1 00:01:35,768 --> 00:01:55,805 ♬~ 2 00:01:55,805 --> 00:02:15,775 ♬~ 3 00:02:15,775 --> 00:02:29,572 ♬~ 4 00:02:29,572 --> 00:02:33,893 ♬~ 5 00:02:33,893 --> 00:02:42,093 ♬~ 6 00:02:45,938 --> 00:03:04,038 ♬~ 7 00:03:07,377 --> 00:03:10,847 (与太郎)師匠は どうだい? まだ しゃべらねぇかい? 8 00:03:10,847 --> 00:03:13,766 (松田)今日は 萬月師匠が お見舞いに見えて➡ 9 00:03:13,766 --> 00:03:17,286 お仕事の帰りに わざわざ 寄ってくだすったんです。➡ 10 00:03:17,286 --> 00:03:20,506 師匠も珍しく たくさん おしゃべりでしたよ。 11 00:03:20,506 --> 00:03:22,542 ふっ。 (松田)そうだ。➡ 12 00:03:22,542 --> 00:03:25,795 萬月師匠が また 落語を始めるんだそうです。 13 00:03:25,795 --> 00:03:28,664 そうかい! こら めでてぇな。 14 00:03:28,664 --> 00:03:32,702 まっ オイラにゃ分かってたけどね。 (信之助)ふふふっ。 15 00:03:32,702 --> 00:03:36,739 けど そんな話をしていたら 八雲師匠が➡ 16 00:03:36,739 --> 00:03:40,139 落語は引退するなんて 言いはじめて…。➡ 17 00:03:41,778 --> 00:03:45,498 あたしゃ そんなの悲しくて やりきれませんよ。 18 00:03:45,498 --> 00:03:48,551 はぁ… 考えたくもねぇな。 19 00:03:48,551 --> 00:03:51,070 けど いつかは 絶対 その日は来る。 20 00:03:51,070 --> 00:03:53,106 目は そむけらんねぇこった。 21 00:03:53,106 --> 00:03:55,341 (松田)あたしも 年が年ですから➡ 22 00:03:55,341 --> 00:03:57,710 いつまでできるか 分かりませんが➡ 23 00:03:57,710 --> 00:03:59,829 師匠のおそばで 生涯➡ 24 00:03:59,829 --> 00:04:02,565 働かせていただきたいんです。➡ 25 00:04:02,565 --> 00:04:06,052 有楽亭八雲に 代々お仕えできる。 26 00:04:06,052 --> 00:04:08,387 こんな誉れは ございません。➡ 27 00:04:08,387 --> 00:04:12,475 師匠には 落語を やり続けていただかないと。 28 00:04:12,475 --> 00:04:15,111 その意気だぜ 松田さん。 29 00:04:15,111 --> 00:04:18,664 病院にいるから弱気になってるだけ かもしんねぇしな。 30 00:04:18,664 --> 00:04:20,967 そら 師匠にしか分かんねぇこった。 31 00:04:20,967 --> 00:04:23,002 (信之助)父ちゃん。 32 00:04:23,002 --> 00:04:25,571 じいじは 落語やめちゃうの? 33 00:04:25,571 --> 00:04:29,392 坊は 師匠の落語 聴けなくなんのは嫌かい? 34 00:04:29,392 --> 00:04:31,928 僕 絶対にやだよ。 35 00:04:31,928 --> 00:04:36,048 そんなら 今度 会ったときに そのこと よ~くお願いしてみな。 36 00:04:36,048 --> 00:04:39,735 師匠には 坊の言うことが 何よりの薬になるからな。 37 00:04:39,735 --> 00:04:44,941 うん。 絶対にお願いする。 坊は ほんとにいい子だな! 38 00:04:44,941 --> 00:04:47,210 はははっ。 このやろう! 39 00:04:47,210 --> 00:04:49,410 ≫ザッ ザッ ザッ…(足音) 40 00:04:56,002 --> 00:04:59,405 (小夏)ちょいと 一人で歩いてきたのかい?➡ 41 00:04:59,405 --> 00:05:01,707 敷地内でも許可がいるんだよ。➡ 42 00:05:01,707 --> 00:05:03,976 看護婦さんには 言ってきたんだろうね?➡ 43 00:05:03,976 --> 00:05:06,646 冷えちまうだろ。➡ 44 00:05:06,646 --> 00:05:10,346 はぁ…。 ちったぁ なんかしゃべりなよ。 45 00:05:13,269 --> 00:05:16,169 (小夏) ちっ。 15分たったら連れてくよ。 46 00:05:21,978 --> 00:05:24,380 (有楽亭八雲) やめたんじゃなかったのかぇ。 47 00:05:24,380 --> 00:05:29,001 (小夏)気がめいることが多くてね。 んっ。 48 00:05:29,001 --> 00:05:31,470 (小夏) 怒られんのは あたしなんだよ。 49 00:05:31,470 --> 00:05:35,170 一服でいいんだよ。 ほれ よこしな。 50 00:05:36,642 --> 00:05:40,742 (小夏)んっ。 ご相伴 どうも。 51 00:05:42,765 --> 00:05:47,637 ふぅ~。 もう 先のねぇ命さ。 52 00:05:47,637 --> 00:05:51,741 今更 気ぃ遣ったって どうなるてぇんだい。 53 00:05:51,741 --> 00:05:55,578 (小夏)もうろくも大概にしなよ。 そんなにボロボロ 弱音吐いたら➡ 54 00:05:55,578 --> 00:05:58,998 みんな心配するだろ。 あんなに派手に倒れて…。➡ 55 00:05:58,998 --> 00:06:02,101 日本中 ハラハラしてるよ。 ふぅ~。 56 00:06:02,101 --> 00:06:05,538 (小夏)ご自分の影響力ってもんを よく考えなよ。➡ 57 00:06:05,538 --> 00:06:07,673 一人の体じゃねぇんだ。➡ 58 00:06:07,673 --> 00:06:11,277 引退するなんて 冗談でも口にしないで。 59 00:06:11,277 --> 00:06:14,130 冗談に聞こえたかぇ。 60 00:06:14,130 --> 00:06:17,330 噺家冥利に尽きらぁな。 61 00:06:19,035 --> 00:06:23,472 声が… うまく出ねぇんだ。 62 00:06:23,472 --> 00:06:27,143 また あんな醜態 さらしちまうかと思うと➡ 63 00:06:27,143 --> 00:06:30,763 怖くて高座に上がれやしない。 64 00:06:30,763 --> 00:06:34,400 そんなものぁ きっと うまくありませんよ。 65 00:06:34,400 --> 00:06:37,003 (小夏)見え透いた建て前は どうだっていいんだよ。➡ 66 00:06:37,003 --> 00:06:39,038 本音を言いな。➡ 67 00:06:39,038 --> 00:06:42,338 そんなことで あんたが 落語を やめられるわけねぇだろ。 68 00:06:43,826 --> 00:06:46,479 倒れたときにね➡ 69 00:06:46,479 --> 00:06:51,334 これで もう 落語をしなくて済む って思っちまったんだ。 70 00:06:51,334 --> 00:06:53,903 目覚めてからも 落語をしてぇなんざ➡ 71 00:06:53,903 --> 00:06:56,839 ちいとも思わねぇ。 72 00:06:56,839 --> 00:07:01,739 思いどおりしゃべれねぇなんざ 地獄の釜ん中さね。 73 00:07:03,796 --> 00:07:07,366 もしかしたら あたしゃ➡ 74 00:07:07,366 --> 00:07:12,605 ずっと恐れていた日が ついに 来ちまったんじゃないかって…➡ 75 00:07:12,605 --> 00:07:16,842 てめぇの落語に 満足しちまう日がさ。 76 00:07:16,842 --> 00:07:20,129 お前のお父つぁんみたいに…。 77 00:07:20,129 --> 00:07:22,798 あたしの生涯で そんなこたぁ➡ 78 00:07:22,798 --> 00:07:26,719 一時でも考えたことはなかった。 79 00:07:26,719 --> 00:07:31,307 あたしの中から落語がなくなる。 80 00:07:31,307 --> 00:07:35,507 そうなったら あたしなんざ もぬけの殻だ。 81 00:07:36,912 --> 00:07:40,466 (小夏)そういうのを 因果応報ってんだろ。➡ 82 00:07:40,466 --> 00:07:42,466 ざまぁねぇな。 83 00:07:45,788 --> 00:07:49,642 ≪先生! (樋口)おっ。 やあ 寒いね。➡ 84 00:07:49,642 --> 00:07:52,011 早くからお疲れさま。 85 00:07:52,011 --> 00:07:55,798 今日は もう一人 ご一緒させてもらうよ。 86 00:07:55,798 --> 00:07:58,868 おはようございます。 (樋口)こりゃ どうも。 87 00:07:58,868 --> 00:08:01,604 (松田)へえ すみません。➡ 88 00:08:01,604 --> 00:08:04,140 与太さんに話を聞きましてね。➡ 89 00:08:04,140 --> 00:08:08,761 どうしても あたしも見たくてね 助六師匠の「芝浜」のフィルム。 90 00:08:08,761 --> 00:08:10,913 聞いて驚くなよ 先生。 91 00:08:10,913 --> 00:08:15,501 松田さんは その「芝浜」を 見たってんだよ。 なあ? 92 00:08:15,501 --> 00:08:19,972 ええ さいです。 四国の温泉旅館で。 93 00:08:19,972 --> 00:08:24,226 助六師匠とみよ吉さんが 亡くなられた あの旅館ですよ。 94 00:08:24,226 --> 00:08:28,047 (樋口)なんと! こりゃ ますます楽しみですな。 95 00:08:28,047 --> 00:08:30,716 (松田)お役に立てることも あるやもしれません。➡ 96 00:08:30,716 --> 00:08:32,868 どうぞ ご一緒させてください。 97 00:08:32,868 --> 00:08:35,721 (樋口)もちろんですよ。 こんなに頼もしい助っ人は➡ 98 00:08:35,721 --> 00:08:38,708 ありません。 だいぶ古いもので➡ 99 00:08:38,708 --> 00:08:41,811 見られるかどうかも 分からないそうですが…。 100 00:08:41,811 --> 00:08:43,879 うまく見れるといいなぁ。 101 00:08:43,879 --> 00:08:46,879 ゴォーー(飛行機のエンジン音) 102 00:08:50,386 --> 00:08:52,571 (松田)ああ~ お懐かしい。 103 00:08:52,571 --> 00:08:54,590 おお~ いいとこじゃねぇか。 104 00:08:54,590 --> 00:08:57,743 (松田)ここへ来たのは 30年ぶりになりますが➡ 105 00:08:57,743 --> 00:09:01,380 いや~ 道の感じなんか ほとんど一緒だ。 106 00:09:01,380 --> 00:09:04,950 旅館の名前は確か 「亀屋」ってぇたかな。 107 00:09:04,950 --> 00:09:07,937 大丈夫 お迎えを頼んでおきました。 108 00:09:07,937 --> 00:09:11,290 (番頭)やあ 樋口の坊ちゃん ご無沙汰してます。 109 00:09:11,290 --> 00:09:15,061 (樋口)どうも どうも すみません。 急にお世話になります。 110 00:09:15,061 --> 00:09:17,061 (2人)坊ちゃん? 111 00:09:18,481 --> 00:09:21,000 先生 知り合いなのかい? 112 00:09:21,000 --> 00:09:23,819 (樋口) この辺の温泉はね 父が大好きで➡ 113 00:09:23,819 --> 00:09:25,905 小さい頃 よく来てたんですよ。 114 00:09:25,905 --> 00:09:30,426 へえ~。 大旦那も楽しみにしておりますよ。 115 00:09:30,426 --> 00:09:34,296 あたしは いりましたか? そのうち役立つさ。 116 00:09:34,296 --> 00:09:37,967 (樋口)後ほど 百合絵さんの お墓参りもいたしましょう。 117 00:09:37,967 --> 00:09:42,167 いろいろ お礼を言わないと。 ユリエ? 118 00:09:44,940 --> 00:09:47,476 スーッ スーッ(障子の音) 119 00:09:47,476 --> 00:09:49,476 ガラガラガラ… バタン(戸の音) 120 00:09:51,247 --> 00:09:53,799 (樋口) 生活と情緒が共存している➡ 121 00:09:53,799 --> 00:09:57,636 いい舞台ですね。 (大旦那)年代物ですが➡ 122 00:09:57,636 --> 00:10:01,240 今も 宴会や催しに よく使うとります。 123 00:10:01,240 --> 00:10:05,978 先代ご自慢の 「亀屋」の大広間ですからね。 124 00:10:05,978 --> 00:10:09,615 昨年 97歳で大往生しましたが➡ 125 00:10:09,615 --> 00:10:13,235 樋口様のお父様にも 会いたがっておりましたよ。 126 00:10:13,235 --> 00:10:16,639 (樋口)父とは よく趣味の話で 気が合ってましたものね。 127 00:10:16,639 --> 00:10:20,276 (大旦那)ええ ええ ほんとに。 趣味が高じて➡ 128 00:10:20,276 --> 00:10:23,412 こんなことをやってたんでしょう。 (樋口)ほう~。 129 00:10:23,412 --> 00:10:26,182 (大旦那)父のフィルム道楽は 知っていましたが➡ 130 00:10:26,182 --> 00:10:28,767 こんなものまで撮ってたなんて➡ 131 00:10:28,767 --> 00:10:32,288 八雲師匠にも ないしょだったんじゃ ないでしょうか。 132 00:10:32,288 --> 00:10:34,573 それで 演芸の研究をしている僕に➡ 133 00:10:34,573 --> 00:10:37,943 いの一番に 連絡を下さったってぇ寸法です。➡ 134 00:10:37,943 --> 00:10:40,913 いや~ たぎりますなぁ。 135 00:10:40,913 --> 00:10:43,813 先生 さっきのユリエさんって? 136 00:10:45,634 --> 00:10:48,604 みよ吉さんのことですよ。 えっ。 137 00:10:48,604 --> 00:10:53,142 僕は以前 この街で彼女に会ってるんです。➡ 138 00:10:53,142 --> 00:10:55,161 彼女は この街で生まれて➡ 139 00:10:55,161 --> 00:10:58,681 二十歳前後まで ここで暮らしていました。➡ 140 00:10:58,681 --> 00:11:01,233 「亀屋旅館」で女中をされてて➡ 141 00:11:01,233 --> 00:11:05,437 満州に渡られたのは そのあとなのかな。 142 00:11:05,437 --> 00:11:07,673 (みよ吉・回想) ((坊ちゃん いらっしゃい)) 143 00:11:07,673 --> 00:11:11,977 (樋口)父の療養に付き添って 僕もよく ここへ遊びに来ていて➡ 144 00:11:11,977 --> 00:11:14,680 かわいがってもらったんで よく覚えてます。➡ 145 00:11:14,680 --> 00:11:17,132 なんせ 美人でしたしね。➡ 146 00:11:17,132 --> 00:11:19,168 彼女が街を出てからは➡ 147 00:11:19,168 --> 00:11:21,503 もう会うことは ありませんでした。➡ 148 00:11:21,503 --> 00:11:24,290 けれど 僕が中学生のとき➡ 149 00:11:24,290 --> 00:11:26,892 この温泉街の なじみのそば屋に入ったら…。 150 00:11:26,892 --> 00:11:28,928 (樋口)((あっ)) 151 00:11:28,928 --> 00:11:33,032 ((あら 坊ちゃんね ごきげんよう。➡ 152 00:11:33,032 --> 00:11:36,168 こっち いらっしゃいな)) 153 00:11:36,168 --> 00:11:40,606 (樋口)昔から おきれいでしたけど ますます美しくなられて➡ 154 00:11:40,606 --> 00:11:43,075 僕は有頂天で いろんな話を聞き出しました。 155 00:11:43,075 --> 00:11:45,744 ((東京では 何を されてらっしゃるんですか?)) 156 00:11:45,744 --> 00:11:48,647 ((ん? あたしね➡ 157 00:11:48,647 --> 00:11:52,201 今 落語家さんとつきあってんだ)) 158 00:11:52,201 --> 00:11:55,905 ((菊比古さんっていうのよ)) ((はあ)) 159 00:11:55,905 --> 00:11:58,490 (樋口) その言い方が とってもきれいで➡ 160 00:11:58,490 --> 00:12:02,394 菊比古さんが どんな人なのか 見たくなりました。➡ 161 00:12:02,394 --> 00:12:05,047 そば屋の落語好きの おじさん おばさんに頼み込んで➡ 162 00:12:05,047 --> 00:12:07,066 なんとか 東京へ。 163 00:12:07,066 --> 00:12:09,468 (観客)((菊さ~ん!)) (観客)((有楽亭!)) 164 00:12:09,468 --> 00:12:11,837 (観客)((有楽亭!)) 165 00:12:11,837 --> 00:12:14,273 (樋口) それで感銘を受けてしまって…。 166 00:12:14,273 --> 00:12:20,713 ♬~ 167 00:12:20,713 --> 00:12:22,748 (樋口)そして 数年後➡ 168 00:12:22,748 --> 00:12:26,368 弟子入りまで思い詰めるに いたったしだいですよ。➡ 169 00:12:26,368 --> 00:12:30,472 弟子入りは断られましたが 今 ここにいるのも すべては➡ 170 00:12:30,472 --> 00:12:33,525 落語と みよ吉さんの結んでくれた ご縁です。 171 00:12:33,525 --> 00:12:36,262 ふ~ん。 だから もしかして➡ 172 00:12:36,262 --> 00:12:38,797 八雲師匠のことを 知りたくなるのも➡ 173 00:12:38,797 --> 00:12:41,967 みよ吉さんのことを 知りたいからかもしれません。 174 00:12:41,967 --> 00:12:44,870 そいで 師匠のこと かぎ回ってたのかい。 175 00:12:44,870 --> 00:12:48,941 (樋口)やだなぁ 人聞きの悪い。 ただの性分ですよ。 176 00:12:48,941 --> 00:12:51,844 やあ すみません お待たせしました。 177 00:12:51,844 --> 00:12:53,844 準備が出来ましたよ。 178 00:12:57,433 --> 00:13:01,053 よっ 待ってました! (樋口)特等席ですね。 179 00:13:01,053 --> 00:13:03,138 (松田)いや~ ドキドキしますね。 180 00:13:03,138 --> 00:13:05,557 [テレビ] ♬~(出囃子) おっ 「潮来」! 181 00:13:05,557 --> 00:13:08,610 師匠かな? 師匠なのかな? (樋口)黙って。 182 00:13:08,610 --> 00:13:10,929 うほっ 若ぇ師匠だ。 183 00:13:10,929 --> 00:13:15,434 [テレビ] ええ どうも。 大変いいご陽気でございますな。➡ 184 00:13:15,434 --> 00:13:18,454 こんな陽気に 温泉宿で落語なんざ…。 185 00:13:18,454 --> 00:13:22,041 (樋口)かっこいいなぁ。 (松田)はあ お懐かしい。➡ 186 00:13:22,041 --> 00:13:24,910 まだ 菊比古さんだった頃ですよ。 [テレビ] 「弁慶と小町は➡ 187 00:13:24,910 --> 00:13:28,113 馬鹿だなあかかあ」なんて 川柳がございますが➡ 188 00:13:28,113 --> 00:13:30,499 この世に男子と生まれて➡ 189 00:13:30,499 --> 00:13:33,402 ご婦人が嫌いな方は…。 「明烏」か。 190 00:13:33,402 --> 00:13:35,938 声も まだ若ぇなぁ。 191 00:13:35,938 --> 00:13:39,108 温泉街の こんな旅館で聴いたら いいだろうねぇ。 192 00:13:39,108 --> 00:13:41,577 オイラにゃ 逆立ちしたって できねぇんだ➡ 193 00:13:41,577 --> 00:13:44,029 こういうネタは。 はぁ…。 194 00:13:44,029 --> 00:13:46,198 [テレビ] 「お父つぁん さっき表で➡ 195 00:13:46,198 --> 00:13:49,385 源兵衛さんと多助さんに お目に掛かりました。➡ 196 00:13:49,385 --> 00:13:53,205 大層はやりのお稲荷様が あるそうで。 あの…➡ 197 00:13:53,205 --> 00:13:56,742 ぜひ お参りに行かないかと 誘われておりまして➡ 198 00:13:56,742 --> 00:13:59,278 参っても よろしいでございましょうか?」。➡ 199 00:13:59,278 --> 00:14:02,214 「源兵衛と多助? あのゴロツキが…。➡ 200 00:14:02,214 --> 00:14:06,568 ああ~ いやいや そのお稲荷様は どっちの方角だって?」。➡ 201 00:14:06,568 --> 00:14:09,872 「なんでも 観音様の 後ろの方角だそうで」。➡ 202 00:14:09,872 --> 00:14:12,808 「ははははっ! そうか こりゃいいや。➡ 203 00:14:12,808 --> 00:14:16,745 あのお稲荷様は バカに繁盛する所でね。➡ 204 00:14:16,745 --> 00:14:18,864 なんなら お籠もりもしておいで。➡ 205 00:14:18,864 --> 00:14:23,469 あの二人は よ~くご存じだから ゆっくり遊んでおいで」。➡ 206 00:14:23,469 --> 00:14:27,873 「では お父つぁん おっ母さん 行ってまいります」。 207 00:14:27,873 --> 00:14:32,111 ♬~ 208 00:14:32,111 --> 00:14:35,514 「ここは お女郎屋…。 ひぃ~!」。 209 00:14:35,514 --> 00:14:39,418 「坊ちゃん へへへっ。 ダメだよ 逃げちゃあ」。 210 00:14:39,418 --> 00:14:42,971 「おい 坊ちゃん いかにも ここは お女郎屋です」。 211 00:14:42,971 --> 00:14:46,258 「とんでもないこと…。 お稲荷様の お籠もりだってぇから➡ 212 00:14:46,258 --> 00:14:50,329 来たんじゃありませんか。 人をだまして こんな処へ…。➡ 213 00:14:50,329 --> 00:14:52,614 あたしゃ おいとまいたします」。 214 00:14:52,614 --> 00:14:56,935 「坊ちゃん 吉原にはね ここだけの規則があるんだ。➡ 215 00:14:56,935 --> 00:15:00,235 大門 入ってきたら あそこは 一本道だよ。➡ 216 00:15:01,740 --> 00:15:05,411 三人で入ったのに 一人で ひょこひょこ出てごらんなさい…」。 217 00:15:05,411 --> 00:15:07,663 カン! 「うさんくせぇヤツだって➡ 218 00:15:07,663 --> 00:15:11,216 大門で止められちまわぁ。 なあ?」。 219 00:15:11,216 --> 00:15:13,652 なんだい これ! オイラより若ぇのに➡ 220 00:15:13,652 --> 00:15:16,422 べらぼうに うめぇな。 なっ! 221 00:15:16,422 --> 00:15:18,440 (樋口)うるさい! 聞こえないよ。 222 00:15:18,440 --> 00:15:21,710 [テレビ] 「女郎買い 振られた奴が起こし番」➡ 223 00:15:21,710 --> 00:15:24,696 と申しますが 全くだそうで。➡ 224 00:15:24,696 --> 00:15:27,933 人の部屋を ガラガラっと開けて はあ どうも…。➡ 225 00:15:27,933 --> 00:15:31,336 「おい おはよう。 どうだったぃ ゆんべの出来は?」。➡ 226 00:15:31,336 --> 00:15:35,274 「どうだったって… 布団の中の花魁が放さねぇんで➡ 227 00:15:35,274 --> 00:15:39,344 外へ出られません」。 「おい 聞いたかよ。➡ 228 00:15:39,344 --> 00:15:41,897 甘納豆 食ってる場合じゃねぇよ お前」。➡ 229 00:15:41,897 --> 00:15:46,568 「俺たちは振られたてぇのに 冗談じゃねぇや もう。➡ 230 00:15:46,568 --> 00:15:50,372 おい 若旦那 俺たち 先帰るよ」。➡ 231 00:15:50,372 --> 00:15:53,675 「あなた方 先帰ってごらんなさい➡ 232 00:15:53,675 --> 00:15:56,044 大門で止められますから」。 233 00:15:56,044 --> 00:15:59,348 パチパチパチ…(拍手) (樋口)わあ~! 234 00:15:59,348 --> 00:16:01,884 [テレビ] ありがとうございます。 ありがとうございます。 235 00:16:01,884 --> 00:16:05,270 [テレビ] パチパチパチ… 236 00:16:05,270 --> 00:16:08,440 こんなに楽しそうに 落語やってる師匠➡ 237 00:16:08,440 --> 00:16:10,440 初めて見た。 238 00:16:12,544 --> 00:16:14,680 (大旦那) じゃあ フィルム替えますね。➡ 239 00:16:14,680 --> 00:16:16,680 次は 助六さんです。 240 00:18:19,438 --> 00:18:21,473 [テレビ](観客)よっ 助六師匠! 241 00:18:21,473 --> 00:18:25,093 [テレビ] ♬~(出囃子) 242 00:18:25,093 --> 00:18:27,129 うわぁ~! 243 00:18:27,129 --> 00:18:30,029 (拍手) 244 00:18:31,550 --> 00:18:34,086 [テレビ](助六) ええ~ たくさんのお運びで。➡ 245 00:18:34,086 --> 00:18:37,506 こんな しゃんとした格好 久しぶりで。➡ 246 00:18:37,506 --> 00:18:40,642 ええ~ 中には こちらを ニヤニヤ眺めてんのも➡ 247 00:18:40,642 --> 00:18:42,678 1人 2人。 [テレビ](観客)はははっ。 248 00:18:42,678 --> 00:18:46,214 [テレビ] あたし こう見えて 東京では 噺家をやってたんです。➡ 249 00:18:46,214 --> 00:18:48,617 どう? 見える? 見えない?➡ 250 00:18:48,617 --> 00:18:51,586 まっ どっちにしろ 気分は悪ぃもんで。 251 00:18:51,586 --> 00:18:53,905 (一同)ははははっ。 252 00:18:53,905 --> 00:18:56,742 (助六)芝の浜に 魚河岸がありました時分に➡ 253 00:18:56,742 --> 00:18:59,077 棒手売のクマってぇ男がいた。 254 00:18:59,077 --> 00:19:01,713 このクマ 腕はいいが 大の酒好き。 255 00:19:01,713 --> 00:19:05,033 20日も仕事を休んで 朝から 酒ばかり飲んでいたが➡ 256 00:19:05,033 --> 00:19:08,670 女房にせかされ 久しぶりに 河岸へ向かった。 257 00:19:08,670 --> 00:19:10,706 「うう~ 寒い! 寒いねぇ。➡ 258 00:19:10,706 --> 00:19:13,625 やだなぁ こんなに早くに商売だなんてよ。➡ 259 00:19:13,625 --> 00:19:16,211 起きてんなぁ 俺と むく犬くれぇなもんだぜ。➡ 260 00:19:16,211 --> 00:19:18,380 しっ しっ! こんにゃろう 吠えるなって!➡ 261 00:19:18,380 --> 00:19:20,732 こっち来るなってんだよ ああっ!」。 262 00:19:20,732 --> 00:19:23,785 「お前さん 起きとくれよ。 お前さん。➡ 263 00:19:23,785 --> 00:19:25,937 商売に行っておくれよ お前さん」。 264 00:19:25,937 --> 00:19:29,141 「んっ んっ… ああ~ ははっ。➡ 265 00:19:29,141 --> 00:19:32,210 なんで 商売なんぞに 行かなきゃならねぇんだよ。➡ 266 00:19:32,210 --> 00:19:35,213 拾ってきた 四十八両があるってのによ」。 267 00:19:35,213 --> 00:19:37,282 「ん? なんだよ 四十八両って?➡ 268 00:19:37,282 --> 00:19:40,585 情けないねぇ。 いくら貧乏してるからって➡ 269 00:19:40,585 --> 00:19:43,972 お前さん 夢でも見たんじゃないのかい?」。 270 00:19:43,972 --> 00:19:47,442 「はあ? 夢だ~!?」。 (観客たち)ははっ。 271 00:19:47,442 --> 00:19:50,312 「何言ってやがんだ! 芝の浜で拾ってきたろう?➡ 272 00:19:50,312 --> 00:19:54,683 ほら 小汚ぇ財布だよ。 中に入ってる銭 四十八両➡ 273 00:19:54,683 --> 00:19:57,986 お前に見したじゃねぇか」。 「見てないよ あたしゃ。➡ 274 00:19:57,986 --> 00:20:00,572 第一 あんた 芝の浜なんか 行っちゃいないだろ。➡ 275 00:20:00,572 --> 00:20:04,409 そんな夢 見るなんて 情けないったらありゃしない!」。 276 00:20:04,409 --> 00:20:07,179 「ちょっと待て。 ってことは何か?➡ 277 00:20:07,179 --> 00:20:09,831 財布を拾ったのが夢で ドンチャンやったのが➡ 278 00:20:09,831 --> 00:20:14,603 本当だってのか? こいつぁ 割が合わねぇや…」。 279 00:20:14,603 --> 00:20:19,903 (一同)ははははっ! 280 00:20:24,262 --> 00:20:26,314 [テレビ](助六)「こんなふうに 思えるようになったのは➡ 281 00:20:26,314 --> 00:20:29,101 お前のうそのおかげだ。➡ 282 00:20:29,101 --> 00:20:32,537 お前がいなけりゃ 俺ぁ こんなふうには なれなかった。➡ 283 00:20:32,537 --> 00:20:37,337 へっ… 感謝してるよ。 ありがとう」。➡ 284 00:20:38,777 --> 00:20:42,581 「お前さん…」。 「バカ野郎 泣くんじゃねぇよ。➡ 285 00:20:42,581 --> 00:20:45,767 ほら なっ? 飯 さっさと食っちまいな。➡ 286 00:20:45,767 --> 00:20:49,070 冷めねぇうちによ」。 「そうだね うん。➡ 287 00:20:49,070 --> 00:20:52,357 あっ お前さん お酒飲むかい?」。➡ 288 00:20:52,357 --> 00:20:54,876 「えっ 酒?」。➡ 289 00:20:54,876 --> 00:20:57,012 「今日のために 用意しといたんだよ。➡ 290 00:20:57,012 --> 00:20:59,614 借金も 全部返したんだ。 ねっ?➡ 291 00:20:59,614 --> 00:21:01,867 今日くらいはさ ほら」。➡ 292 00:21:01,867 --> 00:21:05,403 「えっ いいのかい? ありがてぇな。➡ 293 00:21:05,403 --> 00:21:08,206 あ~っとっとっと…。 はははっ。➡ 294 00:21:08,206 --> 00:21:11,977 どうでぇ いい色だ。➡ 295 00:21:11,977 --> 00:21:15,080 お久しぶり へへへっ。➡ 296 00:21:15,080 --> 00:21:18,380 ありがてぇ。 んんっ…」。 297 00:21:21,036 --> 00:21:24,806 [テレビ] 「いや… やっぱりよそう。➡ 298 00:21:24,806 --> 00:21:27,706 また 夢になるといけねぇ」。 299 00:21:29,611 --> 00:21:32,430 (2人)はははっ。 うん! 300 00:21:32,430 --> 00:21:36,268 [テレビ] パチパチパチ… 301 00:21:36,268 --> 00:21:39,568 助六さんは ほんとに幸せだったんだな。 302 00:21:40,839 --> 00:21:44,442 みよ吉さんとアネさんと過ごした 数年間がさ。 303 00:21:44,442 --> 00:21:47,145 じゃねぇと こんな落語はできねぇ。 304 00:21:47,145 --> 00:21:50,545 (樋口)けど 八雲師匠が 全てを壊してしまった。 305 00:21:53,668 --> 00:21:55,668 僕の仮説です。 306 00:22:01,176 --> 00:22:05,063 (大旦那)助六さんと みよ吉さんの お墓は こちらです。➡ 307 00:22:05,063 --> 00:22:08,233 命日になると 八雲師匠が お一人で➡ 308 00:22:08,233 --> 00:22:10,719 墓参りにいらしてたようです。 309 00:22:10,719 --> 00:22:14,119 そんなこと ちいとも存じ上げませんでした。 310 00:22:20,662 --> 00:22:23,448 (松田) 与太さん 八雲師匠から何か➡ 311 00:22:23,448 --> 00:22:26,434 ここで起こったことを 聞いてるんですかい? 312 00:22:26,434 --> 00:22:29,371 おう 1回だけな。 313 00:22:29,371 --> 00:22:32,324 全部 自分のせいだって かたくなに言ってたよ。 314 00:22:32,324 --> 00:22:34,876 (松田)やっぱりだ。 あの人は➡ 315 00:22:34,876 --> 00:22:38,029 全部 お一人で 墓場まで持っていく気です。 316 00:22:38,029 --> 00:22:40,098 うぅ ううっ…。 317 00:22:40,098 --> 00:22:43,198 全て お嬢さんのために されてるんですよ。 318 00:22:45,537 --> 00:22:48,073 (松田)((えっ?➡ 319 00:22:48,073 --> 00:22:50,073 ひぃ~…)) 320 00:22:55,513 --> 00:22:58,383 ((松田さん その子を どっかへやっとくれ!)) 321 00:22:58,383 --> 00:23:00,986 ((大した傷じゃねぇはずだよ。 なんでもない)) 322 00:23:00,986 --> 00:23:04,456 ((ただの事故なんだよ! お医者を… 早く!)) 323 00:23:04,456 --> 00:23:06,841 (みよ吉)((ごめんなさい… ごめんなさい ごめんなさい…➡ 324 00:23:06,841 --> 00:23:09,861 ごめんなさい… ごめんなさい…)) 325 00:23:09,861 --> 00:23:12,864 (小夏) ((父ちゃん 死んじゃったの?)) 326 00:23:12,864 --> 00:23:14,900 ((あんたが殺したの?)) 327 00:23:14,900 --> 00:23:18,353 ♬~ 328 00:23:18,353 --> 00:23:22,641 (みよ吉)((小夏… そんな言葉 使っちゃダメ!)) 329 00:23:22,641 --> 00:23:27,062 ((ごめんね 許して。 ううっ…)) 330 00:23:27,062 --> 00:23:30,362 ((お父ちゃんのこと 刺しちゃったの)) 331 00:23:32,767 --> 00:23:36,171 (小夏) ((嫌だ~‼ 父ちゃんを返せ!➡ 332 00:23:36,171 --> 00:23:39,541 バカ! バカ バカ! 死んじゃえ!➡ 333 00:23:39,541 --> 00:23:42,911 死んじゃえ~~‼)) (みよ吉)((あっ… ああっ!)) 334 00:23:42,911 --> 00:23:45,797 (助六)((ユリエ! ふっ くっ…。➡ 335 00:23:45,797 --> 00:23:47,797 ああっ!)) (小夏)((うわっ!)) 336 00:23:49,901 --> 00:23:51,901 (小夏)((うわぁ~!)) 337 00:23:53,321 --> 00:23:55,340 ((≫バシャーン!(水に落ちる音))) ((あっ!)) 338 00:23:55,340 --> 00:24:01,730 ♬~ 339 00:24:01,730 --> 00:24:06,735 (松田)あまりのことで お嬢さんは 気を失われちまいました。➡ 340 00:24:06,735 --> 00:24:12,140 こんなこと 子供が 一人で抱えられるわけがねぇ。➡ 341 00:24:12,140 --> 00:24:15,543 ショックのせいか そのときの お嬢さんの記憶も➡ 342 00:24:15,543 --> 00:24:19,014 曖昧なようでしたから 八雲師匠は➡ 343 00:24:19,014 --> 00:24:22,934 ご自分のせいだと 言い聞かせて育てられたんです。 344 00:24:22,934 --> 00:24:25,720 じゃあ オイラが聞いた あの話は➡ 345 00:24:25,720 --> 00:24:28,606 師匠の作り話だったってわけかい。 346 00:24:28,606 --> 00:24:31,376 (松田) 誰も悪くなんかないんです。➡ 347 00:24:31,376 --> 00:24:34,713 皆さん おかわいそうで…。 348 00:24:34,713 --> 00:24:39,217 (樋口)八雲師匠の あの 果てない闇のような落語には➡ 349 00:24:39,217 --> 00:24:41,617 そんなゆえんがあったのですね。 350 00:24:44,072 --> 00:24:46,975 (松田)お二人に お願いです。➡ 351 00:24:46,975 --> 00:24:51,546 どうか 何もかも お一人で しょい込んでしまった師匠を➡ 352 00:24:51,546 --> 00:24:54,149 助けてさしあげてください。 353 00:24:54,149 --> 00:24:59,337 落語と心中するなんて 二度と言わせないでください。➡ 354 00:24:59,337 --> 00:25:02,624 ううっ… うぅ…。 355 00:25:02,624 --> 00:25:09,724 ♬~ 356 00:25:13,635 --> 00:25:15,670 ≪スーッ バン!(ふすまの音) 357 00:25:15,670 --> 00:25:18,306 遅かったね。 どこ行ってたの? 358 00:25:18,306 --> 00:25:21,076 しんちゃんと ご飯 済ませちゃったよ。➡ 359 00:25:21,076 --> 00:25:23,676 松田さんも どこか出かけてたみたいね。 360 00:25:25,647 --> 00:25:28,433 ううっ…。 あっ。 361 00:25:28,433 --> 00:25:30,633 なんかあったね。 うわぁ~! 362 00:25:32,070 --> 00:25:35,857 いきなり なんだい? タバコ 危ねぇだろ。 363 00:25:35,857 --> 00:25:39,194 何があったのか言ってみな。 なんでもねぇ! 364 00:25:39,194 --> 00:25:41,229 (小夏) じじいに なんかされたかい? 365 00:25:41,229 --> 00:25:43,281 違う! (小夏)あんたが そんなに➡ 366 00:25:43,281 --> 00:25:46,868 ぺしゃんこになるの それくらいしかねぇだろ。 367 00:25:46,868 --> 00:25:51,039 言ってみな。 なんでもねぇよ! 368 00:25:51,039 --> 00:25:55,110 でっけぇのに すぐ泣いて… しょうがない与太郎だね。 369 00:25:55,110 --> 00:26:00,410 ♬~ 370 00:26:01,766 --> 00:26:21,803 ♬~ 371 00:26:21,803 --> 00:26:41,773 ♬~ 372 00:26:41,773 --> 00:27:01,759 ♬~ 373 00:27:01,759 --> 00:27:21,796 ♬~ 374 00:27:21,796 --> 00:27:29,796 ♬~ 375 00:29:05,917 --> 00:29:09,971 (助六)次回 「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」➡ 376 00:29:09,971 --> 00:29:12,006 第8話。➡ 377 00:29:12,006 --> 00:29:15,006 どうぞ ご贔屓 ご鞭撻のほどを。