1 00:00:01,116 --> 00:00:05,116 第10話 2 00:00:15,016 --> 00:00:18,116 私は母親の違う― 3 00:00:18,216 --> 00:00:20,150 クムワ王の三男 4 00:00:20,483 --> 00:00:21,816 チュモンです 5 00:00:32,883 --> 00:00:37,883 牢獄に侵入したのが テソ王子だとは言えません 6 00:00:42,683 --> 00:00:45,283 陛下にどう申し上げれば? 7 00:00:51,350 --> 00:00:53,783 私が陛下にお会いします 8 00:00:55,116 --> 00:01:00,150 ユファ夫人が王子様の お見舞いにみえました 9 00:01:01,516 --> 00:01:04,316 思わしくないから出直せと 10 00:01:04,416 --> 00:01:05,550 いいえ 11 00:01:06,283 --> 00:01:07,383 通しなさい 12 00:01:07,916 --> 00:01:08,783 はい 13 00:01:16,150 --> 00:01:19,750 王妃様 さぞかしご心配でしょう 14 00:01:20,416 --> 00:01:23,983 今さらながらお訪ねしました 15 00:01:24,083 --> 00:01:25,450 お許しを 16 00:01:26,283 --> 00:01:28,450 来てくれてありがとう 17 00:01:29,816 --> 00:01:31,350 お加減は? 18 00:01:32,983 --> 00:01:35,283 だいぶ持ち直しました 19 00:01:36,783 --> 00:01:39,316 一日も早いご回復を 20 00:01:41,583 --> 00:01:43,516 ありがとうございます 21 00:01:45,350 --> 00:01:47,450 チュモンの消息はご存じ? 22 00:01:50,116 --> 00:01:55,183 罪を犯した愚かな子ですが 母親として気がかりです 23 00:01:55,283 --> 00:01:59,150 私も息子同様 罪人になった気持ちで 24 00:01:59,250 --> 00:02:00,616 耐えております 25 00:02:01,950 --> 00:02:05,650 陛下もそのままには しないでしょう 26 00:02:06,150 --> 00:02:08,850 時が来れば呼び戻すはず 27 00:02:09,750 --> 00:02:11,216 心配なさらずに 28 00:02:26,683 --> 00:02:30,550 牢獄は神殿で 代々 隠し通してきたもの 29 00:02:31,250 --> 00:02:34,716 大使者(テサジャ)も先日 知ったばかり 30 00:02:34,816 --> 00:02:37,083 申し訳ございません 31 00:02:38,250 --> 00:02:42,250 一体 なぜ神殿が 牢獄を必要としたのだ 32 00:02:42,616 --> 00:02:46,250 重罪人なら扶余(プヨ)の法に従い 処罰できる 33 00:02:47,816 --> 00:02:52,150 扶余(プヨ)の法では 処罰できない者もおります 34 00:02:54,083 --> 00:02:55,350 どういうことだ 35 00:02:57,083 --> 00:02:59,716 収容されているのは― 36 00:03:00,283 --> 00:03:02,983 扶余(プヨ)に暗雲をもたらす者たち 37 00:03:04,983 --> 00:03:07,516 未来のために殺すべきですが 38 00:03:08,250 --> 00:03:11,883 命尽きるまで生かせとの 天のお告げが 39 00:03:13,150 --> 00:03:18,116 扶余と王室のための措置です お咎(とが)めのなきよう 40 00:03:19,816 --> 00:03:21,016 ならば― 41 00:03:21,316 --> 00:03:24,150 牢獄を襲ったのは何者なのだ 42 00:03:26,583 --> 00:03:28,683 何者かは存じません 43 00:03:29,783 --> 00:03:31,950 ただ罪人の中に― 44 00:03:32,850 --> 00:03:34,716 陛下がご存じの者も 45 00:03:43,516 --> 00:03:44,883 ヘモス将軍です 46 00:03:55,250 --> 00:03:56,583 今― 47 00:03:58,250 --> 00:03:59,283 何と? 48 00:04:02,383 --> 00:04:04,283 ヘモス将軍です 49 00:04:14,716 --> 00:04:16,050 ヘモスが… 50 00:04:18,616 --> 00:04:22,083 ヘモスが生きているのか? 51 00:04:34,550 --> 00:04:39,616 ヘモスは私の命に 等しい友だと知っておろう 52 00:04:39,783 --> 00:04:42,350 扶余と私のためであろうと― 53 00:04:43,383 --> 00:04:45,450 あまりにむごすぎる 54 00:04:46,850 --> 00:04:52,616 何を申しても陛下のお怒りは 解けないでしょうが 55 00:04:53,383 --> 00:04:58,250 巫女(みこ)である私には 天の意に逆らえませんでした 56 00:05:00,050 --> 00:05:01,883 ヘモスはどうなった 57 00:05:02,983 --> 00:05:06,183 他の囚人と共に死んだのか? 58 00:05:08,150 --> 00:05:10,783 死体はありませんでした 59 00:05:11,183 --> 00:05:12,983 逃げたようです 60 00:05:17,183 --> 00:05:18,250 私は― 61 00:05:18,450 --> 00:05:20,416 ヘモスに会うぞ 62 00:05:20,816 --> 00:05:22,016 捜すのだ 63 00:05:22,516 --> 00:05:24,550 神の力を使ってでも― 64 00:05:25,083 --> 00:05:28,916 ヘモスの行方を必ず捜し出せ 65 00:06:00,883 --> 00:06:04,216 陛下 ユファ夫人が お見えです 66 00:06:04,316 --> 00:06:06,216 通しなさい 67 00:06:13,450 --> 00:06:14,983 お呼びですか 68 00:06:15,916 --> 00:06:17,516 かけなさい 69 00:06:20,216 --> 00:06:22,283 こんな遅くに何か? 70 00:06:24,116 --> 00:06:26,083 眠れないのだ 71 00:06:27,050 --> 00:06:28,583 一杯どうだ 72 00:06:35,116 --> 00:06:36,850 何か心配事でも? 73 00:06:39,316 --> 00:06:40,783 心配事など 74 00:06:41,616 --> 00:06:46,416 昔を思ったり 酒で眠りを 誘ったりするとは― 75 00:06:47,216 --> 00:06:49,550 私も年老いたようだ 76 00:06:50,183 --> 00:06:52,250 何をおっしゃいます 77 00:06:52,616 --> 00:06:55,950 陛下の気運はご健在です 78 00:06:59,750 --> 00:07:00,816 ユファ 79 00:07:01,916 --> 00:07:02,983 はい 80 00:07:04,350 --> 00:07:06,950 そなたは私に出会って― 81 00:07:07,316 --> 00:07:08,450 幸せか? 82 00:07:12,183 --> 00:07:16,083 陛下のご恩がなければ 今の私もなく 83 00:07:17,116 --> 00:07:21,316 死ぬまで報いることは できません 84 00:07:31,150 --> 00:07:33,850 時々こう考えるのだ 85 00:07:34,816 --> 00:07:36,883 もし あの当時― 86 00:07:37,150 --> 00:07:42,450 ヘモスが難に遭わずに そなたと生きていたならと 87 00:07:43,816 --> 00:07:46,550 どんな栄華を享受するより 88 00:07:47,316 --> 00:07:51,416 そなたは幸せであったろうに 89 00:07:52,416 --> 00:07:53,516 陛下 90 00:07:56,016 --> 00:07:57,016 ただ― 91 00:07:58,083 --> 00:07:59,916 ふと思っただけだ 92 00:08:11,250 --> 00:08:12,683 あの方の目 93 00:08:13,283 --> 00:08:14,816 あの方の声 94 00:08:15,950 --> 00:08:20,383 流民(るみん)を助けるため 馬にまたがる後ろ姿 95 00:08:22,083 --> 00:08:27,650 漢(かん)軍に吊し上げられ 血の涙を流していたお姿が 96 00:08:28,350 --> 00:08:30,350 目に焼きついています 97 00:08:32,283 --> 00:08:35,016 歳月と共に 消えゆくべき記憶が 98 00:08:36,683 --> 00:08:41,316 なぜ いっそう鮮明に 残っているのか 99 00:08:42,016 --> 00:08:43,483 分からないのです 100 00:08:46,350 --> 00:08:48,816 申し上げにくいのですが 101 00:08:50,650 --> 00:08:52,450 どうやらヘモス様は― 102 00:08:54,083 --> 00:08:59,283 私が死ぬまで 心から消えないようです 103 00:09:00,316 --> 00:09:02,083 お許しください 104 00:09:05,883 --> 00:09:07,083 それは何も― 105 00:09:08,683 --> 00:09:10,716 そなただけではない 106 00:09:12,050 --> 00:09:15,550 私が死ぬまでヘモスは― 107 00:09:16,883 --> 00:09:18,883 私の心臓に刺さった― 108 00:09:20,350 --> 00:09:21,550 棘(とげ)なのだ 109 00:09:37,216 --> 00:09:42,350 トチも 兄貴を襲った奴らも 捜し回っています 110 00:09:42,450 --> 00:09:44,850 なのに町に出るだなんて 111 00:09:45,750 --> 00:09:47,383 人に会うんだ 112 00:09:47,783 --> 00:09:49,216 あの 兄貴 113 00:09:49,550 --> 00:09:50,916 誰なんですか 114 00:09:51,283 --> 00:09:54,516 俺たちが 代わりに会ってきます 115 00:09:55,083 --> 00:09:57,450 いいんだ 私が行かねば 116 00:09:58,416 --> 00:10:01,216 お前たちはムソンを捜せ 117 00:10:01,316 --> 00:10:04,650 生きているなら 追われているはず 118 00:10:05,816 --> 00:10:09,050 奴らに捕まる前に 捜し出してくれ 119 00:10:11,016 --> 00:10:12,050 分かりました 120 00:10:18,450 --> 00:10:19,483 師匠 121 00:10:20,016 --> 00:10:23,583 扶余の町へ出かけてきます 122 00:10:24,516 --> 00:10:27,783 牢獄にまで追っ手が来たのに 123 00:10:28,216 --> 00:10:29,583 危険では? 124 00:10:31,683 --> 00:10:33,016 ご心配なく 125 00:10:34,016 --> 00:10:38,383 ここで隠れ住むのに 必要な物があります 126 00:10:41,883 --> 00:10:45,250 師匠と私を守る真剣です 127 00:10:46,650 --> 00:10:49,950 これ以上 兄上たちから― 128 00:10:50,650 --> 00:10:51,783 逃げません 129 00:10:58,650 --> 00:11:00,983 お前を追放した父親は― 130 00:11:02,583 --> 00:11:05,350 お前の危機を知らぬのか? 131 00:11:09,983 --> 00:11:15,416 父親ならば兄弟間の争いを 放っておかないはずだ 132 00:11:16,250 --> 00:11:17,550 むしろ― 133 00:11:19,083 --> 00:11:21,416 父親を訪ね 助けを求めろ 134 00:11:27,850 --> 00:11:29,250 なぜ答えない 135 00:11:52,550 --> 00:11:53,716 どうだった 136 00:12:33,883 --> 00:12:35,483 お酒です 137 00:12:37,950 --> 00:12:40,150 頼んでないぞ 138 00:12:40,783 --> 00:12:42,983 あちらの方が 139 00:12:49,716 --> 00:12:50,650 俺か? 140 00:12:56,516 --> 00:12:57,750 お前 何者だ 141 00:12:58,216 --> 00:13:00,416 なぜ俺の周りをうろつく 142 00:13:00,583 --> 00:13:05,750 またまた この間 人違いしたのが悪くてさ 143 00:13:06,150 --> 00:13:08,950 俺の誠意だ 飲んでくれ 144 00:13:10,616 --> 00:13:13,150 おっと この酒はな 145 00:13:13,750 --> 00:13:19,250 漢の貴人だけが 飲めるという紹興酒だ 146 00:13:21,050 --> 00:13:23,950 珍貴な穀物で作った あの酒か? 147 00:13:24,116 --> 00:13:25,350 そうとも 148 00:13:26,883 --> 00:13:28,683 この酒を飲むと 149 00:13:29,050 --> 00:13:31,450 酔いが上に回らずに 150 00:13:31,783 --> 00:13:33,516 下に来るんだ 151 00:13:34,050 --> 00:13:35,316 ビンビンと 152 00:13:37,250 --> 00:13:39,016 さあ 飲んで 153 00:13:39,616 --> 00:13:40,816 ちょっと待て 154 00:13:40,916 --> 00:13:42,383 これを飲んでから 155 00:14:03,316 --> 00:14:05,150 もう一杯 156 00:14:24,150 --> 00:14:25,416 チュモン王子様 157 00:14:25,883 --> 00:14:26,883 親方 158 00:14:29,950 --> 00:14:32,016 どうなってるんですか 159 00:14:32,283 --> 00:14:34,683 追放されたと聞いて 160 00:14:34,783 --> 00:14:39,516 行き先も分からず どれだけ心配したことか 161 00:14:40,650 --> 00:14:43,116 私が事故を起こして 162 00:14:43,483 --> 00:14:46,983 陛下や鍛冶職人たちに迷惑を 163 00:14:47,783 --> 00:14:50,983 親方に合わせる顔もなかった 164 00:14:53,250 --> 00:14:54,583 申し訳ない 165 00:14:55,283 --> 00:14:56,350 許してくれ 166 00:14:57,250 --> 00:15:00,483 故意に起こした 事故でもないのに 167 00:15:01,016 --> 00:15:06,516 それよりも私が間違えて 教えていたのではと 168 00:15:06,850 --> 00:15:08,516 心苦しかったです 169 00:15:11,483 --> 00:15:14,650 生きていらしただけでも 170 00:15:15,516 --> 00:15:18,750 天地の神に感謝しています 171 00:15:21,750 --> 00:15:22,916 ありがとう 172 00:15:23,950 --> 00:15:26,116 今後はどうされますか 173 00:15:26,850 --> 00:15:32,516 陛下は二人の王子様に 鉄器工場への出入りを許可し 174 00:15:33,283 --> 00:15:35,950 重責までお与えに 175 00:15:36,416 --> 00:15:39,316 お二人は 出世なさっているのに 176 00:15:39,983 --> 00:15:41,683 チュモン王子様は… 177 00:15:42,116 --> 00:15:43,483 私もいつかは― 178 00:15:44,983 --> 00:15:48,216 陛下に認められる日が来るさ 179 00:15:53,283 --> 00:15:54,316 親方 180 00:15:56,483 --> 00:15:58,016 厚かましいけど― 181 00:15:58,750 --> 00:16:01,683 親方にまた頼みがあるんだ 182 00:16:03,016 --> 00:16:05,183 何でもどうぞ 183 00:16:07,716 --> 00:16:10,750 剣を何本かそろえてほしい 184 00:16:11,350 --> 00:16:12,416 そんな… 185 00:16:13,083 --> 00:16:17,816 大変な目に遭ったのに まだ未練があるのですか 186 00:16:19,616 --> 00:16:21,048 必要なんだ 187 00:16:21,716 --> 00:16:22,982 親方 頼む 188 00:16:30,516 --> 00:16:31,982 今 何と言った 189 00:16:33,150 --> 00:16:36,250 巫女と大使者(テサジャ)に 事実を話しました 190 00:16:39,415 --> 00:16:40,283 兄上 191 00:16:40,383 --> 00:16:41,615 どけ! 192 00:16:43,850 --> 00:16:48,250 お前は計画を 台無しにしたいのか? 193 00:16:49,116 --> 00:16:54,016 あの二人は兄上の怪我が 獣によるものではなく 194 00:16:54,116 --> 00:16:56,750 剣によるものだと 195 00:16:57,616 --> 00:17:01,050 事が大きくなる前にと 話したのです 196 00:17:01,950 --> 00:17:04,850 私ばかり責めないでください 197 00:17:05,116 --> 00:17:06,716 情けない奴め 198 00:17:06,816 --> 00:17:09,583 今は責任を問う場合ではない 199 00:17:14,383 --> 00:17:19,450 あの二人が おじ上のように 味方かは判断がつかない 200 00:17:20,983 --> 00:17:22,750 神殿に行かねば 201 00:17:23,316 --> 00:17:24,416 肩を貸せ 202 00:17:24,650 --> 00:17:27,850 その体で動くのは無理です 203 00:17:28,583 --> 00:17:29,883 肩を貸すんだ 204 00:17:46,683 --> 00:17:48,683 ご無理をなさいましたね 205 00:17:49,550 --> 00:17:51,583 お話があります 206 00:17:51,783 --> 00:17:53,916 大使者(テサジャ)も来ます 207 00:17:55,550 --> 00:17:57,050 そうでしょうね 208 00:18:04,816 --> 00:18:06,116 おかけに 209 00:18:12,950 --> 00:18:14,383 茶をどうぞ 210 00:18:17,150 --> 00:18:19,016 どうなさるのです 211 00:18:19,850 --> 00:18:21,183 陛下に報告を? 212 00:18:23,683 --> 00:18:28,116 それは許されませんし できることでもありません 213 00:18:28,950 --> 00:18:31,583 報告しませんから ご心配なく 214 00:18:33,816 --> 00:18:34,983 感謝します 215 00:18:36,483 --> 00:18:41,850 今回の件を伏せるのは お二人のためでなく 216 00:18:42,150 --> 00:18:45,750 混乱を防ぎ 扶余の未来を守るため 217 00:18:47,883 --> 00:18:49,816 愚かな振る舞いで― 218 00:18:50,016 --> 00:18:53,283 王位を継ぐ者の品位を 失わぬよう 219 00:18:53,850 --> 00:18:56,850 巫女様のおっしゃるとおり 220 00:18:56,950 --> 00:19:01,583 陛下のお心が一日も 休まることがないのは 221 00:19:02,016 --> 00:19:04,116 ご存じでしょう 222 00:19:04,883 --> 00:19:06,283 分かった 223 00:19:06,583 --> 00:19:09,316 もう心配はいらぬ 224 00:19:11,316 --> 00:19:13,683 ところで聞きたいことが 225 00:19:17,116 --> 00:19:21,716 秘密の牢獄でチュモンを 守っていた囚人がいた 226 00:19:22,716 --> 00:19:26,250 チュモンとは 親しいようだったが 227 00:19:27,150 --> 00:19:28,150 ご存じか? 228 00:19:35,816 --> 00:19:40,883 目が見えないのに 剣の腕は まさに神業だった 229 00:19:41,750 --> 00:19:44,083 あやつさえいなければ… 230 00:19:50,650 --> 00:19:54,283 チュモンと逃げたのだが 何者なのですか 231 00:19:56,083 --> 00:19:57,183 分かりません 232 00:20:12,516 --> 00:20:14,650 もう平気でしょう 233 00:20:15,116 --> 00:20:16,383 ありがとう 234 00:20:16,583 --> 00:20:18,016 召し上がって 235 00:20:24,116 --> 00:20:25,650 プヨンだったか? 236 00:20:25,750 --> 00:20:26,783 はい 237 00:20:28,183 --> 00:20:32,450 書信を書く竹簡(ちくかん)を 用意してくれ 238 00:20:53,083 --> 00:20:53,983 半! 239 00:20:59,716 --> 00:21:00,983 丁だ 240 00:21:06,283 --> 00:21:09,216 こんなのも当たらんとは 241 00:21:09,483 --> 00:21:11,583 2つに1つなのに 242 00:21:11,683 --> 00:21:13,183 まいったね 243 00:21:13,750 --> 00:21:16,316 金も尽きたようだし 244 00:21:16,416 --> 00:21:19,216 これで おしまいにしなきゃな 245 00:21:21,316 --> 00:21:22,983 何するんだ 246 00:21:23,083 --> 00:21:24,316 野郎ども 247 00:21:30,016 --> 00:21:31,850 何をするんだ 248 00:21:31,950 --> 00:21:33,416 何するんだよ 249 00:21:38,483 --> 00:21:40,250 痛いじゃないか 250 00:21:43,450 --> 00:21:44,716 動くな! 251 00:21:46,583 --> 00:21:47,716 オイ 252 00:21:48,683 --> 00:21:51,250 眉ひとつ動かした奴は― 253 00:21:51,350 --> 00:21:52,550 やっちまえ 254 00:21:52,650 --> 00:21:53,716 はい 兄貴 255 00:21:58,083 --> 00:22:00,516 言うこと聞かねえな 256 00:22:01,116 --> 00:22:02,616 兄貴 早く出て 257 00:22:04,616 --> 00:22:05,750 出なきゃ 258 00:22:06,316 --> 00:22:08,950 さっさと出なきゃね 259 00:22:09,050 --> 00:22:12,216 くだらん真似したら ぶっ殺すぞ 260 00:22:19,516 --> 00:22:20,350 兄貴 261 00:22:20,883 --> 00:22:22,783 おや? チュモ 262 00:22:24,683 --> 00:22:25,350 平気か? 263 00:22:25,716 --> 00:22:27,550 平気じゃないさ 264 00:22:27,650 --> 00:22:30,050 何が何だか分からんよ 265 00:22:30,250 --> 00:22:33,016 洞窟を襲ったのは何者だ 266 00:22:36,250 --> 00:22:38,416 私にも分からない 267 00:22:42,350 --> 00:22:45,216 マリ なぜ俺の居場所が? 268 00:22:46,016 --> 00:22:48,250 分かりきってますよ 269 00:22:48,383 --> 00:22:52,116 トチに見つからないよう 早く行かねば 270 00:22:53,116 --> 00:22:54,450 よし 行こう 271 00:22:56,083 --> 00:22:57,650 チュモン王子様 272 00:22:59,683 --> 00:23:01,883 遠い所をご苦労 273 00:23:02,450 --> 00:23:04,483 2本だけですが 274 00:23:08,516 --> 00:23:11,050 これだけでも心強い 275 00:23:13,150 --> 00:23:14,450 ありがとう 276 00:23:15,050 --> 00:23:17,416 これしきのことで 277 00:23:17,516 --> 00:23:21,650 宮殿に戻った時には 酒でもください 278 00:23:23,250 --> 00:23:26,416 酒がめの中に 住まわせてやろう 279 00:23:32,283 --> 00:23:35,683 師匠 剣を用意しました 280 00:23:39,083 --> 00:23:42,050 約束どおり 武芸を教えてください 281 00:23:45,783 --> 00:23:46,850 チュモン 282 00:23:48,083 --> 00:23:48,950 はい 283 00:23:49,983 --> 00:23:52,516 武芸に秀でていても― 284 00:23:53,783 --> 00:23:58,250 運命に暗雲がかかっていては 身を守れない 285 00:23:59,583 --> 00:24:04,950 まずはお前の運命を覆う 暗雲を取り払わねば 286 00:24:20,450 --> 00:24:21,650 何ですか 287 00:24:22,150 --> 00:24:25,383 それをお前の父親に渡せ 288 00:24:26,550 --> 00:24:29,916 お前が渡したことを 知られずにな 289 00:24:39,083 --> 00:24:42,083 ヨンタバル商団の屋敷 290 00:24:44,516 --> 00:24:46,783 あいつが気にかかる 291 00:24:48,150 --> 00:24:51,050 王子と偽るチュモンですか 292 00:24:52,583 --> 00:24:53,683 そうよ 293 00:24:53,783 --> 00:24:56,083 君長の言葉をお忘れに? 294 00:24:56,450 --> 00:25:00,383 もう奴とは貸し借りなしです 295 00:25:01,883 --> 00:25:03,283 それじゃない 296 00:25:04,616 --> 00:25:07,783 嘘をついてない気がする 297 00:25:10,416 --> 00:25:11,750 調べてみて 298 00:25:12,316 --> 00:25:14,083 本物の王子かも 299 00:25:15,116 --> 00:25:17,550 本物の王子なら? 300 00:25:19,083 --> 00:25:22,450 知っておいて悪いことはない 301 00:25:23,850 --> 00:25:27,316 もしや奴を 好きになったのでは? 302 00:25:30,116 --> 00:25:32,116 誰があんな奴を 303 00:25:39,083 --> 00:25:41,816 テソ王子が病中だとか 304 00:25:42,416 --> 00:25:44,850 見舞いに行くべきだろう 305 00:25:45,383 --> 00:25:46,650 なぜ私が? 306 00:25:46,850 --> 00:25:47,883 何を言う 307 00:25:48,916 --> 00:25:51,450 お前に関心があるようだし 308 00:25:51,550 --> 00:25:54,650 売り込んでおくのが得策だ 309 00:25:55,816 --> 00:25:57,850 高慢な人です 310 00:25:58,583 --> 00:26:00,616 そんなことできません 311 00:26:03,383 --> 00:26:05,650 まだまだだな 312 00:26:09,583 --> 00:26:13,283 私に人を見る目がないと 思うのか? 313 00:26:13,950 --> 00:26:17,583 扶余の王室の内情を 知り尽くしてこそ― 314 00:26:17,683 --> 00:26:20,816 わが桂婁(ケル)の活路は開ける 315 00:26:23,250 --> 00:26:26,683 お前の気持ちは重要ではない 316 00:26:27,216 --> 00:26:30,983 私的な感情は優先させるな 317 00:26:36,950 --> 00:26:39,416 いやあ すごいお城だな 318 00:26:39,516 --> 00:26:43,250 ヘブル王の在位中にも 来たことはあるが 319 00:26:43,350 --> 00:26:45,516 ずっと大きくなってる 320 00:26:46,050 --> 00:26:49,850 クムワの奴 親父より やり手だな 321 00:26:50,150 --> 00:26:52,916 父さん 言葉に気をつけて 322 00:26:53,183 --> 00:26:55,950 誰も聞いてないし いいだろ 323 00:26:56,550 --> 00:26:57,416 違うか? 324 00:26:57,516 --> 00:26:58,783 ようこそ 325 00:27:01,650 --> 00:27:04,983 ご案内を仰せつかりました 326 00:27:13,750 --> 00:27:18,016 ヨンタバル商団の ソソノ様がお見えです 327 00:27:20,350 --> 00:27:21,583 通せ 328 00:27:31,283 --> 00:27:32,483 よく来た 329 00:27:33,050 --> 00:27:36,083 お訪ねするのが 遅くなりました 330 00:27:36,216 --> 00:27:37,250 お許しを 331 00:27:38,983 --> 00:27:40,050 かけなさい 332 00:27:45,983 --> 00:27:48,383 狩りで負傷されたそうで 333 00:27:48,483 --> 00:27:50,016 お体の具合は? 334 00:27:50,650 --> 00:27:53,350 だいぶ回復したから平気だ 335 00:27:57,583 --> 00:28:01,583 お役に立てればと 薬材をお持ちしました 336 00:28:02,483 --> 00:28:06,250 私が自ら煎じて さしあげたいところです 337 00:28:07,050 --> 00:28:08,883 一日も早いご回復を 338 00:28:10,083 --> 00:28:11,483 ありがたい 339 00:28:11,783 --> 00:28:14,050 その言葉が薬になる 340 00:28:14,883 --> 00:28:18,383 おかげで早く治りそうだ 341 00:28:20,416 --> 00:28:23,216 ご回復なされたら私が― 342 00:28:23,316 --> 00:28:26,850 その獣を見つけて復讐します 343 00:28:28,883 --> 00:28:32,150 その日を指折り数えて待とう 344 00:28:32,483 --> 00:28:34,750 王妃様がお見えです 345 00:28:35,216 --> 00:28:36,683 お通ししろ 346 00:28:42,816 --> 00:28:45,583 何度も いらっしゃらなくても 347 00:28:46,750 --> 00:28:50,083 こうしないと 私が落ち着かないの 348 00:28:52,883 --> 00:28:56,783 見舞いに来たというのは この娘なのね 349 00:28:57,983 --> 00:28:58,816 そうです 350 00:29:00,216 --> 00:29:01,716 ソソノと申します 351 00:29:02,783 --> 00:29:05,850 桂婁(ケル)の君長 ヨンタバルの娘です 352 00:29:06,716 --> 00:29:07,716 そうなの 353 00:29:08,516 --> 00:29:10,383 これで失礼いたします 354 00:29:11,216 --> 00:29:14,550 完治したら君長を訪ねよう 355 00:29:25,116 --> 00:29:28,283 意中の女性とは あの子のこと? 356 00:29:30,350 --> 00:29:32,016 まだ分かりません 357 00:29:32,650 --> 00:29:38,283 フクチ大将軍(テジャングン)の娘も断るし 今の明るい顔からして― 358 00:29:38,383 --> 00:29:40,316 本当に好きなようね 359 00:29:46,450 --> 00:29:47,850 なぜ笑うの 360 00:29:48,416 --> 00:29:53,083 心にもないことを おっしゃったので驚きました 361 00:29:53,450 --> 00:29:55,683 決めつけないで 362 00:29:56,283 --> 00:29:59,983 今日はそう悪く感じなかった 363 00:30:01,916 --> 00:30:03,316 ウテさんは? 364 00:30:03,416 --> 00:30:06,250 ちょっと行ってくると 365 00:30:07,083 --> 00:30:08,316 こら! 366 00:30:09,550 --> 00:30:12,083 どこをうろついてた 367 00:30:12,183 --> 00:30:16,150 何かやらかさないかと 肝が縮んだよ 368 00:30:17,283 --> 00:30:18,316 どうでした 369 00:30:19,050 --> 00:30:21,016 嘘では ないようです 370 00:30:23,883 --> 00:30:27,683 チュモンは クムワ王の第3王子です 371 00:30:29,383 --> 00:30:32,050 今は追放中の身ですが― 372 00:30:32,450 --> 00:30:37,783 以前 我々と出会った時も 王子としての道中だったと 373 00:30:42,183 --> 00:30:46,150 名乗らないなら 私が名を教えよう 374 00:30:50,350 --> 00:30:51,483 私の名前は― 375 00:30:52,250 --> 00:30:53,250 チュモンだ 376 00:30:55,883 --> 00:30:58,783 身分を明かせなかったが― 377 00:31:00,716 --> 00:31:02,083 扶余の王子だ 378 00:31:04,483 --> 00:31:07,983 覚えておけ お前が気に入った 379 00:31:09,650 --> 00:31:10,516 私を― 380 00:31:11,783 --> 00:31:13,083 訪ねてこい 381 00:31:16,083 --> 00:31:17,950 情けない奴 382 00:31:24,850 --> 00:31:26,416 面白くなってきた 383 00:31:26,883 --> 00:31:28,850 そんな お嬢様 384 00:31:28,950 --> 00:31:33,216 あの時 私たちは奴を ぞんざいに扱ったのに 385 00:31:39,250 --> 00:31:43,916 3人の王子のうち 最も王にかわいがられながら 386 00:31:44,083 --> 00:31:48,783 最も王を失望させたのも チュモンだとか 387 00:31:49,516 --> 00:31:51,016 そのため追放に 388 00:31:52,583 --> 00:31:57,416 王子の身分も奪われ追放とは 情けない奴ね 389 00:31:58,250 --> 00:32:00,783 そう単純では ないでしょう 390 00:32:01,783 --> 00:32:06,683 クムワ王は王妃より ユファ夫人を寵愛しています 391 00:32:07,450 --> 00:32:11,016 あえて虎の子を崖に 追いやった可能性も 392 00:32:14,216 --> 00:32:18,883 今 私の周りには 2頭の虎がいるというわけね 393 00:32:19,450 --> 00:32:23,683 1頭は宮殿の中 もう1頭は宮殿の外に 394 00:32:24,816 --> 00:32:29,850 桂婁(ケル)の将来のため 両者と結びつくとしても 395 00:32:30,016 --> 00:32:31,883 安易な考えは禁物 396 00:32:32,316 --> 00:32:33,483 そうです 397 00:32:33,783 --> 00:32:37,450 トチの時も大事(おおごと)に なりましたから 398 00:32:39,516 --> 00:32:40,816 分かりました 399 00:32:43,683 --> 00:32:44,650 ここだ 400 00:32:48,216 --> 00:32:49,383 王子様 401 00:32:50,250 --> 00:32:51,850 つけられては? 402 00:32:53,150 --> 00:32:53,883 大丈夫です 403 00:32:57,116 --> 00:33:00,250 母上は いかがお過ごしだ 404 00:33:01,683 --> 00:33:02,750 お元気です 405 00:33:04,516 --> 00:33:05,350 よかった 406 00:33:06,850 --> 00:33:08,450 何のご用ですか 407 00:33:12,016 --> 00:33:17,016 これを陛下に渡すのに 方法がなく お前を呼んだ 408 00:33:18,083 --> 00:33:21,516 私からだと知られぬようにし 409 00:33:21,616 --> 00:33:23,783 お前の身分も明かすな 410 00:33:26,216 --> 00:33:27,950 無理は承知だ 411 00:33:28,316 --> 00:33:32,582 だが必ず陛下に渡せるよう 方法を探ってくれ 412 00:33:34,850 --> 00:33:36,050 やってみます 413 00:33:39,515 --> 00:33:42,483 心配するから母上にも内密に 414 00:33:44,183 --> 00:33:44,916 はい 415 00:34:40,950 --> 00:34:42,316 どうなった 416 00:34:45,550 --> 00:34:47,283 申し訳ありません 417 00:34:48,183 --> 00:34:51,350 ヘモス将軍の姿が 浮かびません 418 00:34:52,316 --> 00:34:55,983 私の気が 将軍に近づこうとすると 419 00:34:56,316 --> 00:34:58,683 より大きな気に遮られます 420 00:35:09,783 --> 00:35:13,450 ヨンタバル君長から 玄菟(ヒョント)城の情報です 421 00:35:22,816 --> 00:35:23,916 大使者 422 00:35:24,383 --> 00:35:25,883 はい 陛下 423 00:35:25,983 --> 00:35:29,816 太守(たいしゅ) ヤンジョンが 荇人(ヘンイン)国の長(おさ)を呼び 424 00:35:30,450 --> 00:35:32,683 鉄武器の支援を約束したと 425 00:35:33,450 --> 00:35:38,650 荇人(ヘンイン)国が鉄武器で武装すれば 扶余にも脅威に 426 00:35:39,350 --> 00:35:42,050 事前に措置を講ずるべきです 427 00:35:44,916 --> 00:35:45,950 大将軍(テジャングン) 428 00:35:46,483 --> 00:35:47,383 はい 陛下 429 00:35:47,916 --> 00:35:53,416 荇人(ヘンイン)国へ行き ヤンジョンより 手厚い支援をすると言うのだ 430 00:35:54,983 --> 00:35:56,016 もし― 431 00:35:56,216 --> 00:35:59,383 漢と友好関係を続けるなら 432 00:35:59,850 --> 00:36:02,550 攻め入る用意があると伝えよ 433 00:36:03,150 --> 00:36:04,416 承知しました 434 00:36:26,983 --> 00:36:29,016 どうなさいました 435 00:36:31,916 --> 00:36:33,116 これは― 436 00:36:34,316 --> 00:36:35,383 誰からだ 437 00:36:36,650 --> 00:36:40,750 ヨンタバル君長の竹簡を 集めて献上しましたが 438 00:36:54,550 --> 00:36:59,216 “一筋の光も差さぬ 陰湿な牢獄に監禁され” 439 00:37:00,816 --> 00:37:05,316 “長い歳月を送ったことすら 運命に感じる” 440 00:37:07,716 --> 00:37:10,450 “俺の存在を 知っていたとしても” 441 00:37:10,550 --> 00:37:12,716 “お前に何の恨みもない” 442 00:37:13,950 --> 00:37:16,283 “だがお前に会わねば” 443 00:37:17,716 --> 00:37:21,883 “対面を妨げる勢力があるなら 避けてこい” 444 00:37:23,450 --> 00:37:25,150 “新月の晩―” 445 00:37:26,083 --> 00:37:29,783 “昔 俺たちが 集まっていた―” 446 00:37:29,883 --> 00:37:34,216 “スミ山のふもとの 蓮池に来い” 447 00:38:08,283 --> 00:38:10,916 陛下に知られたら大変です 448 00:38:11,650 --> 00:38:13,416 早くお返しください 449 00:38:50,716 --> 00:38:51,816 チュモン 450 00:38:54,650 --> 00:38:55,650 はい 451 00:39:00,450 --> 00:39:02,383 一緒に行く所がある 452 00:39:02,616 --> 00:39:04,350 道案内を頼む 453 00:39:13,083 --> 00:39:18,183 ヘモスが生きているのは 天地の神のご意志です 454 00:39:18,450 --> 00:39:22,283 殺せば ご意志に 逆らうことになり 455 00:39:22,850 --> 00:39:24,950 扶余の災いに 456 00:39:28,950 --> 00:39:30,250 整いました 457 00:39:35,683 --> 00:39:38,083 今晩 宮殿を出る 458 00:39:38,816 --> 00:39:42,483 私の行動が 誰にも知られぬように 459 00:39:42,950 --> 00:39:44,383 承知しました 460 00:40:31,483 --> 00:40:32,550 師匠 461 00:40:33,450 --> 00:40:36,050 誰に会いに行くのですか 462 00:40:37,883 --> 00:40:39,416 クムワだ 463 00:40:46,816 --> 00:40:48,250 クムワと俺は― 464 00:40:48,783 --> 00:40:52,050 タムル軍を率いた同志だった 465 00:40:55,883 --> 00:40:57,516 クムワに会って― 466 00:40:58,916 --> 00:41:01,650 危機にあるお前を救わねば 467 00:41:02,583 --> 00:41:03,616 そして― 468 00:41:05,316 --> 00:41:09,216 この20年間 監禁された理由を知りたい 469 00:41:12,550 --> 00:41:17,583 陛下が師匠を監禁したと お思いですか? 470 00:41:24,483 --> 00:41:25,516 絶対に― 471 00:41:26,183 --> 00:41:27,783 違うはずです 472 00:41:28,283 --> 00:41:32,283 陛下は同志を 裏切る方ではありません 473 00:43:42,916 --> 00:43:44,316 クムワ 474 00:43:46,250 --> 00:43:47,683 お前だったのか? 475 00:43:49,050 --> 00:43:50,516 この長い歳月― 476 00:43:51,350 --> 00:43:53,850 俺を監禁したのは お前か? 477 00:44:48,250 --> 00:44:49,683 クムワと俺は― 478 00:44:50,216 --> 00:44:53,483 タムル軍を率いた同志だった 479 00:44:55,683 --> 00:44:57,216 クムワに会って― 480 00:44:58,750 --> 00:45:01,483 危機にあるお前を救わねば 481 00:45:02,350 --> 00:45:03,516 そして― 482 00:45:05,183 --> 00:45:09,050 この20年間 監禁された理由を知りたい 483 00:45:53,916 --> 00:45:55,050 師匠 484 00:46:01,383 --> 00:46:06,616 師匠を殺そうとしたのは 陛下だとお思いですか? 485 00:46:15,216 --> 00:46:16,716 そんなはずない 486 00:46:17,916 --> 00:46:21,883 書信が 届き間違ったのでしょう 487 00:46:27,783 --> 00:46:30,150 師匠のいた牢獄に― 488 00:46:31,650 --> 00:46:36,816 大使者と巫女 ヨミウルが 来たことがあります 489 00:46:41,950 --> 00:46:43,383 二人でなければ― 490 00:46:45,216 --> 00:46:49,416 私の行方を追っている 兄たちでしょう 491 00:46:53,516 --> 00:46:54,750 絶対に― 492 00:46:56,216 --> 00:46:57,716 父上は― 493 00:46:59,750 --> 00:47:01,350 そんなことしません 494 00:47:10,116 --> 00:47:12,116 誰の仕業かは― 495 00:47:13,950 --> 00:47:16,783 さほど重要ではない 496 00:47:19,250 --> 00:47:21,150 口惜しいのは― 497 00:47:23,816 --> 00:47:28,716 お前の運命が 俺の運命と似ていることだ 498 00:47:39,016 --> 00:47:40,716 もはや俺の役割は― 499 00:47:42,516 --> 00:47:45,016 お前自身を守る武芸を― 500 00:47:47,616 --> 00:47:50,183 伝授することしかない 501 00:48:03,616 --> 00:48:05,150 陽が沈むか? 502 00:48:07,916 --> 00:48:09,016 はい 503 00:48:10,050 --> 00:48:14,483 精神を集中し 西の山に沈む陽を切れ 504 00:48:19,016 --> 00:48:22,650 陽が沈み 月が出たら― 505 00:48:24,083 --> 00:48:25,483 月を切れ 506 00:48:27,750 --> 00:48:29,083 お前の剣が― 507 00:48:30,516 --> 00:48:32,683 陽と月を裂いた瞬間― 508 00:48:33,550 --> 00:48:35,416 心眼が開ける 509 00:48:49,216 --> 00:48:51,016 お呼びでしょうか 510 00:48:52,750 --> 00:48:54,083 近くに寄れ 511 00:48:59,250 --> 00:49:00,916 これを見よ 512 00:49:20,950 --> 00:49:22,983 ヘモスからの書信だ 513 00:49:30,250 --> 00:49:31,583 その竹簡が 514 00:49:31,750 --> 00:49:35,416 ヨンタバル君長の 竹簡に交ざり 私に届いた 515 00:49:35,816 --> 00:49:39,150 内密に会おうと書いてある 516 00:49:44,283 --> 00:49:49,483 約束の場所に行ったが ヘモスは現れなかった 517 00:49:54,783 --> 00:49:55,816 大使者 518 00:49:56,416 --> 00:49:57,916 はい 陛下 519 00:49:59,083 --> 00:50:04,083 私に会いたがっているのに なぜ現れないのか 520 00:50:04,916 --> 00:50:08,716 何が怖くて姿を見せないのか 521 00:50:10,750 --> 00:50:12,016 何者かが― 522 00:50:12,750 --> 00:50:17,316 ヘモスと私の対面を 妨害しているのだ 523 00:50:20,383 --> 00:50:22,583 そんなはずは ありません 524 00:50:23,416 --> 00:50:26,416 ヘモスの行方を突き止めねば 525 00:50:27,750 --> 00:50:31,250 これ以上 存在を 隠してはおけぬ 526 00:50:32,083 --> 00:50:33,750 兵を動員してでも― 527 00:50:34,816 --> 00:50:36,216 捜し出すぞ 528 00:50:43,616 --> 00:50:46,250 ビクビクすることはない 529 00:50:46,650 --> 00:50:48,783 俺はここの行首(ヘンス)だ 530 00:50:48,883 --> 00:50:51,850 俺の部下は数十人いる 531 00:50:52,350 --> 00:50:53,583 おい お前 532 00:50:53,683 --> 00:50:55,383 さっさと行け 533 00:50:56,683 --> 00:50:57,350 君長様 534 00:51:00,016 --> 00:51:01,983 我々の君長様だ 535 00:51:04,950 --> 00:51:08,050 扶余の鉄器工場の頭(かしら) モパルモです 536 00:51:09,116 --> 00:51:10,483 ようこそ 537 00:51:11,083 --> 00:51:12,150 ご案内を 538 00:51:12,350 --> 00:51:13,716 はい 君長様 539 00:51:21,450 --> 00:51:23,683 さあ 召し上がれ 540 00:51:34,383 --> 00:51:36,983 話は聞いている 541 00:51:37,983 --> 00:51:41,950 鉄武器の開発に 生涯を捧げていて 542 00:51:42,050 --> 00:51:44,550 妻子もなく独り身だとか 543 00:51:45,050 --> 00:51:48,116 私をもてなす理由は何です 544 00:51:48,450 --> 00:51:49,616 理由? 545 00:51:50,583 --> 00:51:51,916 理由などない 546 00:51:54,183 --> 00:51:57,016 私は天下を周遊する商人 547 00:51:57,883 --> 00:52:01,850 旅をしていると いろんな人間に出会う 548 00:52:02,150 --> 00:52:03,750 その中でも― 549 00:52:05,183 --> 00:52:08,350 才能のある人間が好きだ 550 00:52:08,950 --> 00:52:13,050 親方のような方が 好きだというだけだ 551 00:52:14,016 --> 00:52:16,650 十数年間 失敗ばかりです 552 00:52:16,750 --> 00:52:18,983 才能などありません 553 00:52:20,183 --> 00:52:23,050 失敗とは どういうことかな 554 00:52:23,283 --> 00:52:24,283 それが… 555 00:52:25,416 --> 00:52:27,783 こちらの話です 556 00:52:29,450 --> 00:52:33,250 さあさ 一杯ぐいっとどうぞ 557 00:52:35,850 --> 00:52:41,883 ところで この前飲んだ 紹興酒の効果は試したかい? 558 00:52:41,983 --> 00:52:46,550 下から酔いが回って ビンビンっていう酒だよ 559 00:52:48,283 --> 00:52:51,283 効果はあっても使う所がな 560 00:52:51,950 --> 00:52:54,083 まったく 561 00:52:54,183 --> 00:52:56,783 今日は心配いらない 562 00:52:57,183 --> 00:53:03,150 酒だけじゃなく娘っ子も きっちり用意するから 563 00:53:10,250 --> 00:53:11,883 親方 564 00:53:14,183 --> 00:53:18,316 この度 私はわが桂婁に 565 00:53:18,650 --> 00:53:23,050 鉄器工場を作りたいのだが ご協力 願いたい 566 00:53:23,683 --> 00:53:25,683 何を協力しろと? 567 00:53:27,583 --> 00:53:31,750 親方の技術を 桂婁に伝授してほしい 568 00:53:32,616 --> 00:53:34,116 そうすれば― 569 00:53:34,616 --> 00:53:39,316 親方の望みを何でも かなえてさしあげよう 570 00:53:47,050 --> 00:53:48,150 何だ 571 00:53:48,483 --> 00:53:51,750 もてなした理由はそれか 572 00:53:52,216 --> 00:53:54,716 見損なってくれたな 573 00:53:54,816 --> 00:53:57,250 金銀財宝をくれても― 574 00:53:57,350 --> 00:54:01,616 鉄器工場の技術は 絶対に教えられん 575 00:54:02,283 --> 00:54:02,950 どけ! 576 00:54:03,050 --> 00:54:04,050 誤解だよ 577 00:54:05,750 --> 00:54:06,850 モパルモ! 578 00:54:12,983 --> 00:54:14,616 らしからぬことを 579 00:54:16,250 --> 00:54:17,183 何がだ 580 00:54:18,550 --> 00:54:21,983 モパルモは 飢え死にしようとも 581 00:54:22,083 --> 00:54:24,750 扶余への忠誠心で耐える男 582 00:54:25,916 --> 00:54:27,450 ご見当違いを 583 00:54:29,783 --> 00:54:30,783 確かに 584 00:54:32,783 --> 00:54:35,550 安易に考えすぎたな 585 00:54:37,250 --> 00:54:38,816 早く持ってこい 586 00:54:45,750 --> 00:54:47,116 ハンダン 587 00:54:50,483 --> 00:54:51,983 いかがですか 588 00:54:55,683 --> 00:54:58,250 不十分ではないな 589 00:54:59,550 --> 00:55:02,650 お前の望みとは何だ 590 00:55:03,250 --> 00:55:04,150 はい 591 00:55:05,516 --> 00:55:07,583 桂婁の君長 ヨンタバルが 592 00:55:07,683 --> 00:55:12,516 扶余と漢の交易を 代行していると聞きました 593 00:55:13,116 --> 00:55:15,850 そんな話がありますか 594 00:55:15,950 --> 00:55:20,783 そんな重要な任務は 生粋の扶余人である― 595 00:55:20,883 --> 00:55:24,150 私が担うのが当然でしょう 596 00:55:25,350 --> 00:55:29,216 すでに陛下が 決定されたことだ 597 00:55:29,350 --> 00:55:32,016 覆すのは容易ではない 598 00:55:33,650 --> 00:55:37,616 もちろん容易では ないでしょうが 599 00:55:38,483 --> 00:55:42,550 王子様と宮廷使者(クンジョンサジャ)様の お力添えがあれば― 600 00:55:43,616 --> 00:55:45,283 可能かと思います 601 00:55:51,050 --> 00:55:52,550 私がやってみよう 602 00:55:54,183 --> 00:55:56,116 ありがとうございます 603 00:55:59,883 --> 00:56:00,983 ご苦労 604 00:56:15,983 --> 00:56:17,683 お気に召しました? 605 00:56:18,516 --> 00:56:23,650 うちの使用人の中で 一番 美しい娘です 606 00:56:24,383 --> 00:56:25,716 お望みなら… 607 00:56:25,816 --> 00:56:26,983 結構だ 608 00:56:27,416 --> 00:56:30,350 それより頼みがある 609 00:56:30,650 --> 00:56:32,750 何でもどうぞ 610 00:56:33,483 --> 00:56:34,516 おじ上 611 00:56:46,283 --> 00:56:47,283 知り合いか? 612 00:56:48,150 --> 00:56:49,016 はい 613 00:56:50,016 --> 00:56:53,416 少し前まで私の手下でした 614 00:56:53,550 --> 00:56:56,183 私も捜しているところです 615 00:56:57,283 --> 00:56:59,350 なぜお前の手下に? 616 00:57:01,450 --> 00:57:05,883 先ほどの娘が自分の親戚だと 連れてきました 617 00:57:15,183 --> 00:57:16,550 おかえり 618 00:57:17,950 --> 00:57:20,716 チュモンに渡さずに来たの? 619 00:57:21,516 --> 00:57:22,583 ユファ様 620 00:57:23,983 --> 00:57:26,616 チュモンに何かあったの 621 00:57:27,483 --> 00:57:31,116 牢獄が閉鎖されていて 行方不明に 622 00:57:31,516 --> 00:57:32,516 何ですって 623 00:57:32,616 --> 00:57:35,816 お前の兄なら 分かるでしょう? 624 00:57:37,050 --> 00:57:39,516 兄も行方不明です 625 00:58:12,850 --> 00:58:14,983 剣で攻撃してみろ 626 00:58:19,183 --> 00:58:20,716 心配せず― 627 00:58:21,483 --> 00:58:23,450 好きにやってみろ 628 00:59:07,083 --> 00:59:09,150 俺は目が見えない 629 00:59:10,550 --> 00:59:13,783 だが剣を使うのに 不自由しない 630 00:59:14,450 --> 00:59:15,616 なぜか 631 00:59:19,683 --> 00:59:22,683 凡人は剣を目で見て使うが 632 00:59:23,216 --> 00:59:27,716 達人は全身で剣を感じて 使うからだ 633 00:59:29,250 --> 00:59:35,050 だから前の敵と戦いながら 背後からの奇襲を防げる 634 00:59:36,616 --> 00:59:38,283 剣は握った瞬間― 635 00:59:39,150 --> 00:59:41,616 冷たい武器ではなく― 636 00:59:42,616 --> 00:59:45,683 血と気が流れる手足に ならねば 637 00:59:46,150 --> 00:59:47,650 剣だけではない 638 00:59:48,316 --> 00:59:50,650 槍や弓 639 00:59:51,250 --> 00:59:55,183 すべての武器に通じる道理だ 640 00:59:56,316 --> 00:59:58,350 気を高めて剣を取れ 641 01:01:20,083 --> 01:01:23,583 陛下の愛と庇護(ひご)の下に いたお前たちに 642 01:01:23,683 --> 01:01:27,483 母上と私の苦しみが 分かるはずはない 643 01:01:27,683 --> 01:01:31,150 チュモン王子様は 私の命の恩人です 644 01:01:31,350 --> 01:01:34,683 私が選んだ人生では ありません 645 01:01:34,783 --> 01:01:38,450 定められた運命なのに なぜ私に責任を取れと? 646 01:01:38,550 --> 01:01:39,916 ヘモス将軍を捜すのだ 647 01:01:40,116 --> 01:01:42,283 お前の神通力が必要だ 648 01:01:42,383 --> 01:01:45,283 巫女 ヨミウルの動きを 把握しておけ 649 01:01:45,516 --> 01:01:46,583 ヘモス様 650 01:01:47,050 --> 01:01:48,516 扶余を離れ― 651 01:01:49,183 --> 01:01:51,283 二度と現れないで ください 652 01:01:51,616 --> 01:01:52,883 殿下が― 653 01:01:52,983 --> 01:01:56,016 ヘモスを始末しなければ なりません 654 01:01:56,116 --> 01:01:58,583 だが発つ前に 頼みがある 655 01:01:59,283 --> 01:02:01,916 内密に兵士を 200人そろえろ 656 01:02:02,750 --> 01:02:03,650 まもなく― 657 01:02:04,483 --> 01:02:08,416 ユファ様の思い続けた 方が来ます 658 01:02:11,783 --> 01:02:14,783 日本語字幕 朴 理恵