1 00:00:00,850 --> 00:00:04,850 第23話 2 00:00:06,083 --> 00:00:10,083 王子様はクムワ王を 実父とお思いですが 3 00:00:11,116 --> 00:00:13,983 王子様の実父は別の方です 4 00:00:18,050 --> 00:00:19,416 何のことですか 5 00:00:20,816 --> 00:00:23,750 実父はクムワ王ではなく 6 00:00:25,916 --> 00:00:27,683 ヘモス将軍です 7 00:00:47,050 --> 00:00:51,950 当時 タムル軍を率いていた クムワ太子とヘモス将軍は― 8 00:00:52,383 --> 00:00:54,816 漢(かん)との決戦が間近でした 9 00:00:55,983 --> 00:00:58,983 その時 私は ヘモス将軍の存在が 10 00:00:59,083 --> 00:01:02,550 扶余(プヨ)の障害になると 信じていました 11 00:01:04,016 --> 00:01:06,650 漢との戦いに勝利しても 12 00:01:06,816 --> 00:01:10,883 将軍に従う古朝鮮(コジョソン)の流民(るみん)と 扶余(プヨ)の民が 13 00:01:11,683 --> 00:01:15,183 将軍を崇めるだろうと 思ったのです 14 00:01:19,450 --> 00:01:23,083 私と大使者(テサジャ)様は先王を説得し 15 00:01:23,216 --> 00:01:25,149 決戦を目前にして 16 00:01:25,283 --> 00:01:28,816 ヘモス将軍を 漢に引き渡しました 17 00:01:30,250 --> 00:01:31,683 ヘモス将軍は― 18 00:01:32,416 --> 00:01:34,883 その時 両目を失いました 19 00:01:38,983 --> 00:01:43,283 漢に殺されたと思っていた 将軍が扶余(プヨ)に戻り 20 00:01:44,183 --> 00:01:45,150 私は― 21 00:01:45,483 --> 00:01:48,816 将軍を牢獄に監禁しました 22 00:01:49,616 --> 00:01:50,750 そして― 23 00:01:51,250 --> 00:01:55,816 牢獄で命が尽きるのを 待ったのです 24 00:01:58,350 --> 00:01:59,450 しかし― 25 00:01:59,816 --> 00:02:04,750 巫女(みこ)の私にも 運命は変えられませんでした 26 00:02:07,316 --> 00:02:08,650 王子様が― 27 00:02:08,783 --> 00:02:14,550 実父のヘモス将軍に出会い 武芸を伝授されたのは― 28 00:02:15,916 --> 00:02:18,450 偶然ではないでしょう 29 00:02:30,916 --> 00:02:32,016 これが― 30 00:02:32,650 --> 00:02:36,816 私がヘモス将軍と王子様に 犯した罪です 31 00:02:38,650 --> 00:02:40,883 たとえ殺されようと― 32 00:02:41,450 --> 00:02:42,450 私は― 33 00:02:43,150 --> 00:02:46,650 王子様の罰を 甘んじてお受けします 34 00:03:14,750 --> 00:03:16,216 この世で― 35 00:03:17,816 --> 00:03:20,116 最も強い武器は? 36 00:03:21,983 --> 00:03:23,716 鋼鉄の剣じゃない 37 00:03:25,483 --> 00:03:27,783 死を覚悟して戦う― 38 00:03:28,216 --> 00:03:29,616 意志だ 39 00:03:31,716 --> 00:03:33,416 タムル軍のようにな 40 00:03:36,650 --> 00:03:42,183 それほど強かったタムル軍が なぜ忘れられたのですか 41 00:03:43,183 --> 00:03:44,650 漢軍に敗北を? 42 00:03:54,950 --> 00:03:57,083 タムル軍が負けたのは― 43 00:03:58,383 --> 00:04:00,550 俺が愚かだったからだ 44 00:04:12,783 --> 00:04:15,116 漢軍との決戦は― 45 00:04:17,050 --> 00:04:18,783 目前だった 46 00:04:20,983 --> 00:04:22,816 俺は温情にとらわれ― 47 00:04:24,716 --> 00:04:26,283 罠にはまった 48 00:04:29,283 --> 00:04:30,216 そのために― 49 00:04:32,983 --> 00:04:34,983 タムル軍は皆殺しに 50 00:04:39,150 --> 00:04:41,216 俺はこの両目と― 51 00:04:43,383 --> 00:04:45,683 愛する女性を失った 52 00:04:52,283 --> 00:04:55,816 俺がここにいる理由を 聞いたな 53 00:05:00,983 --> 00:05:03,216 本当は分かってる 54 00:05:07,583 --> 00:05:10,183 俺が自分を閉じ込めた 55 00:05:13,216 --> 00:05:15,116 大業を台無しにした― 56 00:05:16,816 --> 00:05:18,816 自分を責めるために 57 00:05:22,016 --> 00:05:25,050 一生守ると誓った― 58 00:05:26,316 --> 00:05:28,150 女性を失った― 59 00:05:28,983 --> 00:05:30,583 悔いのために 60 00:05:34,283 --> 00:05:36,283 俺は自ら― 61 00:05:39,650 --> 00:05:41,683 罰を受けているんだ 62 00:06:16,150 --> 00:06:17,583 的中した数は? 63 00:06:20,216 --> 00:06:21,283 3本です 64 00:06:22,950 --> 00:06:24,916 それなら上出来だ 65 00:06:25,583 --> 00:06:30,650 弓が手足のように感じたら すべて当たるようになる 66 00:06:31,750 --> 00:06:36,016 どうやらお前は俺より 弓と縁があるようだ 67 00:06:38,950 --> 00:06:39,983 私は― 68 00:06:40,750 --> 00:06:42,816 父上に似たようです 69 00:06:47,850 --> 00:06:50,316 母がチュモンと 名付けたのは― 70 00:06:50,783 --> 00:06:54,950 弓の名手だった父上に 似るようにと 71 00:07:04,083 --> 00:07:05,150 チュモン 72 00:07:06,716 --> 00:07:07,650 はい 73 00:07:11,716 --> 00:07:13,016 かつて俺は― 74 00:07:14,583 --> 00:07:17,216 大業をと意気込んだが 75 00:07:19,050 --> 00:07:23,416 1人の女性すら 守ることができなかった 76 00:07:28,783 --> 00:07:29,816 お前は― 77 00:07:31,416 --> 00:07:33,416 そんな男になるな 78 00:07:37,416 --> 00:07:40,316 身近な人間も守れずして― 79 00:07:40,983 --> 00:07:44,083 数万の民を守れはしない 80 00:07:48,850 --> 00:07:50,350 お前の母上は― 81 00:07:53,350 --> 00:07:55,182 とても聡明で― 82 00:07:57,316 --> 00:07:59,249 美しい方のようだ 83 00:08:02,616 --> 00:08:05,050 必ずお前が守るのだぞ 84 00:08:13,850 --> 00:08:15,050 お父さん 85 00:08:19,216 --> 00:08:20,316 お父さん 86 00:08:27,050 --> 00:08:28,316 お父さん 87 00:08:32,383 --> 00:08:33,583 お父さん 88 00:08:36,183 --> 00:08:37,383 お父さん… 89 00:08:40,083 --> 00:08:41,716 お父さん 90 00:08:47,050 --> 00:08:48,950 お父さん! 91 00:09:14,650 --> 00:09:15,683 兄上! 92 00:09:15,916 --> 00:09:17,983 ヨミウルも去ったし 93 00:09:18,216 --> 00:09:21,783 ついでにチュモンも 退けてやります 94 00:09:23,816 --> 00:09:25,550 どういう意味だ? 95 00:09:26,050 --> 00:09:29,550 チュモンの始末は 慎重に行わねば 96 00:09:30,483 --> 00:09:32,250 計画を話してみろ 97 00:09:32,850 --> 00:09:33,916 大丈夫です 98 00:09:34,050 --> 00:09:36,450 兄上はお構いなく 99 00:09:36,783 --> 00:09:41,050 太子となる兄上が 手を汚してはなりません 100 00:09:41,516 --> 00:09:43,916 汚い仕事は弟に任せて― 101 00:09:44,016 --> 00:09:48,883 兄上は孤高の鶴のように 太子の品位をお保ちに 102 00:09:50,183 --> 00:09:53,350 本当に自信があるのか 103 00:09:54,183 --> 00:09:57,550 ヨミウルさえ 追い出した私です 104 00:09:57,716 --> 00:10:00,750 安心してお任せください 105 00:11:13,716 --> 00:11:14,883 チュモン 106 00:11:20,583 --> 00:11:23,916 晴れない顔して 何かあったの? 107 00:11:27,050 --> 00:11:28,183 母上 108 00:11:32,583 --> 00:11:34,016 父上とは― 109 00:11:35,283 --> 00:11:37,183 どのような縁で? 110 00:11:38,183 --> 00:11:40,350 前にも話したでしょう? 111 00:11:41,516 --> 00:11:45,650 河伯(ハベク)族を皆殺しにした漢軍に 連行された時― 112 00:11:46,050 --> 00:11:49,516 陛下が私の命を 救ってくれたの 113 00:11:50,550 --> 00:11:54,183 なぜ河伯(ハベク)族は 皆殺しにされたんですか 114 00:12:01,983 --> 00:12:03,016 それは― 115 00:12:03,750 --> 00:12:05,483 今度 話すわ 116 00:12:06,783 --> 00:12:07,783 母上は― 117 00:12:09,083 --> 00:12:10,683 父上と出会う前に― 118 00:12:12,216 --> 00:12:13,950 好きな方が? 119 00:12:16,416 --> 00:12:18,916 なぜ そんなことを聞くの? 120 00:12:19,783 --> 00:12:22,583 もしやソソノという子に― 121 00:12:22,716 --> 00:12:26,083 お前以外に 好きな人がいたとか? 122 00:12:29,750 --> 00:12:30,916 いいえ 123 00:12:56,816 --> 00:13:00,450 陛下 チュモン王子がお見えです 124 00:13:01,050 --> 00:13:02,816 そうか 通せ 125 00:13:14,550 --> 00:13:15,916 どうした 126 00:13:17,783 --> 00:13:21,716 母上に会いに来て 立ち寄りました 127 00:13:23,416 --> 00:13:25,283 よく来た かけなさい 128 00:13:33,316 --> 00:13:34,583 飲みなさい 129 00:13:44,950 --> 00:13:49,016 武芸対決で見せてくれた お前の実力には― 130 00:13:49,150 --> 00:13:52,683 私も家臣たちも 皆 驚かされた 131 00:13:53,016 --> 00:13:56,616 特に弓の腕前は 神業に近かった 132 00:13:58,283 --> 00:14:00,850 私をチュモンと 名付けたのは― 133 00:14:02,550 --> 00:14:04,516 弓の名手だった― 134 00:14:05,916 --> 00:14:09,116 父上に 似てほしかったからとか 135 00:14:12,616 --> 00:14:13,850 そうか 136 00:14:25,316 --> 00:14:27,550 クムワ王を信じなさいますな 137 00:14:29,050 --> 00:14:31,550 今は世話してくれていても― 138 00:14:31,683 --> 00:14:35,783 赤の他人の王子様とは いつでも敵に 139 00:14:36,850 --> 00:14:38,583 陛下を侮辱するな 140 00:14:41,450 --> 00:14:43,383 私が背を向けない限り― 141 00:14:44,716 --> 00:14:46,716 陛下は私を捨てません 142 00:14:49,183 --> 00:14:50,416 王子様 143 00:14:50,883 --> 00:14:53,583 ヘモス将軍を殺した人は? 144 00:14:53,716 --> 00:14:55,716 テソ ヨンポの両王子です 145 00:14:56,050 --> 00:14:58,983 クムワ王も それを知っています 146 00:14:59,350 --> 00:15:02,550 しかし それを承知の クムワ王が― 147 00:15:02,683 --> 00:15:06,683 王子たちに どんな罰を与えましたか 148 00:15:09,616 --> 00:15:10,883 実の子には― 149 00:15:11,583 --> 00:15:14,616 クムワ王も なす術(すべ)がないのです 150 00:15:21,450 --> 00:15:23,450 何を考えておる? 151 00:15:24,783 --> 00:15:27,716 いえ 何でもありません 152 00:15:30,583 --> 00:15:31,850 さあ 飲め 153 00:15:32,216 --> 00:15:33,416 私は― 154 00:15:34,050 --> 00:15:35,716 もう帰ります 155 00:15:36,416 --> 00:15:40,116 夜も更けました お休みください 156 00:15:40,783 --> 00:15:45,183 いつまで商団に とどまるつもりだ? 157 00:15:49,016 --> 00:15:51,716 世間を学ぶのは いいが 158 00:15:51,850 --> 00:15:55,516 王子のお前が 商団で働いていると 159 00:15:55,650 --> 00:15:58,350 王室の権威が損なわれる 160 00:15:58,483 --> 00:16:01,983 時期を見て宮殿に戻りなさい 161 00:16:03,750 --> 00:16:04,683 はい 162 00:16:11,483 --> 00:16:12,516 兄貴 163 00:16:15,883 --> 00:16:19,150 どこ行ってたんです? 捜しました 164 00:16:22,250 --> 00:16:25,716 兄貴の予想どおり トチから連絡が 165 00:16:34,816 --> 00:16:36,350 肝はうまい 166 00:16:36,482 --> 00:16:38,450 まだ来ないのか 167 00:16:38,583 --> 00:16:40,683 もう来る頃です 168 00:16:43,950 --> 00:16:45,350 親方 169 00:16:50,950 --> 00:16:52,450 おいでですか 170 00:16:52,616 --> 00:16:54,916 用があるなら来い 171 00:16:55,050 --> 00:16:57,350 王子様を呼びつけるとは 172 00:16:58,983 --> 00:17:01,850 失礼なのは知ってますが 173 00:17:01,983 --> 00:17:05,083 有利なのは こっちです 174 00:17:05,716 --> 00:17:08,683 プヨンは私の所にいますよ 175 00:17:09,416 --> 00:17:12,483 傷ひとつでもあったら 許さねえぞ! 176 00:17:12,683 --> 00:17:13,850 おい 177 00:17:13,983 --> 00:17:16,216 プヨンは俺の奴隷だ 178 00:17:16,350 --> 00:17:18,750 ただ取り返しただけだろ 179 00:17:18,883 --> 00:17:22,483 傷があろうと お前には関係ない 180 00:17:23,016 --> 00:17:24,050 何だと 181 00:17:24,450 --> 00:17:25,683 この野郎 182 00:17:26,083 --> 00:17:27,350 オイ 落ち着け 183 00:17:32,916 --> 00:17:34,616 バカ野郎が 184 00:17:36,883 --> 00:17:38,850 金は用意する 185 00:17:39,983 --> 00:17:41,416 プヨンをここへ 186 00:17:44,150 --> 00:17:46,983 もう金とは換えません 187 00:17:48,616 --> 00:17:49,516 では― 188 00:17:50,483 --> 00:17:51,750 何が望みだ? 189 00:17:52,283 --> 00:17:54,750 王子様もご承知ですね 190 00:17:55,283 --> 00:17:56,950 今から言うことは― 191 00:17:57,283 --> 00:18:02,116 私の口から出ますが 私の考えじゃありません 192 00:18:02,250 --> 00:18:05,250 つまり あの方の望みは… 193 00:18:05,383 --> 00:18:08,483 条件は私から言う 194 00:18:08,616 --> 00:18:10,250 おいでですか 195 00:18:12,183 --> 00:18:14,283 条件は簡単だ 196 00:18:17,383 --> 00:18:22,283 太子になるのをあきらめれば プヨンを自由にする 197 00:18:41,350 --> 00:18:46,950 競い合いに応じたことが そもそも話にならん 198 00:18:47,083 --> 00:18:49,583 太子は嫡子がなるもの 199 00:18:49,716 --> 00:18:52,316 いくら陛下が勧めても― 200 00:18:52,550 --> 00:18:57,583 側室の子が欲を出すとは もってのほかだ 201 00:19:00,150 --> 00:19:02,383 それなのに応じたのは― 202 00:19:02,483 --> 00:19:06,616 兄上と私を 踏みにじりたいからだろう 203 00:19:11,716 --> 00:19:13,483 あきらめろ 204 00:19:13,916 --> 00:19:17,316 そうすればプヨンは解放する 205 00:19:34,816 --> 00:19:36,550 何てこった 206 00:19:37,216 --> 00:19:40,283 兄貴 こんな話がありますか 207 00:19:40,750 --> 00:19:43,050 太子をあきらめろなんて! 208 00:19:43,816 --> 00:19:46,783 兄貴は何もしないでください 209 00:19:47,116 --> 00:19:49,850 俺たちがプヨンを救います 210 00:19:51,316 --> 00:19:52,383 兄貴 211 00:19:53,483 --> 00:19:54,750 兄貴こそ― 212 00:19:54,983 --> 00:19:59,283 ヨンポ王子の弱みを 誰よりご存じでは? 213 00:19:59,850 --> 00:20:02,850 黙ってるわけにいきません 214 00:20:03,283 --> 00:20:05,983 今すぐ陛下にご報告を 215 00:20:10,850 --> 00:20:13,216 競い合いを降りるのは― 216 00:20:14,716 --> 00:20:16,683 プヨンも望みません 217 00:20:35,016 --> 00:20:36,050 変わりは? 218 00:20:36,150 --> 00:20:37,483 ありません 219 00:20:37,950 --> 00:20:42,116 目を離すと何するか分からん 気を抜くな 220 00:20:42,216 --> 00:20:43,116 はい 221 00:20:47,016 --> 00:20:48,083 プヨン 222 00:20:48,483 --> 00:20:51,383 すぐ自由にするから我慢しろ 223 00:20:54,150 --> 00:20:55,350 そうだ 224 00:20:55,483 --> 00:20:58,683 交換条件が知りたくないか 225 00:21:03,250 --> 00:21:07,183 チュモン王子に 太子をあきらめさせる 226 00:21:11,083 --> 00:21:15,550 お前のおかげで ヨンポ王子様が大助かりだ 227 00:21:16,416 --> 00:21:18,250 チュモン王子が― 228 00:21:18,383 --> 00:21:23,050 ヨンポ王子様の提案をのむか 知りたいもんだな 229 00:21:29,183 --> 00:21:32,516 こいつ 何を暴れてるんだ 230 00:21:35,316 --> 00:21:37,016 おとなしくしてろ 231 00:21:37,150 --> 00:21:38,650 このアマめ 232 00:21:42,216 --> 00:21:43,483 見張ってろ 233 00:22:12,983 --> 00:22:15,616 どうだ 考えてみたか 234 00:22:17,516 --> 00:22:19,583 兄上に従います 235 00:22:21,816 --> 00:22:23,416 本気か? 236 00:22:25,250 --> 00:22:29,750 陛下にお話しするので プヨンを自由に 237 00:22:32,583 --> 00:22:36,650 陛下に余計なことは言うなよ 238 00:22:36,916 --> 00:22:39,116 プヨンの命はないぞ 239 00:23:05,350 --> 00:23:06,916 どうした 240 00:23:07,950 --> 00:23:09,016 陛下 241 00:23:10,316 --> 00:23:15,116 私はもう 太子の競い合いから降ります 242 00:23:16,183 --> 00:23:17,650 お許しを 243 00:23:27,883 --> 00:23:30,216 競うのをやめるとは 244 00:23:30,783 --> 00:23:32,950 そう決めた理由は? 245 00:23:34,150 --> 00:23:38,583 私は参加するべきでは ありませんでした 246 00:23:40,850 --> 00:23:44,683 兄上たちと競う 能力も資格もないのに 247 00:23:45,483 --> 00:23:48,616 ご命令に応じ 高望みをしました 248 00:23:50,883 --> 00:23:52,183 太子の座は― 249 00:23:53,250 --> 00:23:56,150 嫡子が継ぐのが当然なのに 250 00:23:56,983 --> 00:24:01,783 私がでしゃばって 王室に混乱を起こしたかと 251 00:24:02,950 --> 00:24:08,116 順調だったではないか 何か他の理由でもあるのか 252 00:24:09,483 --> 00:24:10,716 いいえ 253 00:24:11,716 --> 00:24:15,450 理由は申し上げたとおりです 254 00:24:16,483 --> 00:24:18,416 私は嫡庶(ちゃくしょ)を問わず 255 00:24:18,550 --> 00:24:22,816 王子の能力を検証し 太子を決めると言った 256 00:24:23,650 --> 00:24:25,716 余計な心配はするな 257 00:24:25,850 --> 00:24:27,383 考え直せ 258 00:24:28,616 --> 00:24:29,650 陛下 259 00:24:30,483 --> 00:24:33,916 私の願いを お聞き入れください 260 00:24:38,950 --> 00:24:40,250 決して― 261 00:24:41,316 --> 00:24:43,016 後悔せぬな? 262 00:24:45,883 --> 00:24:46,816 はい 263 00:24:50,816 --> 00:24:54,316 競合で見せた姿に 感心していたが 264 00:24:55,716 --> 00:24:57,650 あきらめるとは 265 00:24:58,550 --> 00:25:00,450 実に失望させられた 266 00:25:06,683 --> 00:25:08,316 すみません 267 00:25:28,883 --> 00:25:31,383 チュモンが陛下に話を? 268 00:25:31,516 --> 00:25:35,816 はい 宮中の内官に 確かめてきました 269 00:25:36,416 --> 00:25:38,416 やはりそうでしょう? 270 00:25:39,716 --> 00:25:41,316 信じられん 271 00:25:41,716 --> 00:25:45,250 奴が先んじているのに なぜやめる? 272 00:25:46,350 --> 00:25:51,216 チュモンに だまされているのでしょう 273 00:25:51,716 --> 00:25:53,783 信じてください 274 00:25:53,916 --> 00:25:57,616 奴が わけもなく やめると思いますか 275 00:25:57,750 --> 00:26:00,250 私の術中に はまったのです 276 00:26:00,383 --> 00:26:01,483 王妃様 277 00:26:03,116 --> 00:26:04,616 何ですか 278 00:26:05,316 --> 00:26:09,416 チュモン王子が 競合をあきらめました 279 00:26:13,050 --> 00:26:14,383 本当ですか 280 00:26:14,516 --> 00:26:15,616 はい 281 00:26:15,850 --> 00:26:21,350 陛下と家臣の前で そう言うのを聞いてきました 282 00:26:25,550 --> 00:26:27,550 信じてもらえますか 283 00:26:27,683 --> 00:26:30,650 成功させると 言ったでしょう? 284 00:26:30,783 --> 00:26:34,416 情けない奴と 思われていましたが 285 00:26:35,316 --> 00:26:38,583 兄上にもできないことを しました 286 00:26:39,250 --> 00:26:40,416 母上 287 00:26:40,550 --> 00:26:44,550 私は一度決めたことは やり遂げます 288 00:26:53,916 --> 00:26:55,283 今 何と? 289 00:26:56,083 --> 00:26:59,716 チュモン王子様が 競合を放棄したと 290 00:27:01,083 --> 00:27:04,550 理由は? それだけのわけがあるはずよ 291 00:27:13,683 --> 00:27:16,583 そんな気配のなかった お前が― 292 00:27:16,716 --> 00:27:19,750 急に決意した理由は何だ? 293 00:27:20,616 --> 00:27:25,250 なぜ競い合いをやめるのか お前の本音を― 294 00:27:25,516 --> 00:27:26,450 申してみよ 295 00:27:27,550 --> 00:27:29,316 他の理由は何も 296 00:27:30,750 --> 00:27:33,850 すべて先ほどお話ししました 297 00:27:36,116 --> 00:27:38,583 テソとヨンポが脅迫を? 298 00:27:39,650 --> 00:27:42,016 ありうることだ 299 00:27:42,150 --> 00:27:46,450 だが その程度の脅しには 耐えねばならん 300 00:27:48,850 --> 00:27:50,283 違うんです 301 00:27:51,450 --> 00:27:52,516 では― 302 00:27:53,283 --> 00:27:54,783 一体 何なのだ? 303 00:27:55,083 --> 00:27:56,383 私のために― 304 00:27:57,950 --> 00:28:00,416 王室を混乱させたくなくて 305 00:28:03,150 --> 00:28:05,250 お前を信じていたのに 306 00:28:05,883 --> 00:28:07,383 お前は また― 307 00:28:08,150 --> 00:28:10,250 私の期待に背くのか 308 00:28:13,316 --> 00:28:14,516 もう下がれ 309 00:28:49,183 --> 00:28:50,216 チュモン 310 00:28:51,616 --> 00:28:54,050 なぜ突然 放棄したの? 311 00:28:56,850 --> 00:28:57,883 もう― 312 00:28:59,616 --> 00:29:01,083 ご説明を 313 00:29:02,883 --> 00:29:04,150 何のこと? 314 00:29:05,883 --> 00:29:08,316 なぜ河伯(ハベク)族が滅ぼされたのか 315 00:29:10,416 --> 00:29:13,383 私が成すべき大業とは何かを 316 00:29:20,150 --> 00:29:21,383 チュモン 317 00:29:33,350 --> 00:29:34,416 あの方が― 318 00:29:35,716 --> 00:29:37,950 実の父なのは確かですか 319 00:29:42,916 --> 00:29:44,616 誰から聞いたの? 320 00:29:46,716 --> 00:29:49,216 なぜ黙ってたのですか 321 00:29:51,216 --> 00:29:53,850 なぜ口をつぐんでたのです? 322 00:29:57,450 --> 00:29:58,783 悪かったわ 323 00:29:59,950 --> 00:30:01,516 私が悪かった 324 00:30:06,516 --> 00:30:08,016 教えてください 325 00:30:10,150 --> 00:30:11,416 父上が― 326 00:30:13,183 --> 00:30:18,816 一筋の光も差さぬ牢獄で 20年もの年月を過ごす間 327 00:30:20,950 --> 00:30:26,716 無分別な私は 侍女に手を出し 豪奢な生活を 328 00:30:32,350 --> 00:30:34,450 父上とも呼べず 329 00:30:35,550 --> 00:30:38,550 不覚に逝かせた私は どうすれば? 330 00:30:41,150 --> 00:30:43,416 死んでも償えない不孝は… 331 00:30:45,416 --> 00:30:48,350 この無念さは どうすれば? 332 00:32:07,450 --> 00:32:12,416 あの方に初めて会った時 ヘモス将軍とは知らなかった 333 00:32:27,250 --> 00:32:29,216 早く手伝って 334 00:32:37,950 --> 00:32:41,283 漢軍に 追われていたあの方を― 335 00:32:41,983 --> 00:32:46,850 かくまったため 河伯族は皆殺しに 336 00:32:50,350 --> 00:32:52,750 あの方に会う前から― 337 00:32:53,483 --> 00:32:58,983 虐げられている古朝鮮(コジョソン)の 流民を救う英雄として― 338 00:32:59,650 --> 00:33:01,816 私はお慕いしていたの 339 00:33:03,683 --> 00:33:08,383 そんな方を救い 縁を結べたことに― 340 00:33:08,650 --> 00:33:11,216 どれほど感動したことか 341 00:33:13,483 --> 00:33:18,450 あの方が夢見ていた世界を 共に作れるなら 342 00:33:19,250 --> 00:33:24,216 どんな険しい道でも 一緒に歩むと誓ったわ 343 00:33:26,515 --> 00:33:32,082 私の願いが天に通じたのか あの方の子を身ごもったの 344 00:33:32,216 --> 00:33:36,316 それなのに 漢との戦争を目前にして 345 00:33:37,383 --> 00:33:39,450 あの方は亡くなったわ 346 00:33:40,649 --> 00:33:45,649 お前という子を 身ごもったとも伝えられず 347 00:33:46,616 --> 00:33:48,616 逝かせてしまった 348 00:33:52,515 --> 00:33:54,250 お前を産んだ後― 349 00:33:54,850 --> 00:33:59,350 ヘモス様は先王の陰謀で 死んだと知ったの 350 00:34:00,250 --> 00:34:01,283 私は― 351 00:34:02,883 --> 00:34:06,149 お前を抱き 扶余宮に戻ってきた 352 00:34:07,383 --> 00:34:08,550 お前が― 353 00:34:09,515 --> 00:34:12,550 扶余と漢に 復讐してくれることを… 354 00:34:14,283 --> 00:34:17,416 大業を 成してくれることを祈り― 355 00:34:20,083 --> 00:34:22,483 息を殺してお前を育てた 356 00:34:24,816 --> 00:34:25,816 だけど… 357 00:34:28,250 --> 00:34:29,916 その長い年月の間― 358 00:34:32,083 --> 00:34:34,883 あの方が牢獄にいたなんて 359 00:34:37,383 --> 00:34:39,650 夢にも思わなかったわ 360 00:35:25,283 --> 00:35:26,483 私が― 361 00:35:28,250 --> 00:35:30,783 母上のご無念を晴らします 362 00:35:32,516 --> 00:35:34,883 父上が夢見た大業を― 363 00:35:36,850 --> 00:35:38,583 私が果たします 364 00:35:54,216 --> 00:35:54,883 君長様 365 00:35:55,016 --> 00:35:56,250 どうした 366 00:35:56,483 --> 00:35:59,416 チュモン王子が 王と家臣の前で― 367 00:35:59,583 --> 00:36:01,683 “競合から降りる”と 368 00:36:07,283 --> 00:36:08,350 本当か? 369 00:36:08,950 --> 00:36:10,050 はい 370 00:36:13,816 --> 00:36:15,416 降りた理由は? 371 00:36:16,083 --> 00:36:18,116 それは分かりません 372 00:36:19,983 --> 00:36:22,816 一緒にしたいことがあるのに 373 00:36:23,583 --> 00:36:24,816 何という… 374 00:36:34,250 --> 00:36:37,850 思いも寄らない計算が あるんだよ 375 00:36:37,983 --> 00:36:41,150 計算? なら俺らに言うだろ 376 00:36:41,283 --> 00:36:44,383 言えない事情があるのさ 377 00:36:46,083 --> 00:36:49,950 マリ兄貴の 言うとおりだといい 378 00:36:58,250 --> 00:37:02,183 チュモン王子様が 退いた理由は? 379 00:37:03,983 --> 00:37:05,683 あの それが… 380 00:37:06,183 --> 00:37:08,650 王子様に聞いたほうが… 381 00:37:08,783 --> 00:37:10,150 言ってみなさい 382 00:37:14,283 --> 00:37:15,383 実は― 383 00:37:16,216 --> 00:37:18,016 プヨンのためです 384 00:37:19,650 --> 00:37:21,750 トチ商団にいる子か? 385 00:37:22,316 --> 00:37:23,283 はい 386 00:37:24,116 --> 00:37:27,550 ヨンポ王子とトチが手を組み 387 00:37:28,050 --> 00:37:31,816 競合をやめなければ プヨンを殺すと 388 00:37:33,216 --> 00:37:34,316 本当に― 389 00:37:35,550 --> 00:37:38,316 あの子のためにやめたの? 390 00:37:38,550 --> 00:37:40,116 本当です 391 00:37:43,216 --> 00:37:44,783 プヨンは― 392 00:37:45,950 --> 00:37:51,783 競合をやめても救いたいほど 王子様には大切な人なの? 393 00:37:55,450 --> 00:38:00,616 プヨンには優しいですが 本心は分かりません 394 00:38:00,983 --> 00:38:03,383 王子様に聞いてください 395 00:38:26,216 --> 00:38:30,816 お前が行きたい所へ 自由に行くがよい 396 00:38:35,150 --> 00:38:37,050 何してるんだ 397 00:38:37,183 --> 00:38:39,950 ヨンポ王子様にご挨拶を 398 00:38:47,483 --> 00:38:49,483 あいつめ 困った奴だ 399 00:38:51,416 --> 00:38:54,183 それはそうと驚きました 400 00:38:54,583 --> 00:38:58,616 王子様の戦略どおりに 進んでますね 401 00:38:58,983 --> 00:39:02,783 あとは 仕上げの逆転さえすれば― 402 00:39:02,883 --> 00:39:05,816 王子様が太子殿下に 403 00:39:07,483 --> 00:39:08,383 太子殿下 404 00:39:09,483 --> 00:39:10,716 太子殿下 405 00:39:13,650 --> 00:39:15,983 お前たちの功は忘れない 406 00:39:16,483 --> 00:39:21,250 私が太子になったら 扶余の商いは お前のものだ 407 00:39:24,716 --> 00:39:27,083 恐れ入ります 太子殿下 408 00:39:42,450 --> 00:39:43,750 まったく 409 00:39:44,950 --> 00:39:46,383 プヨン 410 00:39:49,583 --> 00:39:51,383 解放されたのか 411 00:39:52,716 --> 00:39:56,316 王子様は 競合をあきらめたの? 412 00:39:57,750 --> 00:39:59,983 だからお前が自由に 413 00:40:00,116 --> 00:40:02,050 汚ねえ奴らめ 414 00:40:02,416 --> 00:40:04,950 今までの苦労が無駄なんて 415 00:40:05,283 --> 00:40:07,983 このままやられてるのか 416 00:40:08,883 --> 00:40:12,550 腹が立って我慢できねえよ 417 00:40:13,850 --> 00:40:15,783 王子様に会わなきゃ 418 00:40:15,983 --> 00:40:17,883 オイ 王子様はどこ? 419 00:40:20,950 --> 00:40:22,050 宮殿だ 420 00:40:23,916 --> 00:40:25,350 私のせいだわ 421 00:40:26,416 --> 00:40:29,783 私が死んでればよかった 422 00:40:30,483 --> 00:40:32,216 なんで死ぬんだ 423 00:40:32,716 --> 00:40:33,850 クソッ 424 00:40:54,283 --> 00:40:55,950 話してみろ 425 00:40:56,283 --> 00:40:58,983 どんな手で あきらめさせた? 426 00:41:02,116 --> 00:41:04,250 そんなに興味が? 427 00:41:04,983 --> 00:41:06,650 なら教えます 428 00:41:09,083 --> 00:41:14,016 以前 プヨンを盾に オイを利用しましたよね 429 00:41:15,616 --> 00:41:18,183 女を奪われて失敗しただろ 430 00:41:18,750 --> 00:41:21,883 私がまた捕まえてきました 431 00:41:22,916 --> 00:41:23,816 それで? 432 00:41:24,583 --> 00:41:28,816 プヨンはチュモンに言い寄られ 神殿を追放に 433 00:41:28,950 --> 00:41:32,216 そのせいか 目をかけられてるので― 434 00:41:32,650 --> 00:41:37,083 プヨンを餌に チュモンと取り引きしました 435 00:41:37,416 --> 00:41:40,083 たかが女を条件に? 436 00:41:40,716 --> 00:41:41,850 たかが? 437 00:41:41,983 --> 00:41:44,716 私は奴の弱点を突いたのです 438 00:41:47,083 --> 00:41:50,516 たかが女のために 競合をやめた? 439 00:41:52,250 --> 00:41:54,150 “たかが”じゃないです 440 00:41:59,983 --> 00:42:05,350 女のためにやめるとは どうしても思えません 441 00:42:06,483 --> 00:42:11,416 私も腑に落ちませんが やめたのは事実では? 442 00:42:11,550 --> 00:42:16,383 身辺によくないことが 起きたという意味です 443 00:42:17,450 --> 00:42:20,050 この好機を逃さず 444 00:42:20,183 --> 00:42:24,550 陛下に認められて 太子の座に就かねば 445 00:42:25,583 --> 00:42:26,983 私は今― 446 00:42:27,183 --> 00:42:31,550 より優れた武器を 開発しようとしている 447 00:42:33,016 --> 00:42:38,616 それこそ陛下が今まで 願い続けてきたことです 448 00:42:39,350 --> 00:42:41,350 それが解決できれば 449 00:42:41,483 --> 00:42:46,150 塩より大手柄と 認められるのは自明の理 450 00:42:46,983 --> 00:42:52,416 扶余は漢に匹敵する 富国強兵を成すでしょう 451 00:42:53,816 --> 00:42:56,116 方法を見つけましたか 452 00:42:57,950 --> 00:43:02,116 実はヤンジョンに 取り引きの提案を 453 00:43:06,450 --> 00:43:12,083 私は塊錬(クェリョン)鋼に勝る 鉄器の製造法を教えろと 454 00:43:13,083 --> 00:43:17,883 ヤンジョンは自分の娘との 結婚を提案してきました 455 00:43:23,583 --> 00:43:25,050 親方! 456 00:43:25,750 --> 00:43:27,516 親方 457 00:43:33,450 --> 00:43:35,216 石灰は調節したか 458 00:43:35,350 --> 00:43:36,183 はい 459 00:43:36,316 --> 00:43:39,583 6斤の時が 一番 強度があります 460 00:43:39,716 --> 00:43:42,816 石灰と土を 混ぜた時はどうだ? 461 00:43:42,950 --> 00:43:48,083 親方の指示に従いましたが 鋼鉄剣には負けます 462 00:43:48,216 --> 00:43:49,583 すみません 463 00:43:50,450 --> 00:43:52,483 親方! 464 00:44:02,716 --> 00:44:03,983 理由は何だ? 465 00:44:04,116 --> 00:44:05,683 なぜそんなことを? 466 00:44:05,883 --> 00:44:08,983 王子様の考えは分かりません 467 00:44:10,483 --> 00:44:13,883 俺がなぜ頑張ってると思う? 468 00:44:14,350 --> 00:44:16,350 昼も夜も励むのは― 469 00:44:16,483 --> 00:44:20,050 太子になった王子様を 見たいからだ 470 00:44:20,316 --> 00:44:25,550 ひと言の相談もなく そんなことを決めるなんて 471 00:44:25,950 --> 00:44:28,316 まったくです やれやれ 472 00:44:28,816 --> 00:44:30,650 王子様はどこだ 473 00:44:30,883 --> 00:44:33,450 俺が直接 聞いてみる 474 00:44:36,516 --> 00:44:38,083 鍛冶頭(がしら)ですか 475 00:44:39,216 --> 00:44:40,183 そうですが 476 00:44:40,350 --> 00:44:41,850 ヨンポ王子様の所へ 477 00:44:51,650 --> 00:44:53,183 お呼びですか 478 00:44:56,450 --> 00:44:57,850 モパルモ 479 00:44:58,516 --> 00:45:02,483 今から聞くことに 正直に答えろ 480 00:45:03,383 --> 00:45:05,016 何でしょうか 481 00:45:06,183 --> 00:45:10,716 炒鋼(チョガン)法の手がかりを 見つけたそうだな 482 00:45:11,350 --> 00:45:12,583 それは何だ? 483 00:45:13,583 --> 00:45:17,516 手がかりだなんて 誰がそんな話を? 484 00:45:17,650 --> 00:45:18,983 でまかせです 485 00:45:19,116 --> 00:45:22,216 私にはお見通しだ とぼけるな 486 00:45:22,583 --> 00:45:25,750 チュモンを信じてるようだが 487 00:45:26,583 --> 00:45:28,950 奴はもう無力だ 488 00:45:32,950 --> 00:45:35,983 知らないものは知りません 489 00:45:36,216 --> 00:45:38,650 努力はしていますが 490 00:45:38,783 --> 00:45:42,950 まだ炒鋼(チョガン)法の秘密は 解けません 491 00:45:43,250 --> 00:45:44,883 まだ言うか 492 00:45:45,416 --> 00:45:50,583 鋼鉄剣に劣らぬ剣を作るも 上奏しなかったな 493 00:45:52,916 --> 00:45:57,650 なのにチュモンにだけは こっそり知らせた 494 00:45:58,016 --> 00:46:00,616 それが大罪だと知らぬのか 495 00:46:02,983 --> 00:46:04,816 事実無根です 496 00:46:06,050 --> 00:46:08,650 本当に死にたいのか 497 00:46:08,916 --> 00:46:10,783 さっさと白状しろ 498 00:46:17,316 --> 00:46:18,383 ユファ様 499 00:46:23,516 --> 00:46:25,216 陛下がお呼びです 500 00:46:31,416 --> 00:46:35,816 チュモンが競合をやめた 真意は何だ? 501 00:46:40,150 --> 00:46:45,416 王室の混乱を避けるためなど とても納得できない 502 00:46:46,183 --> 00:46:47,516 一体なぜだ? 503 00:46:48,583 --> 00:46:52,216 私も他のわけは 聞いておりません 504 00:46:53,116 --> 00:46:56,650 この件では失望しています 505 00:46:58,216 --> 00:47:02,716 そなたにすら本心を 打ち明けてないのか 506 00:47:08,316 --> 00:47:10,650 扶余を強国にするため 507 00:47:10,850 --> 00:47:15,750 私は嫡庶の差別や 長子継承の慣例を無視し 508 00:47:15,916 --> 00:47:20,183 万人が認める王子に 王位を譲ろうとした 509 00:47:20,616 --> 00:47:26,550 チュモンが見せた能力には 大きな期待をしていた 510 00:47:26,750 --> 00:47:31,916 だから経験が浅くとも 特使を任せたのだが 511 00:47:32,716 --> 00:47:35,450 こうして失望させられるとは 512 00:47:37,050 --> 00:47:38,716 申し訳ありません 513 00:48:05,850 --> 00:48:10,683 扶余の民の心には ヨミウル巫女の影が濃すぎて 514 00:48:11,150 --> 00:48:13,516 マウリョン様を認めません 515 00:48:13,650 --> 00:48:15,383 本当に困りました 516 00:48:19,450 --> 00:48:21,916 方法は1つだけ 517 00:48:22,316 --> 00:48:23,750 何ですか 518 00:48:24,383 --> 00:48:28,616 ヨミウル巫女の面目を つぶすのです 519 00:48:28,816 --> 00:48:33,083 過ちを民に知らせるしか ありません 520 00:48:33,550 --> 00:48:35,216 どんな過ちを? 521 00:48:35,783 --> 00:48:37,916 なければ作るのです 522 00:48:38,783 --> 00:48:40,050 できません 523 00:48:42,950 --> 00:48:46,216 誤りもないのに 中傷できません 524 00:48:47,050 --> 00:48:48,583 不届き者め 525 00:48:48,716 --> 00:48:51,950 もう扶余の巫女は ヨミウルではない 526 00:48:52,650 --> 00:48:53,983 おやめなさい 527 00:48:55,950 --> 00:48:56,883 ソリョン 528 00:48:57,550 --> 00:48:58,450 はい 529 00:48:59,283 --> 00:49:02,083 無理に謗(そし)ることはない 530 00:49:02,850 --> 00:49:04,783 お前の部族の民は― 531 00:49:05,750 --> 00:49:07,283 お前に任せる 532 00:49:08,183 --> 00:49:11,850 では私はこれで失礼します 533 00:49:17,183 --> 00:49:19,183 あの子をどうしたら? 534 00:49:23,250 --> 00:49:26,983 時が来たら 別の巫女を立てねば 535 00:49:29,916 --> 00:49:31,916 王妃様がお見えです 536 00:49:32,316 --> 00:49:33,816 お通しして 537 00:49:42,850 --> 00:49:44,350 ようこそ 538 00:49:45,183 --> 00:49:48,983 チュモン王子が 競い合いを降りたとか 539 00:49:49,783 --> 00:49:51,983 マウリョン様のおかげで 540 00:49:52,416 --> 00:49:55,716 とんでもない 私は何も 541 00:49:56,083 --> 00:49:58,950 マウリョン様が 神殿の主になり 542 00:49:59,150 --> 00:50:01,783 私とテソは運が開けました 543 00:50:01,983 --> 00:50:06,283 これこそマウリョン様の 神通力ですわ 544 00:50:08,983 --> 00:50:11,183 今後ともお力添えを 545 00:50:11,750 --> 00:50:13,883 もちろんですとも 546 00:50:22,583 --> 00:50:24,016 何ですか 547 00:50:24,883 --> 00:50:27,383 ほんの気持ちです お納めに 548 00:50:39,216 --> 00:50:43,183 こりゃ本当に 拍子抜けしましたよ 549 00:50:43,383 --> 00:50:46,183 一番 手柄を立ててたのに 550 00:50:46,316 --> 00:50:48,850 それを棒に振るなんて 551 00:50:50,450 --> 00:50:54,583 チュモン王子を抱えてると お荷物に 552 00:50:55,216 --> 00:50:56,683 追い出せと? 553 00:50:56,983 --> 00:51:00,650 王子を置いといても 得にならない 554 00:51:00,783 --> 00:51:02,116 違いますか 555 00:51:02,350 --> 00:51:03,650 そうだな 556 00:51:03,983 --> 00:51:07,183 損得は別として様子を見よう 557 00:51:07,516 --> 00:51:10,883 ソソノが惚れてる男だしな 558 00:51:20,416 --> 00:51:21,450 兄貴 559 00:51:22,483 --> 00:51:24,983 どこに行ってたんですか 560 00:51:25,383 --> 00:51:28,383 ムソン兄貴に聞いても 知らないと 561 00:51:28,750 --> 00:51:31,783 何かあったのかと 心配しました 562 00:51:34,016 --> 00:51:35,616 風に当たってきた 563 00:51:42,050 --> 00:51:43,183 王子様 564 00:51:55,416 --> 00:51:59,083 王子様の足を引っ張るなんて 565 00:51:59,216 --> 00:52:00,983 死にたい思いです 566 00:52:01,883 --> 00:52:04,016 どうかお考え直しを 567 00:52:05,550 --> 00:52:06,550 プヨン 568 00:52:07,650 --> 00:52:12,283 私は自分の決めたことに 何の後悔もない 569 00:52:14,783 --> 00:52:19,083 お前を苦しめる者はいない 幸せに暮らせ 570 00:52:20,083 --> 00:52:23,950 王子様の未来を断った私が 幸せになど 571 00:52:24,483 --> 00:52:28,683 競合をやめたのは お前のためじゃない 572 00:52:31,083 --> 00:52:35,250 これ以上 競う理由が なくなったからだ 573 00:52:35,750 --> 00:52:36,750 だから― 574 00:52:37,983 --> 00:52:39,316 案じるな 575 00:52:40,683 --> 00:52:42,016 王子様 576 00:53:01,916 --> 00:53:02,750 プヨン 577 00:53:07,583 --> 00:53:09,283 俺と結婚しよう 578 00:53:14,750 --> 00:53:16,683 見てられないんだ 579 00:53:17,550 --> 00:53:19,050 俺が守ってやる 580 00:53:20,750 --> 00:53:23,816 弟たちの面倒も見るよ 581 00:53:28,550 --> 00:53:29,516 それがいい 582 00:53:30,483 --> 00:53:31,850 そうしろ 583 00:53:32,116 --> 00:53:36,150 オイは今まで 一途にお前を思ってた 584 00:53:36,550 --> 00:53:37,883 幸せになれる 585 00:53:38,916 --> 00:53:40,650 そうだとも 586 00:53:40,983 --> 00:53:43,183 子供が生まれてみろ 587 00:53:43,316 --> 00:53:46,083 お前は何もしなくていい 588 00:53:46,483 --> 00:53:49,483 俺たちが育ててやるよ 589 00:53:50,316 --> 00:53:51,250 そうだろ? 590 00:53:51,816 --> 00:53:52,783 もちろん 591 00:54:03,083 --> 00:54:06,116 チュモン王子が戻ったようよ 592 00:54:10,116 --> 00:54:13,716 どういうつもりか気になるわ 593 00:54:14,083 --> 00:54:15,383 聞いてきて 594 00:54:17,550 --> 00:54:21,750 何が気になるんです? 事情があるんですよ 595 00:55:26,716 --> 00:55:29,183 ヘモス将軍を殺した人は? 596 00:55:29,316 --> 00:55:31,316 テソ ヨンポの両王子です 597 00:55:31,516 --> 00:55:34,716 クムワ王も それを知っています 598 00:55:34,983 --> 00:55:37,716 しかし それを承知の クムワ王が― 599 00:55:37,816 --> 00:55:41,583 王子たちに どんな罰を与えましたか 600 00:55:42,483 --> 00:55:43,516 実の子には― 601 00:55:43,616 --> 00:55:47,216 クムワ王も なす術がないのです 602 00:56:35,050 --> 00:56:38,516 考え直してもらえませんか 603 00:56:39,483 --> 00:56:43,250 今までこんなに 苦労してきたのに 604 00:56:43,350 --> 00:56:45,183 もったいない 605 00:56:45,316 --> 00:56:49,183 トチやヨンポ王子に 義理立てしなくても 606 00:56:50,350 --> 00:56:54,583 プヨンは救えたから 約束はなかったことに 607 00:56:58,350 --> 00:56:59,683 王子様 608 00:56:59,850 --> 00:57:00,983 ここかな 609 00:57:01,816 --> 00:57:04,650 この年で使い走りか 610 00:57:05,316 --> 00:57:06,850 いつ戻ったんだ? 611 00:57:06,950 --> 00:57:11,383 プヨンという娘が 王子様に渡してくれと 612 00:57:11,483 --> 00:57:13,216 やれやれだな 613 00:57:22,516 --> 00:57:25,816 “私は弟たちと 扶余を離れます” 614 00:57:27,916 --> 00:57:32,550 “私が王子様に惹かれたのが 間違いでした” 615 00:57:34,783 --> 00:57:39,683 “お目にかかれず去る私を お許しください” 616 00:57:40,750 --> 00:57:46,450 “心に応えられなかったオイと マリさんたちにお詫びを” 617 00:57:48,283 --> 00:57:53,083 “王子様のご健勝を 一生お祈りしています” 618 00:57:58,716 --> 00:57:59,916 何ですか 619 00:58:08,983 --> 00:58:09,750 読め 620 00:58:12,283 --> 00:58:14,516 こいつは字が読めません 621 00:58:26,050 --> 00:58:27,150 プヨンが― 622 00:58:27,983 --> 00:58:30,283 弟たちと扶余を去った 623 00:58:33,650 --> 00:58:34,583 オイ 624 00:58:41,616 --> 00:58:43,483 プヨン! 625 00:59:08,616 --> 00:59:09,683 行きましょ 626 00:59:18,516 --> 00:59:19,416 プヨン! 627 00:59:58,216 --> 00:59:59,283 お嬢様 628 01:00:00,450 --> 01:00:01,616 チュモンです 629 01:00:22,116 --> 01:00:23,283 どうぞ 630 01:00:41,416 --> 01:00:42,750 どうしました 631 01:00:46,616 --> 01:00:47,816 お嬢様に― 632 01:00:49,150 --> 01:00:50,416 お話が 633 01:00:53,550 --> 01:00:57,850 どうして太子の競い合いを 降りたのか… 634 01:00:58,916 --> 01:01:01,883 プヨンのためだという 説明なら― 635 01:01:02,883 --> 01:01:04,250 無用です 636 01:01:04,950 --> 01:01:09,850 人の命を助けるためなら 当然ありえます 637 01:01:10,983 --> 01:01:12,216 お嬢様 638 01:01:15,616 --> 01:01:17,050 私は しばし― 639 01:01:19,050 --> 01:01:20,550 扶余を離れます 640 01:01:24,316 --> 01:01:25,450 なぜです? 641 01:01:26,583 --> 01:01:27,716 何事ですか 642 01:01:33,050 --> 01:01:34,216 今は― 643 01:01:35,450 --> 01:01:37,516 何もお話しできません 644 01:02:12,516 --> 01:02:14,316 私は発ちますが 645 01:02:16,283 --> 01:02:17,983 心の半分は― 646 01:02:20,883 --> 01:02:22,883 お嬢様に預けます 647 01:03:21,650 --> 01:03:22,950 奇怪な現象とは? 648 01:03:23,050 --> 01:03:25,383 豬加(チョガ)の村の井戸水が― 649 01:03:25,483 --> 01:03:27,250 血の水に変わりました 650 01:03:27,516 --> 01:03:29,216 取り引きの決着に 651 01:03:29,583 --> 01:03:31,383 私の提案を 受け入れるのか 652 01:03:31,750 --> 01:03:34,816 漢の鉄官が 玄菟(ヒョント)城へ行くとか 653 01:03:35,083 --> 01:03:37,716 チュモンが 競うのをやめたのは― 654 01:03:37,816 --> 01:03:38,583 もしや― 655 01:03:38,683 --> 01:03:39,950 ヘモスのためか? 656 01:03:40,383 --> 01:03:41,316 私は― 657 01:03:41,516 --> 01:03:44,216 三足烏(サンソクカラス)の鳴き声を 聞きました 658 01:03:44,616 --> 01:03:49,383 生涯 自らの安楽を捨て 苦難の道を歩んだ父上 659 01:03:50,216 --> 01:03:53,516 一体 何が父上を その道に導いたのか 660 01:03:54,083 --> 01:03:55,616 なぜその道を選んだのか 661 01:03:56,583 --> 01:03:58,050 じっくりと― 662 01:03:58,983 --> 01:04:00,750 考えてみます 663 01:04:01,383 --> 01:04:05,383 奇襲だったので 正体も人数も不明です 664 01:04:05,783 --> 01:04:07,250 一体 何者だ 665 01:04:08,450 --> 01:04:11,516 誰が鉄騎軍に 刃向かった? 666 01:04:11,883 --> 01:04:14,883 日本語字幕 小川 昌代