1 00:01:36,089 --> 00:01:42,095 (捕り方たち)御用だ! 御用だ 御用だ 御用だ 御用だ➡ 2 00:01:42,095 --> 00:01:45,098 うわ~! (捕り方)御用だ! 3 00:01:45,098 --> 00:01:58,098 (捕り方たち)御用だ 御用だ 御用だ 御用だ 御用だ 御用だ 4 00:02:08,121 --> 00:02:14,127 <徳川八代将軍 吉宗公のころ 世は太平でありましたが➡ 5 00:02:14,127 --> 00:02:20,133 それがまた権力の座にある 将軍吉宗公には不安でありました> 6 00:02:20,133 --> 00:02:22,135 <そこで> 7 00:02:22,135 --> 00:02:25,138 (偶楽)お肩が凝りすぎて いるようでございますな 8 00:02:25,138 --> 00:02:31,144 (吉宗)うん 日光の御造営 誰に充てべきか迷っておる 9 00:02:31,144 --> 00:02:36,083 ハハハッ 君主のお仕事も 骨が折れましょう 10 00:02:36,083 --> 00:02:41,088 そうじゃのう 頭の痛いことじゃ 11 00:02:41,088 --> 00:02:43,090 のう 偶楽 12 00:02:43,090 --> 00:02:47,094 一体どの藩に 下命すべきであろうのう 13 00:02:47,094 --> 00:02:50,097 伊達 彦根 南部 14 00:02:50,097 --> 00:02:54,101 伊賀の柳生対馬は いかがでござりまするか 15 00:02:54,101 --> 00:02:56,103 何と申した 16 00:02:56,103 --> 00:02:58,105 伊賀の柳生でござります 17 00:02:58,105 --> 00:03:02,109 偶楽 ばかなことを申すな 18 00:03:02,109 --> 00:03:06,113 柳生は剣をとっては 天下に名だたる名門じゃが➡ 19 00:03:06,113 --> 00:03:09,116 貧乏もまた天下第一 20 00:03:09,116 --> 00:03:14,121 その柳生に100万両もかかる 大仕事がやらせられるか 21 00:03:14,121 --> 00:03:18,125 ハハハ… そこがそれ 22 00:03:18,125 --> 00:03:23,130 人には添うてみよ 馬には乗ってみよと申す ハハッ 23 00:03:23,130 --> 00:03:26,133 湯加減はいかがでございますな 24 00:03:26,133 --> 00:03:28,135 そうかのう 25 00:03:28,135 --> 00:03:31,138 あの柳生に金があるとは 考えられぬわ 26 00:03:31,138 --> 00:03:34,074 御心配御無用 27 00:03:34,074 --> 00:03:38,078 祖先が しこたまためて まさかのときのために➡ 28 00:03:38,078 --> 00:03:41,081 どこぞに 隠してあるそうにございます 29 00:03:41,081 --> 00:03:44,084 誠とすれば危険じゃのう 30 00:03:44,084 --> 00:03:48,088 はい 剣をとっては天下無敵 31 00:03:48,088 --> 00:03:50,090 それに隠し持ったる黄金が➡ 32 00:03:50,090 --> 00:03:53,093 幾百万両ということに なりますれば 33 00:03:53,093 --> 00:03:56,096 (吉宗)何? 34 00:03:56,096 --> 00:04:00,100 幾百万両 (偶楽)はい 35 00:04:00,100 --> 00:04:05,105 う~ん もしも事実とすれば➡ 36 00:04:05,105 --> 00:04:09,109 爆発物には水を掛けるに限る 37 00:04:09,109 --> 00:04:14,114 余計な金があっては せっかくの名家に傷が付こう 38 00:04:14,114 --> 00:04:17,117 ハハッ それでこそ天下の名君 39 00:04:17,117 --> 00:04:23,123 それでは 日光御造営の御下命は? 40 00:04:23,123 --> 00:04:26,123 伊賀に申しつけい (偶楽)ははっ 41 00:04:30,130 --> 00:04:50,083 (かごかきたちの掛け声) 42 00:04:50,083 --> 00:05:02,095 (かごかきたちの掛け声) 43 00:05:02,095 --> 00:05:17,095 ♬~ 44 00:05:19,112 --> 00:05:23,116 (対馬守) 何? 日光御造営のお役が当藩に? 45 00:05:23,116 --> 00:05:28,121 (主水正)は… はい 全くもって思いもかけぬ大難 46 00:05:28,121 --> 00:05:34,060 まずは2万3, 000石の小禄たる 我が柳生藩に このような大役とは 47 00:05:34,060 --> 00:05:36,062 あっ 御家老! 48 00:05:36,062 --> 00:05:40,066 なぜ我が藩のごとき 剣をもって仕える小藩に 49 00:05:40,066 --> 00:05:43,069 わしは げせぬ! 50 00:05:43,069 --> 00:05:46,069 あっ この主水正とても 51 00:05:49,075 --> 00:05:53,075 心乱るれば 剣また乱る 52 00:05:55,081 --> 00:05:57,083 主水正 山へ参るぞ 53 00:05:57,083 --> 00:06:01,087 はっ では一風宗匠のお茶室へ? 54 00:06:01,087 --> 00:06:04,090 うん 宗匠こそ 我が柳生家の眼目じゃ 55 00:06:04,090 --> 00:06:07,090 柱じゃ 知恵じゃ 56 00:06:09,095 --> 00:06:12,098 (一風)ん~… 57 00:06:12,098 --> 00:06:14,100 宗匠 聞こえるか? 58 00:06:14,100 --> 00:06:18,104 今こそ我が柳生家 興亡のときじゃ 59 00:06:18,104 --> 00:06:21,107 知恵を… 知恵を貸してくれ 60 00:06:21,107 --> 00:06:25,111 宗匠 聞こえねば筆談にいたそうか? 61 00:06:25,111 --> 00:06:28,114 短気は損気 62 00:06:28,114 --> 00:06:33,053 徳川の難題 何恐れん 63 00:06:33,053 --> 00:06:36,056 何と (主水正)といわれますと? 64 00:06:36,056 --> 00:06:40,060 風には小太刀 雨には傘 65 00:06:40,060 --> 00:06:44,064 金はあるぞよ 66 00:06:44,064 --> 00:06:46,066 ご… 御冗談を 67 00:06:46,066 --> 00:06:49,069 ハハハ… 68 00:06:49,069 --> 00:06:55,075 だが この一風は当年120歳 69 00:06:55,075 --> 00:07:01,081 柳生家三代にわたって お仕えしてまいりました➡ 70 00:07:01,081 --> 00:07:06,086 ただ1人の 生き字引でござりますれば 71 00:07:06,086 --> 00:07:09,089 さればこそ 相談をいたしておるのだ 72 00:07:09,089 --> 00:07:12,092 ならば信じなされ 73 00:07:12,092 --> 00:07:15,095 案ずることはない 74 00:07:15,095 --> 00:07:19,099 かかるときにもと 当家 御初代様が➡ 75 00:07:19,099 --> 00:07:25,105 隠しおきたる金 あ~ 幾百万両 76 00:07:25,105 --> 00:07:29,109 何!? (主水正)幾百万両? 77 00:07:29,109 --> 00:07:33,046 そ… それはいずこに? 78 00:07:33,046 --> 00:07:36,049 宗匠! 眠っているときではござらん 79 00:07:36,049 --> 00:07:38,051 宗匠! 80 00:07:38,051 --> 00:07:42,055 おっ こけ猿の壺に聞くがよい 81 00:07:42,055 --> 00:07:45,058 うん? こけ猿の壺? 82 00:07:45,058 --> 00:07:47,060 何と! しまった 83 00:07:47,060 --> 00:07:50,063 あの壺は弟 源三郎が➡ 84 00:07:50,063 --> 00:07:53,066 司馬道場への婿入りの引き出物に 85 00:07:53,066 --> 00:07:55,068 では江戸へ? 86 00:07:55,068 --> 00:07:58,071 (源三郎の笑い声) 87 00:07:58,071 --> 00:08:03,076 (源三郎)玄心斉 そう渋い顔をせんで お前も飲め 88 00:08:03,076 --> 00:08:08,081 (玄心斉)若 立場をお考えください 89 00:08:08,081 --> 00:08:11,084 (玄心斉)若はかりそめにも 柳生2万3, 000石➡ 90 00:08:11,084 --> 00:08:15,088 柳生対馬守様の御舎弟に 当たらせられるのですぞ 91 00:08:15,088 --> 00:08:19,092 それを そのような卑しい女を 抱きかかえて➡ 92 00:08:19,092 --> 00:08:22,095 なんという お情けない… 93 00:08:22,095 --> 00:08:24,097 (泣き声) 94 00:08:24,097 --> 00:08:28,101 泣け泣け どうせ泣くんなら派手に泣け 95 00:08:28,101 --> 00:08:32,038 なあ (玄心斉)あ~ なんという 96 00:08:32,038 --> 00:08:35,041 ハハハッ 97 00:08:35,041 --> 00:08:38,044 こら! 女ども 98 00:08:38,044 --> 00:08:40,046 下がれ! あ痛 あ痛… あ痛っ 99 00:08:40,046 --> 00:08:43,049 (源三郎)分かった分かった (玄心斉)あ痛… 100 00:08:43,049 --> 00:08:45,051 じい もう芝居はよせ 101 00:08:45,051 --> 00:08:49,051 お前のちょうちん面を見てると 酒がまずくなる 102 00:08:51,057 --> 00:08:53,059 女ども 帰っていいぞ 103 00:08:53,059 --> 00:08:55,061 (女性)あ~ いいじゃないの 104 00:08:55,061 --> 00:08:57,063 あんなの ほっときゃ死ぬわよ 105 00:08:57,063 --> 00:08:59,065 ばか者 106 00:08:59,065 --> 00:09:01,065 帰れ! 107 00:09:04,070 --> 00:09:07,073 あ痛たたた… 108 00:09:07,073 --> 00:09:09,073 だっ! 109 00:09:14,080 --> 00:09:16,082 お見事でござります 110 00:09:16,082 --> 00:09:19,085 (一同の笑い声) 111 00:09:19,085 --> 00:09:23,089 (玄心斉)ハハハ… 112 00:09:23,089 --> 00:09:25,091 (源三郎)じい 俺はもう寝るぞ 113 00:09:25,091 --> 00:09:28,094 (玄心斉)若 なんということを➡ 114 00:09:28,094 --> 00:09:33,033 それなるこけ猿の壺は 当家代々に伝わる➡ 115 00:09:33,033 --> 00:09:37,037 耳こけ猿といわれた天下の名器 116 00:09:37,037 --> 00:09:39,039 しかも この壺は➡ 117 00:09:39,039 --> 00:09:41,041 妻恋坂の不知火道場➡ 118 00:09:41,041 --> 00:09:46,046 司馬先生の御息女 萩乃殿への 大切なる引き出物 119 00:09:46,046 --> 00:09:50,050 ん~ 分かった分かった 120 00:09:50,050 --> 00:09:58,058 あ~あ どんな女か知らんが 兄上も酔狂 司馬先生も酔狂 121 00:09:58,058 --> 00:10:05,065 勝手に決められた女を妻にする この源三郎 いい面の皮だよ 122 00:10:05,065 --> 00:10:07,067 何を仰せられる 123 00:10:07,067 --> 00:10:10,070 萩乃殿は 江戸でも評判の不知火小町 124 00:10:10,070 --> 00:10:13,073 若とは似合いの めおとでござりまするぞ 125 00:10:13,073 --> 00:10:17,077 チェッ 人形じゃあるめえし 126 00:10:17,077 --> 00:10:19,079 兄貴も兄貴だ 127 00:10:19,079 --> 00:10:25,079 剣をとっては日本一だか知らんが 不粋なことも日本一 128 00:10:27,087 --> 00:10:33,026 黄金を埋めたる場所を 記せし地図を➡ 129 00:10:33,026 --> 00:10:38,031 こけ猿の壺の中に封じおきたり 130 00:10:38,031 --> 00:10:46,039 されば 黄金発掘のカギは 茶壺を開くにしかり 131 00:10:46,039 --> 00:10:48,041 こけ猿の壺の中に 132 00:10:48,041 --> 00:10:50,043 おっ おお 133 00:10:50,043 --> 00:10:53,046 こけ猿に変事が起きる 134 00:10:53,046 --> 00:10:56,049 宗匠 それは? 135 00:10:56,049 --> 00:10:58,049 予感がする 136 00:11:01,054 --> 00:11:08,061 柳生家の一大事は 日光の御造営にあらん 137 00:11:08,061 --> 00:11:15,068 かのこけ猿の秘宝を巡って 良からぬ者たちが動き始めること 138 00:11:15,068 --> 00:11:18,071 主水正 (主水正)はっ? はっ 139 00:11:18,071 --> 00:11:21,074 江戸へ 江戸へ飛脚を走らせろ 140 00:11:21,074 --> 00:11:24,077 今なら まだ間に合うかもしれん 141 00:11:24,077 --> 00:11:28,081 場合によっては 不知火道場の源三郎の婚儀➡ 142 00:11:28,081 --> 00:11:30,083 破棄にいたしても こけ猿の壺を取り戻すのだ 143 00:11:30,083 --> 00:11:32,085 はっ (一風)いや 144 00:11:32,085 --> 00:11:35,088 飛脚だけでは手遅れになる 145 00:11:35,088 --> 00:11:38,091 誰ぞ腕の立つ者どもを 差し向けて➡ 146 00:11:38,091 --> 00:11:42,095 こけ猿の壺の守護を させるにしかり 147 00:11:42,095 --> 00:11:46,095 うん 直ちに 高 大之進たちを出発させい 148 00:12:01,114 --> 00:12:04,117 ≪(家臣)よっ 待ってました ≪(家臣)きたきた いいぞ! 149 00:12:04,117 --> 00:12:09,122 ≪(拍手) (玄心斉)チッ また始めおった 150 00:12:09,122 --> 00:12:14,127 ≪(三味線) 151 00:12:14,127 --> 00:12:23,136 ♬~ 152 00:12:23,136 --> 00:12:35,081 (おしん)♬ お前 好きだと 153 00:12:35,081 --> 00:12:42,088 ♬ 親捨てらろうか 154 00:12:42,088 --> 00:12:47,093 ♬ 金で 155 00:12:47,093 --> 00:12:58,104 ♬ 金で買われぬ 156 00:12:58,104 --> 00:13:02,108 ♬~ 157 00:13:02,108 --> 00:13:09,115 (おしん)♬ 親じゃもの 158 00:13:09,115 --> 00:13:13,115 ♬~ 159 00:13:16,122 --> 00:13:18,124 (おしん)今度は若様おひとつ 160 00:13:18,124 --> 00:13:21,127 (大八)よっ 待ってました (家臣)待ってました 161 00:13:21,127 --> 00:13:24,130 女 それよりここへ来て酌をしろ 162 00:13:24,130 --> 00:13:27,133 あら くどいてくださるんですか? 163 00:13:27,133 --> 00:13:31,133 若 門之亟が 司馬道場より立ち返りました 164 00:13:34,073 --> 00:13:36,073 (与吉)フン 165 00:13:44,083 --> 00:13:47,086 司馬道場では この俺を知らぬと? 166 00:13:47,086 --> 00:13:51,090 (門之亟)はい 私めが来意を告げますると➡ 167 00:13:51,090 --> 00:13:56,095 師範代の峰 丹波なる者が 出てまいりまして 168 00:13:56,095 --> 00:14:00,099 (丹波)《何? 柳生源三郎? そのような者と➡ 169 00:14:00,099 --> 00:14:06,105 当道場の御息女 萩乃殿が 婚約などとは一向に存ぜぬ》 170 00:14:06,105 --> 00:14:10,109 (丹波)《司馬老先生は 明日をも知れぬ御重体》 171 00:14:10,109 --> 00:14:13,112 《せっかくながら 面接の儀 お断りいたす》 172 00:14:13,112 --> 00:14:15,114 分かった 173 00:14:15,114 --> 00:14:19,118 峰 丹波という野郎が この俺を知らぬと言ったのだな 174 00:14:19,118 --> 00:14:21,120 はい 175 00:14:21,120 --> 00:14:26,125 フッ 知らねえはずだ 俺も会ったことはねえ 176 00:14:26,125 --> 00:14:29,062 して萩乃殿は? 177 00:14:29,062 --> 00:14:31,064 出てまいりませんでした 178 00:14:31,064 --> 00:14:35,068 何もかも約束が違うようだな 179 00:14:35,068 --> 00:14:37,070 (玄心斉)若 180 00:14:37,070 --> 00:14:42,075 これじゃ明日乗り込んでも 門前払い食わされるしかねえな 181 00:14:42,075 --> 00:14:44,077 女 182 00:14:44,077 --> 00:14:47,080 動くな 183 00:14:47,080 --> 00:14:55,088 じい その女どうも 峰 丹波の間者に見えてきた 184 00:14:55,088 --> 00:14:57,088 まさか 185 00:14:59,092 --> 00:15:01,094 (家臣)捕らえい (源三郎)見たぞ 186 00:15:01,094 --> 00:15:06,099 今の身のこなし ただの 鳥追い風情にできる技ではない 187 00:15:06,099 --> 00:15:08,101 (大八)おのれ 188 00:15:08,101 --> 00:15:11,104 大八 その女 逃げはせぬ 189 00:15:11,104 --> 00:15:14,107 それより じい こけ猿の壺は大丈夫だろうな 190 00:15:14,107 --> 00:15:16,107 あっ はっ 191 00:15:19,112 --> 00:15:21,112 (与吉)おっ 192 00:15:24,117 --> 00:15:26,119 (玄心斉)おっ➡ 193 00:15:26,119 --> 00:15:33,059 こけ猿が… くせ者だ! 方々 くせ者でござるぞ! 194 00:15:33,059 --> 00:15:35,061 (家臣たち)何 くせ者? (玄心斉)壺じゃ 195 00:15:35,061 --> 00:15:37,063 (家臣)捕らえろ (家臣)え~い! 196 00:15:37,063 --> 00:15:41,063 (玄心斉)壺が壺が… 壺を取り返すのじゃ! 197 00:15:45,071 --> 00:15:49,075 うまく謀ってくれたな 198 00:15:49,075 --> 00:15:51,077 俺は女に弱いからな 199 00:15:51,077 --> 00:15:57,083 罠に落とし込むのには 色仕掛けが一番いい 200 00:15:57,083 --> 00:16:00,086 (玄心斉)若… 201 00:16:00,086 --> 00:16:05,091 申し訳ござりませぬ (源三郎)ハハハ… くよくよするな 202 00:16:05,091 --> 00:16:09,095 とられたものなら取り返しゃ もともとだ 203 00:16:09,095 --> 00:16:12,098 それより その女だ 204 00:16:12,098 --> 00:16:18,104 おのれ だ… 誰に頼まれ 205 00:16:18,104 --> 00:16:21,107 若様が御存じですよ 206 00:16:21,107 --> 00:16:23,109 ついでにしゃべってくれ 207 00:16:23,109 --> 00:16:28,114 一体 峰 丹波って野郎は 俺に何の恨みがあるんだ 208 00:16:28,114 --> 00:16:31,050 それにお前さんもだ 209 00:16:31,050 --> 00:16:34,053 俺はお前さんを だました覚えはねえぜ 210 00:16:34,053 --> 00:16:37,053 女! 言え! 211 00:16:40,059 --> 00:16:42,061 (大八)おい 向こう回れ (家臣たち)はっ 212 00:16:42,061 --> 00:16:44,061 (大八)こっち来い (家臣たち)はっ 213 00:16:47,066 --> 00:16:50,069 (家臣)見当たりません (大八)うん 向こう回れ 214 00:16:50,069 --> 00:16:52,071 (家臣)見当たりません (大八)もう一度あっちだ 215 00:16:52,071 --> 00:16:54,073 (家臣たち)はっ 216 00:16:54,073 --> 00:16:56,075 (家臣)どこへ消えた (大八)おう ついてこい 217 00:16:56,075 --> 00:16:58,075 (家臣たち)はっ 218 00:17:07,086 --> 00:17:09,088 ヘッ 219 00:17:09,088 --> 00:17:13,092 女 頼むから事情を話してくれ 220 00:17:13,092 --> 00:17:17,096 話をさせてから ばっさり おやりになるんでしょう? 221 00:17:17,096 --> 00:17:20,099 そしたら化けて出るか? 222 00:17:20,099 --> 00:17:22,099 負けましたよ 223 00:17:24,103 --> 00:17:27,106 若様のように そうさっぱり扱われたんじゃ➡ 224 00:17:27,106 --> 00:17:31,043 仏心も 出てこようじゃありませんか 225 00:17:31,043 --> 00:17:34,046 粋なことを言ってくれるぜ 226 00:17:34,046 --> 00:17:39,051 お前が間者でなかったら 俺は放っておかねえんだがな 227 00:17:39,051 --> 00:17:44,056 若 悪い癖ですぞ 228 00:17:44,056 --> 00:17:47,059 女 聞きてえことがある 229 00:17:47,059 --> 00:17:50,059 萩乃さんのことですね 230 00:17:52,064 --> 00:17:54,066 あの道場の実権は➡ 231 00:17:54,066 --> 00:17:59,071 後妻のお蓮様と 師範代の峰 丹波とが握ってますよ 232 00:17:59,071 --> 00:18:03,075 そこへ若様が乗り込んだら どうなるか 233 00:18:03,075 --> 00:18:07,079 かわいそうに 萩乃さんは独りぼっちで 234 00:18:07,079 --> 00:18:09,081 乗っ取りだな 235 00:18:09,081 --> 00:18:11,083 分かった 236 00:18:11,083 --> 00:18:15,087 それで あのこけ猿の壺を 盗みおったのだな 237 00:18:15,087 --> 00:18:18,090 さすれば若様には 引き出物なしには➡ 238 00:18:18,090 --> 00:18:20,092 不知火道場へは乗り込めぬと 239 00:18:20,092 --> 00:18:23,095 その壺をとられたのは じいではないか 240 00:18:23,095 --> 00:18:26,098 はっ いやはや 241 00:18:26,098 --> 00:18:28,100 何ともはや 242 00:18:28,100 --> 00:18:31,037 早まって腹など切るなよ 243 00:18:31,037 --> 00:18:34,040 決まりの芝居は面白くもねえ 244 00:18:34,040 --> 00:18:36,042 はあ 245 00:18:36,042 --> 00:18:38,044 ところで女 246 00:18:38,044 --> 00:18:44,050 壺を盗んだやつは どこの何て野郎だ 247 00:18:44,050 --> 00:18:49,050 鼓の与吉 小悪党でござんすよ 248 00:18:58,064 --> 00:19:00,066 あっ 249 00:19:00,066 --> 00:19:02,068 あっ こけ猿だ 250 00:19:02,068 --> 00:19:04,070 (家臣)あっ いたぞ 逃がすな 251 00:19:04,070 --> 00:19:07,073 (与吉)しつこい山猿だぜ 252 00:19:07,073 --> 00:19:09,075 (家臣たち)待て! (大八)待て待て 待て待て 253 00:19:09,075 --> 00:19:12,078 (家臣)逃がすな! (家臣)待て! 254 00:19:12,078 --> 00:19:15,081 (家臣)おっ いたぞ (家臣)おら それ! 255 00:19:15,081 --> 00:19:17,083 (家臣たち)待て! 待て待て! 待たんか! 256 00:19:17,083 --> 00:19:20,086 (家臣)待て! (家臣)逃がすな 逃がすな 257 00:19:20,086 --> 00:19:22,086 (与吉)やろうかい 258 00:19:24,090 --> 00:19:26,090 (家臣)やっ た~! 259 00:19:31,030 --> 00:19:33,030 (家臣)た~! 260 00:19:37,036 --> 00:19:39,038 あっ! 261 00:19:39,038 --> 00:19:43,042 (与吉)待ちやがれ 待て (大八)矢七! 262 00:19:43,042 --> 00:19:46,045 (与吉)ちくしょう 263 00:19:46,045 --> 00:19:48,047 (矢七の叫び声) 264 00:19:48,047 --> 00:19:50,049 (与吉)それ! 265 00:19:50,049 --> 00:19:52,051 (家臣)あっ 266 00:19:52,051 --> 00:19:54,053 (与吉)野郎 (家臣)はっ! 267 00:19:54,053 --> 00:19:56,055 あっ (大八)門之亟 268 00:19:56,055 --> 00:19:58,057 はっ 269 00:19:58,057 --> 00:20:02,061 あ~! (門之亟)わっ! 270 00:20:02,061 --> 00:20:04,063 頂き! 271 00:20:04,063 --> 00:20:07,066 柳生のふぬけ侍! 272 00:20:07,066 --> 00:20:10,069 (家臣たち)あっ (与吉)ざまあ見ろ あばよ 273 00:20:10,069 --> 00:20:12,071 (家臣たち)逃がすな! 追え! 追え! 274 00:20:12,071 --> 00:20:15,074 (家臣)向こうへ回れ! (家臣)逃がすな! 275 00:20:15,074 --> 00:20:17,076 (泰軒)はて➡ 276 00:20:17,076 --> 00:20:19,078 岩のこけ猿とか申しておったな 277 00:20:19,078 --> 00:20:25,078 (泰軒)まさか あの天下に名高い 柳生家代々に伝わるこけ猿の壺 278 00:20:27,086 --> 00:20:29,086 うん? 279 00:20:34,026 --> 00:20:38,030 うん まさしくこけ猿 280 00:20:38,030 --> 00:20:42,034 それをまた何故にあの男が 281 00:20:42,034 --> 00:20:45,034 そして 後を追う者たちは 282 00:20:47,039 --> 00:20:53,045 (ちょび安)芋~ 焼き芋~ 芋~ 283 00:20:53,045 --> 00:20:59,051 くりよりうまい十三里半 ほかほかの焼き芋だよ~ 284 00:20:59,051 --> 00:21:02,054 芋~ (与吉)おっ 小僧 285 00:21:02,054 --> 00:21:04,056 おい ちょっとこいつ頼まれてくれ (ちょび安)何だ 286 00:21:04,056 --> 00:21:07,059 芋買ってくれるんじゃないのかい (与吉)うん? 買ったつもりでな➡ 287 00:21:07,059 --> 00:21:12,064 1枚だ なっ そのかわりお前 こいつを預かっといてくれ 288 00:21:12,064 --> 00:21:15,067 要らねえよ おいら こじきじゃねえんだ 289 00:21:15,067 --> 00:21:18,070 芋を買ってくれんならいいけど タダで銭はもらわないよ 290 00:21:18,070 --> 00:21:21,073 ヘヘヘッ よし 分かった分かった なっ 芋はあとでもらう 291 00:21:21,073 --> 00:21:23,075 そのかわりお前 こいつ なっ 292 00:21:23,075 --> 00:21:25,077 来やがった おう すぐ来るから 頼むぜ! 293 00:21:25,077 --> 00:21:27,079 (大八)あっ いたいたいた 294 00:21:27,079 --> 00:21:29,081 おい 逃がすな! (家臣たち)はっ➡ 295 00:21:29,081 --> 00:21:33,085 待て! 待て! 追うんだ! 296 00:21:33,085 --> 00:21:36,088 どっちが悪かな 297 00:21:36,088 --> 00:21:38,088 どっちもどっちだろ 298 00:21:40,092 --> 00:21:43,092 何だか いわくがありそうだ 299 00:21:46,098 --> 00:21:48,100 あっ こけ猿の壺だ➡ 300 00:21:48,100 --> 00:21:52,104 お~い! あったぞ! 壺があったぞ! 301 00:21:52,104 --> 00:21:54,104 えっ あったか 302 00:21:56,108 --> 00:21:58,110 壺だ (大八)おい 小僧 303 00:21:58,110 --> 00:22:00,112 その壺は我々のもんだ さあ渡せ 304 00:22:00,112 --> 00:22:03,115 やだい こけ猿だか岩猿だか 知らないけど➡ 305 00:22:03,115 --> 00:22:06,118 これは おいらが預かったもんだ (家臣)それは あの与吉という➡ 306 00:22:06,118 --> 00:22:10,122 泥棒が盗んだもんだ 返せ 返さんと 307 00:22:10,122 --> 00:22:12,124 泥棒~! 308 00:22:12,124 --> 00:22:14,126 大泥棒! (家臣たち)待て! 309 00:22:14,126 --> 00:22:17,129 (与吉)うっ!➡ 310 00:22:17,129 --> 00:22:19,131 ああ…➡ 311 00:22:19,131 --> 00:22:22,134 小僧! (家臣)小僧待て! 312 00:22:22,134 --> 00:22:25,137 (大八)待て 小僧! (家臣)小僧 待て! 313 00:22:25,137 --> 00:22:27,137 ちきしょう 314 00:22:32,077 --> 00:22:34,077 (大八)どこへ逃げおったか 315 00:22:36,081 --> 00:22:39,084 (家臣)くそ (家臣)あっ あの小屋が怪しいぞ 316 00:22:39,084 --> 00:22:42,087 そうだ 逃げ込むとすれば あの小屋しかない 317 00:22:42,087 --> 00:22:44,087 (家臣)うん 318 00:23:01,106 --> 00:23:03,108 おい小僧 出てこい 319 00:23:03,108 --> 00:23:06,108 出てくるのが怖かったら 壺を差し出せ 320 00:23:08,113 --> 00:23:11,116 どこまでも大人をからかいおって 321 00:23:11,116 --> 00:23:13,118 出てこねば痛い目を見るぞ 322 00:23:13,118 --> 00:23:15,120 ≪ うるせえ (大八)おっ 323 00:23:15,120 --> 00:23:18,123 何やつだ! ≪ それはこっちで言うこったい 324 00:23:18,123 --> 00:23:20,125 おのれ! や~!➡ 325 00:23:20,125 --> 00:23:22,125 うわっ! 326 00:23:24,129 --> 00:23:26,129 刀だ 油断するな! 327 00:23:29,068 --> 00:23:32,071 (左膳)ハハハ… 328 00:23:32,071 --> 00:23:34,073 (左膳)油断も冗談もあるもんか 329 00:23:34,073 --> 00:23:38,073 人の住まいを荒らし回って 出てこいとは どこの馬の骨だい 330 00:23:40,079 --> 00:23:42,081 あっ 左膳の旦那 331 00:23:42,081 --> 00:23:45,084 誰だい なれなれしく呼びやがってよ 332 00:23:45,084 --> 00:23:47,086 面見せろ 面 333 00:23:47,086 --> 00:23:51,090 旦那 あっしですよ 鼓の与吉で ヘヘヘ… 334 00:23:51,090 --> 00:23:53,092 おう 小悪党 335 00:23:53,092 --> 00:23:55,094 うん? 336 00:23:55,094 --> 00:23:57,096 相変わらず調子がいいな 337 00:23:57,096 --> 00:24:00,099 チェッ 御挨拶だな 338 00:24:00,099 --> 00:24:03,102 フッ その挨拶だが➡ 339 00:24:03,102 --> 00:24:06,105 この山猿どもは 一体どっから そそり出てきやがった 340 00:24:06,105 --> 00:24:08,107 へい こいつらは… 341 00:24:08,107 --> 00:24:11,110 我らは伊賀 柳生の一党 342 00:24:11,110 --> 00:24:13,112 何だ 柳生だと? 343 00:24:13,112 --> 00:24:15,114 その柳生が何でまた➡ 344 00:24:15,114 --> 00:24:18,117 年端もいかねえ小僧を いじくり回すんだい 345 00:24:18,117 --> 00:24:20,119 それは貴殿の誤解というものだ 346 00:24:20,119 --> 00:24:22,121 誤解も蜂の頭もあるもんか 347 00:24:22,121 --> 00:24:24,121 あっ おっ 348 00:24:27,126 --> 00:24:30,062 踏んだな てめえら 349 00:24:30,062 --> 00:24:33,065 俺が丹精込めて探した月見草 よくもめちゃめちゃにしやがった 350 00:24:33,065 --> 00:24:36,065 どけ えい どきやがれ! 351 00:24:38,070 --> 00:24:41,073 (家臣)あっ 352 00:24:41,073 --> 00:24:43,075 おじちゃん! (家臣)あっ 壺だ 353 00:24:43,075 --> 00:24:45,075 その壺は我らが 354 00:24:49,081 --> 00:24:53,085 問答無用 斬れ斬れ! (家臣たち)お~! 355 00:24:53,085 --> 00:24:55,087 ヘッ これは えれえことになりそうだ 356 00:24:55,087 --> 00:24:58,090 そうだ お藤姉御に知らせなくちゃ 357 00:24:58,090 --> 00:25:01,090 小僧 危ねえからどいてろ うん! 358 00:25:04,096 --> 00:25:06,098 ああ… 359 00:25:06,098 --> 00:25:09,101 せっかくの花 こんなにしやがって 360 00:25:09,101 --> 00:25:11,103 (家臣)た~! ヘッ 361 00:25:11,103 --> 00:25:31,056 ♬~ 362 00:25:31,056 --> 00:25:47,056 ♬~ 363 00:25:50,075 --> 00:26:10,095 ♬~ 364 00:26:10,095 --> 00:26:30,049 ♬~ 365 00:26:30,049 --> 00:26:50,069 ♬~ 366 00:26:50,069 --> 00:27:10,089 ♬~ 367 00:27:10,089 --> 00:27:30,089 ♬~