1 00:00:33,477 --> 00:00:36,747 (産婆)息んで! はい! (女)ああっ! 2 00:00:36,747 --> 00:00:40,735 (産婆)はい もう一回! はい! (女)ああっ! 3 00:00:40,735 --> 00:00:43,354 (産婆)はい 息む! はい! (女)ああっ! 4 00:00:43,354 --> 00:00:48,125 ♪♪~ 5 00:00:48,125 --> 00:00:52,246 (ユタの祈願の声) 6 00:00:52,246 --> 00:00:55,382 ♪♪~ 7 00:00:55,382 --> 00:01:00,521 (ユタの祈願の声) 8 00:01:00,521 --> 00:01:09,113 ♪♪~ 9 00:01:09,113 --> 00:01:11,215 (産婆)こんな嵐の日に 産まれるなんて→ 10 00:01:11,215 --> 00:01:13,651 どんな運命の子なんだい?→ 11 00:01:13,651 --> 00:01:17,438 逆子だよ。 たとえ 産まれても→ 12 00:01:17,438 --> 00:01:20,641 母親を知らない子に なるかもしれないね。 13 00:01:20,641 --> 00:01:28,132 ♪♪~ 14 00:01:28,132 --> 00:01:30,151 ああっ! 15 00:01:30,151 --> 00:01:35,039 ♪♪~ 16 00:01:35,039 --> 00:01:37,074 (ユタ)龍が!→ 17 00:01:37,074 --> 00:01:41,061 王宮を逃げ出した龍達が 交尾をしている。 18 00:01:41,061 --> 00:01:43,047 何 世迷い言 言ってるんだい?!→ 19 00:01:43,047 --> 00:01:47,017 産湯が冷めてしまっているよ! もう一度 温め直しておくれ! 20 00:01:47,017 --> 00:01:52,039 (ユタ)産ませるな! その子を 産ませたら この世が乱れる。 21 00:01:52,039 --> 00:01:54,041 大変な事になる! 22 00:01:54,041 --> 00:01:56,076 (産婆)産ませるのが 私の仕事さ。 23 00:01:56,076 --> 00:01:58,312 ああっ!→ 24 00:01:58,312 --> 00:02:05,319 ああっ! 25 00:02:05,319 --> 00:02:08,806 おっ! おっ! 26 00:02:08,806 --> 00:02:12,493 おおっ! 27 00:02:12,493 --> 00:02:16,063 何してるんだい?! ああっ!→ 28 00:02:16,063 --> 00:02:18,315 ≪ああっ! 29 00:02:18,315 --> 00:02:23,704 ♪♪~ 30 00:02:23,704 --> 00:02:28,576 (孫嗣志)「孫寧温」。 我が息子よ。 31 00:02:28,576 --> 00:02:33,976 孫氏再興の祖とならん。 32 00:02:36,350 --> 00:02:40,020 ≪(赤子の泣き声) 33 00:02:40,020 --> 00:02:42,039 産まれたか。 34 00:02:42,039 --> 00:02:55,486 ♪♪~ 35 00:02:55,486 --> 00:02:59,506 男だな? 男の子だろうな? 36 00:02:59,506 --> 00:03:06,547 なんてきれいな赤ん坊だろう。 美らカーギーの女の子さ。 37 00:03:06,547 --> 00:03:58,147 ♪♪~ 38 00:04:18,235 --> 00:04:30,030 (真鶴の中国語での読み声) 39 00:04:30,030 --> 00:04:36,120 (浅倉雅博)「いぼでぃうる太陽や 我肝あかあかと→ 40 00:04:36,120 --> 00:04:42,820 吹ちすゆる風や 無蔵が匂い」。 41 00:04:45,612 --> 00:04:50,000 見事な発音だな。 そなた 清国の者か? 42 00:04:50,000 --> 00:04:53,020 (寧温)いえ 琉球の者です。 43 00:04:53,020 --> 00:04:55,389 そちらは 見事な琉歌ですね。 44 00:04:55,389 --> 00:04:58,042 そなた その年で 琉歌まで たしなむのか? 45 00:04:58,042 --> 00:05:00,210 好きなだけです。 46 00:05:00,210 --> 00:05:05,316 「つぼみのような太陽」とは 夜明けの事ですか? 47 00:05:05,316 --> 00:05:09,253 そなたの事だ。 そなたを見て 詠んだのだ。 48 00:05:09,253 --> 00:05:11,972 ♪♪~ 49 00:05:11,972 --> 00:05:15,576 私は 昨夜 薩摩から琉球に着いたばかりだ。 50 00:05:15,576 --> 00:05:19,513 御仮屋に来た浅倉雅博と申す。 51 00:05:19,513 --> 00:05:22,116 薩摩…。 52 00:05:22,116 --> 00:05:24,418 いかがした? 薩摩のお役人が→ 53 00:05:24,418 --> 00:05:27,504 なぜ 刀を持っていないのです? 54 00:05:27,504 --> 00:05:32,009 我が藩は この国が 武器を持つ事を禁じておる。 55 00:05:32,009 --> 00:05:36,397 それなのに なぜ 我らだけが持たねばならん?! 56 00:05:36,397 --> 00:05:39,850 いや そうは言っても ふだんは持つ。 57 00:05:39,850 --> 00:05:43,103 今は 持ってないだけだ。 58 00:05:43,103 --> 00:05:49,209 私は ただ この琉球の美しい 空と海に 挨拶がしたかったのだ。 59 00:05:49,209 --> 00:05:52,613 ご無礼を。 私は 無知ゆえ→ 60 00:05:52,613 --> 00:05:55,482 何事にも すぐに 恐れを抱きます。 61 00:05:55,482 --> 00:05:59,970 いや そなたが無知とは思えぬが。 62 00:05:59,970 --> 00:06:02,239 なぜ こんな所で 「孟子」を読んでいた? 63 00:06:02,239 --> 00:06:05,676 女は 堂々と学ぶ事が 許されないからです。 64 00:06:05,676 --> 00:06:09,580 学問が好きなんだな。 はい。 65 00:06:09,580 --> 00:06:12,916 けど 学問を究めようと思えば→ 66 00:06:12,916 --> 00:06:16,587 女に生まれて 一つもよい事はありません。 67 00:06:16,587 --> 00:06:20,457 ♪♪~ 68 00:06:20,457 --> 00:06:23,077 名は 何と言う? 69 00:06:23,077 --> 00:06:25,112 真鶴と申します。 70 00:06:25,112 --> 00:06:28,749 真鶴か。 71 00:06:28,749 --> 00:06:32,369 真鶴。 72 00:06:32,369 --> 00:06:37,875 私にとっては そなたが 女である事は 幸運であった。 73 00:06:37,875 --> 00:06:41,645 美しいのは 空と海だけではないようだ。 74 00:06:41,645 --> 00:06:45,445 おかげで 一目で この琉球が 好きになれた。 75 00:06:47,468 --> 00:06:50,587 これを つぼみのような真鶴が 受け取ってくれたら→ 76 00:06:50,587 --> 00:06:57,811 私は もはや この地に 根を生やしたも同じだ。 さあ。 77 00:06:57,811 --> 00:07:24,538 ♪♪~ 78 00:07:24,538 --> 00:07:28,375 仕出し係の者です。 申しつかった ものを お届けに上がりました。 79 00:07:28,375 --> 00:07:31,578 お通し願います。 80 00:07:31,578 --> 00:07:33,578 (番人)通れ。 81 00:07:36,350 --> 00:07:38,650 (ベッテルハイム)真鶴。 イエス。 82 00:07:55,819 --> 00:07:58,322 いつまで 宣教師の私を→ 83 00:07:58,322 --> 00:08:02,326 仏教の寺に 軟禁しておくつもりなんだ?! 84 00:08:02,326 --> 00:08:06,046 無礼にも 程がある! あなたは 医師でもあるのですから→ 85 00:08:06,046 --> 00:08:09,249 布教ではないと言えば いつでも ここを出られるはずです。 86 00:08:09,249 --> 00:08:12,736 ウソをついて 布教ができるか?! 87 00:08:12,736 --> 00:08:15,472 ウソは 大罪だ。 88 00:08:15,472 --> 00:08:18,842 私は キリスト教を伝来するために→ 89 00:08:18,842 --> 00:08:21,712 はるばる 英国から やって来たのだ。 90 00:08:21,712 --> 00:08:27,651 それなのに 王府は 手伝いに お前のような子供を雇って→ 91 00:08:27,651 --> 00:08:30,451 この私を コケにした! 92 00:08:32,556 --> 00:08:36,076 いや…→ 93 00:08:36,076 --> 00:08:38,645 お前を 悪く言ったのではないぞ。 94 00:08:38,645 --> 00:08:41,682 その真鶴の語学の才能だけが→ 95 00:08:41,682 --> 00:08:47,782 私にとって 唯一の慰めになろうとはな。 96 00:08:49,940 --> 00:08:54,140 また 好きなだけ 本を借りてってよいぞ。 97 00:08:59,416 --> 00:09:05,105 ありがとうございます。 ベッテルハイム師こそ 語学の天才です。 98 00:09:05,105 --> 00:09:07,241 12か国語を操り→ 99 00:09:07,241 --> 00:09:12,112 あっという間に この国の言葉も 覚えてしまいましたね。 100 00:09:12,112 --> 00:09:15,912 怒る時にしか 使ってないけどな。 101 00:09:27,077 --> 00:09:29,413 ≪(嗣志)お前は バカか?!→ 102 00:09:29,413 --> 00:09:33,517 「荘子」も まともに読めんとは 今まで 何を 勉強しておった?! 103 00:09:33,517 --> 00:09:36,069 ≪(孫嗣勇)父上 申し訳ございません。 104 00:09:36,069 --> 00:09:40,907 四書五経の知識もなく 科試に受かると思っておるのか?! 105 00:09:40,907 --> 00:09:46,880 もう一度。 「潜龍用うるなかれとは 陽気潜蔵すればなり」。 106 00:09:46,880 --> 00:09:50,250 これは 何からの引用だ? 107 00:09:50,250 --> 00:09:52,850 (嗣勇)ええと…。 108 00:09:55,973 --> 00:09:59,559 多分 「孟子」です。 109 00:09:59,559 --> 00:10:03,647 愚か者! 「易経」の乾ではないか?! 110 00:10:03,647 --> 00:10:07,968 寺子屋の子供でも 分かる話だ! 111 00:10:07,968 --> 00:10:14,474 父上 どうか お許しを。 着物が 血で汚れてしまいます。 112 00:10:14,474 --> 00:10:22,816 なぜ こんな時に 着物の心配を する?! いまいましい。 113 00:10:22,816 --> 00:10:29,773 いいか? 表に出て 水がめを持って 立っておれ! 114 00:10:29,773 --> 00:10:33,873 「易経」を覚えるまで 離してはならん! 115 00:10:37,314 --> 00:10:40,183 明日までに覚えていなければ→ 116 00:10:40,183 --> 00:10:42,686 お前の着物を 全部 燃やしてやるから! 117 00:10:42,686 --> 00:10:45,038 分かったか?! 118 00:10:45,038 --> 00:10:47,038 はい。 119 00:10:54,581 --> 00:10:57,617 兄上。 120 00:10:57,617 --> 00:11:00,587 真鶴。 121 00:11:00,587 --> 00:11:03,387 また 叱られてしまったよ。 122 00:11:12,883 --> 00:11:16,536 ごめんなさい。 もっと早く これを渡しておけば。 123 00:11:16,536 --> 00:11:20,907 「易経」の読み下しか? 真鶴が書いてくれたのか? 124 00:11:20,907 --> 00:11:23,043 一緒に覚えましょう。 125 00:11:23,043 --> 00:11:29,716 無駄だよ。 僕が 官吏登用試験の 科試に受かるわけがない。 126 00:11:29,716 --> 00:11:34,204 この前 第1次試験の初科を 突破するだけでも→ 127 00:11:34,204 --> 00:11:37,274 30年かかると 先生に言われたよ。 128 00:11:37,274 --> 00:11:41,978 2次試験の再科は 更に その500倍はかかると言われた。 129 00:11:41,978 --> 00:11:47,751 全部で ざっと 1,530年かかる計算だ。 130 00:11:47,751 --> 00:11:51,651 1万5,030年です。 131 00:11:53,640 --> 00:11:58,278 絶対に 無理だよ! 132 00:11:58,278 --> 00:12:01,381 誰かが 王宮に上がらない限り→ 133 00:12:01,381 --> 00:12:05,652 落ちぶれた士族の孫家が 永久に 浮かばれないのは分かるけど→ 134 00:12:05,652 --> 00:12:10,040 父上ですら その夢を かなえる事ができなかったのに→ 135 00:12:10,040 --> 00:12:12,125 僕にできるわけがないよ。 136 00:12:12,125 --> 00:12:14,161 私が手伝いますから! よせ 真鶴! 137 00:12:14,161 --> 00:12:16,379 元はといえば 私のせいです。 138 00:12:16,379 --> 00:12:19,349 なぜだ? 139 00:12:19,349 --> 00:12:22,085 私が 女に生まれたばかりに→ 140 00:12:22,085 --> 00:12:26,039 父上は 兄上を 養子にもらったのです。 141 00:12:26,039 --> 00:12:30,577 母上の命と引き換えに 生まれてきたのに…。 142 00:12:30,577 --> 00:12:35,482 私は 父上に恨まれているのです。 143 00:12:35,482 --> 00:12:41,872 真鶴が 男に生まれれば よかったのにな 本当に。 144 00:12:41,872 --> 00:12:44,608 ♪♪~ 145 00:12:44,608 --> 00:12:49,446 さあ 元気を出して 「易経」を覚えましょう! 146 00:12:49,446 --> 00:12:55,435 ♪♪~ 147 00:12:55,435 --> 00:12:58,405 「君子は 成徳をもって 行いを成し→ 148 00:12:58,405 --> 00:13:01,308 日に これを 行いに見わすべきなり。→ 149 00:13:01,308 --> 00:13:04,110 潜の言たる 隠れて いまだ見られず。→ 150 00:13:04,110 --> 00:13:06,379 行いて いまだ 成らざるなり。→ 151 00:13:06,379 --> 00:13:08,515 ここをもって…」。 すまない 真鶴。 152 00:13:08,515 --> 00:13:10,550 えっ? 153 00:13:10,550 --> 00:13:13,854 もう 駄目だ。 154 00:13:13,854 --> 00:13:15,889 すまない。 155 00:13:15,889 --> 00:13:17,908 兄上! 156 00:13:17,908 --> 00:13:23,213 ♪♪~ 157 00:13:23,213 --> 00:13:25,213 兄上。 158 00:13:27,317 --> 00:13:31,188 孫家の嫡子として あるまじき愚行だ!→ 159 00:13:31,188 --> 00:13:35,542 孫家の恥さらしだ! 家名を汚して 出ていくとは! 160 00:13:35,542 --> 00:13:38,278 こうなったら 盗人として→ 161 00:13:38,278 --> 00:13:41,648 平等所に届け出て 牢にぶち込んでやる! 162 00:13:41,648 --> 00:13:45,101 父上! 兄上を お許し下さい! どけ。 163 00:13:45,101 --> 00:13:47,854 兄上を お助け下さい! 兄上には→ 164 00:13:47,854 --> 00:13:50,407 兄上に ふさわしい生き方が あるはずです! 165 00:13:50,407 --> 00:13:54,377 どうか お許し下さい! 許すわけにはいかんのだ。 166 00:13:54,377 --> 00:13:58,081 嗣勇には 何としても 王宮に 上がってもらわねばならん。 167 00:13:58,081 --> 00:14:00,450 私が 男になります! 168 00:14:00,450 --> 00:14:03,854 私が 父上の期待に 応えてみせます! 169 00:14:03,854 --> 00:14:07,040 お前は バカか! 170 00:14:07,040 --> 00:14:09,776 お前の戯言に つきあってる暇はない! 171 00:14:09,776 --> 00:14:12,876 私を 宦官という事にして下さい! 172 00:14:14,881 --> 00:14:17,918 ♪♪~ 173 00:14:17,918 --> 00:14:20,654 宦官? はい。 174 00:14:20,654 --> 00:14:25,375 清国では 王宮へ上がるために 宦官になる者がいると聞きます。 175 00:14:25,375 --> 00:14:29,446 私を 清国から迎え入れた 養子という事にして下さい。 176 00:14:29,446 --> 00:14:33,246 そうすれば きっと 父上の夢をかなえてみせます。 177 00:14:35,235 --> 00:14:40,707 お前は 自分が 何を言ってるのか 分かっておるのか?! 178 00:14:40,707 --> 00:14:46,663 宦官とは 去勢された男の事だぞ! 女を捨てるというのか?! 179 00:14:46,663 --> 00:14:51,968 そうです! 父上が望むのなら 私は 宦官として生まれ変わり→ 180 00:14:51,968 --> 00:14:55,622 見事 科試を突破してみせます! 181 00:14:55,622 --> 00:14:59,976 そこまでして 嗣勇を助けたいのか?! 182 00:14:59,976 --> 00:15:02,345 自分のためです。 183 00:15:02,345 --> 00:15:04,447 孫家のために…。 184 00:15:04,447 --> 00:15:10,487 いいえ 琉球のために この身を生かしたいのです。 185 00:15:10,487 --> 00:15:13,239 私らしく 生きたいのです! 186 00:15:13,239 --> 00:15:35,879 ♪♪~ 187 00:15:35,879 --> 00:15:46,439 お前は 明日から 孫寧温と名乗れ。 188 00:15:46,439 --> 00:15:57,050 ♪♪~ 189 00:15:57,050 --> 00:16:01,871 その髪を どうにかしてこい。 190 00:16:01,871 --> 00:16:08,011 ♪♪~ 191 00:16:08,011 --> 00:16:10,046 はい。 192 00:16:10,046 --> 00:16:15,546 ♪♪~ 193 00:16:30,800 --> 00:16:35,300  回想  そなたの事だ。 そなたを見て 詠んだのだ。 194 00:16:40,844 --> 00:17:22,944 ♪♪~ 195 00:17:36,349 --> 00:17:40,203 (門番)どこへ行く? 科試を受ける孫寧温です。 196 00:17:40,203 --> 00:17:44,274 本日は 再科を受けに参りました。 お通し願います。 197 00:17:44,274 --> 00:17:48,845 お前が? 年は いくつだ? 18です。 198 00:17:48,845 --> 00:17:52,649 その若さで 1次の初科に 受かったと申すのか? 199 00:17:52,649 --> 00:17:54,717 はい。 (多嘉良善蔵)無礼者。 200 00:17:54,717 --> 00:17:57,554 これで 2次の再科に受かれば お前の首など→ 201 00:17:57,554 --> 00:18:03,610 鼻くそ並みに飛ばす事のできる 評定所筆者になられるお方だぞ。 202 00:18:03,610 --> 00:18:08,548 ハハハ… わしらは 同じ破天塾の者。 よく覚えとけ。 203 00:18:08,548 --> 00:18:12,752 では 寧温 わしらは ここまでだ。 あとは お前1人で行け。 204 00:18:12,752 --> 00:18:15,472 ありがとう 多嘉良のおじさん。 205 00:18:15,472 --> 00:18:18,308 できれば 一緒に受かりたかった。 206 00:18:18,308 --> 00:18:21,911 それを言うな。 わしらが こんなに年を食うほどに→ 207 00:18:21,911 --> 00:18:24,481 科試は難しいという事さ。 208 00:18:24,481 --> 00:18:29,185 お前は その初科に合格した。 自信を持て。 209 00:18:29,185 --> 00:18:31,185 はい。 210 00:18:34,274 --> 00:18:37,610 では 行って参ります。 211 00:18:37,610 --> 00:18:39,679 ちばりよ 寧温。 212 00:18:39,679 --> 00:18:43,349 (男達)ちばりよ! ちばりよ! ちばりよ 寧温! 213 00:18:43,349 --> 00:18:59,782 ♪♪~ 214 00:18:59,782 --> 00:19:03,553 ここが… 首里城。 215 00:19:03,553 --> 00:19:28,511 (聞得大君の祝詞) 216 00:19:28,511 --> 00:19:32,682 ♪♪~ 217 00:19:32,682 --> 00:19:35,468 (聞得大君)龍が…→ 218 00:19:35,468 --> 00:19:37,520 龍が 何かを告げておる。 219 00:19:37,520 --> 00:19:39,889 (尚育王)いかがしました? 聞得大君。→ 220 00:19:39,889 --> 00:19:42,876 今年は 科試の合格者が 出るでありましょうか? 221 00:19:42,876 --> 00:19:45,979 かつて 王宮を逃げ出した 龍の子が→ 222 00:19:45,979 --> 00:19:50,116 地上に現れ 王宮を乱そうとしておる。 223 00:19:50,116 --> 00:19:54,654 ♪♪~ 224 00:19:54,654 --> 00:20:04,998 (鐘の音) 225 00:20:04,998 --> 00:20:13,189  心の声  「唐兵乱甚敷有之…」。 226 00:20:13,189 --> 00:20:16,376  心の声  (喜舎場朝薫)「清国国内の 混乱状態を踏まえつつ→ 227 00:20:16,376 --> 00:20:21,798 今後 我が国が執る 対清政策について 論ぜよ」?→ 228 00:20:21,798 --> 00:20:28,087 それを考えるのは 王府の最高官僚 三司官の務めだろうが。 229 00:20:28,087 --> 00:20:34,310  心の声  今の王府が解けぬ 問題に答えよというのか? 230 00:20:34,310 --> 00:20:39,215 (試験監督)これは 首里天加那志からのご出題である。 231 00:20:39,215 --> 00:20:41,284  心の声  国王様が 自ら? 232 00:20:41,284 --> 00:20:45,571 首里天加那志の仰せに 見事 答えてみせよ。 233 00:20:45,571 --> 00:20:47,974  心の声  「清国との外交 貿易は→ 234 00:20:47,974 --> 00:20:52,378 我が琉球王国の存立を左右する 一大事である。→ 235 00:20:52,378 --> 00:20:56,649 その存続なしに 琉球の将来は ありえない」。 236 00:20:56,649 --> 00:20:59,869  心の声  「しかし 樹木と同じように→ 237 00:20:59,869 --> 00:21:04,607 国も 時が至れば 枯れる という事を知る必要がある」。 238 00:21:04,607 --> 00:21:10,647 ♪♪~ 239 00:21:10,647 --> 00:21:16,569 ガジュマルじゃ。 雷の落ちた ガジュマルを探すのじゃ! 240 00:21:16,569 --> 00:21:18,938  心の声  「薩摩が 王国を解体しないのは→ 241 00:21:18,938 --> 00:21:21,708 清国が 強力な後ろ盾となって→ 242 00:21:21,708 --> 00:21:24,744 琉球を保護しているに ほかならない。→ 243 00:21:24,744 --> 00:21:28,715 断固たる冊封体制の維持が 肝要である」。 244 00:21:28,715 --> 00:21:32,435  心の声  「清国抜きの王国のあり方を 模索すべし。→ 245 00:21:32,435 --> 00:21:37,323 その覚悟が 琉球存続の要諦である」。 246 00:21:37,323 --> 00:21:42,845 何?! 「冊封をやめれ」って まさか そんな答えを書いたのか? 247 00:21:42,845 --> 00:21:45,531 はい。 「はい」って…。 248 00:21:45,531 --> 00:21:49,335 檄文。 国体を揺るがす檄文だぞ。 249 00:21:49,335 --> 00:21:52,438 琉球は 中国の皇帝から→ 250 00:21:52,438 --> 00:21:56,642 王様の位を認めてもらう事で 成り立ってるんだぞ。 251 00:21:56,642 --> 00:21:59,712 いけませんか? (多嘉良)「いけませんか」って…。 252 00:21:59,712 --> 00:22:03,649 (塾生1)寧温 冊封をやめたら 琉球は どうなるんだ? 253 00:22:03,649 --> 00:22:06,219 (塾生2)いやさ 薩摩が 冊封するのか? 254 00:22:06,219 --> 00:22:09,005 薩摩の目的は 琉球の完全支配です。 255 00:22:09,005 --> 00:22:11,040 冊封などしません。 256 00:22:11,040 --> 00:22:14,310 そもそも 冊封という体制は もう 通用しないのです。 257 00:22:14,310 --> 00:22:20,016 それより 西洋の列強は 新しい 体制を 強引に推し進めてきます。 258 00:22:20,016 --> 00:22:23,219 冊封のように 緩やかに 国がつながるのではなく→ 259 00:22:23,219 --> 00:22:26,672 はっきりと 植民地という奴隷国を 生み出すのです! 260 00:22:26,672 --> 00:22:30,910 彼らの戦術は 巧みです。 条約という新しい協定を結び→ 261 00:22:30,910 --> 00:22:33,279 契約を行うのです。 アヘン戦争で→ 262 00:22:33,279 --> 00:22:36,349 香港が 英国領になった経緯を 見ても分かるとおりです! 263 00:22:36,349 --> 00:22:40,403 琉球は たとえ どんなに うまい酒を飲まされようとも→ 264 00:22:40,403 --> 00:22:43,306 奴隷にはならんな。 (塾生)お前は 怪しいぞ。 265 00:22:43,306 --> 00:22:45,975 えっ? 何?! (一同)ハハハ…。 266 00:22:45,975 --> 00:22:48,778 そのための出題であったと 私は思うのです! 267 00:22:48,778 --> 00:22:54,417 それだけ 列強支配か 薩摩支配か この二重の葛藤の中で→ 268 00:22:54,417 --> 00:22:57,053 琉球は 今 揺れている事を 確信したんです! 269 00:22:57,053 --> 00:22:59,505 おっとっと 飲め 飲め 飲め。 今日は 前祝いやさ。→ 270 00:22:59,505 --> 00:23:02,608 今までの苦労を吹き払って 大いに華やかすぞ! 271 00:23:02,608 --> 00:23:06,708 (騒ぐ声) 272 00:23:13,703 --> 00:23:20,543 ♪♪~(三線と指笛) 273 00:23:20,543 --> 00:23:22,862 ♪♪~ 274 00:23:22,862 --> 00:23:24,881 (オバァ)寧温のお父さんも→ 275 00:23:24,881 --> 00:23:28,217 ここへお呼びすれば よかったのに。 276 00:23:28,217 --> 00:23:30,803 まだ 受かってもいないのに。 277 00:23:30,803 --> 00:23:33,122 僕が 科試に受かるまでは→ 278 00:23:33,122 --> 00:23:36,342 父は 僕を 息子とも 認めてはくれないでしょう。 279 00:23:36,342 --> 00:23:41,881 子供は どんなバカでも かわいいもんさぁ。 280 00:23:41,881 --> 00:23:44,650 えっ? 呼びました? 281 00:23:44,650 --> 00:23:46,686 踊け。 282 00:23:46,686 --> 00:23:48,704 お~さい! へい! 283 00:23:48,704 --> 00:23:53,860 あれは 寧温のために はしゃいでいるんじゃないよ。 284 00:23:53,860 --> 00:23:57,246 吹っ切ろうとしているんだよ。 285 00:23:57,246 --> 00:24:03,736 吹っ切る? 善蔵は 今年は 不惑だからね。 286 00:24:03,736 --> 00:24:06,172 ♪♪~ 287 00:24:06,172 --> 00:24:12,595 科試を受けるのも 今年までと 決めていたわけさぁ。 288 00:24:12,595 --> 00:24:16,916 王宮へ上がることも大事だけど→ 289 00:24:16,916 --> 00:24:25,491 家族のために 諦めることも 人生では 大事なことさぁ。 290 00:24:25,491 --> 00:24:31,191 ♪♪~ 291 00:24:37,053 --> 00:24:39,053 孫寧温。 292 00:24:41,407 --> 00:24:43,407 喜舎場朝薫。 293 00:24:45,511 --> 00:24:50,783 ここ3年もの間 科試の合格者は 出ていないけど→ 294 00:24:50,783 --> 00:24:53,553 今年は 君が受かると 確信しているよ。 295 00:24:53,553 --> 00:24:59,976 僕もです。 あなたこそ 必ず受かると 信じています。 296 00:24:59,976 --> 00:25:04,814 第1次の初科では 惜しくも 君に負けてしまったけど→ 297 00:25:04,814 --> 00:25:07,149 おかげで 目標ができたからね。 298 00:25:07,149 --> 00:25:10,286 2次の再科でも 油断をせずに済んだ。 299 00:25:10,286 --> 00:25:14,040 いや 真和志塾の神童 喜舎場朝薫から→ 300 00:25:14,040 --> 00:25:18,744 目標にされるとは 寧温も大したもんだな。 301 00:25:18,744 --> 00:25:24,684 (太鼓の音) 302 00:25:24,684 --> 00:25:30,139 (試験監督)これより 再科の合格者を発表する! 303 00:25:30,139 --> 00:25:33,876 合格者は 2名。 304 00:25:33,876 --> 00:25:36,145 (一同)お~! 305 00:25:36,145 --> 00:25:39,315 (試験監督)その者は 前へ出よ。 306 00:25:39,315 --> 00:25:45,154 ♪♪~ 307 00:25:45,154 --> 00:25:47,156 首席。 308 00:25:47,156 --> 00:25:50,209 ♪♪~ 309 00:25:50,209 --> 00:25:53,813 (試験監督)真和志塾 喜舎場朝薫。 310 00:25:53,813 --> 00:25:58,818 (どよめき) 311 00:25:58,818 --> 00:26:03,739 気を落とすなよ。 次席でも 立派なもんだよ。 312 00:26:03,739 --> 00:26:11,113 僕は 未熟ですね。 やっぱり どこか 悔しいです。 313 00:26:11,113 --> 00:26:16,113 それで いいわけさ。 強がる必要もない。 314 00:26:18,354 --> 00:26:20,373 (試験監督)エヘン! 315 00:26:20,373 --> 00:26:23,276 ♪♪~ 316 00:26:23,276 --> 00:26:25,328 次席。 317 00:26:25,328 --> 00:26:30,182 ♪♪~ 318 00:26:30,182 --> 00:26:34,370 国学訓詁師 儀間親雲上。 319 00:26:34,370 --> 00:26:39,675 ♪♪~ 320 00:26:39,675 --> 00:26:42,278 (塾生)親雲上って あいつは 役人か? 321 00:26:42,278 --> 00:26:46,649 (多嘉良)北京の国士監に 留学していた官生上がりさ。→ 322 00:26:46,649 --> 00:26:49,418 寧温 あっ 寧温! 323 00:26:49,418 --> 00:27:04,718 ♪♪~ 324 00:27:12,074 --> 00:27:14,343 ♪♪~ 325 00:27:14,343 --> 00:27:18,197 父上。 (役人)孫嗣志の息子だな?→ 326 00:27:18,197 --> 00:27:20,216 宦官とは 興味深い。 327 00:27:20,216 --> 00:27:22,251 父上が 何をしたというのですか? 328 00:27:22,251 --> 00:27:24,286 (役人)国家反逆罪だ。 329 00:27:24,286 --> 00:27:26,405 何かの間違いです。 330 00:27:26,405 --> 00:27:28,441 (役人)それらの禁書を 所持していた。 331 00:27:28,441 --> 00:27:30,476 これは? 全てわしのだ! 332 00:27:30,476 --> 00:27:32,912 息子には関係ない! 父上。 333 00:27:32,912 --> 00:27:38,384 そして 何よりの証拠は お前の書いた科試の答えだ。 334 00:27:38,384 --> 00:27:40,553 おい! (役人達)ええいっ! 335 00:27:40,553 --> 00:27:44,106 おい! 寧温は関係ない! 離せ! 336 00:27:44,106 --> 00:27:46,742 (役人)連行しろ! さあ 来い! 337 00:27:46,742 --> 00:27:48,778 父上! 338 00:27:48,778 --> 00:27:54,578 ♪♪~ 339 00:28:00,706 --> 00:28:03,175 父上 大丈夫ですか? 340 00:28:03,175 --> 00:28:08,881 ≪(役人)処罰は 明日 決定される。 国家反逆罪は 重いぞ。→ 341 00:28:08,881 --> 00:28:11,150 今夜は 親子で過ごすがよい。 342 00:28:11,150 --> 00:28:16,288 この世で 最後の夜に なるかもしれんからな。 343 00:28:16,288 --> 00:28:20,543 父上 すみません。 344 00:28:20,543 --> 00:28:23,913 あの本は 私が幼い頃に→ 345 00:28:23,913 --> 00:28:28,217 ベッテルハイム師から 借りたままに なっていた本です。 346 00:28:28,217 --> 00:28:33,472 その事を 白状したのか? 347 00:28:33,472 --> 00:28:36,972 昔の名前を…。 348 00:28:38,978 --> 00:28:42,581 いいえ。 349 00:28:42,581 --> 00:28:50,806 しかし こうなっては もう 何もかも おしまいです。 350 00:28:50,806 --> 00:28:53,776 諦めるな。 351 00:28:53,776 --> 00:28:59,576 お前は 何としても生き延びろ。 352 00:29:02,351 --> 00:29:04,970 科試に落ちたのです。 353 00:29:04,970 --> 00:29:07,973 ♪♪~ 354 00:29:07,973 --> 00:29:12,578 お前の答えが 間違っていたのか? 355 00:29:12,578 --> 00:29:15,678 間違っていたとは 思えません。 356 00:29:17,683 --> 00:29:21,520 なら いい。 357 00:29:21,520 --> 00:29:29,278 お前の才能は 誰よりも…→ 358 00:29:29,278 --> 00:29:33,678 このわしが 信じておる。 359 00:29:36,252 --> 00:29:39,538 父上。 360 00:29:39,538 --> 00:29:42,341 寧温。 361 00:29:42,341 --> 00:29:49,732 なぜ わしが 今まで 王宮に こだわってきたのか→ 362 00:29:49,732 --> 00:29:54,270 それを 教えよう。 363 00:29:54,270 --> 00:29:57,273 ♪♪~ 364 00:29:57,273 --> 00:29:59,675 (尚育王)三司官衆よ。→ 365 00:29:59,675 --> 00:30:04,747 今年の科試は 史上最年少の 合格者を出したそうだな。 366 00:30:04,747 --> 00:30:07,483 (宜野湾)はっ! 真和志塾にて学び→ 367 00:30:07,483 --> 00:30:11,437 神童とうたわれた 喜舎場朝薫なる者にございます。 368 00:30:11,437 --> 00:30:18,944 うん さように頼もしい青年が 王宮に上がる事を喜ばしく思う。 369 00:30:18,944 --> 00:30:23,516 この琉球が 嵐の前触れの中にある事を→ 370 00:30:23,516 --> 00:30:25,534 見事に 読み解いた若者であろう。 371 00:30:25,534 --> 00:30:28,787 (与那原)首里天加那志の おっしゃるとおりでございます。 372 00:30:28,787 --> 00:30:30,840 (座間味)はい。 373 00:30:30,840 --> 00:30:34,276 今年の再科の答案を 全て 持って参れ。 374 00:30:34,276 --> 00:30:37,680 はっ? 余が出した問題だ。 375 00:30:37,680 --> 00:30:42,117 全ての答えに 目を通したい。 376 00:30:42,117 --> 00:30:44,987 まさか…。 377 00:30:44,987 --> 00:30:53,279 そんな…。 我ら 孫一族が 前王朝の末裔? 378 00:30:53,279 --> 00:30:55,965 真実なのだ。 379 00:30:55,965 --> 00:31:00,769 今の王朝は もともと 家臣の家柄。 380 00:31:00,769 --> 00:31:07,543 その昔に 反逆し 本来の王族を追放した。 381 00:31:07,543 --> 00:31:12,047 そして 王族だけに許される→ 382 00:31:12,047 --> 00:31:18,170 「尚」の姓を 勝手に名乗り 即位したのだ。 383 00:31:18,170 --> 00:31:22,841 生き延びた 本来の尚家は 中国へ落ち延び→ 384 00:31:22,841 --> 00:31:28,614 姓を 「孫」と変えて 潜むように生きてきた。 385 00:31:28,614 --> 00:31:33,519 いずれは その子孫が 王宮へ上がり→ 386 00:31:33,519 --> 00:31:41,010 第一尚氏王朝復興を 果たさん事を 悲願とし…。 387 00:31:41,010 --> 00:31:47,616 それが 我が一族の宿命だ。 388 00:31:47,616 --> 00:31:53,772 それで あんなに 科試に こだわっておられたのですか? 389 00:31:53,772 --> 00:32:04,950 寧温 お前は 女であったが 我が一族が待ちわびた逸材だ。 390 00:32:04,950 --> 00:32:08,537 何としても 生き延びろ。 391 00:32:08,537 --> 00:32:12,041 しかし 罪人となっては もう…。 392 00:32:12,041 --> 00:32:14,276 逃げろ! 393 00:32:14,276 --> 00:32:20,115 行方不明の兄 嗣勇を捜せ。 394 00:32:20,115 --> 00:32:30,843 そして お前が 力となって いつか 嗣勇を 王位につかせろ。 395 00:32:30,843 --> 00:32:34,613 そんな事…。 396 00:32:34,613 --> 00:32:42,671 世が世なら お前は 王の守護神 聞得大君になっていたのだ。 397 00:32:42,671 --> 00:32:48,971 ♪♪~ 398 00:32:53,782 --> 00:33:01,173 よ~く見ると お前は 実に 美しい娘だな。 399 00:33:01,173 --> 00:33:04,943 ♪♪~ 400 00:33:04,943 --> 00:33:11,183 それなのに 私は お前に→ 401 00:33:11,183 --> 00:33:16,972 本当の名前すら 付けてやる事をしなかった。 402 00:33:16,972 --> 00:33:21,243 ♪♪~ 403 00:33:21,243 --> 00:33:30,669 3つの時 お前は 自分に 名前がないのに気付き→ 404 00:33:30,669 --> 00:33:37,109 自分で 自分に 名前を付けた。 405 00:33:37,109 --> 00:33:42,609 父上は 私の事を 見てらしたんですか? 406 00:33:45,300 --> 00:33:56,045 娘として お前の美しさを 褒めてやれなかった事を→ 407 00:33:56,045 --> 00:33:59,845 今は 悔やんでおる。 408 00:34:01,850 --> 00:34:03,886 許せ。 409 00:34:03,886 --> 00:34:08,590 ♪♪~ 410 00:34:08,590 --> 00:34:10,626 許してくれ。 411 00:34:10,626 --> 00:34:15,447 ♪♪~ 412 00:34:15,447 --> 00:34:17,483 父上。 413 00:34:17,483 --> 00:34:26,608 ♪♪~ 414 00:34:26,608 --> 00:34:30,729 再科の答案は いかがでございましたか? 415 00:34:30,729 --> 00:34:38,270 うん 全てに目を通したが 余の 意見も 三司官衆と同じである。 416 00:34:38,270 --> 00:34:40,572 合否の選びに 間違いはなかろう。 417 00:34:40,572 --> 00:34:46,478 はっ! では 早速 戴帽式の支度を整えます。 418 00:34:46,478 --> 00:34:52,317 ところで 再科を受けたのは 30人と聞いたが→ 419 00:34:52,317 --> 00:34:55,554 ここには 29の答えしかない。 420 00:34:55,554 --> 00:34:57,573 あと1つは いかがした? 421 00:34:57,573 --> 00:35:00,359 はっ それは…→ 422 00:35:00,359 --> 00:35:04,580 首里天加那志のお目に通すような ものではございません。 423 00:35:04,580 --> 00:35:08,267 余は 全てと言ったはずだ。 すぐ 持って参れ。 424 00:35:08,267 --> 00:35:10,269 (宜野湾)はっ! 425 00:35:10,269 --> 00:35:33,192 ♪♪~ 426 00:35:33,192 --> 00:35:36,011 真鶴! 427 00:35:36,011 --> 00:35:39,281 父上! 428 00:35:39,281 --> 00:35:41,483 父上! 429 00:35:41,483 --> 00:35:44,386  心の声  (嗣志)逃げろ 真鶴。 430 00:35:44,386 --> 00:36:43,879 ♪♪~ 431 00:36:43,879 --> 00:36:47,115 (役人)孫寧温。 432 00:36:47,115 --> 00:36:49,218 王宮へ上がれ。→ 433 00:36:49,218 --> 00:36:51,618 科試に 合格だ。 434 00:36:54,606 --> 00:37:01,179 (宜野湾)「孫寧温 右者の事 主上 御意により→ 435 00:37:01,179 --> 00:37:08,704 このたび 評定所筆者主取に 仰せ下され候事」。 436 00:37:08,704 --> 00:37:29,074 ♪♪~ 437 00:37:29,074 --> 00:37:34,780 孫寧温 そなたの再科の案文 見事であった。 438 00:37:34,780 --> 00:37:38,780 余の目には そなたが首席であったぞ。 439 00:37:40,752 --> 00:37:48,852 父上の事 投獄された事は 全て 余の不徳の致すところである。 440 00:37:50,879 --> 00:37:55,550 首里天加那志のご聖恩に 感謝いたします。 441 00:37:55,550 --> 00:38:00,255 あれを 檄文と見なした三司官衆は 情けない限りだ。 442 00:38:00,255 --> 00:38:03,141 お言葉でございますが 首里天加那志→ 443 00:38:03,141 --> 00:38:08,880 投獄は 聞得大君加那志の ご神託によるものでございます。 444 00:38:08,880 --> 00:38:10,916 やはり 姉上か。 445 00:38:10,916 --> 00:38:18,607 はっ。 なんでも 雷の落下した ガジュマルの木を所有する家の者が→ 446 00:38:18,607 --> 00:38:21,076 国家転覆を企てていると。 447 00:38:21,076 --> 00:38:24,279 愚か者! 信仰は大事であるが→ 448 00:38:24,279 --> 00:38:27,282 神にすがって 国を救える時勢ではない! 449 00:38:27,282 --> 00:38:29,282 (宜野湾)ははっ! 450 00:38:37,876 --> 00:38:40,245 (聞得大君)御物奉行。 (赤嶺)はっ! 451 00:38:40,245 --> 00:38:44,666 最近 巷では 我々 神女の権威が衰え→ 452 00:38:44,666 --> 00:38:48,236 ユタなる異端者が 跋扈しておる。 453 00:38:48,236 --> 00:38:56,845 王国を乱さぬためにも この御殿を 増築して 神の威光を示すのじゃ。 454 00:38:56,845 --> 00:39:00,349 その予算を 必ず そなたが通せ。 455 00:39:00,349 --> 00:39:03,769 (赤嶺)はい。 下がってよい。 456 00:39:03,769 --> 00:39:06,171 あの…。 (聞得大君)分かっておる。 457 00:39:06,171 --> 00:39:08,507 下心は 口にするな。 458 00:39:08,507 --> 00:39:11,209 ここは 聖地ぞ。 459 00:39:11,209 --> 00:39:13,209 ははっ! 460 00:39:17,816 --> 00:39:19,885 (ユタ)早く いたせ! 461 00:39:19,885 --> 00:39:24,339 何の騒ぎじゃ? 何の臭いじゃ? (ノロ)ユタでございます。 462 00:39:24,339 --> 00:39:27,376 ユタなど わらわの前に 連れて参るな。 この目が濁る。 463 00:39:27,376 --> 00:39:29,411 それが 聞得大君加那志。 464 00:39:29,411 --> 00:39:32,381 このユタが 「聞得大君加那志が 偽者である」と→ 465 00:39:32,381 --> 00:39:36,017 町で騒いでおりましたもので 捕らえたのでございます。 466 00:39:36,017 --> 00:39:39,004 なに?! 神じゃ! 467 00:39:39,004 --> 00:39:42,541 神が 偽者と言えば そう告げるしかない。 468 00:39:42,541 --> 00:39:46,928 何を根拠に わらわが 偽者であると申すのじゃ? 469 00:39:46,928 --> 00:39:55,737 聞得大君とは 本来 馬天ノロの 勾玉を持つ者だからでございます。 470 00:39:55,737 --> 00:40:03,378 第一尚氏王朝の聞得大君が 所持していた勾玉にございます。→ 471 00:40:03,378 --> 00:40:06,281 それを お持ちにならなければ→ 472 00:40:06,281 --> 00:40:12,671 聞得大君など ただの飾りにすぎません。 473 00:40:12,671 --> 00:40:17,209 貴様…。 このユタを成敗いたせ! 474 00:40:17,209 --> 00:40:20,745 (男達)はっ! 偽者の聞得大君加那志は→ 475 00:40:20,745 --> 00:40:25,150 近いうち 馬天ノロの勾玉の 持ち主に討たれ→ 476 00:40:25,150 --> 00:40:27,552 王宮を去る事になろう! 477 00:40:27,552 --> 00:40:30,188 待て。 478 00:40:30,188 --> 00:40:33,475 その者は どこに居るのじゃ? 479 00:40:33,475 --> 00:40:38,013 その者は 辰年の生まれ。 480 00:40:38,013 --> 00:40:43,785 王宮を逃げ出した龍達に 見守られて生まれし→ 481 00:40:43,785 --> 00:40:47,906 美らカーギーの女の子。 482 00:40:47,906 --> 00:40:53,912 ♪♪~ 483 00:40:53,912 --> 00:40:59,818 それが 誠かどうか 見て進ぜよう。 484 00:40:59,818 --> 00:41:05,957 ♪♪~ 485 00:41:05,957 --> 00:41:07,976 うっ! 486 00:41:07,976 --> 00:41:11,746 ♪♪~ 487 00:41:11,746 --> 00:41:13,746 誠か…。 488 00:41:15,851 --> 00:41:19,754 辰年の女を 全て捕らえよ! (男達)はっ! 489 00:41:19,754 --> 00:41:26,478 ♪♪~ 490 00:41:26,478 --> 00:41:28,747 もっと 強くだ! 491 00:41:28,747 --> 00:41:33,018 馬天ノロの勾玉の持ち主は 見つかったか? 492 00:41:33,018 --> 00:41:35,337 (上級ノロ)まだにございます。 493 00:41:35,337 --> 00:41:40,609 既に 拷問での死者の数は 10名に達しました。 494 00:41:40,609 --> 00:41:44,779 かまわぬ。 死体は 平等所の役人に引き渡せ。 495 00:41:44,779 --> 00:41:47,716 ですが 罪状は 何と申せば…。 496 00:41:47,716 --> 00:41:51,002 キリシタンという事にいたせば よかろう。 497 00:41:51,002 --> 00:41:55,707 キリシタンならば 処罰されても しかたあるまい。 498 00:41:55,707 --> 00:41:58,607 (雷鳴) 499 00:42:18,513 --> 00:42:20,513 何だ? 500 00:42:28,790 --> 00:42:30,790 寧温! 501 00:42:36,114 --> 00:42:40,919 これは 示現流…。 薩摩だ。 502 00:42:40,919 --> 00:42:43,305 薩摩? 503 00:42:43,305 --> 00:42:45,640 拙者 浅倉雅博と申す。 504 00:42:45,640 --> 00:42:49,227 御仮屋の役人ですか? いかにも。 505 00:42:49,227 --> 00:42:52,347 難破した異国船を見にきたのだ。 506 00:42:52,347 --> 00:42:56,747 ♪♪~ 507 00:43:47,369 --> 00:43:49,487 何と言ってるんだ? 508 00:43:49,487 --> 00:43:52,087 僕も まだ 英語は 完璧には…。 509 00:43:58,246 --> 00:44:00,281 ベッテルハイム師…。 510 00:44:00,281 --> 00:44:02,917 なぜ 幽閉されている宣教師が ここに? 511 00:44:02,917 --> 00:44:06,388 えっ? 琉球王府は 宣教師をかくまっていたのか? 512 00:44:06,388 --> 00:44:08,640 この方は 医者です。 513 00:44:08,640 --> 00:44:12,877 医者として この琉球のために 尽くしてくれています。 514 00:44:12,877 --> 00:44:16,777 ここに居るのも けが人を診るためでしょう。 515 00:44:28,376 --> 00:44:30,376 寧温! 516 00:44:38,753 --> 00:44:45,953 ♪♪~ 517 00:45:24,716 --> 00:45:29,816 孫親雲上 2人だけで 日本語で 話をしたいが よろしいか? 518 00:45:32,006 --> 00:45:34,058 はい。 519 00:45:34,058 --> 00:45:37,695 それにしても 首里城に 宦官が居たとは 驚いた。 520 00:45:37,695 --> 00:45:40,949 話とは 何ですか? 521 00:45:40,949 --> 00:45:46,154 うん 実は あの英国人達を捕らえて→ 522 00:45:46,154 --> 00:45:49,607 奴隷にしろと 在番奉行様に命じられておる。 523 00:45:49,607 --> 00:45:51,876 薩摩の奴隷に? 524 00:45:51,876 --> 00:45:55,013 英国の情報を得るためです。 525 00:45:55,013 --> 00:45:58,713 なぜ それを 私に? 526 00:46:00,902 --> 00:46:05,406 私と違って あなたが 自由に思えたからです。 527 00:46:05,406 --> 00:46:07,441 自由? 528 00:46:07,441 --> 00:46:10,694 身分ではなく 心がです。 529 00:46:10,694 --> 00:46:14,815 その心に 触れてみたくなったのです。 530 00:46:14,815 --> 00:46:23,707 ♪♪~ 531 00:46:23,707 --> 00:46:28,712 ところで 孫親雲上は 琉歌は たしなまれますか? 532 00:46:28,712 --> 00:46:31,348 私は 好んでおります。 533 00:46:31,348 --> 00:46:33,984 初めて この琉球にやってきた時→ 534 00:46:33,984 --> 00:46:38,038 那覇港の 三重城で 1人の女の子と出会い→ 535 00:46:38,038 --> 00:46:41,041 ますます 好きになりました。 536 00:46:41,041 --> 00:46:46,614 忘れもしない。 その子は 漢文を 見事に発音し→ 537 00:46:46,614 --> 00:46:52,336 女は 堂々と勉強できないからと 隠れて「孟子」を読んでいた。 538 00:46:52,336 --> 00:46:55,339 つぼみのようだった あの子も→ 539 00:46:55,339 --> 00:46:59,009 今では 満開の花を 咲かせている事でしょう。 540 00:46:59,009 --> 00:47:02,963 ♪♪~ 541 00:47:02,963 --> 00:47:05,883 その子の名は…。 失礼。 542 00:47:05,883 --> 00:47:12,039 ♪♪~ 543 00:47:12,039 --> 00:47:16,710 どうか なされたか? 来てはなりませぬ! 544 00:47:16,710 --> 00:47:20,080 けがでも なされたか? 何ともありません! 545 00:47:20,080 --> 00:47:23,884 行って下さい。 行って! 546 00:47:23,884 --> 00:47:50,778 ♪♪~ 547 00:47:50,778 --> 00:47:54,281 忘れてた。 548 00:47:54,281 --> 00:47:57,635 真鶴が まだ 生きてた事を…。 549 00:47:57,635 --> 00:48:01,438 ♪♪~ 550 00:48:01,438 --> 00:48:05,759 それで 薩摩は 何と言ってきている? 551 00:48:05,759 --> 00:48:10,748 首里天加那志 薩摩は 英国船を拿捕し→ 552 00:48:10,748 --> 00:48:15,269 船員を 奴隷にせよと 主張しております。 553 00:48:15,269 --> 00:48:17,738 薩摩のやり方は いつも こうだ。 554 00:48:17,738 --> 00:48:22,509 利益だけを横取りし 迫害の汚名は 琉球に着せるつもりなんだ。 555 00:48:22,509 --> 00:48:28,115 首里天加那志 さような事をしては 清国が黙っておりますまい。 556 00:48:28,115 --> 00:48:31,902 では 清国は 何と 主張するであろう? 557 00:48:31,902 --> 00:48:37,908 それは 当然 英国船の乗員を 処刑せよと主張して参りましょう。 558 00:48:37,908 --> 00:48:40,144 アヘン戦争での事を思いますれば。 559 00:48:40,144 --> 00:48:44,048 それでは 琉球が 清国の奴隷みたいではないか?! 560 00:48:44,048 --> 00:48:47,751 冊封を 何と心得る?! そなたこそ 薩摩の奴隷か?! 561 00:48:47,751 --> 00:48:51,505 (座喜味)まあまあ 静かにしなさい。 562 00:48:51,505 --> 00:48:58,505 次に 現地を視察した 評定所筆者主取の主張を申せ。 563 00:49:00,614 --> 00:49:06,503 首里天加那志 漂流民の保護は 海洋国の責務です。 564 00:49:06,503 --> 00:49:10,774 たとえ 同盟国でなくとも 品格のある処遇をするのが→ 565 00:49:10,774 --> 00:49:13,610 琉球の示す 人徳の道であると心得ます。 566 00:49:13,610 --> 00:49:16,096 (与那原)至極 もっとも。 567 00:49:16,096 --> 00:49:20,167 しかし 道徳と外交は 違うのだ。 568 00:49:20,167 --> 00:49:25,606 何が 外交上の得策であるかを 考えるのが 我らの使命だ。 569 00:49:25,606 --> 00:49:29,243 (宜野湾)よいか? あと2か月もしないうちに→ 570 00:49:29,243 --> 00:49:32,880 清国から 冊封のご使者が やって来られるのだ。 571 00:49:32,880 --> 00:49:35,616 英国人の顔を拝ませるのか? 572 00:49:35,616 --> 00:49:40,220 その清国ですら かなわなかった 相手を 敵にするのですか? 573 00:49:40,220 --> 00:49:42,773 もし 漂流民を殺したりすれば→ 574 00:49:42,773 --> 00:49:47,244 英国に 琉球を攻め入る口実を 与えかねません。 575 00:49:47,244 --> 00:49:52,583 琉球が イギリスの奴隷国になっても よいのですか? 576 00:49:52,583 --> 00:49:58,405 そうなった時に 清国や薩摩が 助けてくれるとは思えません。 577 00:49:58,405 --> 00:50:03,477 我々は あくまで 独立国としての 対応を考えるべきです。 578 00:50:03,477 --> 00:50:06,046 (座喜味)「2国とも切れ」と いう事か? 579 00:50:06,046 --> 00:50:10,367 (与那原)さすがに 玉無しの言う事は違うな。 580 00:50:10,367 --> 00:50:15,205 (宜野湾)貴様は やはり 国家反逆者だ。 581 00:50:15,205 --> 00:50:18,842 (尚育王)寧温の言うとおり! 582 00:50:18,842 --> 00:50:22,112 独立国として 漂流民の命を→ 583 00:50:22,112 --> 00:50:25,716 政治の駆け引きに使う事は 許されない。 584 00:50:25,716 --> 00:50:27,716 ♪♪~ 585 00:50:29,970 --> 00:50:36,870 ♪♪~ 586 00:51:07,141 --> 00:51:10,778 ♪♪~ 587 00:51:10,778 --> 00:51:13,046 ちょっと 長くないか? 588 00:51:13,046 --> 00:51:27,828 ♪♪~ 589 00:51:27,828 --> 00:51:37,528 (清国大使の詔勅の朗読) 590 00:51:41,875 --> 00:51:51,885 ♪♪~ 591 00:51:51,885 --> 00:51:59,485 ♪♪~ 592 00:52:02,062 --> 00:52:04,281 ♪♪~ 593 00:52:04,281 --> 00:52:14,525 ♪♪~ 594 00:52:14,525 --> 00:52:16,543 (清国役人の号令) 595 00:52:16,543 --> 00:52:26,153 ♪♪~ 596 00:52:26,153 --> 00:52:28,171 (清国役人の号令) 597 00:52:28,171 --> 00:52:33,076 ♪♪~ 598 00:52:33,076 --> 00:52:35,279 (号令) 599 00:52:35,279 --> 00:53:45,432 ♪♪~ 600 00:53:45,432 --> 00:53:47,551 兄上。 601 00:53:47,551 --> 00:53:50,237  回想  「君子は 成徳をもって 行いを成し…」。 602 00:53:50,237 --> 00:53:52,639 すまない! 兄上! 603 00:53:52,639 --> 00:54:00,839 ♪♪~ 604 00:54:02,883 --> 00:54:07,004 寧温 そなたに 頼みたい事がある。 605 00:54:07,004 --> 00:54:11,241 これは そなたにしか できぬ事だ。 606 00:54:11,241 --> 00:54:13,276 何なりと。 607 00:54:13,276 --> 00:54:15,562 そなたも知ってのとおり→ 608 00:54:15,562 --> 00:54:19,249 王府の財政は とっくの昔に 破綻している。→ 609 00:54:19,249 --> 00:54:24,071 冊封使様ご一行 500名 半年間の滞在費も→ 610 00:54:24,071 --> 00:54:28,625 薩摩からの借入金で 辛うじて賄っている。 611 00:54:28,625 --> 00:54:30,711 はい。 612 00:54:30,711 --> 00:54:36,483 余は 役人達の俸禄を下げた。 だが 不思議な事に→ 613 00:54:36,483 --> 00:54:39,302 一部の役人達の暮らしぶりは→ 614 00:54:39,302 --> 00:54:42,906 以前よりも 豊かになっているのだ。 615 00:54:42,906 --> 00:54:47,978 この金が どこから流れているかを 調べてもらいたい。 616 00:54:47,978 --> 00:54:50,764 畏れながら 首里天加那志→ 617 00:54:50,764 --> 00:54:56,970 それは 財務を扱う 御物奉行に任せるべきかと。 618 00:54:56,970 --> 00:55:01,575 「そなたにしか できぬ」と 言ったであろう? 619 00:55:01,575 --> 00:55:05,846 どうやら その裏金は 御内原をすり抜けて→ 620 00:55:05,846 --> 00:55:09,983 どこかへ消えていくようだ。 621 00:55:09,983 --> 00:55:12,019 御内原? 622 00:55:12,019 --> 00:55:44,751 ♪♪~ 623 00:55:44,751 --> 00:55:46,770 (大勢頭部)止まれ。→ 624 00:55:46,770 --> 00:55:48,770 名乗れ。 625 00:55:50,841 --> 00:55:58,148 私は 評定所筆者主取の 孫寧温でございます。 626 00:55:58,148 --> 00:56:05,272 (大勢頭部)用がある時は 表の鈴を鳴らすのだ。 627 00:56:05,272 --> 00:56:08,942 さような事も 知らぬのか? 628 00:56:08,942 --> 00:56:13,280 表の人間は 御内原には入れぬ。 629 00:56:13,280 --> 00:56:15,649 入れないのは 男です。 630 00:56:15,649 --> 00:56:18,285 私は 宦官です。 (どよめき) 631 00:56:18,285 --> 00:56:22,355 清国の紫禁城でも 宦官は 後宮に入れるはず。 632 00:56:22,355 --> 00:56:26,576 それとも 清国の慣習も 退けますか? 633 00:56:26,576 --> 00:56:31,515 女官 大勢頭部様。 (どよめき) 634 00:56:31,515 --> 00:56:34,551 騒ぐな。 635 00:56:34,551 --> 00:56:37,904 王国の血脈は乱されずとも→ 636 00:56:37,904 --> 00:56:42,109 御内原の秩序を乱されては 困る! 637 00:56:42,109 --> 00:56:47,514 私は 帳簿が乱れていないかを 調べに来ただけです。 638 00:56:47,514 --> 00:56:51,368 ♪♪~ 639 00:56:51,368 --> 00:56:54,037 (女官達)女官 大勢頭部様の お誕生を→ 640 00:56:54,037 --> 00:56:57,874 心から お祝い申し上げます。 641 00:56:57,874 --> 00:57:02,429 あの ぜいたくな料理は どこから持ってきたのですか? 642 00:57:02,429 --> 00:57:06,950 もちろん 御料理座からであろう。 643 00:57:06,950 --> 00:57:10,504 誰の許可を得て 御料理座を使っているのですか? 644 00:57:10,504 --> 00:57:13,907 あそこは 冊封使様などの国賓を もてなす時に使う→ 645 00:57:13,907 --> 00:57:18,512 特別な厨房ですよ。 ≪(国母)その者の言うとおりです。 646 00:57:18,512 --> 00:57:22,812 (女官)国母様のお成り! 647 00:57:25,101 --> 00:57:29,339 (国母)女官の誕生祝いに 御料理座を使うとは→ 648 00:57:29,339 --> 00:57:34,811 「身の程知らず」と言われても 致し方ない事です。 649 00:57:34,811 --> 00:57:39,850 この身分不相応な宴を 誰が許したのですか? 650 00:57:39,850 --> 00:57:42,636 ≪(王妃)私が許しました。 651 00:57:42,636 --> 00:57:48,441 (女官)王妃様のお成り! 652 00:57:48,441 --> 00:57:53,847 (王妃)この御内原を預かる 私の許しを得た事であれば→ 653 00:57:53,847 --> 00:57:58,301 それに 口を挟むのは それこそ→ 654 00:57:58,301 --> 00:58:03,573 「身の程知らず」と言われても 致し方のない事ですわ。 655 00:58:03,573 --> 00:58:06,810 かつては 王妃であった国母様も→ 656 00:58:06,810 --> 00:58:10,614 それくらいの事は 心得ておられましょう? 657 00:58:10,614 --> 00:58:16,119 王妃ともあろうお方が 相変わらず 世事にも疎く→ 658 00:58:16,119 --> 00:58:19,539 贅の限りを 尽くしておられるようじゃ。 659 00:58:19,539 --> 00:58:24,978 かような母に育てられた王子とは いかがなものか→ 660 00:58:24,978 --> 00:58:30,734 我が娘 聞得大君に 占わせてみせようか? 661 00:58:30,734 --> 00:58:35,956 いっそ 側室の王子に 王位を継がせるべきかどうかを。 662 00:58:35,956 --> 00:58:39,109 ≪(側室)是非 占って ほしいものですわ。 663 00:58:39,109 --> 00:58:45,415 (女官)側室様のお成り! 664 00:58:45,415 --> 00:58:48,551 (側室)聞得大君加那志の ご神託があれば→ 665 00:58:48,551 --> 00:58:52,656 私の王子が お世継ぎとなるのは必然。 666 00:58:52,656 --> 00:59:00,981 首里天加那志の寵愛が この身に 与えられるのと 同じように。 667 00:59:00,981 --> 00:59:07,337 そしたら いずれ この私が 国母様になるのですね。 668 00:59:07,337 --> 00:59:10,273 黙れ。 669 00:59:10,273 --> 00:59:12,642 そなたなぞ 永遠に→ 670 00:59:12,642 --> 00:59:17,747 衣をまとうような時刻に 出歩くような身分には なれまい。 671 00:59:17,747 --> 00:59:21,534 まあ! 672 00:59:21,534 --> 00:59:27,974 自分なぞ 近頃は 首里天加那志の 前で 衣を脱いだ事もないくせに。 673 00:59:27,974 --> 00:59:30,860 あるわよ! これこれ。 674 00:59:30,860 --> 00:59:33,346 人前で 何を叫んでおる?! 675 00:59:33,346 --> 00:59:35,649 あっ 畏れながら せっかくのお料理が→ 676 00:59:35,649 --> 00:59:37,684 冷めてしまいますゆえ さあ どうぞ あちらへ。 677 00:59:37,684 --> 00:59:40,870 (王妃 側室 国母)うるさい! 678 00:59:40,870 --> 00:59:47,143 ところで なぜ この御内原に 男がいるのだ? 679 00:59:47,143 --> 00:59:52,082 この者は 宦官でございます。 (どよめき) 680 00:59:52,082 --> 00:59:54,551 宦官? 681 00:59:54,551 --> 00:59:58,922 その者が? 噂に聞く…。 682 00:59:58,922 --> 01:00:05,512 科試に受かって 評定所筆者主取に なったという噂の宦官? 683 01:00:05,512 --> 01:00:10,133 わっ! お会いできて 光栄ですわ。 684 01:00:10,133 --> 01:00:15,271 ふ~ん 宦官の前でも 衣を脱ぎたいのか? 685 01:00:15,271 --> 01:00:17,640 はっ? 皆様。 686 01:00:17,640 --> 01:00:20,710 どうぞ これより お見知りおきを。 687 01:00:20,710 --> 01:00:25,115 (どよめき) 688 01:00:25,115 --> 01:00:28,968 (ノロ)聞得大君加那志のお成り! 689 01:00:28,968 --> 01:00:32,589 (側室)聞得大君加那志。 おお 我が娘よ。 690 01:00:32,589 --> 01:00:35,809 聞得大君まで 招いたのか? いえ。 691 01:00:35,809 --> 01:00:42,182 愚か者。 女官ごときの祝いに わらわが駆けつけると思うな。 692 01:00:42,182 --> 01:00:47,404 京の内から 不吉な蝶が出たゆえ それを追ってきたまでじゃ。 693 01:00:47,404 --> 01:00:50,140 蝶? 694 01:00:50,140 --> 01:00:53,276 蝶は 死後の世界を 象徴する。 695 01:00:53,276 --> 01:00:55,745 それが 聖地から出たとなれば→ 696 01:00:55,745 --> 01:01:00,150 この王宮が 脅かされてるとの神託じゃ。 697 01:01:00,150 --> 01:01:07,457 ♪♪~ 698 01:01:07,457 --> 01:01:13,279 孫寧温と申す宦官は そなたか? 699 01:01:13,279 --> 01:01:15,548 はい。 700 01:01:15,548 --> 01:01:20,603 そなた 血の匂いがする。 701 01:01:20,603 --> 01:01:25,041 まるで 初潮を迎えた 生娘のようじゃ。 702 01:01:25,041 --> 01:01:30,380 ♪♪~ 703 01:01:30,380 --> 01:01:35,785 朝薫 聞得大君加那志とは 一体 何を考えておられるのだろう? 704 01:01:35,785 --> 01:01:40,140 御物奉行殿を通して 聞得大君 御殿の増築を求めてきている。 705 01:01:40,140 --> 01:01:42,140 増築? 706 01:01:44,611 --> 01:01:49,082 御物奉行殿は 確か 側室様の兄上ではなかったか? 707 01:01:49,082 --> 01:01:51,451 そうだ。 巷では→ 708 01:01:51,451 --> 01:01:54,437 身売りをする百姓が 絶えぬというのに→ 709 01:01:54,437 --> 01:01:58,608 これが 神のご意思かと思うと 背筋が凍る。 710 01:01:58,608 --> 01:02:02,245 こんな案件は 却下だ 却下! 711 01:02:02,245 --> 01:02:04,948 寧温。 712 01:02:04,948 --> 01:02:07,267 聞得大君まで 敵に回すとは。 713 01:02:07,267 --> 01:02:09,302 君は ますます 王宮に居づらくなるぞ。 714 01:02:09,302 --> 01:02:11,504 朝薫 僕は 安らぎを求めて→ 715 01:02:11,504 --> 01:02:13,540 王宮に上がったわけでは ありません! 716 01:02:13,540 --> 01:02:16,040 分かった 分かったよ。 717 01:02:18,878 --> 01:02:23,278 僕だけは いつでも 君の味方だ。 718 01:02:31,691 --> 01:02:33,691 ありがとう。 719 01:02:36,479 --> 01:02:42,001 (聞得大君)「増築はさせぬ」。 そのように申すのだな? 720 01:02:42,001 --> 01:02:46,573 はい。 (聞得大君)御物奉行が 決めた事を→ 721 01:02:46,573 --> 01:02:50,410 そなたは 退けるのだな? 722 01:02:50,410 --> 01:02:54,681 御物奉行殿に 何を吹き込んだのです? 723 01:02:54,681 --> 01:02:57,450 吹き込む? 御内原にて→ 724 01:02:57,450 --> 01:03:01,204 側室様の後ろ盾となる お約束でもされたのですか? 725 01:03:01,204 --> 01:03:05,909 ふん! 思慮もなく 思った事を 口にする。 726 01:03:05,909 --> 01:03:10,930 怖いもの知らずの 若輩者というだけか! 727 01:03:10,930 --> 01:03:13,983 あまり 得意になるでないぞ。 728 01:03:13,983 --> 01:03:25,011 ♪♪~ 729 01:03:25,011 --> 01:03:29,349 神を祭る事を ぜいたくと申すか? 730 01:03:29,349 --> 01:03:32,585 わらわの住まいは 神殿も同じ。 731 01:03:32,585 --> 01:03:37,040 御内原の暮らしと 一緒にするでない。 732 01:03:37,040 --> 01:03:42,028 神であるならば 民から恐れられるのではなく→ 733 01:03:42,028 --> 01:03:47,383 あがめられる事を おぼし召し下さいませ。 734 01:03:47,383 --> 01:03:50,470 よう分かった。 735 01:03:50,470 --> 01:03:53,907 「わらわの力を 示せ」と 言うのだな? 736 01:03:53,907 --> 01:03:57,060 ♪♪~ 737 01:03:57,060 --> 01:03:59,078 下がれ。 738 01:03:59,078 --> 01:04:01,114 ♪♪~ 739 01:04:01,114 --> 01:04:03,983 おう 寧温。 こんな時刻に また 戻ってきたか? 740 01:04:03,983 --> 01:04:06,619 いろいろと やる事があるのです。 741 01:04:06,619 --> 01:04:09,973 また 外出かよ フフフ。 うん? 742 01:04:09,973 --> 01:04:11,973 何か…? 743 01:04:14,510 --> 01:04:18,081 おじさん! はい。 もう飲んでますね?! 744 01:04:18,081 --> 01:04:20,550 飲んでない! せっかく 寧温が→ 745 01:04:20,550 --> 01:04:23,169 わしを 門番に取り立てて くれたのに。 クソがつくほど→ 746 01:04:23,169 --> 01:04:25,171 まじめに働いてるよ。 これは 何ですか? 747 01:04:25,171 --> 01:04:27,273 あっ 駄目 駄目 駄目! あっ! これは? 748 01:04:27,273 --> 01:04:30,076 何でかね? いつの間に 泡盛が…。 749 01:04:30,076 --> 01:04:32,211 おじさん! お許し下さい。 750 01:04:32,211 --> 01:04:35,014 もうね 日も暮れる事ですし 大目に見てちょうだいって! 751 01:04:35,014 --> 01:04:37,300 いやさ 寧温 実はよ→ 752 01:04:37,300 --> 01:04:40,303 お前の事を 大層 気にかけてる 踊童子がおってよ。 753 01:04:40,303 --> 01:04:42,355 話を そらさないで下さい! 754 01:04:42,355 --> 01:04:46,142 龍譚池で 毎日 お前が通るのを 待ってるって。 755 01:04:46,142 --> 01:04:55,685 ♪♪~ 756 01:04:55,685 --> 01:05:00,773 兄上! (嗣勇)真鶴。 757 01:05:00,773 --> 01:05:05,578 兄上。 まさか 兄上に 王宮で会えるなんて。 758 01:05:05,578 --> 01:05:08,615 その驚きなら 僕のほうが大きいよ。 759 01:05:08,615 --> 01:05:11,918 踊童子になっていたのですか? 760 01:05:11,918 --> 01:05:16,873 あの後 踊奉行様に拾われてな。 素質を認めらたんだ。 761 01:05:16,873 --> 01:05:20,977 兄上らしい生き方を 見つけられたのですね? 762 01:05:20,977 --> 01:05:23,913 それなのに どうだ お前の姿は! 763 01:05:23,913 --> 01:05:26,883 それが 真鶴らしい生き方か? 764 01:05:26,883 --> 01:05:30,453 兄上 これは 私の意志です。 765 01:05:30,453 --> 01:05:37,076 ウソだ。 宦官などと偽って 幸せなはずが あるまい。→ 766 01:05:37,076 --> 01:05:39,445 分かってるんだ。 767 01:05:39,445 --> 01:05:43,416 真鶴は 僕のために 僕の身代わりとなって→ 768 01:05:43,416 --> 01:05:45,918 父上の願いをかなえたのだろう。 769 01:05:45,918 --> 01:05:48,037 僕が逃げ出したばっかりに…。 770 01:05:48,037 --> 01:05:50,823 違います 兄上。 771 01:05:50,823 --> 01:05:55,411 私は 私の使命を感じて 宦官になったのです。 772 01:05:55,411 --> 01:05:57,847 それで 満足なのか? 満足です。 773 01:05:57,847 --> 01:06:01,684 それで この国の 役に立てるならば。 774 01:06:01,684 --> 01:06:07,223 ♪♪~ 775 01:06:07,223 --> 01:06:10,343 父上も さぞ 満足だろうな。 776 01:06:10,343 --> 01:06:14,030 ♪♪~ 777 01:06:14,030 --> 01:06:17,717 父上は 死にました。 778 01:06:17,717 --> 01:06:20,770 ♪♪~ 779 01:06:20,770 --> 01:06:26,470 最期まで 兄上の事を 案じておられました。 780 01:06:28,745 --> 01:06:33,216 僕には 結局 きれいに着飾って→ 781 01:06:33,216 --> 01:06:37,653 踊る事ぐらいしか 能がなかったんだ。 782 01:06:37,653 --> 01:06:39,789 でも こうなったら→ 783 01:06:39,789 --> 01:06:42,942 少しでも 真鶴の役に立ちたい。 784 01:06:42,942 --> 01:06:46,345 ♪♪~ 785 01:06:46,345 --> 01:06:52,702 ならば その名で呼ぶのは やめて下さい。 786 01:06:52,702 --> 01:06:57,774 私は もう 真鶴ではありません。 787 01:06:57,774 --> 01:07:02,178 これ以上 女に生まれた運命に 踊らされたくないのです。 788 01:07:02,178 --> 01:07:06,582 自分の道は 自分で切り開きたい。 789 01:07:06,582 --> 01:07:14,123 そのために 私は 真鶴を消したのです。 790 01:07:14,123 --> 01:07:18,361 分かったよ 孫親雲上。 791 01:07:18,361 --> 01:07:25,184 ♪♪~ 792 01:07:25,184 --> 01:07:30,890 私の事は 心配しないで下さい。 793 01:07:30,890 --> 01:07:34,994 では お元気で。 794 01:07:34,994 --> 01:07:45,694 ♪♪~ 795 01:07:49,008 --> 01:07:51,477 ♪♪~ 796 01:07:51,477 --> 01:07:53,546 何するんですか?! 797 01:07:53,546 --> 01:07:56,999 おい! 何だ?! お前ら! 離せ! お前! 798 01:07:56,999 --> 01:08:00,703 ♪♪~ 799 01:08:00,703 --> 01:08:03,422 ああっ! 孫寧温と→ 800 01:08:03,422 --> 01:08:06,626 龍譚で会っていたのは なぜじゃ? 801 01:08:06,626 --> 01:08:09,645 宦官の気分を知りたくて。 わ~っ! 802 01:08:09,645 --> 01:08:13,249 わらわの目が 欺けると思っているのか? 803 01:08:13,249 --> 01:08:16,469 お前には 妹が居たはずじゃ。→ 804 01:08:16,469 --> 01:08:18,504 その妹は どこに居る? 805 01:08:18,504 --> 01:08:22,441 疫病で 死にました。 あ~っ! 806 01:08:22,441 --> 01:08:28,281 もう一度 聞く。 孫寧温の正体は 真鶴ではないのか? 807 01:08:28,281 --> 01:08:34,570 真鶴は もっと… もっと ずっと かわいかった。 808 01:08:34,570 --> 01:08:37,940 あんな宦官より かわいかったんだ! あ~っ! 809 01:08:37,940 --> 01:08:40,593 もう一度 踊りたくはないのか?! 810 01:08:40,593 --> 01:08:42,945 妹は どこに居る? どこじゃ?! 811 01:08:42,945 --> 01:08:48,584 妹は… 疫病で死にました。 812 01:08:48,584 --> 01:08:50,603 ぎゃ~っ! 813 01:08:50,603 --> 01:08:54,807 ♪♪~ 814 01:08:54,807 --> 01:09:01,113 望みどおり 二度と踊れぬ体にしてやろう。 815 01:09:01,113 --> 01:09:06,986 ♪♪~ 816 01:09:06,986 --> 01:09:10,139 ≪ おやめ下さい! 妹は ここに居ます。 817 01:09:10,139 --> 01:09:18,397 ♪♪~ 818 01:09:18,397 --> 01:09:21,183 私が 真鶴です! 819 01:09:21,183 --> 01:09:23,936 違う! 違います! 孫親雲上は→ 820 01:09:23,936 --> 01:09:25,972 私をかばうために ウソをついてます! 821 01:09:25,972 --> 01:09:32,645 私は 女です! 違う! 違うんだ! 822 01:09:32,645 --> 01:09:39,151 待っていたぞ 孫寧温。 823 01:09:39,151 --> 01:09:44,106 女? 女が 見事な案文を書き→ 824 01:09:44,106 --> 01:09:49,679 科試に受かり 王府の務めを 果たしていると申すか? 825 01:09:49,679 --> 01:09:55,384 信じられぬ。 証拠を見せよ。→ 826 01:09:55,384 --> 01:09:58,838 そこで 衣を脱いでみせよ。 827 01:09:58,838 --> 01:10:01,038 裸になるのじゃ! 828 01:10:03,109 --> 01:10:05,912 そんな事をしちゃいけない! もう運命には→ 829 01:10:05,912 --> 01:10:09,081 踊らされたくないと言った 君じゃないか! 聞得大君加那志→ 830 01:10:09,081 --> 01:10:11,984 お願いします! お許し下さい! 私の命と引き換えに→ 831 01:10:11,984 --> 01:10:14,020 どうか お許しを! 黙れ! 832 01:10:14,020 --> 01:10:16,038 おやめ下さい! 833 01:10:16,038 --> 01:10:18,741 ♪♪~ 834 01:10:18,741 --> 01:10:22,345 (嗣勇)よせ! 処刑されるぞ! 835 01:10:22,345 --> 01:11:34,066 ♪♪~ 836 01:11:34,066 --> 01:11:37,403 お前は 龍の子か…。 837 01:11:37,403 --> 01:11:41,941 ♪♪~ 838 01:11:41,941 --> 01:11:45,845 お前は 役人ではない。 わらわの犬じゃ。 839 01:11:45,845 --> 01:11:49,015 分かりました。 やめてください! (聞得大君)わらわに逆らう者は→ 840 01:11:49,015 --> 01:11:51,050 皆 排除せねばならぬ。 841 01:11:51,050 --> 01:11:53,335 本当に それが 君の信念なんだな? 842 01:11:53,335 --> 01:11:57,506 なぜ 僕を見ないんだ?! あなたは なぜ 来たのです? 843 01:11:57,506 --> 01:12:02,845 私は 役人の魂を 売り渡します。 844 01:12:02,845 --> 01:12:07,483 ♪♪「海を眺める 少女がいた」 845 01:12:07,483 --> 01:12:13,072 ♪♪「消えそうな灯に したたるしずく」 846 01:12:13,072 --> 01:12:15,408 ♪♪「空へ還そうと」 847 01:12:15,408 --> 01:12:22,782 ♪♪「小さな手 差し出す」 848 01:12:22,782 --> 01:12:27,770 ♪♪「何をこころに 決めたのか」 849 01:12:27,770 --> 01:12:33,075 ♪♪「誰よりも 私が知っている」 850 01:12:33,075 --> 01:12:36,045 ♪♪「泣いても ひとりなら」 851 01:12:36,045 --> 01:12:41,917 ♪♪「強くなろうと」 852 01:12:41,917 --> 01:12:44,203 ♪♪「時は」 853 01:12:44,203 --> 01:12:46,639 ♪♪「巡り」 854 01:12:46,639 --> 01:12:51,644 ♪♪「再来の風に 吹かれて」 855 01:12:51,644 --> 01:12:55,781 ♪♪「その願いは 遠く」 856 01:12:55,781 --> 01:13:01,804 ♪♪「誰かの明日を 照らすだろう」 857 01:13:01,804 --> 01:13:04,206 ♪♪「泣いていた」 858 01:13:04,206 --> 01:13:06,592 ♪♪「笑っていた」 859 01:13:06,592 --> 01:13:11,614 ♪♪「すべてを 慈しんで」 860 01:13:11,614 --> 01:13:18,037 ♪♪「降りそそぐ 光の中」 861 01:13:18,037 --> 01:13:23,976 ♪♪「この道を 歩いていこう」 862 01:13:23,976 --> 01:13:28,476 ♪♪~