1 00:01:34,922 --> 00:01:39,193 (岡本太郎) 私は この万博のテーマに反対である。 2 00:01:39,193 --> 00:01:42,596 人類の進歩と調和なんて くそ食らえだ。 3 00:01:42,596 --> 00:01:44,681 人類は 進歩なんかしていない。 4 00:01:44,681 --> 00:01:48,485 (記者)万博のプロデューサーを 引き受けた理由は何ですか? 5 00:01:48,485 --> 00:01:51,188 危険だからだ。 6 00:01:51,188 --> 00:01:55,759 人間は 生きる瞬間瞬間で 自分の進むべき道を選ぶ。 7 00:01:55,759 --> 00:01:57,845 その時 私は いつだって→ 8 00:01:57,845 --> 00:02:02,382 まずいと判断する方 危険な方に 懸ける事にしている。 9 00:02:02,382 --> 00:02:05,282 それが 私の生き方の筋だ。 10 00:02:07,120 --> 00:02:10,524 (丹下健三)我々が構想する このシンボルゾーンに→ 11 00:02:10,524 --> 00:02:13,794 何かしら テーマ展示が 作られるかもしれない。 12 00:02:13,794 --> 00:02:18,782 我々は よくよく注意して それを迎え撃たねばならないよ。 13 00:02:18,782 --> 00:02:23,053 岡本太郎は 何をしでかすか 分からないからね。 14 00:02:23,053 --> 00:02:26,523 出来たぞ! 15 00:02:26,523 --> 00:02:29,343 (岡本敏子)何だ これは…。 16 00:02:29,343 --> 00:02:33,543 ベラボーだ。 これで 万博と闘ってやる! 17 00:02:38,151 --> 00:02:40,954 (丹下)万博を 木に例えると→ 18 00:02:40,954 --> 00:02:44,324 このシンボルゾーンは 会場全体の幹に相当し→ 19 00:02:44,324 --> 00:02:49,329 そこから伸びていく装置道路 いわゆる「動く歩道」が枝で→ 20 00:02:49,329 --> 00:02:54,251 各国のパビリオンが 色とりどりの花 というふうに 考えているんだ。 21 00:02:54,251 --> 00:02:57,120 テーマ展示も ここに置くのが 最適だと思うよ。 22 00:02:57,120 --> 00:03:00,190 太郎さんが何を作るのか 分からないけど。 23 00:03:00,190 --> 00:03:05,228 この 全体を覆ってる 屋根の お化けみたいなものは 何だ? 24 00:03:05,228 --> 00:03:10,150 大屋根ですよ。 世界中の人々が 集まってくる このシンボルゾーンは→ 25 00:03:10,150 --> 00:03:12,419 一つ屋根の下にあるというわけ。→ 26 00:03:12,419 --> 00:03:16,123 また この屋根は 空中都市にも なっているんだよ。 空中都市? 27 00:03:16,123 --> 00:03:22,723 つまり 未来都市の在り方を 面白い。 提案しているんだ。 28 00:03:26,733 --> 00:03:30,020 う~ん…。 29 00:03:30,020 --> 00:03:51,108 ♪♪~ 30 00:03:51,108 --> 00:03:57,731 <青春は無限に明るく また 無限に暗い。→ 31 00:03:57,731 --> 00:04:03,687 僕の青春は パリにあった。→ 32 00:04:03,687 --> 00:04:07,591 風刺漫画家として 時代の寵児となった父が→ 33 00:04:07,591 --> 00:04:15,582 僕と母を引き連れて ヨーロッパに旅立ったのは 1929年。→ 34 00:04:15,582 --> 00:04:19,382 僕が 18の時だった> 35 00:04:22,205 --> 00:04:26,043 (鐘の音) 36 00:04:26,043 --> 00:04:28,943 (岡本かの子)ああ…。 37 00:04:34,051 --> 00:04:37,187 とうとう パリへ来ましたね。 38 00:04:37,187 --> 00:04:39,956 お前 覚えてるの? 39 00:04:39,956 --> 00:04:42,843 忘れません。 何度 聞かされた事か。 40 00:04:42,843 --> 00:04:47,748 あのころは お父さんに絶望して 夢みてたけど→ 41 00:04:47,748 --> 00:04:51,051 結局 お父さんに 連れてきてもらったのね。 42 00:04:51,051 --> 00:04:55,856 そうだ これからは パパと呼びましょう。 43 00:04:55,856 --> 00:05:01,011 漫画も パパぐらいになれば 立派な芸術だわね。 44 00:05:01,011 --> 00:05:07,818 < そのころ 僕は画家を志し 母は 歌人から小説家を目指し→ 45 00:05:07,818 --> 00:05:12,818 父は 漫画を描きながら 2人の夢を支えていた> 46 00:05:16,877 --> 00:05:32,859 ♪♪~(シャンソン) 47 00:05:32,859 --> 00:05:36,630 (岡本一平) これはね 「白いバラ」という→ 48 00:05:36,630 --> 00:05:39,649 ある娼婦の事を歌った シャンソンだ。 49 00:05:39,649 --> 00:05:43,253 彼女は 自分を売ろうとする男に恋をし→ 50 00:05:43,253 --> 00:05:49,860 客を取るのを嫌がったために その男に 殺されてしまうんだよ。 51 00:05:49,860 --> 00:05:53,547 そんな 冷たい白いバラは嫌。 52 00:05:53,547 --> 00:05:58,347 私なら 赤いバラのように死にたいわ。 53 00:06:00,987 --> 00:06:05,687 <僕には 生涯 母親を持った記憶がない> 54 00:06:08,228 --> 00:06:11,982 <ただ ひたすら 自らの芸術に身をささげ→ 55 00:06:11,982 --> 00:06:15,535 甘えたい時だけ 僕に甘える。→ 56 00:06:15,535 --> 00:06:22,492 彼女は 僕にとって 無邪気で残酷な 芸術そのものだ> 57 00:06:22,492 --> 00:06:38,825 ♪♪~ 58 00:06:38,825 --> 00:06:46,750 <父と母は パリで短い間を過ごし 父の仕事のため ロンドンへ たった> 59 00:06:46,750 --> 00:06:55,192 ♪♪~ 60 00:06:55,192 --> 00:07:03,466 <僕は1人 パリに残った。 絵の勉強をするためだ> 61 00:07:03,466 --> 00:07:50,866 ♪♪~ 62 00:08:00,557 --> 00:08:07,898 (石原)さあ 出来たよ。 もうじき ご飯も炊けるからね。 63 00:08:07,898 --> 00:08:09,883 さあ 遠慮するなよ。 64 00:08:09,883 --> 00:08:15,422 君のお父さんは 学校の先輩で 君は 後輩の よしみじゃないか。 65 00:08:15,422 --> 00:08:19,426 あの フランス語は どれぐらい 話せるようになりました? 66 00:08:19,426 --> 00:08:25,999 話す必要ないだろ。 俺たちは 絵描きなんだからな。 大丈夫だよ。 67 00:08:25,999 --> 00:08:30,854 じゃあ フランス語を覚えずに こう 日本人と話してばっかりで→ 68 00:08:30,854 --> 00:08:33,957 こうして みそ汁と 米 食べて→ 69 00:08:33,957 --> 00:08:39,057 それで あの フランスでは 何を勉強してるんですか? 70 00:08:43,950 --> 00:08:51,424 俺たちはね パリに来るまでに 随分 日本で努力したんだ。 71 00:08:51,424 --> 00:08:55,478 パリに渡れたのは いわば その成功報酬だろう。→ 72 00:08:55,478 --> 00:08:58,014 帰れば また日本で→ 73 00:08:58,014 --> 00:09:02,619 生き残りを懸けて 闘わなくちゃならないんだ。→ 74 00:09:02,619 --> 00:09:07,324 パリ帰りの画家なんて もう 珍しくも何ともないからね。 75 00:09:07,324 --> 00:09:11,424 どうして パリで闘わないんです? 76 00:09:15,515 --> 00:09:23,390 太郎君 パリには 闘う場所なんて どこにもないよ。→ 77 00:09:23,390 --> 00:09:27,227 パリが 本気で俺たちを 受け入れてくれると思うか? 78 00:09:27,227 --> 00:09:29,379 どうして そう へりくだるんです? 79 00:09:29,379 --> 00:09:31,531 中に入っていけばいいじゃないか。 80 00:09:31,531 --> 00:09:37,020 (和田)君は 本当に 世間知らずの お坊ちゃんなんだな。→ 81 00:09:37,020 --> 00:09:40,920 坊やが描いた絵 見せてごらん。 82 00:09:43,526 --> 00:09:48,426 なるほど。 画学生らしい絵だね。 83 00:09:50,150 --> 00:09:56,723 太郎君 君も 風刺漫画でも描いたらどうだい? 84 00:09:56,723 --> 00:10:01,561 その方が 向いてると思うよ。 85 00:10:01,561 --> 00:10:04,864 さあ 冷めないうちに 食べちゃおう。 86 00:10:04,864 --> 00:10:23,333 ♪♪~ 87 00:10:23,333 --> 00:10:26,833 < そして 2年が過ぎた> 88 00:10:29,906 --> 00:10:35,295 <1932年 ヨーロッパを外遊した父と母が→ 89 00:10:35,295 --> 00:10:40,295 日本へ帰国する前に 再び パリへやって来た> 90 00:10:42,252 --> 00:10:45,388 お前は もうすっかり パリジャンのようだね。 91 00:10:45,388 --> 00:10:49,225 母さんも すっかり ピエロのようですね。 ピエロ? 92 00:10:49,225 --> 00:10:53,825 母さんは 昔から 無邪気で寂しい人でしたから。 93 00:10:56,182 --> 00:10:59,953 そこに欧風が加わって すっかり ピエロというわけです。 94 00:10:59,953 --> 00:11:07,460 まあ お前は フランス語と パリ風の毒舌まで 覚えたんだね。 95 00:11:07,460 --> 00:11:09,479 この2年間→ 96 00:11:09,479 --> 00:11:14,979 僕は 芸術家の前に この国の 人間になろうとしたんです。 97 00:11:16,986 --> 00:11:30,116 ♪♪~(シャンソン) 98 00:11:30,116 --> 00:11:33,453 <父は パリでの仕事に追われて→ 99 00:11:33,453 --> 00:11:38,653 僕と母は 恋人のように 毎日2人で過ごした> 100 00:11:55,291 --> 00:11:58,491 (笑い声) 101 00:12:01,147 --> 00:12:04,818 あんた とても大胆ね。 102 00:12:04,818 --> 00:12:07,487 どんな冗談を言ったのか 分からないけど→ 103 00:12:07,487 --> 00:12:09,489 こんな 人なかで…。 104 00:12:09,489 --> 00:12:11,958 お母さん また おびえてますよ。 105 00:12:11,958 --> 00:12:15,161 僕たちは もっと 世間に対して 平気にならないと。 106 00:12:15,161 --> 00:12:19,199 誰だって 同じ人間です。 107 00:12:19,199 --> 00:12:31,444 ♪♪~(シャンソン) 108 00:12:31,444 --> 00:12:37,300 行きましょう。 えっ? 109 00:12:37,300 --> 00:12:42,956 (拍手) 110 00:12:42,956 --> 00:12:58,855 ♪♪~ 111 00:12:58,855 --> 00:13:05,478 (かの子の笑い声) 112 00:13:05,478 --> 00:13:12,852 ♪♪~ 113 00:13:12,852 --> 00:13:15,388 太郎! 114 00:13:15,388 --> 00:13:22,345 (かの子の声) あの子には 絵を描かせるわ。→ 115 00:13:22,345 --> 00:13:26,583 絵描きにするのよ。 116 00:13:26,583 --> 00:13:37,927 ♪♪~ 117 00:13:37,927 --> 00:13:39,927 (拍手) 118 00:13:47,887 --> 00:13:55,428 ♪♪~(ピアノ) 119 00:13:55,428 --> 00:14:00,617 まあ お前 どこで こんなものを? 120 00:14:00,617 --> 00:14:05,622 ああ 友達のフランス人が のみの市で 見つけてきて 僕にくれたんです。 121 00:14:05,622 --> 00:14:10,822 夏になったら これで ジョキンジョキンやるんだね。 122 00:14:12,662 --> 00:14:15,562 何だか 官能的だわ。 123 00:14:17,216 --> 00:14:21,721 この部屋は すっかり母さんの 好みに変えられてしまいましたね。 124 00:14:21,721 --> 00:14:30,697 だって あなたが この部屋で どうやって暮らすのか→ 125 00:14:30,697 --> 00:14:40,590 朝起きて 夜寝るまで どんなふうに過ごしているのか→ 126 00:14:40,590 --> 00:14:45,144 日本にいても それが 鮮明に思い出せるように→ 127 00:14:45,144 --> 00:14:49,582 しておきたいのだもの。 128 00:14:49,582 --> 00:14:54,520 あなたと離れている間→ 129 00:14:54,520 --> 00:14:58,975 片ときだって あなたを 思わないでは いられないのよ。 130 00:14:58,975 --> 00:15:01,394 お母さんも 創作に打ち込んで下さい。 131 00:15:01,394 --> 00:15:04,394 その方が ずっと身近に感じられます。 132 00:15:06,716 --> 00:15:11,020 これからは 小説を書くつもりよ。 133 00:15:11,020 --> 00:15:15,520 いよいよ本格的に始めるんですね。 134 00:15:17,460 --> 00:15:22,298 ♪♪~(ピアノ) 135 00:15:22,298 --> 00:15:31,057 それでも… あなたを奪われるようで→ 136 00:15:31,057 --> 00:15:36,262 この街が 少し憎らしい。 137 00:15:36,262 --> 00:15:43,386 あと2~3年の辛抱です。 2~3年? 138 00:15:43,386 --> 00:15:47,386 2~3年で あんたの絵が どうにかなるとでも? 139 00:15:49,092 --> 00:15:58,184 太郎! そんな覚悟では 描きたい 絵など 見つかるわけないわよ。 140 00:15:58,184 --> 00:16:00,236 フランス語を覚えたのは→ 141 00:16:00,236 --> 00:16:03,940 あなたが ここの土地の人間に なるためじゃないの。 142 00:16:03,940 --> 00:16:06,426 ここで生きる人間になって→ 143 00:16:06,426 --> 00:16:10,229 ここで生きる苦しみや喜びを 描けなければ→ 144 00:16:10,229 --> 00:16:13,332 誰の心も 打てやしないわよ。 145 00:16:13,332 --> 00:16:16,486 フランス人になんか なれるわけないんです。 146 00:16:16,486 --> 00:16:19,856 あいつらは おどけてる僕を見て 近づいてはくれるけど→ 147 00:16:19,856 --> 00:16:21,958 中には 入れてくれません。 148 00:16:21,958 --> 00:16:26,763 そう この土地の人間は 排他的なんです。 149 00:16:26,763 --> 00:16:30,963 それは あなたの絵に 魅力がないからよ。 150 00:16:32,585 --> 00:16:37,356 私だって 本当に分かり合える人とは→ 151 00:16:37,356 --> 00:16:39,892 作品を通してでしか 出会えなかったわ。 152 00:16:39,892 --> 00:16:44,492 最初から 僕には才能なんて ないんです。 あなたとは違う! 153 00:16:47,150 --> 00:16:53,890 ほら これ。 この絵も この絵も…。 154 00:16:53,890 --> 00:16:58,027 ほら。 あなたの息子は こんな絵しか描けない。 155 00:16:58,027 --> 00:17:02,465 これが現実だ。 誰が こんな絵 評価する? 156 00:17:02,465 --> 00:17:05,601 誰が認めるもんか。 157 00:17:05,601 --> 00:17:12,391 太郎。 あなたには才能がある。 158 00:17:12,391 --> 00:17:17,280 それは 私があげたんだから。 あなたからは 何ももらってない! 159 00:17:17,280 --> 00:17:19,632 もらったのは 孤独だけだ! 160 00:17:19,632 --> 00:17:24,120 それを持ってない人間の方が よっぽど悲劇だわ。 161 00:17:24,120 --> 00:17:34,013 ♪♪~ 162 00:17:34,013 --> 00:17:38,284 太郎。 163 00:17:38,284 --> 00:17:46,809 お前の絵を最初に認めるのは お前しかないんだよ。 164 00:17:46,809 --> 00:17:52,482 人の評価に 自分を委ねては駄目。 165 00:17:52,482 --> 00:17:59,582 太郎。 不遇を恐れてはいけないわ。 166 00:18:01,374 --> 00:18:09,974 孤独を恐れては 本当に欲しいものに手が届かない。 167 00:18:14,187 --> 00:18:19,225 あなたの迷っている事は よく分かる。 168 00:18:19,225 --> 00:18:24,297 お前の苦しみが 分かれば分かるほど→ 169 00:18:24,297 --> 00:18:29,202 私だって苦しい。 170 00:18:29,202 --> 00:18:35,302 だけど あなたは やっぱり 絵描きになりなさい! 171 00:18:37,360 --> 00:18:45,535 他の自分に絶望して 絵に専念なさい! 172 00:18:45,535 --> 00:18:57,930 ♪♪~ 173 00:18:57,930 --> 00:19:03,052 初めから 当てのない事を してるのだから→ 174 00:19:03,052 --> 00:19:08,424 迷う事を恐れず→ 175 00:19:08,424 --> 00:19:15,224 ひたすら手を動かしながら 考える事よ。 176 00:19:19,585 --> 00:19:22,221 太郎…。 177 00:19:22,221 --> 00:19:43,459 ♪♪~ 178 00:19:43,459 --> 00:19:50,032 今夜は私も 孤独に過ごすわ。 179 00:19:50,032 --> 00:20:11,253 ♪♪~ 180 00:20:11,253 --> 00:20:16,659 <しかし 描きたい絵など 見つからなかった> 181 00:20:16,659 --> 00:20:38,559 ♪♪~ 182 00:21:04,023 --> 00:21:20,022 (鐘の音) 183 00:21:20,022 --> 00:21:24,794  心の声  それは パブロ・ピカソの絵だった。 184 00:21:24,794 --> 00:21:26,912 (鐘の音) 185 00:21:26,912 --> 00:22:03,616 ♪♪~ 186 00:22:03,616 --> 00:22:07,086  心の声  僕は ピカソに感動した。→ 187 00:22:07,086 --> 00:22:09,255 絶望的に感動した。→ 188 00:22:09,255 --> 00:22:12,792 いや 僕は ピカソの絵に感動したんじゃない。→ 189 00:22:12,792 --> 00:22:15,361 そこに己の運命を見たのだ。→ 190 00:22:15,361 --> 00:22:18,597 絶望の中で ピカソを乗り越える決意をする。→ 191 00:22:18,597 --> 00:22:22,918 それは 人間誕生の一瞬であった! 192 00:22:22,918 --> 00:22:47,318 ♪♪~ 193 00:22:55,551 --> 00:23:01,151 <父と母が 日本へ旅立つ日がやってきた> 194 00:23:09,465 --> 00:23:14,553 うん とっても似合ってます お母さん。 きれいです。 195 00:23:14,553 --> 00:23:19,653 ありがとう。 大切にするわ。 196 00:23:21,994 --> 00:23:25,748 とりあえず 達者でな。 197 00:23:25,748 --> 00:23:30,348 タゴシは この国で 生きていく覚悟をしたんだろ? 198 00:23:33,255 --> 00:23:36,425 …はい。 199 00:23:36,425 --> 00:23:43,425 (一平)金のことなら心配するな。 必要だと思った事は何でもやれ。 200 00:23:45,784 --> 00:23:47,803 …はい。 201 00:23:47,803 --> 00:23:52,541 (かの子の すすり泣く声) 202 00:23:52,541 --> 00:23:54,693 (汽笛) 203 00:23:54,693 --> 00:24:14,697 (発車の鐘の音) 204 00:24:14,697 --> 00:24:16,782 太郎! 205 00:24:16,782 --> 00:24:25,774 ♪♪~ 206 00:24:25,774 --> 00:24:30,079 お母さん お父さん 僕 分かったんです。 207 00:24:30,079 --> 00:24:33,849 僕たちは 別れて初めて親子になれる。 208 00:24:33,849 --> 00:24:36,035 それを実感できると。 209 00:24:36,035 --> 00:24:41,040 お父さん お母さんが小説を書けるように→ 210 00:24:41,040 --> 00:24:45,594 これからは お父さんが 支えていってあげて下さい。 211 00:24:45,594 --> 00:24:49,848 今まで お父さんは お母さんを食べてきました。 212 00:24:49,848 --> 00:24:55,487 だから今度は お母さんが お父さんを食べる番です。 213 00:24:55,487 --> 00:24:59,058 分かった そうしよう。 約束するよ。 214 00:24:59,058 --> 00:25:04,046 お母さんのそばには いつだって 私がいる。 安心しなさい。 215 00:25:04,046 --> 00:25:07,146 (汽笛) 216 00:25:16,759 --> 00:25:18,959 お母さん…。 217 00:25:21,614 --> 00:25:24,133 (かの子)太郎…。 お母さん。 218 00:25:24,133 --> 00:25:26,433 太郎。 お母さん…。 219 00:25:29,021 --> 00:25:31,390 太郎。 お母さん。 220 00:25:31,390 --> 00:25:35,544 太郎! 太郎! 221 00:25:35,544 --> 00:25:43,752 太郎! 太郎! 222 00:25:43,752 --> 00:25:45,988 お母さん! 223 00:25:45,988 --> 00:25:49,108 芸術が僕たちを待ってます! 224 00:25:49,108 --> 00:25:53,012 お母さんは 僕の芸術です! 225 00:25:53,012 --> 00:25:55,781 僕の誇りです! 226 00:25:55,781 --> 00:26:16,118 ♪♪~ 227 00:26:16,118 --> 00:26:22,518 (汽笛) 228 00:26:28,080 --> 00:28:01,657 ♪♪~ 229 00:28:01,657 --> 00:28:04,793 太郎さん どう? 調子は。 230 00:28:04,793 --> 00:28:09,364 ああ。 いいよ。 一度 見に来るかい? 231 00:28:09,364 --> 00:28:13,552 いやあ 僕はね なかなか 手が離せなくてね。 232 00:28:13,552 --> 00:28:17,156 一度 うちの若い者を 勉強にやらせるよ。 233 00:28:17,156 --> 00:28:22,177 ああ。 じゃあ 待ってるよ。 234 00:28:22,177 --> 00:28:24,177 (電話を切る音) 235 00:28:39,728 --> 00:28:43,528 (谷村武彦)倉田君たち ちょっと。 (倉田たち)はい。 236 00:28:45,617 --> 00:28:48,120 君たちには これから 岡本太郎さんの→ 237 00:28:48,120 --> 00:28:50,289 アトリエに行ってもらいたい。→ 238 00:28:50,289 --> 00:28:53,125 太郎さんが何を作っているかを 見てくればいいんだよ。 239 00:28:53,125 --> 00:28:55,525 (3人)はい。 240 00:29:01,533 --> 00:29:03,833 (倉田清作)ここですね。 241 00:29:05,487 --> 00:29:07,523 お忙しいところ すいません。 いえいえいえ。 242 00:29:07,523 --> 00:29:11,660 こちらのドアから お入り下さい。 243 00:29:11,660 --> 00:29:13,962 失礼します。 244 00:29:13,962 --> 00:29:17,182 わあ~っ! わあ~っ! 245 00:29:17,182 --> 00:29:20,085 わあ~っ! 246 00:29:20,085 --> 00:29:24,356 これでもう君たちは 何を見ても 大概驚かない。 247 00:29:24,356 --> 00:29:28,560 もしこの先 驚いたら それは感動だよ。 248 00:29:28,560 --> 00:29:31,360 どうぞ。 249 00:29:38,620 --> 00:29:44,493 どうだ? これが テーマだ。 驚いたか? 250 00:29:44,493 --> 00:29:48,664 何ですか これは? それだよ。 それでいいんだよ。 251 00:29:48,664 --> 00:29:52,784 誰もが「何だ これは?」と驚き 感動するものでなければならない。 252 00:29:52,784 --> 00:29:55,087 感動はしていません。 でも 驚いたじゃないか。 253 00:29:55,087 --> 00:29:57,589 驚きましたが…。 254 00:29:57,589 --> 00:30:02,189 ただ これは何かと思って。 255 00:30:05,430 --> 00:30:09,818 これを芸術だと思うかい? 256 00:30:09,818 --> 00:30:13,422 僕には分かりません。 それでいいんだよ。 257 00:30:13,422 --> 00:30:17,242 これは芸術だからという 分かり方が 一番卑しいんだ。 258 00:30:17,242 --> 00:30:20,229 芸術に頭を下げるなんて 滑稽な事だよ。 259 00:30:20,229 --> 00:30:24,516 真の芸術は 芸術であってはならない。 260 00:30:24,516 --> 00:30:28,887 それでは 真の芸術家は 芸術家で あってはならないんですか? 261 00:30:28,887 --> 00:30:33,387 当たり前だ! 真の人間でなければならない。 262 00:30:37,629 --> 00:30:39,829 (砲声) 263 00:30:42,634 --> 00:30:50,634 <ヨーロッパでは 一人のファシストが 猛威を奮い始めていた> 264 00:30:54,062 --> 00:31:01,053 <パリでは ファシズムに対抗する集会が 開かれるようになった> 265 00:31:01,053 --> 00:31:13,553 ♪♪~ 266 00:31:43,412 --> 00:31:49,512 < そんな時 私は 思想家のジョルジュ・バタイユと出会った> 267 00:33:04,826 --> 00:33:08,947 <バタイユに出会った よくとし パリで万博が開かれる。→ 268 00:33:08,947 --> 00:33:16,021 ピカソは スペイン内戦に異を唱える 「ゲルニカ」を発表した。→ 269 00:33:16,021 --> 00:33:22,911 僕は パリ大学で 民俗学を学び始めた> 270 00:33:22,911 --> 00:33:24,930 (かの子の声)太郎。 271 00:33:24,930 --> 00:33:38,230 ♪♪~ 272 00:33:40,779 --> 00:33:44,282 どうだ? いいだろう? 273 00:33:44,282 --> 00:33:46,885 (栗原智也)これは 何を意味してるんですか? 274 00:33:46,885 --> 00:33:49,521 意味なんかないよ。 あったら駄目なんだ。 275 00:33:49,521 --> 00:33:52,190 まるで古代の人間が作ったんじゃ ないかというものを→ 276 00:33:52,190 --> 00:33:54,376 作る事に意味があるんだ。 277 00:33:54,376 --> 00:33:59,076 太郎さん これは シンボルゾーンには どうして? 置けないよ。 278 00:34:01,650 --> 00:34:05,687 大屋根に ぶつかってしまうもの。 279 00:34:05,687 --> 00:34:08,987 おい。 皆さん どうぞこちらへ。 280 00:34:20,836 --> 00:34:23,421 どうだ? 281 00:34:23,421 --> 00:34:26,358 いいだろう? 282 00:34:26,358 --> 00:34:34,399 ♪♪~ 283 00:34:34,399 --> 00:34:36,499 大屋根を壊す気か? 284 00:34:38,236 --> 00:34:41,556 我々が積み上げてきたプランは 一体どうなるんだ? 285 00:34:41,556 --> 00:34:44,159 第一 ここは 会場の入り口だ。 286 00:34:44,159 --> 00:34:46,444 メインゲートから続く広場だよ 太郎さん。 287 00:34:46,444 --> 00:34:48,530 そこに こんなバカでかいものを 置いて どうするんだ? 288 00:34:48,530 --> 00:34:52,617 壊すんじゃない 調和だよ。 289 00:34:52,617 --> 00:34:55,687 君のモダニズムと 僕のベラボーが ぶつかり合う事で→ 290 00:34:55,687 --> 00:34:57,689 お互いが生きてくるんだ。 291 00:34:57,689 --> 00:35:00,492 引き裂かれる力が 強ければ強いほど→ 292 00:35:00,492 --> 00:35:05,530 逆に お互いが強く輝くんだよ。 293 00:35:05,530 --> 00:35:09,885 この塔は テーマ館でもあるんだよ。 人々は この中に入れるんだ。 294 00:35:09,885 --> 00:35:15,290 人の流れを スムーズにする空間でもあるわけだ。 295 00:35:15,290 --> 00:35:19,694 その線で考え直してくれないか? 296 00:35:19,694 --> 00:35:22,994 この塔は置いていくから。 297 00:35:26,852 --> 00:35:29,852 じゃあ また。 298 00:35:33,225 --> 00:35:35,825 では 失礼いたします。 299 00:35:40,782 --> 00:35:43,985 いいか この太郎の塔には 絶対に触るなよ。 300 00:35:43,985 --> 00:35:50,225 ほうっておくんだ。 いいな? (倉田たち)はい。 301 00:35:50,225 --> 00:36:51,425 ♪♪~ 302 00:37:45,256 --> 00:37:48,510 先生! 303 00:37:48,510 --> 00:37:54,065 それは… すいません。 勝手に書きました。 304 00:37:54,065 --> 00:37:56,265 (丹下)なぜ書いた? 305 00:37:59,421 --> 00:38:04,442 先生 こうなったら 言ってしまいますが→ 306 00:38:04,442 --> 00:38:09,481 あの大屋根には 何か足りないと思っていました。 307 00:38:09,481 --> 00:38:15,720 構造体としては すばらしいですが 祭りの会場としては何だか…。 308 00:38:15,720 --> 00:38:20,892 遊びに欠けるというか…。 309 00:38:20,892 --> 00:38:27,148 この塔の模型だけ見た時は あまり感心しませんでしたが→ 310 00:38:27,148 --> 00:38:29,918 この大屋根と合わさった時には→ 311 00:38:29,918 --> 00:38:35,256 ものを作る人間の本能を 刺激されたというか…。 312 00:38:35,256 --> 00:38:37,256 心が躍りました! 313 00:38:41,296 --> 00:38:44,796 それでは なぜ捨てた? 314 00:38:49,020 --> 00:38:51,920 (丹下) 最後まで完成させなさい。 315 00:38:54,092 --> 00:39:01,716 私が ゴミ箱をあさるのは 君たちが捨てたものの中に→ 316 00:39:01,716 --> 00:39:06,321 大いなる可能性が 埋まっているかもしれないからだ。 317 00:39:06,321 --> 00:39:09,257 それに気づけなくなるようで あれば→ 318 00:39:09,257 --> 00:39:12,757 私自身に可能性がないという事だ。 319 00:39:16,731 --> 00:39:19,231 すいませんでした。 320 00:39:27,742 --> 00:39:32,042 先生 ありがとうございます! 321 00:39:45,860 --> 00:39:49,714 [TEL](丹下) 太郎さん どう? 調子は。 322 00:39:49,714 --> 00:39:56,354 うん いいよ。 そっちはどうだい? 323 00:39:56,354 --> 00:40:01,326 悪くはないよ。 324 00:40:01,326 --> 00:40:03,326 太郎さん。 325 00:40:07,348 --> 00:40:11,786 私は これまで芸術というものは→ 326 00:40:11,786 --> 00:40:17,692 建築の中にしか存在しえないもの と思ってきたんだよ。 327 00:40:17,692 --> 00:40:26,451 正直に言えば 建築家が芸術家を 食うものだと思ってきた。 328 00:40:26,451 --> 00:40:33,174 それが 食い破られるとは 思わなかったよ。 329 00:40:33,174 --> 00:40:35,660 [TEL]あんたが気に入らないのは 分かってたよ。→ 330 00:40:35,660 --> 00:40:41,866 分かっててやったんだ。 謝らないけどね。 331 00:40:41,866 --> 00:40:44,819 言っておくが 太郎さん→ 332 00:40:44,819 --> 00:40:49,724 あの大屋根に あんな大きな穴を 開けるというのは→ 333 00:40:49,724 --> 00:40:55,496 構造上 とても危険な事なんだよ。 334 00:40:55,496 --> 00:40:59,968 [TEL]だから俺みたいなやつにしか 思いつけなかったろう? 335 00:40:59,968 --> 00:41:04,789 うん。 336 00:41:04,789 --> 00:41:10,195 だから… 太郎さんじゃなきゃ 駄目だったんだ。 337 00:41:10,195 --> 00:41:28,780 ♪♪~ 338 00:41:28,780 --> 00:41:33,902 [TEL]やっぱり食われたのは俺だろ? 339 00:41:33,902 --> 00:41:49,002 ♪♪~ 340 00:41:50,852 --> 00:41:55,623 敏子さん 丹下さんが シンボルゾーンの 設計変更 受け入れてくれました。 341 00:41:55,623 --> 00:41:58,910 大屋根に穴を開ける方向で 着手すると 報告がありました。 342 00:41:58,910 --> 00:42:01,029 そう。 343 00:42:01,029 --> 00:42:04,582 では早速 私は基本構想の 原稿をまとめます。 はい。 344 00:42:04,582 --> 00:42:13,057 ♪♪~(ピアノ) 345 00:42:13,057 --> 00:42:17,862 あの… 聞いてもいいですか? うん? 346 00:42:17,862 --> 00:42:20,682 もしかして 太郎さんの原稿は全部→ 347 00:42:20,682 --> 00:42:23,418 敏子さんが お書きになってるんですか? 348 00:42:23,418 --> 00:42:27,956 私は秘書として 先生の言葉を記録しているだけよ。 349 00:42:27,956 --> 00:42:31,893 だけど 文章にまとめているのも 敏子さんなんでしょ? 350 00:42:31,893 --> 00:42:36,898 あなた 岡本かの子の小説 読んだ事ある? 351 00:42:36,898 --> 00:42:39,600 ああいや… そんなには。 352 00:42:39,600 --> 00:42:42,553 あれは 一平さんと二人で 書いてるんじゃないかって→ 353 00:42:42,553 --> 00:42:45,623 私は 思ってるのよ。 354 00:42:45,623 --> 00:42:49,994 それを先生に聞いたら そんな事は どっちだって関係ないって。 355 00:42:49,994 --> 00:42:55,994 どっちが書いたにしろ それは 岡本かの子に違いないんだって。 356 00:43:10,598 --> 00:43:19,624 (太郎が彫刻を削る音) 357 00:43:19,624 --> 00:43:30,318 ♪♪~ 358 00:43:30,318 --> 00:43:35,990 これ ちょっと直してみたよ。 読んでみて。 359 00:43:35,990 --> 00:43:55,426 ♪♪~ 360 00:43:55,426 --> 00:43:59,447 どうした? 361 00:43:59,447 --> 00:44:07,847 この頃 あの子に会いたくなると… 頭痛がするのよ。 362 00:44:09,557 --> 00:44:14,962 俺に甘えるなって あいつが怒ってるんだろ。 363 00:44:14,962 --> 00:44:18,483 まあ 憎らしい。 364 00:44:18,483 --> 00:44:27,783 ♪♪~ 365 00:44:36,617 --> 00:44:41,122 < それは ジョルジュ・バタイユが主宰する 秘密結社→ 366 00:44:41,122 --> 00:44:44,422 アセファルからの招待状だった> 367 00:45:29,487 --> 00:45:37,061 <それは「死を前にした歓喜」という 神秘思想の儀式だった> 368 00:45:37,061 --> 00:46:26,227 ♪♪~ 369 00:46:26,227 --> 00:46:35,853 (かの子)太郎 お前は孤独に 自分の芸術に没頭してるんだね。→ 370 00:46:35,853 --> 00:46:40,553 芸術家の血を流しているんだね。 371 00:46:46,998 --> 00:46:54,755  心の声 (かの子)太郎 お前も今 学んでいる事を 私もパリにいて→ 372 00:46:54,755 --> 00:47:01,229 一緒に学びえたら どんな すばらしい小説が書けるかと→ 373 00:47:01,229 --> 00:47:05,883 うらやましく思えます。→ 374 00:47:05,883 --> 00:47:12,506 たくさん たくさん お前の歌ができるよ。→ 375 00:47:12,506 --> 00:47:17,194 お前の事ばかり思っているよ。 376 00:47:17,194 --> 00:47:42,587 ♪♪~ 377 00:47:42,587 --> 00:47:49,787 (かの子の うめき声) 378 00:47:53,080 --> 00:47:59,987 (柱時計の音) 379 00:47:59,987 --> 00:48:02,187 太郎…。 380 00:49:01,098 --> 00:49:45,559 ♪♪~ 381 00:49:45,559 --> 00:49:48,579 (かの子の声) 不遇を恐れてはいけないわ。→ 382 00:49:48,579 --> 00:49:53,879 孤独を恐れては 本当に欲しいものに手が届かない。 383 00:49:55,786 --> 00:49:57,786 かの子…。 384 00:49:59,924 --> 00:50:03,027 かの子…。 385 00:50:03,027 --> 00:50:05,327 かの子! 386 00:50:10,000 --> 00:50:15,356 (かの子の声)お前の絵を 最初に認めるのは→ 387 00:50:15,356 --> 00:50:18,959 お前しかないんだよ。→ 388 00:50:18,959 --> 00:50:23,864 人の評価に 自分を委ねては駄目! 389 00:50:23,864 --> 00:50:52,409 ♪♪~ 390 00:50:52,409 --> 00:50:56,413 (かの子の声)あなたの 迷っている事は よく分かる。→ 391 00:50:56,413 --> 00:51:03,254 だけど あなたは やっぱり 絵描きになりなさい!→ 392 00:51:03,254 --> 00:51:09,810 他の自分に絶望して 絵に専念なさい! 393 00:51:09,810 --> 00:51:24,810 ♪♪~ 394 00:51:58,826 --> 00:52:27,726 (鐘の音) 395 00:52:32,343 --> 00:52:39,643 <やがて僕は この国に ベラボーなものを建てる> 396 00:53:16,587 --> 00:53:27,781 ♪♪~(「水に流して」) 397 00:53:27,781 --> 00:54:26,881 ♪♪~ 398 00:55:41,949 --> 00:55:45,619 異変が起きたのは 1月9日。 399 00:55:45,619 --> 00:55:50,319 追跡チームは 現場に向かいました。