1 00:01:33,058 --> 00:01:43,058 ♬~ 2 00:01:51,076 --> 00:02:11,096 ♬~ 3 00:02:11,096 --> 00:02:31,116 ♬~ 4 00:02:31,116 --> 00:02:51,069 ♬~ 5 00:02:51,069 --> 00:02:54,069 ♬~ 6 00:02:58,076 --> 00:03:02,080 <どこまで数奇な運命の糸に 手繰られるのか> 7 00:03:02,080 --> 00:03:07,085 <お蓮 お美代の親子は 柳生家 日光御修復工事の➡ 8 00:03:07,085 --> 00:03:10,088 人柱に選ばれてしまった> 9 00:03:10,088 --> 00:03:15,093 <こけ猿の女壺を求めて 幕府隠密隊も江戸をたつ> 10 00:03:15,093 --> 00:03:19,097 <源三郎も萩乃とともに 日光へと急ぐ> 11 00:03:19,097 --> 00:03:25,097 <丹下左膳も ちょび安を捜して 隠密隊の後を追った> 12 00:03:27,105 --> 00:03:30,105 くそ 引け引け 引け! 13 00:03:34,045 --> 00:03:36,045 (左膳)安! 14 00:03:39,050 --> 00:03:41,052 安! 15 00:03:41,052 --> 00:03:44,055 安! (ちょび安)父上! 16 00:03:44,055 --> 00:03:47,058 おっ 安坊! 17 00:03:47,058 --> 00:03:49,060 ああ! (ちょび安)父上! 18 00:03:49,060 --> 00:03:52,063 やあ よかったよかった ハハハ… 19 00:03:52,063 --> 00:03:56,067 (与吉)ヘヘヘ あれ? やつらは? 20 00:03:56,067 --> 00:03:58,069 (ちょび安)逃げちゃったよ 与吉 つけろ 21 00:03:58,069 --> 00:04:01,069 俺もあとからすぐ行く 合点でさ 22 00:04:04,075 --> 00:04:07,078 ちょび安 手柄だったな 23 00:04:07,078 --> 00:04:10,081 おいら とっても会いたかったよ ん? ああ 24 00:04:10,081 --> 00:04:14,085 話は江戸へ帰ってからだ 危ねえから早く戻ってろ 25 00:04:14,085 --> 00:04:16,087 やだい! おっ 26 00:04:16,087 --> 00:04:20,091 おいら もう父上から 絶対離れないからね 27 00:04:20,091 --> 00:04:25,096 安 よせ よせったらよ 28 00:04:25,096 --> 00:04:27,098 やだやだい おいら もう 絶対離れないからね 29 00:04:27,098 --> 00:04:31,102 なな… 何を言いやがるんでい まごまごしちゃいられねえんだい 30 00:04:31,102 --> 00:04:34,038 さあ いい子だから帰ってろ なっ いいか? 31 00:04:34,038 --> 00:04:36,040 やだい やだい おいら どこまでもついていくんだ 32 00:04:36,040 --> 00:04:39,043 離せ 離せ 33 00:04:39,043 --> 00:04:42,043 安 俺 困らせるんじゃねえ 34 00:04:54,058 --> 00:04:59,063 (月形)よいか 栗橋までは 絶対にこちらから手を出すな➡ 35 00:04:59,063 --> 00:05:03,067 もし左膳がかかってきても できるかぎり逃げろ 36 00:05:03,067 --> 00:05:09,067 (月形)どうせ やつは宿場役人に 召し捕られる運命なのだ 37 00:05:21,085 --> 00:05:23,085 よーし 38 00:05:46,044 --> 00:05:49,044 安 こっち来い 39 00:05:55,053 --> 00:05:59,053 どうして俺 困らせるんでい お前 それでも侍の子か? 40 00:06:10,068 --> 00:06:14,072 こっから 江戸へ帰れという➡ 41 00:06:14,072 --> 00:06:19,077 この父が無理なことは知っている 42 00:06:19,077 --> 00:06:23,081 しかし お前 自分の父親が➡ 43 00:06:23,081 --> 00:06:29,087 命を懸けてやろうとしている 仕事のことは分かってるだろ 44 00:06:29,087 --> 00:06:32,023 ならば なぜ 分かってくれねえんだい 45 00:06:32,023 --> 00:06:36,027 そんなことじゃ 本当の父親に巡り会っても➡ 46 00:06:36,027 --> 00:06:39,030 嫌われるぜ 47 00:06:39,030 --> 00:06:41,032 だって… 48 00:06:41,032 --> 00:06:44,035 なあ 分かってくれ 49 00:06:44,035 --> 00:06:47,035 お前が一緒じゃ 俺は身動きができねえんだい 50 00:06:49,040 --> 00:06:52,043 そのかわり 江戸へ帰ったら すぐに➡ 51 00:06:52,043 --> 00:06:55,046 お藤と一緒に 後追ってこい 52 00:06:55,046 --> 00:06:58,049 本当? 本当に本当だね? 53 00:06:58,049 --> 00:07:02,053 うん この父はうそは言わん 54 00:07:02,053 --> 00:07:04,055 ただし 日光の宿場へ着いたら➡ 55 00:07:04,055 --> 00:07:08,059 目印の木札を宿の外へ掛けとけよ 56 00:07:08,059 --> 00:07:11,062 だって お父上の方が先じゃないか 57 00:07:11,062 --> 00:07:16,067 おう 俺の行き先は 日光東照宮よりずっと奥の方だ 58 00:07:16,067 --> 00:07:20,071 でも 先に日光の宿へ泊まったら やっぱり目印を出しといておくれよ 59 00:07:20,071 --> 00:07:22,073 よーし 約束しよう 60 00:07:22,073 --> 00:07:24,075 ああ いい子だから早く行け うん 61 00:07:24,075 --> 00:07:28,079 あっ いけねえ ハハハ… 62 00:07:28,079 --> 00:07:30,081 「うん」でも「はい」でも どっちでもいいやい 63 00:07:30,081 --> 00:07:33,017 迷わぬように帰るんだぜ うん 64 00:07:33,017 --> 00:07:36,020 じゃあ お父上 日光で会おうね 65 00:07:36,020 --> 00:07:38,022 うん 66 00:07:38,022 --> 00:07:48,032 ♬~ 67 00:07:48,032 --> 00:07:51,035 おう 気をつけて行くんだぜ 68 00:07:51,035 --> 00:07:53,037 父上もね 69 00:07:53,037 --> 00:07:55,037 うん 70 00:08:04,048 --> 00:08:06,050 利口なやつだ 71 00:08:06,050 --> 00:08:09,050 あんないい子を捨てた 親の気が知れん 72 00:08:14,058 --> 00:08:17,061 よいかな 偶楽殿のお申しつけは➡ 73 00:08:17,061 --> 00:08:21,065 公儀の命令も同じこと 必ず通すではないぞ 74 00:08:21,065 --> 00:08:25,069 はっ 相分かり申した 75 00:08:25,069 --> 00:08:30,074 片目片腕 白い着物とあらば 嫌でも目に付きましょうて はあ 76 00:08:30,074 --> 00:08:32,010 (月形)うん 77 00:08:32,010 --> 00:08:48,026 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ… 78 00:08:48,026 --> 00:08:50,028 (月形)出発 (侍たち)はっ 79 00:08:50,028 --> 00:09:10,048 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ…➡ 80 00:09:10,048 --> 00:09:13,051 えいっほ えいっほ えいっほ 81 00:09:13,051 --> 00:09:15,053 ヘッ ざまあ見やがれ 82 00:09:15,053 --> 00:09:20,058 ヘヘッ ヘラヘラヘったら ヘラヘラヘ ヘッ! 83 00:09:20,058 --> 00:09:25,063 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ… 84 00:09:25,063 --> 00:09:29,063 《安のやつは もう江戸をたってるはずだな》 85 00:09:38,009 --> 00:09:40,009 (お藤)安坊 (ちょび安)うん 86 00:09:47,018 --> 00:09:49,020 (ちょび安)あっ いけねえ! 87 00:09:49,020 --> 00:09:52,023 (権八)おい 88 00:09:52,023 --> 00:09:54,025 朝っぱらから どこへ逃げ出すつもりなんだ? 89 00:09:54,025 --> 00:09:58,029 フンッ どこへ行こうと 大きなお世話だよ 90 00:09:58,029 --> 00:10:01,032 はは~ 91 00:10:01,032 --> 00:10:05,036 さては 左膳は旅に出てんな? 92 00:10:05,036 --> 00:10:08,039 おや よく知ってること どこだか教えておくれよ 93 00:10:08,039 --> 00:10:11,042 教える? じゃあ お前たちは知らねえのかよ 94 00:10:11,042 --> 00:10:16,047 知ってりゃ捜しに行かないよ (権八)うん なるほど 95 00:10:16,047 --> 00:10:19,050 そりゃそうだな うん うん 96 00:10:19,050 --> 00:10:21,052 よかったら親分も 一緒に行っておくれよ 97 00:10:21,052 --> 00:10:25,056 え? 冗談言うねい そんな暇なんかあるもんけ 98 00:10:25,056 --> 00:10:28,059 そんなこと言わないで行こうよ 99 00:10:28,059 --> 00:10:31,062 駄目だ駄目だ てやんでい この忙しいのに 100 00:10:31,062 --> 00:10:32,997 あばよ 101 00:10:32,997 --> 00:10:34,999 ウフッ さあ急ぐよ 102 00:10:34,999 --> 00:10:38,002 母上 どうして かごに乗らなかったの? 103 00:10:38,002 --> 00:10:41,005 長屋の衆に分かると困るからさ 104 00:10:41,005 --> 00:10:44,008 何だよ 105 00:10:44,008 --> 00:10:47,011 さっきみたいな岡っ引きが うろうろしてんだ 106 00:10:47,011 --> 00:10:50,014 日光へ行くと知れたら 左膳の方にも手が回るじゃないか 107 00:10:50,014 --> 00:10:53,017 (ちょび安)ふ~ん (お藤)心配しなくたっていいよ 108 00:10:53,017 --> 00:10:55,019 草加まで出たら かごを拾うからね 109 00:10:55,019 --> 00:10:57,019 (ちょび安)うん (お藤)さあ 110 00:11:08,032 --> 00:11:11,035 (源三郎)兄上も御健在にて何より 111 00:11:11,035 --> 00:11:14,038 道中 日光修復の 進みおりますのを聞き➡ 112 00:11:14,038 --> 00:11:18,042 源三郎 安どいたしました 113 00:11:18,042 --> 00:11:20,044 (萩乃)萩乃でございます 114 00:11:20,044 --> 00:11:23,047 (対馬守)やあ よくぞ来られた 115 00:11:23,047 --> 00:11:25,049 弟は このとおりのわがまま者 116 00:11:25,049 --> 00:11:27,051 何かと気苦労であろうが よしなに頼む 117 00:11:27,051 --> 00:11:29,053 はい 118 00:11:29,053 --> 00:11:32,053 あとで主水正に 工事場を案内させよう 119 00:11:38,062 --> 00:11:40,064 何か? 120 00:11:40,064 --> 00:11:43,064 主水正を呼んでまいれ (女性)はい 121 00:11:47,071 --> 00:11:50,074 ところで 源三郎 (源三郎)はい 122 00:11:50,074 --> 00:11:54,078 実は いまひとつの こけ猿の壺を求めて➡ 123 00:11:54,078 --> 00:11:56,080 大之進を宇治へ行かせたのだが 124 00:11:56,080 --> 00:11:58,082 宇治 と申しますと? 125 00:11:58,082 --> 00:12:01,085 宇治の茶匠 三代目鷹丸が➡ 126 00:12:01,085 --> 00:12:03,087 いまひとつの こけ猿の女壺といわれる物を➡ 127 00:12:03,087 --> 00:12:06,090 預かっておるとか 128 00:12:06,090 --> 00:12:08,092 それで分かった 129 00:12:08,092 --> 00:12:11,095 左膳はそのために 江戸を離れていたのか 130 00:12:11,095 --> 00:12:14,098 左膳とは 例の浪人者か (源三郎)はい 131 00:12:14,098 --> 00:12:17,101 拙者にとっては危ないところを 助けてもらった命の恩人 132 00:12:17,101 --> 00:12:21,105 それに 萩乃との婚礼は 左膳の仲介にて 133 00:12:21,105 --> 00:12:23,107 左膳の? 134 00:12:23,107 --> 00:12:29,113 私は1度ならず 2度3度と助けていただきました 135 00:12:29,113 --> 00:12:33,050 そうか そうだったのか 136 00:12:33,050 --> 00:12:37,054 そういえば 今 護摩堂のしんめを彫っている➡ 137 00:12:37,054 --> 00:12:42,059 名人 作阿弥も 左膳とは顔なじみと言っていた 138 00:12:42,059 --> 00:12:44,061 奇妙な縁じゃのう 139 00:12:44,061 --> 00:12:47,064 ああ そうだ 奇妙と申せば 兄上 140 00:12:47,064 --> 00:12:51,068 兄上の手紙にあった 作阿弥の娘は➡ 141 00:12:51,068 --> 00:12:55,072 実は 萩乃の義理の母だったのです 142 00:12:55,072 --> 00:12:59,072 おお それはますますもって 不思議じゃのう 143 00:13:02,079 --> 00:13:06,083 (お蓮)一体 私たちはいつまで ここにいなければならないのです 144 00:13:06,083 --> 00:13:08,085 (津田)さあ それは 145 00:13:08,085 --> 00:13:11,088 関所祝には あと1日2日はあるのだが➡ 146 00:13:11,088 --> 00:13:14,091 まあ そう急がんで ゆっくりなされい 147 00:13:14,091 --> 00:13:16,093 それは そちら様の勝手 148 00:13:16,093 --> 00:13:19,096 私たちはお仕事を させてもらっております➡ 149 00:13:19,096 --> 00:13:24,101 父の元へ参るのが目的 このままでは息が詰まります 150 00:13:24,101 --> 00:13:29,106 そこじゃ 関所祝まで あとしばらく 151 00:13:29,106 --> 00:13:32,043 しばらくじゃ 152 00:13:32,043 --> 00:13:36,047 (主水正)おお 若君 よく御無事で 153 00:13:36,047 --> 00:13:40,051 おお じいも元気で何よりであった 154 00:13:40,051 --> 00:13:42,053 主水正だ 155 00:13:42,053 --> 00:13:44,055 萩乃でございます 156 00:13:44,055 --> 00:13:47,058 いや おうわさはかねがね 157 00:13:47,058 --> 00:13:52,063 日光の忙しさに紛れ つい失礼をつかまつっておりました 158 00:13:52,063 --> 00:13:55,066 主水正 お世辞がうまいのう 159 00:13:55,066 --> 00:13:57,068 (源三郎・対馬守の笑い声) 160 00:13:57,068 --> 00:14:01,072 これは手痛いことを ハハハ… 161 00:14:01,072 --> 00:14:04,075 何はともあれ よくおいでくださいました 162 00:14:04,075 --> 00:14:08,079 この2日ほどの間に護摩堂の 修復祝も終わりますれば➡ 163 00:14:08,079 --> 00:14:12,083 あとは とんとん拍子ゆえ 若君も御安心のほどを 164 00:14:12,083 --> 00:14:14,083 (源三郎)それはよかった 165 00:14:16,087 --> 00:14:20,091 作阿弥のしんめはどうじゃ だいぶ出来上がったか? 166 00:14:20,091 --> 00:14:23,094 はい あと3分どおりかと 思われますが➡ 167 00:14:23,094 --> 00:14:26,097 何しろ変わり者で➡ 168 00:14:26,097 --> 00:14:30,097 出来上がった部分に布を掛けて 見せてはくれません 169 00:14:39,043 --> 00:14:45,049 <人の世の定めとは 誠 あざなえる縄のごとし> 170 00:14:45,049 --> 00:14:49,053 <今ここに 人里離れた山中の小屋で➡ 171 00:14:49,053 --> 00:14:52,056 仕事に精を出す作阿弥は➡ 172 00:14:52,056 --> 00:14:57,061 まさか自分の娘 お蓮と 孫のお美代が➡ 173 00:14:57,061 --> 00:15:02,066 魂込めて彫り上げている しんめを飾る護摩堂の壁へ➡ 174 00:15:02,066 --> 00:15:05,069 人柱として 塗り込められようとは➡ 175 00:15:05,069 --> 00:15:08,069 夢にも思っていなかった> 176 00:15:14,078 --> 00:15:19,083 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ えいっほ… 177 00:15:19,083 --> 00:15:22,086 (侍)待て待て 待てい 178 00:15:22,086 --> 00:15:28,092 こら ここより先は 東照権現様の御神域じゃ 179 00:15:28,092 --> 00:15:30,094 かごを捨てい (与吉)ちょ… ちょっと待ってくんねえ 180 00:15:30,094 --> 00:15:33,094 旦那 何か御用で? ヘヘッ (侍)お前一人か? 181 00:15:36,033 --> 00:15:39,036 そっちに乗ってる者は どうして降りんのじゃ 182 00:15:39,036 --> 00:15:43,040 へい それが 世にも哀れな病人でして➡ 183 00:15:43,040 --> 00:15:46,043 これから日光様へお参りを 184 00:15:46,043 --> 00:15:50,047 御修復中は お山へ登ることは禁じておる 185 00:15:50,047 --> 00:15:53,050 ええ ですから下の方から 拝ましていただこうと思いまして 186 00:15:53,050 --> 00:15:55,052 ヘヘッ 187 00:15:55,052 --> 00:15:57,054 どうも貴様 くさいな 188 00:15:57,054 --> 00:16:01,058 よし 中をあらためる➡ 189 00:16:01,058 --> 00:16:03,060 それ (捕り方たち)はっ 190 00:16:03,060 --> 00:16:05,062 (与吉)いや… 何すんだよ! 191 00:16:05,062 --> 00:16:09,066 おお 貴様 与吉ではないか 192 00:16:09,066 --> 00:16:11,068 あっ 源の字 193 00:16:11,068 --> 00:16:15,072 お… 若君 この者を御存じで? 194 00:16:15,072 --> 00:16:17,074 俺の友達だ 195 00:16:17,074 --> 00:16:20,077 (与吉)何でい 俺が 若様の友達じゃ悪いのかい 196 00:16:20,077 --> 00:16:23,080 いや さようなことは 197 00:16:23,080 --> 00:16:25,082 ヘヘヘッ (源三郎)ハハハッ 198 00:16:25,082 --> 00:16:29,086 相変わらずだな 与の公 (与吉)ヘヘッ どうもとんだ所で 199 00:16:29,086 --> 00:16:32,022 実は このかごの病人を降ろして 歩かせろって言うもんですから➡ 200 00:16:32,022 --> 00:16:35,025 つい あっし 頭にきちゃって ヘヘヘッ 201 00:16:35,025 --> 00:16:37,027 病人? (与吉)へい 202 00:16:37,027 --> 00:16:39,029 いや 何しろ 目も悪い 腕も片方の方が➡ 203 00:16:39,029 --> 00:16:42,029 おしゃかときてるんで エヘヘ… 204 00:16:46,036 --> 00:16:50,040 《与吉の野郎 とうとう俺を おしゃかにしやがって》 205 00:16:50,040 --> 00:16:55,045 《ヘッ 源の字に 顔を見せられねえのが残念だ》 206 00:16:55,045 --> 00:16:58,048 フフッ 207 00:16:58,048 --> 00:17:00,050 いや 分かった 208 00:17:00,050 --> 00:17:02,052 おしゃかでは 歩けと言っても無理であろう 209 00:17:02,052 --> 00:17:04,054 ヘヘヘッ 210 00:17:04,054 --> 00:17:06,056 (源三郎)俺が許す 通してやれ (侍)はっ 211 00:17:06,056 --> 00:17:09,059 (与吉)ああ ありがてえ お許しが出たんだ 急いでくれよ 212 00:17:09,059 --> 00:17:12,062 (かごかきたち)へい (与吉)行こう 213 00:17:12,062 --> 00:17:14,064 (かごかき)大丈夫か? (かごかき)よっ 214 00:17:14,064 --> 00:17:16,066 (与吉)御免なすって 215 00:17:16,066 --> 00:17:19,066 (かごかきたち)えいっほ えいっほ えいっほ… 216 00:17:21,071 --> 00:17:24,074 あのかごの中は きっと丹下様ですね 217 00:17:24,074 --> 00:17:26,074 ハハッ おしゃかか ハハハ 218 00:17:28,979 --> 00:17:32,983 いつでもよい あのかごが戻ったら教えてくれ 219 00:17:32,983 --> 00:17:35,986 はっ ≪(主水正)若君 220 00:17:35,986 --> 00:17:38,989 おお 主水正ではないか 221 00:17:38,989 --> 00:17:43,994 若君 お捜しいたしましたぞ (源三郎)どうした 何かあったのか 222 00:17:43,994 --> 00:17:45,996 どうしたではございません 223 00:17:45,996 --> 00:17:47,998 せっかく日光に おいでになっていながら➡ 224 00:17:47,998 --> 00:17:51,001 なぜ 殿のお館に お泊まりにならないのです 225 00:17:51,001 --> 00:17:54,004 俺はもう柳生源三郎じゃねえんだ 226 00:17:54,004 --> 00:17:57,007 江戸は妻恋坂 司馬道場のあるじとして➡ 227 00:17:57,007 --> 00:17:59,009 自由気ままに振る舞いたいもんだ 228 00:17:59,009 --> 00:18:02,012 とは申せ それでは若奥様が 229 00:18:02,012 --> 00:18:06,016 いいえ 私は とても幸せでございますから 230 00:18:06,016 --> 00:18:08,018 そーら見ろ 231 00:18:08,018 --> 00:18:12,022 じい めおとになって初めての旅だ 232 00:18:12,022 --> 00:18:16,026 好きな所に泊まらしてくれ ハハハハ 233 00:18:16,026 --> 00:18:35,980 ♬~ 234 00:18:35,980 --> 00:18:38,983 (侍)あいや待たれい 235 00:18:38,983 --> 00:18:40,985 (月形)何事じゃ 236 00:18:40,985 --> 00:18:44,989 拙者 柳生藩 御造営奉行の組下の者だ 237 00:18:44,989 --> 00:18:49,994 ここより先は 東照宮様の御神域 238 00:18:49,994 --> 00:18:52,994 かごの乗り入れは禁じておる 239 00:18:59,003 --> 00:19:01,003 おっ 公儀お目付 240 00:19:03,007 --> 00:19:07,011 内聞に願いたい (侍たち)はっ 241 00:19:07,011 --> 00:19:09,011 (月形)それ (一同)はっ 242 00:19:20,024 --> 00:19:24,028 どうも今日は おかしなことばかり続くわい 243 00:19:24,028 --> 00:19:26,028 ≪(男性)お食事をお持ちしました 244 00:19:32,970 --> 00:19:34,972 お願いです 245 00:19:34,972 --> 00:19:37,975 私たちは 柳生様のお仕事をしに ここへ来ている➡ 246 00:19:37,975 --> 00:19:39,977 彫刻師 作阿弥の身寄りの者 247 00:19:39,977 --> 00:19:42,977 どうぞ父の元へ 連れて行ってください 248 00:19:48,986 --> 00:19:50,988 (お美代)お母ちゃん ここを出ようよ 249 00:19:50,988 --> 00:19:55,993 出るといっても ここは山の中 見知らぬ夜道は危険だし➡ 250 00:19:55,993 --> 00:19:59,997 お美代 夜明けを待って それからにしましょう 251 00:19:59,997 --> 00:20:03,000 おじいちゃんに 手紙を出せばいいのに 252 00:20:03,000 --> 00:20:07,004 手紙を出すといっても 誰に頼んだらいいものやら 253 00:20:07,004 --> 00:20:11,008 ≪(足音) 254 00:20:11,008 --> 00:20:14,011 ≪(男性)護摩堂の人柱供養は まだ決まっておらんのか 255 00:20:14,011 --> 00:20:18,015 明日の朝に決まったらしいな かわいそうに 256 00:20:18,015 --> 00:20:22,019 今夜かぎりの命だ ああ (男性)全く 罪な話だぜ 257 00:20:22,019 --> 00:20:24,021 ≪(男性)は~あ 嫌な役目だ➡ 258 00:20:24,021 --> 00:20:28,959 斬り殺されるならまだしも 生きたまま人柱にされるなんて➡ 259 00:20:28,959 --> 00:20:30,961 運が悪いんだろな あの親子は 260 00:20:30,961 --> 00:20:33,964 (お美代)お母ちゃん (お蓮)お美代 261 00:20:33,964 --> 00:20:53,984 ♬~ 262 00:20:53,984 --> 00:21:03,994 ♬~ 263 00:21:03,994 --> 00:21:06,997 (八戒)さあ 鷹丸殿 お受け取りください 264 00:21:06,997 --> 00:21:08,997 (鷹丸)はっ 265 00:21:11,001 --> 00:21:17,007 あまりに突然においでたので 驚き申した ハハハ… 266 00:21:17,007 --> 00:21:20,010 もともと この壺は➡ 267 00:21:20,010 --> 00:21:24,014 愚僧がおことの所へ 立ち寄りしみぎり➡ 268 00:21:24,014 --> 00:21:28,018 あまり見事なので お借りしてきたのじゃ➡ 269 00:21:28,018 --> 00:21:33,023 おかげで おいしいお茶を たくさん頂戴いたした➡ 270 00:21:33,023 --> 00:21:36,026 改めてお礼申す (鷹丸)いえ こちらこそ➡ 271 00:21:36,026 --> 00:21:41,031 実は この壺 柳生様より 祖父 鷹丸がお預かりせしまま➡ 272 00:21:41,031 --> 00:21:44,034 まるで忘れ去られたように なっていたもの➡ 273 00:21:44,034 --> 00:21:47,037 それを 急に返してくれと 言われましてな➡ 274 00:21:47,037 --> 00:21:50,040 皆様がこうして 御同行くだされたわけです 275 00:21:50,040 --> 00:21:54,044 (八戒)さようでござったか それはそれは➡ 276 00:21:54,044 --> 00:21:56,046 いや 愚僧も肩の荷が下り申した ハハッ➡ 277 00:21:56,046 --> 00:21:58,048 さあ あちらへおいでになって 278 00:21:58,048 --> 00:22:00,050 いえ… (八戒)ゆっくり疲れを 279 00:22:00,050 --> 00:22:04,054 せっかくながら 先を急ぎますので 280 00:22:04,054 --> 00:22:07,057 それはまた慌ただしい 281 00:22:07,057 --> 00:22:12,062 宇治からの旅とあっては さぞお疲れでござろうにな 282 00:22:12,062 --> 00:22:16,066 いえ それが日光の宿場に 宿を取ってまいりましたので➡ 283 00:22:16,066 --> 00:22:19,066 明日でも ゆっくり改めまして 284 00:22:21,071 --> 00:22:23,071 おのれ! 285 00:22:27,077 --> 00:22:30,013 (一同)左膳だ! 286 00:22:30,013 --> 00:22:33,016 (与吉)旦那 与吉 しっかりと抱いてろよ 287 00:22:33,016 --> 00:22:35,016 へい 288 00:22:37,020 --> 00:22:40,020 おのれ どこまでも邪魔をする気か 289 00:22:42,025 --> 00:22:45,028 ハハハ… 伊賀柳生の藩士などと➡ 290 00:22:45,028 --> 00:22:49,032 うまく化けおっても 幕府の犬の尻尾が出ておるわ 291 00:22:49,032 --> 00:22:52,035 言うな! 御公儀を侮る その方の所業➡ 292 00:22:52,035 --> 00:22:55,038 もはや許せん! (侍たち)たあー! 293 00:22:55,038 --> 00:23:00,043 ハハッ やるやる さすがは偶楽子飼いの隠密たちだ 294 00:23:00,043 --> 00:23:02,045 ちょうど幸い 和尚もいるこった 295 00:23:02,045 --> 00:23:04,045 きれいに斬られて あの世へ行きやがれ 296 00:23:13,056 --> 00:23:15,056 与吉 早く行け へい! 297 00:23:18,061 --> 00:23:22,061 ここは俺がやる こけ猿を守れ (一同)はっ 298 00:23:24,067 --> 00:23:28,071 (侍たち)ええい 待て 待て! 299 00:23:28,071 --> 00:23:30,007 待てい! 300 00:23:30,007 --> 00:23:44,021 ♬~ 301 00:23:44,021 --> 00:23:46,023 (与吉)鷹丸 何しやがんでい 302 00:23:46,023 --> 00:24:06,043 ♬~ 303 00:24:06,043 --> 00:24:09,046 ♬~ 304 00:24:09,046 --> 00:24:17,046 ≪(侍たちの掛け声) 305 00:24:23,060 --> 00:24:26,060 (侍)あっ 待て! おのれ! 306 00:24:30,000 --> 00:24:32,000 あっ… 307 00:24:34,004 --> 00:24:37,004 (侍)鷹丸 壺はどこへ隠した 308 00:24:40,010 --> 00:24:43,013 壺は… (侍)何? 309 00:24:43,013 --> 00:24:46,016 (侍たち)あっ 待て! 待てい! 310 00:24:46,016 --> 00:24:49,016 ちきしょう 壺 どこ隠しやがったんだろう 311 00:24:51,021 --> 00:24:53,023 ん? 312 00:24:53,023 --> 00:24:56,023 ハァ… てこずらしやがるな 313 00:25:00,030 --> 00:25:02,030 ん? 314 00:25:38,001 --> 00:25:41,001 あっ… 野郎 待ちやがれ 315 00:25:50,013 --> 00:25:52,013 (鷹丸)あっ うわっ! 316 00:25:56,019 --> 00:25:58,021 ああ… 317 00:25:58,021 --> 00:26:00,023 うわっ 318 00:26:00,023 --> 00:26:18,041 ♬~ 319 00:26:18,041 --> 00:26:21,041 たあ! (侍)あっ 待て! 320 00:26:28,985 --> 00:26:30,985 (侍)待て! 321 00:26:33,990 --> 00:26:35,990 旦那! 322 00:26:42,999 --> 00:26:46,002 与吉 てめえの自慢の足ですっ飛ぶんだ 323 00:26:46,002 --> 00:26:48,002 へい 合点でさ 324 00:26:50,006 --> 00:26:52,008 (侍)おのれ どこへ行きよったか (侍たち)いたか? くそ➡ 325 00:26:52,008 --> 00:26:54,010 おっ➡ 326 00:26:54,010 --> 00:26:56,012 おっ 左膳だ 327 00:26:56,012 --> 00:26:59,015 与吉 早く行け へい 328 00:26:59,015 --> 00:27:01,015 (月形)それ! 329 00:27:03,019 --> 00:27:05,021 やれ! 330 00:27:05,021 --> 00:27:22,021 ♬~