1 00:00:00,963 --> 00:00:04,163 第25話 2 00:00:19,830 --> 00:00:20,730 兄貴 3 00:00:23,330 --> 00:00:24,396 〈捕まえろ〉 4 00:00:25,463 --> 00:00:26,363 逃げろ 5 00:00:41,963 --> 00:00:42,863 ヒョッポ 6 00:00:55,263 --> 00:00:57,630 〈かかれ 討て!〉 7 00:01:07,630 --> 00:01:08,430 兄貴 8 00:01:09,630 --> 00:01:12,830 これほど手ごわいとは 想像以上です 9 00:01:13,330 --> 00:01:16,763 鉄騎軍が恐れられるのも 当然です 10 00:01:16,863 --> 00:01:19,396 矢は弾かれ 剣は折れる 11 00:01:19,496 --> 00:01:21,563 どうすりゃいいんです? 12 00:01:23,363 --> 00:01:25,462 真っ向勝負は無理だ 13 00:01:25,962 --> 00:01:28,896 奴らは私たちを追うはず 14 00:01:29,530 --> 00:01:33,663 鉄騎軍は私に任せて お前たちは流民(るみん)を救え 15 00:01:34,396 --> 00:01:37,096 兄貴1人じゃ無理ですよ 16 00:01:37,330 --> 00:01:38,363 危険すぎます 17 00:01:39,430 --> 00:01:41,996 心配無用だ 言うとおりに 18 00:04:24,163 --> 00:04:25,063 何だと 19 00:04:25,263 --> 00:04:29,130 鉄騎軍は全滅し 流民も逃げました 20 00:04:29,696 --> 00:04:31,330 一体 何者だ 21 00:04:31,796 --> 00:04:33,830 誰が鉄騎軍に刃向かった? 22 00:04:33,930 --> 00:04:38,030 奇襲だったので 正体も人数も不明です 23 00:04:38,430 --> 00:04:40,530 兵を送って捕らえろ 24 00:04:42,430 --> 00:04:45,796 司農丞(しのうじょう)に知られては ならん 25 00:04:46,530 --> 00:04:47,830 隠密に 26 00:04:47,930 --> 00:04:48,663 はい 27 00:04:54,896 --> 00:04:57,896 玄菟(ヒョント)城下 28 00:05:10,796 --> 00:05:15,196 人でなしどもめ 今度は何をしでかす気だ? 29 00:05:15,830 --> 00:05:19,830 鉄騎軍まで現れるとは 尋常ではない様子 30 00:05:24,830 --> 00:05:25,896 お嬢様 31 00:05:26,230 --> 00:05:30,863 君長様が玄菟(ヒョント)城に いらした理由が分かりません 32 00:05:31,830 --> 00:05:34,963 “漢(かん)から来た鉄官に会う”と 33 00:05:35,396 --> 00:05:36,730 分かってるよ 34 00:05:38,463 --> 00:05:40,130 会って何する? 35 00:05:40,430 --> 00:05:44,430 奴らが炒鋼(チョガン)法の鍵を 教えてくれるか? 36 00:05:45,696 --> 00:05:48,230 私も見当がつきません 37 00:05:49,196 --> 00:05:50,763 今に分かるはず 38 00:06:00,296 --> 00:06:02,196 鉄官はいつ来る? 39 00:06:02,330 --> 00:06:04,363 今日中に着くそうです 40 00:06:11,996 --> 00:06:14,163 〈遠路 お疲れさまです〉 41 00:06:14,663 --> 00:06:17,596 〈外地で ご苦労が多いでしょう〉 42 00:06:19,563 --> 00:06:20,563 〈中へ〉 43 00:06:21,630 --> 00:06:22,663 〈乾杯〉 44 00:06:31,830 --> 00:06:34,296 〈玄菟(ヒョント)郡は問題ありませんが〉 45 00:06:34,763 --> 00:06:37,696 〈真番(チンボン)郡と臨屯(イムドゥン)郡は 本国からの民が―〉 46 00:06:37,796 --> 00:06:40,396 〈本国に戻っている状況です〉 47 00:06:41,830 --> 00:06:44,096 〈真番(チンボン)郡と臨屯(イムドゥン)郡は 1年の間に―〉 48 00:06:44,196 --> 00:06:46,896 〈太守(たいしゅ)が2度も交代を〉 49 00:06:47,430 --> 00:06:49,363 〈私も知っている〉 50 00:06:49,463 --> 00:06:53,630 〈外地に長い間 いたい者などいない〉 51 00:06:54,063 --> 00:06:55,196 〈このまま―〉 52 00:06:56,063 --> 00:06:59,863 〈漢から移住した 民の離脱が増えれば―〉 53 00:07:01,530 --> 00:07:05,996 〈流民への支配力が 弱まってしまいます〉 54 00:07:07,563 --> 00:07:10,763 〈事情を陛下に 上奏してください〉 55 00:07:11,196 --> 00:07:12,263 〈はい〉 56 00:07:12,363 --> 00:07:14,196 〈扶余(プヨ)の状況は?〉 57 00:07:15,296 --> 00:07:19,563 〈扶余(プヨ)の王子が 玄菟(ヒョント)城に来ています〉 58 00:07:20,663 --> 00:07:21,596 〈何と?〉 59 00:07:22,296 --> 00:07:26,363 〈テソ王子は私との 取り引きを望んでいます〉 60 00:07:27,530 --> 00:07:28,830 〈取り引き?〉 61 00:07:29,696 --> 00:07:33,830 〈鋼鉄の武器の製造技術を 教えてほしいと〉 62 00:07:34,630 --> 00:07:36,063 〈何だと?〉 63 00:07:44,730 --> 00:07:45,563 殿下 64 00:07:47,130 --> 00:07:48,130 どうだった? 65 00:07:48,230 --> 00:07:50,162 太守(たいしゅ)がお会いしたいと 66 00:07:57,063 --> 00:07:59,030 鉄官のお許しが出た 67 00:08:00,695 --> 00:08:04,630 鍛冶職人を送り 技術を伝授しよう 68 00:08:06,096 --> 00:08:07,396 感謝します 69 00:08:22,696 --> 00:08:24,030 私の娘だ 70 00:08:31,030 --> 00:08:32,796 扶余(プヨ)のテソ王子だ 71 00:08:33,696 --> 00:08:35,363 ヤンソルランです 72 00:08:50,830 --> 00:08:54,930 父とクムワ王は 幼なじみだそうですね 73 00:08:56,930 --> 00:09:00,763 そうでしたが 今は気まずい関係です 74 00:09:02,563 --> 00:09:03,630 それでも― 75 00:09:04,596 --> 00:09:07,463 結婚をお許しになりますか 76 00:09:09,330 --> 00:09:11,330 私が解決します 77 00:09:11,430 --> 00:09:14,230 約束は守りますので ご安心を 78 00:09:17,563 --> 00:09:20,163 父に命じられた結婚ですが 79 00:09:20,830 --> 00:09:23,863 意に満たねば 断るつもりでした 80 00:09:26,596 --> 00:09:28,063 でも王子様は― 81 00:09:29,530 --> 00:09:31,530 りりしい方でした 82 00:09:45,096 --> 00:09:48,863 本当に ヤンジョンの娘と結婚を? 83 00:09:50,263 --> 00:09:52,196 ソソノお嬢様は? 84 00:09:55,696 --> 00:09:58,063 私は扶余の王になる 85 00:09:59,430 --> 00:10:03,763 王が女を10人抱えていても 文句は言われん 86 00:10:07,163 --> 00:10:12,130 ヤンジョンの娘との結婚など 私には たやすいこと 87 00:10:13,863 --> 00:10:15,030 問題は― 88 00:10:15,930 --> 00:10:19,763 ソソノが私の気持ちを 受け入れるか… 89 00:10:32,963 --> 00:10:34,030 どうなった 90 00:10:34,996 --> 00:10:37,763 ヤンジョンが君長様に会うと 91 00:10:41,130 --> 00:10:42,063 よし 92 00:10:43,363 --> 00:10:46,830 ヤンジョンを介し 鉄官に会ったら何を? 93 00:10:47,596 --> 00:10:50,630 炒鋼(チョガン)法の秘密は 聞き出せません 94 00:10:57,330 --> 00:11:01,896 ノグンは賄賂が通用しないと お教えしました 95 00:11:02,496 --> 00:11:05,296 一体どんな取り引きを? 96 00:11:09,096 --> 00:11:10,596 金で買うつもりだ 97 00:11:13,463 --> 00:11:17,296 そんな極秘事項を 売りますかね? 98 00:11:18,563 --> 00:11:22,096 商人なら何でも 売らせる才能が必要だ 99 00:11:24,096 --> 00:11:25,496 見てろ 100 00:11:26,463 --> 00:11:29,463 扶余(プヨ)の神殿 101 00:12:19,930 --> 00:12:22,063 祭儀を行うだけでは― 102 00:12:23,130 --> 00:12:26,163 混乱した民心を なだめられません 103 00:12:26,830 --> 00:12:29,296 それでは どうすれば? 104 00:12:30,196 --> 00:12:34,763 凶兆が起きた責任を 誰かに取らせるのです 105 00:12:36,196 --> 00:12:37,630 誰にですか 106 00:12:40,130 --> 00:12:41,396 最適なのは― 107 00:12:42,096 --> 00:12:43,663 ヨミウル巫女(みこ)です 108 00:12:45,096 --> 00:12:46,296 ヨミウル? 109 00:12:47,663 --> 00:12:51,830 しかしまだ民は ヨミウルを信じているので 110 00:12:52,296 --> 00:12:56,730 凶兆の責任をヨミウル巫女に なすりつけると― 111 00:12:57,496 --> 00:12:59,830 問題が大きくなるやも 112 00:13:03,663 --> 00:13:08,430 責任を取らせる者を 探してみてください 113 00:13:15,363 --> 00:13:16,496 チョンゴ 114 00:13:17,296 --> 00:13:18,363 はい 王妃様 115 00:13:19,196 --> 00:13:21,530 以前 扶余の町に― 116 00:13:22,063 --> 00:13:25,430 ヘモス将軍の話をしてた 語り部が 117 00:13:27,163 --> 00:13:30,163 その語り部を連れてきて 118 00:13:30,663 --> 00:13:31,963 承知しました 119 00:13:39,930 --> 00:13:41,863 王妃様 チョンゴです 120 00:13:41,963 --> 00:13:42,896 お入り 121 00:13:46,163 --> 00:13:48,530 どうだった 連れてきたの? 122 00:13:48,830 --> 00:13:53,630 あの語り部は 陛下が成敗なさったそうです 123 00:13:54,630 --> 00:13:55,763 何ですって? 124 00:14:05,896 --> 00:14:07,296 何用だ? 125 00:14:08,430 --> 00:14:09,463 陛下 126 00:14:09,696 --> 00:14:13,263 巫女が祭儀まで行いましたが 127 00:14:13,830 --> 00:14:16,496 民心は静まらないようです 128 00:14:21,530 --> 00:14:22,496 もしや― 129 00:14:23,196 --> 00:14:27,130 ヘモス将軍の噂を お聞きになりましたか 130 00:14:29,663 --> 00:14:30,796 何のことだ 131 00:14:32,230 --> 00:14:36,696 恐縮ですが 陛下とユファ夫人の話も 132 00:14:39,463 --> 00:14:40,663 続けなさい 133 00:14:45,163 --> 00:14:46,930 民の間では― 134 00:14:47,630 --> 00:14:51,096 ユファには ヘモス将軍の子がいると 135 00:14:51,496 --> 00:14:53,730 チュモン王子は陛下の… 136 00:14:53,830 --> 00:14:54,496 一体― 137 00:14:56,630 --> 00:14:59,196 誰がそのような妄言を? 138 00:15:00,863 --> 00:15:02,930 陛下 ただの噂です 139 00:15:03,030 --> 00:15:07,530 その噂の出所は 王妃と宮廷使者(クンジョンサジャ)では? 140 00:15:09,563 --> 00:15:11,596 なぜ そんな… 141 00:15:11,696 --> 00:15:12,963 チュモンは― 142 00:15:14,630 --> 00:15:15,930 私の子だ 143 00:15:16,630 --> 00:15:21,163 そんな妄言を語る者は 誰であろうと許さん 144 00:15:50,330 --> 00:15:53,230 ソリョン巫女がご面会に 145 00:15:55,330 --> 00:15:56,463 お通しして 146 00:16:10,030 --> 00:16:11,130 おかけに 147 00:16:17,163 --> 00:16:21,330 ヨミウル様が寵愛なさった ピョリハという子です 148 00:16:30,230 --> 00:16:34,063 ピョリハの神通力は ヨミウル様のお墨付き 149 00:16:34,496 --> 00:16:37,330 ピョリハから ユファ様にお話が 150 00:16:41,528 --> 00:16:44,763 チュモン王子様は 扶余を去るべき 151 00:16:46,463 --> 00:16:48,396 チュモンは国外だ 152 00:16:48,796 --> 00:16:51,596 じきに戻るが 今はいない 153 00:16:53,563 --> 00:16:55,963 永遠に去るべきです 154 00:16:56,763 --> 00:16:59,696 去らなければ死にます 155 00:17:09,763 --> 00:17:11,463 元気を出してください 156 00:17:23,130 --> 00:17:24,130 兄貴 157 00:17:24,330 --> 00:17:26,530 歩みが遅すぎます 158 00:17:27,563 --> 00:17:28,463 兄貴 159 00:17:29,763 --> 00:17:33,863 このままじゃ 漢軍に追撃されますよ 160 00:17:37,663 --> 00:17:38,363 ヒョッポ 161 00:17:39,363 --> 00:17:40,296 はい 162 00:17:41,463 --> 00:17:45,096 お前が流民たちを率いてくれ 163 00:17:45,230 --> 00:17:49,130 あとは任せて 早く玄菟郡を出ろ 164 00:17:49,363 --> 00:17:50,396 大丈夫ですか 165 00:17:51,030 --> 00:17:52,396 心配するな 166 00:17:53,330 --> 00:17:56,263 安全を確保し お前は玄菟城へ 167 00:17:56,763 --> 00:17:58,030 了解です 168 00:17:58,930 --> 00:18:00,963 オイ マリ 兄貴を頼むぞ 169 00:18:02,163 --> 00:18:04,096 お前こそしっかりな 170 00:18:07,163 --> 00:18:08,896 ついてきてください 171 00:18:37,663 --> 00:18:39,396 足を速めてください 172 00:18:39,663 --> 00:18:42,830 もう少しで玄菟郡を出ます 173 00:18:49,663 --> 00:18:51,463 ヨンタバル君長です 174 00:18:52,963 --> 00:18:54,063 通せ 175 00:19:00,763 --> 00:19:02,596 ヨンタバルと申します 176 00:19:03,263 --> 00:19:04,330 かけなさい 177 00:19:11,430 --> 00:19:13,563 私に会いに来た理由は? 178 00:19:14,863 --> 00:19:20,430 私は扶余と漢の交易の代行を 任されております 179 00:19:20,896 --> 00:19:26,496 扶余と玄菟郡の取り引きも 私の商団が代行を 180 00:19:27,030 --> 00:19:27,896 では― 181 00:19:29,230 --> 00:19:33,796 扶余との交易が中断した時 なぜ来なかった? 182 00:19:34,430 --> 00:19:37,596 国と国の紛争による 交易中断は― 183 00:19:37,696 --> 00:19:40,663 商人の力では解決できません 184 00:19:42,230 --> 00:19:45,896 ご明断で関係が 回復したことですし 185 00:19:46,063 --> 00:19:51,630 お訪ねしなかった失礼を どうぞお許しください 186 00:19:52,963 --> 00:19:56,396 絹と紅玉(こうぎょく)を 送ってきた真意は? 187 00:19:57,163 --> 00:20:01,496 ご挨拶が遅れたことへの お詫びです 188 00:20:04,163 --> 00:20:08,663 だが商人を 手ぶらで帰すわけにもいかん 189 00:20:09,696 --> 00:20:11,696 必要なものは? 190 00:20:12,696 --> 00:20:14,863 あの 実は… 191 00:20:17,630 --> 00:20:19,696 道すがら聞いた話では― 192 00:20:20,030 --> 00:20:25,763 ノグン大人(たいじん)が司農丞(しのうじょう)として 玄菟城においでとか 193 00:20:26,663 --> 00:20:30,030 長安の豪商に会う またとない機会 194 00:20:31,163 --> 00:20:36,930 大人にご指導いただけたら これ以上の光栄はありません 195 00:20:39,330 --> 00:20:41,763 お口添えいただけますか 196 00:20:45,396 --> 00:20:48,496 それほど光栄なことなら― 197 00:20:49,330 --> 00:20:50,763 取り持とう 198 00:20:53,430 --> 00:20:54,896 感謝いたします 199 00:21:28,130 --> 00:21:30,230 玄菟城にテソ王子が 200 00:21:33,330 --> 00:21:34,830 どんな用で? 201 00:21:35,330 --> 00:21:37,896 交易品目の調整だそうです 202 00:21:38,696 --> 00:21:40,863 交易品目の調整に? 203 00:21:42,896 --> 00:21:47,796 商団に何の相談もないなんて ありえません 204 00:21:48,396 --> 00:21:51,096 別の目的があるのでしょう 205 00:21:59,496 --> 00:22:00,896 どうでした? 206 00:22:01,896 --> 00:22:05,163 鉄官に会わせてくれるそうだ 207 00:22:05,563 --> 00:22:06,730 一緒に行こう 208 00:22:20,596 --> 00:22:21,996 〈はじめまして〉 209 00:22:23,730 --> 00:22:25,563 〈ヨンタバルと申します〉 210 00:22:25,663 --> 00:22:29,196 〈司農丞(しのうじょう)様に お目にかかれて光栄です〉 211 00:22:29,930 --> 00:22:34,196 〈私もヨンタバル大人の名は かねがね聞いている〉 212 00:22:34,896 --> 00:22:38,196 〈ヨンタバル大人は 商人である前に―〉 213 00:22:38,530 --> 00:22:41,163 〈桂婁(ケル)という部族の君長です〉 214 00:22:42,696 --> 00:22:46,263 〈強国の間の小部族が 無事でいられたのは―〉 215 00:22:46,963 --> 00:22:49,096 〈ヨンタバル大人の才ゆえ〉 216 00:22:52,963 --> 00:22:56,263 〈指導を受けたいそうだが〉 217 00:22:56,396 --> 00:23:00,996 〈私は商売から手を引いた 何も教えられない〉 218 00:23:01,596 --> 00:23:03,663 〈司農丞様に―〉 219 00:23:03,763 --> 00:23:08,263 〈お目にかかれただけでも 勉強になります〉 220 00:23:11,296 --> 00:23:14,930 〈司農丞様にお願いが〉 221 00:23:15,630 --> 00:23:16,863 〈どんな?〉 222 00:23:17,363 --> 00:23:20,663 〈漢の鋼鉄の武器を 買いたいのです〉 223 00:23:25,896 --> 00:23:30,930 〈予定にもない取り引きを しろと言うのなら〉 224 00:23:31,230 --> 00:23:33,496 〈私はこれで失礼する〉 225 00:23:35,930 --> 00:23:36,930 〈司農丞様〉 226 00:23:37,530 --> 00:23:38,230 〈司農丞様!〉 227 00:23:42,963 --> 00:23:47,363 急に鉄器を売れとは 司農丞様に何と無礼な 228 00:23:48,063 --> 00:23:52,463 漢と卒本(チョルボン)の双方が 利益を得られるなら 229 00:23:53,296 --> 00:23:54,963 可能な話では? 230 00:23:55,696 --> 00:23:56,630 何だと 231 00:23:57,330 --> 00:24:01,463 興奮せず 私の話をお聞きください 232 00:24:04,730 --> 00:24:08,030 卒本(チョルボン)が 鋼鉄の武器を買えるなら 233 00:24:08,130 --> 00:24:11,130 漢も2つの得をします 234 00:24:12,430 --> 00:24:13,630 まず1つ 235 00:24:14,463 --> 00:24:16,130 漢が警戒している― 236 00:24:17,063 --> 00:24:21,763 扶余のすぐそばで 卒本(チョルボン)が武装していれば 237 00:24:21,863 --> 00:24:25,630 漢は扶余を牽制する効果を 得られます 238 00:24:26,663 --> 00:24:28,330 その代わり卒本は― 239 00:24:28,563 --> 00:24:33,563 強国から自らを守る方法を 講じたことに 240 00:24:34,363 --> 00:24:35,463 そして2つ目 241 00:24:35,930 --> 00:24:37,230 卒本は― 242 00:24:37,496 --> 00:24:42,030 今まで商売で 富を蓄えてきました 243 00:24:42,130 --> 00:24:43,863 しかし今 漢は― 244 00:24:44,763 --> 00:24:46,863 西南夷(せいなんい)との戦争で 245 00:24:46,963 --> 00:24:51,096 国の財政が 揺らいでいるそうですね 246 00:24:52,663 --> 00:24:55,696 こんな時 鋼鉄の武器を売れば 247 00:24:55,796 --> 00:24:59,630 漢の利となるのは 自明の理では? 248 00:25:04,930 --> 00:25:08,296 太守様がノグン大人を 説得くださいませ 249 00:25:08,396 --> 00:25:13,330 取り引きが成立すれば 太守様のお立場も強固に 250 00:25:15,296 --> 00:25:16,363 よかろう 251 00:25:17,396 --> 00:25:20,696 君長の意向を 司農丞様に伝えよう 252 00:25:20,796 --> 00:25:21,796 だが― 253 00:25:24,196 --> 00:25:25,830 肝に銘じるがいい 254 00:25:26,596 --> 00:25:29,396 私は不意打ちは好まん 255 00:25:30,596 --> 00:25:33,263 今日のように私を困らせたら 256 00:25:34,330 --> 00:25:37,063 決して許さんからな 257 00:26:07,663 --> 00:26:10,696 鉄官が取り引きを許しますか 258 00:26:12,830 --> 00:26:14,863 間違いなく許す 259 00:26:16,463 --> 00:26:20,563 武器を買っても 技術までは得られませんよ 260 00:26:22,163 --> 00:26:23,063 そうだ 261 00:26:23,196 --> 00:26:28,630 だが買った鋼鉄の武器を 管理しているうちに― 262 00:26:29,196 --> 00:26:31,830 基本的な技術は学べる 263 00:26:32,963 --> 00:26:34,930 初めは それでいい 264 00:26:36,063 --> 00:26:37,596 そのうち― 265 00:26:37,763 --> 00:26:41,896 炒鋼(チョガン)法の秘密が 完全に分かるだろう 266 00:26:42,396 --> 00:26:45,396 扶余(プヨ)城 267 00:27:00,163 --> 00:27:01,230 何だと 268 00:27:01,896 --> 00:27:05,363 ヨンタバルとソソノの姿が 見えない? 269 00:27:05,496 --> 00:27:10,063 団員はいるので 交易に 出たのでは なさそうです 270 00:27:11,530 --> 00:27:14,796 それじゃ 桂婁(ケル)にでも帰ったのか 271 00:27:15,630 --> 00:27:18,763 長い間 扶余にいましたからね 272 00:27:21,096 --> 00:27:24,696 あいつらが永久に 戻らないといいが 273 00:27:27,863 --> 00:27:29,530 王子様 おいでですか 274 00:27:34,696 --> 00:27:37,830 どう考えても方法がない 275 00:27:42,730 --> 00:27:45,430 競合で勝つ方法がな 276 00:27:46,563 --> 00:27:50,063 テソ兄上を超える策が 思い浮かばん 277 00:27:51,830 --> 00:27:53,363 何か手はないか 278 00:27:54,996 --> 00:27:55,996 ええ 279 00:27:56,563 --> 00:27:58,596 そうですね 私にも… 280 00:28:02,396 --> 00:28:03,363 王子様 281 00:28:04,963 --> 00:28:05,830 何だ? 282 00:28:15,863 --> 00:28:17,363 テソ王子様の強みは― 283 00:28:17,696 --> 00:28:21,263 助けてくれる者が 周りに多いこと 284 00:28:21,363 --> 00:28:24,196 中でも ヨンタバル商団の情報は― 285 00:28:24,796 --> 00:28:28,330 大いに役立っているはずです 286 00:28:28,896 --> 00:28:33,096 王子様はヨンタバルの助けで 天下の情報を知り 287 00:28:33,196 --> 00:28:36,030 ヨンポ王子様より一歩 優位に 288 00:28:36,496 --> 00:28:37,730 チュモン王子も― 289 00:28:37,830 --> 00:28:41,363 奴らの支援で 塩を確保できました 290 00:28:42,830 --> 00:28:44,130 そうだな 291 00:28:45,063 --> 00:28:49,563 お二人になった競合で 王子様が勝つには― 292 00:28:49,863 --> 00:28:52,330 奴らを切り離さないと 293 00:28:53,830 --> 00:28:55,930 ヨンタバルを追い出せと? 294 00:28:57,630 --> 00:28:58,930 そうです 295 00:29:00,296 --> 00:29:03,063 奴は陛下にも信頼されてる 296 00:29:03,863 --> 00:29:05,396 どう追い出す? 297 00:29:06,563 --> 00:29:10,496 私には以前から 気になる謎があります 298 00:29:11,230 --> 00:29:13,496 ヨンタバルは卒本の大君長 299 00:29:14,263 --> 00:29:18,196 なぜ長い間 扶余に いるのでしょうか 300 00:29:19,196 --> 00:29:22,230 商売のためだけでは ないでしょう 301 00:29:22,863 --> 00:29:26,063 他の下心があるはずです 302 00:29:26,763 --> 00:29:30,896 今ちょうど ヨンタバルと娘は不在です 303 00:29:31,496 --> 00:29:34,863 王子様が調べてみてください 304 00:30:02,730 --> 00:30:04,230 くまなく捜せ 305 00:30:10,430 --> 00:30:12,630 早く来てください 306 00:30:12,896 --> 00:30:13,896 何事なの? 307 00:30:13,996 --> 00:30:16,863 ヨンポ王子と兵士が家捜しを 308 00:30:31,530 --> 00:30:34,396 商団の責任者 ヨンチェリョンです 309 00:30:34,496 --> 00:30:35,963 一体 何事ですか 310 00:30:37,530 --> 00:30:42,396 漢の密偵が 扶余の商団にいると聞き 311 00:30:42,730 --> 00:30:43,896 調べている 312 00:30:45,263 --> 00:30:47,263 この商団には いません 313 00:30:47,363 --> 00:30:50,030 私たちは扶余の王室に協力を 314 00:30:51,063 --> 00:30:52,230 知っておる 315 00:30:52,863 --> 00:30:55,396 念のため調べてるだけだ 316 00:30:55,963 --> 00:30:56,896 下がってろ 317 00:31:22,096 --> 00:31:23,163 王子様 318 00:31:24,330 --> 00:31:25,563 おいでですか 319 00:31:26,130 --> 00:31:30,630 ヨンタバル商団を 調べ上げたそうですね 320 00:31:30,730 --> 00:31:32,496 あの商団は陛下が… 321 00:31:32,596 --> 00:31:34,796 わけがあってのことです 322 00:31:37,730 --> 00:31:38,996 ご覧ください 323 00:32:11,663 --> 00:32:14,696 鉄官に関する情報はむろん― 324 00:32:14,796 --> 00:32:18,396 漢の鉄器について 詳細を知りながら 325 00:32:18,496 --> 00:32:20,696 上奏していません 326 00:32:20,796 --> 00:32:23,296 何を企んでいるのやら 327 00:32:23,696 --> 00:32:26,630 ヨンタバルは信じられません 328 00:32:26,896 --> 00:32:28,230 ヨンタバルは― 329 00:32:29,863 --> 00:32:30,930 今どこだ? 330 00:32:31,496 --> 00:32:33,330 玄菟城に行っています 331 00:32:42,396 --> 00:32:44,830 目的は奴らの制圧ではなく 332 00:32:45,330 --> 00:32:48,296 ヒョッポに 時間を与えることだ 333 00:32:48,963 --> 00:32:51,763 オイは 足止めできる場所を探せ 334 00:32:52,696 --> 00:32:53,530 はい 335 00:32:53,763 --> 00:32:56,263 マリは追撃隊の規模をつかめ 336 00:32:56,763 --> 00:32:57,530 はい 337 00:32:58,430 --> 00:32:59,696 迅速に動け 338 00:33:00,363 --> 00:33:01,030 行こう 339 00:35:11,630 --> 00:35:15,196 ソルランは 王子が気に入ったようだ 340 00:35:16,096 --> 00:35:17,563 私の娘はどうだ? 341 00:35:19,330 --> 00:35:23,463 あんな美人は 扶余にも そういません 342 00:35:26,563 --> 00:35:27,730 よかった 343 00:35:29,763 --> 00:35:30,996 今 扶余は― 344 00:35:31,096 --> 00:35:34,696 鉄官の来訪に緊張しています 345 00:35:35,596 --> 00:35:39,630 鉄官の来訪は 扶余を討つ布石ではと 346 00:35:40,696 --> 00:35:42,296 決してそうではない 347 00:35:42,763 --> 00:35:44,163 鉄官が来たのは― 348 00:35:44,530 --> 00:35:47,963 漢の四郡の状況を 調べるためだ 349 00:35:50,530 --> 00:35:52,530 それなら幸いですが 350 00:35:54,196 --> 00:35:59,196 私に他意があるなら 娘を王子と結婚させるか? 351 00:36:03,063 --> 00:36:05,496 太守様 トンソンです 352 00:36:06,063 --> 00:36:07,096 入れ 353 00:36:12,130 --> 00:36:13,330 どうだった? 354 00:36:15,930 --> 00:36:17,263 流民は逃亡を 355 00:36:18,263 --> 00:36:19,263 何だと 356 00:36:19,963 --> 00:36:22,130 追撃した兵は何をしてた? 357 00:36:22,563 --> 00:36:26,030 流民を助けた連中は 神出鬼没だとか 358 00:36:26,663 --> 00:36:28,263 人数はわずかですが 359 00:36:28,363 --> 00:36:32,730 弓の腕が神業で 甲冑の間を射抜いたそうです 360 00:36:34,730 --> 00:36:36,230 甲冑の間を? 361 00:36:37,763 --> 00:36:38,630 はい 362 00:36:54,063 --> 00:36:55,096 ヒョッポ 363 00:36:58,496 --> 00:36:59,530 兄貴 364 00:37:00,530 --> 00:37:01,363 兄貴 365 00:37:01,996 --> 00:37:03,363 流民は無事か? 366 00:37:03,463 --> 00:37:07,563 玄菟郡の境界を出て 扶余に向かってます 367 00:37:08,496 --> 00:37:09,396 ご苦労 368 00:37:10,063 --> 00:37:11,263 怪我はないか 369 00:37:11,896 --> 00:37:14,996 兄貴が追っ手をやっつけた 370 00:37:16,096 --> 00:37:18,163 腹ごしらえしましょう 371 00:37:18,263 --> 00:37:20,696 ヒョッポが栄養失調に 372 00:37:21,663 --> 00:37:23,763 まず宿を探そう 373 00:37:23,863 --> 00:37:24,830 はい 374 00:37:42,296 --> 00:37:45,296 玄菟郡内の流民の規模と― 375 00:37:45,396 --> 00:37:49,596 労役場の場所を 詳しく知っておきたい 376 00:37:51,730 --> 00:37:54,563 それを知って どうするんですか 377 00:37:59,263 --> 00:38:00,230 さあな 378 00:38:13,630 --> 00:38:14,296 ヒョッポ 379 00:38:16,163 --> 00:38:17,196 はい 兄貴 380 00:38:17,763 --> 00:38:22,863 お前が父君の認識票をもらい 涙を流すのを見た 381 00:38:24,396 --> 00:38:25,430 なぜ泣いた? 382 00:38:28,196 --> 00:38:33,963 父は大業を成すために 苦労して亡くなったのに 383 00:38:35,196 --> 00:38:37,696 自分の姿が情けなくて 384 00:38:38,763 --> 00:38:42,763 それで気がついたら 涙が出てました 385 00:38:49,930 --> 00:38:52,896 私がなぜ競合を やめたと思う? 386 00:38:57,030 --> 00:38:59,063 プヨンのためでは? 387 00:39:01,563 --> 00:39:06,163 プヨンを救うためなら トチを討っていた 388 00:39:07,763 --> 00:39:09,663 競合を降りたのは― 389 00:39:09,763 --> 00:39:13,763 太子になる目的が 分からなかったからだ 390 00:39:18,596 --> 00:39:23,296 分からぬまま競合してる 自分が情けなくてな 391 00:39:23,896 --> 00:39:26,930 ヒョッポの心情と同じだろう 392 00:39:31,730 --> 00:39:32,630 だが今は― 393 00:39:33,496 --> 00:39:37,330 自分が何をすべきか 分かる気がする 394 00:39:39,596 --> 00:39:42,763 こりゃ ひどい空気だな 395 00:39:44,930 --> 00:39:46,330 おい お前ら 396 00:39:46,730 --> 00:39:47,730 王子様 397 00:39:48,096 --> 00:39:48,763 行首(ヘンス)様 398 00:39:51,663 --> 00:39:53,430 王子様 399 00:39:53,530 --> 00:39:56,296 玄菟城へは どんなご用で? 400 00:40:02,563 --> 00:40:03,896 お嬢様 401 00:40:10,396 --> 00:40:11,463 お嬢様 402 00:40:12,463 --> 00:40:14,130 誰が来たと思います? 403 00:40:17,296 --> 00:40:20,430 どうぞ 早くお入りください 404 00:40:39,296 --> 00:40:40,796 どうしたんです? 405 00:40:41,230 --> 00:40:42,596 なぜ ここに? 406 00:40:51,963 --> 00:40:55,796 流民を助けた連中は 神出鬼没だとか 407 00:40:56,130 --> 00:40:58,030 人数はわずかですが 408 00:40:58,130 --> 00:41:02,230 弓の腕が神業で 甲冑の間を射抜いたそうです 409 00:41:21,896 --> 00:41:24,030 私の考えすぎだ 410 00:41:24,296 --> 00:41:25,930 そんなはずない 411 00:41:30,663 --> 00:41:32,196 殿下 ナロです 412 00:41:32,830 --> 00:41:33,730 入れ 413 00:41:39,896 --> 00:41:44,063 殿下 玄菟城に ヨンタバル君長とお嬢様が 414 00:41:47,296 --> 00:41:49,530 宿も確かめてきました 415 00:41:57,296 --> 00:42:00,396 苦労したらしい やつれてる 416 00:42:00,496 --> 00:42:02,063 そんな… 417 00:42:03,230 --> 00:42:04,963 苦労はしましたが 418 00:42:05,230 --> 00:42:09,630 ヒョッポがやつれてるなら 俺たちは骨と皮では? 419 00:42:12,063 --> 00:42:14,163 何してたんだ? 420 00:42:14,263 --> 00:42:16,230 どんな苦労を? 421 00:42:18,396 --> 00:42:21,363 何をしたか聞いたら 驚きますよ 422 00:42:21,663 --> 00:42:24,230 こいつら… 早く言え 423 00:42:28,296 --> 00:42:33,430 玄菟城の労役場を脱出した 流民を助けたんです 424 00:42:34,463 --> 00:42:37,963 王子様と俺たちで 鉄騎軍を倒しました 425 00:42:39,496 --> 00:42:40,496 本当か? 426 00:42:40,996 --> 00:42:42,496 はい 本当です 427 00:42:42,896 --> 00:42:44,230 どうかしてる 428 00:42:44,330 --> 00:42:45,196 サヨン 429 00:42:45,430 --> 00:42:48,130 こいつら 正気じゃないぞ 430 00:42:52,230 --> 00:42:55,263 鉄騎軍に対抗するなんて 危険では? 431 00:42:57,630 --> 00:43:01,030 流民たちを見捨てられなくて 432 00:43:03,830 --> 00:43:05,930 ご無事でよかった 433 00:43:34,363 --> 00:43:38,430 鉄騎軍と戦ったのに なぜ玄菟城へ? 434 00:43:40,563 --> 00:43:45,030 流民の苦痛をこの目で 確かめたかったのです 435 00:43:45,663 --> 00:43:50,096 楽浪(ナンナン) 真番(チンボン) 臨屯(イムドゥン)も 見てくるつもりです 436 00:43:53,696 --> 00:43:56,263 無茶はしません 心配なく 437 00:43:56,830 --> 00:44:00,130 お嬢様は どんな用で玄菟城に? 438 00:44:02,096 --> 00:44:05,030 今 玄菟城に漢の鉄官が 439 00:44:06,930 --> 00:44:08,130 鉄官とは? 440 00:44:08,930 --> 00:44:11,496 鉄製の武器を司る官吏です 441 00:44:15,496 --> 00:44:19,663 父は鋼鉄武器の製造技術を 得たいと 442 00:44:21,296 --> 00:44:23,330 可能なのですか 443 00:44:24,663 --> 00:44:27,163 今までは順調でしたが 444 00:44:27,396 --> 00:44:30,596 どうなるかは分かりません 445 00:44:51,663 --> 00:44:53,463 どうも 王子様 446 00:44:54,830 --> 00:44:56,363 ソソノはどこだ? 447 00:44:56,563 --> 00:44:58,730 はい? それは… 448 00:44:59,863 --> 00:45:01,030 お部屋に 449 00:45:06,763 --> 00:45:09,730 今 玄菟城に テソ王子が来てます 450 00:45:13,663 --> 00:45:14,930 何の用で? 451 00:45:16,196 --> 00:45:18,663 交易品目の調整にですが 452 00:45:18,763 --> 00:45:20,696 それは口実かと 453 00:45:21,063 --> 00:45:25,030 太守とテソ王子は 特別な間柄のようです 454 00:45:34,163 --> 00:45:35,563 兄上には関係ないこと 455 00:45:39,096 --> 00:45:40,463 私はここに― 456 00:45:40,996 --> 00:45:45,730 陛下の特使として やってきたのです 457 00:45:47,363 --> 00:45:48,996 扶余の第1王子が 458 00:45:49,463 --> 00:45:51,830 敵国にいるわけを知らねば 459 00:45:53,563 --> 00:45:54,863 こいつめ 460 00:45:56,596 --> 00:46:00,596 あんな手柄で 太子になったつもりか 461 00:46:03,396 --> 00:46:05,030 覚えておけ 462 00:46:06,063 --> 00:46:08,230 勝負はこれからだ 463 00:46:15,696 --> 00:46:17,730 ソソノ 私だ 464 00:46:49,930 --> 00:46:54,530 扶余を去ったと聞いたが 玄菟城には何の用だ? 465 00:46:56,696 --> 00:47:00,963 あちこち周遊していたら 玄菟城に着きました 466 00:47:03,396 --> 00:47:07,330 玄菟城で会おうと 約束でもしていたのか 467 00:47:09,096 --> 00:47:10,663 偶然 会いました 468 00:47:15,330 --> 00:47:16,696 偶然か 469 00:47:20,196 --> 00:47:21,196 座れ 470 00:47:32,830 --> 00:47:36,463 今 扶余は災いの兆しが現れ 471 00:47:36,563 --> 00:47:39,563 陛下と民は 思い悩んでいるのだぞ 472 00:47:40,830 --> 00:47:44,196 それを王子が のんきに周遊とは 473 00:47:44,430 --> 00:47:46,630 いいご身分だな 474 00:47:48,363 --> 00:47:52,096 兄上はどんな用で いらしたのです? 475 00:47:53,063 --> 00:47:55,163 玄菟城によく出入りを 476 00:47:55,263 --> 00:47:58,763 太守とひそかに 取り引きでも? 477 00:47:59,396 --> 00:48:00,430 何だと? 478 00:48:01,430 --> 00:48:03,330 私を陥れる気か 479 00:48:03,430 --> 00:48:05,596 扶余の危急の折りに 480 00:48:06,063 --> 00:48:10,696 太子となる兄上が 玄菟城まで来た理由は? 481 00:48:13,130 --> 00:48:16,630 漢との摩擦で 交易に問題が起きぬよう 482 00:48:16,730 --> 00:48:18,530 調整しに来た 483 00:48:19,763 --> 00:48:22,263 取り引きなどしていない 484 00:48:52,796 --> 00:48:53,963 お呼びですか 485 00:48:55,296 --> 00:48:59,096 流民を助け 鉄騎軍を殺した連中の顔は― 486 00:48:59,196 --> 00:49:00,396 分かるか 487 00:49:01,563 --> 00:49:05,663 奴らと戦った兵がいるので 分かるかと 488 00:49:06,096 --> 00:49:07,863 ですが なぜです? 489 00:49:23,796 --> 00:49:28,796 真番や臨屯まで行くと 数か月ほどかかります 490 00:49:33,396 --> 00:49:38,496 心の半分を預かるだけでは 安心できません 491 00:49:39,863 --> 00:49:41,396 お気をつけて 492 00:50:29,863 --> 00:50:31,430 兄貴 マリです 493 00:50:35,130 --> 00:50:36,130 入れ 494 00:50:39,463 --> 00:50:40,663 大変です 495 00:50:40,763 --> 00:50:43,996 漢の兵士が宿を包囲してます 496 00:50:45,830 --> 00:50:49,696 裏に商団の馬がいます それで逃げて 497 00:51:02,096 --> 00:51:02,896 兄貴 498 00:52:14,963 --> 00:52:18,030 扶余(プヨ)城 499 00:52:42,463 --> 00:52:43,496 殿下 500 00:52:44,263 --> 00:52:48,396 大使者(テサジャ) 陛下に 上奏しに行くところです 501 00:52:48,763 --> 00:52:51,963 鋼鉄武器の職人をお連れに? 502 00:52:53,096 --> 00:52:54,196 そうです 503 00:52:55,563 --> 00:52:59,330 ヤンジョンが 技術を教えてくれるとは 504 00:52:59,996 --> 00:53:02,630 偉業を成し遂げられました 505 00:53:04,996 --> 00:53:08,230 富国強兵を成す礎(いしずえ)を― 506 00:53:08,696 --> 00:53:10,663 殿下が築かれたのです 507 00:53:12,463 --> 00:53:15,796 この取り引きは 私たちだけの秘密 508 00:53:15,896 --> 00:53:17,863 死ぬまでご内聞に 509 00:53:19,030 --> 00:53:20,730 もちろんです 510 00:53:21,096 --> 00:53:22,696 ご心配なく 511 00:53:24,230 --> 00:53:25,363 行きましょう 512 00:53:38,630 --> 00:53:41,696 鋼鉄武器の職人を 連れてきたと? 513 00:53:42,930 --> 00:53:44,130 そうです 514 00:53:44,630 --> 00:53:46,463 どこから連れてきた? 515 00:53:48,096 --> 00:53:51,896 連れてきた職人は 古朝鮮(コジョソン)の流民です 516 00:53:53,196 --> 00:53:56,763 玄菟城の鉄器工場から脱出し 517 00:53:57,030 --> 00:54:00,363 漢軍に追われる身の上でした 518 00:54:00,463 --> 00:54:03,763 私が危険から救い 連れてきました 519 00:54:04,763 --> 00:54:08,296 本当に鋼鉄剣が作れるのか? 520 00:54:09,563 --> 00:54:11,996 この目では見ておりません 521 00:54:12,463 --> 00:54:16,263 鉄器工場で働かせれば 分かるかと 522 00:54:16,730 --> 00:54:20,530 その者たちを 鉄器工場に配属せよ 523 00:54:21,763 --> 00:54:22,696 はい 524 00:54:28,963 --> 00:54:30,896 おいおい 何だって? 525 00:54:31,196 --> 00:54:34,596 鋼鉄剣を作る職人が 来るのか? 526 00:54:34,963 --> 00:54:36,730 俺も信じられん 527 00:54:37,763 --> 00:54:41,663 だが炒鋼法の秘密を 教えてくれるなら 528 00:54:42,330 --> 00:54:45,463 一生 そいつらを 負ぶって踊るよ 529 00:54:49,963 --> 00:54:51,896 王子様 おいでですか 530 00:54:52,363 --> 00:54:53,030 鍛冶頭(がしら) 531 00:54:54,130 --> 00:54:54,796 はい 532 00:54:55,363 --> 00:54:57,163 話は聞いただろう 533 00:54:57,496 --> 00:55:01,163 今後はこの職人たちと 鋼鉄剣の開発を 534 00:55:02,496 --> 00:55:03,363 はい 535 00:55:04,230 --> 00:55:07,730 流民出身だからと 粗末に扱うと 536 00:55:07,830 --> 00:55:08,996 私が許さんぞ 537 00:55:09,996 --> 00:55:11,630 とんでもない 538 00:55:11,730 --> 00:55:15,796 鋼鉄剣さえ作れるなら 師としてお仕えを 539 00:55:18,063 --> 00:55:19,330 頑張ってくれ 540 00:55:19,530 --> 00:55:20,663 承知しました 541 00:55:26,096 --> 00:55:27,630 よく来たな 542 00:55:28,863 --> 00:55:33,263 この鉄器工場の鍛冶頭(がしら) モパルモだ 543 00:55:35,130 --> 00:55:37,096 工場を見せてもらう 544 00:56:24,996 --> 00:56:29,896 こんな剣で何ができる? 包丁の代わりがせいぜいだ 545 00:56:32,930 --> 00:56:33,963 おい 546 00:56:34,430 --> 00:56:39,630 技術は未熟でも 職人たちの血と汗の結晶だ 547 00:56:39,796 --> 00:56:41,796 失礼なことを言うな 548 00:56:43,230 --> 00:56:44,563 血と汗? 549 00:56:45,896 --> 00:56:49,430 本物の血と汗の結晶を 見せてやろう 550 00:56:52,630 --> 00:56:57,830 我々が作業してる間 鉄器工場は立ち入り禁止に 551 00:56:58,696 --> 00:56:59,596 何だと? 552 00:57:00,196 --> 00:57:04,430 立ち入れないなら どうやって教わる? 553 00:57:04,863 --> 00:57:08,363 私たちに従わないと 今すぐ帰るぞ 554 00:57:23,430 --> 00:57:27,396 あいつらめ 鋼鉄剣を作れなかったら― 555 00:57:27,496 --> 00:57:31,863 足をへし折って 歩けなくしてやるからな 556 00:57:33,296 --> 00:57:35,596 親方 それより― 557 00:57:35,696 --> 00:57:40,396 奴らがどう作るのか 盗み見たほうがいいんじゃ? 558 00:57:41,563 --> 00:57:43,796 何だと? くだらんことを 559 00:57:44,896 --> 00:57:50,130 このモパルモは 自尊心で生きてる男だ 560 00:57:55,096 --> 00:57:57,030 あいつらめ 561 00:59:00,230 --> 00:59:02,430 国王陛下のおなり 562 00:59:15,696 --> 00:59:18,563 それはお前たちが作ったのか 563 00:59:19,030 --> 00:59:19,996 はい 564 00:59:24,196 --> 00:59:24,930 どうだ? 565 00:59:26,263 --> 00:59:28,863 今 試すところでした 566 00:59:30,063 --> 00:59:31,063 剣をくれ 567 01:00:52,496 --> 01:00:54,996 扶余には帰らないんですか 568 01:00:59,563 --> 01:01:01,030 チョンム山へ行く 569 01:01:37,996 --> 01:01:38,830 兄貴 570 01:01:40,530 --> 01:01:43,196 どうして またここに? 571 01:01:49,930 --> 01:01:54,330 扶余へ戻る前に 言っておくことがある 572 01:01:59,163 --> 01:02:01,030 今 扶余に戻る私は― 573 01:02:01,796 --> 01:02:05,663 扶余の王子ではなく タムル軍の末裔(まつえい)だ 574 01:02:09,830 --> 01:02:11,163 私の実父は― 575 01:02:12,196 --> 01:02:16,430 タムル軍の大将だった ヘモス将軍だ 576 01:02:26,730 --> 01:02:30,496 父の果たせなかった夢が これからは― 577 01:02:31,563 --> 01:02:32,730 私の夢だ 578 01:02:34,596 --> 01:02:35,596 私は― 579 01:02:36,330 --> 01:02:39,996 漢の束縛に苦しむ 古朝鮮(コジョソン)の流民を救い 580 01:02:40,696 --> 01:02:42,596 失われた地を取り戻す 581 01:02:43,230 --> 01:02:44,296 それが― 582 01:02:45,096 --> 01:02:48,396 私がまた扶余に帰る理由だ 583 01:02:50,330 --> 01:02:51,130 マリ 584 01:02:51,796 --> 01:02:52,796 ヒョッポ 585 01:02:53,730 --> 01:02:54,596 オイ 586 01:02:57,463 --> 01:02:58,930 私と共に行くか? 587 01:03:00,430 --> 01:03:01,730 はい 兄貴! 588 01:03:27,030 --> 01:03:30,230 宮殿に 戻ることにしたのか 589 01:03:30,563 --> 01:03:32,696 王室にご心配をかけ 590 01:03:32,796 --> 01:03:36,530 国事の役に立たなかった 私をお許しに 591 01:03:36,830 --> 01:03:39,496 凶兆で乱れた民心を なだめるには― 592 01:03:40,063 --> 01:03:42,130 立太子するのが一番です 593 01:03:42,896 --> 01:03:45,663 テソ王子を 太子にお立てください 594 01:03:46,263 --> 01:03:48,296 そなたの主君は私か? 595 01:03:49,563 --> 01:03:50,530 テソか 596 01:03:50,996 --> 01:03:52,030 私は― 597 01:03:54,063 --> 01:03:57,363 テソ兄上とヨンポ兄上を 許せません 598 01:04:00,763 --> 01:04:02,363 桂婁(ケル)に行きます 599 01:04:02,830 --> 01:04:06,796 親方と 桂婁へ行ってこい 600 01:04:09,630 --> 01:04:12,430 私はチュモン王子に― 601 01:04:12,896 --> 01:04:15,263 護衛総官の職務を与える 602 01:04:18,863 --> 01:04:21,863 日本語字幕 小川 昌代