1 00:00:34,355 --> 00:00:41,362 (平清盛)ついに 武士が この国の頂に立ったのじゃ。 2 00:00:41,362 --> 00:00:47,184 <反平家の関白 基房らを 追いやった清盛。 更に…> 3 00:00:47,184 --> 00:00:51,984 これらの者たちを 解官致しとうござります。 4 00:00:54,025 --> 00:00:58,679 <一門に反発する勢力を 次々と退け→ 5 00:00:58,679 --> 00:01:03,679 ついには 後白河法皇をも 幽閉してしまいます> 6 00:01:06,687 --> 00:01:11,008 <清盛による 軍事クーデターでした> 7 00:01:11,008 --> 00:01:14,011 おっ おお! 見よ。 8 00:01:14,011 --> 00:01:18,849 言仁様が おのが御指で 穴を開けられた! 9 00:01:18,849 --> 00:01:21,018 <最後の 切り札は→ 10 00:01:21,018 --> 00:01:24,021 孫 言仁の 即位。→ 11 00:01:24,021 --> 00:01:30,344 世は 清盛の思うままに 動いていました> 12 00:01:30,344 --> 00:01:33,681 (祇園女御) いかがにござりますか?→ 13 00:01:33,681 --> 00:01:37,018 そこからの眺めは。 14 00:01:37,018 --> 00:01:53,668 ♪♪~(テーマ音楽) 15 00:01:53,668 --> 00:04:11,668 ♪♪~ 16 00:04:25,853 --> 00:04:29,353 盛国。 (平盛国)はっ。 17 00:04:31,842 --> 00:04:36,180 譲位の件は どうなっておる? 18 00:04:36,180 --> 00:04:44,021 帝は いつ 言仁様に 譲位なさるおつもりじゃ? 19 00:04:44,021 --> 00:04:46,841 それにつきましては→ 20 00:04:46,841 --> 00:04:53,848 朝廷内にて 異を唱える者も多いとの事。 21 00:04:53,848 --> 00:05:01,856 いまだ わしの国づくりに 不満を唱える者がおるのか? 22 00:05:01,856 --> 00:05:08,863 ただ 帝は 御年 二十歳。 言仁様は 三つ。 23 00:05:08,863 --> 00:05:12,850 いささか お若すぎるのでは ないかとの声が…。 24 00:05:12,850 --> 00:05:16,837 いずれにせよ 政を行うは この わしぞ。 25 00:05:16,837 --> 00:05:19,507 六波羅に 使いを出せ。 26 00:05:19,507 --> 00:05:23,307 承知。 それ。 27 00:05:27,014 --> 00:05:36,357 (源頼朝)<治承4年 春。 清盛は この世の頂にいた。→ 28 00:05:36,357 --> 00:05:40,027 朝廷の要職は ことごとく→ 29 00:05:40,027 --> 00:05:45,683 清盛に 縁の深い方々で占められた。→ 30 00:05:45,683 --> 00:05:51,338 その要となられたは 時の帝 高倉帝と→ 31 00:05:51,338 --> 00:05:55,342 新たに内大臣 関白となった 基通様。→ 32 00:05:55,342 --> 00:06:00,014 そして 新たに 平家の棟梁となった宗盛の→ 33 00:06:00,014 --> 00:06:02,016 3人であった> 34 00:06:02,016 --> 00:06:04,518 (平宗盛)我が父 清盛入道が→ 35 00:06:04,518 --> 00:06:12,518 東宮 言仁様への 一日も早い ご譲位を望んでおりまする。 36 00:06:14,845 --> 00:06:18,349 (近臣)院として 政を行うには→ 37 00:06:18,349 --> 00:06:23,020 あまりにも年が浅いと ご懸念であらせられます。 38 00:06:23,020 --> 00:06:25,839 そこは ご安心を。 39 00:06:25,839 --> 00:06:31,862 我ら平家一門が お支え致します!→ 40 00:06:31,862 --> 00:06:37,685 来月にも ご譲位の運びとなされては…。 41 00:06:37,685 --> 00:06:43,173 すぐにも 事を始めねば。 42 00:06:43,173 --> 00:06:51,473 <清盛は福原にいながら 京の政を 意のままに操っていた> 43 00:06:54,018 --> 00:06:57,688 <一方 治承3年の政変で→ 44 00:06:57,688 --> 00:07:00,341 最も不遇をかこわれたのが→ 45 00:07:00,341 --> 00:07:05,179 後白河法皇の皇子 以仁様であった。→ 46 00:07:05,179 --> 00:07:09,016 莫大な財を持つ以仁様の力を 削ぐため→ 47 00:07:09,016 --> 00:07:14,016 清盛に その所領を奪われたのである> 48 00:07:18,008 --> 00:07:25,349 私は 齢 三十になりまして ござります。 49 00:07:25,349 --> 00:07:34,341 この30年に 我が兄や甥 弟らが次々と即位し→ 50 00:07:34,341 --> 00:07:41,641 此度は 御年 僅か三つの 東宮 言仁様が即位の運び。 51 00:07:49,189 --> 00:07:52,509 八条院様。 52 00:07:52,509 --> 00:08:00,351 私は 何のために 王家に 生まれてきたのでござりましょう。 53 00:08:00,351 --> 00:08:07,024 いや 何のために…→ 54 00:08:07,024 --> 00:08:11,028 生まれてきたのでござりましょう。 55 00:08:11,028 --> 00:08:20,020 ♪♪~ 56 00:08:20,020 --> 00:08:22,673 ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)生まれた時より→ 57 00:08:22,673 --> 00:08:29,673 羽根をもがれた鳥の如き以仁様が おいたわしゅうてならぬ。 58 00:08:33,017 --> 00:08:40,691 源三位頼政 力を貸してはくれぬか? 59 00:08:40,691 --> 00:08:47,348 入道様のお慈悲で ようやく公卿にのぼった身。 60 00:08:47,348 --> 00:08:52,348 朝廷において 何の力も…。 朝廷においての話ではない。 61 00:08:55,856 --> 00:09:04,014 源三位。 そなた 元は何者ぞ? 62 00:09:04,014 --> 00:09:08,018 鵺退治で勇名を轟かせた→ 63 00:09:08,018 --> 00:09:12,718 源氏随一の武者であろう? 64 00:09:18,078 --> 00:09:24,578 このまま 一生を終えてよいのか? 65 00:09:29,857 --> 00:09:34,912 平家に逆らうなど 愚の骨頂。 66 00:09:34,912 --> 00:09:38,015 余生を心穏やかに暮らし→ 67 00:09:38,015 --> 00:09:43,353 いずれ あの世で 義朝様に お目通り かないましたならば→ 68 00:09:43,353 --> 00:09:50,653 そこで 改めて この首 刎ねて頂くつもりでござります。 69 00:09:52,679 --> 00:09:57,017 いささか 買いかぶっておったようじゃの。 70 00:09:57,017 --> 00:09:59,717 源氏の魂とやらを。 71 00:10:02,339 --> 00:10:06,009 もうよい 下がれ。 72 00:10:06,009 --> 00:10:10,013 いかなる手を使うても→ 73 00:10:10,013 --> 00:10:15,313 私が以仁様を お救いまいらせる。 74 00:10:19,840 --> 00:10:26,680 <清盛による政の波紋は 各地に広がっていった> 75 00:10:26,680 --> 00:10:30,684 (山木兼隆)ごめんつかまつる。 76 00:10:30,684 --> 00:10:34,688 (北条時政)あっ これは山木様!→ 77 00:10:34,688 --> 00:10:37,341 お呼び下されば こちらから お伺いしたものを。 78 00:10:37,341 --> 00:10:40,844 な~に 狩りに出たゆえ 立ち寄ったまで。 79 00:10:40,844 --> 00:10:43,847 喉が渇いたのう。 はっ。→ 80 00:10:43,847 --> 00:10:47,347 おい! 山木様がいらした。 白湯を! 81 00:10:49,670 --> 00:10:55,192 …して? 都より いささか 租税を増やせとのお達し。→ 82 00:10:55,192 --> 00:11:01,348 間もなく 帝が退位あそばされ 東宮様が ご即位の運びとなる。 83 00:11:01,348 --> 00:11:04,017 東宮様!? 84 00:11:04,017 --> 00:11:11,008 その後ろには 清盛入道様がおられる。→ 85 00:11:11,008 --> 00:11:16,864 今や この国は 入道様の思うがまま。→ 86 00:11:16,864 --> 00:11:24,004 時政殿。 平家と縁深い 私との婚儀を反故にし→ 87 00:11:24,004 --> 00:11:27,674 源氏の御曹司に 娘をめあわせた事→ 88 00:11:27,674 --> 00:11:31,674 悔やんでも 悔やみきれますまい? 89 00:11:35,516 --> 00:11:41,355 (時政)このままでは 伊豆に限らず あちこちで 皆の不満があふれ→ 90 00:11:41,355 --> 00:11:45,509 狼藉者が暴れ出すやもしれぬ。 91 00:11:45,509 --> 00:11:50,347 (政子)入道様は それを 何に お使いになるつもりなのですか? 92 00:11:50,347 --> 00:11:57,854 御孫君のご即位や 福原の町づくりとの事じゃ。 93 00:11:57,854 --> 00:12:02,910 なんと。 ご自分のためばかりでは ござりませぬか! 94 00:12:02,910 --> 00:12:05,028 (藤九郎)国の頂に立ち→ 95 00:12:05,028 --> 00:12:07,848 欲に取りつかれておるので ござりましょう。 96 00:12:07,848 --> 00:12:12,336 いよいよ 時が迫っておるようじゃな。 97 00:12:12,336 --> 00:12:47,854 ♪♪~ 98 00:12:47,854 --> 00:12:51,854 しばらく 武芸から離れておったゆえ。 99 00:12:57,014 --> 00:13:02,214 (政子)殿 足幅を もう少し…。 すまぬ。 100 00:13:12,512 --> 00:13:15,015 (弁慶)お見事にござります。 101 00:13:15,015 --> 00:13:52,686 ♪♪~ 102 00:13:52,686 --> 00:13:57,024 <そのころ 我が弟 九郎義経は→ 103 00:13:57,024 --> 00:14:02,024 奥州平泉の 藤原秀衡のもとにいた> 104 00:14:04,514 --> 00:14:10,354 <奥州藤原氏は 平泉において 独自の国づくりをし→ 105 00:14:10,354 --> 00:14:14,024 京に次ぐ大きな町を 築き上げていた> 106 00:14:14,024 --> 00:14:22,849 (秀衡)ちょうど10年前 私は 鎮守府将軍に任ぜられた。 107 00:14:22,849 --> 00:14:29,356 それを利用して 奥州の金や もろもろの財宝を→ 108 00:14:29,356 --> 00:14:34,678 我がものにしたお方がおる。 109 00:14:34,678 --> 00:14:37,013 入道様にござりますね。 110 00:14:37,013 --> 00:14:44,354 さよう。 入道は それらの財を宋国へと贈り→ 111 00:14:44,354 --> 00:14:48,859 平家一門は 一層の財を築き上げられた。 112 00:14:48,859 --> 00:14:54,347 されど 年端も行かぬ孫を帝にされ→ 113 00:14:54,347 --> 00:14:58,685 おのが思うがままに 国を動かそうとは→ 114 00:14:58,685 --> 00:15:05,692 我らには思いもつかぬ 外道のわざ。 115 00:15:05,692 --> 00:15:09,513 今や この国のほとんどは 平家がもの。 116 00:15:09,513 --> 00:15:16,520 いずれは この平泉にも 押し寄せてこぬとも限りませぬ。 117 00:15:16,520 --> 00:15:21,575 (秀衡)その時には 九郎殿。 118 00:15:21,575 --> 00:15:35,505 ♪♪~ 119 00:15:35,505 --> 00:15:39,509 この平泉1万騎の武力→ 120 00:15:39,509 --> 00:15:45,309 築き上げた財力 ご随意に お使いあれ。 121 00:15:50,687 --> 00:15:56,343 この秀衡 そなたこそ→ 122 00:15:56,343 --> 00:16:02,643 古今に比類なき名将の器と 見ておりまするぞ。 123 00:16:09,005 --> 00:16:15,512 <各地で 反平家の動きが 盛んになる中→ 124 00:16:15,512 --> 00:16:21,017 2月21日 かねてよりの 清盛の望みどおり→ 125 00:16:21,017 --> 00:16:25,355 高倉帝が譲位して言仁様が即位。→ 126 00:16:25,355 --> 00:16:29,676 安徳帝となられた。→ 127 00:16:29,676 --> 00:16:34,681 新院 高倉上皇のもとで 時忠をはじめ→ 128 00:16:34,681 --> 00:16:39,019 平家に親しい公卿たちが こぞって その臣となり→ 129 00:16:39,019 --> 00:16:45,019 上皇になって初めての 寺社ご参詣が行われる事となった> 130 00:16:47,677 --> 00:16:54,184 <ここで また 清盛は 慣例を破る事を言いだした> 131 00:16:54,184 --> 00:17:00,357 上皇様が 厳島の社へ ご参詣なさるよう手配をせよ。 132 00:17:00,357 --> 00:17:03,193 厳島にござりますか? さよう。 133 00:17:03,193 --> 00:17:10,500 まずは この福原へ御幸頂き そこから船で厳島へ向かって頂く。 134 00:17:10,500 --> 00:17:12,853 (宗盛)それは よい考えにござりますな。 135 00:17:12,853 --> 00:17:18,675 されど 朝廷では また 一悶着ありましょうな。→ 136 00:17:18,675 --> 00:17:24,014 賀茂や日吉といった 都近辺の社へのご参詣が→ 137 00:17:24,014 --> 00:17:26,349 慣例にござりますゆえ。 138 00:17:26,349 --> 00:17:31,354 法皇様も建春門院様と共に ご参詣なさった。 139 00:17:31,354 --> 00:17:38,845 何より 厳島は交易を要とした 新しき国の守り神となるべき地。 140 00:17:38,845 --> 00:17:45,685 上皇様の初のご参詣は 厳島の社でなくてはならぬ! 141 00:17:45,685 --> 00:17:51,685 それが分からず異を唱える者 あらば 解官してしまえ! 142 00:17:54,010 --> 00:17:57,514 (豊藤太)だんだん 言う事が 理不尽になってきておるのう。 143 00:17:57,514 --> 00:18:04,354 (荒丹波)頭が生きておれば 必ずや 諫めたのであろうが…。 144 00:18:04,354 --> 00:18:13,346 (盛国)小兎丸。 殿は まだ 道半ばにおられる。 145 00:18:13,346 --> 00:18:20,687 ご自分にしか見えぬ 国づくりに邁進するためには→ 146 00:18:20,687 --> 00:18:24,987 理不尽にならざるをえぬ時も あろう。 147 00:18:29,679 --> 00:18:36,503 <そして ご参詣先が決まった> 148 00:18:36,503 --> 00:18:41,007 上皇様のご参詣先は→ 149 00:18:41,007 --> 00:18:44,707 厳島の社と致す。 150 00:18:46,346 --> 00:18:50,350 おそれながら それは 前例になき事。 151 00:18:50,350 --> 00:18:56,690 叔父上。 これは 入道様のご意向ですぞ。 152 00:18:56,690 --> 00:19:04,014 (藤原経宗)ご意向じゃと? ただの厳島びいきではないか。 153 00:19:04,014 --> 00:19:07,714 (兼実)さようにござりますか。 154 00:19:10,503 --> 00:19:13,003 入道様の。 155 00:19:16,009 --> 00:19:21,681 ならば 従うよりほか ござりませぬな。 156 00:19:21,681 --> 00:19:24,684 <しかし この決定に→ 157 00:19:24,684 --> 00:19:26,686 激しく怒る者たちがいた> 158 00:19:26,686 --> 00:19:31,686 此度の一件 許し難し! 159 00:19:33,693 --> 00:19:40,016 <日頃は仲悪しき 延暦寺 興福寺 園城寺が手を組み→ 160 00:19:40,016 --> 00:19:45,355 高倉院の厳島ご参詣を やめさせるべく 動き出した> 161 00:19:45,355 --> 00:19:48,655 入道を引きずり降ろせ~! 162 00:19:55,682 --> 00:19:58,184 (宗盛)知盛 遅いぞ! 163 00:19:58,184 --> 00:20:00,687 兄上 いかがなされました? 急な事で…。 164 00:20:00,687 --> 00:20:06,509 (平重衡)宗盛の兄上 どうなされました? 重衡…。 165 00:20:06,509 --> 00:20:08,511 悪僧どもが手を組み→ 166 00:20:08,511 --> 00:20:11,014 鳥羽離宮の法皇様を お連れまいらせ→ 167 00:20:11,014 --> 00:20:14,851 高倉の上皇様を さらい奉るつもりらしい。 168 00:20:14,851 --> 00:20:17,854 それは 一大事。 どうしたらよいのじゃ? 169 00:20:17,854 --> 00:20:21,007 落ち着かれませ。 まずは 私が兵を連れ→ 170 00:20:21,007 --> 00:20:24,677 院の御所を警固致しましょう。 おお そうせよ。 171 00:20:24,677 --> 00:20:29,015 法皇様のおわす鳥羽離宮にも 誰ぞ やりましょう。 172 00:20:29,015 --> 00:20:33,019 それがよい それがよい。 頼んだぞ。 173 00:20:33,019 --> 00:20:39,359 <結局 平家の武力を恐れた寺社は 事を構えはしなかったが→ 174 00:20:39,359 --> 00:20:46,683 高倉院のご参詣は予定よりも遅れ 清盛は 大いに機嫌を損ねた> 175 00:20:46,683 --> 00:20:48,852 (杯を割る音) 176 00:20:48,852 --> 00:20:55,508 新帝即位の儀は ここ 福原で執り行う。 177 00:20:55,508 --> 00:21:01,681 おそれながら その儀は 都にてと決まっておりまする。 178 00:21:01,681 --> 00:21:06,519 帝は 新しき世を かたどられるお方ぞ。 179 00:21:06,519 --> 00:21:12,509 この福原を都とする 新しき世を。 180 00:21:12,509 --> 00:21:14,511 では…。 181 00:21:14,511 --> 00:21:23,353 言仁様が帝となられた今 速やかに 都を この福原に遷す! 182 00:21:23,353 --> 00:21:27,023 ご承知のとおり 既に都では→ 183 00:21:27,023 --> 00:21:30,510 即位の儀のための大極殿の建立が 進められて…。 184 00:21:30,510 --> 00:21:36,210 さようなものに財を投じずとも よいと 宗盛に念を押せ! 185 00:21:41,671 --> 00:21:48,511 よいか? 11月の大嘗会だけは 何としても この福原で執り行う。 186 00:21:48,511 --> 00:21:52,015 さよう 都に しかと伝えよ! 187 00:21:52,015 --> 00:21:55,835 承知つかまつりました。 188 00:21:55,835 --> 00:21:58,688 あってはならぬ。 189 00:21:58,688 --> 00:22:04,688 我が意のままにならぬものなど あってはならぬ。 190 00:22:07,514 --> 00:22:13,014 どれだけの犠牲を払って ここまで来たと思うのじゃ。 191 00:22:18,191 --> 00:22:21,010 ご無礼をつかまつります。 192 00:22:21,010 --> 00:22:25,348 殿に お目通りを願い出る者が 参っておりまする。 193 00:22:25,348 --> 00:22:27,348 誰じゃ? 194 00:22:41,014 --> 00:22:43,349 祇王にござります。 195 00:22:43,349 --> 00:22:46,019 祇女にござります。 196 00:22:46,019 --> 00:22:52,019 (祇王)我ら姉妹の舞 入道様に ご覧頂きたく。 197 00:23:31,014 --> 00:23:34,314 (政子)なんと勇ましいお姿。 198 00:23:38,838 --> 00:23:41,691 皮肉なものでござりますな。 199 00:23:41,691 --> 00:23:45,361 それを あなた様に授けた入道様が→ 200 00:23:45,361 --> 00:23:49,361 今や 武士の心を 忘れておられるとは。 201 00:23:55,021 --> 00:24:00,721 果たして 忘れてしまわれたのであろうか? 202 00:24:05,348 --> 00:24:11,020 私には そうは思えぬ。 203 00:24:11,020 --> 00:24:27,687 ♪♪~ 204 00:24:27,687 --> 00:24:33,676 きっと 通らねばならぬ道なのであろう。 205 00:24:33,676 --> 00:24:38,348 ♪♪~ 206 00:24:38,348 --> 00:24:44,671 武士の世を つくるために。 207 00:24:44,671 --> 00:24:54,681 ♪♪~ 208 00:24:54,681 --> 00:24:58,017 たとえ そうであっても→ 209 00:24:58,017 --> 00:25:05,174 殿は いつか 立ち向かわねばなりますまい。 210 00:25:05,174 --> 00:25:08,678 平清盛というお方と。 211 00:25:08,678 --> 00:25:55,691 ♪♪~ 212 00:25:55,691 --> 00:26:24,504 ♪♪~(歌声) 213 00:26:24,504 --> 00:26:26,856 (時子)宗盛! 214 00:26:26,856 --> 00:26:31,511 棟梁となってよりこちら この宴三昧は何事じゃ!? 215 00:26:31,511 --> 00:26:37,183 「我ら公卿ゆえ 折につけ 宴を行え」とは 父上のお言葉。 216 00:26:37,183 --> 00:26:41,337 それは つとめを果たした上での事じゃ。 217 00:26:41,337 --> 00:26:45,508 そもそも 重盛が身まかって 1年もたたぬうちに→ 218 00:26:45,508 --> 00:26:48,344 かように贅を尽くした宴など もってのほか! 219 00:26:48,344 --> 00:26:54,350 それゆえにこその宴にござります。 何と? 220 00:26:54,350 --> 00:26:58,838 重盛の兄上は 道理を重んじる方にござりました。 221 00:26:58,838 --> 00:27:01,357 それゆえ 道理にのっとり→ 222 00:27:01,357 --> 00:27:04,844 正妻の子たる私が 棟梁となれるよう→ 223 00:27:04,844 --> 00:27:10,683 早々に身まかられたので ござりましょう。 224 00:27:10,683 --> 00:27:20,009 この宴は 心優しき重盛の兄上の ご冥福を祈る…→ 225 00:27:20,009 --> 00:27:22,809 宴にござります。 226 00:27:25,848 --> 00:27:28,348 情けなや…。 227 00:27:44,350 --> 00:27:48,688 父上! 父上! 228 00:27:48,688 --> 00:27:51,023 (宗盛)おお 清宗!→ 229 00:27:51,023 --> 00:27:57,013 どこ行っとったんじゃ? 心配しとったぞ。 230 00:27:57,013 --> 00:28:02,518 あちらの蔵で これを見つけましてござります。 231 00:28:02,518 --> 00:28:09,692 この竹馬 壊れておりまする。 父上 直せまするか? 232 00:28:09,692 --> 00:28:14,013 (時子)これ 清三郎。 さような事で男子が情けない。 233 00:28:14,013 --> 00:28:18,684 (平忠正)ああ よいよい。 234 00:28:18,684 --> 00:28:24,173 清三郎 また作ってやる。 235 00:28:24,173 --> 00:28:27,510 大叔父上!→ 236 00:28:27,510 --> 00:28:31,180 竹馬は 出来ましてござりまするか? 237 00:28:31,180 --> 00:28:35,518 すまぬ。 出来なんだ。 238 00:28:35,518 --> 00:28:38,337 では お帰りになりましたら! 239 00:28:38,337 --> 00:28:41,674 うわ~っ! 240 00:28:41,674 --> 00:28:49,181 ♪♪~ 241 00:28:49,181 --> 00:28:51,183 父上? 242 00:28:51,183 --> 00:29:04,347 ♪♪~ 243 00:29:04,347 --> 00:29:07,683 これは 宗盛様。→ 244 00:29:07,683 --> 00:29:12,183 宴と伺い 参上つかまつりましてござります。 245 00:29:14,357 --> 00:29:22,848 これが そなたの自慢の馬か? はっ。 愛馬 木下にござります。 246 00:29:22,848 --> 00:29:27,648 仲綱。 木下を私に貸せ。 247 00:29:29,672 --> 00:29:34,694 おそれながら それだけは…。 よこせと言うておるのではない。 248 00:29:34,694 --> 00:29:37,013 借りるだけじゃ。 249 00:29:37,013 --> 00:29:43,169 お許し下さりませ。 これは 私の命よりも大事な愛馬。 250 00:29:43,169 --> 00:29:48,369 私に逆ろうて ただで済むと思うてか!? 251 00:29:53,262 --> 00:29:58,562 <宗盛は 仲綱に 木下を返さなかった> 252 00:30:00,853 --> 00:30:07,510 宗盛様は 木下の名を仲綱と改め→ 253 00:30:07,510 --> 00:30:13,683 ひどい辱めを 与えておられるそうにござります。 254 00:30:13,683 --> 00:30:19,683 木下の尻に 焼き印まで押して…。 255 00:30:23,025 --> 00:30:25,025 (頼政)こらえよ! 256 00:30:29,682 --> 00:30:35,982 平家に逆ろうては 生きてはいかれぬ世じゃ。 257 00:30:38,674 --> 00:30:44,513 父上… 我ら親子は→ 258 00:30:44,513 --> 00:30:48,313 木下のようなものにござりますね。 259 00:30:51,504 --> 00:30:58,844 平家の犬と 焼き印を押される 辱めを受けても→ 260 00:30:58,844 --> 00:31:05,644 源氏の魂を捨てて 生きてゆかねばならぬのですゆえ。 261 00:31:08,187 --> 00:31:15,361  回想  ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)このまま 一生を終えてよいのか? 262 00:31:15,361 --> 00:31:21,684 そなた 源氏随一の武者であろう? 263 00:31:21,684 --> 00:31:29,684 ♪♪~ 264 00:31:31,343 --> 00:31:34,180 何じゃ? この目は。 265 00:31:34,180 --> 00:31:37,349 (平時忠)新しき帝の即位の儀は→ 266 00:31:37,349 --> 00:31:41,687 4月22日 内裏にて 執り行うと決まりました。 267 00:31:41,687 --> 00:31:48,694 万事 遺漏なきよう支度の上 滞りなく執り行えと 皆に伝えよ。 268 00:31:48,694 --> 00:31:50,694 承知。 269 00:31:54,683 --> 00:31:59,021 いやはや 果てしのないものにござりますな。 270 00:31:59,021 --> 00:32:02,691 人の欲というものは。→ 271 00:32:02,691 --> 00:32:08,180 莫大な財を操り 国の頂に立ち→ 272 00:32:08,180 --> 00:32:12,685 御孫君を帝になさっても まだまだ欲しゅうござりますか? 273 00:32:12,685 --> 00:32:16,522 酒も若い女子も。 274 00:32:16,522 --> 00:32:23,012 欲こそが 男子の力の源。 275 00:32:23,012 --> 00:32:28,684 …と言うたは 家貞であったな? 盛国。 276 00:32:28,684 --> 00:32:30,684 はっ。 277 00:32:32,354 --> 00:32:36,342 わしは 手に入れてみせる。 278 00:32:36,342 --> 00:32:39,678 この世の全てを。 279 00:32:39,678 --> 00:32:42,348 よ~し こっからじゃ。 280 00:32:42,348 --> 00:32:46,519 頼もしや。 では これにて。 281 00:32:46,519 --> 00:32:48,719 ああ 時忠。 282 00:32:50,356 --> 00:32:55,845 時子には 言うでないぞ。 283 00:32:55,845 --> 00:32:58,345 無論にござります。 284 00:33:04,353 --> 00:33:08,674 祇女は強くて かなわんのう。 (笑い声) 285 00:33:08,674 --> 00:33:14,013 ♪♪~ 286 00:33:14,013 --> 00:33:18,517 あれは 欲なのであろうか? 287 00:33:18,517 --> 00:33:22,838 弔いのようにも見える。 288 00:33:22,838 --> 00:33:28,511 重盛や兎丸…→ 289 00:33:28,511 --> 00:33:33,849 そのほか さまざまな方々の。 290 00:33:33,849 --> 00:33:39,672 それも 欲のうちにござりましょう。 291 00:33:39,672 --> 00:33:47,012 どんな きれい事も 欲がなければ始まりませぬゆえ。 292 00:33:47,012 --> 00:33:51,016 あ~ 負けじゃ 負けじゃ。 色が悪いのじゃ。 293 00:33:51,016 --> 00:33:55,354 今度は わしが白じゃ。 黒でやれ。 (笑い声) 294 00:33:55,354 --> 00:34:35,054 ♪♪~ 295 00:34:42,184 --> 00:34:45,838 ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)新宮十郎行家。 296 00:34:45,838 --> 00:34:51,193 先の源氏の棟梁 為義が子→ 297 00:34:51,193 --> 00:34:54,693 義朝の弟にござります。 298 00:34:57,516 --> 00:35:01,854 源行家にござります。→ 299 00:35:01,854 --> 00:35:07,693 平治の戦に敗れ その後 平家の追っ手から逃れ→ 300 00:35:07,693 --> 00:35:13,015 熊野に身を潜めておりました。 301 00:35:13,015 --> 00:35:18,520 ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)ことほどさように 源氏の魂は→ 302 00:35:18,520 --> 00:35:23,220 この国のあちこちに 潜んでおりましょう。 303 00:35:29,348 --> 00:35:36,839 ♪♪~ 304 00:35:36,839 --> 00:35:42,861 令旨を お出しあそばされませ。 305 00:35:42,861 --> 00:35:44,861 令旨? 306 00:35:46,515 --> 00:35:50,019 諸国の源氏に向けて→ 307 00:35:50,019 --> 00:35:52,688 平家打倒の令旨を。 308 00:35:52,688 --> 00:36:18,347 ♪♪~ 309 00:36:18,347 --> 00:36:23,347 <治承4年4月22日> 310 00:36:25,337 --> 00:36:29,637 <安徳帝の即位の儀が行われた> 311 00:36:34,013 --> 00:36:38,350 ああ~ 祇王。 殿。 312 00:36:38,350 --> 00:36:41,837 わしの孫が 帝になったのじゃ。 313 00:36:41,837 --> 00:36:43,856 お酒が過ぎまする。 314 00:36:43,856 --> 00:36:46,675 何を? かように めでたき時に。 315 00:36:46,675 --> 00:36:48,677 ほれ 早う つげ。 316 00:36:48,677 --> 00:36:53,015 ご無礼をつかまつります。 また 白拍子が お目通りを…。 317 00:36:53,015 --> 00:36:58,315 祇王。 わしは誰じゃ? 言うてみよ。 318 00:38:25,841 --> 00:38:32,141 諸国は この命令どおり実行せよ。 319 00:38:40,355 --> 00:38:55,354 ♪♪「君をはじめて見るをりは」 320 00:38:55,354 --> 00:39:06,354 ♪♪「千代も経ぬべし姫小松」 321 00:39:43,352 --> 00:39:49,691 「そこで 源氏の者 藤原氏の者や→ 322 00:39:49,691 --> 00:39:55,347 さきざきより 三道諸国に 勇士として名高い者は→ 323 00:39:55,347 --> 00:39:59,017 追討に協力せよ。→ 324 00:39:59,017 --> 00:40:05,007 もし 同心しなければ 清盛に従う者に準じて→ 325 00:40:05,007 --> 00:40:14,016 死罪 流罪 追討 拘禁の刑罰を行う。→ 326 00:40:14,016 --> 00:40:21,023 もし 特に功績のあった者は まずは 諸国の使節に伝えおき→ 327 00:40:21,023 --> 00:40:28,023 ご即位後に 必ず 望みどおりの褒章を与える」。 328 00:40:33,018 --> 00:40:39,718 「諸国は この命令どおりに実行せよ」。 329 00:40:44,346 --> 00:40:58,510 ♪♪「おまえの池なる亀岡に」 330 00:40:58,510 --> 00:41:16,010 ♪♪「鶴こそむれゐてあそぶめれ」 331 00:41:17,846 --> 00:41:28,507 ♪♪「遊びをせんとや生まれけむ」 332 00:41:28,507 --> 00:41:39,351 ♪♪「戯れせんとや生まれけん」 333 00:41:39,351 --> 00:41:49,695 ♪♪「遊ぶ子どもの声聞けば」 334 00:41:49,695 --> 00:41:58,687 ♪♪「わが身さへこそ動がるれ」 335 00:41:58,687 --> 00:42:05,344 ♪♪~ 336 00:42:05,344 --> 00:42:08,680 <時が迫っていた。→ 337 00:42:08,680 --> 00:42:17,189 再び源氏が立ち上がり 平家を攻める その時が。→ 338 00:42:17,189 --> 00:42:21,360 その時 平清盛は…> 339 00:42:21,360 --> 00:42:25,364 名は? 340 00:42:25,364 --> 00:42:30,364 仏と呼ばれておりまする。 341 00:42:34,523 --> 00:42:36,523 仏。 342 00:42:38,677 --> 00:42:42,677 わしは この世の頂におる。 343 00:42:45,500 --> 00:42:49,671 次は遷都じゃ。 344 00:42:49,671 --> 00:42:55,694 我ら平家の都 福原を→ 345 00:42:55,694 --> 00:43:01,694 この国の都とする。 まあ。 346 00:43:05,020 --> 00:43:09,024 ここは→ 347 00:43:09,024 --> 00:43:12,694 わしの世じゃ。 348 00:43:12,694 --> 00:43:19,994 <平清盛は たった一人で 暗闇の中にいた> 349 00:43:22,687 --> 00:43:25,690 伊豆にて 源頼朝が挙兵。 350 00:43:25,690 --> 00:43:27,676 遷都なさると? 351 00:43:27,676 --> 00:43:32,180 それが 新しき国 武士の世の要となる。 352 00:43:32,180 --> 00:43:35,684 平家の強さは 並大抵ではありませぬ。 353 00:43:35,684 --> 00:43:38,687 やめよ~! 354 00:43:38,687 --> 00:43:44,387 わしに逆らう者は 皆 死罪と心得よ! 355 00:43:48,346 --> 00:43:52,184 <源義経は 奥州平泉の→ 356 00:43:52,184 --> 00:43:56,354 藤原秀衡のもとに 身を寄せました。→ 357 00:43:56,354 --> 00:44:01,359 奥州藤原氏は この地で取れる 金の力を背景に→ 358 00:44:01,359 --> 00:44:04,513 都にも劣らぬ勢力を築き→ 359 00:44:04,513 --> 00:44:10,185 秀衡の頃には 最盛期を迎えていました。→ 360 00:44:10,185 --> 00:44:15,190 金鶏山は 秀衡が黄金で作った鶏を埋め→ 361 00:44:15,190 --> 00:44:18,510 一晩で築かせたという 伝説があり→ 362 00:44:18,510 --> 00:44:25,350 当時の秀衡の勢いを 今に伝えています。→ 363 00:44:25,350 --> 00:44:31,690 義経の館があったとされる 地に建つ 義経堂。→ 364 00:44:31,690 --> 00:44:37,690 義経は 秀衡のもとで 立派な武士へと成長していきます> 365 00:44:40,682 --> 00:44:47,172 <十数年後 義経は 兄 頼朝に追われる身となり→ 366 00:44:47,172 --> 00:44:52,172 再び この地に 逃れてくる事になるのです>