1 00:00:34,520 --> 00:00:37,006 (平清盛)叔父上は→ 2 00:00:37,006 --> 00:00:41,006 一門に欠かせぬお人に ござります! 3 00:00:46,515 --> 00:00:54,006 <敗軍の将となった叔父 忠正を 再び 一門に迎え入れる。→ 4 00:00:54,006 --> 00:00:59,011 それが 平氏の棟梁 清盛の決断でした。→ 5 00:00:59,011 --> 00:01:04,517 しかし 思いも寄らぬ裁断が下されます> 6 00:01:04,517 --> 00:01:09,589 (信西)播磨守清盛。 そなたの叔父 平忠正と→ 7 00:01:09,589 --> 00:01:19,089 その子 長盛 忠綱 正綱 道正の 処分が決まった。 8 00:01:20,850 --> 00:01:22,850 死罪じゃ。 9 00:01:32,845 --> 00:01:49,679 ♪♪~(テーマ音楽) 10 00:01:49,679 --> 00:04:07,879 ♪♪~ 11 00:04:10,519 --> 00:04:16,842 帝に背き奉ったは大罪。 命をもって償うほかはない。→ 12 00:04:16,842 --> 00:04:20,346 なまぬるい処分をすれば この乱れは収まらぬ。 13 00:04:20,346 --> 00:04:22,515 そもそも 死罪などという法はないはず。 14 00:04:22,515 --> 00:04:24,850 古にはあった。 さようなものを今更! 15 00:04:24,850 --> 00:04:29,188 死罪が廃されたは 世が それを要さなんだため。 16 00:04:29,188 --> 00:04:34,176 それに値する罪を犯す者あらば 執り行うが 政というもの。 17 00:04:34,176 --> 00:04:40,516 だからというて 身内を斬れとは非情にすぎる! 18 00:04:40,516 --> 00:04:44,003 元は 王家 摂関家の争いに駆り出され→ 19 00:04:44,003 --> 00:04:47,339 命懸けで戦うた武士が 何故 この上→ 20 00:04:47,339 --> 00:04:49,692 さような苦しみを 背負わねばならぬ?! 21 00:04:49,692 --> 00:04:54,180 それは そなたたちが 武士であるゆえじゃ。 22 00:04:54,180 --> 00:04:57,016 いつまで 武士を 犬扱いするおつもりか?! 23 00:04:57,016 --> 00:05:01,170 従わぬなら 官位を剥奪するのみ。 24 00:05:01,170 --> 00:05:05,858 せんだって与えた 播磨守の職は無論の事→ 25 00:05:05,858 --> 00:05:09,558 領地 財宝 ことごとく召し上げる。 26 00:05:12,014 --> 00:05:14,016 卑劣な…。 27 00:05:14,016 --> 00:05:25,845 ♪♪~ 28 00:05:25,845 --> 00:05:28,347 (平盛国)殿。 29 00:05:28,347 --> 00:05:33,853 お願い致しまする。 成親様。 30 00:05:33,853 --> 00:05:39,174 此度の件ばかりは 私の力では いかんともしがたく…。 31 00:05:39,174 --> 00:05:42,511 そこを何とぞ…。 帝に お取り次ぎを! 32 00:05:42,511 --> 00:05:49,211 私とて さんざんに お諫めしたのです! されど…。 33 00:05:51,520 --> 00:05:54,857 申し訳ござりませぬ。 34 00:05:54,857 --> 00:05:59,345 我が身の腑甲斐なさ…→ 35 00:05:59,345 --> 00:06:02,197 お許し下さりませ。 36 00:06:02,197 --> 00:06:16,497 ♪♪~ 37 00:06:19,515 --> 00:06:21,850 左馬頭義朝。 38 00:06:21,850 --> 00:06:26,188 そなたの父 源為義と その子…。 39 00:06:26,188 --> 00:06:31,243 (源頼朝)<時を同じくして 我が父 義朝にも また→ 40 00:06:31,243 --> 00:06:34,443 沙汰が言い渡された> 41 00:06:36,682 --> 00:06:39,182 斬首せよ。 42 00:06:46,342 --> 00:06:52,514 (源義朝)おそれながら 我が父と弟たちが→ 43 00:06:52,514 --> 00:06:54,850 そこまでの罪を犯したとは 思えませぬ。 44 00:06:54,850 --> 00:06:59,521 戦場で あいまみえても 父と 命のやり取りをする。 45 00:06:59,521 --> 00:07:04,193 そう言い切ったは そなたぞ。→ 46 00:07:04,193 --> 00:07:07,513 戦は まだ終わっておらぬ。 47 00:07:07,513 --> 00:07:10,182 お許し下さりませ! 48 00:07:10,182 --> 00:07:12,351 恩賞も何も 返上つかまつる! 49 00:07:12,351 --> 00:07:15,854 返上つかまつるゆえ 命ばかりは何とぞ! 何とぞ! 50 00:07:15,854 --> 00:07:22,154 平清盛は 叔父と その子らを斬る。 51 00:07:26,181 --> 00:07:30,853 清盛は 分かっておるに違いない。 52 00:07:30,853 --> 00:07:34,690 この先 武士が 一層 力を持つために→ 53 00:07:34,690 --> 00:07:39,178 今 何をせねばならぬかを。 54 00:07:39,178 --> 00:08:14,847 ♪♪~ 55 00:08:14,847 --> 00:08:17,516 何故 連れ戻したりした?! (鎌田正清)殿! 56 00:08:17,516 --> 00:08:19,501 お前が余計な事をせなんだら→ 57 00:08:19,501 --> 00:08:24,173 父上は ご無事で お逃げに なっておったやもしれぬのだ! 58 00:08:24,173 --> 00:08:27,843 何故じゃ?! 何故じゃ?! 申してみよ! 59 00:08:27,843 --> 00:08:31,343 (由良御前)殿…。 何故じゃ?! 60 00:08:34,016 --> 00:08:38,187 (伊藤忠清)今宵 ひそかに お逃がし致しましょう。 61 00:08:38,187 --> 00:08:41,507 西国の縁者を頼れば いくらでも かくまえるはず。 62 00:08:41,507 --> 00:08:44,009 (平時忠)見つかれば 一門が 罪に問われまするぞ。 63 00:08:44,009 --> 00:08:47,679 (平教盛)それより 信西入道に 賄を渡してみてはどうか? 64 00:08:47,679 --> 00:08:50,516 それで考えを翻すお方とも 思えませぬ。 65 00:08:50,516 --> 00:08:54,169 (平経盛)ならば 帝に じきじきに。 (時忠)それこそ 不忠の極み。 66 00:08:54,169 --> 00:08:56,855 (平重盛)叔父上 要らぬ事ばかり言わず→ 67 00:08:56,855 --> 00:09:01,844 真面目に お考え下さりませ。 (時忠)私は 至って真面目だが。 68 00:09:01,844 --> 00:09:12,844 ♪♪~ 69 00:09:26,351 --> 00:09:29,171 此度のお沙汰→ 70 00:09:29,171 --> 00:09:35,171 叔父上ならびに そのお子でおわす 4人のご兄弟を…。 71 00:09:39,181 --> 00:09:43,481 「斬首せよ」との仰せにござります。 72 00:09:49,842 --> 00:09:54,680 されど 従う気はござりませぬ。 すぐに 手だてを…。 73 00:09:54,680 --> 00:09:56,980 (平忠正)承知した。 74 00:10:01,520 --> 00:10:05,190 いつ 斬られる? 75 00:10:05,190 --> 00:10:10,846 叔父上! わしが 何より恐れておるのは→ 76 00:10:10,846 --> 00:10:14,516 己が平氏の災いとなる事じゃ。 77 00:10:14,516 --> 00:10:19,816 両二日のうちには 行えとの仰せにござりまする。 78 00:10:29,598 --> 00:10:31,683 お前が斬れ。 79 00:10:31,683 --> 00:10:39,525 ♪♪~ 80 00:10:39,525 --> 00:10:41,510 さような…。 81 00:10:41,510 --> 00:10:44,310 見届けてほしいと言うたな。 82 00:10:47,516 --> 00:10:51,516 己が平清盛であるという事を。 83 00:10:53,522 --> 00:10:56,525 ならば お前が斬れ。 84 00:10:56,525 --> 00:11:12,507 ♪♪~ 85 00:11:12,507 --> 00:11:15,307 (源為義)乱暴に扱うでない。 86 00:11:17,529 --> 00:11:22,184 友切は 源氏重代の太刀ぞ。 87 00:11:22,184 --> 00:11:36,848 ♪♪~ 88 00:11:36,848 --> 00:11:43,005 髭切と 名を改めましてござります。 89 00:11:43,005 --> 00:11:45,023 さようか。 90 00:11:45,023 --> 00:12:22,177 ♪♪~ 91 00:12:22,177 --> 00:12:25,177 殿上人になったそうじゃな。 92 00:12:27,182 --> 00:12:29,182 はい。 93 00:12:32,521 --> 00:12:38,176 もう 二十数年も前か。 94 00:12:38,176 --> 00:12:43,849 平氏の棟梁 忠盛が 殿上人となった時→ 95 00:12:43,849 --> 00:12:47,849 わしは 悔しくてならなんだ。 96 00:12:50,339 --> 00:12:58,339 だが 今 お前が こうして わしの望みをかなえてくれた。 97 00:13:00,415 --> 00:13:04,115 まこと 孝行な伜じゃ。 98 00:13:16,848 --> 00:13:18,848 義朝。 99 00:13:21,019 --> 00:13:24,319 我が首を はねよ。 100 00:13:27,526 --> 00:13:32,826 源氏の棟梁の証しの その太刀で。 101 00:13:43,175 --> 00:13:51,516 親兄弟の屍の上にも 雄々しく立て。 102 00:13:51,516 --> 00:13:56,188 それが お前の選んだ道。 103 00:13:56,188 --> 00:14:01,176 源氏の栄華へと続く道じゃ。 104 00:14:01,176 --> 00:14:10,168 ♪♪~ 105 00:14:10,168 --> 00:14:15,524 殿が… 大殿を お斬りになる事となった。 106 00:14:15,524 --> 00:14:22,681 ♪♪~ 107 00:14:22,681 --> 00:14:28,520 そなたも その目で見てくるがよい。 108 00:14:28,520 --> 00:14:47,839 ♪♪~ 109 00:14:47,839 --> 00:14:51,839 (平頼盛) 申し訳ござりませぬ 叔父上。 110 00:14:57,332 --> 00:15:00,332 申し訳ござりませぬ! 111 00:15:03,355 --> 00:15:06,555 お前のせいではない。 いいえ! 112 00:15:09,845 --> 00:15:12,180 顔を上げよ。 113 00:15:12,180 --> 00:15:20,522 ♪♪~ 114 00:15:20,522 --> 00:15:26,522 わしの苦しみは 平氏が ついえる事じゃ。 115 00:15:28,847 --> 00:15:36,547 ここで 身内を斬る痛みを 乗り越えてこそ 一門は栄える。 116 00:15:38,857 --> 00:15:44,513 そのためならば わしは 喜んで斬られよう。 117 00:15:44,513 --> 00:15:52,838 ♪♪~ 118 00:15:52,838 --> 00:15:55,638 (平家貞)殿。 119 00:15:57,843 --> 00:16:01,143 申し訳ござりませぬ。 120 00:16:02,848 --> 00:16:06,501 申し訳ござりませぬ! 121 00:16:06,501 --> 00:16:41,001 ♪♪~ 122 00:16:54,015 --> 00:17:00,215 殿。 刻限に… ござりまする。 123 00:17:28,683 --> 00:17:33,338 (忠正)長盛 正綱→ 124 00:17:33,338 --> 00:17:39,194 忠綱 道正。→ 125 00:17:39,194 --> 00:17:46,518 断じて 一門を恨むではない。 126 00:17:46,518 --> 00:17:52,218 恨むなら… この父を恨め。 127 00:18:00,198 --> 00:18:04,519 ご無礼つかまつりまする。 128 00:18:04,519 --> 00:18:07,819 刻限にござります。 129 00:18:18,350 --> 00:18:21,519 (清三郎)大叔父上! 130 00:18:21,519 --> 00:18:26,858 竹馬は 出来ましてござりまするか? 131 00:18:26,858 --> 00:18:34,182 ああ… すまぬ。 出来なんだ。 132 00:18:34,182 --> 00:18:37,982 では お帰りになりましたら。 133 00:18:45,176 --> 00:18:47,176 ああ。 134 00:18:49,514 --> 00:18:51,683 そうしよう。 135 00:18:51,683 --> 00:18:54,836 きっとでござりますよ! 136 00:18:54,836 --> 00:20:10,845 ♪♪~ 137 00:20:10,845 --> 00:20:13,181 (忠正)参ろう。 138 00:20:13,181 --> 00:21:22,481 ♪♪~ 139 00:21:45,857 --> 00:21:48,557 御免つかまつりまする。 140 00:23:40,171 --> 00:23:43,171 斬れ~! 清盛! 141 00:23:47,345 --> 00:23:49,545 斬れませぬ! 142 00:23:52,850 --> 00:23:55,853 斬れ 義朝。 143 00:23:55,853 --> 00:24:12,186 ♪♪~ 144 00:24:12,186 --> 00:24:14,686 斬れませぬ…。 145 00:24:17,842 --> 00:24:20,842 それでも 平氏の棟梁か?! 146 00:24:25,016 --> 00:24:34,842 わしは これより 十万億土に旅立ち 兄上に会う! 147 00:24:34,842 --> 00:24:39,180 その時 言うてほしいか! 148 00:24:39,180 --> 00:24:45,503 やはり 清盛は 棟梁の器ではなかったと! 149 00:24:45,503 --> 00:24:49,507 兄上は 間違っておったと! 150 00:24:49,507 --> 00:24:54,507 あんな赤子を引き取ったゆえ 一門は滅んだと! 151 00:24:57,515 --> 00:24:59,851 言うてほしいか! 152 00:24:59,851 --> 00:25:05,506 ♪♪~ 153 00:25:05,506 --> 00:25:11,512 わしの最後の頼みじゃ 義朝。 154 00:25:11,512 --> 00:25:18,519 お前の手で わしを黄泉路へ旅立たせてくれ。 155 00:25:18,519 --> 00:25:25,860 ♪♪~ 156 00:25:25,860 --> 00:25:31,849 斬れ! 義朝! 斬れ~! 157 00:25:31,849 --> 00:25:34,549 斬らぬか 清盛! 158 00:25:39,190 --> 00:25:41,175 うわぁ~! 159 00:25:41,175 --> 00:25:43,194 うわぁ~! 160 00:25:43,194 --> 00:26:20,848 ♪♪~ 161 00:26:20,848 --> 00:26:22,848 ああ~っ! 162 00:26:24,836 --> 00:26:32,136 (長盛)清盛様。 我らも 早う斬って下さりませ。 163 00:26:36,347 --> 00:26:39,847 父上のお姿が見えるうちに…。 164 00:26:44,188 --> 00:26:47,525 後を追いとうござります。 165 00:26:47,525 --> 00:26:54,182 (忠綱)お願い致しまする。 早う。 166 00:26:54,182 --> 00:26:59,187 (泣き声) 167 00:26:59,187 --> 00:27:03,508 義朝。 (泣き声) 168 00:27:03,508 --> 00:27:09,008 義朝… 泣くでない。 169 00:27:11,516 --> 00:27:15,816 泣かずともよい。 義朝。 170 00:27:18,356 --> 00:27:23,027 もうよい。 もうよい。 171 00:27:23,027 --> 00:27:29,183 (泣き声) 172 00:27:29,183 --> 00:27:31,483 (倒れる音) 173 00:27:33,504 --> 00:27:40,344 ♪♪~ 174 00:27:40,344 --> 00:27:42,346 ああ~っ! 175 00:27:42,346 --> 00:27:49,520 ♪♪~ 176 00:27:49,520 --> 00:27:53,691 父上! 父…。 177 00:27:53,691 --> 00:27:55,676 (源頼賢)やめよ! 178 00:27:55,676 --> 00:28:02,850 最後の頼みすら聞けぬ者が… 我らの父を 父上と呼ぶでない! 179 00:28:02,850 --> 00:28:07,338 (源頼仲) 正清! 早う 我らを斬れ!→ 180 00:28:07,338 --> 00:28:09,690 さぞかし ご無念の父上を→ 181 00:28:09,690 --> 00:28:14,195 お一人で 心細く 黄泉路を歩かせとうない! 斬れ! 182 00:28:14,195 --> 00:28:17,181 (一同)斬れ! 183 00:28:17,181 --> 00:28:19,517 (読経) 184 00:28:19,517 --> 00:28:21,502 ああ~っ! 185 00:28:21,502 --> 00:29:03,502 ♪♪~ 186 00:29:05,179 --> 00:29:09,183 (藤原師光)忠正一党 5つ 為義一党 6つ→ 187 00:29:09,183 --> 00:29:14,855 合わせて11の首 確かに 斬られました由にござります。 188 00:29:14,855 --> 00:29:19,855 (信西)さようか。 大路にて さらすがよい。 189 00:29:24,515 --> 00:29:29,186 (師光の笑い声) 190 00:29:29,186 --> 00:29:36,861 全く… 我が殿ながら お見事なものでござりまするな。 191 00:29:36,861 --> 00:29:39,680 忠正にせよ 為義にせよ→ 192 00:29:39,680 --> 00:29:42,516 死罪にまでせねばならぬほどの 咎があるとは→ 193 00:29:42,516 --> 00:29:46,687 あなた様とて思うておらぬはず。 194 00:29:46,687 --> 00:29:52,677 もとより あなた様にとって 忠正一党は どうあってもよい。 195 00:29:52,677 --> 00:29:56,514 だが 為義一党に 生きておられては困る。 196 00:29:56,514 --> 00:29:58,516 ここで 藤原摂関家の力を→ 197 00:29:58,516 --> 00:30:02,520 すっかり そいでおくためにござりまする。 198 00:30:02,520 --> 00:30:11,195 思えば あの戦のさなかより いや… その前より→ 199 00:30:11,195 --> 00:30:15,195 あなた様は こうなるように仕組んでおられた。 200 00:30:17,518 --> 00:30:23,174 殿の苛烈さ 亡き悪左府様の比では ござりませぬ。 201 00:30:23,174 --> 00:30:28,474 師光は どこまでも ついて参りまする。 202 00:31:00,344 --> 00:31:05,850 (成親)此度の事 申す言葉とてござりませぬ。 203 00:31:05,850 --> 00:31:11,550 お力になれず まこと… まこと…。 204 00:31:13,507 --> 00:31:16,844 (盛国)して 本日は? 205 00:31:16,844 --> 00:31:23,184 はい。 かような時に まことに申し訳ござりませぬが→ 206 00:31:23,184 --> 00:31:25,853 帝が宴を催されると。 207 00:31:25,853 --> 00:31:28,522 (盛国)宴? 208 00:31:28,522 --> 00:31:32,860 内裏にて 新しき世の始まりを祝いたい。 209 00:31:32,860 --> 00:31:38,160 播磨守となった清盛殿も 参上せよとの事にござりますが…。 210 00:31:42,186 --> 00:31:47,508 (成親)にわかの病と お伝え致しましょう。 211 00:31:47,508 --> 00:31:49,508 いや。 212 00:31:55,182 --> 00:31:57,182 参る。 213 00:32:00,521 --> 00:32:08,679 (成親)方々に申し上げまする。 こちらが 新しき播磨守。→ 214 00:32:08,679 --> 00:32:14,518 ご存じのとおり 此度の戦 300騎を率いて はせ参じ→ 215 00:32:14,518 --> 00:32:19,218 大いに働いた 平氏の棟梁にござります。 216 00:32:32,336 --> 00:32:38,859 かつて そなたの父 忠盛が 武士で初めて殿上人となった折→ 217 00:32:38,859 --> 00:32:41,862 私は それを許せず→ 218 00:32:41,862 --> 00:32:46,851 宴の場にて さんざんにからかい 恥をかかせた。 219 00:32:46,851 --> 00:32:51,856 されど 此度 武士が世に対し見せた働き→ 220 00:32:51,856 --> 00:32:54,859 認めざるをえぬ。→ 221 00:32:54,859 --> 00:33:00,159 この後も 常に朝廷を助けまいらせよ。 222 00:33:05,186 --> 00:33:09,190 なんと あの気位の高い関白様が…。 223 00:33:09,190 --> 00:33:12,690 驚天動地じゃ。 224 00:33:19,183 --> 00:33:21,519 (藤原信頼)さて 播磨守。 225 00:33:21,519 --> 00:33:26,519 帝より じきじきに お祝いを下される。 226 00:33:28,842 --> 00:33:32,513 (鈴の音) 227 00:33:32,513 --> 00:33:44,024 ♪♪「遊びをせんとや生まれけむ」 228 00:33:44,024 --> 00:33:55,169 ♪♪「戯れせんとや生まれけん」 229 00:33:55,169 --> 00:34:06,680 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 230 00:34:06,680 --> 00:34:11,502 ♪♪「わが身さへこそ」 231 00:34:11,502 --> 00:34:15,189 (後白河天皇) さあ 皆の者 飲めや歌え! 232 00:34:15,189 --> 00:34:17,191 じきじきの お声がけは…。 233 00:34:17,191 --> 00:34:26,517 我らは 遊ぶために生まれてきた。 戯れるために生まれてきた。 234 00:34:26,517 --> 00:34:31,522 ここにおるは 選ばれし者たち! 235 00:34:31,522 --> 00:34:36,822 面白き遊びをするを 許された者たちじゃ! 236 00:34:38,696 --> 00:34:44,896 どうじゃ? 播磨守。 生きる力が湧いてこよう! 237 00:34:47,521 --> 00:34:50,841 ぞくぞくとしてこよう! 238 00:34:50,841 --> 00:34:54,511 (笑い声) 239 00:34:54,511 --> 00:36:00,527 ♪♪~ 240 00:36:00,527 --> 00:36:07,685 此度は かように晴れがましき宴に→ 241 00:36:07,685 --> 00:36:12,189 お招き頂き…→ 242 00:36:12,189 --> 00:36:16,189 身に余る誉れにござります。 243 00:36:18,679 --> 00:36:23,517 今後とも お導き頂けますよう→ 244 00:36:23,517 --> 00:36:27,521 お願い申し上げまする。 245 00:36:27,521 --> 00:36:52,521 ♪♪~ 246 00:36:54,681 --> 00:36:59,181 何が 「遊ぶために生まれてきた」だ。 247 00:37:02,189 --> 00:37:06,889 武士の力を見せつけたところで 何も変わらぬ。 248 00:37:09,863 --> 00:37:12,663 変わっておらぬ! 249 00:37:15,185 --> 00:37:19,022 そのとおり。 250 00:37:19,022 --> 00:37:23,722 戦に勝ったからというて 何も変わらぬ。 251 00:37:26,346 --> 00:37:28,348 信西! 252 00:37:28,348 --> 00:37:33,420 そなたは 新たな荷を背負うた。 253 00:37:33,420 --> 00:37:36,690 叔父を斬ったという重き荷を。 254 00:37:36,690 --> 00:37:43,180 それは そなたが…。 そなたには それだけの力があるという事じゃ。 255 00:37:43,180 --> 00:37:46,850 まがまがしくも輝かしき定めを 背負うて→ 256 00:37:46,850 --> 00:37:50,850 道を切り開き 生きてゆく力が。 257 00:37:54,191 --> 00:37:57,891 宝となれ 清盛。 258 00:37:59,847 --> 00:38:05,547 全ての重き荷を背負うて この国の宝となるのじゃ。 259 00:38:07,521 --> 00:38:12,192 気楽な事を言うな! 260 00:38:12,192 --> 00:38:17,014 太刀を手にした事もない者が→ 261 00:38:17,014 --> 00:38:19,814 気楽な事を言うな! 262 00:38:25,189 --> 00:38:27,489 太刀なら…。 263 00:38:31,845 --> 00:38:34,845 太刀なら 私も振るうておる。 264 00:38:38,685 --> 00:38:45,526 この腐った世を 根底より たたき直すため→ 265 00:38:45,526 --> 00:38:50,347 目には見えぬ太刀を。 266 00:38:50,347 --> 00:38:56,503 その返り血と 己の血へどにまみれて生きておる。 267 00:38:56,503 --> 00:39:07,514 ♪♪~ 268 00:39:07,514 --> 00:39:10,314 もう なれ合いは終わりじゃ。 269 00:39:12,853 --> 00:39:22,512 この信西 知力をもって そなたの野心を支えてしんぜる。 270 00:39:22,512 --> 00:39:27,512 そなたは武力をもって 私の政を補え。 271 00:39:32,005 --> 00:39:34,005 清盛! 272 00:39:36,526 --> 00:39:41,181 共に… 世を変えようぞ。 273 00:39:41,181 --> 00:39:52,481 ♪♪~ 274 00:39:54,177 --> 00:39:56,680 (時子)滋子 つとめに出よ。 275 00:39:56,680 --> 00:39:58,682 えっ? 276 00:39:58,682 --> 00:40:02,686 此度の戦にて 多くの方々が職を追われ→ 277 00:40:02,686 --> 00:40:11,178 後宮にも人手が足らぬと聞く。 そなた どなたかに お仕えせよ。 278 00:40:11,178 --> 00:40:13,847 いつぞや お断り申し上げたはずです。 279 00:40:13,847 --> 00:40:16,350 私は 一門が世にきらめくために 使われるは…。 280 00:40:16,350 --> 00:40:23,173 一人で生きておると思うでないぞ。 そなたは 平氏の棟梁の義妹。 281 00:40:23,173 --> 00:40:27,177 進んで 一門のお役に立つ事をせよ。 282 00:40:27,177 --> 00:40:33,333 いかがなさったのです? 姉上らしゅうもない。 283 00:40:33,333 --> 00:40:37,854 今になって ようよう分かったのじゃ。 284 00:40:37,854 --> 00:40:44,854 武士の妻 棟梁の妻になるとは いかなる事かを。 285 00:40:46,680 --> 00:40:52,853 殿を… お頼み申します。 286 00:40:52,853 --> 00:41:00,153 殿のお苦しみ 私では いかんともしがたいのです。 287 00:41:02,179 --> 00:41:04,879 (常盤御前)さような事は…。 288 00:41:11,171 --> 00:41:17,194 どうぞ お優しい子に お育てなさりませ。 289 00:41:17,194 --> 00:41:20,530 私は 鬼武者を→ 290 00:41:20,530 --> 00:41:24,184 強い男子に 育てねばなりませぬゆえ。 291 00:41:24,184 --> 00:41:36,179 ♪♪~ 292 00:41:36,179 --> 00:41:43,520 父上。 私は 元服しとうござります! 293 00:41:43,520 --> 00:41:47,858 一刻も早う 大人になりとうござります! 294 00:41:47,858 --> 00:41:50,844 早う大人になり→ 295 00:41:50,844 --> 00:41:54,347 強い武者となって→ 296 00:41:54,347 --> 00:41:57,851 父上を お支えしとうござります! 297 00:41:57,851 --> 00:42:10,180 ♪♪~ 298 00:42:10,180 --> 00:42:16,520 本日より 「頼朝」と名乗るがよい。 299 00:42:16,520 --> 00:42:19,506 ありがとうござりまする。 300 00:42:19,506 --> 00:42:27,848 ♪♪~ 301 00:42:27,848 --> 00:42:32,185 <保元の乱を戦い抜いた平清盛は→ 302 00:42:32,185 --> 00:42:38,485 武士の世へと続く道を 更に 邁進してゆく事となる> 303 00:42:41,845 --> 00:42:46,145 いま一度 皆に言うておく。 304 00:42:48,852 --> 00:42:53,152 平氏は 常に 一蓮托生! 305 00:42:54,841 --> 00:42:58,512 一門の繁栄を築き上げるが→ 306 00:42:58,512 --> 00:43:03,212 一人一人の背負うた使命と 心得よ! 307 00:43:04,851 --> 00:43:06,851 (一同)ははっ。 308 00:43:11,007 --> 00:43:13,693 <だが その道のりには→ 309 00:43:13,693 --> 00:43:20,493 一層 険しく 過酷な定めが 待ち受けていた> 310 00:43:23,520 --> 00:43:28,820 これは 朝廷と俺との相撲じゃ。 よう 見ておるがよい。 311 00:43:30,527 --> 00:43:32,512 そなたの相撲には あきれたわい。 312 00:43:32,512 --> 00:43:35,849 信西入道のもくろみが 分からぬか? 313 00:43:35,849 --> 00:43:38,668 貴様も 用が済めば捨てられる。 314 00:43:38,668 --> 00:43:41,021 いろいろと うるさい奴じゃ。 315 00:43:41,021 --> 00:43:44,221 黙って 俺に従え。 316 00:43:49,346 --> 00:43:53,183 <京都市下京区。→ 317 00:43:53,183 --> 00:43:58,505 名水で知られた左女牛井は この一帯に広がっていた→ 318 00:43:58,505 --> 00:44:03,505 源氏堀川館の井戸だったと 伝わっています> 319 00:44:06,847 --> 00:44:11,685 <源為義は 藤原摂関家に仕えるも→ 320 00:44:11,685 --> 00:44:15,522 出世には 恵まれませんでした。→ 321 00:44:15,522 --> 00:44:23,680 保元の乱では 息子 義朝と敵対し 敗北します。→ 322 00:44:23,680 --> 00:44:27,517 当時の貴族の日記「兵範記」では→ 323 00:44:27,517 --> 00:44:33,340 為義は 都の北にある船岡山で 処刑されています。→ 324 00:44:33,340 --> 00:44:39,529 処刑を命じられたのは 息子 義朝でした。→ 325 00:44:39,529 --> 00:44:41,681 為義は 死の間際まで→ 326 00:44:41,681 --> 00:44:45,685 義朝が 「父を斬った不当人」と 非難される事を→ 327 00:44:45,685 --> 00:44:48,855 案じたといいます。→ 328 00:44:48,855 --> 00:44:51,841 保元の乱 勝利の裏には→ 329 00:44:51,841 --> 00:44:56,541 苦悩する武士たちの姿が あったのです>