1 00:00:34,407 --> 00:00:37,760 (平重衡)皇子様 お誕生にござります! 2 00:00:37,760 --> 00:00:42,248 <清盛悲願の平家の血を引く皇子→ 3 00:00:42,248 --> 00:00:44,918 言仁親王が誕生し→ 4 00:00:44,918 --> 00:00:49,405 次の帝と定められました> 5 00:00:49,405 --> 00:00:56,079 (平清盛)速やかに 兵を繰り出し 院を お連れまいらせよ。 6 00:00:56,079 --> 00:01:00,917 <最後の切り札を手に入れた清盛は 実権を握るために→ 7 00:01:00,917 --> 00:01:04,754 後白河法皇の力を 封印しようとしました。→ 8 00:01:04,754 --> 00:01:06,906 しかし…> 9 00:01:06,906 --> 00:01:11,594 (平重盛)法皇様の御所は 私が警固致します。 10 00:01:11,594 --> 00:01:13,594 重盛! 11 00:01:27,076 --> 00:01:31,080 <息子 重盛の命懸けの制止に→ 12 00:01:31,080 --> 00:01:36,736 清盛は ようやく 矛を収めたのです> 13 00:01:36,736 --> 00:01:40,436 (後白河法皇) まだ わしには 手駒がある。 14 00:01:45,745 --> 00:02:02,745 ♪♪~(テーマ音楽) 15 00:02:02,745 --> 00:04:21,445 ♪♪~ 16 00:04:24,737 --> 00:04:27,423 (源頼朝)<治承3年。→ 17 00:04:27,423 --> 00:04:30,760 北条家の婿となっていた私は 前年に→ 18 00:04:30,760 --> 00:04:35,060 妻 政子との間に 娘を授かっていた> 19 00:04:38,234 --> 00:04:42,088 (三浦義明) しかし 思い切られましたな。→ 20 00:04:42,088 --> 00:04:45,741 昨年 入道様には 御孫君となられる→ 21 00:04:45,741 --> 00:04:47,910 皇子様が お生まれになった。 22 00:04:47,910 --> 00:04:54,417 さような時に よりにもよって 娘御と源氏の御曹司を…。 23 00:04:54,417 --> 00:04:57,420 (佐々木秀義) 入道様のお怒りに触れれば→ 24 00:04:57,420 --> 00:05:02,909 時政殿も ご妻女も 政子殿も あのかわいい赤子も→ 25 00:05:02,909 --> 00:05:06,412 ひとたまりも ござりませぬぞ。 26 00:05:06,412 --> 00:05:10,583 (北条時政)承知の上でござる。 27 00:05:10,583 --> 00:05:13,085 だが 某は→ 28 00:05:13,085 --> 00:05:19,242 法皇様の近臣方を断罪された 一件など 聞き及ぶにつれ→ 29 00:05:19,242 --> 00:05:24,442 平家の世は 長く続かぬ気がしてならぬ。 30 00:05:27,066 --> 00:05:32,755 (時政)某は 佐殿に…→ 31 00:05:32,755 --> 00:05:35,755 源氏の魂に賭ける。 32 00:05:39,078 --> 00:05:44,078 ほ~れ。 ほれ ほれ ほれ。 33 00:05:49,088 --> 00:05:53,759 <そのころ 清盛の嫡男 重盛は→ 34 00:05:53,759 --> 00:05:56,412 病に伏していた> 35 00:05:56,412 --> 00:06:05,571 ♪♪~ 36 00:06:05,571 --> 00:06:10,076 (平貞能) 重盛様のご容体 芳しからず。→ 37 00:06:10,076 --> 00:06:15,748 長年の心労が 積み重なったのでござりましょう。 38 00:06:15,748 --> 00:06:20,086 何とぞ 法皇様と いがみ合われる事なく→ 39 00:06:20,086 --> 00:06:26,086 国づくりを進められますよう 何とぞ… 何とぞ! 40 00:06:31,597 --> 00:06:35,084 (貞能)大殿。 41 00:06:35,084 --> 00:06:38,087 (平盛国)案ずる事はあるまい。→ 42 00:06:38,087 --> 00:06:44,760 さすがの殿も 重盛様の命懸けのお言葉には→ 43 00:06:44,760 --> 00:06:48,414 相当に こたえられたご様子。 44 00:06:48,414 --> 00:06:54,414 重盛様のお心は 十分に伝わっておろう。 45 00:07:04,413 --> 00:07:08,417 <清盛が 後白河院を 攻めようとしていた事は→ 46 00:07:08,417 --> 00:07:13,089 後白河院ご自身も うすうすは ご存じであった> 47 00:07:13,089 --> 00:07:15,758 にわかな お召し→ 48 00:07:15,758 --> 00:07:17,910 何事にござりましょう? 49 00:07:17,910 --> 00:07:25,418 白川殿盛子も 重盛と同じ病を得ていると聞く。 50 00:07:25,418 --> 00:07:29,088 <盛子様は かつて→ 51 00:07:29,088 --> 00:07:33,092 基房様の兄 基実様の妻であった→ 52 00:07:33,092 --> 00:07:36,392 清盛の娘である> 53 00:07:39,749 --> 00:07:41,751 基実様。 54 00:07:41,751 --> 00:07:47,089 <基実様亡きあとは その子 基通様に代わって→ 55 00:07:47,089 --> 00:07:51,577 膨大な所領を治める事となった> 56 00:07:51,577 --> 00:07:55,247 (せき) 57 00:07:55,247 --> 00:07:58,067 母上。 58 00:07:58,067 --> 00:08:00,419 (盛子)案ずるでない。 59 00:08:00,419 --> 00:08:07,419 我が身に何かあったとて そなたの身は安泰じゃ。 60 00:08:10,246 --> 00:08:13,916 平家が 途方もない財力をつけたは→ 61 00:08:13,916 --> 00:08:22,408 基実の遺した摂関家領を 盛子を通じて横取りしたゆえ。 62 00:08:22,408 --> 00:08:28,414 本来なら 藤原氏長者のそちが→ 63 00:08:28,414 --> 00:08:31,414 引き取るべきものであろう。 64 00:08:33,753 --> 00:08:39,241 あ… ありがたきお言葉。 65 00:08:39,241 --> 00:08:42,578 あの所領を取り戻す事かなわば→ 66 00:08:42,578 --> 00:08:49,568 我ら藤原摂関家は 再び 平家をしのぐ力を取り戻し→ 67 00:08:49,568 --> 00:08:55,758 きっと あの不埒者どもを 追い落とせましょう。 68 00:08:55,758 --> 00:08:59,245 まずは→ 69 00:08:59,245 --> 00:09:04,316 清盛に 都から離れた所にいてもらおうぞ。 70 00:09:04,316 --> 00:09:16,316 (読経) 71 00:09:28,908 --> 00:09:34,413 申し上げます。 花山院忠雅様より→ 72 00:09:34,413 --> 00:09:38,751 厳島詣でを行いたいとの仰せに ござります。 73 00:09:38,751 --> 00:09:41,237 花山院殿が? 74 00:09:41,237 --> 00:09:45,407 京より更に離れるは 気がかりにござりましょう。 75 00:09:45,407 --> 00:09:53,749 いや。 花山院殿の厳島詣では かねてより延引しておった事じゃ。 76 00:09:53,749 --> 00:09:56,418 これ以上は 引き延ばせぬ。 77 00:09:56,418 --> 00:10:31,754 ♪♪~ 78 00:10:31,754 --> 00:10:33,739 (時子)盛子…。 79 00:10:33,739 --> 00:10:37,076 <6月17日。→ 80 00:10:37,076 --> 00:10:41,747 白川殿盛子様が 世を去った> 81 00:10:41,747 --> 00:10:55,077 ♪♪~ 82 00:10:55,077 --> 00:11:00,149 (佐伯景弘)盛子様が 基実様のご妻女になられたは→ 83 00:11:00,149 --> 00:11:06,405 僅か 11の時と伺いました。 84 00:11:06,405 --> 00:11:09,758 盛子様が おられなければ→ 85 00:11:09,758 --> 00:11:15,758 ご一門が なしえなかった事も 数々 ござりましょう。 86 00:11:19,752 --> 00:11:24,740 我が兄 基実が身まかってより こちら→ 87 00:11:24,740 --> 00:11:33,082 盛子殿に お預かり頂いていた所領 お返し頂く。 88 00:11:33,082 --> 00:11:35,084 何と? 89 00:11:35,084 --> 00:11:39,071 あれは もとより 藤原摂関家のもの。 90 00:11:39,071 --> 00:11:44,410 咎め立てされる筋の事では ござりますまい。 91 00:11:44,410 --> 00:11:48,581 (平時忠)盛子は 帝の准母にござりました。 92 00:11:48,581 --> 00:11:50,583 まずは 一旦→ 93 00:11:50,583 --> 00:11:53,419 帝のものとして頂くのが 筋にござりましょう。 94 00:11:53,419 --> 00:11:58,090 そうすれば いずれは 東宮 言仁様のもの。 95 00:11:58,090 --> 00:12:04,580 すなわち 平家の思うままというお考えか? 96 00:12:04,580 --> 00:12:06,582 いけませぬか? 97 00:12:06,582 --> 00:12:10,753 ただいま 棟梁 重盛は病。 98 00:12:10,753 --> 00:12:17,760 我が夫 清盛入道は 厳島にて留守にござります。 99 00:12:17,760 --> 00:12:21,747 さような時に そのような申し出を されましても→ 100 00:12:21,747 --> 00:12:25,084 承りかねまする。 101 00:12:25,084 --> 00:12:28,784 さようにござりますか。 102 00:12:33,075 --> 00:12:38,414 <しかし 結局のところ 盛子様の預かっていた所領は→ 103 00:12:38,414 --> 00:12:42,568 後白河院の預かるところとなった> 104 00:12:42,568 --> 00:12:46,905 (平経盛)法皇様は そんなにも 我が一門の力を→ 105 00:12:46,905 --> 00:12:48,924 削ぎたいのでござろうか? 106 00:12:48,924 --> 00:12:52,077 (平頼盛)鹿ヶ谷の一件を 思い起こせば明らか。 107 00:12:52,077 --> 00:12:55,581 いずれにしても 事は急を要しますぞ。→ 108 00:12:55,581 --> 00:12:59,084 重盛の病は いつ治まるともしれませぬ。 109 00:12:59,084 --> 00:13:04,406 それまでの間 代わって 一門を 統べる者を立てねばなりますまい。 110 00:13:04,406 --> 00:13:08,410 (平宗清) どなただと仰せになりますか? 111 00:13:08,410 --> 00:13:11,080 無論 宗盛であろう。 112 00:13:11,080 --> 00:13:13,565 (伊藤忠清)それは おかしな話。 113 00:13:13,565 --> 00:13:19,588 棟梁のご嫡男 維盛様が 代わりとなられるが筋というもの。 114 00:13:19,588 --> 00:13:25,077 宗盛は正妻の子ですぞ。 もとより 正妻の子でもない重盛が→ 115 00:13:25,077 --> 00:13:29,077 跡継ぎとなったが おかしいのじゃ。 時忠 控えよ。 116 00:13:32,751 --> 00:13:34,903 <盛子様の所領が→ 117 00:13:34,903 --> 00:13:38,073 後白河院によって 召し上げられた事は→ 118 00:13:38,073 --> 00:13:42,745 厳島の清盛の知るところとなった> 119 00:13:42,745 --> 00:13:49,084 ここで 我らの財を 削ごうとなさるとは…。 120 00:13:49,084 --> 00:13:52,071 落ち着き下されませ。 121 00:13:52,071 --> 00:13:55,574 今 ここで 怒りに任せ動かれれば→ 122 00:13:55,574 --> 00:13:59,244 かえって 重盛様の病に障りましょう。 123 00:13:59,244 --> 00:14:02,247 分かっておる。 124 00:14:02,247 --> 00:14:05,751 早う参るぞ! はっ。 125 00:14:05,751 --> 00:14:12,741 ♪♪~ 126 00:14:12,741 --> 00:14:20,082 「重盛 基盛 それに清三郎 清四郎→ 127 00:14:20,082 --> 00:14:25,404 皆 我らの子なり」。 128 00:14:25,404 --> 00:14:28,757 何でござりますか? それは。 129 00:14:28,757 --> 00:14:36,081 知らぬか? かつて 入道が詠んだ歌じゃ。 130 00:14:36,081 --> 00:14:41,420 あやつをつつくには…→ 131 00:14:41,420 --> 00:14:44,406 子をつつくに限る。 132 00:14:44,406 --> 00:14:55,250 ♪♪~ 133 00:14:55,250 --> 00:14:59,421 (経子)殿。 皆 そろいましたよ。 134 00:14:59,421 --> 00:15:18,421 ♪♪~ 135 00:15:29,084 --> 00:15:32,884 宗盛。 はい。 136 00:15:35,574 --> 00:15:37,759 知盛。 137 00:15:37,759 --> 00:15:39,759 はい。 138 00:15:41,747 --> 00:15:45,047 (重盛)重衡。 はい。 139 00:15:49,421 --> 00:15:56,411 私は もう… 長くはないだろう。 140 00:15:56,411 --> 00:15:59,915 (宗盛)何を仰せになりますか。 141 00:15:59,915 --> 00:16:02,251 (知盛)気を しかと お持ち下さりませ! 142 00:16:02,251 --> 00:16:06,738 私亡きあとは…→ 143 00:16:06,738 --> 00:16:16,415 そなたたち兄弟 力を合わせて…→ 144 00:16:16,415 --> 00:16:18,715 一門を支えるのじゃ。 145 00:16:22,404 --> 00:16:28,760 (重盛)維盛 資盛。 146 00:16:28,760 --> 00:16:32,080 (2人)はい。 147 00:16:32,080 --> 00:16:37,753 鍛錬を怠らず→ 148 00:16:37,753 --> 00:16:41,757 叔父たちの手助けをせよ。 149 00:16:41,757 --> 00:16:45,077 (2人)はい。 150 00:16:45,077 --> 00:16:49,414 (重盛)父上が 国づくりを全とうなされるよう→ 151 00:16:49,414 --> 00:16:56,421 皆で 陰に日向に お支えするのじゃ。 152 00:16:56,421 --> 00:16:58,421 (一同)はい。 153 00:17:34,092 --> 00:17:36,892 法皇様…。 154 00:17:43,752 --> 00:17:46,052 そのままでよい。 155 00:18:02,404 --> 00:18:09,404 重盛… かように やつれおって。 156 00:18:20,238 --> 00:18:27,438 病の… 我が身に触れるなど…。 157 00:18:30,315 --> 00:18:38,073 いつぞや 清盛が わしを攻めようとするを→ 158 00:18:38,073 --> 00:18:41,773 命懸けで 止めてくれたそうじゃのう。 159 00:18:46,565 --> 00:18:53,865 そちの忠義には わしも頭を垂れるよりほかない。 160 00:19:02,414 --> 00:19:08,414 もったいのう… ござります。 161 00:19:11,406 --> 00:19:18,106 今のうちに言いたい事あらば 何でも わしに託すがよい。 162 00:19:26,071 --> 00:19:34,596 我が父 清盛とは…→ 163 00:19:34,596 --> 00:19:40,096 何かと ぶつかる事も おありと存じます。 164 00:19:43,071 --> 00:19:47,426 されど…→ 165 00:19:47,426 --> 00:19:58,086 王家にお尽くしする 我ら平家の忠義に…→ 166 00:19:58,086 --> 00:20:04,386 断じて 二心は ござりませぬ。 167 00:20:07,412 --> 00:20:13,418 何とぞ 平家の安泰。 168 00:20:13,418 --> 00:20:24,913 そして 我が父 清盛の国づくり…→ 169 00:20:24,913 --> 00:20:34,573 見守って頂ける事 お約束頂けますれば…→ 170 00:20:34,573 --> 00:20:41,079 重盛…→ 171 00:20:41,079 --> 00:20:47,079 思い残す事なく 死ねましょう。 172 00:20:55,076 --> 00:21:00,376 相分かった。 約束しようぞ。 173 00:21:02,417 --> 00:21:09,417 ありがとう… ござります。 174 00:21:19,417 --> 00:21:21,617 ただし…。 175 00:21:28,093 --> 00:21:30,893 これに勝ったらの。 176 00:22:08,416 --> 00:23:22,407 ♪♪~ 177 00:23:22,407 --> 00:23:29,407 (後白河法皇)ほれ 早う よい目を出さぬと負けてしまうぞ。 178 00:23:33,418 --> 00:23:37,756 平家の安泰は→ 179 00:23:37,756 --> 00:23:39,908 望めぬぞ。 180 00:23:39,908 --> 00:24:09,087 ♪♪~ 181 00:24:09,087 --> 00:24:11,423 何をしておる? 182 00:24:11,423 --> 00:24:21,483 ♪♪~ 183 00:24:21,483 --> 00:24:23,483 重盛! 184 00:24:26,905 --> 00:24:30,405 お戯れが… 過ぎましょう。 185 00:24:33,745 --> 00:24:36,545 懐かしゅうなってのう。 186 00:24:38,583 --> 00:24:42,420 ちょうど 40年前じゃ。 187 00:24:42,420 --> 00:24:44,720 そちと 双六をした。 188 00:24:47,092 --> 00:24:50,092 さあ 賽を振れ。 189 00:24:53,581 --> 00:25:01,081 わしが勝ったら 重盛 そちをもらうという約束での。 190 00:25:03,241 --> 00:25:09,441 幼いそちが賽を振り 清盛は 負けを免れた。 191 00:25:12,417 --> 00:25:15,737 そう。 192 00:25:15,737 --> 00:25:21,737 そちの身を守るは そち自身しかおらぬ。 193 00:25:24,079 --> 00:25:26,748 清太…。 194 00:25:26,748 --> 00:25:28,900 お引き取り下さりませ。 195 00:25:28,900 --> 00:25:35,090 (後白河法皇) 母を亡くし 弟を亡くし→ 196 00:25:35,090 --> 00:25:39,090 父は 修羅の道をゆく もののけ。 197 00:25:40,745 --> 00:25:43,581 そちは 生まれた時から→ 198 00:25:43,581 --> 00:25:48,581 一人で生き 一人で死んでゆくのじゃ! 199 00:25:50,755 --> 00:25:53,408 そう 定められておるのじゃ。 200 00:25:53,408 --> 00:25:55,708 立ち去れ! 201 00:25:59,080 --> 00:26:03,918 お立ち去り… 下さりませ。 202 00:26:03,918 --> 00:26:10,118 (笑い声) 203 00:26:23,404 --> 00:26:40,404 (笑い声) 204 00:26:45,743 --> 00:26:47,743 ああ…。 205 00:26:57,739 --> 00:27:04,439 とく… 死なばや。 206 00:27:17,425 --> 00:27:23,748 早う…→ 207 00:27:23,748 --> 00:27:27,448 死にとうござります。 208 00:27:36,077 --> 00:27:38,077 重盛…。 209 00:27:43,585 --> 00:27:45,585 重盛…。 210 00:28:02,921 --> 00:28:10,912 <およそ ひと月のちの 治承3年7月29日。→ 211 00:28:10,912 --> 00:28:18,419 清盛の嫡男 重盛は 齢 四十二の若さで 世を去った> 212 00:28:18,419 --> 00:28:25,410 (雷鳴) 213 00:28:25,410 --> 00:28:30,410 (盛国)殿 今後の事を。 214 00:28:35,486 --> 00:28:39,240 皆→ 215 00:28:39,240 --> 00:28:46,915 今は 悲しみに暮れておる時ではない。 216 00:28:46,915 --> 00:28:51,569 平家の力を決して弱めぬため→ 217 00:28:51,569 --> 00:28:54,906 盛子の忘れ形見である基通様を→ 218 00:28:54,906 --> 00:28:58,906 権中納言に推挙する。 219 00:29:01,245 --> 00:29:09,754 <しかし 清盛の推挙は いともたやすく無視された。→ 220 00:29:09,754 --> 00:29:16,244 10月9日 基房様の子 師家様が 僅か8歳にして→ 221 00:29:16,244 --> 00:29:20,244 権中納言に 任じられたのである> 222 00:29:27,422 --> 00:29:31,075 基房の兄上。 223 00:29:31,075 --> 00:29:38,082 これは… これは いかなる事にござりますか? 224 00:29:38,082 --> 00:29:47,241 いずれ この師家は 私の跡を継ぎ 藤原氏長者となる。 225 00:29:47,241 --> 00:29:55,249 そして 法皇様に召し上げられた 盛子様の所領は→ 226 00:29:55,249 --> 00:30:00,738 いずれ 師家様のもの という事にござりましょう。 227 00:30:00,738 --> 00:30:05,076 (笑い声) 228 00:30:05,076 --> 00:30:11,082 (基房)更に 本日 沙汰した事が いまひとつある。 229 00:30:11,082 --> 00:30:14,068 は? 230 00:30:14,068 --> 00:30:24,412 亡き小松殿重盛の 知行しておった越前国を→ 231 00:30:24,412 --> 00:30:28,112 法皇様に治めて頂く。 232 00:30:32,920 --> 00:30:39,410 重盛様が知行されていた 越前国は 以後…→ 233 00:30:39,410 --> 00:30:43,910 法皇様の 治めるところとなるとの事。 234 00:30:46,084 --> 00:30:50,088 (盛国)これらのご沙汰は 全て→ 235 00:30:50,088 --> 00:30:54,888 法皇様のお考えに基づくものと 思われます。 236 00:31:01,232 --> 00:31:06,732 重盛の知行国が 召し上げじゃと!? 237 00:31:11,092 --> 00:31:13,092 はっ。 238 00:31:21,419 --> 00:31:24,119 重盛…。 239 00:31:26,908 --> 00:31:29,577 重盛…。 240 00:31:29,577 --> 00:31:36,877 (重盛)とく… 死なばや。 241 00:31:40,905 --> 00:31:46,405 (さいころを振る音) 242 00:32:02,076 --> 00:32:04,576 ああ…。 243 00:32:08,416 --> 00:32:11,116 ああ~っ! 244 00:32:13,237 --> 00:32:16,257 ああ~っ! 245 00:32:16,257 --> 00:32:19,744 <11月14日。→ 246 00:32:19,744 --> 00:32:25,583 清盛は 福原から 数千騎の兵を率いて上洛した> 247 00:32:25,583 --> 00:32:40,414 ♪♪~ 248 00:32:40,414 --> 00:32:47,588 重盛の知行国 越前を召し上げた 一件。 盛子の所領に関する処置。 249 00:32:47,588 --> 00:32:51,909 いずれも 法皇の過ち。 250 00:32:51,909 --> 00:32:59,083 法皇は 関白とたばかって 国を乱しておる。 251 00:32:59,083 --> 00:33:03,383 即刻 処断すべし! 252 00:33:06,741 --> 00:33:09,076 <清盛の処断により→ 253 00:33:09,076 --> 00:33:17,418 基房様 師家様は それぞれ 関白 権中納言を解官された。→ 254 00:33:17,418 --> 00:33:27,245 基房様は 大宰権帥に左遷。 それは 流罪に同じであった。→ 255 00:33:27,245 --> 00:33:32,567 更に 11月17日の除目では…> 256 00:33:32,567 --> 00:33:38,923 これらの者たちを 解官致しとうござります。 257 00:33:38,923 --> 00:33:43,244 帝をお支えし奉る我ら平家を 倒さんとする→ 258 00:33:43,244 --> 00:33:46,247 不埒者たちにござります! 259 00:33:46,247 --> 00:33:50,084 <清盛は 高倉帝の御名のもと→ 260 00:33:50,084 --> 00:33:54,071 太政大臣はじめ 反平家とおぼしき公卿や→ 261 00:33:54,071 --> 00:33:57,909 後白河院の近臣 39人を解官し→ 262 00:33:57,909 --> 00:34:00,094 その者たちの知行国を→ 263 00:34:00,094 --> 00:34:05,149 全て平家一門のものとする 暴挙に出た。→ 264 00:34:05,149 --> 00:34:08,649 そして ついに…> 265 00:34:46,240 --> 00:34:50,411 (後白河法皇) これは 何とした事じゃ? 266 00:34:50,411 --> 00:34:54,749 法皇様には 鳥羽の離宮に 御幸頂くようにと→ 267 00:34:54,749 --> 00:34:58,749 我が父 清盛入道より 申しつけられておりまする。 268 00:35:03,074 --> 00:35:05,074 さようか。 269 00:35:39,410 --> 00:35:43,581 申し上げます。 270 00:35:43,581 --> 00:35:49,381 法皇様 鳥羽の離宮に 入られましてござります。 271 00:35:55,743 --> 00:36:02,043 殿 おめでとうござりまする。 272 00:36:04,585 --> 00:36:07,585 (一同)おめでとうござります。 273 00:36:19,583 --> 00:36:22,383 ついに ここまで来た。 274 00:36:38,736 --> 00:36:42,573 ついに 武士が→ 275 00:36:42,573 --> 00:36:46,577 この国の頂に立ったのじゃ。 276 00:36:46,577 --> 00:36:57,755 ♪♪~ 277 00:36:57,755 --> 00:37:06,080 <11月20日 後白河院は 鳥羽離宮に幽閉。→ 278 00:37:06,080 --> 00:37:10,751 清盛は ついに 治天の君を退け→ 279 00:37:10,751 --> 00:37:16,407 武士が頂に立つという悲願を 成し遂げた。→ 280 00:37:16,407 --> 00:37:21,412 世に言う 治承3年の政変である> 281 00:37:21,412 --> 00:37:33,574 ♪♪~ 282 00:37:33,574 --> 00:37:39,597 此度は 何かと お騒がせ致しました。 283 00:37:39,597 --> 00:37:42,082 我が妹 盛子→ 284 00:37:42,082 --> 00:37:49,082 我が兄 重盛への法皇様のお仕打ち 私も心を痛めておりました。 285 00:37:52,426 --> 00:38:00,126 これより先 存分に お働き下さりませ 父上。 286 00:38:02,753 --> 00:38:08,409 時に 東宮 言仁様は ご健勝にござりましょうか? 287 00:38:08,409 --> 00:38:11,095 はい。 288 00:38:11,095 --> 00:38:13,581 お差し支えなくば 一度→ 289 00:38:13,581 --> 00:38:19,381 西八条へ行啓頂きたく お願い申し上げまする。 290 00:38:40,925 --> 00:38:44,125 祇園女御様…? 291 00:38:55,739 --> 00:39:03,439 ついに のぼられましたな この世の頂に。 292 00:39:09,737 --> 00:39:13,574 いかがにござりますか? 293 00:39:13,574 --> 00:39:16,074 そこからの眺めは。 294 00:39:20,581 --> 00:39:26,781 何も遮るものがなく 至って よい眺めにござります。 295 00:39:30,074 --> 00:39:36,374 もう… お会いする事も ござりますまい。 296 00:39:38,415 --> 00:39:40,415 えっ? 297 00:40:05,075 --> 00:40:21,575 ♪♪~ 298 00:40:21,575 --> 00:40:24,244 本日は 言仁様に→ 299 00:40:24,244 --> 00:40:27,247 差し上げたいものがござります。 300 00:40:27,247 --> 00:40:36,407 ♪♪~ 301 00:40:36,407 --> 00:40:38,409 「太平御覧」じゃ。 302 00:40:38,409 --> 00:40:42,746 宋より取り寄せました 書にござりまする。 303 00:40:42,746 --> 00:40:44,915 宋の書? 304 00:40:44,915 --> 00:40:49,403 言仁様は 新しき世の帝となるお方。 305 00:40:49,403 --> 00:40:51,588 この国のみならず→ 306 00:40:51,588 --> 00:40:55,092 この世のあらゆる事を 身につけて頂きたい。 307 00:40:55,092 --> 00:41:00,414 よし どれどれ。 よしよし。 308 00:41:00,414 --> 00:41:05,252 言仁様 よしよし。 309 00:41:05,252 --> 00:41:09,406 おお 外が見とうござりますか? 310 00:41:09,406 --> 00:41:12,760 よしよし 賢いお子じゃ。 311 00:41:12,760 --> 00:41:17,748 ♪♪~ 312 00:41:17,748 --> 00:41:20,584 おっ おお! 見よ。 313 00:41:20,584 --> 00:41:27,074 言仁様が おのが御指で 穴を開けられた! 314 00:41:27,074 --> 00:41:32,579 時子 この明かり障子は 大事に取って置くようにな! 315 00:41:32,579 --> 00:41:34,581 はいはい。 316 00:41:34,581 --> 00:41:40,087 (泣き声) 317 00:41:40,087 --> 00:41:45,087 ほれ おなかが すかれたので ござりましょう。 こちらへ。 318 00:42:18,409 --> 00:42:21,912  回想  (祇園女御) いかがにござりますか?→ 319 00:42:21,912 --> 00:42:24,912 そこからの眺めは。 320 00:42:32,740 --> 00:42:36,410  回想  (祇園女御) いかがにござりますか?→ 321 00:42:36,410 --> 00:42:39,410 そこからの眺めは。 322 00:42:41,081 --> 00:42:45,085 (祇園女御) いかがにござりますか? 323 00:42:45,085 --> 00:43:06,406 ♪♪~ 324 00:43:06,406 --> 00:43:09,743 (祇園女御) いかがにござりますか?→ 325 00:43:09,743 --> 00:43:12,743 そこからの眺めは。 326 00:43:15,582 --> 00:43:18,882 (祇園女御) いかがにござりますか? 327 00:43:23,407 --> 00:43:29,079 通らねばならぬ道なのであろう 武士の世を つくるために。 328 00:43:29,079 --> 00:43:33,083 諸国の源氏に向けて 平家打倒の令旨を。 329 00:43:33,083 --> 00:43:36,587 いよいよ 時が迫っておるようじゃな。 330 00:43:36,587 --> 00:43:40,574 我が意のままにならぬものなど あってはならぬ。 331 00:43:40,574 --> 00:43:43,427 この命令どおり 実行せよ。 332 00:43:43,427 --> 00:43:46,427 平清盛というお方と。 333 00:43:48,415 --> 00:43:50,584 <平家の本拠地→ 334 00:43:50,584 --> 00:43:53,754 六波羅のはずれにある小松谷に→ 335 00:43:53,754 --> 00:43:57,574 平重盛の邸宅がありました。→ 336 00:43:57,574 --> 00:43:59,576 広大な敷地に→ 337 00:43:59,576 --> 00:44:04,915 庭園や灯籠堂というお堂が あったといわれています。→ 338 00:44:04,915 --> 00:44:09,586 灯籠堂の流れをくむと伝わる 浄教寺。→ 339 00:44:09,586 --> 00:44:14,424 「平家物語」には 信仰心の篤かった重盛が→ 340 00:44:14,424 --> 00:44:19,913 灯籠堂の48体の阿弥陀仏に 同じ数の灯籠を掲げ→ 341 00:44:19,913 --> 00:44:24,751 世の平穏を祈ったと 記されています。→ 342 00:44:24,751 --> 00:44:28,739 後白河院から厚い信頼を得ていた 重盛は→ 343 00:44:28,739 --> 00:44:35,412 院と父 清盛の間に立ち 調整役を つとめていました。→ 344 00:44:35,412 --> 00:44:40,083 しかし 病に倒れ 平家の行く末を案じながら→ 345 00:44:40,083 --> 00:44:45,088 42歳で この世を去ります。→ 346 00:44:45,088 --> 00:44:47,241 重盛亡きあと→ 347 00:44:47,241 --> 00:44:50,077 清盛と後白河院の関係は→ 348 00:44:50,077 --> 00:44:54,377 完全に決裂する事になるのです>