1 00:00:01,668 --> 00:00:03,504 (女性たち)きゃ~! (由利麟太郎)なぜ わざわざ➡ 2 00:00:03,504 --> 00:00:05,839 遺体をコントラバスケースの中に 入れて➡ 3 00:00:05,839 --> 00:00:08,075 ここまで 運ばなければならなかったのか。 4 00:00:08,075 --> 00:00:10,043 そして これは➡ 5 00:00:10,043 --> 00:00:12,012 普通の犯罪ではない。 6 00:00:12,012 --> 00:00:15,449 (浅原)藤本の事件と何か 関連があると言わはるんですか? 7 00:00:15,449 --> 00:00:18,485 (三津木俊助)さくらさんは 実は藤本章二の母親だった…。 8 00:00:18,485 --> 00:00:22,556 恐らく彼は この悲劇の原動力だ。 9 00:00:22,556 --> 00:00:25,392 (等々力)亡霊を見たといって おびえてる連中もいるんだ。 10 00:00:25,392 --> 00:00:28,629 亡霊? 暗号ではないですか? 11 00:00:28,629 --> 00:00:30,297 (千恵子) 解読なさりたいかと思って。 12 00:00:30,297 --> 00:00:33,500 彼女からの挑戦か。 (浅原)相良千恵子が➡ 13 00:00:33,500 --> 00:00:36,069 いないというのは事実か? 14 00:00:36,069 --> 00:00:39,573 それが楽譜だとわかり 顔色が変わった。 15 00:00:39,573 --> 00:00:44,344 22日の午前中 どこにいたのかということを。 16 00:00:44,344 --> 00:00:46,813 (千恵子) 藤本章二は志賀さんの弟子でした。 17 00:00:46,813 --> 00:00:50,918 さくらさんへの かなわぬ恋に 一生をささげているからだって。 18 00:00:50,918 --> 00:00:55,055 このホテルで 一体 何が起こってるんだ? 19 00:00:55,055 --> 00:00:58,025 ガシャン! 20 00:00:58,025 --> 00:00:59,860 ガシャン! 21 00:00:59,860 --> 00:01:01,528 ドン! 22 00:01:01,528 --> 00:01:04,164 (牧野)誰か落ちたぞ! 23 00:01:04,164 --> 00:01:07,267 (原)はぁ はぁ… さくら さくら! 24 00:01:18,145 --> 00:01:25,586 ♬~ 25 00:01:25,586 --> 00:01:27,254 雨宮さん。 26 00:01:27,254 --> 00:01:36,663 ♬~ 27 00:01:36,663 --> 00:01:38,832 そこは あなたの部屋ですか? 28 00:01:38,832 --> 00:01:42,002 いや ここは原さんの部屋だ。 29 00:01:42,002 --> 00:01:43,737 聡一郎さんの。 30 00:01:43,737 --> 00:01:46,540 (土屋) 原聡一郎は そこにいるんですか? 31 00:01:46,540 --> 00:01:48,208 (原)私は ここだ。 32 00:01:50,677 --> 00:01:53,947 (原)まさか それは…。 雨宮純平です。 33 00:01:53,947 --> 00:01:56,149 なんてことなんだ。 ちょっと ちょっと…。 34 00:01:56,149 --> 00:01:58,452 (原)あぁ…。 35 00:01:58,452 --> 00:02:01,555 牧野さん あなたは なぜ その部屋に? 36 00:02:01,555 --> 00:02:04,057 この部屋の窓が 壊れてるのを見て➡ 37 00:02:04,057 --> 00:02:07,494 走ってきたんだよ。 38 00:02:07,494 --> 00:02:10,998 写真を。 はい。 39 00:02:10,998 --> 00:02:14,301 (浅原)鑑識だ 鑑識。 ええ。 40 00:02:14,301 --> 00:02:15,969 (原)ううっ…。 41 00:02:15,969 --> 00:02:24,011 ♬~ 42 00:02:24,011 --> 00:02:26,847 大変ですよ。 何の音なの? 43 00:02:26,847 --> 00:02:39,393 ♬~ 44 00:02:43,664 --> 00:02:45,332 話を聞きにいこう。 45 00:02:45,332 --> 00:02:47,334 ん? 誰のだ? 46 00:02:49,002 --> 00:02:51,905 ガラスが割れる音と同時に 部屋を飛び出した。 47 00:02:51,905 --> 00:02:55,609 (牧野)ええ。 廊下でも誰も見ていない。 48 00:02:55,609 --> 00:03:00,013 見てませんね。 (浅原)部屋には誰もおらんかった。 49 00:03:00,013 --> 00:03:05,085 彼は自分で飛び降りたか 誤って転落した。 50 00:03:05,085 --> 00:03:07,020 それは ない。 51 00:03:07,020 --> 00:03:09,957 なぜ ないと言い切れる? 52 00:03:09,957 --> 00:03:13,994 彼は落ちる前に 首を絞められていたからだよ。 53 00:03:13,994 --> 00:03:16,063 あっ これです。 54 00:03:17,731 --> 00:03:22,102 (牧野)はぁ~ん そういうことか。 55 00:03:22,102 --> 00:03:25,172 この窓から落ちたやつは 突き落とされた。 56 00:03:25,172 --> 00:03:27,174 この部屋にいたのは 俺だけなんだから➡ 57 00:03:27,174 --> 00:03:29,142 俺が犯人だってことだ。 58 00:03:29,142 --> 00:03:31,912 ええ。 59 00:03:31,912 --> 00:03:34,848 しかし 犯人は 部屋の外にいたんです。 60 00:03:34,848 --> 00:03:36,517 (牧野)外? 61 00:03:38,485 --> 00:03:40,153 窓の外。 62 00:03:40,153 --> 00:03:43,123 あぁ~ 窓横のエアコンダクト。 63 00:03:43,123 --> 00:03:44,892 ほら 窓から それに飛びつけば➡ 64 00:03:44,892 --> 00:03:46,627 消防士みたいに するするっと。 65 00:03:46,627 --> 00:03:49,530 それやったら あの裏へ向かう通路で➡ 66 00:03:49,530 --> 00:03:51,665 我々と鉢合わしたはずや。 67 00:03:51,665 --> 00:03:53,934 そのことについては 後で検証しましょう。 68 00:03:53,934 --> 00:03:56,036 今 気になるのは➡ 69 00:03:56,036 --> 00:03:58,839 なぜ 雨宮君が ここにいたのか。 70 00:03:58,839 --> 00:04:02,242 相良を捜せと 土屋が命じたからじゃないのか。 71 00:04:02,242 --> 00:04:05,679 あのとき ホテルの照明は明滅していた。 72 00:04:07,881 --> 00:04:10,918 完全に停電した時間もあったぞ。 73 00:04:10,918 --> 00:04:15,289 うん。 そのとき➡ 74 00:04:15,289 --> 00:04:18,892 雨宮君が 何者かに襲われたとしたら。 75 00:04:18,892 --> 00:04:20,694 真っ暗で➡ 76 00:04:20,694 --> 00:04:24,198 犯人は部屋にいるのは 当然 聡一郎さんだと。 77 00:04:24,198 --> 00:04:26,200 おいおい 雨宮が➡ 78 00:04:26,200 --> 00:04:28,602 人違いで殺されたと 言ってるのか? 79 00:04:28,602 --> 00:04:30,604 ♬「Brave Arrow」 80 00:04:30,604 --> 00:04:41,515 ♬~ 81 00:04:41,515 --> 00:04:43,183 あぁ…。 82 00:04:49,423 --> 00:04:51,959 さくら先生。 83 00:04:51,959 --> 00:04:59,333 (歌声) 84 00:04:59,333 --> 00:05:02,970 (土屋) あなたは すばらしかった。➡ 85 00:05:02,970 --> 00:05:05,405 あなたは最高のディーヴァでした。 86 00:05:05,405 --> 00:05:08,942 (歌声) 87 00:05:14,781 --> 00:05:16,650 亡霊だの転落死だの➡ 88 00:05:16,650 --> 00:05:19,987 この事件は 一体どこに転がるんですかね。 89 00:05:19,987 --> 00:05:22,122 由利さんは亡霊騒ぎには➡ 90 00:05:22,122 --> 00:05:23,991 まるで関心ないみたいやけど➡ 91 00:05:23,991 --> 00:05:25,659 それは何でや? 92 00:05:25,659 --> 00:05:31,365 まっ 亡霊には 理屈が 通用しないからじゃないですかね。 93 00:05:31,365 --> 00:05:37,604 ♬~ 94 00:05:52,219 --> 00:05:55,022 ついてきたまえ。 えっ ちょ ちょ…。 95 00:05:58,258 --> 00:06:02,930 う~わ 血ですか? これ。 96 00:06:02,930 --> 00:06:05,065 先に確かめることがある。 97 00:06:05,065 --> 00:06:08,068 ちょ… どこで何を確かめるんですか? 98 00:06:08,068 --> 00:06:12,239 うわ びっくりした。 一緒に来てください。 99 00:06:12,239 --> 00:06:15,642 (小野)どこへ? さあ。 100 00:06:15,642 --> 00:06:17,611 いや~ びっくりした。 101 00:06:17,611 --> 00:06:36,663 ♬~ 102 00:06:36,663 --> 00:06:56,617 ♬~ 103 00:06:56,617 --> 00:07:16,637 ♬~ 104 00:07:16,637 --> 00:07:21,608 ♬~ 105 00:07:21,608 --> 00:07:24,444 雨宮君は ここから落とされた。 106 00:07:24,444 --> 00:07:26,580 でも 彼は下の部屋に。 107 00:07:26,580 --> 00:07:30,851 4階で殺されて 1階上のここに運ばれた。 108 00:07:30,851 --> 00:07:33,687 それだと 遺体を運んでいるときに➡ 109 00:07:33,687 --> 00:07:36,256 誰かに見られる危険が。 110 00:07:36,256 --> 00:07:39,326 停電中だ。 111 00:07:39,326 --> 00:07:41,261 等々力警部をここへ。 112 00:07:41,261 --> 00:07:58,478 ♬~ 113 00:07:58,478 --> 00:08:00,547 (志賀)乾杯です。➡ 114 00:08:00,547 --> 00:08:04,852 いや 献杯っていうのかな。 115 00:08:04,852 --> 00:08:21,201 ♬~ 116 00:08:21,201 --> 00:08:22,870 こちらです。 117 00:08:24,538 --> 00:08:29,576 どうしたんだ? 私に話があるんですよね? 118 00:08:29,576 --> 00:08:31,245 小野さん。 119 00:08:34,882 --> 00:08:38,218 私は警察の嘱託として ここにいます。 120 00:08:38,218 --> 00:08:43,457 私に話せば それは そのまま 警察も知ることになるんです。 121 00:08:45,459 --> 00:08:47,861 あの 由利先生は もう➡ 122 00:08:47,861 --> 00:08:51,098 あの部屋のこと 発見していますよね。 123 00:08:51,098 --> 00:08:54,101 えっと 哲学の道沿いの。 124 00:08:54,101 --> 00:08:56,170 清風荘。 125 00:08:58,305 --> 00:09:01,041 じゃあ 部屋にあった あの…。 126 00:09:01,041 --> 00:09:03,110 写真のことですか? 127 00:09:06,380 --> 00:09:09,316 (回想) 原さくらは 江口清子という偽名で➡ 128 00:09:09,316 --> 00:09:12,519 この部屋を契約していた。 129 00:09:12,519 --> 00:09:14,454 藤本章二? 130 00:09:16,557 --> 00:09:18,892 これを話せば➡ 131 00:09:18,892 --> 00:09:22,362 さくら先生を裏切ることになる。➡ 132 00:09:22,362 --> 00:09:24,965 けれど しかたがない。 133 00:09:24,965 --> 00:09:28,001 僕には その秘密を守り通す強い意志が➡ 134 00:09:28,001 --> 00:09:30,137 なかったということです。 135 00:09:31,872 --> 00:09:34,942 僕が公会堂で少女から 楽譜を受け取ったという➡ 136 00:09:34,942 --> 00:09:37,644 雨宮君の話は 本当です。➡ 137 00:09:37,644 --> 00:09:39,446 暗号には こうありました。➡ 138 00:09:39,446 --> 00:09:42,916 スグ タカラヅカマデキタレ マチアイシツ。 139 00:09:42,916 --> 00:09:45,519 けれど 彼女は現れなかった。 140 00:09:45,519 --> 00:09:48,856 そのころには彼女は もう。 141 00:09:51,825 --> 00:09:53,861 教えてください。 142 00:09:53,861 --> 00:09:55,529 なぜ さくらさんとあなたは➡ 143 00:09:55,529 --> 00:09:58,866 あんな暗号のやり取りを。 144 00:09:58,866 --> 00:10:02,836 (小野)あの遊びを 提案してきたのは先生でした。 145 00:10:02,836 --> 00:10:07,474 藤本君の件で世間が暗号のことを 話題にしていて➡ 146 00:10:07,474 --> 00:10:11,311 そこから思いついたんだと 思います。➡ 147 00:10:11,311 --> 00:10:13,180 それから僕たちは➡ 148 00:10:13,180 --> 00:10:16,517 頻繁に 暗号のやり取りを続けました。 149 00:10:16,517 --> 00:10:18,952 けれど➡ 150 00:10:18,952 --> 00:10:21,688 僕と先生の間に➡ 151 00:10:21,688 --> 00:10:25,692 男女の関係が あったわけじゃないんです。 152 00:10:25,692 --> 00:10:29,162 体ではなく心でつながっている➡ 153 00:10:29,162 --> 00:10:31,732 母と息子のような➡ 154 00:10:31,732 --> 00:10:33,767 そういう関係で。 155 00:10:35,702 --> 00:10:39,573 (小野) けれど去年の8月くらいでした。➡ 156 00:10:39,573 --> 00:10:42,075 僕の実家は哲学の道の近くで➡ 157 00:10:42,075 --> 00:10:44,211 清風荘のそばを通ったとき➡ 158 00:10:44,211 --> 00:10:47,781 タクシーから出てくる先生を 見かけてしまったんです。➡ 159 00:10:47,781 --> 00:10:50,817 なぜ こんな所に先生が?➡ 160 00:10:50,817 --> 00:10:54,755 僕の知らない秘密があるなんてと かっとなったんです。 161 00:10:56,557 --> 00:10:58,225 ガチャ! (ドアの開閉音) 162 00:11:05,332 --> 00:11:07,467 (小野) 黒いコートの男を見た僕は➡ 163 00:11:07,467 --> 00:11:11,371 そのドアまで走り 何度もノックし続けました。 164 00:11:11,371 --> 00:11:17,744 ♬~ 165 00:11:17,744 --> 00:11:20,414 (小野)ようやくドアを 開けてくれた さくら先生は➡ 166 00:11:20,414 --> 00:11:23,951 後ろ手に 写真を隠してらっしゃった。➡ 167 00:11:23,951 --> 00:11:25,953 その写真です。 168 00:11:25,953 --> 00:11:30,424 さくらさんは写真について 何か言いましたか? 169 00:11:30,424 --> 00:11:34,761 はい。 無理に 白状させた感じになりましたが。 170 00:11:34,761 --> 00:11:39,766 ♬~ 171 00:11:39,766 --> 00:11:42,703 (さくら) 私の子供なの。 172 00:11:42,703 --> 00:11:44,371 隠し子? 173 00:11:44,371 --> 00:11:47,574 彼にとっての「瞼の母」。 174 00:11:47,574 --> 00:11:49,910 それが この私。 175 00:11:52,312 --> 00:11:54,848 なのに➡ 176 00:11:54,848 --> 00:11:58,852 会って抱き締めてあげることが できないまんま➡ 177 00:11:58,852 --> 00:12:03,090 あの子に死なれてしまった。 178 00:12:03,090 --> 00:12:05,592 罰ね。 179 00:12:05,592 --> 00:12:08,495 我が子に 母親だと➡ 180 00:12:08,495 --> 00:12:11,164 名乗ってあげられなかった 私への。 181 00:12:12,833 --> 00:12:15,068 黒いコートの男? 182 00:12:15,068 --> 00:12:18,138 さくら先生を恐喝していたんです。 183 00:12:18,138 --> 00:12:20,207 あいつが藤本君を殺したとき➡ 184 00:12:20,207 --> 00:12:22,576 先生の隠し子だと知って。 185 00:12:22,576 --> 00:12:26,013 (浅原)なぜ さくら女史は それを警察に届けなかったのか。 186 00:12:26,013 --> 00:12:27,681 そんなことしたら➡ 187 00:12:27,681 --> 00:12:30,417 秘密を世間に 公表することになるじゃないの。 188 00:12:32,085 --> 00:12:35,756 あいつは恐ろしい男よ。 189 00:12:35,756 --> 00:12:39,026 だから絶対に近づかないで。 190 00:12:41,061 --> 00:12:44,164 (さくら) あなたまで失いたくないの。 191 00:12:44,164 --> 00:12:45,832 お願い。 192 00:12:47,501 --> 00:12:50,737 あなたが見た その男は どんな姿でしたか? 193 00:12:50,737 --> 00:12:53,340 黒のフロックコートの 前をはだけて➡ 194 00:12:53,340 --> 00:12:56,076 中にはアスコット・タイ そしてステッキを持っていました。 195 00:12:56,076 --> 00:12:57,945 それって もしかして➡ 196 00:12:57,945 --> 00:13:00,280 俺が昨日 清風荘で見た➡ 197 00:13:00,280 --> 00:13:02,115 ほら あの黒い服の男。 198 00:13:02,115 --> 00:13:04,818 ん? 199 00:13:04,818 --> 00:13:06,587 どうした? 200 00:13:08,689 --> 00:13:13,493 なるほど 1つ疑問が解消しました。 201 00:13:13,493 --> 00:13:19,633 ♬~ 202 00:13:19,633 --> 00:13:21,301 ピピッ 203 00:13:21,301 --> 00:13:29,343 ♬~ 204 00:13:29,343 --> 00:13:31,745 先生 これ。 205 00:13:34,014 --> 00:13:37,951 「椿姫」でアルフレッドを演じた 相良千恵子の写真。 206 00:13:37,951 --> 00:13:39,786 ん? 彼女が➡ 207 00:13:39,786 --> 00:13:42,956 この役をやっていたとしたら 僕だって知っているはずです。 208 00:13:42,956 --> 00:13:46,193 共演者の過去作は 当然 調べますから。 209 00:13:46,193 --> 00:13:50,430 それは雑誌のグラビア用の ふん装なんですよ。 210 00:13:50,430 --> 00:13:52,132 雑誌の…。➡ 211 00:13:52,132 --> 00:13:53,800 それは知らなかった。 212 00:13:53,800 --> 00:13:56,036 えっ 先生は何で この写真のことを? 213 00:13:56,036 --> 00:13:59,907 それよりも三津木君が見たのが 相良千恵子だとしたら➡ 214 00:13:59,907 --> 00:14:03,143 彼女は なぜ清風荘に? 215 00:14:03,143 --> 00:14:07,981 彼女は私などよりも よほど 探偵気質を持ち合わせている。 216 00:14:10,250 --> 00:14:13,887 ご本人の話を聞きましょう。 217 00:14:13,887 --> 00:14:15,789 うわ! ん? 218 00:14:15,789 --> 00:14:18,825 さすが お見通しなんですね。 219 00:14:22,229 --> 00:14:25,999 ご本人の話を聞きましょう。 220 00:14:25,999 --> 00:14:27,768 うわ! ん? 221 00:14:27,768 --> 00:14:31,638 さすが お見通しなんですね。 222 00:14:31,638 --> 00:14:34,074 さあ どうぞ。 223 00:14:34,074 --> 00:14:41,615 ♬~ 224 00:14:41,615 --> 00:14:44,151 (千恵子)これは先生のなんです。➡ 225 00:14:44,151 --> 00:14:47,187 その雑誌のときも 昨日も➡ 226 00:14:47,187 --> 00:14:49,022 先生から お借りしたんです。 227 00:14:49,022 --> 00:14:51,491 さくらさんは今回も その衣装を? 228 00:14:51,491 --> 00:14:55,429 (千恵子)歓迎会で着るんだって おっしゃって。 229 00:14:55,429 --> 00:14:57,931 歓迎会で お召しになってたら➡ 230 00:14:57,931 --> 00:15:00,167 そんな写真なんかより よっぽど➡ 231 00:15:00,167 --> 00:15:03,537 堂々とした紳士っぷりだったと 思います。 232 00:15:03,537 --> 00:15:08,542 ♬~ 233 00:15:08,542 --> 00:15:11,278 私は悔しいんです。 234 00:15:12,946 --> 00:15:16,216 だから 先生のためだったら 何だってやるんです。 235 00:15:16,216 --> 00:15:23,824 ♬~ 236 00:15:23,824 --> 00:15:25,492 (千恵子)ううっ…。 237 00:15:25,492 --> 00:15:29,630 あなたは あの部屋から 何か持ち出しましたか? 238 00:15:29,630 --> 00:15:32,065 以前 持ち出したものを➡ 239 00:15:32,065 --> 00:15:33,901 部屋に戻しにいきました。 240 00:15:45,112 --> 00:15:48,982 (千恵子)先生が飾ってたときと 同じ状態に戻しました。 241 00:15:48,982 --> 00:15:50,651 ガチャ! 242 00:15:55,055 --> 00:15:58,659 ふぅ~ うぅ…。 243 00:15:58,659 --> 00:16:03,363 (小野) 君は あのこと知っていたのか。 244 00:16:03,363 --> 00:16:05,966 はい。➡ 245 00:16:05,966 --> 00:16:07,801 由利先生も あの写真を見て➡ 246 00:16:07,801 --> 00:16:10,237 先生の秘密が おわかりになったんですか? 247 00:16:10,237 --> 00:16:12,773 あっ それって藤本章二が➡ 248 00:16:12,773 --> 00:16:15,309 さくら先生の 隠し子だったってことをですか? 249 00:16:15,309 --> 00:16:19,613 いや 隠し子だなんて 真っ赤なうそだということをだ。 250 00:16:19,613 --> 00:16:22,482 えっ? (千恵子)何だ➡ 251 00:16:22,482 --> 00:16:24,852 あんな大冒険しなくても 良かったんだ。 252 00:16:24,852 --> 00:16:27,287 えっ えっ… それは どういうことですか? 253 00:16:27,287 --> 00:16:30,490 写真は 骨とう市で購入したものだよ。 254 00:16:33,827 --> 00:16:35,829 だとしたら 原さくらは➡ 255 00:16:35,829 --> 00:16:38,966 なぜ その写真をあの部屋に? 256 00:16:38,966 --> 00:16:44,538 私 先生のご気性を知ってます。 257 00:16:44,538 --> 00:16:48,809 刑事さん これは ただの殺人事件じゃないんです。 258 00:16:48,809 --> 00:16:51,178 原さくらという 偉大なオペラ歌手➡ 259 00:16:51,178 --> 00:16:54,548 世界的な芸術家を巡る 事件なんです。➡ 260 00:16:54,548 --> 00:16:56,216 そのためには まず➡ 261 00:16:56,216 --> 00:17:01,121 芸術家の気質 気性 性格を 理解する必要があるんです。 262 00:17:01,121 --> 00:17:04,491 あなたが その衣装で 嵐の中 街に出たのも➡ 263 00:17:04,491 --> 00:17:08,328 その芸術家気質ですね。 264 00:17:08,328 --> 00:17:12,533 私も 自分の生きる世界を➡ 265 00:17:12,533 --> 00:17:16,436 芸術という額縁の中に入れようと してたのかもしれません。 266 00:17:16,436 --> 00:17:18,906 世間を驚かせたい➡ 267 00:17:18,906 --> 00:17:21,775 そんな 子供っぽい行動だったのかも。 268 00:17:35,656 --> 00:17:39,760 彼女が 小野さんに話した身の上話も➡ 269 00:17:39,760 --> 00:17:42,262 お芝居なのか? 270 00:17:42,262 --> 00:17:44,031 そう。 271 00:17:44,031 --> 00:17:48,268 小野君が見た フロックコートの男も全て。 272 00:17:48,268 --> 00:17:49,937 えっ? 273 00:17:49,937 --> 00:17:53,841 君が見た男は 変装した さくらさんだったんだ。 274 00:17:53,841 --> 00:17:55,509 君にこそ➡ 275 00:17:55,509 --> 00:17:59,713 男が彼女の部屋を 訪れているように思われたくて➡ 276 00:17:59,713 --> 00:18:03,016 彼女は 君の実家の近くに部屋を借りた。 277 00:18:03,016 --> 00:18:05,519 なぜ? (千恵子)嫉妬は➡ 278 00:18:05,519 --> 00:18:08,522 愛情があればこそ 生まれるものだから。 279 00:18:08,522 --> 00:18:26,039 ♬~ 280 00:18:26,039 --> 00:18:28,642 ♬~ 281 00:18:28,642 --> 00:18:31,178 (千恵子)それは先生のゲーム。 282 00:18:34,114 --> 00:18:36,617 僕の愛情を確かめるために…。 283 00:18:36,617 --> 00:18:39,052 (浅原) しかし あまりにも非常識だ。➡ 284 00:18:39,052 --> 00:18:41,221 殺された男の身の上話で➡ 285 00:18:41,221 --> 00:18:44,491 別の男の関心を引こうというのは あまりにも。 286 00:18:44,491 --> 00:18:47,761 もともと子供っぽくて 無邪気な方でしたから。➡ 287 00:18:47,761 --> 00:18:50,397 あのときの先生は➡ 288 00:18:50,397 --> 00:18:54,468 本当に愛してくれる対象を 欲してたんだと思います。➡ 289 00:18:54,468 --> 00:18:56,770 子供が欲しいと言いだしたのも➡ 290 00:18:56,770 --> 00:19:00,541 藤本章二は自分の隠し子だと 信じようとしたのも➡ 291 00:19:00,541 --> 00:19:03,010 そんな 愛情を求める気持ちからだった。 292 00:19:04,678 --> 00:19:06,880 (千恵子)彼が殺されてしまって➡ 293 00:19:06,880 --> 00:19:09,283 狂うほどに悲しんで➡ 294 00:19:09,283 --> 00:19:12,719 妄想と現実が曖昧になって。 295 00:19:12,719 --> 00:19:15,556 小野さんをだますのが 目的じゃなくて➡ 296 00:19:15,556 --> 00:19:20,961 本当は自分のうそに 自分が だまされたかったのかも。 297 00:19:20,961 --> 00:19:24,932 それも芸術家気質か。 298 00:19:24,932 --> 00:19:28,168 あるいは何らかの精神疾患。 299 00:19:42,482 --> 00:19:44,151 ズズッ…。 300 00:19:46,820 --> 00:19:49,256 うまそうやな それ。 あっ。 301 00:19:49,256 --> 00:19:53,126 それを小野さんに伝えようとは なさらなかったんですか? 302 00:19:53,126 --> 00:19:54,795 (千恵子)しました。➡ 303 00:19:54,795 --> 00:19:56,463 小野さんが いつフロックコートの男に➡ 304 00:19:56,463 --> 00:19:58,799 殴りかかるかわからないと 思ったので➡ 305 00:19:58,799 --> 00:20:01,835 あの部屋から 写真を持ち出したんです。 306 00:20:01,835 --> 00:20:03,604 いつか折を見て➡ 307 00:20:03,604 --> 00:20:09,076 あれは先生の作り話だよって 小野さんに伝えるために。 308 00:20:09,076 --> 00:20:13,013 そのころ さくらさんが 子供を欲しいと言いだした。 309 00:20:13,013 --> 00:20:15,816 (千恵子) はい。 それで聡一郎さんが➡ 310 00:20:15,816 --> 00:20:17,951 お2人の子供と言っていいような 年齢の➡ 311 00:20:17,951 --> 00:20:20,153 雨宮さんを連れてこられて。 312 00:20:22,623 --> 00:20:24,625 ありがとう。 313 00:20:24,625 --> 00:20:27,227 今 的を捉えました。 314 00:20:27,227 --> 00:20:32,900 ♬~ 315 00:20:32,900 --> 00:20:36,003 目は閉じたほうが休めますよ。 316 00:20:36,003 --> 00:20:54,121 ♬~ 317 00:20:58,225 --> 00:21:18,011 ♬~ 318 00:21:18,011 --> 00:21:33,927 ♬~ 319 00:21:38,765 --> 00:21:41,301 雨宮さんが事件の原動力だって➡ 320 00:21:41,301 --> 00:21:43,203 先生 おっしゃってましたよね? 321 00:21:43,203 --> 00:21:46,306 そのことは聡一郎氏から聞こう。 322 00:21:46,306 --> 00:21:49,109 はぁ はぁ… また死体です!➡ 323 00:21:49,109 --> 00:21:50,777 今度は屋上。 324 00:21:50,777 --> 00:21:52,446 何やと? えっ。 325 00:21:55,983 --> 00:22:00,087 (浅原)おっ…。 志賀さん! 326 00:22:00,087 --> 00:22:03,056 はぁ…。 あっ。 327 00:22:03,056 --> 00:22:07,027 自殺… 原さくらと雨宮を殺した➡ 328 00:22:07,027 --> 00:22:10,364 罪の重さに耐えかねて。 329 00:22:10,364 --> 00:22:14,668 いや 舞台用の小道具じゃ 自殺はできません。 330 00:22:14,668 --> 00:22:17,638 (浅原)舞台用の小道具って この短刀がかね? 331 00:22:17,638 --> 00:22:19,306 (千恵子)はい。 332 00:22:20,974 --> 00:22:23,610 「蝶々夫人」のクライマックス➡ 333 00:22:23,610 --> 00:22:27,447 マダム・バタフライが 自決するときに使う短刀。 334 00:22:27,447 --> 00:22:45,365 ♬~ 335 00:22:45,365 --> 00:22:47,968 (原)彼は まだ中に? 336 00:22:47,968 --> 00:22:50,037 ええ。 何か? 337 00:22:50,037 --> 00:22:53,140 (原) いえ 1人で寝かされてたんじゃ➡ 338 00:22:53,140 --> 00:22:55,209 かわいそうだなと思って。 339 00:22:55,209 --> 00:23:14,161 ♬~ 340 00:23:14,161 --> 00:23:16,496 なら どうして彼は? 341 00:23:16,496 --> 00:23:19,867 心臓麻痺でしょう。 342 00:23:19,867 --> 00:23:23,070 悲しみが彼の心臓を止めた。 343 00:23:23,070 --> 00:23:27,074 愛ゆえに狂い 愛ゆえに死ぬ➡ 344 00:23:27,074 --> 00:23:29,076 まるでオペラですね。 345 00:23:31,011 --> 00:23:34,181 浅原さん それを。 おう。 346 00:23:34,181 --> 00:23:35,849 あぁ~。 先端。 347 00:23:35,849 --> 00:23:37,518 (浅原)先端? 348 00:23:46,927 --> 00:23:50,030 (志賀) 先生は俺を待ってるんです。 349 00:23:50,030 --> 00:23:51,698 だから 俺は行かなきゃならない。 350 00:23:51,698 --> 00:23:54,001 えっ。 (浅原)これは遺言か。 351 00:23:54,001 --> 00:23:57,604 (志賀) 後を追いかけなきゃいけない。 352 00:23:57,604 --> 00:23:59,273 (志賀)昨日…。 353 00:23:59,273 --> 00:24:04,077 俺に さくら先生から メールが届いたんです。 354 00:24:06,146 --> 00:24:09,483 箕面の滝まで来てくれって。➡ 355 00:24:09,483 --> 00:24:12,352 だから 俺は➡ 356 00:24:12,352 --> 00:24:16,290 神戸で用があると うそをついて 箕面へ向かった。 357 00:24:19,893 --> 00:24:21,628 俺にとって➡ 358 00:24:21,628 --> 00:24:26,834 さくら先生からの呼び出しは 絶対命令で➡ 359 00:24:26,834 --> 00:24:30,637 絶対の喜びだ。 360 00:24:30,637 --> 00:24:35,275 (志賀) けれど 先生は現れなかった。 361 00:24:35,275 --> 00:24:39,546 (志賀)あのときは もう既に この世の人じゃなかった。 362 00:24:39,546 --> 00:24:43,584 (志賀) それは何となく わかってた。 363 00:24:43,584 --> 00:24:46,787 (志賀)けど➡ 364 00:24:46,787 --> 00:24:48,956 俺と酒を飲んでくれた。 365 00:24:48,956 --> 00:24:52,059 一緒に来て。 366 00:24:55,028 --> 00:24:58,365 そう誘いにきてくれたんだ。 367 00:25:00,100 --> 00:25:03,704 もう この命を こっち側に とどめておく理由は➡ 368 00:25:03,704 --> 00:25:05,706 ひとつもない。 369 00:25:05,706 --> 00:25:10,777 ♬~ 370 00:25:10,777 --> 00:25:12,713 私のせいですか? 371 00:25:14,581 --> 00:25:16,316 何で 相良さんが。 372 00:25:16,316 --> 00:25:20,988 さくらさんの亡霊に ふんしていたのが➡ 373 00:25:20,988 --> 00:25:23,457 あなただから。 374 00:25:23,457 --> 00:25:25,125 (浅原)えっ? えっ? 375 00:25:28,462 --> 00:25:31,832 箱に「椿姫」の衣装がなかった。 376 00:25:31,832 --> 00:25:36,170 アルフレッドの衣装と一緒に あなたが持ち出した。 377 00:25:36,170 --> 00:25:39,606 犯人に告白させたかった。 378 00:25:39,606 --> 00:25:42,009 だから 容疑者だと思う人の前に➡ 379 00:25:42,009 --> 00:25:43,877 先生のふん装で。 380 00:25:43,877 --> 00:25:45,746 あぁ~!あぁ~!➡ 381 00:25:45,746 --> 00:25:48,448 ひっ あそこに さくら…。 382 00:25:48,448 --> 00:25:50,117 はっ… はっ! 383 00:25:51,952 --> 00:25:53,620 (雨宮) えっ? 384 00:25:55,422 --> 00:25:57,457 さくら先生。 385 00:25:57,457 --> 00:26:06,500 ♬~ 386 00:26:06,500 --> 00:26:10,304 (千恵子)怖がらせれば きっと ぼろが出ると思って。 387 00:26:10,304 --> 00:26:14,041 (浅原)あんたの むちゃのせいで 志賀は自殺した。➡ 388 00:26:14,041 --> 00:26:17,077 死んだ 原さくらが呼んでるんだと 勘違いして。 389 00:26:17,077 --> 00:26:20,480 彼自身が そういう幻影に とらわれたんでしょう。 390 00:26:20,480 --> 00:26:23,383 一緒に酒を飲んだと言っていた。 391 00:26:23,383 --> 00:26:25,786 この人は そんなことまではしていない。 392 00:26:25,786 --> 00:26:29,456 妄想と現実の境が見えなくなる。 393 00:26:29,456 --> 00:26:31,325 そんなやつばかりか。 394 00:26:31,325 --> 00:26:33,827 それが アーティストというものだろう。 395 00:26:33,827 --> 00:26:35,495 ほう。 396 00:26:39,099 --> 00:26:41,869 相良さん。 397 00:26:41,869 --> 00:26:45,205 あなたは もう休んでいい。 398 00:26:45,205 --> 00:26:48,075 もう 静かに悲しんでいいんです。 399 00:26:50,277 --> 00:26:52,613 悲しんでいい? 400 00:26:56,383 --> 00:26:59,786 土屋さんと聡一郎氏をここへ。 401 00:26:59,786 --> 00:27:01,922 (浅原)部下から連絡が来てる。 402 00:27:01,922 --> 00:27:05,726 原氏は雨宮に付き添ってる。 403 00:27:05,726 --> 00:27:08,228 では こちらから出向きましょう。 404 00:27:12,132 --> 00:27:14,768 (ナレーション) <聡一郎さんは雨宮の死後➡ 405 00:27:14,768 --> 00:27:17,337 僅かな時間しか たっていないのに➡ 406 00:27:17,337 --> 00:27:20,207 10歳以上 老け込んで見えた。> 407 00:27:20,207 --> 00:27:21,875 < そして 由利先生が➡ 408 00:27:21,875 --> 00:27:25,045 さくらさんの隠し子のことを 話し始めると。> 409 00:27:25,045 --> 00:27:27,381 うそだ。➡ 410 00:27:27,381 --> 00:27:29,716 そんな話は うそっぱちだ。 411 00:27:29,716 --> 00:27:32,786 隠し子だなんてことは 絶対に ありえない。 412 00:27:32,786 --> 00:27:35,155 なぜ 言い切れるんです? 413 00:27:35,155 --> 00:27:36,823 あれは…。 414 00:27:38,492 --> 00:27:42,663 セックス自体が できない体だからだよ。 415 00:27:42,663 --> 00:27:45,132 性機能障害。 416 00:27:47,100 --> 00:27:51,505 それは 精神的なトラウマに 起因するものですか? 417 00:27:53,941 --> 00:27:56,777 (原)さくらが➡ 418 00:27:56,777 --> 00:27:59,413 高校のときのことだと聞いている。 419 00:28:01,081 --> 00:28:03,617 うわ!きゃ~!➡ 420 00:28:03,617 --> 00:28:06,420 うっ… うっ! 421 00:28:06,420 --> 00:28:09,523 (原)同じ音楽スクールに通う 女生徒と➡ 422 00:28:09,523 --> 00:28:11,291 その恋人の仕業だった。 423 00:28:11,291 --> 00:28:13,994 何しとるんや! 424 00:28:13,994 --> 00:28:15,729 (さくら) うっ!うっ…。 425 00:28:15,729 --> 00:28:18,899 (原)主役の座を さくらから奪おうとして。 426 00:28:20,801 --> 00:28:22,536 ひでぇ。 427 00:28:22,536 --> 00:28:29,276 (原)その出来事が 彼女にトラウマを残した。 428 00:28:29,276 --> 00:28:31,545 男性の顔が自分に近づくと➡ 429 00:28:31,545 --> 00:28:36,016 あの大学生の顔と重なるのだと 言っていた。➡ 430 00:28:36,016 --> 00:28:39,219 さくらが 色気をふんだんに振りまき➡ 431 00:28:39,219 --> 00:28:42,656 男たちとの浮き名を 流し続けたのは➡ 432 00:28:42,656 --> 00:28:45,559 そのトラウマへの反動だった。 433 00:28:45,559 --> 00:28:49,029 禁欲的であるからこそ 性的魅力は強くなる。 434 00:28:49,029 --> 00:28:52,332 そういう心理は誰にもあります。 435 00:28:52,332 --> 00:28:54,968 けがによる機能障害。 436 00:28:54,968 --> 00:28:57,337 彼女は その意味で 女でなかった。➡ 437 00:28:57,337 --> 00:29:00,474 隠し子などは ありえない。 438 00:29:00,474 --> 00:29:03,977 そういう さくらさんだったからこそ➡ 439 00:29:03,977 --> 00:29:06,847 彼女は現実よりも➡ 440 00:29:06,847 --> 00:29:09,416 幻想を生きるようになった。 441 00:29:09,416 --> 00:29:14,121 その幻想は会いにいった 藤本本人によって打ち砕かれた。 442 00:29:14,121 --> 00:29:15,789 藤本に? 443 00:29:18,158 --> 00:29:22,029 彼が両親を知らない 生い立ちなのは事実でしょう。 444 00:29:22,029 --> 00:29:26,066 けれど 話している藤本の 目の動きを見れば➡ 445 00:29:26,066 --> 00:29:30,504 思い出を語っているのか 作り話なのか すぐわかる。 446 00:29:30,504 --> 00:29:35,108 さくらは藤本に会いにいったのか。 447 00:29:35,108 --> 00:29:37,044 そして➡ 448 00:29:37,044 --> 00:29:40,514 真実であってはならない話を 聞かされた。 449 00:29:40,514 --> 00:29:43,383 (藤本) あんた 頭がおかしいよ!➡ 450 00:29:43,383 --> 00:29:46,787 あの話は マスコミ向けの創作だよ。 451 00:29:46,787 --> 00:29:49,590 話? 盛りました。 452 00:29:49,590 --> 00:29:51,959 はっ あんたは俺の母親じゃない。 453 00:29:51,959 --> 00:29:54,461 いいかげん それ 認めてくださいよ。➡ 454 00:29:54,461 --> 00:29:57,030 ちっ 志賀さんの紹介だから 家に入れたんだ。➡ 455 00:29:57,030 --> 00:30:00,834 大体 偉大なソプラノ歌手の 息子が そうとは知らずに➡ 456 00:30:00,834 --> 00:30:04,004 オペラ歌手を目指してたなんて 出来過ぎだろ。➡ 457 00:30:04,004 --> 00:30:05,672 現実は➡ 458 00:30:05,672 --> 00:30:08,942 オペラほど ドラマチックには 出来てないんだよ! 459 00:30:08,942 --> 00:30:10,611 はぁ…。 460 00:30:10,611 --> 00:30:17,851 ♬~ 461 00:30:17,851 --> 00:30:20,287 そ… そんな。 462 00:30:20,287 --> 00:30:22,789 藤本君を殺してしまった彼女は➡ 463 00:30:22,789 --> 00:30:25,792 代わりの子供を求めた。 464 00:30:25,792 --> 00:30:29,129 子供が欲しいって そういう…。 465 00:30:29,129 --> 00:30:33,534 つらい現実よりも 甘い夢のほうが真実になった。 466 00:30:36,537 --> 00:30:42,075 子供を欲しがる彼女に あなたが与えたのが➡ 467 00:30:42,075 --> 00:30:45,445 雨宮純平君。 468 00:30:45,445 --> 00:30:49,049 この子は あなたの血を分けた 息子さんですね。 469 00:30:51,451 --> 00:30:54,721 歩き方が同じだ。 470 00:30:54,721 --> 00:30:58,058 左かかとの内側だけ➡ 471 00:30:58,058 --> 00:31:00,961 靴底が同じようにすり減っている。 472 00:31:00,961 --> 00:31:04,264 (土屋) お前は まだ ここをやってんのかよ。 473 00:31:04,264 --> 00:31:06,733 (雨宮) すいません。 (土屋) すいませんじゃない➡ 474 00:31:06,733 --> 00:31:08,402 やればいいだろ。 475 00:31:08,402 --> 00:31:14,007 ♬~ 476 00:31:14,007 --> 00:31:17,945 君の観察力には恐れ入るよ。 477 00:31:17,945 --> 00:31:20,681 あなたが愛人に産ませた子だった。 478 00:31:20,681 --> 00:31:22,983 愛人がいたのか。 479 00:31:22,983 --> 00:31:24,651 ああ。 480 00:31:28,689 --> 00:31:31,525 それも1人じゃない➡ 481 00:31:31,525 --> 00:31:33,660 何人もですよ。 482 00:31:33,660 --> 00:31:35,863 ようやく 顔を出す気になりましたか➡ 483 00:31:35,863 --> 00:31:37,531 土屋さん。 484 00:31:37,531 --> 00:31:40,334 土屋 どこにいたんだ あんたは。 485 00:31:40,334 --> 00:31:43,604 忙しく動き回っておられた。 486 00:31:43,604 --> 00:31:47,474 聡一郎さんを殺すはずが 誤って雨宮君を襲ってしまい➡ 487 00:31:47,474 --> 00:31:50,444 顔を見られた以上➡ 488 00:31:50,444 --> 00:31:53,413 殺さざるをえなかった。 489 00:31:53,413 --> 00:31:55,249 何を言ってるんです。 490 00:31:55,249 --> 00:31:57,050 雨宮が落ちたとき➡ 491 00:31:57,050 --> 00:31:59,620 私は あんたらと同じ場所にいた。 492 00:31:59,620 --> 00:32:01,655 ガシャン ガシャン! 493 00:32:01,655 --> 00:32:04,591 (土屋) 何の音ですか? ドン! 494 00:32:04,591 --> 00:32:06,260 (牧野) 誰か落ちたぞ! 495 00:32:11,098 --> 00:32:13,400 千恵子さん。 (千恵子)あっ… はい。 496 00:32:13,400 --> 00:32:15,302 タイをお借りできますか? 497 00:32:15,302 --> 00:32:16,970 はい。 498 00:32:21,141 --> 00:32:22,809 ありがとう。 499 00:32:22,809 --> 00:32:41,962 ♬~ 500 00:32:41,962 --> 00:32:51,805 ♬~ 501 00:32:51,805 --> 00:32:54,675 つまり こういうことです。 502 00:32:54,675 --> 00:32:58,345 ロープの回転が 元に戻っていく間➡ 503 00:32:58,345 --> 00:33:00,848 犯人には時間があった。 504 00:33:00,848 --> 00:33:04,685 犯人は3階でも4階でもなく➡ 505 00:33:04,685 --> 00:33:07,321 1階にいた人物です。 506 00:33:09,189 --> 00:33:11,592 はっ! (雨宮) さくらさんが外に。 507 00:33:11,592 --> 00:33:13,594 (原) 私も さくらを見た。➡ 508 00:33:13,594 --> 00:33:15,863 あれは幻覚じゃなかったのか。 509 00:33:19,633 --> 00:33:23,303 うっ。 うぅ…。 510 00:33:23,303 --> 00:33:26,373 雨宮。 なぜ お前がここに。➡ 511 00:33:26,373 --> 00:33:28,041 はぁ はぁ…。 (雨宮) あぁ~。 512 00:33:28,041 --> 00:33:31,745 どこまでも やっかいな男だ お前は。 513 00:33:31,745 --> 00:33:33,413 うっ! 514 00:33:35,449 --> 00:33:38,685 (雨宮) うっ… うぅ~。➡ 515 00:33:38,685 --> 00:33:40,354 うっ…。 516 00:33:40,354 --> 00:33:59,973 ♬~ 517 00:33:59,973 --> 00:34:18,992 ♬~ 518 00:34:18,992 --> 00:34:21,428 ♬~ 519 00:34:21,428 --> 00:34:23,430 回転が止まったとき➡ 520 00:34:23,430 --> 00:34:26,667 体はロープから外れて落下。 521 00:34:26,667 --> 00:34:29,803 真下の部屋の 開け放たれた窓にぶつかり➡ 522 00:34:29,803 --> 00:34:31,471 それを破壊して…。 523 00:34:34,141 --> 00:34:35,809 うわ! (千恵子)はっ きゃ~! 524 00:34:35,809 --> 00:34:39,079 (原)貴様 なぜ純平を! 525 00:34:39,079 --> 00:34:41,548 (土屋)3階を回れと言ったのに➡ 526 00:34:41,548 --> 00:34:44,284 なぜ4階に いやがったんだ。➡ 527 00:34:44,284 --> 00:34:46,787 言ったことを まともに やれたことがないんだ➡ 528 00:34:46,787 --> 00:34:49,656 そのガキは。 (原)くっ… 彼は➡ 529 00:34:49,656 --> 00:34:52,392 外に さくらがいると 教えにきたんだ。 530 00:34:52,392 --> 00:34:56,063 はぁ はぁ… さくら さくら!➡ 531 00:34:56,063 --> 00:34:57,731 さくら! 532 00:34:57,731 --> 00:35:01,201 楽団の女たちを さんざん もてあそんでおいて➡ 533 00:35:01,201 --> 00:35:05,639 笑わせるな! 何を根も葉もないことを。 534 00:35:05,639 --> 00:35:07,407 (原)あっ…。 535 00:35:07,407 --> 00:35:09,076 (土屋)うっ…。 536 00:35:10,911 --> 00:35:12,579 (土屋)うわ! 537 00:35:12,579 --> 00:35:14,748 あなたの部屋に 口紅の痕が残っていた。 538 00:35:14,748 --> 00:35:17,784 根も葉もないわけではない。 (原)由利君 私は…。 539 00:35:17,784 --> 00:35:20,354 愛には いろいろな形があると あなたは言った。 540 00:35:20,354 --> 00:35:22,022 確かに そうでしょう。 541 00:35:22,022 --> 00:35:25,659 だが 妻を亡くした翌日に➡ 542 00:35:25,659 --> 00:35:28,262 別の女性を抱くような➡ 543 00:35:28,262 --> 00:35:30,664 そんな愛なら私は認めない。 544 00:35:30,664 --> 00:35:32,866 その男を殺させろ!➡ 545 00:35:32,866 --> 00:35:34,935 あっ…。 それも許さない。 546 00:35:38,338 --> 00:35:42,576 (浅原)はい 通りますよ。 道 開けてください。 547 00:35:42,576 --> 00:35:46,647 彼は さくら女史の 襟の乱れを直していた。 548 00:35:46,647 --> 00:35:52,553 あれは愛する者の死を 受け入れた者だけができる行為だ。 549 00:35:52,553 --> 00:35:55,189 コントラバスケースの中という➡ 550 00:35:55,189 --> 00:35:59,293 ありえざる場所で死んでいるのを 目にしたばかりの人間は…。 551 00:35:59,293 --> 00:36:02,796 志賀さんのように ただ立ち尽くすか➡ 552 00:36:02,796 --> 00:36:06,200 聡一郎さんのように 抱き起こそうとするか。 553 00:36:06,200 --> 00:36:11,138 つまり 最初から土屋が犯人だって わかっていたってことか? 554 00:36:11,138 --> 00:36:14,041 可能性が高いと考えていた。 555 00:36:14,041 --> 00:36:16,176 それは 小野君から見せられたノートで➡ 556 00:36:16,176 --> 00:36:18,011 確信に変わった。 557 00:36:18,011 --> 00:36:19,947 えっ あ… あのノート? 558 00:36:19,947 --> 00:36:22,683 彼が ふだんから筆まめな人間なら➡ 559 00:36:22,683 --> 00:36:25,319 詳細な記録を つけるかもしれないが…。 560 00:36:25,319 --> 00:36:27,554 わかりません。➡ 561 00:36:27,554 --> 00:36:30,691 ホテルを 8時半前に出たらしく…。 562 00:36:30,691 --> 00:36:35,662 あのノートは だから 存在自体が不自然。 563 00:36:35,662 --> 00:36:39,700 不自然なものは必ず破綻する。 564 00:36:39,700 --> 00:36:41,368 うん。 565 00:36:43,270 --> 00:36:45,272 それで 土屋は なぜ➡ 566 00:36:45,272 --> 00:36:47,875 死体をコントラバスのケースに 入れたのか➡ 567 00:36:47,875 --> 00:36:50,043 それは わかったのか? 568 00:36:50,043 --> 00:36:52,045 さくら女史にとって➡ 569 00:36:52,045 --> 00:36:55,382 ああいう芝居がかった登場こそが 自然だった。 570 00:36:55,382 --> 00:36:57,184 さくら女史にとって? 571 00:36:57,184 --> 00:36:59,019 まるで 彼女が自ら望んで➡ 572 00:36:59,019 --> 00:37:01,021 あのケースに 入ったみたいじゃないか。 573 00:37:01,021 --> 00:37:03,790 多分 そうだったんです。 574 00:37:06,159 --> 00:37:09,263 やはり あなたは探偵に向いている。 575 00:37:09,263 --> 00:37:12,399 事件の説明は あなたに お任せしよう。 576 00:37:12,399 --> 00:37:16,069 (千恵子)えっ 責任重大ですね。 577 00:37:27,514 --> 00:37:30,050 妄想と現実の境を 見失いつつあった➡ 578 00:37:30,050 --> 00:37:32,519 さくら先生の心が➡ 579 00:37:32,519 --> 00:37:37,391 我が子だと思っていた藤本に その妄想を全否定されて➡ 580 00:37:37,391 --> 00:37:40,427 一気に 壊れてしまったんだと思います。 581 00:37:40,427 --> 00:37:44,264 高校生の頃に受けた 心と体の傷が➡ 582 00:37:44,264 --> 00:37:48,502 功成り名を遂げた彼女を 内側から壊した➡ 583 00:37:48,502 --> 00:37:51,004 そういうことか。 584 00:37:51,004 --> 00:37:52,873 マネジャーとして➡ 585 00:37:52,873 --> 00:37:55,943 夫よりも先生のそばにいた 土屋さんは➡ 586 00:37:55,943 --> 00:37:59,680 先生の危うい精神状態を 見ていたんです。➡ 587 00:37:59,680 --> 00:38:01,515 このままでは➡ 588 00:38:01,515 --> 00:38:04,384 原さくらは 狂気のソプラノ歌手として➡ 589 00:38:04,384 --> 00:38:06,753 汚名を残すことになる。 590 00:38:06,753 --> 00:38:10,190 そうなる前に葬ってやりたかった。 591 00:38:10,190 --> 00:38:13,927 土屋さんにとって 原さくらを愛することは➡ 592 00:38:13,927 --> 00:38:18,532 彼女が まだ壊れないうちに この世から退場させることだった。 593 00:38:18,532 --> 00:38:23,203 (さくら) 京都で消えて そのまま行方不明になった私が➡ 594 00:38:23,203 --> 00:38:26,707 リハーサル直前に コントラバスケースの中から現れる。 595 00:38:26,707 --> 00:38:30,511 どう? 驚いた? そういうことでしょ。 596 00:38:30,511 --> 00:38:32,412 楽譜の暗号。 597 00:38:32,412 --> 00:38:35,749 あれは土屋が仕組んだのか? 598 00:38:35,749 --> 00:38:40,454 しかし 土屋は なぜ あの部屋を選んだんだ。 599 00:38:40,454 --> 00:38:43,824 あの部屋の存在を 世間に知らせたかった。 600 00:38:43,824 --> 00:38:45,826 あの部屋を調べれば➡ 601 00:38:45,826 --> 00:38:49,029 さくら女史と藤本を結び付ける 証拠が出てくるだろう。 602 00:38:49,029 --> 00:38:53,100 土屋さんは それを 見つけてもらいたかったはずだ。 603 00:38:57,104 --> 00:39:01,208 <土屋は 藤本章二が さくらさんの隠し子だと➡ 604 00:39:01,208 --> 00:39:03,710 世間に思わせたかった。> 605 00:39:03,710 --> 00:39:08,282 (土屋) 先生を守れるのは私だけだった。 606 00:39:09,950 --> 00:39:14,154 ピンポーン!ピンポーン! (インターホンの音) 607 00:39:20,794 --> 00:39:39,980 ♬~ 608 00:39:39,980 --> 00:39:42,616 ♬~ 609 00:39:42,616 --> 00:39:46,153 (土屋) ようやく再会できた母親が➡ 610 00:39:46,153 --> 00:39:48,422 我が子を殺すはずがない。➡ 611 00:39:48,422 --> 00:39:50,724 そう思わせるしかなかった。 612 00:39:54,094 --> 00:39:56,697 私は もう長くない。 613 00:39:59,132 --> 00:40:03,504 歌手としての人生を奪った➡ 614 00:40:03,504 --> 00:40:07,608 喉頭がんが再発したんですよ。➡ 615 00:40:07,608 --> 00:40:09,543 私が死んだら➡ 616 00:40:09,543 --> 00:40:13,714 もう誰も 先生を守る者がいなくなる。 617 00:40:13,714 --> 00:40:16,683 だから 私が➡ 618 00:40:16,683 --> 00:40:21,221 全身全霊で愛をささげた女に してやれる➡ 619 00:40:21,221 --> 00:40:25,359 唯一のことをしてやったんですよ。 620 00:40:25,359 --> 00:40:28,428 先生は私の➡ 621 00:40:28,428 --> 00:40:31,665 私だけの➡ 622 00:40:31,665 --> 00:40:35,702 きれいで優雅な➡ 623 00:40:35,702 --> 00:40:38,238 あげはちょうなんですから。 624 00:40:38,238 --> 00:40:41,942 コントラバスのケースから 死体が転がりでた。 625 00:40:41,942 --> 00:40:46,380 だが それで 土屋の犯罪は終わらなかった。 626 00:40:46,380 --> 00:40:48,949 なぜ 旦那まで殺さなきゃならん。 627 00:40:48,949 --> 00:40:53,053 あの人は さくら先生の 保護者みたいな顔しながら➡ 628 00:40:53,053 --> 00:40:57,157 楽団員の女性たちに 次々 手を出して苦しめてた。➡ 629 00:40:57,157 --> 00:41:00,994 私にも しつこく言い寄ってきて。 630 00:41:00,994 --> 00:41:03,730 (土屋)先生を悲しませ➡ 631 00:41:03,730 --> 00:41:06,600 苦しませている聡一郎を➡ 632 00:41:06,600 --> 00:41:11,004 このまま 楽団に残すわけにはいかなかった。 633 00:41:11,004 --> 00:41:13,574 あいつを生かしておいたまま…。 634 00:41:16,243 --> 00:41:19,379 私が先生の後を追えるわけがない。 635 00:41:21,081 --> 00:41:23,550 春の嵐は➡ 636 00:41:23,550 --> 00:41:28,155 さくら女史にも 劇的な高揚感を与えたでしょう。 637 00:41:28,155 --> 00:41:30,557 みんなを驚かせるんだって➡ 638 00:41:30,557 --> 00:41:32,759 子供みたいに わくわくして。 639 00:41:32,759 --> 00:41:51,979 ♬~ 640 00:41:51,979 --> 00:42:11,999 ♬~ 641 00:42:11,999 --> 00:42:16,703 ♬~ 642 00:42:16,703 --> 00:42:18,539 土屋さんは➡ 643 00:42:18,539 --> 00:42:22,242 清風荘で ケースの中に遺体を入れて➡ 644 00:42:22,242 --> 00:42:24,611 それを薔薇の花で彩り➡ 645 00:42:24,611 --> 00:42:27,915 それをまた車に乗せて 大阪まで戻って➡ 646 00:42:27,915 --> 00:42:32,519 タクシーでコントラバスを 公演会場まで運ばせた。 647 00:42:32,519 --> 00:42:34,254 吹きすさぶ嵐。 648 00:42:34,254 --> 00:42:37,958 誰も通りには出ていない。 649 00:42:37,958 --> 00:42:41,962 愛という名の悪魔だけが ばっこしていた。 650 00:42:41,962 --> 00:42:55,976 ♬~ 651 00:42:57,978 --> 00:43:10,991 652 00:43:13,093 --> 00:43:14,995 ありがとうございました。 653 00:43:19,466 --> 00:43:24,037 先生 俺 気付いてましたよ 彼女の呼び方。 654 00:43:24,037 --> 00:43:28,509 相良さんから千恵子さんに 変わってましたよね。 655 00:43:28,509 --> 00:43:31,345 彼女は まるで優秀な探偵のようだ。 656 00:43:31,345 --> 00:43:34,281 ははっ 先生が そう仕向けたんじゃないですか。 657 00:43:34,281 --> 00:43:36,884 最適任者だった。 658 00:43:36,884 --> 00:43:40,320 ファンなんですよね 先生は相良千恵子の。 659 00:43:40,320 --> 00:43:43,724 部屋にレコードありましたもん 何枚も。 660 00:43:43,724 --> 00:43:51,665 ♬~ 661 00:43:51,665 --> 00:43:53,867 (原)はっ!はぁ…。 662 00:44:05,379 --> 00:44:09,383 ♬「焚き火」 663 00:44:09,383 --> 00:44:12,186 <先生は言った。> 664 00:44:12,186 --> 00:44:14,121 < 一番 大事なことは➡ 665 00:44:14,121 --> 00:44:17,191 現場を ひたすら観察し続けること。> 666 00:44:20,827 --> 00:44:24,064 < そうすれば その先に獲物が➡ 667 00:44:24,064 --> 00:44:25,933 真実が見えてくる。> 668 00:44:25,933 --> 00:44:32,172 ♬~ 669 00:44:32,172 --> 00:44:35,175 ♬~ 670 00:44:35,175 --> 00:44:38,178 ♬~ 671 00:44:38,178 --> 00:44:45,452 ♬~ 672 00:44:45,452 --> 00:44:48,055 ♬~ 673 00:44:48,055 --> 00:44:50,691 ♬~ 674 00:44:50,691 --> 00:44:53,327 ♬~ 675 00:44:53,327 --> 00:44:55,963 ♬~ 676 00:44:55,963 --> 00:45:04,371 ♬~ 677 00:45:04,371 --> 00:45:06,607 リーン… 678 00:45:06,607 --> 00:45:18,886 ♬~ 679 00:45:18,886 --> 00:45:20,554 あぁ~。 680 00:45:20,554 --> 00:45:22,322 ♬~ 681 00:45:22,322 --> 00:45:34,968 ♬~