1 00:00:37,175 --> 00:00:42,180 (源頼朝)<平治の乱に敗れ 流罪となった私は→ 2 00:00:42,180 --> 00:00:46,184 伊豆で 変わらぬ日々を送っていた。→ 3 00:00:46,184 --> 00:00:48,169 一方 清盛は→ 4 00:00:48,169 --> 00:00:50,188 交易を要とした→ 5 00:00:50,188 --> 00:00:52,173 国づくりを 目指して→ 6 00:00:52,173 --> 00:00:55,873 朝廷での力を着実に増していった> 7 00:01:03,685 --> 00:01:06,504 <朝廷との結び付きを強めるため→ 8 00:01:06,504 --> 00:01:11,576 清盛は 滋子と後白河上皇の婚礼を認め…> 9 00:01:11,576 --> 00:01:13,678 (平清盛)この先→ 10 00:01:13,678 --> 00:01:17,181 藤原摂関家を お支えできるほどに→ 11 00:01:17,181 --> 00:01:19,834 平家を 更に繁栄させてみせましょう。 12 00:01:19,834 --> 00:01:23,171 <更に 娘 盛子を→ 13 00:01:23,171 --> 00:01:26,841 藤原基実の妻としたが→ 14 00:01:26,841 --> 00:01:31,179 それを快く思わない者も多かった> 15 00:01:31,179 --> 00:01:33,181 武士とて→ 16 00:01:33,181 --> 00:01:36,181 夢くらいは 見たいであろう。 17 00:01:39,170 --> 00:01:41,189 (後白河上皇)そなた→ 18 00:01:41,189 --> 00:01:45,176 朝廷を思うままに 操るつもりであろう。 19 00:01:45,176 --> 00:01:48,846 だまされるところであった。 20 00:01:48,846 --> 00:01:55,853 <しかし 私にとって そんな都の出来事も全て→ 21 00:01:55,853 --> 00:01:58,553 幻のようであった> 22 00:02:00,508 --> 00:02:17,675 ♪♪~(テーマ音楽) 23 00:02:17,675 --> 00:04:36,175 ♪♪~ 24 00:04:43,688 --> 00:04:45,840 <永万元年。→ 25 00:04:45,840 --> 00:04:50,845 清盛は 武士として 初めて大納言にのぼった> 26 00:04:50,845 --> 00:04:53,848 公卿になって 僅か5年。 27 00:04:53,848 --> 00:05:00,855 ここまで のぼれるとは 夢にも思いませなんだ。 28 00:05:00,855 --> 00:05:04,842 大納言清盛 帝の御ため→ 29 00:05:04,842 --> 00:05:10,842 摂政 基実様のもと 一心に働く所存にござります。 30 00:05:12,667 --> 00:05:17,738 <それは 前代未聞の事であり→ 31 00:05:17,738 --> 00:05:24,011 前代未聞の事は 公卿たちの 最も忌み嫌う事であった> 32 00:05:24,011 --> 00:05:28,516 さて 方々 都近くの泊の→ 33 00:05:28,516 --> 00:05:32,169 大がかりな改修を お許し願いとうござります。 34 00:05:32,169 --> 00:05:36,173 これにより 大船が 行き来でき→ 35 00:05:36,173 --> 00:05:40,511 朝廷の貢ぎ物も 速やかに運べましょう。 36 00:05:40,511 --> 00:05:44,348 大輪田泊あたりが よろしいかと存じます。 37 00:05:44,348 --> 00:05:49,186 まずは これを ご覧頂きたく…。 (基房)もうよい。→ 38 00:05:49,186 --> 00:05:54,008 次。 おお 重陽の宴の事でおじゃるが…。 39 00:05:54,008 --> 00:05:58,508 おお 間もなくでござりますな。 40 00:06:07,838 --> 00:06:11,842 (基実)まあ そう 気を落とされますな 舅殿。 41 00:06:11,842 --> 00:06:17,498 いずれ 大臣となれますように お取り計らい致しますゆえ。 42 00:06:17,498 --> 00:06:20,184 かたじけない。 43 00:06:20,184 --> 00:06:25,506 おお そうじゃ。 出雲に流された 前右少弁時忠は→ 44 00:06:25,506 --> 00:06:28,342 ご赦免となりました。 45 00:06:28,342 --> 00:06:33,848 おお…。 万事 私に お任せあれ。 46 00:06:33,848 --> 00:06:37,848 ありがたき幸せ。 では。 47 00:06:44,692 --> 00:06:50,514 随分と 仲の およろしい事で。→ 48 00:06:50,514 --> 00:06:53,351 舅と婿だからというて→ 49 00:06:53,351 --> 00:06:57,672 藤原摂関家の嫡男とも あろう者が→ 50 00:06:57,672 --> 00:07:01,509 武士ふぜいに そこまで 肩入れせずともよいでしょう。 51 00:07:01,509 --> 00:07:05,997 (基実)控えよ。 平家と 手を携えよとは 父上のご遺言ぞ。 52 00:07:05,997 --> 00:07:16,340 父上は 平家の犬になれとまでは 言うてはおりますまい。 ハッハッハッ! 53 00:07:16,340 --> 00:07:18,342 (兼実)基実の兄上は→ 54 00:07:18,342 --> 00:07:23,414 平家に差し出された 人質のようなもの。 55 00:07:23,414 --> 00:07:28,114 おつらいお立場なので ござりましょう。 56 00:07:31,005 --> 00:07:36,510 ♪♪「舞へ 舞へ」 57 00:07:36,510 --> 00:07:40,164 (藤原成親)やはり 万事先例が大事の朝廷では→ 58 00:07:40,164 --> 00:07:43,501 清盛様も 大納言になられたとはいえ→ 59 00:07:43,501 --> 00:07:48,172 そう やすやすと 政には関わらせてもらえぬ様子。 60 00:07:48,172 --> 00:07:53,160 されど 摂政 基実様が 強い後ろ盾となっている以上→ 61 00:07:53,160 --> 00:08:00,835 力は そがれませぬ。 いま少し こちらから歩み寄られてみては? 62 00:08:00,835 --> 00:08:08,008 歩み寄るじゃと? アハハハハ! 63 00:08:08,008 --> 00:08:16,851 さような事はせずとも いずれ 清盛は 我が前に ひれ伏そう。 64 00:08:16,851 --> 00:08:26,677 ♪♪「馬の子や牛の子に蹴させてん」 65 00:08:26,677 --> 00:08:29,680 (平盛国)我が殿は 今→ 66 00:08:29,680 --> 00:08:33,184 この 大納言の座に おいでになりまする。 67 00:08:33,184 --> 00:08:35,669 (平重衡)武士では 初めての事と聞いておる。 68 00:08:35,669 --> 00:08:38,672 さようでござりまする 重衡様。→ 69 00:08:38,672 --> 00:08:43,744 さて その大納言の次に高い官職は→ 70 00:08:43,744 --> 00:08:46,180 宗盛様 何でござりましょう? 71 00:08:46,180 --> 00:08:49,333 えっ? 内大臣。 72 00:08:49,333 --> 00:08:54,333 (盛国)よう ご存じで。 知盛様。 今 言おうと思うたのじゃ。 73 00:08:57,341 --> 00:09:01,345 だが まだ その上があるのだぞ。→ 74 00:09:01,345 --> 00:09:04,849 太政大臣じゃ。 この国で 一番偉いのじゃ。 75 00:09:04,849 --> 00:09:08,185 (盛国)ちと 違いまするな 宗盛様。 76 00:09:08,185 --> 00:09:12,006 確かに 太政大臣は 奈良の昔であれば→ 77 00:09:12,006 --> 00:09:15,843 地位としては 人臣の極みでござりました。 78 00:09:15,843 --> 00:09:20,915 されど 今は 実務を伴わぬ いわば 名ばかりにて→ 79 00:09:20,915 --> 00:09:27,505 かえって 政には口出しできぬ お役目なのでござりまする。 80 00:09:27,505 --> 00:09:31,175 (徳子)盛国。 何でござりまするかな? 徳子様。 81 00:09:31,175 --> 00:09:35,012 最も偉いのは 帝ではないのか? 82 00:09:35,012 --> 00:09:37,331 さようにござりまする。 83 00:09:37,331 --> 00:09:41,168 その帝のおそば近く お支えする大臣に→ 84 00:09:41,168 --> 00:09:44,839 殿は のぼろうとして おいでなのでござりまする。 85 00:09:44,839 --> 00:09:49,894 父上は まこと 偉いお方なのじゃな。 すごいのう。 86 00:09:49,894 --> 00:09:53,347 にぎやかじゃのう。 これは殿 お帰りなさいませ。 87 00:09:53,347 --> 00:09:56,350 お帰りなさいませ 父上! お帰りなさいませ 父上! 88 00:09:56,350 --> 00:10:02,173 お帰りなさいませ 大納言様。 何じゃ。 89 00:10:02,173 --> 00:10:05,509 父上 早う 大臣にのぼられますよう。 90 00:10:05,509 --> 00:10:10,209 (宗盛)早う。 うむ。 まあ 見ておれ。 91 00:10:13,017 --> 00:10:17,521 どうじゃ? 大納言のつとめに 励んでおるか? 92 00:10:17,521 --> 00:10:21,675 はっ。 摂政 基実様のお導きにより→ 93 00:10:21,675 --> 00:10:25,512 新参者の私にも 何かと役目がござります。 94 00:10:25,512 --> 00:10:28,332 摂政様には熱心に尽くし→ 95 00:10:28,332 --> 00:10:32,670 上皇様には こうして 貢ぎ物だけというのは→ 96 00:10:32,670 --> 00:10:35,470 あまりに あからさまでは? 97 00:10:39,009 --> 00:10:41,209 大儀であった。 98 00:11:03,000 --> 00:11:07,004 (朝子)にわかに呼び立ててすまぬ。 (西光)いえ。 99 00:11:07,004 --> 00:11:11,504 西光殿! 清盛殿。 100 00:11:17,081 --> 00:11:21,781 ごぶさたを。 まこと 久しい。 101 00:11:23,504 --> 00:11:29,343 西光殿。 私は いよいよ 信西殿の目指した→ 102 00:11:29,343 --> 00:11:33,681 宋との交易を要とした国づくりを 進める所存。 103 00:11:33,681 --> 00:11:41,338 私は 貴殿の事を信用できませぬ。 亡き主の敵 義朝の嫡男を→ 104 00:11:41,338 --> 00:11:49,179 きっと死罪にすると誓いながら 流罪で済ませたお方ゆえ。 105 00:11:49,179 --> 00:11:55,169 ハハハハ! 相変わらず 手厳しい。 106 00:11:55,169 --> 00:11:58,172 では これにて。 107 00:11:58,172 --> 00:12:11,502 ♪♪~ 108 00:12:11,502 --> 00:12:13,502 西光。 109 00:12:15,506 --> 00:12:22,179 そなた 寺を出て 上皇様に お仕えしてはくれぬか? 110 00:12:22,179 --> 00:12:26,834 されど 私は 世を捨てた身にて…。 111 00:12:26,834 --> 00:12:37,511 私の言葉は 亡き信西入道の言葉と心得よ。 112 00:12:37,511 --> 00:12:39,830 <西光法師は→ 113 00:12:39,830 --> 00:12:45,530 後白河院の近臣として 仕える事となった> 114 00:13:02,019 --> 00:13:06,507 藤九郎。 はい 殿。 115 00:13:06,507 --> 00:13:08,675 はい。 116 00:13:08,675 --> 00:13:14,348 近頃 八重姫が姿を見せぬ。 おお 確かに。 117 00:13:14,348 --> 00:13:17,501 病やもしれぬ。 様子を見てきてくれぬか? 118 00:13:17,501 --> 00:13:20,801 はい! 殿のためなら何なりと! 119 00:13:24,174 --> 00:13:28,846 <私は 流人の身でありながら→ 120 00:13:28,846 --> 00:13:36,854 目付役である伊東祐親の娘 八重姫と深い仲になっていた> 121 00:13:36,854 --> 00:13:40,190 ♪♪~(笙) 122 00:13:40,190 --> 00:13:46,847 <昨日が今日でも 今日が明日でも→ 123 00:13:46,847 --> 00:13:53,854 明日が昨日でも まるで変わらない日々の中→ 124 00:13:53,854 --> 00:13:58,509 ひとときの安らぎを与えてくれた 八重姫が→ 125 00:13:58,509 --> 00:14:01,495 いとしくてならなかった> 126 00:14:01,495 --> 00:14:03,514 (伊三郎)ですから→ 127 00:14:03,514 --> 00:14:05,499 もう お会いする事はできぬのです! 128 00:14:05,499 --> 00:14:11,355 何故じゃと 先ほどから尋ねておる! 129 00:14:11,355 --> 00:14:17,010 ご勘弁下さいませ。 これは 姫様の言いつけなのでござります。 130 00:14:17,010 --> 00:14:19,010 えっ? 131 00:14:34,678 --> 00:14:36,678 し~っ。 132 00:14:44,738 --> 00:14:51,512 (藤九郎)お母君に 殿との御仲が 知れたのだそうにござります。 133 00:14:51,512 --> 00:14:57,512 二度と会うてはならぬと 厳しく叱られました。 134 00:15:05,509 --> 00:15:08,178 お母君の仰せのとおりじゃ。 135 00:15:08,178 --> 00:15:12,182 目付の娘と 懇ろになるなど→ 136 00:15:12,182 --> 00:15:17,182 流人の分際をわきまえぬ 迂闊な振る舞いであった。 137 00:15:20,691 --> 00:15:23,844 許せ。 138 00:15:23,844 --> 00:15:29,844 藤九郎。 姫を 再び お送りせよ。 …はい。 139 00:15:42,679 --> 00:15:51,171 (泣き声) 140 00:15:51,171 --> 00:15:54,174 ややが…→ 141 00:15:54,174 --> 00:15:58,174 ややが できましてござります。 142 00:15:59,846 --> 00:16:05,168 都にいる父 祐親に知れたら 大ごとゆえ→ 143 00:16:05,168 --> 00:16:10,173 母は 今 私を別の男子にめとらせ→ 144 00:16:10,173 --> 00:16:15,495 そのお方の子である事にしようと 考えております。 145 00:16:15,495 --> 00:16:20,567 断れば きっと 産む前に…。 146 00:16:20,567 --> 00:16:30,177 (泣き声) 147 00:16:30,177 --> 00:16:32,877 そなたを 一人にはせぬ。 148 00:16:39,686 --> 00:16:42,186 私の子を産んでくれ。 149 00:16:44,741 --> 00:16:53,500 私が守る。 何としても 私が守るゆえ! 150 00:16:53,500 --> 00:16:55,800 そなたも…。 151 00:16:58,572 --> 00:17:01,174 おなかの子も。 152 00:17:01,174 --> 00:17:15,005 ♪♪~ 153 00:17:15,005 --> 00:17:18,175 <永万2年7月。→ 154 00:17:18,175 --> 00:17:21,675 思いもよらぬ事が起きた> 155 00:17:26,683 --> 00:17:28,835 基実様! 156 00:17:28,835 --> 00:17:35,175 (藤原邦綱)たった今 息を引き取られましてござります。 157 00:17:35,175 --> 00:17:39,680 (侍女)北の方様 大事ござりませぬか? 158 00:17:39,680 --> 00:17:42,833 盛子。 159 00:17:42,833 --> 00:17:48,839 気を しかと持て。 はい 父上。 160 00:17:48,839 --> 00:17:53,510 さあ 基通様 お父上のご冥福を→ 161 00:17:53,510 --> 00:17:55,510 祈りましょう。 162 00:18:03,503 --> 00:18:07,341 心労が たたったのでござりましょう。 163 00:18:07,341 --> 00:18:16,141 武士になど肩入れするゆえ かような事になったのじゃ。 164 00:18:18,018 --> 00:18:22,856 <左大臣 基房様は 基実様の あとを継ぎ→ 165 00:18:22,856 --> 00:18:27,911 摂政 そして 藤原氏長者となった> 166 00:18:27,911 --> 00:18:34,835 (盛国)基房様は 亡き基実様とは まるで逆のお考えをお持ちのお方。 167 00:18:34,835 --> 00:18:37,003 これまでのように そうたやすく→ 168 00:18:37,003 --> 00:18:39,523 平家を取り立てては 下さりますまい。 169 00:18:39,523 --> 00:18:41,842 (平教盛) それは いかにも まずい。→ 170 00:18:41,842 --> 00:18:43,844 頼み込んで どうにかならぬものか。 171 00:18:43,844 --> 00:18:46,997 (平頼盛)なりますまい。 (教盛)では 何とするのじゃ!? 172 00:18:46,997 --> 00:18:49,850 (平時忠)たやすい事にござります。 173 00:18:49,850 --> 00:18:52,686 基実様に 盛子をめとらせたように→ 174 00:18:52,686 --> 00:18:56,006 基房様を 新たな娘婿となさればよろしい。 175 00:18:56,006 --> 00:18:59,676 (盛国)出雲でのお暮らしは 時忠様に 何の変化も→ 176 00:18:59,676 --> 00:19:02,345 もたらさなかったものと お見受け致しまする。 177 00:19:02,345 --> 00:19:08,168 食い物も女子も なかなかであった。 178 00:19:08,168 --> 00:19:11,505 (平経盛)基実様の所領も皆→ 179 00:19:11,505 --> 00:19:13,673 基房様のものに なるのだろうか? 180 00:19:13,673 --> 00:19:15,675 (平貞能)そうなりましょうな。 181 00:19:15,675 --> 00:19:23,517 (平宗清)すなわち 基房様の権勢は 並びないものになりましょう。 182 00:19:23,517 --> 00:19:28,517 (伊藤忠清) 殿 いかがなさるおつもりで? 183 00:19:32,175 --> 00:19:35,662 大事ござりますまい! 184 00:19:35,662 --> 00:19:40,751 父上は まこと偉いお方ですゆえ。 185 00:19:40,751 --> 00:19:44,521 (笑い声) 186 00:19:44,521 --> 00:19:50,343 そうじゃな。 なんとかなろう。 187 00:19:50,343 --> 00:19:55,543 (生田)殿。 お客人にござります。 188 00:19:58,351 --> 00:20:01,188 (平重盛)藤原邦綱殿じゃ。→ 189 00:20:01,188 --> 00:20:08,512 長らく 基実様の父 忠通様の家司をつとめてこられた。 190 00:20:08,512 --> 00:20:16,503 基実様の所領について 大納言様に お伝えしたき儀がござりまして。 191 00:20:16,503 --> 00:20:18,839 聞こう。 192 00:20:18,839 --> 00:20:23,844 基実様は 広大な荘園を お持ちにござりました。 193 00:20:23,844 --> 00:20:30,544 これを 後家となられた盛子様の ものとなさっては いかが? 194 00:20:32,519 --> 00:20:37,841 基実様亡き後 摂政および氏長者の座は→ 195 00:20:37,841 --> 00:20:43,180 基房様に譲られました。 されど 藤原摂関家の嫡流は→ 196 00:20:43,180 --> 00:20:47,334 御年 七つのご嫡男 基通様。→ 197 00:20:47,334 --> 00:20:52,172 いずれ 全てを相続される権を お持ちのお方にござります。→ 198 00:20:52,172 --> 00:20:57,844 これを ご正室の盛子様が 治められるは 至極当然の事。 199 00:20:57,844 --> 00:21:01,164 (貞能)盛子様も また 御年11にござりますが…。 200 00:21:01,164 --> 00:21:05,669 それゆえにこそ 盛子様のお父上であられる→ 201 00:21:05,669 --> 00:21:08,672 大納言様が 代わって お預かりになるという→ 202 00:21:08,672 --> 00:21:12,175 大義名分が立つのです。 203 00:21:12,175 --> 00:21:17,998 この莫大な財は 生前の基実様に代わって→ 204 00:21:17,998 --> 00:21:22,836 平家を支えてくれましょう。 205 00:21:22,836 --> 00:21:28,136 邦綱殿 よき献策 痛み入る。 206 00:21:32,512 --> 00:21:37,851 (忠清)「捨てる神あれば 拾う神あり」にござりますな。 207 00:21:37,851 --> 00:21:42,505 我らは それだけの事をしてきた。 208 00:21:42,505 --> 00:21:47,510 危うい事になっても 常に こうして助けてくれる者が現れる。 209 00:21:47,510 --> 00:21:52,015 財をなげうち 武力を駆使し 身を削って→ 210 00:21:52,015 --> 00:21:59,506 それだけのものを 我らは 築き上げてきたのじゃ。 211 00:21:59,506 --> 00:22:03,806 皆 わしに続くがよい。 212 00:22:05,512 --> 00:22:07,512 (一同)ははっ。 213 00:22:09,182 --> 00:22:12,852 <その後 清盛の言葉どおりに→ 214 00:22:12,852 --> 00:22:17,507 平家がのぼる道が 更に開けていった> 215 00:22:17,507 --> 00:22:20,176 (滋子)ここにおる 我が子 憲仁は→ 216 00:22:20,176 --> 00:22:26,182 近く東宮となり やがては 次の帝となる。 217 00:22:26,182 --> 00:22:32,882 その暁には そなたに 東宮大夫となってもらいたい。 218 00:22:35,508 --> 00:22:39,846 すなわち 憲仁様にお仕えせよと? 219 00:22:39,846 --> 00:22:45,502 さよう。 やはり 身内の義兄上にと思うてな。→ 220 00:22:45,502 --> 00:22:52,509 どうか これより先 上皇様を お支えしてもらいたい。 221 00:22:52,509 --> 00:22:55,845 (時子)滋子。 222 00:22:55,845 --> 00:23:02,145 いえ 滋子様 ご立派になられて…。 223 00:23:04,354 --> 00:23:09,409 無論 上皇様をお支えするは 我らの当然のつとめ。 224 00:23:09,409 --> 00:23:14,414 されど 大納言どまりでは 朝廷で もの言えず→ 225 00:23:14,414 --> 00:23:20,714 どこまで お役に立てるか 甚だ 心もとのうござります。 226 00:23:26,843 --> 00:23:32,999 <11月11日 清盛は 内大臣に のぼった> 227 00:23:32,999 --> 00:23:38,088 (盛国)殿 おめでとうございます。 228 00:23:38,088 --> 00:23:41,341 (一同)おめでとうございます。 229 00:23:41,341 --> 00:23:47,347 なに ここからじゃ。 230 00:23:47,347 --> 00:23:53,503 よいか? ここで 一息に 右大臣にまでのぼる。 231 00:23:53,503 --> 00:23:57,841 重盛 宗盛。 232 00:23:57,841 --> 00:24:03,163 近く行われる五節にて 舞姫の舞を献上せよ。 233 00:24:03,163 --> 00:24:05,181 舞姫を? 234 00:24:05,181 --> 00:24:07,834 財は いくらでも なげうってよい。 235 00:24:07,834 --> 00:24:11,504 我ら平家とて 公卿どもに劣らぬ→ 236 00:24:11,504 --> 00:24:15,175 みやびやかな趣向を 仕立てられると→ 237 00:24:15,175 --> 00:24:19,512 しかと示してやるのじゃ。 238 00:24:19,512 --> 00:24:22,182 承知。 承知。 239 00:24:22,182 --> 00:24:31,341 ♪♪~ 240 00:24:31,341 --> 00:24:35,512 祐親。 はっ! 241 00:24:35,512 --> 00:24:39,849 忠勤に励んでおる様子。 感心じゃな。 242 00:24:39,849 --> 00:24:41,835 ははっ。 243 00:24:41,835 --> 00:24:52,535 ♪♪~ 244 00:24:54,998 --> 00:25:02,505 (北条時政)さようにござりますか。 伊東の姫君と…。 245 00:25:02,505 --> 00:25:04,507 (藤九郎)もう とうに→ 246 00:25:04,507 --> 00:25:06,509 生まれているはず なのに→ 247 00:25:06,509 --> 00:25:09,009 まだ 知らせが 来ませぬ。 248 00:25:12,332 --> 00:25:18,832 私は まこと… 不幸者じゃな。 249 00:25:20,507 --> 00:25:27,514 一人 生き延び 流人となる辱めを受け→ 250 00:25:27,514 --> 00:25:33,814 ここで また… 罪を重ねておる。 251 00:25:38,508 --> 00:25:45,849 罪とは お子をもうけた事に ござりますか?→ 252 00:25:45,849 --> 00:25:52,188 何を世迷言を…。 いかにも 佐殿。 253 00:25:52,188 --> 00:25:55,175 さような物言いをなされては→ 254 00:25:55,175 --> 00:25:59,012 生まれてくる子が 哀れにござります。→ 255 00:25:59,012 --> 00:26:03,516 祐親殿も きっと喜びましょう。 256 00:26:03,516 --> 00:26:08,216 おのが実の 孫なのでござりますゆえ。 257 00:26:11,174 --> 00:26:13,843 ≪(伊三郎) ご無礼をつかまつります! 258 00:26:13,843 --> 00:26:16,843 (藤九郎)伊三郎殿か! ござれ ござれ! 259 00:26:24,838 --> 00:26:27,338 (八重姫)頼朝様。 260 00:26:39,836 --> 00:26:42,136 男子にござります。 261 00:26:48,161 --> 00:27:24,847 ♪♪~ 262 00:27:24,847 --> 00:27:26,847 私は…。 263 00:27:29,502 --> 00:27:36,342 私は… かの戦にて→ 264 00:27:36,342 --> 00:27:40,163 親兄弟 全て亡くし→ 265 00:27:40,163 --> 00:27:46,185 もはや 身内などというものは…→ 266 00:27:46,185 --> 00:27:49,856 生涯 得られまいと思うていた。 267 00:27:49,856 --> 00:27:54,010 ♪♪~ 268 00:27:54,010 --> 00:27:56,179 それが…。 269 00:27:56,179 --> 00:28:09,676 ♪♪~ 270 00:28:09,676 --> 00:28:16,182 <昨日が今日でも 今日が明日でも→ 271 00:28:16,182 --> 00:28:21,671 明日が昨日でも まるで変わらない日々が→ 272 00:28:21,671 --> 00:28:27,471 その日を境に 変わる気がしていた> 273 00:28:32,498 --> 00:28:35,001 (盛国)重盛様も宗盛様も→ 274 00:28:35,001 --> 00:28:38,171 見目よき舞い手を得られたご様子。 275 00:28:38,171 --> 00:28:42,508 殿に ご覧頂くのを 楽しみにしておられました。 276 00:28:42,508 --> 00:28:45,828 さようか。 277 00:28:45,828 --> 00:28:51,851 では 殿 ごゆるりと お楽しみ下さりませ。 278 00:28:51,851 --> 00:28:53,851 うむ。 279 00:29:12,188 --> 00:29:43,888 ♪♪~ 280 00:29:49,008 --> 00:29:55,208 (重盛)間もなく出番ぞ。 極上の歌と舞を披露せよ。 281 00:29:57,333 --> 00:30:01,170 兄上! 重盛の兄上! 282 00:30:01,170 --> 00:30:06,175 一の舞姫が どこにも おりませぬ。 283 00:30:06,175 --> 00:30:31,184 ♪♪~ 284 00:30:31,184 --> 00:30:35,838 (宗盛)一の舞姫は 歌と舞の要にござります。→ 285 00:30:35,838 --> 00:30:39,509 何と致しましょう。 何と致しましょう。 286 00:30:39,509 --> 00:30:41,994 (盛国)何やら 騒がしゅうござりまするな。 287 00:30:41,994 --> 00:30:45,181 (宗盛)盛国! はっ。 288 00:30:45,181 --> 00:30:47,183 なんとかせよ! 289 00:30:47,183 --> 00:30:56,509 ♪♪~ 290 00:30:56,509 --> 00:31:01,509 (後白河上皇)どうじゃ? 内大臣の座の 座り心地は。 291 00:31:06,002 --> 00:31:10,002 身に余る誉れと思うておりまする。 292 00:31:13,843 --> 00:31:18,014 基実が死んだ時は ひやりとしたであろう。 293 00:31:18,014 --> 00:31:20,166 後ろ盾が無くなり→ 294 00:31:20,166 --> 00:31:26,522 そのまま 大納言にとどまるはめに なるのではないかと。 295 00:31:26,522 --> 00:31:32,845 されど さような事にはならなんだ。 296 00:31:32,845 --> 00:31:39,845 よかったのう 邦綱が よき献策をしてくれて。 297 00:31:42,839 --> 00:31:49,679 さよう。 邦綱に知恵をつけたは わしじゃ。 298 00:31:49,679 --> 00:31:55,501 あそこで 平家に落ちぶれられては 困るゆえのう。 299 00:31:55,501 --> 00:32:03,342 我が子 憲仁をもり立てるとなれば 金銀が いかほどあっても足りぬ。 300 00:32:03,342 --> 00:32:07,842 そなたを東宮大夫としたは そのためじゃ。 301 00:32:12,168 --> 00:32:19,509 だが 次は右大臣 左大臣じゃと? 302 00:32:19,509 --> 00:32:23,513 (笑い声) 303 00:32:23,513 --> 00:32:41,347 ♪♪~ 304 00:32:41,347 --> 00:32:46,168 ここは わしの世じゃ。 305 00:32:46,168 --> 00:32:50,168 朝廷を そなたの勝手にはさせぬ。 306 00:32:52,842 --> 00:32:59,181 そなたが次にのぼるは 太政大臣。 307 00:32:59,181 --> 00:33:03,169 名はあれど 力はない。 308 00:33:03,169 --> 00:33:12,511 ♪♪~ 309 00:33:12,511 --> 00:33:16,182 これで あがりじゃ。 310 00:33:16,182 --> 00:33:27,176 ♪♪~ 311 00:33:27,176 --> 00:33:29,876 踊らされておったと? 312 00:33:32,848 --> 00:33:40,523 上皇様の… 手のひらの上で。 313 00:33:40,523 --> 00:33:44,176 いつか 言うたはずじゃ。 314 00:33:44,176 --> 00:33:50,516 そなたたち武士は どこまで のぼろうと→ 315 00:33:50,516 --> 00:33:56,172 番犬のまま 死んでゆくのじゃ。 316 00:33:56,172 --> 00:34:24,183 ♪♪~ 317 00:34:24,183 --> 00:34:41,183 ♪♪「遊びをせんとや生まれけむ」 318 00:34:41,183 --> 00:34:43,836 ♪♪「戯れ」 319 00:34:43,836 --> 00:34:47,173 祇園女御様…。 320 00:34:47,173 --> 00:34:50,843 乙前。 321 00:34:50,843 --> 00:34:56,349 ♪♪「生まれけん」 322 00:34:56,349 --> 00:35:08,844 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 323 00:35:08,844 --> 00:35:19,144 ♪♪「わが身さへこそ動がるれ」 324 00:35:21,507 --> 00:35:38,674 ♪♪「遊びをせんとや生まれけむ」 325 00:35:38,674 --> 00:35:54,857 ♪♪「戯れせんとや生まれけん」 326 00:35:54,857 --> 00:36:08,854 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 327 00:36:08,854 --> 00:36:11,006 ♪♪「わが身」 328 00:36:11,006 --> 00:36:16,078 ぞくぞく致します。 329 00:36:16,078 --> 00:36:20,516 治天の君の 手のひらの座り心地。 330 00:36:20,516 --> 00:36:27,516 存じておるは 国広しといえど この平清盛のみにござりましょう。 331 00:36:31,844 --> 00:36:35,514 修羅の道を 歩んできたゆえにこその→ 332 00:36:35,514 --> 00:36:37,514 この心地。 333 00:36:42,188 --> 00:36:46,192 存分に→ 334 00:36:46,192 --> 00:36:49,192 味わい尽くしますぞ。 335 00:36:55,851 --> 00:37:20,009 ♪♪~ 336 00:37:20,009 --> 00:37:25,080 今は 乙前と名乗ります。 337 00:37:25,080 --> 00:37:32,171 都を去って後 故郷 青墓にて 暮らしておりました。 338 00:37:32,171 --> 00:37:37,009 内大臣にのぼられたと聞きまする。 339 00:37:37,009 --> 00:37:39,011 はい。 340 00:37:39,011 --> 00:37:47,353 ♪♪~ 341 00:37:47,353 --> 00:37:51,353 あの 犬ころのようだった 平太が…。 342 00:37:53,843 --> 00:37:57,343 …と お思いなのでござりましょう。 343 00:37:59,999 --> 00:38:02,835 これは…。 はい。 344 00:38:02,835 --> 00:38:08,173 都を お出になる折に頂いた 双六にござります。 345 00:38:08,173 --> 00:38:22,521 ♪♪~ 346 00:38:22,521 --> 00:38:25,174 乙前殿。 347 00:38:25,174 --> 00:38:32,514 双六は 面白き遊びにござりますな。 348 00:38:32,514 --> 00:38:36,518 賽の目の出方一つで 駒の動きが変わる。 349 00:38:36,518 --> 00:38:38,837 後れを取っていた者も→ 350 00:38:38,837 --> 00:38:43,692 よき目を出せば 勝ち上がる事ができまする。 351 00:38:43,692 --> 00:38:50,833 ♪♪~ 352 00:38:50,833 --> 00:38:57,840 のぼり詰めてみせますぞ この世の頂に。 353 00:38:57,840 --> 00:39:10,185 ♪♪~ 354 00:39:10,185 --> 00:39:15,174 <仁安2年2月11日。→ 355 00:39:15,174 --> 00:39:21,497 清盛は ついに 太政大臣にのぼった。→ 356 00:39:21,497 --> 00:39:27,997 これにより空いた大納言の座には 重盛が補任された> 357 00:39:32,841 --> 00:39:41,183 <そして その僅か百日後の 5月11日→ 358 00:39:41,183 --> 00:39:48,190 清盛は 太政大臣を辞任した。→ 359 00:39:48,190 --> 00:39:51,010 しかし 百日の間に→ 360 00:39:51,010 --> 00:39:54,847 一門の者たちの地位を 上げられるだけ上げ→ 361 00:39:54,847 --> 00:40:00,147 朝廷における平家の地位を 盤石にした> 362 00:40:04,173 --> 00:40:12,014 ♪♪「遊びをせんとや」 363 00:40:12,014 --> 00:40:16,214 千鶴丸。 千鶴丸 ほら。 364 00:40:20,172 --> 00:40:27,513 (泣き声) 365 00:40:27,513 --> 00:40:29,813 はいはい。 366 00:40:44,163 --> 00:40:46,163 父上…。 367 00:40:51,336 --> 00:40:54,840 祐親殿 かような仕儀となり→ 368 00:40:54,840 --> 00:40:58,844 まこと 面目次第もござりませぬ! 369 00:40:58,844 --> 00:41:03,182 されど 断じて 伊東一族に ご迷惑は おかけ致しませぬ! 370 00:41:03,182 --> 00:41:05,334 もとより 天涯孤独も同じの身。 371 00:41:05,334 --> 00:41:09,338 源氏の名を捨てるも 出家となるも いとわぬ覚悟! 372 00:41:09,338 --> 00:41:11,673 どうか 八重姫様を妻とし→ 373 00:41:11,673 --> 00:41:17,673 この子と共に暮らしていく事を お許し下さりませ。 374 00:41:21,517 --> 00:41:28,006 父上。 千鶴丸です。 375 00:41:28,006 --> 00:41:30,506 抱いてやって下さりませ。 376 00:41:46,508 --> 00:41:52,508 かわいいでしょう? 父上の孫にござりますよ。 377 00:42:05,511 --> 00:42:10,165 父上! 父上! 父上! 378 00:42:10,165 --> 00:42:15,170 いかがなされましたか!? 父上! 379 00:42:15,170 --> 00:42:17,170 父上! 380 00:42:18,841 --> 00:42:21,844 父上! (千鶴丸の泣き声) 381 00:42:21,844 --> 00:42:28,183 父上! 父上! 父上! (千鶴丸の泣き声) 382 00:42:28,183 --> 00:42:32,171 父上 何をなさります!? 父上! 383 00:42:32,171 --> 00:42:37,171 ♪♪~ 384 00:42:41,163 --> 00:42:45,501 (八重姫)いや~っ! 385 00:42:45,501 --> 00:42:50,355 いや~っ! いや~っ! 千鶴丸! 386 00:42:50,355 --> 00:42:58,163 千鶴丸! いや~っ! 387 00:42:58,163 --> 00:43:00,849 (祐親)源頼朝の子だと!?→ 388 00:43:00,849 --> 00:43:03,852 さような事が 清盛様に知れてみろ! 389 00:43:03,852 --> 00:43:09,508 我ら伊東一族など ひとたまりもないわ! 390 00:43:09,508 --> 00:43:13,679 (八重姫)いや… 千鶴丸! 千鶴丸! 391 00:43:13,679 --> 00:43:19,501 <昨日が今日なのか 今日が明日なのか→ 392 00:43:19,501 --> 00:43:23,505 明日が昨日なのか。→ 393 00:43:23,505 --> 00:43:30,846 目の前が真っ暗で 何も分からなくなった。→ 394 00:43:30,846 --> 00:43:35,350 一つだけ分かっていた事は→ 395 00:43:35,350 --> 00:43:38,353 私の子を殺したのは→ 396 00:43:38,353 --> 00:43:45,853 遠い都にいる 平清盛であるという事だけだった> 397 00:43:52,851 --> 00:43:56,838 御年 五十の賀…。 (一同)おめでとうございます。 398 00:43:56,838 --> 00:43:59,675 お題は 「恋」にござります。 399 00:43:59,675 --> 00:44:02,678 武士ふぜいに できるものではないと→ 400 00:44:02,678 --> 00:44:04,846 思い知らせてやりましょうぞ。 401 00:44:04,846 --> 00:44:07,833 何奴!? 牛若! 402 00:44:07,833 --> 00:44:10,168 しっかりなさいませ! 殿! 403 00:44:10,168 --> 00:44:12,337 殿! 404 00:44:12,337 --> 00:44:16,137 存分に 楽しんで下さりませ。 405 00:44:18,510 --> 00:44:22,681 <源頼朝は 平治の乱の後→ 406 00:44:22,681 --> 00:44:28,337 平清盛によって 伊豆国 蛭ヶ小島に流され→ 407 00:44:28,337 --> 00:44:33,175 14歳から 20年間を過ごしました。→ 408 00:44:33,175 --> 00:44:36,345 「曽我物語」では 頼朝は→ 409 00:44:36,345 --> 00:44:43,185 監視役だった土地の豪族 伊東祐親の娘 八重姫と出会い→ 410 00:44:43,185 --> 00:44:46,171 千鶴丸を授かっています。→ 411 00:44:46,171 --> 00:44:49,174 頼朝と八重姫が→ 412 00:44:49,174 --> 00:44:52,674 ひそかに逢瀬を重ねたとされる…> 413 00:44:54,846 --> 00:45:03,546 <2人の関係を知った祐親は激怒し 千鶴丸を 川へ沈めたといいます> 414 00:45:05,674 --> 00:45:09,845 <最誓寺は 八重姫が 我が子の供養のため→ 415 00:45:09,845 --> 00:45:13,849 創建したと伝わります。→ 416 00:45:13,849 --> 00:45:19,171 祐親が 清盛に仕えたために 起こった悲劇。→ 417 00:45:19,171 --> 00:45:21,840 頼朝と八重姫の伝説は→ 418 00:45:21,840 --> 00:45:26,840 今も 地元の人々に 語り継がれています>