1 00:00:04,900 --> 00:00:07,500 朱蒙〔チュモン〕 2 00:00:43,800 --> 00:00:47,866 第6話 3 00:00:49,733 --> 00:00:51,600 俺が誰か尋ねたのか 4 00:00:55,500 --> 00:00:56,566 もう… 5 00:00:58,866 --> 00:01:01,100 自分が誰かも忘れた 6 00:01:19,400 --> 00:01:22,133 暗いので気をつけて 7 00:01:23,166 --> 00:01:26,766 奥の監房は私1人で見張りを 8 00:02:18,866 --> 00:02:20,133 ムソンか 9 00:02:23,200 --> 00:02:24,333 そうだ 10 00:02:24,833 --> 00:02:25,933 どうした 11 00:02:27,600 --> 00:02:30,866 長い間 閉じ込めておきながら― 12 00:02:32,266 --> 00:02:34,566 なぜ俺に関心を持つ? 13 00:02:37,600 --> 00:02:39,600 誰と一緒に来たんだ? 14 00:02:40,800 --> 00:02:42,500 初めて来た人間だな 15 00:02:43,733 --> 00:02:46,266 見えないのに分かるのか 16 00:02:46,366 --> 00:02:49,266 2人のうち1人は女だろ 17 00:02:54,466 --> 00:02:57,766 女の匂いは久しぶりだ 18 00:03:03,133 --> 00:03:04,900 何の用で来た? 19 00:03:58,866 --> 00:04:02,900 私が来たことは 決して人に言うな 20 00:04:03,600 --> 00:04:07,866 もし口外したら 家族もろとも殺すぞ 21 00:04:08,833 --> 00:04:09,833 はい 22 00:04:28,600 --> 00:04:30,366 扉を開けろ 23 00:04:31,600 --> 00:04:32,700 大変だ 24 00:04:32,800 --> 00:04:35,133 チュモ チュモ! 25 00:04:36,066 --> 00:04:37,033 チュモ! 26 00:04:37,133 --> 00:04:39,200 チュモ そこか 27 00:04:42,800 --> 00:04:44,366 ここから出ろ 28 00:04:44,466 --> 00:04:46,866 二度と近づくな 29 00:04:46,966 --> 00:04:49,733 今後はチョンマ山で会おう 30 00:04:50,066 --> 00:04:51,233 大使者(テサジャ)か? 31 00:04:51,966 --> 00:04:52,733 見たか? 32 00:04:52,966 --> 00:04:55,333 大使者(テサジャ)が何の用で? 33 00:04:55,433 --> 00:04:59,100 あの囚人が誰で 罪は何か 分かったか 34 00:04:59,600 --> 00:05:01,666 いや 俺は知らない 35 00:05:01,766 --> 00:05:05,733 知っていたとしても 教えられん 36 00:05:05,833 --> 00:05:07,433 もう聞くな 37 00:05:07,966 --> 00:05:11,266 とりあえず ここから出てくれ 38 00:05:11,833 --> 00:05:13,266 出よう 39 00:05:13,366 --> 00:05:16,133 さあ 早く行こう 40 00:05:22,800 --> 00:05:25,033 何年いるのか― 41 00:05:26,300 --> 00:05:28,200 なぜいるのか― 42 00:05:29,366 --> 00:05:31,166 俺にも謎だ 43 00:05:33,200 --> 00:05:35,133 この長い年月― 44 00:05:37,200 --> 00:05:39,333 いくら考えてみても― 45 00:05:40,266 --> 00:05:42,100 分からない 46 00:05:44,466 --> 00:05:46,566 俺が誰か尋ねたのか 47 00:05:48,100 --> 00:05:49,200 もう… 48 00:05:51,433 --> 00:05:53,566 自分が誰かも忘れた 49 00:06:02,500 --> 00:06:04,700 毎晩 外出しています 50 00:06:06,366 --> 00:06:08,033 外で何をしている? 51 00:06:08,733 --> 00:06:10,433 尾行させましたが 52 00:06:11,433 --> 00:06:12,933 見失いました 53 00:06:15,933 --> 00:06:18,366 チュモンを武芸道場に呼べ 54 00:06:19,533 --> 00:06:20,500 はい 55 00:06:36,000 --> 00:06:38,466 テソ兄上がお呼びだ 56 00:06:38,933 --> 00:06:39,866 何用ですか 57 00:06:40,933 --> 00:06:43,700 何の用かは行けば分かる 58 00:07:04,966 --> 00:07:07,800 最近 外に出ているようだが 59 00:07:08,133 --> 00:07:09,500 何をしている 60 00:07:11,933 --> 00:07:15,733 息抜きをしているだけで 特に何も 61 00:07:18,900 --> 00:07:24,266 武芸を習ったようだが 私も教えてやろう 62 00:07:29,300 --> 00:07:30,566 攻めてみろ 63 00:07:40,633 --> 00:07:43,033 兄上には かないません 64 00:07:43,666 --> 00:07:45,066 そんな実力は… 65 00:07:45,433 --> 00:07:47,266 情けない奴 66 00:07:47,566 --> 00:07:50,100 勇気もないのか 67 00:07:50,433 --> 00:07:52,833 何という心構えだ 68 00:07:55,033 --> 00:07:58,366 早く兄上のご好意に応じろ 69 00:07:58,466 --> 00:07:59,900 下がっていろ 70 00:08:05,766 --> 00:08:09,233 心配いらん 鍛えてやりたいだけだ 71 00:08:09,333 --> 00:08:10,833 打ち込んでみろ 72 00:08:23,433 --> 00:08:25,633 かかってこい 73 00:09:02,600 --> 00:09:05,200 一つ教えてやろう 74 00:09:06,333 --> 00:09:11,266 私がいくら勧めても 応じるべきでは なかった 75 00:09:13,733 --> 00:09:15,400 無謀な勇気は― 76 00:09:16,033 --> 00:09:18,166 死を招くと思え 77 00:10:07,566 --> 00:10:08,466 おい 78 00:10:09,800 --> 00:10:10,566 私だ 79 00:10:11,766 --> 00:10:12,666 王子様? 80 00:10:14,166 --> 00:10:14,866 ああ 81 00:10:16,400 --> 00:10:19,533 こんな時間に何のご用で? 82 00:10:21,166 --> 00:10:22,000 顔を見に 83 00:10:34,166 --> 00:10:36,866 むさくるしい所でして 84 00:10:36,966 --> 00:10:38,733 すみません 85 00:10:39,366 --> 00:10:41,100 突然 来て悪かった 86 00:10:41,633 --> 00:10:43,333 恐縮しなくていい 87 00:10:58,700 --> 00:11:00,366 うまい 88 00:11:04,166 --> 00:11:05,933 覚えていますか 89 00:11:06,433 --> 00:11:10,600 昔 王子様が陛下と この工場にいらして 90 00:11:10,733 --> 00:11:14,866 青銅の鏡を作ってくれと 私に駄々を 91 00:11:16,133 --> 00:11:17,133 覚えている 92 00:11:18,300 --> 00:11:23,833 武器を作る職人に 顔を映す鏡を作ってくれとは 93 00:11:25,400 --> 00:11:30,133 その時も陛下のお酒を 隠し持ってきましたね 94 00:11:32,533 --> 00:11:36,933 あの時の鏡は今も 母上が愛用なさっている 95 00:11:38,600 --> 00:11:40,466 ところでご用は? 96 00:11:40,800 --> 00:11:43,366 酒を持ってきたと いうことは― 97 00:11:43,466 --> 00:11:46,533 また青銅の鏡を作れと? 98 00:11:47,133 --> 00:11:49,266 この鉄器工場まで― 99 00:11:49,900 --> 00:11:52,700 お噂は聞こえております 100 00:11:57,100 --> 00:11:59,833 侍女に手を出したとか 101 00:12:08,566 --> 00:12:12,833 女を好むのは 男なら当然のことです 102 00:12:13,466 --> 00:12:16,666 女を口説くのに必要なら 103 00:12:16,800 --> 00:12:19,633 鏡をお作りしましょう 104 00:12:22,033 --> 00:12:26,033 親方を訪ねたのは 鏡のためじゃない 105 00:12:26,700 --> 00:12:27,933 剣がいる 106 00:12:29,966 --> 00:12:30,933 剣ですと? 107 00:12:34,133 --> 00:12:35,800 折れない剣 108 00:12:36,600 --> 00:12:42,100 テソ兄上が持っているような 折れない剣がほしい 109 00:12:43,500 --> 00:12:48,200 太子殿下のためなら 命まで捨てる男です 110 00:12:50,433 --> 00:12:51,766 ナロです 111 00:12:52,566 --> 00:12:55,500 この男が殿下の影となり 112 00:12:55,600 --> 00:12:58,366 何でもお調べします 113 00:12:59,100 --> 00:13:00,600 助かります 114 00:13:01,533 --> 00:13:02,833 下がっておれ 115 00:13:07,100 --> 00:13:07,900 おじ上 116 00:13:08,000 --> 00:13:09,400 はい 殿下 117 00:13:10,433 --> 00:13:15,466 母上は“チュモンが 太子になるのでは”と 118 00:13:16,566 --> 00:13:18,300 ご同感ですか 119 00:13:19,066 --> 00:13:22,900 本当に陛下が奴に 王位を継がせると? 120 00:13:23,966 --> 00:13:27,600 陛下はあやつに 格別のご配慮を 121 00:13:27,700 --> 00:13:29,733 十分ありえます 122 00:13:33,133 --> 00:13:36,533 災いの芽は 事前に摘まなくては 123 00:13:37,800 --> 00:13:40,633 私がお力になります 124 00:13:46,500 --> 00:13:47,633 頼む 125 00:13:48,266 --> 00:13:51,433 酒ならいくらでも持ってくる 126 00:13:52,000 --> 00:13:55,700 王子様も よくご存じでしょう? 127 00:13:55,800 --> 00:14:00,733 鉄器工場の武器は 許可なく持ち出せません 128 00:14:00,833 --> 00:14:04,766 横流ししたり 作る過程を漏らしたら 129 00:14:04,866 --> 00:14:06,700 私は殺されます 130 00:14:07,900 --> 00:14:09,033 親方 131 00:14:09,566 --> 00:14:13,066 自分を守るためだ 他の目的はない 132 00:14:17,333 --> 00:14:21,766 万一 何か起きても 絶対に迷惑はかけない 133 00:14:26,533 --> 00:14:27,200 親方 134 00:14:28,233 --> 00:14:29,400 お願いだ 135 00:14:30,500 --> 00:14:31,633 親方 136 00:14:38,666 --> 00:14:41,733 鮮卑(ソンビ)族が何度も挑発を? 137 00:14:42,533 --> 00:14:46,033 鮮卑(ソンビ)族は陛下に打ち破られ 138 00:14:46,133 --> 00:14:48,633 遼河(りょうが)の20里 西にいましたが 139 00:14:49,300 --> 00:14:54,000 最近 遼河(りょうが)を越えてきて 村を焼き 食糧を奪いました 140 00:14:54,833 --> 00:14:58,166 将軍や兵は何をしていた 141 00:14:58,466 --> 00:15:03,266 彼らも黙って見ていた わけではありません 142 00:15:03,400 --> 00:15:06,766 以前の鮮卑(ソンビ)族とは違うのです 143 00:15:07,700 --> 00:15:10,933 鮮卑族の主力部隊は 壊滅させた 144 00:15:11,033 --> 00:15:14,666 わずか数か月で 再び挙兵したと? 145 00:15:14,966 --> 00:15:18,266 村を襲ったのは少数の兵です 146 00:15:18,600 --> 00:15:22,200 数十人で奇襲をしかけては 逃走する 147 00:15:22,300 --> 00:15:26,900 それも扶余(プヨ)に勝る 鋼鉄の武器を使っています 148 00:15:30,833 --> 00:15:35,033 漢(かん)の協力がなければ不可能だ 149 00:15:35,500 --> 00:15:38,066 私もそう思いますが… 150 00:15:38,166 --> 00:15:39,266 陛下 151 00:15:40,600 --> 00:15:46,100 玄菟(ヒョント)城の新しい太守(たいしゅ)が 扶余(プヨ)に来るそうです 152 00:15:47,366 --> 00:15:48,766 どうしてだ 153 00:15:49,100 --> 00:15:53,100 なぜ玄菟(ヒョント)城へ行かず 扶余(プヨ)へ来るのだ 154 00:15:53,733 --> 00:15:58,166 陛下に謁見した後 玄菟(ヒョント)城に向かうとのこと 155 00:15:59,300 --> 00:16:01,366 新しい太守は誰だ 156 00:16:02,733 --> 00:16:04,533 分かりません 157 00:16:07,000 --> 00:16:09,800 鋼鉄で武装した鮮卑族に― 158 00:16:09,900 --> 00:16:11,633 新しい太守か 159 00:16:13,166 --> 00:16:14,100 大使者(テサジャ) 160 00:16:15,033 --> 00:16:17,366 家臣に招集をかけろ 161 00:16:17,700 --> 00:16:19,033 はい 陛下 162 00:16:36,000 --> 00:16:38,400 陛下 私の考えでは― 163 00:16:38,500 --> 00:16:43,133 鮮卑族の略奪と 新しい太守の謁見は― 164 00:16:43,233 --> 00:16:45,066 無関係かと思います 165 00:16:45,333 --> 00:16:48,633 鮮卑族の武装団は 規模が小さく― 166 00:16:48,733 --> 00:16:52,266 漢から武器を 得たというより― 167 00:16:52,366 --> 00:16:54,800 密売品を買った可能性が 168 00:16:55,100 --> 00:16:58,000 太守の件も 前例はないものの― 169 00:16:58,100 --> 00:17:02,533 扶余との関係を 円満にするためでしょう 170 00:17:03,600 --> 00:17:08,000 そのように楽観できる 問題ではありません 171 00:17:08,133 --> 00:17:12,700 武装した鮮卑族が 出没している今― 172 00:17:12,800 --> 00:17:15,098 太守の訪問とは 173 00:17:15,800 --> 00:17:18,633 絶妙すぎませんか 174 00:17:19,433 --> 00:17:22,165 私も大使者と同じ意見です 175 00:17:22,400 --> 00:17:25,700 漢は扶余の領土が 拡大したことを― 176 00:17:25,800 --> 00:17:27,433 警戒しています 177 00:17:27,733 --> 00:17:32,033 鮮卑族を助けたのは 軍事的な牽制でしょう 178 00:17:32,266 --> 00:17:35,200 玄菟城の太守も 謁見を口実に― 179 00:17:35,666 --> 00:17:39,000 征服戦争の中止を 伝えてくるかと 180 00:17:41,533 --> 00:17:43,333 そのとおりです 181 00:17:43,433 --> 00:17:45,466 陛下 ご準備を 182 00:17:47,200 --> 00:17:48,166 大将軍(テジャングン) 183 00:17:48,400 --> 00:17:49,600 はい 陛下 184 00:17:49,933 --> 00:17:53,566 200人の精鋭兵を 鉄器で武装させて― 185 00:17:53,666 --> 00:17:57,500 遼河(りょうが)に派遣し 鮮卑族の残党を撃退せよ 186 00:17:58,000 --> 00:17:59,233 はい 陛下 187 00:18:00,300 --> 00:18:01,233 大使者 188 00:18:01,700 --> 00:18:02,933 はい 陛下 189 00:18:03,066 --> 00:18:08,100 鍛冶職人たちを監督し 武器の開発を急がせよ 190 00:18:08,666 --> 00:18:09,900 はい 陛下 191 00:18:20,466 --> 00:18:22,266 サヨン 聞いた? 192 00:18:22,400 --> 00:18:25,066 太守が扶余宮に来るって 193 00:18:25,800 --> 00:18:27,100 どういうこと? 194 00:18:27,300 --> 00:18:32,733 どの太守も君長を 玄菟城に呼びつけてたのに 195 00:18:33,233 --> 00:18:34,466 聞きました 196 00:18:35,333 --> 00:18:37,400 お父様と賭けたの 197 00:18:37,533 --> 00:18:40,100 私は“漢が友好的になった” 198 00:18:40,200 --> 00:18:43,566 お父様は “扶余に警告するため” 199 00:18:44,100 --> 00:18:46,866 どう? 紅玉(こうぎょく)は私のものよね 200 00:18:49,066 --> 00:18:52,566 そう単純な問題では なさそうだ 201 00:18:54,366 --> 00:18:55,900 お前の考えは? 202 00:18:57,866 --> 00:19:00,833 鮮卑族に武器を与えたのは― 203 00:19:00,966 --> 00:19:03,633 扶余の出方を見るためです 204 00:19:04,200 --> 00:19:08,366 クムワ王は 強力な鉄器の開発に― 205 00:19:08,466 --> 00:19:10,300 拍車をかけるはず 206 00:19:10,733 --> 00:19:13,566 太守が扶余に来るのは― 207 00:19:13,700 --> 00:19:16,533 扶余の鉄器の水準を知るため 208 00:19:17,033 --> 00:19:21,533 強力な鉄器の開発は 君長様も長年の夢では? 209 00:19:22,233 --> 00:19:26,066 この状況で 何が得られるか考えたか 210 00:19:29,100 --> 00:19:32,600 お前は聡明だが詰めが甘い 211 00:19:32,700 --> 00:19:35,733 それが命取りになりうるぞ 212 00:19:44,800 --> 00:19:46,766 お前を思っての言葉よ 213 00:19:47,733 --> 00:19:50,533 お父様から課題が出たから 214 00:19:50,633 --> 00:19:53,733 どう動くべきか 知恵を絞ろうか 215 00:19:59,733 --> 00:20:03,666 扶余宮の動向を 知らせる者を雇え 216 00:20:03,900 --> 00:20:07,600 確保しましたが 法外な報酬を払えと 217 00:20:09,100 --> 00:20:12,933 商団か桂婁(ケル)でもくれと 言われたか? 218 00:20:16,033 --> 00:20:18,233 桂婁(ケル)の国運がかかってる 219 00:20:19,366 --> 00:20:21,366 いくらでも払え 220 00:20:21,966 --> 00:20:22,966 はい 221 00:20:25,700 --> 00:20:26,800 君長様 222 00:20:32,633 --> 00:20:33,900 調べたか? 223 00:20:35,833 --> 00:20:40,000 扶余の市場通りは トチが支配しています 224 00:20:40,600 --> 00:20:43,633 食肉業を営み 闇取り引きに― 225 00:20:43,966 --> 00:20:46,833 人殺しまでしている悪人です 226 00:20:48,233 --> 00:20:49,533 トチか 227 00:20:51,166 --> 00:20:53,400 そいつのことを調べろ 228 00:20:55,066 --> 00:20:57,300 こぼさないようにな 229 00:20:57,400 --> 00:20:58,666 分かりました 230 00:21:34,400 --> 00:21:35,933 どうした 231 00:21:37,833 --> 00:21:41,066 長い間 閉じ込めておきながら― 232 00:21:42,500 --> 00:21:44,933 なぜ俺に関心を持つ? 233 00:21:47,400 --> 00:21:49,366 誰と一緒に来たんだ? 234 00:21:50,500 --> 00:21:52,533 初めて来た人間だな 235 00:21:55,933 --> 00:21:59,200 巫女(みこ)様 ユファ夫人です 236 00:22:11,833 --> 00:22:13,566 神殿は初めて? 237 00:22:13,666 --> 00:22:14,666 はい 238 00:22:15,733 --> 00:22:17,066 驚きました 239 00:22:17,300 --> 00:22:19,933 ご連絡くだされば お迎えに 240 00:22:20,400 --> 00:22:21,633 とんでもない 241 00:22:21,766 --> 00:22:25,400 お邪魔ではと 心配しながら来ました 242 00:22:25,533 --> 00:22:27,533 ご歓待に感謝します 243 00:22:28,800 --> 00:22:30,100 歓待だなんて 244 00:22:30,500 --> 00:22:34,400 お茶しかありませんが いつでもどうぞ 245 00:22:35,733 --> 00:22:38,933 ところで何か心配事でも? 246 00:22:44,300 --> 00:22:46,100 チュモン王子の件で? 247 00:22:47,500 --> 00:22:48,566 はい 248 00:22:49,500 --> 00:22:53,033 王室の悩みの種になるとは 249 00:22:53,766 --> 00:22:57,400 夜も眠れぬほど憂いましたが 250 00:22:58,333 --> 00:23:00,366 ヨミウル様を思い出し… 251 00:23:04,033 --> 00:23:08,000 この宮殿の中で 私は島のような存在です 252 00:23:09,133 --> 00:23:14,100 島を出て誰かの助言も 聞きたかったのです 253 00:23:14,800 --> 00:23:18,633 どうお話しするべきか 分かりませんが 254 00:23:18,733 --> 00:23:21,933 私のために 橋になってください 255 00:23:24,666 --> 00:23:26,866 心情はお察しします 256 00:23:27,700 --> 00:23:30,300 力不足かもしれませんが 257 00:23:31,033 --> 00:23:32,333 できる限り― 258 00:23:33,066 --> 00:23:34,700 お助けします 259 00:23:35,633 --> 00:23:36,900 感謝します 260 00:23:45,500 --> 00:23:46,933 何ですか 261 00:23:47,233 --> 00:23:48,433 ご覧に 262 00:23:59,700 --> 00:24:01,933 金糸の刺繍ですね 263 00:24:02,900 --> 00:24:04,466 美しいわ 264 00:24:05,133 --> 00:24:07,300 お気に召してよかった 265 00:24:16,100 --> 00:24:19,333 神殿に入って半時間ほどに 266 00:24:20,300 --> 00:24:23,000 足を向けなかった神殿に? 267 00:24:23,100 --> 00:24:24,166 はい 268 00:24:24,800 --> 00:24:27,266 どういうつもりかしら 269 00:24:27,633 --> 00:24:29,633 ユファの魂胆を調べて 270 00:24:30,333 --> 00:24:31,733 はい 王妃様 271 00:25:37,166 --> 00:25:39,200 驚かなくても 272 00:25:39,466 --> 00:25:40,433 親方 273 00:25:40,533 --> 00:25:41,200 こちらへ 274 00:25:53,700 --> 00:25:57,700 これは溶鉄を作る溶鉄炉です 275 00:26:03,266 --> 00:26:08,433 3本の鉄棒が焼ける色を見て 火を調節します 276 00:26:08,533 --> 00:26:12,833 できた溶鉄をすくって 鋳型に注げば 277 00:26:12,933 --> 00:26:15,400 剣の形になります 278 00:27:40,733 --> 00:27:45,100 しかし これはまだ 剣とは呼べません 279 00:27:46,100 --> 00:27:48,366 この強度のない剣は― 280 00:27:48,466 --> 00:27:52,166 地下の炉で もう一度 加熱します 281 00:27:52,533 --> 00:27:56,300 熱してから ゆっくり冷ますと 282 00:27:56,400 --> 00:27:58,533 鉄は強くなります 283 00:28:01,800 --> 00:28:04,566 出した剣を叩いてやると 284 00:28:04,666 --> 00:28:06,800 強度が均等になります 285 00:28:08,000 --> 00:28:10,733 そしてまた地下の炉で熱し 286 00:28:11,433 --> 00:28:13,233 また叩いてやり… 287 00:28:45,433 --> 00:28:49,200 その程度なら使えるでしょう 288 00:28:50,633 --> 00:28:53,233 もう何日か鍛えてみる 289 00:28:54,766 --> 00:28:58,800 先日 私が陛下に お見せした剣は― 290 00:28:59,266 --> 00:29:03,866 その剣よりもっと 鍛えたものでしたが 291 00:29:04,800 --> 00:29:06,866 漢の鉄剣に― 292 00:29:07,300 --> 00:29:10,133 あっけなく折られました 293 00:29:11,533 --> 00:29:15,033 どうすれば 強い剣になるのか― 294 00:29:17,233 --> 00:29:20,566 本当に分かりません 295 00:29:22,533 --> 00:29:23,400 親方 296 00:29:29,166 --> 00:29:30,100 親方 297 00:29:44,900 --> 00:29:46,100 待て 298 00:29:53,866 --> 00:29:55,166 何か得たか? 299 00:29:55,633 --> 00:29:57,500 太子殿下にご報告を 300 00:29:58,266 --> 00:30:00,666 何だ? 話してみろ 301 00:30:01,300 --> 00:30:02,433 太子殿下に… 302 00:30:02,533 --> 00:30:03,400 無礼者 303 00:30:03,966 --> 00:30:05,600 早く言わんか 304 00:30:13,966 --> 00:30:17,433 本当にチュモンが 鉄器工場で剣を? 305 00:30:17,866 --> 00:30:18,666 はい 306 00:30:21,266 --> 00:30:23,033 絶好の機会だ 307 00:30:25,500 --> 00:30:27,400 兄上には知らせるな 308 00:30:29,966 --> 00:30:32,466 この件は私が片づける 309 00:30:34,366 --> 00:30:37,200 お前は私の命令に従え 310 00:30:37,300 --> 00:30:38,133 いいな? 311 00:30:39,300 --> 00:30:40,166 はい 312 00:31:46,166 --> 00:31:49,733 太守 ヤンジョン ご挨拶 申し上げます 313 00:31:51,366 --> 00:31:52,700 ヤンジョン 314 00:31:53,933 --> 00:31:54,866 陛下 315 00:31:55,533 --> 00:31:57,300 お元気でしたか 316 00:32:27,333 --> 00:32:28,200 陛下 317 00:32:29,633 --> 00:32:34,633 ご健康と扶余の安泰を祝して お注(つ)ぎしても? 318 00:32:35,900 --> 00:32:37,066 ヤンジョン 319 00:32:37,300 --> 00:32:42,366 お前が太守になったとは 扶余にとって幸いだ 320 00:32:42,466 --> 00:32:45,400 喜んで友の酒をいただくよ 321 00:32:46,366 --> 00:32:48,100 恐れ入ります 322 00:32:52,333 --> 00:32:53,166 さあ 323 00:32:53,800 --> 00:32:55,433 私も注ごう 324 00:32:56,100 --> 00:32:58,166 光栄に存じます 325 00:33:13,833 --> 00:33:18,100 新しい太守が まず扶余に来ると聞いて 326 00:33:18,233 --> 00:33:20,800 警戒していたのだが 327 00:33:20,900 --> 00:33:23,400 私に会うためだったのか 328 00:33:24,233 --> 00:33:25,500 ありがたい 329 00:33:26,500 --> 00:33:28,600 もったいないお言葉 330 00:33:28,733 --> 00:33:30,866 恐縮に存じます 331 00:33:31,366 --> 00:33:32,833 おい ヤンジョン 332 00:33:33,533 --> 00:33:36,533 今だけは友人同士に戻ろう 333 00:33:37,466 --> 00:33:38,333 陛下 334 00:33:40,233 --> 00:33:42,366 陛下は一国の王様 335 00:33:43,466 --> 00:33:46,633 私は玄菟城の太守に すぎません 336 00:33:48,700 --> 00:33:49,766 ヤンジョン 337 00:33:50,633 --> 00:33:55,166 私が来た目的は お顔を拝見するためと― 338 00:33:57,633 --> 00:34:01,000 漢の親書をお渡しするため 339 00:34:19,500 --> 00:34:23,266 本当はこれが目的で来たのか 340 00:34:25,033 --> 00:34:28,466 漢はもう 征服戦争を容認しません 341 00:34:28,666 --> 00:34:30,266 征服ではない 342 00:34:31,300 --> 00:34:33,800 我々は一つの国だった 343 00:34:34,565 --> 00:34:36,065 口出しするな 344 00:34:37,266 --> 00:34:39,266 扶余の武器が 345 00:34:39,366 --> 00:34:43,233 荇人(ヘンイン)国や沃沮(オクチョ)に 運ばれています 346 00:34:43,666 --> 00:34:46,632 これも おやめいただきたい 347 00:34:47,866 --> 00:34:49,866 玄菟城に行け 348 00:34:51,333 --> 00:34:52,500 お前と私は― 349 00:34:53,233 --> 00:34:54,632 今度会ったら― 350 00:34:56,000 --> 00:34:57,266 ただの敵だ 351 00:34:59,233 --> 00:35:00,366 陛下 352 00:35:04,333 --> 00:35:09,000 鮮卑族を武装させたのは 私の策略でした 353 00:35:09,900 --> 00:35:11,966 私の言葉に逆らうと 354 00:35:12,566 --> 00:35:16,500 扶余にほど近い 5000人の挹婁(ゆうろう)族にも― 355 00:35:16,866 --> 00:35:18,966 武装させる用意が 356 00:35:19,066 --> 00:35:20,700 その後ろには― 357 00:35:21,266 --> 00:35:23,900 2万の遼東(りょうとう)軍がおります 358 00:35:25,200 --> 00:35:28,300 全面戦争をお望みですか 359 00:35:43,233 --> 00:35:44,100 陛下 360 00:35:45,100 --> 00:35:48,400 対処を怠った私の責任です 361 00:35:49,100 --> 00:35:50,600 殺してください 362 00:35:55,133 --> 00:35:57,266 相手が上手(うわて)でした 363 00:35:57,833 --> 00:36:01,366 太守は扶余の事情に詳しく 364 00:36:01,666 --> 00:36:03,633 長い間 準備を 365 00:36:05,433 --> 00:36:08,633 扶余の太陽が昇るまでは― 366 00:36:09,000 --> 00:36:10,800 夕立はお避けに 367 00:36:13,033 --> 00:36:14,100 よく聞け 368 00:36:15,633 --> 00:36:17,533 私は死ぬまでに― 369 00:36:18,066 --> 00:36:19,900 今日のこの屈辱を― 370 00:36:20,433 --> 00:36:22,200 晴らしてみせる 371 00:36:22,733 --> 00:36:24,366 陛下! 372 00:36:26,800 --> 00:36:31,366 大使者は鉄器工場を 閉鎖して隠せ 373 00:36:32,033 --> 00:36:36,033 大将軍(テジャングン)にも 兵を戻すよう伝えよ 374 00:36:36,600 --> 00:36:38,133 かしこまりました 375 00:36:45,733 --> 00:36:47,300 分かりました 376 00:36:48,066 --> 00:36:49,400 鍛冶頭(がしら) 377 00:36:49,533 --> 00:36:54,233 仕事が済んだら 隠れ家から一歩も動くな 378 00:36:54,633 --> 00:36:57,366 はい ご心配なく 379 00:36:57,500 --> 00:37:02,133 奴らがいくら探しても 工場は見つかりません 380 00:37:02,933 --> 00:37:04,700 何してる 早く行け 381 00:37:13,866 --> 00:37:17,233 入れてくれよ 俺は鍛冶頭だ 382 00:37:17,333 --> 00:37:18,933 鍛冶頭なんだ 383 00:37:19,033 --> 00:37:21,866 駄目だと言ってるだろ 384 00:37:21,966 --> 00:37:23,700 どうしてここに? 385 00:37:23,800 --> 00:37:25,033 門番長 386 00:37:25,333 --> 00:37:29,233 中に入れてくれ チュモン王子に会いたい 387 00:37:29,666 --> 00:37:32,866 太守がいるから入れられない 388 00:37:33,900 --> 00:37:35,833 急いでるんだよ 389 00:37:35,933 --> 00:37:40,200 チュモン王子に 会わなきゃならない 390 00:37:41,533 --> 00:37:44,433 では王子をお呼びしよう 391 00:37:45,100 --> 00:37:46,400 ありがたい 392 00:37:46,500 --> 00:37:48,633 すまんな ありがとう 393 00:37:58,266 --> 00:38:00,400 王子は宮中にいない 394 00:38:00,733 --> 00:38:01,733 何だって? 395 00:38:05,500 --> 00:38:07,566 親方 何してるんです? 396 00:38:07,666 --> 00:38:09,100 行きましょう 397 00:38:09,700 --> 00:38:12,500 まいったな どうすりゃいい 398 00:38:46,566 --> 00:38:49,233 俺と十数手も続くとは 399 00:38:49,466 --> 00:38:51,166 腕を上げたな 400 00:38:51,533 --> 00:38:53,533 先生がいいからだ 401 00:38:57,400 --> 00:38:59,166 ああ うまい 402 00:38:59,266 --> 00:39:00,433 二度と― 403 00:39:01,266 --> 00:39:03,366 折れる剣は使わない 404 00:39:09,600 --> 00:39:12,933 もうすぐ最高の真剣を 手に入れる 405 00:39:13,366 --> 00:39:16,000 真剣で手合わせしてくれるか 406 00:39:16,466 --> 00:39:18,033 好きにしろ 407 00:39:20,600 --> 00:39:21,800 真剣だって? 408 00:39:22,966 --> 00:39:23,733 ああ 409 00:39:23,900 --> 00:39:27,600 甘い顔してたら 調子に乗ったようだ 410 00:39:28,166 --> 00:39:32,900 手足をなくしていいなら いつでも相手になろう 411 00:40:06,633 --> 00:40:08,633 〈鉄器工場はありません〉 412 00:40:10,233 --> 00:40:14,566 〈工場があることは 密偵から聞いている〉 413 00:40:15,966 --> 00:40:18,533 〈証拠が見つかるまで探せ〉 414 00:40:18,900 --> 00:40:20,000 〈はい〉 415 00:42:09,933 --> 00:42:10,833 〈何事だ〉 416 00:42:10,933 --> 00:42:12,133 〈火事です〉 417 00:42:13,166 --> 00:42:15,700 〈何があったか調べろ〉 418 00:42:16,366 --> 00:42:17,233 〈はい〉 419 00:42:47,033 --> 00:42:47,966 何だと? 420 00:42:48,966 --> 00:42:51,500 お前が仕組んだのか? 421 00:42:52,133 --> 00:42:53,266 はい 兄上 422 00:42:53,600 --> 00:42:57,033 チュモンは私の罠に はまりました 423 00:42:57,333 --> 00:42:59,800 きっと厳罰に処せられます 424 00:42:59,900 --> 00:43:00,633 黙れ! 425 00:43:02,300 --> 00:43:03,300 兄上 426 00:43:04,233 --> 00:43:05,566 情けない奴め 427 00:43:05,866 --> 00:43:08,366 自分が何をしたか分かるか 428 00:43:09,233 --> 00:43:12,266 扶余と漢の関係を悪化させた 429 00:43:13,466 --> 00:43:14,833 何のことですか 430 00:43:15,766 --> 00:43:17,866 太守が扶余に来たのは― 431 00:43:17,966 --> 00:43:22,300 扶余の武器開発を 統制するためだ 432 00:43:22,966 --> 00:43:28,433 陛下の厳命で鉄器工場の 存在を隠していたのに 433 00:43:28,633 --> 00:43:33,066 お前は太守に何もかも 気づかせてしまった 434 00:43:38,533 --> 00:43:40,666 チュモンのために― 435 00:43:40,766 --> 00:43:44,566 扶余の国益まで 捨てる奴があるか 436 00:43:45,433 --> 00:43:47,000 何を考えている 437 00:43:47,300 --> 00:43:48,933 少しは頭を使え 438 00:43:51,700 --> 00:43:53,000 すみません 439 00:43:53,133 --> 00:43:56,700 そんな事情とは 知りませんでした 440 00:43:58,300 --> 00:43:59,733 お許しを 441 00:44:01,366 --> 00:44:03,466 起きたことは仕方ない 442 00:44:03,733 --> 00:44:08,033 お前の仕業だと分かれば 罰は免れない 443 00:44:08,533 --> 00:44:11,633 注意して成り行きを見守れ 444 00:44:13,333 --> 00:44:14,166 はい 445 00:44:17,566 --> 00:44:19,533 どういうことですか 446 00:44:20,433 --> 00:44:22,766 鉄器工場はないのでは? 447 00:44:27,333 --> 00:44:30,066 扶余の鉄器工場の規模は― 448 00:44:30,333 --> 00:44:33,800 玄菟城より大きいと 聞いています 449 00:44:34,866 --> 00:44:36,700 生産している武器も― 450 00:44:36,933 --> 00:44:42,866 塊錬(クェリョン)鋼の水準を超え 炒鋼(チョガン)法の段階まで来たとか 451 00:44:44,566 --> 00:44:47,200 これでもまだ工場はないと? 452 00:44:51,933 --> 00:44:56,233 友としての温情で 最後の警告をします 453 00:44:58,133 --> 00:45:02,666 すぐ工場を閉鎖し 武器の生産を中止に 454 00:45:03,700 --> 00:45:05,666 それが確認できるまで― 455 00:45:06,533 --> 00:45:11,500 漢と扶余の交易は 全面停止とします 456 00:45:38,700 --> 00:45:40,200 チュモン王子は― 457 00:45:40,533 --> 00:45:45,166 神殿の侍女の件など 問題を起こしてきました 458 00:45:45,266 --> 00:45:50,000 陛下は寛大にも お見逃しになってきましたが 459 00:45:50,100 --> 00:45:53,400 今回は 許すべきではありません 460 00:45:53,500 --> 00:45:58,266 陛下のご許可なく 鉄器工場に入れぬことは― 461 00:45:58,366 --> 00:46:00,300 王子も知っていたはず 462 00:46:01,333 --> 00:46:05,166 陛下の命(めい)に背く 不忠を働いた上― 463 00:46:05,333 --> 00:46:08,100 扶余に損害を与えました 464 00:46:08,400 --> 00:46:12,766 王子とはいえ 重い罰を与えるべきです 465 00:46:17,333 --> 00:46:21,500 これを見過ごせば 国の秩序が揺らぎます 466 00:46:22,266 --> 00:46:24,033 ご勇断ください 467 00:46:30,000 --> 00:46:31,600 チュモン王子を― 468 00:46:32,200 --> 00:46:33,566 呼んでくれ 469 00:46:55,766 --> 00:47:01,500 なぜ愚かな真似をしたのか 家臣たちの前で申してみよ 470 00:47:04,100 --> 00:47:05,866 弁解できません 471 00:47:07,366 --> 00:47:08,966 どんな罰でも― 472 00:47:10,666 --> 00:47:11,333 受けます 473 00:47:11,433 --> 00:47:12,466 お前はもう― 474 00:47:14,700 --> 00:47:16,800 王子ではない 475 00:47:18,300 --> 00:47:19,766 宮殿を出よ 476 00:47:26,566 --> 00:47:27,800 父上 477 00:47:28,266 --> 00:47:30,833 どんな罰でも受けますが 478 00:47:31,033 --> 00:47:32,800 追放はお許しを 479 00:47:33,033 --> 00:47:37,133 二度とお顔に泥を塗りません お許しを 480 00:47:37,233 --> 00:47:38,300 黙れ! 481 00:47:40,166 --> 00:47:44,333 お前が国益を 損なったのは許せる 482 00:47:44,866 --> 00:47:49,600 太守に辱められたことすら 忘れられる 483 00:47:50,066 --> 00:47:51,066 だが― 484 00:47:52,266 --> 00:47:57,600 お前が私の期待を 裏切ったことは許せん 485 00:47:58,766 --> 00:48:00,200 宮殿を出ろ 486 00:48:01,200 --> 00:48:02,233 父上 487 00:48:02,500 --> 00:48:05,433 今すぐ こやつを追い出せ 488 00:48:06,333 --> 00:48:07,433 父上 489 00:48:08,000 --> 00:48:09,066 父上! 490 00:48:09,166 --> 00:48:11,766 追放だけはお許しを 491 00:48:11,866 --> 00:48:12,866 父上! 492 00:48:12,966 --> 00:48:14,400 お許しを 493 00:48:14,800 --> 00:48:15,833 父上 494 00:48:15,933 --> 00:48:18,233 お許しください 495 00:48:18,466 --> 00:48:19,866 父上! 496 00:48:23,633 --> 00:48:24,300 ユファ様 497 00:48:24,400 --> 00:48:25,466 どうなった? 498 00:48:27,400 --> 00:48:28,600 どうなったの 499 00:48:29,233 --> 00:48:32,366 王子の身分を奪われ 追放に 500 00:48:41,100 --> 00:48:42,666 予想はしていた 501 00:48:42,766 --> 00:48:47,833 私もあの子を断崖に 追いやるつもりだったわ 502 00:48:48,400 --> 00:48:51,866 自分の力で絶壁を登らせねば 503 00:48:51,966 --> 00:48:53,466 これでいいのよ 504 00:49:01,666 --> 00:49:03,066 どうでした 505 00:49:03,166 --> 00:49:08,133 王子の身分を奪われ 追放になりました 506 00:49:08,933 --> 00:49:09,633 兄上 507 00:49:09,733 --> 00:49:11,066 よかったわ 508 00:49:11,166 --> 00:49:13,533 邪魔者がいなくなった 509 00:49:13,666 --> 00:49:19,233 障害が消えたから あとは立場を固めるだけ 510 00:49:19,333 --> 00:49:24,066 陛下に認めてもらい 太子になるだけよ 511 00:49:24,500 --> 00:49:25,466 お兄様 512 00:49:26,466 --> 00:49:29,800 テソが認められるよう お力を 513 00:49:29,900 --> 00:49:31,133 もちろんです 514 00:49:31,233 --> 00:49:35,633 立太子礼が早まるよう 全力を尽くします 515 00:49:58,500 --> 00:50:01,833 母上に会いに来たと 伝えてくれ 516 00:50:03,300 --> 00:50:04,566 王子様 517 00:50:06,600 --> 00:50:07,633 私は― 518 00:50:08,900 --> 00:50:11,666 もう王子ではない 519 00:50:14,266 --> 00:50:16,100 宮殿を去るから― 520 00:50:17,366 --> 00:50:19,500 母上にご挨拶したい 521 00:50:20,400 --> 00:50:21,466 取り次ぎを 522 00:50:25,200 --> 00:50:26,600 ユファ様は― 523 00:50:28,300 --> 00:50:30,700 会われないそうです 524 00:50:49,366 --> 00:50:50,733 分かった 525 00:52:28,400 --> 00:52:29,500 母上を― 526 00:52:32,300 --> 00:52:33,600 よろしく頼む 527 00:52:41,933 --> 00:52:43,033 王子様 528 00:52:47,166 --> 00:52:48,100 これを 529 00:52:51,466 --> 00:52:52,766 装飾品です 530 00:52:52,866 --> 00:52:55,566 わずかですが お役に立つはず 531 00:52:55,666 --> 00:52:56,766 どうぞ 532 00:53:00,900 --> 00:53:01,933 いいんだ 533 00:53:02,733 --> 00:53:07,333 生活はどうなさるのですか お持ちください 534 00:53:45,900 --> 00:53:46,900 行った? 535 00:53:47,700 --> 00:53:49,000 はい ユファ様 536 00:53:49,233 --> 00:53:51,066 ムソンに会ってきて 537 00:53:54,200 --> 00:53:58,233 あの子の知人は ムソンしかいないわ 538 00:53:58,500 --> 00:54:01,600 チュモンが来ても会うなと 539 00:54:02,366 --> 00:54:04,033 ユファ様 そこまで… 540 00:54:04,300 --> 00:54:05,500 伝えなさい 541 00:54:06,466 --> 00:54:07,533 はい 542 00:54:46,300 --> 00:54:47,366 何の用だ 543 00:54:48,266 --> 00:54:49,533 看守長を 544 00:54:49,633 --> 00:54:52,233 看守長? 誰のことだ 545 00:54:52,333 --> 00:54:53,166 ムソンだ 546 00:54:53,266 --> 00:54:54,366 いない 547 00:54:55,700 --> 00:54:56,800 いない? 548 00:54:58,200 --> 00:55:01,466 この間までいたのに どこへ? 549 00:55:02,066 --> 00:55:03,166 分からん 550 00:55:03,266 --> 00:55:06,233 別の看守長が来た もう近づくな 551 00:56:03,133 --> 00:56:05,533 今日こそとっちめてやる 552 00:56:06,633 --> 00:56:07,633 何だと? 553 00:56:08,000 --> 00:56:09,266 捕まえてみろ 554 00:56:10,000 --> 00:56:11,300 捕まった 555 00:56:13,633 --> 00:56:16,966 殺される 殺されちまうよ 556 00:56:18,600 --> 00:56:19,533 血だ! 557 00:56:19,666 --> 00:56:22,666 血が出た これが見えるだろ 558 00:56:22,766 --> 00:56:25,266 血が出ちゃったよ 559 00:56:25,366 --> 00:56:27,533 この血を見てくれ 560 00:56:27,666 --> 00:56:31,600 借りたモロコシ1斗は これで帳消しだ 561 00:56:31,700 --> 00:56:33,766 もう借りはない 562 00:56:34,566 --> 00:56:37,733 ずる賢い奴め どこへ行く気だ 563 00:56:37,833 --> 00:56:40,733 そんな勘定の仕方があるか 564 00:56:40,833 --> 00:56:45,333 俺が貸したモロコシは 高級品なんだ 565 00:56:45,433 --> 00:56:49,600 体で払うなら 1粒につき1発 殴らせろ 566 00:56:51,933 --> 00:56:54,933 やめてくれ 殺されちまう 567 00:56:55,066 --> 00:56:57,800 おい 俺を助けてくれ 568 00:56:58,000 --> 00:57:00,200 あいつに殺される 569 00:57:00,366 --> 00:57:02,400 助けてくれよ 570 00:57:02,500 --> 00:57:04,466 このコソ泥が 571 00:57:06,966 --> 00:57:08,333 ずるい奴め 572 00:57:13,033 --> 00:57:15,800 一体 何なんだよ 573 00:57:24,133 --> 00:57:25,533 まったく 574 00:57:25,633 --> 00:57:26,700 おい マリ 575 00:57:26,800 --> 00:57:27,833 この野郎 576 00:57:28,066 --> 00:57:30,900 手加減しろよ 人を殺す気か 577 00:57:31,000 --> 00:57:32,966 そっと殴ったのに 578 00:57:33,066 --> 00:57:35,766 このバカ 取りえは力だけか 579 00:57:38,000 --> 00:57:38,900 どうした 580 00:57:51,466 --> 00:57:53,233 こりゃ大儲けだ 581 00:58:10,966 --> 00:58:11,866 どうだ 582 00:58:13,733 --> 00:58:14,700 入手先は? 583 00:58:15,300 --> 00:58:17,066 知ってどうする 584 00:58:17,166 --> 00:58:18,733 それより値をつけろ 585 00:58:20,233 --> 00:58:22,400 ありふれた品(しな)じゃない 586 00:58:23,300 --> 00:58:26,000 高い装飾品だからな 587 00:58:26,266 --> 00:58:27,466 貴族のだろう 588 00:58:30,433 --> 00:58:32,600 貴族でもない 589 00:58:32,700 --> 00:58:34,366 王室が使うものだ 590 00:58:37,833 --> 00:58:38,866 王室? 591 00:58:40,566 --> 00:58:43,066 王室だろうが関係ない 592 00:58:43,666 --> 00:58:44,800 いくらだ 593 00:58:46,400 --> 00:58:47,833 青銅銭― 594 00:58:48,333 --> 00:58:49,733 50両 595 00:58:49,833 --> 00:58:50,833 おい 596 00:58:51,900 --> 00:58:53,733 ふざけるな 597 00:58:54,200 --> 00:58:59,133 王室が使う装飾品なのに 青銅銭50両だと? 598 00:59:01,200 --> 00:59:04,400 イヤなら他を当たってくれ 599 00:59:05,266 --> 00:59:06,400 10両だけ― 600 00:59:07,466 --> 00:59:08,366 上乗せしろ 601 00:59:13,100 --> 00:59:14,133 55両 602 00:59:21,700 --> 00:59:22,900 いいだろう 603 00:59:39,566 --> 00:59:41,233 食ってみるか? 604 00:59:41,333 --> 00:59:42,433 殺したてだ 605 00:59:45,000 --> 00:59:45,666 俺にも 606 00:59:50,533 --> 00:59:51,200 ほら 607 01:00:18,433 --> 01:00:19,300 プヨン 608 01:00:38,400 --> 01:00:39,166 なに? 609 01:00:39,900 --> 01:00:40,900 やるよ 610 01:00:42,266 --> 01:00:43,433 どうして 611 01:00:57,833 --> 01:00:59,700 3両です 612 01:01:02,966 --> 01:01:05,600 どうも お気をつけて 613 01:01:13,666 --> 01:01:17,766 お前が国益を 損なったのは許せる 614 01:01:18,466 --> 01:01:22,966 太守に辱められたことすら 忘れられる 615 01:01:24,000 --> 01:01:25,000 だが― 616 01:01:26,233 --> 01:01:31,533 お前が私の期待を 裏切ったことは許せん 617 01:01:32,666 --> 01:01:33,700 宮殿を出ろ 618 01:01:50,266 --> 01:01:51,366 いくらだ 619 01:01:52,900 --> 01:01:54,800 青銅銭2両です 620 01:02:10,133 --> 01:02:11,600 すまない 621 01:02:11,900 --> 01:02:13,133 有り金を― 622 01:02:13,933 --> 01:02:14,933 なくした 623 01:02:15,066 --> 01:02:17,366 この泥棒野郎め 624 01:02:17,900 --> 01:02:21,333 人のよさそうな顔して 無銭飲食か 625 01:02:21,433 --> 01:02:24,366 おい こいつをつまみ出せ 626 01:02:26,033 --> 01:02:27,233 おい 627 01:02:27,833 --> 01:02:28,900 待ってくれ 628 01:02:29,966 --> 01:02:31,466 私が払おう 629 01:02:43,200 --> 01:02:44,300 2両だったか? 630 01:02:45,000 --> 01:02:45,900 はい 631 01:02:55,500 --> 01:02:59,700 王子様が2両なくて 無銭飲食ですか 632 01:03:03,700 --> 01:03:05,700 必ず返す 633 01:03:06,900 --> 01:03:09,566 これも人助け 返さなくて結構 634 01:03:12,500 --> 01:03:13,500 それじゃ 635 01:03:32,400 --> 01:03:33,333 おい 636 01:03:34,200 --> 01:03:35,200 待ってくれ 637 01:03:35,700 --> 01:03:36,700 おい 638 01:03:44,800 --> 01:03:46,033 話がある 639 01:03:49,566 --> 01:03:51,500 私を商団の一員に 640 01:03:52,033 --> 01:03:55,500 借りも返せるし 商団の役にも立つ 641 01:03:59,600 --> 01:04:03,633 私は商団と旅をして 商売を覚えた 642 01:04:04,966 --> 01:04:10,533 私がまず習ったのは 商人の命は信用ということ 643 01:04:11,900 --> 01:04:16,400 お前のような嘘つきを 一員になどできるか 644 01:04:22,333 --> 01:04:25,500 王子様はお雇いできません 645 01:04:25,600 --> 01:04:27,000 ご理解を 646 01:04:54,266 --> 01:04:55,366 追われてる? 647 01:04:55,533 --> 01:04:56,866 誰に追われてるの? 648 01:04:57,000 --> 01:04:59,166 命が危ういのでは? 649 01:04:59,433 --> 01:05:01,800 道で見かけて連れてきた 650 01:05:01,900 --> 01:05:05,866 現場を襲い 塩取り引きを掌握します 651 01:05:06,066 --> 01:05:09,633 男に生まれていたら 王になる相ね 652 01:05:10,166 --> 01:05:12,033 誰か知ってるんじゃ? 653 01:05:12,266 --> 01:05:13,100 いや 654 01:05:17,900 --> 01:05:19,466 盗み見ていたな? 655 01:05:20,033 --> 01:05:23,000 もしかして 好きな人でも? 656 01:05:23,100 --> 01:05:24,633 どいつの仕業だ? 657 01:05:24,733 --> 01:05:28,466 ソソノに何かあれば お前たちを殺す 658 01:05:29,066 --> 01:05:30,266 早く宮殿へ 659 01:05:30,833 --> 01:05:31,766 私は― 660 01:05:33,033 --> 01:05:34,966 宮殿に戻れない 661 01:05:46,700 --> 01:05:49,700 日本語字幕 小川 昌代