1 00:00:34,371 --> 00:00:55,709 ♪♪~ 2 00:00:55,709 --> 00:01:05,368 ♪♪「京 五条の大橋」 3 00:01:05,368 --> 00:01:10,707 ♪♪~ 4 00:01:10,707 --> 00:01:12,709 (弁慶)待て。 5 00:01:12,709 --> 00:01:22,369 ♪♪~ 6 00:01:22,369 --> 00:01:28,541 その年格好 そして 赤い衣。 7 00:01:28,541 --> 00:01:32,696 さては うぬ 禿じゃな? 8 00:01:32,696 --> 00:01:35,365 はっ? とぼけるでない! 9 00:01:35,365 --> 00:01:40,370 褒美欲しさに 都で悪さをしておる 平家の手下 禿であろう! 10 00:01:40,370 --> 00:01:45,358 この武蔵坊弁慶が 千人目の餌食にしてくれるわ! 11 00:01:45,358 --> 00:01:49,195 さあ かかってこい! 12 00:01:49,195 --> 00:01:51,548 勘弁して下さりませ。 急いでおるのです。 13 00:01:51,548 --> 00:01:54,384 いや 勘弁ならぬ! 14 00:01:54,384 --> 00:02:15,538 ♪♪~ 15 00:02:15,538 --> 00:02:19,359 おごる平家は 身の程を知れ! 16 00:02:19,359 --> 00:02:36,209 ♪♪~ 17 00:02:36,209 --> 00:02:40,697 急いでおるというのが 分かりませぬか? 18 00:02:40,697 --> 00:02:42,697 ふん! 19 00:02:48,038 --> 00:02:59,199 ♪♪~(歌声) 20 00:02:59,199 --> 00:03:03,199 禿め! 正体を現したか! 21 00:03:06,373 --> 00:03:18,673 ♪♪~(歌声) 22 00:03:34,034 --> 00:03:38,555 私は 禿などというものでは ありませぬゆえ。 23 00:03:38,555 --> 00:03:42,355 痛~い! 痛い! 24 00:03:46,696 --> 00:03:50,200 大事ござりませぬか? 25 00:03:50,200 --> 00:03:54,700 かような事で わしに勝ったと思うでないぞ。 26 00:04:00,193 --> 00:04:06,699 いいか? わしは これまで 999人の武者に挑んでは勝ち→ 27 00:04:06,699 --> 00:04:11,704 999本の太刀を奪った 腕自慢なのじゃ。 28 00:04:11,704 --> 00:04:15,542 これらも 全て 奪った太刀にござりますか? 29 00:04:15,542 --> 00:04:18,378 さようじゃ。 30 00:04:18,378 --> 00:04:22,882 何故 わしが太刀など集めておるか 知りたいか? いえ 特に。 31 00:04:22,882 --> 00:04:26,719 冥土の土産に聞かせてやろう。 まだ 冥土へは参りませぬ。 32 00:04:26,719 --> 00:04:29,706 その前に聞かぬと言うております。 33 00:04:29,706 --> 00:04:34,706 いずれ 源氏が 挙兵する時のためじゃ。 34 00:04:37,363 --> 00:04:40,663 源氏!? さよう。 35 00:04:44,053 --> 00:04:47,373 うぬは 何にも知らぬのう。 36 00:04:47,373 --> 00:04:52,028 平治の戦にて 平家の棟梁 清盛が→ 37 00:04:52,028 --> 00:04:56,549 源氏の棟梁 義朝を 滅ぼしたのじゃ。 38 00:04:56,549 --> 00:04:58,535 清盛様。 39 00:04:58,535 --> 00:05:05,024 さすがに 清盛は知っておるか。 はい。 父と慕うて育ちましたゆえ。 40 00:05:05,024 --> 00:05:08,361 父と? されど 私が五つの時に→ 41 00:05:08,361 --> 00:05:12,365 我が母 常盤は 実の父は ほかにおると申し→ 42 00:05:12,365 --> 00:05:17,704 私を鞍馬寺へ入れたのです。 常盤… ん? 43 00:05:17,704 --> 00:05:20,707 今 常盤と言うたか? はい。 44 00:05:20,707 --> 00:05:22,707 えっ!? 45 00:05:25,195 --> 00:05:27,213 牛若! 46 00:05:27,213 --> 00:05:29,199 (笑い声) 47 00:05:29,199 --> 00:05:31,384 牛若じゃ~! 48 00:05:31,384 --> 00:05:34,037 (笑い声) 49 00:05:34,037 --> 00:05:38,208 大きゅうなったのう! 50 00:05:38,208 --> 00:05:55,375 ♪♪~(テーマ音楽) 51 00:05:55,375 --> 00:08:14,375 ♪♪~ 52 00:08:17,050 --> 00:08:21,037 (源頼朝)<承安2年3月。→ 53 00:08:21,037 --> 00:08:25,541 福原にて 万灯会が行われた。→ 54 00:08:25,541 --> 00:08:32,031 1万の明かりを点じ 罪を懺悔する法会 万灯会。→ 55 00:08:32,031 --> 00:08:36,731 それは 多くの民の寄進によって 実現した> 56 00:08:52,869 --> 00:08:56,039 立派な万灯会にございます。 57 00:08:56,039 --> 00:08:58,708 (平清盛)痛み入る。 58 00:08:58,708 --> 00:09:02,545 (西行) この おびただしい ともし火は→ 59 00:09:02,545 --> 00:09:08,201 そのまま お手前の権勢の大きさを 示すものにございましょう。 60 00:09:08,201 --> 00:09:18,528 なに。 あたりの民の世話を してきたは 兎丸たちじゃ。 61 00:09:18,528 --> 00:09:22,699 あやつに進めさせておる 泊の普請は→ 62 00:09:22,699 --> 00:09:26,399 民の力があってこそ できるゆえな。 63 00:09:30,707 --> 00:09:35,378 (兎丸)これを どんどん どんどん沈めると→ 64 00:09:35,378 --> 00:09:39,699 波よけの岬が出来るっちゅう 寸法や! 65 00:09:39,699 --> 00:09:41,699 面白い! 66 00:09:43,369 --> 00:09:46,038 <兎丸らの力により→ 67 00:09:46,038 --> 00:09:51,038 大輪田泊の普請は 着々と進んでいた> 68 00:09:52,712 --> 00:09:55,548 <一方 都では…> 69 00:09:55,548 --> 00:10:00,369 おい! ちょっと やり過ぎと ちゃうか? 70 00:10:00,369 --> 00:10:04,040 (平時忠)「平家にあらずんば→ 71 00:10:04,040 --> 00:10:06,740 人にあらず」じゃ。 72 00:10:09,378 --> 00:10:13,699 <時忠は 禿と呼ばれる童を放ち→ 73 00:10:13,699 --> 00:10:18,704 清盛の国づくりに異を唱える者 邪魔立てする者を→ 74 00:10:18,704 --> 00:10:20,706 容赦なく断罪した> 75 00:10:20,706 --> 00:10:24,694 わしは ただ 一向 暮らしが 楽にならぬと言うただけで…。 76 00:10:24,694 --> 00:10:29,549 入道様の 国づくりへの不満と見なす。 77 00:10:29,549 --> 00:10:34,349 平家にあらずんば 人にあらず。 78 00:10:37,523 --> 00:10:44,723 <平家の絶大な力を前に 誰も なすすべもなかった> 79 00:10:47,216 --> 00:10:50,703 自らの娘を入内させ→ 80 00:10:50,703 --> 00:10:58,044 更には 法皇様 女院様を お迎えしての千僧供養。 81 00:10:58,044 --> 00:11:01,864 そして 万灯会。→ 82 00:11:01,864 --> 00:11:05,368 清盛入道のたくらみが→ 83 00:11:05,368 --> 00:11:09,205 形づくられていっているので あろうが→ 84 00:11:09,205 --> 00:11:13,405 どうにも その形が見えませぬ。 85 00:11:19,198 --> 00:11:21,717 口をつぐめ。 86 00:11:21,717 --> 00:11:38,718 ♪♪~ 87 00:11:38,718 --> 00:11:45,041 此度の万灯会 皆々 大儀であった。 88 00:11:45,041 --> 00:11:47,193 万の明かりをともし→ 89 00:11:47,193 --> 00:11:50,696 これまでの罪や業を 悔い改めた上は→ 90 00:11:50,696 --> 00:11:57,203 大願の成就に ひた走るのみ! 国松 時松 蝉松も→ 91 00:11:57,203 --> 00:12:01,874 泊の普請への助力を 申し出てくれておる。 92 00:12:01,874 --> 00:12:05,711 兎丸のもと 心して働くがよい。 93 00:12:05,711 --> 00:12:07,697 承知! お任せあれ! 94 00:12:07,697 --> 00:12:10,049 やったるで! うむ。 95 00:12:10,049 --> 00:12:13,049 行くで! (一同)お~! 96 00:12:24,196 --> 00:12:30,396 お前が悔い改めた罪っちゅうのは 禿の事か? 97 00:12:32,371 --> 00:12:36,709 あの たちの悪い 赤い装束の餓鬼ども→ 98 00:12:36,709 --> 00:12:40,546 あれで ええと思ってんのか? 99 00:12:40,546 --> 00:12:43,716 思うておる。 100 00:12:43,716 --> 00:12:45,701 禿を放ってから→ 101 00:12:45,701 --> 00:12:49,205 表立って平家に文句を言う者は おらぬようになった。 102 00:12:49,205 --> 00:12:54,043 それゆえ こうして 泊づくりができる。 103 00:12:54,043 --> 00:12:56,712 分かってへんな! 104 00:12:56,712 --> 00:13:01,717 あんな 年端も行かん餓鬼に あんな働き方さして→ 105 00:13:01,717 --> 00:13:05,017 まっとうに育つと思てんのか? 106 00:13:08,541 --> 00:13:13,029 あんなもん 野放しにしとったらな→ 107 00:13:13,029 --> 00:13:16,032 いつか えらい目 遭うで。 108 00:13:16,032 --> 00:13:27,543 ♪♪~ 109 00:13:27,543 --> 00:13:30,363 やれやれ。 110 00:13:30,363 --> 00:13:35,384 海賊の棟梁様は 義にあつすぎて扱いにくいわ。 111 00:13:35,384 --> 00:13:41,384 (平盛国)だからこそ こうも長く つきおうていられるのでしょう。 112 00:13:44,710 --> 00:13:48,381 わしの目指す国の形は→ 113 00:13:48,381 --> 00:13:53,436 既に 若き日の兎丸が 思い描いておったもの。 114 00:13:53,436 --> 00:13:59,041 その国の形が出来た時→ 115 00:13:59,041 --> 00:14:02,041 全ては 報われよう。 116 00:14:05,031 --> 00:14:10,369 (小兎丸)お父! おお 小兎。 よ~し。 おお 桃李。 117 00:14:10,369 --> 00:14:12,705 小兎が 泊の普請を見たいと 申しまして。 118 00:14:12,705 --> 00:14:18,027 おお そうか。 危ないから 遠くから そっと見いや。 はい! 119 00:14:18,027 --> 00:14:21,047 よっしゃ。 ほな 行こか。 120 00:14:21,047 --> 00:14:23,549 ああ そうや 桃李。 はい。 121 00:14:23,549 --> 00:14:28,537 侍女だけ残して お前と小兎は 都に戻っとけ。 122 00:14:28,537 --> 00:14:32,237 当分 うちは 人夫どもの宿や。 123 00:14:35,027 --> 00:14:39,827 泊が出来るまでの辛抱や。 よし 行くぞ! 124 00:14:42,201 --> 00:14:50,710 <この年 清盛の娘 徳子は 中宮となっていた。→ 125 00:14:50,710 --> 00:14:55,698 これに伴い 時忠が中宮権大夫→ 126 00:14:55,698 --> 00:15:00,703 重衡が 正四位下中宮亮になるなど→ 127 00:15:00,703 --> 00:15:06,709 平家一門の隆盛は とどまるところを知らなかった> 128 00:15:06,709 --> 00:15:12,364 ♪♪~ 129 00:15:12,364 --> 00:15:15,384 にぎやかにござりますな。 130 00:15:15,384 --> 00:15:21,040 (時子)はい。 福原の殿より 仰せつかっておりますゆえ。 131 00:15:21,040 --> 00:15:23,040 仰せつかって? 132 00:15:25,044 --> 00:15:31,367 歌や舞に親しみ 贅を尽くして宴を楽しむ事は→ 133 00:15:31,367 --> 00:15:37,367 公卿たる我が一門の たしなみ。 常々 行えと。 134 00:15:43,529 --> 00:15:45,548 ふふっ。 135 00:15:45,548 --> 00:15:47,867 何か? 136 00:15:47,867 --> 00:15:53,873 いや…。 人は変わるものだと。 137 00:15:53,873 --> 00:15:55,873 まこと。 138 00:15:58,027 --> 00:16:04,049 されど いささか心配にござります。 139 00:16:04,049 --> 00:16:11,056 近頃の入道様は どこか 生き急いでおられるようで。 140 00:16:11,056 --> 00:16:28,040 ♪♪~ 141 00:16:28,040 --> 00:16:33,340 それでも 常に 平家は 一蓮托生。 142 00:16:39,034 --> 00:16:45,374 いかなる修羅の道も 共に歩く覚悟にござります。 143 00:16:45,374 --> 00:16:51,046 ♪♪~ 144 00:16:51,046 --> 00:16:55,868 <同年9月 清盛が 待ち望んでいたものが→ 145 00:16:55,868 --> 00:16:58,668 宋より届いた> 146 00:17:09,198 --> 00:17:11,200 (兎丸)何て書いてあんねん? 147 00:17:11,200 --> 00:17:21,043 「日本国王 ならびに 太政大臣に これらの物色を賜う」との事じゃ。 148 00:17:21,043 --> 00:17:27,700 太政大臣? すなわち 我が殿の事。 149 00:17:27,700 --> 00:17:32,705 法皇様と我が殿への 贈り物という事じゃ。 150 00:17:32,705 --> 00:17:38,377 (兎丸)送り主は? (盛国)宋の国 明州の長官じゃ。 151 00:17:38,377 --> 00:17:42,381 何じゃ 国司みたいなもんか。 何を言うか!? 152 00:17:42,381 --> 00:17:46,719 宋では 明州の長は 我が国の国司など→ 153 00:17:46,719 --> 00:17:50,372 比べ物にならぬ大権を持つと聞く。 154 00:17:50,372 --> 00:17:56,545 しかも 此度 長官に任ぜられた 趙伯圭というお方は→ 155 00:17:56,545 --> 00:18:00,866 宋の皇帝の兄だと。 156 00:18:00,866 --> 00:18:04,053 え~っ!? 157 00:18:04,053 --> 00:18:09,041 宋の皇帝は 日本との交易を→ 158 00:18:09,041 --> 00:18:11,360 認めたという事よ! 159 00:18:11,360 --> 00:18:15,360 (笑い声) 160 00:18:18,050 --> 00:18:24,356 <品々は ひとまず朝廷に渡り 過去の事例などが調べられた> 161 00:18:24,356 --> 00:18:28,694 (兼実)この贈り物 実に無礼千万。 162 00:18:28,694 --> 00:18:32,031 おそれながら 何が 無礼なのでござりましょう? 163 00:18:32,031 --> 00:18:37,036 何もかも。 古よりの しきたりから 外れておる。 164 00:18:37,036 --> 00:18:41,707 (基房)「賜う」という文言も けしからぬ。 165 00:18:41,707 --> 00:18:46,712 上の者から下の者への 言いようじゃ。 166 00:18:46,712 --> 00:18:52,701 かような無礼なもの 送り返すべし。 167 00:18:52,701 --> 00:18:55,704 (成親) …といった次第でござりました。 168 00:18:55,704 --> 00:19:01,043 相も変わらず 万事先例が大事。 169 00:19:01,043 --> 00:19:06,048 つまらぬ奴らじゃ。 170 00:19:06,048 --> 00:19:08,717 構わぬ。 171 00:19:08,717 --> 00:19:13,539 品々は もろうておき 返書を作らせよ。 172 00:19:13,539 --> 00:19:18,377 されど たかだか州の長如きの贈り物→ 173 00:19:18,377 --> 00:19:24,366 法皇様の御名でなさるというのは 屈辱にござります。 174 00:19:24,366 --> 00:19:30,055 (西光)清盛入道に 返書を 作らせてはいかがでしょう? 175 00:19:30,055 --> 00:19:33,042 交易の取り次ぎをしておるは入道。 176 00:19:33,042 --> 00:19:36,378 それならば 先方との釣り合いもとれ→ 177 00:19:36,378 --> 00:19:40,078 公卿方も とやかく言いますまい。 178 00:19:57,049 --> 00:20:00,749 おい そっち いつまで やっとんねん! 早う せい! 179 00:20:03,872 --> 00:20:07,042 おい! おい 大丈夫か!? すいません。 180 00:20:07,042 --> 00:20:10,546 おい けが ないか? はい。 181 00:20:10,546 --> 00:20:13,546 よっしゃ 急げ! 182 00:20:16,869 --> 00:20:22,374 兎丸。 泊の普請は いつ終わる? 183 00:20:22,374 --> 00:20:27,446 そやな… 早うて あと半年いうとこやな。 184 00:20:27,446 --> 00:20:31,700 三月で完成させよ。 何やと!? 185 00:20:31,700 --> 00:20:34,386 殿 それは あまりにも無体な…。 186 00:20:34,386 --> 00:20:43,195 三月の後には 宋国皇帝の兄 趙伯圭殿が おいでになる。 187 00:20:43,195 --> 00:20:45,697 この国と わしに 関心を持ち→ 188 00:20:45,697 --> 00:20:49,051 名を伏せてくると 使者よりの言づてがあった。 189 00:20:49,051 --> 00:20:54,039 まこと さように偉いお方が 来られるのか? 190 00:20:54,039 --> 00:20:59,094 きっと 趙伯圭殿を 新しき大輪田泊に迎え→ 191 00:20:59,094 --> 00:21:04,700 この国が 侮り難い力を持つ事を見せる。 192 00:21:04,700 --> 00:21:10,205 そして 天下に示すのじゃ。 193 00:21:10,205 --> 00:21:17,696 この国の頂に立つは この平清盛である事を。 194 00:21:17,696 --> 00:21:27,706 ♪♪~ 195 00:21:27,706 --> 00:21:34,029 やれやれ 平家如き者の昇進に 祝いを言いに来ねばならぬとは…。 196 00:21:34,029 --> 00:21:39,034 武士あがりが 公家をまねて 宴三昧。 いまいましい! 197 00:21:39,034 --> 00:21:47,693 ♪♪~ 198 00:21:47,693 --> 00:21:49,993 (悲鳴) 199 00:21:55,367 --> 00:21:57,567 (兎丸)気を付けや。 蝉松! 200 00:22:01,206 --> 00:22:03,542 もう大丈夫だぞ! 201 00:22:03,542 --> 00:22:06,712 蝉松! 202 00:22:06,712 --> 00:22:10,382 (兎丸)崩れてきた砂利に 埋まるとこやった。 203 00:22:10,382 --> 00:22:14,720 こいつだけやない。→ 204 00:22:14,720 --> 00:22:18,874 人夫が 次々に 傷 負うてる。 205 00:22:18,874 --> 00:22:25,197 皆 疲れ切っとる。 このままやったら 死人も出る。→ 206 00:22:25,197 --> 00:22:31,386 それも 一人や二人やない。 ぎょうさんや。 207 00:22:31,386 --> 00:22:33,686 今回は 諦め。 208 00:22:38,544 --> 00:22:41,344 わしの命は動かぬ。 209 00:22:45,701 --> 00:22:48,901 期日どおりに 普請をすませよ。 210 00:22:51,707 --> 00:22:53,707 ふん! 211 00:22:58,714 --> 00:23:02,718 ついに いかれたか? また 次が あるやないか! 212 00:23:02,718 --> 00:23:06,872 次などない。 一度負ければ それで しまいじゃ。 213 00:23:06,872 --> 00:23:11,210 何のための泊や!? 民のため ちゃうんか!? 214 00:23:11,210 --> 00:23:14,196 趙伯圭殿を迎えるは 新しき泊。 215 00:23:14,196 --> 00:23:18,396 さもなくば 宋との交易はかなわぬ。 216 00:23:20,369 --> 00:23:24,369 わしが この国の頂に のぼる事はできぬ。 217 00:23:27,376 --> 00:23:30,076 (蝉松)清盛様…。 218 00:23:32,447 --> 00:23:38,370 いっそのこと わしを人柱にして下さい。 219 00:23:38,370 --> 00:23:40,370 (国松)蝉松…。 220 00:23:42,040 --> 00:23:46,378 わしは もう 役には立ちますまい。 221 00:23:46,378 --> 00:23:52,367 わしを人柱にして 無事に普請が進むよう→ 222 00:23:52,367 --> 00:23:55,704 神仏に お祈りあれ。→ 223 00:23:55,704 --> 00:24:01,043 それで 清盛様の夢がかなうなら→ 224 00:24:01,043 --> 00:24:05,697 うれしゅうございます。 (時松)よさぬか。 225 00:24:05,697 --> 00:24:20,697 (雷鳴) 226 00:24:23,198 --> 00:24:26,368 (盛国)よさぬか! 目ぇ覚ませ! 227 00:24:26,368 --> 00:24:30,205 あいつの上に泊が出来て 国が出来て→ 228 00:24:30,205 --> 00:24:33,542 そんなもんに 何の値打ちがあんのや!? 兎丸! 229 00:24:33,542 --> 00:24:38,380 今こそ 長年 我らを見下してきた→ 230 00:24:38,380 --> 00:24:44,536 王家や朝廷を見返す 絶好の機会。 231 00:24:44,536 --> 00:24:51,376 さまつな事で この機会を逃す訳にはゆかぬ! 232 00:24:51,376 --> 00:24:53,376 さまつ? 233 00:24:57,032 --> 00:25:00,032 (兎丸)さまつな事やと? 234 00:25:05,374 --> 00:25:11,546 あ~ もうええ! もう しまいや! 235 00:25:11,546 --> 00:25:17,369 泊づくりなんぞ! ああ~っ! やめや! 236 00:25:17,369 --> 00:25:19,369 (盛国)兎丸! 237 00:25:23,358 --> 00:25:27,362 俺は 義と悪を ひっくり返そう思て→ 238 00:25:27,362 --> 00:25:30,532 お前に ついてきた。 239 00:25:30,532 --> 00:25:35,537 けど お前のやっとる事は 悪や。 240 00:25:35,537 --> 00:25:39,041 悪と悪が ひっくり返っても→ 241 00:25:39,041 --> 00:25:44,096 また 悪が てっぺんにのぼるだけや! 242 00:25:44,096 --> 00:25:49,368 平家の餅なんぞ ついてられるか。 243 00:25:49,368 --> 00:25:52,037 行くぞ! (一同)お~! 244 00:25:52,037 --> 00:25:54,039 (兎丸)引き揚げや! 245 00:25:54,039 --> 00:26:10,372 ♪♪~ 246 00:26:10,372 --> 00:26:15,043 お前の国づくりは→ 247 00:26:15,043 --> 00:26:18,743 盗賊が 物 盗むんと 同じや! 248 00:26:20,382 --> 00:26:26,382 (雷鳴) 249 00:26:32,360 --> 00:26:34,560 行くぞ~! 250 00:26:42,370 --> 00:27:03,692 ♪♪~ 251 00:27:03,692 --> 00:27:10,699 海を見ると 思い出しまする。 252 00:27:10,699 --> 00:27:14,870 かつて 漁師であった頃→ 253 00:27:14,870 --> 00:27:22,170 亡き父と 魚を取って 暮らしておった頃の事を。 254 00:27:25,380 --> 00:27:30,368 白河院の殺生禁断令によって 漁が禁じられ→ 255 00:27:30,368 --> 00:27:39,711 されど 父は 飢えた者のために 禁を破って漁をし 捕らえられ→ 256 00:27:39,711 --> 00:27:42,411 命を落としました。 257 00:27:46,368 --> 00:27:50,038 その折→ 258 00:27:50,038 --> 00:27:57,712 若き殿は 白河院に じきじき 申し立てて下さったものです。 259 00:27:57,712 --> 00:28:00,012 何が申したい? 260 00:28:02,701 --> 00:28:08,701 今のわしは 白河院のようだと言いたいのか? 261 00:28:13,028 --> 00:28:17,032 分かるまい。 262 00:28:17,032 --> 00:28:23,205 お前にも 兎丸にも…→ 263 00:28:23,205 --> 00:28:25,405 誰にも。 264 00:28:36,535 --> 00:28:39,704 (兎丸)けったくそ悪いわ!→ 265 00:28:39,704 --> 00:28:42,874 何で こんな事に ならなあかんねん! 266 00:28:42,874 --> 00:28:45,377 それやったら さっさと あの海賊船で→ 267 00:28:45,377 --> 00:28:50,699 殺したったらよかったわ! (一同)そうじゃ そうじゃ! 268 00:28:50,699 --> 00:28:52,999 (桃李)殿! 269 00:28:55,036 --> 00:28:58,540 殿! おお 桃李。 270 00:28:58,540 --> 00:29:02,544 途中で投げ出すなど 殿らしゅうござりませぬ。 271 00:29:02,544 --> 00:29:07,365 さあ 福原へ戻りましょう。 もう しまいや! 272 00:29:07,365 --> 00:29:14,039 平家の棟梁様には ついていかれへん! 殿。 273 00:29:14,039 --> 00:29:20,339 何で あんな奴に ついてきてしもたんや 何十年も。 274 00:29:22,714 --> 00:29:27,714 面白いと思うたゆえに ござりましょう。 275 00:29:31,373 --> 00:29:39,030 お父の仇の子であっても しばしば ぶつかっても→ 276 00:29:39,030 --> 00:29:41,700 清盛様の生きる道に賭けるのが→ 277 00:29:41,700 --> 00:29:47,372 面白いと思うたゆえに ござりましょう? 278 00:29:47,372 --> 00:29:50,672 そやから 余計 腹立つんや。 279 00:29:54,379 --> 00:30:01,536 あの海賊船で あいつが言うたんや。 280 00:30:01,536 --> 00:30:07,208 「平家のもとでやったら おもろい事ができる。→ 281 00:30:07,208 --> 00:30:15,050 おもろい事ができたら お父の義を証せる」て。 282 00:30:15,050 --> 00:30:18,386 けど 結局→ 283 00:30:18,386 --> 00:30:24,376 あいつは 平家がのし上がる事しか 考えてへんかった! 284 00:30:24,376 --> 00:30:42,377 ♪♪~ 285 00:30:42,377 --> 00:30:46,698 朝には帰る。 286 00:30:46,698 --> 00:30:49,718 今日は ここで飲ませてくれ。 287 00:30:49,718 --> 00:31:02,714 ♪♪~ 288 00:31:02,714 --> 00:31:07,202 よっしゃ~! これから どないしようかいのう。 289 00:31:07,202 --> 00:31:14,042 また 海賊船に乗りましょうや! おお! それ ええのう! 290 00:31:14,042 --> 00:31:20,048 ほんで 大輪田に向かう宋の船 襲うたんねん! 291 00:31:20,048 --> 00:31:23,034 清盛の奴 困るで! 292 00:31:23,034 --> 00:31:27,205 平家が何じゃ! そうじゃ そうじゃ! 293 00:31:27,205 --> 00:31:33,545 おう 酒が切れとるで。 どこぞで 仕入れてこいと。 294 00:31:33,545 --> 00:31:37,549 はい 承知! (笑い声) 295 00:31:37,549 --> 00:31:39,749 頼むで! 296 00:31:49,544 --> 00:32:02,373 ♪♪~(歌声) 297 00:32:02,373 --> 00:32:06,027 出たな 赤鬼。 298 00:32:06,027 --> 00:32:09,364 もう やめえ。→ 299 00:32:09,364 --> 00:32:14,364 ろくな大人にならんぞ。 もっと まっとうに…。 300 00:32:27,365 --> 00:32:29,365 おい 待て! 301 00:32:32,387 --> 00:32:50,687 ♪♪~(歌声) 302 00:32:53,691 --> 00:32:55,691 こら 餓鬼。 303 00:33:00,198 --> 00:33:02,498 (刺される音) 304 00:33:20,034 --> 00:33:46,027 ♪♪~ 305 00:33:46,027 --> 00:33:52,867 頭~! 頭~! 頭~! 頭~! 306 00:33:52,867 --> 00:33:56,704 頭は来ておらぬか? 307 00:33:56,704 --> 00:34:03,545 頭! 頭! 頭! 308 00:34:03,545 --> 00:34:06,045 おったか? おらん。 309 00:34:09,050 --> 00:34:13,037 頭~! 頭~! 310 00:34:13,037 --> 00:35:32,033 ♪♪~ 311 00:35:32,033 --> 00:35:34,202 頭~! 312 00:35:34,202 --> 00:35:37,372 殿!? ならぬ! 313 00:35:37,372 --> 00:36:13,372 ♪♪~ 314 00:36:17,712 --> 00:36:23,712 葬儀は福原にて 一門を挙げて 盛大に執り行う。 315 00:36:53,047 --> 00:36:55,047 時忠。 316 00:36:58,870 --> 00:37:04,359 禿は… 始末せよ。 317 00:37:04,359 --> 00:37:19,374 ♪♪~ 318 00:37:19,374 --> 00:37:26,074 (盛国)全ては 殿が邁進するために起こった事。 319 00:37:29,200 --> 00:37:35,706 どれだけ欲しても 兎丸は戻りませぬ。 320 00:37:35,706 --> 00:37:52,039 ♪♪~ 321 00:37:52,039 --> 00:37:56,027 それでも…→ 322 00:37:56,027 --> 00:37:58,327 進みまするか? 323 00:38:00,198 --> 00:38:02,998 この修羅の道を。 324 00:38:08,706 --> 00:38:12,877 殿のお心の中にだけある 国に向かって→ 325 00:38:12,877 --> 00:38:19,867 進み続ける覚悟が おありにございまするか? 326 00:38:19,867 --> 00:38:37,702 ♪♪~ 327 00:38:37,702 --> 00:38:42,702 ならば 盛国も共に。 328 00:38:45,877 --> 00:38:52,033 命を賭して 殿に食らいつき…→ 329 00:38:52,033 --> 00:38:56,704 この修羅の道を→ 330 00:38:56,704 --> 00:38:59,373 共に参りまする。 331 00:38:59,373 --> 00:39:17,373 ♪♪~ 332 00:39:39,030 --> 00:39:41,030 (小兎丸)お父! 333 00:39:43,367 --> 00:39:45,367 お父! 334 00:39:47,371 --> 00:39:49,371 お父~! 335 00:39:53,194 --> 00:39:56,994 お父! お父! 336 00:40:36,037 --> 00:40:38,537 仇を討ちに来たか。 337 00:40:52,370 --> 00:40:54,670 やあ~っ! 待て! 338 00:40:56,374 --> 00:40:59,710 それは 何をしておる? 339 00:40:59,710 --> 00:41:01,710 経文じゃ。 340 00:41:03,714 --> 00:41:06,867 人柱など立てずとも→ 341 00:41:06,867 --> 00:41:10,538 こうして 経文を書いた石を詰めた船を→ 342 00:41:10,538 --> 00:41:14,875 沈めればよい。 343 00:41:14,875 --> 00:41:18,375 兎丸の志と共にな。 344 00:41:20,715 --> 00:41:29,040 ♪♪~ 345 00:41:29,040 --> 00:41:34,378 兎丸の志こそが→ 346 00:41:34,378 --> 00:41:41,078 新しき泊の… 礎じゃ。 347 00:41:43,537 --> 00:41:46,190 (泣き声) 348 00:41:46,190 --> 00:41:49,694 頭~! 頭~! 349 00:41:49,694 --> 00:41:57,034 (泣き声) 350 00:41:57,034 --> 00:42:24,712 ♪♪~ 351 00:42:24,712 --> 00:42:30,368 俺は 海賊王になるぞ~! (一同)お~! 352 00:42:30,368 --> 00:42:33,554 海賊王 兎丸が この国の義となり→ 353 00:42:33,554 --> 00:42:39,710 民を虐げる お頭さんが 悪となるっちゅう寸法や! 354 00:42:39,710 --> 00:42:42,380 面白い~! 355 00:42:42,380 --> 00:42:47,368 いつか お前がつくれ。 356 00:42:47,368 --> 00:42:50,388 宋と商いして→ 357 00:42:50,388 --> 00:42:55,025 「生き生きと 豊かな世」 いうやつを。 358 00:42:55,025 --> 00:42:59,547 ♪♪~ 359 00:42:59,547 --> 00:43:05,047  回想  (兎丸)その手伝いやったら したってもええ。 360 00:43:06,871 --> 00:43:14,545 <その後 1年をかけて 平清盛は ついに 大輪田泊を完成し→ 361 00:43:14,545 --> 00:43:17,545 宋国の使者を迎えた> 362 00:43:24,205 --> 00:43:26,707 滋子の心は 滋子のもの。 363 00:43:26,707 --> 00:43:32,363 そして 滋子の心は いつも 法皇様のおそばに。 364 00:43:32,363 --> 00:43:34,715 わしには はっきりと見えているのだ。 365 00:43:34,715 --> 00:43:37,701 豊かに暮らす この国の姿が。 366 00:43:37,701 --> 00:43:39,703 平家は 慢心しておるのだ。 367 00:43:39,703 --> 00:43:41,705 戦なんぞ起きるのか? 368 00:43:41,705 --> 00:43:44,041 このまま 朽ち果てていく おつもりでございますか!? 369 00:43:44,041 --> 00:43:46,341 滋子…。 370 00:43:48,879 --> 00:43:53,367 <国際貿易港 神戸。→ 371 00:43:53,367 --> 00:43:58,038 清盛は かつて大輪田泊と呼ばれた この港を→ 372 00:43:58,038 --> 00:44:02,042 大型の船が入れるように 整備します。→ 373 00:44:02,042 --> 00:44:05,212 嵐などによって工事は難航し→ 374 00:44:05,212 --> 00:44:08,883 清盛は お経を書いた石を海に沈め→ 375 00:44:08,883 --> 00:44:12,536 波や風よけのための 人工の島をつくり→ 376 00:44:12,536 --> 00:44:16,373 港を完成させたと いわれています。→ 377 00:44:16,373 --> 00:44:20,861 そのため この島は 経の島と呼ばれ→ 378 00:44:20,861 --> 00:44:28,035 現在の島上町付近にあったと 考えられています。→ 379 00:44:28,035 --> 00:44:30,704 経の島築造の際→ 380 00:44:30,704 --> 00:44:34,708 さまざまな法要を行ったと いわれる勝福寺。→ 381 00:44:34,708 --> 00:44:40,214 ここには 寺の協力に感謝した 清盛が寄進した密教法具が→ 382 00:44:40,214 --> 00:44:43,033 伝わっています。→ 383 00:44:43,033 --> 00:44:46,036 大輪田泊を整備し→ 384 00:44:46,036 --> 00:44:51,336 清盛は 日宋貿易を 一層 発展させていくのです>