 客が来ないじゃないか。 188 00:12:39,726 --> 00:12:41,661 わたしは こんな格好までしてんだぞ。 189 00:12:41,728 --> 00:12:43,597 (紅子) あー なかなか 似合ってるじゃねえかよ。 190 00:12:43,663 --> 00:12:45,599 (陽平) 働く意欲 ばりばりだな。 191 00:12:45,665 --> 00:12:48,602 誰かさんが 金を 全て使ってくれたからな。 192 00:12:48,668 --> 00:12:50,604 客が来たら呼べ。 部屋で休んでる。 193 00:12:50,670 --> 00:12:54,608 フッ… あいつ ボーイになっても まだ 威張ってやがる。 194 00:12:54,674 --> 00:12:57,611 (紅子) まあ 一応 働こうとしてんだから カワイイもんじゃねえか。 195 00:12:57,677 --> 00:13:00,614 (陽平) このまま おとなしく してくれりゃいいんだけどな。 196 00:13:00,680 --> 00:13:03,617 (紅子) それにしても ホントに 客が来ねえな。 197 00:13:03,683 --> 00:13:06,620 どうなっちまったんだよ。 198 00:13:06,686 --> 00:13:08,688 \(ドアの開く音) 199 00:13:10,690 --> 00:13:14,628 (紅子) 藤堂。 (藤堂) やはり 客は いないようだな。 200 00:13:14,694 --> 00:13:16,630 (紅子) まさか お前 何かやったのか。 201 00:13:16,696 --> 00:13:21,635 (藤堂) 俺が 梅毒の噂を流した。 客は 寄り付かないよ。 202 00:13:21,701 --> 00:13:25,639 (紅子) 藤堂。 お前 ふざけんじゃねえ。 (藤堂) 言ったはずだ! 203 00:13:25,705 --> 00:13:29,643 俺は お前を敵に回しても ここを つぶすとな。 204 00:13:29,709 --> 00:13:32,646 ここに とらわれてるかぎり お前は 幸せにはなれない。 205 00:13:32,712 --> 00:13:34,648 (紅子) あたしの幸せは あたしが決めると言ったはずだ。 206 00:13:34,714 --> 00:13:36,650 幸せの押し売りなんか やめてくれ! 207 00:13:36,716 --> 00:13:38,652 (陽平) 藤堂。→ 208 00:13:38,718 --> 00:13:40,654 お前が 今 こだわらなきゃいけないのは→ 209 00:13:40,720 --> 00:13:42,589 もう 紅子じゃねえだろ。 210 00:13:42,656 --> 00:13:45,659 藍子の元に戻って あいつを幸せにしてやれよ。 211 00:13:47,661 --> 00:13:51,665 (藤堂) 酒をくれ。 今夜は わたしは客だ。 212 00:13:57,671 --> 00:14:02,609 敵になって止めようとしたって あんたじゃ 真彦になれない。 213 00:14:02,676 --> 00:14:04,678 あきらめろ。 214 00:14:14,721 --> 00:14:16,723 (藍子) 藤堂さん お弁当…。 215 00:14:18,725 --> 00:14:21,728 (藍子) 何 これ。 藤堂さん…。 216 00:14:29,736 --> 00:14:35,742 藤堂さん。 散らかしっ放しなんだから もう。 217 00:14:37,744 --> 00:14:39,746 痛っ。 218 00:14:41,748 --> 00:14:46,753 やっぱり 藤堂さん お姉ちゃんのことが…。 219 00:14:50,757 --> 00:14:52,692 (友造) 眞一! (千鶴) いた? 220 00:14:52,759 --> 00:14:55,695 (友造) ううん。 (桜子) ばあば いないよ。 221 00:14:55,762 --> 00:14:58,698 (桃子) お庭にも いない。 (友造) 家には どこにもいねえよ。 222 00:14:58,765 --> 00:15:00,700 (千鶴) そう。 (麗華) どうしたんですか? 223 00:15:00,767 --> 00:15:04,704 眞一が いなくなったんだよ。 包丁も なくなってるんだ。 224 00:15:04,771 --> 00:15:08,775 ☏ 225 00:15:10,777 --> 00:15:13,713 (ボーイ) はい 少々お待ちを。 226 00:15:15,715 --> 00:15:17,651 (ボーイ) オーナー。 お母さまから お電話です。 227 00:15:17,717 --> 00:15:20,654 (紅子) そう。 228 00:15:20,720 --> 00:15:23,657 こちらの客に がんがん 高い酒 出して 飲んでもらいな。 229 00:15:23,723 --> 00:15:26,660 少しでも 稼がなくちゃいけないからね。 230 00:15:26,726 --> 00:15:28,728 (ボーイ) 承知しました。 231 00:15:32,732 --> 00:15:35,669 (紅子) 母さん 何だ? 232 00:15:35,735 --> 00:15:37,737 えっ 眞一が? 233 00:15:44,744 --> 00:15:46,746 (紅子) 分かった。 234 00:15:52,752 --> 00:15:54,688 眞一に 何かあったのか? 235 00:15:54,754 --> 00:15:58,692 (紅子) 眞一が 包丁 持って いなくなったって。 236 00:15:58,758 --> 00:16:00,694 えっ? 237 00:16:00,760 --> 00:16:03,697 \(ドアの開く音) 238 00:16:03,763 --> 00:16:06,766 (紅子) 眞一。 (陽平) 眞一。 239 00:16:08,768 --> 00:16:13,640 お父さんを殺したやつなんか 僕が殺してやる。 240 00:16:13,707 --> 00:16:15,642 (陽平) 何やってんだ。 包丁なんか 捨てちまえ。 241 00:16:15,709 --> 00:16:18,645 (紅子) 手を出すな。 242 00:16:18,712 --> 00:16:21,648 (眞一) 何で お母さんの ふりなんかしてたんだ。→ 243 00:16:21,715 --> 00:16:23,650 お前なんか いなきゃよかったんだ。→ 244 00:16:23,717 --> 00:16:25,652 お前なんか 死んじゃえばいいんだ。 245 00:16:25,719 --> 00:16:27,721 お前なんか 僕が殺してやる! 246 00:16:34,728 --> 00:16:36,730 (紅子) 眞一。 247 00:16:38,732 --> 00:16:40,734 いいぞ。 248 00:16:44,738 --> 00:16:47,741 僕が殺してやるんだ。 249 00:16:47,741 --> 00:17:05,759 ♪~ 250 00:17:05,759 --> 00:17:07,694 (眞一)《笑ってりゃ いいことあるんだよね?》 251 00:17:07,761 --> 00:17:09,763 (紅子)《ああ。 きっと いいことある》 252 00:17:11,765 --> 00:17:16,703 《どんなことがあっても 眞一を見捨てたりしないからな》 253 00:17:16,770 --> 00:17:18,772 (眞一)《紅子母さん…》 254 00:17:27,781 --> 00:17:30,784 (紅子) ごめんな 眞一。 255 00:17:30,784 --> 00:17:44,798 ♪~ 256 00:17:44,798 --> 00:17:46,733 (麗華) 駄目よ 眞一! 257 00:17:46,800 --> 00:17:49,736 (刺す音) 258 00:17:49,803 --> 00:17:51,805 駄目よ 眞一。 259 00:17:55,809 --> 00:18:00,747 (眞一) お母さん…。 (麗華) 眞一…。 260 00:18:00,814 --> 00:18:05,752 (陽平) 早く手当てを。 (藤堂) おい! 誰か来てくれ! 261 00:18:05,819 --> 00:18:09,823 おい! 誰か いないのか? おい! 262 00:18:18,765 --> 00:18:21,768 お前も しんどかったよな。 263 00:18:27,774 --> 00:18:29,776 \(ノック) 264 00:18:31,778 --> 00:18:35,782 眞一は もう眠ったよ。 (紅子) そうか。 ありがとう。 265 00:18:39,786 --> 00:18:43,723 (紅子) でも 大した傷じゃなくて よかったよ。 266 00:18:43,790 --> 00:18:48,728 こんな傷 何てことないわ。 267 00:18:48,795 --> 00:18:53,800 あの子の心の痛みに比べたら こんな傷なんて…。 268 00:18:55,802 --> 00:18:59,739 (紅子) あのとき ホントに 刺されてもいいと思ったけど→ 269 00:18:59,806 --> 00:19:05,812 そしたら 眞一に もっと大きな傷 残しちまったよな。 270 00:19:08,815 --> 00:19:13,686 (紅子) 止めてくれて ありがとな 麗華。 >> お礼なんて…。 271 00:19:13,753 --> 00:19:18,691 あなたが 体を張って 眞一と向き合ってる姿を見て→ 272 00:19:18,758 --> 00:19:22,695 わたし あのとき 背筋が凍ったわ。 273 00:19:22,762 --> 00:19:26,699 わたし 今まで 何やってたんだろうって。 274 00:19:26,766 --> 00:19:30,703 気が付いたら あの子を抱き締めてた。 275 00:19:30,770 --> 00:19:34,707 抱き締めてたのよ。 276 00:19:34,774 --> 00:19:40,713 眞一が 「お母さん」って 抱き返してくれて→ 277 00:19:40,780 --> 00:19:45,718 あの子の腕の力が あの子の ぬくもりが→ 278 00:19:45,785 --> 00:19:49,722 今でも 体に残ってる。 279 00:19:49,789 --> 00:19:56,729 わたしも これで 本当の母親に なれるのかもしれない。 280 00:19:56,796 --> 00:20:03,736 (紅子) なれるさ。 もともと お前が ホントの母親だ。 281 00:20:03,803 --> 00:20:06,739 眞一は お前が産んだ子だ。 282 00:20:06,806 --> 00:20:09,742 お前が おなかを痛めて 産んだ子供だ。 283 00:20:09,809 --> 00:20:16,683 きっと分かり合える。 >> ありがとう 紅子。 284 00:20:16,749 --> 00:20:20,753 今まで育ててくれて ありがとう。 285 00:20:22,755 --> 00:20:28,695 (紅子) フッ… これで あたしも ホントに お役御免だな。 286 00:20:28,761 --> 00:20:32,765 しっかり頼むぜ お母さん。 287 00:20:44,777 --> 00:20:50,783 ここ お母さんと僕の部屋だ。 何で? 288 00:20:53,786 --> 00:20:58,725 《お父さんを殺したやつなんか 僕が殺してやる》 289 00:20:58,791 --> 00:21:01,728 (紅子)《眞一》 290 00:21:01,794 --> 00:21:03,796 《いいぞ》 291 00:21:07,800 --> 00:21:10,737 (麗華)《駄目よ 眞一!》→ 292 00:21:10,803 --> 00:21:12,739 《駄目よ 眞一》 293 00:21:17,744 --> 00:21:19,679 フーッ…。 294 00:21:19,746 --> 00:21:22,749 お母さん どこだろう。 295 00:21:39,766 --> 00:21:44,771 (麗華)「私は あの子の父親を 殺してしまった 人殺しです」 296 00:21:47,774 --> 00:21:52,779 太一父さんは 麗華母さんが 殺した…?