1 00:00:34,461 --> 00:00:49,761 (一同)エイ! ヤー! エイ! ヤー! エイ! ヤー! 2 00:00:59,119 --> 00:01:02,456 (源頼朝) <私が その知らせを知ったのは→ 3 00:01:02,456 --> 00:01:09,113 父 義朝の菩提を弔う寺の 柱立ての儀の席だった> 4 00:01:09,113 --> 00:01:15,452 (一同)エイ! ヤー! エイ! ヤー! エイ! ヤー! 5 00:01:15,452 --> 00:01:17,452 (政子)殿~! 6 00:01:19,456 --> 00:01:21,456 殿~! 7 00:01:25,963 --> 00:01:27,963 政子か。 8 00:01:31,468 --> 00:01:35,122 申し上げます。 先ほど 長門より早馬が着き→ 9 00:01:35,122 --> 00:01:38,625 3月24日 長門国 壇ノ浦にて→ 10 00:01:38,625 --> 00:01:42,296 義経殿率いる 我が源氏勢が 平家方を打ち破り→ 11 00:01:42,296 --> 00:01:45,299 平家一門は 次々と海中に身を投じ→ 12 00:01:45,299 --> 00:01:49,136 申の刻に至り→ 13 00:01:49,136 --> 00:01:52,136 ついに 滅亡せる由にございます。 14 00:01:55,125 --> 00:01:59,463 (一同)勝った~! 勝ったぞ~! 15 00:01:59,463 --> 00:02:02,966 (歓声) 16 00:02:02,966 --> 00:02:06,303 殿 おめでとうござります! 17 00:02:06,303 --> 00:02:10,140 (一同)殿! おめでとうござります! 18 00:02:10,140 --> 00:02:16,130 これで 先代 先々代からの 平家への恨みが晴らせましたな! 19 00:02:16,130 --> 00:02:19,633 愚かな平家よ。 武士でありながら→ 20 00:02:19,633 --> 00:02:22,803 貴族のまね事に明け暮れた 報いだ! 21 00:02:22,803 --> 00:02:24,955 清盛め! 今頃 あの世で→ 22 00:02:24,955 --> 00:02:29,293 己の愚かさを 悔いておるに違いないわ! 23 00:02:29,293 --> 00:02:31,293 やめ~い! 24 00:02:37,301 --> 00:02:42,789 平清盛なくして 武士の世は来なかった。 25 00:02:42,789 --> 00:02:47,461 <おかしな事を 口走ってしまった。→ 26 00:02:47,461 --> 00:02:51,461 …と 自分でも思った> 27 00:02:53,467 --> 00:03:01,475 <自ら 平家を滅ぼしておきながら 何を言っているのだと。→ 28 00:03:01,475 --> 00:03:05,128 しかし 私は知っていたのだ。→ 29 00:03:05,128 --> 00:03:07,965 海に生き→ 30 00:03:07,965 --> 00:03:10,801 海に栄え→ 31 00:03:10,801 --> 00:03:16,456 海に沈んだ 平家という巨大な一門。→ 32 00:03:16,456 --> 00:03:23,630 その平家一門を築き上げた男 平清盛こそが→ 33 00:03:23,630 --> 00:03:27,301 誰よりも たくましく 乱世を生き抜いた→ 34 00:03:27,301 --> 00:03:29,620 まことの武士であった事を> 35 00:03:29,620 --> 00:03:34,124 (叫び声) 36 00:03:34,124 --> 00:03:41,124 ♪♪~ 37 00:03:42,799 --> 00:03:59,800 ♪♪~(テーマ音楽) 38 00:03:59,800 --> 00:06:17,800 ♪♪~ 39 00:06:19,456 --> 00:06:26,156 (女の息遣い) 40 00:06:38,125 --> 00:06:42,129 (源為義)いたか?! (鎌田通清)いえ! 見失いました! 41 00:06:42,129 --> 00:06:45,949 (為義)ええい! 院から 仰せつかった お役目ぞ! 42 00:06:45,949 --> 00:06:49,453 何としても! (通清)はっ! 43 00:06:49,453 --> 00:06:57,127 <平清盛。 その男が この世に生を受けた頃→ 44 00:06:57,127 --> 00:06:59,796 武士は こう呼ばれていた。→ 45 00:06:59,796 --> 00:07:04,096 朝廷の番犬。 王家の犬> 46 00:07:09,790 --> 00:07:13,794 <300年の平安を誇った 貴族の世も→ 47 00:07:13,794 --> 00:07:19,800 その末期には 都の治安が乱れ 武士は王家に命じられるまま→ 48 00:07:19,800 --> 00:07:24,454 盗賊などの追討や捕縛を 行っていた> 49 00:07:24,454 --> 00:07:27,457 (平正盛)盗賊 朧月!→ 50 00:07:27,457 --> 00:07:32,462 平氏が棟梁 平正盛が 召し捕りに参った。→ 51 00:07:32,462 --> 00:07:35,799 おとなしく従えば 傷つけはせぬ。 52 00:07:35,799 --> 00:07:40,854 <後に 清盛の父となる 平忠盛も また→ 53 00:07:40,854 --> 00:07:43,807 そんな時代の武士だった> 54 00:07:43,807 --> 00:07:52,466 (喚声) 55 00:07:52,466 --> 00:07:54,766 (馬のいななき) 56 00:07:59,122 --> 00:08:05,128 (忠盛)引くな! 引くな! 引くな~! 57 00:08:05,128 --> 00:08:07,130 うわ~っ! 58 00:08:07,130 --> 00:08:11,134 (喚声) 59 00:08:11,134 --> 00:08:15,789 (平忠正)父上! (盗賊)頭領だ~! 60 00:08:15,789 --> 00:08:19,459 (喚声) 61 00:08:19,459 --> 00:08:21,459 (朧月)うお~っ! 62 00:08:23,296 --> 00:08:25,282 かかれ~! 63 00:08:25,282 --> 00:08:34,124 ♪♪~ 64 00:08:34,124 --> 00:08:39,462 <血と汚辱にまみれた務めを 一手に引き受け→ 65 00:08:39,462 --> 00:08:43,300 その見返りに恩賞を受け取る。→ 66 00:08:43,300 --> 00:08:48,371 それが このころの 武士の在り方だった> 67 00:08:48,371 --> 00:08:50,457 若殿様~! 68 00:08:50,457 --> 00:09:18,301 ♪♪~ 69 00:09:18,301 --> 00:09:22,472 (朧月)覚えておくがよい。 70 00:09:22,472 --> 00:09:27,294 お前が人を斬るは→ 71 00:09:27,294 --> 00:09:35,802 俺が 盗みを働くと同じ事じゃ。 72 00:09:35,802 --> 00:09:37,787 何?! 73 00:09:37,787 --> 00:09:54,487 ♪♪~ 74 00:09:56,122 --> 00:09:58,822 (鐘の音) 75 00:10:07,634 --> 00:10:12,434 関白様じゃ~! 関白様じゃ~! 76 00:10:14,307 --> 00:10:16,459 (鐘の音) 77 00:10:16,459 --> 00:10:18,459 道を開けよ! 78 00:10:29,139 --> 00:10:34,194 <このころ 貴族の頂点に君臨していたのは→ 79 00:10:34,194 --> 00:10:40,967 藤原摂関家の長である 関白 藤原忠実であった> 80 00:10:40,967 --> 00:10:47,123 血の臭いがすると思うたら やはり 武士でおじゃったか。 81 00:10:47,123 --> 00:10:49,626 これは 関白様。 82 00:10:49,626 --> 00:10:53,463 正盛か。 どこへ行きやる? 83 00:10:53,463 --> 00:10:56,783 はっ。 院の命により→ 84 00:10:56,783 --> 00:11:00,453 盗賊 朧月一味を 召し捕りましたゆえ→ 85 00:11:00,453 --> 00:11:03,790 そのご報告に参るところに ございます。 86 00:11:03,790 --> 00:11:07,627 すると それは 盗賊の血か? 87 00:11:07,627 --> 00:11:11,631 うわ~ いや いや。 88 00:11:11,631 --> 00:11:17,137 特に そこな者。 そのような 血まみれの姿で 都を歩くでない。 89 00:11:17,137 --> 00:11:19,806 お言葉ではござりまするが 関白様。 90 00:11:19,806 --> 00:11:22,959 私は 凶暴なる盗賊 朧月と 斬り合い→ 91 00:11:22,959 --> 00:11:25,295 しとめたのでございます。 (正盛)待て。 92 00:11:25,295 --> 00:11:28,114 かしこまりました。 父上。 93 00:11:28,114 --> 00:11:32,469 伜めの無礼を お許し下さるよう。 94 00:11:32,469 --> 00:11:35,469 (鐘の音) 95 00:11:38,792 --> 00:11:42,295 (藤原忠通) 父上 早う参りませぬと。 96 00:11:42,295 --> 00:11:45,115 分かっておる。 97 00:11:45,115 --> 00:11:48,451 お~お いや いや。 98 00:11:48,451 --> 00:12:02,282 ♪♪~ 99 00:12:02,282 --> 00:12:04,634 (忠盛)何だ!→ 100 00:12:04,634 --> 00:12:08,634 武士が血にまみれて 何が悪い! 101 00:12:11,808 --> 00:12:16,112 果敢に働いた証しではないか。 102 00:12:16,112 --> 00:12:30,293 ♪♪~ 103 00:12:30,293 --> 00:12:34,130 何だ 乞食か! 104 00:12:34,130 --> 00:12:41,121 ♪♪~ 105 00:12:41,121 --> 00:12:43,456 おい! 106 00:12:43,456 --> 00:12:47,256 おい! 大事ないか? 107 00:12:49,446 --> 00:12:51,446 おい! 108 00:13:03,793 --> 00:13:05,795 (忠盛)さあ。 109 00:13:05,795 --> 00:13:16,973 (女の苦しむ声) 110 00:13:16,973 --> 00:13:20,794 しばし… しばし ここで休んでおれ。 111 00:13:20,794 --> 00:13:22,794 ≪(為義)誰かある?! 112 00:13:26,299 --> 00:13:30,136 (忠盛)おお。 (為義)これは これは 平氏の若殿。 113 00:13:30,136 --> 00:13:32,121 為義殿。 114 00:13:32,121 --> 00:13:34,457 その姿は? 115 00:13:34,457 --> 00:13:38,628 院の命により 盗賊 朧月一味を召し捕った。 116 00:13:38,628 --> 00:13:40,628 何だと? 117 00:13:43,700 --> 00:13:47,637 平氏には 京を騒がせた盗賊一味。 118 00:13:47,637 --> 00:13:52,125 源氏には 下賤の女一人を 捕らえよとの仰せ。 119 00:13:52,125 --> 00:14:00,466 <この男 源為義は 私の祖父にあたる> 120 00:14:00,466 --> 00:14:04,470 院は それほどまでに 見くびっておいでか! 源氏の力を 121 00:14:04,470 --> 00:14:08,474 <見くびられていたのは 源氏一族ではなく→ 122 00:14:08,474 --> 00:14:13,463 祖父 為義だったのではと 私は思う> 123 00:14:13,463 --> 00:14:19,135 女を捕らえよとは 珍奇な仰せだ。 何事か あったか? 124 00:14:19,135 --> 00:14:23,456 事の起こりは 帝の女御様よ。 125 00:14:23,456 --> 00:14:25,456 女御? 126 00:14:33,516 --> 00:14:42,125 (為義)知ってのとおり 璋子様は 帝のもとへ入内なさった。→ 127 00:14:42,125 --> 00:14:46,925 それ以来 ずっと 伏せっておいでなのだ。 128 00:14:49,465 --> 00:14:55,165 (為義)夫となられた帝も 大層 ご案じなさっている。 129 00:14:56,973 --> 00:15:01,127 (堀河局)帝 なりませぬ。→ 130 00:15:01,127 --> 00:15:03,427 御自ら かような事を。 131 00:15:06,799 --> 00:15:10,453 (鳥羽天皇) 薬師に診させても治らず→ 132 00:15:10,453 --> 00:15:15,453 僧に祈祷させても 治まらぬのであろう? 133 00:15:20,129 --> 00:15:24,617 (為義)もしや これは 何か 取りついておるのではないかと→ 134 00:15:24,617 --> 00:15:30,123 帝の祖父であらせられる 白河の院も 大層 ご心配になり→ 135 00:15:30,123 --> 00:15:34,460 ついに 陰陽師を お呼びになった。→ 136 00:15:34,460 --> 00:15:39,532 白河の院は 璋子様の養父でもあらせられる。 137 00:15:39,532 --> 00:15:42,285 (祈祷の声) 138 00:15:42,285 --> 00:15:46,785 (陰陽師)えい! お前は 何者ぞ! 139 00:15:49,459 --> 00:16:00,787 (うめき声) 140 00:16:00,787 --> 00:16:05,291 病のもとは→ 141 00:16:05,291 --> 00:16:10,129 女よ。 (忠盛)女? 142 00:16:10,129 --> 00:16:15,201 元は白拍子で 院の御所に 出入りしておった女性だ。 143 00:16:15,201 --> 00:16:18,121 遊び女であったという事か? 144 00:16:18,121 --> 00:16:22,976 その女は 腹に 院の子を宿していてな→ 145 00:16:22,976 --> 00:16:25,294 陰陽師が申すには→ 146 00:16:25,294 --> 00:16:29,966 腹の子は 王家に災いをもたらす 忌むべき子らしい。 147 00:16:29,966 --> 00:16:32,135 ばかばかしい。 148 00:16:32,135 --> 00:16:37,457 院から 子を流すよう命じられ 女は逃げた。 149 00:16:37,457 --> 00:16:39,792 なかなか すばしっこい女で→ 150 00:16:39,792 --> 00:16:42,462 大きな腹を抱えて 逃げておるというのに→ 151 00:16:42,462 --> 00:16:47,133 3日たっても まだ見つからん。 152 00:16:47,133 --> 00:16:50,433 手柄を横取りしようなどと 考えるなよ。 153 00:16:52,955 --> 00:16:54,955 行くぞ。 154 00:17:02,131 --> 00:17:05,451 ≪(馬のいななき) 155 00:17:05,451 --> 00:17:25,288 ♪♪~ 156 00:17:25,288 --> 00:17:28,458 ま… まさか→ 157 00:17:28,458 --> 00:17:31,127 その赤子は 院の? 158 00:17:31,127 --> 00:17:38,134 ♪♪~ 159 00:17:38,134 --> 00:17:43,122 無理を致すな! 赤子を産んだばかりの体で! 160 00:17:43,122 --> 00:17:50,463 ♪♪~ 161 00:17:50,463 --> 00:17:52,949 痛え! 痛え…。 162 00:17:52,949 --> 00:18:04,627 ♪♪~ 163 00:18:04,627 --> 00:18:09,615 頼むから おとなしくしてくれ。 悪いようにはせぬ。 164 00:18:09,615 --> 00:18:21,315 ♪♪~ 165 00:18:22,962 --> 00:18:25,298 おい! 166 00:18:25,298 --> 00:18:27,617 (舞子)この子を捕らえられて 殺されるくらいなら→ 167 00:18:27,617 --> 00:18:30,417 今 ここで 2人ともに死ぬるわ! 168 00:18:38,127 --> 00:18:42,131 母が子を殺そうとするとは 何事だ! 169 00:18:42,131 --> 00:18:46,131 死んでも子を守るのが 母の務めだろ! 170 00:18:47,787 --> 00:18:51,290 何を言うか 武士のくせに! 171 00:18:51,290 --> 00:18:55,628 平気で人を殺す生き物のくせに! 172 00:18:55,628 --> 00:18:58,798 何だと?! この女! 173 00:18:58,798 --> 00:19:06,122 その薄汚い太刀で どれだけの命を奪ってきたのだ?! 174 00:19:06,122 --> 00:19:12,128 武士が太刀を振るうのは務めだ! 王家の命に従ってるまでだ! 175 00:19:12,128 --> 00:19:15,131 つまらぬ。 お前こそ 何だ?! 176 00:19:15,131 --> 00:19:17,967 白拍子あがりではないか。 それが…。 177 00:19:17,967 --> 00:19:24,123 舞を 歌を あげくには体を売って 高貴なお人に 取り入る。 178 00:19:24,123 --> 00:19:28,461 そんな下賤な女に 罵られる筋合いはない! 179 00:19:28,461 --> 00:19:30,463 下賤とは 聞き捨てならぬ! 180 00:19:30,463 --> 00:19:36,619 そっちが先に 俺の太刀が 薄汚いと…。 (赤ちゃんの泣き声) 181 00:19:36,619 --> 00:19:40,122 ど… どうした? おい。→ 182 00:19:40,122 --> 00:19:42,122 おっ おお…。 183 00:19:51,300 --> 00:20:19,795 ♪♪~ 184 00:20:19,795 --> 00:20:23,449 (忠正)それは お手柄ではないか 兄上! 185 00:20:23,449 --> 00:20:25,468 (忠盛)ん? 186 00:20:25,468 --> 00:20:28,788 院が お捜しになっている女を 見つけたのであろう? 187 00:20:28,788 --> 00:20:32,625 すぐに差し出せば 平氏の手柄になる。 忠正。 188 00:20:32,625 --> 00:20:35,461 早合点をするな。 189 00:20:35,461 --> 00:20:39,261 俺は あの女を 院に差し出すつもりはない。 190 00:20:43,135 --> 00:20:47,456 この家に かくまう事を 父上に お許し頂きたい。 191 00:20:47,456 --> 00:20:51,460 (平家貞)若君 それは 院に対し 背き奉るという事に…。 192 00:20:51,460 --> 00:20:53,462 存じておる。 193 00:20:53,462 --> 00:20:56,132 (平盛康)分かっていながら かくまうと? 194 00:20:56,132 --> 00:21:01,832 捕らえられれば 赤子の命はない。 195 00:21:03,456 --> 00:21:05,791 あの罪なき赤子の…。 196 00:21:05,791 --> 00:21:08,961 しかし 王家に災いをもたらす赤子と…。 197 00:21:08,961 --> 00:21:12,461 陰陽師の申す事など 当てにはならぬ! 198 00:21:16,619 --> 00:21:20,419 見殺しにはできませぬ。 殿。 199 00:21:24,126 --> 00:21:27,126 こらえよ 忠盛。 200 00:21:30,116 --> 00:21:34,637 わしは棟梁として かような事を許す訳にはまいらぬ。 201 00:21:34,637 --> 00:21:40,293 ならば 親子の縁を お切り下さいませ。 (忠正)兄上! 202 00:21:40,293 --> 00:21:45,793 こればかりは 父上の仰せといえど 従う気はござりませぬ! 203 00:21:50,619 --> 00:21:52,819 なぜ かくまう? 204 00:21:55,124 --> 00:21:57,793 私たちを差し出せば→ 205 00:21:57,793 --> 00:22:01,593 院から 恩賞が もらえるのではないのか? 206 00:22:05,301 --> 00:22:08,954 俺とて…→ 207 00:22:08,954 --> 00:22:11,954 己の務めに誇りを持ちたい。 208 00:22:14,026 --> 00:22:18,130 罪なき赤子を死なせて…→ 209 00:22:18,130 --> 00:22:20,616 何が 武士の誉れか。 210 00:22:20,616 --> 00:22:27,623 ♪♪~ 211 00:22:27,623 --> 00:22:33,295 食え! 食わねば 赤子にやる乳も出なくなる。 212 00:22:33,295 --> 00:22:42,288 ♪♪~ 213 00:22:42,288 --> 00:22:46,125 食え! 214 00:22:46,125 --> 00:22:48,127 食え! 215 00:22:48,127 --> 00:23:17,456 ♪♪~ 216 00:23:17,456 --> 00:23:19,458 舞子。 217 00:23:19,458 --> 00:23:29,135 ♪♪~ 218 00:23:29,135 --> 00:23:34,835 舞子… と申します。 219 00:23:38,461 --> 00:23:41,130 (藤原長実) まだ見つからぬと申すか? 220 00:23:41,130 --> 00:23:45,134 (為義)はっ。 まことに申し訳ござりませぬ。 221 00:23:45,134 --> 00:23:48,637 (長実)もう よい。 平氏の者に捜させる。 222 00:23:48,637 --> 00:23:51,457 (為義)それだけは何とぞ…。 223 00:23:51,457 --> 00:23:57,296 源氏の… 我が祖父 八幡太郎義家の名に懸けて→ 224 00:23:57,296 --> 00:24:00,783 必ずや… 必ずや 捜し出してまいります。 225 00:24:00,783 --> 00:24:03,452 いま少し ご猶予を! 226 00:24:03,452 --> 00:24:05,752 (白河法皇)待てぬ。 227 00:24:09,458 --> 00:24:14,130 <白河院は 皇位を退いてからも→ 228 00:24:14,130 --> 00:24:18,951 院政と称して 自ら政務を執り続け→ 229 00:24:18,951 --> 00:24:25,458 まさに この国の頂点に 君臨していた お方である> 230 00:24:25,458 --> 00:24:28,627 (祇園女御)そうまでして 舞子を見つけ出して→ 231 00:24:28,627 --> 00:24:32,798 どうなさるおつもりです? 232 00:24:32,798 --> 00:24:38,787 おなかの子ともども 命を奪うのですか? 233 00:24:38,787 --> 00:24:41,457 (為義)これは 祇園女御様! 234 00:24:41,457 --> 00:24:46,128 <祇園女御は 白河院の愛妾として→ 235 00:24:46,128 --> 00:24:50,132 長年 その寵愛を受け 権勢を振るっていた> 236 00:24:50,132 --> 00:24:55,454 私も 元は白拍子。 237 00:24:55,454 --> 00:25:03,128 ふるさとを同じくする舞子は 妹のようにも思っています。 238 00:25:03,128 --> 00:25:05,614 女を殺しはせぬ。 239 00:25:05,614 --> 00:25:11,114 子を殺せば 同じ事にござりましょう。 240 00:25:15,691 --> 00:25:19,461 元はといえば→ 241 00:25:19,461 --> 00:25:22,448 ご自分の はらませた子。 242 00:25:22,448 --> 00:25:30,456 よくも その命を奪おうなどと お思いになるものです。 243 00:25:30,456 --> 00:25:34,456 (白河法皇) 璋子の命が かかっておるのだ! 244 00:25:39,448 --> 00:25:45,638 遊び女に はらませた子の 一人や二人。 245 00:25:45,638 --> 00:25:57,132 ♪♪~ 246 00:25:57,132 --> 00:25:59,432 (堀河局)璋子様。 247 00:26:06,125 --> 00:26:09,125 帝が お渡りでございますよ。 248 00:26:13,132 --> 00:26:16,802 (璋子)今は…→ 249 00:26:16,802 --> 00:26:19,002 お会いしとうない。 250 00:26:24,793 --> 00:26:29,465 もしや 璋子は→ 251 00:26:29,465 --> 00:26:33,802 院が恋しいのではないか?→ 252 00:26:33,802 --> 00:26:39,458 七つの時より 院に かわいがられ 育ってきたのじゃ。 253 00:26:39,458 --> 00:26:45,458 いきなり 父と離れ離れとなって 寂しがるのも無理はない。 254 00:26:48,133 --> 00:26:53,122 (堀河局)されど かように早々なる里帰りは→ 255 00:26:53,122 --> 00:26:58,794 いかがなものかと…。 構わぬ。 256 00:26:58,794 --> 00:27:04,133 院も 大層 ご心配あそばしていると聞く。 257 00:27:04,133 --> 00:27:08,833 双方 お喜びになる事であろう。 258 00:27:11,123 --> 00:27:15,423 さよう… でござりますね。 259 00:27:17,296 --> 00:27:20,799 <鳥羽帝の このお心遣いは→ 260 00:27:20,799 --> 00:27:26,138 やがて ご自身をも傷つけ 苦しめ→ 261 00:27:26,138 --> 00:27:31,438 王家を真っ二つにする事態を 引き起こす事となる> 262 00:27:43,789 --> 00:27:48,127 ≪お父! お父!→ 263 00:27:48,127 --> 00:27:53,627 お父! お父! お父! 264 00:27:56,969 --> 00:28:00,139 お父! 265 00:28:00,139 --> 00:28:03,125 どこや? 何で帰ってけえへんねん! 266 00:28:03,125 --> 00:28:07,946 ガキ 朧月やったら死んだで。 267 00:28:07,946 --> 00:28:11,617 武士に囲まれて ババ~ってな。 268 00:28:11,617 --> 00:28:15,788 嘘や 嘘や! じゃかましいわ こら! 269 00:28:15,788 --> 00:28:19,088 お父! お父! 270 00:28:23,295 --> 00:28:26,965  回想  (朧月)覚えておくがよい。→ 271 00:28:26,965 --> 00:28:32,020 お前が人を斬るは→ 272 00:28:32,020 --> 00:28:40,295 俺が 盗みを働くと同じ事じゃ。 273 00:28:40,295 --> 00:28:42,295 お父~! 274 00:28:50,789 --> 00:28:53,792 (舞子)お帰りなさいまし。 275 00:28:53,792 --> 00:28:56,462 そんな事は 侍女にやらせればよい。 276 00:28:56,462 --> 00:29:02,451 よいのです。 世話になるばかりは 性に合いませぬ。 ほら それも。 277 00:29:02,451 --> 00:29:05,151 いや これは…。 よいのです。 278 00:29:20,119 --> 00:29:22,119 取れぬのだ。 279 00:29:24,623 --> 00:29:30,423 洗っても 洗っても。 体に染みついた血の臭いが。 280 00:29:42,458 --> 00:29:45,794 働けば働くほど→ 281 00:29:45,794 --> 00:29:48,797 俺たち武士は汚れていく。 282 00:29:48,797 --> 00:29:52,097 何のために 太刀を振るってるのか…。 283 00:29:58,457 --> 00:30:08,450 ♪♪「遊びをせんとや」 284 00:30:08,450 --> 00:30:15,123 ♪♪「生まれけむ」 285 00:30:15,123 --> 00:30:23,799 ♪♪「戯れせんとや」 286 00:30:23,799 --> 00:30:29,121 ♪♪「生まれけん」 287 00:30:29,121 --> 00:30:31,807 何だ? その歌は。 288 00:30:31,807 --> 00:30:34,107 今様にござります。 289 00:30:35,794 --> 00:30:39,131 はやり歌か。 290 00:30:39,131 --> 00:30:42,134 のんきな歌だな。 291 00:30:42,134 --> 00:30:46,455 遊ぶため 戯れるために 生まれてくるとは…。 292 00:30:46,455 --> 00:30:50,292 生きる事は 子どもが遊ぶように 楽しい事ばかりではない。 293 00:30:50,292 --> 00:30:54,492 されど 苦しい事ばかりでもありませぬ。 294 00:30:57,466 --> 00:31:01,470 子どもが遊ぶ時は 時のたつのも忘れて→ 295 00:31:01,470 --> 00:31:05,807 目の前の事に 無心になっておりまする。 296 00:31:05,807 --> 00:31:11,463 生きるとは 本当は そういう事にござりましょう。 297 00:31:11,463 --> 00:31:18,763 うれしい時も 楽しい時も また つらい時や 苦しい時さえも。 298 00:31:20,622 --> 00:31:25,694 子どもが遊ぶみたいに 夢中になって生きたい。 299 00:31:25,694 --> 00:31:30,394 そういう歌だと思って 私は歌うております。 300 00:31:32,301 --> 00:31:37,101 夢中に… 生きる。 301 00:31:39,625 --> 00:31:43,629 いつか 分かるのではござりませぬか? 302 00:31:43,629 --> 00:31:46,329 夢中で生きていれば。 303 00:31:49,801 --> 00:31:53,805 なぜ 太刀を振るうのか。 304 00:31:53,805 --> 00:31:57,805 何故 武士が 今の世を生きているのか。 305 00:32:00,462 --> 00:32:02,464 (赤ちゃんの泣き声) 306 00:32:02,464 --> 00:32:07,469 ほら この子も そう申しております。 307 00:32:07,469 --> 00:33:48,469 ♪♪~ 308 00:33:50,122 --> 00:33:54,422 鹿角じゃ。 魔よけになる。 309 00:33:57,796 --> 00:33:59,796 ほら。 310 00:34:22,620 --> 00:34:30,461 (舞子)♪♪「遊びをせんとや」 311 00:34:30,461 --> 00:34:36,784 ♪♪「生まれけむ」 312 00:34:36,784 --> 00:34:44,625 ♪♪「戯れせんとや」 313 00:34:44,625 --> 00:34:50,798 ♪♪「生まれけん」 314 00:34:50,798 --> 00:34:57,121 ♪♪「遊ぶ子どもの」 315 00:34:57,121 --> 00:35:01,626 忠盛め 妻を持ちよったか。 316 00:35:01,626 --> 00:35:04,295 (通清)いや 殿。 317 00:35:04,295 --> 00:35:08,633 お捜しの女は 確か… 白拍子だったはず。 318 00:35:08,633 --> 00:35:15,933 (舞子)♪♪「動がるれ」 319 00:35:36,460 --> 00:35:43,160 (鳥の羽ばたく音) 320 00:36:03,454 --> 00:36:06,791 (白河法皇)産みおったか。 321 00:36:06,791 --> 00:36:10,791 王家に災いなすものと知りながら。 322 00:36:12,780 --> 00:36:15,280 (祇園女御)お待ち下さりませ。 323 00:36:17,802 --> 00:36:20,955 祇園女御様。 324 00:36:20,955 --> 00:36:25,126 今し方 使者が参りました。 325 00:36:25,126 --> 00:36:31,966 帝の女御様が ご快癒あそばしたと。 璋子が? 326 00:36:31,966 --> 00:36:34,452 (祇園女御) ご快癒あそばしたのなら→ 327 00:36:34,452 --> 00:36:37,288 赤子と 王家の命運とは→ 328 00:36:37,288 --> 00:36:41,588 何の関わりもないという事に なりはしませぬか? 329 00:36:45,129 --> 00:36:49,634 どうか お許し下さりませ。 330 00:36:49,634 --> 00:36:53,634 私からも お願い申し上げます。 331 00:36:57,625 --> 00:37:01,963 (近習)申し上げます。 平忠盛が→ 332 00:37:01,963 --> 00:37:05,963 法皇様に お目通り願いたいと 参っております。 333 00:37:11,122 --> 00:37:13,124 (長実)忠盛。→ 334 00:37:13,124 --> 00:37:17,778 そちが この女を かくまっていた というのは まことか? 335 00:37:17,778 --> 00:37:20,131 (忠盛)まことにござりまする。 336 00:37:20,131 --> 00:37:25,453 (長実)法皇様が お捜しの女と 知っての事か? 337 00:37:25,453 --> 00:37:28,789 存じての事にござります。 338 00:37:28,789 --> 00:37:33,461 されど それは 王家のため。 339 00:37:33,461 --> 00:37:35,963 法皇様のためを思ってに ござります。 340 00:37:35,963 --> 00:37:38,132 (長実)それは妙な話じゃ。→ 341 00:37:38,132 --> 00:37:40,468 王家に災いする赤子を かくまいながら…。 342 00:37:40,468 --> 00:37:43,287 陰陽師の たわ言に惑わされ→ 343 00:37:43,287 --> 00:37:46,624 法皇様ご自身の お子の命を奪うなど→ 344 00:37:46,624 --> 00:37:49,293 王家の威厳に関わりましょう。 345 00:37:49,293 --> 00:37:52,964 それこそが 災いの種にござります! 346 00:37:52,964 --> 00:37:55,783 忠盛 何を申す?! 347 00:37:55,783 --> 00:38:02,483 (白河法皇)なるほど。 よう分かった。 348 00:38:06,794 --> 00:38:15,494 確かに わしとて 我が子を 手にかけるは 気が進まぬ。 349 00:38:18,472 --> 00:38:23,172 されど 困ったのう。 350 00:38:25,129 --> 00:38:33,287 このまま 何事もなく済まさば わしは 陰陽師に たぶらかされ→ 351 00:38:33,287 --> 00:38:39,787 大騒ぎをした愚かな院と 笑い者になろう。 352 00:38:41,796 --> 00:38:43,796 う~ん…。 353 00:38:47,785 --> 00:38:54,485 母親には 命をもって あがなってもらおう。 354 00:38:59,296 --> 00:39:02,800 お待ち下さりませ! 355 00:39:02,800 --> 00:39:09,500 そればかりは 何とぞ… 何とぞ! (白河法皇)ならぬ! 356 00:39:12,793 --> 00:39:14,793 そちが斬れ。 357 00:39:17,465 --> 00:39:23,971 たやすい事じゃ。 常々 盗賊を斬っておろうが。 358 00:39:23,971 --> 00:39:26,457 法皇様! それは あまりな…。 359 00:39:26,457 --> 00:39:28,457 黙っておれ! 360 00:39:30,127 --> 00:39:34,127 (長実)忠盛。 法皇様のご命令じゃ。 361 00:39:36,467 --> 00:39:39,167 法皇様に逆らう所存か! 362 00:39:43,958 --> 00:39:47,958 めっそうもない事にござります。 (長実)ならば 斬れ! 363 00:39:49,630 --> 00:39:52,783 (長実)斬らぬと申さば 不忠と見なされ→ 364 00:39:52,783 --> 00:39:55,786 そちの命が奪われようぞ! 365 00:39:55,786 --> 00:40:04,795 ♪♪~ 366 00:40:04,795 --> 00:40:11,795 (忠盛)法皇様に お許し頂きたき儀がござります。 367 00:40:13,788 --> 00:40:17,458 私は…→ 368 00:40:17,458 --> 00:40:21,958 平忠盛は この女…。 369 00:40:28,119 --> 00:40:33,419 舞子を 我が妻と しとうござります。 370 00:40:37,461 --> 00:40:43,284 なんと… なんと! 371 00:40:43,284 --> 00:40:46,137 武士の分際で よう ほざいた。 372 00:40:46,137 --> 00:40:50,791 武士ゆえにござります! 373 00:40:50,791 --> 00:40:52,791 武士ゆえに。 374 00:40:55,462 --> 00:41:03,120 私は これまで 王家に仇する者を 何人も斬ってまいりました。 375 00:41:03,120 --> 00:41:07,308 洗っても洗っても落ちぬ 血の臭いに まみれながら→ 376 00:41:07,308 --> 00:41:11,128 生きてまいりました。 377 00:41:11,128 --> 00:41:14,615 されど それは→ 378 00:41:14,615 --> 00:41:17,468 この舞子や赤子のような者の→ 379 00:41:17,468 --> 00:41:21,455 つつましい暮らしを守るために ござりましょう。 380 00:41:21,455 --> 00:41:23,791 そのような政を→ 381 00:41:23,791 --> 00:41:31,465 院が 帝が なさっていると 信じればこそにござりましょう! 382 00:41:31,465 --> 00:41:38,455 されど… そうでないのなら→ 383 00:41:38,455 --> 00:41:45,279 体面のために… 体面のためだけに→ 384 00:41:45,279 --> 00:41:50,801 罪なき女を斬り捨てよと 本心より仰せなら→ 385 00:41:50,801 --> 00:41:53,954 たとえ 不忠と なじられようと→ 386 00:41:53,954 --> 00:41:57,958 私は… 私は! 387 00:41:57,958 --> 00:41:59,958 忠盛様。 388 00:42:08,969 --> 00:42:13,169 よい名を 付けて下さりませ。 389 00:42:16,443 --> 00:42:19,443 この子に ふさわしい名を。 390 00:42:37,448 --> 00:42:39,448 舞子! 391 00:42:41,452 --> 00:43:02,289 ♪♪~ 392 00:43:02,289 --> 00:43:04,291 舞子…。 393 00:43:04,291 --> 00:43:09,363 ♪♪~ 394 00:43:09,363 --> 00:43:12,950 (白河法皇)片づけておけ。 395 00:43:12,950 --> 00:43:16,787 血の臭いが残らぬようにな。 396 00:43:16,787 --> 00:43:27,131 ♪♪~ 397 00:43:27,131 --> 00:43:31,431 舞子…。 舞子。 398 00:43:34,805 --> 00:43:37,958 舞子! 399 00:43:37,958 --> 00:43:39,960 舞子~! 400 00:43:39,960 --> 00:43:43,964 (赤ちゃんの泣き声) 401 00:43:43,964 --> 00:43:56,126 ♪♪~ 402 00:43:56,126 --> 00:43:58,128 舞子…。 403 00:43:58,128 --> 00:44:37,134 ♪♪~ 404 00:44:37,134 --> 00:44:39,134 父上。 405 00:44:40,971 --> 00:44:46,271 これより 平氏の棟梁として 院に おわびに参る。 406 00:44:48,295 --> 00:44:55,119 此度の事は 平氏一門を滅ぼしかねなかった。 407 00:44:55,119 --> 00:45:01,819 それが あの女一人で 全てを引き受けたのだ。 408 00:45:03,460 --> 00:45:09,460 王家に逆らえば 必ず 大事なものが犠牲になる。 409 00:45:11,135 --> 00:45:18,625 武士は 王家に仕えておる。 そのために 太刀を帯びておる。 410 00:45:18,625 --> 00:45:25,625 そこには 「なぜ」などと 疑いを差し挟む余地はない。 411 00:45:29,136 --> 00:45:31,136 心しておけ。 412 00:45:42,449 --> 00:45:55,963 (風の音) 413 00:45:55,963 --> 00:46:03,620 (舞子)♪♪「遊びをせんとや」 414 00:46:03,620 --> 00:46:09,793 ♪♪「生まれけむ」 415 00:46:09,793 --> 00:46:12,296 ♪♪「戯れ」 416 00:46:12,296 --> 00:46:14,296 舞子。 417 00:46:16,467 --> 00:46:20,787 (舞子)子どもが遊ぶ時は  回想  時のたつのも忘れて→ 418 00:46:20,787 --> 00:46:24,958 目の前の事に 無心になっておりまする。→ 419 00:46:24,958 --> 00:46:33,634 うれしい時も 楽しい時も また 苦しい時 つらい時も。→ 420 00:46:33,634 --> 00:46:38,622 子どもが遊ぶみたいに 夢中になって生きたい。 421 00:46:38,622 --> 00:46:44,945 (舞子)♪♪「わが身さへこそ」 422 00:46:44,945 --> 00:46:50,445 ♪♪「動がるれ」 423 00:46:57,457 --> 00:46:59,457 平太。 424 00:47:06,466 --> 00:47:10,621 お前は この…→ 425 00:47:10,621 --> 00:47:13,421 平忠盛の子だ。 426 00:47:16,793 --> 00:47:20,797 平氏の太郎。 427 00:47:20,797 --> 00:47:22,797 それゆえ 平太だ。 428 00:47:26,453 --> 00:47:28,453 平太。 429 00:47:30,457 --> 00:47:32,457 平太。 430 00:47:34,795 --> 00:47:36,795 平太。 431 00:47:40,450 --> 00:47:42,450 平太! 432 00:47:44,454 --> 00:47:46,454 平太。 433 00:47:49,793 --> 00:47:56,133 (忠盛)平太。 平太。 平太! 434 00:47:56,133 --> 00:47:59,136 (平太)父上 早く早く~! 435 00:47:59,136 --> 00:48:05,125 <平忠盛に引き取られた 白河院の落とし胤。→ 436 00:48:05,125 --> 00:48:10,781 この平太こそが 後の平清盛である> 437 00:48:10,781 --> 00:48:12,781 (忠盛)平太。 438 00:48:14,785 --> 00:48:20,807 <このころ 忠盛の父 正盛は既に亡く→ 439 00:48:20,807 --> 00:48:24,294 忠盛が 平氏の棟梁となっていた> 440 00:48:24,294 --> 00:48:27,130 盛康~! 家貞~! 441 00:48:27,130 --> 00:48:38,141 ♪♪~ 442 00:48:38,141 --> 00:48:41,445 (忠盛)どうじゃ? 平太。 初めて見る海は。 443 00:48:41,445 --> 00:48:43,945 大きゅうございまする。 444 00:48:47,801 --> 00:48:51,471 うわっ。 (鱸丸)何だ? 情けないなあ。 445 00:48:51,471 --> 00:48:57,127 (滝次)こら 鱸丸! 平太様に 何ちゅう 口のききようじゃ。 446 00:48:57,127 --> 00:49:00,130 申し訳ございません! 構わん 構わん。 447 00:49:00,130 --> 00:49:03,130 ほら! しっかり立て 平太。 448 00:49:10,190 --> 00:49:12,793 うわっ。 449 00:49:12,793 --> 00:49:15,796 (鱸丸)ほら。 もう 嫌じゃ! 450 00:49:15,796 --> 00:49:18,296 (滝次)ほら 代われ。 (鱸丸)はい。 451 00:49:22,786 --> 00:49:28,291 平太。 何故 鱸丸は転ばぬと思う? 452 00:49:28,291 --> 00:49:32,129 鱸丸は 私より 大きゅうございます。 453 00:49:32,129 --> 00:49:37,617 ほう。 鱸丸の背丈になれば 平太も転ばぬか? 454 00:49:37,617 --> 00:49:40,454 はい! (忠盛)それは違う。 455 00:49:40,454 --> 00:49:44,791 鱸丸は 幼き頃より 日々 この舟に乗って→ 456 00:49:44,791 --> 00:49:48,462 滝次の仕事を手伝ってきたのだ。→ 457 00:49:48,462 --> 00:49:53,450 繰り返し 繰り返し 舟に乗って 揺るがぬ足腰を鍛え上げた。 458 00:49:53,450 --> 00:49:58,789 つまり 体の軸が出来たのだ。 459 00:49:58,789 --> 00:50:03,126 体の… 軸? 460 00:50:03,126 --> 00:50:05,962 舟に乗り 魚を取る事は→ 461 00:50:05,962 --> 00:50:13,470 漁師として生まれた鱸丸にとって 生きる事だ。 462 00:50:13,470 --> 00:50:21,795 それはな 鱸丸にとって 心の軸だ。 463 00:50:21,795 --> 00:50:24,131 心の? 464 00:50:24,131 --> 00:50:30,120 己にとって 生きるとは いかなる事か。 465 00:50:30,120 --> 00:50:37,461 それを見つけた時 心の軸が出来る。 466 00:50:37,461 --> 00:50:42,132 心の軸が 体を支え→ 467 00:50:42,132 --> 00:50:48,622 体の軸が 心を支えるのだ。 468 00:50:48,622 --> 00:50:53,460 ん? 少し難しかったか? アハハハハハ! 469 00:50:53,460 --> 00:50:56,630 ≪(鐘の音と騒ぐ声) 470 00:50:56,630 --> 00:50:59,950 あっ。 お父 あれ! 471 00:50:59,950 --> 00:51:02,452 (滝次)おお 海賊じゃ! 472 00:51:02,452 --> 00:51:11,461 (騒ぐ声) 473 00:51:11,461 --> 00:51:14,631 ♪♪~ 474 00:51:14,631 --> 00:51:16,616 父上~! 475 00:51:16,616 --> 00:51:21,121 海賊じゃ~! 舟を出せ~! 476 00:51:21,121 --> 00:51:23,140 舟を出せ! 急げ! 477 00:51:23,140 --> 00:51:35,802 ♪♪~ 478 00:51:35,802 --> 00:51:38,121 おお~! 479 00:51:38,121 --> 00:51:40,140 こりゃ 宋の国から来た荷じゃねえか。 480 00:51:40,140 --> 00:51:45,128 これは とんでもねえ! いい宝じゃ~! ハッハ~! 481 00:51:45,128 --> 00:51:47,130 うわ~っ! 482 00:51:47,130 --> 00:52:51,962 ♪♪~ 483 00:52:51,962 --> 00:52:56,132 (家貞)武器を捨てろ~! 484 00:52:56,132 --> 00:52:58,134 さあ 縛れ~! 485 00:52:58,134 --> 00:53:04,124 (歓声) 486 00:53:04,124 --> 00:53:07,124 お~っ! お~っ! 487 00:53:10,797 --> 00:53:12,799 お~っ! 488 00:53:12,799 --> 00:53:20,799 ♪♪~ 489 00:53:22,459 --> 00:53:25,459 (2人)お~っ! 490 00:53:28,465 --> 00:53:41,294 ♪♪~ 491 00:53:41,294 --> 00:53:46,294 父上は… 強うござりまするな。 492 00:53:51,354 --> 00:53:57,127 私も なりとうございまする。 493 00:53:57,127 --> 00:54:00,927 父上のような 立派な武士に。 494 00:54:03,133 --> 00:54:06,433 さようか。 はい! 495 00:54:12,792 --> 00:54:19,115 では その気持ちを 心の軸にせよ。 496 00:54:19,115 --> 00:54:26,790 その軸を支えられるよう しっかり 体を鍛えよ。 497 00:54:26,790 --> 00:54:28,792 はい! 498 00:54:28,792 --> 00:54:49,612 ♪♪~ 499 00:54:49,612 --> 00:54:52,282 岬丸~! 岬丸~! 500 00:54:52,282 --> 00:54:54,467 達者でおったか? 岬丸。 501 00:54:54,467 --> 00:54:59,456 <平太こと 清盛の生みの母を 亡くした忠盛は→ 502 00:54:59,456 --> 00:55:02,625 正妻として 宗子をめとった> 503 00:55:02,625 --> 00:55:04,794 母上 ただいま戻りました! 504 00:55:04,794 --> 00:55:07,464 (宗子)平太。 平次が 兄上と遊びたいと→ 505 00:55:07,464 --> 00:55:10,450 待ちかねておりましたよ。 (平次)兄上! 506 00:55:10,450 --> 00:55:12,969 ほれ! よいしょ。 507 00:55:12,969 --> 00:55:17,290 これは 母上と平次に土産じゃ。 まあ。 508 00:55:17,290 --> 00:55:20,460 ひい ふう みい よう いつ。 509 00:55:20,460 --> 00:55:25,131 <祇園女御は その後も 忠盛に目をかけ→ 510 00:55:25,131 --> 00:55:27,784 幼き清盛にとっては→ 511 00:55:27,784 --> 00:55:32,622 もう一人の 育ての母のごとき 人であったという> 512 00:55:32,622 --> 00:55:34,624 (祇園女御)平太の番じゃ。 513 00:55:34,624 --> 00:55:38,461 (家貞)平太様は あと何度か振らねば→ 514 00:55:38,461 --> 00:55:40,447 あがれますまい。 515 00:55:40,447 --> 00:55:45,447 いや 駒を 12進められれば あがりじゃ。 12? 516 00:55:55,111 --> 00:55:57,797 やった~! 517 00:55:57,797 --> 00:56:01,785 ありがとうござりまする! やった~! 518 00:56:01,785 --> 00:56:05,485 (盛康)平太様 なりませぬ! 平太様! 519 00:56:09,793 --> 00:56:12,493 やはりであったか。 520 00:56:14,464 --> 00:56:18,952 舞子も 双六が強かった。→ 521 00:56:18,952 --> 00:56:22,752 おかしなところが 似るものじゃのう。 522 00:56:29,462 --> 00:56:32,615 <このころ 鳥羽帝は→ 523 00:56:32,615 --> 00:56:38,121 既に 帝位を第一の皇子 顕仁様に お譲りあそばされ→ 524 00:56:38,121 --> 00:56:41,791 上皇となられていた。→ 525 00:56:41,791 --> 00:56:47,591 その いきさつは 鳥羽院には耐え難いものであった> 526 00:56:49,449 --> 00:56:53,953 譲位せよと… 仰せられまするか? 527 00:56:53,953 --> 00:56:57,453 では よしなに。 528 00:57:01,795 --> 00:57:06,795 (女房)申し上げまする。 親王様が お待ちにござります。 529 00:57:08,968 --> 00:57:10,954 顕仁が? 530 00:57:10,954 --> 00:57:13,456 (女房)上手に 書が書けましたゆえ→ 531 00:57:13,456 --> 00:57:18,461 父上様に お見せしたいと 仰せになられて…。 532 00:57:18,461 --> 00:57:20,461 さようか。 533 00:57:30,473 --> 00:57:35,128 苦しゅうない。 父に 書を見せるがよい。 534 00:57:35,128 --> 00:57:37,128 (顕仁親王)はい。 535 00:57:44,487 --> 00:57:47,307 まあ 顕仁殿。 536 00:57:47,307 --> 00:57:54,507 そうじゃ よい知らせじゃ。 顕仁の即位が決まったぞ。 537 00:57:57,367 --> 00:58:01,454 その儀にござりまするが! 帝よ。 538 00:58:01,454 --> 00:58:03,790 ここは わしの世じゃ! 539 00:58:03,790 --> 00:58:09,963 ♪♪~ 540 00:58:09,963 --> 00:58:14,133 <僅か5歳の帝が誕生した。→ 541 00:58:14,133 --> 00:58:21,933 白河院は ひ孫の代になっても 依然 治天の君であり続けた> 542 00:58:24,794 --> 00:58:31,117 <しかし それ以上に 権力の座を奪われる以上に→ 543 00:58:31,117 --> 00:58:37,123 屈辱的な苦しみを 鳥羽上皇は味わっていた> 544 00:58:37,123 --> 00:58:54,123 ♪♪~ 545 00:58:54,123 --> 00:58:58,127 義父の君様。 546 00:58:58,127 --> 00:59:01,798 璋子。 547 00:59:01,798 --> 00:59:06,135 わしの かわいい娘よ。 548 00:59:06,135 --> 00:59:14,794 ♪♪~ 549 00:59:14,794 --> 00:59:18,464 (璋子)義父の君様。  回想  550 00:59:18,464 --> 00:59:20,466 (白河法皇)璋子。 551 00:59:20,466 --> 00:59:22,468 (璋子)義父の君様。 552 00:59:22,468 --> 00:59:50,463 ♪♪~ 553 00:59:50,463 --> 00:59:54,163 平次。 岬丸と遊ぼう! はい 兄上! 554 00:59:58,788 --> 01:00:00,788 あれ? 555 01:00:02,458 --> 01:00:05,445 お~い! 岬丸~!→ 556 01:00:05,445 --> 01:00:10,800 岬丸~! 見当たらぬのう。 557 01:00:10,800 --> 01:00:15,138 兄上。 平次 気を付けて ゆっくりとな。 558 01:00:15,138 --> 01:00:17,438 はい 兄上。 559 01:00:19,125 --> 01:00:21,461 あっ。 平次~! 560 01:00:21,461 --> 01:00:24,630 ≪(平次の泣き声) 561 01:00:24,630 --> 01:00:27,967 平次! 大丈夫か?! 562 01:00:27,967 --> 01:00:32,638 平次! 大事ないか?! けがは しておらぬか?! 563 01:00:32,638 --> 01:00:37,293 いかがなされました? 血が出ておるではないか! 564 01:00:37,293 --> 01:00:39,462 落ちる時に 枝で…。 565 01:00:39,462 --> 01:00:43,783 (泣き声) 566 01:00:43,783 --> 01:00:46,285 母上…。 567 01:00:46,285 --> 01:00:48,788 平次に 何をしたのじゃ?! 568 01:00:48,788 --> 01:00:54,460 平次に 何かあってみよ。 お前を許さぬ! 569 01:00:54,460 --> 01:00:56,460 (家貞)北の方様。 570 01:01:01,784 --> 01:01:06,472 すまぬ。 平太 すまぬ。 571 01:01:06,472 --> 01:01:11,461 (須磨)北の方様 早く お手当てを。 (家貞)立てますかな? 572 01:01:11,461 --> 01:01:16,132 平次 しっかりせよ。 かわいそうに。 家貞。 はい。 573 01:01:16,132 --> 01:01:31,447 ♪♪~ 574 01:01:31,447 --> 01:01:35,284 あの小僧 どこ行きやがった! こっちにも いないぞ! 575 01:01:35,284 --> 01:01:38,955 こっちも おらん! あっちだ あっち! 576 01:01:38,955 --> 01:01:44,627 おい! 薄汚えガキは どっち行った? 577 01:01:44,627 --> 01:01:47,964 こっち。 ちくしょう あのガキ!→ 578 01:01:47,964 --> 01:01:50,464 すばしっこいやつだ! 579 01:01:54,303 --> 01:01:56,603 (兎丸)おおきに おおきに。 580 01:01:59,792 --> 01:02:02,445 何じゃ? 581 01:02:02,445 --> 01:02:07,300 何じゃ! これは 礼や。 582 01:02:07,300 --> 01:02:11,120 来い! 盗人め! 父上に代わって 捕らえてやる! 583 01:02:11,120 --> 01:02:15,820 何や お前。 平忠盛が子 平太じゃ! 584 01:02:18,294 --> 01:02:24,117 平忠盛は お父の敵や! えっ? 585 01:02:24,117 --> 01:02:29,122 俺のお父は 朧月いう盗賊で→ 586 01:02:29,122 --> 01:02:32,792 忠盛に斬り殺されたんや! 587 01:02:32,792 --> 01:02:39,799 お父は 貧しい者のために 盗みを働いてたっていうのに! 588 01:02:39,799 --> 01:02:44,799 王家の犬が! 父上は そんなお人ではない! 589 01:02:47,457 --> 01:02:51,794 大体 お前かて そうやないか。 590 01:02:51,794 --> 01:02:54,447 王家に取り入るために→ 591 01:02:54,447 --> 01:02:59,302 忠盛が 法皇さんから もらい受けた子なんやろ? 592 01:02:59,302 --> 01:03:01,954 狙い つけたもんの事は→ 593 01:03:01,954 --> 01:03:05,791 どんな手を使ても 調べ上げるんや! 594 01:03:05,791 --> 01:03:08,091 間違いないねん! 595 01:03:12,114 --> 01:03:14,814 嘘じゃ! おい! 596 01:03:17,803 --> 01:03:20,957 殿 お戻りでござりましたか。 ああ。 597 01:03:20,957 --> 01:03:26,462 何やら 雲行きが怪しくなってきたゆえな。 598 01:03:26,462 --> 01:03:30,132 いかがした? 何かあったか? はあ…。 599 01:03:30,132 --> 01:03:32,451 父上! 600 01:03:32,451 --> 01:03:35,451 平太 どうした? 601 01:03:37,290 --> 01:03:42,361 私は まこと 平氏の子でござりますか?! 602 01:03:42,361 --> 01:03:47,361 それとも 法皇様に もらい受けた子でござりますか?! 603 01:03:49,952 --> 01:03:52,952 誰が そのような 世迷言を申した? 604 01:03:57,126 --> 01:04:00,463 お前は この忠盛の子に 決まっておる! 605 01:04:00,463 --> 01:04:04,116 二度と そのような戯言に 惑わされるではない! 606 01:04:04,116 --> 01:04:06,786 はい。 申し訳ござりませぬ。 607 01:04:06,786 --> 01:04:08,786 ≪(宗子)平太。 608 01:04:11,791 --> 01:04:14,591 ここに おったのですか。 609 01:04:16,612 --> 01:04:19,465 さっきは すまなんだ。 610 01:04:19,465 --> 01:04:25,454 平次の傷の手当ても済みました。 もう 心配ありませぬよ。 611 01:04:25,454 --> 01:04:33,779 ♪♪~ 612 01:04:33,779 --> 01:04:35,798 平太? 613 01:04:35,798 --> 01:04:41,120 (雷鳴) 614 01:04:41,120 --> 01:04:43,120 平太。 615 01:04:45,124 --> 01:04:48,961 (忠盛)平太! 616 01:04:48,961 --> 01:04:59,622 ♪♪~ 617 01:04:59,622 --> 01:05:02,625 ≪祇園女御様~! 平太。 618 01:05:02,625 --> 01:05:05,127 (侍女)申し訳ござりませぬ。 急に 飛び込んでまいりまして…。 619 01:05:05,127 --> 01:05:08,781 (祇園女御)構わぬ。 620 01:05:08,781 --> 01:05:14,136 いかがしたのじゃ? 教えて下さりませ! 621 01:05:14,136 --> 01:05:18,140 私は 誰の子にござりますか?! 622 01:05:18,140 --> 01:05:20,126 父上が 出世のために→ 623 01:05:20,126 --> 01:05:23,462 法皇様から もらい受けた子なので ござりますか?! 624 01:05:23,462 --> 01:05:25,448 平太…。 625 01:05:25,448 --> 01:05:30,148 まことの事を教えて下さりませ! 祇園女御様! 626 01:05:32,138 --> 01:05:35,458 (侍女)女御様。 法皇様の お着きにござります。 627 01:05:35,458 --> 01:05:39,795 (雷鳴) 628 01:05:39,795 --> 01:05:42,782 法皇様! 法皇様! 629 01:05:42,782 --> 01:05:45,134 何じゃ?! 法皇様! 630 01:05:45,134 --> 01:05:49,455 何者?! 平忠盛が子 平太にござります! 631 01:05:49,455 --> 01:05:56,295 法皇様に お尋ねしたき儀が…。 (白河法皇)女御! 632 01:05:56,295 --> 01:06:03,452 犬の子が 入り込んでおるぞ。 汚らわしい。 つまみ出せ。 633 01:06:03,452 --> 01:06:06,138 (武士)はっ。 法皇様! 634 01:06:06,138 --> 01:06:09,125 (祇園女御)平太! 635 01:06:09,125 --> 01:06:12,294 犬が 泥を はねおった。 636 01:06:12,294 --> 01:06:15,294 早う 着替えを出せ。 637 01:06:23,622 --> 01:06:25,624 帰れ! 638 01:06:25,624 --> 01:06:34,450 (雷鳴) 639 01:06:34,450 --> 01:06:42,458 (泣き声) 640 01:06:42,458 --> 01:06:47,129 ♪♪~ 641 01:06:47,129 --> 01:06:51,133 (忠正)だから あの時 引き取るなと申したのだ。→ 642 01:06:51,133 --> 01:06:53,433 俺も父上も。 643 01:06:56,455 --> 01:07:02,455 災いをもたらすと言われ 母を殺され…。 644 01:07:05,281 --> 01:07:09,581 あげく 要らぬから持っていけと 捨てられた子だぞ。 645 01:07:14,473 --> 01:07:21,464 いっそ このまま見つからぬ方が あいつのためだと 俺は思うがね。 646 01:07:21,464 --> 01:07:33,459 ♪♪~ 647 01:07:33,459 --> 01:07:38,798 申し訳ござりませぬ! 平太様の乳父を仰せつかった際→ 648 01:07:38,798 --> 01:07:42,952 この盛康が きっと隠し通すと お約束しましたものを…。 649 01:07:42,952 --> 01:07:44,952 盛康。 650 01:07:48,290 --> 01:07:54,296 いずれは 知れる事だったので ござりましょう。 651 01:07:54,296 --> 01:08:00,453 知った上で 平氏の男子として 生きてゆかねばならない。 652 01:08:00,453 --> 01:08:08,461 それが 平太様の背負われた 定めなのでござりましょう。 653 01:08:08,461 --> 01:08:14,450 ♪♪「遊びをせんとや」 654 01:08:14,450 --> 01:08:20,456 ♪♪「生まれけむ」 655 01:08:20,456 --> 01:08:26,462 ♪♪「戯れせんとや」 656 01:08:26,462 --> 01:08:33,135 ♪♪「生まれけん」 657 01:08:33,135 --> 01:08:45,464 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 658 01:08:45,464 --> 01:08:55,464 ♪♪「わが身さへこそ動がるれ」 659 01:09:12,791 --> 01:09:15,091 岬… 丸? 660 01:09:22,451 --> 01:09:26,956 岬丸?! 何故じゃ! 岬丸? 661 01:09:26,956 --> 01:09:31,126 岬丸? 何故 お前が…。 662 01:09:31,126 --> 01:09:34,426 岬丸… 岬丸…。 663 01:09:36,782 --> 01:09:38,782 岬丸…。 664 01:09:42,304 --> 01:09:46,804 (忠盛)犬同士で争い 負けたのであろう。 665 01:09:51,297 --> 01:09:55,097 弱いゆえ 負けたのじゃ。 父上。 666 01:10:09,632 --> 01:10:15,432 お前と血を分けた父は 法皇様だ。 667 01:10:18,290 --> 01:10:22,294 だが お前は平氏の子だ。 668 01:10:22,294 --> 01:10:27,132 平氏の子として この忠盛が育てたのだ。 669 01:10:27,132 --> 01:10:29,468 何故でござりますか? 670 01:10:29,468 --> 01:10:33,789 法皇様や王家に 取り入るためでござりますか? 671 01:10:33,789 --> 01:10:38,789 父上は まこと 王家の犬なので…。 よいか 平太! 672 01:10:42,114 --> 01:10:45,117 今のお前は→ 673 01:10:45,117 --> 01:10:49,917 平氏に飼われている 犬だ! 674 01:10:52,458 --> 01:10:57,458 俺のもとにおらねば 生きてはゆけぬ 弱い犬だ! 675 01:11:01,800 --> 01:11:04,100 死にたくなければ…。 676 01:11:10,292 --> 01:11:12,461 強くなれ! 677 01:11:12,461 --> 01:11:38,971 ♪♪~ 678 01:11:38,971 --> 01:11:44,460 <王家の犬と蔑まれた武士。→ 679 01:11:44,460 --> 01:11:52,801 その武士が 国の頂点を巡る 争いの先頭に立つ。→ 680 01:11:52,801 --> 01:11:55,287 そんな日が来るなどと→ 681 01:11:55,287 --> 01:12:03,462 このころには まだ 誰にも 思いも寄らなかっただろう。→ 682 01:12:03,462 --> 01:12:08,450 しかし 既に 清盛の戦いは始まっていた> 683 01:12:08,450 --> 01:12:13,122 お~っ! 684 01:12:13,122 --> 01:12:16,125 <清盛の最初の戦いは→ 685 01:12:16,125 --> 01:12:21,425 ふたりの 巨大な父との 戦いだった> 686 01:12:23,799 --> 01:12:27,302 無頼の高平太だ! 687 01:12:27,302 --> 01:12:30,602 俺は 父上のようにはならぬ! お前の元服が決まった。 688 01:12:33,792 --> 01:12:39,798 そちにも この もののけの血が 流れておるからじゃ。 689 01:12:39,798 --> 01:12:44,498 誰なんだ 俺は! 誰なんだ~! 690 01:12:47,122 --> 01:12:52,461 平清盛! 院北面の武士として ご奉公つかまつる! 691 01:12:52,461 --> 01:12:55,781 ここで行われておるは 政だ。 692 01:12:55,781 --> 01:12:59,451 貴様という男は どこまで バカなんだ! 693 01:12:59,451 --> 01:13:03,151 清盛様。 光る君? 694 01:13:05,290 --> 01:13:09,461 俺は 海賊王になるぞ~! 695 01:13:09,461 --> 01:13:11,463 かかれ~! 696 01:13:11,463 --> 01:13:15,163 罪なき民を泣かせて 武士など名乗れるか! 697 01:13:19,138 --> 01:13:22,124 <安芸の宮島。→ 698 01:13:22,124 --> 01:13:24,126 武士の頂点に立ち→ 699 01:13:24,126 --> 01:13:27,296 日本の覇者となった平清盛が→ 700 01:13:27,296 --> 01:13:30,096 篤く信仰したのが…> 701 01:13:33,135 --> 01:13:40,125 <壮麗な朱塗りの海上社殿は 清盛の巨大な財力と→ 702 01:13:40,125 --> 01:13:44,925 斬新な発想によって 造営されました> 703 01:13:47,449 --> 01:13:53,806 <また 平家一門が写経した経典 「平家納経」をはじめ→ 704 01:13:53,806 --> 01:13:58,794 数々の宝物を 奉納しました。→ 705 01:13:58,794 --> 01:14:03,799 神社の近くの丘に立つ…> 706 01:14:03,799 --> 01:14:07,136 <清盛が 平家の繁栄を祈願し→ 707 01:14:07,136 --> 01:14:12,457 経を彫った石を埋めたと いわれています。→ 708 01:14:12,457 --> 01:14:16,795 厳島神社は 平家の栄華を→ 709 01:14:16,795 --> 01:14:20,495 今も 我々に伝えているのです>