1 00:00:34,197 --> 00:00:36,866 (平忠盛)平氏の棟梁は→ 2 00:00:36,866 --> 00:00:39,202 清盛と定める。 3 00:00:39,202 --> 00:00:43,689 <清盛に託された 父 忠盛の思い。→ 4 00:00:43,689 --> 00:00:47,860 それは 30年前に遡ります> 5 00:00:47,860 --> 00:00:52,198 (白河法皇)母親には 命をもって あがなってもらおう。 6 00:00:52,198 --> 00:00:54,200 舞子! 7 00:00:54,200 --> 00:01:01,190 <母を殺され 実の父 白河法皇に 捨てられた 幼き日の清盛> 8 00:01:01,190 --> 00:01:04,527 死にたくなければ 強くなれ! 9 00:01:04,527 --> 00:01:10,032 <忠盛は 我が子として引き取ります。→ 10 00:01:10,032 --> 00:01:12,535 やがて 成長した清盛> 11 00:01:12,535 --> 00:01:14,520 (平清盛)俺は 父上のようにはならぬ! 12 00:01:14,520 --> 00:01:16,520 (平忠正)平氏と縁を切れ。 13 00:01:19,191 --> 00:01:21,861 <一門から孤立しながらも→ 14 00:01:21,861 --> 00:01:25,531 清盛には 揺るぎない信念がありました> 15 00:01:25,531 --> 00:01:28,367 罪なき民を泣かせて→ 16 00:01:28,367 --> 00:01:31,687 武士など名乗れるか~! 17 00:01:31,687 --> 00:01:34,874 <忠盛は確信していました。→ 18 00:01:34,874 --> 00:01:39,862 清盛こそが 未来を変える 大きな力となる事を> 19 00:01:39,862 --> 00:01:42,865 お前は なくてはならぬ男だ。 20 00:01:42,865 --> 00:01:47,703 平氏にも これから先の世にも。 21 00:01:47,703 --> 00:01:52,191 まこと そなたは 琵琶の如き女子じゃ。 22 00:01:52,191 --> 00:01:57,530 <妻 明子をめとり 2人の子の父となった清盛。→ 23 00:01:57,530 --> 00:02:01,033 しかし 最愛の伴侶を 病で失います> 24 00:02:01,033 --> 00:02:03,536 だから ここで 琵琶を弾じるのは やめよ! 25 00:02:03,536 --> 00:02:05,538 (時子)何故に…。 下手くそゆえだ! 26 00:02:05,538 --> 00:02:07,540 <後妻となった時子は→ 27 00:02:07,540 --> 00:02:11,193 悲しみ癒えぬ 清盛の心の支えとなります。→ 28 00:02:11,193 --> 00:02:16,532 朝廷が 激しい権力争いに 明け暮れる中→ 29 00:02:16,532 --> 00:02:21,203 もはや 武士の力なしには 国を治められなくなっていました> 30 00:02:21,203 --> 00:02:23,689 俺が この剣を振り回すのは→ 31 00:02:23,689 --> 00:02:28,194 院や摂関家の 小競り合いに 巻き込まれるためではない! 32 00:02:28,194 --> 00:02:31,197 武士の世をつくるためじゃ。→ 33 00:02:31,197 --> 00:02:35,201 それがため 我らは 太刀を振るってきた。→ 34 00:02:35,201 --> 00:02:40,901 それがため 武士は 今の世に生きておるのだ! 35 00:02:43,542 --> 00:02:47,029 <忠盛から受け継いだ遺志を胸に→ 36 00:02:47,029 --> 00:02:53,029 平氏の新しい棟梁が 今 ここに誕生したのです> 37 00:02:58,524 --> 00:03:15,191 ♪♪~(テーマ音楽) 38 00:03:15,191 --> 00:05:33,691 ♪♪~ 39 00:05:41,871 --> 00:05:46,358 (源頼朝)<偉大なる平氏の棟梁 忠盛亡きあと→ 40 00:05:46,358 --> 00:05:49,195 新しき棟梁となった清盛は→ 41 00:05:49,195 --> 00:05:54,195 忠盛の館と 家人たちを引き継ぐ事となった> 42 00:05:59,538 --> 00:06:06,212 <清盛の下 平氏は やがて 巨大な力をつけていく。→ 43 00:06:06,212 --> 00:06:09,865 あくまでも やがて> 44 00:06:09,865 --> 00:06:57,165 ♪♪~ 45 00:06:59,198 --> 00:07:01,698 平清盛である! 46 00:07:04,270 --> 00:07:07,206 (平盛国)皆 存じております。 47 00:07:07,206 --> 00:07:10,206 うむ… さようか。 48 00:07:14,196 --> 00:07:17,366 俺が棟梁となった上は→ 49 00:07:17,366 --> 00:07:22,866 亡き父上の 固き志を継ぐ。 50 00:07:24,540 --> 00:07:28,877 すなわち…→ 51 00:07:28,877 --> 00:07:31,577 武士の世を目指す! 52 00:07:34,867 --> 00:07:39,188 これは 棟梁である俺の→ 53 00:07:39,188 --> 00:07:46,862 そして 平氏一門の志と心得よ! 54 00:07:46,862 --> 00:07:49,562 (一同)ははっ! 55 00:07:51,200 --> 00:07:54,036 とりわけ 重盛。 はい。 56 00:07:54,036 --> 00:07:56,872 基盛。 はい。 57 00:07:56,872 --> 00:08:01,527 そなたたちは いずれ 天下一の もののふの一門を→ 58 00:08:01,527 --> 00:08:06,365 背負う身である事を 覚悟しておけ。 (2人)はい。 59 00:08:06,365 --> 00:08:13,205 清三郎 清四郎 2人の弟たちの よき手本となるのじゃ。 60 00:08:13,205 --> 00:08:15,205 (2人)はい。 61 00:08:33,542 --> 00:08:36,862 (伊藤忠清)重盛様 なかなかにござります。→ 62 00:08:36,862 --> 00:08:40,866 それど 少々 肩に力が入り過ぎにござります。 63 00:08:40,866 --> 00:08:43,866 重盛は 真面目すぎるのじゃ。 64 00:08:47,373 --> 00:08:49,692 ゆっくりと構えて。 65 00:08:49,692 --> 00:08:51,710 当たった 当たった! 66 00:08:51,710 --> 00:08:54,363 基盛様は 力が抜け過ぎにござります。 67 00:08:54,363 --> 00:08:56,532 要領のよい奴じゃ。 68 00:08:56,532 --> 00:09:00,369 ♪♪~ 69 00:09:00,369 --> 00:09:06,025 (忠清)さすが 頼盛様。 お見事にござります。→ 70 00:09:06,025 --> 00:09:11,096 では 次は 経盛様。 経盛様? 71 00:09:11,096 --> 00:09:25,878 ♪♪~ 72 00:09:25,878 --> 00:09:27,878 (忠清)いま一度。 73 00:09:32,534 --> 00:09:34,534 いま一度。 74 00:09:39,041 --> 00:09:45,864 構えが よろしくありませぬ。 さあ 構えて。 このように…。 75 00:09:45,864 --> 00:09:47,866 (平経盛)痛い。 痛いです。 76 00:09:47,866 --> 00:09:50,853 経盛様は 鍛えようが足りませぬな。 77 00:09:50,853 --> 00:09:52,871 (平教盛)わしが射る! 78 00:09:52,871 --> 00:10:08,871 ♪♪~ 79 00:10:08,871 --> 00:10:10,873 (一同)おお~。 80 00:10:10,873 --> 00:10:15,694 (平家貞)我ら平氏の所領に ござりまする。 81 00:10:15,694 --> 00:10:19,531 ほう~ かように ぎょうさん あったのか。 82 00:10:19,531 --> 00:10:24,186 皆が お上に 米を しかと納めておるかどうか→ 83 00:10:24,186 --> 00:10:28,524 先の殿は 常々 目を光らせておいででした。 84 00:10:28,524 --> 00:10:30,876 これだけの所領にか。 はい。 85 00:10:30,876 --> 00:10:34,546 (盛国)殿。 家成様の 道中の警固を頼まれたのでは? 86 00:10:34,546 --> 00:10:37,032 さようであった。 ならびに 鳥羽の院より仰せつかった→ 87 00:10:37,032 --> 00:10:39,034 仏塔の件は? それは…。 88 00:10:39,034 --> 00:10:42,855 殿。 家人たちへの米のあてがえは 済んでいるのでござりまするか? 89 00:10:42,855 --> 00:10:49,528 (兎丸)おい。 そろそろ博多から 積み荷が届く頃ちゃうんか? 90 00:10:49,528 --> 00:10:54,528 全て 棟梁のつとめにござります。 91 00:10:59,188 --> 00:11:03,025 (時子)今宵は 殿が棟梁となって 初めての宴じゃ。 92 00:11:03,025 --> 00:11:05,544 うまきものを た~んと こしらえよ。 93 00:11:05,544 --> 00:11:07,544 (一同)はい! 94 00:11:11,200 --> 00:11:15,537 (池禅尼)棟梁の妻となって 何かと分からぬ事もあろう。 95 00:11:15,537 --> 00:11:19,541 戸惑う事あらば 何でも尋ねるがよい。 96 00:11:19,541 --> 00:11:23,529 ありがとうござります。 97 00:11:23,529 --> 00:11:28,534 時に… 時子殿。 はい。 98 00:11:28,534 --> 00:11:33,534 まこと これで足りるのか? えっ? 99 00:11:38,527 --> 00:11:43,527 さあ 皆々 存分に食うがよい! ん? 100 00:11:50,522 --> 00:11:55,194 …と言えるか! 何じゃ この膳は。 (時子)申し訳ありませぬ。→ 101 00:11:55,194 --> 00:11:57,362 こんなに大勢集まるとは 思いませなんだ。 102 00:11:57,362 --> 00:11:59,531 みんなに たんと食わせるは お前のつとめぞ。 103 00:11:59,531 --> 00:12:01,533 今すぐ どうにかせよ! (盛国)殿。→ 104 00:12:01,533 --> 00:12:05,537 無理を仰せになってはなりませぬ。 分かりました! 105 00:12:05,537 --> 00:12:08,857 では 私が 今から 魚を取ってまいります! 106 00:12:08,857 --> 00:12:13,195 盛国 支度せよ。 更に無理な仰せにござりまする。 107 00:12:13,195 --> 00:12:17,366 (頼盛)では 腹の代わりに 耳を満たしては頂けませぬか? 108 00:12:17,366 --> 00:12:21,687 私が幼き頃には 宴で一門の女たちが→ 109 00:12:21,687 --> 00:12:24,206 楽を奏しておったように 思いまする。 110 00:12:24,206 --> 00:12:30,195 おお 確か北の方様も 琵琶をたしなんでおいででしたな。 111 00:12:30,195 --> 00:12:35,033 義姉上の和琴も ひさかたぶりに聴きたいものじゃ。 112 00:12:35,033 --> 00:12:40,539 では 時子殿 支度を致しましょうか。 113 00:12:40,539 --> 00:12:46,361 申し訳ありませぬ。 琵琶は とうに やめてしまいました。 114 00:12:46,361 --> 00:12:51,199 いくら稽古しても 上達しませぬゆえ つまりませぬ。 115 00:12:51,199 --> 00:12:55,203 お前という奴は それでも 棟梁の妻か?! 116 00:12:55,203 --> 00:12:59,524 (鳴き声) 117 00:12:59,524 --> 00:13:04,863 (藤原家成)ハハハハ ご苦心なさって いるように ござりまするな。 118 00:13:04,863 --> 00:13:09,368 今更ながら 父上には 頭が下がります。 119 00:13:09,368 --> 00:13:11,870 かように さまざまなつとめを→ 120 00:13:11,870 --> 00:13:17,693 お一人で こなしておいでだったとは。 121 00:13:17,693 --> 00:13:21,196 その忠盛殿に代わる 新しき平氏の棟梁には→ 122 00:13:21,196 --> 00:13:24,533 やんごとなき方々も 関心を向けておられます。 123 00:13:24,533 --> 00:13:33,375 そこで 私の別邸にて 歌会を催しまする。 歌会? 124 00:13:33,375 --> 00:13:36,044 鳥羽の法皇様や美福門院様→ 125 00:13:36,044 --> 00:13:41,366 上皇様や摂関家の方々も お招き致しますゆえ→ 126 00:13:41,366 --> 00:13:43,869 清盛殿にも→ 127 00:13:43,869 --> 00:13:47,669 一首 お詠み頂きます。 128 00:13:49,541 --> 00:13:52,694 それだけは 何とぞ! 歌は 不得手にて。 129 00:13:52,694 --> 00:13:57,032 フフフ 棟梁は歌が詠めず 妻は琵琶が弾けずでは→ 130 00:13:57,032 --> 00:14:00,202 お話になりませぬな。 まことじゃな。 131 00:14:00,202 --> 00:14:06,858 お前が笑うな! 殿。 覚悟を決めて下さりませ。 132 00:14:06,858 --> 00:14:11,858 お題は 「春」としておりまする。 133 00:14:17,703 --> 00:14:22,190 殿亡きあとも こうして 何かと気にかけて頂き→ 134 00:14:22,190 --> 00:14:26,194 痛み入りまする。 135 00:14:26,194 --> 00:14:30,532 禅尼殿。 私は あなたのいとこ。 136 00:14:30,532 --> 00:14:37,039 そして 清盛殿 亡き家盛殿ご兄弟の→ 137 00:14:37,039 --> 00:14:39,524 加冠役ですよ。 138 00:14:39,524 --> 00:14:45,197 三位を目前にしながら 亡くなられた忠盛殿のご遺志。 139 00:14:45,197 --> 00:14:51,370 きっと 清盛殿に 遂げて頂けまするよう→ 140 00:14:51,370 --> 00:14:56,370 力の限り お助けする所存にござります。 141 00:15:02,030 --> 00:15:06,351 信西殿 頼む。 このとおりじゃ! 142 00:15:06,351 --> 00:15:08,704 頼みの西行は 高野山に籠もっておる。 143 00:15:08,704 --> 00:15:11,857 信西殿なら 歌くらい詠めるだろう? 144 00:15:11,857 --> 00:15:15,557 (信西)きっぱりと お断りする! えっ? 何故じゃ? 145 00:15:21,933 --> 00:15:26,922 帝の御身 いつ どうなるやもしれぬ。 えっ? 146 00:15:26,922 --> 00:15:35,530 ♪♪~ 147 00:15:35,530 --> 00:15:39,201 (信西)もとより お体が ご丈夫にはおわさなんだが→ 148 00:15:39,201 --> 00:15:43,872 近頃 ますます お悪いと聞く。→ 149 00:15:43,872 --> 00:15:48,193 お后のお一人 呈子様は ご懐妊されたが→ 150 00:15:48,193 --> 00:15:51,196 無事に生まれてくるかどうか。→ 151 00:15:51,196 --> 00:15:54,866 また 男子か否か。→ 152 00:15:54,866 --> 00:16:02,190 帝の母君 美福門院様も 大層 気をもんでおいでじゃ。 153 00:16:02,190 --> 00:16:05,360 もしもの事あらば その時は→ 154 00:16:05,360 --> 00:16:09,531 再び 世の力のありようが 変わってこよう。 155 00:16:09,531 --> 00:16:15,520 此度の歌会 その力の一角に そなたと平氏一門が→ 156 00:16:15,520 --> 00:16:20,520 連なる事ができるかどうかを 占う機会と心得るが よろしい。 157 00:16:22,861 --> 00:16:25,714 信西殿が駄目なら やはり…。 158 00:16:25,714 --> 00:16:29,534 いや 待て待て。 高野山に…。 (源義朝)清盛。 159 00:16:29,534 --> 00:16:31,870 おお 義朝ではないか。 160 00:16:31,870 --> 00:16:35,373 貴様 平氏の棟梁となったそうだな。 161 00:16:35,373 --> 00:16:40,195 おお。 何か不平があるか? 162 00:16:40,195 --> 00:16:44,199 祝いを申す。 まこと めでたき限り。 163 00:16:44,199 --> 00:16:47,536 これより先は 我らの代が しかと働かねば→ 164 00:16:47,536 --> 00:16:52,536 武士の地位は高まらぬ。 貴様が 力をつけるは よい事じゃ。 165 00:16:55,544 --> 00:16:57,529 何かあったのか? 166 00:16:57,529 --> 00:16:59,865 殿。 167 00:16:59,865 --> 00:17:04,865 そなたも来ておったのか。 はい。 中宮様のお使いにて。 168 00:17:08,874 --> 00:17:12,194 お久しゅうござります。 その節は…。 169 00:17:12,194 --> 00:17:15,530 えっ? えっ? 170 00:17:15,530 --> 00:17:22,037 覚えておらぬか? いつぞや 市で会うた 酒売りの娘だ。 171 00:17:22,037 --> 00:17:25,190 このお酒 買うては頂けませぬか? 172 00:17:25,190 --> 00:17:29,027 ♪♪~ 173 00:17:29,027 --> 00:17:34,727 あっ! な… 何故?! 俺の妻とした。 174 00:17:36,701 --> 00:17:40,539 あと三月もすれば 子も生まれる。 175 00:17:40,539 --> 00:17:43,041 貴様には 随分 後れを取ったが→ 176 00:17:43,041 --> 00:17:48,864 俺も ようやく 従五位下 下野守に任ぜられる事になった。 177 00:17:48,864 --> 00:17:54,369 常盤がおったゆえ 俺は どんな事もできた。 178 00:17:54,369 --> 00:17:58,669 常盤は 俺の心の支えなのだ。 179 00:18:03,194 --> 00:18:10,201 あの義朝が あんな優しげな目をするとはのう。 180 00:18:10,201 --> 00:18:17,525 しかし それが かえって 頼もしく思えた。 181 00:18:17,525 --> 00:18:20,028 家を背負う男子には→ 182 00:18:20,028 --> 00:18:26,034 それを支える女子が 欠かせぬという事じゃ。 183 00:18:26,034 --> 00:18:30,021 そなたの役目は大きいぞ。 時子。 184 00:18:30,021 --> 00:18:51,821 ♪♪~ 185 00:18:53,862 --> 00:18:59,200 <そのころ 私は まだ 七つの幼子であったが→ 186 00:18:59,200 --> 00:19:05,500 父が 母を置いて何をしているかは 分かっていた> 187 00:19:07,192 --> 00:19:13,192 父上は ひどうござりまする。 いつも 母上を 一人にして。 188 00:19:20,705 --> 00:19:23,875 (由良御前)鬼武者。 189 00:19:23,875 --> 00:19:29,197 殿は 源氏を背負うて立つお方。 190 00:19:29,197 --> 00:19:33,034 子を増やすのは 大事な つとめじゃ。 191 00:19:33,034 --> 00:19:35,034 されど…。 192 00:19:36,705 --> 00:19:38,857 常盤というお方は→ 193 00:19:38,857 --> 00:19:42,861 中宮 呈子様に お仕えしておいでだそうな。 194 00:19:42,861 --> 00:19:50,368 殿が より 帝に 近う寄れるやもしれぬのなら→ 195 00:19:50,368 --> 00:19:53,168 喜ばしい事ではないか。 196 00:19:59,861 --> 00:20:29,040 ♪♪~ 197 00:20:29,040 --> 00:20:31,693 父上 お呼びにござりましょうか? 198 00:20:31,693 --> 00:20:34,195 (源為義)おお 義賢 よう 参った。 199 00:20:34,195 --> 00:20:36,895 (鎌田通清)おお これは 二の君。 ああ。 200 00:20:43,705 --> 00:20:48,359 これを そなたに授けたいと思うてな。 201 00:20:48,359 --> 00:20:51,196 殿! それは…。 202 00:20:51,196 --> 00:20:55,200 源氏重代の太刀 友切じゃ。 203 00:20:55,200 --> 00:21:05,026 ♪♪~ 204 00:21:05,026 --> 00:21:08,863 それを持ち 東国へ参れ。 205 00:21:08,863 --> 00:21:12,867 東国は 既に 義朝の兄上が 力を広げになっておるのでは? 206 00:21:12,867 --> 00:21:15,370 それゆえにこそじゃ! 207 00:21:15,370 --> 00:21:18,170 義朝に並ぶ力をつけよ! 208 00:21:19,858 --> 00:21:22,158 かしこまりました! 209 00:21:26,197 --> 00:21:32,353 殿。 いかなる事にござりますか? 友切を授けるとは すなわち→ 210 00:21:32,353 --> 00:21:35,857 義賢様を いずれ 源氏の棟梁に するという事になります! 211 00:21:35,857 --> 00:21:38,877 義朝様は どうなります? 212 00:21:38,877 --> 00:21:45,517 忠盛が死んで 清盛が平氏の棟梁となった。 213 00:21:45,517 --> 00:21:50,872 我らが捕らえ 白河院に差し出した あの赤子がな。 214 00:21:50,872 --> 00:21:52,872 それが何です? 215 00:21:54,876 --> 00:22:00,532 忠盛が 見事に 育て上げおったのだ。 216 00:22:00,532 --> 00:22:03,535 (通清)殿とて 義朝様を…。 217 00:22:03,535 --> 00:22:09,235 ♪♪~ 218 00:22:11,526 --> 00:22:17,826 (崇徳上皇)雅仁。 帝のお見舞いに参らぬか? 219 00:22:19,701 --> 00:22:25,701 母は違えど そなたにとっても弟じゃ。 220 00:22:30,195 --> 00:22:37,018 帝など 早う 身まかられればよいのに。 221 00:22:37,018 --> 00:22:39,537 もしもの事があらば→ 222 00:22:39,537 --> 00:22:43,374 上皇様のお子 重仁様が→ 223 00:22:43,374 --> 00:22:46,211 即位あそばされるが 順当。 224 00:22:46,211 --> 00:22:50,198 さすれば 父である上皇様が→ 225 00:22:50,198 --> 00:22:55,537 ついに 政ができまする。 226 00:22:55,537 --> 00:22:59,237 めったな事を言うでない。 227 00:23:00,875 --> 00:23:03,875 まさか 朕が さような事を…。 228 00:23:11,853 --> 00:23:18,526 (藤原教長)上皇様。 藤原家成より 歌会の案内にござります。 229 00:23:18,526 --> 00:23:25,526 新しく平氏の棟梁となった 平清盛が 歌を詠むとか。 230 00:23:38,379 --> 00:23:45,870 基盛様 間違うておいでです。 よう ご覧下さりませ。 231 00:23:45,870 --> 00:23:50,858 書は不得手じゃ。 やっても 上達などせぬ! 232 00:23:50,858 --> 00:23:57,365 基盛! 盛国に教えてもらう ありがたさ 忘れたか?! 233 00:23:57,365 --> 00:23:59,367 盛国は漁師の生まれにて→ 234 00:23:59,367 --> 00:24:03,187 若き頃は 読み書きも できなんだと聞く。 はあ。 235 00:24:03,187 --> 00:24:05,373 それが 父上の家臣となり→ 236 00:24:05,373 --> 00:24:07,859 家貞より教えを受けて 読み書きを学び→ 237 00:24:07,859 --> 00:24:10,194 熱心に稽古し そして 今や→ 238 00:24:10,194 --> 00:24:13,197 こうして 我らに 教えるほどになったのだ。 239 00:24:13,197 --> 00:24:17,035 盛国の教えてくれる この一文字一文字に→ 240 00:24:17,035 --> 00:24:20,355 血と汗と涙が詰まっておるのだ! (盛国)そこまで…。 241 00:24:20,355 --> 00:24:23,855 分かった 分かった。 分かりましたよ。 242 00:24:25,426 --> 00:24:27,862 清三郎も しかと心得よ。 243 00:24:27,862 --> 00:24:31,862 我らは 平氏の棟梁の子ぞ。 はい。 244 00:24:37,021 --> 00:24:39,521 ありがとうございまする。 245 00:24:43,544 --> 00:24:46,531 (平時忠)よいか? 清三郎。 246 00:24:46,531 --> 00:24:50,868 お前たちは 今のところ 4人兄弟じゃ。 247 00:24:50,868 --> 00:24:55,189 そのうち お前は何番目じゃ? 3番目です。 248 00:24:55,189 --> 00:25:00,194 だが お前は 姉上の1番目の子じゃ。 249 00:25:00,194 --> 00:25:06,367 正妻の1番目の子が 清三郎などと いかにも おかしい。 250 00:25:06,367 --> 00:25:11,873 これが どういう事か分かるか? 分かりませぬ。 251 00:25:11,873 --> 00:25:16,527 義兄上は… お前の父は→ 252 00:25:16,527 --> 00:25:22,367 先の奥方様に それは惚れておられたゆえな→ 253 00:25:22,367 --> 00:25:29,167 お前よりも 重盛と基盛が かわいいのだ。 254 00:25:31,542 --> 00:25:36,864 お前は いずれ邪魔になって 寺へでもやられよう。 255 00:25:36,864 --> 00:25:44,864 それゆえ お前は 文も武も わきまえずともよいのじゃ。 256 00:25:50,194 --> 00:25:55,194 う~ん 春… 春。 257 00:25:57,201 --> 00:26:01,205 春といえば…→ 258 00:26:01,205 --> 00:26:03,691 桜。 259 00:26:03,691 --> 00:26:05,693 桜といえば…。 260 00:26:05,693 --> 00:26:14,035 「花園の 胡蝶をさへや 下草に→ 261 00:26:14,035 --> 00:26:20,041 秋まつ虫は うとく見るらむ」。 262 00:26:20,041 --> 00:26:22,026 いま一度 言うてみよ。 263 00:26:22,026 --> 00:26:27,098 六条院の宴にて 紫の上が詠んだ歌にござります。 264 00:26:27,098 --> 00:26:29,867 また 「源氏物語」か。 265 00:26:29,867 --> 00:26:37,041 時に 光る君 36歳。 紫の上 28歳。 266 00:26:37,041 --> 00:26:41,028 あら? 今の殿と私と 同じではござりませぬか! 267 00:26:41,028 --> 00:26:43,030 邪魔じゃ。 向こうへ行け。 268 00:26:43,030 --> 00:26:46,033 この一首に 平氏と武士の行く末が かかっておるのじゃ! 269 00:26:46,033 --> 00:26:48,186 (生田)殿。 何じゃ?! 270 00:26:48,186 --> 00:26:50,186 三の君が…。 271 00:26:51,856 --> 00:26:56,694 これ。 何をなされます? 清三郎様 どうなされた…。 272 00:26:56,694 --> 00:27:00,031 書の稽古など致しませぬ! (基盛)では 弓の稽古はどうじゃ? 273 00:27:00,031 --> 00:27:03,231 弓も太刀も 清三郎には要りませぬ! 274 00:27:05,853 --> 00:27:07,853 清三郎! 275 00:27:10,191 --> 00:27:13,528 お前は それでも平氏の子か?! おやめ下さりませ!→ 276 00:27:13,528 --> 00:27:15,546 何か 訳あっての事に ござりましょう。 277 00:27:15,546 --> 00:27:18,546 たたかないでやって下さりませ。 278 00:27:23,354 --> 00:27:28,376 俺が 大事な歌会を控えておる事は 分かっておるだろう? 279 00:27:28,376 --> 00:27:31,529 家の事は そなたの役目であろうが! 280 00:27:31,529 --> 00:27:34,029 申し訳ありませぬ。 281 00:27:36,517 --> 00:27:39,036 膳の数は間違える 琵琶は弾けぬ。 282 00:27:39,036 --> 00:27:45,877 あげく 清三郎を かように 情けなき者に育ておって! 283 00:27:45,877 --> 00:27:51,866 明子ならば もっと しかとした 棟梁の妻となっておったぞ! 284 00:27:51,866 --> 00:28:08,699 ♪♪~ 285 00:28:08,699 --> 00:28:12,870 (盛国)北の方様。 ほっておけ! 286 00:28:12,870 --> 00:28:16,874 私が言うたのです。 287 00:28:16,874 --> 00:28:25,174 清三郎に 「義兄上は お前より 重盛と基盛が かわいいのだ」と。 288 00:28:28,035 --> 00:28:31,189 何故 さような事を? 姉上が琵琶をやめたは→ 289 00:28:31,189 --> 00:28:34,041 義兄上が言うたからですよ。 290 00:28:34,041 --> 00:28:39,864 耳に残る明子様の音色を かき消されとうないと。 291 00:28:39,864 --> 00:28:46,537 琵琶をやめよと申したのは 下手くそゆえではない。 292 00:28:46,537 --> 00:28:48,523 えっ? 293 00:28:48,523 --> 00:28:55,196 耳に残る… 明子の音色を→ 294 00:28:55,196 --> 00:28:57,496 かき消されとうないのだ。 295 00:28:59,867 --> 00:29:04,872 姉上は それを 今も守っておいでなのです。 296 00:29:04,872 --> 00:29:07,375 十何年も前の事ぞ。 297 00:29:07,375 --> 00:29:10,575 ですから 十何年も 守っておいでなのです。 298 00:29:16,367 --> 00:29:18,369 私は 楽して暮らしとうて→ 299 00:29:18,369 --> 00:29:24,358 姉上に 平氏の若殿の妻となるよう 勧めました。 300 00:29:24,358 --> 00:29:28,696 そういう男にござります。 301 00:29:28,696 --> 00:29:32,199 されど 義兄上よりは はるかに→ 302 00:29:32,199 --> 00:29:35,202 姉上の事を分かってるつもりです。 303 00:29:35,202 --> 00:29:43,194 ♪♪~ 304 00:29:43,194 --> 00:29:46,380 北の方様。 305 00:29:46,380 --> 00:29:50,351 来るでない。 一人にせよ。 306 00:29:50,351 --> 00:30:03,851 ♪♪~ 307 00:30:09,203 --> 00:30:14,859 明子ならば もっと しかとした 棟梁の妻となっておったぞ! 308 00:30:14,859 --> 00:30:18,195 されど 義兄上よりは はるかに→ 309 00:30:18,195 --> 00:30:21,695 姉上の事を分かってるつもりです。 310 00:30:33,194 --> 00:30:49,527 ♪♪~ 311 00:30:49,527 --> 00:30:54,865 <我ら源氏には あまり 縁なき事であったが→ 312 00:30:54,865 --> 00:31:01,872 歌会とは それぞれの思い渦巻く 政の場である> 313 00:31:01,872 --> 00:31:22,209 ♪♪~ 314 00:31:22,209 --> 00:31:31,869 「朝夕に→ 315 00:31:31,869 --> 00:31:41,862 花待つころは→ 316 00:31:41,862 --> 00:31:51,522 思ひ寝の→ 317 00:31:51,522 --> 00:32:00,698 夢のうちにぞ→ 318 00:32:00,698 --> 00:32:08,198 咲きはじめける」。 319 00:32:12,193 --> 00:32:17,031 (家成)さすがは上皇様 何とも雅なお歌にござりまする。 320 00:32:17,031 --> 00:32:19,867 (藤原忠通) 花の開くを待つうちに寝入り→ 321 00:32:19,867 --> 00:32:23,037 夢の中で桜が咲く。 322 00:32:23,037 --> 00:32:25,022 美しくも→ 323 00:32:25,022 --> 00:32:27,041 はかなげに おじゃりまする。 324 00:32:27,041 --> 00:32:32,096 (得子)まこと 上皇様のお心が籠もったお歌。 325 00:32:32,096 --> 00:32:34,198 きっと 夜ごと→ 326 00:32:34,198 --> 00:32:39,520 夢の中で 政をなさって おいでなのでござりましょうな。 327 00:32:39,520 --> 00:32:44,542 (鳥羽法皇)得子 よさぬか。 328 00:32:44,542 --> 00:32:50,242 (家成)続いての 一首でございます。 329 00:33:03,861 --> 00:33:07,031 生田 来るなと言うておろう。 330 00:33:07,031 --> 00:33:09,531 (清三郎)母上。 331 00:33:14,205 --> 00:33:17,858 (重盛)私と基盛には 母が亡くなる あの日に→ 332 00:33:17,858 --> 00:33:21,362 母上が弾じて下さった 琵琶の音色こそが→ 333 00:33:21,362 --> 00:33:23,864 耳に残っておりまする。 334 00:33:23,864 --> 00:33:28,864 その話をしたところ 清三郎も聴きたいと。 335 00:33:33,874 --> 00:33:38,929 では 方々 新たに平氏の棟梁となられた→ 336 00:33:38,929 --> 00:33:42,929 清盛殿の一首でございます。 337 00:34:01,852 --> 00:34:04,852 成親 いかがしたのじゃ? 338 00:34:06,874 --> 00:34:10,361 (成親)読めませぬ。 339 00:34:10,361 --> 00:34:12,530 (家成)何故じゃ? 340 00:34:12,530 --> 00:34:15,366 かようなもの 読めませぬ。 (家成)どういう事じゃ? 341 00:34:15,366 --> 00:34:22,189 「重盛に 基盛 それに清三郎→ 342 00:34:22,189 --> 00:34:27,027 清四郎 みな われらの子なり」! 343 00:34:27,027 --> 00:34:30,827 …と 詠みまして ござります。 344 00:34:34,368 --> 00:34:38,372 (藤原頼長)何じゃ? それは。 お題は「春」ぞ。→ 345 00:34:38,372 --> 00:34:42,209 春らしいものが 何一つ 詠み込まれておらぬではないか。 346 00:34:42,209 --> 00:34:46,196 いや その前に→ 347 00:34:46,196 --> 00:34:50,200 もはや 歌ではない。 348 00:34:50,200 --> 00:34:54,500 安芸守。 今のは何ぞ? 349 00:34:56,523 --> 00:35:02,863 はっ。 重盛 基盛 清三郎 清四郎とは→ 350 00:35:02,863 --> 00:35:05,699 私の4人の子の名にござりまする。 351 00:35:05,699 --> 00:35:09,370 お題は「春」ぞ! 私事にござりまするが→ 352 00:35:09,370 --> 00:35:12,206 歌の事で心を奪われてしまい→ 353 00:35:12,206 --> 00:35:16,210 妻に 言うてはならぬ事を 言うてしまいました。 354 00:35:16,210 --> 00:35:20,864 それより先は 妻の事が心を占め→ 355 00:35:20,864 --> 00:35:25,869 歌の事など 考えられなくなりました。 356 00:35:25,869 --> 00:35:32,526 先の妻と 2人の子をもうけたあと 後添いとして迎えた妻ゆえに→ 357 00:35:32,526 --> 00:35:38,866 心の内では 引け目も あったのでござりましょう。 358 00:35:38,866 --> 00:35:43,203 されど 妻は さような思いは おくびにも出さず→ 359 00:35:43,203 --> 00:35:48,258 いつも明るく まこと…→ 360 00:35:48,258 --> 00:35:51,362 春の…→ 361 00:35:51,362 --> 00:35:55,199 日だまりの如き女子にござります。 362 00:35:55,199 --> 00:36:04,541 ♪♪~ 363 00:36:04,541 --> 00:36:09,196 父 忠盛より 平氏の全てを受け継いだ私が→ 364 00:36:09,196 --> 00:36:13,033 それを 世のお役に 立てられるかどうか→ 365 00:36:13,033 --> 00:36:17,037 やんごとなき方々の 一堂に会する この歌会は→ 366 00:36:17,037 --> 00:36:22,526 それを占う場であったと 存じまする。 367 00:36:22,526 --> 00:36:25,546 さようなる場であればこそ→ 368 00:36:25,546 --> 00:36:32,202 この平清盛 きっぱりと 申し上げまする! 369 00:36:32,202 --> 00:36:35,873 私は 妻や子 親 兄弟→ 370 00:36:35,873 --> 00:36:41,528 家人たち すなわち 我が一門の者たちを→ 371 00:36:41,528 --> 00:36:46,016 何より 大事に思うておりまする! 372 00:36:46,016 --> 00:36:55,542 ♪♪~ 373 00:36:55,542 --> 00:36:58,195 そういう事にござりますれば 家成様。 374 00:36:58,195 --> 00:37:00,864 えっ? 平氏の棟梁→ 375 00:37:00,864 --> 00:37:03,534 平清盛お披露目の歌会→ 376 00:37:03,534 --> 00:37:08,205 まずは これまでとして 頂きとうござります。 377 00:37:08,205 --> 00:37:14,862 ♪♪~ 378 00:37:14,862 --> 00:37:20,862 何とも 諸刃の剣の如き男じゃ。 379 00:37:23,370 --> 00:37:30,210 だが 最も我らに足りぬものを 持っておる。 380 00:37:30,210 --> 00:37:35,866 ♪♪~ 381 00:37:35,866 --> 00:37:40,921 (雅仁親王) 「重盛に 基盛 それに清三郎→ 382 00:37:40,921 --> 00:37:46,360 清四郎 みな われらの子なり」。 383 00:37:46,360 --> 00:37:50,864 (信西)まこと 人を食った男にござりまするな。 384 00:37:50,864 --> 00:37:53,534 信西。 385 00:37:53,534 --> 00:37:56,036 いかが見なさる? 386 00:37:56,036 --> 00:38:02,036 平清盛は 世の災いとなるか 宝となるか。 387 00:38:05,863 --> 00:38:09,063 私には 関わりのない事。 388 00:38:21,862 --> 00:38:26,867 そうは まいりませぬぞ 雅仁様。 389 00:38:26,867 --> 00:38:33,167 あなた様こそが 我が掌中の玉にござります。 390 00:38:35,876 --> 00:38:37,861 時子! 391 00:38:37,861 --> 00:39:12,061 ♪♪~(琵琶) 392 00:39:18,202 --> 00:39:22,356 (時子)殿! お帰りなさりませ! 393 00:39:22,356 --> 00:39:26,860 父上に 申し上げておきまする! 394 00:39:26,860 --> 00:39:30,531 基盛も私も 母上がおればこそ→ 395 00:39:30,531 --> 00:39:33,534 恋しき実の母を亡くしてからも ずっと→ 396 00:39:33,534 --> 00:39:35,686 健やかに生きてまいりました! 397 00:39:35,686 --> 00:39:41,875 さよう! いずれも 我らの大事な母上です! 398 00:39:41,875 --> 00:39:48,575 母上を傷つけるような事を申さば 父上といえども許しませぬ! 399 00:39:53,370 --> 00:39:56,523 急いで帰ってこずとも→ 400 00:39:56,523 --> 00:40:01,361 殿のお心は 通じておったようにござりますな。 401 00:40:01,361 --> 00:40:15,542 ♪♪~ 402 00:40:15,542 --> 00:40:17,742 俺にも聴かせよ。 403 00:40:20,364 --> 00:40:22,664 そなたの琵琶じゃ。 404 00:40:25,202 --> 00:40:34,194 心配するな。 そなたの音色と 明子の音色は まるで違う。 405 00:40:34,194 --> 00:40:36,894 いずれも 忘れはせぬ。 406 00:40:40,183 --> 00:40:42,183 はい。 407 00:40:47,524 --> 00:41:06,193 ♪♪~(琵琶) 408 00:41:06,193 --> 00:41:11,198 <清盛が 何よりも 身内を大事にすると→ 409 00:41:11,198 --> 00:41:15,535 やんごとなき方々の御前で 言い切った一方で→ 410 00:41:15,535 --> 00:41:20,540 我ら源氏の骨肉の争いが 始まろうとしていた> 411 00:41:20,540 --> 00:41:23,527 友切を義賢に授けたとは いかに?! 412 00:41:23,527 --> 00:41:27,197 源氏の跡継ぎは私ではなく 義賢だと仰せか?! 若殿! 413 00:41:27,197 --> 00:41:32,252 義朝。 誇らしき我が子よ。 414 00:41:32,252 --> 00:41:36,356 お前は強うなりすぎた。 415 00:41:36,356 --> 00:41:44,197 おのが父の誇りを踏みにじって 何の痛みも覚えぬほどにな! 416 00:41:44,197 --> 00:41:50,203 さような者に 源氏を背負わせる訳にはいかぬ! 417 00:41:50,203 --> 00:41:55,275 ♪♪~ 418 00:41:55,275 --> 00:42:03,533 それが… 父上のお考えにござりますれば→ 419 00:42:03,533 --> 00:42:06,853 私も 私の道を貫くのみ! 420 00:42:06,853 --> 00:42:16,046 ♪♪~ 421 00:42:16,046 --> 00:42:20,534 (鎌田正清)父上も 同じ考えにござりまするか? 422 00:42:20,534 --> 00:42:22,534 無論。 423 00:42:25,205 --> 00:42:30,193 ならば 私も同様に。 424 00:42:30,193 --> 00:42:36,199 親子の絆よりも 主従の絆を大事に致します。 425 00:42:36,199 --> 00:42:47,861 ♪♪~ 426 00:42:47,861 --> 00:42:53,533 <そして 源氏も平氏も→ 427 00:42:53,533 --> 00:43:00,207 世の大きな流れに いやおうなく 身内を巻き込んでゆく事となる> 428 00:43:00,207 --> 00:43:20,207 ♪♪~ 429 00:43:23,196 --> 00:43:28,535 やっと 面白う生きる機会が 訪れようとしておるのじゃ! 430 00:43:28,535 --> 00:43:33,235 帝のご容体 芳しからず! いや~っ! 431 00:43:36,860 --> 00:43:40,530 一門の中にも 騒ぎだした者が おるようです。 432 00:43:40,530 --> 00:43:45,530 白河院の呪縛より 解き放っては頂けませぬか? 433 00:43:51,208 --> 00:43:54,361 <三方を山に囲まれた この地は→ 434 00:43:54,361 --> 00:43:58,365 東国における 源氏の拠点として繁栄しました。→ 435 00:43:58,365 --> 00:44:06,373 源義朝は 10代の頃 父親と別れ 東国に旅立ち→ 436 00:44:06,373 --> 00:44:11,194 寿福寺がある この辺りに 屋敷を構えます。→ 437 00:44:11,194 --> 00:44:16,867 豪族の争いに介入して 東国の武士を束ね→ 438 00:44:16,867 --> 00:44:19,870 勢力を拡大した義朝は→ 439 00:44:19,870 --> 00:44:25,870 この地を拠点に 再び 京へ進出しました> 440 00:44:29,362 --> 00:44:34,851 <後に平家を倒した 義朝の息子 頼朝は→ 441 00:44:34,851 --> 00:44:37,037 源氏の守り神でもある→ 442 00:44:37,037 --> 00:44:42,526 鶴岡八幡宮を中心とした 町づくりを行いました。→ 443 00:44:42,526 --> 00:44:50,226 ここ 鎌倉は 源氏と共に 武士の世を見つめてきたのです>