1 00:00:34,740 --> 00:00:38,394 (時子)殿! 殿! 2 00:00:38,394 --> 00:00:42,748 (平盛国)いかがなされました? 殿? 3 00:00:42,748 --> 00:00:47,448 殿 しっかりなさいませ! 殿! 殿! 4 00:00:51,740 --> 00:00:55,744 (源頼朝)<仁安3年2月。→ 5 00:00:55,744 --> 00:01:00,244 平清盛は 急な病に倒れた> 6 00:01:03,068 --> 00:01:06,405 (時子)寸白という事じゃ。 7 00:01:06,405 --> 00:01:08,407 (平重盛)寸白…。 8 00:01:08,407 --> 00:01:13,746 (時子)体に毒が入り込んでおる。 話しかけても お答えにならず→ 9 00:01:13,746 --> 00:01:18,250 こちらの声が聞こえておいでか どうかも 分からぬ。 10 00:01:18,250 --> 00:01:21,737 (平経盛)薬師は 何と? 11 00:01:21,737 --> 00:01:25,407 覚悟をしておくようにと。 (平宗盛)覚悟? 12 00:01:25,407 --> 00:01:30,913 (平時忠)死ぬと仰せか? あの義兄上が。 13 00:01:30,913 --> 00:01:33,399 まさか さような事が…。 14 00:01:33,399 --> 00:01:37,903 (平教盛)宋の薬! 宋の薬があるであろう! 15 00:01:37,903 --> 00:01:41,907 (時子)盛国の手元にあるものでは 効き目がないとの事。 16 00:01:41,907 --> 00:01:43,909 (伊藤忠清)何じゃ! 17 00:01:43,909 --> 00:01:47,062 (平貞能)早う 兎丸に命じて 博多から取り寄せよ! 18 00:01:47,062 --> 00:01:50,065 (平忠度) それでは 間に合いますまい! 19 00:01:50,065 --> 00:01:53,065 しかし 何もせぬよりは! 騒ぐでない! 20 00:01:54,737 --> 00:02:00,910 今は落ち着き なすべき事をせよ。 21 00:02:00,910 --> 00:02:09,568 重盛。 今 この時より 一門を統べよ。→ 22 00:02:09,568 --> 00:02:11,737 殿が お目覚めになるまで→ 23 00:02:11,737 --> 00:02:16,737 棟梁のつとめ しかと果たすがよい。 24 00:02:18,394 --> 00:02:21,094 かしこまりました。 25 00:02:23,082 --> 00:02:25,901 <清盛 危篤の知らせは→ 26 00:02:25,901 --> 00:02:30,406 やがて 私の暮らす伊豆にも 届いた> 27 00:02:30,406 --> 00:02:36,412 (北条時政)平相国清盛様の ご容体 芳しからず。→ 28 00:02:36,412 --> 00:02:39,398 都は 大変な騒ぎにござります。 29 00:02:39,398 --> 00:02:43,736 (藤九郎)もし このまま 身まかられましたら? 30 00:02:43,736 --> 00:02:46,572 国の行く末は→ 31 00:02:46,572 --> 00:02:49,072 大きく変わりましょうな。 32 00:02:50,743 --> 00:02:56,065 身まかられるじゃと? 殿。 33 00:02:56,065 --> 00:02:58,365 あのお方が。 34 00:03:03,072 --> 00:03:08,560 さような事には 断じてならぬ。 35 00:03:08,560 --> 00:03:14,066 この暮らしが変わる日など…→ 36 00:03:14,066 --> 00:03:17,066 永久に訪れぬのだ。 37 00:03:20,572 --> 00:03:23,225 永久に。 38 00:03:23,225 --> 00:03:40,392 ♪♪~(テーマ音楽) 39 00:03:40,392 --> 00:05:58,692 ♪♪~ 40 00:06:01,066 --> 00:06:06,766 <清盛 危篤の知らせは たちまち 都を駆け巡った> 41 00:06:10,242 --> 00:06:14,413 いまや 相国清盛様なくして 国は動かぬ。 42 00:06:14,413 --> 00:06:17,249 万一の事あらば 世は乱れよう。 43 00:06:17,249 --> 00:06:21,253 我らも 身の振り方を よう考えねばのう。 44 00:06:21,253 --> 00:06:23,553 (藤原基房)これこれ。 45 00:06:25,908 --> 00:06:31,413 つまらぬ事を申さず しかと内裏をお守りせよ。 46 00:06:31,413 --> 00:06:33,413 (2人)はっ。 47 00:06:37,069 --> 00:06:41,723 もとより 武士ふぜいが 国を動かそうとするのが→ 48 00:06:41,723 --> 00:06:44,076 おかしかったのじゃ。 49 00:06:44,076 --> 00:06:49,398 今こそ 国を あるべき姿に戻す時ぞ。 50 00:06:49,398 --> 00:06:52,398 あるべき姿とは? 51 00:06:54,469 --> 00:06:58,724 (基房)おお おいでになられた。 52 00:06:58,724 --> 00:07:00,742 八条院様。 53 00:07:00,742 --> 00:07:03,442 以仁様。 54 00:07:06,732 --> 00:07:11,069 ようやく 来るべき時が来ましたな。 55 00:07:11,069 --> 00:07:16,058 もとより この以仁様こそが→ 56 00:07:16,058 --> 00:07:20,062 我が父 鳥羽院のご嫡流。 57 00:07:20,062 --> 00:07:27,736 今度こそ 以仁様を 親王として下されませ。 58 00:07:27,736 --> 00:07:33,725 きっと そうなりましょう。 きっと。 59 00:07:33,725 --> 00:07:40,725 (笑い声) 60 00:07:42,401 --> 00:07:45,237 <そのころ 後白河上皇と→ 61 00:07:45,237 --> 00:07:47,222 その后 滋子様は→ 62 00:07:47,222 --> 00:07:50,075 熊野詣での途上にあられた> 63 00:07:50,075 --> 00:07:55,747 まあ また少し大きくなったのでは ござりませぬか? 64 00:07:55,747 --> 00:07:58,066 (後白河上皇)一向に よくならぬ。 65 00:07:58,066 --> 00:08:02,070 (藤原成親)それゆえにこそ 熊野詣でに参るのです。→ 66 00:08:02,070 --> 00:08:06,408 きっと すぐに よくなりましょう。 67 00:08:06,408 --> 00:08:11,229 この形 何かに似ておりまするな。 68 00:08:11,229 --> 00:08:13,231 何か? 69 00:08:13,231 --> 00:08:17,231 (成親)はて 何でござりましょうな。 70 00:08:21,406 --> 00:08:25,060 申し上げます。 今 早馬が参り→ 71 00:08:25,060 --> 00:08:30,060 平相国清盛 にわかの病に襲われたとの事。 72 00:08:36,571 --> 00:08:39,741 いつ倒れられた? 5日前と。 73 00:08:39,741 --> 00:08:43,228 (滋子)ご容体は? 芳しからずと。 74 00:08:43,228 --> 00:08:46,231 (成親)今 御所を空けておるは 危ういのでは? 75 00:08:46,231 --> 00:08:49,731 (滋子)急ぎ 都へ戻る。 はっ。 76 00:08:56,908 --> 00:09:03,065 清盛が… 死ぬかもしれぬと? 77 00:09:03,065 --> 00:09:12,240 ♪♪~ 78 00:09:12,240 --> 00:09:16,740  心の声  何じゃ? 盛国? 79 00:09:19,731 --> 00:09:23,251 どうした? 何をしておる? 80 00:09:23,251 --> 00:09:26,905 (生田)さような事は 私どもが。 よもや 盛国様まで…。 81 00:09:26,905 --> 00:09:30,075 構わぬ。 82 00:09:30,075 --> 00:09:38,066 万一 殿が身まかられる事あれば そんな世に 未練などない。 83 00:09:38,066 --> 00:09:44,066 何じゃと? 何を言うておる 盛国。 84 00:09:46,742 --> 00:09:48,742 何じゃ? 85 00:09:50,412 --> 00:09:52,412 何じゃ? 86 00:09:55,901 --> 00:09:59,404 ここは どこじゃ? 87 00:09:59,404 --> 00:10:04,726 (舞子)ひい ふう みい よ。 88 00:10:04,726 --> 00:10:11,426 ここは 狭く 暗く…。 89 00:10:14,403 --> 00:10:16,703 あたたかい。 90 00:10:18,723 --> 00:10:23,223 (白河法皇)双六が強いのう 舞子は。 91 00:10:30,902 --> 00:10:33,102 ややが…。 92 00:10:35,557 --> 00:10:38,757 できましてござります。 93 00:10:40,562 --> 00:10:46,401 ほう。 わしの子を みごもるとは→ 94 00:10:46,401 --> 00:10:50,405 青墓の白拍子ふぜいが→ 95 00:10:50,405 --> 00:10:55,410 なかなか よい目を 出したものじゃな。 96 00:10:55,410 --> 00:10:59,710 (白河法皇の笑い声) 97 00:11:02,734 --> 00:11:13,078 (読経) 98 00:11:13,078 --> 00:11:16,081 (貞能)祈祷では 一向に おさまりませぬ。 99 00:11:16,081 --> 00:11:22,404 (忠度)某 熊野の家人に命じ 権現様に祈らせまする。 100 00:11:22,404 --> 00:11:24,404 頼む。 101 00:11:28,743 --> 00:11:31,396 我ら平家一門の女には→ 102 00:11:31,396 --> 00:11:36,067 ほかの家にはない 大きなつとめが課せられている。 103 00:11:36,067 --> 00:11:38,737 何が起きようとも動じず→ 104 00:11:38,737 --> 00:11:43,737 常に 一門の繁栄のために 身をなげうつ覚悟をせよ。 105 00:11:48,230 --> 00:11:51,900 <清盛 危篤の報は 平家のみならず→ 106 00:11:51,900 --> 00:11:55,403 源氏方の者たちの心にも 波紋を呼んだ> 107 00:11:55,403 --> 00:12:01,726 父上。 更に僧を集めよと 平家よりのお達しにござります。 108 00:12:01,726 --> 00:12:06,231 仲綱。 はっ。 109 00:12:06,231 --> 00:12:11,570 いつぞや わしに尋ねたな。 かの平治の戦の折→ 110 00:12:11,570 --> 00:12:16,641 何故 源氏を裏切り 平家方に ついたのかと。 111 00:12:16,641 --> 00:12:18,641 えっ? 112 00:12:20,562 --> 00:12:27,569 あの時は 誰の目から見ても 源氏の負けは明らかであった。→ 113 00:12:27,569 --> 00:12:30,405 あのまま 義朝様に殉じておれば→ 114 00:12:30,405 --> 00:12:33,558 まこと 源氏は 終わりであったのだ。 115 00:12:33,558 --> 00:12:37,058 父上 まさか…。 116 00:12:38,647 --> 00:12:44,736 平家の繁栄は 相国清盛様あっての事。 117 00:12:44,736 --> 00:12:51,576 万一 身まかられる事あらば そこに 隙が生じよう。 118 00:12:51,576 --> 00:12:54,076 その時こそ…。 119 00:12:55,747 --> 00:13:02,737 相国清盛様が… 病 篤いそうじゃ。 120 00:13:02,737 --> 00:13:05,740 えっ? 父上が? 121 00:13:05,740 --> 00:13:17,402 ♪♪~ 122 00:13:17,402 --> 00:13:19,402 牛若。 123 00:13:23,408 --> 00:13:25,908 清盛様は…。 124 00:13:30,248 --> 00:13:34,419 そなたの父ではない。 125 00:13:34,419 --> 00:13:36,419 えっ? 126 00:13:38,056 --> 00:13:40,756 そなたの父は…。 127 00:13:44,079 --> 00:13:46,748 まことの父は…。 128 00:13:46,748 --> 00:14:05,083 ♪♪~ 129 00:14:05,083 --> 00:14:08,069 (成親)当分 ここで待つよりほかは ござりませぬ。 130 00:14:08,069 --> 00:14:11,072 さような事は分かっておる! 131 00:14:11,072 --> 00:14:13,408 <後白河上皇の一行は→ 132 00:14:13,408 --> 00:14:17,228 京へ お戻りになる途上で 大雨に見舞われ→ 133 00:14:17,228 --> 00:14:19,564 足止めされておられた> 134 00:14:19,564 --> 00:14:24,402 やれやれ。 成り上がりの無頼者 一匹→ 135 00:14:24,402 --> 00:14:26,905 死のうが生きようが この国の先行きに→ 136 00:14:26,905 --> 00:14:28,907 何の関わりがあろうか。 137 00:14:28,907 --> 00:14:32,894 西光殿。 清盛様は 人臣を極められたお方ですぞ。 138 00:14:32,894 --> 00:14:38,566 どこまで のぼろうと 心根までは変わらぬ。 139 00:14:38,566 --> 00:14:42,887 無頼の高平太ごときに→ 140 00:14:42,887 --> 00:14:48,910 亡き我が主 信西のような 志高き政ができるとは→ 141 00:14:48,910 --> 00:14:53,081 到底 思えぬ。 142 00:14:53,081 --> 00:14:58,381 志などなくとも 政は できましょう。 143 00:15:00,739 --> 00:15:05,810 政に 何より欠かせぬは財力。 144 00:15:05,810 --> 00:15:14,402 いまや清盛様は 国を動かす器を お持ちと言わざるをえますまい。 145 00:15:14,402 --> 00:15:16,404 今 死なれては→ 146 00:15:16,404 --> 00:15:23,078 何のために 我が妹を 重盛様の妻としたか分かりませぬ。 147 00:15:23,078 --> 00:15:32,904 ♪♪~ 148 00:15:32,904 --> 00:15:37,075 (忠清)山法師たちに 強訴の動きあり。 149 00:15:37,075 --> 00:15:39,060 なんと!? 150 00:15:39,060 --> 00:15:44,416 殿が病に倒れ 上皇様が 熊野詣でで留守の その隙に→ 151 00:15:44,416 --> 00:15:47,402 嫌がらせをするつもりに ございましょう。 152 00:15:47,402 --> 00:15:51,890 万一に備え 支度をせよ。 はっ。 承知つかまつりました。 153 00:15:51,890 --> 00:15:54,090 宗盛! はっ。 154 00:15:56,060 --> 00:15:58,079 お呼びでござりましょうか? 155 00:15:58,079 --> 00:16:01,065 賀茂川沿いに取り残された民が おるのか心配じゃ。 156 00:16:01,065 --> 00:16:05,065 急ぎ 手の者を遣わせよ。 承知つかまつりました。 157 00:16:07,739 --> 00:16:09,739 (時忠)宗盛。 158 00:16:12,076 --> 00:16:14,746 何でござりましょう 叔父上。 159 00:16:14,746 --> 00:16:16,746 よいか? 160 00:16:18,566 --> 00:16:25,073 義兄上に万一の事あらば その時は…→ 161 00:16:25,073 --> 00:16:29,410 そなたが棟梁となれ。 162 00:16:29,410 --> 00:16:34,399 にわかに 何を…。 そなたは 義兄上の正妻の子ぞ。 163 00:16:34,399 --> 00:16:36,901 義兄上が身まかられれば→ 164 00:16:36,901 --> 00:16:41,072 先妻の子の重盛が 棟梁となる道理がない。 165 00:16:41,072 --> 00:16:45,743 道理に合わぬ事が通れば 一門は乱れようぞ。 166 00:16:45,743 --> 00:16:50,799 何を言うておる!? かような時に。 姉上。 167 00:16:50,799 --> 00:16:57,555 宗盛。 さような世迷言に 惑わされるでないぞ。 168 00:16:57,555 --> 00:16:59,908 重盛を棟梁と立て→ 169 00:16:59,908 --> 00:17:05,108 兄弟 力を合わせて支えるが そなたのつとめじゃ。 170 00:17:09,067 --> 00:17:16,407 無論 重々 承知しております。 まこと それでよいのか? 171 00:17:16,407 --> 00:17:18,726 正妻の子でありながら→ 172 00:17:18,726 --> 00:17:21,729 清三郎などと呼ばれて育った その屈辱を→ 173 00:17:21,729 --> 00:17:24,729 そそがずともよいのか!? 時忠! 174 00:17:34,075 --> 00:17:36,075 宗盛。 175 00:17:38,246 --> 00:17:42,066 はい。 何をしておる? 176 00:17:42,066 --> 00:17:45,066 早う 言うた事をせよ。 177 00:17:47,138 --> 00:17:49,138 はっ。 178 00:18:09,561 --> 00:18:18,403 ♪♪~ 179 00:18:18,403 --> 00:18:24,576 (祇園女御)舞子 もうすぐ生まれるのじゃ。 180 00:18:24,576 --> 00:18:31,076 体を冷やしてはならぬぞ。 はい 祇園女御様。 181 00:18:35,737 --> 00:18:37,739 (近臣)申し上げます。→ 182 00:18:37,739 --> 00:18:42,410 この雨で 賀茂川の水が 氾濫しているとの事。 183 00:18:42,410 --> 00:18:44,395 またか。 184 00:18:44,395 --> 00:18:49,751 (近臣)一方で 山法師たちに 強訴の動きがござります。 185 00:18:49,751 --> 00:19:03,414 ♪♪~ 186 00:19:03,414 --> 00:19:09,404 賀茂川の水。 双六の賽。 187 00:19:09,404 --> 00:19:13,074 山法師。 188 00:19:13,074 --> 00:19:16,077 この3つばかりは→ 189 00:19:16,077 --> 00:19:23,401 あなた様のご威光をもってしても 思うようになりませぬな。 190 00:19:23,401 --> 00:19:32,560 ♪♪~ 191 00:19:32,560 --> 00:19:35,730 舞子。 192 00:19:35,730 --> 00:19:42,070 その子を産んだら 共に 青墓へ帰れ。 193 00:19:42,070 --> 00:19:50,561 法皇様には 既に多くの皇子様 皇女様が おられる。 194 00:19:50,561 --> 00:19:54,565 よくよく考えて 振る舞え。 195 00:19:54,565 --> 00:20:02,724 法皇様は そなたが思うよりも ずっと 恐ろしいお方ぞ。 196 00:20:02,724 --> 00:20:17,405 ♪♪~ 197 00:20:17,405 --> 00:20:19,724 申し上げます。 198 00:20:19,724 --> 00:20:24,796 内裏より 璋子様が お伏せりになっているとの知らせ。 199 00:20:24,796 --> 00:20:26,898 璋子が? 200 00:20:26,898 --> 00:20:28,900 (近臣)薬師に診せても治らず→ 201 00:20:28,900 --> 00:20:32,904 僧に祈祷させても おさまらぬとの事。 202 00:20:32,904 --> 00:20:36,724 何かが ついておるのか? 203 00:20:36,724 --> 00:20:39,243 陰陽師を呼べ! ははっ。 204 00:20:39,243 --> 00:20:51,389 (祈祷の声) 205 00:20:51,389 --> 00:20:57,412 災いの種が…→ 206 00:20:57,412 --> 00:21:00,212 宿っておる。 207 00:21:04,068 --> 00:21:06,904 流せ。 208 00:21:06,904 --> 00:21:10,408 その腹に宿っておるは→ 209 00:21:10,408 --> 00:21:15,396 王家に災いをもたらす 忌むべき命ぞ! 210 00:21:15,396 --> 00:21:18,416 (苦しむ声) 211 00:21:18,416 --> 00:21:20,401 殿! 212 00:21:20,401 --> 00:21:33,397 ♪♪~ 213 00:21:33,397 --> 00:21:41,072 (苦しむ声) 214 00:21:41,072 --> 00:22:02,727 ♪♪~ 215 00:22:02,727 --> 00:22:06,898 (源為義)いたか!? (鎌田通清)いえ! 見失いました! 216 00:22:06,898 --> 00:22:12,403 (為義)ええい! 院から 仰せつかった お役目ぞ! 217 00:22:12,403 --> 00:22:17,058 (苦しむ声) 218 00:22:17,058 --> 00:22:20,411 ♪♪~ 219 00:22:20,411 --> 00:22:32,907 (産声) 220 00:22:32,907 --> 00:22:36,410 ま… まさか→ 221 00:22:36,410 --> 00:22:38,729 その赤子は 院の? 222 00:22:38,729 --> 00:22:42,567 (苦しむ声) 223 00:22:42,567 --> 00:22:45,367 (盛国)殿。 殿! 224 00:22:47,071 --> 00:22:49,740 おい! 225 00:22:49,740 --> 00:22:51,726 捕らえられて 殺されるくらいなら→ 226 00:22:51,726 --> 00:22:54,726 今 ここで 2人ともに死ぬるわ! 227 00:23:00,735 --> 00:23:03,738 母が 子を殺そうとするとは 何事だ!? 228 00:23:03,738 --> 00:23:08,238 死んでも子を守るのが 母のつとめだろ! 229 00:23:14,065 --> 00:23:22,406 ♪♪~ 230 00:23:22,406 --> 00:23:24,742 失礼致しまする。 231 00:23:24,742 --> 00:23:48,399 ♪♪~ 232 00:23:48,399 --> 00:23:52,099 (滋子)やまぬ雨にござりますな。 233 00:23:56,073 --> 00:23:59,773 どれ お薬を塗りましょう。 234 00:24:07,735 --> 00:24:10,035 怖いのじゃ。 235 00:24:14,742 --> 00:24:19,242 清盛が おらぬようになってしまう事が。 236 00:24:26,404 --> 00:24:29,404 わしに挑むような あの目。 237 00:24:34,562 --> 00:24:41,062 (後白河上皇)あの目を見ておると わしは 安堵するのじゃ。 238 00:24:44,622 --> 00:24:50,411 この世に わしのつとめがある。 239 00:24:50,411 --> 00:24:54,111 生きる事を許されておる。 240 00:24:56,734 --> 00:25:01,434 そう思えるのじゃ。 241 00:25:08,896 --> 00:25:15,569 ああ 何かに似ていると思うたら→ 242 00:25:15,569 --> 00:25:18,569 双六の賽にござります。 243 00:25:21,575 --> 00:25:24,075 双六の…。 244 00:25:29,734 --> 00:25:32,534 誰かある!? 輿を出せ! 245 00:25:37,241 --> 00:25:39,541 お待ち下さいませ。 246 00:25:42,730 --> 00:25:44,732 何事じゃ? 247 00:25:44,732 --> 00:25:48,569 賀茂川の水があふれ 前へ進めませぬ。 248 00:25:48,569 --> 00:25:51,072 山法師たちの強訴の噂も ございます。→ 249 00:25:51,072 --> 00:25:56,072 ここは 引き返すべきかと…。 開けよ! 御簾を開けよ! 250 00:25:59,246 --> 00:26:01,399 上皇様! 上皇様! 251 00:26:01,399 --> 00:26:08,099 ♪♪~ 252 00:26:09,907 --> 00:26:14,907 (時忠)私は 姉上に代わって 言うてさしあげたのですよ。 253 00:26:20,401 --> 00:26:26,073 義兄上の身に 万一の事あらば その時は…→ 254 00:26:26,073 --> 00:26:31,145 もう 先の奥方様への気遣いは 要りますまい。 255 00:26:31,145 --> 00:26:35,066 何を言うておる? 256 00:26:35,066 --> 00:26:42,066 重盛の事も 宗盛と同じように 我が子だと思うておる。 257 00:26:45,393 --> 00:26:48,093 まことにござりますか? 258 00:26:51,732 --> 00:26:56,070 腹を痛めて産んだ子と同じと→ 259 00:26:56,070 --> 00:26:58,722 まこと 言えまするか? 260 00:26:58,722 --> 00:27:23,731 ♪♪~ 261 00:27:23,731 --> 00:27:30,404 何を 夢に見ておられるので ござりましょう。 262 00:27:30,404 --> 00:27:40,731 ♪♪~ 263 00:27:40,731 --> 00:27:51,058 ♪♪「遊びをせんとや生まれけむ」 264 00:27:51,058 --> 00:28:01,068 ♪♪「戯れせんとや生まれけん」 265 00:28:01,068 --> 00:28:10,728 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 266 00:28:10,728 --> 00:28:17,735 ♪♪「わが身さへこそ動がるれ」 267 00:28:17,735 --> 00:28:21,739 (舞子)子どもが遊ぶ時は  回想  時のたつのも忘れて→ 268 00:28:21,739 --> 00:28:24,725 目の前の事に 無心になっておりまする。→ 269 00:28:24,725 --> 00:28:29,797 生きるとは 本当は そういう事にござりましょう。→ 270 00:28:29,797 --> 00:28:32,733 うれしい時も 楽しい時も→ 271 00:28:32,733 --> 00:28:38,405 また つらい時や 苦しい時さえも。→ 272 00:28:38,405 --> 00:28:44,078 子どもが遊ぶみたいに 夢中になって生きたい。 273 00:28:44,078 --> 00:28:49,078 夢中に… 生きる。 274 00:28:51,752 --> 00:28:56,752 分かるのではござりませぬか? 夢中で生きていれば。 275 00:28:59,894 --> 00:29:03,898 なぜ 太刀を振るうのか。 276 00:29:03,898 --> 00:29:08,198 何故 武士が 今の世を生きているのか。 277 00:29:32,576 --> 00:29:39,576 (白河法皇)産みおったか。 王家に災いなすものと知りながら。 278 00:29:43,737 --> 00:29:45,737 そちが斬れ。 279 00:29:48,225 --> 00:29:54,398 私は… 平忠盛は→ 280 00:29:54,398 --> 00:30:00,098 舞子を 我が妻と しとうござります。 281 00:30:02,072 --> 00:30:07,895 なんと… なんと! 282 00:30:07,895 --> 00:30:10,748 武士の分際で よう ほざいた。 283 00:30:10,748 --> 00:30:15,402 武士ゆえにござります! 284 00:30:15,402 --> 00:30:17,702 武士ゆえに。 285 00:30:19,907 --> 00:30:27,748 私は これまで 王家に仇する者を 何人も斬ってまいりました。 286 00:30:27,748 --> 00:30:31,735 洗っても洗っても落ちぬ 血の臭いに まみれながら→ 287 00:30:31,735 --> 00:30:35,739 生きてまいりました。 288 00:30:35,739 --> 00:30:39,059 されど それは→ 289 00:30:39,059 --> 00:30:42,079 この舞子や赤子のような者の→ 290 00:30:42,079 --> 00:30:46,066 つつましい暮らしを守るために ござりましょう。 291 00:30:46,066 --> 00:30:48,235 そのような政を→ 292 00:30:48,235 --> 00:30:56,060 院が 帝が なさっていると 信じればこそにござりましょう! 293 00:30:56,060 --> 00:31:03,067 されど… そうでないのなら→ 294 00:31:03,067 --> 00:31:09,723 体面のために… 体面のためだけに→ 295 00:31:09,723 --> 00:31:15,079 罪なき女を斬り捨てよと 本心より仰せなら→ 296 00:31:15,079 --> 00:31:18,399 たとえ 不忠と なじられようと→ 297 00:31:18,399 --> 00:31:22,403 私は… 私は! 298 00:31:22,403 --> 00:31:24,403 忠盛様。 299 00:31:33,564 --> 00:31:38,264 よい名を 付けて下さりませ。 300 00:31:41,071 --> 00:31:44,391 この子に ふさわしい名を。 301 00:31:44,391 --> 00:32:01,241 ♪♪~ 302 00:32:01,241 --> 00:32:03,410 舞子! 303 00:32:03,410 --> 00:32:05,410 母上! 304 00:32:08,732 --> 00:32:10,734 母上…。 305 00:32:10,734 --> 00:32:22,730 ♪♪~ 306 00:32:22,730 --> 00:32:26,730 舞子…。 舞子。 307 00:32:30,237 --> 00:32:34,241 (忠盛)舞子! 舞子~! 308 00:32:34,241 --> 00:32:39,296 母上! 母上…。 309 00:32:39,296 --> 00:32:42,566 母上! 310 00:32:42,566 --> 00:32:45,903 母上…。 311 00:32:45,903 --> 00:32:48,703 母上~! 312 00:32:50,974 --> 00:32:54,561 母上…。 313 00:32:54,561 --> 00:32:56,861 (白河法皇)清盛。 314 00:33:04,638 --> 00:33:11,338 どうじゃ? 太政大臣の座の 座り心地は。 315 00:33:22,573 --> 00:33:25,873 早々に 明け渡しました。 316 00:33:28,745 --> 00:33:33,066 あまり よい心地が しませなんだゆえ。 317 00:33:33,066 --> 00:33:35,402 ふん。 318 00:33:35,402 --> 00:33:43,744 わしが 院による政を始めたと 同じようなものじゃ。 319 00:33:43,744 --> 00:33:51,418 やはり 流れておるのう もののけの血が。 320 00:33:51,418 --> 00:34:06,733 ♪♪~ 321 00:34:06,733 --> 00:34:11,405 保元の年に→ 322 00:34:11,405 --> 00:34:14,405 戦が起こりましてござります。 323 00:34:17,744 --> 00:34:22,044 時の帝と上皇様が 敵味方に分かれ…。 324 00:34:27,070 --> 00:34:33,393 我ら武士も 身内同士 戦い…→ 325 00:34:33,393 --> 00:34:38,393 叔父 忠正を 斬るに至りました! 326 00:34:41,068 --> 00:34:45,572 続く平治の戦では→ 327 00:34:45,572 --> 00:34:54,231 「共に武士の世を」と 誓い合うた…→ 328 00:34:54,231 --> 00:35:02,072 源氏の棟梁を… 義朝を→ 329 00:35:02,072 --> 00:35:05,872 攻め滅ぼしました。 330 00:35:08,061 --> 00:35:13,061 私を 上へ上へと 駆り立てるのは…。 331 00:35:17,404 --> 00:35:24,404 この身に流れる もののけの血ではござりませぬ。 332 00:35:32,402 --> 00:35:37,407 この身に浴びてきた血こそが→ 333 00:35:37,407 --> 00:35:40,107 そうさせるのです。 334 00:35:48,418 --> 00:35:52,572 そちは まだ知らぬ。 335 00:35:52,572 --> 00:35:57,572 のぼり切った その果ての景色を。 336 00:36:06,903 --> 00:36:12,903 何が見えると言うのです? のぼり切った果てに。 337 00:36:15,729 --> 00:36:19,429 それを振ってみれば分かる。 338 00:36:26,740 --> 00:36:32,740 それを振って わしに追いつけば。 339 00:36:38,568 --> 00:36:40,904 追いつけば…。 340 00:36:40,904 --> 00:37:12,736 ♪♪~ 341 00:37:12,736 --> 00:37:17,407 私は あなた様を→ 342 00:37:17,407 --> 00:37:20,107 追い越してみせまする。 343 00:37:26,066 --> 00:37:28,766 私は あなた様を…。 344 00:37:34,241 --> 00:37:37,041 追い越してみせまする。 345 00:37:39,896 --> 00:37:41,896 清盛。 346 00:37:52,726 --> 00:37:55,026 上皇様。 347 00:37:57,397 --> 00:38:01,068 殿 さあ。 348 00:38:01,068 --> 00:38:04,768 北の方様に お知らせ申し上げよ! はっ。 349 00:38:12,562 --> 00:38:15,562 生きて戻ったか。 350 00:38:20,403 --> 00:38:25,403 勝手に死んだりは致しませぬ。 351 00:38:28,411 --> 00:38:32,399 まだ 終わっておりませぬゆえ。 352 00:38:32,399 --> 00:38:37,399 あなた様との双六遊びが。 353 00:38:39,890 --> 00:38:45,395 互いに…→ 354 00:38:45,395 --> 00:38:50,901 生まれ出づる前より続く→ 355 00:38:50,901 --> 00:38:54,401 長い長い勝負が。 356 00:39:00,727 --> 00:39:02,927 この…。 357 00:39:06,066 --> 00:39:08,902 死に損ないが! 358 00:39:08,902 --> 00:40:06,893 ♪♪~ 359 00:40:06,893 --> 00:40:14,734 申し上げます。 平相国清盛様 ご快癒あそばしたとの事。 360 00:40:14,734 --> 00:40:17,034 (頼政)さようか。 361 00:40:25,745 --> 00:40:28,045 牛若。 362 00:40:29,916 --> 00:40:36,890 そなた 年が明けたら鞍馬へ参れ。 363 00:40:36,890 --> 00:40:39,409 鞍馬? 364 00:40:39,409 --> 00:40:42,109 寺に入るのじゃ。 365 00:40:54,074 --> 00:41:00,074 そなたには 心安らかに生きてもらいたい。 366 00:41:03,566 --> 00:41:09,366 憎しみとも 悲しみとも無縁に。 367 00:41:12,225 --> 00:41:24,070 ♪♪~ 368 00:41:24,070 --> 00:41:30,070 皆には心配をかけた。 もう 大事ない。 369 00:41:32,896 --> 00:41:39,402 重盛 何も変わりはなかったか? 370 00:41:39,402 --> 00:41:42,405 賀茂川の水が あふれましたゆえ→ 371 00:41:42,405 --> 00:41:46,559 川沿いの館の修築が急務かと。 372 00:41:46,559 --> 00:41:51,398 また 強訴の噂がござりましたが→ 373 00:41:51,398 --> 00:41:55,235 ひとまず 何事もなく。 374 00:41:55,235 --> 00:42:03,560 賀茂川の水 双六の賽 山法師。 375 00:42:03,560 --> 00:42:08,648 白河院の天下の三不如意。 376 00:42:08,648 --> 00:42:14,738 我が意のままに してみせようぞ。 377 00:42:14,738 --> 00:42:17,057 <清盛が病に伏せり→ 378 00:42:17,057 --> 00:42:20,727 そして 死のふちから よみがえった事で→ 379 00:42:20,727 --> 00:42:24,731 人々は これまで塞いでいた心の蓋を→ 380 00:42:24,731 --> 00:42:28,401 僅かばかり 開く事となった。→ 381 00:42:28,401 --> 00:42:34,401 二度と元どおりには塞げぬ 心の蓋を> 382 00:42:36,409 --> 00:42:44,084 <だが 私は一人 何の感慨も湧かなかった。→ 383 00:42:44,084 --> 00:42:48,405 清盛は 永久に生きる巨人。→ 384 00:42:48,405 --> 00:42:52,075 そう思っていた。→ 385 00:42:52,075 --> 00:43:00,567 昨日が今日でも 今日が明日でも 明日が昨日でも→ 386 00:43:00,567 --> 00:43:05,405 まるで変わらない日々が 永久に続く。→ 387 00:43:05,405 --> 00:43:07,705 そう思っていた> 388 00:43:11,077 --> 00:43:13,396 (政子)えい! えい! えい! 389 00:43:13,396 --> 00:43:18,735 <私の明日が すぐそこまで来ている事に→ 390 00:43:18,735 --> 00:43:22,739 まるで 気が付いていなかった> 391 00:43:22,739 --> 00:43:26,910 さっぱりしたわ。 清盛の兄上! 392 00:43:26,910 --> 00:43:32,415 頼盛の振る舞い 朕の政に泥を塗ったも同じ事。 393 00:43:32,415 --> 00:43:34,401 捕まえた! 394 00:43:34,401 --> 00:43:38,405 政子! 娘は娘らしゅうせいと 言うとろうが! 395 00:43:38,405 --> 00:43:40,740 再び 一門から離反するつもりか? 396 00:43:40,740 --> 00:43:42,725 いかがなさるおつもりですか? 397 00:43:42,725 --> 00:43:44,744 父上は 福原で→ 398 00:43:44,744 --> 00:43:47,244 何をなさろうとして おいでなのですか? 399 00:43:52,735 --> 00:43:56,406 <瀬戸内海の東に位置する室津は→ 400 00:43:56,406 --> 00:44:01,911 1,300年の歴史を誇る港町です。→ 401 00:44:01,911 --> 00:44:04,731 治承4年 清盛は→ 402 00:44:04,731 --> 00:44:11,404 高倉上皇の厳島詣でに同行し 室津に立ち寄りました。→ 403 00:44:11,404 --> 00:44:20,079 その際 賀茂神社を訪れ 航海の安全を祈願したのです。→ 404 00:44:20,079 --> 00:44:23,900 「高倉院厳島御幸記」には→ 405 00:44:23,900 --> 00:44:27,237 「立派な社殿が 五つ 六つ並び→ 406 00:44:27,237 --> 00:44:31,908 巫女たちが集まって 休みなく神楽を奏した」と→ 407 00:44:31,908 --> 00:44:36,079 きらびやかな当時の様子が 記されています。→ 408 00:44:36,079 --> 00:44:41,067 しかし 平家栄華の舞台となった室津は→ 409 00:44:41,067 --> 00:44:45,905 僅か数年後 源平合戦の舞台へと→ 410 00:44:45,905 --> 00:44:49,705 変貌する事になるのです>