1 00:00:00,476 --> 00:00:04,476 第44話 2 00:00:11,976 --> 00:00:14,976 流民(るみん)の収容所 3 00:00:37,610 --> 00:00:38,710 どうぞ 4 00:01:03,043 --> 00:01:06,443 護衛兵と 王宮守備隊の兵を合わせ― 5 00:01:06,543 --> 00:01:09,443 監視は50人ほどです 6 00:01:14,776 --> 00:01:19,276 我々の側につく護衛兵は 10人余りでしょう 7 00:01:20,243 --> 00:01:23,243 決行当日までに抱き込みます 8 00:01:25,109 --> 00:01:29,476 思惑が漏れると策が水の泡だ 気をつけろ 9 00:01:30,243 --> 00:01:31,210 はい 10 00:01:33,343 --> 00:01:34,243 そうだ 11 00:01:34,343 --> 00:01:37,743 ここにマノおじさんが いるらしい 12 00:01:37,843 --> 00:01:39,110 調べてくれ 13 00:01:39,976 --> 00:01:40,876 分かった 14 00:02:00,943 --> 00:02:03,810 老人と子供が多く 歩みが遅い 15 00:02:04,776 --> 00:02:09,276 追っ手をまくには 時間稼ぎが必要だ 16 00:02:09,376 --> 00:02:11,843 方法を考えてみろ 17 00:02:12,310 --> 00:02:13,143 はい 18 00:02:13,976 --> 00:02:15,010 王子様 19 00:02:16,143 --> 00:02:18,610 マノおじさんが危篤です 20 00:02:20,210 --> 00:02:20,876 おい 21 00:02:21,343 --> 00:02:22,676 何だと? 22 00:02:22,876 --> 00:02:24,076 どうして? 23 00:02:24,510 --> 00:02:28,810 みんなと脱出を図り やられたそうです 24 00:02:31,443 --> 00:02:32,443 どこだ? 25 00:02:33,643 --> 00:02:34,743 こちらです 26 00:02:47,576 --> 00:02:51,010 皆さん 席を外してください 27 00:02:59,710 --> 00:03:00,843 おじさん 28 00:03:09,476 --> 00:03:12,576 私のことがお分かりですか 29 00:03:15,010 --> 00:03:16,876 王子様 30 00:03:21,243 --> 00:03:22,643 死ぬ前に― 31 00:03:23,676 --> 00:03:26,743 お会いしたかったんです 32 00:03:28,943 --> 00:03:30,510 お目にかかれて― 33 00:03:31,510 --> 00:03:33,910 本当によかった 34 00:03:35,776 --> 00:03:36,975 おじさん 35 00:03:37,143 --> 00:03:39,210 死ぬわけありません 36 00:03:39,310 --> 00:03:42,410 しっかりしてください 37 00:03:44,243 --> 00:03:48,210 王子様と俺たちで 流民(るみん)を救い出し 38 00:03:48,510 --> 00:03:50,576 扶余(プヨ)を発ちます 39 00:03:52,610 --> 00:03:54,176 王子様 40 00:03:55,710 --> 00:03:56,876 何ですか 41 00:04:00,376 --> 00:04:02,476 王子様とご一緒に― 42 00:04:03,943 --> 00:04:07,310 漢(かん)軍と戦った記憶が 私の救い… 43 00:04:10,010 --> 00:04:11,810 それがなければ― 44 00:04:12,876 --> 00:04:16,043 むなしい死を 迎えるところでした 45 00:04:22,310 --> 00:04:23,643 しばし― 46 00:04:24,676 --> 00:04:27,943 王子様の意図が理解できず 47 00:04:28,810 --> 00:04:33,076 恨んでいたことを お許しください 48 00:04:36,143 --> 00:04:38,043 許しを請うのは私 49 00:04:39,410 --> 00:04:44,210 私の力不足で 漢との戦争を勝利に導けず 50 00:04:45,043 --> 00:04:49,443 流民の皆さんを 苦境に立たせました 51 00:04:50,676 --> 00:04:51,676 ですが― 52 00:04:53,043 --> 00:04:54,410 二度と― 53 00:04:55,543 --> 00:04:58,110 同じ失敗は繰り返しません 54 00:04:59,543 --> 00:05:04,210 流民と扶余(プヨ)を出て タムル軍を組織します 55 00:05:04,310 --> 00:05:05,310 ですから― 56 00:05:06,276 --> 00:05:09,543 早く元気になり 協力してください 57 00:05:11,476 --> 00:05:13,476 王子様と― 58 00:05:15,010 --> 00:05:19,176 ヘモス将軍の りりしいお姿が重なります 59 00:05:22,876 --> 00:05:24,110 どうか― 60 00:05:25,643 --> 00:05:28,676 失われた昔の地を― 61 00:05:29,943 --> 00:05:31,810 取り戻してください 62 00:05:36,710 --> 00:05:38,343 タムル軍の― 63 00:05:39,676 --> 00:05:41,910 栄光を… 64 00:05:46,310 --> 00:05:47,410 おじさん 65 00:05:50,676 --> 00:05:51,843 マノ軍官! 66 00:05:52,343 --> 00:05:55,476 おじさん! 67 00:05:55,710 --> 00:05:56,910 おじさん… 68 00:06:00,443 --> 00:06:01,743 マノ軍官! 69 00:06:02,410 --> 00:06:04,076 おじさん 70 00:06:54,276 --> 00:06:57,876 おやめください また気絶なさいます 71 00:07:15,543 --> 00:07:16,876 どうでしたか 72 00:07:19,676 --> 00:07:24,376 扶余(プヨ)を覆う三足烏(サンソクカラス)の気を 払おうとしましたが 73 00:07:25,143 --> 00:07:27,443 三足烏(サンソクカラス)の邪気が強烈で― 74 00:07:28,343 --> 00:07:29,943 失敗しました 75 00:07:30,710 --> 00:07:33,143 では どうすれば? 76 00:07:34,076 --> 00:07:38,143 チュモン王子が 三足烏(サンソクカラス)の化身なら 77 00:07:38,776 --> 00:07:41,243 消すしかありません 78 00:07:42,443 --> 00:07:46,776 始末が間に合わず 三足烏が飛び立った日には― 79 00:07:47,943 --> 00:07:51,443 テソ殿下の妨げに なるでしょう 80 00:07:52,443 --> 00:07:55,110 いえ 妨げどころではなく 81 00:07:55,876 --> 00:08:01,410 テソ殿下の運命が 三足烏によって終わるやも 82 00:08:23,943 --> 00:08:24,976 王妃様 83 00:08:25,376 --> 00:08:28,843 テソ殿下に 事実をお話しください 84 00:08:29,110 --> 00:08:33,310 お1人で抱えるには 重要すぎる事柄かと 85 00:08:34,976 --> 00:08:36,376 分かってるわ 86 00:08:36,776 --> 00:08:41,010 でもテソは チュモンを信じきっている 87 00:08:41,310 --> 00:08:44,176 命の恩人だから当然だけれど 88 00:08:44,710 --> 00:08:49,510 でもマウリョン様の言葉を 無視するわけにも… 89 00:09:06,976 --> 00:09:07,876 母上 90 00:09:09,410 --> 00:09:13,376 準備が終わりました 出発の支度を 91 00:09:16,610 --> 00:09:17,810 チュモン 92 00:09:20,943 --> 00:09:22,976 私は行きません 93 00:09:30,010 --> 00:09:34,043 ここに残って 陛下のおそばにいるわ 94 00:09:35,676 --> 00:09:36,876 それが― 95 00:09:38,176 --> 00:09:40,543 私たちを世話してくれた― 96 00:09:41,510 --> 00:09:45,376 陛下に対する 最後の恩返しだと思うから 97 00:09:49,343 --> 00:09:50,276 母上 98 00:09:51,776 --> 00:09:53,343 扶余に残れば― 99 00:09:54,610 --> 00:09:57,443 私と一生 会えなくなるかも 100 00:10:00,343 --> 00:10:01,610 分かってるわ 101 00:10:02,710 --> 00:10:03,710 でも― 102 00:10:05,376 --> 00:10:07,043 私まで去ったら 103 00:10:08,743 --> 00:10:11,176 陛下が気の毒すぎる 104 00:10:44,143 --> 00:10:45,243 王子様 105 00:10:49,743 --> 00:10:54,076 何か悩み事でも? お顔が暗いですよ 106 00:10:55,376 --> 00:10:56,243 いや 107 00:10:58,376 --> 00:10:59,376 もう― 108 00:11:00,176 --> 00:11:03,510 扶余を去る日まで 何日もない 109 00:11:05,343 --> 00:11:08,810 出発までに してほしいことがある 110 00:11:10,210 --> 00:11:11,443 何でしょう? 111 00:11:13,076 --> 00:11:18,576 親方が信頼できる鍛冶職人を 一緒に連れていきたい 112 00:11:21,810 --> 00:11:25,743 砦(とりで)に拠点を置き 漢と戦うには― 113 00:11:26,310 --> 00:11:28,543 親方の鋼鉄剣が必要だ 114 00:11:31,510 --> 00:11:36,043 タムル軍のため まず鉄器工場を作らねば 115 00:11:36,676 --> 00:11:39,210 お話は分かりました 116 00:11:39,610 --> 00:11:41,876 一緒に工場を建てる― 117 00:11:42,076 --> 00:11:45,543 信頼できる奴を 選んでおきます 118 00:11:49,476 --> 00:11:52,676 ムソンは 私がオイ マリ ヒョッポと― 119 00:11:53,043 --> 00:11:55,243 流民を護送したら 120 00:11:56,043 --> 00:11:59,810 親方とソヤを連れて 扶余を出てくれ 121 00:12:00,476 --> 00:12:01,376 できそうか? 122 00:12:02,343 --> 00:12:04,343 心配無用です 123 00:12:05,643 --> 00:12:07,210 ところで あの… 124 00:12:07,743 --> 00:12:09,243 ユファ様は? 125 00:12:31,376 --> 00:12:32,410 何だと? 126 00:12:32,510 --> 00:12:33,576 行けない? 127 00:12:34,410 --> 00:12:35,343 どうして? 128 00:12:36,176 --> 00:12:38,676 ユファ様は陛下のおそばに 129 00:12:38,910 --> 00:12:41,410 私もユファ様のおそばに いないと 130 00:12:41,510 --> 00:12:46,243 王子様が脱出したと知ったら テソ王子が怒る 131 00:12:47,443 --> 00:12:50,543 ユファ様はむろん お前も死ぬぞ 132 00:12:51,576 --> 00:12:54,210 お前は俺と一緒に来い 133 00:12:54,676 --> 00:12:56,076 行けないわ 134 00:12:57,343 --> 00:13:00,976 陛下がおいでなので ユファ様も安全よ 135 00:13:01,243 --> 00:13:03,043 頭がおかしくなる 136 00:13:03,576 --> 00:13:05,676 俺はお前一筋なのに 137 00:13:06,543 --> 00:13:08,810 お前を置いていけって? 138 00:13:09,176 --> 00:13:11,310 絶対にできない 139 00:13:19,476 --> 00:13:20,476 ムドク! 140 00:13:21,276 --> 00:13:22,210 ムドク 141 00:13:25,176 --> 00:13:27,110 どうすりゃいいんだ 142 00:14:14,643 --> 00:14:15,843 私に用か? 143 00:14:20,776 --> 00:14:24,176 私の後をつける理由は何だ? 144 00:14:28,943 --> 00:14:31,110 誰に指示された? 145 00:14:40,743 --> 00:14:42,110 言わないと― 146 00:14:44,043 --> 00:14:46,210 首をはねるぞ 147 00:14:52,043 --> 00:14:54,143 外へおいでください 148 00:15:14,043 --> 00:15:18,676 私の護衛に 剣を突きつけるとは無礼な 149 00:15:23,676 --> 00:15:28,076 私の尾行を指示したのは 無礼ではないと? 150 00:15:29,876 --> 00:15:34,476 指示したわけを 教えてもらいましょう 151 00:15:38,643 --> 00:15:42,310 この者に 密偵させたのですか? 152 00:15:43,343 --> 00:15:44,510 何ですって? 153 00:15:46,076 --> 00:15:49,510 テソ殿下の ご夫人ではありますが 154 00:15:50,076 --> 00:15:51,810 私には漢の人間 155 00:15:54,443 --> 00:15:58,043 また私を尾行させたら その時は― 156 00:15:59,010 --> 00:16:03,410 漢の密偵と見なし この者を殺します 157 00:16:22,343 --> 00:16:23,743 すみません 158 00:16:24,676 --> 00:16:25,843 立ちなさい 159 00:16:37,743 --> 00:16:39,743 監視を続けなさい 160 00:16:41,276 --> 00:16:43,442 また恥をかかされたら― 161 00:16:45,476 --> 00:16:47,876 私がお前の首をはねるわ 162 00:16:49,710 --> 00:16:51,310 肝に銘じます 163 00:17:02,643 --> 00:17:04,843 ヤンソルランに見張られてる 164 00:17:06,076 --> 00:17:09,243 お前たちも気をつけろ 165 00:17:10,243 --> 00:17:11,243 はい 166 00:17:14,510 --> 00:17:18,043 護送が始まったら まず南に移動し 167 00:17:18,143 --> 00:17:22,043 国境(くにざかい)を越えた時点で 行き先を変える 168 00:17:23,310 --> 00:17:24,710 この地点ですか 169 00:17:27,110 --> 00:17:29,176 兄上はソンヤン君長に― 170 00:17:29,710 --> 00:17:34,443 護送を手伝えと 協力を頼んであるはずだ 171 00:17:36,943 --> 00:17:40,410 兄上を安心させるため 沸流(ピリュ)は通る 172 00:17:40,510 --> 00:17:41,610 その次は― 173 00:17:41,943 --> 00:17:43,010 ここだ 174 00:17:43,643 --> 00:17:45,176 沸流(ピリュ)と玄菟(ヒョント)城の間 175 00:17:45,276 --> 00:17:49,010 チュアン嶺(ニョン)を越え 西に向かう 176 00:17:49,843 --> 00:17:53,510 チュアン嶺(ニョン)は険しく 枝道が多いので 177 00:17:53,876 --> 00:17:57,843 追っ手も簡単には 追いつけません 178 00:17:59,243 --> 00:18:01,376 チュアン嶺(ニョン)を越えた後は? 179 00:18:04,710 --> 00:18:08,810 本渓(ポンゲ)山に砦を構え 流民を住まわせる 180 00:18:12,276 --> 00:18:14,143 本渓(ポンゲ)山に向かい 181 00:18:14,410 --> 00:18:18,976 砦を作るのに適当な場所を 探しておけ 182 00:18:19,543 --> 00:18:20,543 はい 183 00:18:29,376 --> 00:18:30,510 テソ 184 00:18:31,043 --> 00:18:34,376 三足烏について 聞いたことは? 185 00:18:36,576 --> 00:18:41,576 昔 扶余の太陽の中に現れ 消えたという鳥ですか 186 00:18:42,610 --> 00:18:43,610 ええ 187 00:18:44,343 --> 00:18:48,143 以前 ヨミウルが 見たという三足烏は― 188 00:18:48,243 --> 00:18:50,643 扶余の害となる存在 189 00:18:50,876 --> 00:18:53,910 ヘモスを意味するものだった 190 00:18:55,276 --> 00:18:57,443 ヘモスは死にました 191 00:18:58,310 --> 00:19:00,243 ええ ところが― 192 00:19:00,343 --> 00:19:05,310 マウリョン巫女(みこ)の霊視に また三足烏が現れました 193 00:19:08,776 --> 00:19:14,676 霊視に現れた三足烏の邪気が 扶余を覆っているそうよ 194 00:19:15,010 --> 00:19:19,143 ヘモスが消えた今 三足烏が意味する者は? 195 00:19:23,310 --> 00:19:25,143 チュモン王子です 196 00:19:28,776 --> 00:19:29,876 テソ 197 00:19:30,310 --> 00:19:35,343 チュモンが何か企んでる 暗示かもしれないわ 198 00:19:35,910 --> 00:19:39,710 マウリョン巫女の言葉を 信じるのですか 199 00:19:40,843 --> 00:19:44,376 マウリョン巫女ら 四出道(サチュルト)の巫女は― 200 00:19:44,476 --> 00:19:46,743 神通力を失ってます 201 00:19:47,243 --> 00:19:50,243 ヨミウルほどの力は ありません 202 00:19:51,010 --> 00:19:54,576 マウリョン巫女が 劣るのは知ってる 203 00:19:54,676 --> 00:19:56,743 それでも巫女は巫女 204 00:19:57,043 --> 00:19:59,910 巫女の言葉を無視しては駄目 205 00:20:00,376 --> 00:20:04,643 チュモンはすでに 私の忠臣も同然です 206 00:20:06,076 --> 00:20:09,243 あまり信じてはなりません 207 00:20:10,243 --> 00:20:12,010 チュモンが敵なら 208 00:20:12,110 --> 00:20:15,476 殺される寸前の私を 助けません 209 00:20:16,110 --> 00:20:19,976 桂婁(ケル)とソソノに 危機が迫ってたからかも 210 00:20:20,710 --> 00:20:22,143 分かってます 211 00:20:22,476 --> 00:20:26,076 でも扶余掌握の機会を 捨てたのです 212 00:20:26,243 --> 00:20:29,143 信じないわけにいきません 213 00:20:32,176 --> 00:20:34,243 それでも巫女の霊視よ 214 00:20:34,376 --> 00:20:36,810 警戒を緩めないで 215 00:20:40,276 --> 00:20:41,276 はい 216 00:20:47,910 --> 00:20:50,410 イェソヤ様がお見えです 217 00:20:51,110 --> 00:20:52,243 通して 218 00:21:06,176 --> 00:21:07,276 かけて 219 00:21:13,210 --> 00:21:16,576 チュモンが 扶余を離れる話は? 220 00:21:18,276 --> 00:21:19,276 聞きました 221 00:21:20,510 --> 00:21:24,276 あなたに 頼みがあって呼んだの 222 00:21:25,310 --> 00:21:27,010 何でしょうか 223 00:21:28,410 --> 00:21:32,943 私は扶余に残り 陛下のおそばにいるわ 224 00:21:36,410 --> 00:21:39,876 あなたたちが 行ってしまったら 225 00:21:40,343 --> 00:21:42,410 二度と会えないやも 226 00:21:44,443 --> 00:21:48,876 お義母(かあ)様をお連れせず 扶余を発てません 227 00:21:50,210 --> 00:21:54,910 チュモンとは もう気持ちの整理をつけたわ 228 00:21:59,310 --> 00:22:01,410 私はチュモンが― 229 00:22:02,043 --> 00:22:06,243 扶余を去る理由を 知ってほしいの 230 00:22:07,676 --> 00:22:12,176 扶余を離れるのは 流民を救うためじゃない 231 00:22:14,043 --> 00:22:15,276 チュモンは― 232 00:22:15,876 --> 00:22:19,610 扶余を出て 新しい国を建てるわ 233 00:22:23,710 --> 00:22:29,110 どれほど困難なことか あなたも想像がつくはず 234 00:22:29,210 --> 00:22:30,210 でも― 235 00:22:31,210 --> 00:22:34,376 それがチュモンの運命よ 236 00:22:35,943 --> 00:22:40,176 国を建てて 古朝鮮(コジョソン)の栄光を再現し 237 00:22:40,610 --> 00:22:46,143 失った地を取り戻すのが あの子が成すべき大業 238 00:22:50,376 --> 00:22:55,543 あなたもチュモンに協力し 大業を成し遂げるのです 239 00:22:56,676 --> 00:22:59,876 夫に仕える妻にとどまらず 240 00:23:00,376 --> 00:23:06,376 あなた自身が新しい国の母と ならなければなりません 241 00:23:07,543 --> 00:23:09,143 私の話が分かる? 242 00:23:12,743 --> 00:23:13,776 はい 243 00:24:02,343 --> 00:24:06,576 戦争前に三足烏の旗を いただきましたが 244 00:24:07,543 --> 00:24:10,643 その意味をお伺いしても? 245 00:24:14,476 --> 00:24:18,543 初めて三足烏を見たのは 20数年前― 246 00:24:18,743 --> 00:24:21,010 扶余の神殿ででした 247 00:24:21,976 --> 00:24:23,510 当時の三足烏は― 248 00:24:23,976 --> 00:24:27,910 ヘモス将軍を 意味するものでした 249 00:24:28,943 --> 00:24:32,176 ヘモス将軍は死にましたが 250 00:24:32,676 --> 00:24:36,910 私の霊視から 三足烏は消えませんでした 251 00:24:39,443 --> 00:24:43,710 それはヘモス将軍の子である 王子様が― 252 00:24:44,010 --> 00:24:46,910 三足烏を継いだという意味 253 00:24:52,143 --> 00:24:56,610 真番(チンボン) 臨屯(イムドゥン)を討ち 流民を救おうとした行いは― 254 00:24:57,310 --> 00:25:01,910 まさにヘモス将軍の遺業を 引き継ぐもの 255 00:25:06,910 --> 00:25:07,976 王子様 256 00:25:09,143 --> 00:25:12,476 三足烏には もっと重要な意味が 257 00:25:14,476 --> 00:25:18,976 三足烏は扶余の空に とどまれない存在 258 00:25:20,410 --> 00:25:22,343 扶余の太陽から出て 259 00:25:22,710 --> 00:25:25,710 さらに大きな世界へと― 260 00:25:26,343 --> 00:25:28,076 羽ばたくのです 261 00:25:30,610 --> 00:25:31,710 そして― 262 00:25:32,210 --> 00:25:34,776 三足烏が巣を作る場所 263 00:25:35,476 --> 00:25:36,710 そこが― 264 00:25:37,443 --> 00:25:41,043 王子様が建てる新しい国です 265 00:25:41,843 --> 00:25:42,843 すなわち― 266 00:25:43,443 --> 00:25:45,543 三足烏の国なのです 267 00:26:02,210 --> 00:26:03,810 チュモン いるか 268 00:26:10,710 --> 00:26:11,576 どうぞ 269 00:26:17,776 --> 00:26:19,010 ご用ですか 270 00:26:20,510 --> 00:26:23,643 風に当たるついでに寄った 271 00:26:25,810 --> 00:26:26,810 どうだ? 272 00:26:27,543 --> 00:26:29,910 護送の準備はできたか 273 00:26:31,776 --> 00:26:32,643 はい 274 00:26:33,143 --> 00:26:35,743 いつでもご命令ください 275 00:26:38,643 --> 00:26:39,610 チュモン 276 00:26:41,443 --> 00:26:42,276 はい 277 00:26:43,376 --> 00:26:46,643 陛下のお見舞いには 行ってるか 278 00:26:50,443 --> 00:26:54,110 時々 伺いますが 歓迎はされません 279 00:26:56,310 --> 00:26:57,676 そうだろう 280 00:26:59,110 --> 00:27:03,110 私に手助けしてるのが ご不満なはずだ 281 00:27:04,743 --> 00:27:08,710 いずれ殿下は 玉座(ぎょくざ)をお継ぎになります 282 00:27:09,610 --> 00:27:15,476 全快されないのですから 陛下はご勇断を下すべきです 283 00:27:20,676 --> 00:27:22,776 本当にそう思うか 284 00:27:24,110 --> 00:27:25,243 はい 殿下 285 00:27:25,776 --> 00:27:31,343 二度と扶余宮に血の嵐が 吹いてはならないと思います 286 00:27:32,810 --> 00:27:36,610 王室の分裂を防ぎ 民の安全を守るため 287 00:27:36,776 --> 00:27:40,610 陛下が殿下に 王位を譲るべきです 288 00:27:44,310 --> 00:27:45,776 ありがたい 289 00:27:49,910 --> 00:27:51,076 チュモン 290 00:27:52,543 --> 00:27:57,876 お前に重すぎる荷物を 負わせているようだ 291 00:27:58,943 --> 00:28:02,910 流民を護送する任務は ナロにさせる 292 00:28:03,443 --> 00:28:06,876 お前は典客府(チョンゲクプ)の仕事を 担当してくれ 293 00:28:11,910 --> 00:28:13,710 典客府(チョンゲクプ)の仕事なら― 294 00:28:14,910 --> 00:28:16,576 戻ってきてから 295 00:28:17,543 --> 00:28:18,710 いや 296 00:28:19,076 --> 00:28:21,943 そこまで苦労する必要はない 297 00:28:23,276 --> 00:28:24,843 指示に従え 298 00:28:31,576 --> 00:28:32,976 そういたします 299 00:28:58,910 --> 00:29:02,243 陛下 脈は正常に戻りました 300 00:29:02,443 --> 00:29:05,210 お動きになって結構ですが 301 00:29:05,310 --> 00:29:08,076 無理はなさらないように 302 00:29:09,210 --> 00:29:10,676 ご苦労だった 303 00:29:11,110 --> 00:29:13,676 陛下 チュモンです 304 00:29:14,510 --> 00:29:15,610 入れ 305 00:29:28,876 --> 00:29:31,143 お加減はいかがですか 306 00:29:32,443 --> 00:29:35,110 動いてもいいそうだ 307 00:29:37,310 --> 00:29:38,543 何よりです 308 00:29:39,443 --> 00:29:40,476 ところで― 309 00:29:40,743 --> 00:29:43,976 流民を護送する準備は 整ったか 310 00:29:46,310 --> 00:29:47,176 陛下 311 00:29:48,210 --> 00:29:53,776 テソ兄上が“護送ではなく 典客府(チョンゲクプ)の仕事をしろ”と 312 00:29:58,143 --> 00:30:02,043 急に計画を変えた理由が 分かりません 313 00:30:03,343 --> 00:30:06,476 狙いが見抜かれたかと 心配です 314 00:30:08,343 --> 00:30:10,576 見抜かれたとしたら 315 00:30:11,076 --> 00:30:12,276 大変だ 316 00:30:16,610 --> 00:30:20,843 護送中に流民を逃がす計画は 使えそうにない 317 00:30:20,943 --> 00:30:23,343 新しい方法を考えよう 318 00:30:54,476 --> 00:30:55,743 あそこがいい 319 00:30:56,343 --> 00:30:59,176 数百人は十分 住めそうだ 320 00:31:00,210 --> 00:31:03,943 近くに渓谷もある 水の心配もいらない 321 00:31:04,676 --> 00:31:08,243 あそこが 俺たちの新しい拠点か 322 00:31:10,143 --> 00:31:12,176 早く兄貴に知らせよう 323 00:31:25,443 --> 00:31:26,543 王子様 324 00:31:27,176 --> 00:31:28,543 ご苦労だった 325 00:31:29,043 --> 00:31:30,176 探したか 326 00:31:30,976 --> 00:31:31,876 はい 327 00:31:32,176 --> 00:31:35,810 本渓(ポンゲ)山の中腹に よさそうな場所が 328 00:31:36,876 --> 00:31:39,876 地形が険しく目立ちません 329 00:31:40,410 --> 00:31:43,676 王子様 出発はいつですか 330 00:31:45,510 --> 00:31:46,810 問題が生じた 331 00:31:48,076 --> 00:31:49,276 問題とは? 332 00:31:50,110 --> 00:31:55,410 テソ兄上が護送をナロに 典客府の仕事を私に任せた 333 00:32:00,076 --> 00:32:01,776 変更を頼んでは? 334 00:32:02,410 --> 00:32:05,276 頼んでも疑われるだけだ 335 00:32:06,576 --> 00:32:07,576 もしや― 336 00:32:08,443 --> 00:32:10,176 感づかれたのでは? 337 00:32:12,443 --> 00:32:15,543 それなら黙ってないはずだ 338 00:32:16,810 --> 00:32:21,276 新しい方法が見つかるまで 注意しろ 339 00:32:22,876 --> 00:32:23,843 はい 340 00:32:28,210 --> 00:32:31,210 漢(かん) 長安(ちょうあん) 341 00:32:42,576 --> 00:32:45,143 すべては気の持ちようだ 342 00:32:45,810 --> 00:32:51,110 人質と思えば途方もなく 退屈で苦痛だろうが 343 00:32:52,610 --> 00:32:55,610 ゆっくり休みに来たと 思えば― 344 00:32:57,310 --> 00:32:59,876 ここほどいい場所もない 345 00:33:04,843 --> 00:33:08,010 ヨンポ王子のため手を打った 346 00:33:08,710 --> 00:33:11,576 何不自由なく過ごせるだろう 347 00:33:12,543 --> 00:33:16,710 何かあったら 玄菟(ヒョント)城に連絡しなさい 348 00:33:20,510 --> 00:33:21,576 テマジン 349 00:33:25,943 --> 00:33:27,576 長安(ちょうあん)にいる間― 350 00:33:27,975 --> 00:33:31,843 ヨンポ王子の世話は テマジンがする 351 00:33:35,542 --> 00:33:37,376 テマジンと申します 352 00:33:46,876 --> 00:33:49,076 ここがお部屋です 353 00:33:53,475 --> 00:33:56,576 〈お仕えするヨンポ王子様だ〉 354 00:33:57,042 --> 00:33:58,843 〈ご挨拶しなさい〉 355 00:34:04,510 --> 00:34:06,643 お仕えする侍女です 356 00:34:07,776 --> 00:34:10,343 漢の女は皆この程度か 357 00:34:10,876 --> 00:34:14,543 見てると余計に いらだってくる 358 00:34:15,676 --> 00:34:18,476 美女を選んでまいります 359 00:34:19,210 --> 00:34:20,310 〈下がれ〉 360 00:34:28,610 --> 00:34:30,176 テマジンか 361 00:34:30,676 --> 00:34:31,943 はい 王子様 362 00:34:32,476 --> 00:34:37,043 私が人質になる期間は どのくらいだと思う? 363 00:34:38,943 --> 00:34:41,343 人質ではありません 364 00:34:41,876 --> 00:34:45,910 私は皇族はむろん 実力者を多く知ってます 365 00:34:46,643 --> 00:34:48,576 彼らと交流を深めれば 366 00:34:48,676 --> 00:34:52,910 長安(ちょうあん)の歳月は いい機会になるでしょう 367 00:34:53,743 --> 00:34:54,876 機会? 368 00:34:57,643 --> 00:34:58,910 そうだ 369 00:34:59,010 --> 00:35:02,843 早く扶余に戻り 恥辱を拭い去らねば 370 00:35:04,510 --> 00:35:08,743 誰とでも会うから 席を設けてくれ 371 00:35:08,943 --> 00:35:11,943 桂婁(ケル) 372 00:35:17,476 --> 00:35:19,843 ソンヤンの目的は― 373 00:35:20,876 --> 00:35:24,343 桂婁(ケル)を沸流(ピリュ)に 服属させることだ 374 00:35:25,110 --> 00:35:29,676 貢ぎ物の件だけでは 服属させられません 375 00:35:30,276 --> 00:35:31,810 ソンヤンは― 376 00:35:32,976 --> 00:35:34,810 お前を狙ってる 377 00:35:38,743 --> 00:35:41,110 ソソノ様 サヨンです 378 00:35:42,443 --> 00:35:43,443 入って 379 00:35:52,210 --> 00:35:53,943 方法は見つけました? 380 00:35:57,076 --> 00:35:59,543 旅に出た商団が戻っても 381 00:36:00,176 --> 00:36:03,843 すべての貢ぎ物は そろわないはずよ 382 00:36:05,243 --> 00:36:08,876 では君長の座から退くことに 383 00:36:15,976 --> 00:36:17,310 方法があった? 384 00:36:20,376 --> 00:36:24,643 わが商団が開拓した コサン国の塩が 385 00:36:24,976 --> 00:36:27,510 扶余に供給されています 386 00:36:29,676 --> 00:36:33,843 コサン国の塩で 扶余と取り引きを 387 00:36:34,776 --> 00:36:37,310 ペマンというと― 388 00:36:37,610 --> 00:36:39,243 荇人(ヘンイン)国の将軍では? 389 00:36:40,143 --> 00:36:45,010 今はコサン国と扶余の間で 塩の運送をしてます 390 00:36:45,910 --> 00:36:46,910 そうです 391 00:36:47,710 --> 00:36:49,710 お会いしなくては 392 00:36:50,743 --> 00:36:53,476 桂婁(ケル)に連れてきてください 393 00:36:56,043 --> 00:36:57,410 分かりました 394 00:37:02,710 --> 00:37:03,976 大君長様 395 00:37:04,476 --> 00:37:05,910 どうした 396 00:37:06,276 --> 00:37:09,843 ソソノが お会いしたいそうです 397 00:37:17,543 --> 00:37:18,576 通せ 398 00:37:39,043 --> 00:37:40,210 どうだ 399 00:37:40,676 --> 00:37:45,310 扶余に送る貢ぎ物は 準備できてるか 400 00:37:46,943 --> 00:37:48,976 そのことでご報告に 401 00:37:50,410 --> 00:37:51,776 どんな話だ? 402 00:37:52,476 --> 00:37:57,076 貢ぎ物は桂婁が 責任を持って用意し 403 00:37:57,310 --> 00:37:59,443 扶余に献上します 404 00:38:00,476 --> 00:38:02,043 ご心配なく 405 00:38:03,643 --> 00:38:05,776 実行できなければ 406 00:38:06,443 --> 00:38:08,943 卒本(チョルボン)が多大な損害を被る 407 00:38:10,010 --> 00:38:12,043 実行できなければ 408 00:38:13,010 --> 00:38:15,376 君長の座を降ります 409 00:38:22,776 --> 00:38:24,143 よかろう 410 00:38:25,543 --> 00:38:31,410 では桂婁が直接 扶余に 貢ぎ物を献上しなさい 411 00:38:33,243 --> 00:38:34,676 しかと見守るぞ 412 00:38:38,043 --> 00:38:39,243 では これで 413 00:38:50,076 --> 00:38:55,076 大口を叩くからには 解決策を見つけたのでは? 414 00:38:57,510 --> 00:39:00,310 桂婁の内情はお見通しだ 415 00:39:01,776 --> 00:39:03,343 そんなはずない 416 00:39:15,743 --> 00:39:17,643 ようこそ ペマン将軍 417 00:39:17,743 --> 00:39:18,943 久しぶりです 418 00:39:20,843 --> 00:39:22,743 砦の皆さんは? 419 00:39:23,210 --> 00:39:26,110 ソソノ君長のおかげで 元気です 420 00:39:27,776 --> 00:39:30,910 ところでどんな用ですか 421 00:39:32,010 --> 00:39:34,143 ソソノ様がお待ちです 422 00:39:34,243 --> 00:39:35,310 どうぞ 423 00:39:43,510 --> 00:39:46,576 なぜあいつに会うんだ? 424 00:39:47,443 --> 00:39:51,310 扶余へ運ばれる塩を 絶つためです 425 00:39:53,310 --> 00:39:57,910 何だって? それで失敗したらどうする? 426 00:39:58,343 --> 00:39:59,776 心配無用です 427 00:40:03,710 --> 00:40:05,876 私に扶余と戦えと? 428 00:40:06,476 --> 00:40:08,410 そうでは ありません 429 00:40:09,610 --> 00:40:13,843 上手に戦略を立てれば 今より儲かります 430 00:40:18,776 --> 00:40:22,643 今 桂婁は 大きな危機に直面しています 431 00:40:23,876 --> 00:40:28,076 将軍の支えがあれば 危機を免れます 432 00:40:29,210 --> 00:40:30,576 ご協力を 433 00:40:37,643 --> 00:40:38,710 承知した 434 00:40:39,810 --> 00:40:44,743 ソソノ君長がいなければ 今も盗賊稼業だった身 435 00:40:45,876 --> 00:40:49,043 できる限り協力しましょう 436 00:40:50,843 --> 00:40:52,710 私の役目は? 437 00:41:05,810 --> 00:41:06,910 やめとけ 438 00:41:07,076 --> 00:41:10,643 放っといてよ 素面(しらふ)じゃいられません 439 00:41:12,376 --> 00:41:17,976 ユファ様を置いていく 王子様の気持ちも考えろ 440 00:41:18,510 --> 00:41:20,310 ヤケを起こすな 441 00:41:23,210 --> 00:41:24,143 あのね 442 00:41:24,910 --> 00:41:29,010 俺は残るから 1人で行ってください 443 00:41:30,610 --> 00:41:34,376 女に振り回されて どうするんだ 444 00:41:34,776 --> 00:41:36,443 しっかりしろ 445 00:41:39,710 --> 00:41:40,710 親方 446 00:41:44,043 --> 00:41:47,076 扶余へは どんなご用で? 447 00:41:47,776 --> 00:41:50,543 チュモン王子様に面会を 448 00:41:50,910 --> 00:41:52,543 連絡をお願いします 449 00:41:56,510 --> 00:42:00,110 王子様 ウテ行首(ヘンス)が参りました 450 00:42:19,243 --> 00:42:21,076 お元気でしたか 451 00:42:22,976 --> 00:42:24,243 久しぶりです 452 00:42:24,876 --> 00:42:28,110 ヨンタバル様と ソソノ君長は? 453 00:42:28,676 --> 00:42:29,676 元気です 454 00:42:32,576 --> 00:42:35,043 扶余へは何の用ですか 455 00:42:37,143 --> 00:42:41,010 ご許可をいただきたいことが ありまして 456 00:43:02,010 --> 00:43:07,243 ソソノ君長は危機を コサン国の塩で解決したいと 457 00:43:08,510 --> 00:43:09,910 ですが― 458 00:43:10,343 --> 00:43:13,443 王子様の許可が必要なので… 459 00:43:14,243 --> 00:43:15,543 許可? 460 00:43:16,743 --> 00:43:19,876 お考えどおりにしてください 461 00:43:22,043 --> 00:43:25,343 塩を供給してもらえたのは― 462 00:43:25,710 --> 00:43:28,576 王子様の運命と縁のおかげ 463 00:43:30,076 --> 00:43:34,076 お許しもなしに 実行できません 464 00:43:38,310 --> 00:43:43,610 桂婁の危機に力を貸せず 無念でなりません 465 00:43:44,776 --> 00:43:49,576 塩はソソノ君長のおかげで 確保できました 466 00:43:51,010 --> 00:43:53,943 思うとおりにしてください 467 00:43:57,843 --> 00:43:59,110 感謝します 468 00:43:59,510 --> 00:44:02,410 大きな助けになります 469 00:44:10,443 --> 00:44:12,176 コサン国… 470 00:44:14,276 --> 00:44:15,543 塩… 471 00:44:27,243 --> 00:44:31,776 もうすぐ流民が 護送されるのに良策がない 472 00:44:33,176 --> 00:44:35,676 テソ王子が気づいたのでは? 473 00:44:36,843 --> 00:44:41,776 それは違うようだが チュモンを足止めしている 474 00:44:41,876 --> 00:44:44,143 これでは流民を救い― 475 00:44:44,243 --> 00:44:47,810 扶余を脱出する方法は 見つけにくい 476 00:44:51,910 --> 00:44:54,376 陛下 チュモンです 477 00:44:54,976 --> 00:44:56,643 入れ 478 00:45:02,576 --> 00:45:03,543 陛下 479 00:45:04,543 --> 00:45:07,243 いい方法は見つかったか 480 00:45:08,243 --> 00:45:11,676 兵を動員するしかありません 481 00:45:12,476 --> 00:45:14,610 どこに兵がいる? 482 00:45:15,576 --> 00:45:18,076 お前は兵権を任されたが 483 00:45:18,176 --> 00:45:23,310 監視される身では 兵を好きに動かせはしまい 484 00:45:25,076 --> 00:45:27,376 兵を動かす策があります 485 00:45:28,510 --> 00:45:29,843 どんな策なの? 486 00:45:35,976 --> 00:45:39,643 遠路 本当に ご苦労さまでした 487 00:45:40,576 --> 00:45:45,010 私は平気ですが 母上が大変でした 488 00:45:45,110 --> 00:45:47,543 ええ そうでしょう 489 00:45:48,476 --> 00:45:52,710 ソソノ様が 行首(ヘンス)様を苦しめるために 490 00:45:52,810 --> 00:45:54,476 行かせたのです 491 00:45:55,610 --> 00:45:58,710 沸流との関係は どうなりました? 492 00:45:59,476 --> 00:46:01,976 旅に出られてから― 493 00:46:02,210 --> 00:46:06,210 ソンヤン大君長が ソソノ様に圧力を 494 00:46:07,076 --> 00:46:12,576 もう少し我慢すれば いい知らせが聞けるでしょう 495 00:46:15,376 --> 00:46:17,376 それだけが望みです 496 00:46:17,976 --> 00:46:21,610 ソソノに虐げられるのは もう結構 497 00:46:29,910 --> 00:46:31,276 どうでした? 498 00:46:32,843 --> 00:46:34,876 許可してくださった 499 00:46:36,043 --> 00:46:38,643 あなたの思うようにと 500 00:46:42,210 --> 00:46:45,643 ペマン将軍に 実行しろと伝えて 501 00:46:46,543 --> 00:46:47,476 はい 502 00:46:58,243 --> 00:47:02,043 神殿の護衛兵は すばらしい腕前ですな 503 00:47:03,143 --> 00:47:05,176 いくら腕がよくても 504 00:47:05,510 --> 00:47:10,243 天地の神のご加護がなければ 命は保てません 505 00:47:12,176 --> 00:47:15,043 桂婁をどう思われますか 506 00:47:16,376 --> 00:47:21,410 危機に瀕した桂婁を 神はお守りくださいますか 507 00:47:22,576 --> 00:47:23,743 桂婁は― 508 00:47:24,810 --> 00:47:27,176 天地の神より前に― 509 00:47:28,076 --> 00:47:30,510 ソソノ君長が守るでしょう 510 00:47:32,576 --> 00:47:33,910 ソソノが― 511 00:47:34,976 --> 00:47:36,710 立派に導きますか 512 00:47:37,910 --> 00:47:42,976 君長は桂婁を守るだけでは 満足しません 513 00:47:45,176 --> 00:47:50,176 遠い未来 卒本(チョルボン)より 巨大な国を建てるでしょう 514 00:47:57,676 --> 00:48:01,910 私は桂婁を発つ時が 来たようです 515 00:48:03,276 --> 00:48:04,376 発つとは? 516 00:48:05,076 --> 00:48:07,076 一体どこへですか 517 00:48:10,710 --> 00:48:12,810 扶余を去った三足烏が― 518 00:48:13,676 --> 00:48:16,543 巣を作る場所です 519 00:48:32,276 --> 00:48:33,876 お呼びでしょうか 520 00:48:35,410 --> 00:48:38,510 お前に頼みたいことがある 521 00:48:39,743 --> 00:48:41,110 何でしょうか 522 00:48:42,510 --> 00:48:45,210 ユファの具合が悪い 523 00:48:49,876 --> 00:48:53,576 昼夜を問わず 私の看病をしたために 524 00:48:53,676 --> 00:48:56,543 気力がひどく衰えたようだ 525 00:48:58,943 --> 00:49:03,043 配慮が足りず 申し訳ありません 526 00:49:03,943 --> 00:49:07,243 回復なさるように努力します 527 00:49:08,576 --> 00:49:12,576 医官長は温泉で 療養するのがいいと 528 00:49:12,976 --> 00:49:18,043 私はユファと共に 湯治に行こうと思う 529 00:49:20,210 --> 00:49:22,043 ご一緒にですか 530 00:49:23,610 --> 00:49:28,943 病気の原因を作った私が 世話するべきだろう? 531 00:49:30,410 --> 00:49:31,643 温泉に? 532 00:49:32,710 --> 00:49:33,710 はい 533 00:49:34,143 --> 00:49:35,876 湯治に行かれると 534 00:49:37,710 --> 00:49:41,143 一緒に行くと言ってるの? 535 00:49:44,810 --> 00:49:46,010 駄目よ 536 00:49:47,176 --> 00:49:48,376 母上 537 00:49:48,710 --> 00:49:51,276 病気を治しに行くのですよ 538 00:49:52,043 --> 00:49:53,810 魂胆は分からない 539 00:49:56,310 --> 00:49:59,110 王妃様の言うとおりです 540 00:50:00,576 --> 00:50:01,976 なぜですか 541 00:50:02,476 --> 00:50:03,843 外に出て― 542 00:50:03,943 --> 00:50:08,476 民と接触するのが 狙いかもしれません 543 00:50:11,676 --> 00:50:14,543 健在なことを見せれば 544 00:50:14,876 --> 00:50:17,776 民が摂政を不満に思い 545 00:50:17,876 --> 00:50:19,976 民心が揺らぐでしょう 546 00:50:20,876 --> 00:50:24,810 陛下を民と 接触させてはなりません 547 00:50:31,876 --> 00:50:33,110 調べたか 548 00:50:33,210 --> 00:50:36,943 医官長に尋ねたところ ユファ夫人の病は― 549 00:50:37,043 --> 00:50:38,376 事実だとか 550 00:50:56,276 --> 00:51:00,010 流民を護送する準備が 整いました 551 00:51:00,210 --> 00:51:01,410 ご命令を 552 00:51:03,743 --> 00:51:06,010 出発を遅らせる 553 00:51:09,843 --> 00:51:14,343 ご命令どおり 湯治の準備をさせました 554 00:51:17,276 --> 00:51:18,676 ありがたい 555 00:51:21,010 --> 00:51:25,010 ナロ総官と護衛兵が お供をします 556 00:51:28,476 --> 00:51:30,410 少人数で構わない 557 00:51:31,676 --> 00:51:32,876 いいえ 558 00:51:33,543 --> 00:51:38,143 いつ不穏な勢力が 挑発するか分かりません 559 00:51:39,310 --> 00:51:44,676 徹底的に警備しますので ご安心ください 560 00:52:07,010 --> 00:52:08,176 ナロ総官と― 561 00:52:08,276 --> 00:52:13,676 腕の立つ護衛兵が 陛下の護衛をするそうです 562 00:52:19,610 --> 00:52:22,243 王子様の意図どおりです 563 00:52:24,476 --> 00:52:29,210 まだ安心できない 順調に行くか確かめろ 564 00:52:30,276 --> 00:52:31,243 はい 565 00:53:14,276 --> 00:53:15,276 母上 566 00:53:17,543 --> 00:53:21,910 大業を成し遂げに行くのに 沈んだ顔ね 567 00:53:26,776 --> 00:53:27,776 どうぞ― 568 00:53:28,676 --> 00:53:29,876 お元気で 569 00:53:31,743 --> 00:53:35,476 今この瞬間から 母のことは忘れなさい 570 00:53:37,010 --> 00:53:39,576 私を重荷にしては駄目 571 00:53:40,576 --> 00:53:44,143 何をしても 心が安らがなくなる 572 00:53:46,076 --> 00:53:50,276 扶余を出たら 振り向いてはいけない 573 00:53:52,110 --> 00:53:54,243 扶余の記憶― 574 00:53:55,410 --> 00:53:58,443 母や陛下のことも忘れなさい 575 00:53:59,776 --> 00:54:02,410 ただ大業に向かうのです 576 00:54:02,610 --> 00:54:03,810 それが― 577 00:54:06,143 --> 00:54:07,943 お前にできる― 578 00:54:09,410 --> 00:54:11,110 最後の孝行よ 579 00:54:14,776 --> 00:54:15,776 母上 580 00:55:52,376 --> 00:55:55,743 どうか全快なさってください 581 00:56:07,543 --> 00:56:10,810 お供できず申し訳ありません 582 00:56:12,743 --> 00:56:16,610 私が面倒を見る 心配するな 583 00:56:21,810 --> 00:56:22,976 父上 584 00:56:27,543 --> 00:56:28,576 どうぞ― 585 00:56:30,510 --> 00:56:32,010 お元気で 586 00:56:41,176 --> 00:56:44,010 ご一緒できず すみません 587 00:56:45,610 --> 00:56:50,810 憂さも何もかも捨てて 健康な姿でお戻りください 588 00:56:53,910 --> 00:56:55,176 ありがとう 589 00:56:57,576 --> 00:56:59,843 お体を治してください 590 00:57:36,643 --> 00:57:39,310 ご不便をかけぬように 591 00:57:40,243 --> 00:57:41,343 はい 殿下 592 00:57:45,410 --> 00:57:46,610 出発しろ 593 00:57:51,276 --> 00:57:52,376 出発! 594 00:59:45,710 --> 00:59:46,843 ユファ 595 00:59:58,576 --> 00:59:59,576 そろそろ― 596 01:00:00,576 --> 01:00:02,010 出発の時が来た 597 01:00:02,543 --> 01:00:05,243 私は準備万端です 598 01:00:05,576 --> 01:00:09,676 親方と兄貴は イェソヤ様と本渓山へ 599 01:00:10,510 --> 01:00:11,610 分かった 600 01:00:17,143 --> 01:00:18,276 ムソン兄貴 601 01:00:19,010 --> 01:00:21,410 不機嫌な顔してますね 602 01:00:22,310 --> 01:00:23,443 何か? 603 01:00:33,143 --> 01:00:34,076 ムソン 604 01:00:37,143 --> 01:00:39,076 扶余に残るか 605 01:00:42,510 --> 01:00:45,676 いいえ 王子様についていきます 606 01:00:48,776 --> 01:00:51,910 では各自 任務を実行してくれ 607 01:00:52,376 --> 01:00:53,176 はい 608 01:01:09,810 --> 01:01:13,076 なぜ頻繁に集まってるの? 609 01:01:13,643 --> 01:01:15,976 それは分かりません 610 01:01:17,576 --> 01:01:19,176 殿下にご報告を? 611 01:01:20,976 --> 01:01:25,643 チュモンを信じきってるから 無駄よ 612 01:01:27,443 --> 01:01:29,676 証拠をつかまなくては 613 01:01:31,510 --> 01:01:33,376 監視を怠らないで 614 01:01:34,376 --> 01:01:35,810 承知しました 615 01:01:47,843 --> 01:01:48,676 ソヤ 616 01:01:50,843 --> 01:01:52,543 私は先に発つ 617 01:01:53,176 --> 01:01:57,143 モパルモ親方と 本渓(ポンゲ)山のふもとへ 618 01:01:59,610 --> 01:02:00,943 分かりました 619 01:02:03,610 --> 01:02:05,443 危険な旅になる 620 01:02:08,710 --> 01:02:12,276 危険なのには耐えられますが 621 01:02:13,443 --> 01:02:16,143 お義母様を扶余に残す― 622 01:02:16,376 --> 01:02:19,143 王子様のお気持ちを思うと… 623 01:02:24,376 --> 01:02:27,443 大業を果たされた後に― 624 01:02:27,910 --> 01:02:30,310 お義母様を迎えられます 625 01:02:31,043 --> 01:02:33,143 ご心配いりません 626 01:02:36,710 --> 01:02:39,876 私を信じてくれてありがとう 627 01:03:25,610 --> 01:03:26,476 そのように… 628 01:03:26,576 --> 01:03:28,543 殿下! 629 01:03:28,643 --> 01:03:30,110 一大事です 630 01:03:31,910 --> 01:03:33,110 何ですか 631 01:03:33,310 --> 01:03:38,676 コサン国から運送中の塩が 盗賊に奪われました 632 01:04:00,476 --> 01:04:01,343 お呼びですか 633 01:04:02,943 --> 01:04:07,343 コサン国から来る塩が 盗賊に奪われた 634 01:04:10,210 --> 01:04:15,010 塩が来なかったらどうなるか 分かるだろう? 635 01:04:16,643 --> 01:04:19,310 お前は塩の経路に詳しい 636 01:04:19,410 --> 01:04:22,276 兵を率いて取り戻してこい 637 01:04:30,043 --> 01:04:31,210 はい 殿下 638 01:05:05,576 --> 01:05:07,043 収容所に行く 639 01:05:07,143 --> 01:05:07,810 はい! 640 01:05:08,343 --> 01:05:09,010 はい 641 01:05:31,110 --> 01:05:32,343 何でしょうか 642 01:05:33,276 --> 01:05:37,810 ナロ総官に代わり 流民を護送しに来た 643 01:05:38,476 --> 01:05:41,310 流民を全員 連れてこい 644 01:05:42,043 --> 01:05:45,010 殿下から ご命令を受けてません 645 01:05:46,376 --> 01:05:47,510 無礼者 646 01:05:48,510 --> 01:05:50,043 嘘だと言うのか 647 01:05:51,010 --> 01:05:52,743 嘘だなんて… 648 01:05:54,076 --> 01:05:57,110 お待ちください 確認します 649 01:06:07,710 --> 01:06:09,343 流民を外に 650 01:06:09,476 --> 01:06:10,710 今すぐ― 651 01:06:11,043 --> 01:06:12,776 漢に護送する 652 01:06:30,776 --> 01:06:33,643 流民(るみん)を奪ったことが 伝わるまで― 653 01:06:33,910 --> 01:06:37,010 長くて1日 短くて四半日だ 654 01:06:37,643 --> 01:06:38,610 あいつらめ 655 01:06:39,743 --> 01:06:43,376 兵を集めろ 私が自ら追う 656 01:06:43,743 --> 01:06:46,210 その間に できるだけ遠くへ行く 657 01:06:46,843 --> 01:06:48,843 誰に会う つもりだったの? 658 01:06:49,143 --> 01:06:50,376 チュモンが― 659 01:06:51,243 --> 01:06:54,710 流民と扶余を去る 計画を知ってたか? 660 01:06:55,043 --> 01:06:56,210 いつか― 661 01:06:56,843 --> 01:07:01,043 桂婁もチュモン王子と 同じ道を歩むことに 662 01:07:01,676 --> 01:07:03,543 陛下がご不在の間― 663 01:07:04,276 --> 01:07:07,710 何があったかは よくご存じでしょう 664 01:07:08,143 --> 01:07:09,776 チュモンの奴が― 665 01:07:10,476 --> 01:07:14,210 奴隷として漢に送る 流民を奪い 逃げました 666 01:07:14,443 --> 01:07:17,176 お連れできませんでした 667 01:07:17,276 --> 01:07:18,876 陛下の前で― 668 01:07:18,976 --> 01:07:20,876 奴の首をはねてみせます 669 01:07:21,176 --> 01:07:22,510 見ててください 670 01:07:22,676 --> 01:07:25,676 日本語字幕 小川 昌代