1 00:00:34,512 --> 00:00:38,333 ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)令旨を お出しあそばされませ。→ 2 00:00:38,333 --> 00:00:43,421 諸国の源氏に向けて 平家打倒の令旨を。 3 00:00:43,421 --> 00:00:47,509 (源頼朝)<時が迫っていた。→ 4 00:00:47,509 --> 00:00:54,182 再び源氏が立ち上がり 平家を攻める その時が。→ 5 00:00:54,182 --> 00:00:57,018 その時 平清盛は…> 6 00:00:57,018 --> 00:01:01,523 (平清盛) わしの孫が 帝になったのじゃ。 7 00:01:01,523 --> 00:01:05,510 ここは わしの世じゃ。 8 00:01:05,510 --> 00:01:10,510 <平清盛は この世の頂にいた> 9 00:01:12,183 --> 00:01:29,350 ♪♪~(テーマ音楽) 10 00:01:29,350 --> 00:03:47,850 ♪♪~ 11 00:03:51,509 --> 00:03:55,513 <治承4年4月。→ 12 00:03:55,513 --> 00:04:01,213 平家打倒の令旨が 伊豆の私のもとへも届いた> 13 00:04:04,188 --> 00:04:08,509 (政子)殿! 何を ためろうておりまする!? 14 00:04:08,509 --> 00:04:14,809 この伊豆の地に流されて 20年。 今こそ 源氏が再び立つ時ですぞ! 15 00:04:16,851 --> 00:04:22,051 あまりに 思いに任せたお達しじゃ。 16 00:04:25,026 --> 00:04:27,345 あのお方の率いる平家→ 17 00:04:27,345 --> 00:04:32,166 にわか仕立ての軍勢で 勝てる相手ではない! 18 00:04:32,166 --> 00:04:35,019 (源行家)佐殿。 此度の挙兵→ 19 00:04:35,019 --> 00:04:39,519 源三位頼政殿も 参じておられまする。 20 00:04:41,526 --> 00:04:45,496 構え~! (源義朝)頼政殿! 21 00:04:45,496 --> 00:04:47,515 (頼政)やられましたな。 22 00:04:47,515 --> 00:04:53,671 まんまと おびき寄せられた という事にござります。 23 00:04:53,671 --> 00:04:59,510 (行家)あの時 平家に味方されたは まさに この時のため。→ 24 00:04:59,510 --> 00:05:02,997 かの頼政殿の ご加勢あるならばと→ 25 00:05:02,997 --> 00:05:06,334 これまで令旨を拝した 各地の源氏は→ 26 00:05:06,334 --> 00:05:09,671 勢いづいておりまする。 27 00:05:09,671 --> 00:05:15,176 (北条時政) 佐殿。 確かに平家の強さは→ 28 00:05:15,176 --> 00:05:23,184 並大抵ではありませぬ。 されど 源氏の御曹司たる佐殿→ 29 00:05:23,184 --> 00:05:29,173 かの義朝様の忘れ形見が 立ち上がったとなれば→ 30 00:05:29,173 --> 00:05:32,510 皆も勢いづきましょう。 31 00:05:32,510 --> 00:05:37,498 (藤九郎)殿! これは 千載一遇の機会ですぞ! 32 00:05:37,498 --> 00:05:41,198 殿。 (時政)佐殿。 33 00:05:47,508 --> 00:05:53,014 <ついに 私は 戦支度を始めた> 34 00:05:53,014 --> 00:05:59,687 ここが 大輪田泊じゃ。 この辺りに 都を遷す。 35 00:05:59,687 --> 00:06:03,691 (仏御前)まあ 見てみとうござります。 36 00:06:03,691 --> 00:06:08,346 うん? まだ 都は出来ておらぬぞ。 37 00:06:08,346 --> 00:06:14,018 構いませぬ。 一緒に泊を見とうござります。 38 00:06:14,018 --> 00:06:19,818 さようか。 よしよし。 さあ。 39 00:06:22,009 --> 00:06:26,509 盛国 参るぞ。 (平盛国)はっ。 40 00:06:30,351 --> 00:06:33,337 去りましょう。→ 41 00:06:33,337 --> 00:06:38,137 もはや ここに 我らの居場所はござらぬ。 42 00:06:44,849 --> 00:06:46,849 お母。 43 00:06:49,337 --> 00:06:51,339 入道様の国づくりは→ 44 00:06:51,339 --> 00:06:58,012 まこと お父の目指した国づくりと 同じなのか? 45 00:06:58,012 --> 00:07:04,212 (桃李)お母は… まだ はかりかねておる。 46 00:07:06,504 --> 00:07:08,523 (源仲綱)令旨は もう→ 47 00:07:08,523 --> 00:07:11,509 諸国の武士の目に 触れておりましょう。→ 48 00:07:11,509 --> 00:07:17,331 皆 厳しい租税に苦しみ 平家に 恨みを強めております。→ 49 00:07:17,331 --> 00:07:21,169 こぞって挙兵する事は 疑いござりませぬ。 50 00:07:21,169 --> 00:07:24,505 私が帝とならば→ 51 00:07:24,505 --> 00:07:29,844 皆々の考えを よう聞き よき政を行おう。 52 00:07:29,844 --> 00:07:34,849 さよう。 帝として 最も ふさわしいは→ 53 00:07:34,849 --> 00:07:38,519 以仁様にござりますゆえ。 54 00:07:38,519 --> 00:07:44,842 (家人)申し上げます。 清盛入道様 ご上洛の由にござります。→ 55 00:07:44,842 --> 00:07:49,514 源三位頼政殿にも 六波羅に参れと。 56 00:07:49,514 --> 00:07:51,516 ([外:BC534A1ACCC68D8876E9D47AD8D4B489]子)何事じゃ!? 57 00:07:51,516 --> 00:07:56,170 よもや 令旨が 露見したのではあるまいな!? 58 00:07:56,170 --> 00:08:00,858 ともかく 行ってまいります。 59 00:08:00,858 --> 00:08:09,858 ♪♪~ 60 00:08:20,178 --> 00:08:22,513 頼政。 61 00:08:22,513 --> 00:08:28,336 にわかのご上洛 何事にござりますか? 62 00:08:28,336 --> 00:08:35,176 うむ。 我が子 知盛が病でな 見舞いに来たのじゃ。 63 00:08:35,176 --> 00:08:39,514 だが もう快方に向かっておる様子。 64 00:08:39,514 --> 00:08:42,183 せっかく来たゆえ ついでに そなたにも→ 65 00:08:42,183 --> 00:08:46,483 これを見せておこうと思うてな。 近う寄れ。 66 00:08:52,176 --> 00:08:54,345 これは…。 67 00:08:54,345 --> 00:09:00,501 いずれ この福原に 都を遷すつもりじゃ。 68 00:09:00,501 --> 00:09:02,854 遷都なさると? 69 00:09:02,854 --> 00:09:06,507 うむ。 内裏は ここに置く。 70 00:09:06,507 --> 00:09:12,680 そして この辺りを 京の如き都にする。 71 00:09:12,680 --> 00:09:15,850 おそれながら→ 72 00:09:15,850 --> 00:09:21,339 何故 かように へんぴな地を都に? 73 00:09:21,339 --> 00:09:26,844 ほれ 海に近いゆえじゃ。 74 00:09:26,844 --> 00:09:33,351 わしが 宋と交易を進めておる事は 知っておろう? はい。 75 00:09:33,351 --> 00:09:40,341 それが新しき国 武士の世の要となる。 76 00:09:40,341 --> 00:09:42,343 武士の世? 77 00:09:42,343 --> 00:09:49,684 亡き源氏の棟梁 義朝と共に 目指した世じゃ。 78 00:09:49,684 --> 00:09:53,688 かつては 義朝に付き従うた そなたには→ 79 00:09:53,688 --> 00:09:57,858 やってもらわねばならぬ事が 山ほどある。 80 00:09:57,858 --> 00:10:04,181 長生きして この新しき国づくりを支えよ。 81 00:10:04,181 --> 00:10:14,175 ♪♪~ 82 00:10:14,175 --> 00:10:16,177 ではな。 83 00:10:16,177 --> 00:10:31,175 ♪♪~ 84 00:10:31,175 --> 00:10:34,011 随分と ようなったようじゃな。 85 00:10:34,011 --> 00:10:39,500 かような事で お忙しい父上を煩わせまして→ 86 00:10:39,500 --> 00:10:43,504 情けない限りにござります。 何を言うておる? 87 00:10:43,504 --> 00:10:50,177 新しき都づくりには そなたにも働いてもらわねば困る。 88 00:10:50,177 --> 00:10:54,849 (知盛)はい。 お大事になされませ。→ 89 00:10:54,849 --> 00:10:58,853 では 殿。 うむ。 90 00:10:58,853 --> 00:11:01,339 (平宗盛)もう お帰りになられるのですか?→ 91 00:11:01,339 --> 00:11:03,507 いましばらく ご滞在なさっては? 92 00:11:03,507 --> 00:11:06,510 (平時忠)早うお帰りになりたい 訳があるのであろう。 93 00:11:06,510 --> 00:11:09,847 と… と… 時忠! 94 00:11:09,847 --> 00:11:13,184 (時子)何でござりますか? 95 00:11:13,184 --> 00:11:18,484 無論 新しき都づくりにござりまする。 96 00:11:22,843 --> 00:11:28,165 ではな 知盛。 はっ。→ 97 00:11:28,165 --> 00:11:32,520 またじゃ。 どうした? 98 00:11:32,520 --> 00:11:35,506 こうして 日がな一日 横になり→ 99 00:11:35,506 --> 00:11:37,508 床に頭をつけておると→ 100 00:11:37,508 --> 00:11:39,510 よう 分かるのです。 101 00:11:39,510 --> 00:11:44,498 馬が駆け回っておるのが。 馬? 102 00:11:44,498 --> 00:11:48,669 せんだってより 妙に 馬の出入りが激しく→ 103 00:11:48,669 --> 00:11:53,507 何やら 都が騒がしい心地が致します。 104 00:11:53,507 --> 00:12:02,333 ♪♪~ 105 00:12:02,333 --> 00:12:07,338 申し上げます。 以仁様が 諸国の源氏に→ 106 00:12:07,338 --> 00:12:11,525 平家打倒の令旨を出された事を 突き止めました。 107 00:12:11,525 --> 00:12:16,180 何と? 熊野から戻った忠度殿によれば→ 108 00:12:16,180 --> 00:12:20,334 かの地に 2千もの 源氏の兵が集まっていた由。 109 00:12:20,334 --> 00:12:27,842 急ぎ 上洛なさりまするか? それには及ばぬ。 110 00:12:27,842 --> 00:12:33,848 以仁様が いかに兵をかき集めたところで→ 111 00:12:33,848 --> 00:12:38,919 平家の武力をもってすれば すぐにも抑えられよう。 112 00:12:38,919 --> 00:12:45,843 まずは その令旨とやら まことかどうか確かめよ。 113 00:12:45,843 --> 00:12:49,997 承知つかまつりました。 114 00:12:49,997 --> 00:12:58,497 まことならば 以仁様を捕らえねばならぬ。 115 00:13:02,176 --> 00:13:05,513 (家人)申し上げます! 令旨の一件→ 116 00:13:05,513 --> 00:13:09,683 平家の知るところとなった由に ござります! 117 00:13:09,683 --> 00:13:11,685 なんと…! 118 00:13:11,685 --> 00:13:14,338 すぐにも 捕り手どもが 押し寄せるおそれあり! 119 00:13:14,338 --> 00:13:20,177 落ち着かれませ! まずは 園城寺に難を逃れましょう。 120 00:13:20,177 --> 00:13:24,515 されど 園城寺は遠い。→ 121 00:13:24,515 --> 00:13:29,336 途上で見つかり 捕らえられるのではないか? 122 00:13:29,336 --> 00:13:33,858 これを! 女子に化ければ 見つかりますまい! 123 00:13:33,858 --> 00:13:39,513 以仁様。 あなた様こそ 鳥羽院のご嫡流。 124 00:13:39,513 --> 00:13:44,213 この国の 主たるべきお方でござります。 125 00:13:47,188 --> 00:13:51,888 はい… 義母上。 126 00:14:04,355 --> 00:14:06,555 (盛国)殿! 127 00:14:08,342 --> 00:14:11,679 何事じゃ? 128 00:14:11,679 --> 00:14:16,000 ただいま 早馬が参り→ 129 00:14:16,000 --> 00:14:24,175 源三位頼政殿 平家に対し 反旗を翻した由にござりまする! 130 00:14:24,175 --> 00:14:28,179 (せきこみ) 131 00:14:28,179 --> 00:14:34,518 何じゃと!? 夜半 自らの屋敷に火を放ち→ 132 00:14:34,518 --> 00:14:41,508 一族郎党を引き連れ 園城寺に はせ参じたとの事。 133 00:14:41,508 --> 00:14:43,508 父上。 134 00:14:50,017 --> 00:14:52,817 分からぬと申すか? 135 00:14:55,339 --> 00:14:58,842 同じもののふの頼政でさえ→ 136 00:14:58,842 --> 00:15:03,842 わしの国づくりに ついて来られぬと申すか!? 137 00:15:10,187 --> 00:15:12,187 討ち取れ。 138 00:15:14,191 --> 00:15:19,246 何としても 頼政を討ち取れ! 139 00:15:19,246 --> 00:15:24,746 わしの国づくりを分からぬ者は この国には要らぬ! 140 00:15:26,854 --> 00:15:33,844 <以仁様は 間一髪 館を抜け出し 園城寺に逃げ込まれた> 141 00:15:33,844 --> 00:15:36,344 (以仁王)降ろせ! 142 00:15:49,176 --> 00:15:51,176 頼政…。 143 00:15:55,499 --> 00:15:57,499 すまぬ。 144 00:15:59,169 --> 00:16:03,841 あのまま平家のもとにおれば→ 145 00:16:03,841 --> 00:16:08,141 穏やかな余生が送れたであろうに。 146 00:16:20,507 --> 00:16:24,678 <頼政勢は 宇治川の橋にて奮戦したが→ 147 00:16:24,678 --> 00:16:27,848 伊藤忠清率いる平家勢に 渡河を許し→ 148 00:16:27,848 --> 00:16:29,833 平等院に逃げ戻った> 149 00:16:29,833 --> 00:16:33,671 父上! よいか? 仲綱。 150 00:16:33,671 --> 00:16:36,840 以仁様を お逃がししろ! はっ! 151 00:16:36,840 --> 00:16:40,511 時を稼ぐのじゃ! 行け! (一同)はっ! 152 00:16:40,511 --> 00:16:44,511 大丈夫か? しっかりしろ! 153 00:16:51,505 --> 00:16:53,505 仲綱! 154 00:17:00,331 --> 00:17:02,531 (伊藤忠清)射かけよ! 155 00:17:23,187 --> 00:17:32,012 仲綱。 わしは 最後まで はかりかねておった。 156 00:17:32,012 --> 00:17:35,512 清盛入道が器を。 157 00:17:38,335 --> 00:17:48,345 あの方は この国の宝か? それとも 災いか? 158 00:17:48,345 --> 00:17:54,845 この戦に我が身を投じた今もって 分からぬのだ。 159 00:17:56,670 --> 00:17:58,670 父上。 160 00:18:01,175 --> 00:18:06,475 私は うれしゅう思うております。 161 00:18:08,682 --> 00:18:19,843 父上が 源氏の魂を 取り戻して下さった事を。 162 00:18:19,843 --> 00:18:29,186 そして 勇ましく戦う 源三位頼政のお姿を→ 163 00:18:29,186 --> 00:18:35,486 目に焼き付け 死ぬる事ができます事を。 164 00:18:37,511 --> 00:18:40,013 仲綱…。 165 00:18:40,013 --> 00:18:44,813 もはや 足手まといになるのみ。 166 00:18:50,674 --> 00:18:54,511 お先に… 御免。 167 00:18:54,511 --> 00:19:08,842 ♪♪~ 168 00:19:08,842 --> 00:19:14,832 殿! 以仁様は お逃がし致しましてござります。 169 00:19:14,832 --> 00:19:24,908 ♪♪~ 170 00:19:24,908 --> 00:19:28,178 時は 十分に稼いだ。 171 00:19:28,178 --> 00:20:08,252 ♪♪~ 172 00:20:08,252 --> 00:20:16,452 <源三位頼政の自害に続き 以仁様が 討ち死にあそばされた> 173 00:20:23,500 --> 00:20:34,011 (後白河法皇) ♪♪「ふるき都をきてみれば」 174 00:20:34,011 --> 00:20:44,504 ♪♪「あさじが原とぞあれにける」 175 00:20:44,504 --> 00:20:52,504 <後に 以仁王の乱と呼ばれる戦が こうして あえなく終わった> 176 00:21:01,838 --> 00:21:06,510 平家方に討ち取られた 多数の源氏の首は→ 177 00:21:06,510 --> 00:21:11,210 いずれも さらし首となったそうに ござります。 178 00:21:22,509 --> 00:21:26,013 <伊豆に流されて初めて→ 179 00:21:26,013 --> 00:21:32,002 私は 生々しく戦というものを 思い出していた> 180 00:21:32,002 --> 00:21:40,177 ♪♪~ 181 00:21:40,177 --> 00:21:42,179 兄上! 182 00:21:42,179 --> 00:21:47,979 <私の中で 何かが騒いでいた> 183 00:21:53,507 --> 00:21:57,010 皆の働きの甲斐あって→ 184 00:21:57,010 --> 00:22:03,333 不埒者どもを成敗する事ができた。 185 00:22:03,333 --> 00:22:08,422 かような事に 煩わされぬためにも→ 186 00:22:08,422 --> 00:22:11,422 速やかに都を遷す。 187 00:22:14,845 --> 00:22:17,681 (平貞能) 内裏や八省院をつくるだけでも→ 188 00:22:17,681 --> 00:22:22,185 あと 二年かかるのでは? 町など 後からつくればよい。 189 00:22:22,185 --> 00:22:25,856 帝のおわす所が すなわち都じゃ。 190 00:22:25,856 --> 00:22:28,675 (平宗清)されど 内裏さえ出来てはおりませぬ。 191 00:22:28,675 --> 00:22:32,512 まずは 我らが館に お入り頂く。 192 00:22:32,512 --> 00:22:34,848 (貞能)公卿方が住む所も ござりませぬ。 193 00:22:34,848 --> 00:22:37,834 今の館を移築すればよい。 194 00:22:37,834 --> 00:22:41,838 おそれながら あまりに ご短慮と存じます。 195 00:22:41,838 --> 00:22:45,175 (平重衡)我らにとっても 公卿や民にとっても→ 196 00:22:45,175 --> 00:22:50,831 京は 住み慣れた町。 都が整うてからならまだしも→ 197 00:22:50,831 --> 00:22:53,183 今すぐというのは→ 198 00:22:53,183 --> 00:22:56,983 皆を困惑させるばかりに ござりましょう。 199 00:23:04,344 --> 00:23:07,180 (平頼盛)上へ上へではなく→ 200 00:23:07,180 --> 00:23:11,835 横へ横へと広がってゆく世を つくりたい。 201 00:23:11,835 --> 00:23:15,335 それが 兄上のお志であったはず。 202 00:23:21,178 --> 00:23:23,513 いかにも。 203 00:23:23,513 --> 00:23:27,184 かように人々の思いを ないがしろにした→ 204 00:23:27,184 --> 00:23:32,172 強引な遷都の末に→ 205 00:23:32,172 --> 00:23:37,844 そのような世が来るとは 到底 思えませぬ。 206 00:23:37,844 --> 00:23:43,166 そのような世を見せてやると 言うておるのが 分からぬか!? 207 00:23:43,166 --> 00:23:58,849 ♪♪~ 208 00:23:58,849 --> 00:24:05,856 帝には 10日のうちに 福原へ お移り頂く。 209 00:24:05,856 --> 00:24:09,843 と… 10日ですと!? 僅かに。 210 00:24:09,843 --> 00:24:14,848 都に残る者あらば 以仁王の残党→ 211 00:24:14,848 --> 00:24:21,505 もしくは 法皇にお味方する 裏切り者として→ 212 00:24:21,505 --> 00:24:24,005 処罰する。 213 00:24:31,848 --> 00:24:36,920 <6月 安徳帝と高倉上皇→ 214 00:24:36,920 --> 00:24:43,527 中宮 徳子様が 福原に お移りなさった。→ 215 00:24:43,527 --> 00:24:49,827 誰もが戸惑い 反発を覚えた 遷都を強行したのである> 216 00:24:53,186 --> 00:24:55,186 入道。 217 00:24:57,340 --> 00:25:04,540 この遷都 まこと なさねばならぬ事であったのか? 218 00:25:06,683 --> 00:25:12,506 上皇様が治天の君となられ 世は変わった。 219 00:25:12,506 --> 00:25:17,506 それを示すには これが 最もよいのです。 220 00:25:19,679 --> 00:25:28,479 どうか上皇様 この清盛に 全て お任せ下さりませ。 221 00:25:34,177 --> 00:25:40,350 朕は まこと 飾り物にすぎぬの。 222 00:25:40,350 --> 00:25:47,674 我が父の 横へ横へと広がる国づくり→ 223 00:25:47,674 --> 00:25:51,011 まだ 途上にござります。 224 00:25:51,011 --> 00:26:03,173 ♪♪~ 225 00:26:03,173 --> 00:26:07,510 桃李 すまぬな。 世話になるぞ。 226 00:26:07,510 --> 00:26:09,496 よろしいのですか? 227 00:26:09,496 --> 00:26:15,352 入道様のもとで お暮らしにならずとも。 228 00:26:15,352 --> 00:26:22,152 本妻がおっては 側女の白拍子が 出入りしにくかろう。 229 00:26:24,177 --> 00:26:26,513 たったお一人で→ 230 00:26:26,513 --> 00:26:33,336 あれだけのつとめを なさっておられるのじゃ。 231 00:26:33,336 --> 00:26:39,336 お側女の一人や二人 おらぬはずがあるまい。 232 00:26:44,180 --> 00:26:48,835 遷都? 400年続いた 京の都が→ 233 00:26:48,835 --> 00:26:55,842 今や 荒れ野原。 新しき都に移った公卿方の嘆き→ 234 00:26:55,842 --> 00:26:58,194 さぞ 深き事でしょうな。 235 00:26:58,194 --> 00:27:01,831 (三浦義明) されど 不満を口に出せば→ 236 00:27:01,831 --> 00:27:04,184 たちまち 捕らえられる。 237 00:27:04,184 --> 00:27:07,687 (佐々木秀義) 入道様の やりたい放題じゃ。 238 00:27:07,687 --> 00:27:11,675 (藤九郎) 殿! お客人にござります。 239 00:27:11,675 --> 00:27:13,677 定綱 経高。 240 00:27:13,677 --> 00:27:16,677 (佐々木定綱) ご無礼つかまつります。 241 00:27:20,016 --> 00:27:22,185 近隣諸国の武士から→ 242 00:27:22,185 --> 00:27:25,672 何かと加勢を求める声が 上がりましてござります。 243 00:27:25,672 --> 00:27:29,342 (秀義)何じゃ… また 土地を巡る争いか。 244 00:27:29,342 --> 00:27:31,511 平家の治める国が増え→ 245 00:27:31,511 --> 00:27:37,517 各地で 平家に背く小競り合いが 起きておるのでござります。 246 00:27:37,517 --> 00:27:41,521 同じ事が この伊豆以外の あちこちでも→ 247 00:27:41,521 --> 00:27:45,021 起きているのでござりましょうな。 248 00:27:47,177 --> 00:27:49,177 武士の世。 249 00:27:53,516 --> 00:28:05,679 ♪♪~ 250 00:28:05,679 --> 00:28:13,179 あのお方の目指してこられた 武士の世とは 何なのじゃ? 251 00:28:18,174 --> 00:28:23,830 武士の世とは こうして→ 252 00:28:23,830 --> 00:28:28,852 平家ばかりが よい思いをする 国づくりの事なのか!? 253 00:28:28,852 --> 00:28:53,852 ♪♪~ 254 00:29:02,502 --> 00:29:05,202 (西行)ご無礼を。 255 00:29:07,590 --> 00:29:12,579 西行 よう来たな。 256 00:29:12,579 --> 00:29:15,832 いつ死ぬとも知れぬ老いの身。 257 00:29:15,832 --> 00:29:21,532 入道様の新しき都を 見ておきたいと思いましてな。 258 00:29:24,524 --> 00:29:27,844 輪田の地が 思うたより手狭でな→ 259 00:29:27,844 --> 00:29:32,182 ひとまずは この福原を 帝のお住まいとし→ 260 00:29:32,182 --> 00:29:36,336 公卿らにも土地を与える事とした。 261 00:29:36,336 --> 00:29:42,175 高倉の上皇様のご容体 芳しからずと聞きまするが。 262 00:29:42,175 --> 00:29:47,180 うむ。 どうも はやり病のご様子。 263 00:29:47,180 --> 00:29:54,671 上皇様のおわす仮の御所の方角が 悪いのやもしれぬ。 264 00:29:54,671 --> 00:29:59,471 ご心労… では ござりませぬか? 265 00:30:02,178 --> 00:30:09,185 ご無礼ながら 此度の遷都 人々は移り住んでも 皆→ 266 00:30:09,185 --> 00:30:13,840 心は都に置いたままと お見受け致しまする。 267 00:30:13,840 --> 00:30:25,685 ♪♪~ 268 00:30:25,685 --> 00:30:27,670 仏! 269 00:30:27,670 --> 00:30:35,512 ♪♪~ 270 00:30:35,512 --> 00:30:38,681 すまぬな。 271 00:30:38,681 --> 00:30:44,504 遷都が忙しゅうて しばし そなたの相手をしてやれなんだ。 272 00:30:44,504 --> 00:30:52,178 構いませぬ。 大きなつとめを なさっておるのですゆえ。 273 00:30:52,178 --> 00:30:54,878 そうか そうか。 274 00:30:59,169 --> 00:31:05,842 仏よ。 今日は そなたの無聊を 慰めてやりとうて→ 275 00:31:05,842 --> 00:31:08,542 座興を準備した。 276 00:31:10,914 --> 00:31:13,850 入れよ。 はっ。 277 00:31:13,850 --> 00:31:22,550 ♪♪~ 278 00:31:25,845 --> 00:31:29,832 さあ 祇王 祇女→ 279 00:31:29,832 --> 00:31:34,854 仏のために舞うがよい。 280 00:31:34,854 --> 00:31:39,854 入道様。 私は さような事は…。 早う 舞え! 281 00:31:51,521 --> 00:32:01,180 ♪♪「仏も昔は」 282 00:32:01,180 --> 00:32:09,856 (2人)♪♪「凡夫なり」 283 00:32:09,856 --> 00:32:29,342 ♪♪「われらも終には仏なり」 284 00:32:29,342 --> 00:32:51,180 ♪♪「いずれも仏性具せる身を」 285 00:32:51,180 --> 00:33:00,006 ♪♪「へだつるのみこそ」 286 00:33:00,006 --> 00:33:09,206 ♪♪「かなしけれ」 287 00:33:18,341 --> 00:33:23,846 当座の歌にしては 殊勝に歌ったものよ。 288 00:33:23,846 --> 00:33:27,517 この後は召さずとも 常に参り→ 289 00:33:27,517 --> 00:33:34,017 歌い 舞って 仏を慰めよ。 290 00:33:37,844 --> 00:33:40,544 下がらせよ。 はっ。 291 00:33:54,677 --> 00:33:58,181 若き日に→ 292 00:33:58,181 --> 00:34:02,685 話し合うた事がありましたな。→ 293 00:34:02,685 --> 00:34:08,185 それぞれの目指す道を。 294 00:34:13,513 --> 00:34:18,518 俺は ますます強さを磨き 王家に武士の力を思い知らせたい。 295 00:34:18,518 --> 00:34:23,523 いかなる世においても 美しく生きる事が 私の志だ。 296 00:34:23,523 --> 00:34:29,846 俺は…→ 297 00:34:29,846 --> 00:34:33,850 面白う生きたい。 298 00:34:33,850 --> 00:34:36,335 ふざけておるのか!? 299 00:34:36,335 --> 00:34:41,674 ♪♪~ 300 00:34:41,674 --> 00:34:49,015 (西行)その後 私は出家を致しました。 301 00:34:49,015 --> 00:34:51,834 俗世に おったなら→ 302 00:34:51,834 --> 00:34:59,342 美しく生きる事はかなわぬと 悟ったゆえにござります。 303 00:34:59,342 --> 00:35:07,683 手に入れたい。 手に入らぬなら… 奪いたい。 304 00:35:07,683 --> 00:35:13,172 奪えぬなら… 殺したい。→ 305 00:35:13,172 --> 00:35:19,178 そんな どす黒い 醜い思いが渦巻いて→ 306 00:35:19,178 --> 00:35:23,178 やがては 国を巻き込んでいくのだ。 307 00:35:25,351 --> 00:35:34,010 まさに あの時 恐れていた世の到来。→ 308 00:35:34,010 --> 00:35:38,848 その頂におられるは→ 309 00:35:38,848 --> 00:35:42,548 誰あろう お手前! 310 00:35:48,174 --> 00:35:50,843 これが→ 311 00:35:50,843 --> 00:35:56,516 お手前の面白う生きる事に ござりまするか? 312 00:35:56,516 --> 00:36:03,516 お手前の目指した 武士の世にござりまするか!? 313 00:36:07,193 --> 00:36:16,853 (笑い声) 314 00:36:16,853 --> 00:36:24,510 西行。 そなたには分からぬ。 315 00:36:24,510 --> 00:36:29,515 そなたにも…→ 316 00:36:29,515 --> 00:36:31,715 誰にもな。 317 00:36:33,519 --> 00:36:39,842 (笑い声) 318 00:36:39,842 --> 00:36:45,515 ご無礼をつかまつりまする! 319 00:36:45,515 --> 00:36:47,850 高倉の上皇様が→ 320 00:36:47,850 --> 00:36:52,838 摂政 基通様に 政の一切を託すとの事。 321 00:36:52,838 --> 00:36:58,678 戯れを。 それでは わしの国づくりの名分が立たぬ。 322 00:36:58,678 --> 00:37:03,516 もはや 都還りなさるべきとの声が 上がっておりまする。 323 00:37:03,516 --> 00:37:09,505 さような世迷言は口にするだけで 罪に問うと 触れを出せ。 324 00:37:09,505 --> 00:37:14,176 よいか!? 325 00:37:14,176 --> 00:37:20,166 わしに逆らう者は 皆 死罪と心得よ! 326 00:37:20,166 --> 00:37:27,840 ♪♪~ 327 00:37:27,840 --> 00:37:32,845 ここは わしの世じゃ。 328 00:37:32,845 --> 00:37:36,832 武士が頂に立つ世じゃ。 329 00:37:36,832 --> 00:37:42,832 わしの目にしか見えぬ わしの国をつくるのじゃ! 330 00:37:45,841 --> 00:37:50,513 全てを手に入れ…→ 331 00:37:50,513 --> 00:37:53,182 復讐するのじゃ! 332 00:37:53,182 --> 00:38:09,515 ♪♪~ 333 00:38:09,515 --> 00:38:12,315 お許し下さりませ。 334 00:38:15,171 --> 00:38:18,507 お許し下さい! 335 00:38:18,507 --> 00:38:21,193 殺せ~! (一同)はっ。 336 00:38:21,193 --> 00:38:45,493 ♪♪~ 337 00:39:05,671 --> 00:39:07,671 何をしておる? 338 00:39:14,513 --> 00:39:17,213 やめよ~! 339 00:39:31,514 --> 00:39:39,514 う~ん… う~ん…。 340 00:39:44,343 --> 00:39:48,681 助けてくれ。 341 00:39:48,681 --> 00:39:53,481 誰か 助けてくれ。 342 00:39:57,506 --> 00:40:02,344 暗闇ばかりじゃ。 343 00:40:02,344 --> 00:40:05,344 ここからの眺めは。 344 00:40:09,852 --> 00:40:14,852 果てしない… 暗闇。 345 00:40:17,343 --> 00:40:23,349 手に入れても 手に入れても…→ 346 00:40:23,349 --> 00:40:31,549 光は… 光には… 届かぬ。 347 00:40:36,679 --> 00:40:44,520 (忠清)殿! 殿! 申し上げます! 348 00:40:44,520 --> 00:40:46,839 何事? 349 00:40:46,839 --> 00:40:54,180 伊豆にて 源頼朝が挙兵! 350 00:40:54,180 --> 00:41:01,187 我ら平家に従う山木兼隆が 討ち取られた由にござります。 351 00:41:01,187 --> 00:41:10,679 ♪♪~ 352 00:41:10,679 --> 00:41:15,684 討ち取れ! 狙うは 山木兼隆の首じゃ! 353 00:41:15,684 --> 00:41:22,691 ♪♪~ 354 00:41:22,691 --> 00:41:26,512 (忠清) なんという事にござりましょう。→ 355 00:41:26,512 --> 00:41:34,003 あの時 殿が命を助けた 源氏の御曹司が…。 356 00:41:34,003 --> 00:42:02,503 ♪♪~ 357 00:42:13,843 --> 00:42:33,913 (泣き声) 358 00:42:33,913 --> 00:42:42,504 <清盛の弟 平頼盛が 後に 私に こう語った。→ 359 00:42:42,504 --> 00:42:48,344 あの時 我が挙兵がなければ→ 360 00:42:48,344 --> 00:42:53,332 清盛は 暗闇に囚われたまま→ 361 00:42:53,332 --> 00:42:57,519 戻ってこられなかったかも しれぬと> 362 00:42:57,519 --> 00:43:21,519 ♪♪~ 363 00:43:23,512 --> 00:43:27,683 これより 我らは 相模国の鎌倉を目指す。 364 00:43:27,683 --> 00:43:36,342 わしの目指し続けた武士の世を 我が友の子に見せてやる。 365 00:43:36,342 --> 00:43:41,680 殿ご自身が もはや 武士ではござりませぬ。 366 00:43:41,680 --> 00:43:45,480 敵襲じゃ! 逃げよ~! 367 00:43:48,504 --> 00:43:53,175 <治承4年 1180年6月。→ 368 00:43:53,175 --> 00:43:58,514 清盛は 福原 今の神戸に都を遷します。→ 369 00:43:58,514 --> 00:44:02,001 福原にあった 平家一門の屋敷を整備して→ 370 00:44:02,001 --> 00:44:05,838 都の建設を進めていきます。→ 371 00:44:05,838 --> 00:44:12,177 荒田八幡神社周辺には 清盛の弟 頼盛の山荘があり→ 372 00:44:12,177 --> 00:44:17,016 安徳天皇は ここを仮の御所としました。→ 373 00:44:17,016 --> 00:44:21,503 その後 道路の建設や 宅地の整備が行われ→ 374 00:44:21,503 --> 00:44:27,843 11月には 天皇の住む内裏も 完成したといいます。→ 375 00:44:27,843 --> 00:44:34,183 近年 平家の邸宅と思われる遺跡が 発掘されました。→ 376 00:44:34,183 --> 00:44:38,837 遺跡からは 中国の 珍しい陶磁器なども出土し→ 377 00:44:38,837 --> 00:44:43,509 一説には 清盛邸の一部とも 考えられています。→ 378 00:44:43,509 --> 00:44:48,180 清盛が夢を託した福原。→ 379 00:44:48,180 --> 00:44:53,880 その足跡は 確かに この地に残っていたのです>