1 00:01:23,058 --> 00:01:43,078 ♬~ 2 00:01:43,078 --> 00:02:01,078 ♬~ 3 00:02:07,102 --> 00:02:21,102 ♬~ 4 00:02:49,077 --> 00:03:09,097 ♬~ 5 00:03:09,097 --> 00:03:29,051 ♬~ 6 00:03:29,051 --> 00:03:45,067 ♬~ 7 00:03:45,067 --> 00:03:47,067 (甚内)武蔵だ! 8 00:03:50,072 --> 00:03:55,072 (甚内) 武蔵だ! 武蔵が来た! 武蔵だ! 9 00:03:57,079 --> 00:03:59,081 (銃声) 10 00:03:59,081 --> 00:04:02,084 (勇馬・おりんの笑い声) 11 00:04:02,084 --> 00:04:04,086 (甚内)脅かすんじゃねえよ 12 00:04:04,086 --> 00:04:08,090 (おりん)フンッ これで 武蔵をしとめてやる 13 00:04:08,090 --> 00:04:12,094 (甚内) その武蔵が たった今 小倉へ来た 14 00:04:12,094 --> 00:04:16,094 武蔵が? (甚内)勇馬 寺尾様に知らせろ 15 00:04:25,040 --> 00:04:28,040 (勇馬)えいっ やーっ はーっ えいやーっ 16 00:04:35,050 --> 00:04:37,052 (勇馬)寺尾様!➡ 17 00:04:37,052 --> 00:04:40,055 武蔵が 宮本武蔵が 小倉へ入りました! 18 00:04:40,055 --> 00:04:42,057 (寺尾)何? 武蔵が来た? (侍)とうとう来たか 19 00:04:42,057 --> 00:04:45,060 (勇馬)はい 甚内様が見つけました (侍)来たか! 20 00:04:45,060 --> 00:04:48,063 (寺尾)ちょうど 今日は➡ 21 00:04:48,063 --> 00:04:51,066 船島で 武蔵のために 最期を遂げられた➡ 22 00:04:51,066 --> 00:04:53,068 佐々木先生の三回忌だ 23 00:04:53,068 --> 00:04:56,071 (甚内) 3年 待った かいがあったぜ 24 00:04:56,071 --> 00:04:59,074 (おりん)今夜こそ 私の一発で 敵は きっと討つ 25 00:04:59,074 --> 00:05:04,079 (甚内)おりんさんは 小次郎旦那の 奥方になっていたんだからな 26 00:05:04,079 --> 00:05:06,081 甚内さんだって➡ 27 00:05:06,081 --> 00:05:11,086 細川忠興公お抱えの兵法指南 佐々木小次郎の用人様だもんね 28 00:05:11,086 --> 00:05:17,092 武蔵のやつ 俺の行くさきざきで 俺の夢をぶち壊す 憎いやつじゃ 29 00:05:17,092 --> 00:05:19,094 (家臣)ならん ならん! (寺尾)武蔵に会わせてくだされ 30 00:05:19,094 --> 00:05:21,096 (家臣)武蔵など来ておらん! (侍)会わせてください! 31 00:05:21,096 --> 00:05:23,031 御家老の屋敷に 来ておらぬはずがない 32 00:05:23,031 --> 00:05:25,033 (寺尾たち) 御家老! 会わせてください! 33 00:05:25,033 --> 00:05:27,035 (佐渡)騒がしい! (寺尾)御家老! 34 00:05:27,035 --> 00:05:29,037 (佐渡)武蔵など来ておらぬぞ 35 00:05:29,037 --> 00:05:31,039 (寺尾)今夕 小倉城下に入った という知らせがありました 36 00:05:31,039 --> 00:05:33,041 (侍)お隠しにならずに 会わせてください 37 00:05:33,041 --> 00:05:36,044 (侍たち)会わせてください! (佐渡)くどい! 武蔵は来ておらん 38 00:05:36,044 --> 00:05:38,046 我ら門弟が 待ち構えているのを知り➡ 39 00:05:38,046 --> 00:05:41,049 また逃げおったか (侍)船島の時も 先生を討ち➡ 40 00:05:41,049 --> 00:05:43,051 いちもくさんに逃げて 行方をくらましたのだ 41 00:05:43,051 --> 00:05:46,054 しかも 約束の時刻に遅れてきた 42 00:05:46,054 --> 00:05:49,057 あんな ひきょうな兵法者はない (佐渡)黙れ!➡ 43 00:05:49,057 --> 00:05:55,063 船島の対決の時 血気にはやる 佐々木の門人どもが 島陰に潜み➡ 44 00:05:55,063 --> 00:05:58,066 万一 佐々木小次郎が敗れれば➡ 45 00:05:58,066 --> 00:06:04,072 武蔵の帰りを狙い 討ち取らんと 謀っていたではないか➡ 46 00:06:04,072 --> 00:06:07,075 その はかりごとを 事前に察知した武蔵は➡ 47 00:06:07,075 --> 00:06:13,081 故意に 時刻を遅らせたのじゃ 誠 兵法者としては当然のこと 48 00:06:13,081 --> 00:06:17,085 御家老 時刻を遅らせることが➡ 49 00:06:17,085 --> 00:06:20,088 なぜ 伏兵に処する手段と 申されまするか 50 00:06:20,088 --> 00:06:26,027 されば あの日 引き潮の時刻は ちょうど 巳の刻 51 00:06:26,027 --> 00:06:32,033 その時を境に 潮は 船島の横を通って 下関へ流れる 52 00:06:32,033 --> 00:06:35,036 それも 名だたる急な流れ 53 00:06:35,036 --> 00:06:37,038 小次郎を討ち取った武蔵は➡ 54 00:06:37,038 --> 00:06:41,042 たちまち その潮に乗って 下関へ逃れ去った 55 00:06:41,042 --> 00:06:46,047 間髪を入れぬ 水際立った進退 56 00:06:46,047 --> 00:06:49,050 何者も乗ずる隙を与えなかった (佐渡)そのとおりじゃ 57 00:06:49,050 --> 00:06:51,052 では 今夜も また➡ 58 00:06:51,052 --> 00:06:54,055 城下に入りながら 御家老の元へ参らんのは! 59 00:06:54,055 --> 00:06:57,058 (佐渡)武蔵一流の兵法かな? 60 00:06:57,058 --> 00:07:02,063 御家老! 寺尾新太郎 他4名 佐々木先生の門弟として➡ 61 00:07:02,063 --> 00:07:06,067 宮本武蔵に 試合を申し入れます (侍)お願いします! 62 00:07:06,067 --> 00:07:09,070 ならん! 試合なぞ もっての外じゃ 63 00:07:09,070 --> 00:07:12,073 佐々木小次郎さえ勝てぬ 武蔵の腕前➡ 64 00:07:12,073 --> 00:07:14,075 そちたちの相手ではない 65 00:07:14,075 --> 00:07:16,077 (寺尾)どうか お許しを! (侍たち)御家老! 66 00:07:16,077 --> 00:07:18,079 そちたちは➡ 67 00:07:18,079 --> 00:07:21,082 細川家の家臣であることを 忘れてはならん 68 00:07:21,082 --> 00:07:23,018 忘れはいたしません 69 00:07:23,018 --> 00:07:28,023 この3年 磨きに磨いた我らの腕を 見せる時です 70 00:07:28,023 --> 00:07:30,023 お許しください! 71 00:07:45,040 --> 00:07:49,040 おう! 武蔵! 72 00:07:51,046 --> 00:07:56,051 (武蔵)せっかくの お望み 御家老様のお庭を拝借いたそう 73 00:07:56,051 --> 00:07:59,054 (寺尾たち)おのれ! 74 00:07:59,054 --> 00:08:19,074 ♬~ 75 00:08:19,074 --> 00:08:39,027 ♬~ 76 00:08:39,027 --> 00:08:41,029 ♬~ 77 00:08:41,029 --> 00:08:45,033 (武蔵) 御家老様 お騒がせいたしました 78 00:08:45,033 --> 00:08:49,037 (佐渡)武蔵 見事であった 79 00:08:49,037 --> 00:08:51,039 (お悠)皆様 80 00:08:51,039 --> 00:08:56,044 武蔵様に ごしん酌がなければ 命を落としていたところ➡ 81 00:08:56,044 --> 00:09:02,050 新太郎様 腕が違いすぎましたな フッ 82 00:09:02,050 --> 00:09:07,055 (佐渡)皆も 納得がいったであろう (寺尾たち)ははっ 83 00:09:07,055 --> 00:09:12,060 武蔵 これは わしのめいじゃ 84 00:09:12,060 --> 00:09:16,064 悠でございます 85 00:09:16,064 --> 00:09:21,069 武蔵様のことは 叔父上から いろいろと伺っておりました 86 00:09:21,069 --> 00:09:33,014 ♬~ 87 00:09:33,014 --> 00:09:35,016 (門の開く音) (勇馬)やっと出てきました 88 00:09:35,016 --> 00:09:38,019 ≪(侍)まあ 強い (侍)武蔵様には かぶとを脱いだ 89 00:09:38,019 --> 00:09:40,021 (寺尾)佐々木先生を失ったことは 悲しい➡ 90 00:09:40,021 --> 00:09:44,025 だが 先生の三回忌に 武蔵様に御指南を受けたのは➡ 91 00:09:44,025 --> 00:09:46,027 不思議な巡り合わせだ (侍たち)うむ 92 00:09:46,027 --> 00:09:49,030 (侍)亡き先生が 我ら門弟に 恨みを残すなと➡ 93 00:09:49,030 --> 00:09:51,032 お引き合わせてくだすったに 違いない 94 00:09:51,032 --> 00:09:55,036 (侍たち)うん そのとおりだ しかし 強い 95 00:09:55,036 --> 00:09:57,038 何だい あのざまは 96 00:09:57,038 --> 00:10:00,041 すっかり 武蔵のやつに 巻かれちまって 97 00:10:00,041 --> 00:10:03,044 (佐渡)いやあ よく来てくれたわ➡ 98 00:10:03,044 --> 00:10:08,049 船島の試合のあと わしに 礼状一本 残したまま行方知れず➡ 99 00:10:08,049 --> 00:10:11,052 どうしたものかと 案じていたのじゃ 100 00:10:11,052 --> 00:10:13,054 (武蔵)申し訳ござりませぬ➡ 101 00:10:13,054 --> 00:10:19,060 あの時 小倉へ立ち戻りますれば いらざる血が流れる➡ 102 00:10:19,060 --> 00:10:27,002 御家老様にも 御迷惑と思いました (佐渡)うむ うむ 103 00:10:27,002 --> 00:10:33,008 (武蔵)また 武蔵に付いて離れぬ 血の臭いを消し去りたく➡ 104 00:10:33,008 --> 00:10:39,014 大自然の中に 身を委ねた 3年でござりました (佐渡)うむ 105 00:10:39,014 --> 00:10:43,018 (武蔵)しかし 私の業でござりましょうか➡ 106 00:10:43,018 --> 00:10:46,021 また 剣の道を求めて 出てまいりました 107 00:10:46,021 --> 00:10:49,024 うーむ さもあろう 108 00:10:49,024 --> 00:10:55,030 このところ 亡き 無二斉先生が 夢枕に立たれてのう 109 00:10:55,030 --> 00:10:59,034 (武蔵)父が? そなたのことを案じておいでじゃ 110 00:10:59,034 --> 00:11:03,038 生前 父は 私を憎んでおりました 111 00:11:03,038 --> 00:11:08,043 いや そなたの あまりにも鋭い剣を案じてのこと 112 00:11:08,043 --> 00:11:11,046 弟子のわしにも 厳しく 剣をお教えなされたが➡ 113 00:11:11,046 --> 00:11:18,053 誠は 心 温かいお方であったぞ➡ 114 00:11:18,053 --> 00:11:20,055 いやあ うれしい 115 00:11:20,055 --> 00:11:23,058 久しぶりに 弟が戻ってきたようじゃ 116 00:11:23,058 --> 00:11:27,058 こよいは ゆっくりと 酒を酌み交わそう 117 00:11:29,064 --> 00:11:37,072 まず そのひげを落とし それから これに着替えるがよい➡ 118 00:11:37,072 --> 00:11:41,076 お孝殿が 持ってみえられたのじゃ➡ 119 00:11:41,076 --> 00:11:44,079 船島の対決のあと➡ 120 00:11:44,079 --> 00:11:48,083 ひとつきも たたぬうちに 訪ねてこられてのう 121 00:11:48,083 --> 00:11:53,088 (お孝)《武蔵様は 小次郎殿との試合に打ち勝てば➡ 122 00:11:53,088 --> 00:12:00,095 仕官いたし 今度こそは 私を 妻に迎えてくださると➡ 123 00:12:00,095 --> 00:12:06,101 固く お約束くださいましたが その後 何の便りもなく》 124 00:12:06,101 --> 00:12:10,105 (佐渡)《そうであったか》 125 00:12:10,105 --> 00:12:15,110 《いつ おいでくださるかと 待ち焦がれておりましたが➡ 126 00:12:15,110 --> 00:12:17,112 でも やっぱり…》 127 00:12:17,112 --> 00:12:21,112 《お孝殿 諦めてはならん》 128 00:12:27,055 --> 00:12:33,061 《これは 私が縫い上げた➡ 129 00:12:33,061 --> 00:12:37,065 武蔵様のお召し物》 130 00:12:37,065 --> 00:12:43,071 《万一 訪ねておいでになりましたら➡ 131 00:12:43,071 --> 00:12:46,071 お渡しくださいませ》 132 00:12:48,076 --> 00:12:53,081 《私は… 私は いつまでも➡ 133 00:12:53,081 --> 00:12:58,086 武蔵様を お待ちするより他に ないのでございます》 134 00:12:58,086 --> 00:13:01,089 何と わびてよいか 135 00:13:01,089 --> 00:13:07,095 あの時は 誠 妻に迎えたいと 考えていたのです 136 00:13:07,095 --> 00:13:13,101 だが それは 兵法修行の私にとって➡ 137 00:13:13,101 --> 00:13:16,104 たわけた夢にすぎない 138 00:13:16,104 --> 00:13:19,107 それでは お孝殿が かわいそうじゃ 139 00:13:19,107 --> 00:13:24,045 心優しい娘御 そなたには 良き妻と思うが 140 00:13:24,045 --> 00:13:29,050 真綿のように温かい お孝さんに すがりたかった 141 00:13:29,050 --> 00:13:34,055 でも あの優しさに 溺れてはならないのです 142 00:13:34,055 --> 00:13:37,058 (佐渡)なぜじゃ 143 00:13:37,058 --> 00:13:44,065 小次郎殿に打ち勝てば 私の修行は 一段落と考えておりましたが➡ 144 00:13:44,065 --> 00:13:47,068 あの試合も 1つの山 145 00:13:47,068 --> 00:13:52,073 越えてみれば また 次の山が そびえている 146 00:13:52,073 --> 00:13:54,075 その山を 越えねばならないのです 147 00:13:54,075 --> 00:13:58,079 それでは いつまでも 果てしがないぞ 148 00:13:58,079 --> 00:14:01,082 私は 剣に生き抜く男 149 00:14:01,082 --> 00:14:08,089 行く道は 険しい 戦いの道 ただ一人で行く 冷たい道 150 00:14:08,089 --> 00:14:13,094 お孝さんを 道連れにはできない 151 00:14:13,094 --> 00:14:18,099 うーむ そなたの考えは立派じゃ 152 00:14:18,099 --> 00:14:24,038 だが そなたを慕う お孝殿の いちずな気持ちを➡ 153 00:14:24,038 --> 00:14:29,038 踏みにじっても よいものか とくと考えるがよい 154 00:14:33,047 --> 00:14:38,047 (障子の開閉音) 155 00:14:49,063 --> 00:14:51,063 (お悠)武蔵様 156 00:14:55,069 --> 00:15:00,074 (お悠)今 長岡の叔父様に おっしゃったように➡ 157 00:15:00,074 --> 00:15:07,074 武蔵様は 戦って戦い抜く お方だと思います 158 00:15:12,086 --> 00:15:15,089 (お悠) 世俗の愛に生きる方ではない 159 00:15:15,089 --> 00:15:17,089 お悠様 160 00:15:19,093 --> 00:15:24,032 (お悠)夢に抱いていた 宮本武蔵という兵法者は➡ 161 00:15:24,032 --> 00:15:31,039 愛も顧みず 情にも流されず➡ 162 00:15:31,039 --> 00:15:34,042 氷のように冷たいお人 163 00:15:34,042 --> 00:15:42,050 武蔵様は 何者にも負けぬ 独りぼっちの男 164 00:15:42,050 --> 00:15:49,057 私は そういう武蔵様が好きなのです 165 00:15:49,057 --> 00:15:56,064 悠も 独りぼっちで 戦わねばなりません 166 00:15:56,064 --> 00:15:58,064 戦う? 167 00:16:00,068 --> 00:16:02,070 この世の中と 168 00:16:02,070 --> 00:16:07,075 私 細川興秋の娘でございます 169 00:16:07,075 --> 00:16:12,080 では この小倉城主 忠興公の 170 00:16:12,080 --> 00:16:15,083 孫娘でございます 171 00:16:15,083 --> 00:16:22,023 でも おじい様にとって 私は やっかい者 172 00:16:22,023 --> 00:16:25,026 父は 豊臣に付いたために➡ 173 00:16:25,026 --> 00:16:30,031 徳川にお味方なさる おじい様に 家を追われ➡ 174 00:16:30,031 --> 00:16:33,034 京で わびしく お暮らしでございます 175 00:16:33,034 --> 00:16:39,040 忠興公は 徳川の権力から 細川家を守るために➡ 176 00:16:39,040 --> 00:16:43,044 致し方なく されたことと 思われます 177 00:16:43,044 --> 00:16:46,047 (お悠)父も そう申しましたが 178 00:16:46,047 --> 00:16:53,054 お悠様 この世は戦場 勝ち抜かねばなりません 179 00:16:53,054 --> 00:16:55,056 (お悠)はい➡ 180 00:16:55,056 --> 00:17:01,062 浪々の父は 娘にだけは 日の当たる道を歩かせたい➡ 181 00:17:01,062 --> 00:17:06,067 絵や文学の才を伸ばし すばらしい人生を勝ち取れと➡ 182 00:17:06,067 --> 00:17:11,072 長岡の叔父に 私を託したのでございます➡ 183 00:17:11,072 --> 00:17:16,077 悠は 負けられません 184 00:17:16,077 --> 00:17:24,018 武蔵様 悠がくじけそうになったら 助けてくださいますね? 185 00:17:24,018 --> 00:17:27,018 武蔵に できることなら 186 00:17:29,023 --> 00:17:31,025 うれしい! 187 00:17:31,025 --> 00:17:39,033 武蔵様! 武蔵様も戦って 戦ってください 188 00:17:39,033 --> 00:17:45,033 《私を… 私を 助けてくださいませ》 189 00:17:47,041 --> 00:17:53,041 悠との約束 守ってくださいますね? 190 00:17:58,052 --> 00:18:03,057 (甚内) 船島で 小次郎旦那を葬った時は➡ 191 00:18:03,057 --> 00:18:05,059 はらわたが 煮えくり返ったぜ 192 00:18:05,059 --> 00:18:09,063 (勇馬)離れ小島に 先生の なきがらを残してきた時は➡ 193 00:18:09,063 --> 00:18:12,066 身を切られる思いがした 194 00:18:12,066 --> 00:18:16,070 (おりん) あたしゃ あの時 誓ったんだ➡ 195 00:18:16,070 --> 00:18:21,070 短銃を習って きっと 武蔵を撃ち殺すって 196 00:18:31,018 --> 00:18:34,018 (おりん)小次郎様 197 00:18:36,023 --> 00:18:38,023 (おりん)小次郎様 198 00:18:40,027 --> 00:18:47,034 (おりん)小次郎様の声が あの船島から 聞こえてくる 199 00:18:47,034 --> 00:18:53,034 恨みを晴らせ 恨みを晴らせって 200 00:18:55,042 --> 00:18:59,046 遊女だった私を 請け出してくれて➡ 201 00:18:59,046 --> 00:19:05,052 奥方にしてくれると言った 小次郎様が 殺されたんだ 202 00:19:05,052 --> 00:19:14,061 (泣き声) 203 00:19:14,061 --> 00:19:20,067 (おりん)私にとって かけがえのない人だった 204 00:19:20,067 --> 00:19:23,004 (おりんの泣き声) 205 00:19:23,004 --> 00:19:29,010 (おりん)寂しい… 寂しいんだよ 寂しい 206 00:19:29,010 --> 00:19:32,013 (甚内)おりんさん! 207 00:19:32,013 --> 00:19:40,013 (おりん)恋しい! 小次郎様が… 小次郎様が恋しいんだよ! 208 00:19:46,027 --> 00:19:50,031 ≪(寺尾)武蔵様!➡ 209 00:19:50,031 --> 00:19:52,033 もう おたちでございますか 210 00:19:52,033 --> 00:19:57,038 九州の各地を回り 隠れた兵法者に 教えを請うのだ 211 00:19:57,038 --> 00:20:00,041 (寺尾)どうか 私たちを門弟にしてください 212 00:20:00,041 --> 00:20:02,043 (侍)御家老様より お許しを頂いてまいりました 213 00:20:02,043 --> 00:20:04,043 (寺尾たち)お願いします お願いいたします 214 00:20:06,047 --> 00:20:08,049 (侍たち)ありがとうございます! 215 00:20:08,049 --> 00:20:11,052 だが 手を取って教えるのは いつの日か 分からん 216 00:20:11,052 --> 00:20:14,055 (寺尾)その日まで 修行を重ねて お待ち申しております 217 00:20:14,055 --> 00:20:21,062 そちたちに頼みがある (寺尾)はっ 何なりと お申しつけを 218 00:20:21,062 --> 00:20:24,999 お悠様を守ってもらいたい (寺尾)守る? 219 00:20:24,999 --> 00:20:29,003 徳川 豊臣の仲は また 必ず 戦になろう 220 00:20:29,003 --> 00:20:34,008 いつ お悠様と御家老様に 災いが降りかかるかもしれぬ 221 00:20:34,008 --> 00:20:41,015 そのときは 御家老様の手足となり お悠様を守ってもらいたい 222 00:20:41,015 --> 00:20:43,017 はい 223 00:20:43,017 --> 00:20:45,019 頼んだぞ (寺尾)はっ 224 00:20:45,019 --> 00:20:49,023 どうか 一日も早く 小倉に お戻りください 225 00:20:49,023 --> 00:20:52,026 先生 お待ちしております (侍たち)お待ちしております 226 00:20:52,026 --> 00:20:54,026 達者でな 227 00:21:05,039 --> 00:21:07,041 (甚内)来たぞ 228 00:21:07,041 --> 00:21:24,058 ♬~ 229 00:21:24,058 --> 00:21:26,058 (銃声) 230 00:21:29,063 --> 00:21:33,063 離せ! 離せったら! 231 00:21:39,073 --> 00:21:43,073 斬るなら 斬れ! 何者だ 232 00:21:45,079 --> 00:21:48,079 佐々木小次郎の妻 233 00:21:50,084 --> 00:21:53,087 おりんだよ 小次郎の妻!? 234 00:21:53,087 --> 00:21:58,087 夫の敵! (勇馬)覚悟! 235 00:22:02,096 --> 00:22:07,101 兵法者は 勝負に命を懸けるもの だが 恨みは残さん 236 00:22:07,101 --> 00:22:14,101 わしを付け狙うなら 小次郎殿の霊を 慰めるがよい 237 00:22:24,051 --> 00:22:29,056 すごい男だねぇ (勇馬)とても 私の相手ではない 238 00:22:29,056 --> 00:22:33,060 修行し直して 必ず 武蔵を倒してやる 239 00:22:33,060 --> 00:22:35,062 あたしゃ 長崎に行くよ 240 00:22:35,062 --> 00:22:40,067 新しい短銃を手に入れて どこまでも あいつを付け狙うんだ 241 00:22:40,067 --> 00:22:44,071 おらぁ 到底 剣じゃ かなわねえ 242 00:22:44,071 --> 00:22:49,076 兵法者の力を借りて 武蔵を殺してやる! 243 00:22:49,076 --> 00:22:52,079 <甚内が 狙いをつけたのは 高田又兵衛である> 244 00:22:52,079 --> 00:22:55,082 <又兵衛は 大坪流の馬術を修め➡ 245 00:22:55,082 --> 00:23:00,087 槍を取っては 宝蔵院流の名手で 当代随一といわれていた> 246 00:23:00,087 --> 00:23:02,089 (高田)よく訪ねてくれた 甚内 247 00:23:02,089 --> 00:23:08,095 実は 雲隠れしていた宮本武蔵が この佐賀に現れます 248 00:23:08,095 --> 00:23:11,098 (高田)何? 武蔵が? 249 00:23:11,098 --> 00:23:14,101 <そのころ 武蔵は 剣客を探し求め➡ 250 00:23:14,101 --> 00:23:18,101 筑前 筑後を抜け 佐賀城下へ入ってきた> 251 00:23:20,107 --> 00:23:23,043 (甚内) 宮本武蔵先生でございますな? 252 00:23:23,043 --> 00:23:25,045 武蔵だが 253 00:23:25,045 --> 00:23:29,049 私は 高田又兵衛の執事でございます 254 00:23:29,049 --> 00:23:37,057 高田? 宝蔵院流の 槍の名手 高田又兵衛殿か 255 00:23:37,057 --> 00:23:40,060 はい! 主人 又兵衛は➡ 256 00:23:40,060 --> 00:23:45,065 ただいま 小城の城下にて 槍の指南をいたしております 257 00:23:45,065 --> 00:23:52,065 又兵衛殿が 何用か (甚内)子細は この書状に 258 00:23:59,079 --> 00:24:03,083 「兵法修行のため 手合わせを願う」 259 00:24:03,083 --> 00:24:08,088 「明日 巳の刻 佐賀より 小城に至る路上にて➡ 260 00:24:08,088 --> 00:24:12,092 お出合いくだされたし」 261 00:24:12,092 --> 00:24:15,092 小城に至る路上にて… 262 00:24:17,097 --> 00:24:23,037 かねて 私も 手合わせを望んでいた 263 00:24:23,037 --> 00:24:26,040 承知いたした 264 00:24:26,040 --> 00:24:46,060 ♬~ 265 00:24:46,060 --> 00:25:05,079 ♬~ 266 00:25:05,079 --> 00:25:07,081 ♬~ 267 00:25:07,081 --> 00:25:09,081 (高田の気合い) 268 00:25:13,087 --> 00:25:15,087 見事 269 00:25:34,041 --> 00:25:38,045 又兵衛 考案の十字槍 270 00:25:38,045 --> 00:25:43,050 (高田)負けだ! 見事に負けた 271 00:25:43,050 --> 00:25:48,055 宝蔵院流 必殺極意の一突きを どうして武蔵が かわしえたのか 272 00:25:48,055 --> 00:25:50,057 その呼吸が分からん 273 00:25:50,057 --> 00:25:55,062 (甚内)武蔵は 刀を腰に差さずに 手に持っていた➡ 274 00:25:55,062 --> 00:25:58,065 その分だけ やつの刀が速かった 275 00:25:58,065 --> 00:26:02,065 (門弟)又兵衛様 今 これを 百姓が届けてまいりました 276 00:26:07,074 --> 00:26:09,074 憎いことをやるやつだ 277 00:26:14,081 --> 00:26:17,084 「馬上 十字槍のごちそう➡ 278 00:26:17,084 --> 00:26:22,022 武蔵 久々に 胸のすく思いにて 頂戴つかまつり候」 279 00:26:22,022 --> 00:26:24,024 「そこもとの槍 天下無双」 280 00:26:24,024 --> 00:26:29,029 「この上 御工夫あらば まさに 古今 達人と秀でられること必定」 281 00:26:29,029 --> 00:26:32,032 「その折 改めて お目文字いたしたく➡ 282 00:26:32,032 --> 00:26:35,035 鶴首つかまつり候」 283 00:26:35,035 --> 00:26:37,035 また やる気だ 284 00:26:39,039 --> 00:26:43,043 よーし! わしも やるぞ! 285 00:26:43,043 --> 00:26:47,047 技を磨いて いま一たび 勝負だ 286 00:26:47,047 --> 00:26:50,050 武蔵様が 半月前に? 287 00:26:50,050 --> 00:26:52,050 (佐渡)深く わびていたぞ 288 00:26:54,054 --> 00:26:57,057 (佐渡)そなたも 悩み 苦しんだであろうが➡ 289 00:26:57,057 --> 00:27:01,061 武蔵も また 悩んでいた➡ 290 00:27:01,061 --> 00:27:08,068 まず 己に付いた血の臭いを 消したいと 山へ籠もったとのこと 291 00:27:08,068 --> 00:27:10,070 (お孝)血の臭いを消す? 292 00:27:10,070 --> 00:27:15,075 (佐渡)勝たねば 殺される だが 勝ってみれば➡ 293 00:27:15,075 --> 00:27:19,079 相手を殺したという罪悪感に 責められる 294 00:27:19,079 --> 00:27:26,020 おかわいそうに 重く深い 武蔵様のお苦しみ 295 00:27:26,020 --> 00:27:31,025 兵法の道は 厳しいのう 296 00:27:31,025 --> 00:27:36,030 険しい剣の道を どこまで歩かれるのでしょう 297 00:27:36,030 --> 00:27:41,035 武蔵様の安らぎは どこにあるのでございましょうか 298 00:27:41,035 --> 00:27:45,039 私は あのお方の お苦しみを➡ 299 00:27:45,039 --> 00:27:48,042 ほんの少しでも お慰めすることは できないのでございましょうか 300 00:27:48,042 --> 00:27:51,045 さ… 301 00:27:51,045 --> 00:27:56,050 (佐渡)お孝殿 しっかりなされい しっかりなされい! 302 00:27:56,050 --> 00:27:58,052 <ちょうど そのころ➡ 303 00:27:58,052 --> 00:28:02,056 武蔵は 長崎へ入り 日見峠に さしかかっていた> 304 00:28:02,056 --> 00:28:08,062 (琵琶) 305 00:28:08,062 --> 00:28:19,073 (森都)♬ 敵も味方も 入り乱れ➡ 306 00:28:19,073 --> 00:28:28,073 ♬ さしもの瀬戸も 舟に覆われ 307 00:28:30,017 --> 00:28:33,020 (森都)危難が迫っておりますぞ 308 00:28:33,020 --> 00:28:35,022 誰に (森都)あなたに➡ 309 00:28:35,022 --> 00:28:38,025 いや 私にかもしれぬ 310 00:28:38,025 --> 00:28:40,027 どうして 分かる 311 00:28:40,027 --> 00:28:51,027 (森都)♬ あじろに寄する ごとくなり 312 00:28:53,040 --> 00:28:56,043 (森都)この琵琶の音色が 教えてくれます 313 00:28:56,043 --> 00:28:58,043 なるほど 314 00:29:00,047 --> 00:29:02,049 (森都)殺気が迫ってきた 315 00:29:02,049 --> 00:29:05,052 法師 別れよう (森都)ああ そう願いたい 316 00:29:05,052 --> 00:29:07,052 御免 317 00:29:12,059 --> 00:29:15,059 だいぶ 人を斬っているな 318 00:29:20,067 --> 00:29:23,003 (筑紫) 甚内殿 武蔵は来ぬではないか 319 00:29:23,003 --> 00:29:25,005 (甚内)栄門殿➡ 320 00:29:25,005 --> 00:29:28,008 武蔵め 間道を抜けて 長崎に入ったに違いない 321 00:29:28,008 --> 00:29:31,011 (筑紫)しかし どうして 待ち伏せに気が付いたのだ 322 00:29:31,011 --> 00:29:33,013 全く 恐ろしいやつ 323 00:29:33,013 --> 00:29:36,013 (筑紫)えーい 捜せ! (門弟たち)はっ! 324 00:29:42,022 --> 00:29:47,022 ほう あの人が 宮本武蔵 325 00:29:57,037 --> 00:30:03,037 きっと 居所を突き止めてやるからな 326 00:30:11,051 --> 00:30:13,053 あっ! 327 00:30:13,053 --> 00:30:15,053 (男性)おっ 何だ! 行くぞ (女性)きゃーっ! 328 00:30:36,009 --> 00:30:39,012 (悲鳴) 329 00:30:39,012 --> 00:30:43,016 何者! 忘れたか! 330 00:30:43,016 --> 00:30:50,023 11年前 お前に殺された 有馬喜兵衛の郎党 鴨 甚内様だ 331 00:30:50,023 --> 00:30:52,025 甚内であったか 332 00:30:52,025 --> 00:30:55,028 よーく覚えとけ 333 00:30:55,028 --> 00:30:59,032 俺の一家は 有馬様が 殺されたおかげで ちりぢり 334 00:30:59,032 --> 00:31:03,036 ようやく 吉岡道場の執事に ありついたら➡ 335 00:31:03,036 --> 00:31:08,041 また お前が現れて 吉岡一門を皆殺し 336 00:31:08,041 --> 00:31:15,048 路頭に迷った俺は その時から お前を一生の敵と 決めたんだい 337 00:31:15,048 --> 00:31:18,051 俺が 佐々木小次郎に仕えたのも➡ 338 00:31:18,051 --> 00:31:21,054 小次郎の手で お前を 討ち取ってもらいてえがため 339 00:31:21,054 --> 00:31:23,056 それを またまた殺しやがった 340 00:31:23,056 --> 00:31:26,059 それゆえ 又兵衛に 試合をさせたのか 341 00:31:26,059 --> 00:31:30,063 うるせえやい! 必ず 誰かに お前を討ち取らすぞ 342 00:31:30,063 --> 00:31:32,065 ばか者! 343 00:31:32,065 --> 00:31:34,067 兵法者を たきつけ➡ 344 00:31:34,067 --> 00:31:37,070 武蔵に試合を挑ませるなど もっての外 345 00:31:37,070 --> 00:31:40,073 命を 何と思うておる! 346 00:31:40,073 --> 00:31:46,079 それほど悔しくば おのが技を磨き 武蔵を倒してみよ 347 00:31:46,079 --> 00:31:50,083 いつでも 相手になる 348 00:31:50,083 --> 00:31:57,090 ちくしょう! あいつは俺の夢を 行くさきざきで ぶっ潰しやがる 349 00:31:57,090 --> 00:32:00,093 今に見てろ 350 00:32:00,093 --> 00:32:07,100 甚内さん お前さんの負けだよ (甚内)勝負は これからだい 351 00:32:07,100 --> 00:32:13,106 武蔵を 手に掛けるのは 私の他には なさそうだ 352 00:32:13,106 --> 00:32:17,106 ほら 新しいのを手に入れたよ 353 00:32:23,050 --> 00:32:26,053 (お悠)お孝さん 354 00:32:26,053 --> 00:32:31,058 武蔵様を待っていらしても 無駄だと思います 355 00:32:31,058 --> 00:32:33,060 (お孝)何か あのお方が? 356 00:32:33,060 --> 00:32:39,066 (お悠)叔父様におっしゃっていました (お孝)何を? 357 00:32:39,066 --> 00:32:42,069 小次郎との対決で 一段落と思ったが➡ 358 00:32:42,069 --> 00:32:46,073 また 次の山を越えねばならぬ 359 00:32:46,073 --> 00:32:51,078 今は 仕官も 妻も めとるべき時ではない 360 00:32:51,078 --> 00:32:56,083 厳しい道に お孝さんを道連れにはできぬと➡ 361 00:32:56,083 --> 00:33:04,091 叔父様は あなたが かわいそうだ 考え直せと申されましたが 362 00:33:04,091 --> 00:33:10,097 あのお方の お心が 剣と恋の間で 揺れ動くのは 当たり前 363 00:33:10,097 --> 00:33:17,104 私は 共に歩くと お約束なさった 武蔵様を信じております 364 00:33:17,104 --> 00:33:22,042 でも 今の武蔵様にとって あなたは重荷なのです 365 00:33:22,042 --> 00:33:27,047 (お孝)重荷? 私が 修行の妨げになると 366 00:33:27,047 --> 00:33:32,052 報われない恋を捨てて 笛一筋に お歩きになればいい 367 00:33:32,052 --> 00:33:34,054 (お孝)お悠様! 368 00:33:34,054 --> 00:33:40,054 私も 武蔵様に 一生 恋はしないと誓いましたの 369 00:33:42,062 --> 00:33:47,067 私 恋をしない武蔵様が好き 370 00:33:47,067 --> 00:33:50,070 戦って 戦い抜いて➡ 371 00:33:50,070 --> 00:33:55,075 日本一の兵法者に なっていただきたいの 372 00:33:55,075 --> 00:33:59,079 私も 負けずに 絵を描きます 373 00:33:59,079 --> 00:34:05,085 ですから お孝さんは 笛の道を 374 00:34:05,085 --> 00:34:08,088 そんな… 375 00:34:08,088 --> 00:34:13,093 そんな… 私は 武蔵様なくては 生きてゆけません 376 00:34:13,093 --> 00:34:18,093 (お孝の泣き声) 377 00:34:21,101 --> 00:34:29,042 この笛も 私の思いが あのお方の お心に届けと➡ 378 00:34:29,042 --> 00:34:32,042 吹いてきたのです 379 00:34:46,059 --> 00:34:51,064 (笛) 380 00:34:51,064 --> 00:35:11,084 ♬~ 381 00:35:11,084 --> 00:35:31,037 ♬~ 382 00:35:31,037 --> 00:35:39,045 ♬~ 383 00:35:39,045 --> 00:35:41,045 (琵琶) 384 00:35:43,049 --> 00:35:48,054 (琵琶) 385 00:35:48,054 --> 00:36:08,074 ♬~ 386 00:36:08,074 --> 00:36:21,087 ♬~ 387 00:36:21,087 --> 00:36:26,026 法師 日見峠では世話になった 388 00:36:26,026 --> 00:36:30,030 (森都)きっと また お目にかかれると思い➡ 389 00:36:30,030 --> 00:36:32,032 琵琶を弾いて 待っておりました 390 00:36:32,032 --> 00:36:40,040 法師の琵琶に引かれて 来たようだ (森都)フフフ…➡ 391 00:36:40,040 --> 00:36:45,040 あなたは 宮本武蔵様だそうですな さよう 392 00:36:47,047 --> 00:36:52,052 私は 座頭の森都 森の都と書きます 393 00:36:52,052 --> 00:36:54,052 森都 394 00:36:56,056 --> 00:37:00,060 森の都 395 00:37:00,060 --> 00:37:06,066 ほう… いやあ 美しい名だ 396 00:37:06,066 --> 00:37:11,071 (森都)似つかわしくない 清らかな名で➡ 397 00:37:11,071 --> 00:37:20,080 ♬ 落ち葉 浮かぶる川波の あじろに寄せる… 398 00:37:20,080 --> 00:37:23,016 あなたの琵琶の音は 心に しみ渡った 399 00:37:23,016 --> 00:37:30,023 何か あなたの苦しみが 伝わってくるように思われてな 400 00:37:30,023 --> 00:37:33,026 お分かりになったか 401 00:37:33,026 --> 00:37:36,029 地獄からの うめきというか➡ 402 00:37:36,029 --> 00:37:42,029 恐ろしくもあり また いとおしくもあり 403 00:37:45,038 --> 00:37:49,042 武蔵様には 隠せない 404 00:37:49,042 --> 00:37:54,047 私は 転びでございますよ 405 00:37:54,047 --> 00:37:57,050 切支丹? 元は侍 406 00:37:57,050 --> 00:38:01,050 隠れ切支丹の 成れの果てでございます 407 00:38:03,056 --> 00:38:11,056 妻も私も 拷問にかけられて 水責めやら 火責めやら 408 00:38:14,067 --> 00:38:19,072 体中 傷だらけ 責められて 虫の息 409 00:38:19,072 --> 00:38:27,013 転べば 妻も私も 命を助けてやる と言われて 転びました 410 00:38:27,013 --> 00:38:33,019 でも 妻は 転んだ私を 哀れむように➡ 411 00:38:33,019 --> 00:38:40,026 神の みもとに参りますと 笑って 殉教いたしましたよ 412 00:38:40,026 --> 00:38:45,031 女は強い 女は恐ろしい 413 00:38:45,031 --> 00:38:49,035 (笑い声) 414 00:38:49,035 --> 00:38:55,041 神の罰か 妻の罰か 急に 目が見えなくなりまして➡ 415 00:38:55,041 --> 00:38:58,044 生き地獄に落ちた 416 00:38:58,044 --> 00:39:04,050 その上 また 隠れ切支丹を探る 目明しになれと 脅されました 417 00:39:04,050 --> 00:39:08,054 それで 目明しになったのか? 落ちるなら 地の底まで! 418 00:39:08,054 --> 00:39:10,054 神が憎い 419 00:39:12,058 --> 00:39:16,062 私を地獄に突き落とし 妻を盗んだ 420 00:39:16,062 --> 00:39:22,001 神は 呪っても 呪いきれぬ宿敵 421 00:39:22,001 --> 00:39:26,005 己の弱さを 棚に上げてと お思いだろうが➡ 422 00:39:26,005 --> 00:39:33,012 私は 生きたかった 死ぬのが怖かった 423 00:39:33,012 --> 00:39:37,016 私も 死は恐ろしい 424 00:39:37,016 --> 00:39:40,019 死を超越なさっていると思ったが 425 00:39:40,019 --> 00:39:44,023 そこまで まだ たどりついては おりませぬ 426 00:39:44,023 --> 00:39:52,031 勝負を重ねれば 重ねるほど 命の尊さを知り 死を恐れる 427 00:39:52,031 --> 00:39:59,031 はぁ… それを伺い 気が楽になった 428 00:40:01,040 --> 00:40:05,044 武蔵様も 死が怖いか 429 00:40:05,044 --> 00:40:08,047 (笑い声) 430 00:40:08,047 --> 00:40:14,053 森都殿の琵琶は 命の重さを語っている 431 00:40:14,053 --> 00:40:19,053 ほう うれしいことを言ってくださる 432 00:40:21,995 --> 00:40:27,000 (琵琶) 433 00:40:27,000 --> 00:40:39,000 ♬~ 434 00:40:41,014 --> 00:40:45,018 殺気が迫ってきた 435 00:40:45,018 --> 00:40:50,018 そこを動くな はいはい はいはい 436 00:40:53,026 --> 00:40:58,031 (琵琶) 437 00:40:58,031 --> 00:41:07,040 ♬~ 438 00:41:07,040 --> 00:41:11,044 (筑紫)武蔵! 義によって なんじを討ち果たす! 439 00:41:11,044 --> 00:41:14,047 何者だ (筑紫)筑後 矢部の住人➡ 440 00:41:14,047 --> 00:41:20,053 なんじに討たれし 佐々木小次郎と 血盟を結ぶ 筑紫栄門だ! 441 00:41:20,053 --> 00:41:24,057 鴨 甚内に 唆されたのであろう 442 00:41:24,057 --> 00:41:26,057 (筑紫の気合い) 443 00:41:31,064 --> 00:41:33,066 かかれー! 444 00:41:33,066 --> 00:41:39,072 鴨 甚内! もう容赦はせん! 445 00:41:39,072 --> 00:41:41,074 (甚内)うるせえ! 446 00:41:41,074 --> 00:41:46,079 (琵琶) 447 00:41:46,079 --> 00:42:01,094 ♬~ 448 00:42:01,094 --> 00:42:05,098 (おりん) 甚内さん! 甚内さん! 甚内… 449 00:42:05,098 --> 00:42:14,098 (琵琶) 450 00:42:19,112 --> 00:42:22,112 (雷電)雷電源太郎 お相手いたす! 451 00:42:36,062 --> 00:42:38,064 二刀流 452 00:42:38,064 --> 00:42:50,076 ♬~ 453 00:42:50,076 --> 00:42:53,076 待て! 待て! 454 00:43:03,089 --> 00:43:05,091 あっ! 待て! 455 00:43:05,091 --> 00:43:09,095 (雷電)斬れ! 斬るために 追ったのではない 456 00:43:09,095 --> 00:43:13,099 私の他に 二刀流を使う者が いるとは知らなかった 457 00:43:13,099 --> 00:43:18,104 源太郎 いま一度 見せてくれ 458 00:43:18,104 --> 00:43:20,104 はい! 459 00:43:34,053 --> 00:43:37,053 二刀の太刀を 打ち込んだら 460 00:43:43,062 --> 00:43:45,064 お許しください! 461 00:43:45,064 --> 00:43:49,068 私は 先生が 二刀を使うと知り その技が拝見いたしたく➡ 462 00:43:49,068 --> 00:43:53,072 一味に加わりました 恨みなど 毛頭ございません 463 00:43:53,072 --> 00:43:58,077 そなたが使った 二刀の技は 誰に教えを受けた 464 00:43:58,077 --> 00:44:01,080 昨年 亡くなった祖父に 教わりました 465 00:44:01,080 --> 00:44:05,084 祖父は 肥後 相良の兵法者 丸目蔵人佐先生に➡ 466 00:44:05,084 --> 00:44:08,087 二刀の法を授けられたと 申しておりました 467 00:44:08,087 --> 00:44:13,092 丸目蔵人佐が 二刀の技を? はい! 468 00:44:13,092 --> 00:44:17,096 天下の達人と聞くが いまだ 御健在か 469 00:44:17,096 --> 00:44:20,099 はい 丸目先生は 本年73歳➡ 470 00:44:20,099 --> 00:44:26,039 入道徹斎と号して 人吉に御健在とのこと 471 00:44:26,039 --> 00:44:30,043 目指すは 丸目蔵人佐 472 00:44:30,043 --> 00:44:50,063 ♬~ 473 00:44:50,063 --> 00:45:01,063 ♬~ 474 00:45:03,076 --> 00:45:23,029 ♬~ 475 00:45:23,029 --> 00:45:43,049 ♬~ 476 00:45:43,049 --> 00:46:03,069 ♬~ 477 00:46:03,069 --> 00:46:20,069 ♬~ 478 00:55:12,184 --> 00:55:13,052 479 00:55:13,052 --> 00:55:17,056 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 480 00:55:17,056 --> 00:55:19,056 『時代劇専門チャンネルガイド』 481 00:55:25,064 --> 00:55:27,066 番組表・コラム 482 00:55:27,066 --> 00:55:31,070 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 483 00:55:31,070 --> 00:55:33,070 更に… 484 00:55:36,075 --> 00:55:38,075 いま お問い合わせ いただくと… 485 00:56:06,105 --> 00:56:08,107 そして もうひとつは ホームページ 486 00:56:08,107 --> 00:56:11,107 お申し込み お待ちしております